JP6289050B2 - 被検体情報取得装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

被検体情報取得装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

被検体内で発生した弾性波を受信して被検体情報を取得する被検体情報取得装置に関する。
近赤外光を用いた生体内イメージング技術の一つとして、光音響イメージング(Photo Acoustic Imaging:PAI)がある。以下、光音響イメージングについて説明する。
光源から発生したパルス光を生体等の被検体に照射することにより、被検体内で伝播・拡散した光が光吸収体で吸収されて光音響波が発生する。この光音響波の発生の原理は光音響効果と呼ばれている。腫瘍は、その周辺組織に対して近赤外光の光エネルギーの吸収率が高いため、周辺組織よりも多くの光を吸収して瞬間的に膨張し光音響波を発生する。
光音響イメージングは、この光音響波をトランスデューサで受信して、その受信信号を信号処理(画像再構成)することで、被検体内で光エネルギーを吸収した際に発生した光音響波の初期音圧の空間分布等の情報を画像化するものである。発生した音圧の空間分布は光の吸収係数に関係したものであるため、この光の吸収係数に関連した空間分布を用いて被検体を診断することが研究されている。
光音響イメージングの一例として、非特許文献1は、タイムドメインの逆投影法による画像再構成により光音響波の初期音圧を算出する光音響イメージングを開示する。
ここで、図8を参照しつつ、非特許文献1が開示する画像再構成方法を説明する。図8は、被検体1100内の関心領域1110で発生した光音響波をアレイトランスデューサ1300が受信する様子を示している。なお、アレイトランスデューサ1300は、トランスデューサ1301〜130nまでのn個のトランスデューサが1次元的に配列されている。
非特許文献1は、関心領域1110における初期音圧pを、式(1)に示すタイムドメインの逆投影法により取得することを開示する。
ここで、dはトランスデューサ130iの位置ベクトルである。rは関心領域1110の位置ベクトルである。vは被検体1100の音速である。bは、微分処理を含む処理を施された受信信号を示す。和記号Σはトランスデューサ1301〜130nの和をとることを意味する。また、(|d−r|/v)は、関心領域1110で発生した光音響波がトランスデューサ130iに到達する時刻tを表す。
また、微分処理等を施された受信信号bは、式(2)で表される。
ここで、p(d,t)は、位置dに位置するトランスデューサが出力した受信信号の時刻tにおける値である。
また、式(1)中のΔΩは、式(3)により表される重みづけ係数である。
ここで、n0i は、トランスデューサ130iの受信面の単位法線ベクトルである。θは、ベクトルr−dとベクトルn0i の成す角度である。ΔSは、i番目のトランスデューサの受信面の面積である。すなわち、重みづけ係数ΔΩは、関心領域1110を頂点としトランスデューサ130iの受信面を底面とする錐体の立体角である。
以上、非特許文献1は、関心領域とトランスデューサとがなす立体角に基づく重みづけ係数で受信信号を補正して、初期音圧を取得することを開示する。
また、特許文献1は、トランスデューサを機械的に走査して被検体の広い領域で光音響波を受信する光音響イメージングを開示する。ところが、被検体の広い領域で得られた多くの受信信号を用いて初期音圧を算出しようとすると、取り扱うデータ量が増えるため、初期音圧の算出に長い時間がかかる。
そこで、特許文献1は、走査の途中でそれまでに受信した信号を用いて、逐次初期音圧を取得する方法を開示する。そして、特許文献1は、逐次得られた複数の初期音圧を加算することを開示する。
特開2010−104816号公報 米国特許5713356号公報
Minghua Xu and Lihong V.Wang,"Universal back−projection algorithm for photoacoustic computed tomography",PHISICAL REVIEW E 71,016706(2005)
しかしながら、特許文献1が開示するように初期音圧を加算する場合、最終的に得られる初期音圧の定量性が低下してしまう場合がある。
そこで、本発明は、初期音圧などの被検体情報を取得する時間を低減し、かつ、被検体情報の定量性の低下を抑制することのできる被検体情報取得装置を提供することを目的とする。
本明細書の開示する被検体情報取得装置は、被検体で発生した第1弾性波を第1位置群で受信することにより取得された第1受信信号群を保存するメモリと、前記第1受信信号群に基づいて前記被検体の関心領域における被検体情報を取得する信号処理部と、を有し、前記信号処理部は、第1重み係数群で前記第1受信信号群を重みづけして、前記関心領域に対応する重みづけされた第1受信信号群を取得し、前記重みづけされた第1受信信号群の和である第1和を算出し、当該第1和を前記メモリに保存し、前記第1重みづけ係数群の和である第2和を算出し、前記メモリから読み出した前記第1和、および、前記第2和を用いて、前記関心領域における前記被検体情報を取得する。
本発明に係る被検体情報取得装置によれば、被検体情報を取得する時間を低減し、かつ、被検体情報の定量性の低下を抑制することができる。
本実施形態に係る被検体情報取得装置を示す図である。 本実施形態に係るアレイトランスデューサが走査される様子を示す図である。 本実施形態に係る被検体情報取得方法のフロー図である。 本実施形態に係るアレイトランスデューサが第1の位置または第2の位置に位置するときに光音響波を受信する様子を示す図である。 本実施形態で得られた初期音圧分布を示す図である。 比較例で得られた初期音圧分布を示す図である。 本実施形態に係る照射光学系を示す図である。 従来技術に係る被検体情報取得装置を示す図である。
(装置構成)
まず、図1を参照しつつ、本実施形態に係る被検体情報取得装置の装置構成を説明する。図1は、本実施形態に係る被検体情報取得装置を示す図である。
本実施形態に係る被検体情報取得装置は、光源200、照射光学系210、弾性波受信部としてのアレイトランスデューサ300、移動部としての走査機構400、信号処理部としての信号処理装置500、および表示部600を有する。本実施形態に係るアレイトランスデューサ300は、x方向にトランスデューサが1つ、y方向にトランスデューサが8つ配列されている。
照射光学系210は、光源200が発生させた光を導いて、被検体100に照射する。被検体100内の光吸収体は、光エネルギーを吸収して弾性波としての光音響波を発生する。発生した光音響波は被検体100内を伝播し、アレイトランスデューサ300に到達する。アレイトランスデューサ300は光音響波を受信して受信信号を信号処理装置500に出力する。信号処理装置500は、受信信号に基づいた画像再構成を行うことにより、被検体情報としての初期音圧分布を取得する。そして、信号処理装置500は初期音圧分布から画像データを生成し、表示部600に画像データを表示させる。
さらに本実施形態においては、測定時の測定パラメータを変えて異なる複数の測定状態で光音響波を受信して得られた複数の測定状態に対応する複数の受信信号から、被検体情報としての初期音圧分布を取得している。なお、被検体に光が照射されたときの測定状態を本明細書における測定状態とする。
ここで、本発明に係る測定パラメータとは、受信信号を補正する重みづけ係数に影響を与える測定状態のパラメータのことを指す。例えば、測定パラメータは、関心領域に対するトランスデューサの位置、トランスデューサの受信面と関心領域との角度、関心領域における被検体情報を取得する際に使用するトランスデューサなどである。ここで、使用するトランスデューサとは、後述する信号処理に用いられる受信信号に対応する。すなわち、使用するトランスデューサを選択することは、そのトランスデューサから出力された受信信号を選択することと等価である。なお、複数の測定パラメータを組み合わせて、測定状態における測定パラメータとしてもよい。
図2は、走査機構400がアレイトランスデューサ300を走査する様子を示す図である。走査機構400は、主走査方向(x方向)にアレイトランスデューサ300を移動させる主走査機構410と、副走査方向(y方向)にアレイトランスデューサ300を移動させる副走査機構420から構成されている。
副走査機構420は、主走査i回目の走査領域310と主走査i+1回目の走査領域320とが一部重畳する重畳領域330を形成するようにアレイトランスデューサ300を副走査している。
本実施形態において、信号処理装置500は、使用者が副走査の重畳幅を任意に設定できるように構成されている。また、信号処理装置500は、使用者が走査領域についても任意に設定できるように構成されている。そして、信号処理装置500は、このように設定された重畳幅や走査領域に対応する走査パターンで走査機構400を制御する。
なお、信号処理装置500は、信号処理装置500内のメモリに格納された複数の所定の走査パターンに対応するルックアップテーブルを参照して、走査機構400を制御してもよい。
(被検体情報取得方法)
次に、図3に示す被検体情報取得方法のフロー図を参照しつつ、本実施形態に係る被検体情報取得方法を説明する。信号処理装置500は、信号処理装置500内の記憶部に格納された被検体情報取得方法が記述されたプログラムを読み出し、被検体情報取得装置に読み出した被検体情報取得方法を実行させている。
(S110:第1の測定状態において弾性波を受信して第1の受信信号を取得する工程)
本工程では、まず走査機構400がアレイトランスデューサ300を第1の位置311に走査する。そして、アレイトランスデューサ300が第1の位置311に位置するときに、光源200が発した光を照射光学系210が導き、照射光211を被検体100に照射する。そして、アレイトランスデューサ300のうち、トランスデューサ302〜306は選択的に使用され、第1の弾性波としての光音響波を検出して第1の受信信号P を出力する。そして、アレイトランスデューサ300から出力された第1の受信信号は信号処理装置500内のメモリに格納される。ここで、第1の位置311は、図2に示すi回目の主走査領域310の特定の位置を指す。また、第1の位置311に関する値には上付き文字で「1」と記す。また、後述する第2の位置に関する値には上付き文字で「2」と記す。
本実施形態においては、アレイトランスデューサ300が第1の位置311で光音響波を受信可能な測定状態、および、トランスデューサ302〜306が使用される測定状態を第1の測定状態としている。
このとき、信号処理装置500は、アレイトランスデューサ300が第1の位置311に位置するときに光源200が光を被検体100に照射して光音響波を受信できるように、光源200および走査機構400を同期して制御している。
図4Aは、第1の位置311に位置するアレイトランスデューサ300が関心領域110で発生した光音響波を受信する様子を示す。ここで、関心領域110は、図2に示す重畳領域330の特定の位置に設定されている。また、図4Aのd は、アレイトランスデューサ300が第1の位置311に位置するときのトランスデューサ303の位置ベクトルを示している。
本工程においては、第1の位置311に位置するトランスデューサ302〜306が使用されている。ここでは、それぞれのトランスデューサの指向角を考慮して使用するトランスデューサが決定されている。例えば、本工程においては、トランスデューサ301の指向角121、および、トランスデューサ307〜308の指向角122に関心領域110が含まれない。そのため、本工程においては、トランスデューサ301,307,308が使用されず、トランスデューサ302〜306が使用される。ここで、トランスデューサが使用されないとは、トランスデューサから出力された受信信号をメモリに格納しないことも、メモリに格納した受信信号を後述する信号処理に用いないことも含む。
なお、使用するトランスデューサは、指向角の他に音響波の減衰も考慮して決定されてもよい。すなわち、関心領域とトランスデューサとの距離に基づき、使用するトランスデューサを決定してもよい。
また、特許文献1に記載されているように、同じ位置で複数回受信して得られた複数の受信信号を加算して、加算された受信信号をその位置における受信信号としてもよい。
また、信号処理装置500は、受信信号に対して乗算処理、除算処理、フィルタ処理、微分処理、包絡線検波処理、対数圧縮処理、直交検波処理などの処理を施した後に、処理後の受信信号をメモリに格納してもよい。または、受信信号をメモリに格納した後に、上記信号処理を施してもよい。本発明に係る受信信号は上記信号処理を施された後の受信信号も含む。
なお、被検体情報取得装置として光音響イメージング装置を採用する場合、式(2)に示すように受信信号に対して微分処理を含む処理を施すことが好ましい。
(S120:第1の受信信号を第1の重みづけ係数で補正する工程)
本工程では、信号処理装置500が、S110で取得した第1の測定状態に対応する第1の受信信号を、第1の重みづけ係数で補正する。そして、第1の重みづけ係数により補正された第1の受信信号は、信号処理装置500内のメモリに格納される。
関心領域110に対応する第1の受信信号は、時系列に取得した受信信号のうち、関心領域110で発生した光音響波を第1の位置311でトランスデューサが受信した時刻に得られた受信信号である。すなわち、本実施形態おいて、関心領域110に対応する受信信号は、光を照射した時刻t=0としたとき、トランスデューサと関心領域110との距離(d−r)を音速vで割った値の時刻tに得られた受信信号である。
また、重みづけ係数は、測定状態の測定パラメータと関心領域の位置とに基づき決定された値が採用される。本実施形態において、重みづけ係数は、非特許文献1が開示するように、関心領域110を頂点としアレイトランスデューサ300の受信面を底面とする錐体の立体角ΔΩが用いられている。
本工程においては、信号処理装置500は、第1の位置311の位置と関心領域110の位置とに基づき、トランスデューサ302〜306に対応する第1の重みづけ係数ΔΩを式(3)から算出する。そして、信号処理装置500は、関心領域110に対応する第1の受信信号を第1の重みづけ係数で補正する。次の式(4)は、関心領域110に対応する補正された第1の受信信号P (r)を表す。
本工程においては、信号処理装置500が、それぞれのトランスデューサが取得した関心領域110に対応する第1の受信信号に第1の重みづけ係数を乗算して、式(4)に示す補正された第1の受信信号を算出している。
なお、ルックアップテーブルに基づいて走査パターンが設定される場合、信号処理装置500は、選択されたルックアップテーブルに対応する所定の走査パターンに基づき重みづけ係数を取得してもよい。また、信号処理装置500は、設定された走査パターンに対応する重みづけ係数が格納されたルックアップテーブルを参照することにより、重みづけ係数を取得してもよい。
また、本実施形態のようにアレイトランスデューサ300が光音響波を受信するような場合、第1の位置311に位置するアレイトランスデューサ300のそれぞれのトランスデューサが取得した複数の受信信号を総称して「第1の受信信号」としてもよい。
また、単一または複数のトランスデューサが複数の位置で取得した複数の受信信号についても総称して「第1の受信信号」としてもよい。この場合、光音響波を受信した複数の位置を総称して「第1の位置」とする。
例えば、i回目の主走査によってアレイトランスデューサ300が取得したすべての受信信号を総称して「第1の受信信号」とする場合を考える。この場合、i回目の主走査で走査した走査領域310を総称して「第1の位置」とする。
(S210:第2の測定状態において弾性波を受信して第2の受信信号を取得する工程)
本工程では、まず走査機構400がアレイトランスデューサ300を第2の位置321に走査する。そして、アレイトランスデューサ300が第2の位置321に位置するときに、光源200が発した光を照射光学系210が導き、照射光211を被検体100に照射する。そして、アレイトランスデューサ300のうち、トランスデューサ301〜304は選択的に使用され、第2の弾性波としての光音響波を検出して第2の受信信号P を出力する。そして、アレイトランスデューサ300から出力された第2の受信信号は信号処理装置500内のメモリに格納される。
ここで、第2の位置321は、図2に示すi+1回目の走査領域320の特定の位置を指す。
このとき、信号処理装置500は、アレイトランスデューサ300が第2の位置321に位置するときに光源200が光を被検体100に照射して光音響波を受信できるように、光源200および走査機構400を同期して制御している。
図4Bは、第2の位置321に位置するアレイトランスデューサ300が関心領域110で発生した光音響波を受信する様子を示す。図4Bのd は、アレイトランスデューサ300が第2の位置321に位置するときのトランスデューサ303の位置ベクトルを示す。
本工程でもS110と同様に、信号処理装置500がトランスデューサの指向角に基づき使用するトランスデューサを決定している。本工程では、トランスデューサ305〜308の指向角123に関心領域110が含まれないため、トランスデューサ301〜304が使用されている。
(S220:第2の受信信号を第2の重みづけ係数で補正する工程)
本工程では、信号処理装置500が、S210で取得した関心領域110に対応する第2の受信信号を第2の重みづけ係数で補正する。そして、第2の重みづけ係数により補正された第2の受信信号は、信号処理装置500内のメモリに格納される。
本本実施形態においては、信号処理装置500が、アレイトランスデューサ300が第2の位置321と関心領域110の位置とに基づき、トランスデューサ301〜304に対応する第2の重みづけ係数ΔΩを式(3)から取得する。そして、信号処理装置500が、S210で取得した関心領域110に対応する第2の受信信号に第2の重みづけ係数を乗算して、補正された第2の受信信号を算出する。
そして、信号処理装置500は、関心領域110における第2の受信信号に第2の重みづけ係数を乗算して、関心領域110における補正された第2の受信信号を算出する。次の式(5)は、関心領域110における補正された第2の受信信号P (r)を表す。
なお、信号処理装置500は、式(6)に示すように、第1の受信信号と第2の受信信号とを重みづけ係数で補正して、補正されたそれぞれの受信信号の和を関心領域110における補正された第2の受信信号を取得してもよい。
また、S120は、本工程の以前に行われることが好ましい。このように、信号処理装置500がS120を予め終了させてからS220を行うことにより、S120とS220とを同時に行うときと比較して、両工程が終了する時刻を早くすることができる。すなわち、被検体情報の取得に要する時間を低減することができる。
(S300:補正された第1の受信信号および補正された第2の受信信号の和と、第1の重みづけ係数および第2の重みづけ係数の和とに基づき、関心領域における被検体情報を取得する工程)
本工程では、信号処理装置500が、S120で取得した補正された第1の受信信号およびS220で取得した補正された第2の受信信号の和と、第1の重み付け係数および第2の重み付け係数の和とに基づき、関心領域における被検体情報としての初期音圧を取得する。
本工程においては、信号処理装置500が、式(7)に示すように、補正された第1の受信信号および補正された第2の受信信号の和を、第1の重みづけ係数および第2の重みづけ係数の和で除算することにより、関心領域における初期音圧pを算出する。
式(7)の分子は、式(4)に示す補正された第1の受信信号と式(5)に示す補正された第2の受信信号との和である。また、式(7)の分母は、第1の重みづけ係数と第2の重みづけ係数との和である。
このように、補正された第1の受信信号および補正された第2の受信信号が同一の値(第1の重みづけ係数と第2の重みづけ係数との和)で除算されることにより、各点で得られる初期音圧の定量性が高くなる。
なお、例えば、被検体情報として初期音圧の逆数を取得する場合、信号処理装置500は、第1の重みづけ係数および第2の重みづけ係数の和を、補正された第1の受信信号および補正された第2の受信信号の和で除算すればよい。
すなわち、初期音圧を取得する場合も、初期音圧の逆数を取得する場合も、信号処理装置500は、第1の重みづけ係数および第2の重みづけ係数の和と、補正された第1の受信信号および補正された第2の受信信号の和との比を取得すればよい。
また、信号処理装置500は、各測定状態における被検体内の光量分布を取得してもよい。また、例えば、信号処理装置500は、本工程で取得した関心領域における初期音圧値を関心領域における光量値で除することにより関心領域における吸収係数を取得することができる。このとき、信号処理装置500は、各測定状態に対応する複数の光量値を平均化した後に吸収係数の取得に用いてもよい。また、信号処理装置500は、複数の波長の光によってそれぞれ取得された関心領域における吸収係数に基づいて、酸素飽和度などの物質の濃度分布を取得することもできる。
なお、本発明は3つ以上の位置で取得した補正された受信信号から被検体情報を取得する形態にも適用することができる。
また、本実施形態においては、光音響波を受信することにより被検体情報を取得する光音響イメージング装置を説明したが、本発明は超音波の送受信により被検体情報を取得する超音波診断装置にも適用できる。本発明は、弾性波を受信しその受信信号を重みづけ係数で補正して被検体情報を取得する種々の装置に適用することができる。すなわち、本発明に係る弾性波は、光音響効果により発生した光音響波も、送信された超音波の反射波も含む。
例えば、本発明に係る超音波診断装置においては、まず超音波送信部としてのアレイトランスデューサが超音波を被検体に送信し、被検体内部で反射した超音波を超音波受信部としてのアレイトランスデューサが受信して受信信号を出力する。このとき、アレイトランスデューサは、複数の測定状態のそれぞれにおいて測定パラメータを変えて、超音波の送受信を行う。なお、超音波診断装置において測定パラメータとは、超音波受信部の位置、使用するトランスデューサの数、超音波の送信方向などである。ここで、使用するトランスデューサとは、後の信号処理に用いられる受信信号に対応するトランスデューサのことを指す。また、超音波診断装置においては、アレイトランスデューサが送信フォーカスおよび受信フォーカスを行い、受信信号を出力することが好ましい。あるいは、アレイトランスデューサは、平面波の超音波を送信し、その反射波を受信してもよい。
そして、信号処理装置が、それぞれの測定状態における受信信号を、それぞれの測定状態における測定パラメータと関心領域の位置とに基づく重みづけ係数で補正する。そして、信号処理装置が、補正された受信信号の和と重みづけ係数の和とに基づき被検体情報としての被検体の構造情報を取得する。
なお、構造情報とは、被検体内の音響インピーダンス分布に基づく情報である。例えば、構造情報とは、公知の超音波診断装置で取得することのできるBモード画像やドップラー画像、エラスト画像などである。
なお、以上の被検体情報取得方法をコンピュータとしての信号処理装置500に実行させるプログラムとして構成してもよい。
(本実施形態の効果)
図5は、本実施形態に係る被検体情報取得方法により取得された被検体内の初期音圧分布を示す。
本実施形態においては、アレイトランスデューサをx方向に主走査し、y方向に副走査して受信信号を取得した。なお、矢印で指し示した領域において走査領域が重畳するようにアレイトランスデューサを副走査した。
また、1回の主走査毎に走査領域のz方向の領域(アレイトランスデューサの正面の領域)における補正された受信信号を取得した。
そして、重畳した走査領域のz方向の領域において、式(7)と同様に、補正された受信信号の和を重畳した走査領域に対応する重みづけ係数の和で除算して初期音圧を取得した。一方、その他の領域については、式(4)および式(5)と同様に初期音圧を取得した。
このように、重畳した走査領域のz方向の領域においては、本実施形態に係る被検体情報取得方法によって得られた初期音圧であるため、定量性が高くなっている。その結果、図5に示す本実施形態における初期音圧分布の連続性は、後述する図6に示す比較例における初期音圧分布の連続性と比べて高くなっている。
(比較例)
一方、比較例として、非特許文献1が開示する初期音圧の取得方法を用いて、特許文献1が開示するように逐次初期音圧を取得し、それぞれの初期音圧を加算平均する場合を考える。
例えば、信号処理装置が、第1の位置311で取得した受信信号に基づく初期音圧p と第2の位置321で取得した受信信号に基づく初期音圧p とを加算平均して関心領域における初期音圧P(r)を取得する場合を考える。
このとき、比較例において得られる初期音圧は、式(1)を参照して式(8)で表わされる。なお、比較例においても、受信信号は本実施形態と同様に取得されたものとする。
式(8)に示すように、分子のそれぞれの項に示された初期音圧は、補正された受信信号がそれぞれ異なる重みづけ係数で除算されることにより求められたものである。そのため、異なる重みづけ係数で求められた初期音圧を加算平均して得られた初期音圧の定量性は低下してしまう場合がある。
図6は、上記比較例に係る被検体の初期音圧分布を示す。矢印で指し示した領域において走査領域が重畳するようにアレイトランスデューサを副走査した。ここで、図6における矢印の位置は、図5における矢印の位置と同じである。
ところで、比較例においては、1回の主走査毎に走査領域のz方向における初期音圧を、式(1)を用いて取得した。そして、重畳した走査領域のz方向の領域においては、式(8)と同様に、それぞれの主走査毎に得られた初期音圧を加算平均して初期音圧分布を取得した。
このように主走査毎に異なる重みづけ係数により取得した初期音圧を加算平均した場合、初期音圧の定量性は低下する場合がある。そのため、矢印で示した位置においては、図5に示す初期音圧分布と比較して、初期音圧分布のつながりが低下している。
(基本的な構成)
以下、本実施形態に係る被検体情報取得装置の主要な構成について説明する。
(光源200)
光源200が発生させる光のパルス幅は、光音響効果を発生させるために数100ナノ秒以下が好ましい。また、乳がん等を測定する場合、光源200は生体を構成する成分のうち特定の成分(例えばヘモグロビン)に吸収される特定の波長の光を発生することが好ましい。光源としては大きな出力が得られるレーザが好ましいが、レーザのかわりに発光ダイオードなどを用いることも可能である。レーザとしては、固体レーザ、ガスレーザー、色素レーザ、半導体レーザなど様々なレーザを使用することができる。
(照射光学系210)
照射光学系210は、光源200が発生させた光を導き、光音響測定に適した方法で被検体100に照射光211を照射する。
なお、照射光学系210は、図7のように光学走査機構220により移動されることができるように構成されていてもよい。これにより、照射光211の照射領域が狭い場合にも照射光学系210を移動させることによって被検体100の広い領域に照射光211を照射することができる。また、照射光学系210は、被検体100を含む測定領域全体を一度に照射してもよい。
また、光音響波の強度は光の強度に比例するので、照射光学系210は照射光211の光エネルギーを集中させることが好ましい。
また、照射光学系210は、受信信号のSN比を高くするために、被検体100の一部の面からだけでなく複数の面から光を照射してもよい。例えば、照射光学系210は、アレイトランスデューサ300が接する面とアレイトランスデューサ300と対向する面との両面から光を照射できるように構成されていてもよい。
照射光学系210は、ミラーや、光を集光したり拡大したり形状を変化させるレンズ、又は、光を分散・屈折・反射するプリズムや、光ファイバーを含む。このような光学部品は、上記以外にも光源から発せられた光を被検体100に所望の方法(照射方向、形状等)で照射することができればどのようなものを用いてもよい。
(アレイトランスデューサ300)
アレイトランスデューサ300は、弾性波を受信して電気信号に変換する。アレイトランスデューサ300を構成するトランスデューサは、圧電現象を用いたトランスデューサ、光の共振を用いたトランスデューサ、容量の変化を用いたトランスデューサなどを用いることができる。弾性波を受信して電気信号に変換できるものであればどのようなトランスデューサを用いてもよい。
なお、複数のトランスデューサからなるアレイトランスデューサを用いることで、一度の受信動作で複数の位置で弾性波を受信することができる。そのため、単一のトランスデューサを採用する場合と比べて測定の時間を短縮することができる。
また、複数のトランスデューサの少なくとも一部の素子のそれぞれの受信感度の高い方向が特定の領域に向くように配置してもよい。通常、トランスデューサの受信面の法線方向が受信感度の高い方向となる。例えば、特許文献2に記載されたように、複数のトランスデューサを半球状の支持体にスパイラル状に配置してもよい。
ただし、本発明においては、複数のトランスデューサではなく、単一のトランスデューサを用いて弾性波を受信してもよい。
(走査機構400)
走査機構400は、アレイトランスデューサ300を移動させる機構である。走査機構400により、アレイトランスデューサ300は異なる位置で弾性波を受信することができる。
なお、光学走査機構220により照射光学系210を走査する場合、照射光学系210の走査とアレイトランスデューサ300の走査とを同期させることが好ましい。このとき、照射光211の照射タイミングとアレイトランスデューサ300の光音響波の受信タイミングとを同期させることがさらに好ましい。
また、走査機構400は、アレイトランスデューサ300を2次元的に走査することに限らず、被検体の周回するように3次元的に走査してもよい。
なお、本発明に係る移動部は、本実施形態に係る走査機構400のような機械的な移動部の他に、使用者が把持してアレイトランスデューサ300を移動可能にさせる把持部であってもよい。
(信号処理装置500)
信号処理装置500は、アレイトランスデューサ300から出力された受信信号を増幅し、その受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換することが好ましい。なお、本明細書において「受信信号」とは、アレイトランスデューサ300から出力されるアナログ信号も、信号処理装置500によりAD変換されたデジタル信号も含む概念である。
信号処理装置500は、画像再構成などを行うことにより被検体情報としての被検体内部の光学特性値を取得する。信号処理装置500には、典型的にはワークステーションなどが用いられ、画像再構成処理などがあらかじめプログラミングされたソフトウェアにより行われる。画像再構成処理としては、例えば、タイムドメインでの逆投影法が用いられる。
ここで、本発明における被検体情報は、2次元または3次元を問わず、被検体内部の情報を示すデータのことを指す。光音響効果を利用した被検体情報取得装置においては、被検体情報は被検体内部の初期音圧分布や光吸収係数分布や酸素飽和度分布などである。また、超音波の反射波を利用した被検体情報取得装置においては、被検体情報は被検体内部の音響インピーダンス分布や弾性係数分布などである。
また、被検体情報は、2次元の場合は最小構成単位であるピクセルを複数並べたものとして構成され、3次元の場合は最小構成単位であるボクセルを複数並べたものとして構成される。
また、信号処理装置500は、取得した被検体情報に対して輝度値変換などの処理を施すことにより画像データ生成して、画像データを表示部600に出力する。また、信号処理装置500は、特定の位置や領域の被検体情報の値を表示部600に出力し、表示部600に特定の位置や領域の被検体情報の値を表示部600に表示させてもよい。
なお、本実施形態に係る信号処理装置500が備えている各機能を、それぞれ独立した装置として設けてもよい。
また、モジュールをハードウェアとして構成する場合、FPGAやASIC等として構成することができる。また、それぞれのモジュールは、それぞれの処理をコンピュータに実行させるプログラムとして構成されてもよい。
(表示部600)
表示部600は、信号処理装置500で生成された被検体情報の画像情報や数値情報を表示する。例えば、表示部600には液晶ディスプレイなどを採用することができる。なお、表示部600は、本実施形態に係る被検体情報取得装置とは別に提供されてもよい。
以上、好適な実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限らず、特許請求の範囲を逸脱しない限りにおいて、種々の変形例、応用例も包含するものである。
100 被検体
110 関心領域
300 アレイトランスデューサ
500 信号処理装置

Claims (17)

  1. 被検体発生した第1弾性波を第1位置群で受信することにより取得された第1受信信号群を保存するメモリと
    前記第1受信信号に基づいて前記被検体の関心領域における被検体情報を取得する信号処理部と、を有し、
    前記信号処理部は、
    第1重みで前記第1受信信号重みづけして、記関心領域に対応する重みづけされた第1受信信号を取得し、
    前記重みづけされた第1受信信号の和である第1和を算出し、当該第1和を前記メモリに保存し、
    前記第1重みづけ係数の和である第2和を算出し、
    前記メモリから読み出した前記第1和、および、前記第2和を用いて、前記関心領域における前記被検体情報を取得する
    ことを特徴とする被検体情報取得装置。
  2. 被検体で発生した弾性波を受信することにより取得された受信信号を保存するメモリと、前記受信信号を処理する信号処理部とを有し、
    前記メモリは、前記被検体で発生した第1弾性波を第1位置群で受信することにより取得された第1受信信号群を保存し、
    前記信号処理部は、
    第1重み係数群で前記第1受信信号群を重みづけして、前記被検体の関心領域に対応する重みづけされた第1受信信号群を取得し、
    前記重みづけされた第1受信信号群の和である第1和を算出し、当該第1和を前記メモリに保存し、
    前記メモリは、前記第1弾性波とは異なるタイミングに前記被検体で発生した第2弾性波を前記第1位置群とは異なる第2位置群で受信することにより取得された第2受信信号群を保存し、
    前記信号処理部は、
    第2重み係数群で前記第2受信信号群を重みづけして、前記関心領域に対応する重みづけされた第2受信信号群を取得し、
    前記重みづけされた第2受信信号群の和である第2和を算出し、当該第2和を前記メモリに保存し、
    前記第1重みづけ係数群と前記第2重みづけ係数群との和である第3和を算出し、
    前記メモリから読み出した前記第1和および前記第2和、ならびに前記第3和を用いて、前記関心領域における被検体情報を取得する
    ことを特徴とする被検体情報処理装置。
  3. 被検体で発生した弾性波を受信することにより取得された受信信号を保存するメモリと、前記受信信号を処理する信号処理部とを有し、
    前記メモリは、前記被検体で発生した第1弾性波を第1位置群で受信することにより取得された第1受信信号群を保存し、
    前記信号処理部は、
    第1重み係数群で前記第1受信信号群を重みづけして、前記被検体の関心領域に対応する重みづけされた第1受信信号群を取得し、
    前記重みづけされた第1受信信号群の和である第1和を算出し、当該第1和を前記メモリに保存し、
    前記メモリは、
    前記第1弾性波とは異なるタイミングに前記被検体で発生した第2弾性波を前記第1位置群とは異なる第2位置群で受信することにより取得された第2受信信号群を保存し、
    前記信号処理部は、
    第2重み係数群で前記第2受信信号群を重みづけして、前記関心領域に対応する重みづけされた第2受信信号群を取得し、
    前記メモリから読み出した前記第1和と前記重みづけされた第2受信信号群との和である第2和を算出し、当該第2和を前記メモリに保存し、
    前記第1重み係数群と前記第2重みづけ係数群との和である第3和を算出し、
    前記メモリから読み出した前記第2和、および、前記第3和を用いて、前記関心領域における被検体情報を取得する
    ことを特徴とする被検体情報処理装置。
  4. 前記第1位置群および前記第2位置群は一部が重なっていることを特徴とする請求項2または3に記載の被検体情報取得装置。
  5. 前記第1位置群および前記第2位置群は同じ面上に配置されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  6. 前記第1位置群および前記第2位置群は平面上に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の被検体情報取得装置。
  7. 前記信号処理部は、前記第1和と第2和との比を算出し、当該比を用いて、前記関心領域における前記被検体情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の被検体情報取得装置。
  8. 前記第1重み群のそれぞれは、記関心領域を頂点とし性波受信部の受信面を底面とする錐体の立体角に基づく係数であることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  9. 前記弾性波受信部は複数のトランスデューサから構成されることを特徴とする請求項に記載の被検体情報取得装置。
  10. 記複数のトランスデューサの少なくとも一部の素子のそれぞれの受信感度の高い方向が特定の領域に向くように構成されることを特徴とする請求項に記載の被検体情報取得装置。
  11. 前記信号処理部は、前記第1弾性波を受信することにより前記第1受信信号群を出力するトランスデューサ群の指向角に基づいて、前ランスデューサのうち使用するトランスデューサを決定することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  12. 前記第1弾性波は、光を前記被検体に照射することにより発生した光音響波であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  13. 前記第1弾性波は、前記被検体に送信された超音波が前記被検体の内部で反射することにより発生した前記超音波の反射波であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  14. 検体で発生した第1弾性波を第1位置群で受信することにより取得された第1受信信号群を保存する工程と、
    第1重みで前記第1受信信号重みづけして、重みづけされた第1受信信号群を算出する工程と、
    前記重みづけされた第1受信信号の和である第1和を算出し、当該第1和をメモリに保存する工程と、
    第1重みの和である第2和を算出し、
    前記メモリから読み出した前記第1和、および、前記第2和を用いて、前記被検体の被検体情報を取得する工程と、
    を有することを特徴とする処理方法。
  15. 被検体で発生した第1弾性波を第1位置群で受信することにより取得された第1受信信号群を保存する工程と、
    第1重み係数群で前記第1受信信号群を重みづけして、重みづけされた第1受信信号群を算出する工程と、
    前記重みづけされた第1受信信号群の和である第1和を算出し、当該第1和をメモリに保存する工程と、
    前記第1弾性波とは異なるタイミングに前記被検体で発生した第2弾性波を前記第1位置群とは異なる第2位置群で受信することにより取得された第2受信信号群を保存する工程と、
    第2重み係数群で前記第2受信信号群を重みづけして、重みづけされた第2受信信号群を取得する工程と、
    前記重みづけされた第2受信信号群の和である第2和を算出し、当該第2和を前記メモリに保存する工程と、
    前記第1重みづけ係数群と前記第2重みづけ係数群との和である第3和を算出し、
    前記メモリから読み出した前記第1和および前記第2和、ならびに前記第3和を用いて、前記被検体の被検体情報を取得する
    ことを特徴とする情報処理方法。
  16. 被検体で発生した第1弾性波を第1位置群で受信することにより取得された第1受信信号群を保存する工程と、
    第1重み係数群で前記第1受信信号群を重みづけして、重みづけされた第1受信信号群を算出する工程と、
    前記重みづけされた第1受信信号群の和である第1和を算出し、当該第1和をメモリに保存する工程と、
    前記第1弾性波とは異なるタイミングに前記被検体で発生した第2弾性波を前記第1位置群とは異なる第2位置群で受信することにより取得された第2受信信号群を保存する工程と、
    第2重み係数群で前記第2受信信号群を重みづけして、重みづけされた第2受信信号群を取得する工程と、
    前記メモリから読み出した前記第1和と、前記重みづけされた第2受信信号群との和である第2和を算出し、当該第2和を前記メモリに保存する工程と、
    前記第1重み係数群と前記第2重み係数群との和である第3和を算出し、
    前記メモリから読み出した前記第2和、および、前記第3和を用いて、前記被検体の被検体情報を取得する工程と、
    を有することを特徴とする情報処理方法。
  17. 請求項14から16のいずれか1項に記載の処理方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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