JP6304143B2 - 構造体モデルにおける接合部表示装置及び方法 - Google Patents

構造体モデルにおける接合部表示装置及び方法 Download PDF

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Description

本発明は、構造体モデルにおける接合部表示装置及び方法に関し、特に、構造体モデルにおいて接合部を表す接合要素同士の接合間隔を求め、所定の範囲内にある接合間隔を有する接合要素を構造体モデル上に表示する装置及び方法に関する。
近年、特に自動車産業においては環境問題に起因した車体の軽量化が進められており、車体の設計においてコンピュータ支援工学による解析(以下、「CAE解析」という)は欠かせない技術となっている。
自動車の車体は薄板部品で構成されており、これらの薄板部品を主にスポット溶接により接合することでモノコック構造の車体が形成される。このため、CAE解析に用いる構造体モデルでは、薄板部品のみならず接合部もモデル化し、一台の車体としての各種特性をコンピュータ上にて予測・評価することが可能となっている。
前述のとおり、モノコック構造の車体では主に薄板部品のスポット溶接により車体が形成されるため、スポット溶接による接合部の位置が車体の剛性、振動及び衝突などの各種特性を大きく左右する。一方、車体は部品毎に設計され、その際に接合部の位置、つまり接合部同士の間隔が決定される。このため、車体全体の特性を考慮して接合部の間隔が決定されているとは言えず、車体としての剛性、振動及び衝突特性を理解するためには、車体全体における接合部の位置及び間隔を把握することが非常に重要となる。
従来の車体モデルにおいて、接合部はバー要素(梁要素)でモデル化されており、スポット間隔を求める方法として、スポット溶接部(接合部)を表すバー要素からバー要素までの距離として算出する方法が特許文献1に開示されている。
特許5348359号公報
通常の車体モデルにおいて、車体の部品は主に平面要素から構成されており、各部品及び平面要素に部品番号及び要素番号がそれぞれ与えられている。部品同士の接合部は、梁、平面又は立体要素などの接合要素によりモデル化され、この接合要素についても要素番号が与えられている。
CAE解析に用いられる車体モデルの特徴として、部品が2枚重ねで接合されている場合、その接合部は1つの接合要素で表される。部品が3枚重ねでスポット溶接される場合(3枚打ち)、車体の実生産上では一点のスポット溶接で接合されているのに対し、車体モデルでは2つの部品間に1つの接合要素を与えることにより接合部をモデル化しているため、3枚重ねの場合では2個の接合要素でモデリングされることになる。例えば、図2に示すような構造体モデル31において、部品A、B及びCを3枚重ねでスポット溶接するような場合、部品Aと部品Bを接合する接合要素Jと、部品Bと部品Cを接合する接合要素Jとにより3枚重ねの接合部が表されている。
車体モデルを用いて車体における接合部同士の接合間隔を知るためには、全ての接合要素を総当りして接合要素間の距離を計算し、最小の接合要素間距離を接合間隔とする方法が考えられる。しかしながら、この方法では3枚重ねをモデル化した接合部において、該接合部をモデル化している2個の接合要素間の距離も計算されてしまう。
例えば、図2に示した構造体モデル31において接合要素Jにより表される接合部と他の接合部との接合間隔を求める場合、まずは、接合要素Jと他の接合要素J〜Jとの接合要素間距離Z1〜Z6を計算する。しかしながら、接合要素JとJとは3枚重ねの同一な接合部であるため、接合要素JとJとの接合要素間距離Z5は除外して、接合要素Jと最隣接の接合要素Jとの接合要素間距離Z1を接合間隔として選出する必要がある。
上記問題を解決するには、3枚重ねを除いた接合部を同定し、別途、当該接合部の最小の接合要素間距離を求める手段が考えられる。3枚重ねを除いた接合部を同定する手段であれば、特許文献1に記載されている。
しかし、特許文献1では、対象の2つのバー要素が同じ部品を溶接しているか否かで2枚重ね又は3枚重ねであるかを判定しており、対象となる2つのバー要素毎に判定を行うため、自動車の車体モデルのようにバー要素が5000個もある場合には計算効率が悪い。
さらに、特許文献1に開示されている技術は、破断解析を行うものであってスポット溶接の間隔を直接求めることができず、本発明の目的を達成できるものではないし、バー要素を前提としているため、現在の車体モデルで主流となっている立体要素でスポット溶接による鋼板接合部をモデル化することはできない。
そこで、構造体モデルにおいて3枚重ねの接合部を表す2個の接合要素間の距離を除外して各接合要素について接合間隔を決定し、該接合間隔が所定の範囲内にある接合要素を構造体モデル上に視覚的に表示する技術の開発が望まれていた。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、平面要素及び/又は立体要素を備えてなる構造体モデルにおける各接合要素の接合間隔を決定し、該接合間隔が所定の範囲内にある接合要素を構造体モデル上に視覚的に表示する装置及び方法を提供することを目的としている。
(1)本発明に係る構造体モデルにおける接合部表示装置は、部品を構成する平面要素及び/又は立体要素と部品同士の接合部を構成する接合要素を備えてなる構造体モデルにおける接合部表示装置であって、前記構造体モデルにおける各接合要素について、他の接合要素との接合要素間距離を演算する接合要素間距離演算部と、該接合要素間距離演算部によって各接合要素について演算した前記接合要素間距離のうち予め定めた所定の距離未満の接合要素間距離を除外した前記接合要素間距離の中から最小の接合要素間距離を選出し、該選出された最小の接合要素間距離を各接合要素の接合間隔として決定する接合間隔決定部と、該接合間隔決定部で決定された接合間隔が予め定めた所定の範囲内である接合要素を選出する接合要素選出部と、該接合要素選出部により選出された接合要素を構造体モデル上に視覚的に表示する接合要素表示部とを備えたことを特徴とするものである。
(2)上記(1)に記載のものにおいて、前記接合要素選出部は、前記接合間隔が前記所定の範囲内であることが識別可能なプロパティを接合要素に付与し、該付与されたプロパティに基づいて接合要素を選出するものであることを特徴とするものである。
(3)本発明に係る構造体モデルにおける接合部表示方法は、部品を構成する平面要素及び/又は立体要素と部品同士の接合部を構成する接合要素を備えてなる構造体モデルにおける接合部表示方法であって、以下のステップをコンピュータが行うものであり、前記構造体モデルにおける各接合要素について、他の接合要素との接合要素間距離を演算する接合要素間距離演算ステップと、該接合要素間距離演算ステップにおいて各接合要素について演算した前記接合要素間距離のうち予め定めた所定の距離未満の接合要素間距離を除外したものの中から最小の接合要素間距離を選出し、該選出された最小の接合要素間距離を各接合要素の接合間隔として決定する接合間隔決定ステップと、該接合間隔決定ステップにおいて決定された接合間隔が予め定めた所定の範囲内である接合要素を選出する接合要素選出ステップと、該接合要素選出ステップにおいて選出された接合要素を構造体モデル上に視覚的に表示する接合要素表示ステップとを備えたことを特徴とするものである。
(4)上記(3)に記載のものにおいて、前記接合要素選出ステップは、前記接合間隔が前記所定の範囲内であることが識別可能なプロパティを接合要素に付与し、該付与されたプロパティに基づいて接合間隔が予め定めた所定の範囲内である接合要素を選出するものであることを特徴とするものである。
本発明においては、部品を構成する平面要素及び/又は立体要素と部品同士の接合部を構成する接合要素を備えてなる構造体モデルにおいて、他の接合要素との接合要素間距離を演算する接合要素間距離演算部と、該接合要素間距離演算部によって各接合要素について演算した前記接合要素間距離のうち予め定めた所定の距離未満の接合要素間距離を除外したものの中から最小の接合要素間距離を選出し、該選出された最小の接合要素間距離を各接合要素の接合間隔として決定する接合間隔決定部と、該接合間隔決定部で決定された接合間隔が予め定めた所定の範囲内である接合要素を選出する接合要素選出部と、該接合要素選出部により選出された接合要素を構造体モデル上に視覚的に表示する接合要素表示部とを備えたことにより、3枚重ねの接合部における2個の接合要素間の距離を除外して各接合要素について接合間隔を決定し、該接合間隔が所定の範囲内にある接合要素を構造体モデル上に視覚的に表示することができる。
本発明の実施の形態に係る構造体モデルにおける接合部表示装置のブロック図である。 本発明の実施の形態に係る構造体モデルにおいて、3枚打ちされている部品を有する場合に算出する接合要素間距離及び接合間隔を説明する図である。 本発明の実施の形態に係る構造体モデルにおける接合部表示方法の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施例に係る構造体モデルを説明する図である。 実施例において本発明例の結果を示す図である(その1)。 実施例において本発明例の結果を示す図である(その2)。 実施例において本発明例の結果を示す図である(その3)。 実施例において本発明例の結果を示す図である(その4)。 実施例において本発明例の結果を示す図である(その5)。 実施例において比較例の結果を示す図である(その1)。 実施例において比較例の結果を示す図である(その2)。 実施例において比較例の結果を示す図である(その3)。 実施例において比較例の結果を示す図である(その4)。 実施例において比較例の結果を示す図である(その5)。 実施例において本発明例の結果を示す図である(その6)。
[実施の形態]
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、主に図1に示すブロック図に基づいて、構造体モデルの接合部表示装置1(以下、単に「接合部表示装置」という)の構成について説明する。
本実施の形態に係る接合部表示装置1は、部品を構成する平面要素及び/又は立体要素と部品同士の接合部を構成する接合要素を備えてなる構造体モデルにおける接合要素を表示するものであって、PC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータによって構成され、モニター3と入力装置5と記憶装置7と作業用データメモリ9及び演算処理部10を有している。
さらに、演算処理部10にはモニター3と入力装置5と記憶装置7及び作業用データメモリ9が接続され、演算処理部10の指令によって各機能を行う。
以下、接合部表示装置1の各構成を詳細に説明する。
<モニター>
モニター3は構造体モデルを構成する部品や接合要素等の表示等に用いられ、液晶モニター等で構成される。
<入力装置>
入力装置5は構造体モデルファイル21の表示指示、操作者による計算条件の入力等に用いられ、キーボードやマウス等で構成される。
<記憶装置>
記憶装置7は、ファイルの記憶等に用いられ、ハードディスク等で構成される。記憶装置7には、少なくとも、構造体モデル等の各種情報が格納される。
〔構造体モデルファイル〕
構造体モデルファイル21は、構造体モデルを構成する複数の部品を表す要素、部品同士の接合部を表す接合要素、部品同士の組み合わせを表す剛体要素等の情報を含むファイルである。
構造体モデルとして車体モデル41をモニター3に表示した一例を図4に示す。自動車の車体(ボディ)は主に薄鋼板によって形成されることから、図4に示すような車体モデル41における部品43は主として平面要素によって構成され、比較的厚さのある部品は立体要素によって構成される。
そして、車体モデル41における部品43の接合部は、ばね、はりなどの梁要素の場合、立体要素等の接合要素45によりモデル化される。この時、剛体要素を介して部品を表す要素と接合要素が組み合わされている場合もある。
構造体モデルファイル21には、部品43を構成する要素、接合要素45及び剛体要素に対して個別の要素番号ならびに各要素の節点座標等の情報が記録されている。さらに、接合要素45には、接合要素45によって接合される部品43を識別する部品番号等が付与されている場合もある。
<作業用データメモリ>
作業用データメモリ9は、演算処理部10で使用するデータの一時保存や演算等に用いられ、RAM等で構成される。
<演算処理部>
演算処理部10は、PC等のCPU(中央演算処理装置)によって構成され、接合要素間距離演算部11と接合間隔決定部13と接合要素選出部15と接合要素表示部17とを備えている。上記各部はCPUが所定のプログラムを実行することによって実現される。
以下、演算処理部10内の各部の構成を図2に基づいて詳細に説明する。なお、説明にあっては、図2に示すように、部品A、B及びCが接合要素35(J〜J)によって接合されている構造体モデル31を例に挙げる。図2において、複数の部品の接合部を表す接合要素は立体要素としている。さらに、部品A、B及びCは平面要素を用いて表しているが、立体要素、又は平面要素と立体要素を組み合わせたものを用いても良い。
≪接合要素間距離演算部≫
接合要素間距離演算部11は、構造体モデルに含まれる各接合要素について、他の接合要素との接合要素間距離Zを総当たりで求めるものである。
接合要素間距離Zは、各接合要素の節点座標から算出される接合要素の代表点の座標値を用いて計算することができる。例えば、図2に示す構造体モデル31においては、部品AとBとの接合部を表す接合要素Jと他の接合要素J〜Jとの接合要素間距離Z1〜Z6を、各接合要素の代表点37の座標値から計算する。
≪接合間隔決定部≫
接合間隔決定部13は、接合要素間距離演算部11によって各接合要素について演算した接合要素間距離Zのうち予め定めた所定の距離W未満の接合要素間距離を除外したものの中から最小の接合要素間距離Zminを選出し、該選出された最小の接合要素間距離Zminを各接合要素の接合間隔Sとして決定するものである。
図2に示す構造体モデル31は、3枚の部品A、B及びCを重ねて3枚打ちされた接合部を有しており、該接合部は部品Aと部品Bを接合する接合要素J及び部品Bと部品Cを接合する接合要素Jにより表されている。
しかしながら、実際の自動車の車体において3枚打ちの接合部は一つのスポット溶接点で接合されている。そのため、図2に示すように部品A、B及びCが3枚打ちされている接合部を有する構造体モデル31において、接合要素Jと同位置の接合部にある接合要素Jとの接合要素間距離Z5が接合要素Jの最小の接合要素間距離Zminとして誤認識されないようにする必要がある。
そこで、接合間隔決定部13は、接合要素Jについて、接合要素Jとの接合要素間距離Z5よりも大きい所定の距離W(>Z5)を予め定め、求めた接合要素間距離Z1〜Z6のうち距離W未満の接合要素間距離を除外したものの中から最小の接合要素間距離Zminを選出し、該選出した最小の接合要素間距離を接合要素Jの接合間隔Sと決定するものとする。これにより、接合要素Jと接合要素Jとの接合要素間距離Z5が接合要素Jの接合間隔Sとして誤認識されるのを防止することができる。
なお、前記距離Wは、3枚打ちされる部品の板厚に基づいて適宜設定すればよい。
<接合要素選出部>
接合要素選出部15は、接合間隔決定部13で決定された接合間隔Sが予め定めた所定の範囲内である接合要素を選出するものである。
例えば、接合要素の有する接合間隔Sが、前記所定の範囲の最小値がX、最大値がYである場合、接合間隔Sが前記所定の範囲内にあるとき(例えばX≦S<Y)、該接合要素の要素番号を一時保存することによって、当該接合要素を前記所定の範囲内である接合間隔Sを有する接合要素として選出する。
若しくは、接合間隔Sが前記所定の範囲内(例えばX≦S<Y)であることが識別可能なプロパティ(番号等)を接合要素に付与し、該付与されたプロパティに基づいて前記所定の範囲内である接合間隔Sを有する接合要素を選出するものであってもよい。
≪接合要素表示部≫
接合要素表示部17は、接合要素選出部15によって選出された接合要素を構造体モデル上に点等として表示させる指示をモニター3に送るものである。
上記のように構成された接合部表示装置1を用いて、ある所定の範囲内の接合間隔Sを有する接合要素を構造体モデル上に表示する接合部表示方法について、主に図3に基づいて、図2を適宜参照しながら説明する。
まず、解析対象となる構造体モデルを設定する(S1)。構造体モデルは、構造体の部品や接合部をはり要素、平面要素及び/又は立体要素で表したものであり、構造体モデルを構成する要素の要素番号や節点番号等の様々な情報が含まれている。また、構造体モデルによっては、接合要素と剛体要素を介して部品同士の接合部を表している場合もある。
次に、構造体モデルにおける各接合要素の代表点の座標を設定する(S3)。
該代表点の座標は、各接合要素の節点座標を用いて設定することができる。例えば、図2に示す構造体モデル31において、接合要素35(J〜J)について各接合要素の節点座標を用いて代表点37の座標が設定される。
次に、接合要素間距離演算ステップS5において、接合要素間距離演算部11により、構造体モデルにおける各接合要素について他の接合要素と総当たりで接合要素間距離Zを計算する。
次に、接合間隔決定ステップS7において、接合間隔決定部13により、各接合要素について計算した接合要素間距離Zのうち予め定めた所定の距離未満の接合要素間距離を除外したものの中から最小の接合要素間距離Zminを選出し、該選出された最小の接合要素間距離Zminを各接合要素の接合間隔Sと決定する。
次に、接合要素選出ステップS9において、接合要素選出部15により、接合間隔決定ステップS7において決定された接合間隔Sが予め定めた所定の範囲内である接合要素を選出する(S9)。
接合要素を選出する具体的な処理方法としては、例えば、前記所定の範囲内にある接合間隔Sを有する接合要素の要素番号を一時保存する、若しくは、接合間隔Sが所定の範囲内であることが識別可能なプロパティを有する接合要素に付与するものが挙げられる。
そして、接合要素表示ステップS11において、接合要素表示部23によって、接合要素選出ステップS9で選出された前記接合要素をモニター3に表示させる指令が行われ、所定の範囲にある接合間隔Sを有する接合要素がモニター3に視覚的に表示される。
以下、本発明の効果を確認する実験を行ったので、これについて説明する。
実験は、構造体モデルとして図4に示す車体モデル41を対象とし、車体モデル41における各接合要素45について接合間隔Sを決定し、接合間隔Sが所定の範囲内にある接合要素を車体モデル41上に表示すると共に、該接合要素の要素数を求めるものである。
対象とした車体モデル41は、部品数299個、(部品を表す平面要素数536471個)、接合部を表す接合要素数3949個であり、部品43が接合要素45を介して接合されている。
本発明例として、車体モデル41の各接合要素45について、他の接合要素と総当たりで接合要素間距離を算出し、該算出された接合要素間距離のうち予め定めた所定の距離W未満のものを除外することにより3枚重ねの接合部における2個の接合要素間距離を除外して接合間隔Sを決定した。そして、該決定された接合間隔Sが所定の範囲内にある接合要素を車体モデル41上に表示した。
一方、比較例として、車体モデル41の各接合要素45について、他の接合要素と総当たりで接合要素間距離を算出し、該算出された全ての接合要素間距離を接合間隔Sとした。そして、接合間隔Sが所定の範囲内にある接合要素を車体モデル41上に表示した。この場合、複数の接合要素間距離が接合間隔Sとして決定される。
図5〜図9は、本発明例として、予め定めた所定の距離W=3mmとして接合間隔Sを決定し、接合間隔Sが3−20mm(3mm≦S<20mm)、20−30mm、30−50mm、50−100mm及び100−200mmの範囲にある接合要素45を車体モデル41上に表示した結果である。
図10〜図14は、比較例として、接合間隔Sが3−20mm(3mm≦S<20mm)、20−30mm、30−50mm、50−100mm及び100−200mmの範囲にある接合要素45を車体モデル41上に表示した結果である。
さらに、本発明例及び比較例において各範囲内にある接合間隔を有する接合要素数をまとめたものを表1に示す。
比較例は、接合間隔Sの範囲が増加するに伴って、各範囲内にある接合要素数が増加する結果となった。これは、比較例では隣接しない遠方の部品の接合部も含めて構造体モデルに含まれる全ての接合要素と総当りで接合要素間距離を算出し、算出された接合要素間距離を全て接合間隔Sとしているためである。
そのため、車体の剛性、振動、衝突特性には直接影響しない接合要素についても、所定の範囲の接合間隔Sを有する接合要素として選出されてしまうので、問題であった。
一方、本発明例の結果では、各接合要素において、他の接合要素との接合要素間距離のうち最小の接合要素間距離を接合間隔Sとして決定しているため、一つの接合要素に一つの接合間隔Sが与えられる。そのため、接合間隔Sの範囲に増加に伴って接合要素数が増えるものではなく、本実施例で対象とした車体モデル41においては30−50mmの範囲にある接合間隔Sを有する接合要素数が最も多いという結果が得られた。また、この結果から、車体モデル41において接合部同士の接合間隔Sは30−50mmを中心に設定されていることが示唆される。
図15に、車体モデル41において3枚打ちされている部品の接合部における2個の接合要素の接合要素間距離を除外するために用いる所定の距離をW=1mm、3mm、5mmとした時の接合要素数の結果を示す。
車体モデル41において3枚打ちされている部品の板厚は1.8mmであるため、距離Wが1mmの場合(図15(a))、3枚打ちされている接合部における2個の接合要素の接合要素間距離を除外することができない。そのため、1―20mmの範囲にある接合間隔Sを有する接合要素数は2502個であった。
距離Wを3mmとした場合(図15(b))、3枚打ちされている接合部の接合要素間距離を除外して接合間隔Sが決定され、3−20mmの範囲にある接合間隔Sを有する接合要素数は594個であった。
距離Wをさらに大きくして5mmとすると、3枚打ちされていない接合部の接合要素であっても、他の接合要素との接合要素間距離が5mm未満である接合要素が除外されてしまうため、接合間隔Sが5−20mmの範囲にある接合要素数は455個となり、W=3mmの場合よりも接合要素数が少ない結果となった。
このように、部品の板厚に基づいて距離Wを適宜設定し、該距離W未満の接合要素間距離を除外したものの中から最小の接合要素間距離を選出することにより、3枚打ちされている部品の接合部における接合要素間距離を除外して各接合要素の接合間隔Sを決定することができる。
以上より、本発明に係る接合分布表示装置及び方法を用いることにより、所定の範囲の接合間隔を有する接合要素を構造体モデル上に視覚的に表示することが可能となり、構造体モデル全体における接合要素の位置及び間隔を正確に把握することができた。
1 接合部表示装置
3 モニター
5 入力装置
7 記憶装置
9 作業用データメモリ
10 演算処理部
11 接合要素間距離演算部
13 接合間隔決定部
15 接合要素選出部
17 接合要素表示部
21 構造体モデルファイル
31 構造体モデル
35 接合要素(構造体モデル31)
37 代表点
41 車体モデル
43 部品
45 接合要素(車体モデル41)

Claims (4)

  1. 部品を構成する平面要素及び/又は立体要素と部品同士の接合部を構成する接合要素を備えてなる構造体モデルにおける接合部表示装置であって、
    前記構造体モデルにおける各接合要素について、他の接合要素との接合要素間距離を演算する接合要素間距離演算部と、
    該接合要素間距離演算部によって各接合要素について演算した前記接合要素間距離のうち予め定めた所定の距離未満の接合要素間距離を除外した前記接合要素間距離の中から最小の接合要素間距離を選出し、該選出された最小の接合要素間距離を各接合要素の接合間隔として決定する接合間隔決定部と、
    該接合間隔決定部で決定された接合間隔が予め定めた所定の範囲内である接合要素を選出する接合要素選出部と、
    該接合要素選出部により選出された接合要素を構造体モデル上に視覚的に表示する接合要素表示部とを備えたことを特徴とする構造体モデルにおける接合部表示装置。
  2. 前記接合要素選出部は、前記接合間隔が前記所定の範囲内であることが識別可能なプロパティを接合要素に付与し、該付与されたプロパティに基づいて接合要素を選出するものであることを特徴とする請求項1記載の構造体モデルにおける接合部表示装置。
  3. 部品を構成する平面要素及び/又は立体要素と部品同士の接合部を構成する接合要素を備えてなる構造体モデルにおける接合部表示方法であって、以下のステップをコンピュータが行うものであり、
    前記構造体モデルにおける各接合要素について、他の接合要素との接合要素間距離を演算する接合要素間距離演算ステップと、
    該接合要素間距離演算ステップにおいて各接合要素について演算した前記接合要素間距離のうち予め定めた所定の距離未満の接合要素間距離を除外したものの中から最小の接合要素間距離を選出し、該選出された最小の接合要素間距離を各接合要素の接合間隔として決定する接合間隔決定ステップと、
    該接合間隔決定ステップにおいて決定された接合間隔が予め定めた所定の範囲内である接合要素を選出する接合要素選出ステップと、
    該接合要素選出ステップにおいて選出された接合要素を構造体モデル上に視覚的に表示する接合要素表示ステップとを備えたことを特徴とする構造体モデルにおける接合部表示方法。
  4. 前記接合要素選出ステップは、前記接合間隔が前記所定の範囲内であることが識別可能なプロパティを接合要素に付与し、該付与されたプロパティに基づいて接合間隔が予め定めた所定の範囲内である接合要素を選出するものであることを特徴とする請求項3記載の構造体モデルにおける接合部表示方法。
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