JP6304148B2 - ダクト接続方法及びダクト接続構造体 - Google Patents

ダクト接続方法及びダクト接続構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP6304148B2
JP6304148B2 JP2015134995A JP2015134995A JP6304148B2 JP 6304148 B2 JP6304148 B2 JP 6304148B2 JP 2015134995 A JP2015134995 A JP 2015134995A JP 2015134995 A JP2015134995 A JP 2015134995A JP 6304148 B2 JP6304148 B2 JP 6304148B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
duct
joint
shaped member
ring
flange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015134995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017015223A (ja
Inventor
航 鈴木
航 鈴木
富 山口
富 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2015134995A priority Critical patent/JP6304148B2/ja
Publication of JP2017015223A publication Critical patent/JP2017015223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6304148B2 publication Critical patent/JP6304148B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

本発明は、被接続ダクト同士の芯ずれ及び外径の違いを許容することができ、かつ現場での施工が容易であるダクト接続方法及びダクト接続構造体に関する。
通常、両端にフランジ部を有する管状部材が、フランジ部を介して直列に多数接続されることにより、排ガスや空気等のガスを通すダクトが形成される。ダクトが老朽化すると、孔が生じたり、内側に粉塵等が堆積したりすることとなるので、その箇所を新しいダクトと取り替える必要がある。ダクトの取替え時には、不具合を起こしているダクトの一部を切断したり、フランジ部のボルトを取り外したりした後で、ダクトの開口部同士を気密に接続することが行われる。しかし、接続される2つのダクト(被接続ダクト)間の芯がずれている場合(「芯ずれ」と称することがある。)や、2つのダクトの外径が異なる場合等には、ダクト同士を気密に接続することが困難であるという問題がある。特に、経年劣化によってダクトが変形してしまっている場合や、ダクトを配設した基礎部が地盤沈下している場合等に、このような問題が顕著となる。また、ダクトの取替えは、ダクト内部のガスの通気を止めてから行うことが一般的であり、ダクトの取替え工事が長引くことにより長期間設備の運転を止めてしまわなくてはならないことから、ダクトの取替え工事は出来るだけ短期間で終えることが求められる。
芯ずれしたダクト同士、外径の異なるダクト同士を接続する技術を開示した文献として、特許文献1及び特許文献2が挙げられる。特許文献1には、締結部材6及びシール部材9を用いることにより、機器側ダクト1と延長側ダクト3とを、フランジ部において接続することが開示されている(請求項1、図1等参照)。また、特許文献2には、第1のダクトと第2のダクトとを、小内径孔と大内径孔とが偏心して設けられた連結部材により接続する空調用ダクトの接続構造が開示されている(請求項1、図1等参照)。
尚、特許文献3には、フランジ部における溶接によりダクト同士を接続する例が開示されており、溶接媒体の溶着面積を広げることによって、ダクト内を流れる気体の漏れを極力防止することができることが開示されている。
特開2001−41371号公報 実開平4−129051号公報 特開2004−144316号公報
しかし、特許文献1及び2に開示されたダクトの接続方法では、接続部の構造が複雑になってしまうという問題点がある。これにより、接続部の構造体を設計し製造することにかかる時間的・金銭的なコストが多大となる。また、突発的にダクトの取替が必要となった場合であっても、現場にある汎用部品等によってダクトの接続作業を行うことができず、接続部の構造体を準備するまでに多くの時間を要することにより、早急に問題解決することができないという問題がある。
さらに、特許文献1に開示されたダクトの接続方法は、ダクトに設けられたフランジ部を介して接続する場合にのみ用いることができる。特許文献1に開示されたダクトの接続方法では、フランジ間におけるダクトの一部に不具合が生じるような場合であっても、両フランジを含むダクト全体の交換を余儀なくされることとなり、不具合を生じていない箇所のダクトを無駄にしてしまうことになる。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みて完成されたものであり、ダクトを接続する際において、被接続ダクト同士の芯ずれ及び外径の違いを許容することができ、かつ現場での施工が容易であるダクト接続方法及びダクト接続構造体を提供することを目的とする。
本発明の手段は、次の通りである。
(1)第一の被接続ダクトの非フランジ面と第二の被接続ダクトのフランジ面とを接続するダクト接続方法であって、継手ダクトとリング状部材とバンド状部材とを用い、前記継手ダクトは、一方の端面において非フランジ面を有し、他方の端面においてフランジ面を有し、前記継手ダクトの非フランジ面に、前記継手ダクトの外径よりも大きい外径と前記継手ダクトの内径よりも小さい内径とを備えた前記リング状部材を取り付ける工程、前記継手ダクトのフランジ面と前記第二の被接続ダクトのフランジ面とを取り付ける工程、前記第一の被接続ダクトの端部外周面に、非フランジ面から突出するように前記バンド状部材を取り付ける工程、及び前記リング状部材と前記バンド状部材の突出端面とを取り付ける工程、を有することを特徴とするダクト接続方法。
(2)第一の被接続ダクトの非フランジ面と第二の被接続ダクトの非フランジ面とを接続するダクト接続方法であって、継手ダクトとリング状部材とバンド状部材とを用い、前記継手ダクトは、両端面において非フランジ面を有し、前記継手ダクトの両端面に、前記継手ダクトの外径よりも大きい外径と前記継手ダクトの内径よりも小さい内径とを備えた前記リング状部材を取り付ける工程、前記第一の被接続ダクト及び前記第二の被接続ダクトの端部外周面に、それぞれ非フランジ面から突出するように前記バンド状部材を取り付ける工程、及び前記継手ダクトの両端面に取り付けられた2つのリング状部材と、第一の被接続ダクトに取り付けられたバンド状部材の突出端面及び第二の被接続ダクトに取り付けられたバンド状部材の突出端面とをそれぞれ取り付ける工程、を有することを特徴とするダクト接続方法。
(3)第一の被接続ダクトの非フランジ面と第二の被接続ダクトのフランジ面とを接続するダクト接続構造体であって、一方の端面において非フランジ面を有し、他方の端面においてフランジ面を有する継手ダクトと、前記継手ダクトの他方の端面に設けられ、前記継手ダクトの外径よりも大きい外径及び前記継手ダクトの内径よりも小さい内径を備えたリング状部材と、前記第一の被接続ダクトの端部外周面において非フランジ面から突出するように取り付けられ、その突出端面において前記リング状部材に取り付けられるバンド状部材と、を有することを特徴とするダクト接続構造体。
(4)第一の被接続ダクトの非フランジ面と第二の被接続ダクトの非フランジ面とを接続するダクト接続構造体であって、両方の端面に非フランジ面を有する継手ダクトと、前記継手ダクトの両方の端面に1つずつ取り付けられ、それぞれ前記継手ダクトの外径よりも大きい外径及び前記継手ダクトの内径よりも小さい内径を備えた2つのリング状部材と、前記第一の被接続ダクトの端部外周面及び前記第二の被接続ダクトの端部外周面において、それぞれ非フランジ面から突出するように取り付けられ、突出端面においてそれぞれ異なる前記リング状部材に取り付けられる2つのバンド状部材と、を有することを特徴とするダクト接続構造体。
本発明によると、継手ダクト、リング状部材及びバンド状部材を介して2つの被接続ダクトを接続することができるので、ダクトを接続することのできる箇所はダクトに元々備えられているフランジ部に限定されず、ダクトの任意の切断箇所においてダクト同士を接続させることができる。例えば、既設のダクトの一部に不具合が生じた場合であっても、フランジ部とは無関係に該当箇所を含むように既設のダクトの一部を切断等により撤去し、撤去した箇所に継手ダクトを装入し、リング状部材及びバンド状部材を用いることにより、既設のダクトの撤去によって形成された2つの被接続ダクトを接続することができる。これにより、既設のダクトのフランジ間を全て撤去する必要がなくなり、既設のダクトの交換効率が向上する。
本発明では、リング状部材、カバー部材、及び継手ダクトとしてそれぞれ汎用品等を使用することができるので、ダクト同士の接続作業時に特殊な製作物を用意する必要がない。また、本発明で必要となるリング状部材及びカバー部材の寸法、形状等は前記手段の要件を満たしていれば、被接続ダクトの形状及び大きさ等に応じた厳密な寸法、形状等は要求されない。これにより、被接続ダクトの接続現場において、厳密な寸法合わせ、位置合わせ等を行う必要がなく、被接続ダクト接続の作業効率を高めることができる。よって、突発的にダクトの取替作業が必要となった場合でも、迅速かつ短工期で取替作業を行うことができるほか、工事費用を低廉化することができる。
図1は、芯ずれ状態にある被接続ダクト同士を接続する例を示す、軸線を含む鉛直面で切断した断面図である。 図2は、外径の異なる被接続ダクト同士を接続する例を示す、軸線を含む鉛直面で切断した断面図である。 図3は、継手ダクトにリング状部材を取り付けた際の正面図、及び軸線を含む鉛直面で切断した断面図である。 図4は、バンド状部材が取り付けられた被接続ダクトの側面図である。
以下、図面を用いて本発明におけるダクト接続構造体について具体的に説明する。
図1に示されるように、接続対象となる2つのダクトである、第一の被接続ダクト1と第二の被接続ダクト2との端面同士は、継手ダクト3、バンド状部材4、及びリング状部材5によって気密に接続される。第一の被接続ダクト1と第二の被接続ダクト2とは、既設のダクトの切断、フランジ部のボルト取り外しを行った後に、既設のダクトの一部を撤去することにより形成される。第一の被接続ダクト1と第二の被接続ダクト2とは、開口端面同士を互いに対向するように配置される。図1に示される例では、第一の被接続ダクト1は開口端面として非フランジ面(フランジ間におけるダクトの不具合箇所を切断した際に形成される切断端面)を有し、第二の被接続ダクト2は、開口端面としてフランジ部2Bによって形成され、外周縁辺が周方向へと鍔状に突出したフランジ面(既設ダクトにおけるフランジの取り外しによって形成される開口端面)を有する。また、図1における継手ダクト3は、図の左側の端部においてフランジ部3Aを有するが、右側の端部においてはフランジ部を有しない。
図1では、第一の被接続ダクト1の中心軸線1Aと第二の被接続ダクト2の中心軸線2Aとの高さが一致せず、2つの被接続ダクトが芯ずれした状態にある。また、図1で示される各部材について、2つの被接続ダクトの中心軸線1A及び2Aに平行な方向を軸線方向と称する。尚、第一の被接続ダクト1、第二の被接続ダクト2、及び継手ダクト3を総称して、単にダクトと称することがある。
ダクトは、内側においてガスを通す構造を備えた管状部材であり、その形状、大きさ等は特に限定されない。例えば、外形が平面視において円形状を形成する円形ダクト、外形が平面視において楕円形状を形成する楕円形ダクト、外形が平面視において多角形状を形成する多角形ダクト等が用いられる。多角形ダクトの典型例として、外形が平面視において四角形状を形成する四角形ダクトが挙げられる。
第一の被接続ダクト1と第二の被接続ダクト2とは、互いに芯ずれした状態にあること、及び異なる外径を有すること、の少なくともいずれか一方の関係にあると、本発明は特に効果的である。
継手ダクト3としては、両端に2つの開口端面を備えた管状の部材が用いられる。継手ダクト3は、2つの開口端面が、それぞれ第一の被接続ダクト1の端面及び第二の被接続ダクト2の端面と対向するように、2つの被接続ダクトの間に設けられる。継手ダクト3としては、汎用のダクト用部材を軸線方向に対して垂直な面に沿って切断した部材を用いることができる。継手ダクト3の開口端面間の長さは、第一の被接続ダクト1と第二の被接続ダクト2との間隔よりも短ければよい。継手ダクト3の外径及び内径は、被接続ダクト1、2の外径及び内径と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
リング状部材5としては、平面視ドーナツ型の薄板状部材が用いられる。リング状部材5の外径は、継手ダクト3の外径よりも大きく、リング状部材5の内径は、継手ダクト3の内径よりも小さい。言い換えると、図3(a)で示されるように、平面視において、リング状部材5の外径の全周が継手ダクト3の外径の全周を囲繞可能であり、かつ継手ダクト3の内径の全周がリング状部材5の内径の全周を囲繞可能であるように、リング状部材5の平面形状、外径、及び内径等が設定される。また、リング状部材5の平面形状、外形、及び内径等は、2つの被接続ダクト同士の芯ずれ及び外径の差を吸収することができるように、これらの程度に応じて適宜変更することができる。リング状部材5の外径及び内径によって形成される平面視形状は円形に限定されず、楕円形、及び多角形等であってもよい。リング状部材5としては、汎用されている薄鋼板をドーナツ状に加工した部材を用いることができる。
リング状部材5は、その平面において継手ダクト3の非フランジ面に取り付けられる。リング状部材5は継手ダクト3の端面において鍔状に周方向に突出する。継手ダクト3とリング状部材5との取り付け方法は特に限定されないが、隅肉溶接を行うことによって接合することができる。
バンド状部材4は、第一の被接続ダクト1の端部外周面に取り付けられる。具体的には、バンド状部材4は、第一の被接続ダクト1に巻きつけられるようにして装着される。バンド状部材4は、第一の被接続ダクト1に装着された状態において、内径寸法が第一の被接続ダクト1の外径寸法と同等である筒状体を形成する。バンド状部材4を装着する際には、第一の被接続ダクト1の外周全体を囲繞可能な部材を一度に巻きつけてもよいし、筒状体を外周に沿って分割した複数の部材を1つずつ第一の被接続ダクト1の外周面に装着してもよい。筒状体を外周に沿って分割した複数の部材を用いる場合には、周方向における接続面同士を溶接することにより、これら複数の部材を一体化することができ、筒状体が形成される。バンド状部材4としては、ダクトの外周面に沿って加工できる程度に柔軟性を備えた汎用の薄鋼板が用いられる。
バンド状部材4は、ダクトの軸線方向に沿って、第一の被接続ダクト1の端面である非フランジ面から突出するように装着される。これにより、バンド状部材4が巻きつけられた第一の被接続ダクト1の端部には、バンド状部材4によって突出端面4Aが形成される。
前記リング状部材5が取り付けられた継手ダクト3と、前記バンド状部材4が取り付けられた第一の被接続ダクト1とは、リング状部材5の平面とバンド状部材4の突出端面とにおいて取り付けられる。
第一の被接続ダクト1、第二の被接続ダクト2、継手ダクト3、バンド状部材4、及びリング状部材5は、隅肉溶接部5A〜5Fによって接合される。特に、バンド状部材4の外周面とリング状部材5の外周面との間、及びバンド状部材4の内周面とリング状部材5の内周面との間に段差が設けられていると、溶接時の溶着面積を広くとれることから、気密性を高めることができ、バンド状部材4とリング状部材5との間におけるガス漏れをより効果的に防止することができる。
次に、本発明のダクト接続方法について説明する。図1では、図の中央部において既設のダクトの一部が、切断及びフランジ部のボルト取り外しによって撤去されることにより、図の右側に示される第一の被接続ダクト1と図の左側に示される第二の被接続ダクト2とが形成される。これら第一の被接続ダクト1と第二の被接続ダクト2とは、継手ダクト3、バンド状部材4、及びリング状部材5を用いて接続される。
第一の被接続ダクト1の中心軸線1Aと第二の被接続ダクト2の中心軸線2Aとは、それぞれの高さが一致しておらず、2つの被接続ダクトが芯ずれを起こしている。図1の例では、2つの被接続ダクトが既設のダクトに対応し、新たに設けられる継手ダクトが新設のダクトに対応する。また、既設のダクトが撤去される箇所は、フランジ部であってもよいし、フランジ部でなくてもよい。具体的には、既設のダクトの一部を撤去する際には、既設のダクトの非フランジ部を切断してもよいし、既設のダクトのフランジ部のボルト等を抜いて、フランジを取り外してもよい。図1の例では、既設のダクトの非フランジ部とフランジ部との間を撤去することにより、第一の被接続ダクト1が非フランジ面を形成し、第二の被接続ダクト2がフランジ面を形成する。
継手ダクト3には、一方の端面において予めリング状部材5が取り付けられる。リング状部材5は、その外周面及び内周面が継手ダクト3の外周面及び内周面から周方向へと突出するように、鍔状に設けられる。また、継手ダクト3とリング状部材5とは隅肉溶接部5A及び5Bによって接合される。尚、図1における継手ダクト3は、図の左側の端部においてフランジ部3Aを有するが、右側の端部においてはフランジ部を有しない。
リング状部材5が取り付けられた継手ダクト3は、そのフランジ部3Aによって形成されるフランジ面が第二の被接続ダクト2のフランジ部2Bにおけるフランジ面と対向し、リング状部材5が第一の被接続ダクト1の非フランジ面と対向するように、第一の被接続ダクト1と第二の被接続ダクト2との間に装入される。継手ダクト3の装入後に、フランジ間にパッキン等を挟み、フランジに設けられたボルト穴にボルト等を挿通することにより、フランジ部3Aと2Bとが取り付けられる。
次に、第一の被接続ダクト1の端部外周面に、バンド状部材4が取り付けられる。具体的には、薄板状の部材を第一の被接続ダクト1の外周全周に沿って巻きつけてもよいし、第一の被接続ダクト1の外周を囲繞可能な筒状部材を周方向に沿って複数分割した部材を、1つずつ第一の被接続ダクト1の外周面に沿って装着していってもよい。図4で示されるように、バンド状部材4は、第二の被接続ダクト側に向かって突出端面4Aを形成する。バンド状部材4が用いられることによって、第一の被接続ダクト1の切断端面の形状が良好でない場合であっても、第一の被接続ダクト1の形状修正をするための加工を行わずにダクトの接続作業を行うことができる。また、第一の被接続ダクト1とリング状部材5との間の距離に応じて、装着されるバンド状部材4の軸線方向における長さは適宜調節される。第一の被接続ダクト1とバンド状部材4とは、第一の被接続ダクト1の外周面とバンド状部材4の端面との間に設けられる隅肉溶接部5C、及び第一の被接続ダクト1の端面とバンド状部材4の内周面との間に設けられる隅肉溶接部5Fによって接合される。
さらに、リング状部材5とバンド状部材4とが溶接により接合される。具体的には、図1の隅肉溶接部5Dで示されるように、バンド状部材4の端面近傍の外周面とリング状部材5における第一の被接続ダクト1側の平面とにおいて溶接がされ、隅肉溶接部5Eで示されるように、バンド状部材4の突出端面近傍の内周面とリング状部材5における第一の被接続ダクト1側の平面とにおいて溶接がされる。
隅肉溶接部5E及び5Fにおける溶接作業を行う際には、隅肉溶接部近傍に存在するマンホールからダクト内部へと人が入って溶接作業を行えばよい。尚、強度上の問題がなければ、ダクトの内側に形成される隅肉溶接部5E及び5Fについては、隅肉溶接を行わなくてもよい。
尚、本発明のダクト接続方法では、継手ダクト3のフランジ面と第二の被接続ダクト2のフランジ面とを取り付ける工程は、第一の被接続ダクト1にバンド状部材4を取り付ける工程と、リング状部材5とバンド状部材4とを取り付ける工程との後に行ってもよい。具体的には、継手ダクト3のフランジ面を、軸線方向に沿って変位可能なルーズフランジによって形成させる。これにより、第一の被接続ダクト1、バンド状部材4、リング状部材5、及び継手ダクト3を溶接により取り付けた後に、継手ダクト3と第二の被接続ダクト2との間の距離に応じて、ルーズフランジを軸線方向に沿って変位させ、ルーズフランジのフランジ面と第二の被接続ダクト2のフランジ面とが当接する位置において、ルーズフランジを溶接、固定し、フランジ同士を接続させることができる。
図2には、それぞれ異なる外径H1とH2とを有する第一の被接続ダクト21と第二の被接続ダクト22とが、継手ダクト23、ベルト状部材24及びリング状部材25によって接続される例を示す。このように、外径の異なる2つの被接続ダクトを接続する例においても、図1のように互いに芯ずれした2つの被接続ダクトを接続する例と同様にして、ダクトの接続を行うことができる。
以上では、継手ダクトにおける一方の端面がフランジ面であり他方の端面が非フランジ面を形成する例について説明したが、継手ダクトはその両方の端面が非フランジ面を形成していてもよい。継手ダクトの両方の端面が非フランジ面である場合には、まず継手ダクトの両端面にリング状部材を取り付ける。次に、第一の被接続ダクトと第二の被接続ダクトとの間に、リング状部材が取り付けられた継手ダクトを装入する。この際に、継手ダクトの位置を固定するために、継手ダクトの下部を架台で支持してもよい。さらに、第一の被接続ダクトの端部外周面と第二の被接続ダクトの端部外周面とにそれぞれバンド状部材を取り付け、第一の被接続ダクトに設けられたバンド状部材と継手ダクトにおける第一の被接続ダクト側に設けられたリング状部材とを取り付け、第二の被接続ダクトに設けられたバンド状部材と継手ダクトにおける第二の被接続ダクト側に設けられたリング状部材とを取り付けることにより、ダクトが接続される。
本発明における被接続ダクトの典型例として、焼結器の排ガスを排気口まで送風することに用いられる排気ダクトが挙げられる。また、本発明に係るダクト接続方法及びダクト接続構造体は、2つの被接続ダクトの開口端部同士を接続する例の他、被接続ダクトの開口端部と排ガス出口等の開口部とを接続することに用いることもできる。
第一の被接続ダクトと第二の被接続ダクトとは、水平方向に接続される例だけでなく、上下方向に接続される例であってもよいし、水平から傾斜した状態で接続される例であってもよい。
次に、実施例について説明する。
焼結工場の排ガス処理設備における脱硫ダクトの更新工事において、本発明に係るダクト接続方法を用いて実際に工事を行った。従来の接続方法を用いた場合と比較し、コスト削減効果を算出した。本発明に係る方法によると、迅速に作業を行えることから、設備の操業停止時間を短縮することができるほか、工事に必要な人工を減少させることができると算出された。具体的には、本発明に係る方法を用いることによって、従来の方法に対して、工期を約24%削減することができた。これにより、ダクトの取替え工事における時間的・金銭的なコストを軽減することができた。
1、21 第一の被接続ダクト
1A 第一の被接続ダクトの中心軸線
2、22 第二の被接続ダクト
2A 第二の被接続ダクトの中心軸線
2B フランジ部
3、23 継手ダクト
3A フランジ部
4、24 ベルト状部材
4A 突出端面
5、25 リング状部材
5A、5B、5C,5D、5E、5F
隅肉溶接部
H1 第一の被接続ダクトの外径
H2 第二の被接続ダクトの外径

Claims (4)

  1. 第一の被接続ダクトの非フランジ面と第二の被接続ダクトのフランジ面とを接続するダクト接続方法であって、
    継手ダクトとリング状部材とバンド状部材とを用い、
    前記継手ダクトは、一方の端面において非フランジ面を有し、他方の端面においてフランジ面を有し、
    前記継手ダクトの非フランジ面に、前記継手ダクトの外径よりも大きい外径と前記継手ダクトの内径よりも小さい内径とを備えた前記リング状部材を取り付ける工程、
    前記継手ダクトのフランジ面と前記第二の被接続ダクトのフランジ面とを取り付ける工程、
    前記第一の被接続ダクトの端部外周面に、非フランジ面から突出するように前記バンド状部材を取り付ける工程、及び
    前記リング状部材と前記バンド状部材の突出端面とを取り付ける工程、を有することを特徴とするダクト接続方法。
  2. 第一の被接続ダクトの非フランジ面と第二の被接続ダクトの非フランジ面とを接続するダクト接続方法であって、
    継手ダクトとリング状部材とバンド状部材とを用い、
    前記継手ダクトは、両端面において非フランジ面を有し、
    前記継手ダクトの両端面に、前記継手ダクトの外径よりも大きい外径と前記継手ダクトの内径よりも小さい内径とを備えた前記リング状部材を取り付ける工程、
    前記第一の被接続ダクト及び前記第二の被接続ダクトの端部外周面に、それぞれ非フランジ面から突出するように前記バンド状部材を取り付ける工程、及び
    前記継手ダクトの両端面に取り付けられた2つのリング状部材と、第一の被接続ダクトに取り付けられたバンド状部材の突出端面及び第二の被接続ダクトに取り付けられたバンド状部材の突出端面とをそれぞれ取り付ける工程、を有することを特徴とするダクト接続方法。
  3. 第一の被接続ダクトの非フランジ面と第二の被接続ダクトのフランジ面とを接続するダクト接続構造体であって、
    一方の端面において非フランジ面を有し、他方の端面においてフランジ面を有する継手ダクトと、
    前記継手ダクトの他方の端面に設けられ、前記継手ダクトの外径よりも大きい外径及び前記継手ダクトの内径よりも小さい内径を備えたリング状部材と、
    前記第一の被接続ダクトの端部外周面において非フランジ面から突出するように取り付けられ、その突出端面において前記リング状部材に取り付けられるバンド状部材と、を有することを特徴とするダクト接続構造体。
  4. 第一の被接続ダクトの非フランジ面と第二の被接続ダクトの非フランジ面とを接続するダクト接続構造体であって、
    両方の端面に非フランジ面を有する継手ダクトと、
    前記継手ダクトの両方の端面に1つずつ取り付けられ、それぞれ前記継手ダクトの外径よりも大きい外径及び前記継手ダクトの内径よりも小さい内径を備えた2つのリング状部材と、
    前記第一の被接続ダクトの端部外周面及び前記第二の被接続ダクトの端部外周面において、それぞれ非フランジ面から突出するように取り付けられ、突出端面においてそれぞれ異なる前記リング状部材に取り付けられる2つのバンド状部材と、を有することを特徴とするダクト接続構造体。
JP2015134995A 2015-07-06 2015-07-06 ダクト接続方法及びダクト接続構造体 Active JP6304148B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134995A JP6304148B2 (ja) 2015-07-06 2015-07-06 ダクト接続方法及びダクト接続構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015134995A JP6304148B2 (ja) 2015-07-06 2015-07-06 ダクト接続方法及びダクト接続構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017015223A JP2017015223A (ja) 2017-01-19
JP6304148B2 true JP6304148B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=57830171

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015134995A Active JP6304148B2 (ja) 2015-07-06 2015-07-06 ダクト接続方法及びダクト接続構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6304148B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4935618U (ja) * 1972-07-01 1974-03-29
JPS564559Y2 (ja) * 1974-07-15 1981-01-31
US4249758B1 (en) * 1978-08-25 1993-11-23 Robert Harris Company, Inc. Ductwork connecting
JPS61188088U (ja) * 1985-05-16 1986-11-22
JPS62108741U (ja) * 1985-12-25 1987-07-11
JPH0324284Y2 (ja) * 1987-04-06 1991-05-27
JPH04129051U (ja) * 1991-02-07 1992-11-25 株式会社ゼクセル 空調用ダクトの接続構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017015223A (ja) 2017-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8740557B2 (en) Fabricated static vane ring
WO2019128141A1 (zh) 塔筒段的制造方法、塔筒段和风力发电机组
WO2011142348A1 (ja) 超伝導加速空洞および超伝導加速空洞の製造方法
US9423057B2 (en) Acoustical seal system
WO2019061891A1 (zh) 塔段、塔架、风力发电机组及制造塔段的方法
RU2601675C2 (ru) Разветвитель потока, ступень разветвителя потока и сопловой аппарат паровой турбины
KR20070026193A (ko) 머플러
JP2017525883A (ja) 取り外し可能なストラットを備えたタービンアッセンブリ
JP6304148B2 (ja) ダクト接続方法及びダクト接続構造体
JP6353736B2 (ja) ケーシング、並びにケーシングを備えるターボ機械および圧縮機
JP2012012798A (ja) 鋼製梁の貫通孔用補強部材およびその貫通孔補強構造
JP4943180B2 (ja) 取り外し可能である端壁を有する環状燃焼チャンバ
JP6857968B2 (ja) 梁補強金具
US20170307125A1 (en) Orifice Fitting
US20120260488A1 (en) Flange connector and gasket assembly
DE102011007388A1 (de) Flansch, Anpassring, Anordnung mit einem Flansch oder Anpassring
CN106285789B (zh) 蒸汽涡轮机隔膜喷嘴段及其隔膜段和蒸汽涡轮机
JP3586854B2 (ja) 補修用伸縮継手の設置方法
KR102285594B1 (ko) 수차 발전기의 헤드커버 정비용 서포트 툴
AU2016258895B2 (en) Sealing gasket for piping systems and its manufacturing process
WO2019176641A1 (ja) 火炉壁管を交換する方法
CN216241490U (zh) 一种重型燃气轮机用进气蜗壳和重型燃气轮机
JP2013072492A (ja) ダクト接続装置
CN215742236U (zh) 一种过滤器的法兰端盖结构
US8533952B2 (en) Pipe flange forming method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6304148

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250