JP6304343B1 - プロペラシャフト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロペラシャフトを車両に組付ける時、ユニバーサルジョイントと他の回転部材とを回転方向で位置合わせする目的で、プロペラシャフトをリフトアップさせて回転させる際に、レンチの差込み誘導を図り、かつ、レンチの差込み後においてレンチがシャフトの軸方向に不要に動くことを規制し、プロペラシャフトの組付け作業性が向上するプロペラシャフト装置を提供する。【解決手段】管軸部21の後部に、ジョイントボディ部51を有するセンタサポート部50のシャフト52が連結され、ジョイントボディ部51の外周に円環状の後退防止プレート53が取付けられ、後退防止プレート53の直前部におけるジョイントボディ部51の外周に、シャフト52の軸方向視で正多角形状のレンチ掛け部51cが形成されたことを特徴とする。【選択図】図4
Description
この発明は、管軸部の後部に、ジョイントボディ部を有するセンタサポート部のシャフトが連結され、上記ジョイントボディ部の外周に円環状の後退防止プレートが取付けられたようなプロペラシャフト装置に関する。
一般に、推進軸としてのプロペラシャフトは、前後のユニバーサルジョイントの中間位置に配置される等速ジョイントの近傍にセンタサポート部が設けられており、プロペラシャフトを、例えば、車両前部のトランスミッションと車両後部のリヤディファレンシャル装置との間に組付ける場合には、前側のユニバーサルジョイントをトランスミッション側に仮止めし、次に、センタサポート部をブラケットを介してトンネル部の支持台座に仮止めし、さらに、後側のユニバーサルジョイントをリヤディファレンシャル装置側に仮止めし、センタサポート部または、その近傍を工具であるレンチ(スパナと同意)にて支持した状態下において必要箇所を、インパクトレンチで締付ける。
この際、作業者は一方の手でレンチ(工具)を持ち、他方の手でインパクトレンチを持って、プロペラシャフトの組付け作業を行なうので、レンチを動かないようにする必要があった。
特許文献1には、トランスミッションにトランスファを連結固定し、このトランスファとリヤディファレンシャル装置との間を連結するプロペラシャフトにおいて、トランスファの近傍位置に等速ジョイントを設け、この等速ジョイントの後方部におけるスタブ軸に、六角形状の係合部を形成したものが開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示された係合部は、作業時にレンチの軸方向の移動を規制する部材がなく、レンチが軸方向に移動するため作業性が悪く、またレンチを引っ掛けるための冗長な軸長さが生ずるので、改善の余地があった。
そこで、この発明は、プロペラシャフトを車両に組付ける時、ユニバーサルジョイントと他の回転部材とを回転方向で位置合わせする目的で、プロペラシャフトをリフトアップさせて回転させる際に、レンチ(工具)の差込み誘導を図り、かつ、レンチの差込み後において該レンチがシャフトの軸方向に不要に動くことを規制し、プロペラシャフトの組付け作業性が向上するプロペラシャフト装置の提供を目的とする。
この発明によるプロペラシャフト装置は、管軸部の後部に、ジョイントボディ部を有するセンタサポート部のシャフトが連結され、上記ジョイントボディ部の外周に円環状の後退防止プレートが取付けられたプロペラシャフト装置であって、上記後退防止プレートの直前部における上記ジョイントボディ部の外周に、上記シャフトの軸方向視で正多角形状のレンチ掛け部が形成されたものである。
上記構成によれば、プロペラシャフトを車両に組付ける時、前後のユニバーサルジョイントと他の回転部材(トランスミッションの出力軸やリヤディファレンシャル装置のドライブピニオン軸等の他の回転部材)とを回転方向で位置合わせする目的で、プロペラシャフトをリフトアップさせて回転させる際、上述の後退防止プレートによりレンチ(工具)の差込み誘導を行なった後に、該レンチを上述のレンチ掛け部に引っ掛けることができ、レンチのレンチ掛け部への引っ掛け後においては、当該レンチの軸方向への移動を、後退防止プレートにて規制することができる。
このように、レンチの差込み誘導を図り、かつ、レンチの差込み後において該レンチがシャフトの軸方向に不要に動くことを規制するので、プロペラシャフトの組付け作業性の向上を図ることができる。
このように、レンチの差込み誘導を図り、かつ、レンチの差込み後において該レンチがシャフトの軸方向に不要に動くことを規制するので、プロペラシャフトの組付け作業性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記レンチ掛け部の上記後退防止プレートとは反対側の直前部に、上記管軸部の後部と上記ジョイントボディ部前部との摩擦接合による外周突出部が設けられたものである。
上記構成によれば、レンチ掛け部に引っ掛けられたレンチの軸方向前後は外周突出部と後退防止プレートとで規制されることになり、レンチ掛け部の軸方向長さは、外周突出部と後退防止プレートとの間の軸方向長さがあれば充分である。
このため、レンチ掛けのための無駄な軸方向長さが生ずることなく、レンチのシャフト軸方向の移動がより一層少なくなり、プロペラシャフト組付け作業性がさらに向上する。
このため、レンチ掛けのための無駄な軸方向長さが生ずることなく、レンチのシャフト軸方向の移動がより一層少なくなり、プロペラシャフト組付け作業性がさらに向上する。
この発明によれば、プロペラシャフトを車両に組付ける時、ユニバーサルジョイントと他の回転部材とを回転方向で位置合わせする目的で、プロペラシャフトをリフトアップさせて回転させる際に、レンチ(工具)の差込み誘導を図り、かつ、レンチの差込み後において該レンチがシャフトの軸方向に不要に動くことを規制し、プロペラシャフトの組付け作業性が向上する効果がある。
プロペラシャフトを車両に組付ける時、ユニバーサルジョイントと他の回転部材とを回転方向で位置合わせする目的で、プロペラシャフトをリフトアップさせて回転させる際に、レンチ(工具)の差込み誘導を図り、かつ、レンチの差込み後において該レンチがシャフトの軸方向に不要に動くことを規制し、プロペラシャフトの組付け作業性を向上するという目的を、管軸部の後部に、ジョイントボディ部を有するセンタサポート部のシャフトが連結され、上記ジョイントボディ部の外周に円環状の後退防止プレートが取付けられたプロペラシャフト装置であって、上記後退防止プレートの直前部における上記ジョイントボディ部の外周に、上記シャフトの軸方向視で正多角形状のレンチ掛け部が形成されるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はプロペラシャフト装置を示し、図1は当該プロペラシャフト装置を示す全体側面図、図2は図1のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図3は図1の要部拡大平面図である。
図面はプロペラシャフト装置を示し、図1は当該プロペラシャフト装置を示す全体側面図、図2は図1のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図3は図1の要部拡大平面図である。
車体側においては、図1、図2に示すように、前後2部材から成るトンネル部1(いわゆるフロアトンネル)を設けている。このトンネル部1はフロアパネルの車幅方向中央部において車室側に突出すると共に、車両の前後方向に延びる車体剛性部材であって、該トンネル部1の後述するセンタサポート部50との対応位置には、トンネル部車室側に補強部材としてのガセット2が設けられている。
また、上述のトンネル部1の車室側には、トンネル部1の上面と、トンネル部1の左右のスカート部とに接合されて、車両前後方向に延びるトンネルレインフォースメント3(ハイマウントバックボーンフレーム)が設けられており、トンネル部1の頂部左右と、トンネルレインフォースメント3との間には、車両前後方向に延びる閉断面4,4が形成され、これにより下部車体剛性、なかんずく、トンネル部剛性の向上を図るよう構成している。
図1、図2に示すように、上述のガセット2と対応するトンネル部1の車外側には、後述するセンタサポート部50を支持するための支持台座5,5が左右一対設けられている。
図1において、トランスミッション6の後部には、トランスミッション出力軸の後端に位置するフランジ6aが配設されており、リヤディファレンシャル装置7の前部にはカップリング8が配置されており、さらに、該カップリング8の前部には、リヤディファレンシャル装置7内のドライブピニオン軸と一体回転するフランジ7aが配設されている。
トンネル部1の車外側において、キャタリスト9aを備えてなる排気管9よりも上側に配設されるプロペラシャフト10は、図1、図3に示すように、前側シャフト部20と、後側シャフト部30と、プロペラシャフト10の前後方向中間位置(この実施例では、後側シャフト部30の前部)に配置される等速ジョイント40と、この等速ジョイント40の近傍前部に配置されるセンタサポート部50と、前側シャフト部20をトランスミッション6側に連結する前側ユニバーサルジョイント60と、後側シャフト部30をリヤディファレンシャル装置7側に連結する後側ユニバーサルジョイント70と、を備えている。
図3に示すように、前側ユニバーサルジョイント60は、図1のフランジ6aに連結されるフランジ61aを備えた前部ヨーク61と後部ヨーク62とをクロスジョイント63で連結した自在綱手であって、後部ヨーク62の後部には、前側シャフト部20における管軸部21の前端部が連結されている。
図3に示すように、後側ユニバーサルジョイント70は、図1のフランジ7aに連結されるフランジ71aを備えた後部ヨーク71と前部ヨーク72とをクロスジョイント73で連結した自在綱手であって、前部ヨーク72の前部には、後側シャフト部30における管軸部31の後端部が連結されている。
図4はセンタサポート部50の拡大半裁断面図、図5は等速ジョイント40部分の拡大半裁断面図である。
図4はセンタサポート部50の拡大半裁断面図、図5は等速ジョイント40部分の拡大半裁断面図である。
次に、図3、図4を参照して、センタサポート部50の構成について説明する。
図3、図4に示すように、管軸部21の後部には、ジョイントボディ部51を有するセンタサポート部50のシャフト52が連結されている。
図3、図4に示すように、管軸部21の後部には、ジョイントボディ部51を有するセンタサポート部50のシャフト52が連結されている。
上述の管軸部21の後端部と、上述のジョイントボディ部51の前端部とは摩擦接合(接合しようとする材料の接合面を接触させ、圧力を加えたまま相対的に回転運動をさせると、その接触面に摩擦熱が発生する。この摩擦熱によって材料が軟化状態になった時、回転を停止させ、さらに圧力を加えて圧接を行なう接合であって、摩擦圧接とも云う)により接合固定されており、当該接合固定部には外周突出部である外側カール21a,51aと、内周突出部である内側カール21b,51b(何れも、摩擦圧接のバリ)とが設けられている。
上述のジョイントボディ部51を含むシャフト52は多段軸状に形成されており、この実施例では、多段軸の車両前方側が大径で、車両後方に行く程、順次小径になる多段軸構造となっている。
そして、上述のジョイントボディ部51の外周には円環状の後退防止プレート53が取付けられている。この後退防止プレート53は、上述の外側カール21a,51aの外径に対して極めて大径に形成されている。
また、上述のシャフト52の車両前後方向の中間に位置する中間段部52aには、センタベアリング54を外嵌し、中間段部52aの直後方に位置する後側段部52bには、2部材から成るリング部材55を外嵌している。このリング部材55は、ラビリンス構造をもってセンタベアリング54への泥水の浸入を防止する金属製薄板からなる環状部材である。
上述のセンタベアリング54およびリング部材55の外周部には、その内外周が内環56(いわゆる、リテーナ)および外環57(いわゆる、リテーナ)で保持されたブーツシール58を嵌合すると共に、該ブーツシール58の前端側を覆うようにシャフト52の中間段部52aより前側に位置する前側段部52cには、金属薄板製のカバー59を嵌合し、このカバー59によりセンタベアリング54への泥水の浸入を防止すべく構成している。
さらに、上述の後退防止プレート53の直前部におけるジョイントボディ部51の外周には、図2、図4に示すように、シャフト52の軸方向から見て正多角形状(この実施例では、正八角形状)のレンチ掛け部51cが一体形成されている。
図4に示すように、上述のレンチ掛け部51cの外形部は、ジョイントボディ部51における後退防止プレート53取付け部の外径よりも大きく、かつ、後退防止プレート53の外径よりも極めて小さく、また、摩擦接合による外側カール21a,51a、特に外側カール51aの外径よりも小さくなるよう設定されている。
また、図4に示すように、レンチ掛け部51cの後退防止プレート53とは反対側の直前部、換言すれば、レンチ掛け部51cの車両前方側直前部には、上述の外側カール21a,51aが設けられている。
図2、図4に示すように、上述のセンタサポート部50は、その外環57と対応する位置がブラケット11およびマウント部材12を介して支持台座5に支持されるものである。ここで、図2に示すように、上述の支持台座5の底面部5aにはスタッドボルト13が下方に向けて植設固定されており、ブラケット11の左右の取付け部11a,11aにマウント部材12を配置し、マウント部材12の中心部を下方に向けて貫通させた上述のスタッドボルト13の下端突出部にナット14を締付けることで、センタサポート部50がトンネル部1下側の支持台座5に支持されるものである。
上述のプロペラシャフト10は排気管9を車体に組付ける前に、トランスミッション6後部と、リヤディファレンシャル装置7前部(この実施例では、カップリング8前部)との間に組付けられる。
上述のプロペラシャフト10は排気管9を車体に組付ける前に、トランスミッション6後部と、リヤディファレンシャル装置7前部(この実施例では、カップリング8前部)との間に組付けられる。
プロペラシャフト10の組付けに際しては、まず、前側ユニバーサルジョイント60のフランジ61aを、トランスミッション6側のフランジ6aに仮止めし、次に、センタサポート部50を、ブラケット11を介してトンネル部1車外側の支持台座5,5に仮止めし、次に、後側ユニバーサルジョイント70のフランジ71aを、リヤディファレンシャル装置7側のフランジ7aに仮止めし、図4に仮想線で示すように、センタサポート部50のレンチ掛け部51cを工具であるレンチWRにて支持した状態下において必要箇所を、インパクトレンチ(図示せず)で締付ける。
上述のレンチWRによりセンタサポート部50を支持する場合、図4に示すように、後退防止プレート53にてレンチWRの差込み誘導を行なった後に、該レンチWRをレンチ掛け部51cに引っ掛け、レンチWRのレンチ掛け部51cへの引っ掛け後においては、当該レンチWRの軸方向への移動を、後退防止プレート53にて規制するよう構成したものである。
このため、作業者が一方の手でレンチWRを持ち、他方の手でインパクトレンチ(図示せず)を持って、プロペラシャフト10の組付けを行なう作業の円滑化を図ることができる。つまり、レンチWRの差込み誘導を図ると共に、レンチWRの差込み後においては、該レンチWRがシャフト52の軸方向に不要に動くことを規制して、プロペラシャフト10の組付け作業性の向上を図るよう構成したものである。
さらに、図4に示すように、レンチ掛け部51cの後退防止プレート53とは反対側の直前部に、外周突出部である外側カール21a,51a(特に、外側カール51a)を設けることで、レンチ掛け部51cに引っ掛けられたレンチWRの軸方向前後を、外側カール51aと後退防止プレート53との両者で規制し、レンチ掛け部51cの軸方向長さをレンチWRの厚みに相当する長さとし、レンチ掛けのための無駄な軸方向長さが生ずることなく、レンチWRのシャフト52軸方向の移動をより一層少なくし、プロペラシャフト10の組付け作業性のさらなる向上を図るよう構成している。
次に、図3、図5を参照して、等速ジョイント40の構成について説明する。
等速ジョイント40は、原動軸(シャフト52参照)と従動軸(管軸部31参照)との2軸が等速回転となるような綱手である。この実施例では、センタサポート部50のシャフト52の後端部52dを、等速ジョイント40における円環状のアウタレース41内部に挿通して、該シャフト52で等速ジョイント40の一部、すなわち、原動軸を構成している。
等速ジョイント40は、原動軸(シャフト52参照)と従動軸(管軸部31参照)との2軸が等速回転となるような綱手である。この実施例では、センタサポート部50のシャフト52の後端部52dを、等速ジョイント40における円環状のアウタレース41内部に挿通して、該シャフト52で等速ジョイント40の一部、すなわち、原動軸を構成している。
図5に示すように、等速ジョイント40は、上述のアウタレース41と、シャフト52の後端部52d外周に設けられた円環状のインナレース42と、このインナレース42とアウタレース41との間に転動自在に設けられた複数のボール43と、これらの各ボール43を保持するケージ44(cage、保持器)と、アウタレース41の後部内周に設けられて、アウタレース41内に潤滑グリースGR(図5において、図示の便宜上、多点を施して示す)を保持シールするシールプレート45と、を備えている。
上述のインナレース42の後端と対応するシャフト52の後端部52d外周には、そのスナップリング溝にスナップリング46が嵌着固定されており、このスナップリング46でインナレース42の軸方向の移動を規制すべく構成している。
上述のインナレース42の後端と対応するシャフト52の後端部52d外周には、そのスナップリング溝にスナップリング46が嵌着固定されており、このスナップリング46でインナレース42の軸方向の移動を規制すべく構成している。
また、上述のアウタレースの前端部外周と、インナレース42の配設位置よりも車両前方におけるシャフト52の外周との間には、ゴムブーツ47を取付けている。このゴムブーツ47は必要箇所に芯材48を有すると共に、その前後の各外周部は締結バンド49a,49bにてシャフト52およびアウタレース41に締結固定されている。
さらに、アウタレース41の後端部と、従動軸である管軸部31の前端部とは摩擦接合により接合固定されており、当該接合固定部には外周突出部としての外側カール41a,31aと、内周突出部としての内側カール41b,31b(何れも、摩擦圧接のバリ)とが設けられている。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例のプロペラシャフト装置は、管軸部21の後部に、ジョイントボディ部51を有するセンタサポート部50のシャフト52が連結され、上記ジョイントボディ部51の外周に円環状の後退防止プレート53が取付けられたプロペラシャフト装置であって、上記後退防止プレート53の直前部における上記ジョイントボディ部51の外周に、上記シャフト52の軸方向視で正多角形状のレンチ掛け部51cが形成されたものである(図2、図4参照)。
この構成によれば、プロペラシャフト10を車両に組付ける時、前後のユニバーサルジョイント60,70と他の回転部材(トランスミッション6の出力軸やリヤディファレンシャル装置7のドライブピニオン軸等の他の回転部材)とを回転方向で位置合わせする目的で、プロペラシャフト10をリフトアップさせて回転させる際、上述の後退防止プレート53によりレンチWR(工具)の差込み誘導を行なった後に、該レンチWRを上述のレンチ掛け部51cに引っ掛けることができ、レンチWRのレンチ掛け部51cへの引っ掛け後においては、当該レンチWRの軸方向への移動を、後退防止プレート53にて規制することができる。
このように、レンチWRの差込み誘導を図り、かつ、レンチWRの差込み後において該レンチWRがシャフト52の軸方向に不要に動くことを規制するので、プロペラシャフト10の組付け作業性の向上を図ることができる。
このように、レンチWRの差込み誘導を図り、かつ、レンチWRの差込み後において該レンチWRがシャフト52の軸方向に不要に動くことを規制するので、プロペラシャフト10の組付け作業性の向上を図ることができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記レンチ掛け部51cの上記後退防止プレート53とは反対側の直前部に、上記管軸部21の後部と上記ジョイントボディ部51前部との摩擦接合による外周突出部(外側カール21a,51a、特に、外側カール51a参照)が設けられたものである(図4参照)。
この構成によれば、レンチ掛け部51cに引っ掛けられたレンチWRの軸方向前後は外周突出部(外側カール51a)と後退防止プレート53とで規制されることになり、レンチ掛け部51cの軸方向長さは、外周突出部(外側カール51a)と後退防止プレート53との間の軸方向長さがあれば充分である。
このため、レンチ掛けのための無駄な軸方向長さが生ずることなく、レンチWRのシャフト軸方向の移動がより一層少なくなり、プロペラシャフト10の組付け作業性がさらに向上する。
このため、レンチ掛けのための無駄な軸方向長さが生ずることなく、レンチWRのシャフト軸方向の移動がより一層少なくなり、プロペラシャフト10の組付け作業性がさらに向上する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の外周突出部は、実施例の外周カール21a,51a、特に、外側カール51aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、シャフト52の軸方向視で正多角形状のレンチ掛け部51cとして、正八角形状のものを例示したが、これは正八角形状以外の正多角形状であってもよい。
この発明の外周突出部は、実施例の外周カール21a,51a、特に、外側カール51aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、シャフト52の軸方向視で正多角形状のレンチ掛け部51cとして、正八角形状のものを例示したが、これは正八角形状以外の正多角形状であってもよい。
以上説明したように、本発明は、管軸部の後部に、ジョイントボディ部を有するセンタサポート部のシャフトが連結され、上記ジョイントボディ部の外周に円環状の後退防止プレートが取付けられたようなプロペラシャフト装置について有用である。
21…管軸部
21a,51a…外側カール(外周突出部)
50…センタサポート部
51…ジョイントボディ部
51c…レンチ掛け部
52…シャフト
53…後退防止プレート
21a,51a…外側カール(外周突出部)
50…センタサポート部
51…ジョイントボディ部
51c…レンチ掛け部
52…シャフト
53…後退防止プレート
Claims (2)
- 管軸部の後部に、ジョイントボディ部を有するセンタサポート部のシャフトが連結され、
上記ジョイントボディ部の外周に円環状の後退防止プレートが取付けられたプロペラシャフト装置であって、
上記後退防止プレートの直前部における上記ジョイントボディ部の外周に、上記シャフトの軸方向視で正多角形状のレンチ掛け部が形成されたことを特徴とする
プロペラシャフト装置。 - 上記レンチ掛け部の上記後退防止プレートとは反対側の直前部に、上記管軸部の後部と上記ジョイントボディ部前部との摩擦接合による外周突出部が設けられた
請求項1に記載のプロペラシャフト装置。
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JP2016212489A JP6304343B1 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | プロペラシャフト装置 |
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JP6304343B1 true JP6304343B1 (ja) | 2018-04-04 |
JP2018069943A JP2018069943A (ja) | 2018-05-10 |
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Family Applications (1)
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JP2016212489A Active JP6304343B1 (ja) | 2016-10-31 | 2016-10-31 | プロペラシャフト装置 |
Country Status (1)
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Family Cites Families (2)
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2016
- 2016-10-31 JP JP2016212489A patent/JP6304343B1/ja active Active
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