JP6287408B2 - 流体圧接続継手 - Google Patents
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Description
各種産業機器に利用されている流体供給回路には、その回路途中に同回路を適時に遮断する流体圧接続継手が設けられる。これにより、一方の流体圧パイプに連通する一方継手に対して、第1の他方流体圧パイプに連通する第1他方継手を切断可能に連結している。しかも、適時に、第1他方継手を外し、これに代えて第2他方流体継手を接続して第2の他方流体圧パイプを接続して流体供給回路を切り替えるようにしたものがあり、その一例が特許文献1に記載されている。
このようなクラッチレリーズシリンダや、これに連結されペダル側よりのクラッチ操作力を伝えるエアー圧回路は車両の組み立て完成時にエアー漏れのテストが行なわれている。
ここではエアー漏れ試験機がクラッチのエアー圧回路の途中に設けられる。この際、エアー圧回路の途中に同回路を分断可能なエアー圧接続継手が配備される。このエアー圧接続継手はクラッチレリーズシリンダの一方のエアー圧パイプに連通する一方継手と、クラッチ操作系の他方のエアー圧パイプに連通する他方継手とを切断可能に連結する。しかも、エアー漏れ試験時には他方継手に代えてエアー漏れ試験機の接続継手を一方継手に連結し、エアー漏れ試験を行なっている。
このようにエアー漏れ試験を行なう毎に、クラッチレリーズシリンダ側の一方継手に対して試験機接続継手を着脱をする際に、U字ピンの着脱を必要としており、エアー漏れ試験に手間取り、作業性が低く、問題となっている。
本発明は、要するに、流体供給回路の途中に設ける流体圧接続継手が一方継手と他方継手と互いの継手を接続状態に維持するピンからなる。ここではピンを一方継手に取り付けたままでも、他方継手の嵌挿部の構造を変えた上で、回動操作により連結状態を解除できるようにしたことを特徴とする。
ここで本発明の液体圧接続継手は、これを車両に搭載されるクラッチの流体供給回路中の切換え操作回路に採用した場合を実施形態1として説明する。
第1エアー配管5は一端がレリーズシリンダ1の不図示の加圧室に連通するよう接続され、他端が、流体圧接続継手Jに連通するよう接続される。更に、この流体圧接続継手Jの他端には、車体側に支持された第2流体路としての第2エアー配管6aとそれに接続するエアー漏れ試験器TMの試験機側配管6が接続される。
ここで筒状接続具12には軸状接続具15を介して第2流体路としてのエアー漏れ試験器の試験機側配管6(図8(a)参照)が接続される。しかも、エアー漏れ試験器TMでの試験終了後の車両の組立時には、第2流体路としての第2エアー配管6a(図8(b)参照)や、その先のエア圧調整器8に接続される。
ここで試験機側配管6や第2エアー配管6aの各軸状接続具15は段差を持つ円筒の基軸部151、151aと、後述のように互いに異なる先端軸部152,152aとを備える。なお、中空路を有した基軸部151、151aと先端軸部152,152aとが係止軸部150を構成する。
更に、図2,3に示すように、軸状接続具15の基軸部151より先端側(奥側)の先端軸部152は、ピン止め長溝19と対向するような内部溝154より奥側部位であり、小径に形成される。しかも、図3、図4(c),図8(a)に示すように、その先端軸部152より外径方向に互いに対向する一対の外周係止部である突起部153が形成される。
このような一対のピン止め長溝19には図4(a)〜(c)に示すように、ピン16が嵌着可能である。ピン16は略U字形で、筒状接続具12の外壁面に外嵌めされる中央湾曲部161と、中央湾曲部の左右端より延びる一対の脚部162とを備える。一対の脚部162はピン止め長溝19の一方端縁部q1に係合すると共に一対の脚部162の中間部1621が連通口e1より嵌合穴11内に突入し、脚部の先端は連通口e1の他方端縁部q2に係合している。
すなわち、軸状接続具15aは係止軸部として、円筒の基軸部151と内部溝154aを介して基軸部151と同様の外径を有する円形の係止大径軸部156と、その先に小径の先端軸部152aを連続形成される。
エアー漏れが試験された後、筒状接続具12より第1エアー配管5を経てレリーズシリンダ1に達する部位は流体供給回路である油圧供給回路として使用される。ここでは、予め、ピン16を筒状接続具12より外す。
例えば、本発明を適用する液体圧接続継手Jはエアー供給回路R1(車両組み立て完了後は油圧供給回路として機能する)で用いるとしたが、上述のタイプに限られず、他のタイプでもよい。例えば、車両組み立て前において、オイル漏れ検出機を用い、これに接続する軸状接続具を筒状接続具側に接続して、オイル漏れの検出をするよう構成してもよく、この場合もほぼ同様の効果が得られる。なお、本発明の実施の形態に記載された効果は本発明から生じるもっとも好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されるものに限定されるものではない。
5 第1流体路
6 第2流体路
11 嵌合穴
112 大内径部
111 小内径部
12 筒状接続具
15,15a 軸状接続具
150 係止軸部
151 基軸部(係止軸部の一部)
152 先端軸部(係止軸部の一部)
153 突起部(外周係止部:係止軸部の一部)
154,154a 内部溝
156 係止大径軸部
16,16b ピン(略U字形のピン)
161 中央湾曲部
162 脚部
1621 中間部
18 中空路
19 ピン止め長溝
e1 連通口
La 中心線
J 流体圧接続継手
P1 抜け止め位置
Claims (4)
- 第1流体路に接続する嵌合穴を形成された筒状接続具と、
第2流体路に接続する中空路を有した係止軸部を備え前記嵌合穴に嵌合する軸状接続具と、
前記筒状接続具に該筒状接続具の中心軸線を挟んで形成されると共に中央に前記嵌合穴との連通口を有する一対のピン止め長溝と、
前記筒状接続具に外嵌めされる中央湾曲部の左右端より延びる一対の脚部が前記ピン止め長溝に係合すると共に当該一対の脚部の中間部が前記連通口より前記嵌合穴内に突入する略U字形のピンと、
前記係止軸部より突き出す外周係止部が前記中心軸線回りでの所定角に保持された上で前記嵌合穴の前記ピンより奥側の嵌着位置に達した上で、前記中心軸線回りに所定量回動されることで前記一対の脚部の中間部が前記外周係止部を係止するよう形成される流体圧接続継手。 - 前記ピンの前記一対の脚部の中間部が前記嵌合穴内に位置すると共に前記中心軸線より離れる方向に湾曲形成された上で先端部が前記ピン止め長溝内に係合することを特徴とする請求項1記載の流体圧接続継手。
- 前記第1流体路と前記第2流体路はエアー圧流路であることを特徴とする請求項1又は2記載の流体圧接続継手。
- 前記第1流体路と前記第2流体路は油圧流路であることを特徴とする請求項1又は2記載の流体圧接続継手。
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