JP6297322B2 - パティキュレートフィルタ - Google Patents

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本発明は、パティキュレートフィルタに関する。詳しくは、ディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタに関する。
一般に、内燃機関から排出される排ガスには、炭素を主成分とする粒子状物質(PM:Particulate Matter)、不燃成分からなるアッシュなどが含まれ、大気汚染の原因となることが知られている。そのため、粒子状物質の排出量については、排ガスに含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)などの有害成分とともに年々規制が強化されている。そこで、これらの粒子状物質を排ガスから捕集して除去するための技術が提案されている。
例えば、上記粒子状物質を捕集するためのパティキュレートフィルタが内燃機関の排気通路内に設けられている。例えばディーゼルエンジンは、一定量の粒子状物質を排ガスとともに排出するため、ディーゼルパティキュレートフィルタ(Diesel Particulate Filter:DPF)が排気通路内に装着されている。パティキュレートフィルタとしては、基材が多孔質からなる多数のセルから構成され、多数のセルの入口と出口を交互に閉塞した、ウォールフロー型と呼ばれる構造のものが知られている(特許文献1、2)。ウォールフロー型パティキュレートフィルタでは、セル入口から流入した排ガスは、仕切られた多孔質のセル隔壁を通過し、セル出口へと排出される。そして、排ガスが多孔質のセル隔壁を通過する間に、粒子状物質が隔壁内部の細孔内にトラップされる。
また、近年ではさらなる浄化性能向上のために、上記フィルタにNOx浄化能を持たせることが検討されている。例えば、アンモニア等の還元作用により排ガス中のNOxを選択的に還元するSCR(Selective Catalytic Reduction)触媒を上記フィルタに設けたものが提案されている(特許文献3)。SCR触媒の一つの典型的な構成では、フィルタ基材の表面にSCR触媒がバインダとともに保持された構成の触媒層を備える。例えば、触媒層に用いられるSCR触媒としては、ZSM−5型等のゼオライトが挙げられる。また、触媒層に用いられるバインダとしては、アルミナゾルが挙げられる。このような触媒層を備えたフィルタに還元剤溶液(例えば尿素水)を供給すると、該還元剤溶液が加水分解することでアンモニアが生成する。このアンモニアがSCR触媒に吸着し、吸着したアンモニアの還元作用(例えば4NH+2NO+2NO→4N+6HO)により排ガス中のNOxが浄化される。
特開2007−185571号公報 特開2009−82915号公報 特開2004−60494号公報
上述のように、SCR触媒の一つの典型的な構成では、フィルタ基材の表面に触媒層を形成し、この触媒層にゼオライト(SCR触媒)をアルミナ(バインダ)により保持させている。しかしながら、本発明者の知見によると、バインダとしてアルミナを用いた場合、アルミナの塩基点で硝酸塩(例えばNO )が生成する場合があり得る。この硝酸塩の生成は、上記アンモニアの還元作用を阻害するとともに、該硝酸塩がアンモニアと反応することでNOx浄化に必要なアンモニアが消費されるため、NOx浄化性能が低下する要因になり得る。
本発明は、これらの事案に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、SCR触媒を備えたパティキュレートフィルタにおいて、排ガス中のNOxを効率よく浄化することができるパティキュレートフィルタを提供することである。
本発明のパティキュレートフィルタは、内燃機関の排気通路に配置されて該内燃機関から排出される排ガス中の粒子状物質(PM)を捕集するパティキュレートフィルタであって、基材と、該基材の表面に形成された触媒層とを備えている。前記触媒層は、アンモニアを吸着して排ガス中のNOxを還元するリン酸塩系ゼオライトからなる第1成分(主にSCR触媒として機能し得る)と、シリカを主成分とする第2成分(主にバインダとして機能し得る)とを含んでいる。そして、前記第1成分と前記第2成分との質量比(第1成分/第2成分)が1以上30以下である。本構成によると、SCR触媒の高い触媒活性が発現し、排ガス中のNOxを効率よく浄化することができる。
前記第1成分と前記第2成分との質量比(第1成分/第2成分)としては、概ね1以上30以下である。上記質量比が大きすぎると、リン酸塩系ゼオライトとシリカとを併用することによるNOx浄化性能向上効果が十分に得られないことがあり、上記質量比が小さすぎると、第1成分の含有量が相対的に低下してSCR触媒の量が減るため、SCR触媒により得られる触媒活性が不十分となることがある。したがって、上記質量比(第1成分/第2成分)は、概ね1以上30以下にすることが適当であり、好ましくは6以上25以下であり、特に好ましくは10以上20以下である。
ここで開示されるパティキュレートフィルタの好ましい一態様では、前記触媒層の全細孔容積の12%以上が細孔直径10μm以下の細孔である。細孔直径が10μm以下である細孔は、PMの捕集能に優れている。そのため、直径10μm以下の細孔の割合を全細孔容積の12%以上とすることにより、高いPM捕集効率を実現し得る。好ましい一態様では、前記触媒層の気孔率が50%〜70%である。このような触媒層の気孔率の範囲内であると、PMの捕集効率を損なうことなく圧損の上昇を抑制する効果が得られる。
ここで開示されるパティキュレートフィルタの好ましい一態様では、前記基材は、排ガス流入側の端部のみが開口した入側セルと、該入側セルに隣接し排ガス流出側の端部のみが開口した出側セルと、前記入側セルと前記出側セルとを仕切る多孔質の隔壁とを有するウォールフロー構造の基材である。そして、前記隔壁の内部に前記触媒層が形成されている。隔壁の内部に触媒層を形成することで、圧損の上昇を有効に抑制することができる。
ここで開示されるパティキュレートフィルタの好ましい一態様では、前記触媒層は、前記第1成分からなるゼオライト粒子と前記第2成分からなるシリカ粒子と溶媒とを混合して粉砕処理したスラリーを前記基材に付与(コート)することにより形成されている。そして、前記粉砕処理後のスラリーに含まれる前記ゼオライト粒子と前記シリカ粒子との混合粒子の平均粒径が、1μm以上6μm以下である。上記混合粒子の平均粒径が小さすぎると、ゼオライトの結晶構造が破壊され、触媒性能が低下傾向になることがある。その一方で、上記混合粒子の平均粒径が大きすぎると、上記スラリーを隔壁の内部に付与(コート)することができず、圧損が上昇する場合があり得る。
また、本発明によると、上述したパティキュレートフィルタを備えた排ガス浄化装置が提供される。すなわち、この排ガス浄化装置は、ここで開示される何れかのパティキュレートフィルタと、前記パティキュレートフィルタよりも前記排気通路の上流からアンモニアを生成するための還元剤溶液を供給する還元剤溶液供給手段とを備える。この構成によれば、NOx性能がより良く向上した排ガス浄化装置を提供することができる。
一実施形態の排ガス浄化装置を模式的に示す図である。 一実施形態のフィルタを模式的に示す斜視図である。 一実施形態のフィルタを説明するための断面模式図である。 図3のIV領域を拡大した模式図である。 第2成分としてアルミナを用いた場合のNOx浄化機構を示す図である。 第2成分としてシリカを用いた場合のNOx浄化機構を示す図である。 質量比(第1成分/第2成分)とNOx浄化率との関係を示すグラフである。 各例のNOx浄化率を対比するグラフである。 混合粒子の平均粒径とNOx浄化率との関係を示すグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本明細書において特に言及している事項以外の事柄であって本発明の実施に必要な事柄(例えばパティキュレートフィルタの自動車における配置に関するような一般的事項)は、当該分野における従来技術に基づく当業者の設計事項として把握され得る。本発明は、本明細書に開示されている内容と当該分野における技術常識とに基づいて実施することができる。
図1に示すように、本実施形態の排ガス浄化装置100は、内燃機関としてのディーゼルエンジン1に適用されたものである。まず、ディーゼルエンジン1の構成を簡単に説明する。なお、以下に説明するディーゼルエンジン1は、本発明の内燃機関の一例に過ぎない。本発明の排ガス浄化装置は、以下に説明するディーゼルエンジン1以外の内燃機関(例えばガソリンエンジン等)にも適用することができる。
ディーゼルエンジン1は、典型的には複数ある燃焼室2と、各燃焼室2に燃料を噴射する燃料噴射弁(図示せず)とを備えている。各燃焼室2は、吸気マニホルド4および排気マニホルド5と連通している。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して、排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に接続されている。コンプレッサ7aの入口は、エアクリーナ9に接続されている。吸気ダクト6の周りには、吸気ダクト6内を流れる空気を冷却するための冷却装置(インタークーラー)6aが配置されている。排気マニホルド5は、排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に接続されている。排気タービン7bの出口は、排ガスが流通する排気通路(排気管)3に接続されている。排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは、排ガス再循環通路(EGR通路)8を介して互いに連結されている。EGR通路8の周りには、EGR通路8内を流れるEGRガスを冷却するためのEGR冷却装置8aが配置されている。
排気通路(排気管)3内には、上流側(図1の左側)から下流側(図1の右側)に向かって順に、酸化触媒20、還元剤溶液供給手段50、パティキュレートフィルタ(以下、単にフィルタともいう。)10が配置されている。
酸化触媒(Diesel Oxidation Catalyst:DOC)20は、排ガス中の成分(例えばCOやHC)に対する酸化機能を有する触媒であり、例えばPt(白金)、ロジウム(Rh)のような貴金属触媒を担持したモノリス触媒から形成されている。ただし、酸化触媒20の種類は特に限定される訳ではない。酸化触媒20の具体的な構成は本発明を特徴付けるものではないため、ここでは詳細な説明は省略する。
フィルタ10は、酸化触媒20よりも排気管3の下流側に配置されている。図2は、フィルタ10の斜視図である。フィルタ10は、排ガスに含まれる粒子状物質(PM)を捕集可能な多孔質フィルタであり、PMの通過不能な多数の細孔が設けられている。また、フィルタ10は、SCR(Selective Catalytic Reduction:選択的接触還元)触媒を担持することで、排ガス中の窒素酸化物(NO)を浄化するものとして構成されている。
還元剤溶液供給手段50は、図1に示すように、フィルタ10よりも排気管3の上流側に配置されている。還元剤溶液供給手段50は、フィルタ10の排ガス流通方向における上流からアンモニアを生成するための還元剤溶液(ここでは尿素水)を供給する。この実施形態では、還元剤溶液供給手段50は、噴霧ノズル52とポンプ54とタンク56とを備えている。噴霧ノズル52は、ポンプ54を介してタンク56に接続されている。ポンプ54は、タンク56内の尿素水を噴霧ノズル52へ供給する。噴霧ノズル52へ供給された尿素水は、排気管3内に噴霧され、該排気管3内で上流から流れてくる排ガスとともに下流へと流されるとともに、加水分解してアンモニアを発生させる。このアンモニアがフィルタ10(典型的にはSCR触媒)に吸着し、吸着したアンモニアの還元作用により排ガス中のNOxが浄化される。
以下、本実施形態のフィルタ10をさらに詳細に説明する。図2はフィルタ10を模式的に示す斜視図であり、図3はフィルタ10を軸方向に切断した断面の一部を拡大した模式図であり、図4は図3のIV領域を拡大した模式図である。
図2および図3に示すように、フィルタ10は、ウォールフロー構造の基材11と、触媒層18とを備えている。基材11は、排ガス流入側の端部のみが開口した入側セル12と、該入側セル12に隣接し排ガス流出側の端部のみが開口した出側セル14と、入側セル12と出側セル14とを仕切る多孔質の隔壁16とを有している。基材には、例えば、コージェライト等のセラミックスまたは耐熱合金等からなるハニカム体などを用いることができる。
入側セル12は、排ガス流入側の端部のみが開口しており、出側セル14は、入側セル12に隣接し排ガス流出側の端部のみが開口している。この実施形態では、入側セル12は、排ガス流出側の端部が封止部15で目封じされており、出側セル14は、排ガス流入側の端部が封止部17で目封じされている。隣接する入側セル12と出側セル14との間には、隔壁16が形成されている。この隔壁16によって入側セル12と出側セル14とが仕切られている。隔壁16は、排ガスが通過可能な多孔質構造である。隔壁16の厚みとしては特に限定されないが、概ね200μm〜800μm程度であるとよい。このような隔壁の厚みの範囲内であると、PMの捕集効率を損なうことなく圧損の上昇を抑制する効果が得られる。
<触媒層>
触媒層18は、前述したSCR触媒を含む層であり、隔壁16の内部に設けられている。触媒層18は、図4に示すように、SCR触媒として機能し得る第1成分18aと、バインダとして機能し得る第2成分18bとを含んでいる。第1成分18aは、リン酸塩系ゼオライトから構成されている。また、第2成分18bは、シリカ(SiO)を主成分として構成されている。このようにフィルタ10の触媒層18において、リン酸塩系ゼオライト18aからなる第1成分18aとシリカを主成分とする第2成分18bとを併用することにより、SCR触媒の高い触媒活性が発現し、排ガス中のNOxを効率よく浄化することができる。
<第1成分(リン酸塩系ゼオライト)>
ここで開示されるフィルタ10の触媒層18に備えられる第1成分18aは、リン酸塩系ゼオライトを主体として構成されている。ここでいうリン酸塩系ゼオライトとは、基本骨格を構成する元素として少なくともケイ素(Si)およびリン(P)を含むゼオライト全般をいう。リン酸塩系ゼオライトとしては特に限定されないが、例えば骨格内にアルミニウム(Al)等の陽イオンが置換されたリン酸塩系ゼオライトであり得る。例えば、Si/(Si+Al+P)のモル比が0.01〜0.2(好ましくは0.05〜0.2)であるシリコアルミノホスフェート(SAPO)の使用が好ましい。SAPOとしては、SAPO−5、SAPO−11、SAPO−34等が例示される。これらの1種または2種以上を用いることができる。また、Fe、CuおよびVなどの遷移金属をイオン交換法によって担持した遷移金属担持リン酸塩系ゼオライトを用いてもよい。遷移金属の担持量としては特に限定されないが、概ね0.5質量%〜10質量%(好ましくは1質量%〜5質量%)であり得る。リン酸塩系ゼオライトの形状(外形)は特に制限されないが、強度、製造容易性等の観点から、通常は、球状または楕円球状のゼオライトを好ましく使用し得る。リン酸塩系ゼオライトは平均粒径(TEM観察により求められる粒径の平均値)は特に限定されないが、排ガスとの接触面積を高める観点からは1μm〜10μm程度であるとよい。
<第2成分(シリカ)>
ここで開示されるフィルタ10の触媒層18に備えられる第2成分18bは、シリカを主成分として構成されている。シリカとしては、非結晶性シリカであるか、あるいは結晶性が高い結晶性シリカを包含しているかを問わずに使用することができる。なお、本明細書において「シリカを主成分とする」とは、シリカの含有量が第2成分全体(総量)に対して50質量%以上であることを意味する。したがって、シリカの含有量が第2成分全体に対して50質量%以上(好ましくは80質量%以上、より好ましくは90質量%以上)である限りにおいて、シリカ以外の成分を含み得る。例えば、機械強度の増加、耐久性(熱安定性)の向上などを目的として、シリカ以外の成分、例えばアルミナを50質量%未満(好ましくは20質量%未満、より好ましくは10質量%未満)の割合で含む複合酸化物であってもよい。ここで開示される技術では、シリカとアルミナとの質量比が100:0〜2:1(好ましくは100:0〜3:2)である複合酸化物からなる第2成分18bを含む触媒層18を好ましく採用し得る。
<第1成分/第2成分の質量比>
ここで開示されるフィルタ10の触媒層18において、第1成分18aと第2成分18bとの質量比(第1成分/第2成分)は、概ね1以上30以下であるとよい。上記質量比(第1成分/第2成分)が大きすぎると、リン酸塩系ゼオライトとシリカとを併用することによるNOx浄化性能向上効果が十分に得られないことがある。その一方、上記質量比(第1成分/第2成分)が小さすぎると、第1成分の含有量が相対的に低下してSCR触媒の量が減るため、SCR触媒により得られる触媒活性が不十分となり、排ガス浄化用触媒の浄化性能が低下傾向になることがある。したがって、上記質量比(第1成分/第2成分)は、概ね1以上30以下にすることが適当であり、好ましくは6以上25以下であり、特に好ましくは10以上20以下である。
なお、本発明を実施する上で、ここに開示されるフィルタ10の触媒層18において、リン酸塩系ゼオライトからなる第1成分18aとシリカを主成分とする第2成分18bとを上記質量比で用いることにより、NOx浄化性能が向上する機構について解明する必要はないが、以下のようなことが考えられる。ここで図5(a)および(b)は、第2成分としてアルミナを用いた場合のSCR触媒のNOx浄化機構を示す図であり、図6は第2成分としてシリカを用いた場合のSCR触媒のNOx浄化機構を示す図である。
図5(a)および(b)に示すように、第2成分としてアルミナ(図中ではAlで示す。)を用いた場合、アルミナは両性酸化物であり、シリカに比べて塩基点が多いので、該塩基点で窒素酸化物(例えばNO )を吸着し、アンモニアの還元作用(例えば4NH+2NO+2NO→4N+6HO)を阻害する。また、該硝酸塩がアンモニアと反応して硝酸アンモニウムを生成することにより、NOx浄化に必要なアンモニアを消費するため、NOx浄化性能が低下する要因になり得る。
これに対し、図6に示すように、第2成分としてシリカ(図中ではSiで示す。)を用いた場合、シリカは酸性酸化物であり、アルミナに比べて塩基点が少ない(酸点が多い)ことから、アルミナを用いたときのような硝酸塩(例えばNO )の吸着が抑制され、該硝酸塩に起因してアンモニアが消費されるような不都合を解消することができる。また、シリカの酸点を介して還元剤溶液(例えば尿素水)の加水分解が効率よく生じるため、還元剤溶液の反応性が向上し、アンモニアの生成速度が加速する。このアンモニアがリン酸塩系ゼオライトの表面へと移動(スピルオーバー)することで、多量のNOxを短時間で浄化することができる。つまり、リン酸塩系ゼオライトとシリカとを上記質量比で併用することによって、シリカからリン酸塩系ゼオライトへのアンモニアの移動が効率よく行われ、シリカでの加水分解(アンモニアの生成)→アンモニアの移動→リン酸塩系ゼオライトでの浄化という一連の作用効果が相乗的に発揮されることで、従来に比して高いNOx浄化性能が発現するものと考えられる。
ここで開示されるフィルタ10に備えられる触媒層18は、該触媒層18の全細孔容積の12%以上(例えば12%〜30%、好ましくは15%〜20%)が細孔直径10μm以下の細孔であることが好ましい。ここで触媒層18の全細孔容積のうち細孔直径10μm以下の細孔により形成されている容積の割合は、ガス吸着法(典型的には窒素吸着法)に基づく細孔分布測定により把握するものとする。細孔直径が10μm以下である細孔は、PMの捕集性能に優れている。そのため、直径10μm以下の細孔の割合を全細孔容積の12%以上とすることにより、高いPM捕集効率を実現し得る。また、触媒層18の気孔率(基材と触媒層とを合わせた気孔率)は特に限定されるものではないが、概ね50%〜70%(例えば55%〜70%、より好ましくは55%〜65%)であることが低圧損かつPM捕集効率を高めるという観点で好ましい。触媒層18の気孔率が大きすぎると、PMがすり抜けたり機械的強度が低下したりする場合があり、一方、触媒層18の気孔率が小さすぎると、圧損が上昇するため好ましくない。なお、触媒層18の気孔率は、ガス吸着法(典型的には窒素吸着法)に基づく測定により把握するものとする。
ここで開示される触媒層18のコート量(成形量)としては、50g/L〜150g/L程度が適当であり、70g/L〜100g/L程度が好ましい。ここで触媒単位容積(1L)は、基材の純容積に加えて内部の空隙(セル)容積を含む(即ち当該空隙(セル)内に形成された触媒層を含む)嵩容積(1L)をいう。
上述したような構成の触媒層18は、第1成分からなるゼオライト粒子と第2成分からなるシリカ粒子と溶媒(例えば水)とを混合して粉砕処理(例えば湿式)したスラリーを隔壁16の内部に付与コート(例えばスラリーを減圧して吸引コートもしくはエアーブローにより吹き付けコート)することにより形成することができる。ここで、上記粉砕処理後のスラリーに含まれるゼオライト(第1成分)粒子とシリカ(第2成分)粒子との混合粒子の平均粒径(D50径)は、概ね1μm以上6μm以下であることが好ましい。上記混合粒子の平均粒径が小さすぎると、上記粉砕時にゼオライトの結晶構造が破壊され、触媒性能が低下傾向になる場合がある。一方、上記混合粒子の平均粒径が大きすぎると、上記スラリーを隔壁の内部に付与(コート)することができず、圧損が上昇する場合がある。したがって、上記混合粒子の平均粒径としては、概ね1μm以上6μmにすることが適当であり、好ましくは2μm以上4μm以下である。なお、上記混合粒子の平均粒径(D50径)は、レーザ散乱法に基づく測定により把握するものとする。
<試験例1>
以下、本発明に関する試験例を説明するが、本発明を以下の試験例に示すものに限定することを意図したものではない。
<実施例1>
第1成分としてCu担持SAPO−34(Cu担持量3質量%)と、第2成分としてSiOゲル(日産化学工業株式会社製スノーテックスS)とを用意した。このCu担持SAPO−34とSiOゲルとを質量比(SAPO/SiO)が0.4となるように秤量して純水と混合し、攪拌、乾式で平均粒径(ゼオライト粒子とシリカ粒子との混合粒子)が3.0μmとなるまで粉砕してスラリーを得た。このスラリーを用いて、コージェライト基材(図2および図3に示すウォールフロー型基材:直径129mm、全長150mm、容積2000cm、気孔率65%)の隔壁に浸透させ、乾燥および焼成することにより、隔壁の内部に触媒層を形成した。触媒層のコート量は80g/L、触媒層の気孔率は60%、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合は15%とした。このようにして第1成分および第2成分を含む触媒層を備えたフィルタ触媒を得た。実施例1のフィルタ触媒の性状を表1の該当欄に示す。
<実施例2>
SAPO/SiOの質量比を6.0とし、触媒層の気孔率を61%、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を14%とした。それ以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。実施例2のフィルタ触媒の性状を表1の該当欄に示す。
<実施例3>
SAPO/SiOの質量比を25とし、触媒層の気孔率を59%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を16%とした。それ以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。実施例3のフィルタ触媒の性状を表1の該当欄に示す。
<実施例4>
第2成分としてSiO−Al複合酸化物(質量比Si:Al=2:1)を使用し、SAPO/SiO−Alの質量比を12.8とし、触媒層の気孔率を60%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を15%とした。それ以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。実施例6のフィルタ触媒の性状を表1の該当欄に示す。
<比較例1>
SAPO/SiOの質量比を0.4とし、触媒層の気孔率を62%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を10%とした。それ以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。比較例1のフィルタ触媒の性状を表1の該当欄に示す。
<比較例2>
SAPO/SiOの質量比を40とし、触媒層の気孔率を60%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を17%とした。それ以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。比較例2のフィルタ触媒の性状を表1の該当欄に示す。
<比較例3>
第2成分としてAlゲルを使用し、SAPO/Alの質量比を12.8とし、触媒層の気孔率を60%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を15%とした。それ以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。比較例3のフィルタ触媒の性状を表1の該当欄に示す。
<比較例4>
第2成分としてSiO−Al複合酸化物(Si:Al=1:2)を使用し、SAPO/SiO−Alの質量比を12.8とし、触媒層の気孔率を60%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を15%とした。それ以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。比較例4のフィルタ触媒の性状を表1の該当欄に示す。
さらに各例のフィルタ触媒について硝酸塩の生成の有無を調べた。具体的には、各例のフィルタ触媒で用いた第2成分の粉末を用いて、NOxを含むガス(NO(200ppm)、NO(200ppm)、O(10%)、その他はHe)を100mL/minで流通させ、200℃でFT−IRスペクトル測定を行い、硝酸塩の生成の有無を調べた。ここではNO に起因する1300−1600cm−1のピークの有無を調べた。結果を表1の該当欄に示す。表1に示すように、第2成分がアルミナを主成分とする比較例3、4では、FT−IRスペクトルにおいてNO に起因するピークが観測されたのに対し、第2成分がシリカを主成分とする実施例1〜4では、NO に起因するピークが観測されなかった。
各例のフィルタ触媒のNOx浄化能を評価した。具体的には、各例のフィルタ触媒を2Lディーゼルエンジン(回転数1600rpm、トルク90Nm、触媒入り温度300℃、ガス量25g/sec)の排気管に取り付け、フィルタ触媒に対し排ガスを流通させ、NOx浄化率を測定した。フィルタ触媒よりも排気管の上流側にはインジェクタを設置し、該インジェクタからアンモニアを生成するための還元剤溶液としての尿素水を添加した。ここでNOx浄化率(%)は、「(触媒入りガスのNOx濃度(ppm)−触媒出ガスのNOx濃度(ppm))/触媒入りガスのNOx濃度(ppm)」×100により算出した。結果を表1の該当欄に示す。また、実施例1〜3および比較例1、2の結果を図7に、実施例1、4および比較例3、4の結果を図8に示す。
また、各例のフィルタ触媒のPMの捕集数を評価した。具体的には、各例のフィルタ触媒を2Lディーゼルエンジンの排気管に取り付け、触媒をすり抜けたPMをPM計測器で測定した。結果を表1の該当欄に示す。また、各例のフィルタ触媒の圧損を評価した。具体的には、各例のフィルタ触媒に対して排ガス流通方向にエアーを5m/minで流通させた。そして、フィルタ触媒の前後に圧力センサを取り付け、2つの圧力センサの測定値の差を圧損とした。結果を表1の該当欄に示す。
Figure 0006297322
表1および図8に示すように、第2成分がシリカを主成分とする実施例1〜4のフィルタ触媒は、第2成分がアルミナを主成分とする比較例3、4のフィルタ触媒に比べて、NOx浄化率が高く、NOx浄化性能に優れるものであった。また、表1および図7に示すように、第1成分と第2成分との質量比を1〜30の範囲内とした実施例1〜4のフィルタ触媒は、上記質量比が1を下回る若しくは30を上回る比較例1、2のフィルタ触媒に比べて、NOx浄化率が格段に向上するとともに、圧損およびPM捕集数についても良好なレベルであった。この結果から、第1成分と第2成分との質量比は、概ね1〜30の範囲内とすることが適当であり、好ましくは6〜25である。
<試験例2>
本例では、上述した実施例1のフィルタ触媒作製過程において、粉砕処理後のスラリーに含まれるゼオライト粒子とシリカ粒子との混合粒子の平均粒径を0.8μm〜7μmの間で異ならせてフィルタ触媒を作製した。
<実施例5>
平均粒径が2.0μmとなるまでスラリーを粉砕し、触媒層の気孔率を61%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を15%としたこと以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。実施例5のフィルタ触媒の性状を表2の該当欄に示す。
<実施例6>
平均粒径が5.0μmとなるまでスラリーを粉砕し、触媒層の気孔率を59%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を19%としたこと以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。実施例6のフィルタ触媒の性状を表2の該当欄に示す。
<実施例7>
平均粒径が0.8μmとなるまでスラリーを粉砕し、触媒層の気孔率を60%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を14%としたこと以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。実施例7のフィルタ触媒の性状を表2の該当欄に示す。
<実施例8>
平均粒径が7.0μmとなるまでスラリーを粉砕し、触媒層の気孔率を58%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を21%としたこと以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。実施例8のフィルタ触媒の性状を表2の該当欄に示す。
<実施例9>
触媒層のコート量を140g/Lとし、触媒層の気孔率を48%とし、触媒層の全細孔容積に対して細孔直径10μm以下の細孔が占める割合を26%としたこと以外は実施例1と同様の手順にてフィルタ触媒を得た。実施例9のフィルタ触媒の性状を表2の該当欄に示す。
各例のフィルタ触媒について、試験例1と同様の手順で圧損、PM捕集数およびNOx浄化率を測定した。結果を表2の該当欄および図9に示す。
Figure 0006297322
表2および図9から明らかなように、粉砕処理後のスラリーに含まれるゼオライト粒子とシリカ粒子との混合粒子の平均粒径が小さすぎても大きすぎても、NOx浄化率は低下傾向を示した。ここで供試したフィルタ触媒の場合、上記混合粒子の平均粒径を2μm〜5μmとすることによって、68%以上という極めて高いNOx浄化率を達成できた。この結果から、上記混合粒子の平均粒径は2μm〜5μmの範囲内とすることが好ましい。
以上、本実施形態のパティキュレートフィルタ10ならびに該フィルタ10を備えた排ガス浄化装置100について例示したが、パティキュレートフィルタ10ならびに排ガス浄化装置100の構造は、上述した何れの実施形態にも限定されない。
この排ガス浄化装置100は、例えば、ディーゼルエンジンなど、排気温度が比較的低い排ガス中の有害成分(特にNOx)を浄化する装置として特に好適である。ただし、本発明の排ガス浄化装置100は、ディーゼルエンジンの排ガス中の有害成分を浄化する用途に限らず、他のエンジン(例えばガソリンエンジン)から排出された排ガス中の有害成分を浄化する種々の用途にて用いることができる。
1 内燃機関
3 排気管
10 パティキュレートフィルタ
11 基材
12 入側セル
14 出側セル
16 隔壁
18 触媒層
18a 第1成分
18b 第2成分
50 還元剤溶液供給手段
100 排ガス浄化装置

Claims (5)

  1. 内燃機関の排気通路に配置されて該内燃機関から排出される排ガス中の粒子状物質を捕集するパティキュレートフィルタであって、
    基材と、触媒層とを備えており、
    前記基材は、排ガス流入側の端部のみが開口した入側セルと、該入側セルに隣接し排ガス流出側の端部のみが開口した出側セルと、前記入側セルと前記出側セルとを仕切る多孔質の隔壁とを有するウォールフロー構造の基材であり、
    前記隔壁の内部に前記触媒層が形成されており、
    前記触媒層は、アンモニアを吸着して排ガス中のNOxを還元するリン酸塩系ゼオライトからなる第1成分と、シリカを主成分とする第2成分とを含んでおり、
    前記第1成分と前記第2成分との質量比(第1成分/第2成分)が、1以上30以下であり、
    前記触媒層は、前記第1成分からなるゼオライト粒子と前記第2成分からなるシリカ粒子と溶媒との混合粒子であって平均粒径が2μm以上5μm以下の粒子を含むスラリーの焼成物からなる、パティキュレートフィルタ。
  2. 前記第1成分と前記第2成分との質量比(第1成分/第2成分)が、6以上25以下である、請求項1に記載のパティキュレートフィルタ。
  3. 前記触媒層において、細孔直径10μm以下の細孔に対応する細孔容積が、前記触媒層の全細孔容積の12%以上である、請求項1または2に記載のパティキュレートフィルタ。
  4. 前記触媒層の気孔率が、50%〜70%である、請求項1〜3の何れか一つに記載のパティキュレートフィルタ。
  5. 請求項1〜の何れか一つに記載のパティキュレートフィルタと、
    前記パティキュレートフィルタよりも前記排気通路の上流からアンモニアを生成するための還元剤溶液を供給する還元剤溶液供給手段と
    を備えた、排ガス浄化装置。
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