−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態の企業情報管理システム100を含むネットワーク構成図である。図1に示す企業情報管理システム100は、変化しやすいユーザのニーズに基づいた、迅速で的確な企業情報の更新を可能とするコンピュータシステムである。こうした本実施形態における企業情報管理システム100は、部品や製品等の調達業務を行うバイヤー企業と、部品や製品等を販売するサプライヤ企業との間を仲介し、インターネット上での調達業務遂行をサポートするサーバシステムの一部あるいはそのサーバシステムと連携するシステムである。
図1にて例示する企業情報管理システム100は、データ収集分析サーバ106およびDBサーバ108を最小構成としている。勿論、DBサーバ108の格納データをデータ収集分析サーバ106が保持、管理するとした場合、データ収集分析サーバ106単独で企業情報管理システム100を構成出来る。
本実施形態の企業情報管理システム100は、インターネット等のネットワーク105を介してサプライヤ情報共有システム104とデータ通信可能に結ばれている。また、サプライヤ情報共有システム104は、同様のネットワーク103(ネットワーク105と同じであってもよい)を介してユーザ端末101、102とデータ通信可能に結ばれている。
このうちサプライヤ情報共有システム104は、上述の調達業務に応じた電子商取引サービスを提供するサーバシステムを想定出来る。また、ユーザ端末101は、サプライヤ企業が利用するコンピュータ端末であり、ユーザ端末102は、バイヤー企業が利用するコンピュータ端末である。こうしたバイヤー企業のユーザ端末102、およびサプライヤ企業のユーザ端末101は、ネットワーク103を介してサプライヤ情報共有システム104にアクセスし、データの読み書き処理を実行することとなる。
一方、データ収集分析サーバ106は、LAN(Local Area NetWork)等のネットワーク107を介して、データベース(以下、「DB」と記す)を管理するDBサーバ108と接続されている。このDBサーバ108には、更新履歴情報分析結果109と発注者要望コメントキーワード情報110が格納されている。更新履歴情報分析結果109および発注者要望コメントキーワード情報110の具体的なデータ構成等については後述する。
上述の企業情報管理システム100を構成する計算機10のハードウェア構成例は図2に示すとおりである。ここでは、企業情報管理システム100を主に構成するデータ収集分析サーバ106を想定する。データ収集分析サーバ106である計算機10は、SSD(Solid State Drive)やハードディスクドライブなど適宜な不揮発性記憶素子で構成される記憶装置11、RAMなど揮発性記憶素子で構成されるメモリ13、記憶装置11に保持されるプログラム12をメモリ13に読み出すなどして実行し装置自体の統括制御を行なうとともに各種判定、演算及び制御処理を行なうCPUなどの演算装置14、ネットワークと接続し他装置との通信処理を担う通信装置17を少なくとも備えている。ユーザ入力の受け付けと処理データの表示が必要となる場合、キーボードやマウス等の入力装置15、処理データの表示を行うディスプレイ等の出力装置16を更に備えることとなる。なお、記憶装置11内には、本実施形態の企業情報管理システム100を構成する装置として必要な機能を実装する為のプログラム12の他、DBサーバ108やサプライヤ情報共有システム104から読み込んだ各種データ類18が記憶される。
続いて、本実施形態の企業情報管理システム100を構成する上述のデータ収集分析サーバ106、およびこのデータ収集分析サーバ106と接続されたサプライヤ情報共有システム104が備える機能等について説明する。以下に説明する機能は、例えば各サーバ106、104がそれぞれ備えるプログラムを実行することで実装される機能と言える。
図3は、サプライヤ情報共有システム104の構成例を示す図である。サプライヤ情報共有システム104は、アプリケーションサーバ201、DBサーバ207、およびネットワーク接続部202を具備する。これらアプリケーションサーバ201、DBサーバ207、ネットワーク接続部202はLAN等のネットワーク216を介して接続され、アプリケーションサーバ201の主導で必要なデータ授受を行いつつ協働する構成となっている。勿論、サプライヤ情報共有システム104が単体のサーバ装置で構成されているとしてもよい。その場合のサーバ装置は、記憶装置において、アプリケーションサーバ201の機能203〜206に応じたプログラムと、DBサーバ207の保持するデータ208〜215とを格納し、ネットワーク接続部202に対応する通信装置で外部装置とのデータ通信を実行する構成となる。
図3で例示したサプライヤ情報共有システム104におけるアプリケーションサーバ201は、検索機能203、データ表示機能204、SNS機能205、およびレポート機能260を備えている。
そのうち検索機能203は、データ収集分析サーバ106からの要求に応じて、DBサーバ207に格納されている取引先企業情報210において所定の検索キー(例:バイヤー企業のユーザ端末102によるSNSでの書込が含む語句)での検索処理を実行し、検索キーに応じたサプライヤ企業を検索する機能である。
また、SNS機能205は、発注者間すなわちバイヤー企業間で、取引先企業すなわちサプライヤ企業の企業情報を共有する為の機能であり、バイヤー企業のユーザ端末102のみがアクセス可能で、企業情報の書込(ファイル添付も概念に含む)と閲覧が可能であるウェブサイトを提供する機能である。このSNS機能205によるウェブサイトは、既存のSNSサイトと同様に、ユーザ認証、アクセス制御等の機能を提供できる。またこのSNS機能205は、ネットワーク103上で提供するSNSのウェブサイトで、ユーザ端末101、102がログインして、書込やデータ更新を行った内容等について、DBサーバ207のログ情報209やSNSコメント情報211に格納する。
また、レポート機能206は、DBサーバ207におけるログ情報分析結果212、S
NSコメント情報分析結果213、取引先企業情報内コメント情報分析結果214、および更新履歴情報215など、データ収集分析サーバ106から送信された分析結果を集計しグラフ化(例えば、折れ線グラフや棒グラフなどのグラフ)する機能である。また、データ表示機能204は、DBサーバ207の取引先企業情報210や上述の各種分析結果を、ネットワーク接続部202を介してユーザ端末101、102に出力し表示させる機能である。
他方、DBサーバ207は、ユーザ情報208、ログ情報209、取引先企業情報210、SNSコメント情報211、ログ情報分析結果212、SNSコメント情報分析結果213、取引先企業情報内コメント情報分析結果214、および更新履歴情報215の各情報を保持、管理している。
このうちユーザ情報208は、図4に示すように、当該サプライヤ情報共有システム104を利用する発注者たるバイヤー企業と取引先たるサプライヤ企業の、企業名、ユーザID、担当者名、連絡先のメールアドレス、およびバイヤー/サプライヤの属性といった情報から構成されている。
また、ログ情報209は、図5に示すように、日時、ログデータ、および関係ユーザといった情報から構成されている。なお、上述のログデータは、ユーザ端末101、102によるサプライヤ情報共有システム104へのログイン、SNSサイトでの書込、取引先企業情報210へのアクセスといった、ログの起源となった処理の種別および対象に関する情報であり、関係ユーザはそうしたログの起源となった処理を行ったバイヤー企業/サプライヤ企業のユーザIDである。
また、取引先企業情報210は各サプライヤ企業に関する情報であって、図6に示すように、サプライヤ企業の本社所在地や資本金、従業員数といった企業に関する基本情報のテーブル2101(“テーブルA”としている)、サプライヤ企業の事業所や工場など拠点に関する情報のテーブル2102(“テーブルB”としている)、サプライヤ企業の工場が保有する製造設備に関する情報のテーブル2103(“テーブルC”としている)、各サプライヤ企業に対して取引関係にあるバイヤー企業がメモしているコメント(すなわち取引先企業情報内コメント)のテーブル2104(“テーブルD”としている)などといった複数のテーブルで構成されている。
また、SNSコメント情報212は、図7に示すように、上述のSNS機能205がネットワーク103上で提供するSNSサイトにユーザ端末102から投稿されている書込(以下、コメント)のうち、バイヤー企業がサプライヤ企業について書き込みした各コメントとその書込日時、および書込を行ったバイヤー企業のユーザIDから構成されている。上述のコメントとしては、例えば、「D社製造の〇〇部品が今月中に必要」や、「先日T社の中国工場を訪問したが3Sが徹底されていました」などといった内容を想定出来る。
また、更新履歴情報215は、図8に示すように、更新年月日、更新を実行したサプライヤ企業、そのユーザID、該当テーブル、更新項目名、更新前項目情報、および更新後項目情報、などが含まれている。
なお、ログ情報分析結果212、SNSコメント情報分析結果213、および取引先企業情報内コメント情報分析結果214の構成例については後述する。
続いて、本実施形態の企業情報管理システム100を主として構成するデータ収集分析サーバ106の構成について説明する。図9は、データ収集分析サーバ106の構成例を
示す図である。図9に例示するデータ収集分析サーバ106は、データ分析部301、メールプログラム315、およびネットワーク接続部316を具備している。これら各部301、315、316の間はLAN等のネットワーク317を介して接続されている。
このうちデータ分析部301は、DBサーバ108のSNSコメント情報211を分析するSNSコメント情報分析部302、取引先企業情報210における取引先企業情報内コメント情報(テーブル2104)を分析する取引先企業情報内コメント情報分析部306、および、DBサーバ207のログ情報209および更新履歴情報215を分析するログ情報分析部310で構成されている。
こうしたデータ収集分析サーバ106は、インターネット等のネットワーク319に接続されているネットワーク接続部316を介して、サプライヤ情報共有システム104から取得してくるSNSコメント情報211やログ情報209などの情報を、その種類によって上述の各分析部302、306、310のいずれかに振り分ける。例えば、SNSコメント情報211はSNSコメント情報分析部302に振り分けられ、SNSサイトから得たコメントよりバイヤー企業等のニーズに対応した要望を抽出する要望コメント抽出機能303、上述のコメントが示すニーズの対象となっているサプライヤ企業を特定する取引先企業特定機能304、および上述の要望が示す情報の項目について特定する取引先企業情報項目特定機能305の各機能により分析され、その分析結果ごとにIDが付与されたSNSコメント情報分析結果の1つとなる。
また、取引先企業情報内コメント情報は、取引先企業情報内コメント情報分析部306に振り分けられ、取引先企業情報210のコメント(図6のDテーブル2104が保持する、バイヤー企業がサプライヤ企業に関して書込したコメント)からバイヤー企業の要望を抽出する要望コメント抽出機能307、コメント対象のサプライヤ企業の識別情報を分析結果に付与する取引先企業情報付加機能308、および、該当コメントが示す要望の項目について特定する取引先企業情報項目特定機能309の各機能により分析され、その分析結果ごとにIDが付与された取引先企業情報内コメント情報分析結果の1つとなる。
また、ログ情報209はログ情報分析部310に振り分けられ、ログの示すユーザIDに基づいて該当バイヤー企業またはサプライヤ企業を特定し、その企業情報の紐付けを行う更新履歴情報分析機能311、上述の紐付け後のログを該当企業の所在国、ログ取得期間ごとなど所定条件に応じて分類するデータ分割機能312、分類後のログについて所定項目の集計(例:所定のサプライヤ企業の企業情報にバイヤー企業がアクセスした回数)を行った際の集計値が所定閾値以上か判定するなどして、バイヤー企業のニーズに対応する要望を特定する要望項目特定機能313の各機能により分析され、その分析結果ごとにIDが付与されたログ情報分析結果の1つとなる。
なお、メールプログラム315は、インターネット等のネットワーク318を介してデータ収集分析サーバ106外にメールを送信する。よって上述の各分析部302、306、310にて分析された分析結果は、LAN等のネットワーク317を介してネットワーク接続部316に送信され、ネットワーク接続部316からインターネット等のネットワーク319を介して、サプライヤ情報共有システム104に送信される。こうして、サプライヤ情報共有システム104がデータ収集分析サーバ106から得た分析結果が、ログ情報分析結果212、SNSコメント情報分析結果213、取引先企業情報内コメント情報分析結果214となるのである。但し、更新履歴情報215の分析結果については、LAN等のネットワーク317を介してネットワーク接続部316に送信され、ネットワーク接続部316からLAN等のネットワーク320を介して、DBサーバ108に送信される。
−−−処理手順例1−−−
以下、本実施形態における企業情報管理方法の実際手順について図に基づき説明する。以下で説明する企業情報管理方法に対応する各種動作は、企業情報管理システム100を構成する装置がメモリ等に読み出して実行するプログラムによって実現される。そして、このプログラムは、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図10は、本実施形態における企業情報管理の処理手順例1を示すフロー図であり、具体的には、データ収集分析サーバ106がサプライヤ情報共有システム104から分析に必要なログ情報209やSNSコメント情報211を取得し、取得した情報の内、SNSコメント情報211に関して分析し、分析結果をサプライヤ情報共有システム104に送信するまでの処理を示すフロー図となる。
この場合まず、データ収集分析サーバ106は、サプライヤ情報共有システム104に対し、ユーザ情報208、ログ情報209、取引先企業情報内コメント情報214、およびSNSコメント情報211の要求を行い、この要求に応じてサプライヤ情報共有システムから該当各情報を取得する(ステップ901)。この場合、サプライヤ情報共有システム104は、データ収集分析サーバ106からの該当要求に応じ、DBサーバ207から該当情報を読み出して、ネットワーク接続部202を介して返信することとなる。
続いてデータ収集分析サーバ106は、上述のステップ901で取得した各情報を、その種類に応じて、データ分析部301の各分析部に振り分ける(ステップ902)。例えば、SNSコメント情報211はSNSコメント情報分析部302に、取引先企業情報内コメント情報214は取引先企業情報内コメント情報分析部306に、ログ情報209とユーザ情報208はログ情報分析部310にそれぞれ振り分けられる。
ここでは、SNSコメント情報211がSNSコメント情報分析部302に振り分けられた以降の処理について説明するものとする。この場合、SNSコメント情報分析部303は、上述のステップ902にて振り分けられたSNSコメント情報211の分析を開始する(ステップ903)。
分析を開始したSNSコメント情報分析部303は、まず、DBサーバ108に格納されている発注者要望コメントキーワード情報110を参照し、ステップ902で振り分けられたSNSコメント情報211に要望コメントが含まれているか、例えば部分一致検索により検索する(ステップ904)。なお、要望コメントとは既に述べた通り、バイヤー企業のサプライヤ企業に対する要望に関するキーワードであり、例えば、「取扱製品の情報が知りたい」、「製造設備の情報が欲しい」、「認証規格の取得状況が知りたい」などのキーワードが該当する。
ここで、上述の発注者要望コメントキーワード情報110について説明する。図11は、DBサーバ108が具備する発注者要望コメントキーワード情報110のデータ構成例を示す図である。発注者要望コメントキーワード情報110は、要望コメントキーワードID801をキーにして、要望コメントキーワード802、および登録年月日803などの値が対応付けたレコードの集合体となっている。
このうち要望コメントキーワードID801は、レコード毎に割り当てられるユニークなキーであり、半角英数字のランダムな組み合わせで表現される。また、要望コメントキーワード802は、バイヤー企業のサプライヤ企業に対する要望に関するキーワードであり、例えば、「取扱製品の情報が知りたい」、「製造設備の情報が欲しい」、「認証規格の取得状況が知りたい」などのキーワードである。こうしたキーワードは、システム管理
者が週単位、月単位といった単位で定期的に登録、更新し、不要となったものについては削除される。従ってこうしたシステム管理者は、DBサーバ108に対して上述の要望コメントキーワード802を週単位、月単位といった単位で定期的に登録、更新し、不要となったキーワードの削除を実施する。また、登録年月日803は、上述の要望コメントキーワード802がシステム管理者等によってDBサーバ108に登録された年月日であり、“YYYY/MM/DD”形式で表現される。
ここで図10のフローの説明に戻る。上述のステップ904の結果、SNSコメント情報211に要望コメントが含まれていなかった場合(904:要望コメントなし)、SNSコメント情報分析部302は、処理をステップ901に戻し、上述のステップ901で取得しているSNSコメント情報211よりも新しい登録年月日803のSNSコメント情報211をサプライヤ情報共有システム104から取得し、ステップ902以降の処理を再実行する。
一方、上述のステップ904の結果、SNSコメント情報211に要望コメントが含まれていた場合(904:要望コメントあり)、SNSコメント情報分析部302は、該当SNSコメント情報211を要望コメントが含まれるSNSコメント情報211として抽出し、処理をステップ905に進める。
次にSNSコメント情報分析部302は、ステップ904で抽出したSNSコメント情報211について、該当コメントがどこのサプライヤ企業に対する要望コメントであるか特定すべく、抽出したSNSコメント情報211の前後の5投稿分(勿論、同じバイヤー企業による投稿であり、各コメントの投稿時間が連続するものである)のSNSコメント情報211を抽出する(ステップ905)。なお、ここでは例として5投稿と記述しているが、投稿数はシステム管理者により設定変更可能である。
例えば、ステップ904で抽出したSNSコメント情報211を「コメント06」とし、その直近、すなわち1投稿前のコメントが「コメント05」、2投稿前のコメントが「コメント04」、3投稿前のコメントが「コメント03」、4投稿前のコメントが「コメント02」、5投稿前のコメントが「コメント01」であり、また、「コメント06」の直後、すなわち1投稿後のコメントが「コメント07」、2投稿後のコメントが「コメント08」、3投稿後のコメントが「コメント09」、4投稿後のコメントが「コメント10」、5投稿後のコメントが「コメント11」であった場合、上述の「コメント01」から「コメント05」、「コメント07」から「コメント11」が、ステップ905での抽出対象となる。
続いてSNSコメント情報分析部302は、ステップ905で抽出した上述のSNSコメント情報211から、バイヤー企業がコメント対象としているサプライヤ企業を特定する(ステップ906)。この特定方法としては、例えば、上述の「コメント01」から「コメント05」、および「コメント07」から「コメント11」の中に、サプライヤ情報共有システム104の取引先企業情報210に登録されている企業名が存在しているか、部分一致検索により特定する手法を採用出来る。
上述のステップ906の結果、ステップ905で抽出したSNSコメント情報211から、コメント対象のサプライヤ企業を特定できなかった場合(906:特定不可)、SNSコメント情報分析部302は、処理を上述のステップ901に戻し、直近のステップ901にて取得していたSNSコメント情報211よりも新しい登録年月日803のSNSコメント情報211をサプライヤ情報共有システム104から取得し、以降の処理を再び実行する。
他方、上述のステップ906の結果、ステップ905で抽出したSNSコメント情報211から、コメント対象のサプライヤ企業を特定できた場合(906:特定可能)、SNSコメント情報分析部302は、上述のステップ904で抽出しているSNSコメント情報211と取引先企業情報210内の全項目とを1項目毎に比較していき、SNSコメント情報211が示す情報が、取引企業情報210内のどの項目と一致するか特定する(ステップ907)。
このステップ907の結果、SNSコメント情報211が示す情報が取引先企業情報210のいずれかの項目と一致すると特定できた場合(907:特定可能)、SNSコメント情報分析部302は、上述のステップ904で抽出したSNSコメント情報211、ステップ906で特定したサプライヤ企業の企業名、ステップ907で特定した取引先企業情報210内の項目の項目名の各情報を含む分析結果を、サプライヤ情報共有システム104に送信し(ステップ908)、本フローを終了する。
一方、上述のステップ907の結果、SNSコメント情報211が示す情報が取引先企業情報210のいずれかの項目と一致すると特定できなかった場合(907:特定不可)、SNSコメント情報分析部302は、上述のステップ904で抽出したSNSコメント情報211、ステップ906で特定したサプライヤ企業の企業名の各情報を含む分析結果を、サプライヤ情報共有システム104に送信し(ステップ909)、本フローを終了する。
こうして上述のごとくデータ収集分析サーバ106からサプライヤ情報共有システム104に提供されたSNSコメント情報分析結果について説明する。図12は、サプライヤ情報共有システム104のDB207が具備する、SNSコメント情報分析結果213のデータ構成例を示す図である。
図12に例示するSNSコメント情報分析結果213は、要望コメントID401をキーに、要望コメント402、取引先企業名403、要望コメント該当テーブル名404、要望コメント該当項目名405、および要望コメント登録年月日406といった値が対応付けされたレコードの集合体となっている。いずれの値も上述のステップ908ないしステップ909にて、データ収集分析サーバ106からサプライヤ情報共有システム104に送信されたものである。
このうち要望コメントID401は、データ収集分析サーバ106によるSNSコメントの分析時あるいは分析結果送信時にSNSコメントごと、すなわちレコード毎に付与されたユニークなキーであり、例えば半角英数字のランダムな組み合わせで表現される。また、要望コメント402は、データ収集分析サーバ106のデータ分析部301におけるSNSコメント情報分析部302により、SNSコメント情報211からステップ904で抽出された、バイヤー企業のサプライヤ企業に対する要望に関するコメントの情報(例えば「A企業の製造設備の稼働率が知りたい」「B企業では○○○という電子部品を扱っているか知りたい」など)である。
また、取引先企業名403は、上述の要望コメント402の対象となるサプライヤ企業の企業名であり、データ収集分析サーバ106によって上述のステップ906で特定された値である。また、要望コメント該当テーブル名404は、上述の要望コメント402と関連性のあるテーブル(取引先企業情報210が含む各テーブルのいずれか)のテーブル名の情報であり、例えば上述のステップ908等でデータ収集分析サーバ106が要望コメントに含まれるキーワードに応じた取引先企業情報210内のテーブルを特定した値となる。例えば、要望コメント402が例えば「製造設備」なるキーワードを含んでいる場合、製造設備の情報が格納された「テーブルC」の値が設定されることとなる。
また、要望コメント該当項目名405は、要望コメント402と関連性のある項目(上述の要望コメント該当テーブルにおける要望コメントに対応する項目)の項目名の情報であり、上述のステップ907にてデータ収集分析サーバ106が特定した値となる。例えば、要望コメント402が「企業規模」に関するものであり、要望コメント該当テーブルが「テーブルA」であった場合、このテーブルAのうち、該当サプライヤ企業に関する「資本金」、「従業員数」といった項目が該当することとなる。
また、要望コメント登録年月日406は、上述の要望コメント402がバイヤー企業のユーザ端末102によりSNS上に投稿された年月日であり、”YYYY/MM/DD”形式で表現された値となる。
−−−処理手順例2−−−
次に、取引先企業情報内コメント情報分析部306による分析処理について図に基づき説明する。図13は、本実施形態における企業情報管理方法の処理手順例2を示すフロー図であり、具体的には、上述した図10のフロー中、ステップ902で振り分けられた取引先企業情報内コメント情報214を分析し、その分析結果をサプライヤ情報共有システム104に送信するまでの処理を示すフロー図である。なお、図10と同様であるため、ステップ901、902の処理に関する説明は省略する。
この場合、取引先企業情報内コメント情報分析部306は、ステップ902で振り分けられた取引先企業情報内コメント情報214の分析を開始する(ステップ1001)。ここでまず、取引先企業情報内コメント情報分析部306は、DBサーバ108に格納されている発注者要望コメントキーワード情報110を参照し、取引先企業情報内コメント情報214に要望コメントが含まれているかどうか、部分一致検索による検索を実行する(ステップ1002)。
上述のステップ1002の結果、取引先企業情報内コメント情報214に要望コメントが含まれていなかった場合(1002:要望コメントなし)、取引先企業情報内コメント情報分析部306は、上述のステップ901で取得した取引先企業情報内コメント情報214よりも新しい登録年月日の取引先企業情報内コメント情報214を、サプライヤ情報共有システム104から取得し、以降の処理を再実行する。
他方、上述のステップ1002の結果、取引先企業情報内コメント情報214に要望コメントが含まれていた場合(1002:要望コメントあり)、取引先企業情報内コメント情報分析部306は、上述の取引先企業情報内コメント情報214を、要望コメントが含まれる取引先企業情報内コメント情報214として抽出する(ステップ1002)。
ここで、取引先企業情報内コメント情報214は取引先企業情報210内のコメント情報であり、どこのサプライヤ企業に関するコメントかは当初から判明している。故に、取引先企業情報内コメント情報分析部306は、上述のステップ1002で抽出した取引先企業情報内コメント情報214について、取引先企業情報210の該当テーブル(テーブルD)でコメント対象のサプライヤ企業名(例えば、サプライヤ企業“D”)の値を抽出し、これを付与する(ステップ1003)。
次に取引先企業情報内コメント情報分析部306は、上述のステップ1002で抽出している取引先企業情報内コメント情報214と取引先企業情報210内の全項目とを1項目毎に比較していき、取引先企業情報内コメント情報214が示す情報が取引企業情報210内のどの項目と一致するか特定する(ステップ1004)。
上述のステップ1004の結果、取引先企業情報内コメント情報214が示す情報と一致する項目を特定できた場合(1004:特定可能)、取引先企業情報内コメント情報分析部306は、上述のステップ1002で抽出した取引先企業情報内コメント情報214、ステップ1003で抽出した取引先企業情報210の企業名、およびステップ1004で特定した取引先企業情報210内の項目の項目名の各情報を分析結果とし、これをサプライヤ情報共有システム104に送信し(ステップ1005)、本フローを終了する。
他方、上述のステップ1004の結果、取引先企業情報内コメント情報214が示す情報と一致する項目を特定できなかった場合(1004:特定不可)、取引先企業情報内コメント情報分析部306は、上述のステップ1002で抽出した取引先企業情報内コメント情報214、および、ステップ1003で抽出した取引先企業情報210の企業名の各情報を分析結果とし、これをサプライヤ情報共有システム104に送信し(ステップ1006)、本フローを終了する。
こうして上述のごとくデータ収集分析サーバ106からサプライヤ情報共有システム104に提供された取引先企業情報内コメント情報分析結果について説明する。図14は、サプライヤ情報共有システム104のDB207が具備する、取引先企業情報内コメント情報分析結果214のデータ構成例を示す図である。
取引先企業情報内コメント情報分析結果214は、要望コメントID501をキーに、要望コメント502、取引先企業名503、要望コメント該当テーブル名504、要望コメント該当項目名505、および要望コメント登録年月日506などの値が対応付けたレコードの集合体となっている。いずれの値も上述のステップ1005ないしステップ1006にて、データ収集分析サーバ106からサプライヤ情報共有システム104に送信されたものである。
このうち要望コメントID501は、データ収集分析サーバ106による取引先企業情報210のコメント(テーブルD)の分析または分析結果の送信に際し、企業情報内コメントごと、すなわちレコード毎に付与されたユニークなキーであり、半角英数字のランダムな組み合わせで表現される。また、要望コメント502は、上述のデータ分析部301の取引先企業情報内コメント情報分析部306の機能により、上述のステップ1002で取引先企業情報210のテーブル(本実施形態ではテーブルD)から抽出したバイヤー企業のサプライヤ企業に対するコメント(例えば「D企業の製造設備の詳細情報が知りたい」「T企業では×××という機械部品を扱っているか知りたい」など)である。
また、要望コメント該当テーブル名504は、上述の要望コメント502と関連性のあるテーブル(取引先企業情報210が含む各テーブルのいずれか)のテーブル名の情報であり、例えば上述のステップ1005等でデータ収集分析サーバ106が要望コメントに含まれるキーワードに応じた取引先企業情報210内のテーブルを特定した値となる。例えば、要望コメント502が「製造設備」なるキーワードを含んでいる場合、製造設備の情報が格納された「テーブルC」の値が設定されることとなる。
また、要望コメント該当項目名505は、要望コメント502と関連性のある項目(上述の要望コメント該当テーブルにおける要望コメントに対応する項目)の項目名の情報であり、例えば上述のステップ1004にて取引先企業情報内コメント情報分析部306が特定した値となる。例えば、要望コメント502が「企業規模」に関するものであり、要望コメント該当テーブルが「テーブルA」であった場合、このテーブルAのうち、該当サプライヤ企業に関する「資本金」、「従業員数」といった項目が該当することとなる。また、要望コメント登録年月日506は、上述の要望コメント502がバイヤー企業のユーザ端末102によって取引先企業情報210の所定欄に記入された年月日であり、”YY
YY/MM/DD”形式で表現された値となる。
−−−処理手順例3−−−
次に、ログ情報分析部310による分析処理について図に基づき説明する。図15は、本実施形態における企業情報管理方法の処理手順例3を示すフロー図であり、具体的には、上述のステップ902で振り分けられたログ情報209とユーザ情報208を分析し、その分析結果をサプライヤ情報共有システム104に送信するまでの処理を示すフロー図である。図10と同様であるため、ステップ901、902の処理に関する説明は省略する。
この場合、ログ情報分析部310は、ステップ902で振り分けられたログ情報209の分析を開始する(ステップ1101)。続いてログ情報分析部310は、振り分けられたログ情報209とユーザ情報208の紐付けを実施する(ステップ1102)。上述のログ情報209にはレコード毎にどのユーザのログかを特定することができるユニークなキー、すなわちユーザID(図5のログ情報209における“関係ユーザ”欄の値)が割り当てられており、このユニークなキーであるユーザIDは、ユーザ情報208(ユーザ情報208ではレコード毎(ユーザ毎)にユニークなユーザIDが割り当てられている)のユーザIDと一致している。従って、このユーザIDをキーにして、ログ情報209とユーザ情報208とを紐付けできる。
次にログ情報分析部310は、上述のステップ1102で紐付けした情報、すなわち、ログ情報209とユーザ情報208のセットに関し、予めユーザ(例:バイヤー企業)に指定されたパターンに基づいて分類する(ステップ1103)。指定されたパターンとは、例えばバイヤー企業の所在国毎の分類、企業名毎の分類といった分類基準であり、バイヤー企業の所在国や企業名といった情報は、上述で紐付けしたユーザ情報208から特定する。例えば所在国が「中国」であるバイヤー企業毎にログ情報を分類するパターンや、企業名が「A企業」であるバイヤー企業毎に分類するパターン、など様々採用可能であり、特定のパターンに限定されない。なお、こうした分類のパターンはシステム管理者等が必要に応じて適宜設定変更可能である。
続いて、ログ情報分析部310は、上述のステップ1103で分類した情報から、「今回分析年月日の一定期間前までの間で、指定回数以上バイヤー企業に参照されている項目」、「今回分析年月日の一定期間前までの間で、指定回数以上バイヤー企業に更新されている項目」、および「今回分析年月日の一定期間前までの間で、指定回数以上バイヤー企業に検索されている項目」の各条件に従い、バイヤー企業がサプライヤ企業に対して抱く要望項目を特定する(ステップ1104)。
例えば、「今回分析年月日の一定期間前までの間で、指定回数以上バイヤー企業に参照されている項目」について、今回分析年月日を「2014/09/01」とし、一定期間を1週間(7日間)とし、指定回数を3回とした場合、「2014/08/26」から「2014/09/01」の間で、3回以上バイヤー企業に参照されている取引先企業情報210内の項目が要望項目となる。また、「今回分析年月日の一定期間前までの間で、指定回数以上バイヤー企業に更新されている項目」について、例えば、今回分析年月日を「2014/09/01」とし、一定期間を10日間とし、指定回数を2回とした場合、「2014/08/23」から「2014/09/01」の間で、2回以上バイヤー企業に更新されている取引先企業情報210内の項目が要望項目となる。また、「今回分析年月日の一定期間前までの間で、指定回数以上バイヤー企業に検索されている項目」について、例えば、今回分析年月日を「2014/09/01」とし、一定期間を3日間とし、指定回数を1回とした場合、「2014/08/29」から「2014/09/01」の間で、1回以上バイヤー企業に検索されている取引先企業情報210内の項目が要望項目と
なる。なお、上述の一定期間や指定回数は、システム管理者が必要に応じて適宜設定変更可能である。
次に、ログ情報分析部310は、上述のステップ1104で特定した要望項目に関する分析結果を、サプライヤ情報共有システム104に送信し(ステップ1105)、本フローを終了する。
こうして上述のごとくデータ収集分析サーバ106からサプライヤ情報共有システム104に提供されたログ情報分析結果について説明する。図16は、サプライヤ情報共有システム104のDB207が具備する、ログ情報分析結果212のデータ構成例を示す図である。
図16に例示するログ情報分析結果212は、要望項目ID601をキーとして、要望項目該当テーブル名602、要望項目名603、発注者企業名604、および発注者企業所在国605などの値が対応付けたレコードの集合体となっている。いずれの値も上述のステップ1105にて、データ収集分析サーバ106からサプライヤ情報共有システム104に送信されたものである。
このうち要望項目ID601は、例えば上述のステップ1104ないし1105においてログ情報分析部310によるログ情報209の各分析結果に対応したレコード毎に割り当てられるユニークなキーであり、半角英数字のランダムな組み合わせで表現される。また、要望項目該当テーブル名602は、要望項目(要望項目名603)が含まれる取引先企業情報210を構成するテーブルのテーブル名の情報であり、例えば上述のステップ1104で特定した項目に応じた取引先企業情報210内のテーブルを特定した値となる。例えば、ステップ1104で特定した項目が「製造設備」であった場合、製造設備の情報が格納された「テーブルC」の値が設定されることとなる。
また、要望項目名603は、上述のステップ1104においてログ情報分析部310によりログ情報209から抽出された、バイヤー企業が取引先企業情報210の中で欲しい(知りたい)情報(例えば、事業所に関するテーブルにおける主要顧客のうち日系顧客名の項目、認証規格取得状況に関するテーブルにおける品質認証の項目など)である。
また、発注者企業名604は、上述のステップ1104においてログ情報分析部310によりログ情報209から抽出された、バイヤー企業が取引先企業情210の中で欲しい(知りたい)情報に紐づくユーザ情報208に格納されているバイヤー企業の企業名である。なお、ログ情報209は、上述の通り検索履歴やサプライヤ情報共有システム104へのユーザのログイン履歴、取引先企業情報210の更新履歴などで構成されており、これら各情報はサプライヤ情報共有システム104のDB207のユーザ情報208と紐づいている。また、ログ情報209にはレコード毎にユーザのユニークなID(半角英数字の組合せによる文字列)が割り振られており、このユニークなIDがキーとなりユーザ情報208と紐づいている。従って、ログ情報209から抽出された、バイヤー企業が取引先企業情210の中で欲しい(知りたい)情報に紐づくユーザ情報208が特定でき、このユーザ情報208からバイヤー企業の企業名の情報が取得出来る。
また、発注者企業所在国605は、上述のステップ1104においてログ情報分析部310によりログ情報209から抽出されたバイヤー企業が取引先企業情210の中で欲しい(知りたい)情報に紐づくユーザ情報208に格納されている発注者の企業の住所国の情報である。上述の発注者企業名604の場合と同様、ログ情報209から抽出された、バイヤー企業が取引先企業情210の中で欲しい(知りたい)情報に紐づくユーザ情報208が特定でき、このユーザ情報208からバイヤー企業の所在地が示す国名の情報が取
得出来る。
−−−処理手順例4−−−
次に、ログ情報分析部310による更新履歴情報の分析処理について図に基づき説明する。図17は、本実施形態における企業情報管理方法の処理手順例4を示すフロー図であり、具体的には、上述のステップ902で振り分けられた更新履歴情報215とユーザ情報208を分析し、その分析結果をバイヤー企業のユーザ端末102に通知するまでの処理を示すフロー図である。図10と同様であるため、ステップ901、902の処理に関する説明は省略する。
この場合、ログ情報分析部310は、ステップ902で振り分けられた更新履歴情報215の分析を開始する(ステップ1201)。続いてログ情報分析部310は、振り分けられた更新履歴情報215とユーザ情報208の紐付けを実施する(ステップ1202)。更新履歴情報215には、レコード毎にどのユーザのログかを特定することができるユニークなキー、すなわちユーザIDが割り当てられており、このユーザIDはユーザ情報208(ユーザ情報208ではレコード毎(ユーザ毎)にユニークなキーたるユーザIDが割り当てられている)のユーザIDと一致している。よってログ情報分析部310は、このユーザIDにより更新履歴情報215とユーザ情報208の紐付けを実行する。
続いて、ログ情報分析部310は、上述のステップ1202で紐付けを行った情報のうち、情報更新を行ったユーザがサプライヤ企業である情報のみ抽出する(ステップ1203)。ユーザ情報208の各レコード(ユーザ)には、ユーザIDと共に、該当ユーザがバイヤー企業かサプライヤ企業かを特定する「属性」が含まれており、この属性の値によって、上述の情報について情報更新を行ったユーザがサプライヤ企業であるか判別することが可能である。
次に、ログ情報分析部310は、上述のステップ1203で抽出した情報から、予め指定された期間分の情報を抽出する(ステップ1204)。更新履歴情報215には、更新年月日の項目があり、この更新年月日は、例えば取引先企業情報210内の該当項目がサプライヤ企業により更新された期日を示している。よって、例えばある項目について「2014/09/01」に更新がなされた場合、更新年月日として“2014/09/01”という値が設定されていることとなる。
なお、上述のステップ1204に関して述べた「指定された期間分」とは、更新年月日に基づく期間であり、例えば、更新履歴情報215における更新年月日「2014/08/26」から更新年月日「2014/09/01」までの期間分といった指定がなされたものとである。この場合、「2014/08/26」から7日間分の更新履歴情報215が抽出される。なお、こうした「指定された期間」はシステム管理者等が必要に応じて適宜設定変更可能である。
続いてログ情報分析部310は、上述のステップ1204で抽出した情報を、予めユーザに指定されたパターンに基づいて分類する(ステップ1205)。この「指定されたパターン」とは、例えばサプライヤ企業の所在国毎の分類や所定の情報項目毎の分類といった、分類基準のパターンとなる。例えば、サプライヤ企業の所在国毎の分類であれば、上述のステップ1204で指定された期間内で更新のあった、中国が本社の住所となっているサプライヤ企業の企業数といったように、中国、日本など国毎に企業数をカウントした結果が抽出されるパターンとなる。
また、項目毎であれば、上述のステップ1204で指定された期間内で更新のあった項目が全て抽出されるパターンとなる。なお、上述の指定されたパターンは、システム管理
者等が必要に応じて適宜設定変更可能である。また、図示していないが、ステップ1205の分析結果は、データ収集分析サーバ106とLAN等のネットワーク107を介して接続されているDBサーバ108に格納される。
次に、ログ情報分析部310は、上述のステップ1205の分析結果を、バイヤー企業のユーザ端末102に通知する(ステップ1206)。この通知の手段は、電子メールによる通知と専用アプリケーションを介した通知等を想定出来る。電子メールによる通知は、データ収集分析サーバ106に具備されているメールプログラム315を介して実施される。このメールプログラム315は、インターネット等のネットワーク318を介して、サプライヤ情報共有システム104からユーザ情報208を取得し、取得したユーザ情報208からバイヤー企業のメールアドレスを特定し、このメールアドレスに対して電子メールを送信する。
一方、専用アプリケーションはバイヤー企業のユーザ端末102にインストールされる。この専用アプリケーションは、サプライヤ情報共有システム104とデータ収集分析サーバ106に接続可能なアプリケーションであり、データ収集分析サーバ106から更新履歴情報分析結果109を受信し表示する。
こうして上述のごとくデータ収集分析サーバ106がバイヤー企業のユーザ端末102に提供された更新履歴情報分析結果について説明する。図18は、DBサーバ108が具備する更新履歴情報分析結果109のデータ構成例を示す図である。
図18の例では、更新履歴情報分析結果109を構成するテーブルとして、「更新履歴情報分析結果テーブル1」1091と「更新履歴情報分析結果テーブル2」1092を示している。このうち「更新履歴情報分析結果テーブル1」1091には、更新履歴ID701をキーとして、期間702、地域703、および、情報更新のあった企業数704などの値が対応付けたレコードの集合体となって格納されている。一方、「更新履歴情報分析結果テーブル2」1092には、更新履歴ID705をキーとして、取引先企業名706、該当テーブル名707、更新項目名708、更新前項目情報709、および、更新後項目情報710などの値が対応付けたレコードの集合体となって格納されている。
このように、更新履歴情報分析結果としての更新履歴情報分析結果テーブルは複数作成するとしてもよい。こうしたテーブルの作成指示はシステム管理者のみ可能であり、更新履歴情報215を構成する項目(更新された項目名、更新年月日など)の組合せにより複数作成可能である。
また、「更新履歴情報分析結果テーブル1」1091における更新履歴ID701は、レコード毎に割り当てられるユニークなキーであり、半角英数字のランダムな組み合わせで表現される。また、期間702は、更新履歴情報215内のいつ更新されたか、いつログインされたかの“いつ”に該当する年月日の情報に基づく期間であり、システム管理者が分析にかけたい期間(システム管理者が、分析にかける更新履歴情報の年月日として指定した期間)であり、“YYYY/MM/DD”形式で表現される(例えば、「2014/08/04〜2014/08/10」となる)。
また、地域703は、情報更新のあったサプライヤ企業の住所情報の内、所在国の情報であり、例えば1週間という期間内で取引先企業情報210の更新が例えば2回以上あったサプライヤ企業が10社あり、10社中3社の住所が日本で、残り7社の住所が中国だった場合、1レコード目の地域703には“日本”が表示され、2レコード目の地域703には“中国”が表示される。情報更新のあった企業数704は、上述の3社と7社という、同一地域内の情報更新のあったサプライヤ企業の社数が表示される。
また、「更新履歴情報分析結果テーブル2」1092における更新履歴ID705は、レコード毎に割り当てられるユニークなキーであり、半角英数字のランダムな組み合わせで表現される。また、取引先企業名706は、情報更新のあった項目(更新項目名708)を保持するサプライヤ企業の企業名であり、取引先企業情報210に持っている項目である。また、該当テーブル名707は、情報更新のあった項目(更新項目名708)を保持する取引先企業情報210を構成するテーブルの名称であり、例えば、本社住所が更新された場合、本社住所は「テーブルA」に存在する項目であるため、ここで出力されるテーブル名は“テーブルA”などとなる。
また、更新項目名708は、情報更新のあった項目のことであり、取引先企業情報210内の本社住所が更新された場合、更新項目名708には“本社住所”と表示される。また、更新前項目情報709は、情報更新のあった項目(更新項目名708)について、情報更新される前のデータであり、例えば、郵便番号の項目が情報更新された項目であり、情報更新前の郵便番号が“000−0000”だった場合、更新前項目情報709には“000−0000”が表示される。また、更新後項目情報710は、上述の更新前項目情報709から更新されたデータであり、例えば、上述の郵便番号の項目が“100−0000”に更新された場合、更新後項目情報710には“100−0000”が表示される。
図19は、バイヤー企業のユーザ端末102にて表示された、更新履歴情報分析結果109の表示画面1501について示す図である。この表示画面1501は、サプライヤ企業のユーザ端末101により該当サプライヤ企業の企業情報について情報更新がなされたこと、特に、該当バイヤー企業にとって必要な情報項目に関する更新の事実を、バイヤー企業に通知するための画面である。
こうした表示画面1501は、「期間別・地域別の更新履歴情報」1502と「企業別・項目別の更新履歴情報」1503の2つの要素を含んでいる。このうち「期間別・地域別の更新履歴情報」1502は、図18で例示した更新履歴情報分析結果109のうち、「更新履歴情報分析結果テーブル1」1091の情報に対応しており、「企業別・項目別の更新履歴情報」1503は、図18で例示した更新履歴情報分析結果109のうち、「更新履歴情報分析結果テーブル2」1092の情報に対応している。
また、表示画面1501は、その最下部に「サプライヤ情報共有システムにログインする」とのボタン1504が配置された構成となっている。バイヤー企業の担当者がユーザ端末102を操作して、このボタン1504を押下した場合、これを受けたユーザ端末102は、そのままサプライヤ情報共有システム104へのログイン動作を実行する。
なお、バイヤー企業のユーザ端末102における上述の専用アプリケーションでは、受信した更新履歴情報分析結果109をそのまま表示させるのではなく、ユーザ端末102のデバイスの種類に合わせて画面サイズを調整するなどの変換処理を行うとすれば好適である。また、上述のステップ1206における通知が電子メールによるものである場合、該当電子メールの本文には、更新履歴情報分析結果109が含む情報、例えば「更新履歴ID:XXXXX、期間2014/08/26〜2014/09/01、地域:日本、情報更新のあった企業数:XXX社」といった情報を設定し、こうした情報が複数レコード分ある場合には電子メール内で適宜に改行し設定するものとする。
−−−処理手順例5−−−
次に、サプライヤ情報共有システム104が、データ収集分析サーバ106から送信された分析結果をDB207に格納し、その分析結果をレポート化してユーザ端末に送信し
、表示させる処理について図に基づき説明する。図20は、本実施形態における企業情報管理方法の処理手順例5を示すフロー図である。
この場合、サプライヤ情報共有システム104は、データ収集分析サーバ106から送信されたログ情報分析結果212、SNSコメント情報分析結果213、および取引先企業情報内コメント情報分析結果214の各分析結果を、DBサーバ207に格納する(ステップ1301)。
また、サプライヤ情報共有システム104のレポート機能206は、上述の各分析結果についてレポート化の処理を行う(ステップ1302)。サプライヤ情報共有システム104のレポート機能206は、上述の各分析結果が含む情報を棒グラフや折れ線グラフ、縦横のマトリックス表などにレポート化する機能であり、レポートの種類はシステム管理者が必要に応じて適宜追加変更可能である。
次にサプライヤ情報共有システム104は、上述のステップ1302によりレポート化した情報を、要求に応じて或いは要求と無関係にサプライヤ企業のユーザ端末101に送信し、表示させる(ステップ1303)。従ってサプライヤ企業の担当者は、ユーザ端末101を操作してインターネット等のネットワークを介してサプライヤ情報共有システム104にアクセスし、上述のレポート化した情報を閲覧し、例えば、自社の企業情報のうちバイヤー企業から特に注目されている項目、或いは、SNSコメントでニーズがあることが判明している情報項目について、ユーザ情報208、取引先企業情報210での情報更新の要否を確認することが可能となる。
こうしてサプライヤ情報共有システム104のレポート機能206が、サプライヤ企業のユーザ端末101に送信して表示させた情報の例を、図21にて示す。図21は、サプライヤ企業のユーザ端末101にて表示されたバイヤー企業の要望項目及び要望コメントの表示画面1401の例を示す図である。
図15のフローに関する説明で述べた通り、データ収集分析サーバ106のデータ分析部301におけるログ情報分析部310が分析した分析結果は、サプライヤ情報共有システム104に送信され、図20のフローに関する説明で述べた通り、分析結果はサプライヤ情報共有システム104のレポート機能206によって表形式やグラフ形式とされた情報がサプライヤ企業のユーザ端末101に表示される。
図21で例示する表示画面1401は、「1.発注者要望項目」1402と「2.発注者要望コメント」1403の情報、およびボタン1404で構成されている。このうち「1.発注者要望項目」1402には、例えばバイヤー企業の国別やバイヤー企業の拠点別など、パターン毎にバイヤー企業の要望項目が表示される。ここで表示されるバイヤー企業に関する「発注者国別集計」の情報は、上述のログ情報分析結果212(図16)に対応している。
一方、「2.発注者要望コメント」1403には、例えばバイヤー企業の国別やバイヤー企業の拠点別など、パターン毎にバイヤー企業の要望コメントが表示される。ここで表示されるバイヤー企業に関する「発注者国別集計」の情報は、上述のSNSコメント情報分析結果213(図12)または取引先企業情報内コメント情報分析結果214(図14)に対応している。
このように図21に示す表示画面1401では、図16で例示したログ情報分析結果212の表と、図12で例示したSNSコメント情報分析結果213の表、および図16で例示した取引先企業情報内コメント情報分析結果214の表を、表示画面の構成として含
む形態を示しているが、図20のフローに関する説明で述べた通り、こうした表示画面1401の表示オブジェクトとしては、棒グラフや折れ線グラフ、縦横のマトリックス表などシステム管理者等が随意に設定可能であって、図21にて示す形式に限定しない。
サプライヤ企業の担当者、上述の表示画面1401をユーザ端末101で閲覧して、例えば、「テーブルA」における「項目A」について、「A国」所在のバイヤー企業から頻繁にアクセスされているか、SNS上でコメントが書き込まれている事実、すなわちニーズが生じている現状を認識し、該当項目について、情報が古くなっている又は誤った内容になっている状態であれば該当項目の情報更新を、ユーザ情報208または取引先企業情報210の該当レコードに関して行うこととなる。
この場合、表示画面1501の最下部に配置された、上述の「サプライヤ情報共有システムにログインする」とのボタン1404を、サプライヤ企業の担当者がユーザ端末101を操作して押下する。この押下動作を受けたユーザ端末101は、そのままサプライヤ情報共有システム104へのログイン動作を実行する。サプライヤ企業の担当者は、ログインしたサプライヤ情報共有システム104における、ユーザ情報208または取引先企業情報210の該当レコードの該当項目に関して情報更新の操作を行うこととなる。
こうして情報更新を行った事象については、その情報がログ情報209に格納され、ログ情報209を用いる以降の処理実行時に反映される。
以上、本発明を実施するための最良の形態などについて具体的に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
こうした本実施形態によれば、サプライヤ企業においては、バイヤー企業が取引先企業情報210内のどの項目の情報について注目している又は最新情報が知りたいかといった、バイヤー企業の要望を認識することができ、バイヤー企業の要望項目に対応する情報をピンポイントで更新することが可能である。また、バイヤー企業においては、サプライヤ企業が取引先企業情報210を更新した事象について、電子メールやユーザ端末102の専用アプリケーションなどの適宜な手段によって通知されるため、所定のサプライヤ企業への部品発注等に際して必要である情報を迅速に確認し、取引の判断に活用することができる。更に、バイヤー企業において、サプライヤ企業により更新された取引先企業情報210を確認すれば、都度ログ情報が蓄積される構成となっているため、このログ情報に基づいて、サプライヤ企業は常に新しいバイヤー企業の要望を知り続けることができる。バイヤー企業とサプライヤ企業とが相互に取引先企業情報210を参照し、その格納情報を更新するという一連のサイクルが回り続けることにより、取引先企業情報210の鮮度維持を実現することが可能である。また既存技術では実現できていなかった、SNS上でのコメントからバイヤー企業の要望を抽出し、どのサプライヤ企業に対するバイヤー企業の要望コメントか、また既存のデータベースに関連する項目があるかを特定することが可能であり、サプライヤ企業において、バイヤー企業の要望を漏れなく着実に認識し、その後の企業間取引に活用する状況を実現している。
従って本実施形態によれば、変化しやすいユーザのニーズに基づいた、迅速で的確な企業情報の更新が可能となる。
本明細書の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。すなわち、本実施形態の企業情報管理システムにおいて、前記演算装置は、前記情報更新を促す通知を行うに際し、前記特定した要望と、前記情報処理装置で提供されている所定企業の企業情報の各項目とを照合して、前記企業情報の各項目のうち前記要望が示す事項を特定し、前記特定した事項に関する情報更新を促す通知を少なくとも前記特定した所定企業の端末に対して行
うものであるとしてもよい。
これによれば、バイヤー企業等のニーズが具体的にどういった部品、製品に向けられたものであるか、サプライヤ企業側で明確に認識した上で、該当情報について更新を行ってバイヤー企業側に訴求することが可能となる。バイヤー企業側としては、自らのニーズに応じた情報がサプライヤ企業側から更に的確かつ迅速に提供される事態となり、企業間取引のさらなる効率化、迅速化を図ることも可能となる。
また、本実施形態の企業情報管理システムにおいて、前記記憶装置は、前記企業情報の各項目に関する更新履歴の情報を格納した第3のテーブルを更に記憶するものであり、前記演算装置は、前記書込データの書込時点以降または前記通知が前記所定企業に行われて以降の、前記所定企業の企業情報に関する更新履歴を前記第3のテーブルから特定し、前記特定した更新履歴を、前記書込データの書込ユーザである企業の端末に対して送信する処理を更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、バイヤー企業等のニーズを示唆する書き込みに対し、サプライヤ企業側で該当ニーズに対応した情報提供を行うべく、自社の企業情報を提供する情報処理装置(図1の例であればサプライヤ情報共有システム)における自社企業情報の更新処理を行った事実を、該当バイヤー企業側が認識し、自らのニーズに応じたサプライヤ企業の企業情報を更に的確かつ迅速に把握可能となる。よって企業間取引のさらなる効率化、迅速化を図ることも可能となる。
また、本実施形態の企業情報管理システムにおいて、前記記憶装置は、前記企業情報の各項目に関する更新履歴の情報を格納した第3のテーブルを更に記憶するものであり、前記演算装置は、前記書込データの書込時点以降または前記通知が前記所定企業に行われて以降の、前記所定企業の企業情報に関する更新履歴を前記第3のテーブルから特定し、前記特定した更新履歴を、所定の更新時期ごとに分類し、当該分類を経た前記更新履歴を、前記書込データの書込ユーザである企業の端末に対して送信する処理を更に実行するものである、としてもよい。
これによれば、バイヤー企業等のニーズを示唆する書き込みに対し、サプライヤ企業側で該当ニーズに対応した情報提供を行うべく、自社の企業情報を提供する情報処理装置(図1の例であればサプライヤ情報共有システム)における自社企業情報の更新処理を行った事実およびその時期を、該当バイヤー企業側が認識し、自らのニーズに応じたサプライヤ企業の企業情報を更に的確かつ迅速に把握可能となる。よって企業間取引のさらなる効率化、迅速化を図ることも可能となる。
また、本実施形態の企業情報管理システムにおいて、前記演算装置は、前記所定企業に対する要望を特定する処理に際し、前記書込処理装置である、前記各企業による書込を処理し前記所定ネットワーク内で公開するSNSサーバと、前記各企業ごとに取引先企業に関する情報を書き込んで管理する管理サーバのうち少なくともいずれかから、書込データを取得し、前記SNSサーバに由来する書込データを前記第1および第2の各テーブルに照合して、前記書込データが示す所定企業に対する要望を特定し、前記管理サーバに由来する書込データを前記第2のテーブルに照合して、前記書込データが示す所定企業に対する要望を特定するものである、としてもよい。
これによれば、要望等の書き込み先が、上述のSNSサーバおよび管理サーバのいずれかである状況に対応し、書込データが示す所定企業に対する要望を効率的に特定することが可能となる。
また、本実施形態の企業情報管理システムにおいて、前記記憶装置は、前記企業情報を提供する情報処理装置に対するアクセスのログ情報を格納した第4のテーブルを更に記憶するものであり、前記演算装置は、前記第4のテーブルからログ情報を取得して所定期間毎に集計し、当該集計の結果、所定基準以上のアクセスがあった企業情報または企業情報の所定項目を、該当企業に対する要望が示す事項として特定し、前記情報更新を促す通知を、少なくとも前記該当企業の端末に対して行うものであるとしてもよい。
これによれば、バイヤー企業等が特段の書き込み行為を行っていない状況であっても、バイヤー企業等のニーズが具体的にどういった部品、製品に向けられたものであるか、サプライヤ企業側で認識した上で、該当情報について更新を行ってバイヤー企業側に訴求することが可能となる。バイヤー企業側としては、SNS等での書き込み行為を行っていなくとも、自らのニーズに応じた情報がサプライヤ企業側から的確かつ迅速に提供される事態となり、企業間取引のさらなる効率化、迅速化を図ることも可能となる。
また、本実施形態の企業情報管理方法において、前記コンピュータシステムが、前記情報更新を促す通知を行うに際し、前記特定した要望と、前記情報処理装置で提供されている所定企業の企業情報の各項目とを照合して、前記企業情報の各項目のうち前記要望が示す事項を特定し、前記特定した事項に関する情報更新を促す通知を少なくとも前記特定した所定企業の端末に対して行う、としてもよい。
また、本実施形態の企業情報管理方法において、前記コンピュータシステムが、前記記憶装置において、前記企業情報の各項目に関する更新履歴の情報を格納した第3のテーブルを更に記憶しており、前記書込データの書込時点以降または前記通知が前記所定企業に行われて以降の、前記所定企業の企業情報に関する更新履歴を前記第3のテーブルから特定し、前記特定した更新履歴を、前記書込データの書込ユーザである企業の端末に対して送信する処理を更に実行するとしてもよい。
また、本実施形態の企業情報管理方法において、前記コンピュータシステムが、前記記憶装置において、前記企業情報の各項目に関する更新履歴の情報を格納した第3のテーブルを更に記憶しており、前記書込データの書込時点以降または前記通知が前記所定企業に行われて以降の、前記所定企業の企業情報に関する更新履歴を前記第3のテーブルから特定し、前記特定した更新履歴を、所定の更新時期ごとに分類し、当該分類を経た前記更新履歴を、前記書込データの書込ユーザである企業の端末に対して送信する処理を更に実行する、としてもよい。
また、本実施形態の企業情報管理方法において、前記コンピュータシステムが、前記所定企業に対する要望を特定する処理に際し、前記書込処理装置である、前記各企業による書込を処理し前記所定ネットワーク内で公開するSNSサーバと、前記各企業ごとに取引先企業に関する情報を書き込んで管理する管理サーバのうち少なくともいずれかから、書込データを取得し、前記SNSサーバに由来する書込データを前記第1および第2の各テーブルに照合して、前記書込データが示す所定企業に対する要望を特定し、前記管理サーバに由来する書込データを前記第2のテーブルに照合して、前記書込データが示す所定企業に対する要望を特定する、としてもよい。
また、本実施形態の企業情報管理方法において、前記コンピュータシステムが、前記記憶装置において、前記企業情報を提供する情報処理装置に対するアクセスのログ情報を格納した第4のテーブルを更に記憶しており、前記第4のテーブルからログ情報を取得して所定期間毎に集計し、当該集計の結果、所定基準以上のアクセスがあった企業情報または企業情報の所定項目を、該当企業に対する要望が示す事項として特定し、前記情報更新を促す通知を、少なくとも前記該当企業の端末に対して行う、としてもよい。