JP6303415B2 - 電子錠 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯端末により開閉可能な電子錠に関する。
現在、非接触式ICカードをかざすことで、開閉可能な電子錠が一般化している。例えば、予め(事前に)非接触式ICカードに認証用の鍵やID番号を記憶しておき、電子錠に設置している専用のリーダライタで、非接触式ICカードに記憶している鍵やID番号を読み出して認証識別し、電子錠の開閉を行う方式が一般的に使用されている。この方式では、電子錠に設置しているリーダライタからNFC(Near Field Communication)通信用の電磁波を出力し、NFC通信用の電磁波により、非接触式ICカードに電力を供給し、ID番号をカードより得るため、電子錠には、リーダライタを駆動する電源が必要である。他方、非接触式ICカード側には電源を持たせる必要はない。なお、NFCは、国際標準規格として承認された近距離無線通信技術である。
また、非接触式ICカードの機能を携帯端末に持たせることで、携帯端末をリーダライタにかざすことで、開閉可能な電子錠やゲート等が既に実用化されている。現在、NFC通信機能付きの携帯端末が一般的な携帯端末として普及してきている。また、電子錠の解錠において、携帯端末を用いて電子錠を解錠することは一般に広く浸透してきている。この場合、非接触式ICカードとして動作する携帯端末には電源が存在するが、動作としては、非接触式ICカードと同等である。
上記のような従来の方式では、電子錠に設置しているリーダライタは、常時NFC通信用の電磁波を出力し、接近してきた非接触式カードに電力を与え、ID及び鍵値を読み出す必要があるため、安定して給電できる大規模な電源が必要であった。したがって、用途が比較的大きな扉やゲートへの使用に限られ、それ以外の場合には電源の確保が困難であった。また、省スペ−スであるものへの非接触式カードを使用した電子錠の搭載が難しかった。例えば、特許文献1に自転車の電子錠が開示されているが、この技術では、カードを動作させるための電波を出力する必要があり、大きな容量の電源が必要となり、小型化が難しく、普及には至っていない。
特開2012−241428号公報
本発明の目的は、常時NFC通信用の電磁波を出力する必要が無い電子錠を提供することである。
本発明の一態様に係る電子錠は、認証回路と、解錠装置とを備える。認証回路は、外部の携帯端末を電源として駆動し、携帯端末から受信した認証情報を、予め記憶している認証情報と照合し、照合の結果、一致していれば解錠信号を発生する。解錠装置は、上記の携帯端末を電源として駆動し、解錠信号に応じて、ロックを解錠する。
本発明によれば、大規模な電源若しくは電源自体を必要としない電子錠が実現可能となり、電子錠の設置場所の省電力化が実現可能となる。また、電源が不要となるため、回路のコンパクト化や電子錠のシステム自体の小型化が可能となり、電源やスペース確保の関係で従来方式の電子錠の設置が困難であった施設や対象物に対しても電子錠が設置可能になる。
本発明の第1実施形態に係る電子錠の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電子錠の第1の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電子錠の第2の構成例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電子錠の第3の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電子錠の構成例を示す図である。 本発明の各実施形態に係る電子錠の動作を説明するためのフローチャートである。
<第1実施形態>
以下に、本発明の第1実施形態について添付図面を参照して説明する。
本実施形態に係る電子錠は、自前の電源を有しておらず、NFC通信機能付きの携帯端末からのNFC通信用の電磁波を電源として駆動し、当該携帯端末に対して認証を行い、認証に成功すれば解錠する。
図1を参照して、本実施形態に係る電子錠の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子錠10は、アンテナ1と、RFID(Radio Frequency Identification)チップ2と、整流回路3と、制御マイコン4と、解錠機構5と、ラッチ(latch:かんぬき、掛け金)6を備える。
アンテナ1は、NFC通信機能付きの携帯端末20からNFC通信用の電磁波を受信する。NFC通信用の電磁波の伝達方式としては、電波方式(マイクロ波方式)を想定している。但し、実際には、電磁誘導方式を採用しても良い。一般的には、UHF帯や2.45GHz帯の場合には電波方式(マイクロ波方式)が利用され、13.56MHz以下の低い周波数の場合には電磁誘導方式が利用されている。このとき、携帯端末20は、NFC通信用の電磁波を介して、認証情報を電子錠10側に送信する。認証情報としては、RFIDチップ2に予め登録されているID及び鍵値を想定している。また、ID及び鍵値は、PIN(Personal Identification Number)コード等でも良い。携帯端末20は、このような電子錠10側のID及び鍵値を予め登録しておき、電子錠10を解錠する際に当該ID及び鍵値をNFC通信用の電磁波で電子錠10側に送信する。但し、実際には、ID及び鍵値に限らず、RFIDチップ2に予め登録可能な他のデータでも良い。例えば、携帯端末20側のID及び鍵値をRFIDチップ2に予め登録しておけば、携帯端末20側のID及び鍵値を認証情報として使用することが可能である。すなわち、電子錠10と携帯端末20とが共有できる認証情報であれば良い。また、実際には、複数の電子錠10が、共通の(同一の)認証情報を共有しても良い。
RFIDチップ2は、NFC通信用の電磁波を電源にして動作し、アンテナ1を介して携帯端末20から受信した認証情報と、自身に予め登録している認証情報を照合し、一致していれば、解錠信号を発生/出力する。ここでは、RFIDチップ2として、パッシブタグを想定している。パッシブタグは、非常に安価に生産可能であり、ほぼ恒久的に作動するという利点がある。認証方式については、セキュリティ性をあまり要求しない場合には、認証情報としてID及び鍵値を用いた認証方式でも良いが、高いセキュリティ性を要求する場合には、電子錠10側と携帯端末20側との両方での相互認証を取り入れることで、更に高いセキュリティを実現することが可能である。例えば、RFIDチップ2は、自身の認証で一致しており、更に携帯端末20側での認証で一致した旨の通知を受信した場合に、解錠信号を発生/出力するようにしても良い。
整流回路3は、NFC通信用の電磁波を整流し、交流電源を直流電源に変換して制御マイコン4及び解錠機構5に供給する。制御マイコン4は、RFIDチップ2からの解錠信号に応じて、解錠機構5を駆動する。解錠機構5は、駆動することで、ラッチ6のロックを解錠する。解錠機構5として、ソレノイドやモータ等のアクチュエータ(Actuator)を想定している。また、油圧/空圧/水圧シリンダー(Cylinder)等も考えられる。また、高分子を使った人工筋肉(ソフトアクチュエータ)等でも良い。但し、実際には、これらの例に限定されない。
なお、施錠については、ラッチ6の機構(バネ等)により、閉扉の際に自動的にロックされるものとする(オートロック)。例えば、解錠機構5は解錠の際にラッチ6のバー(棒状の部材)に設けられたバネを縮める。解錠機構5の停止時には、バネの復元力により、ラッチ6が自動的にロックされる。但し、バネは一例に過ぎず、ゴムやその他の弾性体でも良い。また、ラッチ6のバーは、気体や液体等の流体を内部に納める筒状の部品(シリンダー等)でも良い。また、実際には、これらの例に限定されるものではなく、施錠に電力を用いないオートロックの方式であれば良い。また、本実施形態に係る電子錠10が自転車等の鍵の場合には、利用者は解錠状態で自転車等を使用することになる。このとき、電子錠10が常にNFC通信用の電磁波を受信し続けている状態であると解錠状態を維持することが可能である。但し、実際には、解錠後に解錠状態を固定・維持し、施錠時に解錠状態を解除することが可能な機構(ロック・ストッパー等)を設けても良い。
[本実施形態の効果]
本実施形態に係る電子錠は、RFIDチップと、解錠装置とを備える。RFIDチップは、NFC通信機能付きの携帯端末が出力するNFC通信用の電磁波を電源として駆動し、携帯端末から受信した認証情報を、予め記憶している認証情報と照合し、照合の結果、一致していれば解錠信号を発生する。解錠装置は、NFC通信用の電磁波を整流した上で電源として駆動し、解錠信号に応じて、ラッチのロックを解錠するための解錠機構を駆動して、ラッチを解錠する。
(1)本実施形態では、NFC通信機能付きの携帯端末のNFC通信用の電磁波を電源にして動作するRFIDチップを利用して認証する。また、解錠装置も、NFC通信用の電磁波を電源として駆動する。したがって、本実施形態に係る電子錠には大規模な電源は不要となり、電源自体がない電子錠、若しくは、小型の電源をもった電子錠が生産可能となる。これにより、非常に小型で安価な電子錠が提供可能となる。
(2)本実施形態に係る電子錠は、電源が不要、若しくは小型の電源で実現可能となることで、ロッカーの鍵や、自転車の鍵、コテージの鍵、小型の南京錠等に使用することが可能である。但し、実際には、これらの例に限定されない。また、自転車に搭載した場合は、RFIDチップのIDを防犯登録番号として登録することで、登録番号の検索を容易にすることが可能であると考えられる。
(3)電源が無い/乏しい施設や対象物の鍵、若しくは利用頻度が低い施設や対象物の鍵として使用することを考えた場合、常にNFC通信用の電磁波を発生し続ける必要がある従来方式の電子錠では、設置が困難であったり、無駄が多過ぎたりすることがあるが、本実施形態に係る電子錠ならば、このような問題を解消することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係る電子錠では、RFIDチップは、第1実施形態と同様に、NFC通信機能付きの携帯端末からのNFC通信用の電磁波を電源として駆動し、当該携帯端末に対して認証を行う。一方、解錠装置は、NFC通信用の電磁波を昇圧回路により昇圧して出力し、昇圧回路から出力された電力を電源として駆動し、RFIDチップからの解錠信号に応じて解錠する点で、第1実施形態と異なる。
図2A〜図2Cを参照して、本実施形態に係る電子錠の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子錠10は、アンテナ1と、RFIDチップ2と、整流回路3と、制御マイコン4と、解錠機構5と、ラッチ6と、昇圧回路7とを備える。
アンテナ1、RFIDチップ2、整流回路3、制御マイコン4、解錠機構5、及びラッチ6については、上記の第1実施形態と同様である。
昇圧回路7は、NFC通信用の電磁波を電源とし、電源電圧を昇圧する。ここでは、図2Aに示すように、昇圧回路7は、整流回路3と解錠機構5との間に設けられ、整流回路3から出力される直流電源の電圧を昇圧して解錠機構5に供給する。若しくは、図2Bに示すように、昇圧回路7は、整流回路3と制御マイコン4及び解錠機構5との間に設けられ、整流回路3から出力される直流電源の電圧を昇圧して制御マイコン4及び解錠機構5に供給するようにしても良い。また、図2Cに示すように、昇圧回路7は、アンテナ1と整流回路3の間に設けられ、整流回路3に入力される交流電源の電圧を昇圧しても良い。無論、図2A〜図2Cに示す昇圧回路7を全て設けることも可能である。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、第1実施形態を基本として、更に、NFC通信用の電磁波を電源とし、電源電圧を昇圧する昇圧回路を設ける。解錠機構は、昇圧回路から出力された電力で駆動する。
(1)例えば、NFC通信用の電磁波の電力だけでは解錠機構を駆動するのに不十分であるような場合、昇圧回路を用いて電圧を昇圧することで解錠機構を駆動することができるようになる。
(2)その他については、基本的に、第1実施形態と同様の効果を奏する。
<第3実施形態>
次に、参考例である第3実施形態について説明する。
本実施形態に係る電子錠では、RFIDチップは、第1実施形態と同様に、NFC通信機能付きの携帯端末からのNFC通信用の電磁波を電源として駆動し、当該携帯端末に対して認証を行う。一方、解錠装置は、別途、解錠用電池を備え、制御マイコンのみNFC通信用の電磁波を電源として駆動し、解錠機構は解錠用電池を電源として駆動する点で、第1実施形態と異なる。
図3を参照して、本実施形態に係る電子錠の構成例について説明する。
本実施形態に係る電子錠10は、アンテナ1と、RFIDチップ2と、整流回路3と、制御マイコン4と、解錠機構5と、ラッチ6と、解錠用電池8と、スイッチ9とを備える。
アンテナ1、RFIDチップ2、整流回路3、制御マイコン4、解錠機構5、及びラッチ6については、上記の第1実施形態と同様である。
解錠用電池8は、解錠機構5にのみ電力を供給するための電池である。例えば、NFC通信用の電磁波の電力だけでは解錠機構5を駆動するのに不十分であるような場合、解錠用電池8から電力を供給して解錠機構5を駆動することが考えられる。また、解錠用電池8は、解錠時のみ使用するもので、待機時には使用しない。また、解錠用電池8として、充電式電池(二次電池、蓄電池)や小型の太陽電池(光電池)を用いても良い。なお、充電式電池である場合、NFC通信用の電磁波を電源として充電(補充電)を行うようにしても良い。
スイッチ9は、解錠用電池8と解錠機構5との間に設けられ、制御マイコン4によりON/OFF制御され、ONになった場合に、解錠用電池8と解錠機構5とを電気的に接続し、解錠用電池8の電力を解錠機構5に供給する。この場合、制御マイコン4は、RFIDチップ2からの解錠信号に応じて、スイッチ9をONにする。スイッチ9として、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やバイポーラ等のトランジスタを想定している。実際には、シリコン制御整流子(SCR:Silicon Controlled Rectifier)等のサイリスタ(Thyristor)を用いても良い。
なお、必要であれば、第2実施形態で説明した昇圧回路7が、解錠用電池8と解錠機構5との間に設けられていても良い。
[本実施形態の効果]
本実施形態では、第1実施形態を基本として、更に、解錠機構を駆動するための電力を供給する解錠用電池と、解錠用電池と解錠機構とを接続するためのスイッチとを設ける。制御マイコンは、解錠信号に応じて、スイッチをONにする。スイッチは、ONになった場合、解錠用電池と解錠機構とを電気的に接続して、解錠用電池の電力を解錠機構に供給する。解錠機構は、解錠用電池の電力で駆動する。
(1)例えば、NFC通信用の電磁波の電力では解錠機構を駆動するのに不十分であるような場合、解錠用電池を電源とすることで解錠機構を駆動することができるようになる。
(2)解錠用電池はNFC通信に使用されるものではなく、解錠時に解錠機構にのみ使用されるものであり、通常はスイッチがOFFとなっているため、常時使用されるNFC通信にも使用される電池と比べて消耗が少ない。したがって、少数/小型の電池でも良い。
(3)その他については、基本的に、第1実施形態と同様の効果を奏する。
<各実施形態の関係>
上記の各実施形態は、組み合わせて実施することも可能である。例えば、第3実施形態に係る電子錠に、第2実施形態に係る電子錠の昇圧回路を設置しても良い。また、第1〜第3実施形態の構成を全て適用し、NFC通信用の電磁波を電源とした際の電力量に応じて、制御マイコンが、昇圧回路や解錠用電池の使用の許否を決定できるようにしても良い。トランジスタ等を用いれば、回路を切り替えることは可能である。例えば、NFC通信用の電磁波のみで解錠機構が駆動できる場合には第1実施形態を実施し、不十分な場合には第2実施形態を実施し、まだ電力が不足する場合には第3実施形態を実施するようにしても良い。
<解錠処理>
図4を参照して、上記の各実施形態に共通な解錠処理について説明する。
(1)ステップS101
電子錠10のアンテナ1は、携帯端末20の接近に伴い、携帯端末20から出力されるNFC通信用の電磁波を受信する。ここでは、電子錠10は、自身と携帯端末20との間の距離が、NFC通信可能な距離になった時点でNFC通信用の電磁波を受信する。また、電子錠10は、NFC通信可能な距離が維持されている間は、携帯端末20からNFC通信用の電磁波が出力されている限り、NFC通信用の電磁波を受信し続ける。
(2)ステップS102
電子錠10のRFIDチップ2は、NFC通信用の電磁波を電源として起動し、携帯端末20からの通信待ちとなる。このとき、アンテナ1を介してNFC通信により携帯端末20側に起動した旨や認証情報の要求等を通知するようにしても良い。
(3)ステップS103
電子錠10のアンテナ1は、携帯端末20からNFC通信により認証情報を受信する。このとき、携帯端末20は、登録している認証情報を自動的に/プロトコルに従って/無条件に電子錠10側に送信しても良いし、利用者が指定した認証情報を電子錠10側に送信するようにしても良い。例えば、携帯端末20は、利用者が入力操作により入力した認証情報を電子錠10側に送信するようにしても良い。また、複数の認証情報を登録している場合、複数の認証情報の中から利用者が選択した認証情報を電子錠10側に送信するようにしても良い。
(4)ステップS104
電子錠10のRFIDチップ2は、予め登録されている認証情報と、携帯端末20から受信した認証情報とを照合する。照合の結果、一致していなければ、再度、携帯端末20からの通信待ちとなる(ステップS102に戻る)。このとき、電子錠10にNFC通信用の電磁波を電源として駆動する音声出力装置や発光素子等(図示せず)を設けておき、一致しなかった旨を示す警報の発生や点灯/点滅等をするようにしても良い。若しくは、アンテナ1を介してNFC通信により携帯端末20側に一致しなかった旨を通知するようにしても良い。
(5)ステップS105
電子錠10のRFIDチップ2は、照合の結果、一致していれば、解錠信号を制御マイコン4に出力する。このとき、電子錠10にNFC通信用の電磁波を電源として駆動する音声出力装置や発光素子等(図示せず)を設けておき、一致した旨を示す警報の発生や点灯/点滅等をするようにしても良い。若しくは、アンテナ1を介してNFC通信により携帯端末20側に一致した旨を通知するようにしても良い。
(6)ステップS106
電子錠10の制御マイコン4は、解錠信号を受信すると、解錠機構5を駆動して、ラッチ6のロックを解錠する。制御マイコン4が解錠機構5を駆動する方式については、第1〜第3実施形態のいずれの方式でも良い。
<変形例>
アンテナ1及びRFIDチップ2は、携帯端末20に対する認証を行う「認証回路」として動作する。また、アンテナ1、整流回路3、制御マイコン4、解錠機構5、及びラッチ6(昇圧回路7、解錠用電池8、及びスイッチ9がある場合には、これらも含む)は、解錠信号に応じて電子錠10のロックを解錠する「解錠装置」として動作する。ここでは、認証回路と解錠装置がアンテナ1を共用することを想定している。但し、実際には、アンテナ1は、認証回路側と、解錠装置側とにそれぞれ設けられていても良い。例えば、電子錠10に2つのアンテナ1を設け、一方のアンテナ1がRFIDチップ2にのみ接続され、他方のアンテナ1が整流回路3にのみ接続されていても良い。これにより、認証回路側と、解錠装置側とで電源を分けることができる。
また、電子錠10に対して、上記の認証回路を着脱可能にしても良い。すなわち、認証回路をモジュール化しても良い。例えば、認証回路は、アンテナとパッシブタグにより構成可能であるため、認証回路を着脱可能な非接触式ICカード型にすることも考えられる。
これにより、以下のような効果を奏する。
(1)認証情報を持つ携帯端末20と認証回路との両方がそろっている場合のみ、ロックを解錠することができる。一方のみではロックを解錠できないため、セキュリティ性が向上する。
(2)認証回路を非接触式ICカード型にすれば、電子錠10側の認証情報の変更が容易になると考えられる。また、認証回路自体の更新も容易になる。
(3)解錠信号を共通化していれば、1つの認証回路を複数の電子錠10で共用することが可能になる。例えば、携帯端末20と共に認証回路を持ち歩き、複数の電子錠10のいずれかのロックを解錠する際に、当該電子錠10に認証回路を装着して使用することが考えられる。この場合、電子錠10毎に個別に認証回路を用意する必要が無くなる。
(4)通常は認証回路を外した状態にしておけば、不使用時/不在時に電子錠10に対して不正な認証処理が試行される心配が無くなる。更に、解錠装置が認証回路のアンテナを共用している場合、認証回路を外せば解錠装置に電源供給できなくなるため、不正な解錠が行われる心配も無くなる。
電子錠10が複数存在し、携帯端末20に複数の認証情報が登録されている場合には、それぞれの電子錠10の解錠時に、携帯端末20の表示画面(ディスプレイ)上に、認証情報の一覧を表示し、携帯端末20の利用者が認証情報を選択できるようにしても良い。このとき、個々の認証情報を識別可能とするために、認証情報毎に、電子錠10の設置場所や識別情報、登録日時等を対応付けた状態で登録しておき、その状態で一覧表示すると好適である。なお、電子錠10と認証情報との対応付けが可能であれば、携帯端末20が自動的に、その電子錠10に対応する認証情報を選択して電子錠10側に送信するようにしても良い。また、個々の電子錠10に対して、携帯端末20が総当り的に認証情報を1件ずつ電子錠10側に送信するようにしても良い。携帯端末20側での認証情報の登録・管理・送信については、専用のアプリケーションソフトウェアを用いて実施するようにしても良い。これにより、1台の携帯端末20が、複数の電子錠10の認証情報を登録して管理できるようになる。
通常、携帯端末20は、常にNFC通信用の電磁波を発生し続けている。但し、実際には、普段は携帯端末20のNFC通信機能をOFFにしておき、電子錠10の解錠時にのみ携帯端末20のNFC通信機能をONにするようにしても良い。携帯端末20側のNFC通信機能のON/OFF制御については、専用のアプリケーションソフトウェアを用いて実施するようにしても良い。携帯端末20の例として、NFC通信機能付きのスマートフォンやタブレット端末、又は携帯電話機等を想定している。但し、実際には、NFC通信機能付きの携帯型ゲーム機、携帯型音楽プレーヤー、ハンディターミナル、又はその他のガジェット等でも良い。すなわち、携帯端末20は、NFC通信機能付きで携帯可能な(可搬式の)電子機器であれば良い。これにより、常にNFC通信用の電磁波を発生し続ける必要が無い携帯端末20を実現でき、携帯端末20側の省電力化を図ることができる。携帯端末20からのNFC通信用の電磁波が電子錠10の電源となるため、携帯端末20側の不要な電力消費は可能な限り抑制することが好ましい。
なお、電子錠10を計算機/電子機器に適用する場合、ラッチ6のロックの解錠に連動して、計算機/電子機器を起動、又は計算機/電子機器のOSやアプリケーションソフトウェアの電子的なロックを解錠するようにしても良い。また、ラッチ6を、計算機/電子機器のスイッチとしても良い。若しくは、解錠機構5やラッチ6自体が、計算機/電子機器のOSやアプリケーションソフトウェアを電子的にロックし、制御マイコン4からの制御信号に応じて自動的に解錠するプログラム等でも良い。
これにより、以下のような効果を奏する。
(1)計算機/電子機器に対して、常にNFC通信用の電磁波を発生し続ける必要が無い電子錠を導入することができる。
(2)電子錠10は計算機/電子機器から電力供給を受ける必要がない。したがって、計算機/電子機器の電源を切った状態であっても、電子錠10を使用することができる。
(3)このような電子錠10を設けることで、認証情報を持つ携帯端末20の利用者のみに対して、これらの計算機/電子機器の使用許可を与えることが可能となる。
また、電子錠10を家電に適用し、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機、炊飯器等の施錠/解錠を行うことも考えられる。電子レンジについては、施錠/解錠時には使用されていないと考えられ、使用中に施錠/解錠する事態も想定し難いため、電波干渉対策は不要である。
これにより、以下のような効果を奏する。
(1)家電に対して、常にNFC通信用の電磁波を発生し続ける必要が無い電子錠を導入することができる。
(2)電子錠10は家電から電力供給を受ける必要がない。したがって、これらの家電の電源を切った状態であっても、電子錠10を使用することができる。
(3)このような電子錠10を設けることで、認証情報を持つ携帯端末20の利用者のみに対して、これらの家電の使用許可を与えることが可能となる。
なお、NFC通信は一例に過ぎない。実際には、電子錠10が携帯端末20から電力及びデータを取得できる技術であれば良い。例えば、「ISO/IEC 14443」、「ISO/IEC 18092」、「ISO/IEC 15693」で規定される無線通信規格を利用したものや、その他の近接通信方式を用いることができる。
以上、本発明の実施形態を詳述してきたが、実際には、上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の変更があっても本発明に含まれる。
1… アンテナ
2… RFIDチップ(ICチップ)
3… 整流回路
4… 制御マイコン(制御回路)
5… 解錠機構
6… ラッチ
7… 昇圧回路
8… 解錠用電池
9… スイッチ
10… 電子錠
20… 携帯端末

Claims (5)

  1. 外部の携帯端末を電源として駆動し、前記携帯端末から受信した認証情報を、予め記憶している認証情報と照合し、照合の結果、一致していれば解錠信号を発生する認証回路と、
    前記携帯端末を電源として駆動し、前記解錠信号に応じて、ロックを解錠する解錠装置と、
    を備え、
    前記認証回路は、
    前記携帯端末が出力する近距離無線通信用の電磁波を受信するアンテナと、
    前記近距離無線通信用の電磁波を電源として駆動し、前記携帯端末から前記近距離無線通信用の電磁波を介して受信した認証情報を、予め記憶している認証情報と照合し、照合の結果、一致していれば解錠信号を発生するICチップと、を備え、
    前記解錠装置は、前記ICチップからの解錠信号を入力する制御マイコンと、電力により駆動してロックを解錠する解錠機構とを備え、
    前記アンテナに前記ICと並列に接続する配線によって、前記アンテナと前記制御マイコン及び解錠機構とが電気的に接続されると共に前記配線の途中に整流回路を介装させることで、ロックを解錠する前記解錠装置を前記携帯端末を電源として駆動可能となっていることを特徴とする電子錠。
  2. 前記アンテナとは別に、前記携帯端末が出力する近距離無線通信用の電磁波を受信する電力用アンテナを有し、
    前記配線は、前記アンテナの代わりに、前記電力用アンテナに接続することを特徴とする請求項1に記載の電子錠。
  3. 前記整流器と前記解錠機構とを電気的に接続する配線部分に、電源電圧を昇圧する昇圧回路を更に備え、
    前記解錠機構は、前記昇圧回路から出力された電力で駆動されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子錠。
  4. 前記アンテナを介して前記携帯端末から取得した電力を充電して前記解錠機構に電力を供給可能な電池を有しないことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子錠。
  5. 前記認証回路は、着脱可能な非接触式ICカード型であることを特徴とする請求項から請求項4のいずれか一項に記載の電子錠。
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