JP6283272B2 - ベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽、ベント式鉛蓄電池およびベント式鉛蓄電池の製造方法 - Google Patents

ベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽、ベント式鉛蓄電池およびベント式鉛蓄電池の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽、ベント式鉛蓄電池およびベント式鉛蓄電池の製造方法に関する。
従来、鉛蓄電池にはベント式と制御弁式のタイプがあり、ベント式鉛蓄電池では、電槽内に正極板と負極板とが合成樹脂製のセパレータを介して積層された極板群が収納され、極板群全体が多量の希硫酸電解液で満たされた構造を有する。また、電槽の開口部には蓋体が設けられ、蓋体には充放電中に極板から発生するガスを逃がすための孔を有する排気栓が装着されている。
ベント式鉛蓄電池と制御弁式鉛蓄電池の相違点は、前者は電解液を電槽内に極板群全体が浸漬するように満たされるのに対し、後者は電解液を極板群の正極板と負極板との間に配置される主にガラス繊維を主とするセパレータ(リテーナマット)に保持して構成される点である。
前述した特徴を持つ制御弁式鉛蓄電池は、電槽内に極板群を配設する際、それらの正極板、セパレータおよび負極板の積層方向に圧迫(加圧)された状態で収納される。このような極板群の積層方向への圧迫によって、極板群を構成する正極板の活物質の軟化による脱落を防止することができる。
他方、ベント式鉛蓄電池は前述したように電解液が電極群を収納する電槽内に十分な量で満たされること、充放電サイクルの頻度が低く、正極活物質の充放電による体積変化に伴う活物質の脱落が起こり難いこと、が挙げられる。そのため、必要により電槽と極板群との間に一対のスペーサが配設される場合はそれらの間で極板群を圧迫することなく、極板群が動かないように固定する役目を担っている。
このようなベント式鉛蓄電池は、従来、次のような方法で組立てられている。まず、矩形開口部を有する有底角筒形の電槽を用意する。また、正極板、セパレータおよび負極板を備え、正極板とセパレータと負極板とがこの順序で積層された極板群を用意する。次いで、電槽内に例えば矩形板状の一対のスペーサを所望の距離を隔てて互いに対向して配設する。電槽内の一対のスペーサ間に極板群をその積層方向が一対のスペーサの対向方向と平行するように挿入し、極板群が動かないように固定する。その後、電槽の開口部に蓋体を取付け、この蓋体の所定の位置に形成されたブッシング内に極板群の各極性の中間極柱が挿入され、またこのブッシングに対応して蓋体の上面に設けられた外部端子を足し鉛で一体に溶接する。つづいて、電解液を極板群全体が浸漬するように満たしてベント式鉛蓄電池を組立てる。蓋体には、電槽内で発生するガスを、排気栓を介して逃散させるための孔が開口されている。
しかしながら、前述したベント式鉛蓄電池の組立てにおいて、一対のスペーサ間に極板群を挿入する際、各スペーサの上端と極板群の積層方向の両側下端とが互いに干渉して極板群の当該両側下端部分の活物質が欠損して一対のスペーサ間の電槽内底面に落下し、この落下した活物質により極板群の下部で短絡する虞があった。また、極板群の端板がめくれて挿入不良となることもあった。
本発明は、ガイド治具を用いるベント式鉛蓄電池の製造工程への適用において、一対のスペーサ間への極板群の案内、および円滑な挿入を図り、かつ極板群を一対のスペーサ間に挿入した後の前記ガイド治具の取出しを容易にし、さらに極板群の両側下端部分の活物質の欠損を防止することが可能なベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を提供することを目的とする。
また本発明は、前述したスペーサ配設電槽を備え、極板群の両側下端付近の活物質の欠損を防止することが可能なベント式鉛蓄電池を提供することを目的とする。
さらに本発明は、電槽内に配設される一対のスペーサ間に極板群をガイド治具を用いて案内し、円滑な挿入を図り、かつ極板群を一対のスペーサ間に挿入した後のガイド治具の取出しを容易にし、さらに極板群の両側下端付近の活物質の欠損を防止することが可能なベント式鉛蓄電池の製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の実施形態によると、
矩形開口部を有する有底角筒形の電槽と、
前記電槽内に所望の距離を隔てて互いに対向して配設され、対向する面を第1の面、この第1の面と反対側の面を第2の面として有する一対の板状のスペーサと
を具備し、
前記各スペーサは、前記第1の面の、前記電槽の矩形開口部側に位置する端部から前記電槽の底部に向かう端部近傍領域に凹部が形成されていることを特徴とするベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽が提供される。
この構成によれば、ガイド治具を用いるベント式鉛蓄電池の製造工程への適用において、一対のスペーサ間への極板群の案内、および円滑な挿入を図り、かつ極板群を一対のスペーサ間に挿入した後の前記ガイド治具の取出しを容易にし、さらに極板群の両側下端部分の活物質の欠損を防止することができる。
また、本発明の第1の実施形態によれば、前記各スペーサは、前記第2の面に複数の突出部が当該第2の面に対して垂直方向にそれぞれ突出して設けられていることを特徴とするベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽が提供される。
この構成によれば、放電容量が異なる電池に対しても、前記突出部の長さを変えることで極板群を電槽内で固定することができ、また、各放電容量に対応した幅の電槽を用意しなくて済む。
また、本発明の第1の実施形態によれば、前記各スペーサの前記第1の面の端部近傍領域に形成される凹部は、平面形状が逆凸部であることを特徴とするベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽が提供される。
この構成によれば、ガイド治具を用いるベント式鉛蓄電池の製造工程への適用において、極板群を一対のスペーサ間に挿入した後、スペーサ間の極板群が動かないように固定する役目を失うことなく、前記ガイド治具の取出しを容易にすることができる。
本発明の第2の実施形態によると、
矩形開口部を有する有底角筒形の電槽と、
前記電槽内に所望の距離を隔てて互いに対向して配設され、対向する面を第1の面、この第1の面と反対側の面を第2の面として有する一対の板状のスペーサと、
正極板とセパレータと負極板とをこの順序で積層した積層構造を有し、前記一対のスペーサ間に積層方向が前記一対のスペーサの対向方向と平行になるように挿入される極板群と、
前記電槽内に前記極板群全体が浸漬するように満たされる電解液と
を具備し、
前記各スペーサは、前記第1の面の、前記電槽の矩形開口部側に位置する端部から前記電槽の底部に向かう端部近傍領域に凹部が形成されていることを特徴とするベント式鉛蓄電池が提供される。
この構成によれば、前述したスペーサ配設電槽を備え、極板群の両側下端付近の活物質の欠損を防止することができる。
本発明の第3の実施形態によると、
外側掛り部および内側掛り部を有する屈曲した板状の一対のガイド治具を用意する工程;
矩形開口部を有する有底角筒形の電槽と、正極板とセパレータと負極板とをこの順序で積層した積層構造を有する極板群とを用意する工程;
前記電槽内に板状の一対のスペーサを所望の距離を隔てて互いに対向して配設する工程、ここで対向する面を第1の面、この第1の面と反対側の面を第2の面とする;
前記一対の板状ガイド治具の前記外側掛り部を前記電槽の矩形開口部の端部から外側にそれぞれ掛け、当該ガイド治具の前記内側掛り部を各スペーサにおける前記電槽の矩形開口部側に位置する端部から各スペーサの前記第1の面に被せてそれぞれ掛けることにより、前記各スペーサを前記電槽内に立った姿勢で保持する工程;
前記極板群を前記電槽内の前記各スペーサ間に前記極板群の積層方向が前記一対のスペーサの対向方向と平行になるように、前記一対のガイド治具の内側掛り部で案内して挿入する工程;
前記各スペーサとこれらスペーサと隣接する前記極板群の両端面との間にそれぞれ位置する前記内側掛り部を引き抜いて各ガイド治具を取り外す工程;および
前記電槽内に電解液を前記極板群全体が浸漬するように満たす工程;
を含み、
前記各スペーサは、前記各ガイド治具の前記内側掛り部が被さる前記第1の面の端部近傍領域に前記内側掛り部の厚さに相当する深さを有する凹部が形成され、かつ
前記極板群を前記電槽内の前記各スペーサ間に挿入する工程において、前記各ガイド治具の前記内側掛り部の先端側を前記各スペーサの前記凹部にそれぞれ合致させることを特徴とするベント式鉛蓄電池の製造方法が提供される。
この構成によれば、電槽内に配設される一対のスペーサ間に極板群をガイド治具を用いて案内し、円滑な挿入を図り、かつ極板群を一対のスペーサ間に挿入した後のガイド治具の取出しを容易にし、さらに極板群の両側下端付近の活物質の欠損を防止することができる。
また、本発明の第3の実施形態によれば、前記スペーサは、1〜2mmの厚さを有し、前記ガイド治具の前記内側掛り部は前記スペーサの厚さの半分以下で、かつ0.2〜1mmの厚さを有することを特徴とするベント式鉛蓄電池の製造方法が提供される。
この構成によれば、前記スペーサの厚みを1〜2mmに抑えることで、電槽と極板群との空きスペースに応じて調整が必要な場合は、突出部の長さを調整することで対応することができるので、スペーサ材料を少なくすることができる。また、スペーサの体積が少なくなることで、注入される電解液量を多くすることができる。
また、前記ガイド治具の前記内側掛り部は前記スペーサの厚さの半分以下で、かつ0.2〜1mmの厚さにすることで、ガイド治具を上方に引き抜いて取外す際に内側掛り部の厚さに起因する引き抜き抵抗を受けることなく、一対のスペーサと極板群の間から円滑に引き抜いて、各ガイド治具を取り外すことができ、作業性を向上できる。
本発明によれば、ガイド治具を用いるベント式鉛蓄電池の製造工程への適用において、一対のスペーサ間への極板群の案内、および円滑な挿入を図り、かつ極板群を一対のスペーサ間に挿入した後の前記ガイド治具の取出しを容易にし、さらに極板群の両側下端部分の活物質の欠損を防止することが可能なベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を提供できる。
また本発明によれば、前述したスペーサ配設電槽を備え、極板群の両側下端部分の活物質の欠損を防止することが可能なベント式鉛蓄電池を提供できる。
さらに本発明によれば、電槽内に配設される一対のスペーサ間に極板群をガイド治具を用いて案内し、円滑な挿入を図り、かつ極板群を一対のスペーサ間に挿入した後のガイド治具の取出しを容易にし、さらに極板群の両側下端部分の活物質の欠損を防止することが可能なベント式鉛蓄電池の製造方法を提供できる。
本発明の実施形態に係るベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を示す断面図である。 図1のスペーサ配設電槽に用いられるスペーサを示す図である。 図1のスペーサ配設電槽の要部切欠斜視図である。 図1のスペーサ配設電槽に用いてベント式鉛蓄電池を製造する工程を示す断面図である。 図4に示すベント式鉛蓄電池の製造において、極板群を前記電槽内の前記各スペーサ間に挿入する工程を示す要部切欠斜視図である。 スペーサ配設電槽にセットされるガイド治具の別の形態を示す要部切欠斜視図である。 本発明者が試作したベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を示す断面図である。 図7のスペーサ配設電槽に用いられるスペーサを示す図である。 図7のスペーサ配設電槽の要部切欠斜視図である。 図7のスペーサ配設電槽に用いて本発明者が試みたベント式鉛蓄電池を製造する工程を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を図1〜図3を参照して説明する。
図中の1は、ベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽である。スペーサ配設電槽1は、矩形開口部を有する有底角筒形の電槽2を備えている。電槽2は、合成樹脂、例えばアクリルスチレン(AS)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂またはアクリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂から作られる。
例えば、矩形板状の一対のスペーサ3a,3bは電槽2内に互いに対向して配設されている。ここで、図2の(A),(B)に示すように一対のスペーサ3a,3bは、対向する面である第1の面41および第1の面41と反対側の面である第2の面42を有する。各スペーサ3a,3bは、第1の面41の、電槽2の矩形開口部側に位置する端部から電槽の底部に向かう端部近傍領域に凹部5a,5bがそれぞれ形成されている。凹部5a,5bは、後述する製造工程において、ガイド治具の内側掛け部が各スペーサ3a,3bの第1の面に被さる端部近傍領域の形状、例えば図1〜図3に示す逆凸部の形状、を有する。
各スペーサ3a,3bは、それらの対向する間に後述する極板群を挿入したとき、各スペーサ3a,3bの第1の面41と極板群の両側面とが当接して極板群を動かないように固定する役目をなす。このような各スペーサ3a,3bにおいて、凹部5a,5bは各スペーサ3a,3bの第1の面41と極板群の両側面とを当接させたとき、極板群の両側面と当接しないデッドスペースとして作用するため、各スペーサ3a,3bによる極板群の固定機能を低下させる。ただし、ベント式鉛蓄電池はデッドスペースとして凹部5a,5bが各スペーサ3a,3bの第1の面41に制限された面積率で形成する限り、各スペーサ3a,3bによる極板群の固定に支障とならない。
また、後述するベント式鉛蓄電池の製造時に用いるガイド治具の内側掛り部の一部は、各スペーサ3a,3bの凹部5a,5bに合致され、極板群の挿入時において案内する他に、電槽2内で各スペーサ3a,3bを支持して立った姿勢で保持する働きもする。このため、ガイド治具の内側掛り部との関係で、凹部5a,5bは電槽2の矩形開口部側に位置する各スペーサ3a,3bの端部から電槽2の底部に向けて所望長さで延出する形状を有することが好ましい。
このような各スペーサ3a,3bおよび凹部5a,5bの働きにより、凹部5a,5bはスペーサ3a,3bの第1の面41に前述した図1〜図3に示す逆凸部の形状でそれぞれ形成することが好ましい。すなわち、後述する図5に示すように凹部5a,5bは、電槽2の矩形開口部側に位置する端部に沿う帯状部分とこの帯状部分の一部から電槽2の底部に向かう突出部分とを有し、ガイド治具の内側掛り部を当該凹部5a,5bに合致させたとき、当該凹部5a,5bの突出部分に位置する内側掛り部の箇所は各スペーサ3a,3bを支持する働きをなす。同時に、当該凹部5a,5bの突出部分は各スペーサ3a,3b間に極板群を挿入したときに前述したように前記極板群の固定機能を低下させるデッドスペースになる。このため、当該凹部5a,5bの突出部分は、これに合致するガイド治具の内側掛り部による各スペーサ3a,3bの支持機能を維持しつつ、その幅(図2の(A)に示す‘W’)を可能な限り狭くしてデッドスペースとしての働きを抑えることが好ましい。
矩形板状の一対のスペーサ3a,3bは、1〜2mmの厚さを有することが好ましい。凹部5a,5bの深さ(図2の(B)に示す‘d’)は、スペーサ3a,3bの厚さの半分以下で、0.2〜1mmであることが好ましい。各スペーサ3a,3bは、例えばポリプロピレン(PP)樹脂、アクリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、塩化ビニル樹脂またはゴム系のエボナイトのような樹脂から作られる。
なお、スペーサ3a,3bは、電槽1の幅と極板群11の幅の差が小さい場合には、板状のまま1〜2mmの厚さのものがそのまま用いられる。しかしながら、既存の電槽1を容量が小さい電池にも適用する場合には、収納する極板の枚数が少なくなるために極板群1の厚みが小さくなり、その空きスペースを埋めるべく、スペーサ3a,3bの電槽と対向する側面に、以下に説明する複数本の突出部6を設け、適宜その長さを調整して用いる。
複数本、例えば5本の突出部6は、スペーサ3a,3bの第2の面42にそれぞれ第2の面42に対して垂直方向に突出して設けられ、先端面は電槽2の内側面に当接される。5本の突出部6は、矩形板状の各スペーサ3a,3bの第2の面42の4つのコーナ部および中心部に設けられている。各突出部6は、例えばポリプロピレン(PP)樹脂、アクリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂、塩化ビニル樹脂またはゴム系のエボナイトのような樹脂から作られる。さらに、各突出部6は矩形体、円柱体等任意であるが、成形性および鉛蓄電池の軽量化のために円筒体であることが好ましい。各突出部6は、スペーサ3a,3bとそれぞれ一体成型して製作することができる。また、電槽2の内面と極板群11との間の空きスペースに応じて必要な長さに切断して、調整することができる。
なお、突出部6は必要不可欠のものではない。
以上説明した本発明の実施形態に係るベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽は、ベント式鉛蓄電池の組立て、製造に好適な効果を奏する。
最初に、本発明者が試作したベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を図7〜図9を参照して説明する。
図中の51は、ベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽である。スペーサ配設電槽51は、例えばポリプロピレン樹脂から作られる矩形開口部を有する有底角筒形の電槽52を備えている。例えば、ポリプロピレン樹脂から作られ、矩形板状の一対のスペーサ53a,53bは電槽52内に互いに対向して配設されている。ここで、図8の(A),(B)に示すように一対のスペーサ53a,53bは、極板に対向する面である第1の面541および第1の面541と反対側の電槽52の内側面に対向する面である第2の面542を有する。ポリプロピレン樹脂から作られた、複数本、例えば5本の突出部55は、スペーサ53a,53bの第2の面542にそれぞれ第2の面42に対して垂直方向に突出して設けられ、先端面は電槽52の内側面に当接される。5本の突出部55は、矩形板状の各スペーサ53a,53bの第2の面542の4つのコーナ部および中心部に設けられている。
このようなベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を用いてベント式鉛蓄電池を組立て、製造する工程を、図10を参照して以下に説明する。
まず、極板群61を用意する。ここでは、極板群61は、中央に配置した正極板62を1枚と、正極板62の両側に例えば抄紙からなるセパレータ63を挟んで負極板64,64を2枚配置している。すなわち、極板群61は負極板64とセパレータ63と正極板62とセパレータ63と負極板64をこの順序で積層した積層構造を有する。正極ストラップ(図示せず)は、正極板62のグリッド(図示せず)と一体的に上方に延出した耳部65に接続されている。負極ストラップ66は、2枚の負極板64のグリッド(図示せず)と一体的に上方に延出した耳部67に接続されている。
また、一対の板状ガイド治具71a,71bを用意する。図10の(a)の左側に取り付けられる一方のガイド治具71aは、例えば厚さ1mmの帯状ステンレス板をそれぞれ2か所で90°内側に屈曲し、右側に位置する垂下された内側掛り部72と、左側に位置する垂下された外側掛り部73を備えている。図10の(a)の右側に取り付けられる他方のガイド治具71bは、例えば厚さ1mmの帯状ステンレス板をそれぞれ2か所で90°内側に屈曲し、左側に位置する垂下された内側掛り部72と、右側に位置する垂下された外側掛り部73を備えている。なお、各ガイド治具71a,71bの幅は外側掛り部73が掛けられる電槽52の矩形開口部の内側の辺より僅かに短い寸法を有する。
次いで、電槽52内の左側に位置するスペーサ53aに対し、一方のガイド治具71aの外側掛り部73を電槽52の矩形開口部の端部から外側に掛け、かつ内側掛り部72をスペーサ53aにおける電槽52の矩形開口部側に位置する端部(上端)から当該スペーサ53aの第1の面541に延出して掛けることにより、当該スペーサ53aを電槽52内に立った姿勢で保持する。同様に、電槽52内の右側に位置するスペーサ53bに対し、他方のガイド治具71bの外側掛り部73を電槽52の矩形開口部の端部から外側に掛け、かつ内側掛り部72をスペーサ53bにおける電槽52の矩形開口部側に位置する端部(上端)から当該スペーサ53bの第1の面541に延出して掛けることにより、当該スペーサ53bを電槽52内に立った姿勢で保持する。つづいて、前記極板群61を電槽52の一対のスペーサ53a,53b間の上方に極板群61の積層方向が一対のスペーサ53a,53bの対向方向と平行になるようにセットする(図10の(a)図示)。
次いで、図10の(b)に示すように極板群61を一対のスペーサ53a,53bの間に向けて下降させて、挿入する。この時、一対のガイド治具71a,71bの内側掛り部72を一対のスペーサ53a,53bの上端から各スペーサ53a,53bの第1の面541に延出してそれぞれ掛けているため、極板群61の挿入位置を正確に決められる。また同様な理由で、極板群61はその積層方向の両側に位置する負極板64,64の外側下端が一対のガイド治具71a,71bの内側掛り部72で案内されるため、前記極板群61の負極板64,64の外側下端が当該一対のスペーサ53a,53bの上端と干渉して欠損するのを防止できる。
次いで、図10の(c)に示すように極板群61をさらに下方に向けて挿入し、極板群61を一対のスペーサ53a,53bの間にセットする。つづいて、一対のガイド治具71a,71bをそれぞれ矢印方向に向けて引き抜くことにより、図10の(d)に示すように一対のガイド治具71a,71bを電槽52から取り外す。その後、電槽52の矩形開口部に蓋体(図示せず)を設けて、さらに図示しないが電解液を電槽52内に極板群61全体が浸漬するように注いで満たし、ベント式鉛蓄電池を製造する。
しかしながら、本発明者は図7〜図9に示すベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を用いてベント式鉛蓄電池を組立て、製造する工程において、以下のような問題点があることを究明した。
すなわち、図10の(b)に示すように一対のガイド治具71a,71bの内側掛り部72を一対のスペーサ53a,53bの上端から各スペーサ53a,53bの第1の面541に延出して掛け、この状態で極板群61を一対のスペーサ53a,53bの間に向けて下降させて、挿入する。この時、対向する一対のスペーサ53a,53bの間隔は一対のガイド治具71a,71bの内側掛り部72の厚さ分狭くなる。極板群61の積層方向に沿う長さは、一対のスペーサ53a,53bの間隔に一致させて設計されている。図10の(b)に示すように極板群61を一対のスペーサ53a,53bの間に向けて下降させて、挿入する際、一対のスペーサ53a,53bの間隔が一対のガイド治具71a,71bの内側掛り部72の厚さ分狭くなっているため、極板群61は当該内側掛り部72の箇所で挿入抵抗を受け、円滑な挿入作業の障害になる。
また、図10の(c)に示すように一対のガイド治具71a,71bの内側掛り部72をそれぞれ上方(矢印方向)に向けて引き抜いて取外す際、一対のスペーサ53a,53bの第1の面541と極板群61の側面とで挟まれた一対のガイド治具71a,71bの内側掛り部72には自身の厚さ分に相当する挟持力が加わる。この挟持力は、一対のガイド治具71a,71bの内側掛り部72の引き抜き抵抗として働くため、一対のガイド治具71a,71bの円滑な取外し作業の障害になる。
したがって、図7〜図9に示すベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽は、一対のガイド治具71a,71bを用いてベント式鉛蓄電池を製造する際、作業性を著しく低下させる。
このような問題を抱える図7〜図9に示すベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽に対し、前述した図1〜図3に示す本発明の実施形態に係るベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽は、作業性等を改善したベント式鉛蓄電池の製造が可能になる。以下に図4の(a)〜(d)に示す製造工程を参照して説明する。
まず、極板群11を用意する。ここでは極板群11は、中央に配置した正極板12を1枚と、正極板12の両側に例えば抄紙からなるセパレータ13を挟んで負極板14,14を2枚配置している。すなわち、極板群11は負極板14とセパレータ13と正極板12とセパレータ13と負極板14をこの順序で積層した積層構造を有する。正極ストラップ(図示せず)は、正極板12のグリッド(図示せず)と一体的に上方に延出した耳部15に接続されている。負極ストラップ16は、2枚の負極板14のグリッド(図示せず)と一体的に上方に延出した耳部17に接続されている。
また、一対の板状ガイド治具21a,21bを用意する。図4の(a)の左側に取り付けられる一方のガイド治具21aは、例えば前述した一対のスペーサ3aの凹部5aの深さと等しい厚さ(0.5mm)の帯状ステンレス板を2か所で90°内側に屈曲し、右側に位置して垂下された内側掛り部22と、左側に位置して垂下された外側掛り部23を備えている。内側掛り部22は、その下端部が図5に示すようにベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽1の一方のスペーサ3aの第1の面41の凹部5aと合致するように、当該凹部5aと同じ逆凸部の平面形状を有する。図4の(a)の右側に取り付けられる他方のガイド治具21bは、例えば前述した一対のスペーサ3bの凹部5bの深さと等しい厚さ(0.5mm)の帯状ステンレス板をそれぞれ2か所で90°内側に屈曲し、左側に位置する垂下された内側掛り部22と、右側に位置する垂下された外側掛り部23が形成されている。内側掛り部22は、その下端部が一方のガイド治具21aと同様に、ベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽1の他方のスペーサ3bの第1の面41の凹部5bと合致するように、当該凹部5bと同じ逆凸部の平面形状を有する。なお、各ガイド治具71a,71bの幅は外側掛り部73が掛けられる電槽52の矩形開口部の内側の辺より僅かに短い寸法を有する。また、一対の板状ガイド治具21a,21bの対向する内側掛り部22の表面は、極板群11の円滑な挿入を助長するために研磨加工等により平滑にすることが好ましい。
次いで、電槽2内の左側に位置するスペーサ3aに対し、一方のガイド治具21aの外側掛り部23を電槽2の矩形開口部の端部から外側に掛け、かつ内側掛り部22をスペーサ3aにおける電槽2の矩形開口部側に位置する端部(上端)から当該スペーサ3aの第1の面41に延出し、スペーサ3aの第1の面41の凹部5aと合致して掛ける。これにより、当該スペーサ3aを電槽2内に立った姿勢で保持する。同様に、電槽2内の右側に位置するスペーサ3bに対し、他方のガイド治具21bの外側掛り部23を電槽2の矩形開口部の端部から外側に掛け、かつ内側掛り部22をスペーサ3bにおける電槽2の矩形開口部側に位置する端部(上端)から当該スペーサ3bの第1の面41に延出し、スペーサ3bの第1の面41の凹部5bと合致して掛ける。これにより、当該スペーサ3bを電槽2内に立った姿勢で保持する。このように一対の板状ガイド治具21a,21bを電槽2および一対のスペーサ3a,3bにそれぞれ取り付ける際、一対のスペーサ3a,3bの第1の面41に形成した凹部5a,5bはその深さが各板状ガイド治具21a,21bの内側掛り部22の厚さと等しくし、かつ内側掛り部22の下部形状を凹部5a,5bと等しくすることにより、内側掛り部22が一対のスペーサ3a,3bの第1の面41に被さった個所でその厚さ分突出することなく、内側掛り部22の同箇所での対向する面は各スペーサ3a,3bの対向する面、つまり第1の面41と面一になる。つづいて、前記極板群11を電槽2の一対のスペーサ3a,3b間の上方に極板群1の積層方向が一対のスペーサ3a,3bの対向方向と平行になるようにセットする(図4の(a)図示)。
次いで、図4の(b)に示すように極板群11を一対のスペーサ3a,3bの間に向けて下降させて、挿入する。この時、一対のガイド治具21a,21bの内側掛り部22が一対のスペーサ3a,3bの上端から各スペーサ3a,3bの第1の面41に延出して掛けているため、極板群21の挿入位置を正確に決めることができる。また同様な理由で、極板群11はその積層方向の両側に位置する負極板14,14の外側下端が一対のガイド治具21a,21bの内側掛り部22で案内されるため、前記極板群11の負極板14,14の外側下端の活物質が当該一対のスペーサ3a,3bの上端と干渉して欠損するのを防止できる。
次いで、図4の(c)に示すように極板群11をさらに下方に向けて挿入し、極板群11を一対のスペーサ3a,3bの間にセットする。つづいて、一対のガイド治具21a,21bをそれぞれ矢印方向に向けて引き抜くことにより、図4の(d)に示すように一対のガイド治具21a,21bを電槽2から取り外す。その後、電槽2の矩形開口部に蓋体(図示せず)を設けて、さらに図示しないが電解液を電槽2内に極板群11全体が浸漬するように注いで満たし、ベント式鉛蓄電池を製造する。
以上、ベント式鉛蓄電池の製造において図1〜図3に示す本発明の実施形態に係るベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を用いることによって、次のような効果を奏する。
(1)極板群11を一対のスペーサ3a,3b間に挿入する、初期挿入時の位置決めを正確にできる。
(2)極板群11を一対のスペーサ3a,3b間に挿入する際、各スペーサ3a,3bの第1の面41側にそれぞれ位置する極板群11の負極板14,14の外側下端の活物質が各スペーサ3a,3bの上端と干渉して欠損するのを防止できる。
(3)図4の(b)に示すように極板群11を一対のスペーサ3a,3bの間に向けて下降させて、挿入する際、一対のスペーサ3a,3bの第1の面41に形成した凹部5a,5bはその深さが各板状ガイド治具21a,21bの内側掛り部22の厚さと等しくし、かつ内側掛り部22の下部形状を凹部5a,5bと等しくすることにより、内側掛り部22が一対のスペーサ3a,3bの第1の面41に被さった個所でその厚さ分突出することなく、内側掛り部22の同箇所での対向する面は各スペーサ3a,3bの対向する面、つまり第1の面41と面一にしているため、極板群11は内側掛り部22の箇所で挿入抵抗を受けることなく、円滑に一対のスペーサ3a,3bの間に挿入でき、作業性を向上できる。
(4)また、図4の(c)に示すように一対のガイド治具21a,21bの内側掛り部22をそれぞれ上方(矢印方向)に向けて引き抜いて取外す際、一対のスペーサ3a,3bの第1の面41と極板群11の側面とで挟まれた一対のガイド治具21a,21bの内側掛り部22は前記(3)で説明したように一対のスペーサ3a,3bの第1の面41とそれぞれ面一であるため、内側掛り部22の厚さに起因する引き抜き抵抗を受けることなく、一対のスペーサ3a,3bの第1の面41と極板群11の両側側面の間から円滑に引き抜いて、各ガイド治具21a,21bを取り外すことができ、作業性を向上できる。
また、本発明の実施形態に係るベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽を備えたベント式鉛蓄電池は図4の(d)に示す構造を有する(電解液と蓋体は省略)。
すなわち、スペーサ配設電槽1は前述した図1〜図3に示すように矩形開口部を有する有底角筒形の電槽2を備えている。矩形板状の一対のスペーサ3a,3bは電槽2内に互いに対向して配設されている。一対のスペーサ3a,3bは、対向する面である第1の面41および第1の面41と反対側の面である第2の面42を有する。各スペーサ3a,3bは、第1の面41の、上端から電槽2の底部に向かう端部近傍領域に凹部5a,5bがそれぞれ形成されている。凹部5a,5bは、ガイド治具の内側掛け部が各スペーサ3a,3bの第1の面に被さる端部近傍領域の形状、例えば逆凸部の形状、を有する。円筒形状を有する複数本、例えば5本の突出部6は、スペーサ3a,3bの第2の面42にそれぞれ第2の面42に対して垂直方向に突出して設けられている。
前述した極板群11は、電槽2内の対向する一対のスペーサ3a,3b間に電極群11の積層方向が各スペーサ3a,3bの対向方向と平行になるように挿入(収納)されている。電解液は、電槽2内に極板群11全体が浸漬するように満たされている。
このようなベント式鉛蓄電池において、電槽2内の対向する一対のスペーサ3a,3b間に極板群11を挿入することにより、各スペーサ3a,3bの第2の面42に設けられた複数の突出部6の先端が電槽2の側壁内面に当接し、その反作用として各スペーサ3a,3bがそれらの間に挿入した極板群11の積層方向に向かう力が働くため、極板群11を動くことなく固定できる。
また、各スペーサ3a,3bの上端から電槽2の底部に向かう、第1の面41の端部近傍領域に凹部5a,5bを形成した場合、凹部5a,5bは各スペーサ3a,3b間に極板群11を挿入したときに、極板群11の両側側面と当接しないデッドスペースとして作用し、各スペーサ3a,3bによる極板群11の固定機能を低下させるが、ベント式鉛蓄電池はデッドスペースとして凹部5a,5bを各スペーサ3a,3bの第1の面41に制限された面積率で形成すれば、背景技術で説明したように制御弁式鉛蓄電池に比べて重大な欠陥とならない。
なお、本発明の実施形態では製造工程時に使用される一対のガイド治具は、図4の(a)および図5に示すように帯状ステンレス板を2か所で90°内側に屈曲した構造を有するが、これに限定されない。例えば、図6に示すように帯状ステンレス板を断面逆U字方に屈曲し、一端側に内側掛り部22と、他端側に外側掛り部23を備えた一対のガイド治具21a’(21b’)を用いてもよい。
1…ベント式鉛蓄電池用スペーサ配設電槽、2…電槽、3a,3b…一対のスペーサ、41…第1の面、42…第2の面、5a,5b…凹部、6…突出部、11…極板群、21a,21b、21a’(21b’)…一対の板状ガイド治具、22…内側掛り部、23…外側掛り部

Claims (4)

  1. 矩形開口部を有する有底角筒形の電槽と、
    前記電槽内に所望の距離を隔てて互いに対向して配設され、対向する面を第1の面、この第1の面と反対側の面を第2の面として有する一対の板状のスペーサと、
    正極板とセパレータと負極板とをこの順序で積層した積層構造を有し、前記一対のスペーサ間に積層方向が前記一対のスペーサの対向方向と平行になるように挿入される極板群と、
    前記電槽内に前記極板群全体が浸漬するように満たされる電解液と
    を具備し、
    前記各スペーサは、前記第1の面の、前記電槽の矩形開口部側に位置する端部から前記電槽の底部に向かう端部近傍領域に凹部が形成されていることを特徴とするベント式鉛蓄電池。
  2. 前記各スペーサの前記第1の面の端部近傍領域に形成される凹部は、平面形状が逆凸部であることを特徴とする請求項1記載のベント式鉛蓄電池。
  3. 外側掛り部および内側掛り部を有する屈曲した板状の一対のガイド治具を用意する工程;
    矩形開口部を有する有底角筒形の電槽と、正極板とセパレータと負極板とをこの順序で積層した積層構造を有する極板群とを用意する工程;
    前記電槽内に板状の一対のスペーサを所望の距離を隔てて互いに対向して配設する工程、ここで対向する面を第1の面、この第1の面と反対側の面を第2の面とする;
    前記一対の板状ガイド治具の前記外側掛り部を前記電槽の矩形開口部の端部から外側にそれぞれ掛け、当該ガイド治具の前記内側掛り部を各スペーサにおける前記電槽の矩形開口部側に位置する端部から各スペーサの前記第1の面に被せてそれぞれ掛けることにより、前記各スペーサを前記電槽内に立った姿勢で保持する工程;
    前記極板群を前記電槽内の前記各スペーサ間に前記極板群の積層方向が前記一対のスペーサの対向方向と平行になるように、前記一対のガイド治具の内側掛り部で案内して挿入する工程;
    前記各スペーサとこれらスペーサと隣接する前記極板群の両端面との間にそれぞれ位置する前記内側掛り部を引き抜いて各ガイド治具を取り外す工程;および
    前記電槽内に電解液を前記極板群全体が浸漬するように満たす工程;
    を含み、
    前記各スペーサは、前記各ガイド治具の前記内側掛り部が被さる前記第1の面の端部近傍領域に前記内側掛り部の厚さに相当する深さを有する凹部が形成され、かつ
    前記極板群を前記電槽内の前記各スペーサ間に挿入する工程において、前記各ガイド治具の前記内側掛り部の先端側を前記各スペーサの前記凹部にそれぞれ合致させることを特徴とするベント式鉛蓄電池の製造方法。
  4. 前記スペーサは、1〜2mmの厚さを有し、前記ガイド治具の前記内側掛り部は前記スペーサの厚さの半分以下で、かつ0.2〜1mmの厚さを有することを特徴とする請求項記載のベント式鉛蓄電池の製造方法。
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