JP6305802B2 - 光学フィルム - Google Patents

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Description

本発明は、電子製品、建材、自動車部品などに使用され、透明性・耐熱性・寸法安定性に優れた光学フィルムに関する。
低異方性フィルムは、主として光学用途の光学等方性フィルム、光学・電子用樹脂製品の寸法安定化、また光学・電子用樹脂製品、金属製品、ガラス製品、建材などの保護のためのフィルムとして使用される。例えば、液晶ディスプレイに用いられる位相差フィルムにおいて、ディスプレイ表示を均一にするために色ムラやコントラストのムラを生じにくくするため、応力が印加されても位相差値が変動しにくくなるように、複屈折性の正負の符号を有する樹脂を積層して位相差を補償しあうことが提案されている(特許文献1)。このような場合、正の複屈折性を有する熱可塑性樹脂と、負の複屈折性を有する熱可塑性樹脂をそれぞれ溶媒に溶解させキャストして製膜し、各層は接着剤を介して積層するため、工程が煩雑になり、またコストアップの原因になる。
また、光学材料用フィルムとして、透明性が高く光学等方性に優れたポリエステル系樹脂が提案されている(特許文献2)。ポリエステル主鎖に脂環族を導入することで非晶性であり、分子複屈折率が小さくなるが、やはり溶媒溶解性が高いことから乾式製膜法によるフィルムの作製が推奨されている。
しかしながら、溶媒を用いる特許文献1および2の方法は、溶融押出法に比べてコストや生産性に劣る。
一方、溶融押出法を用いて光学等方性に優れたフィルムの製造が試みられている(特許文献3)。溶融押出が可能である環状オレフィンを導入した非晶性ポリオレフィンを用いて光学フィルムを得ている。しかしながら、特許文献3で使用される樹脂は、溶融押出時の成形温度を高くする必要があるとともに、供給方法や供給条件に制限が多く、樹脂の劣化やゲル化の原因になるという問題点があった。また、一般的に特許文献3で使用される非晶性ポリオレフィンはポリエチレン、ポリプロピレンのような結晶性ポリオレフィンより高価であるため、物性とコストの面で更なる改善が求められていた。
特開平11−52132号公報 特開平7−41572号公報 特開2010−76128号公報
本発明の課題は、上記問題点を解決するものであり、環状オレフィンなど使用することなく汎用のポリオレフィン系材料を使用し、光学異方性や残留ひずみが小さく寸法安定性が良好で、製造工程も少なくコストを低減した光学フィルムを提供することを目的とする。
本発明者は上記目的を達するため、鋭意検討の結果、特定の物性を有するポリオレフィン系樹脂組成物を用いると、低異方性フィルムとして上記課題を改善させることを見出した。すなわち、本発明の概要は以下の通りである。
〔1〕下記要件(i)〜(iv)を満たすプロピレン系重合体(I)を3〜45質量%、オレフィン系重合体(II)(ただし、プロピレン系重合体(I)を除く。)を55〜97質量%含む熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)〔(I)と(II)の合計で100質量%とする。〕をからなる層を含むことを特徴とする光学フィルム。
(i)MFRが0.01〜200g/10分の範囲にある、
(ii)密度勾配管法で測定した密度が860〜920kg/m3の範囲にある、
(iii)溶融張力が170℃〜230℃のいずれかの温度において10〜80mNの範囲にある、
(iv)プロピレンから導かれる構成単位を60質量%以上含有し、実質的にシンジオタクティック構造を有する。
〔2〕前記光学フィルムが少なくとも基材層(A)を有する光学フィルムであって、該基材層(A)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなることを特徴とする〔1〕に記載の光学フィルム。
〔3〕前記光学フィルムが少なくとも基材層(A)と表面層(B)とを有する多層構造の光学フィルムであって、該基材層(A)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなることを特徴とする〔2〕に記載の光学フィルム。
〔4〕前記光学フィルムの基材層(A)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなり、表面層(B)がポリオレフィン樹脂からなることを特徴とする〔3〕に記載の光学フィルム。
〔5〕前記光学フィルムの23℃における緩和時間(τ)が450秒より長いことを特徴とする〔3〕または〔4〕に記載の光学フィルム。
〔6〕前記光学フィルムが少なくとも基材層(A)と表面層(B)とを有する多層構造の光学フィルムであって、該表面層(B)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなることを特徴とする〔1〕に記載の光学フィルム。
〔7〕前記光学フィルムの基材層(A)がポリオレフィン樹脂からなり、表面層(B)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなることを特徴とする〔6〕に記載の光学フィルム。
〔8〕前記光学フィルムがさらに粘着層(C)を備えてなる〔2〕〜〔7〕のいずれか1つに記載の光学フィルム。
〔9〕基材層(A)の片面に粘着層(C)を備えてなり、他の片面に表面層(B)を備えてなる〔8〕に記載の光学フィルム。
本発明によれば、従来のポリオレフィン系樹脂に他成分を配合するだけでは使用レベルのものが存在しえなかったが、特定の熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物を用いることにより、ポリオレフィン系樹脂のもつリサイクル性や、軽量性、経済性、環境に対する低汚染性を保持しながら、光学異方性を低減したフィルムを提供することが可能となる。しかも、かかる光学フィルムは、キャスト法などの溶媒を使用することなく、汎用の押出成形を採用し、しかも煩雑な条件を設定することなく作製可能である。
(a)から(c)は、本発明にかかる一態様1の光学フィルムの概略断面図を示す。 (a)から(c)は、本発明にかかる一態様2の光学フィルムの概略断面図を示す。
次に、好ましい実施の形態を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
〈プロピレン系重合体(I)〉
本発明の光学フィルムの層を形成する熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)に含まれる成分の一つであるプロピレン系重合体(I)は、下記要件(i)〜(iv)を満たす重合体である。
(i)MFR(JIS K6721、230℃、2.16kg荷重)が、0.01〜200g/10分、好ましくは0.05〜150g/10分、さらに好ましくは0.05〜100g/10分の範囲である。MFRが上記範囲にあることにより、溶融性が高く、押出成形性に優れ、他のフィルムと積層したときに層間の密着性に優れ、搬送時のたれがない、低異方性フィルムが得られる。
(ii)密度勾配管法で測定した密度が、860〜950kg/m3、好ましくは860〜920kg/m3の範囲である。密度が上記範囲にあることにより良好な流動性を示し、後述のオレフィン系重合体(II)などと配合し易く、また得られる熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)は光学フィルムを成形する際に離ロール性に優れる。
(iii)キャピラリーレオメーターで測定した溶融張力が、170〜230℃のいずれかの温度において、10〜80mNの範囲である。溶融張力が、上記範囲にあることにより、押出成形時において良好な流動性を示し、他の成分と配合し易く、また得られた低異方性フィルムは機械的強度に優れる。
(iv)プロピレンから導かれる構成単位を60質量%以上、好ましくは60〜95質量%の範囲、より好ましくは60〜90質量%の範囲で有し、実質的にシンジオタクティック構造を有する。
本発明に係るプロピレン系重合体(I)において、プロピレンと共重合される単量体はα−オレフィンであり、通常、炭素原子数が2〜20、具体的には、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどであり、エチレンまたは炭素原子数が4〜10のα−オレフィンが好ましい。
本発明に係るプロピレン系重合体(I)は、プロピレンから導かれる構成単位が、シンジオタクティック構造を含有することにより、汎用ポリオレフィン系樹脂であるポリエチレン、ブロックポリプロピレン、アイソタクティックポリプロピレンよりも耐摩耗性、耐傷付性の点において特に優れる。
本発明に係るプロピレン系重合体(I)が、実質的にシンジオタクティック構造を有することによる上記効果の理由については、同一分子量において絡み合い点間分子量(Me)が小さく、分子の絡み合いが多くなるため、溶融張力が大きくなり液だれを起こさず、成形時にロールへの適度な密着性が生じ、成形したフィルムは耐磨耗性や耐熱性、などが発現すると推察される。また、シンジオタクティック構造を有することで、分子の絡み合いが多くなるため、分子鎖の配向を抑制し、位相差を少なくできるので、従来全く考えていられなかった光学フィルム用途にも適用が可能となる。
上記理由により、低異方性であるため、フィルムの残留ひずみが小さく、溶融押出法で作製したフィルムであっても、光学フィルムとしての役割を発揮する。
本発明に係るプロピレン系重合体(I)が、実質的にシンジオタクティック構造を有するとは、13C−NMRスペクトルにおけるペンタッド連鎖を示すピークのうち、19.5〜20.3ppmに相当するピーク面積の割合が、相対的に0.5以上であることをいう。シンジオタクティシティーが上記範囲にあると、結晶化速度が速く、加工性に優れる。
本発明に係るプロピレン系重合体(I)は、具体的には、例えば、三井化学(株)から、ノティオTM−SN−0285(商品名)として、製造・販売されている。
〈オレフィン系重合体(II)〉
本発明の光学フィルムの層を形成する熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)に含まれる成分の一つであるオレフィン系重合体(II)は、エチレンおよび炭素原子数3〜20のα−オレフィンから選ばれる1種以上のオレフィンを重合して得られる重合体であり、通常、結晶性の重合体である。ただし、前記プロピレン系重合体(I)は除く。
本発明に係るオレフィン系重合体(II)としては、融点が110℃を超える公知のポリオレフィン(オレフィン重合体)であれば制限なく使用できるが、具体的には例えば、プロピレン単独重合体、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・エチレン・1−ブテン共重合体などのプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体等のアイソタクティック構造を有するプロピレン系重合体;1−ブテン単独重合体、1−ブテン・エチレン共重合体、1−ブテン・プロピレン共重合体等のブテン系重合体;4−メチル−1−ペンテン単独重合体、4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体、4−メチル−1−ペンテン・1−ブテン共重合体、4−メチル−1−ペンテン・プロピレン・1−ブテン共重合体等の4−メチル−1−ペンテン系重合体;エチレン単独重合体、エチレン・α−オレフィン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体等のエチレン系重合体;等を挙げることができる。これらオレフィン系重合体(II)の中でも、耐熱性の観点からアイソタクティックプロピレン単独重合体、及びアイソタクティックプロピレン・α−オレフィンランダム共重合体などのアイソタクティックプロピレン系重合体が好ましく利用され得る。これら重合体は1種を単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
本発明に係るアイソタクティックプロピレン系重合体は、13C-NMR法により測定されるアイソタクティックペンタッド分率(mmmm分率)が85%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%以上であるプロピレン系重合体である(以下「アイソタクティックポリプロピレン」と言うことがある)。
アイソタクティックポリプロピレンは、NMR法により測定したアイソタクティックペンタッド分率が0.9以上、好ましくは0.95以上のポリプロピレンである。アイソタクティックペンタッド分率(mmmm)は、13C-NMR法を使用して測定される分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクティック連鎖の存在割合を示しており、プロピレンモノマー単位が5個連続してメソ結合した連鎖の中心にあるプロピレンモノマー単位の分率である。具体的には、13C−NMRスペクトルで観測されるメチル炭素領域の全吸収ピーク中に占めるmmmmピークの分率として算出される値である。アイソタクティックペンタッド分率(mmmm)は、特開2003-147135号公報に記載されている方法で測定、計算される。
本発明に係るアイソタクティックポリプロピレンとしては、プロピレンから導かれる構成単位とプロピレン以外の単量体から導かれる構成単位との合計を100モル%とした場合に、プロピレンから導かれる構成単位は90モル%を超える量でかつ100モル%以下、好ましくは91モル%以上100モル%以下の量含み、プロピレン以外の単量体から導かれる構成単位を0モル%以上10モル%未満、好ましくは0モル%以上9モル%以下の量含む例を挙げることができる。プロピレン以外の単量体は、全量が炭素数2〜20のα−オレフィン(但しプロピレンを除く)であることが好ましい。
具体的にはプロピレン単独重合体またはプロピレンとプロピレン以外の炭素原子数が2〜20のα−オレフィンとの共重合体を挙げることができる。ここでアイソタクティックポリプロピレン中の、プロピレンから導かれる構成単位とプロピレン以外の単量体から導かれる構成単位との合計を100モル%とした場合に、プロピレンから導かれる構成単位は90モル%を超える量でかつ100モル%以下、好ましくは91モル%以上100モル%以下の量存在している。
ここで、プロピレン以外の炭素原子数が2〜20のα−オレフィンとしては、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコセンなどが挙げられ、エチレンまたは炭素原子数が4〜10のα−オレフィンが好ましい。これらのα−オレフィンは、プロピレンとランダム共重合体を形成してもよく、ブロック共重合体を形成してもよい。これらのα−オレフィンから導かれる構成単位は、ポリプロピレン中に10モル%未満、好ましくは9モル%以下の割合で含んでいてもよい。
本発明に係るオレフィン系重合体(II)の市販品としては、例えば、プライムポリプロ[登録商標]((株)プライムポリマー製)、ノバテックTM(日本ポリプロ(株)製)、ミラソン[登録商標](三井・デュポン ポリケミカル(株)製)、サンテックTM(旭化成ケミカルズ(株)製)、住友[登録商標]ノーブレン[登録商標](住友化学(株)製)、エボリュー[登録商標]((株)プライムポリマー製)、ハイゼックス[登録商標]((株)プライムポリマー製)などの商品名で製造・販売されている種々のポリオレフィンが挙げられる。
〈熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)〉
本発明の光学フィルムの層を形成する熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)は、前記プロピレン系重合体(I)を3〜45質量%、前記オレフィン系重合体(II)(ただし、プロピレン系重合体(I)を除く。)を55〜97質量%〔(I)と(II)の合計で100質量%とする。〕を必須の構成成分として含む熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)である。
プロピレン系重合体(I)の含有量が上記範囲の熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を用いることにより、得られる光学フィルムは、柔軟性、耐傷付性および耐磨耗性が優れており、光学フィルムを成形する際に、シート成形時にロールに粘着しにくくなり、基材層として適度な密着性および追従性を有する。その理由としては、例えば熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)に(I)を所定の割合で含むことで特徴的な内部ひずみを減少させ、フィルムの位相差および異方性が低減する。このため、溶融押出で作製したフィルムであるにもかかわらず、配向の少ない低異方性フィルムとして光学フィルム用途に利用され得る。また、前記プロピレン系重合体(I)が前記範囲で含まれていると、成形時にフィルムの表面が過度にべたつくこともなく、フィルムの厚みのコントロールもしやすい。
また、前記オレフィン系重合体(II)は、前記プロピレン系重合体(I)と相溶性(相性)がよく、相分離をほとんど起こさないため、前記範囲で含むと、透明でムラの少ないフィルムを形成できる。
本発明に係る熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)は、プロピレン系重合体(I)が3〜45質量%、オレフィン系重合体(II)が55〜97質量%、好ましくはプロピレン系重合体(I)が4〜40質量%、オレフィン系重合体(II)が60〜96質量%、より好ましくはプロピレン系重合体(I)が5〜40質量%、オレフィン系重合体(II)が60〜95質量%、特に好ましくはプロピレン系重合体(I)が10〜40質量%、オレフィン系重合体(II)が60〜90質量%〔ただし、(I)と(II)の合計で100質量%とする。〕である。
本発明に係る熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)には、前記プロピレン系重合体(I)及び前記オレフィン系重合体(II)に加え、本発明の効果を損なわない範囲で、他の重合体、例えばオレフィン系エラストマー、水添スチレン系ブロック共重合体、水添スチレン系ランダム共重合体などのゴム成分を添加してもよい。
オレフィン系エラストマーとしては、融点が110℃以下、好ましくは融点が100℃以下、さらに好ましくは融点が80℃以下または融点が観測されない炭素数2〜20のα−オレフィン重合体または共重合体、ないしはエチレンと不飽和カルボン酸または不飽和カルボン酸エステルとの共重合体である。具体的には、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、プロピレン単独共重合体、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・エチレン・1−ブテン共重合体、1−ブテン単独重合体、1−ブテン・エチレン共重合体、1−ブテン・プロピレン共重合体、4−メチルペンテン−1単独重合体、4−メチル−1−ペンテン・プロピレン共重合体、4−メチル−1−ペンテン・1−ブテン共重合体、4−メチル−1−ペンテン・プロピレン・1−ブテン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体等を挙げることができる。これら重合体は1種を単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
熱可塑性ポリオレフィンエラストマーの市販品としては、ミラストマー[登録商標](三井化学(株)製)、タフマーTM(三井化学(株)製)、ビスタマックスTM(ExxonMobil Chemical Company製)、バーシファイTM(The Dow Chemical Company製)などの商品名で製造・販売されている熱可塑性ポリオレフィンエラストマーが挙げられる。
水添スチレン系ブロック共重合体の市販品としては、例えば、クレイトン[登録商標]G(シェル化学(株)製)、ハイブラー[登録商標]((株)クラレ製)、タフテック[登録商標](旭化成ケミカルズ(株)製)などが挙げられる。
本発明に係る熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)には、必要に応じて、更に無機充填剤、造核剤、酸化防止剤、難燃材剤、帯電防止剤、顔料、染料、発錆防止剤、滑剤などの添加物を添加することができる。
例えば、滑剤の例としては、ステアリル酸ホスフェイト系、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アミド、シリコーンオイル、シリカ等が挙げられる。
各種添加剤の配合量は用途に応じて適宜選択されるが、光学特性を損なわない範囲で配合される。
〈光学フィルム〉
本発明の光学フィルムは、上記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)からなる層を有することを特徴とする。
本発明の光学フィルムの一態様1としては、少なくとも位相差の小さい低異方性の基材層(A)を有し、該基材層(A)が上記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を含む。かかる態様1を図1(a)に示す。図1(a)に示されるとおり、基材層(A)が、記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)であれば、ほかに光学フィルムとしての特徴を損なわない限り、いかなる層が形成されていてもよく、また、基材層(A)の単層からなるフィルムであってもよい。
上記一態様1の光学フィルムは、基材層(A)の他、必要に応じて、光学フィルムの原反から繰り出しを容易にする表面層(B)を有していてもよく(図1(b))、さらに表面保護を必要とする物品に直接粘着させる粘着層(C)(図1(c))を有していてもよい。また、表面層(B)および粘着層(C)を双方有するものも本発明の態様である。
上記一態様1の光学フィルムは、基材層(A)として、上記範囲の熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を用いることにより、製造工程に影響を与えないような耐熱性とフィルムの形状を保持する強度をフィルムに付与することができ、得られたフィルムは位相差及び複屈折の小さい光学フィルムとなる。
上記一態様1の光学フィルムは、23℃における緩和時間(τ)が450秒より長いことがフィルムの低異方性に優れるため好ましい。前記プロピレン系重合体(I)を含むことにより、同一分子量において絡み合い点間分子量(Me)が小さく、分子の絡み合いが多くなるため、分子鎖の配向が抑制され緩和時間が長くなると推察される。
なお、23℃における緩和時間(τ)は以下のように求められる。
得られたフィルムから、15mm幅×100mmの試験片を採取し、試験温度23℃、試験速度200mm/min、チャック間距離70.0mm、引張負荷量10%の条件にて伸張・停止させ、経時応力変化プロファイルを測定し、下記式(1)にて表される応力緩和曲線の近似式から緩和時間(τ)を求めることができる。
f=f0exp[−t/τ] ・・・(1)
f=時間tにおける応力、τ=緩和時間、e=自然対数である。ここで、初期応力(f0)が応力f0/eとなる時間を緩和時間(τ)と呼ぶ。
本発明の光学フィルムの別の一態様2としては、図2(a)に示されるように、少なくとも基材層(A)と、光学フィルムの原反から繰り出しを容易にする表面層(B)とを有する多層構造であって、該表面層(B)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)を含む。一態様2の場合、基材層(A)は特に制限されない。
上記一態様2の光学フィルムは、図2(b)のように特定の基材層(A)及び表面層(B)を有していてもよく、さらに、必要に応じて表面保護を必要とする物品に直接粘着させる粘着層(C)を有していてもよい(図2(c))。
上記一態様2の光学フィルムは、表面層(B)として、上記範囲の熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を用いることにより、製造工程に影響を与えないような耐熱性とフィルムの形状を保持する強度をフィルムに付与することができ、得られたフィルムは位相差及び複屈折の小さい光学フィルムとなる。
本発明の光学フィルムの厚みは、光学フィルムの層構造やその用途により異なるが、成形性、引き裂き強度などの物性、取り扱い性などの点から、通常、全体の厚みが0.01〜2mm、好ましくは0.02〜0.5mm、更に好ましくは0.02〜0.3mmの範囲にある。
〈基材層(A)〉
本発明に係る上記一態様1の光学フィルムにおいて、光学フィルムを構成する基材層(A)は、前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)から形成される(図1(a)〜(c))。
本発明に係る上記一態様1の光学フィルムは、基材層(A)として、上記範囲の熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を用いることにより、製造工程に影響を与えないような耐熱性とフィルムの形状を保持する強度を低異方性フィルムに付与することができる。
基材層(A)は、光学フィルムとしての形状保持のために必須である。一般に、結晶性熱可塑性樹脂を単独で光学フィルムの基材に用いた場合、得られる低異方性フィルムはその強度は高いが、収縮性があるなど光学フィルムに歪を有する。光学フィルムの歪が大きいとかかる応力が大きくなり、光学フィルムの反りを生じる。通常、このような反りを抑制するために密度の小さい柔軟な熱可塑性樹脂を配合することで光学フィルムを柔軟化し、被着体に貼り付けた時の応力を下げて反りを解消する試みが行われているが、高温・高湿下での光学フィルムの浮きや剥がれを抑制するには未だ改善の余地がある。また、結晶性熱可塑性樹脂に異なる樹脂を配合すると、その結晶性(配向度)を低下させることが知られているが、結晶性が低下することと応力緩和のメカニズムは異なると考えられている。
それに対し、本発明に係る上記一態様1の光学フィルムは、基材層(A)として、前記プロピレン系重合体(I)を含む熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を用いることにより顕著な応力緩和が起こり、結晶性樹脂のひずみを解消していると考えられる。
本発明に係る上記一態様2の光学フィルムにおいて、基材層(A)は特に制限されず、 例えばフッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン・酢酸ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂 などを採用することができる(図2(a))。
このうち、一態様2では、光学フィルムを構成する基材層(A)は、ポリオレフィン樹脂(Y)から形成されることが好ましい(図2(b))。
基材層(A)で使用されるポリオレフィン樹脂(Y)としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテンなど公知のポリオレフィン樹脂を挙げることができる。ポリプロピレンとしては、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ポリエチレンとしては、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンを挙げることができる。これらは1種を単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
基材層(A)で使用されるポリオレフィン樹脂(Y)の市販品としては、例えば、プライムポリプロ[登録商標]((株)プライムポリマー製)、ミラソン[登録商標](三井・デュポン ポリケミカル(株)製)、サンテックTM(旭化成ケミカルズ(株)製)、ノバテックTM(日本ポリプロ(株)製)、住友[登録商標]ノーブレン[登録商標](住友化学(株)製)、エボリュー[登録商標]((株)プライムポリマー製)、ハイゼックス[登録商標]((株)プライムポリマー製)、ポリメチルペンテン樹脂(TPX[登録商標])(三井化学(株)製)などの商品名で製造・販売されている。
本発明に係る上記一態様2の光学フィルムにおいて、基材層(A)には、本発明の効果を損なわない範囲で、他の重合体、例えば前述したポリオレフィン樹脂以外の熱可塑性エラストマー、水添スチレン系ブロック共重合体、水添スチレン系ランダム共重合体などの熱可塑性エラストマーを添加してもよい。
熱可塑性エラストマーの市販品としては、例えば、ミラストマー[登録商標](三井化学(株)製)、タフマーTM(三井化学(株)製)、サンワックス(三洋化成(株))製、ビスタマックスTM(ExxonMobil Chemical Company製)、バーシファイTM(The Dow Chemical Company製)などの商品名で製造・販売されている。また、水添スチレン系ブロック共重合体の市販品としては、例えば、クレイトン[登録商標]G(シェル化学(株)製)、ハイブラー[登録商標]((株)クラレ製)、タフテック[登録商標](旭化成ケミカルズ(株)製)などの商品名で製造・販売されている。
本発明に係る上記一態様2の光学フィルムにおいて、基材層(A)には、必要に応じて、更に無機充填剤、造核剤、酸化防止剤、難燃材剤、帯電防止剤、顔料、染料、発錆防止剤、滑剤などの添加物を添加することができる。
例えば、滑剤としては、ステアリル酸ホスフェイト系、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アミド、シリコーンオイル、シリカ等が挙げられる。
〈表面層(B)〉
本発明に係る上記一態様1の光学フィルムにおいて、図1(b)に示されるように光学フィルムを構成する表面層(B)は、種々公知の離型剤、例えば、炭化水素、パラフィン、シリコーン誘導体等のワックス、金属石鹸、高級脂肪酸、高級脂肪酸誘導体、高級アルコール類、ポリシロキサン類、フッ素誘導体などの離型剤、あるいは、種々公知の熱可塑性樹脂が挙げられる。態様1では、表面層(B)に用いられる熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂(Y)であることが好ましい(図1(b))。ポリオレフィン樹脂(Y)であることにより、フィルムの繰り出しが容易になるだけでなく、積層フィルムの層間剥離が起こりにくくなり、積層フィルムとして好適である。
本発明に係るワックスの市販品としては、例えば、三井ハイワックスTM(三井化学(株)製)、エクセレックスTM(三井化学(株)製)などの商品名で製造・販売されている。
表面層(B)で使用されるポリオレフィン樹脂(Y)としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテンなど公知のポリオレフィン樹脂を挙げることができる。ポリプロピレンとしては、ホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン、ポリエチレンとしては、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンを挙げることができる。これらは1種を単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
表面層(B)で使用されるポリオレフィン樹脂(Y)の市販品としては、例えば、プライムポリプロ[登録商標]((株)プライムポリマー製)、ミラソン[登録商標](三井・デュポン ポリケミカル(株)製)、サンテック[登録商標](旭化成ケミカルズ(株)製)、ノバテックTM(日本ポリプロ(株)製)、住友[登録商標]ノーブレン[登録商標](住友化学(株)製)、エボリュー[登録商標]((株)プライムポリマー製)、ハイゼックス[登録商標]((株)プライムポリマー製)、ポリメチルペンテン樹脂(TPX[登録商標])(三井化学(株)製)などの商品名で製造・販売されている。
本発明に係る上記一態様1の光学フィルムにおいて、表面層(B)には、本発明の効果を損なわない範囲で、他の重合体、例えば前述したポリオレフィン樹脂以外の熱可塑性エラストマー、水添スチレン系ブロック共重合体、水添スチレン系ランダム共重合体などの熱可塑性エラストマーを添加してもよい。
熱可塑性エラストマーの市販品としては、例えば、ミラストマー[登録商標](三井化学(株)製)、タフマーTM(三井化学(株)製)、サンワックス(三洋化成(株))製、ビスタマックスTM(ExxonMobil Chemical Company製)、バーシファイTM(The Dow Chemical Company製)などの商品名で製造・販売されている。また、水添スチレン系ブロック共重合体の市販品としては、例えば、クレイトン[登録商標]G(シェル化学(株)製)、ハイブラー[登録商標]((株)クラレ製)、タフテック[登録商標](旭化成工業(株)製)などの商品名で製造・販売されている。
本発明に係る上記一態様1の光学フィルムにおいて、表面層(B)には、必要に応じて、更に無機充填剤、造核剤、酸化防止剤、難燃材剤、帯電防止剤、顔料、染料、発錆防止剤、滑剤などの添加物を添加することができる。
例えば、滑剤の例としては、ステアリル酸ホスフェイト系、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、エルカ酸アマイド、エチレンビスステアリン酸アミド、シリコーンオイル、シリカ等が挙げられる。
本発明に係る上記一態様2の光学フィルムにおいて、図2(a)および(b)に示されるように、光学フィルムを構成する表面層(B)は、前記熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)から形成される。
表面層(B)は、本発明の光学フィルムの離型性や表面光沢性を付与するために好適に用いられる。フィルムの繰り出しを容易にするため、表面張力の小さい結晶性熱可塑性樹脂を共押出したり、ワックス、シリコーンやフッ素系材料を練りこんだり、コートすることがあるが、得られるフィルムの内部ひずみは解消しにくいため、低異方性フィルムを得ることは難しく、改善の余地がある。一方、本発明の一態様2の光学フィルムにおいて、熱可塑性ポリオレフィン系樹脂組成物(X)を用いることにより、フィルムの繰り出し能力を保持したまま内部ひずみ及び位相差を低減した光学フィルムを得ることができる。また、表面層は基材層より厚みが小さいことがあるが、そのような場合においてもフィルム全体の位相差の低減に有用である。
本発明に係る表面層(B)を形成する組成物100質量部に対して、滑剤を好ましくは0.01〜5質量部、さらに好ましくは0.05〜3質量部添加してもよい。滑剤を上記範囲で含むことにより、フィルム成形時の離ロール性、耐傷付性が改良される。
〈粘着層(C)〉
本発明の光学フィルムを構成する粘着層(C)(図1(c)および図2(c))としては、光学フィルムの粘着層として使用されている公知の粘着剤を使用することが可能であり、アクリル系、ウレタン系、ホットメルト粘着剤、オレフィン系、スチレン系などが挙げられる。アクリル系粘着剤としては、特に限定されないが、アクリル酸アルキルエステル、メタアクリル酸アルキルエステルに代表される、炭素数が2〜14(より好ましくは2〜10、さらに好ましくは4〜8)の直鎖状、分岐鎖状又は環状のアルキル基を有するものが挙げられる。ウレタン系粘着剤としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリカプロラクトンポリオールと、ポリイソシアネート系架橋剤とを触媒を用いて反応させたポリウレタンポリオールに、ポリイソシアネート系架橋剤を配合した溶剤型ウレタン系粘着剤などが挙げられる。また、該粘着剤は、さらにポリイソシアネート系架橋剤によって架橋されて粘着剤層を形成する。
ホットメルト粘着剤としては、紫外線硬化樹脂、光重合開始剤により反応させる紫外線硬化型や、ポリオレフィンエラストマーやエチレン・酢酸ビニル共重合体に等のベース樹脂にポリオレフィンワックスを配合させたものなどが挙げられる。
中でも、フィッシュアイの発生による被着体損傷や、粘着剤の被着体への移行(いわゆる糊残り)を抑制する観点から、オレフィン系エラストマーおよび/またはスチレン系エラストマーであることが好ましい。
オレフィン系エラストマーとしては、エチレン及び炭素数3〜20のα−オレフィン重合体または共重合体、ないしはエチレンと不飽和カルボン酸または不飽和カルボン酸エステルとの共重合体である。オレフィン系エラストマーとして具体的には、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・1−ヘキセン共重合体、エチレン・1−オクテン共重合体、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・エチレン・1−ブテン共重合体、1−ブテン・エチレン共重合体、1−ブテン・プロピレン共重合体、プロピレン・1−ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸メチル共重合体等を挙げることができる。
スチレン系エラストマーとしては、ポリスチレン相をハードセグメントとして有する公知のスチレン系エラストマーが使用できる。具体的には、スチレン・ブタジエン共重合体(SBR)、スチレン・イソプレン・スチレン共重合体(SIS)、スチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SBS)、スチレン・エチレン・ブタジエン・スチレン共重合体(SEBS)、およびこれらの水素化物、スチレン・イソブチレン・スチレントリブロック共重合体(SIBS)、スチレン・イソブチレンジブロック共重合体(SIB)を挙げることができる。
上記オレフィン系エラストマーおよび/またはスチレン系エラストマーを、単独または各々異なる組成の成分をブレンド使用することで、本発明の光学フィルムにおける粘着層を形成することができる。
更に、粘着力向上のため、以下の粘着付与剤を併用してもよい。粘着付与剤としては、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、キシレンフェノール樹脂、キシレン樹脂、シクロペンタジエン−フェノール樹脂、脂肪族系、脂環族系、芳香族系等の石油樹脂、水素添加された脂肪族系、脂環族系、芳香族系等の石油樹脂、フェノール−変性石油樹脂、ロジンエステル樹脂、酸変性ロジン樹脂、水素添加されたロジン樹脂、水素添加されたロジンエステル樹脂、低分子量ポリスチレン系樹脂、テルペン樹脂、水素添加されたテルペン樹脂などが好ましい。粘着付与剤は、単独で用いられても、2種類以上が併用されてもよい。
また、本発明においては、粘着力の制御を目的として、さらには本発明の特性を損なわない範囲で、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、酸変性ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂改質剤や、帯電防止剤、結晶核剤、酸化防止剤等の各種添加剤を含んでいてもよい。
〈光学フィルムの製造方法〉
本発明の光学フィルムはT−ダイ成形またはインフレーション成形などの公知のフィルム成形方法にて製造し得る。
本発明の光学フィルムは、単層、もしくは多層フィルムであることが好ましく、多層フィルムの場合は、基材層(A)/表面層(B)、基材層(A)/粘着層(C)、表面層(B)/基材層(A)/粘着層(C)の他、基材層(A)の上層にクリア層および/または意匠層を、基材層(A)の上及び/または下層に中間層などを有していても良い。
本発明の光学フィルムとして、多層の光学フィルムを製造する方法としては、種々公知の製造方法、具体的には、例えば、あらかじめT−ダイ成形またはインフレーション成形にて得られた基材層(フィルム)、あるいは離型層(フィルム)上に、押出ラミネーション、押出コーティング等の公知の積層法により粘着層、あるいは基材層及び粘着層を積層する方法や、各層を独立してフィルムとした後、各々のフィルムをドライラミネーションにより積層する方法、各層の各成分を多層の押出機に供して成形する共押出成形など従来公知の積層方法を採用することができる。押出成形により成形する際には、従来公知の押出装置および成形条件を採用することができ、たとえば単軸スクリュー押出機、混練押出機、ラム押出機、ギヤ押出機などを用いて、溶融した組成物をT−ダイなどのダイスなどから押出すことによりフィルムに成形することができる。
また、表面層(B)は基材層(A)や粘着層(C)とともに溶融樹脂を押出してもよいし、離型剤を塗布・コーティングしてもよい。また、ワックスや離型剤を溶融樹脂に練りこんでも良い。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
なお、実施例および比較例における物性値等は、以下の方法により測定した。
(1)MFR(g/10分)
MFRは、JIS K6721に準拠して、230℃で2.16kgfの荷重にて測定した。
(2)密度(kg/m3
密度は、ASTM−D1505に準拠して、密度勾配管法にて測定した。
(3)溶融張力(mN)
プロピレン系重合体(I)の溶融張力は、(株)東洋精機製作所製キャピログラフ1C((バレル径9.55mmΦ)、バレル温度200℃、キャピラリー長(L)=8mm、キャピラリー直径(D)=2.095mm、L/D=3.82)を用い、ピストン速度=15mm/min、巻き取り速度=15mm/min、の条件にて測定を行い、得られた値の平均値を求めた。
(4)シンジオタクティックポリプロピレンの含有量
プロピレン系重合体(I)に含まれるシンジオタクティックポリプロピレンの含有量は、13C−NMRスペクトルにおける19.5〜20.3ppmに相当する相対ピーク面積により求めた。
(5)位相差
実施例、比較例のフィルム2mm角について、大塚電子(株)製レタデーション測定装置(型式RETS−100)を用いて、回転検光子法にてサンプル平面に測定光を入射角0°で入射し、波長550nmにおける面内位相差および光軸の方向(フィルム面内における遅相軸の方向)を測定した。また、フィルムの遅相軸の方向とMD方向が一致するとき、フィルムの配向方向がMDと定義した。
(6)緩和時間(τ)と残留応力
得られたフィルムから、15mm幅×100mmの試験片を採取し、(株)島津製作所製オートグラフ精密万能試験機AG−X−Pを用い、試験温度23℃、試験速度200mm/min、チャック間距離70.0mm、引張負荷量10%の条件にて伸張・停止させ、130秒後までの経時応力変化プロファイルを測定した。一般的に、応力緩和曲線は下記式(1)にて表すことができる。
f=f0exp[−t/τ] ・・・(1)
f=時間tにおける応力、τ=緩和時間、e=自然対数である。ここで、初期応力(f0)が応力f0/eとなる時間を緩和時間(τ)と呼ぶ。経時応力変化プロファイルから求められる近似式から、緩和時間(τ)を求めた。
さらに、測定開始から60秒後の応力から、特定時間におけるフィルムの残留応力の大小を求めた。
<フィルム成形>
本発明の光学フィルムは以下のように作製した。
・単層フィルム:
(実施例1および2、比較例1および2、表2)
20mmφの単軸押出機を兼ね備え、ダイ幅300mmのT−ダイ成形機に、実施例及び比較例の樹脂組成物を供給し、成形温度をNH/C1/C2/C3=200/200/200/190(℃)、スクリュー回転数を50回転/min、吐出量を厚み50μmとなるように調節して基材層単層フィルムを得、フィルムの位相差を測定した。表2に各単層フィルムの配合と物性を示す。
・3層フィルム:
表面層および粘着層用に30mmφの単軸押出機および基材層用に40mmφの単軸押出機を兼ね備え、ダイ幅500mmの3種3層T−ダイ成形機の40mmφの単軸押出機に基材層として、実施例及び比較例の樹脂組成物を、30mmφの単軸押出機に表面層および粘着層として以下に記載の重合体をそれぞれ供給し、表面層の厚みを約20μm、基材層の厚みを約40μm、粘着層の厚みを約20μm、トータル厚み約80μmの光学フィルムを得た。
(態様1:実施例3および4、比較例3および4、表3)
実施例3および4、比較例3および4は、本発明の態様1に相当する。当該実施例および比較例では表3に示す3層フィルムを作製する。各構成は以下のとおりである。
表面層:アイソタクティックポリプロピレン((株)プライムポリマー製プライムポリプロ[登録商標]F107BV)100質量%。
基材層:表2の実施例3および4および比較例3および4に示した通りに配合したPPないしPP組成物。
粘着層:プロピレン系エラストマー(三井化学(株)製タフマーTMPN-2060)100質量%。
(態様2:実施例5および6、比較例5および6、表4)
実施例5および6、比較例5および6は、本発明の態様2に相当する。当該実施例および比較例では表4に示す3層フィルムを作製する。各構成は以下のとおりである。
表面層:表4の実施例5および6および比較例5および6に示した通りに配合したPPないしPP組成物。
基材層:アイソタクティックポリプロピレン((株)プライムポリマー製プライムポリプロ[登録商標]F107BV)100質量%
粘着層:プロピレン系エラストマー(三井化学(株)製タフマーTMPN-2060)100質量%。
・2層フィルム
(態様2:実施例7および8、比較例7および8、表5)
実施例7および8、比較例7および8は、本発明の態様2に相当する。当該実施例および比較例では表5に示す2層フィルムを作製する。各構成は以下のとおりである。
チルロール面(表面層):表5の実施例および比較例に示した通りに配合したPPないし組成物。
背面(基材層):直鎖状低密度ポリエチレン((株)プライムポリマー製エボリュー[登録商標]SP2520またはSP2540)100質量%。
なお、本発明の光学フィルムに用いたプロピレン系重合体(I)の物性は表1に示す。
Figure 0006305802
[実施例1]
プロピレン系重合体(I)として、ノティオTM−SN−0285(三井化学(株)製、商品名)を、オレフィン系重合体(II)としてプロピレン単独重合体〔アイソタクティックポリプロピレン:プライムポリプロ[登録商標]F107BV((株)プライムポリマー製、商品名)〕を表2に記載の比率にて配合し、T−ダイ成形法にて上記層構成にて単層フィルムを作製した。得られたフィルムの評価結果を表2に示す。得られたフィルムは、複屈折が小さい低位相差フィルムである。
[実施例2]
基材層の組成を表2に記載の組成とする以外は、実施例1と同様に行い単層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表2に示す。得られたフィルムは、複屈折が小さい低位相差フィルムである。
[比較例1]
プロピレン系重合体(I)を配合せず、オレフィン系重合体(II)としてプロピレン単独重合体〔アイソタクティックポリプロピレン:プライムポリプロ[登録商標]F107BV((株)プライムポリマー製、商品名)〕を用いたこと以外は、実施例1と同様に行い単層フィルムを得た。得られたフィルムの物性を表2に示す。得られたフィルムは、複屈折が大きく、位相差の大きいフィルムである。
[比較例2]
プロピレン系重合体(I)に替えて、エチレン・α−オレフィン共重合体〔タフマーTMA4085S(三井化学(株)製、商品名)〕を表2に記載の比率にて配合した以外は、実施例1と同様に行い単層フィルムを得た。得られたフィルムは、複屈折が大きく、位相差の大きいフィルムである。
Figure 0006305802
[実施例3]
プロピレン系重合体(I)として、ノティオTM−SN−0285(三井化学(株)製、商品名)を、オレフィン系重合体(II)としてプロピレン単独重合体〔アイソタクティックポリプロピレン:プライムポリプロ[登録商標]F107BV((株)プライムポリマー製、商品名)〕を表3に記載の比率にて配合し、これが基材層となるようにして、T−ダイ成形法にて上記層構成にて3層フィルムを作製した。得られたフィルムの評価結果を表3に示す。得られたフィルムは、複屈折が小さい低位相差フィルムである。また、緩和時間が長く、60秒後の応力が小さいためフィルムの残留ひずみが小さい。
[実施例4]
基材層の組成を表3に記載の組成とする以外は、実施例3と同様にして、これが基材層となるように3層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表3に示す。得られたフィルムは、複屈折が小さい低位相差フィルムである。また、緩和時間が長く、60秒後の応力が小さいためフィルムの残留ひずみが小さい。
[比較例3]
プロピレン系重合体(I)を配合せず、オレフィン系重合体(II)としてプロピレン単独重合体〔アイソタクティックポリプロピレン:プライムポリプロ[登録商標]F107BV((株)プライムポリマー製、商品名)〕を用いたこと以外は、実施例3と同様にして、これが基材層となるように3層フィルムを得た。得られたフィルムの物性を表3に示す。得られたフィルムは、複屈折が大きく、位相差の大きいフィルムである。また、緩和時間が短く、60秒後の応力が大きいためフィルムの残留ひずみが大きい。
[比較例4]
プロピレン系重合体(I)に替えて、エチレン・α−オレフィン共重合体〔タフマーTMA4085S(三井化学(株)製、商品名)〕を表2に記載の比率にて配合した以外は、実施例3と同様にして、これが基材層となるように3層フィルムを得た。得られたフィルムは、複屈折が大きく、位相差の大きいフィルムである。
また、緩和時間が短く、60秒後の応力が大きいためフィルムの残留ひずみが大きい。
Figure 0006305802
[実施例5]
表面層の組成を表4に記載の組成として、前記した層構成となるようにした以外は、実施例3と同様に行い3層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表4に示す。得られたフィルムは、複屈折が小さい低位相差フィルムである。
[実施例6]
表面層の組成を表4に記載の組成とする以外は、実施例5と同様に行い3層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表4に示す。得られたフィルムは、複屈折が小さい低位相差フィルムである。
[比較例5]
プロピレン系重合体(I)を配合せず、オレフィン系重合体(II)としてプロピレン単独重合体〔アイソタクティックポリプロピレン:プライムポリプロ[登録商標]F107BV((株)プライムポリマー製、商品名)〕を用いて、表面層を形成した以外は、実施例5と同様に行い3層フィルムを得た。得られたフィルムの物性を表4に示す。得られたフィルムは、複屈折が大きく、位相差の大きいフィルムである。
[比較例6]
プロピレン系重合体(I)に替えて、エチレン・α−オレフィン共重合体〔タフマーTMA4085S(三井化学(株)製、商品名)〕を表4に記載の比率にて配合して表面層を形成した以外は、実施例5と同様に行い3層フィルムを得た。得られたフィルムは、複屈折が大きく、位相差の大きいフィルムである。
Figure 0006305802
[実施例7]
チルロール面(表面層)および背面樹脂層(基材層)の組成を表5に記載の組成とし、上記したようにして2層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表5に示す。得られたフィルムは、複屈折が小さい低位相差フィルムである。
[実施例8]
チルロール面(表面層)の組成を表5に記載の組成とした以外は、実施例7と同様に行い2層フィルムを得た。得られたフィルムの評価結果を表5に示す。得られたフィルムは、複屈折が小さい低位相差フィルムである。
[比較例7]
チルロール面(表面層)にプロピレン系重合体(I)を配合せず、オレフィン系重合体(II)としてプロピレン単独重合体〔アイソタクティックポリプロピレン:プライムポリプロ[登録商標]F107BV((株)プライムポリマー製、商品名)〕を用いたこと以外は、実施例7と同様に行い2層フィルムを得た。得られたフィルムは、複屈折が大きく、位相差の大きいフィルムである。
[比較例8]
チルロール面(表面層)にプロピレン系重合体(I)を配合せず、オレフィン系重合体(II)としてプロピレン単独重合体〔アイソタクティックポリプロピレン:プライムポリプロ[登録商標]F107BV((株)プライムポリマー製、商品名)〕を用いて、実施例8と同様に行い2層フィルムを得た。得られたフィルムは、複屈折が大きく、位相差の大きいフィルムである。
Figure 0006305802
本発明によれば、特定のプロピレン系重合体(I)を含む組成物を用いることにより、耐熱性や透明性に優れ、フィルムの光学異方性や残留ひずみが小さいため寸法安定性が良好で、製造工程も少なくコストを低減した光学フィルムを提供することが可能である。

Claims (9)

  1. 下記要件(i)〜(iv)を満たすプロピレン系重合体(I)を3〜45質量%、オレフィン系重合体(II)(ただし、プロピレン系重合体(I)を除く。)を55〜97質量%含む熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)〔(I)と(II)の合計で100質量%とする。からなる層を含むことを特徴とする光学フィルム。
    (i)MFRが0.01〜200g/10分の範囲にある、
    (ii)密度勾配管法で測定した密度が860〜920kg/m3の範囲にある、
    (iii)溶融張力が170℃〜230℃のいずれかの温度において10〜80mNの範囲にある、
    (iv)プロピレンから導かれる構成単位を60質量%以上含有し、実質的にシンジオタクティック構造を有する。
  2. 前記光学フィルムが少なくとも基材層(A)を有する光学フィルムであって、該基材層(A)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルム。
  3. 前記光学フィルムが少なくとも基材層(A)と表面層(B)とを有する多層構造の光学フィルムであって、該基材層(A)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなることを特徴とする請求項2に記載の光学フィルム。
  4. 前記光学フィルムの基材層(A)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなり、表面層(B)がポリオレフィン樹脂からなることを特徴とする請求項3に記載の光学フィルム。
  5. 前記光学フィルムの23℃における緩和時間(τ)が450秒より長いことを特徴とする請求項3または4に記載の光学フィルム。
  6. 前記光学フィルムが少なくとも基材層(A)と表面層(B)とを有する多層構造の光学フィルムであって、該表面層(B)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルム。
  7. 前記光学フィルムの基材層(A)がポリオレフィン樹脂からなり、表面層(B)が前記熱可塑性ポリオレフィン樹脂組成物(X)からなることを特徴とする請求項6に記載の光学フィルム。
  8. 前記光学フィルムがさらに粘着層(C)を備えてなる請求項2〜7のいずれか1項に記載の光学フィルム。
  9. 基材層(A)の片面に粘着層(C)を備えてなり、他の片面に表面層(B)を備えてなる請求項8に記載の光学フィルム。
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