(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係る洗濯システムを示す図面に基づいて説明する。図1は洗濯機100の外観を略示する斜視図、図2は洗濯機100の内部構成を略示する縦断面図である。
図2に示すように、洗濯機100は、筐体1の内部に水槽2及び回転ドラム3を備えている。水槽2は、一側の端部全面に開口20を有する大径の有底円筒体であり、筐体1の底面に立設された複数本の支持脚21(1本のみ図示)により、開口20の側を上向きとし、水平面に対して軸心を傾けた傾斜姿勢を保って弾性支持されている。
筐体1の前面(図2の左側面)には、水槽2の開口20を臨む位置に、扉10による開閉自在に洗濯物の投入口11が開設してあり、該投入口11と水槽2の開口20との間は、ベローズ12により液密に封止されている。図1に示すように、筐体1の前面には、扉10の近傍に扉開ボタン13が設けてある。筐体1にはロック機構(図示略)が設けてあり、扉10を投入口11に係合させた場合、ロック機構によって扉10はロックされる。扉開ボタン13が後方へ押圧操作された場合、ロック機構による扉10の閉鎖が解除される。
回転ドラム3は、水槽2よりもやや小径の有底円筒体であり、一側の開口30を水槽2の開口20の内側に臨ませ、水槽2の底部中央に固設されたドラムモータ4の出力軸40の端部に連結し、該ドラムモータ4の駆動により、水槽2の内部で同軸上にて回転するようになしてある。回転ドラム3の周壁には、多数の小孔32が全面に亘って貫通形成されており、また周壁内面には、軸長方向に延びるバッフル33が、周方向に等配をなして複数突設されている。なお図2中には、図面の煩雑化を避けるべく、小孔32の一部と一つのバッフル33のみを図示してある。
以上の如く構成された洗濯機100の洗濯運転は、扉10を開放し、投入口11の内側に位置する開口20、30を経て回転ドラム3内に洗濯物を投入し、前記扉10を閉止した後、後述するように水槽2の内部に洗濯水を給水した後、ドラムモータ4を駆動して回転ドラム3をタンブリングさせて実施される。前述したように回転ドラム3は、多数の小孔32と複数のバッフル33とを備えており、回転ドラム3の内部の洗濯物は、小孔32を経て回転ドラム3内に浸入する洗濯水中に浸され、バッフル33の作用による持ち上げ及び落下を繰り返し、落下時に回転ドラム3の内面に叩きつけられて洗濯される。
図1に示すように、筐体1の前面上部には、各種の操作のための操作部及び各種の表示のための表示部等を備える操作パネル15が設けてある。該操作パネル15は、筐体1の下部内側に設けた運転制御部8(図2参照)に接続してある。前述した洗濯運転、及び後述する乾燥運転、更には、これらの間に実施される脱水運転は、操作パネル15の操作に応じた運転制御部8の動作により、一連の処理、又は個々に独立した処理として実行される。
筐体1の前面には、洗濯機100から所定距離(例えば30cm)以内に物体が存在するか否かを検出する近接センサ16が設けてある。近接センサ16は、例えば光センサ又は超音波センサ等を有する。
図1に示すように筐体1の後部上面には、水道等の給水源との接続が可能な接続口50が設けてある。この接続口50は、図2に示すように、筐体1の内側に設けた給水弁51に接続してある。給水弁51は、複数の給水出口を有する多連形の電磁弁であり、第1給水出口は、主給水管52を介して水槽2の上部周面に接続されている。給水弁51が第1給水出口に切換えられた場合、給水源からの給水は、主給水管52を経て水槽2の内部に送り込まれる。主給水管52の中途には、公知のように洗剤ケースを配置し、給水と共に適量の洗剤が導入されるように構成することができる。
給水弁51の第2給水出口は、小径の副給水管53を介して後述する給水ノズル54に接続してある。給水ノズル54は、後述する導入ダクト61の内部に開口している。給水弁51が第2給水出口に切換えられた場合、給水源からの給水は、副給水管53を経て給水ノズル54に達し、導入ダクト61の内部に送り込まれる。
給水弁51の第3給水出口は、冷却水管55を介して、水槽2の前下部に連結してある。水槽2には、下部周面に前後方向に延びる凹溝22が形成されており、該凹溝22の上部を覆うように冷却板23が架設してある。冷却板23は、後部を下として傾斜しており、上表面に並設された複数の凹部を備えている。給水弁51が第3給水出口に切換えられた場合、給水源からの給水は、冷却水管55を通って冷却板23の前上部に送り込まれ、複数の凹部内に順次滞留しながら冷却板23の上表面に沿って後方に流れて、後述のように循環する乾燥風を冷却する冷却水として使用される。
凹溝22の後端部には、排水管24が接続されている。該排水管24は、筐体1内側の前下部に固定支持された筒形のフィルタケース25に接続されている。フィルタケース25の内部には、繊維屑等の異物を捕捉するリントフィルタが収容されている。フィルタケース25は、図示しない通水管を介して循環ポンプ120に接続してあり、該循環ポンプ120の吐出側は、戻し管121を介して水槽2の前側上部に連通されている。
排水弁26が閉である場合、水槽2の内部に給水された洗濯水は、排水管24を経てフィルタケース25内部に入り、該フィルタケース25を満たした後、通水管、排水管24及び水槽2の内部に溜まる。洗濯水は、循環ポンプ120を駆動することにより、該循環ポンプ120に吸い込まれて昇圧され、戻し管121を経て水槽2の上部に送られ、該戻し管121の先端から回転ドラム3の内部に給水される。
排水弁26は、洗濯運転の後に開放される。この開放により水槽2内の洗濯水は、排水管24及びフィルタケース25を経て排水ホース27に排水される。
洗濯機100は、水槽2及び回転ドラム3内に供給される乾燥風が通流する乾燥風路を更に備えている。乾燥風路は、水槽2と一体形成された導出ダクト60及び導入ダクト61を有している。
導入ダクト61は、水槽2の底面の中心部に設けた円形部と、該円形部の一端に連続し、斜め上方に立ち上がる直線部とを備える。直線部の上端は、水槽2の上部周面に上向きに突設された導入管64に連通している。また円形部の中心位置には、ドラムモータ4の出力軸40が突出しており、この突出部と同軸をなし、水槽2の内部に向けて開口する円形断面の導入口65が開設されている。
図2に示すように、水槽2の上部には、乾燥風を起風する送風ファン70が配してある。該送風ファン70の吸込側は、連結ダクト69を介して導出ダクト60に連結している。連結ダクト69には塵埃を除去するフィルタ71が介装してある。送風ファン70の吐出側にヒータ72が設けてあり、送風ファン70及びヒータ72はユニット化してある。ヒータ72は導入管64の端部に連結している。
送風ファン70が駆動された場合、吸込側に連結された導出ダクト60から乾燥風が吸い込まれて加圧され、吐出側に連結された導入ダクト61に送り出される。導入ダクト61内に送り出される乾燥風は、水槽2の外周から中央に向けて流れて導入口65に達し、回転ドラム3内に導入される。回転ドラム3内に導入された乾燥風は、周壁に形成された多数の小孔32を通って水槽2内に流出し冷却板23上を流れる冷却水と接触して冷却され、含有水分を凝縮除去された乾き空気となって、導出ダクト60内に導出され、送風ファン70に再度吸い込まれる。乾燥風は、回転ドラム3内の洗濯物に当たり、該洗濯物の水分を奪う。
図3は洗濯システムの概略を示すブロック図である。制御部8は、共通バスによって相互に接続されたCPU8a、ROM8b、RAM8c、不揮発性メモリ8d、入出力インタフェース(入出力I/F)8e、リアルタイムクロック8f、通信部80及び電源部81を備える。CPU8aはタイマを有する。CPU8aからの指令に基づいて電源部81から通信部80に電力が供給されている。不揮発性メモリ8dとしては、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)又はEPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)等が挙げられる
CPU8aは、ROM8bに記録された制御プログラムをRAM8cに読み出して、洗濯機100の運転を制御する。不揮発性メモリ8dには、必要に応じて情報が記録される。入出力I/F8eには、近接センサ16から検出値が入力される。なお近接センサ16を洗濯機100に設ける代わりに、近接センサ16をネットワーク400に接続させて、洗濯機100が設置された部屋に設置してもよい。
入出力I/F8eには操作パネル15が接続している。操作パネル15は、各種操作を受け付ける操作部15a、各種情報を表示する表示部15b及びランプ15cを有する。操作部15aは電源をオン又はオフにする電源キー、スタートキー等を含む。操作部15aにて受け付けた操作信号が入出力I/F8eに入力され、入出力I/F8eから表示信号及び点灯/消灯信号が表示部15b及びランプ15cに出力される。
通信部80はルータ82を介してネットワーク400に接続している。ネットワーク400にはサーバ200及び端末機300が接続している。サーバ200及び端末機300は、洗濯機100と同様に、CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリ、入出力I/F、リアルタイムクロック、通信部及び電源部等を備える。端末機300は、操作を受け付ける操作部及び情報を表示する表示部を備える。端末機300の操作部は、例えばボタン、タッチパネル等によって構成される。洗濯機100はネットワーク400を介してサーバ200との間で通信を行う。端末機300はネットワーク400を介してサーバ200との間で通信を行う。端末機300は、サーバ200を介して洗濯機100を遠隔操作することができる。なおネットワーク400は有線又は無線のいずれを使用してもよい。
図4は端末機300からの指令に基づいて洗濯機100を遠隔操作する場合に実行されるサーバ200による端末機300への物体存在情報通知処理を示すフローチャートである。
サーバ200は、端末機300から洗濯機100を遠隔操作する指令を受信するまで待機する(ステップS1:NO)。端末機300から洗濯機100を遠隔操作する指令を受信した場合、サーバ200は洗濯機100と通信して、洗濯機100から近接センサ16の検出結果を受信し(ステップS1:YES)、洗濯機100の近傍に物体が存在するか否かを判定する(ステップS2)。なおこの判定を洗濯機100の制御部8にて実行し、判定結果をサーバ200に送信する構成でもよい。
洗濯機100の近傍に物体が存在しない場合(ステップS2:NO)、サーバ200は端末機300からの指令に基づく洗濯機100の遠隔操作を実行する(ステップS3)。つまり、洗濯機100は、ユーザの操作に基づいて端末機300が送信した洗濯、乾燥等の指令情報を、サーバ200を経由して受け付け、指令情報に応じた洗濯、乾燥運件を実行する。
一方、洗濯機100の近傍に物体が存在する場合(ステップS2:YES)、サーバ200は遠隔操作を無効にするフラグをサーバ200の不揮発性メモリに記録し、端末機300による遠隔操作を禁止する(ステップS4)。そして端末機300に、洗濯機100の近傍に物体が存在することを示す情報を送信する(ステップS5)。端末機300は、洗濯機100の近傍に物体が存在することを示すメッセージを端末機300の表示部に表示する。
端末機300による洗濯機100の遠隔操作を行う際に、洗濯機100の近傍に物体が存在するのであれば、端末機300にその旨を通知する。例えば端末機300の表示部に、「洗濯機100の近傍に人がいるかもしれません」等のメッセージを表示させる。そのため、端末機300を操作するユーザは、洗濯機100を遠隔操作する前に、安全性を確認することができる。また端末機300による遠隔操作を禁止することによって、安全性を確実にする。
図5は端末機300からの指令に基づいて洗濯機100を遠隔操作する場合に実行されるサーバ200による端末機300への物体不存在情報通知処理を示すフローチャートである。前述した物体存在情報通知処理を実行した後、サーバ200は物体不存在情報通知処理を実行する。
サーバ200は洗濯機100と通信して、洗濯機100から近接センサ16の検出結果を受信し、洗濯機100の近傍に物体が存在するか否かを判定する(ステップS11)。なおこの判定を洗濯機100の制御部8にて実行し、判定結果をサーバ200に送信する構成でもよい。
洗濯機100の近傍に物体が存在すると判定された場合(ステップS11:YES)、サーバ200はステップS11に処理を戻す。洗濯機100の近傍に物体が存在しないと判定された場合(ステップS11:NO)、サーバ200は、設定された前記フラグをサーバ200の不揮発性メモリか消去し、端末機300による遠隔操作の禁止を解除する(ステップS12)。そして端末機300に、洗濯機100の近傍に物体が存在しないことを示す情報を送信する(ステップS13)。端末機300は、洗濯機100の近傍に物体が存在しないことを示すメッセージを端末機300の表示部に表示する。
端末機300に、例えば「洗濯機100の近傍に人はいません。」等のメッセージを表示させることによって、端末機300を操作するユーザに安全性が確保されていることを報知することができる。また洗濯機100の近傍に物体が存在しないことを確認した後で、遠隔操作の禁止を解除するので、安全性及び利便性を両立させることができる。
なお近接センサ16の検出結果に基づいて、洗濯機100の近傍に物体が存在するか否かを判定しているが、洗濯機100の近傍に物体が存在するか否かの判断を他の手段で行ってもよい。例えば、ROM8b等のメモリに所定時間を設定し、操作パネル15の操作部15にて操作を受け付けてからの経過時間をCPU8aのタイマを使用して計測し、所定時間が経過するまでは、洗濯機100の近傍に物体が存在すると判定し、所定時間が経過した場合に洗濯機100の近傍に物体が存在しないと判定してもよい。つまり、洗濯機からの所定距離範囲内における物体の存否を検出することができる構成であればよい。
(実施の形態2)
以下本発明を実施の形態2に係る洗濯システムを示す図面に基づいて説明する。図6は端末機300からの指令に基づいて洗濯機100を遠隔操作する場合に実行されるサーバ200による端末機300への物体存在情報通知処理を示すフローチャートである。
サーバ200は、端末機300から洗濯機100を遠隔操作する指令を受信するまで待機する(ステップS21:NO)。端末機300から洗濯機100を遠隔操作する指令を受信した場合(ステップS21:YES)、サーバ200は洗濯機100と通信して、洗濯機100から近接センサ16の検出結果を受信し、洗濯機100の近傍に物体が存在するか否かを判定する(ステップS22)。なおこの判定を洗濯機100の制御部8にて実行し、判定結果をサーバ200に送信する構成でもよい。
洗濯機100の近傍に物体が存在しない場合(ステップS22:NO)、サーバ200は端末機300からの指令に基づく洗濯機100の遠隔操作を実行する(ステップS26)。この遠隔操作は、以下のようにして実行される。端末機300は、ユーザの操作に基づく洗濯又は乾燥等の指令情報を洗濯機100へと送る。洗濯機100は、受信した指令情報に基づいて、洗濯又は乾燥運転等を実行する。
洗濯機100の近傍に物体が存在する場合(ステップS22:YES)、サーバ200は、洗濯機100の近傍に物体が存在することを示す情報及び遠隔操作を続行するか否かの選択肢を示す情報を端末機300に送信する(ステップS23)。このとき端末機300の表示部には、例えば「洗濯機100の近傍に人がいるかもしれません。 遠隔操作を続行しますか? はい/いいえ」等のメッセージ及びGUI(Graphical User Interface)が表示される。
サーバ200は、端末機300から指示を受信するまで待機する(ステップS24:NO)。端末機300から指示を受信した場合(ステップS24:YES)、サーバ200は、受信した指示が遠隔操作を続行する指示であるか否かを判定する(ステップS25)。ユーザが端末機300を操作し、遠隔操作を続行することを示す選択肢を選択した場合、例えば「はい」を選択した場合、端末機300から遠隔操作を続行する指示がサーバ200に送信される。一方ユーザが端末機300を操作し、遠隔操作を中止することを示す選択肢を選択した場合、例えば「いいえ」を選択した場合、端末機300から遠隔操作を中止する指示がサーバ200に送信される。
受信した指示が遠隔操作を続行する指示である場合(ステップS25:YES)、サーバ200は端末機300からの指令に基づく洗濯機100の遠隔操作を実行する(ステップS26)。受信した指示が遠隔操作を続行する指示でない場合(ステップS25:NO)、すなわち遠隔操作を中止する指示である場合、サーバ200は処理を終了する。
実施の形態2に係る洗濯システムにおいては、洗濯機100から所定距離範囲内に物体が存在する場合に、端末機300を保持するユーザに洗濯機100の操作を続行するか否かを選択させる。そのためユーザは洗濯機100の操作を行う前に、安全性を確認することができる。
実施の形態2に係る構成の内、実施の形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略した。
(実施の形態3)
以下本発明を実施の形態3に係る洗濯システムを示す図面に基づいて説明する。図7及び図8は洗濯機100にて実行される情報送信処理を示すフローチャートである。洗濯機100はサーバ200に記録した情報を更新するために、サーバ200に情報を送信する。サーバ200は受信した情報をRAM又は不揮発性メモリに記録する。洗濯機100は情報を送信する都度、サーバ200との間で通信の接続を確立する。サーバ200には、洗濯機100の運転工程、通信時刻、運転スケジュール及び運転終了までの残時間等が記録される。
洗濯機100は、電源キーがオンになった後(ステップS31)、サーバ200と通信するための初期化処理を実行する(ステップS32)。例えばルータ82の登録、洗濯機100及びルータ82間の通信確立、洗濯機100及びサーバ200間の通信確立、サーバ200へのユーザ登録等を行う。
洗濯機100は操作部15aの操作を受け付ける(ステップS33)。ユーザが操作部15aを操作することによって、洗濯の予約、洗い/すすぎ/脱水工程の設定等が行われる。洗濯機100は操作部15aのスタートキーがオンになるまで待機する(ステップS34:NO)。
操作部15aのスタートキーがオンになった場合(ステップS34:YES)、洗濯機100は通信を開始し、運転状態(S)を示す情報等をサーバ200に送信する(ステップS35)。具体的には、操作部15aの操作によって、洗濯機100に予約の設定がなされた場合には、「予約待機中」を示す情報及び予約開始時刻を、洗濯機100に運転の設定がなされた場合には、「運転中」を示す情報をサーバ200に送信する。
洗濯機100は洗い工程が設定されているか否かを判定する(ステップS36)。なお洗濯機100に予約の設定がなされた場合には、洗濯機100は、予約の設定後、タイマによる計時を行い、運転開始時刻になった後、ステップS36を実行する。すなわち洗濯機100は運転開始時刻になるまで待機する。
洗い工程が設定されていると判定された場合(ステップS36:YES)、洗濯機100は洗い工程を開始し(ステップS37)、サーバ200に情報を送信する(ステップS38)。具体的には、洗濯機100は、運転工程を示す情報としての洗い工程を示す情報(例えば「洗いを実行中」との表示を行う情報)及び運転終了までの残時間等をサーバ200に送信する。洗濯機100は、洗い工程を実行する一方、サーバ200との通信を、洗い工程が終了するまで停止する(ステップS39:NO)。なお運転終了までの残時間には、各工程が終了するまでの残時間又は全工程が終了するまでの残時間が含まれる。
洗い工程が終了した場合(ステップS39:YES)又はステップS36において、洗い工程が設定されていないと判定された場合(ステップS36:NO)、洗濯機100はすすぎ工程が設定されているか否かを判定する(ステップS40)。
すすぎ工程が設定されていると判定された場合(ステップS40:YES)、洗濯機100はすすぎ工程を開始し(ステップS41)、サーバ200との通信を開始し、サーバ200に情報を送信する(ステップS42)。具体的には、洗濯機100は、運転工程を示す情報としてのすすぎ工程を示す情報(例えば「すすぎを実行中」との表示を行う情報)及び運転終了までの残時間等をサーバ200に送信する。洗濯機100はすすぎ工程を実行する一方、サーバ200との通信を、すすぎ工程が終了するまで停止する(ステップS43:NO)。なお、すすぎ工程においては、1回、あるいは複数回行う場合があり、その2回目、また最終すすぎであることを示す情報が、その都度情報の更新のためにサーバ200に送信される。
すすぎ工程が終了した場合(ステップS43:YES)又はステップS40において、すすぎ工程が設定されていないと判定された場合(ステップS40:NO)、洗濯機100は脱水工程が設定されているか否かを判定する(ステップS44)。脱水工程が設定されていないと判定された場合(ステップS44:NO)、洗濯機100は後述するステップS52に処理を進める。
脱水工程が設定されていると判定された場合(ステップS44:YES)、洗濯機100は脱水工程を開始し(ステップS45)、サーバ200との通信を開始し、サーバ200に情報を送信する(ステップS46)。具体的には、洗濯機100は、運転工程を示す情報としての脱水工程を示す情報(例えば「脱水を実行中」との表示を行う情報)及び運転終了までの残時間等をサーバ200に送信する。洗濯機100は脱水工程を実行する一方、サーバ200との通信を、脱水工程が終了するまで停止する(ステップS47:NO)。
脱水工程が終了した場合(ステップS47:YES)、洗濯機100は乾燥工程が設定されているか否かを判定する(ステップS48)。乾燥工程が設定されていないと判定された場合(ステップS48:NO)、洗濯機100は後述するステップS52に処理を進める。
乾燥工程が設定されていると判定された場合(ステップS48:YES)、洗濯機100は乾燥工程を開始し(ステップS49)、サーバ200に情報を送信する(ステップS50)。具体的には、洗濯機100は、運転工程を示す情報としての乾燥工程を示す情報、運転終了までの残時間等をサーバ200に送信する。洗濯機100は乾燥工程を実行する一方、サーバ200との通信を、乾燥工程が終了するまで停止する(ステップS51:NO)。
乾燥工程が終了した場合(ステップS51:YES)、洗濯機100は後述する終了処理を実行し(ステップS52)、電源をオフにする(ステップS53)。
なお終了処理の実行後、しわ防止工程を実行してもよい。しわ防止工程は、弱い攪拌と送風を一定間隔で繰り返し行う工程である。
次に洗濯機100による終了処理について説明する。図9は、洗濯機100における終了処理を示すフローチャートである。
洗濯機100はサーバ200との間で通信の接続を開始し(ステップS61)、接続に成功したか否かを判定する(ステップS62)。接続に成功しなかった場合(ステップS62:NO)、洗濯機100は処理を終了する。
接続に成功した場合(ステップS62:YES)、洗濯機100は、運転状態(S)を示す情報をサーバ200に送信する(ステップS63)。具体的には、「運転終了」を示す情報をサーバ200に送信する。
洗濯機100は、リアルタイムクロック8fを参照して、最終の通信時刻をサーバ200に送信し(ステップS64)、運転終了時刻を送信して(ステップS65)、処理をステップS53にすすめる(図8参照)。サーバ200は洗濯機100から送信された各種情報を、サーバ200の不揮発性メモリ等に記録し、更新する。
終了処理においては、通信の接続が確立されなかった場合に、処理を終了する。そのため、処理時間を短縮することができる。
洗濯機100はエラーの発生によって一時的に停止する場合がある。洗濯機100は、電源をオンにした後に、一時的に停止した場合における処理を、前述した情報送信処理のサブルーチンとして実行する。
図10はサブルーチンとして実行される一時停止処理を示すフローチャートである。一時停止処理は適宜のタイミングで実行される。洗濯機100は、図7、図8で説明した洗濯、乾燥運転を実行中に、何らかの理由で運転を一時的に停止することがある。例えば、すすぎ工程や脱水工程において、回転ドラムを高速回転させる。この時、洗濯物のアンバランス等により脱水処理が実行できない場合がある。このような状態が生じれば一時停止する。また洗い工程中において、洗濯水を供給する際に、給水弁の故障、蛇口等を開放していない場合、また断水等にて供給できない場合がある。このような場合にも、給水の不具合として洗濯機は一時動作を停止する。また、乾燥運転時に、フィルタ等の詰まり、フィルタの未装着等により洗濯運転は行えても、乾燥運転を行えない場合にも、洗濯機は一時動作を停止する。
洗濯機100は、一時的に停止していると判定されるまで待機する(ステップS66:NO)。つまり、洗濯機100が運転を、例えば乾燥工程が完了するまで実行する。その運転中に、上述したように何らかの原因で、運転を実行できない場合、洗濯機100が一時停止する。一時的に停止していると判定された場合(ステップS66:YES)、洗濯機100は運転状態(S)を示す情報をサーバ200に送信する(ステップS67)。具体的には、「一時停止中」を示す情報として、例えば「脱水運転中の一時停止」、「洗い工程で給水できないため一時停止」との表示を行う情報をサーバ200に送信する。
次にサーバ200における情報の更新処理を説明する。図11はサーバ200における情報の更新処理を示すフローチャートである。
サーバ200は、洗濯機100から情報を受信するまで待機する(ステップS71:NO)。洗濯機100から情報を受信した場合(ステップS71:YES)、サーバ200は、受信した情報に「予約待機中」を示す情報(運転状態(S)を示す情報)及び予約開始時刻が含まれているか否か判定する(ステップS72)。
受信した情報に「予約待機中」を示す情報及び予約開始時刻が含まれている場合(ステップS72:YES)、サーバ200は、メモリの所定領域に、「予約待機中」を示す情報及び予約開始時刻を書き込み、運転状態(S)を「予約待機中」に更新し(ステップS73)、予約開始時刻を更新して(ステップS74)、後述するステップS81に処理を進める。なお情報を更新する場合には、情報を設定する場合も含まれるものとする。
「予約待機中」を示す情報及び予約開始時刻が含まれていない場合(ステップS72:NO)、サーバ200は、受信した情報に「運転中」を示す情報(運転状態(S)を示す情報)が含まれているか否か判定する(ステップS75)。
受信した情報に「運転中」を示す情報が含まれている場合(ステップS75:YES)、サーバ200は、メモリの所定領域に、「運転中」を示す情報を書き込み、運転状態(S)を「運転中」に更新して(ステップS76)、後述するステップS81に処理を進める。なお、「運転中」の中には、先に説明したように「洗い」「すすぎ」「脱水」「乾燥」等のいずれかの情報も合わせて書き込まれる。
受信した情報に「運転中」を示す情報が含まれていない場合(ステップS75:NO)、サーバ200は、受信した情報に「一時停止中」を示す情報(運転状態(S)を示す情報)が含まれているか否か判定する(ステップS77)。
受信した情報に「一時停止中」を示す情報が含まれている場合(ステップS77:YES)、サーバ200は、メモリの所定領域に、「一時停止中」を示す情報を書き込み、運転状態(S)を「一時停止中」に更新して(ステップS78)、後述するステップS81に処理を進める。
受信した情報に「一時停止中」を示す情報が含まれていない場合(ステップS77:NO)、サーバ200は、サーバ200は、メモリの所定領域に、「待機中」を示す情報を書き込み、運転状態(S)を「待機中」に更新する(ステップS79)。
サーバ200は、サーバ200のリアルタイムクロックを参照し、最終通信時刻を更新する(ステップS80)。そしてサーバ200は、受信した情報に基づいて、運転工程(洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程)を示す情報を更新し(ステップS81)、運転スケジュールを更新し(ステップS82)、運転終了までの残時間を更新する(ステップS83)。
サーバ200は、端末機300からの要求に応じて端末機300に情報を送信する。端末機300は、受信した情報を端末機300の表示部に表示する。
図12はサーバ200における端末機300への情報送信処理を示すフローチャートである。
サーバ200は、端末機300から情報を送信する要求があるまで待機する(ステップS91:NO)。端末機300から情報を送信する要求があった場合(ステップS91:YES)、サーバ200は、洗濯機100との間で通信の接続を開始し(ステップS92)、接続に成功したか否かを判定する(ステップS93)。
接続に成功した場合(ステップS93:YES)、サーバ200は洗濯機100に情報の送信を要求し、情報の更新処理を実行し(ステップS94)、後述するオンライン処理を実行する(ステップS95)。ここで情報の更新処理とは、図11に示す処理と同様な処理をいい、詳細な説明を省略する。
接続に成功しなかった場合(ステップS93:NO)、後述するオフライン処理を実行する(ステップS96)。
次にオンライン処理について説明する。図13はサーバ200によるオンライン処理を示すフローチャートである。
サーバ200は、サーバ200の不揮発性メモリ等に回線状態がオンラインであることを示す情報を記録し(ステップS101)、更新した情報を参照して、運転状態(S)を示す情報が「予約待機中」であることを示すのか否かを判定する(ステップS102)。
運転状態(S)を示す情報が「予約待機中」であることを示す場合(ステップS102:YES)、サーバ200は予約に係る情報を端末機300に送信し(ステップS103)、処理を戻す。予約に係る情報には、予約待機中であることを示す情報、予約運転開始時刻及び回線状態がオンラインであることを示す情報が含まれる。情報を受信した端末機300は、予約に係る情報を端末機300の表示部に表示する。
運転状態(S)を示す情報が「予約待機中」であることを示さない場合(ステップS102:NO)、サーバ200は運転状態(S)を示す情報が「運転中」であるか否かを判定する(ステップS104)。
運転状態(S)を示す情報が「運転中」であることを示す場合(ステップS104:YES)、サーバ200は運転中に係る情報を端末機300に送信し(ステップS105)、処理を戻す。運転中に係る情報には、運転中であることを示す情報、運転が終了するまでの残時間、運転工程(洗い工程、すすぎ工程、脱水工程又は乾燥工程)を示す情報及び回線状態がオンラインであることを示す情報が含まれる。情報を受信した端末機300は、運転中に係る情報を端末機300の表示部に表示する。
運転状態(S)を示す情報が「運転中」であることを示さない場合(ステップS104:NO)、サーバ200は運転状態(S)を示す情報が「一時停止中」であることを示すのか否かを判定する(ステップS106)。
運転状態(S)を示す情報が「一時停止中」であることを示す場合(ステップS106:YES)、サーバ200は一時停止中に係る情報を端末機300に送信し(ステップS107)、処理を戻す。一時停止中に係る情報には、一時停止中であることを示す情報、運転が終了するまでの残時間、運転工程(洗い工程、すすぎ工程、脱水工程又は乾燥工程)を示す情報及び回線状態がオンラインであることを示す情報が含まれる。情報を受信した端末機300は、一時停止中に係る情報を端末機300の表示部に表示する。
運転状態(S)を示す情報が「一時停止中」であることを示さない場合(ステップS106:NO)、サーバ200は現況に係る情報を端末機300に送信し(ステップS108)、処理を戻す。現況に係る情報には、端末機300を操作するユーザとは異なる別のユーザが洗濯機100を操作している可能性があることを示す情報及び回線状態がオンラインであることを示す情報が含まれる。情報を受信した端末機300は、現況に係る情報を端末機300の表示部に表示する。
次にオフライン処理について説明する。図14はサーバ200によるオフライン処理を示すフローチャートである。
サーバ200は、サーバ200の不揮発性メモリ等に回線状態がオフラインであることを示す情報を記録する(ステップS111)。サーバ200は、サーバ200の不揮発性メモリ等にアクセスして、現時点での最新の情報を参照し、運転状態(S)を示す情報が「予約待機中」であることを示すのか否かを判定する(ステップS112)。
運転状態(S)を示す情報が「予約待機中」であることを示す場合(ステップS112:YES)、サーバ200は、オフラインにおける予約に係る情報を端末機300に送信し(ステップS113)、処理を戻す。オフラインにおける予約に係る情報には、予約待機中であることを示す情報及び回線状態がオフラインであることを示す情報が含まれる。情報を受信した端末機300は、オフラインにおける予約に係る情報を端末機300の表示部に表示する。
運転状態(S)を示す情報が「予約待機中」であることを示さない場合(ステップS112:NO)、サーバ200は、運転状態(S)を示す情報が「一時停止中」であることを示すのか否かを判定する(ステップS114)。
運転状態(S)を示す情報が「一時停止中」であることを示す場合(ステップS114:YES)、サーバ200は、オフラインにおける一時停止中に係る情報を端末機300に送信し(ステップS115)、処理を戻す。オフラインにおける一時停止中に係る情報には、一時停止中であることを示す情報及び回線状態がオフラインであることを示す情報が含まれる。情報を受信した端末機300は、オフラインにおける一時停止中に係る情報を端末機300の表示部に表示する。
運転状態(S)を示す情報が「一時停止中」であることを示さない場合(ステップS114:NO)、サーバ200は、運転状態(S)を示す情報が「運転中」であることを示すのか否かを判定する(ステップS116)。
運転状態(S)を示す情報が「運転中」である場合(ステップS116:YES)、サーバ200は、運転終了までの仮残時間D′及び仮運転工程B′を演算する(ステップS117)。
仮残時間D′は以下のようにして算出される。サーバ200に記録された最新の運転終了までの残時間をDとし、サーバ200のリアルタイムクロックにて検出された現在時刻をTとし、サーバ200に記録された最新の通信時刻をAとした場合、D′=D−(T−A)となる。
仮運転工程B′は、サーバ200に記録された最新の運転工程(洗い工程、すすぎ工程、脱水工程又は乾燥工程)、運転スケジュール及び最新の通信時刻からの経過時間(D−D′又はT−A)に基づいて、求められる。
サーバ200は仮残時間D′が0より大きいか否かを判定する(ステップS118)。仮残時間D′が0より大きい場合(ステップS118:YES)、サーバ200は、オフラインにおける運転中に係る情報を端末機300に送信し(ステップS119)、処理を戻す。オフラインにおける運転中に係る情報には、仮残時間D′を示す情報、仮運転工程B′を示す情報及び回線状態がオフラインであることを示す情報が含まれる。情報を受信した端末機300は、オフラインにおける運転中に係る情報を端末機300の表示部に表示する。
仮残時間D′が0より大きくない場合(ステップS118:NO)、サーバ200は、全工程完了からの仮経過時間E′を演算する(ステップS120)。仮経過時間は以下のように算出される。運転終了時刻をEとした場合、仮経過時間E′=T−Eとなる。なお運転終了時刻は、ステップS65において、洗濯機100からサーバ200に送信されており、サーバ200に記録されている。
サーバ200は、オフラインにおける待機中に係る情報を端末機300に送信し(ステップS121)、処理を戻す。オフラインにおける待機中に係る情報には、待機中であることを示す情報、全工程完了から仮経過時間E′経過していることを示す情報及び回線状態がオフラインであることを示す情報が含まれる。情報を受信した端末機300は、待機中に係る情報を端末機300の表示部に表示する。なお仮残時間D′が0より大きくない場合、洗濯機100の全工程は完了していると推測される。
ステップS116において、運転状態(S)を示す情報が「運転中」であることを示さない場合(ステップS116:NO)、サーバ200はステップS120に処理を進める。なおこの場合、運転状態は、予約待機中、一時停止中及び運転中のいずれでもないので、洗濯機100の全工程を完了し、運転を終了していると推測される。
洗濯機100及びサーバ200間の回線状態がオフラインであっても、端末機300に洗濯機100の状態を示す仮の情報(推測される洗濯機100の現況)を送信するので、洗濯機100の運転が終了しているのか否かをユーザは推測することができる。
なおサーバ200は所定時間経過毎に、洗濯機100にアクセスし、洗濯機100の運転に係る情報を定期的に更新してもよい。また回転ドラム3に対するバランス処理等を行った結果、運転終了までの残時間が変更された場合に、変更後の前記残時間を洗濯機100がサーバ200に送信し、サーバ200に記録された前記残時間を更新してもよい。
実施の形態3に係る構成の内、実施の形態1又は2と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
(実施の形態4)
以下本発明を実施の形態4に係る洗濯システムを示す図面に基づいて説明する。図15は洗濯機100による通信部80への給電処理を示すフローチャートである。
ユーザは操作部15aを操作して、電源部81から通信部80への給電を開始する時点(以下給電開始時点という)を設定又は変更することができる。ユーザが給電開始時点を設定する場合、制御部8の不揮発性メモリ8dに、給電開始時点が記録される。通信部80は、給電開始後に作動する。すなわち給電開始時点は通信部80の作動開始時点に相当する。なお給電開始時点まで通信部80には給電されない。
ユーザは、例えば、洗濯機100の起動時(電源キーをオンにした時)、洗濯機100の運転中、洗濯機100を運転する日における最初の起動時、又は定時刻を給電開始時点に設定することができる。
洗濯機100は、通信部80を介してサーバ200と通信し、サーバ200に格納された種々の情報、例えば洗濯機100が設置されている場所の天気、気温若しくは湿度、又は制御プログラムの更新プログラム等を取得する。なおサーバ200には、上述した情報が予め格納されているものとする。
洗濯機100による通信部80への給電処理を説明する。洗濯機100は、リアルタイムクロック8f及び不揮発性メモリ8dを参照し、給電開始時点になるまで待機する(ステップS131:NO)。
給電開始時点になった場合(ステップS131:YES)、洗濯機100は、給電部81から通信部80に電力を供給させ(ステップS132)、ランプ15cを点灯させる(ステップS133)。
洗濯機100は、通信が終了するまで待機する(ステップS134:NO)。通信が終了した場合(ステップS134:YES)、洗濯機100は、通信部80への電力供給を停止し(ステップS135)、ランプ15cを消灯させる(ステップS136)。
実施の形態4に係る洗濯システムにあっては、設定された時点から通信が終了するまでの間だけ通信部80が作動するので、通信部80の待機電力を実質的にゼロにすることができる。また通信部80が作動している間、ランプ15cが点灯するので、通信を行っている間、一時的にユーザの操作を受け付けない場合が生じても、その原因をユーザは容易に認識することができる。
なお洗濯機100の操作部15aを操作することによって、強制的に通信部80に電力を供給し、通信部80が常時作動する機能を追加してもよい。この場合、端末機300の操作によって洗濯機100を遠隔操作することができる。
また洗濯機100がサーバ200から、天気、気温若しくは湿度等の情報を取得した場合に、取得した情報を、洗濯機100の運転工程に反映させてもよい。例えば、天気が晴れの場合は、雨の場合によりも脱水工程の時間を、設定された時間よりも短縮するか又は湿度が所定の湿度よりも低い場合は、乾燥工程の時間を、設定された時間よりも短縮してもよい。
なおサービスマンが操作装置を入出力I/F8eに接続し、給電開始時点を設定又は変更することできるようにしてもよい。
実施の形態4に係る洗濯システムの構成の内、実施の形態1〜3の構成と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。各実施例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲内での全ての変更及び特許請求の範囲と均等の範囲が含まれることが意図される。
(付記)以上の本発明の実施の形態に関し、更に以下の事項を開示する。
(付記1)
洗濯機100と、該洗濯機100との間でサーバ200を介して通信を行う端末機300とを備え、該端末機300からの指令によって前記洗濯機100を操作することができる洗濯システムにおいて、
前記洗濯機100からの所定距離範囲内における物体の存否を検出する検出手段16を備え、
前記サーバ200は、該検出手段16にて前記所定距離範囲内における物体の存在が検出され且つ前記端末機300からの指令によって前記洗濯機100を操作する場合に、前記所定距離範囲内に物体が存在することを前記端末機300に通知するようにしてあること
を特徴とする洗濯システム。
(付記2)
前記端末機300は、前記検出手段16にて前記所定距離範囲内における物体の存在が検出されている場合に、前記端末機300からの指令による前記洗濯機100の操作を続行するか否かを受け付ける手段15aを備えることを特徴とする付記1に記載の洗濯システム。
(付記3)
前記サーバは、前記所定距離範囲内における物体の存在を前記端末機300に通知後、前記検出手段16にて前記所定距離範囲内における物体の不存在が検出された場合に、前記所定距離範囲内における物体の不存在を前記端末機300に通知するようにしてあること
を特徴とする付記1又は2に記載の洗濯システム。
(付記4)
前記洗濯機100の運転に係る運転情報を前記サーバ200に記録するようにしてあり、
前記サーバ200は、前記洗濯機100から前記運転情報を取り込むことの可否を判定する判定手段を備え、
前記端末機300が前記サーバ200に前記運転情報を要求した場合に、前記判定手段による判定を実行し、
前記サーバ200が前記洗濯機100から前記運転情報を取り込むことが可能と判定された場合に、前記サーバ200は前記洗濯機100から前記運転情報を取り込み、前記サーバ200に記録された前記運転情報を更新し、前記端末機300に送信するようにしてあり、
前記サーバ200が前記洗濯機100から前記運転情報を取り込むことが不可と判定された場合に、前記サーバ200に記録された前記運転情報に基づいて、前記サーバ200は仮運転情報を演算し、演算結果を前記端末機300に送信するようにしてあること
を特徴とする付記1から3のいずれか一つに記載の洗濯システム。
(付記5)
前記洗濯機100は、
前記洗濯機100及びサーバ200の間で通信を行う通信部80と
該通信部80の作動開始時点を設定する開始時点設定部15aと
を備え、
前記開始時点設定部15aにて設定された開始時点後、前記通信部80が作動を開始し、前記通信部80を介して前記洗濯機100が前記サーバ200から情報を取り込み、前記情報の取り込みが終了した場合に、前記通信部80の作動を停止させるようにしてあること
を特徴とする付記1から4のいずれか一つに記載の洗濯システム。
(付記6)
前記検出手段16にて前記所定距離範囲内における物体の存在が検出されている場合に、前記端末機300からの指令による前記洗濯機100の操作を禁止する手段を備えることを特徴とする付記1に記載の洗濯システム。
(付記7)
洗濯機100と、該洗濯機100との間でサーバ200を介して通信を行う端末機300とを備え、前記端末機300からの指令によって前記洗濯機100を操作することができる洗濯システムにおいて、
前記洗濯機100の運転に係る運転情報を前記サーバ200に記録するようにしてあり、
前記サーバ200は、前記洗濯機100から前記運転情報を取り込むことの可否を判定する判定手段を備え、
前記端末機300が前記サーバ200に前記運転情報を要求した場合に、前記該判定手段による判定を実行し、
前記サーバ200が前記洗濯機100から前記運転情報を取り込むことが可能と判定された場合に、前記サーバ200は前記洗濯機100から前記運転情報を取り込み、前記サーバ200に記録された前記運転情報を更新し、前記端末機300に送信するようにしてあり、
前記サーバ200が前記洗濯機100から前記運転情報を取り込むことが不可と判定された場合に、前記サーバ200に記録された前記運転情報に基づいて、前記サーバ200は仮運転情報を演算し、演算結果を前記端末機300に送信するようにしてあること
を特徴とする洗濯システム。
(付記8)
所定時間経過毎に、前記サーバ200は前記洗濯機100から前記運転情報を取り込み、前記サーバ200に記録された前記運転情報を更新するようにしてあること
を特徴とする付記7に記載の洗濯システム。
(付記9)
前記運転情報は運転時間の残時間を含み、
前記残時間が変更された場合に、前記サーバ200に記録された前記残時間を更新するようにしてあること
を特徴とする付記7又は8に記載の洗濯システム。
(付記10)
洗濯機100と、該洗濯機100との間でサーバ200を介して通信を行う端末機300とを備え、前記端末機300からの指令によって前記洗濯機100を操作することができる洗濯システムにおいて、
前記洗濯機100は、
前記洗濯機100及びサーバ200の間で通信を行う通信部80と
該通信部80の作動開始時点を設定する開始時点設定部15aと
を備え、
前記開始時点設定部15aにて設定された開始時点後、前記通信部80が作動を開始し、前記通信部80を介して前記洗濯機100が前記サーバ200から情報を取り込み、前記情報の取り込みが終了した場合に、前記通信部80の作動を停止させるようにしてあること
を特徴とする洗濯システム。
(付記11)
前記洗濯機100の起動時若しくは運転中、前記洗濯機100を運転する日の最初の起動時又は定時刻を、前記作動開始時点に含むことを特徴とする付記10に記載の洗濯システム。
(付記12)
前記通信部80を強制的に作動させる手段を備えることを特徴とする付記10又は11に記載の洗濯システム。
(付記13)
前記通信部80が作動していることを報知する手段15cを備えること
を特徴とする付記10から12のいずれか一つに記載の洗濯システム。