JP6293121B2 - 内燃機関用のピストン - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用のピストンであって、ピストンヘッドおよびピストンスカートを備え、ピストンヘッドが、環状のリング部と、このリング部の領域に環状のクーリングチャンネルとを有し、ピストンスカートが、ボス孔を備えた複数のピストンボスを有し、該ピストンボスが、ボス結合部を介してそれぞれピストンヘッドの下側に配置されており、ピストンボスが、摺動面を介して互いに結合されている、内燃機関用のピストンに関する。
最近の内燃機関では、ピストンのピストン頂面の領域がさらされる温度負荷がますます高くなっている。その結果、運転時にピストンヘッドとピストンスカートとの間に著しい温度差が生ぜしめられる。それによって、冷機時のエンジンにおけるピストンの組込みクリアランスも、暖機時のエンジンにおける組込みクリアランスとは異なってしまう。
本発明の課題は、このような形式のピストンを改良して、運転時にピストンヘッドとピストンスカートとの間で、より均一な温度分配が生じるようなピストンを提供することである。
この課題の解決手段は、クーリングチャンネルの、リング部の領域に延在する壁が傾きを有していて、ピストン中心軸線に対して鋭角の角度を成しており、摺動面とボス孔との間に配置された、外部に対して閉鎖された少なくとも1つの孔が設けられており、この少なくとも1つの孔が、クーリングチャンネルに開口しており、クーリングチャンネルおよび前記少なくとも1つの孔が、低融点の金属または低融点の金属合金の形の冷却媒体を含んでいることにある。
本発明によるピストンは、ピストン頂面の領域で形成された熱が、ピストンヘッドを介してピストンに導かれ、かつ比較的大面積の摺動面を介して放出されることによりすぐれている。これによって、運転時にはピストン全体にわたって一層均一な熱分配が達成される。さらに、ピストン全体の一層効果的な冷却が得られる。
本発明において設定された、クーリングチャンネルの、リング部の領域に延在する壁の傾きにより、エンジン運転中に冷却媒体が下降運動時ではこの領域にほとんど接触しなくなり、上昇運動時に小規模でのみ接触するようになる。冷却媒体は、それどころかほぼ線状に上方もしくは下方に向かって運動させられる。すなわち、本発明において設定された傾きは、エンジン運転中に運動させられる冷却媒体と、クーリングチャンネルの、リング部の領域に延在する壁との間に死角を形成しているので、ピストン頂面の領域で熱を吸収した、運動している冷却媒体は、この死角に位置する壁領域とは接触しないか、または僅かにしか接触しない。これによって、リング部の過熱が回避され、ひいてはこれに伴うリング溝およびリングランドの領域におけるオイルカーボン形成の危険が回避される。
付加的にピストンヘッドの下側が冷却オイルによって冷却されると、オイルカーボンの形成が回避される。さらに、全体的には冷却オイル消費量が減じられる。
ピストンボスとピストンスカートの間の領域の付加的な加熱によって、ピストンスカートの付加的な熱膨張が生ぜしめられ、それによってピストンとシリンダとの間の暖機クリアランスが減じられる。このことは特に、ピストン材料の熱膨張率よりも高い熱膨張率を有する軽金属材料、たとえばアルミニウムを主体とした材料からなるクランクケースが使用される場合に有利である。
別の有利な改良形は、従属形式の請求項から明らかである。
クーリングチャンネルの、リング部の領域に延在する壁とピストン中心軸線とが成す角度は、有利には10°より大きくない。これにより、クーリングチャンネルが過剰に狭められたり、それに伴って冷却能力が低下することが回避される。同じ理由により、この壁の傾きは、リング部の最下位のリング溝の上縁部の高さを起点としていると有利である。
燃焼キャビティが設けられている場合、燃焼キャビティと、クーリングチャンネルに収容された冷却媒体との熱伝達を最適化するために、クーリングチャンネルの、燃焼キャビティの領域に延在する壁が、燃焼キャビティの壁の輪郭に対して平行に延びていると有利である。
冷却媒体としての使用のために適している低融点の金属は、特にナトリウムまたはカリウムである。低融点の金属合金としては、特にガリンスタン(登録商標)合金、低融点のビスマス合金およびナトリウムカリウム合金が使用され得る。
いわゆる「ガリンスタン(登録商標)合金」と呼ばれる合金は、ガリウムとインジウムとスズとから成る、室温で液状の合金系である。これらの合金は、ガリウム65質量%〜95質量%と、インジウム5質量%〜26質量%と、スズ0質量%〜16質量%とから成る。有利な合金は、たとえばガリウム68質量%〜69質量%と、インジウム21質量%〜22質量%と、スズ9.5質量%〜10.5質量%とを含有する合金(融点−19℃)、ガリウム62質量%と、インジウム22質量%と、スズ16質量%とを含有する合金(融点10.7℃)、ならびにガリウム59.6質量%と、インジウム26質量%と、スズ14.4質量%とを含有する合金(三元共晶、融点11℃)である。
低融点のビスマス合金としては数多くのものが知られている。低融点のビスマス合金には、たとえば以下のような合金が属している:
LBE(鉛ビスマス共晶合金、融点124℃)、ローズメタル(Roses Metall)(ビスマス50質量%、鉛28質量%およびスズ22質量%、融点98℃)、オリオンメタル(Orionmetall)(ビスマス42質量%、鉛42質量%およびスズ16質量%、融点108℃);
クイックはんだ(Schnelllot)(ビスマス52質量%、鉛32質量%およびスズ16質量%、融点96℃)、ダルセメタル(d'Arcets-Metall)(ビスマス50質量%、鉛25質量%およびスズ25質量%)、ウッドメタル(Woodsches Metall)(ビスマス50質量%、鉛25質量%、スズ12.5質量%およびカドミウム12.5質量%、融点71℃)、リポヴィッツメタル(Lipowitzmetall)(ビスマス50質量%、鉛27質量%、スズ13質量%およびカドミウム10質量%、融点70℃)、ハーパースメタル(Harpers Metall)(ビスマス44質量%、鉛25質量%、スズ25質量%およびカドミウム6質量%、融点75℃)、セロロー(Cerrolow)117(ビスマス44.7質量%、鉛22.6質量%、インジウム19.1質量%、スズ8.3質量%およびカドミウム5.3質量%、融点47℃);
セロロー(Cerrolow)174(ビスマス57質量%、インジウム26質量%、スズ17質量%、融点78.9℃)、フィールドメタル(Fields Metall)(ビスマス32質量%、インジウム51質量%、スズ17質量%、融点62℃)ならびにウォーカ合金(Walkerlegierung)(ビスマス45質量%、鉛28質量%、スズ22質量%およびアンチモン5質量%)。
適当なナトリウムカリウム合金は、カリウム40質量%〜90質量%を含有していてよい。特に適しているのは、カリウム78質量%およびナトリウム22質量%を有する共晶合金ナック(Nak)である(融点−12.6℃)。
冷却媒体は、付加的にリチウムおよび/または窒化リチウムを含有していてよい。充填の際に窒素が保護ガスとして使用される場合、この保護ガスはリチウムと反応して窒化リチウムを生成することができ、こうしてクーリングチャンネルから除去され得る。
充填中に場合によっては存在する乾燥した空気が冷却媒体と反応した場合には、冷却媒体がさらに、酸化ナトリウムおよび/または酸化カリウムを含有していてよい。
有利には、1つの摺動面と1つのボス孔との間にそれぞれ配置された4つの孔が設けられている。これにより、ピストンにおける特に均一な温度分配が達成される。
クーリングチャンネルもしくは前記少なくとも1つの孔に収容された冷却媒体の量は、冷却媒体の熱伝導率および所望の温度制御の度合いに関連している。有利には、冷却媒体が、クーリングチャンネルの高さの1/2までの高さの充填レベルを有しており、これによって、所望のシェーカ効果、ひいてはピストンにおける特に効果的な熱分配が得られる。
特に、エンジン運転時にピストン内に流出する燃焼熱の割合を制限したい場合、このことは、装入される冷却媒体の量によって制御され得る。ピストンの機能を確保するために、時には冷却媒体によるクーリングチャンネル容積の3%〜10%の充填で既に十分であることが判明した。
以下に、本発明の実施形態を添付の図面につき詳細に説明する。図面は、縮尺通りには図示されていない。
本発明によるピストンの1実施形態を示す部分断面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 図3に示した孔を拡大して示す部分断面図である。 図3に示したクーリングチャンネルを拡大して示す部分断面図である。
図1〜図5には、本発明によるピストン10の実施形態が図示されている。ピストン10は、単一の部分または複数部分から成るピストンであってよい。またピストン10は、鉄主体の材料および/または軽金属材料から製造されていてよいが、鉄主体の材料が好ましい。
図1〜図3には、一体型のスリッパスカートピストン10が例示的に図示されている。ピストン10は、ピストンヘッド11を有する。このピストンヘッド11は、燃焼キャビティ13を備えたピストン頂面12と、環状のトップランド14と、ピストンリング(図示せず)を収容するためのリング部15とを有している。リング部15の高さには、環状のクーリングチャンネル23が設けられている。さらにピストン10は、複数のピストンボス17と、ピストンピン(図示せず)を収容するための複数のボス孔18とを備えたピストンスカート16を有する。ピストンボス17は、ボス結合部19を介してそれぞれピストンヘッド11の下側11aに結合されている。ピストンボス17は、摺動面21,22を介して互いに結合されている(特に図2参照)。
クーリングチャンネル23の、リング部15の領域に延びる壁23aは、傾きを有し、ピストン中心軸線Mに対して最大10°までの鋭角の角度αを成している。この傾きは、リング部15の一番下のリング溝15aの上縁部の領域辺りを起点として、クーリングチャンネル23の上端部にまで続く。クーリングチャンネル23の、燃焼キャビティ13の領域に延在する壁23bは、燃焼キャビティ13の壁13aの輪郭に対して平行に延びている。
ピストンスカート16は、本実施形態においては、4つの孔24a、24b、24c、24dを有している。これらの孔24a〜24dは、本実施形態では、ほぼ軸線方向に、かつピストン中心軸線Mに対して平行に延びている。しかし孔24a〜24dは、ピストン中心軸線Mに対して特定の角度で傾けられて延在していてもよい。孔24a〜24dは、1つの摺動面21,22と1つのボス孔18との間にそれぞれ配置されている。孔24a〜24dは、それぞれクーリングチャンネル23に開口している。
本実施形態において、ピストン10は、たとえば自体公知の形式で鋳造されていてよく、その際、クーリングチャンネル23および孔24a〜24dは、自体公知の手段で塩中子を用いて成形され得る。重要となるのは、少なくとも1つの孔24aが、外部に通じた開口25を有することである。本発明よれば、冷却媒体27、つまり、さらに上で例示的に挙げたような低融点の金属または低融点の金属合金が、開口25を通じて孔24a内に充填される。冷却媒体27はこの孔24aからクーリングチャンネル23ならびにその他の孔24b〜24d内に分配される。開口25は、引き続き密に閉鎖され、本実施形態においては、圧入された鋼球26を用いて閉鎖される。また開口25は、たとえばカバーの溶接またはキャップのプレス嵌めによっても閉鎖され得る(図示せず)。
孔24a〜24dのサイズおよび冷却媒体27の充填量は、ピストン10のサイズおよび材料に左右される。平均的には、ピストン1つ当たり約10g〜40gの冷却媒体27が必要とされる。冷却能力は、加えられる冷却媒体27の量により、熱伝導率を考慮して調整され得る。たとえば、クーリングチャンネル23の高さのほぼ1/2に相当するクーリングチャンネル23内の充填レベルが適している。この場合には、運転時に、ピストンにおける特に有効な熱分配のための、自体公知のシェーカ効果が付加的に利用され得る。運転時に220℃の温度を有する冷却媒体27としてのナトリウムに関しては、350kW/mの冷却出力において、約260℃のピストン10の最大表面温度が生ぜしめられる。
それに加えて、ピストンヘッド11の下側11aは、冷却オイルを吹き付けることによって冷却され得る。
孔24aを充填するためには、開口25を通じてランスが導入され、窒素または別の適当な不活性ガスまたは乾燥した空気によって孔24がパージされる。冷却媒体27を導入するためには、冷却媒体27が、保護ガス(たとえば窒素、不活性ガスまたは乾燥した空気)下に開口25を通って案内されるので、冷却媒体27は、孔24aもしくはクーリングチャンネル23内へ収容される。
孔24aを充填するための別の方法は、窒素、不活性ガスまたは乾燥した空気を用いたパージの後に、孔24a〜24dおよびクーリングチャンネル23が排気され、冷却媒体27が真空中に導入されることにより特徴付けられている。これによって、冷却媒体27は、一層容易にクーリングチャンネル23内で往復運動することができると共に孔24a〜24dに対して出入り運動することができる。なぜならば、冷却媒体が保護ガスの存在によって妨げられないからである。
保護ガスをクーリングチャンネル23もしくは孔24a〜24dから除去するための別の手段は、窒素または乾燥した空気(つまり、実質的には窒素と酸素とから成る混合物)を保護ガスとして使用し、そして冷却媒体27に少量のリチウムを添加することにあり、経験によれば、ガス空間(つまり、クーリングチャンネル23の容積+孔24a〜24dの容積)の1立方センチメートル当たり約1.8mg〜2.0mgのリチウムを添加することにある。たとえばナトリウムおよびカリウムは酸素と反応して酸化物を生成するのに対して、リチウムは窒素と反応して窒化リチウムを生成する。したがって、保護ガスは、ほぼ完全に冷却媒体27内に固体として結合される。

Claims (10)

  1. 内燃機関用のピストン(10)であって、
    ピストンヘッド(11)およびピストンスカート(16)を備え、
    該ピストンヘッド(11)が、燃焼キャビティ(13)を有するピストン頂面(12)と、前記ピストンヘッド(11)の外周面に設けられた環状のリング部(15)と、ピストン中心軸線(M)に対し垂直な方向で、前記燃焼キャビティ(13)及び前記リング部(15)の間の領域に設けられた環状のクーリングチャンネル(23)とを有し、
    前記ピストンスカート(16)が、ボス孔(18)を備えた複数のピストンボス(17)を有し、該ピストンボス(17)が、ボス結合部(19)を介してそれぞれ前記ピストンヘッド(11)の下側(11a)に配置されており、
    前記ピストンボス(17)が、摺動面(21,22)を介して互いに結合されている、内燃機関用のピストン(10)において、
    前記クーリングチャンネル(23)は、前記リング部(15)の側に位置する第1の壁(23a)と、前記燃焼キャビティ(13)の側に位置する第2の壁(23b)と、前記第1の壁(23a)及び前記第2の壁(23b)を繋ぐ前記ピストン頂面(12)の側に位置する第3の壁とを有しており、
    前記クーリングチャンネル(23)の前記第1の壁(23a)が、前記リング部(15)の最下位のリング溝(15a)の上縁部の高さを起点として、前記ピストン頂面(12)且つ前記ピストン中心軸線(M)に向かう方向で、前記第3の壁にまで、前記起点を通り前記ピストン中心軸線(M)に平行な直線に対して鋭角の角度(α)を成して延在しており、
    1つの摺動面(21,22)と1つのボス孔(18)との間に配置された、外部に対して閉鎖された少なくとも1つの孔(24a,24b,24c,24d)が設けられており、
    該少なくとも1つの孔(24a,24b,24c,24d)が、前記クーリングチャンネル(23)に開口しており、
    前記クーリングチャンネル(23)および前記少なくとも1つの孔(24a,24b,24c,24d)が、低融点の金属または低融点の金属合金の冷却媒体(27)を含んでいることを特徴とする、内燃機関用のピストン(10)。
  2. 前記角度(α)が、最大で10°である、請求項1記載のピストン。
  3. 前記クーリングチャンネル(23)の第2の壁(23b)が、前記燃焼キャビティ(13)の壁(13a)の輪郭に対して平行に延びている、請求項1又は2記載のピストン。
  4. 前記低融点の金属として、ナトリウムまたはカリウムが含まれている、請求項1から3までのいずれか1項記載のピストン。
  5. 前記低融点の金属合金が、ガリンスタン(登録商標)合金、低融点のビスマス合金およびナトリウムカリウム合金を含むグループから選択されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のピストン。
  6. 前記冷却媒体(27)が、リチウムおよび/または窒化リチウムを含有している、請求項1から3までのいずれか1項記載のピストン。
  7. 前記冷却媒体(27)が、酸化ナトリウムおよび/または酸化カリウムを含有している、請求項1から3までのいずれか1項記載のピストン。
  8. それぞれ1つの摺動面(21,22)と1つのボス孔(18)との間に配置されて、4つの孔(24a,24b,24c,24d)が設けられている、請求項1から7までのいずれか1項記載のピストン。
  9. 前記冷却媒体(27)が、前記クーリングチャンネル(23)の高さの1/2までの高さの充填レベルを有している、請求項1から8までのいずれか1項記載のピストン。
  10. 前記冷却媒体(27)が、前記クーリングチャンネル(23)の容積の3%〜10%の充填量を有している、請求項1から9までのいずれか1項記載のピストン。
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