JP6288089B2 - デジタルフィルタ装置、デジタルフィルタ処理方法及びデジタルフィルタプログラムが記憶された記憶媒体 - Google Patents

デジタルフィルタ装置、デジタルフィルタ処理方法及びデジタルフィルタプログラムが記憶された記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、デジタル信号処理における演算処理回路に関し、特にデジタルフィルタ装置に関する。
デジタル信号処理における重要な処理の1つに、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform。以降、「FFT」という。)処理がある。また、例えば、無線通信や有線通信における信号伝送中の波形歪みを補償する技術として、周波数領域等化(Frequency domain equalization(FDE))技術がある。周波数領域等化では、まず高速フーリエ変換により時間領域の信号データが周波数領域のデータに変換され、次に等化のためのフィルタ処理が行われる。そして、フィルタ処理後のデータは、逆高速フーリエ変換(Inverse FFT。以降、「IFFT」という。)により時間領域の信号データに再変換されることによって、元の時間領域の信号の波形歪みが補償される。以降、FFTとIFFTとを区別しないときは、「FFT/IFFT」と表記する。
一般に、FFT/IFFT処理では、「バタフライ演算」が用いられる。例えば、特許文献1に、バタフライ演算を用いたFFT装置について記載されている。特許文献1には、後述の「ひねり乗算」、すなわち、ひねり係数を用いた乗算についても記載されている。
例えば、非特許文献1に、効率的なFFT/IFFT処理方式としてCooley-Tukeyによるバタフライ演算が記載されている。しかし、ポイント数の大きいCooley-TukeyによるFFT/IFFTは回路が複雑になる。そのため、FFT/IFFT処理は、例えば、非特許文献2に記載されたPrime Factor法に基づいて2つの小さなFFT/IFFTに分解されて行われる。
図8には、例えばPrime Factor法を利用して2段階の基数8のバタフライ処理で分解された、64ポイントFFTのデータフロー500が示されている。データフロー500は、データ並べ替え処理501、バタフライ演算処理502、503からなる延べ16回の基数8のバタフライ演算処理、およびひねり乗算処理504を含む。
図8に示すデータフローでは、入力された時間領域のデータx(n)(n=0,1,・・・,63)が、FFT処理により、周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,63)にフーリエ変換されている。図8では、一部のデータフローの図示は省略されている。なお、図8に示すデータフローは、IFFT処理を行う場合であっても、基本構成は同じである。
FFTのポイント数が大きい場合、図8に示すデータフローのすべてを回路で実現すると膨大な規模になる。そのため、FFTのポイント数が大きい場合、一般に、必要な処理性能に応じて、データフローの一部分の処理を実現する回路を繰り返し使用することで、FFT処理の全体を実現する方法が採られる。
例えば、図8に示すデータフローにおいて、8個のデータに対して並列に(以降、単に「8データ並列で」という。)FFT処理を行うFFT装置を物理的な回路として作成した場合、合計8回の繰り返し処理により64ポイントFFT処理を実現することができる。
8回の繰り返し処理は、8個のデータに対して行われる部分データフロー505a〜505hの、それぞれにあたる処理が順に行われるものであり、具体的には、次のように行われる。すなわち、1回目には、部分データフロー505aにあたる処理が、2回目には、部分データフロー505bにあたる処理が、3回目には、部分データフロー505c(図示せず)にあたる処理が、それぞれ行われる。以降同様に、8回目の部分データフロー505hにあたる処理までが順にそれぞれ行われる。以上の処理により、64ポイントFFT処理が実現される。
バタフライ演算では、逐次的な順序に並べられたデータが、所定の規則に従った順序で読み出されて、処理される。そのため、バタフライ演算では、データの並べ替えが必要であり、そのためにはRAM(Random Access Memory)が用いられる。例えば、特許文献2に、バタフライ演算においてRAMを用いてデータの並べ替えを行うFFT装置について記載されている。
また、例えば、特許文献3に、メモリ使用量を削減したFFT演算装置におけるバタフライ演算の並列処理による高速化技術が記載されている。
ところで、FFTでは、処理対象である、切り出された入力信号の範囲、すなわち連続する入力データの集合(以降、「処理ブロック」という。)と同じデータが周期的に繰り返されることが仮定されている。ところが、実際の入力信号は必ずしも周期信号ではないため、FFT処理後の処理ブロックの両端付近に演算歪みが発生するという問題がある。
この問題を解消する技術として、例えば、「オーバーラップ方式」を挙げることができる。オーバーラップ方式では、互いに隣接する処理ブロック同士が所定のデータ数だけオーバーラップされて構成された入力信号に、FFT処理が行われる。そして、FFT処理後のデータはフィルタ処理された上で、IFFT処理により時間領域信号に再変換された後、演算歪みが生じた処理ブロック両端の信号データのみが除去される。
オーバーラップ方式は、FDEにも適用されている(例えば、特許文献4、5参照)。
オーバーラップFDE方式について説明する。図9は、オーバーラップFDE方式によるデジタルフィルタ回路700の構成例を示すブロック図である。デジタルフィルタ回路700は、周波数領域でフィルタ処理を行う周波数領域フィルタ回路である。具体的には、入力データとして入力される時間領域の信号は、FFTにより周波数領域のデータに変換された後にフィルタ処理が施される。そして、フィルタ処理後の信号は、IFFTにより時間領域の信号に再変換されて出力信号として出力される。
デジタルフィルタ回路700は、オーバーラップ付加回路710と、FFT回路711と、フィルタ演算回路712と、IFFT回路713と、オーバーラップ除去回路714と、を備える。
オーバーラップ付加回路710は、時間領域の入力信号である入力データから、N個のデータ(Nは正整数)からなるブロックを順次生成し、FFT回路711へ出力する。このとき、オーバーラップ付加回路710は、各ブロックに対して、直前のブロックとM個のデータ(Mは正整数)だけオーバーラップさせる。オーバーラップするデータ数Mを、予め決定された固定値として回路を構成してもよいし、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの上位回路(図示せず)から与えられるオーバーラップ数の設定値を参照して、動作時に設定してもよい。なお、オーバーラップ付加回路710は、例えば、2ポートメモリにより構成することができる。
FFT回路711は、オーバーラップ付加回路710から出力される、M個のデータがオーバーラップされた時間領域の入力信号に対して、FFT処理を行い、周波数領域の信号に変換して、フィルタ演算回路712へ出力する。
フィルタ演算回路712は、FFT回路711によって変換された周波数領域の信号に対してフィルタ処理を行い、IFFT回路713へ出力する。例えば、デジタルフィルタ回路700が通信チャネルにおける信号歪みの等化処理を実行する場合、フィルタ演算回路712を、複素数乗算器で構成することができる。
IFFT回路713は、フィルタ演算回路712から出力されるフィルタ処理後の周波数領域の信号に対してIFFT処理を行い、時間領域の信号に再変換してオーバーラップ除去回路714へ出力する。
オーバーラップ除去回路714は、IFFT回路713によって再変換された時間領域の信号であるN個のデータからなる各ブロックの両端から合計M個のデータを除去して、ブロックの中央部分のみを取り出し、出力データとして出力する。
以下、図9に示すデジタルフィルタ回路700の動作について、図10を参照して説明する。図10は、図9に示すデジタルフィルタ回路の動作の一例を示す動作図である。以下の説明において、処理ステップ(1)〜(5)は、図10における処理ステップ(1)〜(5)にそれぞれ対応する。
(1)オーバーラップ付加処理
オーバーラップ付加回路710は、時間領域の入力信号である入力データから、N個のデータ(Nは正整数)からなるブロックを順次生成する。このとき、オーバーラップ付加回路710は、直前のブロックとはM個のデータ(Mは正整数)だけ重複(オーバーラップ)させる。
入力データを
x[i] (i = 0, 1, ・・・)
としたとき、N個のデータによるブロックは
x[j] (j = m(N−M)−N 〜 m(N−M)−1), mは正整数)
で表される。ここで、NはFFTブロックサイズ、Mはオーバーラップ数である。
(2)FFT処理
FFT回路711は、時間領域の信号データからなるブロックに対して、FFT処理を行い、周波数領域の信号データからなるブロックに変換する。
N個の時間領域の信号データからなるブロックをあらためて
x[n] (n = 0, 1, ・・・, N-1)
とおくと、FFT処理後の周波数領域のブロックは
X[k] (k = 0, 1, ・・・, N-1)
で与えられる。
(3)周波数領域フィルタ処理
フィルタ演算回路712は、FFT処理後のブロックを構成する周波数領域の各信号データに対して、フィルタ処理を行う。
フィルタ処理前のブロック X[k] に対するフィルタ処理後のブロックは
X'[k] = H(k)・X[k] (k =0, 1, ・・・, N-1)
で与えられる。ここで、H(k) はフィルタ係数を示す。
(4)IFFT処理
IFFT回路713は、フィルタ処理後の周波数領域の信号データからなるブロックに対して、IFFT処理を行い、時間領域の信号データからなるブロックに再変換する。
IFFT処理前のブロック X'[k] に対するIFFT処理後のブロックは、
y[n] (n =0, 1, ・・・, N-1)
で与えられる。
(5)オーバーラップ除去処理
オーバーラップ除去回路714は、IFFT処理後のN個の信号データからなるブロック y[n] から、ブロック先頭及び末端からそれぞれM/2個のオーバーラップ分のデータを除いた中央部分を切り出す。
これにより、オーバーラップが除去された(N−M)個の信号データ系列
y'[j] (j =M/2 〜(N−1)−M/2)
が生成される。
処理の内容を、FDE等には限定しない一般のフィルタ処理でオーバーラップ処理を用いるデジタルフィルタ回路もある(例えば、特許文献6参照)。特許文献6に記載されているデジタルフィルタ回路も、オーバーラップ付加処理、FFT処理、周波数領域フィルタ処理、IFFT処理、およびオーバーラップ除去処理を行う。
ところで、オーバーラップ処理に用いられるフィルタに必要なオーバーラップ量は、実行されるフィルタ処理のインパルス応答長により決定される。さらに、FFT処理の処理ブロックの大きさは、必要なオーバーラップ量より大きい必要がある。従って、FFT処理の処理ブロックの大きさは、フィルタ処理のインパルス応答長に応じて決定される。
サイズが変動するブロックに対してFFTを行う処理装置の、ハードウェア量を減少させる技術もある(例えば、特許文献7参照)。特許文献7の直交変換プロセッサは、FFTベクトル(「処理ブロック」に相当)の長さに適合して、メモリサイズを決定したり、不要な回路ブロックを無効にしたり、ハードウェアを時分割で動作させたりする。
特開平8−137832号公報 (第3−5頁、図25) 特開2001−56806号公報 (第5頁、図1) 特開2012−22500号公報 (第5頁、図1) 特開2006−304192号公報 (第4−5頁、図4) 特開2010−130355号公報 (第3−6頁、図6) 国際公開第2012/086262号 (第3−4頁、図1) 特表2008−506191号公報 (第11−12頁、図11、12)
J. W. Cooley, J. W. Tukey, "An Algorithm for the Machine Calculation of Complex Fourier Series," Mathematics of Computation, US, American Mathematical Society, Apr. 1965, Vol.19, No. 90, pp. 297-301 D. P. Kolba, "A Prime Factor FFT Algorithm Using High-Speed Convolution," IEEE Trans. on Acoustics, US, IEEE Signal Processing Society, Aug. 1977, Vol.29, No.4 , pp. 281-294
上記のように、FFTの処理ブロックの大きさは、フィルタ処理のインパルス応答長に依存する。従って、インパルス応答長が大きくなると、必要なオーバーラップ量、及びFFTの処理ブロックの大きさも増大する。その結果、処理に必要な回路規模や消費電力が増大するという問題がある。
このように、一般に、FFT処理と周波数領域のフィルタ処理とを併用し、さらに、オーバーラップ処理を用いるときは、フィルタのインパルス応答長が長いほど、処理に必要な回路規模や消費電力が大きくなる。従って、フィルタの特性に合わせて、動作する回路の規模を最適化し、消費電力を最小限に抑えることが望ましい。
これに対して、特許文献1−3や非特許文献1、2に記載されたFFT装置では、処理ブロックの変更に対応した、動作回路の規模の最適化や消費電力制御等の制御は特に行われない。
また、特許文献4−6に記載されたオーバーラップを用いるフィルタ方式でも、フィルタのインパルス応答に着目した処理は行われていない。従って、特許文献4−6に記載された方式でも上記の問題を解決することができない。
特許文献7に記載されている直交変換プロセッサは、メモリサイズを決定したり、不要な回路ブロックを無効にしたり、ハードウェアを時分割で動作させたりするものの、FFT/IFFT処理自体における並べ替え処理は必要である。一般に並べ替え処理には、処理ブロックのデータをすべて記憶できる容量のメモリが必要である。そのため、フィルタ処理のインパルス応答長が大きく、処理ブロックの大きさが大きいときには大きな容量のメモリが必要となり、処理に必要な回路規模や消費電力が増大するという問題がある。
(発明の目的)
本発明は、FFT処理と周波数領域におけるフィルタ処理とを併用する場合に、消費電力を削減することができるデジタルフィルタ装置を提供することを目的とする。
本発明のデジタルフィルタ装置は、時間領域の連続するN−M個の入力データ(Nは正整数、MはN以下の正整数)を含む第1の入力ブロックに第1の入力ブロックの直前の連続するM個のデータが付加された第1のオーバーラップブロックを生成する第1のオーバーラップ付加手段、第1のオーバーラップブロックを第1のデータ並べ替え処理を用いた高速フーリエ変換処理により周波数領域の第1の周波数領域ブロックに変換する第1の高速フーリエ変換手段、第1の周波数領域ブロックに対して第1のフィルタ処理を行う第1のフィルタ演算手段、第1のフィルタ処理がなされた第1の処理後ブロックを第2のデータ並べ替え処理を用いた逆高速フーリエ変換処理により第1の時間領域ブロックに変換する第1の逆高速フーリエ変換手段、及び第1の時間領域ブロックの時間軸の両端から合計M個のデータを除去して第1の出力データを生成する第1のオーバーラップ除去手段を含む第1のデジタルフィルタリング手段と、時間領域の連続するQ−P個の入力データ(Qは正整数、PはQ以下の正整数)を含む第2の入力ブロックに第2の入力ブロックの直前の連続するP個のデータが付加された第2のオーバーラップブロックを生成する第2のオーバーラップ付加手段、第2のオーバーラップブロックに含まれるすべての第2の入力ブロックを同時に入力し、高速フーリエ変換処理により周波数領域の第2の周波数領域ブロックに変換する第2の高速フーリエ変換手段、前第2の周波数領域ブロックに対して第2のフィルタ処理を行う第2のフィルタ演算手段、第2のフィルタ処理がなされた第2の処理後ブロックに含まれるすべての処理後データを同時に入力し、逆高速フーリエ変換処理により第2の時間領域ブロックに変換する第2の逆高速フーリエ変換手段、及び第2の時間領域ブロックの時間軸の両端から合計P個のデータを除去して第2の出力データを生成する第2のオーバーラップ除去手段を含む第2のデジタルフィルタリング手段と、実行対象のフィルタ処理を選択する選択信号に従って、第1の出力データ又は第2の出力データを選択するデータ選択手段とを備え、第2のデジタルフィルタリング手段は、データ選択手段によって第1の出力データが選択されたとき、動作を停止し、第1のデジタルフィルタリング手段は、データ選択手段によって第2の出力データが選択されたとき、動作を停止することを特徴とする。
本発明のデジタルフィルタ処理方法は、実行対象のフィルタ処理を選択する選択信号に従って、時間領域の連続するN−M個の入力データ(Nは正整数、MはN以下の正整数)を含む第1の入力ブロックに第1の入力ブロックの直前の連続するM個のデータが付加された第1のオーバーラップブロックを生成し、第1のオーバーラップブロックを第1のデータ並べ替え処理を用いた高速フーリエ変換処理により周波数領域の第1の周波数領域ブロックに変換し、第1の周波数領域ブロックに対して第1のフィルタ処理を行い、第1のフィルタ処理がなされた第1の処理後ブロックを第2のデータ並べ替え処理を用いた逆高速フーリエ変換処理により第1の時間領域ブロックに変換し、第1の時間領域ブロックの時間軸の両端から合計M個のデータを除去して第1の出力データを生成する第1のデジタルフィルタ処理、又は時間領域の連続するQ−P個の入力データ(Qは正整数、PはQ以下の正整数)を含む第2の入力ブロックに第2の入力ブロックの直前の連続するP個のデータが付加された第2のオーバーラップブロックを生成し、第2のオーバーラップブロックに含まれるすべての第2の入力ブロックを同時に入力し、高速フーリエ変換処理により周波数領域の第2の周波数領域ブロックに変換し、前第2の周波数領域ブロックに対して第2のフィルタ処理を行い、第2のフィルタ処理がなされた第2の処理後ブロックに含まれるすべての処理後データを同時に入力し、逆高速フーリエ変換処理により第2の時間領域ブロックに変換し、第2の時間領域ブロックの時間軸の両端から合計P個のデータを除去して第2の出力データを生成する第2のデジタルフィルタ処理を選択し、第2のデジタルフィルタ処理を選択したとき、第1のデジタルフィルタ処理を停止し、第1のデジタルフィルタ処理を選択したとき、第2のデジタルフィルタ処理を停止することを特徴とする。
本発明のデジタルフィルタプログラムが記憶された記憶媒体には、時間領域の連続するN−M個の入力データ(Nは正整数、MはN以下の正整数)を含む第1の入力ブロックに第1の入力ブロックの直前の連続するM個のデータが付加された第1のオーバーラップブロックを生成し、第1のオーバーラップブロックを第1のデータ並べ替え処理を用いた高速フーリエ変換処理により周波数領域の第1の周波数領域ブロックに変換し、第1の周波数領域ブロックに対して第1のフィルタ処理を行い、第1のフィルタ処理がなされた第1の処理後ブロックを第2のデータ並べ替え処理を用いた逆高速フーリエ変換処理により第1の時間領域ブロックに変換し、第1の時間領域ブロックの時間軸の両端から合計M個のデータを除去して第1の出力データを生成する第1のデジタルフィルタ処理手段、時間領域の連続するQ−P個の入力データ(Qは正整数、PはQ以下の正整数)を含む第2の入力ブロックに第2の入力ブロックの直前の連続するP個のデータが付加された第2のオーバーラップブロックを生成し、第2のオーバーラップブロックに含まれるすべての第2の入力ブロックを同時に入力し、高速フーリエ変換処理により周波数領域の第2の周波数領域ブロックに変換し、前第2の周波数領域ブロックに対して第2のフィルタ処理を行い、第2のフィルタ処理がなされた第2の処理後ブロックに含まれるすべての処理後データを同時に入力し、逆高速フーリエ変換処理により第2の時間領域ブロックに変換し、第2の時間領域ブロックの時間軸の両端から合計P個のデータを除去して第2の出力データを生成する第2のデジタルフィルタ処理手段、実行対象のフィルタ処理を選択する選択信号に従って、第1のデジタルフィルタ処理手段又は第2のデジタルフィルタ処理手段を選択する選択手段、及び第2のデジタルフィルタ処理手段を選択したとき第1のデジタルフィルタ処理手段を停止し、第1のデジタルフィルタ処理手段を選択したとき第2のデジタルフィルタ処理手段を停止する停止手段としてデジタルフィルタ装置が備えるコンピュータを機能させることを特徴とするデジタルフィルタプログラムが記憶されている。
本発明によれば、FFT処理と周波数領域におけるフィルタ処理とを併用する場合に、消費電力を削減することができる。
本発明の実施形態に係るデジタルフィルタ回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るFFT回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る逐次順序に従うデータ組の配列を示す図である。 本発明の実施形態に係るビットリバース順序に従うデータ組の配列を示す図である。 本発明の実施形態に係るデータ並べ替え処理部の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るFFT回路の構成を示すブロック図である。 2段階のバタフライ演算を用いる16ポイントFFT処理のデータフローを示す図である。 2段階のバタフライ演算を用いる64ポイントFFT処理のデータフローを示す図である。 FFT回路の構成を示すブロック図である。 オーバーラップFDE方式による示すデジタルフィルタ回路の動作の一例を示す動作図である。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るデジタルフィルタ回路400の構成例を示すブロック図である。
デジタルフィルタ回路400は、第1のデジタルフィルタ回路200と、第2のデジタルフィルタ回路300と、データ選択部410とを備える。このように、デジタルフィルタ回路400は、2つのデジタルフィルタ回路200、300が互いに並列に接続されて構成されている。
デジタルフィルタ回路400に入力される入力データには、CPUなどの上位回路(図示せず)から与えられる選択信号411に基づいて、第1のデジタルフィルタ回路200、又は、第2のデジタルフィルタ回路300の、いずれかによってフィルタ処理が行われる。
データ選択部410は、第1のデジタルフィルタ回路200、又は、第2のデジタルフィルタ回路300の、いずれかがフィルタ処理した処理データを、選択信号411に基づいて選択し、出力データとして出力する。
第1のデジタルフィルタ回路200、及び、第2のデジタルフィルタ回路300は、オーバーラップ方式により、FDE等のフィルタ処理を行う。
第1のデジタルフィルタ回路200は、オーバーラップ付加回路210と、FFT回路211と、フィルタ演算回路212と、IFFT回路213と、オーバーラップ除去回路214と、を備える。
オーバーラップ付加回路210は、時間領域の入力信号である入力データから、連続するN個のデータ(Nは正整数)からなる入力ブロックを順次生成し、FFT回路211へ出力する。このとき、オーバーラップ付加回路210は、各入力ブロックに対して、直前のブロックの最後のM個のデータ(Mは正整数)をオーバーラップさせる。「オーバーラップ」とは、各入力ブロックの先頭の所定のX個のデータ(Xは正整数)を、直前のブロックの最後のX個のデータと同一データとし、2つのブロックに重複したX個のデータがそれぞれのブロックに含まれるようにすることを意味する。オーバーラップ付加回路210は、オーバーラップされたM個のデータを含む、連続するN個のデータからなる「オーバーラップブロック」を生成する。なお、オーバーラップ付加回路210は、例えば、2ポートメモリにより構成される。
FFT回路211は、オーバーラップ付加回路210から出力されるオーバーラップブロックに対して、Nポイントの高速フーリエ変換(FFT)を行い、周波数領域の信号に変換する。そして、FFT回路211は、N個の周波数領域のデータからなる「周波数領域ブロック」をフィルタ演算回路212へ出力する。
フィルタ演算回路212は、FFT回路211から出力される周波数領域ブロックに対してフィルタ処理を行い、「処理後ブロック」をIFFT回路213へ出力する。例えば、デジタルフィルタ回路200が通信チャネルにおける信号歪みの等化処理、すなわちFDEを実行する場合であれば、フィルタ演算回路212は、複素数乗算器で構成することができる。
IFFT回路213は、フィルタ演算回路212から出力される処理後ブロックに対して、Nポイントの逆高速フーリエ変換(IFFT)を行い、時間領域の信号に再変換する。そして、IFFT回路213は、N個の時間領域のデータからなる「時間領域ブロック」をオーバーラップ除去回路214へ出力する。
オーバーラップ除去回路214は、IFFT回路213から出力される各時間領域ブロックの時間軸の両端から合計M個のデータを除去して、時間領域ブロックの中央部分のみを取り出し、「出力データ」として出力する。
オーバーラップ数Mは、予め決定された固定値であってもよい。その場合、オーバーラップ数Mに合わせて、オーバーラップ付加回路210、およびオーバーラップ除去回路214を構成することができる。あるいは、オーバーラップ数Mは、CPU(図示せず)などの上位回路から与えられ、オーバーラップ数設定として動作時に設定されてもよい。以上のように、オーバーラップ数Mは、固定値であってもよいし、外部からの設定値であってもよいが、FFTのブロックサイズNよりも小さい値である必要がある。本実施形態では、M=16、N=64に設定される。
同様に、第2のデジタルフィルタ回路300は、オーバーラップ付加回路310と、FFT回路311と、フィルタ演算回路312と、IFFT回路313と、オーバーラップ除去回路314と、を備える。
オーバーラップ付加回路310は、時間領域の入力信号である入力データから、連続するQ個のデータ(Qは正整数)からなる入力ブロックを順次生成し、FFT回路311へ出力する。このとき、オーバーラップ付加回路310は、各ブロックに対して、直前のブロックの最後のP個のデータ(Pは正整数)をオーバーラップさせる。オーバーラップ付加回路310は、オーバーラップされたP個のデータを含む、連続するQ個のデータからなるオーバーラップブロックを生成する。
FFT回路311は、オーバーラップ付加回路310から出力されるオーバーラップブロックに対して、Qポイントの高速フーリエ変換(FFT)を行い、周波数領域の信号に変換する。そして、FFT回路311は、Q個の周波数領域のデータからなる周波数領域ブロックをフィルタ演算回路312へ出力する。
フィルタ演算回路312は、FFT回路311から出力される周波数領域ブロックに対してフィルタ処理を行い、処理後ブロックをIFFT回路313へ出力する。
IFFT回路313は、フィルタ演算回路312から出力される処理後ブロックに対して、Qポイントの逆高速フーリエ変換(IFFT)を行い、時間領域の信号に再変換する。そして、IFFT回路313は、Q個の時間領域のデータからなる時間領域ブロックをオーバーラップ除去回路314へ出力する。
オーバーラップ除去回路314は、IFFT回路313から出力される各時間領域ブロックの時間軸の両端から合計P個のデータを除去して、時間領域ブロックの中央部分のみを取り出し、出力データとして出力する。
オーバーラップ数Qも、予め決定された固定値であってもよいし、CPUなどの上位回路から与えられ、動作時に設定されてもよい。いずれの場合であっても、FFTのブロックサイズQよりも小さい値である必要がある。さらに、本実施形態では、第2のデジタルフィルタ回路300のFFTのブロックサイズQは、第1のデジタルフィルタ回路200のFFTのブロックサイズNよりも小さい値とする。具体的には、P=4、Q=16に設定される。
次に、第1のデジタルフィルタ回路200を構成するFFT回路211の構成を説明する。
図2は、本発明の実施形態に係るFFT回路211の構成例を示すブロック図である。
FFT回路211は、図8に示されたデータフロー500に従って、2段階の基数8のバタフライ処理で分解された64ポイントFFTを、パイプライン回路方式によって処理する。FFT回路211は、時間領域のデータx(n)(n=0,1,・・・,63)が入力されると、x(n)をFFT処理によりフーリエ変換して周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,63)を生成し、出力する。
図8のデータフローに示した64ポイントFFT処理、すなわち各々8データを含む、8組のデータの組に対する処理のすべてを、組ごとに個別の回路で実行するためには、膨大な規模の回路を要する。そのため、FFT回路211は、8データ並列で64ポイントFFT処理を行うものとする。この場合、FFT回路211は、入力された時間領域のデータx(n)をFFT処理によりフーリエ変換して周波数領域の信号X(k)を生成して出力する。このとき、入力データx(n)として、8データずつ、8サイクルの期間に、図3に示す順序で、合計で64個のデータが入力される。なお、ここでは、図3の表の内容として示された、0から63までの数字は、x(n)におけるnを意味する。
具体的には、1サイクル目に、データ組P1を構成するx(0),x(1),・・・,x(7)の8データが入力される。そして、2サイクル目に、データ組P2を構成するx(8),x(9),・・・,x(15)の8データが入力される。以降同様に、3サイクル目から8サイクル目まで、データ組P3〜P8を構成するデータがそれぞれ入力される。
同様に、出力データX(k)として、8データずつ、8サイクルの期間に、図3に示す順序で、64データが出力される。なお、ここでは、図3の表の内容として示された、0から63までの数字は、X(k) におけるkを意味する。
具体的には、1サイクル目に、データ組P1を構成するX(0),X(1),・・・,X(7)の8データが出力される。2サイクル目に、データ組P2を構成するX(8),X(9),・・・,X(15)の8データが出力される。以降同様に、3サイクル目から8サイクル目まで、データ組P3〜P8を構成するデータがそれぞれ出力される。
FFT回路211は、第1のデータ並べ替え処理部11、第1のバタフライ演算処理部21、第2のデータ並べ替え処理部12、ひねり乗算処理部31、第2のバタフライ演算処理部22、および第3のデータ並べ替え処理部13、を備える。FFT回路211は、第1のデータ並べ替え処理、第1のバタフライ演算処理、第2のデータ並べ替え処理、ひねり乗算処理、第2のバタフライ演算処理、および第3のデータ並べ替え処理を、パイプライン処理する。
第1のデータ並べ替え処理部11、第2のデータ並べ替え処理部12は、データ並べ替えのためのバッファ回路である。第1のデータ並べ替え処理部11、および第2のデータ並べ替え処理部12は、それぞれ、第1のバタフライ演算処理部21の前と後とで、それぞれFFT処理のアルゴリズム上のデータの依存関係に基づいた、データシーケンスの並べ替えを行う。
第3のデータ並べ替え処理部13も、同様に、データ並べ替えのためのバッファ回路である。すなわち、第3のデータ並べ替え処理部13は、第2のバタフライ演算処理部22の後で、FFT処理のアルゴリズム上のデータの依存関係に基づいた、データシーケンスの並べ替えを行う。さらに、第3のデータ並べ替え処理部13は、上記の並べ替えに加えて、FFT回路211の出力X(k)において、任意のkに対して、出力X(k)とX(N-k)とを高々1サイクル以内の時間差で出力するための並べ替え処理も行う。
具体的には、第1のデータ並べ替え処理部11は、入力データx(n)の入力順序である図3に示す「逐次順序」を、第1のバタフライ演算処理部21に入力する順序である図4に示す「ビットリバース順序」に並べ替える。
図4に示すビットリバース順序は、図8に示したデータフロー図における、1段目の基数8のバタフライ処理502への入力データ組に対応する。具体的には、1サイクル目に、データ組P1を構成するx(0),x(8),・・・,x(56)の8データが設定される。そして、2サイクル目に、データ組P2を構成するx(1),x(9),・・・,x(57)の8データが設定される。以降、3サイクル目から8サイクル目まで同様にして、データ組P3〜P8を構成するデータが設定される。
ここで、「逐次順序」と「ビットリバース順序」とについて、具体的に説明する。「逐次順序」とは、図3に示された、8つのデータ組P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、およびP8の順序をいう。データ組Ps(sは処理サイクルの順を示す値。s=1,・・・,8)は、それぞれ、ps(0)からps(7)まで、順に並んだ8個のデータからなり、ps(i)は、
ps(i)=8(s−1)+i
である。そして、各データ組は、処理のサイクルの進行に対応して、P1、P2、P3、P4、P5、P6、P7、およびP8の順に並べられている。つまり、逐次順序とは、is個のデータを、先頭のデータからi個ずつデータ順に並べたデータ組をs個作成し、そのデータ組をサイクル順に並べたものである。
「ビットリバース順序」とは、図4に示された、8つのデータ組Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、およびQ8の順序をいう。データ組Qsは、それぞれ、qs(0)からqs(7)までの8個のデータからなり、qs(i)は、
qs(i)=(s−1)+8i
である。そして、各データ組は、処理のサイクルの進行に対応して、Q1、Q2、Q3、Q4、Q5、Q6、Q7、およびQ8の順に並べられている。つまり、ビットリバース順序とは、逐次順序で入力されたis個のデータを、先頭のデータからs個ずつサイクル順に並べ、同じサイクルのi個のデータを1つの組としてデータ順に並べたものである。
以上のように、ビットリバース順序の各データ組は、逐次順序の各組が設定されれば一意に定まる。ビットリバース順序の各データ組Qs(s=1,・・・,8)を構成するデータのi番目のデータは、逐次順序に従ったi番目のサイクルにおける、s番目のデータである。すなわち、
Qs(i)=Pi(s)
である。このように、Qs(i)とPi(s)とは、各データ組を構成するデータについての、サイクルの進行に対する順序とデータ位置に対する順序とが入れ替えられた関係にある。従って、ビットリバース順序で入力されたデータを、ビットリバース順序に従って並べ替えると、逐次順序になる。
図3における各行ps(i)、及び図4における8つの行qs(i)は、それぞれ、次段のi番目に入力されるデータを示す。各データ組に含まれる8個の数字は、FFTのポイントのうちの1個を特定する識別情報であり、具体的にはx(n)におけるnの値である。
なお、逐次順序及びビットリバース順序は、図3、4に例示されたものに限定されない。すなわち、逐次順序の各データ組は、上記のように、FFTのポイント数、サイクル数、並列に処理するデータ数に応じて、順にデータを並べて作成すればよい。そして、ビットリバース順序の各データ組は、上記のように、逐次順序で入力されるデータの、サイクルの進行に対する順序とデータ位置に対する順序とを入れ替えて作成すればよい。
第1のバタフライ演算処理部21は、図8のデータフロー500において2回行われる基数8のバタフライ演算処理において、1回目のバタフライ演算処理502(第1のバタフライ演算処理)を処理するバタフライ回路である。第1のバタフライ演算処理部21は、バタフライ演算処理の結果を、データy(n)(n=0,1,・・・,63)として、図3に示されている逐次順序で出力する。
第2のデータ並べ替え処理部12は、第1のバタフライ演算処理部21が逐次順序で出力したデータy(n)を、第2のバタフライ演算処理部22に入力するために、図4に示されているビットリバース順序に並べ替える。
ひねり乗算処理部31は、第1のバタフライ演算処理後に、FFT処理における複素平面上の複素回転を処理する回路であり、図8に示すデータフロー500における、ひねり乗算処理504に対応する。なお、ひねり乗算処理では、データの並べ替えは行われない。
第2のバタフライ演算処理部22は、図8のデータフロー図における、2回目の基数8のバタフライ処理503を処理するバタフライ回路である。第2のバタフライ演算処理部22は、ビットリバース順序で入力されるひねり乗算処理後のデータy'(n)(n=0,1,・・・,63)に対してバタフライ演算処理を行い、その結果X(k)(n=0,1,・・・,63)を、同じくビットリバース順序で出力する。
第3のデータ並べ替え処理部13は、第2のバタフライ演算処理部22がビットリバース順序で出力するデータX(k)を、図3の逐次順序に並べ替える。
データ並べ替え処理部は、入力されたデータを一旦記憶し、記憶したデータの選択及び出力を制御することによって、図3の逐次順序、図4のビットリバース順序のそれぞれに従ったデータの並べ替え処理を実現する。以下に、データ並べ替え処理部の具体例を示す。
第1のデータ並べ替え処理部11、第2のデータ並べ替え処理部12、及び、第3のデータ並べ替え処理部13は、例えば図5に示すデータ並べ替え処理部100で実現することができる。
データ並べ替え処理部100は、入力情報103として入力される8個のデータからなるデータ組D1〜D8を、FIFOバッファ(First In First Out Buffer。先入れ先出しバッファ)における先入れ順序で入力して、データ記憶位置101a〜101hに書き込み、記憶する。具体的には、データ記憶位置101a〜101hのそれぞれに、データ組D1〜D8が記憶される。
次に、データ並べ替え処理部100は、FIFOバッファにおける先出し順序で、記憶されているデータを出力する。具体的には、データ並べ替え処理部100は、データ読み出し位置102a〜102hのそれぞれから8個のデータを読み出して1つのデータ組とし、8つのデータ組D1’〜D8’を出力情報104として出力する。このように、データ組D1’〜D8’は、サイクル順に並べられたデータ組D1〜D8に含まれるデータが、データ位置の順に並べ替えられて1つの組とされたものである。
以上説明したように、FFT回路211において、第1のデータ並べ替え処理部11、第2のデータ並べ替え処理部12、及び第3のデータ並べ替え処理部13によって、図3の逐次順序、図4のビットリバース順序、のそれぞれに従った3回の並べ替え処理が必要となる。なぜなら、FFT回路211は、8データ並列で64ポイントFFT処理を行うため、FFT処理に8サイクルが必要であり、サイクル間をまたがったデータの並べ替えが必要となるからである。
IFFT回路213もFFT回路211と同様の構成で実現することができる。
次に、第2のデジタルフィルタ回路300を構成するFFT回路311の構成を説明する。
図6は、本発明の実施形態に係るFFT回路311の構成例を示すブロック図である。
FFT回路311は、図7に示されたデータフロー600に従って、2段階の基数4のバタフライ処理で分解された16ポイントFFTを、パイプライン回路方式によって処理する。FFT回路311は、時間領域のデータx(n)(n=0,1,・・・,15)を入力し、x(n)をFFT処理によりフーリエ変換して周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,15)を生成し、出力する。
図7に示すデータフロー600における16ポイントFFT処理は、図8に示すデータフロー500における64ポイントFFT処理に比べて演算処理量が少ない。そのため、16ポイントFFT処理、すなわち16個のデータに対する処理のすべてを、一括して一つの回路で実現しても回路規模は小さい。そこで、FFT回路311は、データフロー600におけるすべての処理を一体の回路で実現し、16データ並列で16ポイントFFT処理を行うものとする。この場合、FFT回路311は、時間領域のデータx(n)を入力し、FFT処理でフーリエ変換した周波数領域の信号X(k)を生成して出力する。このとき、入力データx(n)として、16データのすべてが1サイクルの期間内に入力される。
同様に、出力データX(k)として、16データのすべてが1サイクルの期間内に出力される。
FFT回路311は、第1のバタフライ演算処理部51、ひねり乗算処理部61、および第2のバタフライ演算処理部52、を備える。FFT回路311は、第1のバタフライ演算処理、ひねり乗算処理、および第2のバタフライ演算処理を、パイプライン処理する。
第1のバタフライ演算処理部21は、図7に示すデータフロー600において2回行われる基数4のバタフライ演算処理における、1回目のバタフライ演算処理602(第1のバタフライ演算処理)を実行するバタフライ回路である。第1のバタフライ演算処理部21は、バタフライ演算処理の結果を、データy(n)(n=0,1,・・・,63)として、並列に出力する。
ひねり乗算処理部61は、第1のバタフライ演算処理後に、FFT演算における複素平面上の複素回転を処理する回路であり、図7に示すデータフロー600における、ひねり乗算処理604に対応する。なお、ひねり乗算処理では、データの並べ替えは行われない。
第2のバタフライ演算処理部52は、図7に示すデータフロー図における、2回目の基数4のバタフライ処理603を実行するバタフライ回路である。第2のバタフライ演算処理部22は、並列に入力されるバタフライ演算処理後のデータy(n)(n=0,1,・・・,63)に対してバタフライ演算処理を行い、その結果X(k)(n=0,1,・・・,63)を、同じく並列に出力する。
以上説明したように、FFT回路311は、FFT回路211が必要としたデータ並べ替え処理部を必要としない。なぜなら、FFT回路311は、16データ並列で16ポイントFFT処理を行い、FFT処理を1サイクルで完了させるため、サイクル間をまたがったデータの並べ替えが必要でないからである。なお、データ並べ替え処理部とは、例えば図7に示す例ではデータ並べ替え処理601、図8に示す例ではデータ並べ替え処理501である。
IFFT回路313も、FFT回路311と同様の構成で実現することができる。
以上のように、FFT回路311はデータ並べ替え処理部を必要としないため、データ並べ替え処理部を必要とするFFT回路211よりも、回路規模が小さい。その結果、FFT回路311によるFFT処理は、データ並べ替え処理部を必要としない分だけ、FFT回路211によるFFT処理よりも消費電力が小さい。
従って、FFT処理のポイント数が少ないときは、FFT回路311によるFFT処理を用いることにより、FFT処理による消費電力を削減することができる。また、FFT処理のポイント数が、並列処理を行うには多く、回路規模が問題になる場合には、FFT回路211、すなわちデータ並べ替え処理を用いるFFT回路を使用することができる。
この場合は、データ並べ替え処理の効果により、1サイクル以内にすべての出力データを得ることができる。
(実施形態の動作)
第1のデジタルフィルタ回路200のオーバーラップ数M=16である。すなわち、第1のデジタルフィルタ回路200は、インパルス応答長が16タップまでのフィルタ処理を行うことができる。
一方、第2のデジタルフィルタ回路300のオーバーラップ数Q=4である。すなわち、第2のデジタルフィルタ回路300は、インパルス応答長が4タップまでのフィルタ処理を行うことができる。
デジタルフィルタ回路400は、実行するフィルタ処理のインパルス応答長が4タップ以下の場合は、第2のデジタルフィルタ回路300を使用してフィルタ処理を行い、実行するフィルタ処理のインパルス応答長が5タップ以上の場合は、第1のデジタルフィルタ回路200を使用してフィルタ処理を行う。
具体的には、デジタルフィルタ回路400は、デジタルフィルタ回路400が実行するフィルタ処理のインパルス応答長に従って、以下のように動作する。
1)インパルス応答長が4タップ以下の場合
CPUなどの上位回路(図示せず)から、第2のデジタルフィルタ回路300の選択を指示する選択信号411が与えられる。選択信号411によって指定された第2のデジタルフィルタ回路300は、フィルタ処理を実行する。
一方、選択信号411によって指定されていない第1のデジタルフィルタ回路200は、フィルタ処理の実行を停止する。このとき、第1のデジタルフィルタ回路200は、クロック・ゲーティングやパワー・ゲーティング等により回路動作を停止することで、消費電力を低減することができる。
データ選択部410は、選択信号411に従って、第2のデジタルフィルタ回路300が出力するデータを、出力データとして出力する。
2)インパルス応答長が5タップ以上の場合
上位回路から、第1のデジタルフィルタ回路200の選択を指示する選択信号411が与えられる。選択信号411に指定された第1のデジタルフィルタ回路200は、フィルタ処理を実行する。選択信号411に指定されていない第2のデジタルフィルタ回路300は、フィルタ処理の実行を停止する。このとき、第2のデジタルフィルタ回路300は、クロック・ゲーティングやパワー・ゲーティング等により回路動作を停止することで、消費電力を低減することができる。
データ選択部410は、選択信号411に従って、第1のデジタルフィルタ回路200が出力するデータを、出力データとして出力する。
(実施形態の効果)
以上のように、本実施形態のデジタルフィルタ回路400は、対応可能なインパルス応答長が大きい第1のデジタルフィルタ回路200と、対応可能なインパルス応答長が小さい第2のデジタルフィルタ回路300とが互いに並列に接続されて構成されている。動作時の消費電力は、第2のデジタルフィルタ回路300の方が第1のデジタルフィルタ回路200よりも小さい。第1のデジタルフィルタ回路200又は第2のデジタルフィルタ回路300のいずれを用いてフィルタ処理を行うかは、実行対象のフィルタ処理のインパルス応答長に応じて選択することができる。
実行対象のフィルタ処理のインパルス応答長が所定値より大きい場合は、第1のデジタルフィルタ回路200が使用され、実行対象のフィルタ処理のインパルス応答長が所定値以下の場合は、第2のデジタルフィルタ回路300が使用される。従って、インパルス応答長が所定値以下の場合に、フィルタ処理に要する消費電力を小さくすることができる。
インパルス応答長が所定値より大きい場合は、データ並べ替え処理が行われるため、消費電力は増加するが、並列処理を行うにもかかわらず、1サイクル以内にすべての出力データを出力することができる
なお、本実施形態では、第1のデジタルフィルタ回路200のオーバーラップ数M=16、FFTブロックサイズN=64、第2のデジタルフィルタ回路300のオーバーラップ数P=4、FFTブロックサイズQ=16、としたが、これらの値には限定されない。第2のデジタルフィルタ回路300のオーバーラップ数、及び、FFTブロックサイズは、FFT処理が1サイクルで実行可能な任意の値に設定することができる。第1のデジタルフィルタ回路200のオーバーラップ数、及び、FFTブロックサイズは、第2のデジタルフィルタ回路300のオーバーラップ数、及び、FFTブロックサイズよりも大きい任意の値に設定することができる。
本実施形態では、FFT、IFFT、フィルタ処理等、各処理は、すべて個別の回路等の構成要素によって処理されることが想定されている。しかし、各実施形態の処理は、所定の装置が備えるコンピュータ、例えば、DSP(Digital Signal Processor)等が、搭載されたソフトウェアに従って実行してもよい。すなわち、各処理を行うコンピュータプログラムは、DSP(図示なし)によって読み込まれ、実行される。
例えば、データの並べ替え処理を、プログラムを用いて行ってもよい。すなわち、DSPとメモリとを用いて、メモリへのデータの書き込み及びメモリからのデータの読み出しをプログラムによって制御することによって、データの並べ替え処理を行ってもよい。さらに、本実施形態では、FFT処理はプログラム制御に従って行われてもよい。
以上のように、プログラムを用いて各処理を行っても、上述の実施形態の処理と同内容の処理を行うことができる。
なお、上記の処理プログラムは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置、あるいは光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク等、非一時的な媒体に格納されてもよい。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2013年7月23日に出願された日本出願特願2013−152705を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
11 第1のデータ並べ替え処理部
12 第2のデータ並べ替え処理部
13 第3のデータ並べ替え処理部
21 第1のバタフライ演算処理部
22 第2のバタフライ演算処理部
31 ひねり乗算処理部
51 第1のバタフライ演算処理部
52 第2のバタフライ演算処理部
61 ひねり乗算処理部
100 データ並べ替え処理部
101a〜101h データ記憶位置
102a〜102h データ読み出し位置
103 入力情報
104 出力情報
200 第1のデジタルフィルタ回路
210 オーバーラップ付加回路
211 FFT回路
212 フィルタ演算回路
213 IFFT回路
214 オーバーラップ除去回路
300 第2のデジタルフィルタ回路
310 オーバーラップ付加回路
311 FFT回路
312 フィルタ演算回路
313 IFFT回路
314 オーバーラップ除去回路
400 デジタルフィルタ回路
410 データ選択部
411 選択信号
500 データフロー
501 データ並べ替え処理
502、503 バタフライ演算処理
504 ひねり乗算処理
505a〜505h 部分データフロー
600 データフロー
601 データ並べ替え処理
602、603 バタフライ演算処理
604 ひねり乗算処理
700 デジタルフィルタ回路
710 オーバーラップ付加回路
711 FFT回路
712 フィルタ演算回路
713 IFFT回路
714 オーバーラップ除去回路

Claims (7)

  1. 時間領域の連続するN−M個の入力データ(Nは正整数、MはN以下の正整数)を含む第1の入力ブロックに前記第1の入力ブロックの直前の連続するM個のデータが付加された第1のオーバーラップブロックを生成する第1のオーバーラップ付加手段、前記第1のオーバーラップブロックを第1のデータ並べ替え処理を用いた高速フーリエ変換処理により周波数領域の第1の周波数領域ブロックに変換する第1の高速フーリエ変換手段、前記第1の周波数領域ブロックに対して第1のフィルタ処理を行う第1のフィルタ演算手段、前記第1のフィルタ処理がなされた第1の処理後ブロックを第2のデータ並べ替え処理を用いた逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第1の時間領域ブロックに変換する第1の逆高速フーリエ変換手段、及び時間領域上の前記第1の時間領域ブロックの両端から合計M個のデータを除去して第1の出力データを生成する第1のオーバーラップ除去手段を含む第1のデジタルフィルタリング手段と、
    時間領域の連続するQ−P個の入力データ(Qは正整数、PはQ以下の正整数)を含む第2の入力ブロックに前記第2の入力ブロックの直前の連続するP個のデータが付加された第2のオーバーラップブロックを生成する第2のオーバーラップ付加手段、前記第2のオーバーラップブロックに含まれるすべての前記第2の入力ブロックを同時に入力し、高速フーリエ変換処理により周波数領域の第2の周波数領域ブロックに変換する第2の高速フーリエ変換手段、前記第2の周波数領域ブロックに対して第2のフィルタ処理を行う第2のフィルタ演算手段、前記第2のフィルタ処理がなされた第2の処理後ブロックに含まれるすべての処理後データを同時に入力し、逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第2の時間領域ブロックに変換する第2の逆高速フーリエ変換手段、及び時間領域上の前記第2の時間領域ブロックの両端から合計P個のデータを除去して第2の出力データを生成する第2のオーバーラップ除去手段を含む第2のデジタルフィルタリング手段と、
    実行対象のフィルタ処理を選択する選択信号に従って、前記第1の出力データ又は前記第2の出力データを選択するデータ選択手段とを備え、
    前記第2のデジタルフィルタリング手段は、前記データ選択手段によって前記第1の出力データが選択されたとき、動作を停止し、
    前記第1のデジタルフィルタリング手段は、前記データ選択手段によって前記第2の出力データが選択されたとき、動作を停止し、
    前記第1のフィルタ処理の第1のインパルス応答長は、前記第2のフィルタ処理の第2のインパルス応答長よりも長く、
    前記Mは前記第1のインパルス応答長に基づいて決定され、
    前記Pは前記第2のインパルス応答長に基づいて決定される
    ことを特徴とするデジタルフィルタ装置。
  2. 前記Nは前記Qよりも大きく、
    前記Mは前記Pよりも大きい
    ことを特徴とする請求項に記載のデジタルフィルタ装置。
  3. 時間領域の連続するN−M個の入力データ(Nは正整数、MはN以下の正整数)を含む第1の入力ブロックに前記第1の入力ブロックの直前の連続するM個のデータが付加された第1のオーバーラップブロックを生成する第1のオーバーラップ付加手段、前記第1のオーバーラップブロックを第1のデータ並べ替え処理を用いた高速フーリエ変換処理により周波数領域の第1の周波数領域ブロックに変換する第1の高速フーリエ変換手段、前記第1の周波数領域ブロックに対して第1のフィルタ処理を行う第1のフィルタ演算手段、前記第1のフィルタ処理がなされた第1の処理後ブロックを第2のデータ並べ替え処理を用いた逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第1の時間領域ブロックに変換する第1の逆高速フーリエ変換手段、及び時間領域上の前記第1の時間領域ブロックの両端から合計M個のデータを除去して第1の出力データを生成する第1のオーバーラップ除去手段を含む第1のデジタルフィルタリング手段と、
    時間領域の連続するQ−P個の入力データ(Qは正整数、PはQ以下の正整数)を含む第2の入力ブロックに前記第2の入力ブロックの直前の連続するP個のデータが付加された第2のオーバーラップブロックを生成する第2のオーバーラップ付加手段、前記第2のオーバーラップブロックに含まれるすべての前記第2の入力ブロックを同時に入力し、高速フーリエ変換処理により周波数領域の第2の周波数領域ブロックに変換する第2の高速フーリエ変換手段、前記第2の周波数領域ブロックに対して第2のフィルタ処理を行う第2のフィルタ演算手段、前記第2のフィルタ処理がなされた第2の処理後ブロックに含まれるすべての処理後データを同時に入力し、逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第2の時間領域ブロックに変換する第2の逆高速フーリエ変換手段、及び時間領域上の前記第2の時間領域ブロックの両端から合計P個のデータを除去して第2の出力データを生成する第2のオーバーラップ除去手段を含む第2のデジタルフィルタリング手段と、
    実行対象のフィルタ処理を選択する選択信号に従って、前記第1の出力データ又は前記第2の出力データを選択するデータ選択手段とを備え、
    前記第2のデジタルフィルタリング手段は、前記データ選択手段によって前記第1の出力データが選択されたとき、動作を停止し、
    前記第1のデジタルフィルタリング手段は、前記データ選択手段によって前記第2の出力データが選択されたとき、動作を停止し、
    前記選択信号は、
    入力データに対して適用すべき適用フィルタ処理のインパルス応答長が前記Pより大きい場合は、前記第1のフィルタ処理を選択し、
    前記適用フィルタ処理のインパルス応答長が前記P以下の場合は、前記第2のフィルタ処理を選択する
    ことを特徴とするデジタルフィルタ装置。
  4. 前記第1のデータ並べ替え処理は、前記第1のオーバーラップブロックに含まれる複数の前記入力データを、前記第1の高速フーリエ変換手段における演算対象となる順序に並べ替える処理であり、
    前記第2のデータ並べ替え処理は、前記第1の処理後ブロックに含まれる複数の処理後データを、前記第1の逆高速フーリエ変換手段における演算対象となる順序に並べ替える処理である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のデジタルフィルタ装置。
  5. デジタルフィルタ装置のデジタルフィルタ処理方法であって、前記デジタルフィルタ装置が、
    実行対象のフィルタ処理を選択する選択信号に従って、
    時間領域の連続するN−M個の入力データ(Nは正整数、MはN以下の正整数)を含む第1の入力ブロックに前記第1の入力ブロックの直前の連続するM個のデータが付加された第1のオーバーラップブロックを生成し、前記第1のオーバーラップブロックを第1のデータ並べ替え処理を用いた高速フーリエ変換処理により周波数領域の第1の周波数領域ブロックに変換し、前記第1の周波数領域ブロックに対して第1のフィルタ処理を行い、前記第1のフィルタ処理がなされた第1の処理後ブロックを第2のデータ並べ替え処理を用いた逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第1の時間領域ブロックに変換し、時間領域上の前記第1の時間領域ブロックの両端から合計M個のデータを除去して第1の出力データを生成する第1のデジタルフィルタ処理、又は
    時間領域の連続するQ−P個の入力データ(Qは正整数、PはQ以下の正整数)を含む第2の入力ブロックに前記第2の入力ブロックの直前の連続するP個のデータが付加された第2のオーバーラップブロックを生成し、前記第2のオーバーラップブロックに含まれるすべての前記第2の入力ブロックを同時に入力し、高速フーリエ変換処理により周波数領域の第2の周波数領域ブロックに変換し、前記第2の周波数領域ブロックに対して第2のフィルタ処理を行い、前記第2のフィルタ処理がなされた第2の処理後ブロックに含まれるすべての処理後データを同時に入力し、逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第2の時間領域ブロックに変換し、時間領域上の前記第2の時間領域ブロックの両端から合計P個のデータを除去して第2の出力データを生成する第2のデジタルフィルタ処理を選択し、
    前記第2のデジタルフィルタ処理を選択したとき、前記第1のデジタルフィルタ処理を停止し、
    前記第1のデジタルフィルタ処理を選択したとき、前記第2のデジタルフィルタ処理を停止し、
    前記第1のフィルタ処理の第1のインパルス応答長は、前記第2のフィルタ処理の第2のインパルス応答長よりも長く、
    前記Mは前記第1のインパルス応答長に基づいて決定され、
    前記Pは前記第2のインパルス応答長に基づいて決定される
    ことを特徴とするデジタルフィルタ装置のデジタルフィルタ処理方法。
  6. デジタルフィルタ装置のデジタルフィルタ処理方法であって、前記デジタルフィルタ装置が、
    実行対象のフィルタ処理を選択する選択信号に従って、
    時間領域の連続するN−M個の入力データ(Nは正整数、MはN以下の正整数)を含む第1の入力ブロックに前記第1の入力ブロックの直前の連続するM個のデータが付加された第1のオーバーラップブロックを生成し、前記第1のオーバーラップブロックを第1のデータ並べ替え処理を用いた高速フーリエ変換処理により周波数領域の第1の周波数領域ブロックに変換し、前記第1の周波数領域ブロックに対して第1のフィルタ処理を行い、前記第1のフィルタ処理がなされた第1の処理後ブロックを第2のデータ並べ替え処理を用いた逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第1の時間領域ブロックに変換し、時間領域上の前記第1の時間領域ブロックの両端から合計M個のデータを除去して第1の出力データを生成する第1のデジタルフィルタ処理、又は
    時間領域の連続するQ−P個の入力データ(Qは正整数、PはQ以下の正整数)を含む第2の入力ブロックに前記第2の入力ブロックの直前の連続するP個のデータが付加された第2のオーバーラップブロックを生成し、前記第2のオーバーラップブロックに含まれるすべての前記第2の入力ブロックを同時に入力し、高速フーリエ変換処理により周波数領域の第2の周波数領域ブロックに変換し、前記第2の周波数領域ブロックに対して第2のフィルタ処理を行い、前記第2のフィルタ処理がなされた第2の処理後ブロックに含まれるすべての処理後データを同時に入力し、逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第2の時間領域ブロックに変換し、時間領域上の前記第2の時間領域ブロックの両端から合計P個のデータを除去して第2の出力データを生成する第2のデジタルフィルタ処理を選択し、
    前記第2のデジタルフィルタ処理を選択したとき、前記第1のデジタルフィルタ処理を停止し、
    前記第1のデジタルフィルタ処理を選択したとき、前記第2のデジタルフィルタ処理を停止し、
    前記実行対象のフィルタ処理を選択するときに、前記選択信号に従って、
    入力データに対して適用すべき適用フィルタ処理のインパルス応答長が前記Pより大きい場合は、前記第1のフィルタ処理を選択し、
    前記適用フィルタ処理のインパルス応答長が前記P以下の場合は、前記第2のフィルタ処理を選択する
    ことを特徴とするデジタルフィルタ装置のデジタルフィルタ処理方法。
  7. デジタルフィルタ装置が備えるコンピュータを、
    時間領域の連続するN−M個の入力データ(Nは正整数、MはN以下の正整数)を含む第1の入力ブロックに前記第1の入力ブロックの直前の連続するM個のデータが付加された第1のオーバーラップブロックを生成し、前記第1のオーバーラップブロックを第1のデータ並べ替え処理を用いた高速フーリエ変換処理により周波数領域の第1の周波数領域ブロックに変換し、前記第1の周波数領域ブロックに対して第1のフィルタ処理を行い、前記第1のフィルタ処理がなされた第1の処理後ブロックを第2のデータ並べ替え処理を用いた逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第1の時間領域ブロックに変換し、時間領域上の前記第1の時間領域ブロックの両端から合計M個のデータを除去して第1の出力データを生成する第1のデジタルフィルタ処理手段、
    時間領域の連続するQ−P個の入力データ(Qは正整数、PはQ以下の正整数)を含む第2の入力ブロックに前記第2の入力ブロックの直前の連続するP個のデータが付加された第2のオーバーラップブロックを生成し、前記第2のオーバーラップブロックに含まれるすべての前記第2の入力ブロックを同時に入力し、高速フーリエ変換処理により周波数領域の第2の周波数領域ブロックに変換し、前記第2の周波数領域ブロックに対して第2のフィルタ処理を行い、前記第2のフィルタ処理がなされた第2の処理後ブロックに含まれるすべての処理後データを同時に入力し、逆高速フーリエ変換処理により時間領域の第2の時間領域ブロックに変換し、時間領域上の前記第2の時間領域ブロックの両端から合計P個のデータを除去して第2の出力データを生成する第2のデジタルフィルタ処理手段、
    実行対象のフィルタ処理を選択する選択信号に従って、前記第1のデジタルフィルタ処理手段又は前記第2のデジタルフィルタ処理手段を選択する選択手段、及び
    前記第2のデジタルフィルタ処理手段を選択したとき前記第1のデジタルフィルタ処理手段を停止し、前記第1のデジタルフィルタ処理手段を選択したとき前記第2のデジタルフィルタ処理手段を停止する停止手段
    として機能させ
    前記第1のフィルタ処理の第1のインパルス応答長は、前記第2のフィルタ処理の第2のインパルス応答長よりも長く、
    前記Mは前記第1のインパルス応答長に基づいて決定され、
    前記Pは前記第2のインパルス応答長に基づいて決定される
    デジタルフィルタプログラム。
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