JP6300438B2 - 美容器具 - Google Patents

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Description

本発明は、マスカラ塗布具、口紅塗布具、アイライナー、アイシャドー、クレンジング器などの美容器具に関する。本発明に係る美容器具は、それぞれ異なる機能を発揮する3個の部材で構成されていて、各部材を連結することにより1個の美容器具として取扱うことができる。
本発明に関して、美容器具を異なる機能を発揮する複数個の部材で構成することは、特許文献1に公知である。そこでは、マスカラ液を収容する容器と、塗布ヘッドを備えたキャップなどで塗布器具(美容器具)を構成している。摘みを兼ねるキャップの内部には、加熱装置の電源となる電池が配置してあり、キャップと一体化された塗布ヘッドの内部には、抵抗加熱素子が配置してある。容器にねじ込まれたキャップを容器から取外すと、給電用の回路が閉じられて抵抗加熱素子を発熱させることができ、この熱で塗布ヘッドの基部表面に付着したマスカラ液を加熱して均一に拡散し流動させた状態でまつ毛に塗布できる。
同様の美容器具は特許文献2にも開示されている。そこでは、マスカラ液を収容する容器と、ブラシ棒を支持する取っ手(キャップ)とでマスカラパッケージを構成している。ブラシ棒の下部には、発熱体を備えた発熱塗布部が設けてあり、取っ手の外面に配置したスイッチノブをオン操作することにより発熱体に通電して発熱塗布部を加熱できる。使用時には、容器にねじ込まれた取っ手を取外すことにより、発熱塗布部の外面のブリッスルに付着したマスカラ液を、加熱された状態でまつ毛に塗布できる。さらに、発熱塗布部を容器内に収容した状態のままで、スイッチノブをオン操作することにより、低温のマスカラ液を加熱してその粘度を低下させることができる。
特開2008−212688号公報(段落番号0031〜0032、図2) 特表2009−532083号公報(段落番号0033、図2)
特許文献1のマスカラ塗布具によれば、キャップを容器から取外す動作に連動して抵抗加熱素子を発熱させ、塗布ヘッドに付着したマスカラ液を加熱し均一に拡散し流動させた状態でまつ毛に塗布できる。しかし、特許文献1のマスカラ塗布具は、マスカラ液をまつ毛に塗布する機能を備えているに過ぎない。そのため、前段のまつ毛をカールする作業と、後段のまつ毛に付着したダマ(マスカラ塊)を除去する作業を行う際に、別途まつ毛整形具とマスカラコームを用意する必要があり、一連の作業が煩雑で化粧に多くの手間が掛かってしまう。
その点、特許文献2のマスカラ塗布具は、発熱塗布部にまつ毛をカールする櫛と、マスカラ液を塗布するブラシとが設けてあるので、一連の作業を少ない手間で行うことができる。しかし、まつ毛をカールするための櫛がブラシと共に、容器内のマスカラ液に浸漬されるため、まつ毛をカールする際には、櫛に付着したマスカラ液を除去する必要があり、余分な手間が掛かる。マスカラ液が無駄に消費される不利もある。
上記のように従来の美容器具は、美容処理を順序だてて行う際に手間が掛かる点、あるいは、化粧料等が無駄に消費される点で改善の余地があった。本発明者等は、これらの問題点を解決するために検討を重ねた結果、それぞれ異なる機能を発揮できる3個の部材で美容器具を構成すると、美容器具を多機能化して使い勝手を向上できることを見出した。また、収納時に各部材がばらばらになったり、異なる収納場所に紛込むのを防止する必要上、不使用時には各部材を連結して1個の美容器具として取扱えるようにした。しかし、各部材を連結して1個の美容器具とした場合には、使用すべき部材を連結相手から的確に分離できずに、意図していない部材が分離されてしまうおそれがあり、その点の配慮が不可欠であることを確認した。
本発明は上記の知見に基づき提案されたものであって、使用すべき部材をユーザーの意図通りに連結相手から的確に分離でき、しかも一連の美容処理を少ない手間で手際よく行なうことができる美容器具を提供することにある。
本発明の美容器具は、それぞれ異なる機能を発揮する第1部材1と、第2部材2と、第3部材3を備えている。第1部材1と第2部材2は第1連結構造で、第2部材2と第3部材3は第2連結構造で、それぞれ着脱自在に連結されて1個の美容器具を構成している。第1部材1がマスカラ液を収容する容器または保護キャップからなり、第2部材2が容器または保護キャップ1に対して着脱される塗布体からなり、第3部材3が塗布体2に対して着脱される整形体からなる。塗布体2は、容器または保護キャップ1に着脱されるキャップ10と、容器または保護キャップ1の内部に差し込まれる中空軸状の塗布ロッド11と、塗布ロッド11の端部に設けられる塗布部12とを備える。整形体3は、塗布体2に着脱される整形グリップ20と、塗布ロッド11に差し込み収納される整形ロッド21と、整形ロッド21の端部に設けられる加熱整形部22と、加熱整形部22の内部に設けられるヒーター29とを備える。第2連結構造を介して整形体3を塗布体2に連結した状態において、整形体3の加熱整形部22が、塗布体2の塗布ロッド11の塗布部12の内部に収納されている。第2連結構造を介して塗布体2と整形体3とを連結した状態で、第1連結構造を解除して容器または保護キャップ1を塗布体2から分離したときに、塗布体2の塗布部12によりマスカラ液をまつ毛に塗布できるとともに、第1連結構造を介して容器または保護キャップ1と塗布体2とを連結した状態で、第2連結構造を解除して整形体3を容器または保護キャップ1と塗布体2から分離したときに、整形体3の加熱整形部22によるまつ毛の加熱整形処理を実行できるように構成されている。第1連結構造が、容器または保護キャップ1の出入口4に設けたねじ軸5と、キャップ10に設けたねじキャップ52とからなるねじ構造で構成されており、第2連結構造が、キャップ10に設けた連結ボス16の周面に周回状に形成される連結溝55と、整形グリップ20の内部に設けた複数の弾性連結腕68を含む圧嵌係合構造で構成されていることを特徴とする。
第1部材1と第2部材2を連結した状態における第1連結構造の美容器具の軸方向の引抜き操作に対する連結強度を、第2部材2と第3部材3を連結した状態における第2連結構造の美容器具の軸方向の引抜き操作に対する連結強度より大きく設定して、第3部材3の分離操作を、第1部材1および第2部材2の分離操作に先行して行えるようにする。
本発明の美容器具は、それぞれ異なる機能を発揮する第1部材1と、第2部材2と、第3部材3とで構成するので、美容器具を多機能化して使い勝手を向上できる。また、各部材1・2・3を第1連結構造と第2連結構造で連結した状態において、1個の美容器具として取扱えるようにするので、収納時に各部材がばらばらになったり、異なる収納場所に紛込むのを防止できる。さらに、第1連結構造と第2連結構造の連結状態を解除するときの操作方向や操作力が異なるようにするので、各部材1・2・3のいずれかひとつを使用する際に、使用すべき部材をユーザーの意図通りに連結相手から的確に分離でき、全体として一連の美容処理を少ない手間で手際よく行なうことができる美容器具を提供できる。
第1連結構造の連結強度が第2連結構造の連結強度より大きく設定してあると、第3部材3の分離操作を、第1部材1および第2部材2の分離操作に先行して行うことができる。例えば、第1連結構造と第2連結構造のそれぞれがねじ構造、あるいは圧嵌係合構造で構成してある場合であっても、第3部材3の分離操作を他に先行して行なうことができる。従って、各部材1・2・3のうち最も使用頻度が高い部材を第3部材3とすることにより、その着脱を迅速に行って美容器具の使い勝手を向上することができる。
第1連結構造をねじ構造で構成し、第2連結構造を圧嵌係合構造で構成すると、第1部材1と第2部材2の着脱操作(ねじ回し操作)に比べて、第2部材2に対する第3部材3の着脱操作を著しく単純な抜差し操作で行なうことができる。従って、使用頻度が高い第3部材3の着脱をさらに簡便に行うことができる。
容器1または保護キャップと、塗布体2、および整形体3でマスカラ塗布用の美容器具を構成し、整形体3を塗布体2に装着した状態において、整形体3の加熱整形部22が塗布体2の塗布ロッド11の内部に収納されるようにした。このように、塗布体2と整形体3を備えたマスカラ塗布用の美容器具によれば、整形体3を塗布体2から分離することにより、整形体3の加熱整形部22でまつ毛を加熱しながら整形することができる。また、加熱整形部22を塗布体2の塗布ロッド11の内部に収納した状態で使用することにより、塗布部12に含ませたマスカラ液をまつ毛に塗布できる。さらに、塗布体2を利用して不使用状態の整形体3を収納するので、整形体3が他の化粧用具に紛れ込んだり、紛失するのをよく防止できるうえ、整形体3に設けた加熱整形部22を塗布ロッド11で保護できる。さらに、環境温度が低い場合には、加熱整形部22に設けたヒーター29を発熱させて、その熱で塗布部12に含ませたマスカラ液を加熱した状態で塗布することができるので、マスカラ液を効果的に塗布できる。
第1連結構造をねじ軸5とねじキャップ52とで構成し、第2連結構造を連結溝55と複数の弾性連結腕68を含む圧嵌係合構造で構成すると、第1部材1と第2部材2の着脱操作(ねじ回し操作)に比べて、第2部材2に対する第3部材3の着脱操作を著しく単純な抜差し操作で行なうことができる。また、弾性連結腕68が弾性変形しながら連結溝55に対して係脱するので、第3部材3の着脱操作をさらに小さな力で軽快に行なうことができる。
本発明に係る美容器具の連結構造を示す縦断正面図である。 本発明に係るマスカラ塗布具の側面図である。 本発明に係るマスカラ塗布具の分解断面図である。 図8におけるA−A線断面図である。 加熱整形部の縦断側面図である。 使用状態における塗布体の縦断側面図である。 図6におけるB−B線断面図である。 塗布体と整形体の連結構造を示す縦断側面図である。 スイッチ用の節度構造を示す縦断正面図である。 図8におけるC−C線断面図である。 スイッチノブを第1オン位置へ切換えた状態を示す縦断側面図である。 スイッチノブを第2オン位置へ切換えた状態を示す縦断側面図である。 スイッチノブと制御回路の関係を示す説明図である。 ヒーターの温度制御形態を示すブロック図である。 コンパレータの動作原理を示すタイミングチャートである。 整形体を塗布体から分離した状態の縦断正面図である。 整形体を塗布体から分離した状態の一部破断側面図である。 塗布体を容器から分離した状態の一部破断側面図である。 本発明に係る美容器具の参考例を示す一部破断側面図である。 本発明に係る美容器具のさらに別の参考例を示す一部破断側面図である。 本発明に係る美容器具のさらに別の参考例を示す一部破断側面図である。 本発明に係る美容器具のさらに別の参考例を示す一部破断側面図である。 本発明に係る美容器具のさらに別の参考例を示す一部破断側面図である。 本発明に係る美容器具のさらに別の参考例を示す一部破断側面図である。 本発明に係る美容器具のさらに別の参考例を示す一部破断側面図である。 本発明に係る美容器具のさらに別の参考例を示す一部破断側面図である。 本発明に係る美容器具のさらに別の参考例を示す一部破断側面図である。 図27に係る美容器具の一部破断側面図である。 図27に係る美容器具の使用状態を示す一部破断側面図である。 図27に係る美容器具における制御回路の概略を示す説明図である。
(実施例) 図1ないし図18は本発明をマスカラ塗布具(美容器具)に適用した実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図2に示す交差矢印と、各矢印の近傍に表記した前後、左右、上下の表示に従う。
図2においてマスカラ塗布具は、それぞれ異なる機能を発揮する第1部材と、第2部材と、第3部材とで構成する。この実施例においては、マスカラ液を収容する容器1が第1部材であり、容器1に対して着脱される塗布体2が第2部材であり、塗布体2に対して着脱される整形体3が第3部材である。容器1と塗布体2は、第1連結構造で着脱自在に連結されており、塗布体2と整形体3は、第2連結構造で着脱自在に連結されている。容器1と塗布体2と整形体3の3者を第1、第2の両連結構造で連結した状態では、マスカラ塗布具を1個の美容器具として取扱うことができる。
容器1は円筒状に形成してあり、その上端に塗布体2の出入口4が開口してある。出入口4の周面には、第1連結構造を構成するねじ軸5が形成してあり、出入口4の内面には余分に付着したマスカラ液をしごき落とすワイパー6が設けてある。ワイパー6は、ゴムまたはプラスチック材で形成した筒体からなり、その底壁にしごき開口7が形成してある。
図3において塗布体2は、容器1の出入口4に着脱される円筒状のキャップ10と、容器1の内部に差込まれる先端側が閉塞された中空軸状の塗布ロッド11と、塗布ロッド11の下端部に設けられる塗布部12とで構成する。キャップ10には、第1連結構造を構成する連結部と、第2連結構造を構成する連結部とが設けてある。前者連結部は、キャップ10の殆どを占めるねじキャップ52で構成されており、その内面に、先のねじ軸5に対応するねじ穴16が形成してある。キャップ10の外面には上下方向に長い位置決めリブ53が形成してある。上記のように第1連結構造は、ねじ軸5と、ねじ穴16を備えたねじキャップ52とでねじ構造として構成してある。
第2連結構造を構成する連結部は、ねじキャップ52の上部に連続する連結ボス54の周面に周回状に形成される連結溝55からなる。連結ボス54の外直径は、ねじキャップ52の外直径より小さく設定してあり、連結ボス54の基端とねじキャップ52との間の肩壁が、後述するストッパー93の規制部56として機能する。連結ボス54の内面に、先の塗布ロッド11の上端に設けたロッドボス57を圧嵌係合することにより、塗布ロッド11がキャップ10に対して分離不能に一体化してある。
図6に示すように、塗布部12は塗布ロッド11の周囲後面に形成した櫛歯(塗布要素)18の一群で構成されており、隣接する櫛歯18の間にマスカラ液を保持することができる。図7に示すように、櫛歯18は先端が丸められた舌片状に形成してある。塗布部12の全体をヒーター29の熱で速やかに加熱するために、櫛歯18を支持する塗布部12の周囲壁の厚みは、他の周囲壁の厚みより薄く設定してある。
整形体3は、グリップを兼ねる円筒状の整形グリップ20と、整形グリップ20の下部から下向きに突出する中空の整形ロッド21と、整形ロッド21の下端(突端)に設けられる加熱整形部22と、加熱整形部22の内部に配置されるヒーター29などで構成する。図3に示すように、整形グリップ20の上半後面には樋体状の電池蓋24が着脱可能に設けてあり、その下側に樋体状の基板カバー60が配置してある。整形グリップ20の内部には、電池33、制御基板61、スイッチ構造などが収容してある。また、整形グリップ20の下端部分の前面には、ヒーター29への通電状態をオン・オフするスイッチノブ34が設けてあり、後面には先の位置決めリブ53を受入れる位置決め溝58が形成してある。スイッチノブ34の下端は、整形グリップ20とキャップ10との接当部に臨んでいる。
図3において整形グリップ20の内部で、制御基板61を収容する区画の下端には、リング状の取付けボス63が整形グリップ20と一体に形成してあり、この取付けボス63に整形ロッド21の上部が圧嵌装着してある。また、キャップ10の連結ボス54を着脱するための連結リング64が取付けボス63に固定してある。図4に示すように、連結リング64の上面および下面の左右の対向位置には、それぞれ一対の係合爪67と、弾性連結腕68が突設してある。さらに、連結リング64の周面の前後の対向位置には、後述するストッパー93をスライド案内するガイド凹部69と、位置決め凹部70とが形成してある。
図1に示すように、一対の係合爪67を、先の取付けボス63に設けた係合溝71に下面側から係合することにより、連結リング64が取付けボス63に分離不能に固定される。このとき、位置決め凹部70が整形グリップ20の内面に設けた位置決め突起72で位置決めされる(図4参照)。弾性連結腕68の下端内面には、断面が半円状の連結爪73が設けてあり、この連結爪73が連結ボス54の連結溝55と係脱することにより、塗布体2と整形体3を一体化し、あるいは整形体3を塗布体2から分離することができる。このように第2連結構造は、連結ボス54に設けた連結溝55と、同溝55に係脱する連結爪73を備えた弾性連結腕68とで圧嵌係合構造として構成してある。
図5に示すように、整形ロッド21は、前ロッド体21aと後ロッド体21bとを蓋合わせ状に接合して形成してある。加熱整形部22は、後ロッド体21bの下端に設けてあり、上下方向へ一定間隔おきに配置した多数個の櫛歯28で構成されて、その内部にヒーター29とサーミスター75と、感温変色素子76とが配置してある。櫛歯28の間は加熱窓77として開口されており、各加熱窓77においてヒーター29の外表面が露出させてある。図7に示すように、櫛歯28は、その突出寸法に比べて前後寸法が充分に大きな花弁状に形成してある。
図5においてヒーター29は、内外一対の絶縁シート78・79と、両絶縁シート78・79の間に挟み保持される発熱素子80とで面状ヒーターとして構成してあり、これら3者は熱硬化性の接着材で一体に固定してある。ヒーター29を前後のロッド体21a・21bで確りと固定保持するために、前ロッド体21aの内面の多数個所にヒーター支持突起81を設け、同突起81と櫛歯28とでヒーター29の内外面を挟持している。
サーミスター75はヒーター29の上下方向の中央部に配置されており、前ロッド体21aの内面とサーミスター75との間に配置した耐熱性のスポンジ(弾性体)82で移動付勢されて、ヒーター29の内面に密着している。感温変色素子76の変色状態を視認するために、前ロッド体21aの下端寄りに視認窓83が開口してある。ユーザーは、ヒーター29を通電状態にしたのち、視認窓83を介して感温変色素子76の呈色状態を確認することにより、ヒーター29の発熱状態が適温状態になったことを知ることができる。図4に示すように、後ロッド体21bの内部には、発熱素子80用のリード線84と、サーミスター75用のリード線85を収容するリード線溝86が区分壁を介して形成してある。
図8および図3においてスイッチ構造は、スイッチノブ34でスライド操作される端子板89と、端子板89に固定される一対の山形の可動端子90と、制御基板61に設けた固定端子(図示していない)と、節度構造などで構成する。スイッチノブ34は、整形グリップ20の前面のノブ座92で上下スライド自在に案内支持されており、その内面に棒状のストッパー93と、一対の操作爪94とが設けてある。ストッパー93および操作爪94のスライドを許すために、ノブ座92にはスライド開口95が形成してある。ノブ座92の内面壁はストッパー93をスライド案内するガイド壁を兼ねている。
スイッチノブ34の下端には、不使用状態においてスイッチノブ34がオン状態に切換わるのを防ぐ規制片96が内向きに張出してある。ここでの不使用状態とは、整形体3が装着された塗布体2のねじ穴16を容器1のねじ軸5に、最後までねじ込んだ状態を意味しており、この状態の規制片96は容器1の肩壁で受止められている。また、スイッチノブ34がオン状態に切換わっていた場合には、塗布体2をねじ軸5にねじ込むのに伴って規制片96が容器1の肩壁で押上げられるため、スイッチノブ34は強制的にオフ状態に切換えられる。
端子板89のスイッチノブ34との対向面には、操作爪94と係合する四角形状の係合ボス98が設けてある。図9において節度構造は、端子板89の長辺部と一体に形成した弾性アーム99と、弾性アーム99の中央外面に設けた節度突起100と、3個の節度凹部101を備えた一対の固定壁102などで構成する。固定壁102は整形グリップ20の周囲壁の内面に一体に成形してある。
整形体3を使用してまつ毛を整形する場合の加熱整形部22の温度状態と、塗布体2を使用してマスカラ液をまつ毛に塗布する場合の塗布部12の温度状態とをそれぞれ好適化するために、スイッチ構造をスイッチノブ34で3段階に切換え操作している。具体的には、スイッチノブ34がノブ座92の上端に位置している図8の状態がオフ状態であり、オフ状態からスイッチノブ34が1段階押下げスライドされた図11の状態が第1のオン状態である。また、第1のオン状態からスイッチノブ34がさらに1段階押下げスライドされた図12の状態が第2のオン状態である。
第1のオン状態においては、図14に示すコンパレータ105からスイッチング素子にヒーター駆動信号が出力され、電池33から発熱素子80に駆動電流が供給されてヒーター29の温度が上昇する。これに伴い、サーミスター75の温度が上昇して抵抗値が減少するため、サーミスター75にかかる電圧が低くなり、サーミスター75と直列に接続した制御抵抗にかかる電圧が上昇する。そして、制御抵抗にかかる電圧が、図15に示す基準電圧(低温側の基準電圧)を越えた時点で、コンパレータ105の出力が停止され、発熱素子80に対する駆動電流の供給が停止されて、ヒーター29の温度が低下する。また、ヒーター29の温度が低下すると、サーミスター75の温度が低下して抵抗値が増加するので、サーミスター75にかかる電圧が高くなり、先の制御抵抗にかかる電圧が低くなる。そして、制御抵抗にかかる電圧が基準電圧(低温側の基準電圧)より低下した時点で、コンパレータ105からスイッチング素子にヒーター駆動信号が出力され、発熱素子80に対する駆動電流の供給が再開される。以後、これを繰り返して、ヒーター29の発熱状態を低温状態(40℃)に維持する。なお、ヒーター29の発熱状態はマスカラ液の組成や粘度特性等に応じて設定すればよく、低温状態は40℃以外であってもよい。
第2のオン状態においては、基準電圧が高温側の基準電圧に切換わって、これをもとに上記と同様な制御を行って、ヒーター29の発熱状態を高温状態(70℃)に維持する。なお、低温側基準電圧および高温側基準電圧を供給する電源部と、コンパレータ105などは制御基板61に設けてある。
不使用状態のマスカラ塗布具は、図1および図2に示すようにキャップ10に設けたねじ穴16がねじ軸5にねじ込まれて、塗布体2が容器1と一体化してあり、この状態の塗布ロッド11および塗布部12は、容器1に収容されたマスカラ液に浸漬している。また、整形体3の整形ロッド21が塗布体2の塗布ロッド11の内部に収容されて、塗布体2の連結ボス54に設けた連結溝55が、連結リング64の弾性連結腕68で係合捕捉されている。この状態の整形ロッド21は、閉鎖構造の塗布ロッド11の内部に収容されているので、加熱整形部22を含む整形ロッド21の全体がマスカラ液に浸漬されることはない。従って、不使用状態において、容器1内のマスカラ液が整形ロッド21に付着することはない。不使用状態においては、スイッチノブ34の規制片96が容器1の肩壁で受止められて、下方への移動が規制された状態になっている。そのため、スイッチノブ34が不用意に、第1のオン状態、あるいは第2のオン状態に切換わるのを確実に防止できる。また、先に説明したように、スイッチノブ34がオン状態に切換わっていた場合には、塗布体2をねじ軸5にねじ込むのに伴って規制片96が容器1の肩壁で押上げられるため、スイッチノブ34は強制的に図8に示すオフ状態に切換えられる。
マスカラ塗布具を使用する場合には、整形体3と塗布体2を択一的に使用することにより、まつ毛を整形しカールする作業と、マスカラ液を塗布する作業を行なうことができる。まつ毛を整形しカールする場合には、図16に示すように、連結ボス54の連結溝55と弾性連結腕68の係合を解除する向きに整形体3を塗布体2から引抜き、図17に示すように加熱整形部22を塗布ロッド11から露出させる。その状態でスイッチノブ34をスライド操作して第2のオン状態に切換え、ヒーター29を発熱させる。しばらく待って、ヒーター29の発熱状態が適温(70℃)に加熱されたことを感温変色素子76の呈色状態の変化で確認する。スイッチノブ34を第2のオン状態に切換えた状態では、キャップ10が塗布ロッド11と共に容器1側に装着されているので、ストッパー93がキャップ10の規制部56で受止められることはない。この状態の規制片96は、図12に示すように整形グリップ20の下面開口より下方に位置している。
次に、櫛歯28が上向きになる状態で整形ロッド21を水平に支持し、まつ毛の湾曲中央部を櫛歯28で梳き分けながら、ヒーター29の外表面にまつ毛を接触させる。この状態で、まつ毛を上向きにすくい上げ、さらに加熱窓77を眉毛の側へ回転させてまつ毛をカールさせる。さらに、カール部分をヒーター29で加熱しながら、加熱整形部22の全体を上向きに押し上げることにより、まつ毛を毛先部分まで確実にカールすることができる。同様にして、目頭側および目尻側のまつ毛を加熱整形部22でカールすることができる。なお、まつ毛をカールさせるときは、捕捉したまつ毛がカール面32に沿って横移動するのを櫛歯28で規制でき、従って、隣接する櫛歯28で捕捉したまつ毛の一群を適正にカールできる。
マスカラ液を塗布する場合には、整形体3を塗布体2に連結して加熱整形部22を塗布ロッド11内に収容し、再び整形体3を塗布体2と一体化する。この状態では図10に示すように、ねじキャップ52に設けた位置決めリブ53が、整形グリップ20に設けた位置決め溝58と係合している。そのため、整形グリップ20を緩み方向へ回動操作すると、ねじキャップ52とねじ軸5とのねじ込み状態が解除されて、図18に示すように塗布体2を容器1から取外すことができる。このときのキャップ10は、連結リング64の弾性連結腕68で係合捕捉されている。
塗布体2を容器1から取外した状態で、スイッチノブ34をオン操作すると、スイッチ構造が第1のオン状態に切換わってヒーター29を発熱させ、塗布部12を適温(40℃)に保持できる。これにより、塗布部12に付着したマスカラ液の温度を上げて、マスカラ液を均一に拡散し流動しやすい状態に調整して、櫛歯18の間に保持されたマスカラ液をまつ毛に付着させることができる。マスカラ液が不足する場合には、塗布部12を容器1内に数回出し入れしてマスカラ液を付着させ、塗布部12の周囲に付着した余分なマスカラ液をワイパー6でしごき落として、再度マスカラ液をまつ毛に付着させる。最後にマスカラコームを使用して、まつ毛を数回梳き流すことにより、まつ毛のカール形状を整えることができる。容器1内に出し入れする際の塗布部12は、容器1に対して上下に出し入れするだけであるので、ねじ軸5とねじ穴14の端部同士が接当した位置より下方に差込まれることはなく、従って、スイッチノブ34がオフ位置へ戻されることはない。
なお、環境温度が低い場合には、整形グリップ20を緩み方向へ数回回動して、ねじキャップ52と容器1の肩部との間に、規制片96が下降移動できる隙間を確保したのち、スイッチノブ34をオン操作してヒーター29を発熱させ塗布部12を加熱する。この場合には塗布部12がヒーター29で40℃に加熱されるので、容器1内のマスカラ液を加熱して粘度を下げ流動性を与えることができる。
上記のように、スイッチノブ34を第1のオン状態に切換えた状態では、図11に示すように、ストッパー93の先端がねじキャップ52の肩部分に設けた規制部56で受止められる。そのため、スイッチノブ34が、第1のオン状態を越えて第2のオン状態に切換えられることはなく、塗布部12の温度を40℃に保持できる。
以上のように、整形体3を塗布体2に装着した状態におけるヒーター29の発熱温度を低温状態に設定して、ヒーター29の出力を抑制すると、塗布部12の温度が不必要に高くなるのを防止できる。また、塗布部12を容器1内のマスカラ液に浸漬した状態では、溶剤などの揮発成分がいたずらに蒸散してマスカラ液が変質し劣化するのを防止しながら、その粘度を低下できる。従って、適度の流動性を備えたマスカラ液を塗布部12に付着させて、まつ毛に対するマスカラ液の塗布を好適に行なうことができる。また、整形体3を塗布体2から分離して、まつ毛の整形を行う状態におけるヒーター29の発熱温度を高温状態に設定すると、加熱整形部22の温度を高くして、まつ毛を効果的に加熱しながら整形して、的確にカールすることができる。
なお、整形体3が塗布体2に装着してあるときのヒーター29の発熱温度が、整形体3を塗布体2から分離したときのヒーター29の発熱温度と同じ高温状態に設定してある場合には、塗布部12を容器1内に差込んでマスカラ液を加熱する際に、加熱熱量が過多となってマスカラ液が変質し劣化しやすい。このような状況を避けるには、例えば、塗布ロッド11の内部空間を大きくし、あるいは塗布ロッド11の肉厚を大きくすることで対応できるが、そうすると塗布ロッド11が太くなり、あるいは直径が大きくなり、使い勝手が悪くなる。こうした、不具合を解消するために、整形体3を塗布体2に装着した状態におけるヒーター29の発熱温度を低温状態に設定して、ヒーター29の出力を抑制できようにしている。
上記の実施例においては、容器1と塗布体2を連結する第1連結構造をねじ構造で構成し、塗布体2と整形体3を連結する第2連結構造を圧嵌係合構造で構成して、各連結構造の連結状態を解除するときの操作方向が大きく異なるようにした。そのため、塗布体2を使用する場合には、整形グリップ20を緩み側へ回動操作することで塗布体2を容器1から分離できる。また、整形体3を使用する場合には、整形グリップ20を引抜き操作することにより、整形体3を塗布体2から取外すことができ、塗布体2と整形体3を間違えて取り外す余地がない。従って、使用すべき部材をユーザーの意図通りに連結相手から的確に分離でき、さらに、一連の美容処理を少ない手間で手際よく行なうことができる。殆どの場合には、整形体3を使用してまつ毛をカールしたのち、塗布体2を使用してマスカラ液をまつ毛に塗布するが、塗布体2に比べて使用頻度が高い整形体3を圧嵌係合構造を介して塗布体2に連結するので、整形体3の着脱操作を迅速にしかも容易に行なうことができる。
図19ないし図29は、本発明に係る美容器具の参考例を示す。以下の説明においては、上記の実施例と異なる部分を主に説明し、上記の実施例と同じ部材には同じ符号を付してその説明を省略する。
図19に示す美容器具は口紅塗布具であって、粘性が高い口紅液を収容する容器1と、塗布体2と、口紅を塗り伸ばす口紅整形体(整形体)3とを備えている。容器1と塗布体2を連結する第1連結構造は、上記の実施例と同様にねじ軸5とねじキャップ52とを含むねじ構造で形成する。また、塗布体2と口紅整形体3を連結する第2連結構造は、連結ボス54に設けた連結溝55と、整形グリップ20内面に設けた周回状の連結リブ120とからなる圧嵌係合構造で形成する。容器1のねじ軸5の周囲は筒壁121で囲まれている。
塗布体2は、キャップ10と、キャップ10と一体に形成した塗布ロッド11と、塗布ロッド11の突端に固定される丸軸状の塗布部12とで構成してあり、塗布部12をスポンジ状の弾性多孔体で構成する点が先の実施例の塗布体2と異なっている。口紅整形体3は整形ロッド21と、同ロッド21の先端に設けられる加熱整形部22を備えている。加熱整形部22は棒状に形成してあり、その内部にヒーター29が配置してある。連結溝55に連結リブ120を圧嵌係合した状態において、整形グリップ20の回動動作をキャップ10に伝えるために、ねじキャップ52の肩壁に複数個の係合穴122を凹み形成し、整形グリップ20の端壁に係合穴122に差込係合される係合突起123を形成している。
図20に示す美容器具はマスカラ塗布具であって、容器1と、塗布体2と、整形体3とを備えている。容器1と塗布体2を連結する第1連結構造は、出入口4の周壁に形成した連結溝124と、キャップ10の内面に形成した連結リブ125とからなる圧嵌係合構造で形成した。また、塗布体2と口紅整形体3を連結する第2連結構造は、連結ボス54の周囲に形成したねじ軸126と、整形グリップ20の内面に形成したねじ穴127とからなるねじ構造で形成した。
図21に示す美容器具はマスカラ塗布具であって、容器1と、塗布体2と、整形体3とを備えている。容器1と塗布体2を連結する第1連結構造は、図1から図18で説明した実施例と同様にねじ軸5とねじキャップ52とからなるねじ構造で形成する。また、塗布体2と整形体3を連結する第2連結構造は、キャップ10の内面に設けたねじ穴127と、整形グリップ20に設けたねじ軸126とからなるねじ構造で形成する。この場合には、第2連結構造のねじ直径が第1連結構造のねじ直径より小さく設定してあるので、整形グリップ20に緩み方向の回転力が作用すると、第2連結構造が第1連結構造に先行して分離される。つまり、この実施例においては、第1連結構造と第2連結構造のねじ直径を異ならせることにより、両連結構造の連結状態を解除するときの操作力を大小に異ならせている。
図22に示す美容器具はマスカラ塗布具であって、容器1と、塗布体2と、整形体3とを備えている。この参考例においては、図21で説明したように、第1連結構造と第2連結構造を、それぞれねじ直径が同じねじ構造で構成するが、第1連結構造を左ねじで構成し、第2連結構造を右ねじで構成する点が異なる。この場合には、第1連結構造と第2連結構造の連結状態を解除するときの操作方向が正反対になる。塗布部12はブリッスル束(塗布要素)129の一群を、塗布ロッド11の周囲に放射状に植設して構成した。同様に、加熱整形部22は、ブリッスル束(塗布要素)130の一群を、整形ロッド21の周囲に放射状に植設して構成した。また、塗布ロッド11の先端寄りに液通口131を開口して、加熱整形部22を塗布ロッド11の内部に収容した状態において、ブリッスル束130にマスカラ液を付着できるようにした。
図23に示す美容器具はマスカラ塗布具であって、容器1と、塗布体2と、整形体3とを備えている。この参考例においては、第1連結構造を、図20の連結構造と同様に連結溝124と連結リブ125とで圧嵌係合構造として構成した。また、第2連結構造を、図19で説明した連結構造と同様に、連結溝55と連結リブ120とで圧嵌係合構造として構成した。ただし、第1連結構造の連結溝124と連結リブ125の直径に比べて、第2連結構造の連結溝55と連結リブ120の直径を小さく設定して、整形グリップ20を引抜き操作するとき、第2連結構造の連結溝55と連結リブ120が、第1連結構造よりも先に分離されるようにした。
図24に示す美容器具は口紅塗布具であって、保護キャップ1が第1部材であり、口紅筆134を備えた塗布体2が第2部材であり、塗布体2に対して着脱される口紅容器3が第3部材である場合を示している。塗布体2は、キャップ10の一端に筆ホルダー135を備えており、このホルダー135で先の口紅筆134を支持している。口紅容器3は棒状に固められた口紅136を収容する本体部137を有し、その端部に口紅136を出し入れ操作する操作キャップ138が回転自在に設けてある。
保護キャップ1と塗布体2を連結する第1連結構造は、保護キャップ1の内面に設けた連結リブ141と、筆ホルダー135の周面に形成した連結溝142とで構成してある。また、塗布体2と口紅容器3を連結する第2連結構造は、キャップ10の内面に設けた連結溝143と、本体部137の周面の複数個所に断続的に形成した連結リブ144とで構成してある。第1連結構造と第2連結構造はそれぞれ圧嵌係合構造で形成するが、第2連結構造の連結リブ144を断続的に形成するので、保護キャップ1および塗布体2に先行して、口紅容器3を塗布体2から分離操作できる。なお、保護キャップ1を塗布体2から引抜き操作することにより、口紅筆134を露出させてもよく、さらに口紅容器3を塗布体2から引抜き操作することにより、口紅136を露出させてもよい。
図25に示す美容器具はアイシャドーであって、保護キャップ1が第1部材であり、調整筆146を備えた塗布体2が第2部材であり、液状のアイシャドー147を収容する本体部148が第3部材である場合を示している。塗布体2は、キャップ10の一端に筆ホルダー149を備えており、このホルダー149で先の調整筆146を支持している。本体部148には、アイシャドー147を塗布するためのシャドー筆150が設けてある。
保護キャップ1と塗布体2を連結する第1連結構造は、保護キャップ1の内面に設けた連結リブ141と、筆ホルダー149の周面に形成した連結溝142とで構成してある。また、塗布体2と本体部148を連結する第2連結構造は、キャップ10の筒壁に埋設した第1磁石151と、本体部148の肉壁内に埋設した第2磁石152とで構成してある。塗布体2と本体部148を連結した状態において、第1磁石151と第2磁石152とは、互いに異なる磁極同士が正対して吸引作用を発揮している。両磁石151・152の吸引力に逆らって塗布体2と本体部148を分離することにより、保護キャップ1と塗布体2とが分離するのに先行して、シャドー筆150を露出させることができる。
図26に示す美容器具はアイブロウであって、保護キャップ1が第1部材であり、丸軸状の塗布部12を備えた塗布体2が第2部材であり、鉛筆状の眉墨ペン155を支持する本体部148が第3部材である。保護キャップ1の内奥には、固形の眉墨156が収容してある。眉墨156を塗布する塗布部12は、スポンジ状の弾性多孔体で構成してある。
保護キャップ1と塗布体2を連結する第1連結構造は、保護キャップ1の筒壁に埋設した第3磁石157と、キャップ10の筒壁に埋設した第1磁石151とで構成してある。また、塗布体2と本体部148を連結する第2連結構造は、キャップ10の筒壁に埋設した第1磁石151と、本体部148の肉壁内に埋設した第2磁石152とで構成してある。保護キャップ1を塗布体2に連結した状態において、第3磁石157と第1磁石151とは、互いに異なる磁極同士が正対して吸引作用を発揮している。同様に、塗布体2と本体部148を連結した状態において、第1磁石151と第2磁石152とは、互いに異なる磁極同士が正対して吸引作用を発揮している。
この参考例においては、保護キャップ1と塗布体2と本体部148を連結した状態において、第3磁石157と第1磁石151の吸着面間の距離L1を、第1磁石151と第2磁石152の吸着面間の距離L2より小さく設定している。従って、本体部148を引っ張り操作すると、保護キャップ1と塗布体2とが分離するのに先行して、本体部148および眉墨ペン155を塗布体2から分離することができる。
図27ないし図30に示す美容器具は、肌面に電流を供給しながら美容処理を行なう肌面用美容器具であって、保護キャップ1が第1部材であり、保護キャップ1および本体部148に対して着脱されるシートホルダー160が第2部材であり、球面状の肌用電極161を備えた本体部148が第3部材である。
図27において、本体部148は上下に長い本体ケース162を備えており、その下端に肌用電極161を有し、ケース上部にリング状のグリップ電極163が露出させてある。肌用電極161は導電性に優れた金属を素材にして、肌との接触面が半球状に形成されており、本体ケース162の下端に設けた丸軸状の電極ホルダー164で支持されている。本体部148の内部には電池165および制御基板166などが収容してあり、制御基板166には、パルス電流を生成する回路や、パルス電流の極性を逆に切換えるスイッチング回路などが設けてある。また、本体部148の前面には、スイッチボタン167が設けてある。
シートホルダー160は、上下両端が開口するホルダー本体170と、ホルダー本体170の下部に圧嵌装着される丸筒状のシートキャップ171とで構成してある。ホルダー本体170はプラスチック成形品からなり、その上端にねじ軸172を有し、上下中途部の周面に連結溝173が周回状に形成してある。また、ホルダー本体170の下部にシート保持筒174を設け、その周面にシート保持リブ175を形成している。ホルダー本体170を本体ケース162に連結した状態で、綿シートやガーゼなどの含液シート176を肌用電極161およびシート保持筒174に被せ付け、シートキャップ171をシート保持筒174に外嵌することにより、シート保持リブ175とシートキャップ171で含液シート176を挟持固定することができる(図28参照)。
保護キャップ1とシートホルダー160を連結する第1連結構造は、保護キャップ1の筒壁の内面に形成した連結リブ179と、ホルダー本体170に形成した連結溝173とで圧嵌係合構造として構成してある。また、シートホルダー160と本体部148とを連結する第2連結構造は、ホルダー本体170に形成したねじ軸172と、本体ケース162の下部内面に形成したねじ穴180とでねじ構造として構成してある。シートホルダー160が本体部148に連結された状態であることを検知するために、電極ホルダー164の内部にリードスイッチ181を埋設し、ホルダー本体170の内面に磁石182を埋設している。第2連結構造を連結した状態では、磁石182によってリードスイッチ181がオン状態に切換えられるので、制御回路はシートホルダー160と本体部148とが連結されているものと判定して、極性がプラスのパルス電流を肌用電極161に供給する。
肌用美容器具は、肌用電極161にプラス側のパルス電流を、グリップ電極163にマイナス側のパルス電流を供給しながら使用するクレンジングモードと、各電極161・163に供給されるパルス電流の極性が逆に切換えられるイオン導入モードとのいずれかで使用することができる。クレンジングモードにおいては、図28に示すように、シートホルダー160を第2連結構造を介して本体部148に連結したのち、含液シート176をシートキャップ171で肌用電極161に固定して化粧水などの美容用液をシートに含浸させる。この状態で、スイッチボタン167を押込んで、肌用電極161にプラス側のパルス電流が供給される状態で、含液シート176を肌面に沿って繰返し滑らせる。含液シート176が肌面に押付けられた状態では、肌用電極161とグリップ電極163とが人体を介して導通するため、パルス電流によってイオン導出作用を発揮して、毛穴などに入り込んでいた汚れが肌用電極161に吸着されて、含液シート176に捕捉される。
イオン導入モードにおいては、図29に示すように、シートホルダー160を本体部148から分離して保護キャップ1に収納しておく。この状態では、リードスイッチ181がオフ状態に切換わるので、制御回路はシートホルダー160が本体部148から分離されているものと判定して、極性がマイナスのパルス電流を肌用電極161に供給する。この状態の肌用電極161を肌面に押付けた状態では、肌用電極161とグリップ電極163とが人体を介して導通するため、パルス電流によってイオン導入作用を発揮して、肌面に塗布した化粧水などの美容用液を肌に浸透させることができる。
上記の実施例および参考例における第1部材と、第2部材と、第3部材との関係を重量の観点から見ると、第3部材の重量W3は、第1部材の重量W1、あるいは第2部材の重量W2よりも重く、式(W3>W2>W1)あるいは式(W3>W1>W2)を満足する関係にある。そのため、重量が大きな第3部材を他の部材に先行して取外すように設定しておくことにより、第2部材と第3部材とが連結された状態のままで、第3部材に先行して第1部材から取外される場合に比べて美容器具の使い勝手を向上できる。これは、第2部材の使用頻度が、第3部材の使用頻度よりも高い場合には、第2部材と第3部材を連結した状態、つまり第3部材を単独で使用する場合に比べて、重量がさらに大きな状態で第2部材を使用することになり、その使用を軽快に行なうことができず、美容器具の使い勝手が悪くなるからである。
1 容器(第1部材)
2 塗布体(第2部材)
3 整形体(第3部材)
5 ねじ軸
10 塗布グリップ
11 塗布ロッド
12 塗布部
16 ねじ穴
20 整形グリップ
21 整形ロッド
22 加熱整形部
29 ヒーター
33 電池
52 ねじキャップ
55 連結溝
68 弾性連結腕

Claims (2)

  1. それぞれ異なる機能を発揮する第1部材(1)と、第2部材(2)と、第3部材(3)を備えており、第1部材(1)と第2部材(2)は第1連結構造で、第2部材(2)と第3部材(3)は第2連結構造で、それぞれ着脱自在に連結されて1個の美容器具を構成しており、
    第1部材(1)がマスカラ液を収容する容器または保護キャップからなり、第2部材(2)が容器または保護キャップ(1)に対して着脱される塗布体からなり、第3部材(3)が塗布体(2)に対して着脱される整形体からなり、
    塗布体(2)は、容器または保護キャップ(1)に着脱されるキャップ(10)と、容器または保護キャップ(1)の内部に差し込まれる中空軸状の塗布ロッド(11)と、塗布ロッド(11)の端部に設けられる塗布部(12)とを備えており、
    整形体(3)は、塗布体(2)に着脱される整形グリップ(20)と、塗布ロッド(11)に差し込み収納される整形ロッド(21)と、整形ロッド(21)の端部に設けられる加熱整形部(22)と、加熱整形部(22)の内部に設けられるヒーター(29)とを備えており、
    第2連結構造を介して整形体(3)を塗布体(2)に連結した状態において、整形体(3)の加熱整形部(22)が、塗布体(2)の塗布ロッド(11)の塗布部(12)の内部に収納されており、
    第2連結構造を介して塗布体(2)と整形体(3)とを連結した状態で、第1連結構造を解除して容器または保護キャップ(1)を塗布体(2)から分離したときに、塗布体(2)の塗布部(12)によりマスカラ液をまつ毛に塗布できるとともに、第1連結構造を介して容器または保護キャップ(1)と塗布体(2)とを連結した状態で、第2連結構造を解除して整形体(3)を容器または保護キャップ(1)と塗布体(2)から分離したときに、整形体(3)の加熱整形部(22)によるまつ毛の加熱整形処理を実行できるように構成されており、
    第1連結構造が、容器または保護キャップ(1)の出入口(4)に設けたねじ軸(5)と、キャップ(10)に設けたねじキャップ(52)とからなるねじ構造で構成されており、
    第2連結構造が、キャップ(10)に設けた連結ボス(16)の周面に周回状に形成される連結溝(55)と、整形グリップ(20)の内部に設けた複数の弾性連結腕(68)を含む圧嵌係合構造で構成されていることを特徴とする美容器具。
  2. 第1部材(1)と第2部材(2)を連結した状態における第1連結構造の美容器具の軸方向の引抜き操作に対する連結強度が、第2部材(2)と第3部材(3)を連結した状態における第2連結構造の美容器具の軸方向の引抜き操作に対する連結強度より大きく設定されており、
    第3部材(3)の分離操作を、第1部材(1)および第2部材(2)の分離操作に先行して行うことができるように構成されている請求項1に記載の美容器具
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