JP6283259B2 - マイクロ波イオン源 - Google Patents

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Description

本発明は、粒子線治療装置や中性子生成装置、半導体製造装置などのイオンビームを利用する装置に用いられるマイクロ波イオン源に関する。
永久磁石とソレノイドコイルを用いて放電室内の磁場強度を変える方法として特許文献1に記載された技術がある。
この特許文献1には「放電室にガス及びマイクロ波導入口を備え、放電室の周囲に永久磁石を配置し、その外周にソレノイドコイルを配置し、かつ前記永久磁石による磁界を、前記放電室において、主としてその軸方向に発生させるようにすることにより達成される。
すなわち、放電室の磁界は、ソレノイドコイルに導電することによって生じる磁界と永久磁石の作る磁界とが重畳されたものとなり、ソレノイドコイルの電流を調整することにより、この磁界の大きさを変えることができる」と記載されている。
また、特許文献2には「磁場中のマイクロ波放電によって放電箱内でプラズマを発生し、引出し電極を用いてスリットを通してイオンビームを引き出すマイクロ波イオン源において、放電箱の側面に、磁性体でできた少なくとも一対以上の磁場補正用ポールピースを、放電箱を挟むように取り付けることによって、スリット位置及びその手前におけるスリットの幅の狭い方向の磁力成分が打ち消され、引出しイオンビームが平衡となるため、大電流イオンビームを得ることができる」と記載されている。
特開平4−129133号公報 特開平6−302293号公報
上記従来のマイクロ波イオン源では、特許文献1に記載された技術のように、永久磁石の外周に設けたソレノイドコイルや、特許文献2に記載された技術のように、真空中に設置した磁性体により磁場分布の調整を行っていた。
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ソレノイドコイルを用いるため、イオン源の小型化が難しく、多くの電力を消費する。
また、特許文献2に記載の技術においては、放電箱及び磁場補正用ポールピースは、共に真空室内に設置されるため、磁場補正用ポールピースによる磁場調整の際は、真空室を毎回大気にし、その後、再び真空室内を真空にする必要があり、磁場調整作業が煩雑であった。
以上のことから、従来の技術におけるマイクロ波イオン源は、小型で消費電力が小さく、容易に磁場分布が調整可能となるように構成することは考慮されていなかった。
本発明の目的は、大電流イオンビームが引出し可能なプラズマを生成するための磁場分布を形成し、さらにその磁場分布を大気側から容易に調整可能な構造を有するマイクロ波イオン源を実現することである。
上記目的を達成するため、本発明は次のように構成される。
本発明のマイクロ波イオン源は、試料ガスが導入され、プラズマが形成される放電室を有するイオン源本体と、上記放電室内に磁場を形成する永久磁石と、上記放電室に発生するイオンを取り出すイオン引出電極と、上記イオン源本体に接続され、上記放電室にマイクロ波を導入するリッジ導波管と、上記リッジ導波管が導入するマイクロ波を中心として対称に配置され、位置調整自在な少なくとも2つの磁性体とを備える。
そして、上記放電室及び永久磁石は真空室内に配置され、上記リッジ導波管及び2つの磁性体は、上記真空室の外側に取り付けられている。
本発明によれば、大電流イオンビームが引出し可能なプラズマを生成するための磁場分布を形成し、さらにその磁場分布を大気側から容易に調整可能な構造を有するマイクロ波イオン源を実現することができる。
本発明の実施例1におけるマイクロ波イオン源の概略構成断面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 マイクロ波イオン源において磁性体の取り付け前後における放電室の中心での上流側から下流側までの磁場分布を示す図である。 磁性体の位置を導入されるマイクロ波の軸方向に移動させた時のマイクロ波導入窓の大気側位置を中心とした場合の磁場強度を示す図である。 磁性体の位置を変えて実際にイオンビームの引出しを行った場合の引出し電流の変化を示した図である。 本発明の実施例2におけるマイクロ波イオン源の概略構成断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1におけるマイクロ波イオン源の概略断面図である。
図1において、本発明の実施例1におけるマイクロ波イオン源は、リッジ導波管2と、磁性体1と、マイクロ波導入窓5aと、放電室6と、ライナー7と、永久磁石4と、引出し電極3とを備える。
また、図2は、図1におけるA−A線に沿った断面図であり、表示してある符号は図1と同じものを示す。
図1、図2において、放電室6には試料ガス導入口8からプラズマ生成用のガスを導入する。マイクロ波導入窓5aは、大気圧側に配置されるリッジ導波管2側と、真空圧側となる放電室6側の真空を維持するほか、マイクロ波9を効率よく放電室6へ伝送する役割がある。
このため、マイクロ波導入窓5aとしては誘電率が低く緻密な材料を用いる必要がある。例えば、窒化アルミや石英などである。
なお、放電室6を含むイオン願本体100は、真空室11内に配置される。リッジ導波管2は、真空室11外に配置され、上述したように、大気圧側に配置される。
逆流電子防止板5bは、放電室6のマイクロ波導入側に配置される。マイクロ波イオン源を正電位にして放電室6から正イオンを、引出し電極孔10を通して引き出した場合、マイクロ波イオン源下流で生成された電子が放電室6内に逆流する。
逆流電子防止板5bを配置していなければ、逆流電子がマイクロ波導入窓5aに衝突してマイクロ波導入窓5aを損傷させる。これを防止するために、逆流電子防止板5bは、マイクロ波導入窓5aより放電室6側に配置され、熱に強く、低誘電率でマイクロ波9を効率よく放電室6へ伝送可能な材質のものが用いられる。例えば、窒化ボロンなどである。
また、パルスイオンビーム引出しなどの逆流電子による熱負荷が小さい場合には、マイクロ波導入窓5aに熱に強い窒化アルミを用いて逆流電子防止板5bを省略することも可能である。
放電室6の周囲には永久磁石4を配置している。永久磁石4は、例えば、断面四角の棒状のものを複数個用いたものを使用する。永久磁石4の断面形状は特に制限するものではなく、丸型などでも問題はない。あるいは放電室6周方向に一体となったリング状のものでも構わない。
ただし、放電室6の中心での磁場の方向は引出し電極3に向かうか、あるいはリッジ導波管2に向かう方向である。
このため、磁場方向をリッジ導波管2に向かう方向とする場合には、例えば、永久磁石4の向きは、放電室6の上流(リッジ導波管2側)がN極、放電室下流側がS極になるように配置し、放電室6内に軸方向の磁場が生成されるようにする。
放電室6は、円筒状であり、その大きさは導入するマイクロ波の周波数によって適正に決定することで、大電流が引出し可能となる。例えば、2.45ギガヘルツのマイクロ波の場合、直径72ミリメートル以上である。しかし、72ミリメートル以下であってもプラズマの生成は可能であるため、特に制限するものではない。
引出し電極3の放電室6側を含む放電室6の内面には絶縁物で形成されたライナー7を設置し、金属製の放電室6を覆うようにした。ライナー7を形成する絶縁物は高温に強く真空中で使用可能な窒化ボロンなどである。
ただし、放電室6のマイクロ波導入部のマイクロ波導入窓5a付近は、放電室6の金属面が露出するようにしてある。
引出し電極3は磁性材料とし、引出し電極3近傍の磁場強度を増加させている。また、引出し電極3の中心部にはイオンビームを引き出す、引出し電極孔10を設けている。
引出し電極孔10は円形で、その大きさによって引き出される電流量が変化する。引出し電極孔10の直径はたとえば5ミリメートルなどである。また、図1に示した例では、引出し電極孔10は1個であるが、複数個配置したものでも構わない。
これにより、さらに大電流引出しが可能となる。
リッジ導波管2は、一般に中心部のギャップが狭まった形をしており、その断面を図2に示してある。例えば、2.45ギガヘルツのマイクロ波9を使用する場合、本発明の実施例1では中心部の開口幅(ギャップ幅)は4.6ミリメートル、幅(ギャップの長さ)38ミリメートルとした。この値は特に制限するものではなく放電室6の直径などから決定したものである。
リッジ導波管2のマイクロ波導入の上流開口部は矩形であり、一例として、縦34.04ミリメートル、横72.14ミリメートルである。そして、この上流開口部が徐々に縮小し、図2に示したようなギャップが狭まった形状となる。このような形状により、マイクロ波電界を中心部に集中し、放電室6内で効率よくプラズマを発生することができる。
また、リッジ導波管2は、開口部が縮小する形状となっているので、この部分に2つの磁性体1を配置することができる。
つまり、リッジ導波管2は、ダブルリッジ導波管であり、マイクロ波が導入される開口部からマイクロ波の進行方向に向かって、開口面積が減少し、2つの磁性体1は、リッジ導波管2のマイクロ波出射側の端部に着脱可能に取り付けられている。
なお、実施例1では、磁性体1は、リッジ導波管2内に挿入される構成となっているが、磁性体1が挿入される部分を別体とし、リッジ導波管2と分離可能な構成とすることも可能である。
磁性体1は、この開口部の両端に中心に対して対称に2つ配置する。本実施例1では、例えば、磁性体1の中心と中心との間隔を20ミリメートルとして配置した。
また、磁性体1は、一例として直径10ミリメートルで長さ25ミリメートルとし、周囲にねじが形成されている。リッジ導波管2にも同様にねじを加工することで、磁性体1を回転させることによって位置を容易に変更することが可能となる。磁性体1の材質としては、例えば、低炭素材が使用可能である。
リッジ導波管(ダブルリッジ導波管)2は、磁性体1と一体として形成され、ねじ止め等によりイオン源本体100に固定される。そして、磁性体1の位置調整を行う場合は、ねじ止めを開放し、リッジ導波管2をイオン源本体100から分離する。
そして、イオン源本体100から分離したリッジ導波管2内に取り付けられた磁性体1を回転させて位置調整が行われる。
本実施例1のマイクロ波イオン源は、以下のようにしてイオンビームを得るように動作する。
放電室6内にガス導入口8から導入した試料ガスと、永久磁石4により発生した磁場と、マイクロ波9とにより発生した電場により、電子のサイクロトロン共鳴によってプラズマが生成され、図示していないが放電室6の下流に設置する電極によって引出し孔10からイオンビームが引き出される。
マイクロ波9の周波数は、例えば、2.45ギガヘルツなどであり、この場合、プラズマを生成するための電子のサイクロトロン共鳴の磁場強度は0.0875テスラである。この磁場強度を引出し電極3の近傍に生成し、更にマイクロ波導入窓5aの近傍はサイクロトロン共鳴の磁場強度よりも強くすることで大電流が得られるプラズマが生成される。
また、生成されたイオンは金属表面で失われやすいため、イオンの生成効率を上げるためには放電室6内を絶縁物のライナー7で覆うことも重要である。しかし、プラズマを点火、維持するためには金属面も必要となるため、本実施例1ではプラズマが最初に点火するマイクロ波導入窓5aの付近は金属表面とし、更にこの部分から試料ガスを導入している。
磁性体1の位置調整時には、上述したように、リッジ導波管2をイオン源本体100から外し、磁性体1を回転させて位置を、例えば、図4に示したデータに基づいて調整した後、イオン源本体100へ戻す。
放電室6は、通常真空となるため、マイクロ波導入窓5aは真空室6に吸引されるため落下せず、リッジ導波管2だけ取り外すことができる。
これにより、イオン源を大気開放することなく磁場調整が可能となる。
本実施例1の位置調整が可能な磁性体1を配置した構成のマイクロ波イオン源において、磁性体1の取り付け前後における放電室6の中心での上流側から下流側までの磁場分布を図3に示す。この図3は、磁性体1が設置されていない場合を四角形で示した曲線とし、磁性体1が設置されている場合を丸印で示した曲線としている。
上述したように、磁性体1は直径10ミリメートル、長さ25ミリメートルのものを20ミリメートル間隔で2つ取り付けた場合のものである。図3において、放電室6の上流に磁性体1がない場合、放電室6の上流では約0.08テスラであるが、磁極1を取り付けることによって0.1テスラまで上昇している。
また、上記大きさの磁性体1の位置を、導入されるマイクロ波の軸方向に移動させた時のマイクロ波導入窓5aの大気側位置を中心とした場合の磁場強度を図4に示す。
図4において、磁性体なしの場合を丸印で示し、磁性体1が配置された場合を四角形で示す。磁性体1の位置を調整することによって磁場強度が調整可能であることが分かる。
さらに、本実施例1のマイクロ波イオン源を用い、磁性体1の位置を変えて実際にイオンビームの引出しを行った場合の引出し電流の変化を図5に示す。
図5に示した結果は、直径5ミリメートルの引出し電極孔10から引き出し電極3を含む3枚の電極(図示なし)を用いて、引出し電圧が、30キロエレクトロンボルトの水素イオンビームを引出した場合の全引出し電流を示したものである。
図5に示すように、磁性体1を移動させることによって引き出されるイオンビームの量が変化する。
また、電流値ばかりでなくプラズマの点火しやすさなども変化することから、磁性体1を調整して最適な磁場にすることはマイクロ波イオン源において大電流を安定に引き出すためには重要な要素である。
以上のように、本実施例1は、ダブルリッジ導波管2内のマイクロ波通過線を中心として、互いに対称な位置に2つの磁性体1を配置し、磁性体1の位置調整可能とし、つまり、2つの磁性体1は、ねじ加工され、リッジ導波管2に形成され、ねじ加工された凹部に挿入され、上記磁性体が回転されることにより、磁性体1の位置が調整される。
また、ダブルリッジ導波管2を大気側に配置してイオン源本体100と着脱可能に構成されている。また、ダブルリッジ導波管2を用いることにより、マイクロ波電界を中心部に集中し、放電室6内で効率よくプラズマを発生することができる。
したがって、永久磁石4を用いたマイクロ波イオン源において、磁場分布を容易に調整可能となる効果がある。さらに、磁場分布の調整が可能となるため永久磁石4により小型化したマイクロ波イオン源でも大電流のイオンビームを引き出せる効果がある。
(実施例2)
本実施例2は、大気側から容易に磁性体1の位置を調整できる機構を取り付けたマイクロ波イオン源の例である。
図6は、本発明の実施例2における磁性体を調整する機構を取り付けたマイクロ波イオン源を示す概略構成断面図である。
図1に示したマイクロ波イオン源のうち、既に図1に示された同一の符号を付された部分と同一の機能を有する部分については、説明を省略する。
ただし、図6に示した例においても、イオン源本体100は、図1に示した例と同様に、真空室11内に配置される。
図6において、磁性体21は実施例1の磁性体1と同様な構成となっているが、磁性体21には、接続板22が固定されている。磁性体21の位置調整機構は、磁性体21と、接続板22と、位置調整棒23とで構成される。接続板22は、リッジ導波管2に空洞部(切欠き部)を形成し、この空洞部に配置される。
磁性体21を非磁性体でできた接続板22に固定し、その接続板22には回転自由に位置調整棒23が取り付けられている。位置調整棒23には、ねじを施し、同様にリッジ導波管2にも孔を形成し、その孔にねじを施してねじ穴とし、位置調整棒23を通す。実施例2の他の構成は、実施例1と同様となっている。
本実施例2の位置調整機構は次のように動作する。
接続板22に固定された磁性体21は、その接続板22に回転自由に取り付けられた位置調整棒23を回転することによって接続板22とともに軸方向に移動することができる。位置調整棒23及びリッジ導波管2に設けるねじはそのピッチをたとえば1ミリメートルにすれば、位置調整棒23を1回転することで磁性体21を1ミリメートル移動することができる。
なお、本実施例2を用いてイオンビームを引出した場合にも、実施例1と同様に磁場分布及び引出し電流が調整可能となる。
以上のように本実施例2によれば、実施例1と同様な効果を有する他、リッジ導波管2を外すことなく磁性体21の位置を調整可能であり、磁場分布を容易に調整可能となる効果がある。
つまり、2つの磁性体21は、リッジ導波管2に形成された切欠き部に配置され、この切欠き部内で2つ磁性体21のそれぞれの一方端に接続板22が接続され、この接続板22に位置調整棒23が接続され、この位置調整棒23はねじ加工され、リッジ導波管2に形成され、ねじ加工された凹部に挿入され、位置調整棒23が回転されることにより、磁性体21の位置が調整される。
さらに、磁場分布の調整が可能となるため永久磁石4により小型化したマイクロ波イオン源でも大電流のイオンビームを引き出せる効果がある。
なお、上述した実施例1、2においては、磁性体1、21は、ねじ構造を有する構成となっているが、ねじ構造以外の構成により、位置調整を行うことも可能である。
また、本発明の実施例1、2は、永久磁石4により、放電室6内に磁場を形成する構成としたが、永久磁石4の外周部にソレノイドコイルを形成し、このソレノイドコイルによりさらに、放電室6内の磁場強度を調整する構成とすることもできる。
また、本発明のマイクロ波イオン源は、粒子線治療装置、中性子生成装置、半導体製造装置などのイオンビームを利用する装置に適用可能である。
さらに、上述した例は、磁性体が2つの場合の例であるが、2つに限らず、それ以上の個数の磁性体を取り付けることも可能である。
1・・・磁性体、 2・・・リッジ導波管、 3・・・引出し電極、 4・・・永久磁石、 5a・・・マイクロ波導入窓、 5b・・・逆流電子防止板、 6・・・放電室、 7・・・ライナー、 8・・・試料ガス導入口、 9・・・マイクロ波、 10・・・引出し電極孔、 11・・・真空室、 21・・・磁性体、 22・・・接続板、 23・・・位置調整棒、 100・・・イオン源本体

Claims (6)

  1. 試料ガスが導入され、プラズマが形成される放電室を有するイオン源本体と、
    上記放電室内に磁場を形成する永久磁石と、
    上記放電室に発生するイオンを取り出すイオン引出電極と、
    上記イオン源本体に接続され、上記放電室にマイクロ波を導入するリッジ導波管と、
    上記リッジ導波管が導入するマイクロ波を中心として対称に配置され、位置調整自在な少なくとも2つの磁性体と、
    を備え、
    上記放電室及び永久磁石は真空室内に配置され、上記リッジ導波管及び2つの磁性体は、上記真空室の外側に取り付けられていることを特徴とするマイクロ波イオン源。
  2. 請求項1に記載のマイクロ波イオン源において、
    上記リッジ導波管及び2つの磁性体は、上記イオン源本体に着脱可能に取り付けられていることを特徴とするマイクロ波イオン源。
  3. 請求項1に記載のマイクロ波イオン源において、
    上記放電室のマイクロ波導入部には、マイクロ波導入窓及び低誘電率材からなる逆流電子防止板が取り付けられていることを特徴とするマイクロ波イオン源。
  4. 請求項1に記載のマイクロ波イオン源において、
    上記リッジ導波管は、ダブルリッジ導波管であり、マイクロ波が導入される開口部からマイクロ波の進行方向に向かって、開口面積が減少し、上記2つの磁性体は、上記リッジ導波管のマイクロ波出射側の端部に着脱可能に取り付けられていることを特徴とするマイクロ波イオン源。
  5. 請求項4に記載のマイクロ波イオン源において、
    上記2つの磁性体は、ねじ加工され、上記リッジ導波管に形成され、ねじ加工された凹部に挿入され、上記磁性体が回転されることにより、上記磁性体の位置が調整されることを特徴とするマイクロ波イオン源。
  6. 請求項4に記載のマイクロ波イオン源において、
    上記2つの磁性体は、上記リッジ導波管に形成された切欠き部に配置され、この切欠き部内で上記2つの磁性体のそれぞれの一方端に接続板が接続され、この接続板に位置調整棒が接続され、この位置調整棒はねじ加工され、上記リッジ導波管に形成され、ねじ加工された凹部に挿入され、上記位置調整棒が回転されることにより、上記磁性体の位置が調整されることを特徴とするマイクロ波イオン源。
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