JP6292047B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電力変換回路などの高速スイッチングによる急峻なサージを吸収する半導体装置に関する。
近年、地球環境問題への意識の高まりにより、電力効率を重要視した電力変換回路の普及が加速している。エアコン、冷蔵庫などの大型家電やコンピュータなどの電力利用において高い効率が求められる。
これらの機器を時々の運転状態に応じて効率よく電力を供給する電力変換回路には、応答速度の高いパワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)や、大電力のスイッチングが可能なIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの電力用スイッチング素子が用いられている。電力変換の効率を高めるためには、電力用スイッチング素子のスイッチング損失(特にオン状態からオフ状態への切り替え時)を低減することが特徴である高速スイッチングが可能な電力用スイッチング素子が提供されている。
一方で、電力変換回路には、少なからず配線インダクタンス成分が含まれており、電力用スイッチング素子がスイッチングする際には、電源電圧を越えるサージ電圧が発生する。このサージ電圧が、電力用スイッチング素子の絶対最大印加電圧を越えると電力用スイッチング素子が破壊してしまう恐れがある。よって、この点に留意して電力変換回路の回路設計がなされることが一般的である。
しかしながら、異常な負荷変動や雷などの影響により電源電圧が変動し、予期することができないサージ電圧が発生する場合がある。このため、電力変換回路にはサージ保護素子が設けられる。
一般的なサージ保護素子として、ツェナーダイオードやバリスタなどの素子が設けられる。これらの素子は、印加されるサージ電圧が所定の値に達した後にサージ電流の吸収が始まるため、スイッチング時に発生する急峻なサージ電圧に対して遅れが生じ、電力用スイッチング素子を保護できない場合がある。この課題に対して、MOS型ダイオードを用いたサージ保護素子が知られている。
特許技術文献1には、保護用MOS型ダイオードが記載されている。図6は、特許技術文献に1に記載の従来の保護用MOS型ダイオードの断面図を示す。
n型の半導体基板21の表面層にpベース領域22とn+カソード領域23が離して配置される。さらにpベース領域22内の表面層にp+アノード領域24とn+ソース領域25が配置される。n+カソード領域23上にカソード電極60が配置され、カソード端子Kに接続される。
また、p+アノード領域24およびn+ソース領域25上にアノード電極61が配置され、アノード端子Aに接続される。n+カソード領域23、半導体基板21、およびp+アノード領域24とにわたる表面には、一般的にポリシリコンから成る導電膜26a、26bが比較的厚い絶縁膜27を介して配置される。
また、導電膜26bは、カソード電極60と電気的に接続され、同電位となる。高耐圧の場合には、半導体基板21とn+カソード領域23の境界部分に不純物濃度が中間となるnバッファ層を設ける場合もある。また、n+ソース領域25とpベース領域22と半導体基板21の表面上には、ポリシリコンから成るゲート電極28がゲート絶縁膜29を介して配置される。ゲート電極28は、導電膜26aと電気的に接続される。また、ゲート電極28は、抵抗30を介してアノード端子Aに接続されている。
次に、図6に示す従来の保護用MOS型ダイオード500の動作について説明する。アノード電極Aを基準電位(GND)とし、カソード端子Kに正の静電サージが印加された場合、ゲート電極28の電圧は、帰還容量Crssの影響を受けて上昇する。そのため、ゲート電極28直下のpベース領域22の表面が反転しMOSチャネルが形成された状態となるので、静電サージの電荷を放出することができる。さらに出力端子の電位が素子耐圧に達すると、アバランシェ電流が流れ静電サージの電荷を放出する。
次に、従来の保護用MOS型ダイオード500内部を流れる電流について説明する。アバランシェ電流は、n型の半導体基板21からpベース領域22に流れ込む。このとき、挿入した抵抗30により初期段階でゲート電位が上昇してMOSチャネルが形成された状態のままとなる。これにより、n+ソース領域25からMOSチャネルを通過してn型の半導体基板21に流入する電子によって、アバランシェ電流はpベース領域22とn型の半導体基板21の接合面全体に広がるように流れる。よって、電流集中による瞬時破壊が前述の一般的なサージ保護素子と比べて起こりにくい。
また、n+ソース領域25にp+コンタクト層の相当するp+アノード領域24を配置したため、静電サージの電荷量が大きくなってもその電荷をp+アノード領域24から効率的に引き抜くことができる。これにより、n+ソース領域25、pベース領域22、およびn型の半導体基板21で構成される寄生npnトランジスタは、p+アノード領域24を備えることでバイアスが極端に上昇することはない。その結果、極端な2次降伏による瞬時破壊を防ぐことができる。
よって、保護用MOS型ダイオード500が電力変換回路の電力用スイッチング素子と並列に接続されることで、電力用スイッチング素子をサージ電圧から保護する。
しかしながら、図6に示す従来のサージ保護用MOS型ダイオード500は、横型素子であり、対応できるサージ電圧は300V以下と低い。横型素子で300V超の高耐圧を保護するためには、素子サイズが大きくなる。また、縦型素子に比べて設計が複雑になる。そこで、図6に示すサージ保護用MOS型ダイオード500と同じ機能を有する縦型のMOSFETで実現することが考えられる。
図7は、従来の縦型MOSFET600の構成図を示す。図7(a)には断面図、図7(b)には等価回路図を示す。図7は、プレーナ型ゲート構造の縦型MOSFET600をサージ保護用MOS型ダイオードとして用いた場合を示す。
図7(a)は、不純物濃度が高いn+基板51の主面上にエピタキシャル成長させたn+基板51より不純物濃度が低いn-層52が配置される。このn-層52の表面層には、pベース層55が配置される。pベース層55の表面層には、n+ソース層56とn+ソース層56に隣接してpコンタクト層63が配置される。n+ソース層56とpコンタクト層63は、それぞれソース電極56aを介してソース端子56bに接続する。
-層52、pベース層55、およびn+ソース層56の上面にわたって、ゲート絶縁膜57を介して、例えば、ポリシリコンで形成されたゲート電極58が配置される。ゲート絶縁膜57下部でn-層52とn+ソース層56に挟まれたpベース層55の表面層にチャネルが形成される。また、前記のn+基板51はn+ドレイン層64となり、このn+ドレイン層64に接してドレイン電極64aが配置される。このドレイン電極64aはドレイン端子64bに接続する。前記の各ゲート電極58は互いに接続し、さらに、このゲート電極58はゲート端子58aに接続する。
図7(b)は、Cissはゲート入力容量、Cossは出力容量、Crssは帰還容量である。Cgsはゲートとソースの間容量、Cgdはゲートとドレイン間の容量、Cdsはドレインとソース間の容量である。
ゲート入力容量はCiss=Cgs+Cgd、出力容量はCoss=Cgd+Cds、帰還容量はCrss=Cgdである。また、図中の符号で、Sはソース、Gはゲート、Dはドレインを示す。
図8は、従来の縦型MOSFET600の入力容量Ciss、出力容量Coss、帰還容量Crssのドレイン−ソース間電圧依存性を示す。以下の説明ではドレイン−ソース間電圧を単にドレイン電圧Vdsと称す。図8に示すCiss,Coss,Crssはドレイン電圧Vdsが0.01Vの場合で規格化している。
ドレイン電圧Vdsが低い場合には、空乏層の広がりが狭いため、比較的容量が大きい。ドレイン電圧Vdsが高い場合には、空乏層の広がりが大きいため、容量が小さくなる。出力容量Ciss、および帰還容量Crssは、ドレイン間電圧Vdsが10V付近で急激に低下する。入力容量Cissは、ドレイン電圧Vdsの依存性は小さい。
図9は、従来の縦型MOSFET600の帰還容量によるドレイン電圧とゲート電圧の関係を示す。図7(a)に示した従来の縦型MOSFET600のドレイン電圧Vdsをソース電位基準(GND)にした場合、ゲート電圧Vgsは、ドレイン電圧Vdsの上昇に伴い、帰還容量Crssの影響を受けて上昇する。ゲート電圧Vgsは、ドレイン電圧Vds、入力容量Ciss、および帰還容量Crssで決められる。一般的に600Vの高耐圧MOSFETの場合、ゲートしきい値電圧Vthは3V程度である。
図9に示すように、ゲート入力容量Cissと帰還容量Crssの比率を、例えば、10:1としてCiss≒Cgsとした場合、帰還容量Crssの影響で上昇するゲート電位Vgsは、Vds×Crss/(Ciss+Crss)=Vds×0.11となる。そのため、ドレイン電圧Vdsが10Vの場合は、ゲート電圧Vgsは1.1V程度となり、ゲートしきい値電圧Vth=3Vには達しない。
特許文献2では、並列pn層を備えるESD保護素子が記載されている。超接合を形成するピラー領域の上にはボディ領域を備え、ボディ領域の表面には、ソース領域が形成され、ソース領域とゲート電極に対向する位置にドレイン電極が形成されている。また、ボディ領域には、ソース領域に隣接してボディ領域の電位を取り出すための電位取り出し領域(バックゲート)が形成されている。
特許文献3では、同一半導体素子内に超接合構造の本体Tr領域とESD保護素子領域を備えた半導体素子が記載されている。超接合を形成するピラー領域の上にボディ領域を備え、ボディ領域の表面には、ソース領域とボディコンタクト領域が配置されている。
特開2007−27228号公報 特開2010−56486号公報 特開2011−49424号公報
図6に示す特許文献1の従来のサージ保護用MOS型ダイオード500は、横型素子であり、対応できるサージ電圧は300V以下と低い。横型素子で300V超の高耐圧を保護するためには、素子サイズが大きくなり、また、縦型素子に比べて設計が複雑になる。
しかしながら、図7に示す従来の縦型MOSFET600では、従来の縦型MOSFET600がアバランシェに突入してpベース層55の電位が上昇するまでに時間が掛かるため、急峻なサージを吸収することが困難になる。
特許文献2,3では、トランジスタ領域のゲート電極を保護するように、サージ保護素子が接続されている。
また、特許文献2,3では、サージ保護素子のボディ領域がソース電極の電位に固定されている。このため、ボディ領域がソース電極に対して浮遊状態にある場合に比べて、スイッチングする電圧は高くなる。よって、スイッチングの速度が遅くなるため、高速スイッチングによる急峻なサージ電圧に対する保護能力は必ずしも高くない。
本発明は、前記の課題を解決して、高速スイッチングによる急峻なサージを吸収できる高耐圧の半導体装置を提供することにある。
前記の目的を達成するために、本発明において、第1導電型の半導体基板と、前記半導
体基板の一方の主面上に垂直に複数配置された第1導電型カラムと第2導電型カラムが前記一方の主面に平行な方向に交互に配置された並列pn層と、前記並列pn層の上面に配置された第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第1ベース領域と、前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第2ベース領域と、前記第1ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第1ソース領域と、前記第1ソース領域に接続された第1ソース電極と、前記第2ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第2ソース領域と、前記第2ベース領域の表面層に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、前記第2ソース領域と前記第1コンタクト領域に接続された第2ソース電極と、前記第1ソース領域と前記第1半導体層との間の前記第1ベース領域の表面上と、前記第2ソース領域と前記第1半導体層との間の前記第2ベース領域の表面上にゲート絶縁膜を介して配置されたゲート電極と、前記半導体基板の他方の主面上に配置されたドレイン電極とを備え、前記第1ソース電極と前記第2ソース電極が電気的に接続され、該電気的に接続された前記第1ソース電極および前記第2ソース電極と前記ゲート電極との間には抵抗が電気的に接続されている。
本発明によれば、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の前記一方の主面に垂直に複数配置された第1導電型カラムと第2導電型カラムが前記一方の主面に平行な方向に交互に配置された並列pn層と、前記並列pn層の上面に配置された第1導電型の第1半導体層と、を備えた半導体装置において、前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第1ベース領域と、前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第2ベース領域と、前記第1ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第1ソース領域と、前記第1ソース領域に接続された第1ソース電極と、前記第2ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第2ソース領域と、前記第2ベース領域の表面層に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、前記第2ソース領域と前記第1コンタクト領域に接続された第2ソース電極とを備えたサージ保護素子領域と、前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第3ベース領域と、前記第3ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第3ソース領域と、前記第3ベース領域の表面層に配置された第2導電型の第2コンタクト領域と、前記第3ソース領域と前記第2コンタクト領域に接続された第3ソース電極とを備えたスイッチング素子領域と、前記第1ソース領域と前記第1半導体層との間の前記第1ベース領域の表面上と、前記第2ソース領域と前記第2ベース領域の表面上に第1ゲート絶縁膜を介して配置された第1ゲート電極と、前記第3ソース領域と前記第1半導体層との間の前記第3ベース領域の表面上に第2ゲート絶縁膜を介して配置された第2ゲート電極と、前記半導体基板の他方の主面上に配置されたドレイン電極とを備え、前記サージ保護素子領域の前記第1ソース電極、および前記第2ソース電極と、前記スイッチング素子領域の前記第3ソース領域とが電気的に接続され、該電気的に接続された前記第1ソース電極および前記第2ソース電極と前記第1ゲート電極との間には抵抗が電気的に接続されている。

本発明によれば、高速スイッチングによる急峻なサージを吸収できる高耐圧の半導体装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1の平面図とX−X'断面図である。 本発明の実施の形態1のY−Y'断面図とZ−Z'図である。 本発明の実施の形態1の図1の容量とドレイン−ソース間電圧依存性を示す図である。 本発明の実施の形態1のドレイン電圧Vdsとゲート電圧Vgsの関係を示す図である。 本発明の実施の形態2の平面図とW−W'断面図である。。 従来の保護用MOS型ダイオードの断面図である。 従来の縦型MOSFET断面図と等価回路図である。 従来の縦型MOSFETの容量とドレイン−ソース間電圧依存性を示す図である。 従来の縦型MOSFETドレイン電圧Vdsとゲート電圧Vgsの関係を示す図である。
以下の実施の形態において、pは導電型のp型、nは導電型のn型を示す。また、-は低い不純物濃度を示し、+は高い不純物濃度を示す。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の第1の実施の形態を示す。
図1は、サージ保護素子100の平面図とX−X’断面図である。図2は、図1(a)に示すY−Y’断面図とZ−Z’断面図である。図3は、図1に示すサージ保護素子100の容量とドレイン−ソース間電圧の依存性を示す図である。図4は、図1に示すサージ保護素子100のドレイン電圧Vdsとゲート電圧Vgsの関係を示す図である。
図1(a)には、本発明のサージ保護素子100の平面図、図1(b)には、図1(a)に示すX−X’断面図を示す。
図1(b)に示すように本発明のサージ保護素子100は超接合構造のMOSFETである。サージ保護素子100の端子は、ソース端子6b、ドレイン端子14b、およびゲート端子8aの3端子である。また、抵抗Rは、ゲート端子8aとソース端子6bとの間を接続する際に用いる。
不純物濃度が高いn+半導体基板(以下、単にn+基板1と称す)の一方の主面上にエピタキシャル成長によってn+基板1より不純物濃度が低いn-層2が配置される。このn-層2の上面には、n-層2の不純物濃度より高く、n+基板1より不純物濃度が低い中程度の不純物濃度のpカラム層3とnカラム層4が交互に配置される。このpカラム層3とnカラム層4で構成される並列pn層11上には、n-層2と不純物濃度が例えば同じn-層12が配置される。n-層12の表面層には、pカラム層3に接するようにpベース層5が配置される。
+基板1と並列pn層11間に不純物濃度が低いn-層2が配置することで、オン抵抗の増加を抑制して高耐圧を保つ。
また、並列pn層11上に並列pn層11のnカラム4より不純物濃度が低いn-層12を配置することで、帰還容量Crssを低減する。
ここで、中央部に配置されるpベース層5をpベース層5aとし、pベース層5aの両端側に配置されるpベース層5をpベース層5bとする。pベース層5aに接するpカラム3をpカラム3aとし、pベース層5bに接するpカラム3をpカラム3bとする。
pベース層5aの表面層には、n+ソース層6のみが配置される。また、pベース層5bの表面層にはn+ソース層6に隣接してpコンタクト層13が配置される。図1(b)に示すように複数のpベース層5aが配置される場合には、例えば、pベース層5aの複数個置きにpベース層5bを配置してもよい。その場合、pベース層5bは、pコンタクト層13を挟んでpコンタクト層13の両側にn+ソース層6を配置するとよい。n+ソース層6およびn+ソース層6とpコンタクト層13は、それぞれソース電極6aを介してソース端子6bに接続する。
それぞれの不純物濃度は、例えば、耐圧が600Vの場合n+基板1は2.0×1018cm-3程度、n-層2は2.0×1015cm-3程度、並列pn層11のpカラム3、およびnカラム4は2.4×1015cm-3程度、n-層12は2.0×1016cm-3程度とする。
このソース電極6aは例えば金属電極である。
-層12、とpベース層5a、pベース層5b、およびn+ソース層6の上面に、ゲート絶縁膜7を介して、例えば、ポリシリコンで形成されたゲート電極8が配置される。ゲート絶縁膜7下のn-層12とn+ソース層6に挟まれたpベース層5a、およびpベース層5bの表面層にMOSチャネル15が形成される。また、n+基板1は、n+ドレイン層14となり、n+基板1の他方の主面には、ドレイン電極14aが配置される。ドレイン電極14aはドレイン端子14bに接続される。
図1(a)に示すように、pベース層5、n+ソース層6、ゲート電極8、およびpコンタクト層13は、平面形状がストライプ状に配置されている。
また、並列pn層11のpカラム層3とnカラム層4も平面形状がストライプ状に配置されている。
なお、並列pn層11のpカラム層3とnカラム層4の平面形状は、ストライプ状ではなく、格子状としてもよい。
図1(b)に示すようにpベース層5aは、ソース電極6aに接続せずに浮遊電位状態にある。そのため、pベース層5aに接するpカラム層3aもまた浮遊電位状態にある。それぞれのゲート電極8は互いに接続し、ゲート端子8aに接続する。
図2は、図1(a)に示すY−Y'断面図とZ−Z'断面図を示す。図1(a)に示すようにサージ保護素子100の外周には、耐圧構造領域400が配置されている。
図2(a)、および図2(b)は、耐圧構造領域400の断面図である。耐圧構造領域400は、n+基板1の一方の主面上にエピタキシャル成長によってn+基板1より不純物濃度が低いn-層2が配置される。n-層2の上面には、n-層2の不純物濃度より高く、n+基板1より不純物濃度が低い中程度の不純物濃度のpカラム層3とnカラム層4が交互に配置される。このpカラム層3とnカラム層4で構成される並列pn層11上には、n-層2と不純物濃度が例えば同じn-層12が配置される。n-層12の上面には、厚い絶縁膜18が配置されている。並列pn層11の最外には、チャネルストッパー領域19を備える。チャネルストッパー領域19の上面にはチャネルストッパー電極20を配置する。
尚、耐圧構造領域400は、前述の構造に限定されるものではなく、ガードリングやフィールドプレートを設けてもよい。
図3は、図1に示す本発明のサージ保護素子100であるMOSFETの入力容量Ciss、出力容量Coss、および帰還容量Crssのドレイン電圧Vds依存性を示す。但し、各容量はドレイン電圧Vdsを0.01Vとした値で規格化してある。ドレイン電
圧Vdsとは、n+ソース層6を基準にしてn+ドレイン層14に印加される電圧のことである。
帰還容量Crssおよび出力容量Cossが急激に低下するドレイン電圧Vdsは、図8に示す従来の縦型MOSFET600の場合では10V付近である。図3に示すように本発明のサージ保護素子100の場合では、40V付近である。この違いは、本発明のサージ保護素子100が超接合構造を有しているためである。一方、入力容量Cissの低下は緩やかである。
図4は、本発明のサージ保護素子100のドレイン電圧Vdsとゲート電圧Vgsの関係を示す。図中の点線は、従来の縦型MOSFET600の場合を示す。
図4の実線で示す本発明のサージ保護素子100のドレイン電圧Vdsとゲート電圧Vgsの関係は、ドレイン電圧Vdsが20V程度で、ゲート電圧Vgsは4V程度に上昇し、ゲートしきい値電圧Vthである3Vを超えることができる。これは、本発明のサージ保護素子100のドリフト層を超接合構造にすることにより、帰還容量Crssが急激に低下するドレイン電圧Vdsが従来の縦型MOSFET600に比べて高くなるためである。
本発明のサージ保護素子100の場合、ドレイン電圧Vdsが20Vでゲート電圧Vgsはゲートしきい値電圧Vth(=3V)を超え、図1(b)に示すゲート絶縁膜7下のn-層12とn+ソース層6に挟まれたpベース層5a、およびpベース層5bの表面層にMOSチャネル15が形成され、電子がn+ソース層6からnカラム層4へ注入される。その後、ゲート電圧Vgsはドレイン電圧Vdsが30V程度でピーク(4V)になり、ドレイン電圧Vdsが40Vになるとゲートしきい値電圧Vthより低下してMOSチャネル15が形成されなくなる。図3に示すように、ドレイン電圧Vdsが40V以上では帰還容量Crssおよび出力容量Cossは極めて小さくなる。これにより、ドレイン電圧の電圧変化率dVds/dtは、図7(b)に示す等価回路のCgd+Cgsの逆数に比例するため、ドレイン電圧Vdsが40V以上では、ドレイン電圧の電圧変化率dVds/dtが急峻に上昇する。
ゲート絶縁膜7下のn-層12とn+ソース層6に挟まれたpベース層5aの表面層にMOSチャネル15が形成されると、MOSチャネル15から注入された電子は、ドレイン電圧Vdsにより形成された空乏層内を通過してn+ドレイン層14へ向かって流れて行く。この電子により空乏層内に電子正孔対が発生し、電子正孔対により発生した正孔がpベース層5へ流れて行く。pベース層5に流れた正孔によりpベース層5の電位が上昇する。このpベース層5の電位上昇により、n+ソース層6のn層、pベース層5およびpカラム層3のp層、n-層12、nカラム層4およびn-層2のn層で構成される寄生npnトランジスタが動作する。この寄生npnトランジスタが動作することでサージ電圧を吸収する。
前記の内容をさらに説明する。ドレイン電圧Vdsが高い場合は、空乏層の広がりが大きくなり、図3に示すように出力容量Cossは小さくなる。そのため、外部からのサージ電流によって、ドレイン電圧Vdsが急峻に上昇しやすくなる。急峻なドレイン電圧Vdsの上昇によって、浮遊電位状態にある中央に位置するpベース層5aおよびpカラム層3aのp層、n-層12、nカラム層4およびn-層2のn層で形成される接合容量を介して変位電流が流れる。この変位電流が、nソース層6のn層,pベース層5aおよびpカラム層3aのp層,n-層12、nカラム層4およびn-層2のn層で構成される寄生npnトランジスタのゲート電流となり、寄生npnトランジスタがオン状態となる。
この寄生npnトランジスタのスイッチングは、ゲート絶縁膜7下のn-層12とn+ソース層6に挟まれたpベース層5aの表面層にMOSチャネル15が形成された状態では高速で行われる。そのため、急峻なサージ電圧を吸収することができる。
前記の寄生npnトランジスタが動作を開始する電圧は、サージ保護素子100のpベース層5bに配置されるpコンタクト層13の面積が大きい場合は高くなる。また、ゲート端子8aとソース端子6bの間に挿入される抵抗Rの値が小さくなるほど上昇する。
本発明のサージ保護素子100は、電力変換回路を構成するスイッチング素子に並列に接続され、サージ電圧を吸収することができる。また、サージ電圧の印加が無くなると、サージ保護素子100は耐圧を回復し、スイッチング動作が続行される。 このサージ保護素子100のドレイン端子14bは、スイッチング素子のドレイン端子に接続され、ソース端子6bは、スイッチング素子のソース端子に接続され、ゲート端子8aは、抵抗Rを介してソース端子6bに接続される。スイッチング素子の耐圧がサージ保護素子100に対して大幅に低い場合には抵抗Rを接続せずにゲート端子8aを浮遊状態にしてもよい。
また、スイッチング素子に印加されるサージ電圧を抑制するために、スイッチング素子とサージ保護素子100の各端子間を接続する配線長はできる限り短くするのが好ましい。
スイッチング素子がスイッチングした時のオーバーシュート電圧や印加されるサージ電圧に合わせて、サージ保護素子の面積の大きさ、耐圧、およびゲート端子8aとソース端子6bの間に取り付る抵抗Rの値をそれぞれ調整するとよい。なお、耐圧は、サージ保護素子100の並列pn層11のpカラム3、およびnカラム4の不純物濃度やそれぞれのカラムの幅、およびピッチを変更することによって調整する。
本発明のサージ保護素子100は、超接合構造である並列pn層11のpカラム3aとpベース層5aを浮遊電位状態にすることで、高耐圧で高速スイッチングが可能となり、急峻なサージを吸収することができる。
なお、本発明のサージ保護素子100は、不純物濃度が高いn+基板1の一方の主面上n+基板1より不純物濃度が低いn-層2が配置して、さらにその上面に並列pn層11が配置されているが、n+基板1の一方の主面上に並列pn層11を配置しても同様な効果を得ることができる。
(比較例)
図4に示すの点線は、図9の従来の縦型MOSFET600のドレイン電圧Vdsとゲート電圧Vgsの関係を示している。
図7(a)に示す従来の縦型MOSFET600のドレイン電圧Vdsをソース電位基準(GND)にした場合、ゲート電圧Vgsはドレイン電圧Vdsの上昇に伴い、帰還容量Crssの影響を受けて上昇する。そのゲート電圧Vgsは、ドレイン電圧Vds、入力容量Ciss、および帰還容量Crssにより決まる。
ゲート入力容量Cissと帰還容量Crssの比率が、例えば、10:1と固定してCiss≒Cgsとした場合、帰還容量Crssの影響で上昇するゲート電位Vgsは、Vds×Crss/(Ciss+Crss)=Vds×0.11となる。そのため、ドレイン電圧Vdsが10Vの場合は、ゲート電圧Vgsは1.1V程度となり、ゲートしきい値電圧Vth=3Vには達しない。
また、ドレイン電圧Vdsを200Vまで上昇させると、帰還容量Crssが1桁以上小さくなり、Cissの低下は小さい。そのため、例えば、Vds×Crss/(Ciss+Crss)=Vds×0.01程度となり、ゲート電圧Vgsは2Vである。この2Vのゲート電圧Vgsでは、ゲートしきい値Vthに達しない。よって、ゲート電圧Vgsがゲートしきい値Vthに達しないため、MOSチャネルが形成されない。MOSチャネルが形成されない状態で縦型MOSFET600がアバランシェに突入し、n+ソース層56、pベース層55、n-層52で構成される寄生npnトランジスタのpベース層55の電位が上昇して寄生npnトランジスタがオンする。MOSFET600がアバランシェに突入してpベース層55の電位が上昇するまでには時間が掛かるため、急峻なサージ電圧を吸収することが困難になる。
(実施の形態2)
図5には、本発明の第2の実施の形態を示す。図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)に示すW−W’断面図を示す。
実施の形態1との違いは、同一のn+基板20に、スイッチング素子300と、このスイッチング素子300に並列接続される前記のサージ保護素子100を形成した半導体装置200とした点である。ここではスイッチング素子300として超接合構造のMOSFETを例に挙げる。また、スイッチング素子300が形成される領域をスイッチング素子領域300a、サージ保護素子100が形成される領域をサージ保護素子領域100aとした。
図5(b)に示す半導体装置200のスイッチング素子領域300aとサージ保護素子領域100aはそれぞれの領域が交互に配置されているが、それぞれの領域は交互に配置せずに、例えば、同一のn+基板20内にスイッチン領域300aとサージ保護素子領域100aをそれぞれの領域にわけて配置してもよい。
サージ保護素子領域100aとスイッチング素子領域300aにおいて、不純物濃度が高いn+基板20の一方の主面上にエピタキシャル成長させたn+基板1より不純物濃度が低いn-層2が配置される。このn-層2の表面層には、n-層2の不純物濃度より高く、n+基板20より不純物濃度が低い中程度の不純物濃度のpカラム層3とnカラム層4が交互に配置される。このpカラム層3とnカラム層4で構成される並列pn層11の上面には、n-層2と不純物濃度が例えば同じn-層12が配置される。さらに、n-層12の表面層にはpカラム層3に接するpベース層5が配置される。pベース層5の表面層にn+ソース層6が配置される。
サージ保護素子領域100aのpベース層5のうち、中央に配置されるpベース層5aにはn+ソース層6のみが配置される。
+基板20と並列pn層11間に不純物濃度が低いn-層2が配置することで、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
また、並列pn層11上に並列pn層11のnカラム4より不純物濃度が低いn-層12を配置することで、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
一方、サージ保護素子領域100aのpベース層5のうち、スイッチング素子領域300a側に配置されるpベース層5bの表面層にはn+ソース層6に隣接してpコンタクト層13が配置される。複数のpベース層5aが配置される場合には、例えば、pベース層5aの複数個置きにpベース層5bを配置してもよい。その場合には、pコンタクト層13を挟んでpコンタクト層13の両側にn+ソース層6を配置するとよい。n+ソース層6とpコンタクト層13は、それぞれソース電極6aを介してソース端子6bに接続する。このソース電極6aは例えば、金属電極である。
スイッチング素子領域300aのpベース層5cのの表面層には、pコンタクト層13を挟んでpコンタクト層13の両側に接するようにn+ソース層6が配置される。
サージ保護素子領域100aおよびスイッチング素子領域300aにおいて、n-層12、pベース層5、およびn+ソース層6上に、ゲート絶縁膜7を介して、サージ保護素子領域100a内にはゲート電極8が配置され、サージ保護素子領域100aとスイッチング素子領域300a間、およびスイッチング素子領域3内にはゲート電極17が配置される。ゲート電極8、17は、例えばポリシリコンで形成されてもよい。
図5(a)に示すように、pベース層5、n+ソース層6、ゲート電極8、およびpコンタクト層13は、平面形状がストライプ状に配置されている。
また、並列pn層11のpカラム層3とnカラム層4も平面形状がストライプ状に配置されている。
なお、並列pn層11のpカラム層3とnカラム層4の平面形状は、ストライプ状ではなく、格子状としてもよい。
ゲート絶縁膜7下部のn-層12とn+ソース層6に挟まれたpベース層5の表面層にMOSチャネル15が形成される。また、前記のn+基板20はn+ドレイン層14となる。n+ドレイン層14となるn+基板20のもう一方の主面には、ドレイン電極14aが配置される。このドレイン電極14aはドレイン端子14bに接続する。
前記の各ゲート電極8,17は互いに接続し、さらに、ゲート電極17はゲート端子17aに接続する。ゲート電極8,17は互いに独立している。ゲート電極8はソース電極6aに抵抗Rを介して接続することが好ましい。ソース電極6aとゲート電極8間に抵抗Rを接続することで、pベース層5の電位が固定される。
サージ保護素子領域100aのpベース層5のうち、中央に配置されるpベース層5aはpコンタクト層13が配置されていないため浮遊状態にあり、このpベース層5aに接するpカラム層3aもまた浮遊状態にある。
一方、サージ保護素子領域100a内に配置されるpベース層5bには、pコンタクト層13が形成され、n+ソース層6と共にソース電極6aに接続される。このため、pベース層5bはソース電位に固定される。また、pベース層5bがpコンタクト層13を介してソース電極6aに接続することにより、pベース層5bに入り込んだ正孔をソース電極6aへ速やかに逃がすことができる。
スイッチング素子領域300aにおいて、n+ソース層と共にpベース層5はpコンタクト層13を介してソース電極16に接続してソース電位に固定される。このソース電極16はソース電極6aに接続しこれらのソース電極16,6aはソース端子6bに接続する。
前記したスイッチング素子領域300aに形成されるスイッチング素子300は超接合構造の場合を例に挙げたが、図7(a)に示す縦型MOSFET600構造としてもよい。
なお、本発明の半導体装置200のサージ保護素子領域100aは、不純物濃度が高いn+基板20の一方の主面上にn+基板20より不純物濃度が低いn-層2が配置して、さらにその上面に並列pn層11が配置されているが、n+基板1の一方の主面上に並列pn層11を配置しても同様な効果を得ることができる。
また、スイッチング素子領域300aとサージ保護素子領域100aの外周には、図2に示すように実施の形態1と同様な耐圧構造領域400を備える。
1、20 n+基板
2、12 n-
3、3a、3b pカラム層
4、4a、4b nカラム層
5、5a、5b、5c pベース層
6 n+ソース層
6a、16 ソース電極
6b ソース端子
7 ゲート絶縁膜
8、17 ゲート電極
17b ゲート端子
11 並列pn層
13 pコンタクト層
14 n+ドレイン層
14a ドレイン電極
14b ドレイン端子
15 MOSチャネル
17b ゲート端子
18 厚い絶縁膜
19 チャネルストッパー領域
20 チャネルストッパー電極
R 抵抗
100 サージ保護素子
100a サージ保護素子領域
200 半導体装置
300 スイッチング素子
300a スイッチング素子領域
400 耐圧構造領域

Claims (12)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の一方の主面上に垂直に複数配置された第1導電型カラムと第2導電型カラムが前記一方の主面に平行な方向に交互に配置された並列pn層と、
    前記並列pn層の上面に配置された第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第1ベース領域と、
    前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第2ベース領域と、
    前記第1ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第1ソース領域と、
    前記第1ソース領域に接続された第1ソース電極と、
    前記第2ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第2ソース領域と、
    前記第2ベース領域の表面層に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、
    前記第2ソース領域と前記第1コンタクト領域に接続された第2ソース電極と、
    前記第1ソース領域と前記第1半導体層との間の前記第1ベース領域の表面上と、前記第2ソース領域と前記第1半導体層との間の前記第2ベース領域の表面上にゲート絶縁膜を介して配置されたゲート電極と、
    前記半導体基板の他方の主面上に配置されたドレイン電極と、を備え、
    前記第1ソース電極と前記第2ソース電極が電気的に接続され
    該電気的に接続された前記第1ソース電極および前記第2ソース電極と前記ゲート電極との間には抵抗が電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1ベース領域の外側に耐圧構造領域を有し、
    前記第2ベース領域は、前記第1ベース領域と前記耐圧構造領域との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1半導体層の不純物濃度は、前記第1導電型カラムの不純物濃度よりも低いことを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体基板と前記並列pn層間に低濃度第1導電型半導体層が配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の前記一方の主面に垂直に複数配置された第1導電型カラムと第2導電型カラムが前記一方の主面に平行な方向に交互に配置された並列pn層と、
    前記並列pn層の上面に配置された第1導電型の第1半導体層と、を備えた半導体装置において、
    前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第1ベース領域と、
    前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第2ベース領域と、
    前記第1ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第1ソース領域と、
    前記第1ソース領域に接続された第1ソース電極と、
    前記第2ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第2ソース領域と、
    前記第2ベース領域の表面層に配置された第2導電型の第1コンタクト領域と、
    前記第2ソース領域と前記第1コンタクト領域に接続された第2ソース電極と、を備えたサージ保護素子領域と、
    前記第1半導体層の表面層から前記並列pn層の前記第2導電型カラムに接するように配置された第2導電型の第3ベース領域と、
    前記第3ベース領域の表面層に配置された第1導電型の第3ソース領域と、
    前記第3ベース領域の表面層に配置された第2導電型の第2コンタクト領域と、
    前記第3ソース領域と前記第2コンタクト領域に接続された第3ソース電極と、を備えたスイッチング素子領域と、
    前記第1ソース領域と前記第1半導体層との間の前記第1ベース領域の表面上と、前記第2ソース領域と前記第2ベース領域の表面上に第1ゲート絶縁膜を介して配置された第1ゲート電極と、
    前記第3ソース領域と前記第1半導体層との間の前記第3ベース領域の表面上に第2ゲート絶縁膜を介して配置された第2ゲート電極と、
    前記半導体基板の他方の主面上に配置されたドレイン電極と、を備え、
    前記サージ保護素子領域の前記第1ソース電極、および前記第2ソース電極と、前記スイッチング素子領域の前記第3ソース領域とが電気的に接続され、
    該電気的に接続された前記第1ソース電極および前記第2ソース電極と前記第1ゲート電極との間には抵抗が電気的に接続されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 前記スイッチング素子領域と前記サージ保護素子領域の外周に耐圧構造領域を有し、
    前記第2ベース領域は、前記サージ保護素子領域の最外に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  7. 前記第1半導体層の不純物濃度は、前記第1導電型カラムの不純物濃度よりも低いことを特徴とする請求項5または6に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体基板と前記並列pn層間に低濃度第1導電型半導体層が配置されていることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の半導体装置。
  9. 前記スイッチング素子領域は、前記第半導体基板の前記一方の主面に配置された前記第1半導体層と、前記第1半導体層の表面層に配置された前記第3ベース領域と、を備えた縦型MOSトランジスタであることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  10. 前記スイッチング素子領域と前記サージ保護素子領域は、前記半導体基板の前記主面上に交互に配置されていることを特徴とする請求項5乃至9のいずれか一項に記載の半導体装置。
  11. 前記並列pn層の平面形状がストライプ状であることを特徴とする請求項1または5に記載の半導体装置。
  12. 前記並列pn層の平面形状が格子状であることを特徴とする請求項1または5に記載の半導体装置。
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