JP6292562B1 - 水平認識装置の設置装置 - Google Patents
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Abstract
Description
この土木建設の情報化施工として、建設ICT(情報通信技術)を導入した施工法が研究開発されている。
この建設ICTを導入した施工法として、第1の従来技術を図26を用いて説明する。
図26は、第1の従来技術の土工事の情報化施工システムを説明するための概略構成図である。
当該システムの主要構成は、図26に示すように、トータルステーション109、光反射装置101、各角度センサー111a〜d、モニター112と、土工機械116である。
また、第1の従来技術では、光反射装置101は、機体背面に取り付けられている。
また、同図には、土工機械116の掘削部材として、バケット115を用いた例が示されている。
先ず、トータルステーション109から、光反射装置101に向けて、水平距離、垂直距離を測定するための光波117が照射され、光反射装置101内に組み込まれたプリズムに入射するとともに、このプリズムから光波117が平行に反射される。
トータルステーション109は、距離を測る光波測距儀と、角度を測るセオドライトとを内蔵しており、光反射装置101までの水平距離と垂直距離、及び、角度を同時に観測する。
この光反射装置101までの距離と角度を元に、光反射装置101の三次元座標を算出する。
この光反射装置101の三次元座標は、無線118により、運転席側のモニター112に送信される。
また、トータルステーションで光反射装置の三次元座標を測定する構成の場合でも、1〜2cm程度の累計誤差が生じてしまう。
更に、第1の従来技術では、土工機械移動時には旋回して、一度、機体座標をリセットする必要があった。
また、第1の従来技術の土工事の情報化施工システムでは、図26に示すように、多数の構成要素を必要とし、大がかりな装置となるため設置が困難で、施工コストが増大するという問題があった。
以下、第2の従来技術の土工事の情報化施工システムを図27を用いて説明する。
図27は、第2の従来技術の土工事の情報化施工システムを説明するための概略構成図である。
一方、第2の従来技術では、光反射装置101は、バケット115の勾配を、設計法面114の勾配としたときに、バケット刃先115aの鉛直上方となるように取り付けられている。
この光反射装置101の三次元座標は、無線118により、運転席側のモニター112に送信される。
また、第1の従来技術は、大がかりな装置のため設置が困難で、施工コスト費用が増大するという問題があったが、第2の従来技術では、必要な構成数を削減できるので、設置が簡易であり、施工コストの増大を抑えることができる。
しかし、その際、オペレータの運転席側から、バケット刃先115a位置の鉛直上方に、光反射装置101が位置するかどうかを目視で確認することが難しく、法面114の仕上げ面が、設計勾配になるように高精度で作業することが困難であるという問題があった。
図28は、従来技術の水平認識装置の構成を示す側面図である。
図29は、従来技術の水平認識装置の構成を示す正面図である。
図30は、従来技術の水平認識装置の基本動作を説明するための一部正面図である。
従来技術の水平認識装置102の主要構成は、図28及び図29に示すように、略L字型の水平表示器103と、この水平表示器103を収容保持する収納容器104であり、収納容器104の上面には、光反射装置101を固定する固定部が形成され、光反射装置101は収納容器104上部に固定され、固定後は水平認識装置102と一体的に動くようになる。
また、105は、水平認識装置102を土工機械の掘削部材の所定の位置に取り付るための取付部材である。
また、水平表示器103の水平部103b側の上面は、垂直部103c側の背面に取り付けられた錘103dにより、常時、水平を保持するように工夫されている。
これにより、水平認識装置102を取り付けた土工機械の掘削部材の勾配が、施工中に変動し、それに連動して、水平認識装置102が傾斜しても、水平表示器103の水平部103bは、常に、水平を保つことができる。
また、図29に示すように、収納容器104の側面部には、水平部103bが上下に振れる間隙が設けられている。
また、収納容器104の間隙の上部には、中央認識線107と同色で同形の上認識線106が、同じく下部には、中央認識線107と同色で同形の下認識線108がそれぞれ表示されている。
更に、水平認識装置102の正面は、運転席側に向けられ、これらの認識線106〜108の相対位置が、オペレータの運転席から目視できるようなっている。
先ず、法面を整形する土工事開始前に、図30(a)に示すように、水平認識装置102の中央認識線107が、上下それぞれの認識線106、108の丁度中間となる状態で、バケット刃先115aが光反射装置101の鉛直下となるように、この水平認識装置102を設置する。
なお、図30(b)はバケット115が、水平認識装置102を設置した時よりも、運転席側に傾斜している状況を示しており、逆に、図30(c)はバケット115が、水平認識装置102を設置した時よりも、運転席と反対側に傾斜している状況を示している。
この結果、法面の整形作業後に行っていた測量や、更には、測量の結果を待って、従来行っていた修正作業も不要となり、作業全体の効率化を図ることができる。
そこで、次に、第3の従来技術の水平認識装置102を、土工機械の掘削部材に設置する工程について、図31及び図32を用いて説明する。
図31は、従来技術の水平認識装置を設置する工程の前半を説明するための側面図である。
図32は、従来技術の水平認識装置を設置する工程の後半を説明するための側面図である。
なお、設計法面勾配1:Nは、設計法面勾配の垂直方向の変位に対する水平方向の変位の比であり、1:Nとは、垂直方向に1変位した場合、法面は水平方向にN変位する勾配であることを意味する。
次に、下げ振り121をバケット刃先115aに合わせ、鉛直上に取付部材105が取り付けられる位置に、シャコマン等の着脱可能な固定部材122で、取付部材105を固定する。
次に、図30(a)に示すように、水平認識装置102の側面に表示された中央認識線107が、上下認識線106、108の丁度中間になったところで、シャコマン等の着脱可能な固定部材122により、水平認識装置102を固定する。
また、オペレータは運転席から、仕上げ面の勾配を、水平認識装置102の3本の認識線106〜108の相対位置関係から把握できるため、高精度で法面の整形作業をすることが可能となる。
この第3の従来技術の問題について、図31及び図32を参照して説明する。
先ず、第3の従来技術による水平認識装置の設置方法では、図31に示すように、バケット仕上げ面115bに勾配定規120を当てて、バケット仕上げ面115bが設計法面勾配1:Nであるかを測定しなければならないが、バケット仕上げ面115bの勾配を正確に計るためには、仕上げ面115bに付着した泥等を完全に撤去して測定する必要があり、勾配の測定に手間がかかるという問題があった。
更に、取付部材105を取り付けるためには、取付部材105を保持する者と、シャコマン等の着脱可能な固定部材122を止める者との二人の人員が必要である。
即ち、第3の従来技術では、水平認識装置102の設置には、二人以上の人員が必要で、作業工程が多く、設置には時間がかかるという問題があった。
(1)請求項1乃至5に記載したように構成すると、異なる設計法面の勾配に対応して、土工機械の掘削部材の勾配を変更する際、簡易な調整だけで対応可能なので、第3の従来技術の水平認識装置の設置工程よりも大幅に省力化できる。
(2)請求項1乃至3に記載したように構成すると、土質の変化に対応して、土工機械の掘削部材自体を取り替える際でも、水平認識装置を簡単に付け替えることができるので、大幅に省力化できる。
ところで、本発明の真の目的は、バケット(土工機械の掘削部材)の勾配が、設計法面勾配の時に、光反射装置を、バケットの刃先位置(標準点)の鉛直上方となるように位置決めすることと、及び、オペレータが運転席側から、バケットの勾配が設計法面勾配であることを視認できるようにすることである。
これは、上述したように、光反射装置は水平認識装置に固定され、一体的に動く関係上、水平認識装置を適正な位置、及び、適正な方向に設置することで達成できるものである。
従って、以下では、水平認識装置を適正な位置、及び、適正な方向に設置することを中心に説明するが、特に、「取り付け方向」との混同を避けるために、適正な方向については、「設置方向」と限定的に表記する。
本発明の水平認識装置の設置装置の第1の実施の形態について、図1乃至図15を用いて説明するが、以下、第1の実施の形態の基本構成及び基本動作の予備的な説明をした後、順次、水平認識装置の設置装置による適正な位置、及び、適正な方向を算出する方法、組立工程、各構成の詳細な構造について説明する。
図1は、本発明の水平認識装置の設置装置の第1の実施の形態における全体構成示す側面図である。
図2及び図3は、本発明の水平認識装置の設置装置の第1の実施の形態における一部構成を示す側面図である。
なお、第2の勾配表示器3を水平認識装置102に取り付けた後は、第2の勾配表示器3と水平認識装置102は一体的に動く構造である。
また、本実施の形態では、水平認識装置102としては、図28及び図29に示した水平認識装置102と同一構成のものを用い、同一の符号番号を付している。
なお、本実施の形態の水平認識装置の設置装置10aを取り付ける土工機械の掘削部材として、図1には、刃先115aに補強爪4が装着されている、バケット115を用いる例が示されている。
また、図3に示すように、バケット115側に取り付けられる第1の勾配表示器1aには、各設計法面勾配1:Nに対応した、連結器2の各取り付け方向が直線で表示されている。
なお、この各方向の算出方法については、後に詳細に説明する。
また、本実施の形態では、第2の勾配表示器3には、水平認識装置102の各設置方向が直線で表示され、第1の勾配表示器1aには、連結器2の各取り付け方向が直線で表示されている構成のもので説明するが、この直線表示の代替として、分度器目盛(円の中心から360分割した目印線)を貼り付ける等し、後述する算出方法で計算した、各設計法面勾配1:Nと、これに対応した各取り付け、設置方向を角度で計算し、当該対応表を作成しておき、その対応表と照らし合わせて、連結器2の取り付け方向や、水平認識装置102の設置方向を、分度器目盛に合わせる構成のものでもよい。
先ず、バケット115側面の所定位置に、第1の勾配表示器1aを取り付け、第1の勾配表示器1aに表示され、所望の設計法面勾配1:Nに対応した直線方向と連結器2の長尺方向の中心線が同方向になるように、連結器2を取り付ける。
また、所望の設計法面勾配1:Nに対応して、第2の勾配表示器3に表示された水平認識装置102の設置方向と、連結器2の長尺方向の中心線とが同方向になるように水平認識装置102を設置する。
なお、設計法面勾配1:Nとしては、平土に対応して0.0(平土は、垂直方向の変位が無いため0.0のみ表記、以下同様)、切土として使用頻度が高い、1:1.08、1:1.0、1:1.2、盛土として使用頻度が高い、1:1.5、1:1.8、1:2.0、1:2.5となる場合に対応した、取り付け方向、若しくは、設置方向がそれぞれ表示されている。
即ち、本実施の形態では、第1、第2の勾配表示器1a、3、連結器2という簡単な構成で、しかも、第1、第2の勾配表示器1a、3と連結器2を、表示された取り付け方向に合わせるという簡易な手順で、水平認識装置102に固定された光反射装置101を、バケット刃先115a位置の鉛直線上に位置決めできるほか、水平認識装置102正面に表示された3本の認識線106〜108により、運転席側からオペレータがバケット仕上げ面115bの勾配が、設計法面勾配1:Nであることを認識することができるようになる。
また、土質の変化に対応して、バケット115自体を取り替える際でも、水平認識装置102を簡単に付け替えることができるので、従来の設置工程よりも大幅に省力化できる。
図4は、第1、第2の勾配表示器に表示された取り付け方向、若しくは、設置方向の算出方法を説明するための側面図である。
図5は、第1、第2の勾配表示器に表示された取り付け方向、若しくは、設置方向の算出方法を説明するための連結器の正面図である。
次に、図4及び図5に示すように、第1の勾配表示器1a及び連結器2をバケット115に取り付ける固定支点を「ホ」とし、「ホ」からバケット仕上げ面115bへの垂直線との交点を「ニ」とし、以下、この線分「ホニ」を基準線とする。
ところで、光反射装置101の設置位置「チ」は、第2の勾配表示器3の取付点「ト」の位置を定め、更に、点「ホ」と点「ト」が作る線分「ホト」と、点「ト」と点「リ」が作る水平方向の線分「トリ」と為す角「ホトリ」の角度∠iを算出して、これを第2の勾配表示器3を取り付けた水平認識装置102の設置方向とし、その方向を連結器2の取り付け方向に合わせることで、光反射装置101の設置位置「チ」を一義的に位置決めることができる。
また、光反射装置101の中心軸が鉛直方向となるため、図30(a)に示すように、常時、水平を示している中央認識線107を、上下認識線106、108の中間の位置とすることができる。
即ち、上述したように、水平認識装置102を適正な位置、及び、適正な方向に設置することで、バケット115の勾配が、設計法面勾配1:Nの時に、バケットの刃先115a位置の鉛直上方となるように、光反射装置101を位置付けでき、かつ、オペレータが運転席側から、バケット115の勾配が設計法面勾配1:Nであることを視認できるようになるが、点「ト」の位置が、水平認識装置102を設置する適正な位置であり、∠iが適正な設置方向である。
そこで、以下、点「ト」の位置の算出方法、及び、∠iの算出方法について、順に説明する。
ここで、点「ト」は、基準線「ホニ」からの連結器2の取り付け方向の角、即ち、点「ニ」、点「ホ」、点「ト」が作る角「ニホト」の角度∠hと、第1及び第2の勾配表示器1a、3の取付点「ホ」、「ト」間距離Lホトを定めることにより、第1の勾配表示器1aの固定支点「ホ」からの相対位置を、一義的に定めることができる。
ところで、第1及び第2の勾配表示器1a、3の取付間距離Lホトについては、バケット115の大きさや形状、光反射装置101を取り付ける位置に対応して、適宜定められる性質のもので、これは、図5に示すように、連結器2の取付間距離Lホトであり、定数として扱える。
従って、基準線「ホニ」からの連結器2の取り付け角度∠hを算出できれば、第1の勾配表示器1aの固定支点「ホ」から、第2の勾配表示器3の取付位置点「ト」の位置を一義的に定めることができる。
図4に示すように、∠hと、点「イ」、「ホ」と「ニ」が為す角「イホニ」の角度である∠eと、点「イ」、「ホ」と、点「ホ」からの水平方向の直線と、点「ト」と点「イ」が作る垂直線との交点「ヘ」が為す角「イホヘ」の角度である∠fと、点「ト」、「ホ」と「ヘ」が為す角「トホヘ」の角度である∠gの総和は、全周、即ち360゜である。
従って、∠hは次式で表される。
∠h=360゜−(∠e+∠f+∠g) ・・・・ (式1)
従って、各∠e、∠f、∠gをそれぞれ算出すると、∠hが式1より算出でき、∠hから、基準線「ホニ」からの連結器2の取り付け方向を定めることができる。
そこで、以下、∠g、∠e、∠fをそれぞれ算出する方法について、順に説明する。
図4において、点「ロ」と点「イ」及び点「ハ」が為す角「ロイハ」の角度∠aは、設計法面勾配1:Nを勾配角度に変換したものであり、従って、∠aは、勾配比の逆関数で、次式2で与えられる。
∠a=arctan(1/N) ・・・・ (式2)
また、∠bは、点「イ」と点「ニ」の長さをLイニ、点「ニ」と点「ホ」の長さをLニホとした場合、点「イ」、点「ニ」、点「ホ」で直角三角形を作るので、次式で与えられる。
∠b=arctan(Lニホ/Lイニ) ・・・・ (式3)
なお、Lニホ、Lイニは、固定支点である点「ホ」を定めることによって、一義的に求めることができる定数である。
点「ホ」と点「イ」及び点「ヘ」が為す角「ホイヘ」の角度∠c、と∠a及び∠bの総和は、∠dの90゜であり、従って、∠cは次式で与えられる。
∠c=90゜−(∠a+∠b) ・・・・ (式4)
Lイホ={(Lニホ)^2+(Lイニ)^2}^1/2 ・・・・ (式5)
なお、ここで、「^2」は2乗を、「^1/2」は1/2乗を意味するものとする(以下同様)。
また、点「ホ」と点「ヘ」の長さをLホヘとした場合、Lホヘは、次式で与えられる。
Lホヘ=Lイホ×sin∠c ・・・・ (式6)
角「ホトヘ」の角度は、arcsin(Lホヘ/Lホト)で算出できるので、
従って、∠gは最終的には次式7で算出できる。
∠g=90゜−arcsin(Lホヘ/Lホト) ・・・・ (式7)
先ず、∠eについては、図4に示すように、点「イ」と点「ホ」及び点「ニ」で、直角三角形を形成し、直角以外の∠eと∠bの和は90゜であり、∠eは(式2)で求められた∠bから次式で算出できる。
∠e=90゜−∠b ・・・・ (式8)
次に、∠fについては、図4に示すように、点「イ」と点「ロ」が作る線分「イロ」と、点「ホ」及び点「ヘ」を通る直線は、共に水平面に平行であり、この2線分は平行線となっている。
従って、角「イホヘ」と角「ロイホ」は平行線の錯角の関係にあり、角「イホヘ」の角度∠fと、角「ロイホ」の角度(∠aと∠bの和)は等しく、従って、∠fは次式で与えられる。
∠f=∠a+∠b ・・・・ (式9)
以上、説明したように、固定支点「ホ」を定めることにより、各角度∠g、∠e、∠fをそれぞれ算出できるので、式1に代入することにより、最終的に∠hの値が算出でき、線分「ホト」の長さLホトは定数として扱えるので、固定支点「ホ」からの水平認識装置102の適正な設置位置である点「ト」の位置を一義的に算出できる。
図4に示すように、線分「ホヘ」と、点「ト」と点「リ」が作る線分「トリ」は、共に水平方向の線分であり平行関係にある。
従って、∠gと∠iは平行線の錯角の関係であり、等しい角度であり、次式が成立する。
∠g=∠i ・・・・ (式10)
∠gについては、式7において算出されているので、第2の勾配表示器3において、水平方向に対する水平認識装置102の適正な設置方向である角度∠iも式7で算出することができる。
図6は、第1の実施の形態の水平認識装置の設置装置の組立工程を説明するための分解側面図である。
図7は、第1の実施の形態の水平認識装置の設置装置の組立工程を説明するための組立完了後の側面図である。
次に、バケット115の側面の取り付け位置である固定支点「ホ」に、第1の勾配表示器1aの中心を合わせて、また、基準線「ホニ」に角度方向の位置合わせをして(図4参照)、第1の勾配表示器1aを取り付ける。
更に、連結器2の点「ト」の位置に、第2の勾配表示器3の取り付け位置の点「ト」の位置を合わせ、第2の勾配表示器3に表示され、目的の設計法面勾配1:Nに対応した水平認識装置102の設置方向を、連結器2の中心線の方向「ホト」に合わせて、水平認識装置102を設置する。
即ち、水平認識装置102設置時のバケットの勾配に関わらず、予め第1、第2の勾配表示器1a、3に表示された方向に合わせるだけで、所望の勾配としたときに、各構成を目的の位置関係に設置できる。
しかし、本実施の形態では、第1、第2の勾配表示器1a、3に予め表示された方向に、連結器2や水平認識装置102を設置し、オペレータが運転席から、水平認識装置102の3本の認識線106〜108で視認しながら操作するだけで、バケット115の勾配を目的の設計法面勾配とすることができ、また、水平認識装置102に固定した光反射装置101の中心が、バケット刃先115aの鉛直上方とすることができるので、勾配定規120でバケット115の勾配を測定する必要が無くなる。
従って、設計法面勾配が変更になった際は、第3の従来技術では、二人以上の人員で、多数の作業工程を行う必要があったが、本実施の形態では、連結器2及び第2の勾配表示器3の方向を変えるだけで対応できるので、大幅な省力化が可能である。
図8は、本発明の水平認識装置の設置装置の第1の実施の形態の構造を説明するための側面図である。
図9は、図8のc−c断面図である。
図10は、図9のa−a断面図である。
図11は、図9のb−b断面図である。
図12は、図8のd−d断面図である。
このボルト及びナットの組合せ5を緩めることにより、連結器2の取り付け方向、及び、第2の勾配表示器3に表示された水平認識装置102の設置方向を、設計法面勾配の変更に合わせて自在に調整することができる。
また、図9及び図12には、連結器2を第1の勾配表示器1aに取り付ける際の目安となる補助突起7が示されている。
この補助突起7は、更に、ボルト及びナット5を緩めたときに、この補助突起7を中心に連結器2の取り付け方向を自在に変えられるので、連結器2の方向を、設計法面勾配に対応する方向に、一人の人員で変更することができる。
また、図11、図12に示すように、固定部材8aは、第1の勾配表示器1aと固定部材8bを固定し、固定部材8bは、固定部材8aと固定部材8cを固定し、固定部材8cは、固定部材8bをバケット115側面に固定している。
更に、補強部材9は、固定部材8cを補強している。
図13は、本発明の第1の実施の形態の水平認識装置の設置装置を刃先に補強爪を装着したバケットに適用した構成を示す側面図である。
図14は、本発明の第1の実施の形態の水平認識装置の設置装置を刃先に補強爪を装着したバケットに適用した構成を示す平面図である。
図15は、本発明の第1の実施の形態の水平認識装置の設置装置を刃先に補強爪を装着したバケットに適用した構成を示す正面図である。
図13乃至図15に示すように、バケット115側面に、第1の勾配表示器1a、連結器2、第2の勾配表示器3、水平認識装置102からなる本発明の水平認識装置の設置装置10aを取り付け、図7と同様に、バケット115の勾配を設計法面勾配1:Nに合わせたとき、光反射装置101は、バケット刃先115aの鉛直上方にあり、しかも水平認識装置102の側面に表示された3本の認識線106〜108は、図30(a)に示すように、中央認識線107が、上下認識線106,108の丁度中間となるように表示されている。
一方、補強爪4でも対応ができない更に硬い土質(硬岩)で、バケット115の交換が必要な場合があるが、この場合でも、上述した簡単な手順で、本実施の形態の設置装置10aを容易に付け替えることができるので、取り付け作業の負担の大幅な削減が可能である。
第2の実施の形態:
次に、本発明の水平認識装置の設置装置の第2の実施の形態について、図16及び図17を用いて説明する。
図16は、本発明の水平認識装置の設置装置の第2の実施の形態を説明するための側面図である。
図17は、本発明の水平認識装置の設置装置の第2の実施の形態を説明するための正面図である。
第2の実施の形態の水平認識装置の設置装置10bは、バケット側壁115dに取り付けられる第1の勾配表示器1bと、水平認識装置102に取り付けられる第2の勾配表示器3、及び、第1の勾配表示器1bと第2の勾配表示器3とを連結する連結器2、この連結器2の取り付け方向を可変に取り付けられる、バケット側面に設けられた固定支点123である。
更に、図16に示すように、第1の勾配表示器1bは、略円弧状で、固定支点123からの連結器2の取り付け方向が、その中心を通るように、ボルト孔が削孔されている。
このように、ボルト孔が削孔されていることで、ボルトで固定した際には、連結器2の取り付け方向を正確に定めることができ、また、連結器2に水平認識装置102を適正な位置に設置できる。
なお、第1の実施の形態との基本構成上の相違点は、第1の実施の形態では、固定支点「ホ」(図6参照)は、方向を算出する上での基準点としての位置付けであり、必ずしも、構成上の必須要件ではなかったが、第2の実施の形態では、固定支点123は、連結器2の方向を可変に取り付ける機能を有する関係上、構成上の必須要件となっていることである。
溶接で固定した場合は、バケット115内側にボルトを出さなくてよいという利点があり、ボルトで止めた場合は、第1の勾配表示器1bの取り外しが可能で、ボルト削孔数も最小限とすることができるという利点がある。
従って、本実施の形態の水平認識装置の設置装置10bによれば、簡単な工程で水平認識装置102に固定された光反射装置101の設置位置を位置決めできるので、従来技術に比較して、大幅に省力化できる。
次に、本発明の水平認識装置の設置装置の第3の実施の形態について、図18及び図19を用いて説明する。
図18は、本発明の水平認識装置の設置装置の第3の実施の形態を説明するための側面図である。
図19は、本発明の水平認識装置の設置装置の第3の実施の形態を説明するための正面図である。
第3の実施の形態の水平認識装置の設置装置10cは、水平認識装置102に取り付けられる勾配表示器3と、バケット15a側面に設けられた固定支点123と、及び、固定支点123と勾配表示器3とを連結する連結器2である。
更に、勾配表示器3には、水平認識装置102の連結器2に対する設置方向が表示されている。
このように、ボルト孔が削孔されていることで、ボルトで固定した際には、連結器2の取り付け方向を正確に定めることができ、また、連結器2に水平認識装置102を適正な位置に設置できる。
なお、本実施の形態と、第2の実施の形態との基本構成上の相違点は、第2の実施の形態では、固定支点123からの連結器2の取り付け方向が表示された第1の勾配表示器が構成要件であったが、本実施の形態では、当該第1の勾配表示器を廃し、バケット15a側面に、直接、固定支点123からの連結器2の取り付け方向1cが表示されていることである。
また、固定支点123からの連結器2の取り付け方向が、その中心を通過するように、ボルト孔が削孔されていることで、連結器2の取り付け方向を正確に定めることができるほか、図19に示すように、連結器2をバケット15aに直接固定するので、固定部材が不要となり、構成を大幅に削減できるという利点がある。
従って、本実施の形態の水平認識装置の設置装置10cによれば、簡単な工程で、水平認識装置102に固定した光反射装置101の設置位置を位置決めできるので、従来技術に比較して、大幅に省力化できる。
次に、本発明の水平認識装置の設置装置の第4の実施の形態について、図20及び図21を用いて説明する。
図20は、本発明の水平認識装置の設置装置の第4の実施の形態を説明するための側面図である。
図21は、本発明の水平認識装置の設置装置の第4の実施の形態を説明するための正面図である。
第4の実施の形態の水平認識装置の設置装置10dの基本構成は、水平認識装置102に取り付けられる第2の勾配表示器3と、水平認識装置102の取り付け方向及び設置位置を表示する第1の勾配表示器1dである。
これにより、ボルト孔に水平認識装置102を取り付け、ボルトで固定することで、水平認識装置102を適正な位置に設置できる。
そこで、この水平認識装置102の設置方向を第1の勾配表示器1dに表示された方向に合わせることで、水平認識装置102を適正な方向に設置できる。
なお、第2の実施の形態との基本構成上の相違点は、第2の実施の形態で用いた連結器2の機能を第1の勾配表示器1dに付与することで、部品点数を減らすことができるということである。
即ち、本実施の形態の水平認識装置の設置装置10dによれば、簡単な工程で光反射装置を設置できるので、従来技術に比較して、大幅に省力化できる。
次に、本発明の水平認識装置の設置装置の第5の実施の形態について、図22及び図23を用いて説明する。
図22は、本発明の水平認識装置の設置装置の第5の実施の形態を説明するための側面図である。
図23は、本発明の水平認識装置の設置装置の第5の実施の形態を説明するための正面図である。
第5の実施の形態の水平認識装置の設置装置10eは、水平認識装置102に取り付けられる勾配表示器3と、水平認識装置102の取り付け方向及び設置位置が表示されたバケット15bである。
これにより、ボルト孔に水平認識装置102を取り付け、ボルトで固定することで、水平認識装置102を適正な位置に設置できる。
また、第2の勾配表示器3には、バケット側壁1eに表示された取り付け方向に対する、水平認識装置102の設置方向が表示されている。
そこで、バケット側壁1eに表示された方向に合わせることで、水平認識装置102を適正な方向に設置できる。
即ち、バケット15bの製作段階で、バケット側壁1eを一体的に製作し、基準点124からの勾配表示器3の取り付け方向及び取り付け位置に削孔するようにすれば、構成を最小とすることができる。
即ち、本実施の形態の水平認識装置の設置装置10dによれば、設置位置をボルト孔に従って変更し、設置方向を合わせるという簡単な工程で光反射装置を設置できるので、従来技術に比較して、大幅に省力化できる。
なお、第2、第3の実施の形態の固定支点は、連結器の方向を可変に取り付ける機能を有する関係上、構成上の必須要件となるが、第4、第5の実施の形態の基準点は、方向を算出する上での便宜上の基準としての位置付けであり、必ずしも、構成上の必須要件ではない。
図24は、第1、第2の勾配表示器、または、バケットに表示された取り付け方向、及び、設置位置の算出方法の説明図である。
図25は、第1、第2の勾配表示器、または、バケットに表示された取り付け方向、及び、設置位置の算出方法を説明するため側面図である。
なお、上記第2乃至第5の実施の形態において、構成上の相違点はあるが、固定支点123若しくは基準点124からの取り付け方向や取り付け位置の算出方法については、上記第2乃至第5の実施の形態では共通しているので、これらを一括して説明する。
先ず、第2、第4の実施の形態の第1の勾配表示器1b、1d、または、第3、第5の実施の形態のバケット15a、15bに表示された、連結材2を取り付ける方向、または、第2、第4の実施の第2の勾配表示器3、第3、第5の実施の勾配表示器3に表示された水平認識装置102の設置位置及び設置方向を算出する前提として、図24に示すように、設計法面勾配が1:Nであり、これに対応して、バケット仕上げ面の勾配も1:Nであるとする。
また、算出の基準となる点は、第2、第3の実施の形態では固定支点123、第4、第5の実施の形態では、基準点124で名称は異なるが、以下は、一括して説明する都合上、点「ホ」という共通する符号を用いる。
従って、線分「ホト」の長さを一定とした場合、点「ト」の位置は、∠hを算出することで、一意に定めることができる。
そこで、水平認識装置を設置する方向となる、∠hの算出方法について説明する。
図24に示すように、∠hと、∠eと、∠fと、∠gの総和は、全周、即ち360゜であり、第1の実施の形態同様次式で表される。
∠h=360゜−(∠e+∠f+∠g) ・・・・ (式1)
∠aは、設計法面勾配1:Nそのものであり、従って、∠aは次式2で与えられる。
∠a=arctan(1/N) ・・・・ (式2)
また、∠bは、線分「イニ」の長さをLイニ、線分「ニホ」の長さをLニホとした場合、次式で与えられる。
∠b=arctan(Lニホ/Lイニ) ・・・・ (式3)
角「ホイヘ」の角度∠c、∠aと∠bの総和は、図24から明らかな通り、∠dの90゜であり、従って、∠cは次式で与えられる。
∠c=90゜−(∠a+∠b) ・・・・ (式4)
Lイホ={(Lニホ)2+(Lイニ)2}1/2 ・・・・ (式5)
また、長さLホヘは、次式で与えられる。
Lホヘ=Lイホ×sin∠c ・・・・ (式6)
一方、角「ホトヘ」の角度は、arcsin(Lホヘ/Lホト)で算出できるので、
従って、∠gは最終的には次式7で算出できる。
∠g=90゜−arcsin(Lホヘ/Lホト) ・・・・ (式7)
先ず、∠eについては、図24に示すように、点「イ」と点「ホ」及び点「ニ」で、直角三角形を形成し、直角以外の∠eと∠bの和は90゜であり、∠eは(式2)で求められた∠bから次式で算出できる。
∠e=90゜−∠b ・・・・ (式8)
従って、角「イホヘ」と角「ロイホ」は平行線の錯角の関係にあり、角「イホヘ」の角度∠fと、角「ロイホ」の角度(∠aと∠bの和)は等しく、従って、∠fは次式で与えられる。
∠f=∠a+∠b ・・・・ (式9)
以上示したように、固定支点「ホ」、または、基準点「ホ」を定めることにより、各角度∠g、∠e、∠fをそれぞれ算出できるので、式1に代入することにより、最終的に∠hの値が算出できる。
図24に示すように、線分「ホヘ」と、線分「トリ」は平行であり、∠gと∠iは平行線の錯角の関係にあり、等しい角度である。
従って、第1の実施の形態で説明したものと同様次式が成立する。
∠g=∠i ・・・・ (式10)
∠gについては、式7において算出されているので、第2の勾配表示器3において、水平方向に対する取り付け角∠iも式7で算出することができる。
また、同じく、第2、第3の実施の形態では、固定支点「ホ」から連結器2の取り付け方向が表示され、第4、第5の実施の形態では、基準点「ホ」からの水平認識装置102の取り付け方向が直線で表示され、その取り付け位置が中心となるようにボルト孔が削孔されている。
この各表示に基づき、上述した工程で各構成を組み立てれば、本発明の目的を達することができる。
上記各実施の形態では、バケット刃先を標準点として、水平認識装置をバケット刃先の鉛直上方に設置する例で説明したが、この標準点は、バケット刃先に限定されない。
例えば、土工事の内容によっては、図16、図18、図20、図22に示すように、バケット踵115c、15a3、15b3を標準点とした方が都合がよい場合がある。
これに対応して、図24の点「イ」をバケット踵115c、15a3、15b3を標準点として算出した各パラメータを元にして、図16、図18、図20、図22には、バケット踵115c、15a3、15b3を標準点とた場合のボルト孔が外周側に削孔されているのが示されている。
バケットの種類も、刃先に補強爪が装着されたもの、装着されないもので説明したが、補強爪の有無に限定されるものではない。
また、上記各実施の形態では、水平認識装置に取り付ける勾配表示器にスリットを形成して、ボルト止めする構成のもので説明したが、このスリットの代わりに、設置方向に対応する位置が中心となるようにボルト孔を削孔して、ボルトで固定するようにしたものも、本発明の範囲に含まれる。
更に、上記各実施の形態では、水平認識装置に取り付けられる勾配表示器には、水平認識装置の各設置方向が直線、または、削孔の中心で表示され、土工機械の掘削部材に取り付けられる勾配表示器、または、掘削部材に直接表示される、連結器、または、水平認識装置の各取り付け方向が直線、または、削孔の中心で表示されている構成のもので説明したが、この表示の代替として、分度器目盛を貼り付ける等し、各設計法面勾配1:Nと、これに対応した各取り付け、設置方向を角度で計算し、当該対応表を作成しておき、その対応表と照らし合わせて、連結器の取り付け方向や、水平認識装置の設置方向を、分度器目盛に合わせる構成としたものも、本発明の範囲に含まれる。
1c:固定支点からの連結器の取り付け方向
1e:基準点からの水平認識装置の取り付け方向
2:連結器
3:勾配表示器、第2の勾配表示器
4:補強爪
10a〜10e:水平認識装置の設置装置
101:光反射装置
102:水平認識装置
15a、15b、115:バケット(土工機械の掘削部材)
123:固定支点
124:基準点
Claims (6)
- 土工機械の掘削部材に取り付けられる第1の勾配表示器と、
前記土工機械の掘削部材の勾配が施工中に変動し、それに連動して傾斜しても常に水平を保つことができる水平表示器と、トータルステーションからの光を反射する光反射装置とを有する水平認識装置に取り付けられる第2の勾配表示器と、
前記第1の勾配表示器と前記第2の勾配表示器とを連結する連結器とを備えると共に、
前記第1の勾配表示器には、設計法面勾配に対応した、連結器の取り付け方向、または、分度器目盛が表示され、
かつ、前記第2の勾配表示器には、設計法面勾配に対応した、前記水平認識装置の前記連結器に対する設置方向、または、分度器目盛が表示されていることを特徴とする水平認識装置の設置装置。 - 土工機械の掘削部材に取り付けられる第1の勾配表示器と、
前記土工機械の掘削部材の勾配が施工中に変動し、それに連動して傾斜しても常に水平を保つことができる水平表示器と、トータルステーションからの光を反射する光反射装置とを有する水平認識装置に取り付けられる第2の勾配表示器と、
前記第1の勾配表示器と前記第2の勾配表示器とを連結する連結器と、
前記土工機械の掘削部材に設けられる固定支点とを備えると共に、
前記第1の勾配表示器には、設計法面勾配に対応した、前記固定支点からの連結器の取り付け方向が表示され、
かつ、前記第2の勾配表示器には、設計法面勾配に対応した、前記水平認識装置の前記連結器に対する設置方向が表示されていることを特徴とする水平認識装置の設置装置。 - 土工機械の掘削部材の勾配が施工中に変動し、それに連動して傾斜しても常に水平を保つことができる水平表示器と、トータルステーションからの光を反射する光反射装置とを有する水平認識装置に取り付けられる勾配表示器と、
土工機械の掘削部材に設けられる固定支点と、
前記固定支点と前記勾配表示器を連結する連結器とを備えると共に、
前記土工機械の掘削部材には、設計法面勾配に対応した、前記固定支点からの連結器の取り付け方向が表示され、
かつ、前記勾配表示器には、設計法面勾配に対応した、前記水平認識装置の前記連結器に対する設置方向が表示されていることを特徴とする水平認識装置の設置装置。 - 土工機械の掘削部材に取り付けられる第1の勾配表示器と、
前記土工機械の掘削部材の勾配が施工中に変動し、それに連動して傾斜しても常に水平を保つことができる水平表示器と、トータルステーションからの光を反射する光反射装置とを有する水平認識装置に取り付けられる第2の勾配表示器とを備えると共に、
前記第1の勾配表示器には、設計法面勾配に対応した、前記水平認識装置の取り付け方向及び設置位置が表示され、
かつ、前記第2の勾配表示器には、設計法面勾配に対応した、前記水平認識装置の取り付け方向に対する、前記水平認識装置の設置方向が表示されていることを特徴とする水平認識装置の設置装置。 - 土工機械の掘削部材の勾配が施工中に変動し、それに連動して傾斜しても常に水平を保つことができる水平表示器と、トータルステーションからの光を反射する光反射装置とを有する水平認識装置に取り付けられる勾配表示器と、
設計法面勾配に対応した、前記水平認識装置の取り付け方向及び設置位置が表示された土工機械の掘削部材とを備えると共に、
前記勾配表示器には、設計法面勾配に対応した、前記水平認識装置の取り付け方向に対する、前記水平認識装置の設置方向が表示されていることを特徴とする水平認識装置の設置装置。 - 前記土工機械の掘削部材は、補強爪が装着された土工機械の掘削部材であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の水平認識装置の設置装置。
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