JP6280412B2 - 物体検出装置 - Google Patents
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Description
{1.物体検出装置1の構成}
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る物体検出装置1の構成を示す機能ブロック図である。物体検出装置1は、カメラ100が撮影したカラーの撮影画像21から、検出対象を検出する。物体検出装置1は、カメラ100とともに自動車などの車両に搭載される。本実施の形態では、検出対象は、歩行者である。ただし、検出対象は歩行者に限られるものではなく、他の物体(自動車、道路標識など)を検出対象としてもよい。
図2は、画像変換部11により生成されるグレースケール画像22の一例を示す図である。図2に示すように、グレースケール画像22は、左上頂点を原点とし、横方向をx軸、縦方向をy軸とした座標系を有する。グレースケール画像22上に配置された検出窓23,23,・・・については、後述する。
物体検出装置1は、撮影画像21から歩行者を検出する処理を開始する前に、検出対象となる歩行者を含む画像を歩行者の向きごとに学習する。
図6は、物体検出装置1の動作を示すフローチャートである。物体検出装置1が図6に示す処理を開始する前に、尤度算出部13は、特徴データ35a〜35cを生成して記憶部16に格納する。物体検出装置1は、カメラ100から撮影画像21が入力されるたびに、図6に示す処理を実行して、入力された撮影画像21から歩行者を検出する。
物体検出装置1がカメラ100から撮影画像21を入力した場合、画像変換部11が、撮影画像21を変換してグレースケール画像22を生成する(ステップS1)。
図7は、様々な検出窓から算出される前後尤度Lfb、側面尤度Ls、斜め尤度Ldの一例を示す図である。図7を参照しながら、各検出窓から算出される前後尤度Lfb、側面尤度Ls、斜め尤度Ldの関係について説明する。なお、図7において、検出窓23a〜23dは、図2に示す撮影画像21と別の撮影画像21から切り出された画像である。
図8は、判定処理(ステップS4)のフローチャートである。図8に示すように、判断部14は、尤度算出部13により算出された3つの尤度の積算値を用いて、検出窓23に歩行者がいるか否かを判定する初期判定処理を実行する(ステップS41)。
図9は、初期判定処理(ステップS41)のフローチャートである。図7及び図9を参照しながら、初期判定処理(ステップS41)を詳しく説明する。
図10は、差分比較処理(ステップS43)のフローチャートである。図7及び図10を参照しながら、差分比較処理(ステップS43)を説明する。以下、検出窓23a〜23dのそれぞれに対して差分比較処理(ステップS43)を実行するときの判断部14の動作を説明する。
判断部14は、検出窓23aの3つの尤度のうち、最大尤度として前後尤度Lfbを特定する(ステップS601)。ステップS601は、差分値を計算するための基準となる尤度を特定するために実行される。
検出窓23bに関して、側面尤度Lsが、図7に示す3つの尤度の中で最も大きい(ステップS602においてNo、ステップS607においてYes)。この場合、判断部14は、ステップS608〜S611を実行して、検出窓23bに歩行者が存在するか否かを判断する。
検出窓23cに関して、斜め尤度Lsが、3つの尤度(図7参照)の中で最も大きい(ステップS602においてNo、ステップS607においてNo)。この場合、判断部14は、ステップS612〜S615を実行して、検出窓23cに歩行者が存在するか否かを判断する。
図11は、本発明の第2の実施の形態に係る物体検出装置2の構成を示す機能ブロック図である。図11に示すように、物体検出装置2は、図1に示す物体検出装置1と比較して、判断部14に代えて判断部54を備える。
図13は、部分積算値比較処理(ステップS70)のフローチャートである。以下、検出窓23aから算出された前後尤度Lfb、側面尤度Ls、斜め尤度Ldを用いる場合を例にして、図13に示す処理を説明する。
[その他の実施の形態]
11 画像変換部
12 検出窓設定部
13 尤度算出部
13a 前後尤度算出部
13b 側面尤度算出部
13c 斜め尤度算出部
14,54 判断部
15 学習部
15a 前後学習部
15b 側面学習部
15c 斜め学習部
21 撮影画像
22 グレースケール画像
25 結果データ
Claims (10)
- フレーム画像に対して検出窓を設定する窓設定部と、
対象物を含む複数の画像から生成された前後特徴データを参照して前又は後ろを向いた前記対象物が検出窓内に存在するであろう前後尤度を前記検出窓から算出し、前記対象物を含む複数の画像から生成された側面特徴データを参照して右又は左を向いた前記対象物が前記検出窓内に存在するであろう側面尤度を前記検出窓から算出し、前記対象物を含む複数の画像から生成された斜め特徴データを参照して斜めを向いた前記対象物が前記検出窓内に存在するであろう斜め尤度を前記検出窓から算出する尤度算出部と、
前記尤度算出部により算出された前記前後尤度と前記斜め尤度とを用いた演算値と、前記尤度算出部により算出された前記側面尤度と前記斜め尤度とを用いた演算値とのうち少なくとも一方に基づいて、前記検出窓内に前記対象物が存在するか否かを判断する判断部と、
を備える物体検出装置。 - 請求項1に記載の物体検出装置であって、さらに、
前記前後尤度と、前記側面尤度と、前記斜め尤度とを積算して尤度積算値を生成する積算部、
を備え、
前記判断部は、前記積算部により生成された前記尤度積算値に基づいて、前記検出窓内に前記対象物が存在するか否かを判断する物体検出装置。 - 請求項1又は2に記載の物体検出装置であって、さらに、
前記前後尤度と、前記側面尤度と、前記斜め尤度との中で最大尤度を特定する特定部、
を備え、
前記判断部は、前記最大尤度から、前記最大尤度ではない2つの尤度のうち一方の尤度を減算した第1減算値と、前記最大尤度から、前記最大尤度ではない2つの尤度のうち他方の尤度を減算した第2減算値とに基づいて、前記検出窓内に前記対象物が存在するか否かを判断する物体検出装置。 - 請求項3に記載の物体検出装置であって、
前記前後尤度が前記最大尤度である場合、前記第1減算値は、前記斜め尤度を前記前後尤度から減算することにより算出され、前記第2減算値は、前記側面尤度を前記前後尤度から減算することにより算出され、
前記判断部は、前記第1減算値が所定の第1前後基準値以下であり、かつ、前記第2減算値が第2前後基準値以上である場合、前記検出窓内に前記対象物が存在すると判断する物体検出装置。 - 請求項3又は請求項4に記載の物体検出装置であって、
前記側面尤度が前記最大尤度である場合、前記第1減算値は、前記斜め尤度を前記側面尤度から減算することにより算出され、前記第2減算値は、前記前後尤度を前記側面尤度から減算することにより算出され、
前記判断部は、前記第1減算値が所定の第1側面基準値以下であり、かつ、前記第2減算値が第2側面基準値以上である場合、前記検出窓内に前記対象物が存在すると判断する物体検出装置。 - 請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の物体検出装置であって、
前記斜め尤度が前記最大尤度である場合、前記第1減算値は、前記前後尤度を前記斜め尤度から減算することにより算出され、前記第2減算値は、前記側面尤度を前記斜め尤度から減算することにより算出され、
前記判断部は、前記第1減算値が所定の斜め基準値以下であり、かつ、前記第2減算値が前記斜め基準値以下である場合、前記検出窓内に前記対象物が存在すると判断する物体検出装置。 - 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の物体検出装置であって、さらに、
前記判断部は、前記前後尤度と前記斜め尤度とを積算した値が第1しきい値以上であり、前記前後尤度と前記側面尤度とを積算した値が第2しきい値よりも小さい場合、前記検出窓内に前記対象物が存在すると判断する物体検出装置。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の物体検出装置であって、さらに、
前記判断部は、前記側面尤度と前記斜め尤度とを積算した値が第1しきい値以上であり、前記前後尤度と前記側面尤度とを積算した値が第2しきい値よりも小さい場合、前記検出窓内に前記対象物が存在すると判断する物体検出装置。 - 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の物体検出装置であって、さらに、
歩行者を含む複数の画像を学習して、前記前後特徴データを生成する前後学習部と、
歩行者を含む複数の画像を学習して、前記側面特徴データを生成する側面学習部と、
歩行者を含む複数の画像を学習して、前記斜め特徴データを生成する斜め学習部と、
を備え、
前記前後学習部により学習される複数の画像の一部は、前記斜め学習部により学習される複数の画像の一部と一致し、
前記側面学習部により学習される複数の画像の一部は、前記斜め学習部により学習される複数の画像の一部と一致し、
前記前後学習部により学習される画像は、前記側面学習部により学習される画像に一致しない物体検出装置。 - 物体検出装置に搭載されるコンピュータに、
フレーム画像に対して検出窓を設定するステップと、
対象物を含む複数の画像から生成された前後特徴データを参照して前又は後ろを向いた前記対象物が検出窓内に存在するであろう前後尤度を前記検出窓から算出するステップと、
前記対象物を含む複数の画像から生成された側面特徴データを参照して右又は左を向いた前記対象物が前記検出窓内に存在するであろう側面尤度を前記検出窓から算出するステップと、
前記対象物を含む複数の画像から生成された斜め特徴データを参照して斜めを向いた前記対象物が前記検出窓内に存在するであろう斜め尤度を前記検出窓から算出するステップと、
前記前後尤度と前記斜め尤度とを用いた演算値と、前記側面尤度と前記斜め尤度とを用いた演算値とのうち少なくとも一方に基づいて、前記検出窓内に前記対象物が存在するか否かを判断するステップと、
を実行させるための物体検出プログラム。
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