JP6299892B2 - 情報処理装置、初期応答方法、及びicカード - Google Patents
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Description
)に分類される。このうち、ICカードは、少なくとも1つの電圧クラスをサポートしていればよい一方、複数の電圧クラスをサポートしていてもよい。外部機器である読取装置(リーダライタ)から印加される電圧とICカードの動作保証電圧が合致すれば、誤動作することなく処理を実行することが可能になる。また、ISO/IEC 7816-3 に準拠する読取
装置は、任意の電圧クラスを選択し、ICカードを活性化する。読取装置は、ICカードから初期応答情報(ATR(Answer To Reset))が応答されなければ、ICカードを非活
性化するか、或いは、別の電圧クラスを選択し、再度活性化を試みてもよい。読取装置は、初期応答情報が応答された場合、当該初期応答情報にICカードがサポートしている電圧クラスが表示されていることを確認する。そして、読取装置は、電圧クラスが初期応答情報に表示されていれば、その中から適切な電圧クラスを選択し、再活性化する(現在印加している電圧クラスが含まれていればそれを維持してもよい)。
ードされ、読取装置はクラスC(1.8V)→クラスB(3V)→クラスA(5V) の順に電圧クラス
を選択して活性化を試みるようになったとする。この場合、例えばクラスC(1.8V)ではいずれのICカードも動作しなかったため、読取装置は電圧クラスをクラスB(3V)に変更し、再度活性化を試みたところ、ICカードは動作し、初期応答情報を応答した。しかし、初期応答情報には電圧クラスが表示されておらず、その後のメッセージ交換においても動作しなくなることはなかったため、クラスB(3V)が使用されることになった。ところが、ICカードが暗号演算を実行すると供給電力が足りないため、誤った演算結果を応答するという問題が生じる可能性がある。これは、ICカードは、電力によって駆動する一般的な工業製品と同様に、動作を保証している電圧でなくても動作してしまう場合があるためであり、初期応答情報の送出程度であれば想定通りの動作が可能かもしれないが、例えば暗号演算など、電力を極端に使用する処理を実行した場合に、動作保証電圧に合致していなければ誤動作する可能性がある。その際に、ICカードが動作しなくなるようであれば、読取装置はISO 7816-3の既定動作にしたがって別の電圧クラスを選択し、再度活性化することが可能になるが、ICカードのソフトウェアが誤動作を検知してエラーステータスを応答してしまうと、ISO7816-3に従った読取装置は、適切な電圧クラスを選択すること
ができなくなってしまう問題点があった。これを回避するためには、初期応答情報に電圧クラスを表示しておくべきであるが、システムの要求によっては、互換性確保のために初期応答情報に電圧クラスを表示しない場合があった。このような電圧クラスを表示することはあくまでもオプションであり、例えば、ICカードの動作電圧がわかっているようなクローズドシステムなどの場合、初期応答情報に電圧クラスを表示しない場合がある。一方、特許文献1には、電源電圧の範囲を示す情報を外部から入力し、その情報で特定される電圧範囲が動作保証電圧を満足するか否かを判定し、動作保証電圧を満足しないとき外部との信号入出力を遮断するメモリカードが開示されている。これによれば、動作保証電圧に対して外部電源が不適合であっても、中途半端なレベルの動作電源による誤動作を防止することができるようになっている。
Access Memory)13、電圧検知用レジスタ14、電圧センサー15、及びI/Oポート
16等を備えている。不揮発性メモリ12は、例えばフラッシュメモリである。なお、ICチップCには、ROM(Read Only Memory)が備えられてもよい。また、ICチップCは、ISO/IEC7816等によって定められた、C1〜C8の8個の端子を備えている。このうち、図1の例では、読取装置2から電圧が印加される電源端子(VCC)C1、読取装置2からリセット信号が受信されるリセット端子(RST)C2、読取装置2からクロック信号が受信されるクロック端子(CLK)C3、接地されるグランド端子(GND)C5、読取装置2からコマンドが受信されるI/O端子(I/O)C7を示している。なお、図1の例では、接触式のICカードの例を示したが、外部機器に近づくことにより、磁界をエネルギーとして無結線状態で電源供給され(電圧印加され)、動作する非接触式ICカードであってもよい。
スB(3V)であれば“1”、クラスC(1.8V)であれば“2”、それ以外であれば“3”というように電圧検知用レジスタ14に値がセットされる。
ればいずれにも該当しないことを判別する。これにより、CPU11は、電圧検知用レジスタ14から読み出した値がクラスA(5V)を示しているか否かを判定する(ステップS2)。そして、CPU11は、電圧検知用レジスタ14から読み出した値がクラスA(5V)を示していないと判定した場合(ステップS2:NO)、つまり、判別した電圧が動作保証電圧でない場合、動作保証電圧の電圧クラスを表示する初期応答情報を読取装置2へ応答する(ステップS3)。すなわち、電圧クラスを示すクラス情報が含まれる初期応答情報が読取装置2へ送信される。一方、CPU11は、電圧検知用レジスタ14から読み出した値がクラスA(5V)を示していると判定した場合(ステップS2:YES)、つまり、判別した電圧が動作保証電圧である場合、動作保証電圧の電圧クラスを表示しない初期応答情報を読取装置2へ応答する(ステップS4)。すなわち、電圧クラスを示すクラス情報が含まれない初期応答情報(正規の初期応答情報)が読取装置2へ送信される。
2 読取装置
11 CPU
12 不揮発性メモリ
13 RAM
14 電圧検知用レジスタ
15 電圧センサー
16 I/Oポート
Claims (4)
- 外部機器との間で通信可能な情報処理装置であって、
電圧検知用レジスタと、
外部機器から印加された電圧を検知し、検知した電圧に応じた値を前記電圧検知用レジスタにセットする電圧センサーと、
前記外部機器からリセット信号を受信する受信手段と、
前記リセット信号が受信されたタイミングで前記電圧検知用レジスタから前記値を読み出し、読み出した値の電圧クラスを判定することで前記外部機器から印加された電圧を判別する判別手段と、
前記リセット信号に対する初期応答情報を当該外部機器へ応答する応答手段と、
を備え、
前記応答手段は、前記判別手段により判別された電圧が予め設定された動作保証電圧でない場合に前記動作保証電圧の電圧クラスを表示する前記初期応答情報を応答し、前記判別手段により判別された電圧が前記動作保証電圧である場合に前記動作保証電圧の電圧クラスを表示しない前記初期応答情報を応答することを特徴とする情報処理装置。 - 前記応答手段は、前記判別手段により判別された電圧が、互いに異なる複数の前記動作保証電圧のうち何れの前記動作保証電圧でもない場合に前記動作保証電圧の電圧クラスを表示する前記初期応答情報を応答することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 電圧検知用レジスタと、外部機器から印加された電圧を検知し、検知した電圧に応じた値を前記電圧検知用レジスタにセットする電圧センサーと、を備え、外部機器との間で通信可能な情報処理装置に含まれるコンピュータにより実行される初期応答方法であって、
前記外部機器からリセット信号を受信するステップと、
前記リセット信号が受信されたタイミングで前記電圧検知用レジスタから前記値を読み出し、読み出した値の電圧クラスを判定することで前記外部機器から印加された電圧を判別するステップと、
前記判別された電圧が予め設定された動作保証電圧でない場合に前記動作保証電圧の電圧クラスを表示する初期応答情報を前記外部機器へ応答し、前記判別された電圧が前記動作保証電圧である場合に前記動作保証電圧の電圧クラスを表示しない前記初期応答情報を応答するステップと、
を含むことを特徴とする初期応答方法。 - 外部機器との間で通信可能なICカードであって、
電圧検知用レジスタと、
外部機器から印加された電圧を検知し、検知した電圧に応じた値を前記電圧検知用レジスタにセットする電圧センサーと、
前記外部機器からリセット信号を受信する受信手段と、
前記リセット信号が受信されたタイミングで前記電圧検知用レジスタから前記値を読み出し、読み出した値の電圧クラスを判定することで前記外部機器から印加された電圧を判別する判別手段と、
前記リセット信号に対する初期応答情報を当該外部機器へ応答する応答手段と、
を備え、
前記応答手段は、前記判別手段により判別された電圧が予め設定された動作保証電圧でない場合に前記動作保証電圧の電圧クラスを表示する前記初期応答情報を応答し、前記判別手段により判別された電圧が前記動作保証電圧である場合に前記動作保証電圧の電圧クラスを表示しない前記初期応答情報を応答することを特徴とするICカード。
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Family Applications (1)
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