JP6288041B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
内燃機関の排気通路には、排気中のNOxを還元するための選択還元型NOx触媒(以下、単に「NOx触媒」とも言う)を備える場合がある。一般には、NOx触媒は、ゼオライトの細孔内部に、FeやCu等のNOxに対する選択還元性を示す少なくとも1種の活性成分がイオン交換により担持されて形成されている。
このNOx触媒においては、アンモニア等の還元剤が供給されることで排気中のNOxが選択的に還元されるが、NOx触媒においては特にその触媒温度が低温である場合に、十分なNOxの浄化効率が得られにくい。そこで、例えば、特許文献1に示す技術では、NOx触媒を下層触媒と上層触媒の2層構造とし、その下層触媒に貴金属による酸化機能を付与し、その上層触媒には酸化機能を付与せず還元機能のみを付与する構成が開示されている。そして、下層触媒によりNOをNOに酸化し、そのNOを上層触媒におけるアンモニアとのNOx還元に利用する点に言及がなされている。
特開2008−279334号公報
上記従来技術によれば、NOx触媒を下層触媒と上層触媒の二層構造とするとともに、下層触媒に付与された酸化能力により排気中のNOをNOに酸化させて、そのNOを上層触媒でのNOx還元に利用している。このような二層構造を有するNOx触媒では、NOxを選択還元するのは結局上層触媒のみであるから、NOx触媒全体としてはNOxの還元浄化能力は必ずしも高くはない。
また二層構造を有するNOx触媒の別法として、下層触媒にもNOxの還元機能を付与し、且つその還元特性を上層触媒の還元特性よりも低温側で高いNOx還元能力を発揮するように形成する形態も採用し得る。より低温側でのNOx還元能力が下層触媒に付与されるのは、仮に上層触媒に低温側でのNOx還元能力が付与されてしまうとNOx触媒が高温となった際に、排気が流れ込みやすい上層触媒によってNOx還元のための還元剤であるアンモニアが酸化されNOxとなってしまい、結果としてNOx触媒によるNOx浄化率が低下してしまうからである。そこでこのような形態によるNOx触媒では、内燃機関が機関始動してから十分な時間が経過していない場合等、NOx触媒の温度が比較的低い場合において、下層触媒によるNOxの選択還元が期待されるが、NOx触媒の温度が比較的低い場合、その上層触媒による還元剤の吸着能力が高くなる傾向がある。そのため、排気を介して還元剤がNOx触媒に供給されても、還元剤が上層触媒で吸着されてしまい下層触媒に届きにくくなり、低温時のNOx触媒によるNOx還元を効率的に実現するのが困難となる恐れがある。
本願発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、NOx触媒の低温時と高温時のNOx還元の効率化を両立させ、特に低温時のNOx触媒によるNOx還元の効率の向上を図る技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本出願人は、温度に対するNOx還元性が異なる低温触媒層と高温触媒層とを有する選択還元型NOx触媒に流れ込む排気に還元剤を添加するに際して、その還元剤添加期間での還元剤雰囲気の還元剤濃度を選択還元型NOx触媒の温度に応じて調整する構成を採用した。当該還元剤雰囲気の還元剤濃度は、単位時間での、排気中に還元剤が添加されて形成される還元剤雰囲気(すなわち、還元剤を含む排気)において該添加された還元剤が占める割合として定義される。例えば、当該還元剤濃度は、単位時間当たりに添加された還元剤量を、単位時間当たりの排気量で除した値として算出できる。そして、還元剤添加期間での還元剤雰囲気の還元剤濃度が調整されることで、添加された還元剤の選択還元型NOx触媒における拡散の程度が変化する。このように還元剤濃度を調整することで、低温時に低温触媒層に還元剤を好適に届けることができ、以て低温触媒層によるNOx還元を好適に発揮させることが可能となる。
より詳細には、本願発明に係る内燃機関の排気浄化装置は、アンモニア由来の還元剤によりNOxに対する選択還元性を有する触媒粒子で形成された複数の触媒層が触媒基材上に配置された選択還元型NOx触媒であって、高温でのNOx還元性が高い高温触媒層と、前記高温触媒層よりも低温でのNOx還元性が高い触媒層であって該高温触媒層よりも該触媒基材側に配置される低温触媒層とを少なくとも有する選択還元型NOx触媒と、前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気に、NOxの還元のための還元剤を所定添加量添加する添加手段と、前記所定添加量が同量の条件において、前記低温触媒層によるNOx還元性が前記高温触媒層に比べて高くなる所定の低温領域に属する場合は、該選択還元型NOx触媒の温度が、該所定の低温領域よりも高い温度領域であって該高温触媒層によるNOx還元性が該低温触媒層に比べて高くなる所定の高温領域に属する場合と比べて、前記添加手段による前記所定添加量の還元剤添加が行われてから次回の該添加手段による該所定添加量の還元剤添加が行われるまでの還元剤添加期間において、前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気中に形成される還元剤雰囲気の還元剤濃度が高くなるように、前記添加手段による還元剤添加を制御する制御手段と、を備える。
本発明に係る内燃機関の排気浄化装置が有する選択還元型NOx触媒(NOx触媒)は、触媒基材上に複数の触媒層が配置されて形成され、当該複数の触媒層には、上記低温触媒層と高温触媒層とが少なくとも含まれる。上記NOx触媒においては、低温触媒層と高温触媒層以外の触媒層が含まれることは妨げられない。ここで、低温触媒層は、高温触媒層よりも触媒基材側に位置することになるため、NOx触媒により還元される対象のNOxの大部分は、先ず、触媒外から高温触媒層に流れ込み、その後に低温触媒層に流れ込むことになる。この場合触媒基材から見たときに低温触媒層が高温触媒層の下側に位置することから、本願では、高温触媒層に対する低温触媒層の相対位置を下側、逆に低温触媒層に対する高温触媒層の相対位置を上側と称する場合もある。
低温触媒層は触媒温度が所定の低温領域に属するとき(以下、「NOx触媒の低温時」ともいう)には高温触媒層より好適なNOx還元性を示すものの、その触媒温度が高くなり所定の高温領域に属するようになるとその酸化能力が強くなる傾向があり、還元剤を酸化することでかえってNOx量を増やしてしまう場合がある(以下、触媒温度が所定の高温領域に属するときを、「NOx触媒の高温時」ともいう)。この結果、触媒温度が所定の高温領域に属する場合には、高温触媒層によるNOx還元性も伴い、その還元性が低温触媒層によるNOx還元性より高くなる。そこで、上記のように低温触媒層が高温触媒層よりも下側に配置されることで、NOx触媒の高温時において還元剤が低温触媒層に到達しにくくすることができ、以て高温時におけるNOx触媒のNOx還元効率を好適に維持させることが可能となる。
一方で、このように低温触媒層が高温触媒層の下側に配置されると、低温時に低温触媒
層によるNOx還元反応を促進させるための還元剤を低温触媒層に届けるのが困難となり得る。これは還元剤が低温触媒層に至るまでに高温触媒層が介在し、また低温時には高温触媒層による還元剤の吸着能力も小さくはないからである。このことは、還元剤の低温触媒層への到達について、高温触媒層が障害物となることを意味する。しかし、低温時に低温触媒層に還元剤を届けるために排気への還元剤の添加量を増やしても、必ずしも低温触媒層に還元剤が到達するとは限らず、かえってNOx触媒からその下流に還元剤がスリップしてしまう可能性が大きくなる。
そこで、本発明に係る排気浄化装置では、還元剤添加期間の間に添加される所定添加量が同量の条件において、NOx触媒の温度が低い場合の還元剤雰囲気の還元剤濃度が、当該温度が高い場合の還元剤雰囲気の還元剤濃度より高くなるように、制御手段が添加手段による還元剤添加を制御する。添加手段により添加される所定添加量は、継続して排気がNOx触媒に流れる期間よりも十分に短いある一定の期間において該NOx触媒に流れ込んだNOx量に対応した還元剤の添加量であり、例えば、NOx触媒に吸着しているアンモニア量や排気中のNOx濃度等の、NOx触媒によるNOx還元の条件に応じて決定される。したがって、当該還元剤添加期間は、添加手段による所定添加量の還元剤添加が行われてから次回の所定添加量の還元剤添加が行われるまでの期間と定義されるが、NOx触媒に継続して排気が流れ込む場合は、還元剤添加期間が順次繰り返され、その各還元剤添加期間において、添加量の総量が所定添加量となるように、排気への還元剤の添加が少なくとも1回行われる。このように構成される制御手段は、NOx触媒の低温時に、還元剤添加期間において排気への還元剤添加量を増やすことなくNOx触媒に流れ込む排気中に、高温時と比べてより濃い還元剤雰囲気を形成させるように還元剤添加を制御する。
このようにNOx触媒の低温時に制御手段により還元剤添加期間において濃い還元剤雰囲気が形成され、当該還元剤雰囲気がNOx触媒に対して高温触媒層から入り込むと、触媒基材側(下側)に位置する低温触媒層に還元剤雰囲気の一部が到達しやすくなる。この結果、低温触媒層により効率的に還元剤が供給されることになるため、NOx触媒の低温時に低温触媒層によるNOx還元を効果的に発揮させることが可能となる。また、この高濃度の還元剤雰囲気の形成に際しては還元剤量の増量は行われていないため、還元剤のNOx触媒下流側へのスリップを十分に回避することが可能である。
以上より本発明に係る内燃機関の排気浄化装置では、NOx触媒の低温時であっても高温触媒層を経て低温触媒層に確実に還元剤を届けることが可能となるため、NOx触媒の低温時と高温時のNOx還元の効率化を両立させ、特に低温時のNOx触媒によるNOx還元の効率化が図られる。
ここで、上記の内燃機関の排気浄化装置において、前記添加手段により前記所定添加量の還元剤が排気に添加されると、前記還元剤雰囲気の還元剤濃度は時間とともに変動し、その場合、前記制御手段は、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属する場合における前記還元剤添加期間での前記還元剤雰囲気の還元剤濃度の高低差が、該選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の高温領域に属する場合における該還元剤雰囲気の高低差と比べて大きくなるように、前記添加手段による還元剤添加を制御してもよい。このようにNOx触媒の低温時に、還元剤雰囲気の還元剤濃度の高低差を拡大させることで、より高濃度の還元剤雰囲気を排気中に形成することになる。その結果、上記の通り、NOx触媒の低温時に低温触媒層に効果的に還元剤を供給することが可能となる。
また、前記添加手段により前記所定添加量の還元剤が排気に添加されると、前記還元剤雰囲気の還元剤濃度は時間とともに変動する場合、前記制御手段は、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属する場合における前記還元剤添加期間での前記還元剤雰囲気の還元剤濃度のピーク値が、該選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の高温
領域に属する場合における該還元剤雰囲気の還元剤濃度のピーク値と比べて高くなるように、前記添加手段による還元剤添加を制御してもよい。このようにNOx触媒の低温時に、還元剤雰囲気の還元剤濃度のピーク値をより高くすることでより高濃度の還元剤雰囲気を排気中に形成し、以て、低温触媒層に効果的に還元剤を供給することが可能となる。
また、上述までの、内燃機関の排気浄化装置において、前記制御手段は、前記還元剤添加期間において添加と休止を交互に繰り返す形式で前記所定添加量の還元剤を排気に添加する際に、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属する場合は、該選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の高温領域に属する場合と比べて、隣接する還元剤の添加間隔を短くすることで前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気の還元剤濃度を高くしてもよい。すなわち、還元剤添加期間内に複数の添加を行うことで当該期間内に総量で所定添加量の還元剤の添加を行う形式(例えば、スパイク形式)を採用する場合、そのスパイク形式に関連するパラメータである添加間隔(以下、「スパイク間隔」ともいう)を短くするほど、還元剤添加期間内において形成される還元剤濃度は高くなる傾向がある。そこで、この傾向を利用して、NOx触媒の低温触媒層に還元剤を到達させるための還元剤濃度を形成すればよい。
また、還元剤濃度の制御に関する別法として、また、上述までの、内燃機関の排気浄化装置において、前記添加手段は、前記還元剤を排気中に添加する供給弁であって、前記制御手段は、前記添加手段により前記所定添加量の還元剤を排気に添加する際に、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属する場合は、該選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の高温領域に属する場合と比べて、前記供給弁における還元剤の射出圧力を高くすることで前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気の還元剤濃度を高くしてもよい。すなわち、供給弁の射出圧力を制御することで、排気中への単位時間当たりの還元剤の添加量を変更し、排気中の還元剤濃度を変化させる構成を採用する場合、その射出圧力を高くするほど、還元剤添加期間内において形成される還元剤濃度は高くなる傾向がある。そこで、この傾向を利用して、NOx触媒の低温触媒層に還元剤を到達させる還元剤濃度を形成すればよい。
また、上記の内燃機関の排気浄化装置は、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属している場合に還元剤が前記低温触媒層に到達するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって還元剤が前記低温触媒層に到達しないと判定される場合に、前記低温触媒層に還元剤が到達するように前記制御手段により増加されるべき前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気の還元剤濃度の増加分を算出する濃度増加算出手段と、を更に備えてもよい。その場合、前記制御手段は、前記濃度増加算出手段によって算出された前記還元剤濃度の増加分に応じて、前記添加手段による還元剤添加を制御する。
このような構成によれば、制御手段による上述した高濃度の還元剤雰囲気の形成は、NOx触媒の低温時に判定手段によって還元剤が低温触媒層に到達しないと判定される場合に行われることになる。換言すれば、NOx触媒が低温時であっても還元剤が低温触媒層に到達すると判定される場合には、上述した高濃度の還元剤雰囲気の形成は行われない。判定手段による判定は、還元剤が下側に位置する低温触媒層に到達する場合の障害物となる高温触媒層による、還元剤の吸着能力に関連するパラメータ、例えばNOx触媒の温度等に基づいて実行することができる。また、制御手段による高濃度の還元剤雰囲気の形成は、濃度増加算出手段により算出された還元剤濃度の増加分に応じて実行されるため、低温触媒層に還元剤をより確実に届けるための高濃度の還元剤雰囲気の形成が可能となる。なお、当該還元剤濃度の増加分は、判定手段による判定で利用された還元剤の吸着能力に関連するパラメータ等を考慮して算出することができる。
ここで、上述までの内燃機関の排気浄化装置において、低温触媒層はCu元素でゼオラ
イト結晶がイオン交換されて形成された触媒粒子を含むように形成されてもよく、一方で高温触媒層はFe元素でゼオライト結晶がイオン交換されて形成された触媒粒子を含むように形成されてもよい。また、別の形態として、低温触媒層はMn酸化物であるSnMnCeOxで形成された触媒粒子を含むように形成されてもよく、一方で高温触媒層は同じようにFe元素でゼオライト結晶がイオン交換されて形成された触媒粒子を含むように形成されてもよい。なお、Sn及びCeは、NOx触媒の耐久性を向上させるために添加された成分である。したがって、耐久性向上のために又はその他の目的のためにSn、Ce以外の成分が添加されたMn酸化物、または、当該他の成分が添加されていないMn酸化物も、本願発明におけるMn酸化物の範疇に属するものである。また本発明は、これら以外の態様の触媒粒子により低温触媒層及び高温触媒層が形成されることを除外するものではない。
本願発明によれば、NOx触媒の低温時と高温時のNOx還元の効率化を両立させ、特に低温時のNOx触媒によるNOx還元の効率の向上を図ることができる。
二層の触媒層を有する選択還元型NOx触媒を用いた内燃機関の排気浄化装置の概略構成を示す図である。 図1Aに示す排気浄化装置に用いられる選択還元型NOx触媒の概略構成を示す図である。 選択還元型NOx触媒における活性成分としてのCu及びFeの、触媒温度とNOxに対する選択還元能力との相関を示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置で行われる尿素水添加の第1の形態の概略を示す図である。 図3Aに示す尿素水添加が行われたときの、選択還元型NOx触媒での還元剤であるアンモニアの拡散の状況を示す図である。 図3Aに示す尿素水添加時の添加開弁時間と選択還元型NOx触媒の温度との相関等を示す図である。 図3Aに示す尿素水添加が行われたときに選択還元型NOx触媒に流れ込む排気に形成される還元剤雰囲気での、還元剤濃度の推移を示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置で行われる尿素水添加の第2の形態の概略を示す図である。 図6に示す尿素水添加時のスパイク間隔と選択還元型NOx触媒の温度との相関等を示す図である。 図6に示す尿素水添加が行われたときに選択還元型NOx触媒に流れ込む排気に形成される還元剤雰囲気での、還元剤濃度の推移を示す図である。 本願発明に係る内燃機関の排気浄化装置で実行される第1のNOx浄化制御のフローチャートである。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置で行われる尿素水添加の第3の形態を示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置で行われる尿素水添加の第4の形態を示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置で行われる尿素水添加の第5の形態を示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置で行われる尿素水添加の第6の形態を示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置で行われる尿素水添加の第7の形態を示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置で行われる尿素水添加の第8の形態を示す図である。 本願発明に係る内燃機関の排気浄化装置で実行される第2のNOx浄化制御のフローチャートである。 図16に示すNOx浄化制御で使用される、低温触媒層へのアンモニアの到達の可否を判定するための制御マップを示す図である。 図16に示すNOx浄化制御における高濃度添加処理のための添加開弁時間及び射出圧力を決定するための制御マップを示す図である。 図16に示すNOx浄化制御における高濃度添加処理のためのスパイク間隔を決定するための制御マップを示す図である。 本発明に係る内燃機関の排気浄化装置に適用可能な、三層の触媒層を有する選択還元型NOx触媒の構成を示す図である。
以下、本願発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。本実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に記載がない限りは発明の技術的範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
本願発明に係る選択還元型NOx触媒(以下、単に「NOx触媒」ともいう)の実施例について、本願明細書に添付された図に基づいて説明する。図1Aは、NOx触媒3が搭載される、内燃機関1の排気浄化装置を表している。図1Aに示す内燃機関1は、車両駆動用のディーゼルエンジンである。ただし、内燃機関1としては、ディーゼルエンジンに限られるものではなく、ガソリンエンジン等であってもよい。なお、図1Aにおいては、排気通路2を流れる排気の一部を吸気系に再循環させるEGR装置等の記載は省略されている。
内燃機関1の排気通路2には、排気中のNOxを、アンモニアを還元剤として選択還元するNOx触媒3が配置されている。更に、NOx触媒3において還元剤として作用するアンモニアを生成するために、尿素タンク4に貯留されている、アンモニアの前駆体である尿素水が、NOx触媒3の上流側に位置する供給弁5によって排気中に添加される。供給弁5から添加された尿素水が排気の熱で加水分解されて、アンモニアが生成され、当該アンモニアが順次、NOx触媒3に流れ込んでそこに吸着し、吸着したアンモニアと排気中のNOxとの還元反応が生じ、NOxの還元浄化が行われる。なお、本実施例では、上記の通り供給弁5から尿素水が添加されるが、それに代えて、アンモニア又はアンモニア水を直接排気に供給してもよい。更に、NOx触媒3の下流側に、そこからスリップしてくるアンモニアを酸化するための酸化触媒が設けられてもよい。
NOx触媒3は、触媒基材33に触媒粒子を含むスラリーが塗布され、その後の乾燥、焼結工程を経て形成される。具体的には、図1Bに示すように、NOx触媒3は、第1触媒層31と第2触媒層32を有し、該第2触媒層32は触媒基材33側に配置され、該第1触媒層31は排気通路2における排気の流れに近い位置に配置されている。したがって、第2触媒層32は、第1触媒層31と触媒基材33との間に挟まれるように配置されており、排気中のNOxは、第1触媒層31に入り込みそこを拡散して第2触媒層32へと到達することになる。なお、このように複数の触媒層が触媒基材上にコートされて形成される複数層コート型のNOx触媒の構造自体は、従来より知られた構造であるので、その製造工程の詳細については本願では説明を割愛する。
ここで、第1触媒層31を形成する触媒粒子について説明する。当該触媒粒子は、ゼオライト結晶の一部が、排気中のNOxに対して選択還元性を示す活性成分であるFe(鉄)元素でイオン交換されて形成された触媒粒子であり、該触媒粒子がバインダによって結
合されることで、第1触媒層31が形成されている。このように構成される第1触媒層31に排気が流れ込むことで、排気中のNOxが、還元剤のアンモニアとともに第1触媒層31のゼオライト細孔内に拡散していき、NOx還元反応が生じることになる。
ここで、NOx触媒3において用いられる第1触媒層31における、NOxに対する選択還元性を示す活性成分としては、上記の通り、Feが用いられている。そして、このようにゼオライト結晶をFeでイオン交換することで形成されるNOx触媒(以下、「Fe交換型NOx触媒」という)は、図2のL1で示すように、相対的に高温時(例えば、400℃より高い温度領域時)でのNOx浄化能が高くなる傾向がある。一方で、NOx触媒3において用いられる第2触媒層32における、NOxに対する選択還元性を示す活性成分としては、NOxに対する選択還元性を示す別の活性成分としてCuが用いられている。このようにゼオライト結晶をCuでイオン交換することで形成されるNOx触媒(以下、「Cu交換型NOx触媒」という)は、図2のL2で示すように、相対的に低温時(例えば、230℃〜400℃の温度領域時)でのNOx浄化能が高くなる傾向がある。これは、このCu交換型NOx触媒は、Fe交換型NOx触媒よりも酸化能力が強いとされるため、高温時には酸素と還元剤との反応に選択性を強く示し、以てNOx還元のための還元剤であるアンモニアを酸化してNOxを生成する傾向が強くなり、NOx浄化率が低下してしまうためである。
以上より、第1触媒層31は本発明の高温触媒層に相当し、第2触媒層32は本発明の低温触媒層に相当する。そして、NOx触媒3が、図1Bに示すように第1触媒層31と第2触媒層32を有し触媒層が積層された状態で形成されることで、比較的広いNOx触媒3の温度幅においてNOxを還元浄化することが可能となる。すなわち、NOx触媒3の温度が低温側の浄化領域T2(当該領域は、本発明に係る所定の低温領域に相当する)に属している場合は、主に第2触媒層32によるNOx還元性能を利用してNOxを浄化し、NOx触媒3の温度が高温側の浄化領域T3(当該領域は、本発明に係る所定の高温領域に相当する)に属している場合は、主に第1触媒層31によるNOx還元性能を利用してNOxを浄化することが期待される。なお、高温触媒層に相当する第1触媒層31が第2触媒層32の上側に配置されているため、NOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属している場合では、排気中のアンモニアを第1触媒層31で消費し、第2触媒層32に到達しにくくすることができる。その結果、アンモニアのNOxへの転換を阻止でき、高温時のNOx触媒3のNOx浄化率の低下を効果的に抑制できる。
また、NOx触媒3の温度に関し、低温側浄化領域T2より低温側の領域T1は、NOx触媒3が十分に活性しておらずNOxの還元浄化が見込まれない温度領域である。そこで、この領域T1は未活性領域と称する。更に、高温側浄化領域T3より高温側の領域T4は、高温化により第1触媒層31でのNOx浄化率も低下していく領域である。そこで、この領域T4は過昇温領域と称する。これら未活性領域T1及び過昇温領域T4では、NOx触媒3によるNOxの還元浄化は見込めないため、供給弁5からの尿素水添加は原則として行われない。
また、NOx触媒3の上流側には、NOx触媒3に流れ込む排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサ10が設けられ、NOx触媒3の下流側には、NOx触媒3から流れ出る排気中のNOx濃度を検出するNOxセンサ11が設けられている。更に、NOx触媒3の下流側には、NOx触媒3から流れ出る排気温度を検出する温度センサ14が設けられる。そして、内燃機関1には電子制御ユニット(ECU)20が併設されており、該ECU20は内燃機関1の運転状態や排気浄化装置等を制御するユニットである。ECU20には、上述したNOxセンサ10、11、温度センサ14の他、クランクポジションセンサ21及びアクセル開度センサ22や、内燃機関1の吸気通路25に設置されたエアフローメータ26等が電気的に接続され、各センサの検出値がECU20に渡される。した
がって、ECU20は、エアフローメータ26の検出値に基づく吸入空気量やそれに基づいて算出される排気流量や、クランクポジションセンサ21の検出に基づく機関回転数や、アクセル開度センサ22の検出に基づく機関負荷等の内燃機関1の運転状態に関するパラメータを把握可能である。
なお、本実施例では、NOx触媒3に流れ込む排気中のNOx濃度はNOxセンサ10によって検出可能であるが、内燃機関1から排出される排気(NOx触媒3に浄化される前の排気であり、すなわちNOx触媒3に流れ込む排気)のNOx濃度は、内燃機関の運転状態と関連性を有することから、上記内燃機関1の運転状態に基づいて、推定することも可能である。
そして、このように検出、推定される排気中のNOx濃度に応じて、ECU20は供給弁5に指示を出し、NOxの還元浄化に必要な量の尿素水が排気中に添加される。例えば、以下の式1で決定されるNOx触媒3による実際のNOx浄化率が、排気浄化の観点から好ましい所定の範囲に収まるように、供給弁7からの尿素水の添加量が決定されてもよく、また、別法として、推定されるSCR触媒に吸着されているアンモニア量に基づいて供給弁7からの尿素水の添加量が決定されてもよい。
NOx浄化率 = 1−(NOxセンサ11の検出値)/(NOxセンサ10の検出値) ・・(式1)
ここで、上記の通り、NOx触媒3においては、低温触媒層に相当する第2触媒層32が下側に配置されている。そのため、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合、第2触媒層32でのNOxの還元反応を促進させるためには、第2触媒層32の上側に配置される第1触媒層31を通過して、還元剤であるアンモニアを第2触媒層32へ届ける必要がある。このとき第1触媒層31にアンモニアが吸着されると、第2触媒層32に到達できるアンモニア量が減ることになる。従来技術では、このような第1触媒層31の存在を前提とした尿素水添加の形態は検討されておらず、結果として第2触媒層32によるNOx還元反応を十分に促進させることは容易ではない。
この点を踏まえて、本発明に係る排気浄化装置では、NOx触媒3において第2触媒層32でのNOx還元反応を見込む場合、すなわち、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属する場合には、NOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属する場合と比べて供給弁5による尿素水添加の形態を変更する。以下、図3A及び図3Bに基づいて、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属する場合の尿素水添加について概略的に説明する。図3Aは、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属する場合の第1の尿素水添加に関する、供給弁5からの添加開弁時間(すなわち、供給弁5が開弁し排気中に尿素水を射出している時間)と、それにより排気に形成される還元剤雰囲気(すなわち、NOx触媒3に流れ込む還元剤雰囲気)のアンモニア濃度との相関(以下、「濃度相関」という)を模式的に示したものである。
図3Aに示す添加形態では、還元剤添加期間において、一度の尿素水の添加が行われ、その際の供給弁5の開弁時間が上記添加開弁時間となる。ここで、本発明に係る還元剤添加期間は、継続して排気がNOx触媒3に流れる期間よりも十分に短いある一定の期間において、該NOx触媒3に流れ込んだNOx量に対応する所定添加量の尿素水が添加される期間である。そして、当該期間は、今回の所定添加量の尿素水添加が行われてから、次回の所定添加量の尿素水添加が行われるまでの期間である。当該所定添加量は、上述した式1や、NOx触媒に吸着しているアンモニア量等に基づいて算出される。図3Aにおいては、この還元剤添加期間はΔaで示されており、例えば当該期間は2秒である。還元剤添加期間Δaは比較的短いため、図3Aに示すようにNOx触媒3に継続して排気が流れ込む場合は、還元剤添加期間Δaが順次繰り返され、各期間において一度の還元剤添加が
行われる。したがって、供給弁5の添加開弁時間は、還元剤添加期間Δaより短い時間となる。また、図3Bは、図3Aに示す尿素水添加が行われたときの、NOx触媒3でのアンモニアの拡散の状況を模式的に示している。また、還元剤雰囲気のアンモニア濃度は、単位時間で生成されるアンモニア量を単位時間の排気量で除した値として算出される。
ここで、図3Aに示すL3及びL4は、還元剤添加期間Δaにおいて供給弁5から同じ所定添加量の尿素水が排気に添加されたときの濃度相関を示しており、具体的には、L3は標準拡散モデルに従った濃度相関を示し、L4は本発明に従った濃度相関を示している。なお、L0は還元剤添加期間Δaの次の還元剤添加期間での濃度相関を例示したものである。当該標準拡散モデルは、NOx触媒3の上層側からアンモニアが拡散していき順次吸着していく、標準的なNOx触媒3内でのアンモニアの拡散モデルであり、その場合、図3BにおいてR1で示すように、NOx触媒3の上層側から白抜きの矢印で示される排気の流れに従って広く下流側に拡散していく。L3のケースでは、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している際に第2触媒層32にアンモニアを届けるために、第1触媒層31の存在を前提とした尿素水添加の形態は特段に検討されていない。そのため、L3のケースでの添加開弁時間Δf1は、NOx触媒3の温度に関連しない標準拡散モデルに従って決定される。
一方で、本発明においては、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している際に第2触媒層32にアンモニアを届けるために、第1触媒層31の存在を前提とした尿素水添加が実行される。具体的には、供給弁5の射出圧力が上昇されて、標準拡散モデルに従った場合の添加開弁時間Δf1よりも短い添加開弁時間Δf2で、同量の尿素水が排気に添加されるように供給弁5からの尿素水添加が実行される。その結果、図3AにおいてL4で示すように、NOx触媒3に流れ込む排気中の還元剤雰囲気でのアンモニア濃度は、標準拡散モデルに従った場合のアンモニア濃度よりも高くなる。すなわち、本発明では、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合には、排気への尿素水の添加速度を標準拡散モデルに従った場合と比べて高めることで、排気中にアンモニアが高濃度で分布する還元剤雰囲気を形成する。この結果、図3BにおいてR2で示すように、NOx触媒3に供給されたアンモニアは、標準拡散モデルに従った場合(R1で示される場合)と比べて、排気の下流側に拡散しにくく且つNOx触媒3の深さ方向(上下方向)に拡散することになる。これにより、第2触媒層32によるNOx還元反応ために、第1触媒層31が存在していても第2触媒層32にアンモニアを届けることが可能となる。なお、このように高濃度の還元剤雰囲気の形成により第2触媒層32への到達を可能とする、本発明に係るNOx触媒3内でのアンモニアの拡散モデルを、高濃度拡散モデルと称する。
更に、図4に基づいて、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2と高温側浄化領域T3に属する場合の尿素水添加について概略的に説明する。図4は、図3Aと同じように所定添加量の尿素水が供給弁5から供給されるとした場合の、NOx触媒3の温度と、供給弁5からの添加開弁時間、上記還元剤雰囲気のアンモニア濃度、アンモニアのNOx触媒3への供給速度(単位時間当たりの供給量)のそれぞれとの相関を、上段(a)、中段(b)、下段(c)に示している。そして、各図において、L5は標準拡散モデルに従った各相関を示しており、L6は本発明に従った各相関を示している。
標準拡散モデルに従った場合、上記の通り、NOx触媒3の温度を考慮せずに尿素水添加が行われる。そのため、図4に示す各相関において、NOx触媒3の温度にかかわらず添加開弁時間、アンモニア濃度、アンモニア供給速度は一定となる。
一方で、本発明に従った場合、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属しているときの添加開弁時間は、上記の通り標準拡散モデルに従った場合の添加開弁時間Δf1と
比べてΔf2に短縮される(図4(a)を参照)。これにより、図4(b)に示すように、排気に形成される還元剤雰囲気中のアンモニア濃度は、標準拡散モデルに従った場合と比べて高くなる。そのため、図4(c)に示すようにNOx触媒3へのアンモニア供給速度も、標準拡散モデルに従った場合と比べて高くなる。ここで、図4(c)に、第1触媒層31によるアンモニアの吸着速度をL7で示している。アンモニアの吸着速度は、触媒によって異なる場合があるものの、一般的には、触媒温度が低くなるほど高くなる傾向がある。しかし、図4(c)に示すように、低温時にアンモニア濃度を高めることでNOx触媒3へのアンモニア供給速度が、第1触媒層31によるアンモニア吸着速度を超えるため、アンモニアが図3Bに示すように第2触媒層32へ到達可能となることが理解できる。
次に、本発明に従った場合であってNOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属しているときの添加開弁時間は、標準拡散モデルに従って決定されたΔf1とされる。これは、NOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属している場合は、第2触媒層32にアンモニアが供給されると、高温化によって顕著となったその酸化能力でアンモニアが酸化されてNOxとなり、NOx触媒3のNOx浄化率が低下するからである。すなわち、NOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属している場合は添加開弁時間をΔf1とすることで、第2触媒層32にアンモニアが届くのを可及的に阻止し、NOx触媒3によるNOx浄化率を好適に維持することができる。このため、NOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属している場合は、アンモニア濃度及びアンモニア供給速度も、標準拡散モデルに従った場合と同様となる。
ここで、図5に基づいて、図4のL6で示す尿素水添加(すなわち、本発明に従った尿素水添加)が行われた際のアンモニア濃度の推移について詳細に説明する。図5には本発明に従った還元剤添加が行われた場合の、排気に形成された還元剤雰囲気のアンモニア濃度の推移が示されており、具体的には、上段には、NOx触媒3の温度が低温側領域T2に属している場合(低温時)のアンモニア濃度の時間推移が示され、下段には、NOx触媒3の温度が高温側領域T3に属している場合(高温時)のアンモニア濃度の時間推移が示されている。低温時には添加開弁時間Δf2がΔf1よりも短く設定されることで、還元剤雰囲気でのアンモニア濃度の変化における高低差(すなわち、濃度ピーク値d1と濃度最低値d0の差)が、高温時でのアンモニア濃度の変化における高低差(すなわち、濃度ピーク値d3と濃度最低値d2の差)よりも拡大している。また、低温時の濃度ピーク値d1は、高温時の濃度ピーク値d3よりも高い濃度となっている。このように同じ所定添加量の尿素水が添加された場合に、低温時と高温時で排気中の還元剤雰囲気でのアンモニア濃度の推移に違いが生じるのは、上記の通り、本発明に従った尿素水添加でのアンモニア供給速度が高められていることによる。
このように本発明に従うと、同じ所定添加量の尿素水が添加される条件の下では、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合の添加開弁時間は、当該温度が高温側浄化領域T3に属している場合の添加開弁時間よりも短縮され、以てNOx触媒3に供給される還元剤雰囲気でのアンモニアがより高濃度化される。これにより、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している際に、第2触媒層32にアンモニアを確実に到達させることができ、NOx触媒3の低温側でのNOx還元反応を効果的に促進させることができる。
次に、図6〜図8に基づいて、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属する場合の第2の尿素水添加について説明する。図6は、当該第2の尿素水添加に係るスパイク形式による尿素水添加に関する、還元剤添加期間Δaでのスパイク間隔(すなわち、隣接する添加の間隔)と、それにより排気に形成される還元剤雰囲気のアンモニア濃度との相関を模式的に示したものである。そして、図6に示すスパイク形式による添加形態では、還
元剤添加期間において、複数の還元剤の添加が行われ、その添加による還元剤の総量が上記所定添加量となる。なお、図6では、連続した還元剤添加期間Δaが示されており、一方の還元剤添加期間をΔa(1)、もう一方の還元剤添加期間をΔa(2)と区別している。そして、各還元剤添加期間での添加開弁時間は同じΔf3とされており、すなわち供給弁5の射出圧力は一定のままである。
ここで、図6では、還元剤添加期間Δa(1)とΔa(2)のそれぞれにおいて、供給弁5からは総量では同じ所定添加量の尿素水が排気に添加され、そのときの濃度相関が、それぞれD1、D2で示されている。具体的には、D2は標準拡散モデルに従った濃度相関を示し、D1は本発明に従った濃度相関を示しており、D1で示される濃度はD2で示される濃度よりも高い。なお、還元剤添加期間Δa(1)において、スパイク間隔Δs1はいずれも等しく、還元剤添加期間Δa(2)において、スパイク間隔Δs2はいずれも等しい。第2の尿素水添加形態での標準拡散モデルについても、第1の尿素水添加形態での同モデルと同じように、NOx触媒3の上層側からアンモニアが拡散していき順次吸着していく、標準的なNOx触媒3内でのアンモニアの拡散モデルであり、その場合、図3BにおいてR1で示すように、NOx触媒3の上層側から白抜きの矢印で示される排気の流れに従って広く下流側に拡散していく。また、第2の尿素水添加形態での高濃度拡散モデルについても、第1の尿素水添加形態での同モデルと同じように、第2触媒層32にアンモニアを届けるために、第1触媒層31の存在を前提とした尿素水添加を行い、図3BにおいてR2で示すように、NOx触媒3に供給されたアンモニアは、標準拡散モデルに従った場合(R1で示される場合)と比べて、排気の下流側に拡散しにくく且つNOx触媒3の深さ方向に拡散することになり、第2触媒層32によるNOx還元反応ために、第1触媒層31が存在していても第2触媒層32にアンモニアを届けることが可能となる。
更に、図7に基づいて、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2と高温側浄化領域T3に属する場合の尿素水添加について概略的に説明する。図7は、図4と同じように所定添加量の尿素水が供給弁5から供給されるとした場合の、NOx触媒3の温度と、還元剤添加期間におけるスパイク間隔、上記還元剤雰囲気のアンモニア濃度、アンモニアのNOx触媒3への供給速度(単位時間当たりの供給量)のそれぞれとの相関を、上段(a)、中段(b)、下段(c)に示している。そして、各図において、L15は標準拡散モデルに従った各相関を示しており、L16は本発明に従った各相関を示している。
標準拡散モデルに従った場合、図7に示す各相関において、NOx触媒3の温度にかかわらずスパイク間隔、アンモニア濃度、アンモニア供給速度は一定となる。一方で、本発明に従った場合、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属しているときのスパイク間隔は、上記の通り標準拡散モデルに従った場合のスパイク間隔Δs2と比べてΔs1に短縮される(図7(a)を参照)。これにより、図7(b)に示すように、排気に形成される還元剤雰囲気中のアンモニア濃度は、標準拡散モデルに従った場合と比べて高くなる。そのため、図7(c)に示すようにNOx触媒3へのアンモニア供給速度も、標準拡散モデルに従った場合と比べて高くなる。ここで、図7(c)に、第1触媒層31によるアンモニアの吸着速度をL17で示している。図7(c)に示すように、低温時にアンモニア濃度を高めることでNOx触媒3へのアンモニア供給速度が、第1触媒層31によるアンモニア吸着速度を超えるため、アンモニアが図3Bに示すように第2触媒層32へ到達可能となることが理解できる。
次に、本発明に従った場合であってNOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属しているときのスパイク間隔は、標準拡散モデルに従って決定されたΔs2とされる。これは、NOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属している場合は、第2触媒層32にアンモニアが供給されると、高温化によって顕著となったその酸化能力でアンモニアが酸化されてNOxとなり、NOx触媒3のNOx浄化率が低下するからである。すなわち、NO
x触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属している場合はスパイク間隔をΔs2とすることで、第2触媒層32にアンモニアが届くのを可及的に阻止し、NOx触媒3によるNOx浄化率を好適に維持することができる。このため、NOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属している場合は、アンモニア濃度及びアンモニア供給速度も、標準拡散モデルに従った場合と同様となる。
ここで、図8に基づいて、図7のL16で示す尿素水添加(すなわち、本発明に従った尿素水添加)が行われた際のアンモニア濃度の推移について詳細に説明する。図8には本発明に従った尿素水添加が行われた場合の、排気に形成された還元剤雰囲気のアンモニア濃度の推移が示されており、具体的には、上段には、NOx触媒3の温度が低温側領域T2に属している場合(低温時)のアンモニア濃度の時間推移が示され、下段には、NOx触媒3の温度が高温側領域T3に属している場合(高温時)のアンモニア濃度の時間推移が示されている。低温時にはスパイク間隔Δs1がΔs2よりも短く設定されることで、還元剤雰囲気でのアンモニア濃度の変化における高低差(すなわち、濃度ピーク値d11と濃度最低値d10の差)が、高温時でのアンモニア濃度の変化における高低差(すなわち、濃度ピーク値d13と濃度最低値d12の差)よりも拡大している。また、低温時の濃度ピーク値d11は、高温時の濃度ピーク値d13よりも高い濃度となっている。このように同じ所定添加量の尿素水が添加された場合に、低温時と高温時で排気中の還元剤雰囲気でのアンモニア濃度の推移に違いが生じるのは、上記の通り、本発明に従った還元剤添加でのアンモニア供給速度が高められていることによる。
このように本発明に従うと、同じ所定添加量の尿素水が添加される条件の下では、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合のスパイク間隔は、当該温度が高温側浄化領域T3に属している場合のスパイク間隔よりも短縮され、以てNOx触媒3に供給される還元剤雰囲気でのアンモニアがより高濃度化される。これにより、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している際に、第2触媒層32にアンモニアを確実に到達させることができ、NOx触媒3の低温側でのNOx還元反応を効果的に促進させることができる。
以上を踏まえ、図1Aに示す内燃機関1の排気浄化装置において行われるNOx浄化のための制御(NOx浄化制御)について、図9に基づいて説明する。当該NOx浄化制御は、ECU20に格納された制御プログラムにより繰り返し実行され、それによりNOx浄化のための、還元剤添加期間での尿素水の排気への添加が制御される。先ず、S101では、NOx触媒3の触媒温度Tcが取得される。具体的には、温度センサ14の検出値を利用してNOx触媒3の触媒温度Tcが推定される。この触媒温度Tcは、図2に示すように、NOx触媒3で現れるNOx還元反応が主にどの触媒層に起因しているのかを判断するためのパラメータとなり得る。S101の処理が終了すると、S102へ進む。
S102では、本制御により供給弁5から添加される尿素水の添加量が算出される。この尿素水添加量は、上記所定添加量に相当し、ある一定期間内(例えば、2秒間)にNOx触媒3に流入する排気に含まれるNOx量に応じて決定され、又は、同じ一定期間内における、上記式1で決定されるNOx触媒3のNOx浄化率が、所定の範囲に収まるように決定される。その後、S103では、NOx触媒3が活性しているか否かが判定される。具体的には、NOx触媒3の触媒温度Tcが未活性領域T1に属している場合は否定判定され、それ以外の場合は肯定判定される。S103で肯定判定されると処理はS104へ進み、否定判定されると本制御を終了する。
S104では、NOx触媒3の触媒温度Tcが低温側浄化領域T2に属しているか否かが判定される。S104で肯定判定されると処理はS106へ進み、否定判定されると処理はS105へ進む。また、S105では、NOx触媒3の触媒温度Tcが高温側浄化領
域T3に属しているか否かが判定される。S105で肯定判定されると処理はS108へ進み、否定判定されると処理はS110へ進む。すなわち、S104、S105での各判定処理は、NOx触媒3の触媒温度Tcが、低温側浄化領域T2、高温側浄化領域T3、過昇温領域T4の何れに属しているかを判定するための処理である。
ここで、NOx触媒3の触媒温度Tcが低温側浄化領域T2に属していると判定された場合の、S106以降の処理について説明する。NOx触媒3の触媒温度Tcが低温側浄化領域T2に属している場合は、添加された尿素水によるアンモニアを第2触媒層32に到達させて、第2触媒層32におけるNOx還元を効率化させる必要がある。そこで、S106では、第2触媒層32にアンモニアを到達させるために、供給弁5による尿素水添加は高濃度拡散モデルに従ったものとされる。具体的には、第2触媒層32へのアンモニア到達を可能とさせる所定のアンモニア濃度が形成可能となる添加開弁時間Δf2を、排気中のアンモニア雰囲気の形成に関係する排気流量等に基づいて決定し、その添加開弁時間を実現可能な供給弁5の射出圧力が算出される。添加開弁時間の決定に当たっては、添加開弁時間が短くなるほどアンモニア濃度は高くなり、排気流量が大きくなるほどアンモニア濃度は低くなる相関が考慮される(後述の図17Bを参照)。なお、所定のアンモニア濃度は、低温側浄化領域T2の何れの触媒温度にかかわらず一定としてもよく、また、触媒温度に応じて変化してもよい。S106の処理が終了すると、処理はS107へ進む。
S107では、S106で決定された添加開弁時間Δf2に従った、供給弁5からの尿素水添加を行う高濃度添加処理が実行される。これにより、図3AにL4で示す尿素水添加が行われることになり、図3BにR2で示すNOx触媒3でのアンモニアの拡散が実現される。この結果、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合に、第2触媒層32に確実にアンモニアを到達させることができ、以てNOx触媒3のNOx浄化率を好適に維持することができる。
次に、S105で肯定判定された場合に行われるS108及びS109の処理について説明する。この場合、上記の高濃度添加処理を行わなくても、NOx触媒3においてアンモニアを標準拡散モデルに従って拡散させることでもNOx触媒3においてアンモニアの好適な供給が実現可能である。NOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属している場合(S105で肯定判定された場合)、第2触媒層32にアンモニアが到達してしまうと、アンモニアの酸化によるNOx浄化率の低下が懸念される。このような観点から、S105で肯定された場合には、標準拡散モデルに従ったアンモニアの拡散を前提とした標準濃度添加処理(S109)が行われるのが好ましく、S108ではそのための添加開弁時間Δf1の決定がなされる。当該添加開弁時間の決定については、標準拡散モデルに従うものである。
また、S105で否定判定された場合には、供給弁5からの尿素水の添加処理は禁止される(S110の処理)。これは、NOx触媒3の温度が過昇温領域T4に属しているため、添加された尿素水で生成されるアンモニアのNOx化が懸念されるためである。
このように本制御によれば、NOx触媒3の温度に応じて、第1触媒層31、第2触媒層32に好適にアンモニアを供給することができる。これにより、NOx触媒3の低温時と高温時のNOx還元の効率化を両立させ、特に低温時のNOx触媒3によるNOx還元の効率を好適に向上させることができる。
上記NOx浄化制御では、高濃度添加処理のために添加開弁時間の長さが調整されたが、図6〜図8に基づいて説明したように、スパイク形式による尿素水添加が行われる場合には、そのスパイク間隔を調整することで高濃度添加処理を実現してもよい。具体的には
、上記のS106の処理に代えて、第2触媒層32へのアンモニア到達を可能とさせる所定のアンモニア濃度が形成可能となるスパイク間隔Δs1を、排気中のアンモニア雰囲気の形成に関係する排気流量等に基づいて決定する。スパイク間隔の決定に当たっては、スパイク間隔が短くなるほどアンモニア濃度は高くなり、排気流量が大きくなるとアンモニア濃度は小さくなる相関が考慮される(後述の図17Cを参照)。なお、所定のアンモニア濃度は、低温側浄化領域T2の何れの触媒温度にかかわらず一定としてもよく、また、触媒温度に応じて変化してもよい。
<変形例1>
高濃度添加処理の第1の変形例である、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属しているときの、供給弁5からの尿素水添加による還元剤雰囲気でのアンモニア濃度に関する形態について、図10に基づいて説明する。図10は、上記図4と同じように、本発明に係るNOx浄化制御が行われる際の、NOx触媒3の温度とアンモニア濃度との相関を示している。なお、図10(a)の内容は、図4(b)に示すものと同じである。このような形態に代えて、図10(b)〜図10(d)のそれぞれに示すように、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合は、高温側浄化領域T3に属している場合と比べてアンモニア濃度が高くなり、且つ、その低温側浄化領域T2内においても、NOx触媒3の温度が低くなるに従い、アンモニア濃度が高くなるように添加開弁時間やスパイク間隔が決定されてもよい。
具体的には、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合において、図10(b)に示す形態ではNOx触媒3の温度が低くなるに従いアンモニア濃度が線形的に高くなるように添加開弁時間やスパイク間隔が決定され、また、図10(c)に示す形態ではNOx触媒3の温度が低くなるに従いアンモニア濃度が二次関数的に高くなるように添加開弁時間やスパイク間隔が決定され、また、図10(d)に示す形態ではNOx触媒3の温度が低くなるに従いアンモニア濃度が対数関数的に高くなるように添加開弁時間やスパイク間隔が決定される。何れの添加開弁時間やスパイク間隔の決定のための形態が採用されるかは、NOx触媒3の内部でのアンモニアの拡散状況やその吸着状況等に依るものと考えられ、本発明においては、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合において第2触媒層32に好適にアンモニアを到達させることが可能な限りにおいて、何れの形態や図示されていない形態も採用し得るものである。
<変形例2>
高濃度添加処理の第2の変形例について、図11に基づいて説明する。図11の上段(a)は、標準濃度添加処理に従った尿素水添加を表している。具体的には、還元剤添加期間Δaにおいて一度の尿素水添加を行う添加形態において、連続する4つの還元剤添加期間のそれぞれでの尿素水添加がPa〜Pdで模式的に示されている。なお、説明を簡便にするために、各尿素水添加における添加開弁期間Δfは同一とし、各還元剤添加期間での所定添加量も同一とする。
そして、本変形例に係る高濃度添加処理における尿素水添加を図11の下段(b)に示す。具体的には、還元剤添加期間Δa毎に1回行っていた所定添加量の尿素水添加を、1区間の還元剤添加期間での尿素水添加を行わないとともに、その次の還元剤添加期間において2区間分の量の還元剤を添加する。換言すれば、還元剤添加期間を標準濃度添加処理時の2倍の長さにするとともに、その期間で1度で添加される尿素水量を2区間分とする。これにより、時間平均的には、標準添加処理時も高濃度添加処理時も同量の尿素水が排気に添加されるが、高濃度添加処理時では、尿素水添加時において排気中に局所的に添加される尿素水量を標準添加処理時の概ね2倍とすることができる。そのため、効率的な高濃度のアンモニア雰囲気の形成が可能となる。
なお、本変形例では、効率的に高濃度のアンモニア濃度が形成されるものの、尿素水添加の間隔が比較的長くなるため、例えば、排気流量が大きい場合等のようにNOx触媒3に流れ込むNOx量が比較的多くなる場合、NOx触媒における好適なNOx浄化を維持するのが容易ではなくなる。そこで、排気流量が比較的小さい場合には、本変形例による高濃度添加処理を行い、排気流量が比較的大きい場合には、図3A〜図5に基づいて説明した第1の尿素水添加形態による高濃度添加処理や、図6〜図8に基づいて説明した第2の尿素水添加形態による高濃度添加処理を行うのが好ましい。特に、第2の尿素水添加形態の場合、還元剤添加期間において複数回の尿素水添加が行われるため、NOx触媒3に途切れなくアンモニアが供給されやすくなり、排気流量が比較的大きい場合には特に有用である。
<変形例3>
高濃度添加処理の第3の変形例である、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属しているときの、供給弁5からの尿素水添加に関する形態について、図12〜図15に基づいて説明する。図12〜図15の各図は、上記高濃度添加処理において所定添加量の尿素水を供給弁5から添加する際の、還元剤雰囲気におけるアンモニア濃度を調整するための、尿素水添加の制御内容を示している。図12〜図15の各図に示す尿素水添加は図6に示すスパイク形式で実行され、複数のスパイクでの添加により還元剤添加期間Δa内に総じて所定添加量の尿素水が添加されることになる。例えば、図12の最下段に示すパターンでは、P1〜P8による8回の添加によって合計で所定添加量の尿素水が添加され、図12の最上段に示すパターンでは、P31〜P34による4回の添加によって合計で同じく所定添加量の尿素水が添加されることになる。
先ず、図12に示す尿素水添加について説明する。図12には、4種類のパターンに従ったスパイク形式の尿素水添加が示されている。各パターンにおいて、還元剤添加期間Δa内に供給弁5から排気へ添加される尿素水の総量は全て同じ所定添加量である。最下段のパターンでは、8回のスパイクで供給弁5から排気へ尿素水を添加し、その尿素水の総量が所定添加量となる。次に、下から2番目のパターンでは、4番目のスパイクP4で添加される尿素水を1番目から3番目のスパイクP1〜P3に均等に振り分けてP11〜P13とするとともに、同じように8番目のスパイクP8で添加される尿素水を5番目から7番目のスパイクP5〜P7に均等に振り分けてスパイクP14〜P16とする。なお、スパイクのタイミングは、最下段のパターンの場合と同じである。このようにすると、還元剤添加期間Δaで添加される尿素水量は所定添加量で同じであるが、排気に形成される還元剤雰囲気でのアンモニア濃度を、最下段のパターンの場合よりも高めることができる。
更に、下から3番目のパターンでは、下から2番目のパターンと比べて各スパイクでの尿素水の添加量は同じとしながら、1番目から3番目のスパイク間隔のそれぞれを短縮し、更に、4番目から6番目のスパイクの間隔のそれぞれを短縮する。このとき、1番目のスパイクP21のタイミングと4番目のスパイクのタイミングP24は、下から2番目のパターンと同じである。このようにすると、還元剤添加期間Δaで添加される尿素水量は所定添加量で同じであるが、排気に形成される還元剤雰囲気でのアンモニア濃度を、下から2番目のパターンの場合よりも更に高めることができる。
更に、最上段のパターンでは、下から3番目のスパイクと比べてスパイクのタイミングは同じとしながら、3番目のスパイクP23で添加される尿素水を1番目と2番目のスパイクP21、P22に均等に振り分けてスパイクP31、P32とするとともに、同じように6番目のスパイクP26で添加される尿素水を4番目と5番目のスパイクP24、P25に均等に振り分けてスパイクP33、P34とする。このようにすると、還元剤添加期間Δaで添加される尿素水量は所定添加量で同じであるが、排気に形成される還元剤雰
囲気でのアンモニア濃度を、下から3番目のパターンの場合よりも更に高めることができる。
このように還元剤添加期間Δaにおいて同じ所定添加量の尿素水を供給弁5から添加する場合であっても、各スパイクでの尿素水添加量やスパイク間隔を調整することで、排気に形成される還元剤雰囲気でのアンモニア濃度を適宜制御することが可能となる。したがって、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合に、第2触媒層32にアンモニアを到達させるために実行される高濃度添加処理の際に、各スパイクでの尿素水添加量やスパイク間隔を調整することで所望のアンモニア濃度の還元剤雰囲気を形成することができる。
次に、図13に示す尿素水添加について説明する。図13にも、4種類のパターンに従ったスパイク形式の尿素水添加が示されている。図13では、下から2番目のパターンを形成するために、4番目のスパイクP4、8番目のスパイクP8を、それぞれスパイクP1〜P3、スパイクP5〜P7に振り分ける際に、均等な振り分けではなく、各スパイクでの尿素水添加量が、スパイクP11、P12、P13の順に多くなるように振り分けるとともに、スパイクP14、スパイクP15、スパイクP16の順に多くなるように振り分けている。更に、最上段のパターンの形成についても、同様に、各スパイクでの尿素水添加量は、スパイクP31、P32の順に多くなるように振り分けるとともに、スパイクP33、P34の順に多くなるように振り分けている。これ以外のスパイクの形成は、図12の場合と同じであるので、詳細な説明は割愛する。図13に示すように還元剤添加期間Δaで同じ所定添加量の尿素水を供給弁5から添加する場合であっても、各スパイクでの尿素水添加量やスパイク間隔を調整することで、排気に形成される還元剤雰囲気でのアンモニア濃度を適宜制御することが可能となり、以て、好適に上記高濃度添加処理に適用できる。
次に、図14に示す尿素水添加について説明する。図14にも、4種類のパターンに従ったスパイク形式の尿素水添加が示されている。図14における各スパイクでの尿素水添加量は、図12における各スパイクでの尿素水添加量と同じであり、図12に示す形態と異なるのは、各スパイクのタイミングである。具体的には、図14における各スパイクのタイミングは、スパイク間隔が全て同一とされる。したがって、下から2番目のパターン及び最上段のパターンを形成する際には、均等に振り分けられたスパイクが等間隔で並んでおり、また、下から3番目のパターンを形成する際には、スパイク間隔が短縮化されたスパイクが等間隔で並んでいる。図14に示すように、還元剤添加期間Δaで同じ所定添加量の尿素水を供給弁5から添加する場合であっても、各スパイクでの尿素水添加量やスパイク間隔を調整することで、排気に形成される還元剤雰囲気でのアンモニア濃度を適宜制御することが可能となり、以て、好適に上記高濃度添加処理に適用できる。
次に、図15に示す尿素水添加について説明する。図15にも、4種類のパターンに従ったスパイク形式の尿素水添加が示されている。図15における各スパイクでの尿素水添加量は、図13における各スパイクでの尿素水添加量と同じであり、図13に示す形態と異なるのは、各スパイクのタイミングである。具体的には、図13における各スパイクのタイミングは、スパイク間隔が全て同一とされる。したがって、下から2番目のパターン及び最上段のパターンを形成する際には、均等に振り分けられたスパイクが等間隔で並んでおり、また、下から3番目のパターンを形成する際には、スパイク間隔が短縮化されたスパイクが等間隔で並んでいる。図15に示すように、還元剤添加期間Δaで同じ所定添加量の尿素水を供給弁5から添加する場合であっても、各スパイクでの尿素水添加量やスパイク間隔を調整することで、排気に形成される還元剤雰囲気でのアンモニア濃度を適宜制御することが可能となり、以て、好適に上記高濃度添加処理に適用できる。
内燃機関1の排気浄化装置において行われるNOx浄化制御の第2の実施例について、図16に基づいて説明する。図16に示すNOx浄化制御は、ECU20に格納された制御プログラムにより繰り返し実行される。また、図16に示すNOx浄化制御に含まれる処理のうち、図9に示すNOx浄化制御に含まれる処理と同一のものについては、同一の参照番号を付与することでその詳細な説明を省略する。
本NOx浄化制御では、S104で肯定判定された場合、すなわち、NOx触媒3の触媒温度Tcが低温側浄化領域T2に属していると判定された場合は、S106に代えてS201、S202の処理が行われる。具体的には、S201では、供給弁5から排気に添加された尿素水により生成されるアンモニアが、NOx触媒3の下層である第2触媒層32に到達可能か否かが判定される。NOx触媒3の温度が、低温側浄化領域T2に属している場合であっても、供給弁5からの尿素水の添加量がNOx浄化の観点から比較的多くなる場合には、上記の標準拡散モデルに従って尿素水添加が行われても比較的高い濃度の還元剤雰囲気が形成されることになり、状況によっては第2触媒層32にアンモニアを到達させることが可能な場合もある。
そこで、S201では、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合に、高濃度拡散モデルに従って高濃度の還元剤雰囲気を形成する必要があるか否かが判定される。具体的には、図17Aに示す制御マップに基づいて、S201の判定が行われる。図17Aに示す制御マップは、NOx触媒3の温度とアンモニア濃度との相関に基づいて、アンモニアが下層である第2触媒層32に到達するか否かをマッピングしたものであり、ECU20内のメモリに格納されている。当該制御マップには、NOx触媒3の温度が低くなるほど上層である第1触媒層31によるアンモニア吸着能力が高くなり、第2触媒層32にアンモニアが到達しにくくなること、及び、その結果、第2触媒層32にアンモニアを到達させるためには、第1触媒層31によるアンモニア吸着能力が高くなるほど、NOx触媒3に流れ込む還元剤雰囲気のアンモニア濃度を高くする必要があること、が反映されている。したがって、図17Aに示す制御マップでは、マップ中の下方に「下層である第2触媒層32に到達しない領域」が形成され、上方に「下層である第2触媒層32に到達する領域」が形成される。
そこで、例えば、S101で取得されたNOx触媒3の触媒温度Tcと、S102で算出された尿素水添加量及び排気通路2を流れる排気流量等から算出される、排気中に形成される還元剤雰囲気でのアンモニア濃度とで特定される制御点(図17Aに示す黒丸)が、制御マップ中のいずれの領域に属するかに基づいて、S201の判定が行われる。当該アンモニア濃度の算出に当たっては、NOx触媒3においてアンモニアを標準拡散モデルに従って拡散させることを前提として決定される添加開弁時間(図3Aに示す添加開弁時間Δf1を参照)やスパイク間隔(図6に示すスパイク間隔Δs2を参照)が考慮される。S201で肯定判定されると処理はS108へ進み、否定判定されると処理はS202へ進む。なお、図17Aに示す例では、制御点が「下層である第2触媒層32に到達しない領域」に属しているため、S201の判定処理としては否定判定されることになる。
次にS202では、下層である第2触媒層32にアンモニアを到達させるために、高濃度拡散モデルに従ってどの程度、還元剤雰囲気でのアンモニア濃度を増加すべきかが算出される。具体的には、その濃度の増加分は、図17Aに示す制御マップに基づいて算出される。例えば、上記制御点が図17Aに示す黒丸の位置にあった場合、その制御点が「下層である第2触媒層32に到達する領域」(例えば、図17Aに示す白丸の位置)に移動するためには、図中の白塗りの矢印に相当する分ΔXだけアンモニア濃度を上昇させ、アンモニア濃度をX1とする必要がある。このアンモニア濃度の上昇分が、S202で算出される濃度増加分に相当する。
更にS202では、上記のアンモニア濃度増加を実現するための、供給弁5による尿素水の添加開弁時間も決定される。当該決定は、図17Bの上段(a)に示す制御マップに基づいて行われる。図17B(a)に示す制御マップは、所定添加量の尿素水を添加する際の添加開弁時間とアンモニア濃度との相関を画定したものであり、ECU20内のメモリに格納されている。なお、図17B(a)中の黒丸は、図17A中の制御点の黒丸に対応している。図17B(a)に示す制御マップには、添加開弁時間が短くなるほど、形成される還元剤雰囲気中のアンモニア濃度は高くなる傾向が反映されている。そして、上記で算出された濃度増加分ΔXが反映された、第2触媒層32にアンモニアを到達可能とするアンモニア濃度X1に対応する添加開弁時間が、制御マップに従ってΔf2として決定される。更に、図17Bの下段(b)には、上記添加開弁時間と、所定添加量の添加のための添加開弁時間を実現する射出圧力との相関を表す制御マップが示されている。そこで、この制御マップには、添加開弁時間が短くなるほど射出圧力が高くなる傾向が反映されている。そして、上記決定された添加開弁時間Δf2に対応する射出圧力P1が、この図17B(b)の制御マップに基づいて決定される。S202の処理が終了すると、処理はS107へ進む。そして、S107では、S202で決定された添加開弁時間Δf2、射出圧力P1に従った、供給弁5からの尿素水添加を行う高濃度添加処理が実行される。これにより、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合に、第2触媒層32に確実にアンモニアを到達させることができる。
また、図9に示すNOx浄化制御と同じように、高濃度添加処理において、スパイク形式による尿素水添加でのスパイク間隔を、図17Cに示す制御マップを利用して調整してもよい。なお、図17C中の黒丸は、図17A中の制御点の黒丸に対応している。この制御マップには、スパイク間隔が短くなるほどアンモニア濃度は高くなる傾向が反映されている。そして、この場合、上記のS202の処理で算出された、濃度増加分ΔXが反映されたアンモニア濃度X1に対応するスパイク間隔が、制御マップに従ってΔs1として決定される。
本発明の内燃機関1の排気浄化装置に適用できるNOx触媒3の別の構成について、図18に基づいて説明する。図18に示すNOx触媒3は、上述までの実施例と同じように、最上層側の第1触媒層31を有している。更に、第1触媒層31の下側に酸化触媒層35が配置され、当該酸化触媒層35の下側であって触媒基材33上に第2触媒層32が配置される。このように構成されるNOx触媒3では、NOx触媒3の温度が高温側浄化領域T3に属している場合に、酸化触媒層35の酸化能力を利用して排気中のNOをNOに酸化させることで、第1触媒層31でのNOx還元反応を促進させることができる。
一方で、NOx触媒3の温度が低温側浄化領域T2に属している場合には、アンモニアを第2触媒層32に到達させるためには、第1触媒層31に加えて酸化触媒層35を通過させる必要がある。このような場合であっても、上述したNOx浄化制御を行うことで、すなわち、アンモニアを下層まで到達せしめる高濃度添加処理を実行することで、第2触媒層32によるNOx還元反応を効果的に促進させることができる。なお、図18に示す構成では、第2触媒層32に到達するために酸化触媒層35を通過することになるため、送り込まれるアンモニアの一部が酸化されてNOx化する可能性があるが、そこで生成されたNOxが更に第2触媒層32に送り込まれれば、第2触媒層32のNOx還元能力により還元浄化可能である。
<その他の実施例>
上述までの実施例では、第2触媒層32に含まれる触媒粒子としては、Cu交換型NOx触媒が使用されているが、それに代えて、Mn(マンガン)酸化物であるSnMnCe
Oxを採用してもよい。なお、SnMnCeOxは公知の沈殿法により生成される公知の材料であるから、その詳細については説明を割愛する。
1 内燃機関
2 排気通路
3 NOx触媒
5 供給弁
20 ECU
31 第1触媒層
32 第2触媒層
33 触媒基材

Claims (6)

  1. アンモニア由来の還元剤によりNOxに対する選択還元性を有する触媒粒子で形成された複数の触媒層が触媒基材上に配置された選択還元型NOx触媒であって、高温でのNOx還元性が高い高温触媒層と、前記高温触媒層よりも低温でのNOx還元性が高い触媒層であって該高温触媒層よりも該触媒基材側に配置される低温触媒層とを少なくとも有する選択還元型NOx触媒と、
    前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気に、NOxの還元のための還元剤を所定添加量添加する添加手段と、
    前記所定添加量が同量の条件において、前記低温触媒層によるNOx還元性が前記高温触媒層に比べて高くなる所定の低温領域に属する場合は、該選択還元型NOx触媒の温度が、該所定の低温領域よりも高い温度領域であって該高温触媒層によるNOx還元性が該低温触媒層に比べて高くなる所定の高温領域に属する場合と比べて、前記添加手段による前記所定添加量の還元剤添加が行われてから次回の該添加手段による該所定添加量の還元剤添加が行われるまでの還元剤添加期間において、前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気中に形成される還元剤雰囲気の還元剤濃度が高くなるように、前記添加手段による還元剤添加を制御する制御手段と、
    を備える、内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記添加手段により前記所定添加量の還元剤が排気に添加されると、前記還元剤雰囲気の還元剤濃度は時間とともに変動し、
    前記制御手段は、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属する場合における前記還元剤添加期間での前記還元剤雰囲気の還元剤濃度の高低差が、該選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の高温領域に属する場合における該還元剤雰囲気の高低差と比べて大きくなるように、前記添加手段による還元剤添加を制御する、
    請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記添加手段により前記所定添加量の還元剤が排気に添加されると、前記還元剤雰囲気の還元剤濃度は時間とともに変動し、
    前記制御手段は、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属する場合における前記還元剤添加期間での前記還元剤雰囲気の還元剤濃度のピーク値が、該選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の高温領域に属する場合における該還元剤雰囲気の還元剤濃度のピーク値と比べて高くなるように、前記添加手段による還元剤添加を制御する、
    請求項1に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 前記制御手段は、前記還元剤添加期間において添加と休止を交互に繰り返す形式で前記所定添加量の還元剤を排気に添加する際に、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属する場合は、該選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の高温領域に属する場合と比べて、隣接する還元剤の添加間隔を短くすることで前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気の還元剤濃度を高くする、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 前記添加手段は、前記還元剤を排気中に添加する供給弁であって、
    前記制御手段は、前記添加手段により前記所定添加量の還元剤を排気に添加する際に、前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属する場合は、該選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の高温領域に属する場合と比べて、前記供給弁における還元剤の射出圧力を高くすることで前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気の還元剤濃度を高くする、
    請求項1から請求項3の何れか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
  6. 前記選択還元型NOx触媒の温度が前記所定の低温領域に属している場合に還元剤が前記低温触媒層に到達するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって還元剤が前記低温触媒層に到達しないと判定される場合に、前記低温触媒層に還元剤が到達するように前記制御手段により増加されるべき前記選択還元型NOx触媒に流れ込む排気の還元剤濃度の増加分を算出する濃度増加算出手段と、
    を更に備え、
    前記制御手段は、前記濃度増加算出手段によって算出された前記還元剤濃度の増加分に応じて、前記添加手段による還元剤添加を制御する、
    請求項1から請求項5の何れか1項に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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