本発明の実施形態の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明される実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者によって難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
図1は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態1の流れ図である。図1に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ101:基地局が通知シグナリングを生成し、通知シグナリングは、ユーザ機器UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含み、第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットであり、第1の所定値は物理ランダム・アクセス・チャネルPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい。
第1の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第2の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットであり、非限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第3の所定値以下であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットであり、第2の所定値は第1の所定値より小さく、第3の所定値は第2の所定値より小さい、ことに留意すべきである。
ステップ102:基地局は、UEが第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように、UEへ通知シグナリングを送信する。
先行技術では、ドップラー周波数シフトによって生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉を回避するために、既存のLTEシステムが専用に設計されており、この設計は、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より小さいという前提に基づくものである。本発明では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、基地局は、UEに第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するために、用いられる必要のあるランダム・アクセス・セットが第2の限定セットであることをUEに通知する。
先行技術では、ドップラー周波数シフトによって生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉を回避するために、既存のLTEシステムが専用に設計されており、この設計は、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より小さいという前提に基づくものである。しかし、無線通信の要件が絶え間なく増大するに従い、LTEシステムが高い動作周波数で通信を行うときに、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さい事例が発生する可能性がある。既存のLTEシステムでは、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときには、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が生じる。本発明では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、基地局は、UEに第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するために、用いられる必要のあるランダム・アクセス・セットが第2の限定セットであることをUEに通知し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さい場合のLTEシステムのための専用の設計が実現され、そのため、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときの複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
本実施形態では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、基地局が、UEに第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するために、用いられる必要のあるランダム・アクセス・セットが第2の限定セットであることをUEに通知し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が解決され、そのため、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態2
図1に示すランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態1のステップ101の前に、本方法は、基地局が、UEのドップラー周波数シフトを獲得するステップと、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上である場合、ステップ101を行うステップと、をさらに含むことができる。
第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい。
例えば、第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1.5倍とすることができる。
任意選択で、基地局はUEの移動速度を獲得し、移動速度に従ってドップラー周波数シフトを決定する。
ドップラー周波数シフトfD=fv/cであり、式中、fは搬送波周波数であり、vは移動速度であり、cは光速である。
本実施形態では、UEのドップラー周波数シフトが獲得され、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、基地局が、UEに第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するために、用いられる必要のあるランダム・アクセス・セットが第2の限定セットであることをUEに通知し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が解決され、そのため、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
図2は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態3の流れ図である。図2に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ201:基地局が通知シグナリングを生成し、通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含む。
第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットである。
非限定セットと第1の限定セットと第2の限定セットとの関係はステップ101での関係と同じであることに留意すべきであり、ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ202:基地局は、UEが第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように、UEへ通知シグナリングを送信する。
ステップ203:基地局は第2の限定セットに従ってシフト通し番号を決定する。
任意選択で、基地局は、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択し、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。
任意選択で、基地局は、UEがランダム・アクセス・ZCシーケンスを送信するときに用いられるシフト通し番号を知ることができず、したがって、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを検出したときに、基地局は、0から
までの範囲内のすべてのシフト通し番号を順次に選択し、トラバースし、または基地局は、0からXまでの範囲内のすべてのシフト通し番号を順次に選択し、トラバースし、Xは
より小さい整数である。
ステップ204:基地局は第2の限定セットおよびシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得する。
任意選択で、基地局は、以下の式(1)を用いてシフト通し番号vに従ってUEの循環シフト値C
vを獲得し、
(1)
式中、d
offsetはシフトオフセットであり、d
startは近隣のグループ間の循環シフト距離であり、vはシフト通し番号であり、
は1グループによって区別されうるユーザの数であり、N
CSは1ユーザによって占有される循環シフトの数である。
doffsetは(一般に整数定数である)整数であり、基地局側で用いられるdoffsetとUE側で用いられるdoffsetとは同じである必要があることに留意すべきである。任意選択で、基地局側とUE側とは事前の合意によって同じ値のdoffsetを使用してもよい。例えば、doffset=0である。
本発明では、
は切り捨てYを表し、すなわち、Yが2.5である場合、
は2であることに留意すべきである。例えば、
は
の切り捨てを表す。
本発明では、modはモジュロ演算を表すことに留意すべきである。例えば、4mod2=0であり、5mod2=1である。
ステップ205:基地局は循環シフト値に従ってZCシーケンスを生成し、ZCシーケンスを用いて、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを検出し、ランダム・アクセス・ZCシーケンスは第2の限定セットを用いてUEによって生成される。
そのルートがuであるZCシーケンスx
u(n)は
として定義することができ、N
ZCはZCシーケンスの長さであり、uはZCシーケンスのルートである。
具体的には、基地局はそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対する循環シフトを行う。循環シフト値がKである場合、循環シフト値に従って生成されるZCシーケンスはxu((n+K)mod NZC)であり、NZCはZCシーケンスの長さである。
任意選択で、基地局は、循環シフト値に従って生成されたZCシーケンスを用いて、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスに対する相関検出を行う。相関検出は時間領域で行われてもよく、または、検出は、時間領域相関検出方式に対応する周波数領域検出方式で、周波数領域で行われてもよい。
任意選択で、本実施形態のステップ203およびステップ204の
、d
start、
、および
は、以下の式(2)から式(5)を満たす、
(2)、
(3)、
(4)、および
(5)。
あるいは、本実施形態のステップ203およびステップ204の
、d
start、
、および
は、以下の式(6)から式(9)を満たす、
(6)、
(7)、
(8)、および
(9)。
あるいは、本実施形態のステップ203およびステップ204の
、d
start、
、および
は、以下の式(10)から式(13)を満たす、
(10)、
(11)、
(12)、および
(13)。
任意選択で、N
CS≦d
u<N
ZC/5であるとき、
、d
start、
、および
は式(2)から式(5)を満たし、N
ZC/5≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/4であるとき、
、d
start、
、および
は式(6)から式(9)を満たし、または、(N
ZC+N
CS)/4≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/3であるとき、
、d
start、
、および
は式(10)から式(13)を満たし、d
uは、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍であるときにZCシーケンスが対応する循環シフトである。
本発明では、maxは最大値を求める関数ことを表し、例えば、max(0,1)=1であり、max(4,5)=5であり、minは最小値を求める関数を表し、例えば、min(0,1)=0であり、min(4,5)=4であることに留意すべきである。
本明細書では3つの異なるシナリオだけが提供されているが、式(2)から式(5)を満たし、または式(6)から式(9)を満たし、または式(10)から式(13)を満たす任意の
、d
start、
、および
が本発明の保護範囲内に含まれるものであることに留意すべきである。
本実施形態では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、基地局が、UEに第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するために、UEにセット命令情報を送信し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が解決され、そのため、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
以下では、本実施形態において
、d
start、
、および
が式(2)から式(5)を満たし、または式(6)から式(9)を満たし、または式(10)から式(13)を満たす場合に、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉を回避することができる理由を説明する。
UEによって送信される信号はr(t)ej2πftであり、r(t)はベースバンド信号であり、ej2πftは搬送波周波数であるものと仮定する。この場合、mΔfのドップラー周波数シフトの後で獲得される信号はr(t)ej2π(f+mΔf)tであり、mは正の整数であり、ΔfはPRACHサブキャリア間隔の1倍である。
逆高速フーリエ変換(IFFT、Inverse Fast Fourier Transform)の特性に従い、周波数領域間隔の逆数は時間領域期間と等しく、これは
と等価であり、式中、Δfはサブキャリア間隔であり、Δtは時間領域サンプリング間隔であり、Nは、離散フーリエ変換(DFT、Discrete Fourier Transformation)または逆離散フーリエ変換(IDFT、Inverse Discrete Fourier Transform)の値である。
t=nΔtであると仮定すると、r(t)ej2π(f+mΔf)t=(r(t)ej2π(mn)/N)ej2πftであり、式中、(r(t)ej2π(mn)/N)は等価のベースバンド信号である。
特性1:
UEが基地局へランダム・アクセス・ZCシーケンスを送信するときに、UEと基地局の受信端との間に±mΔfのドップラー周波数シフトが生じる場合、基地局の受信端によって受信されるランダム・アクセス・ZCシーケンスはUEによって送信されるランダム・アクセス・ZCシーケンスのシフトシーケンスであり、2つのシーケンス間には一定の位相オフセットが生じる。
論証:−mΔfのドップラー周波数シフトを例として用い、時間領域t=nΔtにおけるベースバンドサンプリング信号をr(n)で表し、等価のベースバンド信号(r(t)e
−j2π(mn)/N)についてN=N
ZCであるものと仮定する。この場合、
であり、式中、r(n)はZCシーケンスの等価のベースバンド信号のベースバンドサンプリング信号を表し、
である。
(15)
式中、x
u(n)はそのルートがuであるZCシーケンスを表し、すなわち、
であり、x
u(n+m(1/u))はそのルートがuであるZCシーケンスのシフトシーケンス、すなわち、そのルートがuであるZCシーケンスに対してm(1/u)ビットの右循環シフトが行われた後で獲得されるシーケンスである。
式(15)において、u−1は、((1/u)×u)mod NZC=1を満たす最小の非負の整数として定義される。
式(15)からわかるように、u−1は、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍であるときにZCシーケンスが対応する循環シフトであり、すなわち、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍であるときに基地局によって受信されるZCシーケンスとUEによって送信されるZCシーケンスとの間に存在する循環シフト長である。
例えば、UEによって送信されるZCシーケンスがxu(n)であり、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍である場合、基地局によって受信されるZCシーケンスはxu((n+u−1)mod NZC)またはxu((n−u−1)mod NZC)である。
式(15)からわかるように、UEと基地局の受信端との間に−mΔfのドップラー周波数シフトが生じる場合、時間領域で基地局によって受信されるランダム・アクセス・ZCシーケンスはUEによって送信されるランダム・アクセス・ZCシーケンスのシフトシーケンスであり、2つのシーケンスの間には(nとは無関係な)一定の位相オフセット
が生じる。同様に、+mΔfのドップラー周波数シフトが生じる場合にも、時間領域で基地局によって受信されるランダム・アクセス・ZCシーケンスはやはり、UEによって送信されるランダム・アクセス・ZCシーケンスのシフトシーケンスである。ここでは詳細を繰り返さない。
特性2:ドップラー周波数シフトが相対的に大きく、ドップラー周波数シフトfoffがPRACHサブキャリア間隔Δfの1倍より小さいときには、シーケンスに対して相関検出が行われた後で、u−1、0、および−u−1のシーケンスシフトによって獲得される3つの位置で相関ピークが出現しうる。
すなわち、そのルートがuであるZCシーケンスxu(n)について、ドップラー周波数シフトfoffがPRACHサブキャリア間隔Δfの1倍より小さく、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスがxu(n)であるときには、基地局の受信端が、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスに対して相関検出を行うために、ZCシーケンスxu(n)、xu((n+u−1)mod NZC))、またはxu((n−u−1)mod NZC)を用いる場合にピークが出現しうる。
特性2は実験によって決定されることに留意すべきである。
特性1および特性2から以下のことがわかる。
(1)ドップラー周波数シフトfoff=Δf+x、0<x<Δfであり、基地局が受信を行うときには、u−1、−2u−1、および0のシフトによって獲得される3つの位置でピークが生成されうる。
すなわち、そのルートがuであるZCシーケンスxu(n)について、ドップラー周波数シフトfoff=Δf+x(式中、0<x<Δf)であり、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスがxu(n)であるときには、基地局の受信端が、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスに対して相関検出を行うために、ZCシーケンスxu(n)、xu((n−u−1)mod NZC))、またはxu((n−2u−1)mod NZC)を用いる場合にピークが出現しうる。
(2)ドップラー周波数シフトfoff=Δf−x、x<Δfであり、基地局が受信を行うときには、u−1、2u−1、および0のシフトによって獲得される3つの位置でピークが生成されうる。
すなわち、そのルートがuであるZCシーケンスxu(n)について、ドップラー周波数シフトfoff=Δf−x(式中、0<x<Δf)であり、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスがxu(n)であるときには、基地局の受信端が、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスに対して相関検出を行うために、ZCシーケンスxu(n)、xu((n+u−1)mod NZC))、またはxu((n+2u−1)mod NZC)を用いる場合にピークが出現しうる。
したがって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔Δfの1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さく、基地局が受信を行うときには、−u−1、−2u−1、0、u−1、および2u−1のシフトによって獲得される5つの位置でピークが生成されうる。
すなわち、そのルートがuであるZCシーケンスxu(n)について、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔Δfの1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さく、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスがxu(n)であるときには、基地局の受信端が、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスに対して相関検出を行うために、ZCシーケンスxu((n−2u−1)mod NZC)、xu((n−u−1)mod NZC)、xu(n)、xu((n+u−1)mod NZC))、またはxu((n+2u−1)mod NZC)を用いる場合にピークが出現しうる。
本実施形態では、
、d
start、
、および
が式(2)から式(5)を満たし、式(6)から式(9)を満たし、または式(10)から式(13)を満たすことは、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに基地局の受信端によって生成される5つのピークポイントに対応するZCシーケンスが別のユーザに割り振られるのを妨げ、それによって、ドップラー周波数シフトによって生じるユーザ間の干渉を回避することを意図したものである。
本発明では、du=u−1であり、すなわち、duは、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍であるときにZCシーケンスが対応する循環シフトである。
図3は、本発明の一実施形態によるシナリオ1の概略的構造図である。図では、N=N
ZCであり、N
CS≦d
u<N
ZC/5である。図3に示すように、斜線および逆斜線で表されたシーケンスシフトは第1のグループとして用いられ、横線および縦線で表されたシーケンスシフトは第2のグループとして用いられる。
であり、式中、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数を表し、N
CSは1ユーザによって占有される循環シフトの数を表す。例えば、シーケンス長はN
ZCであり、1ユーザはN
CSシフトを占有し、ドップラー周波数シフトが考慮されないときには、最大
ユーザが同時にランダムアクセス信号を送信することを許される。図3に示すように、第1のグループ内のUEの候補シーケンスシフトの数は2であり、斜線はUEの一方の候補シーケンスシフトに対応し、逆斜線はUEの他方の候補シーケンスシフトに対応し、第2のグループ内のUEの候補シーケンスシフトの数は2であり、横線はUEの一方の候補シーケンスシフトに対応し、縦線はUEの他方の候補シーケンスシフトに対応する。
は1グループによって区別されうるユーザの数を表すことができる。システム全体から見ると、
ユーザを1グループによって区別することができ、UE側から見ると、1グループ内の最大
シーケンスシフトを1台のUEが選択に利用することができる。
そのシーケンス長がN
ZCであるZCシーケンスについて、ドップラー周波数シフトが考慮されず、N
CS=0であるときに、ZCシーケンスはN
ZC候補シーケンスシフトを含むことができ、これらの候補シーケンスシフトはそれぞれ、0かられN
ZC−1の循環シフト値に対応していることに留意すべきである。例えば、そのルートがuであるZCシーケンスがx
u(n)として表される場合、循環シフト値が0であるときには、そのルートがuであるZCシーケンスを用いて生成されるZCシーケンスはx
u(n)であり、循環シフト値が1であるときには、そのルートがuであるZCシーケンスを用いて生成されるZCシーケンスはx
u(n+1)である。ドップラー周波数シフトが考慮されず、N
CSが0より大きいときには、
候補シーケンスシフトが存在する可能性があり、これらの候補シーケンスシフトはそれぞれ、Y*N
CS循環シフト値に対応しており、Yは0以上
未満の整数である。
ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときには、第1のユーザ機器が第1の循環シフト値を用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成し、そのランダム・アクセス・ZCシーケンスを基地局へ送信する。したがって、基地局が、第1のユーザ機器によって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを検出するために、5つの循環シフト値に対応するZCシーケンスを用いるときにピークが出現する可能性があり、これらの循環シフト値と第1の循環シフト値との差は、それぞれ、0、du、−du、2du、および−2duである。第1のユーザ機器と別のユーザ機器との間の干渉を回避するために、5つの循環シフト値に対応するすべての候補シーケンスシフトを別のユーザ機器に割り振ることができなくなり、これは、基地局側にとっては、5つの循環シフト値に対応するすべての候補シーケンスシフトが第1のユーザ機器に割り振られることと同じでもある。すなわち、図3に示すように、その塗りつぶしパターンが斜線である5つの候補シーケンスシフトが1つの新しい候補シーケンスシフトとしてUE1に割り振られ(5つの候補シーケンスシフトを新しい候補シーケンスシフトの部分候補シーケンスシフトと呼ぶこともできる)、その塗りつぶしパターンが逆斜線である5つの候補シーケンスシフトが1つの新しい候補シーケンスシフトとしてUE2に割り振られ、その塗りつぶしパターンが横線である5つの候補シーケンスシフトが1つの新しい候補シーケンスシフトとしてUE3に割り振られ、その塗りつぶしパターンが縦線である5つの候補シーケンスシフトが1つの新しい候補シーケンスシフトとしてUE4に割り振られる。
加えて、5つの循環シフト値と第1の循環シフト値との差は、それぞれ、0、du、−du、2du、および−2duであるため、UE1について、ランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するのに用いられる循環シフト値は、図3でUE1に対応する矢印によって指示されている位置に対応する循環シフト値であり、UE2について、ランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するのに用いられる循環シフト値は、図3でUE2に対応する矢印によって指示されている位置に対応する循環シフト値であり、UE3について、ランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するのに用いられる循環シフト値は、図3でUE3に対応する矢印によって指示されている位置に対応する循環シフト値であり、UE4について、ランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するのに用いられる循環シフト値は、図3でUE4に対応する矢印によって指示されている位置に対応する循環シフト値である、こともわかる。
は近隣グループ間の循環シフト距離を表し、式中、
は図3のその塗りつぶしパターンが格子パターンである部分に対応する。
は、そのシーケンス長がN
ZCであるシーケンス内のグループの数を表す。図3に示すように、グループの数は2である。
は、1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数を表す。図3に示すように、1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数は1であり、すなわち、その塗りつぶしパターンがドットパターンである5つの候補シーケンスシフトが1つの新しい候補シーケンスシフトとしてUE5に割り振られる。
図3はN
CS≦d
u<N
ZC/5であるシナリオの一例を提供するにすぎないことに留意すべきである。本シナリオを満たす他のN
CS、d
u、およびN
ZCについて、
、d
start、
、および
が式(2)から式(5)を満たす原理は、図3で提供される例の原理と同じである。
例1(図3参照)
例えば、NZC=70、NCS=2、およびdu=5である。
(1)
によれば、
であること、すなわち、1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数は2であること、すなわち、2ユーザが1グループによって区別されうることがわかる。
(2)
によれば、d
start=24であること、すなわち、近隣のグループ間の循環シフト距離は24であることがわかる。
(3)
によれば、
であること、すなわち、グループの数は2であることがわかる。
(4)
によれば、
であること、すなわち、1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数は1であること、すなわち、1グループには不十分な最後の長さの内で1ユーザがさらに区別されうることがわかる。
(5)シフト通し番号vは0から
までの範囲から選択され、vの値範囲は0から4までである。
(6)
によれば、基地局側とUE側とでd
offset=2d
uであることが合意されるときには、シフト通し番号に従って獲得される循環シフト値は10、12、34、36、および58(すなわち、図3の5台のUEに対応する矢印で指示される位置)とすることができる。基地局側とUE側とでd
offsetが別の値であることが合意されるときには、対応する循環シフト値も変化しうることに留意すべきである。
(7)循環シフトが循環シフト値10に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+10)mod 70)が獲得され、循環シフトが循環シフト値12に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+12)mod 70)が獲得され、循環シフトが循環シフト値34に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+34)mod 70)が獲得され、循環シフトが循環シフト値36に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+36)mod 70)が獲得され、循環シフトが循環シフト値58に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+58)mod 70)が獲得される。UE側については、循環シフトによって獲得されるシーケンスはランダム・アクセス・ZCシーケンスであることに留意すべきである。
図4は、本発明の一実施形態によるシナリオ2の概略的構造図である。図では、N=N
ZCであり、N
ZC/5≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/4である。図4に示すように、斜線および逆斜線で表されたシーケンスシフトは第1のグループとして用いられ、横線および縦線で表されたシーケンスシフトは第2のグループとして用いられる。
であり、式中、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数を表し、N
CSは1ユーザによって占有される循環シフトの数を表す。例えば、シーケンス長はN
ZCであり、1ユーザはN
CSシフトを占有し、ドップラー周波数シフトが考慮されないときには、最大
ユーザが同時にランダムアクセス信号を送信することを許される。図4に示すように、第1のグループ内のUEの候補シーケンスシフトの数は2であり、斜線はUEの一方の候補シーケンスシフトに対応し、逆斜線はUEの他方の候補シーケンスシフトに対応し、第2のグループ内のUEの候補シーケンスシフトの数は2であり、横線はUEの一方の候補シーケンスシフトに対応し、縦線はUEの他方の候補シーケンスシフトに対応する。
は1グループによって区別されうるユーザの数を表すことができる。システム全体から見ると、
ユーザを1グループによって区別することができ、UE側から見ると、1グループ内の最大
シーケンスシフトを1台のUEが選択に利用することができる。
図4の
、d
start、
、および
は、図4の
、d
start、
、および
が異なる式を満たす必要があることを除いて、図3のそれらと同じ物理的意味を有することに留意すべきである。解析プロセスは図3の解析プロセスと同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
は、そのシーケンス長がN
ZCであるシーケンス内のグループの数を表す。図4に示すように、グループの数は2である。
は、1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数を表す。図4に示すように、1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数は1であり、すなわち、その塗りつぶしパターンがドットパターンである5つの候補シーケンスシフトが1つの新しい候補シーケンスシフトとしてUE5に割り振られる。
図4の格子塗りつぶしパターンを有する部分は、各グループをどのように割り振るかの説明を容易にするために、その塗りつぶしパターンが斜線および逆斜線である対応するグループによって占有される部分を同期的に表すものであることに留意すべきである。
図4は、N
ZC/5≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/4であるシナリオの一例を提供するにすぎないことに留意すべきである。本シナリオを満たす他のN
CS、d
u、およびN
ZCについて、
、d
start、
、および
が式(6)から式(9)を満たす必要がある原理は、図4で提供される例の原理と同じである。
例2(図4参照)
例えば、NZC=85、NCS=2、およびdu=20である。
(1)
によれば、
であること、すなわち、1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数は2であること、すなわち、2ユーザが1グループによって区別されうることがわかる。
(2)
によれば、d
start=9であること、すなわち、近隣のグループ間の循環シフト距離は9であることがわかる。
(3)
によれば、
であること、すなわち、グループの数は2であることがわかる。
(4)
によれば、
であること、すなわち、1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数は1であること、すなわち、1グループには不十分な最後の長さの内で1ユーザをさらに区別することができることがわかる。
(5)シフト通し番号vは0から
までの範囲から選択され、vの値範囲は0から4までである。
(6)
によれば、基地局側とUE側とでd
offset=5であることが合意されるときには、シフト通し番号に従って獲得される循環シフト値は5、7、14、16、および23(すなわち、図4の5台のUEに対応する矢印で指示される位置)とすることができる。基地局側とUE側とでd
offsetが別の値であることが合意されるときには、対応する循環シフト値も変化しうることに留意すべきである。
(7)循環シフトが循環シフト値5に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+5)mod 85)が獲得され、循環シフトが循環シフト値7に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+7)mod 85)が獲得され、循環シフトが循環シフト値14に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+14)mod 85)が獲得され、循環シフトが循環シフト値16に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+16)mod 85)が獲得され、循環シフトが循環シフト値23に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+23)mod 85)が獲得される。UE側については、循環シフト値に従って獲得されるZCシーケンスはランダム・アクセス・ZCシーケンスであることに留意すべきである。
図5Aは、本発明の一実施形態によるシナリオ3の第1の概略的構造図である。図では、N=N
ZCであり、(N
ZC+N
CS)/4≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/3である。図5Aに示すように、斜線で表されたシーケンスシフトは第1のグループとして用いられ、逆斜線で表されたシーケンスシフトは第2のグループとして用いられる。
であり、式中、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数を表し、N
ZCは1ユーザによって占有される循環シフトの数を表す。例えば、シーケンス長はN
ZCであり、1ユーザはN
CSシフトを占有し、ドップラー周波数シフトが考慮されないときには、最大
ユーザが同時にランダムアクセス信号を送信することを許される。図5Aに示すように、第1のグループ内のUEの候補シーケンスシフトの数は1であり、斜線はUEの1つの候補シーケンスシフトに対応し、第2のグループ内のUEの候補シーケンスシフトの数は1であり、逆斜線はUEの1つの候補シーケンスシフトに対応する。
は1グループによって区別されうるユーザの数を表すことができる。システム全体から見ると、
ユーザを1グループによって区別することができ、UE側から見ると、1グループ内の最大
シーケンスシフトを1台のUEが選択に利用することができる。
図5Aの
、d
start、
、および
は、図5Aの
、d
start、
、および
が異なる式を満たす必要があることを除いて、図3のそれらと同じ物理的意味を有することに留意すべきである。解析プロセスは図3の解析プロセスと同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
は、そのシーケンス長がN
ZCであるシーケンス内のグループの数を表す。図5Aに示すように、グループの数は2である。
は、1グループには不十分な最後の長さの内で別のユーザ機器に候補シーケンスシフトを割り振ることができないことを指示する。
図5Aの格子塗りつぶしパターンを有する部分は、各グループをどのように割り振るかの説明を容易にするために、その塗りつぶしパターンが斜線である対応するグループによって占有される部分を同期的に表すものであることに留意すべきである。
図5Aは、(N
ZC+N
CS)/4≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/3であるシナリオの一例を提供するにすぎないことに留意すべきである。本シナリオを満たす他のN
CS、d
u、およびN
ZCについて、
、d
start、
、および
が式(10)から式(13)を満たす必要がある原理は、図5Aで提供される例の原理と同じである。
例3(図5A参照)
例えば、NZC=33、NCS=2、およびdu=10である。
(1)
によれば、
であること、すなわち、1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数は1であること、すなわち、1ユーザが1グループによって区別されうることがわかる。
(2)
によれば、d
start=5であること、すなわち、近隣のグループ間の循環シフト距離は5であることがわかる。
(3)
によれば、
であること、すなわち、グループの数は2であることがわかる。
(5)シフト通し番号vは0から
までの範囲から選択され、vの値範囲は0から1までである。
(6)
によれば、基地局側とUE側とでd
offset=3であることが合意されるときには、シフト通し番号に従って獲得される循環シフト値は3および8(すなわち、図5Aの2台のUEに対応する矢印で指示される位置)とすることができる。基地局側とUE側とでd
offsetが別の値であることが合意されるときには、対応する循環シフト値も変化しうることに留意すべきである。
(7)循環シフトが循環シフト値3に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+3)mod 33)が獲得され、循環シフトが循環シフト値8に従ってそのルートがuであるZCシーケンスxu(n)に対して行われる場合、ZCシーケンスxu((n+8)mod 33)が獲得される。UE側については、循環シフト値に従って獲得されるZCシーケンスはランダム・アクセス・ZCシーケンスであることに留意すべきである。
図5Bは、本発明の一実施形態によるシナリオ3の第2の概略的構造図である。図5Bに示すように、3d
u<N
ZC<4d
uであるときには、条件d
u≧N
ZC−3d
u+N
CSが満たされるときに限って候補シフトシーケンスを少なくとも1台のUEに割り振ることができる。すなわち、
は、UEに候補シフトシーケンスを割り振るために満たされなければならない条件である。
(NZC−NCS)/4≦du≦(NZC+NCS)/4であるときには、1台のユーザに割り振られた候補シーケンスシフト内の2つの部分候補シーケンスシフトが部分的に(または完全に)オーバーラップする事例が発生する可能性があり、同じUEの部分候補シーケンスシフトのオーバーラップは、基地局がアップリンクチャネルで周波数オフセット推定および同期を行う際の性能を低下させる可能性があることに留意すべきである。したがって、(NZC−NCS)/4≦du≦(NZC+NCS)/4であるときには、どんなUEにも候補シーケンスシフトを割り振ることができない。
本発明では、基地局が1つのピークを検出するためにNCSシフトが必要であり、1つの部分候補シーケンスシフトはNCS個のシフト位置を含み、UEに割り振られる1つの候補シーケンスシフトは5NCS個のシフト位置を含むことに留意すべきである。
図6は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態4の流れ図である。図6に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ601:基地局は第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを生成し、第1の通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられ、第2の通知シグナリングはシフト通し番号を含み、シフト通し番号は、UEに、シフト通し番号およびセット命令情報によって指示される第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含む。
第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットである。
任意選択で、基地局が第2の通知シグナリングを生成する前に、本方法は、基地局がシフト通し番号に従って第2の通知シグナリングを生成するように、基地局が、第2の限定セットに従ってシフト通し番号を決定するステップ、をさらに含むことができる。
具体的には、基地局が第2の限定セットに従ってシフト通し番号を決定するステップは、基地局が、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択するステップであって、vは正の整数であり、
は1グループ内のユーザ機器UEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である、ステップ、を含む。
非限定セットと第1の限定セットと第2の限定セットとの関係はステップ101での関係と同じであることに留意すべきであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本ステップでは、基地局はシグナリングを用いてUEへセット命令情報およびシフト通し番号を送信することができることに留意すべきである。
ステップ602:基地局は、UEが第2の限定セットおよびモバイル通し番号を用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように、UEへ第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを送信する。
ステップ603:基地局は第2の限定セットおよびシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得する。
シフト通し番号に従って基地局が循環シフト値を獲得するための方法はステップ206の方法と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ601では、基地局は、UEがシフト通し番号および第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように、UEへシフト通し番号を送信することに留意すべきである。したがって、ステップ203と比べて、本実施形態では、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを受信するときに、基地局は、検出のためにすべてのシフト通し番号をトラバースする必要がなくなり、検出のために、第2の通知シグナリングでUEへ送信された、シフト通し番号を直接用いる。
ステップ604:基地局は循環シフト値に従ってZCシーケンスを生成し、ZCシーケンスを用いて、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを検出し、ランダム・アクセス・ZCシーケンスは第2の限定セットを用いてUEによって生成される。
ステップ604はステップ205と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本実施形態の
、d
start、
、および
に関する具体的な説明は、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態3の具体的な説明と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本実施形態では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、基地局が、UEに第2の限定セットおよびシフト通し番号を用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するために、UEへセット命令情報およびシフト通し番号を送信し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が解決され、そのため、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
図7は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態5の流れ図である。図7に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ701:基地局は第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを生成し、第1の通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられ、第2の通知シグナリングは循環シフト値を含み、循環シフト値は、UEに、循環シフト値およびセット命令情報によって指示される第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含む。
第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットである。
任意選択で、基地局が第2の通知シグナリングを生成する前に、本方法は、基地局が、0から
までの範囲からシフト通し番号vをまず選択するステップであって、vは正の整数であり、
は1グループ内のユーザ機器UEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である、ステップと、次いで、基地局が循環シフト値に従って第2の通知シグナリングを生成するように、基地局が、式(1)を用いてシフト通し番号に従ってUEの循環シフト値C
vを獲得するステップと、をさらに含むことができる。
非限定セットと第1の限定セットと第2の限定セットとの関係はステップ101での関係と同じであることに留意すべきであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本ステップでは、基地局はシグナリングを用いてUEへセット命令情報および循環シフト値を送信することができることに留意すべきである。
ステップ702:基地局は、UEが第2の限定セットおよび循環シフト値を用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように、UEへ第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを送信する。
ステップ703:基地局は循環シフト値に従ってZCシーケンスを生成し、ZCシーケンスを用いて、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを検出し、ランダム・アクセス・ZCシーケンスは第2の限定セットを用いてUEによって生成される。
ステップ703はステップ205と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本実施形態の
、d
start、
、および
に関する具体的な説明は、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態3の具体的な説明と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本実施形態では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、基地局が、UEに第2の限定セットおよび循環シフト値を用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するために、UEへセット命令情報および循環シフト値を送信し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が解決され、そのため、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
図8は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態6の流れ図である。図8に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ801:ユーザ機器UEが基地局から通知シグナリングを受信し、通知シグナリングは、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含み、第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットであり、第1の所定値は物理ランダム・アクセス・チャネルPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい。
第1の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第2の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットであり、非限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第3の所定値以下であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットであり、第2の所定値は第1の所定値より小さく、第3の所定値は第2の所定値より小さい、ことに留意すべきである。
ステップ802:UEは、第2の限定セットに従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成する。
先行技術では、ドップラー周波数シフトによって生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉を回避するために、既存のLTEシステムが専用に設計されており、この設計は、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より小さいという前提に基づくものである。本発明では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、UEは、基地局によって命令されるように第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成する。
先行技術では、ドップラー周波数シフトによって生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉を回避するために、既存のLTEシステムが専用に設計されており、この設計は、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より小さいという前提に基づくものである。しかし、無線通信の要件が絶え間なく増大するに従い、LTEシステムが高い動作周波数で通信を行うときに、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さい事例が発生する可能性がある。既存のLTEシステムでは、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときには、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が生じる。本発明では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、UEは、基地局によって命令されるように第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さい場合のLTEシステムのための専用の設計が実現され、そのため、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときの複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
本実施形態では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、UEは、基地局によって命令されるように第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が解決され、そのため、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
図9は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態7の流れ図である。図9に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ901:UEが基地局から通知シグナリングを受信し、通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含む。
第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットである。
非限定セットと第1の限定セットと第2の限定セットとの関係はステップ801での関係と同じであることに留意すべきであり、ここでは詳細を繰り返さない。
ステップ902:UEは第2の限定セットに従ってシフト通し番号を決定する。
任意選択で、UEは、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択し、獲得し、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。
任意選択で、UEは0から
までの範囲からシフト通し番号を無作為に選択し、または、UEは0からXまでの範囲内のすべてのシフト通し番号を選択し、トラバースし、Xは
より小さい整数である。
ステップ903:UEは第2の限定セットおよびシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得する。
任意選択で、UEは、式(1)を用いてシフト通し番号vに従って循環シフト値Cvを獲得する。
ステップ904:UEは、循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成する。
任意選択で、UEは、以下の式(14)を用いて循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンス
を生成し、
(14)
式中、N
ZCはシーケンス長であり、C
vは循環シフト値であり、そのルートがuであるZCシーケンスは
として定義される。
本実施形態の
、d
start、
、および
に関する具体的な説明は、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態3の具体的な説明と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本実施形態では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、UEは、第2の限定セットを用い、基地局によって送信されたセット命令情報に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が解決され、そのため、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
図10は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態8の流れ図である。図10に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ1001:UEが基地局から第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを受信し、第1の通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられ、第2の通知シグナリングはシフト通し番号を含み、シフト通し番号は、UEに、シフト通し番号およびセット命令情報によって指示される第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含む。
第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットである。
非限定セットと第1の限定セットと第2の限定セットとの関係はステップ801での関係と同じであることに留意すべきであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本ステップでは、UEはシグナリングを用いて基地局からセット命令情報およびシフト通し番号を受信することができることに留意すべきである。
ステップ1002:UEは第2の限定セットおよびシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得する。
シフト通し番号に従って基地局が循環シフト値を獲得するための方法はステップ903の方法と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
UEはステップ1001で基地局からシフト通し番号をすでに受信していることに留意すべきである。したがって、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態6と比べて、本実施形態では、ランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するときに、UEは、シフト通し番号を決定する必要がなくなり、第2の通知シグナリングで基地局によって送信されたシフト通し番号を直接用いる。
ステップ1003:UEは、循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成する。
ステップ1003はステップ904と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本実施形態の
、d
start、
、および
に関する具体的な説明は、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態3の具体的な説明と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本実施形態では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、UEは、第2の限定セットおよびシフト通し番号を用い、基地局によって送信されたセット命令情報およびシフト通し番号に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が解決され、そのため、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
図11は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態9の流れ図である。図11に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ1101:UEが基地局から第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを受信し、第1の通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられ、第2の通知シグナリングは循環シフト値を含み、循環シフト値は、UEに、循環シフト値およびセット命令情報によって指示される第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含む。
第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットである。
非限定セットと第1の限定セットと第2の限定セットとの関係はステップ801での関係と同じであることに留意すべきであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本ステップでは、UEはシグナリングを用いて基地局からセット命令情報および循環シフト値を受信することができることに留意すべきである。
ステップ1102:UEは、循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成する。
UEはステップ1101で基地局から循環シフト値をすでに受信していることに留意すべきである。したがって、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態7と比べて、本実施形態では、ランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するときに、UEは、循環シフト値を決定する必要がなくなり、第2の通知シグナリングで基地局によって送信された循環シフト値を直接用いる。
ステップ1102はステップ904と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本実施形態の
、d
start、
、および
に関する具体的な説明は、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態3の具体的な説明と同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
本実施形態では、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値(第1の所定値はPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい)以上であるときに、UEは、第2の限定セットおよび循環シフト値を用い、基地局によって送信されたセット命令情報および循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成し、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに生じる複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉の問題が解決され、そのため、複数のUEランダム・アクセス・シーケンス間の相互干渉が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
図12は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態10の流れ図である。図12に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ1201:基地局がシフト通し番号を選択する。
具体的には、基地局は、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択し、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。
ステップ1202:基地局はシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得する。
具体的には、基地局は、以下の式(1)を用いてシフト通し番号vに従って循環シフト値C
vを獲得し、
(1)
式中、d
offsetはシフトオフセットであり、d
startは近隣のグループ間の循環シフト距離であり、
は1グループによって区別されうるユーザの数であり、N
CSは1ユーザによって占有される循環シフトの数である。
本実施形態では、
、d
start、
、および
は式(2)から式(5)を満たし、または
、d
start、
、および
は式(6)から式(9)を満たし、または
、d
start、
、および
は式(10)から式(13)を満たす。
本実施形態の
、d
start、
、および
に関する具体的な説明は、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態3の具体的な説明と同じであることに留意すべきであり、ここでは詳細を繰り返さない。
任意選択で、N
CS≦d
u<N
ZC/5であるとき、
、d
start、
、および
は式(2)から式(5)を満たし、N
ZC/5≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/4であるとき、
、d
start、
、および
は式(6)から式(9)を満たし、または、(N
ZC+N
CS)/4≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/3であるとき、
、d
start、
、および
は式(10)から式(13)を満たす。
本実施形態では、0から
までの範囲から、式(2)から式(5)を満たし、または式(6)から式(9)を満たし、または式(10)から式(13)を満たす
、d
start、
、および
を用いてシフト通し番号が選択され、式(1)を用いてシフト通し番号に従って循環シフト値が獲得され、そのため、基地局は獲得された循環シフト値を用いてそのルートがuであるZCシーケンスをシフトさせ、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを検出し、それによって、基地局による、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンス復号の正確さが改善される。
図13は、本発明によるランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態11の流れ図である。図13に示すように、本実施形態の方法は以下のステップを含むことができる。
ステップ1301:ユーザ機器UEがシフト通し番号を選択する。
具体的には、UEは、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択し、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。
ステップ1302:UEはシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得する。
具体的には、UEは、以下の式(1)を用いてシフト通し番号vに従って循環シフト値C
vを獲得し、
(1)
式中、d
offsetはシフトオフセットであり、d
startは近隣のグループ間の循環シフト距離であり、
は1グループによって区別されうるユーザの数であり、N
CSは1ユーザによって占有される循環シフトの数である。
ステップ1303:UEは、循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成する。
具体的には、UEは、以下の式(14)を用いて循環シフト値C
vに従ってランダム・アクセス・ZCシーケンス
を生成し、
(14)
式中、N
ZCはシーケンス長であり、そのルートがuであるZCシーケンスは
として定義される。
本実施形態では、
、d
start、
、および
は式(2)から式(5)を満たし、または
、d
start、
、および
は式(6)から式(9)を満たし、または
、d
start、
、および
は式(10)から式(13)を満たす。
本実施形態の
、d
start、
、および
に関する具体的な説明は、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態3の具体的な説明と同じであることに留意すべきであり、ここでは詳細を繰り返さない。
任意選択で、N
CS≦d
u<N
ZC/5であるとき、
、d
start、
、および
は式(2)から式(5)を満たし、N
ZC/5≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/4であるとき、
、d
start、
、および
は式(6)から式(9)を満たし、または、(N
ZC+N
CS)/4≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/3であるとき、
、d
start、
、および
は式(10)から式(13)を満たす。
本実施形態では、0から
までの範囲から、式(2)から式(5)を満たし、または式(6)から式(9)を満たし、または式(10)から式(13)を満たす
、d
start、
、および
を用いてシフト通し番号が選択され、式(1)を用いてシフト通し番号に従って循環シフト値が獲得され、循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスが生成され、これによって、ドップラー周波数シフトがPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きく、PRACHサブキャリア間隔の2倍より小さいときに基地局の受信端によって生成される5つのピークポイントに対応するZCシーケンスが、別のユーザに割り振られるのが妨げられ、そのため、複数のUEによって生成されるランダム・アクセス・ZCシーケンス間の相互干渉の問題が回避され、基地局によるランダム・アクセス・シーケンス復号の正確さが改善される。
図14は、本発明による基地局の実施形態1の概略的構造図である。図14に示すように、本実施形態の基地局は、生成モジュール1401と、送信モジュール1402とを含むことができる。生成モジュール1401は、通知シグナリングを生成するように構成されており、通知シグナリングは、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。送信モジュール1402は、UEが第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように、UEへ通知シグナリングを送信するように構成されている。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含む。
第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットであり、第1の所定値は物理ランダム・アクセス・チャネルPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい。
本実施形態の基地局は、図1に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図15は、本発明による基地局の実施形態2の概略的構造図である。図15に示すように、本実施形態の基地局は、図14に示す基地局の構造に基づくものである。さらに、本基地局は獲得モジュール1403をさらに含むことができ、獲得モジュール1403はUEのドップラー周波数シフトを獲得するように構成されている。生成モジュール1401は、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上である場合、通知シグナリングを生成するように特に構成されており、通知シグナリングは、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
本実施形態の基地局は、ランダム・アクセス・チャネル・ZCシーケンスを生成するための方法の実施形態2の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図16は、本発明による基地局の実施形態3の概略的構造図である。図16に示すように、本実施形態の基地局は、図14に示す基地局の構造に基づくものである。さらに、生成モジュール1401は通知シグナリングを生成するように特に構成されており、通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
任意選択で、基地局は、第2の限定セットに従ってシフト通し番号を決定するように構成された、シフト通し番号決定モジュール1404と、第2の限定セットおよびシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得するように構成された、循環シフト値決定モジュール1405と、循環シフト値に従ってZCシーケンスを生成し、ZCシーケンスを用いて、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを検出するように構成された、ランダム・アクセス・ZCシーケンス検出モジュール1406であって、ランダム・アクセス・ZCシーケンスは第2の限定セットを用いてUEによって生成される、ランダム・アクセス・ZCシーケンス検出モジュール1406と、をさらに含むこともできる。
任意選択で、シフト通し番号決定モジュール1404は、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択するように特に構成されており、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。
任意選択で、循環シフト値決定モジュール1405は、以下の式(1)を用いてシフト通し番号vに従ってUEの循環シフト値Cvを獲得するように特に構成されている。
本実施形態の基地局は、図2に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図17は、本発明による基地局の実施形態4の概略的構造図である。図17に示すように、本実施形態の基地局は、図14に示す基地局の構造に基づくものである。さらに、生成モジュール1401は第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを生成するように特に構成されており、第1の通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられ、第2の通知シグナリングはシフト通し番号を含み、シフト通し番号は、UEに、シフト通し番号およびセット命令情報によって指示される第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
任意選択で、基地局は、生成モジュールがシフト通し番号に従って第2の通知シグナリングを生成するように、第2の限定セットに従ってシフト通し番号を決定するように構成された、シフト通し番号決定モジュール1404、をさらに含むこともできる。
さらに、任意選択で、基地局は、第2の限定セットおよびシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得するように構成された、循環シフト値決定モジュール1405と、循環シフト値に従ってZCシーケンスを生成し、ZCシーケンスを用いて、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを検出するように構成された、ランダム・アクセス・ZCシーケンス検出モジュール1406であって、ランダム・アクセス・ZCシーケンスは第2の限定セットを用いてUEによって生成される、ランダム・アクセス・ZCシーケンス検出モジュール1406と、をさらに含むこともできる。
任意選択で、シフト通し番号決定モジュール1404は、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択するように特に構成されており、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。
任意選択で、循環シフト値決定モジュール1405は、以下の式(1)を用いてシフト通し番号vに従ってUEの循環シフト値Cvを獲得するように特に構成されている。
本実施形態の基地局は、図6に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図18は、本発明による基地局の実施形態5の概略的構造図である。図18に示すように、本実施形態の基地局は、図14に示す基地局の構造に基づくものである。さらに、生成モジュール1401は第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを生成するように特に構成されており、第1の通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられ、第2の通知シグナリングは循環シフト値を含み、循環シフト値は、UEに、循環シフト値およびセット命令情報によって指示される第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。
任意選択で、基地局は、第2の限定セットに従ってシフト通し番号を決定するように構成された、シフト通し番号決定モジュール1404と、生成モジュールが循環シフト値に従って第2の通知シグナリングを生成するように、第2の限定セットおよびシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得するように構成された、循環シフト値決定モジュール1405と、をさらに含むこともできる。
さらに、任意選択で、基地局は、循環シフト値に従ってZCシーケンスを生成し、ZCシーケンスを用いて、UEによって送信されたランダム・アクセス・ZCシーケンスを検出するように構成された、ランダム・アクセス・ZCシーケンス検出モジュール1406であって、ランダム・アクセス・ZCシーケンスは第2の限定セットを用いてUEによって生成される、ランダム・アクセス・ZCシーケンス検出モジュール1406、をさらに含むこともできる。
任意選択で、シフト通し番号決定モジュール1404は、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択するように特に構成されており、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。
任意選択で、循環シフト値決定モジュール1405は、以下の式(1)を用いてシフト通し番号vに従ってUEの循環シフト値Cvを獲得するように特に構成されている。
本実施形態の基地局は、図7に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図19は、本発明による基地局の実施形態6の概略的構造図である。図19に示すように、本実施形態の基地局は、シフト通し番号決定モジュール1901と、循環シフト値決定モジュール1902とを含むことができる。シフト通し番号決定モジュール1901は、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択するように構成されており、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。循環シフト値決定モジュール1902は、式(1)を用いてシフト通し番号vに従って循環シフト値C
vを獲得するように構成されている。
、d
start、
、および
は式(2)から式(5)を満たし、または
、d
start、
、および
は式(6)から式(9)を満たし、または
、d
start、
、および
は式(10)から式(13)を満たす。
任意選択で、N
CS≦d
u<N
ZC/5であるとき、
、d
start、
、および
は式(2)から式(5)を満たし、N
ZC/5≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/4であるとき、
、d
start、
、および
は式(6)から式(9)を満たし、または、(N
ZC+N
CS)/4≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/3であるとき、
、d
start、
、および
は式(10)から式(13)を満たす。
本実施形態の基地局は、図12に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図20は、本発明によるユーザ機器の実施形態1の概略的構造図である。図20に示すように、本実施形態のユーザ機器は、受信モジュール2001と、生成モジュール2002とを含むことができる。受信モジュール2001は、基地局から通知シグナリングを受信するように構成されており、通知シグナリングは、ユーザ機器UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。生成モジュール2002は、第2の限定セットに従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように構成されている。
ランダム・アクセス・セットは非限定セット、第1の限定セット、および第2の限定セットを含み、第2の限定セットは、UEのドップラー周波数シフトが第1の所定値以上であるときにUEが用いる必要のあるランダム・アクセス・セットであり、第1の所定値は物理ランダム・アクセス・チャネルPRACHサブキャリア間隔の1倍より大きい。
本実施形態のユーザ機器は、図8に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図21は、本発明によるユーザ機器の実施形態2の概略的構造図である。図21に示すように、本実施形態のユーザ機器は、図20に示すユーザ機器の構造に基づくものである。さらに、受信モジュール2001は基地局から通知シグナリングを受信するように特に構成されており、通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。生成モジュール2002は、第2の限定セットに従ってシフト通し番号を決定するように構成された、シフト通し番号決定モジュール20021と、第2の限定セットおよびシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得するように構成された、循環シフト値決定モジュール20022と、循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように構成された、ランダム・アクセス・ZCシーケンス生成モジュール20023と、を含む。
任意選択で、シフト通し番号決定モジュール20021は、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択するように特に構成されており、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。
任意選択で、循環シフト値決定モジュール20022は、以下の式(1)を用いてシフト通し番号vに従って循環シフト値Cvを獲得するように特に構成されている。
任意選択で、ランダム・アクセス・ZCシーケンス生成モジュール20023は、以下の式(14)を用いて循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンス
を生成するように特に構成されている。
本実施形態のユーザ機器は、図9に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図22は、本発明によるユーザ機器の実施形態3の概略的構造図である。図22に示すように、本実施形態のユーザ機器は、図20に示すユーザ機器の構造に基づくものである。さらに、受信モジュール2001は基地局から第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを受信するように特に構成されており、第1の通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられ、第2の通知シグナリングはシフト通し番号を含み、シフト通し番号は、UEに、シフト通し番号およびセット命令情報によって指示される第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。生成モジュール2002は、第2の限定セットおよびシフト通し番号に従って循環シフト値を獲得するように構成された、循環シフト値決定モジュール20022と、循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように構成された、ランダム・アクセス・ZCシーケンス生成モジュール20023と、を含む。
任意選択で、循環シフト値決定モジュール20022は、以下の式(1)を用いてシフト通し番号vに従って循環シフト値Cvを獲得するように特に構成されている。
任意選択で、ランダム・アクセス・ZCシーケンス生成モジュール20023は、以下の式(14)を用いて循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンス
を生成するように特に構成されている。
本実施形態のユーザ機器は、図10に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図23は、本発明によるユーザ機器の実施形態4の概略的構造図である。図23に示すように、本実施形態のユーザ機器は、図20に示す基地局の構造に基づくものである。さらに、受信モジュール2001は基地局から第1の通知シグナリングおよび第2の通知シグナリングを受信するように特に構成されており、第1の通知シグナリングはセット命令情報を含み、セット命令情報は、UEに、ランダム・アクセス・セット内の第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられ、第2の通知シグナリングは循環シフト値を含み、循環シフト値は、UEに、循環シフト値およびセット命令情報によって指示される第2の限定セットを用いてランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するよう命令するのに用いられる。生成モジュール2002は、循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンスを生成するように構成された、ランダム・アクセス・ZCシーケンス生成モジュール20023を含む。
任意選択で、ランダム・アクセス・ZCシーケンス生成モジュール20023は、以下の式(14)を用いて循環シフト値に従ってランダム・アクセス・ZCシーケンス
を生成するように特に構成されている。
本実施形態のユーザ機器は、図11に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
図24は、本発明によるユーザ機器の実施形態5の概略的構造図である。図24に示すように、本実施形態のユーザ機器は、シフト通し番号決定モジュール2401と、循環シフト値決定モジュール2402と、ランダム・アクセス・ZCシーケンス生成モジュール2403と、を含むことができる。シフト通し番号決定モジュール2401は、0から
までの範囲からシフト通し番号vを選択するように構成されており、vは正の整数であり、
は1グループ内のUEの候補シーケンスシフトの数であり、
はグループの数であり、
は1グループには不十分な最後の長さの内のUEの候補シーケンスシフトの数である。循環シフト値決定モジュール2402は、式(1)を用いてシフト通し番号vに従って循環シフト値C
vを獲得するように構成されている。ランダム・アクセス・ZCシーケンス生成モジュール2403は、式(14)を用いて循環シフト値C
vに従ってランダム・アクセス・ZCシーケンス
を生成するように構成されている。
、d
start、
、および
は式(2)から式(5)を満たし、または
、d
start、
、および
は式(6)から式(9)を満たし、または
、d
start、
、および
は式(10)から式(13)を満たす。
任意選択で、N
CS≦d
u<N
ZC/5であるとき、
、d
start、
、および
は式(2)から式(5)を満たし、N
ZC/5≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/4であるとき、
、d
start、
、および
は式(6)から式(9)を満たし、または、(N
ZC+N
CS)/4≦d
u≦(N
ZC−N
CS)/3であるとき、
、d
start、
、および
は式(10)から式(13)を満たす。
本実施形態のユーザ機器は、図13に示す方法実施形態の技術的解決策を実行するように構成することができる。これらの実施原理および技術的効果は同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。
当業者は、前述の方法実施形態の各ステップの全部または一部を関連ハードウェアに命令するプログラムによって実現することができることを理解するであろう。前述のプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができる。プログラムが走ると、前述の方法の各ステップが行われる。前述の記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを記憶することのできる任意の媒体を含む。
最後に、前述の実施形態は単に本発明の技術的解決策を説明するためのものにすぎず、本発明を限定するためのものではないことに留意すべきである。本発明は前述の実施形態に関連して詳細に説明されているが、当業者は、本発明の実施形態の技術的解決策の範囲を逸脱することなく、前述の実施形態で記述されている技術的解決策にさらに改変を加え、あるいは、前述の実施形態の一部または全部の技術的特徴に対する等価の置換を行うことができることを理解するはずである。