以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
先ず、図1〜図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1は、本実施の形態の商品注文システム1の構成を示すブロック図である。図2は、サーバ10の機能構成を示すブロック図である。図3は、端末装置20の機能構成を示すブロック図である。
図1を参照して、本実施の形態の商品注文システム1を説明する。商品注文システム1は、商品を販売する複数の商品卸会社の業務に関するサービスの提供を行うシステムである。商品注文システム1の利用者は、商品卸会社の営業担当者と、得意先と、の2種類が存在する。
営業担当者は、商品卸会社の従業員であり、得意先に関する関係者として、担当する得意先に関する営業処理を行う。商品卸会社には、少なくとも1名の営業担当者が配属されているものとする。各営業担当者は、少なくとも1つの得意先を担当している。営業担当者の営業処理は、商品注文システム1を利用して、外出先等から、担当する得意先の商品の注文入力を行うこと等である。
得意先は、商品卸会社の顧客であり、商品卸会社から商品を仕入れる者である。得意先は、商品注文システム1を利用して、商品の注文入力を行う。
商品注文システム1は、BtoB(企業(Business)間の電子商取引)用のシステムである。つまり、商品卸会社だけでなく、得意先も企業である。ここでは、商品卸会社が、商品として、野菜等の食品、電気機器、調理器具を扱う卸会社であるものとして説明するが、これに限定されるものではなく、他の商品を扱う構成としてもよい。
図1に示すように、商品注文システム1は、情報処理装置としてのサーバ10と、複数の端末装置20と、を備える。サーバ10と端末装置20とは、通信ネットワークNを介して接続されている。
サーバ10は、端末装置20に商品の注文入力を受け付けるサービスを提供するWebアプリケーションサーバである。端末装置20は、顧客及び営業担当者がそれぞれ所有(使用)するデスクトップPC(Personal Computer)としての端末装置である。しかし、端末装置20は、少なくとも通信ネットワークNに接続できブラウザが使用できる端末装置であればよく、携帯電話機、スマートフォン、タブレットPC等としてもよい。
通信ネットワークNは、インターネットであるものとし、無線、専用線、LAN(Local Area Network)等を含んでもよい。
次いで、図2を参照して、サーバ10の機能構成を説明する。サーバ10は、ソート手段、比較手段、生成手段、制御手段、選択手段としてのCPU(Central Processing Unit)11と、操作部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、記憶手段としての記憶部15と、通信部16と、を備える。サーバ10の各部は、バス17を介して接続されている。
CPU11は、サーバ10の各部を制御する。CPU11は、記憶部15に記憶されているシステムプログラム及びアプリケーションプログラムのうち、指定されたプログラムを読み出してRAM13に展開し、RAM13に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
操作部12は、各種キー操作入力を受け付けるキーボードを備え、キー操作入力に応じた操作情報をCPU11に出力する。また、操作部12は、マウス等のポインティングデバイスを備え、位置情報の操作入力を受け付けて操作情報をCPU11に出力する。
RAM13は、情報を一時的に記憶する揮発性の半導体メモリであり、各種データ及びプログラムを格納するワークエリアを有する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、CPU11から入力される表示情報に応じて各種表示を行う。
記憶部15は、HDD(Hard Disk Drive)等により構成され、各種データ及び各種プログラムを読み出し及び書き込み可能に記憶する。記憶部15には、後述する会社テーブル30、認証テーブル40、担当者マスタテーブル50、得意先マスタテーブル60、商品マスタテーブル70、商品分類テーブル90と、定番商品テーブル100と、情報登録プログラム151、注文入力画面表示プログラム152と、が記憶される。
通信部16は、ネットワークカード等で構成され、通信ネットワークN上の機器との間の通信の制御を行う。通信部16により、サーバ10は、通信ネットワークN上の端末装置20と通信が可能となる。
次いで、図3を参照して、端末装置20の内部の機能構成を説明する。端末装置20は、CPU21と、操作部22と、RAM23と、表示部24と、記憶部25と、通信部26と、を備える。端末装置20の各部は、バス27を介して接続されている。
ここで、CPU21、操作部22、RAM23、表示部24、記憶部25、通信部26は、サーバ10のCPU11、操作部12、RAM13、表示部14、記憶部15、通信部16と同様の構成を有するので、異なる部分を主として説明する。
CPU21は、端末装置20の各部を制御する。記憶部25には、ブラウザプログラム251が記憶される。
次に、図4及び図5を参照して、サーバ10の記憶部15に記憶される情報を説明する。図4(a)は、会社テーブル30の構成を示す図である。図4(b)は、認証テーブル40の構成を示す図である。図4(c)は、担当者マスタテーブル50の構成を示す図である。図4(d)は、得意先マスタテーブル60の構成を示す図である。図5(a)は、商品マスタテーブル70の構成を示す図である。図5(b)は、商品分類テーブル90の構成を示す図である。図5(c)は、定番商品テーブル100の構成を示す図である。
図4(a)に示すように、会社テーブル30は、会社ID31と、会社名32と、住所33と、郵便番号34と、電話番号35と、FAX番号36と、メールアドレス37と、の項目を有する。
会社ID31は、商品卸会社の識別情報である。会社名32は、会社ID31の商品卸会社の名前である。住所33は、会社ID31の商品卸会社の住所である。郵便番号34は、会社ID31の商品卸会社の郵便番号である。電話番号35は、会社ID31の商品卸会社の電話番号である。FAX番号36は、会社ID31の商品卸会社のFAX番号である。メールアドレス37は、会社ID31の商品卸会社のメールアドレスである。
図4(b)に示すように、認証テーブル40は、ユーザID41と、会社ID42と、パスワード43と、の項目を有する。
ユーザID41は、サーバ10へのログインユーザ(営業担当者又は得意先)の識別情報である。会社ID42は、ユーザID41のユーザの所属先又は購入先の商品卸会社の識別情報である。パスワード43は、ユーザID41に対応するログイン認証用のパスワードである。
レコード40aは、ユーザが営業担当者である場合のレコードである。レコード40bは、ユーザが得意先である場合のレコードである。このように、ユーザID41における商品卸会社の営業担当者及び得意先のユーザIDは、商品注文システム1内でユニークなIDにされているものとする。
図4(c)に示すように、担当者マスタテーブル50は、会社ID51と、担当者コード52と、担当者名53と、メールアドレス54と、担当者ID55と、の項目を有する。
会社ID51は、商品卸会社の識別情報である。担当者コード52は、会社ID51の商品卸会社内での営業担当者の識別情報である。担当者名53は、担当者コード52の営業担当者の名前である。メールアドレス54は、担当者コード52の営業担当者のメールアドレスである。担当者ID55は、商品注文システム1内での担当者コード52の営業担当者の識別情報である。
図4(d)に示すように、得意先マスタテーブル60は、会社ID61と、得意先コード62と、得意先名63と、メールアドレス64と、得意先ID65と、担当者ID66と、有効性67と、の項目を有する。
会社ID61は、商品卸会社の識別情報である。得意先コード62は、会社ID61の商品卸会社内での得意先の識別情報である。得意先名63は、得意先コード62の得意先の名前である。メールアドレス64は、得意先コード62の得意先のメールアドレスである。得意先ID65は、商品注文システム1内での得意先コード62の得意先の識別情報である。担当者ID66は、商品注文システム1内での得意先コード62の得意先を担当する営業担当者の識別情報である。
有効性67は、商品注文システム1内での得意先コード62の得意先へのおすすめ商品のキャッチコピー(おすすめメッセージ)表示の際の商品分類の有効性を示す。有効性67には、有効性が大きいものから、大、中、小の3段階の値が設定される。
図5(a)に示すように、商品マスタテーブル70は、会社ID71と、商品コード72と、商品名73と、単位名74と、画像75と、おすすめフラグ76と、キャッチコピー77と、大分類コード78と、中分類コード79と、小分類コード80と、説明81と、価格82と、の項目を有する。
会社ID71は、商品卸会社の識別情報である。商品コード72は、会社ID61の商品卸会社内での販売する商品の識別情報である。商品名73は、商品コード72の商品の名前である。単位名74は、商品コード72の商品の注文単位の名称である。画像75は、商品コード72の商品の画像データのファイル名である。画像75は、商品コード72の商品の画像データが記憶されている記憶部15の記憶場所を示す情報を含んでもよい。
おすすめフラグ76は、商品コード72の商品を得意先にすすめるおすすめ商品とするか否かを示すフラグである。おすすめフラグ76には、おすすめ商品とする場合に1が設定され、おすすめ商品としない場合に0が設定される。キャッチコピー77は、商品コード72の商品のキャッチコピーである。
また、商品は、階層の高いものから大分類、中分類、小分類の3段階に分類がなされている。大分類の1つに少なくとも1つの中分類が従属し、1つの中分類に少なくとも1つの小分類が従属している。例えば、「食品」である大分類に、「野菜」、「魚介類」等の中分類が従属し、「野菜」である中分類に、「葉菜類」、「根菜類」等の小分類が従属する。
大分類コード78は、商品コード72の商品の大分類の識別情報である。中分類コード79は、商品コード72の商品の中分類の識別情報である。小分類コード80は、商品コード72の商品の小分類の識別情報である。説明81は、商品コード72の商品のおすすめ商品としての表示時の説明文の情報である。価格82は、商品コード72の商品の単位名74の1単位の価格情報である。
図5(b)に示すように、商品分類テーブル90は、大分類コード91と、中分類コード92と、小分類コード93と、商品分類名94と、の項目を有する。
大分類コード91は、商品分類の大分類の識別情報である。中分類コード92は、大分類コード91に従属する中分類の識別情報である。小分類コード93は、中分類コード92に従属する小分類の識別情報である。商品分類名94は、大分類コード91、中分類コード92及び小分類コード93で表される大分類、中分類又は小分類の商品分類名を示す。
例えば、商品分類テーブル90において、大分類コード91、中分類コード92及び小分類コード93に値が設定されているレコードは、小分類を示し、商品分類名94が、当該小分類の商品分類名となる。同様に、大分類コード91及び中分類コード92のみに値が設定されているレコードは、中分類を示し、商品分類名94が、当該中分類の商品分類名となる。同様に、大分類コード91のみに値が設定されているレコードは、大分類を示し、商品分類名94が、当該大分類の商品分類名となる。
図5(c)に示すように、定番商品テーブル100は、会社ID101と、得意先コード102と、定番コード103と、行番号104と、商品コード105と、単位名106と、発注数107と、明細備考108と、の項目を有する。
会社ID101は、商品卸会社の識別情報である。得意先コード102は、会社ID101の商品卸会社内での得意先の識別情報である。定番コード103は、得意先コード102の得意先に対応する注文入力画面の商品情報表示欄での商品コード105の定番商品の順番を示す情報である。
定番商品は、得意先又は営業担当者に登録された商品である。定番商品は、注文入力画面にデフォルト表示されるため、得意先又は営業担当者が毎回注文する商品を定番商品とすれば、定番商品を注文する際に、当該定番商品の検索を省くことができる。定番コード103は、定番商品が1つの場合に、“00”で固定され、定番商品が複数の場合に、“01”,“02”…のように連番で各レコードに割り当てられる。
行番号104は、得意先コード102の得意先に対応する注文入力画面の商品情報表示欄での定番コード103の定番商品の情報を表示する行の番号を示す情報である。商品コード105は、定番コード103の定番商品の識別情報である。単位名ID106は、商品コード105の定番商品の注文単位名である。発注数107は、商品コード105の定番商品の発注数である。明細備考108は、商品コード105の定番商品に関する明細備考の情報である。
本実施の形態では、定番商品テーブル100において、1つの得意先(得意先コード102)に1パターンの定番商品(定番コード103の連番の1まとまり)が対応付けられるものとする。1パターンの定番商品は、少なくとも1つの定番商品を含む。1パターンの定番商品の商品情報は、1つの注文入力画面の商品情報表示欄に表示される。
次に、図6〜図13を参照して、商品注文システム1の動作を説明する。図6は、情報登録処理を示すフローチャートである。図7は、ブラウザ処理を示すフローチャートである。図8は、注文入力画面表示処理を示すフローチャートである。図9は、注文入力画面表示処理のおすすめ商品表示処理を示すフローチャートである。図10(a)は、第1のおすすめメッセージ設定処理を示すフローチャートである。図10(b)は、第2のおすすめメッセージ設定処理を示すフローチャートである。図11は、注文入力画面300を示す図である。図12は、おすすめ商品選択画面400を示す図である。図13(a)は、ソート前の定番商品リスト501を示す図である。図13(b)は、ソート後の定番商品リスト502を示す図である。図13(c)は、ソート前のおすすめ商品リスト601を示す図である。図13(d)は、ソート後のおすすめ商品リスト602を示す図である。
先ず、図6を参照して、サーバ10で実行される情報登録処理を説明する。情報登録処理は、商品注文システム1の管理者の入力に応じて、商品マスタテーブル70、得意先マスタテーブル60及び担当者マスタテーブル50の情報を登録する処理である。
サーバ10において、商品注文システム1の管理者から操作部12を介して情報登録処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開された情報登録プログラム151との協働で、情報登録処理を実行する。
先ず、CPU11は、商品登録画面情報を表示部14に表示する(ステップS11)。そして、CPU11は、操作部12を介して、商品注文システム1の管理者から商品登録画面に対応する商品情報の入力を受け付け、当該入力された商品情報を記憶部15に記憶された商品マスタテーブル70に記憶する(ステップS12)。ステップS12で入力される商品情報は、登録する商品に対応する会社ID、商品コード、品名、単位名、画像(画像データのファイル名)、おすすめフラグ、キャッチコピー、大分類コード、中分類コード、小分類コード、説明、価格であり、それぞれ、商品マスタテーブル70の対応する各項目に記憶される。
そして、CPU11は、得意先登録画面情報を表示部14に表示する(ステップS13)。そして、CPU11は、操作部12を介して、商品注文システム1の管理者から得意先登録画面に対応する得意先情報の入力を受け付け、当該入力された得意先情報を記憶部15に記憶された得意先マスタテーブル60に記憶する(ステップS14)。ステップS14で入力される得意先情報は、各得意先に対応する会社ID、得意先コード、得意先名、メールアドレス、得意先ID、担当者ID、商品分類の有効性であり、それぞれ、得意先マスタテーブル60の対応する各項目に記憶される。
そして、CPU11は、担当者登録画面情報を表示部14に表示する(ステップS15)。そして、CPU11は、操作部12を介して、商品注文システム1の管理者から担当者登録画面に対応する担当者情報の入力を受け付け、当該入力された担当者情報を記憶部15に記憶された担当者マスタテーブル50に記憶し(ステップS16)、情報登録処理を終了する。ステップS16で入力される担当者情報は、各担当者に対応する会社ID、担当者コード、担当者名、メールアドレス、担当者IDであり、それぞれ、担当者マスタテーブル50の対応する各項目に記憶される。
次いで、図7を参照して、端末装置20で実行されるブラウザ処理を説明する。ブラウザ処理は、サーバ10から受信した表示情報を表示するとともに、当該表示情報に対応してユーザ(営業担当者又は得意先)からの操作入力を受け付けてその操作情報をサーバ10に送信する処理である。
端末装置20において、操作部22を介してユーザからブラウザ処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、CPU21は、記憶部25から読み出されて適宜RAM23に展開されたブラウザプログラム251との協働で、ブラウザ処理を実行する。
図7に示すように、先ず、CPU21は、操作部22を介してユーザから表示情報に対応する各種操作入力があるか否かを判別する(ステップS21)。各種操作入力は、表示画面に対応する操作入力や、ブラウザの終了の指示操作である。
操作入力がある場合(ステップS21;YES)、CPU21は、ステップS21で入力された操作情報がブラウザの終了であるか否かを判別する(ステップS22)。ブラウザの終了である場合(ステップS22;YES)、ブラウザ処理が終了する。
ブラウザの終了でない場合(ステップS22;NO)、CPU21は、通信部26を介して、ステップS21で入力された操作情報をサーバ10に送信する(ステップS23)。そして、CPU21は、通信部26を介して、表示情報をサーバ10から受信したか否かを判別する(ステップS24)。
操作入力がない場合(ステップS21;NO)、ステップS24に移行される。表示情報をサーバ10から受信していない場合(ステップS24;NO)、ステップS21に移行される。表示情報をサーバ10から受信した場合(ステップS24;YES)、CPU21は、ステップS24で受信した表示情報を表示部24のブラウザのウインドウ内に表示し(ステップS25)、ステップS21に移行する。
ステップS23で送信される具体的な操作情報と、ステップS25で表示される具体的な表示情報とは、後述するサーバ10の注文入力画面表示処理の説明とともに説明する。
次いで、図8〜図10を参照して、サーバ10で実行される注文入力画面表示処理を説明する。注文入力画面表示処理は、ログインしたユーザに対応する定番商品情報を含む注文入力画面情報、おすすめ商品選択画面情報を端末装置20に送信して表示させる処理である。
サーバ10において、通信部16を介して端末装置20から、ブラウザ処理のステップS13の操作情報としてログイン要求を受信したことをトリガとして、CPU11は、記憶部15から読み出されて適宜RAM13に展開された注文入力画面表示プログラム152との協働で、注文入力画面表示処理を実行する。ログイン要求は、例えば、ログイン画面のURL(Uniform Resource Locator)情報である。
図8に示すように、先ず、CPU11は、ログイン画面情報を生成し、通信部16を介して、ブラウザ処理のステップS25の表示情報として、ログイン要求元の端末装置20に送信し、ログイン画面を表示させる(ステップS31)。
端末装置20において、ログイン画面に入力されたユーザID及びパスワードが、操作部22を介して操作入力され、ブラウザ処理のステップS23の操作情報としてサーバ10に送信される。
そして、CPU11は、通信部16を介して、ユーザID及びパスワードを端末装置20から受信する(ステップS32)。そして、CPU11は、記憶部15に記憶された認証テーブル40を参照し、ステップS32で受信したユーザID及びパスワードが認証テーブル40のレコードから検索されるか否かに応じてログイン認証を行う(ステップS33)。ステップS33では、受信したユーザID及びパスワードに対応するユーザID41及びパスワード43のレコードが検索され、またそのレコードの会社ID42が読み出されて取得される。
そして、CPU11は、ステップS33でログイン認証OKか否かを判別する(ステップS34)。ログイン認証がNGである場合(ステップS34;NO)、CPU11は、ログインエラー処理を行い(ステップS35)、ステップS31に移行する。ログインエラー処理は、例えば、次にステップS31で送信するログイン画面情報に、ログインエラーメッセージの情報を含むように設定する処理である。
ログイン認証がOKである場合(ステップS34;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶された担当者マスタテーブル50を参照し、ステップS32で受信したユーザIDが、営業担当者に対応するか否かを判別する(ステップS36)。ステップS36では、ユーザIDが、ステップS33で取得された会社ID51に対応する担当者ID55に対応するか否かが判別される。ユーザIDが、担当者IDで無い場合に、得意先IDであるものとする。
受信したユーザIDが営業担当者に対応する場合(ステップS36;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶された得意先マスタテーブル60を参照し、受信したユーザIDの営業担当者に対応する得意先選択画面情報を生成し、通信部16を介して、ブラウザ処理のステップS25の表示情報として、ログイン元の端末装置20に送信し、得意先選択画面を表示させる(ステップS37)。得意先選択画面情報は、選択対象として、受信したユーザIDの担当者ID66に対応する得意先ID65及び得意先名63を含む。
端末装置20において、得意先選択画面の1つの得意先が、操作部22を介して選択操作され、その得意先選択情報が、ブラウザ処理のステップS23の操作情報としてサーバ10に送信される。
そして、CPU11は、通信部16を介して、得意先選択情報を端末装置20から受信する(ステップS38)。そして、CPU11は、記憶部15に記憶された定番商品テーブル100を参照し、受信したユーザIDの得意先、又はステップS38で選択された得意先の定番商品があるか否かを判別する(ステップS39)。ステップS39では、定番商品テーブル100において、受信したユーザIDの得意先、又は選択された得意先の得意先コード102に対応する定番商品の商品コード105があるか否かが判別される。
受信したユーザIDが得意先に対応する場合(ステップS36;NO)、ステップS39に移行される。得意先の定番商品がある場合(ステップS39;YES)、CPU11は、記憶部15に記憶された商品マスタテーブル70及び定番商品テーブル100を参照し、ログインした営業担当者の得意先又はログインした得意先に対応する定番商品の商品情報を注文入力画面情報に含めるように設定する(ステップS40)。
ステップS40では、商品マスタテーブル70及び定番商品テーブル100において、ステップS33で取得された会社ID101に対応するログインした営業担当者の得意先又はログインした得意先の得意先コード102の定番商品の商品コード72,105に対応する商品名73、画像75に対応する画像データ、単位名106、発注数107、明細備考108が商品情報とされる。
そして、CPU11は、担当者マスタテーブル50、得意先マスタテーブル60、商品マスタテーブル70、定番商品テーブル100を参照し、これらの情報及びステップS40で設定された情報を用いて注文入力画面情報を生成し、通信部16を介して、ブラウザ処理のステップS25の表示情報として、ログイン元の端末装置20に送信し、注文入力画面を表示させる(ステップS41)。得意先の定番商品がない場合(ステップS39;NO)、ステップS41に移行される。
図11に示すように、ステップS41により注文入力画面300が端末装置20に表示される。注文入力画面300は、利用者表示欄301と、おすすめ商品選択ボタン302と、商品情報表示欄303と、商品追加ボタン304と、頁切替ボタン305と、削除ボタン306と、定番商品表示ボタン307と、発注数クリアボタン308と、定番商品保存ボタン309と、ログアウトボタン310と、注文確定ボタン311と、を有する。
注文入力画面300は、得意先がログインした場合の画面とする。営業担当者がログインした場合の注文入力画面は、さらに得意先選択ボタンを有する。得意先選択ボタンは、ステップS37,S38と同様に、得意先画面情報を端末装置20に表示して得意先の変更選択入力を行わせるためのボタンである。
利用者表示欄301は、ログインした得意先及びその営業担当者の名前(得意先名63、担当者名53)及びユーザID(得意先ID65、担当者ID66)の表示欄である。おすすめ商品選択ボタン302は、得意先にすすめるおすすめ商品の情報を含むおすすめ商品選択画面情報を表示させるためのボタンである。
商品情報表示欄303は、発注する商品の商品情報の操作入力を受け付け且つ表示する表示欄である。入力される商品情報は、商品に対応する画像75の画像、商品名73、単位名74、単位名74での発注数、発注用の明細備考である。また、商品情報表示欄303には、定番商品が登録されている場合に、定番商品の商品情報がデフォルト表示される。
定番商品の商品情報は、ログインした得意先の得意先コード102の定番商品の商品コード105に対応する画像75の画像、商品名73、単位名106、発注数107、明細備考108である。定番商品を発注するときは、定番商品の発注数、明細備考を編集入力するだけでよい。また、商品情報表示欄303は、1頁の商品情報の行数(商品の数)の上限が固定されており、複数頁を有することも可能である。また、商品情報表示欄303は、商品の少なくとも1つをチェックして選択することが可能である。
商品追加ボタン304は、商品情報表示欄303にない商品を発注する場合に、新たな商品を商品情報表示欄303に追加するためのボタンである。頁切替ボタン305は、商品情報表示欄303の頁切替を行うためのボタンである。削除ボタン306は、商品情報表示欄303のチェックが付けられた商品の商品情報を削除するためのボタンである。
定番商品表示ボタン307は、商品情報表示欄303に、デフォルトの定番商品の商品情報を再表示するためのボタンである。発注数クリアボタン308は、商品情報表示欄303のチェックがつけられた商品の発注数をクリアするためのボタンである。
定番商品保存ボタン309は、商品情報表示欄303に表示されている商品の情報を定番商品の情報として登録するためのボタンである。ログアウトボタン310は、ログアウトするためのボタンである。注文確定ボタン311は、商品情報表示欄303に表示されている商品の商品情報で注文を確定し発注するためのボタンである。
営業担当者がログインした場合には、注文入力画面300において、利用者表示欄301で、ログインした営業担当者及び選択した得意先の名前(担当者名53、得意先名63)及び各ID(担当者ID66、得意先ID65)の表示がなされる。また、営業担当者も、注文入力画面300において、得意先と同様に、得意先用の定番商品の情報設定、商品の注文等を行うことができる。
そして、端末装置20において、定番商品の設定又は変更を行う場合に、注文入力画面300に応じて、操作部22を介してユーザからの定番商品の設定操作が受け付けられ、その定番商品の設定情報が、ブラウザ処理のステップS23の操作情報としてサーバ10に送信される。定番商品の設定情報は、設定する各定番商品の商品情報表示欄303の行番号、商品コード、単位名、発注数、明細備考の情報を含む。
そして、CPU11は、通信部16を介して、定番商品の設定情報を端末装置20から受信したか否かを判別する(ステップS42)。定番商品の設定情報を受信した場合(ステップS42;YES)、CPU11は、ステップS42で受信した定番商品の設定情報を定番商品テーブル100に記憶する(ステップS43)。ステップS43では、ログインしたユーザに対応する会社ID、得意先の得意先コード、設定情報の行番号、商品コード、単位名、発注数、明細備考の情報が、定番商品テーブル100の各項目に追加又は更新される。
そして、端末装置20において、おすすめ商品選択画面の表示を行う場合に、操作部22を介してユーザからのおすすめ商品選択ボタン302のクリック操作が受け付けられ、そのおすすめ商品表示選択情報が、ブラウザ処理のステップS23の操作情報としてサーバ10に送信される。
そして、CPU11は、通信部16を介して、おすすめ商品表示選択情報を端末装置20から受信したか否かを判別する(ステップS44)。定番商品の設定情報を受信していない場合(ステップS42;NO)、ステップS44に移行される。おすすめ商品表示選択情報を受信していない場合(ステップS44;NO)、注文入力画面表示処理が終了する。おすすめ商品表示選択情報を受信した場合(ステップS44;YES)、CPU11は、おすすめ商品表示処理を実行し(ステップS45)、注文入力画面表示処理を終了する。
図9を参照し、ステップS45のおすすめ商品表示処理を説明する。先ず、CPU11は、商品マスタテーブル70、商品分類テーブル90を用いて、定番商品テーブル100からログイン又は選択された得意先の会社ID101、得意先コード102に対応し階層順に商品分類の多いレコードを読み出して並べた定番商品リストを生成し、RAM13に記憶する(ステップS51)。ステップS51では、定番商品テーブル100が読み出され(コピーされ)、当該読み出した定番商品テーブルの大分類コード78が同じレコードが多いものから少ないものへと順に上位から下位にソートされる。そして、それぞれの中分類コード79のレコードについて、中分類コード79が同じレコードが多いものから少ないものへと順に上位から下位にソートされる。そして、それぞれの小分類コード80のレコードについて、小分類コード80が同じレコードが多いものから少ないものへと順に上位から下位にソートされる。
そして、ソートされた各レコードの商品コード105に対応する商品マスタテーブル70の商品名73、大分類コード78、中分類コード79、小分類コード80が読み出される。そして、読み出された大分類コード78、中分類コード79、小分類コード80に対応する商品分類テーブル90の大分類コード91、中分類コード92、小分類コード93の商品分類名94が読み出される。このようにして、読み出された定番商品の商品名73、大分類、中分類、小分類の商品分類名94の項目を有する定番商品リストが生成される。
そして、CPU11は、商品分類テーブル90を用いて、商品マスタテーブル70からログイン又は選択された得意先の会社ID71に対応しおすすめフラグ76が1のレコードを読み出して並べたおすすめ商品リストを生成し、RAM13に記憶する(ステップS52)。ステップS51において、先ず、商品マスタテーブル70において、おすすめフラグ76が1のレコードの商品名73、大分類コード78、中分類コード79、小分類コード80が読み出される。そして、読み出された大分類コード78、中分類コード79、小分類コード80に対応する商品分類テーブル90の大分類コード91、中分類コード92、小分類コード93の商品分類名94が読み出される。このようにして、読み出されたおすすめ商品の商品名73、大分類、中分類、小分類の商品分類名94の項目を有するおすすめ商品リストが生成される。
そして、CPU11は、ステップS51で生成された定番商品リストの未選択の上位のレコードを1つ選択する(ステップS53)。そして、CPU11は、ステップS53で選択されたレコードと、ステップS53で生成されたおすすめ商品リストの各レコードの分類(大分類、中分類及び小分類)を比較する(ステップS54)。そして、CPU11は、ステップS54で分類が一致したおすすめ商品リストのレコードを上位にソートする(ステップS55)。ステップS55では、分類が一致したレコードが、既にソートされたレコードの1つ下にソートされる。
そして、CPU11は、ステップS53で未選択のレコードがあるか否かを判別する(ステップS56)。未選択のレコードがある場合(ステップS56;YES)、ステップS53に移行される。未選択のレコードがない場合(ステップS56;NO)、CPU11は、商品マスタテーブル70を用いて、おすすめ商品リストのレコード順(おすすめ順)におすすめ商品の商品情報を有するおすすめ商品選択画面情報を生成する(ステップS57)。
図12に示すように、ステップS57では、後述するおすすめメッセージ欄470を除くおすすめ商品選択画面400の画面情報が生成される。おすすめ商品選択画面400は、おすすめ商品情報欄410,420,430,440と、ページ切替ボタン450と、戻るボタン460と、を有する。
おすすめ商品情報欄410,420,430,440は、順に、おすすめ商品リストのレコードの上位から下位に順に対応するおすすめ商品の情報を表示する領域である。おすすめ商品情報欄410,420,430,440は、それぞれ、おすすめ商品リストのおすすめ商品の商品名、画像75、説明81、価格82、単位名74を含む。また、おすすめ商品情報欄410,420,430,440は、それぞれ、対応するおすすめ商品の詳細情報画面(図示略)に移行するための選択ボタン401を有する。
頁切替ボタン450は、おすすめ表示画面が2頁以上ある場合に、頁を切り替えるためのボタンである。戻るボタン460は、おすすめ商品選択画面から注文入力画面に戻るためのボタンである。
そして、CPU11は、得意先マスタテーブル60を参照し、ログイン又は選択された得意先の得意先ID65に対応する有効性67が、大、中、小のいずれであるかを判別する(ステップS58)。有効性67が大である場合(ステップS58;大)、CPU11は、第1のおすすめメッセージ設定処理を実行する(ステップS59)。有効性67が中である場合(ステップS58;中)、CPU11は、第2のおすすめメッセージ設定処理を実行する(ステップS60)。
そして、CPU11は、ステップS57で生成されたおすすめ商品選択画面情報に、ステップS59,S60で設定されたおすすめメッセージ情報を付加し、通信部16を介して、ブラウザ処理のステップS25の表示情報として、当該おすすめ商品選択画面情報をログイン元の端末装置20に送信し(ステップS61)、おすすめ商品表示処理を終了する。有効性67が小である場合(ステップS58;小)、ステップS61に移行される。この場合、おすすめメッセージは付加されない。
図10(a)を参照して、おすすめ商品表示処理のステップS59の第1のおすすめメッセージ設定処理を説明する。先ず、CPU11は、おすすめ商品表示処理のステップS51で生成された定番商品リストの最上位の定番商品の小分類を読み出して取得する(ステップS71)。そして、CPU11は、ステップS71で取得された小分類と、おすすめ商品表示処理のステップS52で生成されたおすすめ商品リストの全レコードの小分類とを共通キーワードとして比較する(ステップS72)。
そして、CPU11は、ステップS72で共通キーワードとして小分類が一致するおすすめ商品があるか否かを判別する(ステップS73)。一致するおすすめ商品がない場合(ステップS73;NO)、第1のおすすめメッセージ設定処理が終了する。一致するおすすめ商品がある場合(ステップS73;YES)、CPU11は、ステップS73で小分類が一致したおすすめ商品とステップS11で取得した定番商品との大中小の三分類が一致するか否かを判別する(ステップS74)。
三分類が一致する場合(ステップS74;YES)、第1のおすすめメッセージ設定処理が終了する。三分類が一致しない場合(ステップS74;NO)、CPU11は、商品マスタテーブル70を参照し、ステップS74で小分類が一致し且つ三分類が一致しないおすすめ商品の商品名73のキャッチコピー77を読み出す(ステップS75)。そして、CPU11は、ステップS75で読み出されたキャッチコピー77をおすすめメッセージ情報として設定し(ステップS76)、第1のおすすめメッセージ設定処理を終了する。ステップS76で設定されたおすすめメッセージ情報は、図12のおすすめ商品選択画面400のおすすめメッセージ欄470で表示される。おすすめメッセージ欄470は、対応するおすすめ商品のおすすめ商品表示欄がある頁番号を含むのが好ましい。
図10(b)を参照して、おすすめ商品表示処理のステップS60の第2のおすすめメッセージ設定処理を説明する。先ず、CPU11は、おすすめ商品表示処理のステップS51で生成された定番商品リストの最上位の定番商品の大分類を読み出して取得する(ステップS81)。そして、CPU11は、ステップS81で取得された大分類と、おすすめ商品表示処理のステップS52で生成されたおすすめ商品リストの全レコードの大分類とを比較する(ステップS82)。
そして、CPU11は、ステップS82で一致するおすすめ商品があるか否かを判別する(ステップS83)。一致するおすすめ商品がない場合(ステップS83;NO)、第2のおすすめメッセージ設定処理が終了する。一致するおすすめ商品がある場合(ステップS83;YES)、CPU11は、定番商品リストの最上位の定番商品の小分類を読み出して取得する(ステップS84)。そして、CPU11は、ステップS84で取得された小分類と、ステップS83で一致したおすすめ商品の小分類とを共通キーワードとして比較する(ステップS85)。
そして、CPU11は、ステップS85で共通キーワードとして小分類が一致するおすすめ商品があるか否かを判別する(ステップS86)。一致するおすすめ商品がない場合(ステップS86;NO)、第2のおすすめメッセージ設定処理が終了する。一致するおすすめ商品がある場合(ステップS86;YES)、ステップS87に移行される。ステップS87〜S89は、第1のおすすめメッセージ設定処理のステップS74〜S76と同様である。
ここで、図13を参照して、おすすめ商品表示処理の具体例を説明する。先ず、定番商品テーブル100に対応するソート前の定番商品リストは、図13(a)に示す定番商品リスト501であるものとする。そして、ステップS51で、大→中→小の順に、数が多いレコードを上位にソートした定番商品リストとして、図13(b)に示す定番商品リスト502が生成される。定番商品リスト502では、大分類が食品であるレコードが一番多いので上位にソートされ、そのレコードの中で中分類の数が多い魚介類、野菜類が順に上位にソートされている。また、その各中分類のレコードの中で同じ小分類の数が多い魚類のレコードが上位にソートされている。
そして、ステップS52で、図13(c)に示すソート前のおすすめ商品リスト601が生成されたものとする。そして、ステップS53〜S56で、定番商品リスト502の上位からの選択レコードと、おすすめ商品リスト601の全レコードとが比較され、おすすめ商品リスト601のうち定番商品リスト502と分類が一致するアジ等のレコードが上位にソートされ、図13(d)に示すソート後のおすすめ商品リスト602が生成される。このように、おすすめ商品リスト602では、定番商品リスト502の大中小の順において分類の数が多く、定番商品と関連性(類似の度合い)が高いレコードが上位にソートされている。
そして、得意先の商品分類の有効度が大である場合に、第1のおすすめメッセージ設定処理のステップS71で、定番商品リスト502の最上位の定番商品の小分類(魚類)が取得される。ステップS72〜S74で、最上位の定番商品と、共通キーワードとしての小分類(魚類)が一致し、大分類、中分類が一致しない商品名がサバキ包丁のおすすめ商品リスト602のおすすめ商品のレコードが取得(選択)される。ステップS75,S76で、このおすすめ商品に対応するキャッチコピー77(魚三枚〜)がおすすめメッセージ情報として設定される。図12のおすすめ商品選択画面400では、設定されたおすすめメッセージ情報がおすすめメッセージ欄470に表示される。
そして、端末装置20でおすすめ商品選択画面400が表示されている場合に、おすすめメッセージ欄470が選択されると、サバキ包丁の情報がおすすめ商品情報欄410,420,430,440に表示される。
また、得意先の商品分類の有効度が中である場合に、第2のおすすめメッセージ設定処理のステップS81で、定番商品リスト502の最上位の定番商品の大分類(食品)が取得される。ステップS82〜S87で、最上位の定番商品と、大分類(食品)及び共通キーワードとしての小分類(魚類)が一致し、中分類が一致しないおすすめ商品のレコードが取得(選択)されず、第2のおすすめメッセージ設定処理が終了する。また、得意先の商品分類の有効度が小である場合にも、おすすめ商品のレコードが取得(選択)されない。
また、端末装置20で注文入力画面300が表示されている場合に、ユーザから操作部22を介して注文する商品情報の編集入力がなされ、注文確定ボタン311がクリック入力されると、商品の品名、単位名、発注数、備考を含む商品発注情報がサーバ10に送信される。サーバ10は、商品発注情報を端末装置20から受信して、商品の注文を受け付ける。サーバ10のCPU11は、例えば、通信部16を介して、商品発注情報を受信すると、担当者マスタテーブル50、得意先マスタテーブル60を参照し、商品注文内容を含むメールを作成し、送信元に対応する得意先及び営業担当者のメールアドレス54,64に送信する。
以上、本実施の形態によれば、サーバ10は、定番商品テーブル100の定番商品の情報と、商品マスタテーブル70のおすすめフラグ76が1のおすすめ商品の情報とを、商品分類(大分類コード78、中分類コード79、小分類コード80)に対応付けて記憶する。そして、サーバ10は、定番商品の情報を用いて、商品分類の登録数が多い順に定番商品をソートし、おすすめ商品の情報を用いて、前記ソートされた定番商品の上位から選択した商品分類と、全てのおすすめ商品の商品分類とを比較し、当該商品分類が一致する順におすすめ商品をソートする。そして、サーバ10は、前記ソートされた順におすすめ商品の情報を表示するおすすめ商品選択画面情報を生成し、当該おすすめ商品選択画面情報を端末装置20に表示させる。
このため、得意先の注文傾向及びニーズに答えた順に、おすすめ商品の情報をおすすめ商品選択画面に陳列できるので、定番商品と関連性の高いおすすめ商品を優先的にユーザにすすめることができ、得意先の購買意欲を高めることができ、商品卸会社が商品の販売促進を行うことができる。また、ユーザがおすすめ商品を手動で検索することが不要であり、得意先のニーズにマッチしたおすすめ商品の情報が優先的に表示されるので、おすすめ商品の取得時のユーザの負担を軽減できる。
また、サーバ10は、商品分類の階層順(大→中→小)に、商品分類の登録数が多い順に定番商品をソートする。このため、定番商品を細分化した商品分類でより適切にソートでき、得意先の注文傾向及びニーズにより答えた順におすすめ商品の情報をおすすめ商品選択画面に陳列できる。
また、サーバ10は、おすすめ商品を選択し、選択されたおすすめ商品のキャッチコピーを商品マスタテーブル70から読み出し、当該キャッチコピーをおすすめ商品選択画面に含める。このため、おすすめメッセージを表示することで、得意先の視野を広げ、商品の購入意欲を高めることができる。また、売り手側の商品卸会社にとっても、ビジネスチャンスを広げ、商品販売促進の効果を得ることができる。
また、サーバ10は、ソートされた上位の定番商品と下層(小分類)の商品分類が一致するおすすめ商品をおすすめメッセージ用に選択する。このため、おすすめメッセージを表示することで、得意先にとって本当は必要であったり、全く気にかけていなかった他の商品分類(大分類、中分類)のおすすめ商品の中からも、実は興味のある隠れた商品を見つけ出す手助けとなり、得意先の視野をさらに広げ、商品の購入意欲をさらに高めることができ、商品卸会社にとっても、ビジネスチャンスをさらに広げ、さらに商品販売促進の効果を得ることができる。
また、サーバ10は、得意先の商品分類の有効性が大である場合に、ソートされた上位の定番商品と下層(小分類)の商品分類が一致するおすすめ商品を選択し、有効性が中である場合に、ソートされた上位の定番商品と上層(大分類)及び下層の商品分類が一致するおすすめ商品を選択し、有効性が小である場合に、おすすめ商品を選択しない。このため、得意先の商品分類の有効性に応じて、より適切なおすすめメッセージを表示又は非表示にすることができる。
また、サーバ10は、ソートされた上位の定番商品の全層(大分類、中分類及び小分類)の商品分類と一致するおすすめ商品を選択しない。このため、おすすめ商品選択画面で優先的に表示され十分ユーザの目に付くおすすめ商品のおすすめメッセージの表示を避け、不要な情報の表示を防ぐことができる。
以上の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として記憶部15(ハードディスク)を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る情報処理装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、定番商品リストの最上位の小分類(例えば、魚類)と、おすすめ商品の小分類(例えば、魚類)とが、共通キーワードとして完全一致するおすすめ商品をおすすめメッセージの対象として選択する構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、定番商品リストの最上位の小分類(例えば、魚類)と、おすすめ商品の小分類(例えば、魚用)とが、共通キーワードを「魚」として部分一致するおすすめ商品を選択する構成としてもよい。また、複数商品に対応する複数のおすすめメッセージを選択して表示させる構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、商品卸会社毎に注文入力画面情報が同様のレイアウトである構成としたが、これに限定されるものではない。商品卸会社毎に注文入力画面情報等の表示情報が異なるレイアウトである構成としてもよい。
また、上記実施の形態における商品注文システム1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
顧客の端末装置に商品の注文入力画面を表示させる情報処理装置であって、
商品の注文入力時にデフォルト表示される定番商品の情報と、前記顧客にすすめるおすすめ商品の情報とを、商品分類に対応付けて記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された定番商品の情報を用いて、商品分類の登録数が多い順に定番商品をソートするソート手段と、
前記記憶手段に記憶されたおすすめ商品の情報を用いて、前記ソート手段によりソートされた定番商品の上位から順に選択した定番商品の商品分類と、全てのおすすめ商品の商品分類とを比較し、当該商品分類が一致する順におすすめ商品をソートする比較手段と、
前記比較手段によりソートされた順におすすめ商品の情報を表示するおすすめ商品表示情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成されたおすすめ商品表示情報を前記端末装置に表示させる制御手段と、を備える情報処理装置。
<請求項2>
前記商品分類は、複数の階層に分類された情報であり、
前記ソート手段は、商品分類の上位からの階層順に、商品分類の登録数が多い順に定番商品をソートする請求項1に記載の情報処理装置。
<請求項3>
前記記憶手段は、前記おすすめ商品のキャッチコピーを記憶し、
前記記憶手段に記憶されたおすすめ商品の情報を用いて、おすすめメッセージを表示するおすすめ商品を選択する選択手段を備え、
前記生成手段は、前記選択手段により選択されたおすすめ商品のキャッチコピーを前記記憶手段から読み出し、当該キャッチコピーをおすすめメッセージとして前記おすすめ商品表示情報に含める請求項2に記載の情報処理装置。
<請求項4>
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されたおすすめ商品の情報を用いて、前記ソート手段によりソートされた上位の定番商品と下層の商品分類が一致するおすすめ商品を選択する請求項3に記載の情報処理装置。
<請求項5>
前記記憶手段は、前記顧客の商品分類の有効性を記憶し、
前記選択手段は、前記商品分類の有効性が大である場合に、前記ソート手段によりソートされた上位の定番商品と下層の商品分類が一致するおすすめ商品を選択し、前記商品分類の有効性が中である場合に、前記ソート手段によりソートされた上位の定番商品と上層及び下層の商品分類が一致するおすすめ商品を選択し、前記商品分類の有効性が小である場合に、おすすめ商品を選択しない請求項3又は4に記載の情報処理装置。
<請求項6>
前記選択手段は、前記ソート手段によりソートされた上位の定番商品の全層の商品分類と一致するおすすめ商品を選択しない請求項3から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
<請求項7>
顧客の端末装置に商品の注文入力画面を表示させる情報処理装置のコンピュータを、
商品の注文入力時にデフォルト表示される定番商品の情報と、前記顧客にすすめるおすすめ商品の情報とを、商品分類に対応付けて記憶する記憶手段、
前記記憶手段に記憶された定番商品の情報を用いて、商品分類の登録数が多い順に定番商品をソートするソート手段、
前記記憶手段に記憶されたおすすめ商品の情報を用いて、前記ソート手段によりソートされた定番商品の上位から順に選択した定番商品の商品分類と、全てのおすすめ商品の商品分類とを比較し、当該商品分類が一致する順におすすめ商品をソートする比較手段、
前記比較手段によりソートされた順におすすめ商品の情報を表示するおすすめ商品表示情報を生成する生成手段、
前記生成手段により生成されたおすすめ商品表示情報を前記端末装置に表示させる制御手段、
として機能させるためのプログラム。