JP6301708B2 - ブラシ付きモータ - Google Patents
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Description
以下、ブラシ付きモータを具体化した第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すようにブラシ付きモータ1は、モータハウジング2を有している。モータハウジング2は、円筒状のヨークハウジング3と、ヨークハウジング3のリア側開口部を閉塞するエンドカバー4と、ヨークハウジング3のフロント側開口部を閉塞する絶縁材よりなるフロントカバー5を有している。
図1に示すように、各セグメントSG(SG1〜SG10)の軸線方向の電機子コア9側端部には、径方向外側に折り返し形成されたライザ11bがそれぞれ一体形成されている。各セグメントSGのライザ11bには、ティース9aに巻回した巻線10が掛け止めされている。そして、巻線10は、その掛け止めされた部分がヒュージングにてライザ11bに固定されることで、そのライザ11bを有するセグメントSGと電気的に接続されている。
その結果、正極及び負極ブラシB1,B2は、それぞれがブラシボックス16に沿って案内されながら径方向内側に移動可能となり、それぞれのブラシボックス16の径方向内側の開口部から突出して整流子11の各セグメントSGに対して摺接可能に圧接する。
次に、整流子11の10個のセグメントSG(SG1〜SG10)を形成するにあたっての第1〜第10アンダーカットC1〜C10の形成位置について説明する。
ここで、極数Pzは、4以上の偶数である。また、Kは、定数であって2以上の自然数である。
ここで、極数Pzが4、セグメント数Nが10の場合、基準角度θz=(360度/4)±(360度/20)=90度±18度となり、基準角度θzは、108度と72度の2つを得る。この2つ基準角度θzは、1つのアンダーカットからみて、この108度の位置と72度の位置に他のアンダーカットがそれぞれ存在することを意味する。
つまり、本実施形態では、基準角度θz(=(360度/Pz)±(360度/2N))で規定した第1及び第2基準アンダーカット間隔θz1,θz2とは異なるアンダーカット間隔θx1,θx2が少なくとも1組設定されている。
ブラシ付きモータ1は、正極ブラシB1と負極ブラシB2とがなすブラシ配置角θbが90度であることから、正極及び負極ブラシB1,B2が同時に隣り合うセグメントSGを跨ぐことはない。つまり、正極ブラシB1が隣りのセグメントSGに跨いで接触する接触タイミング及び離間する離間タイミングは、負極ブラシB2が隣りのセグメントSGに跨いで接触する接触タイミング及び離間する離間タイミングと異なる。
しかも、第1〜第12セグメントSG1〜SG12において、4極10セグメントのブラシ付きモータ1で定義される基準角度θz、つまり、第1及び第2基準アンダーカット間隔θz1,θz2とは異なるアンダーカット間隔θx1,θx2を、2組設定している。
図6(a)及び図6(b)から明らかなように、不等ピッチのアンダーカットを含む4極10セグメントのブラシ付きモータ1の場合、全て等ピッチのアンダーカットの4極10セグメントのブラシ付きモータの場合に比べて大幅に加振力を低減することができる。
(1)上記実施形態によれば、4極10セグメントのブラシ付きモータ1であって、正極ブラシB1と負極ブラシB2がなすブラシ配置角θbを90度した。これによって、正極及び負極ブラシB1,B2が同時に隣り合うセグメントSGを跨ぐ場合に比べて巻線10に供給される電流値の変動幅を小さくできる。その結果、ブラシ付きモータ1は、加振力を分散できことから、振動及び異音を低減できる。
○上記第1実施形態では、正極ブラシB1と負極ブラシB2がなすブラシ配置角θbを90度した。これを、図2に示すように、実線で示す正極ブラシB1を、2点鎖線で示すようにずらして配置してもよい。この場合、そのずれ角をθyとした時、θy<(360度/2Pz)の範囲で変更することが好ましい。
θz=(360度/Pz)±(360度/2N)±θb
この場合、上記関係式から得られる基準アンダーカット間隔と異なるアンダーカット間隔に位置するアンダーカットが少なくとも1組設けられることになる。この場合も巻線10に供給される電流値の変動幅を小さくできる。その結果、ブラシ付きモータ1は、加振力を分散でき、振動、異音を低減できる。
次に、第2実施形態について図7〜図10に従って説明する。
上記した第1実施形態で説明したブラシ付きモータ1は、極数をPz、セグメント数をNとしたとき、N=Pz(K−0.5)という関係式が成立するモータであった。
N=Pz×K
ここで、極数Pzは、4以上の偶数である。また、Kは、定数であって2以上の自然数である。
そして、第2実施形態では、説明の便宜上、極数Pzが4、定数Kが3、セグメント数Nが10の、所謂4極12セグメントのブラシ付きモータ1について説明する。なお、第2実施形態は、セグメントSGの数Nが12(ティース9aの数が12)で、その12個のセグメントSGに対して形成される12個のアンダーカットの位置が、周方向に予め定めた不等角度間隔(不等ピッチ)になる点が特徴を有する。
(アンダーカットCの形成位置)
整流子11の12個のセグメントSG(SG1〜SG12)を形成するにあたっての第1〜第12アンダーカットC1〜C12の形成位置について説明する。
そして、ブラシの数を正極及び負極ブラシB1,B2の2つに削減するため、6個の第1〜第6均圧線WL1〜WL6を一対のセグメントSG間に配線している。詳述すると、第1均圧線WL1は、第12セグメントSG12と第6セグメントSG6の間に配線されている。また、第2均圧線WL2は、第1セグメントSG1と第7セグメントSG7の間に配線されている。また、第3均圧線WL3は、第2セグメントSG2と第8セグメントSG8の間に配線されている。また、第4均圧線WL4は、第3セグメントSG3と第9セグメントSG9の間に配線されている。また、第5均圧線WL5は、第4セグメントSG4と第10セグメントSG10の間に配線されている。また、第6均圧線WL6は、第5セグメントSG5と第11セグメントSG11の間に配線されている。
ここで、N=Pz×Kが成立し、かつ、各アンダーカットの位置が等ピッチに形成されている場合、1つのアンダーカットCを基準として、以下に定義する基準角度θzの位置に他のアンダーカットCの周方向中心位置が存在する。
ここで、極数Pzが4、セグメント数Nが12の場合、基準角度θzは、90度となる。この基準角度θz(=90度)は、1つのアンダーカットからみて、この90度の位置に他のアンダーカットが存在することを意味する。
つまり、第2実施形態では、基準角度θz(=360度/Pz)で規定した角度とは異なるアンダーカット間隔θxを少なくとも1組設定されている。
その結果、図7に示す第4アンダーカットC4は、その第4基準線L4aが図9に示す第4アンダーカットC4の第4基準線L4に対して反時計回り方向に2度ずれた位置にくるように形成される。
次に、上記のように構成したブラシ付きモータ1の作用について説明する。
(1)上記実施形態によれば、4極12セグメントのブラシ付きモータ1であって、正極ブラシB1と負極ブラシB2がなすブラシ配置角θbを90度した。これによって、ブラシ付きモータ1の1回転当たりの正極及び負極ブラシB1,B2が同時に隣り合うセグメントSGを跨ぐ回数を低減できることから、巻線10に供給される電流値の変動幅を小さくできる。その結果、ブラシ付きモータ1は、加振力を分散でき、振動及び異音を低減できる。
○上記第2実施形態では、正極ブラシB1と負極ブラシB2がなすブラシ配置角θbを90度した。これを、図7に示すように、実線で示す正極ブラシB1を、2点鎖線で示すようにずらして配置してもよい。この場合、そのずれ角をθyとした時、θy<(360度/2Pz)の範囲で変更することが好ましい。
θz=(360度/Pz)±θb
この場合、上記関係式から得られる基準アンダーカット間隔と異なるアンダーカット間隔に位置するアンダーカットが少なくとも1組設けられることになる。この場合も巻線10に供給される電流値の変動幅を小さくできる。その結果、ブラシ付きモータ1は、加振力を分散でき、振動、異音を低減できる。
次に、第3実施形態について図11〜図16に従って説明する。
上記した第3実施形態で説明したブラシ付きモータ1は、第1実施形態で説明した4極10セグメントのブラシ付きモータと同じであって、その10個のセグメントSGに対して形成される10個のアンダーカットの形成方法が異なる点が特徴を有する。従って、説明の便宜上、アンダーカットの形成位置について説明する。
次に、整流子11の10個のセグメントSGを形成するにあたっての第1〜第10アンダーカットC1〜C10の形成位置について説明する。
第3アンダーカットC3の周方向中心位置(第3基準線L3a)は、第3基準線L3に対して、正回転方向に1度(=+1度)だけずれた位置に形成されている。
第5アンダーカットC5の周方向中心位置(第5基準線L5a)は、第5基準線L5に対して、正回転方向に1度(=+1度)だけずれた位置に形成されている。
第7アンダーカットC7の周方向中心位置(第7基準線L7a)は、第7基準線L7に対して、逆回転方向に1度(=−1度)だけずれた位置に形成されている。
第9アンダーカットC9の周方向中心位置(第9基準線L9a)は、第9基準線L9に対して、逆回転方向に1度(=−1度)だけずれた位置に形成されている。
このように、第1〜第10アンダーカットC1〜C10を不等角度間隔の位置に形成した。その結果、正逆回転時に正極及び負極ブラシB1,B2と摺接する各セグメントSGが正極及び負極ブラシB1,B2から受ける力によって生じる異音は極大化されず平均化される。
まず、各アンダーカットCのうちプラスのずれ角となるアンダーカットCのそれぞれのずれ角の合計(以下、正回転側合計という)Z1を求める。また、各アンダーカットCのうちマイナスのずれ角となるアンダーカットCのそれぞれのずれ角の合計(以下、逆回転側合計という)Z2を求める。続いて、正回転側合計Z1と逆回転側合計Z2の総和Z(=Z1+Z2)を求める。
ここで、モータのモータ特性を求めるための指標値Qを下記のように定義する。
指標値Q=(総和Z/セグメント数N)/極対数P
そして、実験によって、指標値Qの値を変更し、指標値Qに対する無負荷回転数を求めるとともに、指標値Qに対する無負荷電流を求めた。
なお、図14は、ブラシ付きモータ1を正回転させて得たグラフであるが、ブラシ付きモータ1を逆回転させて実験した場合には、指標値Qが0度の位置をグラフの横軸に対して直交する直線を対称軸として対称の回転数特性線となる。つまり、ブラシ付きモータ1を逆回転させて実験した場合、図14の横軸の指標値Qをプラス・マイナス逆にした実験結果が得られる。
このとき、永久磁石6や電機子コア9の製造ばらつき等の個体差を考慮して、指標値Qが0、即ち、総和Zが0の時の無負荷回転数を中心値とし、正回転と逆回転の間でその特性の変化を許容範囲である±0.2%以内に抑えたい。
なお、図15は、ブラシ付きモータ1を正回転させて得たグラフであるが、ブラシ付きモータ1を逆回転させて実験した場合には、指標値Qが0度の位置をグラフの横軸に対して直交する直線を対称軸として対称の電流特性線となる。つまり、ブラシ付きモータ1を逆回転させて実験した場合、図15の横軸の指標値Qをプラス・マイナス逆にした実験結果が得られる。
そして、指標値Qが0度を中心値として−0.5度<Q<+0.5度の範囲内にあれば、無負荷電流の変化は小さい(±0.2%以内)ことがわかる。言い換えれば、ブラシ付きモータ1を正逆回転させた場合でも、指標値Qが−0.5度<Q<+0.5度の範囲内にあれば無負荷電流の変化は小さい。
従って、指標値Q(=(Z/N)/P)は、−0.1度となる。その結果、ブラシ付きモータ1は、正逆回転した場合においても、無負荷電流の変化は小さくかつ無負荷回転数の変化を±0.2%以内となる。
これを、4(=2P)個の永久磁石6で形成される周方向360度の内周面について、極対数P(=2)で区分された周方向にP(=2)個の内周面領域毎に、そのグループに属するそれぞれ相対向して相対配置される数の連続するアンダーカットCについて、総和Zを求める。そして、内周面領域毎に、即ち、そのグループに属するアンダーカットCにて求めたそれぞれの総和Zと、ブラシ付きモータ1のセグメント数N及び極対数Pを使って、内周面領域毎の指標値Qが、それぞれ±0.5度以内となるようになることが好ましい。
これは、極端な例であるが、第1内周面領域Daに相対位置する9個の連続するアンダーカットCが、全てずれ角度が正回転方向にあり、第2内周面領域Dbに相対位置する9個の連続するアンダーカットCが、全てずれ角度が逆回転方向にある場合のアンダーカットCの形成を除くためである。
このような場合、ブラシB1,B2とセグメントSGで行われる電流の切替(整流)タイミングが、360度/極対数Pの位置で異なるため、ブラシ付きモータ1の磁気加振力のタイミングがずれてアンバランスとなり、振動・騒音が発生する好ましくない状態を発現する。
本実施形態のブラシ付きモータ1の場合、4個の永久磁石6で形成される周方向360度の内周面は、極対数P(=2)で区分すると周方向180度の2つの第1及び第2内周面領域Da,Dbに区分されている。このとき、10個のアンダーカットC1〜C10において、周方向に連続した5個のアンダーカットCがそれぞれ区分された2つの第1及び第2内周面領域Da,Dbに相対向して相対配値される。
この場合、図12(b)に示すように、第1内周面領域Daにおいて、ずれ角度が正回転方向に1度(=+1度)ずれたアンダーカットCは、第3、第5アンダーカットC3,C5の2個である。これらアンダーカットC3,C5の正回転方向のずれ角度の正回転側合計Z1aは、+2度となる。
また、第2内周面領域Dbのおける第6〜第10アンダーカットC6〜C10を使っての指標値Qb(=(Zb/N)/P)を求める。
従って、本実施形態のブラシ付きモータ1は、ブラシB1,B2とセグメントSGで行われる電流の切替(整流)タイミングによって、ブラシ付きモータ1の磁気加振力のタイミングがずれてアンバランスが発生することに基づく振動・騒音の発生を抑制する。
ところで、アンダーカットC1〜C10が不等角度の間隔に配置されることから、以下の2つの問題点が生じる場合がある。
2つ目は、90度離間して配置されている正極ブラシB1と負極ブラシB2が、それぞれ最小セグメント幅WminのセグメントSGを挟んで3つのセグメントSGを同時に接触してモータ特性を低下させる。
ここで、ブラシ幅Fを0.8倍とした。これは、正逆回転するブラシ付きモータ1の実際の正極及び負極ブラシB1,B2の周方向の接触幅を考慮してブラシ幅Fを0.8倍にしている。
隣り合う10個のセグメントSG間に形成された各アンダーカットC1〜C10を不等角度間隔の位置に形成したことから、回転時に正極及び負極ブラシB1,B2から受ける力によって生じる異音は極大化されず平均化される。これによって、異音レベルが低く抑制される。
(1)本実施形態によれば、10個の第1〜第10セグメントSG1〜SG10間に形成された各アンダーカットC1〜C10を不等角度間隔の位置に形成したので、回転時に正極及び負極ブラシB1,B2から受ける力によって生じる異音の異音レベルを低く抑制できる。
○上記第3実施形態では、スロットの数が磁極の数で割り切れないモータ(各磁極に対してスロットルを等しい数に分配できないモータ)について、ブラシ幅Fを最小セグメント幅Wminとアンダーカット幅Gとの関係において、(Wmin+2×G)/2>0.8×Fを満たすように設定した。
例えば、図17に示すように、12個のセグメントSGで、スロットの数(=12)が磁極の数(=4)のモータがある。この場合、スロットの数(=12)が磁極の数(=4)で割り切れ、各磁極に対してスロットルを等しい数に分配できるブラシ付きモータ1である。このブラシ付きモータ1の場合、正極ブラシB1と負極ブラシB2は、それぞれ最小セグメント幅WminのセグメントSGを挟んで3つのセグメントSGを同時に接触しない必要がある。
(Wmin+2×G)>0.8×F
これによって、正極ブラシB1と負極ブラシB2は、それぞれ最小セグメント幅WminのセグメントSGを挟んで3つのセグメントSGを同時に接触することはなく、同時に接触することによるモータ特性の低下を防止できる。
なお、このブラシ付きモータ1は、スロットの数が磁極の数で割り切れないモータであることから、ブラシ幅Fを最小セグメント幅Wminとアンダーカット幅Gとの関係において、(Wmin+2×G)/2>0.8×Fを満たすように設定する必要がある。
Claims (4)
- 複数のセグメントをそれぞれ絶縁分離するアンダーカットの形成位置が回転軸の中心軸を中心に不等角度間隔に形成された整流子を電機子とともに前記回転軸に固着したブラシ付きモータであって、
前記電機子の外側に磁極の向きが異なる永久磁石が等間隔に配置されるとともに、異なるセグメント間を配線する均圧線により前記整流子の外周に、互いに相対向しない位置に正極ブラシと負極ブラシが配置され、
等間隔に配置された前記永久磁石の数をPz(但し、4以上の偶数)とし、前記セグメントの数をNとしたとき、
N=Pz(K−0.5) (但し、Kは、定数であって、2以上の自然数)
の関係が成立し、
しかも、各セグメント間に形成されるアンダーカットのアンダーカット間隔を基準角度θzとし、その基準角度θzが、
θz=(360度/Pz)±(360度/2N)
の関係式で規定されるとき、
その規定された前記基準角度θzとは異なる少なくとも1組のアンダーカットのアンダーカット間隔を有したことを特徴とするブラシ付きモータ。 - 請求項1に記載のブラシ付きモータにおいて、
前記正極ブラシと前記負極ブラシがなすブラシ配置角をθbとしたとき、
θb=360度/(Pz×K) (但し、Kは定数であって自然数)
で規定される前記ブラシ配置角θbに、前記正極ブラシと前記負極ブラシが配置されていない場合、
前記ブラシ配置角θbからのずれ角をθy(但し、θy<360度/2Pz)とし、
その時の前記基準角度θzが、
θz=(360度/Pz)±(360/2N)±θy
の関係式で規定されるとき、
その規定された前記基準角度θzとは異なる少なくとも1組のアンダーカットのアンダーカット間隔を有したことを特徴とするブラシ付きモータ。 - 複数のセグメントをそれぞれ絶縁分離するアンダーカットの形成位置が回転軸の中心軸を中心に不等角度間隔に形成された整流子を電機子とともに前記回転軸に固着したブラシ付きモータであって、
前記電機子の外側に磁極の向きが異なる永久磁石が等間隔に配置されるとともに、異なるセグメント間を配線する均圧線により前記整流子の外周に、互いに相対向しない位置に正極ブラシと負極ブラシが配置され、
等間隔に配置された前記永久磁石の数をPz(但し、4以上の偶数)とし、前記セグメントの数をNとしたとき、
N=Pz×K (但し、Kは、定数であって、2以上の自然数)
の関係が成立し、
しかも、各セグメント間に形成されるアンダーカットのアンダーカット間隔を基準角度θzとし、その基準角度θzが、
基準角度θz=360度/Pz
の関係式で規定されるとき、
その規定された前記基準角度θzとは異なる少なくとも1組のアンダーカットのアンダーカット間隔を有したことを特徴とするブラシ付きモータ。 - 請求項3に記載のブラシ付きモータにおいて、
前記正極ブラシと前記負極ブラシがなすブラシ配置角をθbとしたとき、
θb=360度/(Pz×K) (但し、Kは定数であって自然数)
で規定される前記ブラシ配置角θbに、前記正極ブラシと前記負極ブラシが配置されていない場合、
前記ブラシ配置角θbからのずれ角をθy(但し、θy<360度/2P)としたとき、
その時の前記基準角度θzが、
θz=(360/Pz)±θy
の関係式で規定されるとき、
その規定された前記基準角度θzとは異なる少なくとも1組のアンダーカットのアンダーカット間隔を有したことを特徴とするブラシ付きモータ。
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