相互参照
[0001] 本特許出願は、「Power Management for WLAN Client Devices Using Low Energy Signaling」と題され、2014年9月3日付で出願された、およびこの譲受人に譲渡された、Pujari他による米国特許出願第14/476、478号に基づく優先権を主張する。
[0002] 本開示は、たとえば、ワイヤレス通信システム、さらに特には、基地局またはアクセスポイント(AP)からビーコンを受信するために、モバイルデバイスまたはワイヤレス局(STA)の電力消費を、STAの受信機を選択的にパワーアップ(powering up)することによって、低減する(reducing)ための技法に関する。
[0003] ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャスト等のような、様々なタイプの通信コンテンツを提供するように広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって多数のユーザとの通信をサポートする能力がある(capable of)多元接続システム(multiple-access system)であり得る。ワイヤレスネットワーク、たとえば、Wi−Fiネットワーク(IEEE802.11)のようなワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Network)は、1つまたは複数のSTA(たとえば、モバイルデバイスまたはクライアントデバイス)と通信し得るAPを含み得る。APは、インターネットのようなネットワークに結合され得、およびモバイルデバイスがネットワークを介して通信すること(および/またはAPに結合された他のデバイスと通信すること)を可能にする。
[0004] ワイヤレス技術が進歩し、より普及するようになるにつれ、STAへの持続的な接続性の要求(demand for continuous connectivity for STAs)が、増加している。技術、たとえば、IEEE802.11規格(たとえば、Wi−FiおよびWi−Fiダイレクトまたはピアツーピア(P2P)ネットワークのようなWLAN)をインプリメントすることは、この要求に対処する(address)ために使用されてきた。しかしながら、より高い接続性のレートでは、WLAN構成されたSTAの電力または電池消費は、大いに増加する。この問題を軽減する(mitigate)ために、WLAN STAは、一時の間、スリープするかまたはアイドルになり得、そして、APからビーコンを受信するために、一定の間隔で、ウェイクアップし(wake up)得、それは、さらに、STAに、APからの保留中のデータ送信(pending data transmission)のためにアウェイクであり続ける(stay awake)かどうかを表示し(indicate)得る。たとえば、ビーコンは、APが、トラフィック表示マップ(TIM:traffic indication map)情報要素(IE:information element)におけるような、STAに送信するための1つまたは複数のパケットを有するかどうかを示す表示(indication)を含み得る。ビーコンサイズが増加する(increases)につれて、STAがビーコンを受信するためにアウェイクのままである(remains awake)間の時間の量も増加する。ウェイクアップの時間の増加は、STAによって増加された電力消費と一致し(equate to)得、結果として、低下した(decreased)電池寿命およびユーザエクスペリエンスをもたらす。
[0005] 追加的に、ビーコンを受信するためにSTAがアウェイクのままである間の時間は、混雑したワイヤレス環境によって影響され得る。混雑した環境は、ビーコンドリフトを引き起こし得る、つまり(meaning)、APのターゲットビーコンの送信の時間(TBTT:target beacon transmission time)は、(たとえば、WLANにおいてインプリメントされる搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式(CSMA/CA:carrier sense multiple access with collision avoidance)技術に起因して)一定(constant)ではない可能性がある。ビーコンドリフトは、さらに、STAに、ビーコンを受信するために、早くまたは遅くのいずれかでウェイクアップさせ得、結果として、ビーコンを受信するためにより長いウェイクアップの時間、およびSTAによって増加した電力消費、またはビーコンを受信することの失敗をもたらす。
[0006] 説明された特徴は、一般に、ビーコンの送信の前に、ビーコンが、アクセスポイント(AP)またはピアツーピアグループオーナー(P2P GO:peer-to-peer group owner)がSTAに送信するためのデータを有することをさらに表示するかどうかをワイヤレス局(STA)に表示するためのローエナジー(LE)シグナリング(low energy (LE) signaling)を使用するための、1つまたは複数の改善されたシステム、方法、および/または装置に関する。いくつかの態様において、STAは、まず第一に、APとのワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)接続を確立し得、それは、設定された(set)または事前構成された(preconfigured)ビーコン間隔の時間(たとえば、100ms)を含み得る。STAおよびAPの両方が、LE通信をサポートする能力がある場合(たとえば、Bluetooth(登録商標) LE(BLE)または他のLE/アンライセンススペクトル通信技術)、STAおよびAPは、LE接続を確立し得る。各ビーコンを送信することの前に、APは、STAに、APがSTAへの保留中のデータを有するかどうかを示すLE表示を送信し得る。LEシグナリングがAPがSTAに送るためのデータを有することを表示する場合、STAは、ビーコンを受信するために、後続のビーコン間隔の間、ウェイクアップし得る。しかしながら、LE表示がAPがSTAに送るためのデータを有しないことを表示する場合、STAは、後続のビーコンに対して、アイドルまたはスリープモードのままであり得る。このように、STAは、対応するビーコンがAPがSTAに送るためのデータを有することを表示するときだけ、ビーコンのウェイクアップの時間期間の間、パワーアップすることによって、電力を節約し得る。
[0007] 一態様において、ワイヤレス通信の方法は、STAの第1のラジオがLE通信プロトコルをインプリメントすることによって、WLANビーコンのトラフィック表示マップ(TIM)の表示を含む第1の信号を受信することを含み得る。方法はまた、表示に応答して、WLANビーコンを受信するために、ワイヤレスSTAの第2のラジオを選択的にパワーアップすることを含む。いくつかの場合において、LE通信プロトコルは、BLEプロトコルを含み得る。
[0008] 一態様において、第1の信号は、アクセスポイントまたはP2P GOから受信され得る。いくつかの場合において、第1の信号を受信することは、WLANビーコンのターゲットビーコンの送信の時間(TBTT)の前に所定の間隔で第1のラジオをパワーアップすることを含み得る。第1の信号は、WLANビーコンと同じ周期性で周期的に受信され得る。
[0009] いくつかの例において、第2のラジオを選択的にパワーアップすることは、WLANビーコンのTIMにおけるワイヤレスSTAに関連付けられたビットが設定されていることを表示する第1の信号に応答して、WLANビーコンを受信するために、第2のラジオをパワーアップすることを含み得る。いくつかの場合において、第2のラジオを選択的にパワーアップすることは、WLANビーコンのTIMにおけるワイヤレスSTAに関連付けられたビットが設定されていないことを表示する第1の信号に応答して、第2のラジオをパワーアップすることを控える(refraining from)ことを含み得る。一態様において、方法は、第2のWLANビーコンの第2のTIMの第2の表示を含む第2の信号が、LE通信プロトコルを介して受信されていなかったことを決定することに応答して、第2のWLANビーコンを受信するために、ワイヤレス局の第2のラジオをパワーアップすることを追加的に含み得る。
[0010] いくつかのインプリメンテーションにおいて、方法は、APまたはP2P GOと第1のラジオを周期的に同期させることをさらに含み得る。いくつかの場合において、第2のラジオは、第1の信号が受信されるとき、スリープ状態(in a sleep state)にあり得る。
[0011] 一態様において、ワイヤレス通信に関する装置は、WLANビーコンのTIMの表示を含む第1の信号を、LE通信プロトコルをインプリメントする装置の第1のラジオを使用して、受信するための手段、および、表示に応答して、WLANビーコンを受信するために、装置の第2のラジオを選択的にパワーアップするための手段を含み得る。いくつかの場合において、第1の信号は、アクセスポイントまたはP2P GOから受信され得る。第1の信号を受信することは、WLANビーコンのTBTTの前に所定の間隔で第1のラジオをパワーアップすることを含み得る。第1の信号は、WLANビーコンと同じ周期性で周期的に受信され得る。
[0012] いくつかの例において、第2のラジオを選択的にパワーアップするための手段は、WLANビーコンのTIMにおけるワイヤレスSTAに関連付けられたビットが設定されていることを表示する第1の信号に応答して、WLANビーコンを受信するために、第2のラジオをパワーアップするための手段を含み得る。いくつかの場合において、第2のラジオを選択的にパワーアップするための手段は、WLANビーコンのTIMにおけるワイヤレスSTAに関連付けられたビットが設定されていないことを表示する第1の信号に応答して、第2のラジオをパワーアップすることを控えるための手段を含み得る。一態様において、装置は、第2のWLANビーコンの第2のTIMの第2の表示を含む第2の信号が、LE通信プロトコルを介して受信されていなかったことを決定することに応答して、第2のWLANビーコンを受信するために、ワイヤレス局の第2のラジオをパワーアップするための手段を追加的に含み得る。
[0013] いくつかのインプリメンテーションにおいて、装置は、APまたはP2P GOと第1のラジオを周期的に同期させるための手段をさらに含み得る。いくつかの場合において、第2のラジオは、第1の信号が受信されるとき、スリープ状態にあり得る。
[0014] 一態様において、ワイヤレス通信に関する装置は、LE通信プロトコルを使用して第1の信号を受信するためのLEトランシーバを含み得、第1の信号は、WLANビーコンのTIMの表示を含む。装置は、表示に応答して、WLANビーコンを受信するために、WLANトランシーバを選択的にパワーアップするためのWLANトランシーバアクティベータ(activator)をさらに含む。いくつかの場合において、アクセスポイントまたはP2P GOから第1の信号は、受信され得る。いくつかの例において、LEトランシーバは、WLANビーコンと同じ周期性で周期的に第1の信号を受信し得る。
[0015] いくつかの場合において、WLANトランシーバは、WLANビーコンのTBTTの前に所定の間隔でLEトランシーバをパワーアップするためのLEトランシーバコーディネータ(coordinator)を含み得る。
[0016] いくつかの例において、WLANトランシーバアクティベータは、WLANビーコンのTIMにおける装置に関連付けられたビットが設定されていることを表示する第1の信号に応答して、WLANビーコンを受信するために、WLANトランシーバをパワーアップし得る。いくつかの場合において、WLANトランシーバアクティベータは、WLANビーコンのTIMにおける装置に関連付けられたビットが設定されていないことを表示する第1の信号に応答して、WLANトランシーバをパワーアップすることを控え得る。一態様において、WLANトランシーバアクティベータは、第2のWLANビーコンの第2のTIMの第2の表示を含む第2の信号が、LE通信プロトコルを使用してLEトランシーバによって受信されていなかったことを決定することに応答して、第2のWLANビーコンを受信するために、WLANトランシーバをパワーアップし得る。
[0017] いくつかのインプリメンテーションにおいて、装置は、APまたはP2P GOとLEトランシーバを周期的に同期させるためのLEトランシーバ同期コントローラをさらに含み得る。いくつかの場合において、WLANトランシーバは、第1の信号が受信されるとき、スリープ状態にあり得る。
[0018] 一態様において、非一時的コンピュータ可読媒体は、ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶し得、コードは、プロセッサによって、WLANビーコンのTIMの表示を含む第1の信号を受信すること、および、表示に応答して、WLANビーコンを、LE通信プロトコルを介してワイヤレスSTA第1のラジオを使用して、受信するために、ワイヤレスSTAの第2のラジオを選択的にパワーアップすることを実行可能である。いくつかの場合において、第1の信号は、アクセスポイントまたはP2P GOから受信され得る。第1の信号は、WLANビーコンと同じ周期性で周期的に受信され得る。いくつかの例において、コードは、プロセッサによって、WLANビーコンのTBTTの前に所定の間隔で第1のラジオをパワーアップすることをさらに実行可能であり得る。
[0019] いくつかの例において、コードは、プロセッサによって、WLANビーコンのTIMにおけるワイヤレスSTAに関連付けられたビットが設定されていることを表示する第1の信号に応答して、WLANビーコンを受信するために、第2のラジオをパワーアップすることをさらに実行可能であり得る。いくつかの場合において、コードは、プロセッサによって、WLANビーコンのTIMにおけるワイヤレスSTAに関連付けられたビットが設定されていないことを表示する第1の信号に応答して、第2のラジオをパワーアップすることを控えることをさらに実行可能であり得る。一態様において、コードは、プロセッサによって、第2のWLANビーコンの第2のTIMの第2の表示を含む第2の信号が、LE通信プロトコルを介して受信されていなかったことを決定することに応答して、第2のWLANビーコンを受信するために、ワイヤレス局の第2のラジオをパワーアップすることをさらに実行可能であり得る。
[0020] いくつかのインプリメンテーションにおいて、コードは、プロセッサによって、APまたはP2P GOと第1のラジオを周期的に同期させることをさらに実行可能であり得る。いくつかの場合において、第2のラジオは、第1の信号が受信されるとき、スリープ状態にあり得る。
[0021] 前述は、以下の詳細な説明がより良く理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点をいくぶん広く概説している。追加の特徴および利点が下記に説明される。開示される概念および特定の例は、本開示と同じ目的を実現(carrying out)するための他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用され得る。このような等価な構造(construction)は、添付の特許請求の範囲の範囲から逸脱しない。本明細書で開示される概念の特性(characteristics)、それらの編成および動作の方法の両方は、関連する利点とともに、添付の図に関連して検討されたときに以下の説明からより良く理解されるであろう。図の各々は、例示(illustration)および説明のみを目的として提供され、特許請求の範囲の限定の定義としては提供されない。
[0022] 本発明の性質および利点のさらなる理解が、以下の図面を参照することによって実現され得る。添付された図において、同様のコンポーネントまたは特徴は、同じ参照ラベルを有し得る。さらに、同じタイプの様々なコンポーネントは、参照ラベルにダッシュおよび同様のコンポーネント間を区別する第2のラベルを後続させることによって区別され得る。本明細書中で第1の参照ラベルのみが使用される場合、その説明は、第2の参照ラベルに関係なく同じ第1の参照ラベルを有する同様のコンポーネントのいずれか1つに適用可能である。
[0023] 図1は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信システムのブロック図を示す。
[0024] 図2は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス局およびアクセスポイントを含むワイヤレス通信システムのブロック図を示す。
[0025] 図3Aは、本開示の様々な態様に従って、アクセスポイントからワイヤレス局へのビーコンの通信のタイミングブロック図を示す。
図3Bは、本開示の様々な態様に従って、アクセスポイントからワイヤレス局へのビーコンの通信のタイミングブロック図を示す。
[0026] 図4Aは、本開示の様々な態様に従って、各々2つのラジオを利用するアクセスポイントと局の間の通信のフローブロック図を示す。
図4Bは、本開示の様々な態様に従って、各々2つのラジオを利用するアクセスポイントと局の間の通信のフローブロック図を示す。
[0027] 図5は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信における使用のために構成されたデバイスのブロック図を示す。
[0028] 図6は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信における使用のために構成された別のデバイスのブロック図を示す。
[0029] 図7は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信における使用のためのワイヤレス局のブロック図を示す。
[0030] 図8は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信のための方法の例を例示するフローチャートである。
図9は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信のための方法の例を例示するフローチャートである。
図10は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信のための方法の例を例示するフローチャートである。
詳細な説明
[0031] 説明された特徴は、一般に、ビーコンの送信の前に、ビーコンが、APまたはピアツーピアグループオーナー(P2P GO)がSTAに送信するための1つまたは複数のパケットを有することをさらに表示するかどうかをSTAに表示するためのローエナジー(LE)シグナリングを使用するための、1つまたは複数の改善されたシステム、方法、および/または装置に関する。一態様において、LEシグナリングは、Bluetooth Low Energy(BLE)、または、他の同様のLE/アンライセンススペクトル通信技術を介して、APによって、表示を送ることを含み得る。いくつかの態様において、STAは、まず第一に、APとのWLAN接続を確立し得る。WLAN接続は、設定されたまたは事前構成されたビーコン間隔の時間(たとえば、100ms)を含み得る。STAおよびAPの両方が、LE通信をサポートする能力がある場合、STAおよびAPは、BLEまたは他のLE接続を確立し得る。各ビーコンを送信することの前に、APは、STAに、APがSTAへの保留中のデータを有するかどうかを示すLE表示を送信し得る。
[0032] このように、STAは、LEのウェイクアップの時間の間、LE表示を受信するためにパワーアップし(power-up)得る。LEのウェイクアップの時間は、ビーコンのウェイクアップの時間期間より有意に(significantly)短い時間期間であり得、LE表示を受信するためにSTAによって消費された(expended)電力は、結果として、実質的に、フル(full)ビーコンを受信するために必要とされる(required)電力より低くあり得る。LEシグナリングまたは表示は、APが、STAに送るためのデータを有することを表示する(たとえば、STAに対応するビーコンのトラフィック表示マップ(TIM)情報要素(IE)が、1に設定される)場合、STAは、ビーコンを受信するために、後続のビーコン間隔の間、ウェイクアップし得る。しかしながら、LE表示がAPがSTAに送るためのデータを有しないことを表示する場合(たとえば、0に設定されたビーコンのTIM IE)、STAは、後続のビーコンに対して、アイドルまたはスリープモードのままであり得る。
[0033] STAは、LE表示を受信している間、WLANアイドルモード(WLAN idle mode)であり続け得る。STAが、ビーコン間隔の間、LE表示を何も受信しない場合(たとえば、LE表示の受信の失敗)、STAは、そのビーコン間隔の間、ウェイクアップし得、およびAPから保留中の送信を受信することにおいて遅延がないことを確実にする(ensure)ために、関連付けられたビーコンを受信し得る。
[0034] 次の説明は、例を提供し、特許請求の範囲において記載された範囲、適用性、または例を制限していない。変更が、本開示の範囲から逸脱することなく、説明される要素の機能および配置において行われ得る。様々な例は、適宜、様々なプロシージャまたはコンポーネントを省略、代用、あるいは追加し得る。たとえば、説明される方法は、説明されるものとは異なる順序で行われ得、様々なステップは、追加、省略、または組み合わされ得る。また、いくつかの例に関して説明される特徴は、他の例において組み合され得る。
[0035] まず第一に、図1を参照すると、ブロック図は、たとえば、IEEE802.11規格ファミリーのうちの少なくとも1つをインプリメントするネットワークのような、WLAN100の例を例示する。WLAN100は、モバイル局、携帯情報端末(PDA)、他のハンドヘルドデバイス、ネットブック、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、ラップトップ、ディスプレイデバイス(たとえば、TV、コンピュータモニタ等)、プリンタ等のような、アクセスポイント(AP)105および1つまたは複数のワイヤレスデバイス、または、局(STA)110を含み得る。1つのAP105のみが例示されている一方で、WLAN100は、多数の(multiple)AP105を有し得る。ワイヤレスSTA110の各々、それはまた、モバイル局(MS)、モバイルデバイス、アクセス端末(AT)、ユーザ機器(UE)、加入者局(SS)、クライアントデバイス、または、加入者ユニットと呼ばれ得るが、通信リンク115を介して、AP105と関連付けおよび通信し得る。各AP105は、そのエリア内のSTA110が、主として(typically)AP105と通信できるような地理的なカバレッジエリア125を有する。STA110は、地理的なカバレッジエリア125の至る所で散り散りになり(dispersed throughout)得る。各STA110は、固定されている(stationary)か、または、移動式(mobile)であり得る。
[0036] 図1には示されていないが、STA110は、2つ以上のAP105の範囲内にあることができ、および、それ故、異なった時間で1つまたは複数のAP105と関連付けることができる。単一のAP105およびSTAの関連付けられたセットは、基本サービスセット(BSS)と呼ばれ得る。拡張サービスセット(ESS:extended service set)は、接続されたBSSのセットである。分散システム(DS:distribution system)(図示せず)は、拡張サービスセットにおけるAP105に接続するために使用される。基地局105のための地理的カバレッジエリア125は、カバレッジエリア(図示せず)の一部のみを構成する(making up)セクタに分割され得る。WLAN100は、異なる技術に対して(for different technologies)さまざまなサイズのカバレッジエリアおよびオーバーラップする(overlapping)カバレッジエリアを持つ異なるタイプのAP105(たとえば、大都市地域、ホームエリア等)を含み得る。図示されていないが、他のワイヤレスデバイスは、AP105と通信できる。
[0037] STA110が、通信リンク115を使用して、AP105を通じて、互いに通信し得る一方で、各STA110はまた、ダイレクトワイヤレスリンク120を介して、1つまたは複数の他のSTA110と直接に通信し得る。2つ以上のSTA110は、両方のSTA110が、APの地理的なカバレッジエリア125にあるとき、または、1つのSTA110が、APの地理的なカバレッジエリア125(図示せず)にあるか、またはどちらのSTA110も、APの地理的なカバレッジエリア125にないとき、ダイレクトワイヤレスリンク120を介して通信し得る。ダイレクトワイヤレスリンク120の例は、Wi−Fiダイレクト接続、Wi−Fiトンネルダイレクトリンクセットアップ(TDLS:Tunneled Direct Link Setup)リンクを使用することによって確立された接続、および他のピアツーピア(P2P)グループ接続を含み得る。たとえば、第1のSTA110は、ダイレクトワイヤレスリンク120を介して、第2のSTA110にサービスを提供するために、グループオーナー(GO:group owner)しての役割を果たし得る(act as)。この状況では、第1のSTA110は、第2のSTA110に対してAP105と同様に機能し得る。これらの例におけるSTA110は、IEEE802.11、および、802.11b、802.11g、802.11a、802.11n、802.11ac、802.11ad、802.11ah等を含むが、それらに制限されない、それの様々なバージョンからの物理およびMACレイヤを含むベースバンドプロトコルおよびWLANラジオに従って通信し得る。他のインプリメンテーションにおいて、他のピアツーピア接続および/またはアドホック(ad hoc)ネットワークは、WLAN100内でインプリメントされ得る。
[0038] いくつかの場合において、STA110が、AP105との接続または通信リンク115を確立する後に、AP105および/またはSTA110は、時間のさまざまな期間(for varying periods of time)の間、その他のデバイスと通信する何のデータも有さない可能性がある。これらの状況では、STA110は、たとえば、STA110の1つまたは複数の受信機などの、STA110の様々な態様が一時的にパワーダウンされるアイドルモードまたはスリープ状態に入り得る。AP105は、周期的に(たとえば、毎100ms)ビーコンを送信し得、それは、AP105が、STA110に送信するための何らかのデータを有するかどうかを表示し得る。STA110との通信リンク115を確立させる際に、AP105は、STA110と、ビーコン間隔、各ビーコンの長さ等を含むビーコン情報を通信し得る。ビーコン情報は、次いで、STA110が、指定された時間/間隔でAP105からビーコンを受信するために、WLAN受信機をウェイクアップすることを可能にする。
[0039] APからの各ビーコンに関してSTA110のWLAN受信機をウェイクアップするための処理は、電力を消費し得、通信リソースを占有し(occupy)得、および/または、STA110の他の通信(たとえば、Bluetooth、LTE(登録商標)等をインプリメントすること)との干渉を引き起こし得る。これは、特に、AP105が、時間の延長された期間(extended periods of time)の間、STA110に送信するためのデータを有さない場合であり、よって、AP105において何の保留中のデータもなく、STA110がすべてのビーコン間隔をウェイクアップすることを必要とする場合であり得る。
[0040] 上述された課題および他のもののうちの1つまたは複数に対処するために、AP105およびSTA110は、後続のビーコンが、AP105がSTA110に送信するためのデータを有することを表示するかどうかを表示するために、WLANビーコンの直前に送られる、ローエナジー(LE)シグナリングを利用し得る。LEシグナリングは、BLEトランシーバ、または、STA110およびAP105のラジオを介して通信されるBluetooth LE(BLE)シグナリングを含み得る。いくつかの態様において、LEシグナリングは、他のLE/アンライセンススペクトル通信技術を介して、インプリメントされ得る。このように、STA110は、STA110が、AP105から保留中のデータを受信するためにそれのWLANラジオをウェイクアップするべきかどうかを決定するために、WLANビーコン間隔の前に、LEのウェイクアップの時間期間の間、LEラジオ、それは、WLANラジオよりも短くあり得、およびそれよりも有意に少ない電力を必要とし得る、をウェイクアップし得る。
[0041] 次に図2を参照すると、ブロック図は、AP105−aおよびSTA110−aを含むWLAN200の例を例示する。WLAN200は、図1に関連して説明されるWLAN100の例であり得る。追加的に、AP105−aおよびSTA110−aは、図1に関連して同様に説明されるAP105および/またはSTA110の1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの場合において、AP105−aは、ソフトAPまたはP2P GOであり得る。AP105−aは、2つ以上のラジオ、たとえば、WLAN(たとえば、Wi−Fi)ラジオ215およびLEラジオ220を含み得る。同様に、STA110−aは、WLANラジオ205およびLEラジオ210のような2つ以上のラジオを含み得る。いくつかのインプリメンテーションにおいて、LEラジオ220および/またはLEラジオ210は、各々、Bluetooth LE(BLE)通信プロトコルをサポートし得る。
[0042] いくつかの態様において、STA110−aは、AP105−aとWLAN通信リンク225を確立し得る。WLAN通信リンク225は、通信リンク115−aの部分または全てであり得る。WLAN通信リンク225は、STA110−aのWLANラジオ205およびAP105−aのWLANラジオ215の間にあり得る。AP105−aは、WLAN通信リンク225(たとえば、ダウンリンク上で)を介してSTA110−aにデータを通信し得、およびSTA110−aは、WLAN通信リンク225(たとえば、アップリンク上で)を介して、同様にAPにデータを通信し得る。WLAN通信リンク225の確立の際、APは、STA110−aにビーコン情報を送信し得る。ビーコン情報は、ビーコン間隔情報、ビーコン長さ情報、アイドルモードへ入るための遅延時間等を含み得る。
[0043] いくつかの場合において、STA110−aは、ある特定の時間期間の間、AP105−aから何のデータも受信しない可能性がある。この通信の不在に基づいて、STA110−aは、AP105−aが、STA110−aに送信するための何のデータも有さないことを推量し(infer)、スリープまたはアイドルモードに入り得、それによって、WLANラジオ205をオフにする(turning off)。
[0044] 周期的に、AP105−aは、WLAN通信リンク225を介して、STA110−aにビーコンをWLANラジオ215を介して、送信し得る。ビーコンは、AP105−aがSTA110−aに送信するための保留中のデータを有するかどうかを示す表示を含み得る。STA110−aは、(たとえば、WLAN通信リンク225の確立の際、AP105−aから受信されたビーコン情報によって特定される)特定の間隔で、AP105−aからビーコンを受信するために、WLANラジオ205をウェイクアップし得る。WLANラジオ205を周期的にウェイクアップすることは、特に、たとえば、AP105−aが時間の延長された期間の間、STA110−aに送るためのデータを有しないとき、STA110−aにおいて、多量の(large amounts of)電力を消費し得る。
[0045] いくつかの例において、STA110−aおよび/またはAP105−aはまた、各々、BluetoothラジオのようなLEラジオ210、220を有し得、それは、BLE通信プロトコルまたは他の同様のLEプロトコルを介して通信をサポートし得る。この状況では、AP105−aおよびSTA110−aは、LEラジオ210および220を介してLE通信リンク230を確立し得る。一旦、LE通信リンク230が確立されると、AP105−aは、後続するWLANビーコンのTIMビットが、AP105−aがSTA110−aに送るためのデータを有することを表示するかどうかを示す表示を含むLEメッセージを送信し得る。AP105−aは、各WLANビーコンを送る前に、たとえば、WLANビーコンと同じ周期性でLEメッセージを送り得る。
[0046] STA110−aのLEラジオ210は、LE通信リンク230を渡って(over)AP105−aによって送られるLEメッセージを受信するために、AP105−aによって特定された時間においてウェイクアップし得る。LEメッセージが、STA110−aに対するTIMビットが後続のWLANビーコン中に設定されること、または、言い換えれば、後続のWLANビーコンが、AP105−aがSTA110−aに送信するためのデータを有することを表示することを表示する場合、STA110−aは、後続のWLANビーコンを受信するためにWLANラジオ205をウェイクアップまたはパワーアップし得る。LEメッセージが、STA110−aに対するTIMビットが後続のビーコン中に設定されないこと、または、言い換えれば、後続のWLANビーコンが、AP105−aがSTA110−aに送信するためのデータを有することを表示しないことを表示する場合、STA110−aは、後続のビーコンに対して、WLANラジオ205をパワーアップすることを控え得る。このように、STA110−aは、AP105−aがLEメッセージング(LE messaging)を介してSTA110−aに送るための保留中のデータを何も有さないことを表示するとき、電力および通信リソースを節約し得る。
[0047] 図3Aを参照すると、タイミングブロック図300は、様々な例に従って、AP105−bからSTA110−bへのビーコンの送信を例示する。AP105−bおよび/またはSTA110−bは、図1および/または2に関連して説明されるWLAN100および/または200に関連付けられ得る。AP105−bおよび/またはSTA110−bは、たとえば、LE(たとえば、BLE)ラジオ220、210および/またはWLANラジオ215、205を含む、図1および/または2に関連して説明されるAP105および/またはSTA110の1つまたは複数の態様をインプリメントし得る。
[0048] 一例において、AP105−bは、第1のビーコン305−aを送信し、第1のビーコン305−aの送信の開始の後のある時間間隔またはビーコン間隔310で第2のビーコン305−bを送信し得る。いくつかの場合において、ビーコン間隔310は、100ms、またはAP105−bによって構成された任意の他の値であり得る。各ビーコン305は、たとえば、長さで150バイト(bytes)からおよそ350バイトに及び得る。いくつかの場合において、各ビーコン305は、ビーコン間隔310に関する情報を含み得る。図示されるように、AP105−bは、ビーコン305−cおよび305−dを送信し得、各々はビーコン間隔310によって離れている。しかしながら、AP105−bは、STA110−bがAP105−bの地理的なカバレッジエリア125の外に移動し(moves out)、AP105−bとの通信リンク115を終了させ、または、そうでなければ、AP105−bからの関係を断つ(disassociate)まで、ビーコンを送信することを継続し(continue)得ることが認識されよう。いくつかの場合において、各ビーコン305は、STA110−bに送信するための保留中のデータを有するかどうかを表す表示306(たとえば、ビーコン305−aは表示306−aを含み、ビーコン305−bは表示306−bを含み、ビーコン305−cは表示306−cを含み、ビーコン305−dは表示306−dを含む)を含み得る。表示306は、たとえば、1に設定されたとき、AP105−bがSTA110−bに送信するためのデータを有することを表示し得るトラフィック表示マップ(TIM)のビットであり得る。表示が0に設定されたとき、それは、AP105−bは、STA110−bに送信するための保留中のデータを有することを表示し得る。他の表示スキームは、本明細書において、熟慮されていることは(contemplated)ことは、認識されるべきである。
[0049] STA110−bは、315−aでビーコン305−aを受信するために、STA110−bのWLANラジオ(たとえば、図2のWLANラジオ205)をパワーアップし得る。STA110−bのWLANラジオは、ウェイクアップの時間期間320−aの間、アクティブであり(たとえば、電力を消費し)得る。ウェイクアップの時間期間320−aは、ビーコン305−aのビーコンの送信の時間に対応し得る。ウェイクアップの時間期間320−aの終わりまたはおよそ終わりでは、STA110−bは、WLANラジオを325−aでパワーダウンすることを開始し(begin)得る。STA110−bのWLANラジオは、スリープの時間期間330−aの間、パワーダウンされたまま、または、アイドルまたはスリープモードのままであり得、それは、ビーコン305−bが、AP105−bによって、STA110−bに送信されるまで続く(last)。代替的に述べると、スリープの時間期間330−aと組み合わせられたウェイクアップの時間期間320−aは、ビーコン間隔310と等しくあり得る。
[0050] STA110−bは、ビーコン305−bを受信する直前に、315−bでWLANラジオをパワーアップすることを継続し得る。STA110−bは、ウェイクアップの時間期間320−bの間、WLANラジオをパワーアップし得、および325−bにおいて、スリープの時間期間330−bの間、ビーコン305−bの終わりにおいて、WLANラジオをパワーダウンし得る。STA110−aは、ビーコン305の表示306が、AP105−bがSTA110−aに送信するための保留中のデータを有することをシグナリングする(signal)まで、WLANラジオ315をパワーアップし、ウェイクアップの時間期間320の間アクティブであり続け、およびスリープの時間期間330の間WLANラジオ325をパワーダウンする、この処理を継続し得る(たとえば、315−c、320−c、325−c、330−c、および315−d、320−d、325−d、330−d、の初めから終わりまで)。表示306が、AP105−bがSTA110−bに送信するための保留中のデータを有することを表示するとき、STA110−bは、WLANラジオを、315でパワーアップし得、およびAP105−bからデータを受信するために、ウェイクアップの時間期間320を超えてアクティブな状態でWLANラジオを保持し(maintain)得る(図示せず)。一旦、AP105−bが、STA110−aにデータを送信することを終了すると(finished)、STA110−bは、上記に説明されるように、WLANラジオをパワーダウンおよびウェイクアップの周期を再開し(resume)得る。
[0051] タイミングブロック図300によって例示されるように、AP105−bからビーコン305を受信するために、特に、AP105−bが、時間の延長された期間の間、STA110−bにデータを送信しない可能性があるとき、STA110−bは、STA110−bのWLANラジオをアクティベートする(activating)ことによって不要な電力を消費し得る。各ウェイクアップの時間期間320の間、WLANラジオをウェイクアップすることはまた、各ウェイクアップの時間期間320の間、STA110−bが他のAP105またはSTA110と通信することが制限され得るかまたはできない可能性があるように、WLANラジオを占有し得る。追加的または代替的に、ウェイクアップの時間期間320の間、WLANラジオをアクティベートの状態に保持することはまた、STA110−b(たとえば、LTE、Bluetooth等)によってサポートされたSTA110−bおよび/または他の通信技術上にインプリメントされる他のラジオの通信性能(communication performance)に影響し得る。
[0052] 図3Aを参照すると、タイミングブロック図300−aは、様々な例に従って、AP105−cからSTA110−cへのビーコンの送信およびLE送信を例示する。AP105−cおよび/またはSTA110−cは、図1および/または2に関連して説明されるWLAN100および/または200に関連付けられ得る。AP105−cおよび/またはSTA110−cは、たとえば、LE(たとえば、BLE)ラジオ220、210および/またはWLANラジオ215、205を含む、図1、2、および/または3Aに関連して説明されるAP105および/またはSTA110の1つまたは複数の態様をインプリメントし得る。
[0053] 一例において、AP105−cおよびSTA110−cは、図2のWLAN通信リンク225のような、WLAN通信リンク、および図2のLE通信リンク230のような、LE通信リンクを確立し得る。ビーコン305を送信する前に、APは、STA110−cに、後続のビーコン305がAP105−cがSTA110−cに送信するための保留中のデータを有するかどうかを示す表示306を含むかどうかを表示する、LEメッセージ335を送信し得る。このように、STA110−cは、AP105−cからデータを受信するために、STA110−cがWLANラジオ(たとえば、図2のWLANラジオ205)をウェイクアップする必要がある(need)かどうかを決定するために、LEのウェイクアップの時間期間340の間だけ、LEラジオ(たとえば、図2のLEラジオ210)をウェイクアップし得る。LEのウェイクアップの時間期間340の間LEラジオをウェイクアップすることは、(ビーコンの)ウェイクアップの時間期間320より少ない電力を必要とし得、および実質的にそれより少ない時間の間であり得る。
[0054] 例示されるように、AP105−aは、まず第一に、ビーコン305−eを送信する直前に、STA110−cにLEメッセージ335−aを送信し得る。LEメッセージ335−aは、ビーコン305−eが、表示306−eを介して、AP105−cがSTA110−cに送るための保留中のデータを有することを表示しないということを表示し得る。上記に説明されるように、表示306−eは、0に設定されたTIMビットの形態であり得る。しかしながら、AP105−cがSTA110−cに送信するためのデータを有するかどうかを表示するための他の手段が、本明細書において熟慮されている(contemplated)ことを認識されたい。
[0055] STA110−cは、LEメッセージ335−aを受信するために、LEのウェイクアップの時間期間340−aの間、それのLEラジオをウェイクアップし得る。LEメッセージ335−aが、ビーコン305−aの表示306−eがAP105−cがSTA110−cに送るためのデータを有しないことを表示することをシグナリングするので、STA110−cは、315において、それのWLANラジオをパワーアップすること、ウェイクアップの時間期間320−eの間、ラジオをアクティブな状態に保持すること、および、続いて、325において、ラジオをパワーダウンすることを控え得る。その代わり、STA110−cは、ビーコン間隔310−aと同等であり得るスリープの時間期間330−dの間、または、次のビーコン305−fがAP105−cによって送られるまで、それのWLANラジオをスリープ状態に保持し得る。
[0056] AP105−cは、次いで、ビーコン間隔310−aの終わりの直前に、第2のLEメッセージ335−bを送信し得る。AP105−cは、STA110−cに送信するためのデータを有し得、それを反映するように(たとえば、TIMビットを1に設定することによって)表示306−fを設定し得る。このように、AP105−cは、350において、データがSTA110−cのために保留中であることを表示するためにLEメッセージ335−bを設定し得る。いくつかの場合において、AP105−cのWLANラジオは、LEラジオがLEメッセージ335−bを構成し得るように、この情報をAP105−cのLEラジオに通信し得る。LEメッセージ335−bを送信することの直後に、AP105−cは、それのWLANラジオを介してSTA110−cにビーコン305−fを送信し得る。
[0057] LEのウェイクアップの時間期間340−bの間、AP105−cが送るためのデータを有すること、すなわち、表示306−fが設定されていること(たとえば、1に設定されたTIMビット)を表示するLEメッセージ335−bを受信する際、STA110−cは、315−eにおいて、ビーコン305−fがAP105−cによって送信される直前に、それのWLANラジオをウェイクアップし得る。表示306−fを含むビーコン305−fを受信した後に、(延長された)ウェイクアップの時間期間320−fの間、STA110−cは、それのWLANラジオを介してAP105−cにPS Pollメッセージ360を送信し得る。AP105−cは、STA110−cに送るためのデータを有するので、AP105−cは、データを送信するために追加の時間期間355の間、それのWLANラジオをアクティブに保持し得る。STA110−cからPS Pollメッセージ360を受信する際、AP105−cは、次いで、STA110−cにデータ365を送信し得る。データ365を受信する際、STA110−cは、肯定応答(ACK:acknowledgement)370を送信し得、続いて、325−eにおいて、それのWLANラジオをパワーダウンし得、後続のビーコンが送られるまで、WLANラジオをスリープの時間期間330−eの間、スリープまたはアイドルモードに保持し得る。
[0058] 次のビーコン間隔が経過する(elapses)直前に、AP105−cは、ビーコン305−gによって後続されるLEメッセージ335−cを同様に送り得る。AP105−cが、STA110−cに送るためのデータを何も有さない場合、AP105−cは、そのようなことをLEメッセージ335−cにおいて表示し得る(たとえば、その表示306−gが、STA110−cへの送信保留中のデータが何もないことをシグナリングする)。STA110−cは、LEメッセージ335−cを受信するために、LEのウェイクアップの時間期間340−cの間、それのLEラジオをパワーアップし得る。LEメッセージ335−cが、送信保留中のデータが何もないことを表示するとき、STA110−cは、ウェイクアップの時間期間320−gの間、それのWLANラジオをウェイクアップすることを割愛し(forego)得る。上記で説明された処理は、同様に(in like fashion)、より多くのデータが受信されるまで継続し得、その際にSTA110−cは、それのWLANラジオを再度ウェイクアップし得る。
[0059] STA110−cは、AP105−cからビーコン305を受信するために、データがサービングAP(serving AP)105−cから保留中であるときだけ、それのWLANラジオをパワーアップすることによって、かなりの電力利得(significant power gains)を実現し得る。STA110−cはまた、WLANラジオをアクティブな状態に保持しておく時間がより少ないことに起因して、たとえば、STA110−c上にインプリメントされた他のラジオ/トランシーバを介して、通信性能における改良を実現し得る。
[0060] 図4Aを参照すると、フローブロック図400は、様々な例に従って、AP105−dからSTA110−dの間のビーコンの通信およびLE送信を例示する。AP105−dおよび/またはSTA110−dは、図1および/または2に関連して説明されるWLAN100および/または200に関連付けられ得る。AP105−dおよび/またはSTA110−dは、図1、2、3A、および/または3Bに関連して説明されるAP105および/またはSTA110の1つまたは複数の態様をインプリメントし得る。AP105−dは、WLANラジオ215−aおよびLEラジオ(BLEラジオ)220−aを含む、2つ以上のラジオ/トランシーバをインプリメントし得る。同様に、STA110−aは、WLANラジオ205−aおよびLEラジオ(BLEラジオ)210−aを含む、2つ以上のラジオをインプリメントし得る。WLANラジオ205−aおよび215−a、および/または、LEラジオ210−aおよび220−aは、図2に関連して説明されるWLANラジオ205、215、および/または、LEラジオ210および220の1つまたは複数の態様の例であり得る。
[0061] STA110−dおよびAP105−dがWLAN接続を作成した(form)後に、AP105−dまたはSTA110−dは、LE接続(たとえば、BLEまたは他の同様のローエナジー/アンライセンススペクトル通信技術)の確立を開始(initiate)し得る。AP105−dおよびSTA110−dは、LEラジオ220−aおよび210−aを介して、415vで、LE接続を確立および同期し得る。AP105−dは、次いで、LEラジオ220−aを介して、420において、後続のビーコンのTIMが0に設定されることになることを表示するLE表示(たとえば、図3Aおよび3BのLEメッセージ335)を送信し得る。420において、LE表示の送信の直後に、AP105−dは、425において、0に設定されたTIMを有するビーコン(たとえば、図3Aおよび3Bのビーコン305)をWLANラジオ215−aを介して送信し得る。AP105−dは、続いて、430において、LEラジオ220−aを介して第2のLE表示(0に設定されたTIM)を送信し得、その後、435において、ラジオ215−aを介して、第2のビーコン(0に設定されたTIM)が続く。AP105−dは、設定された間隔(たとえば、図3Aおよび3Bのビーコン間隔310に従って、たとえば、毎100ms)で各ビーコンを送信し得る。AP105−dは、AP105−dがSTA110−dに送信するためのデータを有するまで、構成されたビーコン間隔に従って、(たとえば、0に設定されたTIMを有する)同様のLE表示およびビーコンを送信することを継続し得る。
[0062] AP105−dが、AP105−dにおいてSTA110−dへの送信のための保留中のデータが何もないことをシグナリングするLE表示を送信している時間期間470の間、STA110−dは、それのWLANラジオ205−aをスリープまたはアイドルモードに保持し得る。425および435において送られたビーコンが、送信から保留中のデータは何もないこと(たとえば、0に設定されたTIM)を表示するので、STA110−dは、WLANラジオ205−aをパワーアップする必要がない。また時間期間470の間、STA110−dは、420、430などにおいて送信されたLE表示を受信するために、それのLEラジオ210−aをウェイクアップし得る。
[0063] AP105−dがSTA110−dに送るためのデータを有さないとき、AP105−dは、LEラジオ220−aにLE表示をそのように設定するように命令し得、440において、1に設定されたTIMを有するLE表示を送り得る。440において送信されたLE表示を受信する際、STA110−dは、(たとえば、図3Bに関連して上記に説明された処理に従って)450において、それのWLANラジオ205−aをパワーアップし得る。WLANラジオ205−aは、次いで、445において、AP105−dによって送信されたビーコンを(1に設定されたTIMを伴って)受信するためにパワーオンされ得る。
[0064] 445において送られたビーコンを受信する際、STA110−dは、455において、WLANラジオ205−aにAP105−dにPS Pollメッセージを送信するように命令し得る。AP105−dは、次いで、460において、WLANラジオ215−aを介して、STA110−dにデータを送信し得る。一旦、STAが、460において送信されたデータの全てを受信すると、STA110−dは、465において、ACKを送ることによって、またWLANラジオ205−aを介して、応答し得る。AP105−dおよびSTA110−dは、次いで、上記に説明されるように、AP105−dがさらにSTA110−dに送るためのデータを有するまで、またはSTA110−dがAP105−dのカバレッジエリア(たとえば、図1の地理的なカバレッジエリア125)の外に移動するまで、上記に説明されるように、LE/ビーコンメッセージングスキーム(LE/beacon messaging scheme)に戻り(revert to)得る。
[0065] 例示されるように、STA110−dは、AP105−dがSTA110−dに送るためのデータを有することを表示するLEメッセージの受領の際にのみ、WLANラジオ205−aをパワーアップし、時間期間475の間(たとえば、データ通信が完了および受信確認(acknowledged)されるまで)、WLANラジオ205−aをアクティブな状態に保持する。このように、STA110−dは、AP105−dによって送信されたビーコンを受信するために、それのWLANラジオ205−aをただ選択的にパワーアップすることによって、電力リソース(たとえば、電池残量)を節約し得る。
[0066] 各LEメッセージは、同じ時間間隔に従って、各ビーコンに直ちに先行し、よって、LEウェイクアップの時間を構成および、LEメッセージの送信に合わせる(align)必要があるメッセージングを低減するとして説明される。しかしながら、LE表示またはメッセージは、各ビーコンに関して任意の時間に、任意の時間間隔で、送信され得ることが認識されよう。
[0067] 図4Bを参照すると、フローブロック図400−aは、様々な例に従って、AP105−eからSTA110−eの間のビーコンの通信およびLE送信を例示する。AP105−eおよび/またはSTA110−eは、図1および/または2に関連して説明されるWLAN100および/または200に関連付けられ得る。AP105−eおよび/またはSTA110−eは、図1、2、3A、および/または3Bに関連して説明されるAP105および/またはSTA110の1つまたは複数の態様にインプリメントし得る。AP105−eは、WLANラジオ215−bおよびLEラジオ(BLEラジオ)220−bを含む、2つ以上のラジオ/トランシーバをインプリメントし得る。同様に、STA110−eは、WLANラジオ205−bおよびLEラジオ(BLEラジオ)210−bを含む、2つ以上のラジオをインプリメントし得る。WLANラジオ205−bおよび215−bおよび/またはLEラジオ210−bおよび220−bは、図2および/または4Aに関連して説明されるWLANラジオ205、215および/またはLEラジオ210および220の1つまたは複数の態様の例であり得る。
[0068] 図4に関連して上記に同様に説明されるように、STA110−eおよびAP105−eがWLAN接続を作成した後に、AP105−eまたはSTA110−eは、LE接続(たとえば、BLEまたは他の同様のローエナジー/アンライセンススペクトル通信技術)の確立を開始し得る。AP105−eおよびSTA110−eは、415−aにおいて、ラジオ220−bおよび210−bを介してLE接続を確立および同期し得る。AP105−eは、次いで、420−aにおいて、後続のビーコンのTIMが、LEラジオ220−bを介して0に設定されることを表示するLE表示(たとえば、図3Aおよび3BのLEメッセージ335)を送信し得る。420−aにおいて、LE表示の送信の直後に、AP105−eは、425−aにおいて、0に設定されたTIMを有するビーコン(たとえば、図3Aおよび3Bのビーコン305)をWLANラジオ215−bを介して送信し得る。AP105−eは、続いて、430−aにおいて、LEラジオ220−bを介して第2のLE表示(0に設定されたTIM)を送信し得、その後、435−aにおいて、ラジオ215−bを介して、第2のビーコン(0に設定されたTIM)が続く。AP105−eは、設定された間隔(たとえば、図3Aおよび3Bのビーコン間隔310に従って、たとえば、毎100ms)で各ビーコンを送信し得る。AP105−eは、AP105−eがSTA110−eに送信するためのデータを有するまで構成されたビーコン間隔に従って、同様の(たとえば、0に設定されたTIMを有する)LE表示およびビーコンを送信することを継続し得る。
[0069] AP105−eが、AP105−eにおいてSTA110−eへの送信のための保留中のデータは何もないことをシグナリングするLE表示を送信している時間期間470−aの間、STA110−eは、それのWLANラジオ205−bをスリープまたはアイドルモードに保持し得る。また時間期間470−aの間、STA110−eは、420−a、430−aなどにおいて送信されたLE表示を受信するために、それのLEラジオ210−aをウェイクアップし得る。
[0070] AP105−eがSTA110−eに送るためのデータを有さないとき、AP105−eは、LEラジオ220−bにLE表示をそのように設定するように命令し得、440−aにおいて、1に設定されたTIMを有するLE表示を送り得る。干渉、ラジオの機能不良等に起因して、STA110−eは、445において、送られたLE表示を受信しない可能性がある。指定された時間にLE表示を受信する際、480において、後続のビーコンがAP105−eがSTA110−eに送られるデータを有さないことを表示する場合、STA110−eは、それのWLANラジオ205−bを自動的にパワーアップし得る。指定された時間にLE表示を受信しないときにWLANラジオ205−aを自動的にパワーアップすることによって、STA110−eは、AP105−eから送信保留中のデータを受信することに関連付ける遅延を最小限にし得る。WLANラジオ205−bは、従って、445−aにおいてAP105−dによって送信されたビーコンを(1に設定されたTIMを伴って)受信するためにパワーオンされ得る。
[0071] 445−aにおいて送られたビーコンを受信する際、STA110−eは、WLANラジオ205−aに、455−aにおいて、AP105−dにPS Pollメッセージを送信するように命令し得る。AP105−eは、次いで、460−aにおいて、WLANラジオ215−bを介して、STA110−eにデータを送信し得る。一旦、STA110−eが、460−aにおいて送信されたデータの全てを受信すると、STA110−eは、465−aにおいて、データ転送の処理を完了するために、ACKを送ることによって、応答し得る。
[0072] 例示されるように、STA110−eは、LE表示が指定された時間に受信されなかったときだけWLANラジオ205−aをパワーアップし、時間期間475−aの間(たとえば、データ通信が完了および受信確認されるまで)、WLANラジオ205−bをアクティブな状態に保持する。このように、STA110−eは、AP105−dによって送信されたビーコンを受信するために、それのWLANラジオ205−bをただ選択的にパワーアップすることによって、電力リソース(たとえば、電池残量)を節約し得る。
[0073] 図5は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信のためのワイヤレスSTAまたはクライアントデバイスにおける使用のための装置505のブロック図500を示す。いくつかの例において、装置505は、図1、2、3A、3B、4A、および/または4Bに関連して説明されるワイヤレスSTA110のうちの1つまたは複数の態様の例であり得る。装置505はまた、プロセッサ(図示せず)であり得るか、またはそれを含み得る。装置505は、ローエナジー(LE)トランシーバ510、WLANトランシーバアクティベータ(WLAN transceiver activator)515、および/またはWLANトランシーバ520を含み得る。これらのブロックの各々は、互いと通信状態にあり得る。
[0074] 装置505は、LEトランシーバ510、WLANトランシーバアクティベータ515、および/またはWLANトランシーバ520を通じて、本明細書に説明される機能を行うように構成され得る。たとえば、装置505は、前の複数の図に関連して上記に説明されるAP105のようなAPからビーコンを受信するために、WLANトランシーバ520をアクティベートするように構成され得る。WLANトランシーバ520のアクティベーションは、ビーコンが、LEトランシーバ510を介して、APが装置505に送信するための保留中のデータを有することを表示することをシグナリングするLEメッセージを受信することに応答して、起こり得る。
[0075] 装置505のコンポーネントは、個別にまたは集合的に、ハードウェアにおいて適用可能な機能のうちのいくつかまたは全てを行うように適合された(adapted)1つまたは複数のASICを使用してインプリメントされ得る。代替的に、機能は、1つまたは複数の集積回路上で、1つまたは複数の他の処理ユニット(またはコア)によって行われ得る。他の例においては、他のタイプの集積回路(たとえば、ストラクチャード/プラットフォームASIC、FPGA、および他のセミカスタムIC)が使用され得、それらは、当該技術において知られている任意の方式でプログラムされ得る。各コンポーネントの機能はまた、全体的にあるいは部分的に、メモリにおいて具現化された命令でインプリメントされ、1つまたは複数の汎用または特定用途向けプロセッサによって実行されるようにフォーマットされ得る。
[0076] LEトランシーバ510、それは、Bluetoothトランシーバであり得、BLE通信プロトコルまたは他の同様なLE/アンライセンススペクトル通信プロトコルのような、LE通信プロトコルを使用して、メッセージを受信および送信し得る。LEトランシーバ510は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、および/またはパケットのような情報を受信し得る。LEトランシーバ510は、AP105またはP2P GOからLEメッセージ受信するように構成され得、WLAN通信プロトコルを使用して送信された後続のビーコンは、AP105が装置505に送信するための保留中のデータを有することを表示するかどうかを表示し得る。いくつかの場合において、LEメッセージは、次のビーコンのTIMが、AP105が装置505に送るためのデータを有することを表示する1、またはAP105が装置505に送るためのデータを有さないことを表示する0に設定されているかどうかを表示し得る。LEトランシーバ510は、WLANトランシーバアクティベータ515とLEメッセージ(単数または複数)に関する情報を通信し得る。
[0077] WLANトランシーバ520は、WLAN通信プロトコルを使用して、メッセージを受信および送信し得る。WLANトランシーバ520は、様々な情報チャネル(たとえば、制御チャネル、データチャネル等)に関連付けられた制御情報、ユーザデータ、および/またはパケットのような情報を受信し得る。WLANトランシーバ520は、たとえば、AP105から、AP105が装置505に送信するための保留中のデータを有するかどうかを表示し得るWLANビーコンを受信するように構成され得る。いくつかの場合において、WLANビーコンは、AP105が装置505に送信するためのデータを有するかどうかを表示するためのTIMビット(たとえば、データを表示した1、およびデータが何もないことを表示する0)を含み得る。WLANトランシーバ520は、さらに、1つまたは複数のAP105またはP2P GOにデータを受信および送信するように構成され得る。
[0078] WLANトランシーバアクティベータ515は、AP105が、WLANビーコンが装置505に送信するためのデータを有することを(たとえば、TIMビットを介して)表示するかどうかを示す情報を受信し得る。情報は、WLANビーコンの直前にLEトランシーバ510によって受信されたLEメッセージに基づき得る。LEメッセージが、装置505に対応する後続のビーコンのTIMビットが1に設定されることを表示する場合、WLANトランシーバアクティベータ515は、後続のビーコンを受信するために、WLANトランシーバ520にウェイクアップまたはパワーアップするように命令し得る。WLANトランシーバ520は、続いて、AP105から送信されたデータを受信するために、アクティブな状態のままであり得る。しかしながら、LEメッセージが、後続のビーコンのTIMが0に設定されることを表示する場合、WLANトランシーバアクティベータ515は、WLANトランシーバにパワーアップするように命令することを控え得る。このように、装置505への送信保留中のデータが何もない場合、デバイスは、WLANトランシーバ520をパワーアップしないことによって(たとえば、LEトランシーバ510のみがビーコン間隔の間、アクティブであり、およびWLANトランシーバ520がスリープ状態のままである)電力リソースを節約し得る。装置505は、さらに、たとえば、LEメッセージ間隔、それは、AP105によって装置505に設定および/または通信され得る、に従って、電力リソースを節約し得、および、データのないまたは最小限のデータの送信がLEトランシーバ510を周期的にアクティブにすることによって遅延されることを確実にし得る。いくつかの場合において、LEメッセージ間隔は、WLANビーコン間隔(たとえば、図3Aおよび3Bのビーコン間隔310)に対応し得る。
[0079] いくつかの場合において、LEトランシーバ510が、指定された時間にLEメッセージを受信しない場合(たとえば、それは設定されたまたは事前に構成されたビーコン間隔310に基づいてAP105によって構成され得る)、LEトランシーバは、WLANトランシーバアクティベータ515にこの情報を通信し得る。WLANトランシーバアクティベータ515は、次いで、次のWLANビーコンを受信するために、WLANトランシーバ520にパワーアップするように命令し得る。このように、何らかの理由のために、装置505によってLEメッセージがうまく受信されない場合、WLANトランシーバ520は、何らかのデータが装置505への送信のために保留中の場合、即座のデータ配送を確実にするために、次のWLANビーコンを受信し得る。
[0080] 図6は、本開示の様々な例に従って、ワイヤレス通信のためのワイヤレスSTAにおいて使用され得る装置505−aのブロック図600を示す。装置505−aは、図1、2、3A、3B、4A、および/または4Bに関連して説明されるワイヤレスSTA110の1つまたは複数の態様の例であり得る。装置505−aはまた、図5を参照して説明されている装置505の例であり得る。装置505−aはまた、プロセッサ(図示せず)であり得るか、またはそれを含み得る。装置505−aは、ローエナジー(LE)トランシーバ510−a、WLANトランシーバアクティベータ515−a、および/またはWLANトランシーバ520−aを含み得る。これらのコンポーネントの各々は、互いと通信状態にあり得る。WLANトランシーバアクティベータ515−aは、LEトランシーバコーディネータ605、ビーコン間隔決定器(beacon interval determiner)610および/またはTIM検出器615を含み得る。LEトランシーバ510−aおよびWLANトランシーバ520−aは、それぞれ、図5のLEトランシーバ510およびWLANトランシーバ520の機能を行い得る。
[0081] LEトランシーバコーディネータ605は、たとえば、WLANトランシーバ520−aおよび/またはビーコン間隔決定器610から、WLANビーコン間隔またはタイミング情報(たとえば、図3Aおよび3Bのビーコン間隔310)を取得し(obtain)得る。いくつかの場合において、装置505−aは、たとえば、ビーコン間隔決定器610を介して、WLANビーコン間隔それ自体を構成し得、またはAP105またはP2P GOからWLANビーコン間隔を受信し得る。装置505−aが、WLANビーコン間隔それ自体を構成する場合、ビーコン間隔決定器610は、WLANビーコンのターゲットビーコンの送信の時間(TBTT)を決定し得る。ビーコン間隔決定器610は、次いで、LEトランシーバコーディネータ605にこの情報をし得る。
[0082] LEトランシーバコーディネータ605は、次いで、たとえば、各WLANビーコン間隔の開始に直ちに先行する(precede)ために、WLANビーコン間隔に対応するようにLEメッセージ間隔を構成し得る。LEトランシーバコーディネータ605は、次いで、AP105またはP2P GOからLEメッセージを受信するために、LEトランシーバ510−aに、各LEメッセージ間隔の間、ウェイクアップするように命令し得る。他の場合において、AP105および装置505−aは、LE通信リンク(たとえば、図2のLE通信リンク230)の確立の際にLE間隔および/またはウェイクアップの時間期間を構成し得る。この情報は、次いで、LEトランシーバコーディネータ605に通信され得、それは、次いで、LEトランシーバ510−aに指定された時間でウェイクアップまたはパワーアップするように命令し得る。
[0083] WLANトランシーバアクティベータ515−aのTIM検出器615は、LEトランシーバ510−aによって受信されたLEメッセージを受信し得、およびLEメッセージが次のビーコンのTIMが1に設定されるかまたは0に設定されるかをシグナリングするかどうかを決定し得る。TIM検出器615が、次のビーコンが1に設定されたTIMを含むことを決定する場合、TIM検出器615は、後続のWLANビーコンを受信するために、WLANトランシーバ520−aにウェイクアップするように命令し得る。しかしながら、TIM検出器615が、次のビーコンが0に設定されたTIMを含むことを決定する場合、TIM検出器615は、WLANトランシーバ520−aに、後続のWLANビーコン間隔の間、スリープまたはアイドルモードのままであるように命令し得る。いくつかの場合において、TIM検出器615は、次のWLANビーコンが0に設定されたTIMを含むことを表示するために、WLANトランシーバ520−aと何も通信し得る。
[0084] 図7を参照すると、WLANビーコンが、LEトランシーバを介して、AP105がSTA110−fに送信するための保留中のデータを有することを表示することをシグナリングするLEメッセージを受信する際に、AP105からWLANビーコンを受信するためにWLANトランシーバをアクティベートするために構成されるワイヤレスSTA110−fを例示するブロック図700が示されている。ワイヤレスSTA110−fは、様々な他の構成を有し得、パーソナルコンピュータ(たとえば、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、タブレットコンピュータ等)、セルラ電話、PDA、デジタルビデオレコーダ(DVR)、インターネット家電、ゲーミングコンソール、電子リーダ等を含み得るか、またはその一部であり得る。ワイヤレスSTA110−fは、モバイル動作を容易にするために、小型バッテリのような内部電力供給(図示せず)を有し得る。ワイヤレスSTA110−fは、図1、2、3A、3B、4A、および/または4BのワイヤレスSTA110の例であり得、およびまたは図5および6の装置505および505−aの1つまたは複数の態様を組み込み得る。
[0085] STA110−fは、プロセッサ720、メモリ725、LEトランシーバ510−b、LEアンテナ705、WLANトランシーバ520−b、WLANアンテナ710、WLANトランシーバアクティベータ515−b、およびLEトランシーバ同期コントローラ740を含み得る。LEトランシーバ510−bは、図2、4A、および/または4BのLEラジオ210、および/または図5、6、および/または6のLEトランシーバ510の例であり得る。WLANトランシーバ520−bは、図2、4A、および/または4BのWLANラジオ205の、および/または図5および/または6のWLANトランシーバ520の例であり得る。WLANトランシーバアクティベータ515−bは、図5および/または図6のWLANトランシーバアクティベータ515の例であり得る。これらのコンポーネントの各々は、少なくとも1つのバス735上で、直接的または間接的に、互いに通信状態にあり得る。
[0086] メモリ725は、RAMおよびROMを含み得る。メモリ725は、LEトランシーバ510−bを介して、後続のWLANビーコンがAP105がSTA110−fに送信するためのデータを有する表示を受信する際に、実行されたとき、プロセッサ720に本明細書で説明されるWLANトランシーバ520−bを選択的にパワーアップするための様々な機能を行わせるように構成された命令を含む(containing)コンピュータ可読、コンピュータ実行可能ソフトウェア(SW)コード730を記憶し得る。代替的に、ソフトウェアコード730は、プロセッサ720によって直接的に実行可能でない可能性があるが、(たとえば、コンパイルおよび実行されたとき)コンピュータに、本明細書で説明された機能を行わせるように構成され得る。
[0087] プロセッサ720は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、CPU、マイクロコントローラ、ASIC等を含み得る。プロセッサ720は、LEおよびWLANアンテナ705および710を通じた送信のために、LEおよびWLANトランシーバ510−b、520−bを通じて受信された、および/またはLEおよびWLANトランシーバ510−b、520−bに送られることになる情報を、それぞれ処理し得る。プロセッサ720は、単独でまたはWLANトランシーバアクティベータ515−bに関連して、AP105がSTA110−fに送るためのデータを有することを表示するWLANビーコンを受信するためにWLANトランシーバ520−bを選択的にパワーアップするための様々な態様を対処し(handle)得る。
[0088] LEおよび/またはWLANトランシーバ510−b、520−bは、各々、図1、2、3A、3B、4A、および4Bに関連して説明されるAP105と双方向で(bi-directionally)通信するように構成され得る。LEおよび/またはWLANトランシーバ510−b、520−bは、少なくとも1つの送信機および少なくとも1つの別個の受信機として各々インプリメントされ得る。LEおよび/またはWLANトランシーバ510−b、520−bは、各々、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナ705、710に提供し、およびアンテナ705、710から受信されたパケットを復調するように構成されたモデムを含み得る。STA110−fが、(LEおよびWLAN通信の両方の能力がある)単一のアンテナを含み得る一方で、STA110−fが多数のアンテナ705、710を含み得る態様が存在し得る。
[0089] 図7のアーキテクチャによると、STA110−fは、通信マネジャ715をさらに含み得る。通信マネジャ715は、様々なAP105および/またはP2P GOとの通信を管理し得る。通信マネジャ715は、少なくとも1つのバス735上でSTA110−fの他のコンポーネントのいくつかまたは全てと通信状態にあるSTA110−fのコンポーネントであり得る。代替的に、通信マネジャ715の機能は、LEおよびWLANトランシーバ510−b、520−bの各々のコンポーネントとして、コンピュータプログラム製品として、および/またはプロセッサ720の少なくとも1つのコントローラ要素としてインプリメントされ得る。
[0090] STA110−fのコンポーネントは、図3A、3B、4A、4B、5、および/または6に関して上記で説明された態様をインプリメントするように構成され得、これらの態様は、簡潔さのために、本明細書では繰り返されない可能性もある。STA110−fは、LEトランシーバ同期コントローラ740をさらに含み得る。LEトランシーバ同期コントローラ740は、LEトランシーバ510−b/LEアンテナ705から、バス735を介して、AP105またはP2P GOとのLE通信のタイミング情報に関して情報を受信し得る。LEトランシーバ同期コントローラ740はまた、たとえば、TBTTおよび/またはビーコン間隔(たとえば、図3Aおよび3Bのビーコン間隔310)に関して、たとえば、WLANトランシーバアクティベータ515−b、WLANトランシーバ520−b、および/またはWLANアンテナ710から、WLANタイミング情報を受信し得る。LEトランシーバ同期コントローラ740は、次いで、LE接続(たとえば、Bluetooth接続)を保持するために、およびLEトランシーバ510−bがAP105から送られた各LEメッセージを受信するために、適した時間においてウェイクアップしていることを確実にするために、LEトランシーバ510−bをAP105のLEトランシーバ(たとえば、図2、4A、および4BのLEラジオ210)と同期し得る。
[0091] 図8は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信のための方法800の例を例示するフローチャートである。明確にするため、方法800は、図1、2、3A、3B、4A、4B、および/または7に関連して説明されるSTA110のうちの1つまたは複数の態様、および/または図5および/または6の装置505および505−aのうちの1つまたは複数の態様に関連して下記に説明される。いくつかの例において、STA110は、下記に説明される機能を行うためにSTA110の機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。追加的または代替的に、STA110は、下記に説明される使用用ハードウェア機能のうちの1つまたは複数を行い得る。
[0092] ブロック805において、方法800は、WLANビーコンのTIMの表示を含む第1の信号を、ワイヤレスSTA110のLE通信プロトコル(たとえば、BLE)をインプリメントする第1のラジオを使用して、受信することを含み得る。第1のラジオは、図2、4A、および/または4BのLEラジオ210の1つまたは複数の態様、および/または図5、6、および/または7のLEトランシーバ510の1つまたは複数の態様の例であり得る。いくつかの態様において、第1の信号は、AP105またはP2P GOから受信され得る。いくつかの場合において、第2のラジオは、第1のラジオによって第1の信号が受信されるとき、スリープ状態にあり得る。
[0093] ブロック810において、方法800は、表示に応答して、WLANビーコンを受信するために、ワイヤレスSTAの第2のラジオを選択的にパワーアップすることを含み得る。ブロック805での動作(単数または複数)は、図5、6、および/または7に関連して説明されるWLANトランシーバアクティベータ515および/またはWLANトランシーバ520および/または図2、4A、および/または4Bに関連して説明されるWLANラジオ205を使用して行われ得る。
[0094] よって、方法800は、ワイヤレス通信を提供し(provide for)得る。方法800は、単に1つのインプリメンテーションに過ぎず、方法800の動作は、他のインプリメンテーションが可能であるように、再配置(rearranged)またはそうでなければ修正され得ることを留意されたい。
[0095] 図9は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信のための方法900の例を例示するフローチャートである。明確にするため、方法900は、図1、2、3A、3B、4A、4B、および/または7に関連して説明されるSTA110のうちの1つまたは複数の態様、および/または図5および/または6の装置505および505−aのうちの1つまたは複数の態様に関連して下記に説明される。いくつかの例において、STA110は、下記に説明される機能を行うためにSTA110の機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。追加的または代替的に、STA110は、下記に説明される使用用ハードウェア機能のうちの1つまたは複数を行い得る。
[0096] ブロック905において、方法900は、WLANビーコンのTBTTの前の所定の間隔でワイヤレスSTA110のLE通信プロトコルをインプリメントする第1のラジオをパワーアップすること含み得る。ブロック905における動作(単数または複数)は、図6に関連して説明されるLEトランシーバコーディネータ605、ビーコン間隔決定器610、および/またはLEトランシーバ510−aを使用して、行われ得る。
[0097] ブロック910において、方法900は、WLANビーコンのTIMの表示を含む第1の信号を、第1のラジオを使用して、受信することを含み得る。ブロック910における動作(単数または複数)は、図2、4A、および/または4BのLEラジオ210、および/または図5、6、および/または7のLEトランシーバ510の1つまたは複数の態様を使用して、行われ得る。
[0098] ブロック915において、方法900は、WLANビーコンのTIMにおけるワイヤレスSTA110に関連付けられたビットが設定されていることを表示する第1の信号に応答して、WLANビーコンを受信するために、ワイヤレスSTA110の第2のラジオをパワーアップすることを含み得る。ブロック915での動作(単数または複数)は、図6に関連して説明されるTIM検出器615およびWLANトランシーバ520、図5、6、および/または7に関連して説明されるWLANトランシーバアクティベータ515および/またはWLANトランシーバ520、および/または図2、4A、および/または4Bに関連して説明されるWLANラジオ205を使用して行われ得る。
[0099] 代替的に、ブロック920において、方法900は、WLANビーコンのTIMにおけるワイヤレスSTA110に関連付けられたビットが設定されていないことを表示する第1の信号に応答して、ワイヤレスSTA110の第2のラジオをパワーアップすることを控えることを含み得る。ブロック920での動作(単数または複数)は、図6に関連して説明されるTIM検出器615およびWLANトランシーバ520、図5、6、および/または7に関連して説明されるWLANトランシーバアクティベータ515および/またはWLANトランシーバ520、および/または図2、4A、および/または4Bに関連して説明されるWLANラジオ205を使用して行われ得る。
[0100] ブロック925において、方法900は、第2のWLANビーコンの第2のTIMの第2の表示を含む第2の信号が、ワイヤレスSTA110の第1のラジオによって受信されていなかったことを決定することを含み得る。ブロック925における動作(単数または複数)は、図2、4A、および/または4BのLEラジオ210、および/または図5、6、および/または7のLEトランシーバ510および/または図6のTIM検出器615の1つまたは複数の態様を使用して、行われ得る。
[0101] ブロック930において、方法900は、ブロック925において行なわれた決定に応答して、第2のWLANビーコンを受信するために第2のラジオをパワーアップすることを含み得る。ブロック930での動作(単数または複数)は、図5、6、および/または7に関連して説明されるWLANトランシーバアクティベータ515および/またはWLANトランシーバ520を使用して行われ得る。
[0102] よって、方法900は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法900は、単に1つのインプリメンテーションに過ぎず、方法900の動作は、他のインプリメンテーションが可能であるように、再配置またはそうでなければ修正され得ることを留意されたい。
[0103] 図10は、本開示の様々な態様に従って、ワイヤレス通信のための方法1000の例を例示するフローチャートである。明確にするため、方法1000は、図1、2、3A、3B、4A、4B、および/または7に関連して説明されるSTA110およびAP105(またはP2P GO)のうちの1つまたは複数の態様、および/または図5および/または6の装置505および/または505−aのうちの1つまたは複数の態様に関連して下記に説明される。いくつかの例において、STA110(ピア2またはP2と呼ばれる)は、下記に説明される機能を行うためにSTA110の機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。追加的または代替的に、STA110は、下記に説明される使用用ハードウェア機能のうちの1つまたは複数を行い得る。同様に、AP105またはP2P GO(ピア1またはP1と呼ばれる)は、下記に説明される機能を行うためにAP105またはP2P GOの機能要素を制御するためのコードの1つまたは複数のセットを実行し得る。追加的または代替的に、AP105またはP2P GOは、下記に説明される使用用ハードウェア機能のうちの1つまたは複数を行い得る。
[0104] ブロック1005において、AP105またはP2P GO(P1)またはSTA110(P2)は、他のデバイスとのLE(たとえば、BLE)接続が確立されていたかどうかを決定し得る。LE接続が確立されていないことが決定された場合、P1およびP2は、1010において、たとえば、図2、4A、および/または4BのLEラジオ210、220、および/または図5、6、および/または7のLEトランシーバ510を使用して、LE接続を確立し得る。
[0105] 一旦、LE接続(たとえば、図2のLE通信リンク230)が確立されると、P2は、P1からのLE信号を周期的にモニタし(monitor)得、ポジティブな(positive)TIM表示が何も検出されない場合、ブロック1015において、P2のWLANラジオ/トランシーバ(たとえば、図2、4A、および/または4BのWLANラジオ205および/または図5、6、および/または7のWLANトランシーバ520)に、スリープ状態に入らせるか/スリープ状態のままであるように命令し得る。
[0106] P1のLEラジオ/トランシーバ(たとえば、図2、4A、および/または4BのLEラジオ220)は、ブロック1020において、P1のWLANラジオ/トランシーバが、後続のWLANビーコンのためにTIMを設定したかどうかを持続的にまたは周期的に決定し得る。P1のWLANラジオ/トランシーバによってTIMが何も設定されない場合、P1は、ブロック1025において、LE通信プロトコルを介して、P2に表示を送ることを控え得る。代替的に、P1は、P2に、後続のWLANビーコンのTIMが0に設定されていることを表示するLEメッセージを送り得る。一旦、P1のLEラジオ/トランシーバが、P1のWLANラジオ/トランシーバが次のWLANビーコンのTIMを1に設定したことを決定すると、P1のLEラジオ/トランシーバは、1030において、P2にそのようなものを表示するLEメッセージを送り得る。
[0107] P2は、LE接続の確立において通信された指定された間隔に従って、P1によって送られたLEメッセージを受信するために、それのLEラジオ/トランシーバをパワーアップし得る。P2が、ブロック1035において、それが、指定された時間で、P1からLEメッセージを受信したことを決定する場合、P2は、ブロック1045において、LEメッセージに応答して、P1のWLANラジオ/トランシーバによって送られた後続のWLANビーコンを受信するために、それのWLANラジオ/トランシーバをウェイクアップし得る。P2は、次いで、ブロック1050において、それのWLANラジオ/トランシーバを介して、P1によって送られたデータを受信し得る。
[0108] しかしながら、P2が、ブロック1035において決定されたように、指定された時間にP1からのLEメッセージを受信しない場合、P2は、ブロック1040において、レガシーWLANのパワーセーブプロシージャ(legacy WLAN power save procedures)に従い(follow)得る。いくつかの場合において、レガシーWLANのプロシージャに従うことは、構成ビーコン間隔に従って、次のWLANビーコンのために、P2のWLANラジオをウェイクアップすることを含み得る。この状況では、方法1000は、ブロック1050において継続し得、ここにおいてP2のWLANラジオは、P2から送られたデータを受信し得る。
[0109] よって、方法1000は、ワイヤレス通信を提供し得る。方法1000は、単に1つのインプリメンテーションに過ぎず、方法1000の動作は、他のインプリメンテーションが可能であるように、再配置またはそうでなければ修正され得ることを留意されたい。
[0110] いくつかの例においては、方法800、900、または1000のうちの2つ以上からの態様が組み合され得る。方法800、900、および1000は、単にインプリメンテーションの例に過ぎず、方法800、900、および1000の動作は、他のインプリメンテーションが可能であるように、再配置またはそうでなければ修正され得ることを留意されたい。
[0111] 添付された図面に関連して上述された詳細な説明は、例を説明しており、インプリメントされ得るまたは特許請求の範囲の範囲内にある唯一の例を表すものではない。「例(example)」および「例証的(exemplary)」という用語は、本説明中で使用されるとき、「例、実例(instance)、または例示としての役割を果たす(serving)」ことを意味し、「好ましい」または「他の例に対して有利である」ことを意味しない。詳細な説明は、説明された技法の理解を提供する目的として特定の詳細を含む。これらの技法は、しかしながら、これらの特定の詳細なく実施(practice)され得る。いくつかの事例において、周知の構造および装置は、説明された例の概念を曖昧にすることを避けるために、ブロック図の形式で示される。
[0112] 情報および信号は、さまざまな異なる技術および技法のうちの任意のものを使用して表され得る。たとえば、上記の説明を通して参照され得るデータ、命令群、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界あるいは磁気粒子、光学場または光学粒子、あるいはそれら任意の組み合わせによって表され得る。
[0113] 本明細書での開示に関連して説明される様々な例示的なブロックおよびコンポーネントは、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、ASIC、FPGAまたは他のプログラマブル論理デバイス、離散ゲートまたはトランジスタ論理、離散ハードウェアコンポーネント、または本明細書で説明された機能を行うように設計されたそれらの任意の組み合わせを用いてインプリメントまたは行われ得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、このプロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、計算デバイスの組み合わせ、たとえば、DSPおよびマイクロプロセッサの組み合わせ、多数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、ならびに任意の他のそのような構成としてインプリメントされ得る。
[0114] 本明細書で説明された機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせにおいてインプリメントされ得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアでインプリメントされる場合には、機能は、コンピュータ可読媒体上の1つまたは複数の命令またはコードとして記憶または送信され得る。他の例およびインプリメンテーションは、本開示および添付された特許請求の範囲の範囲および精神内にある。たとえば、ソフトウェアの性質により、上記に説明された機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハード配線、またはこれらのいずれかの組み合わせを使用してインプリメントされることができる。機能をインプリメントする特徴はまた、機能の一部が異なる物理的ロケーションでインプリメントされるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的にロケートされ(physically located)得る。請求項中を含む本明細書で使用される場合、「および/または(and/or)」という用語は、2つ以上の項目からなるリストで使用されるとき、リストされた項目のうちのいずれか1つが単独で採用されることができること、または、リストされた項目のうちの2つ以上からなる任意の組み合わせが採用されることができることを意味する。たとえば、ある構成が、コンポーネントA、B、および/またはCを含むものとして説明されている場合、この構成は、Aだけ、Bだけ、Cだけ、AとBの組み合わせ、AとCの組み合わせ、BとCの組み合わせ、またはAとBとCの組み合わせを含むことができる。また、請求項中を含む本明細書で使用される場合、項目のリスト(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」のようなフレーズで始まる項目のリスト)において使用されるような「または(or)」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」のリストが、A、またはB、またはC、またはAB、またはAC、またはBC、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような離接的なリスト(disjunctive list)を表示する。
[0115] コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体およびコンピュータ記憶媒体との両方を含む。記憶媒体は、汎用または特殊用途コンピュータによってアクセスされることができる任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、フラッシュメモリ、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態で所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用されることができ、汎用または特殊用途コンピュータ、あるいは汎用または特殊用途プロセッサによってアクセスされることができる任意の他の媒体を備えることができる。また、任意の接続は、厳密にはコンピュータ可読媒体と称される。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(「DSL」)、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、その時、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波のようなワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書で使用される場合、コンパクトディスク(CD)(disc)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、磁気的にデータを再生し、その一方でディスク(disc)は、レーザーを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
[0116] 本開示の先の説明は、当業者が本開示を製造または使用することを可能にするために提供される。本開示への様々な修正は、当業者にとって容易に明らかであり、ここに定義された一般的な原理は、本開示の範囲から逸脱することなく、他の変形形態に適用され得る。よって、本開示は、ここに説明された例および設計に限定されるべきではなく、ここに開示された原理および新規な特徴と一致する最も広い範囲を与えられることとなる。
以下に本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ワイヤレス通信の方法であって、
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ビーコンのトラフィック表示マップ(TIM)の表示を備える第1の信号を、ワイヤレス局(STA)の第1のラジオを使用して、受信すること、ここにおいて、前記第1の信号は、ローエナジー(LE)通信プロトコルを使用して受信される、および
前記表示に応答して、前記WLANビーコンを受信するために、前記ワイヤレスSTAの第2のラジオを選択的にパワーアップすること
を備える、方法。
[C2]
前記第1の信号を受信することは、
前記WLANビーコンのターゲットビーコンの送信の時間(TBTT)の前に所定の間隔で前記第1のラジオをパワーアップすることを備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記第1の信号は、前記WLANビーコンと同じ周期性で周期的に受信される、C1に記載の方法。
[C4]
前記第2のラジオを選択的にパワーアップすることは、
前記WLANビーコンの前記TIMにおける前記ワイヤレス局に関連付けられたビットが設定されていることを表示する前記第1の信号に応答して、前記WLANビーコンを受信するために、前記ワイヤレス局の前記第2のラジオをパワーアップすることを備える、C1に記載の方法。
[C5]
前記第2のラジオを選択的にパワーアップすることは、
前記WLANビーコンの前記TIMにおける前記ワイヤレス局に関連付けられたビットが設定されていないことを表示する前記第1の信号に応答して、前記ワイヤレス局の前記第2のラジオをパワーアップすることを控えることを備える、C1に記載の方法。
[C6]
第2のWLANビーコンの第2のTIMの第2の表示を備える第2の信号が、前記LE通信プロトコルを使用して受信されていなかったことを決定することに応答して、前記第2のWLANビーコンを受信するために、前記ワイヤレス局の前記第2のラジオをパワーアップすることをさらに備える、C1に記載の方法。
[C7]
前記第1の信号は、アクセスポイントおよびピアツーピアグループオーナーから成るグループのうちの1つから受信される、C1に記載の方法。
[C8]
前記アクセスポイントまたは前記ピアツーピアグループオーナーと前記第1のラジオを周期的に同期することをさらに備える、C7に記載の方法。
[C9]
前記第2のラジオは、前記第1の信号が受信されるとき、スリープ状態にある、C1に記載の方法。
[C10]
前記LE通信プロトコルは、Bluetooth Low Energy(BLE)を備える、C1に記載の方法。
[C11]
ワイヤレス通信に関する装置であって、
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ビーコンのトラフィック表示マップ(TIM)の表示を備える第1の信号を、前記装置の第1のラジオを使用して、受信するための手段、ここにおいて、前記第1の信号は、ローエナジー(LE)通信プロトコルを使用して受信される、および
前記表示に応答して、前記WLANビーコンを受信するために、前記装置の第2のラジオを選択的にパワーアップするための手段
を備える、装置。
[C12]
前記第1の信号を受信するための前記手段は、前記WLANビーコンのターゲットビーコンの送信の時間(TBTT)の前に所定の間隔で前記第1のラジオをパワーアップするための手段を備える、C11に記載の装置。
[C13]
前記第1の信号は、前記WLANビーコンと同じ周期性で周期的に受信される、C11に記載の装置。
[C14]
前記第2のラジオを選択的にパワーアップするための前記手段は、
前記WLANビーコンの前記TIMにおける前記装置に関連付けられたビットが設定されていることを表示する前記第1の信号に応答して、前記WLANビーコンを受信するために、前記第2のラジオをパワーアップするための手段を備える、C11に記載の装置。
[C15]
前記第2のラジオを選択的にパワーアップするための前記手段は、
前記WLANビーコンの前記TIMにおける前記装置に関連付けられたビットが設定されていないことを表示する前記第1の信号に応答して、前記第2のラジオをパワーアップすることを控えるための手段を備える、C11に記載の装置。
[C16]
第2のWLANビーコンの第2のTIMの第2の表示を備える第2の信号が、前記LE通信プロトコルを使用して受信されていなかったことを決定することに応答して、前記第2のWLANビーコンを受信するために、前記第2のラジオをパワーアップするための手段をさらに備える、C11に記載の装置。
[C17]
前記第1の信号は、アクセスポイントおよびピアツーピアグループオーナーから成るグループのうちの1つから受信される、C11に記載の装置。
[C18]
前記第2のラジオは、前記第1の信号が受信されるとき、スリープ状態にある、C11に記載の装置。
[C19]
ワイヤレス通信に関する装置であって、
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ビーコンのトラフィック表示マップ(TIM)の表示を備える第1の信号を受信するためのローエナジー(LE)トランシーバ、ここにおいて、前記第1の信号は、LE通信プロトコルを使用して受信される、および
前記表示に応答して、前記WLANビーコンを受信するために、WLANトランシーバを選択的にパワーアップするためのWLANトランシーバアクティベータ
を備える、装置。
[C20]
前記WLANトランシーバアクティベータは、
前記WLANビーコンのターゲットビーコンの送信の時間(TBTT)の前に所定の間隔で前記LEトランシーバをパワーアップするためのLEトランシーバコーディネータをさらに備える、C19に記載の装置。
[C21]
前記LEトランシーバは、前記WLANビーコンと同じ周期性で周期的に前記第1の信号を受信する、C19に記載の装置。
[C22]
前記WLANトランシーバアクティベータは、
前記WLANビーコンの前記TIMにおける前記装置に関連付けられたビットが設定されていることを表示する前記第1の信号に応答して、前記WLANビーコンを受信するために、前記WLANトランシーバをパワーアップする、C19に記載の装置。
[C23]
前記WLANトランシーバアクティベータは、
前記WLANビーコンの前記TIMにおける前記装置に関連付けられたビットが設定されていないことを表示する前記第1の信号に応答して、前記WLANトランシーバをパワーアップすることを控える、C19に記載の装置。
[C24]
前記WLANトランシーバアクティベータは、
第2のWLANビーコンの第2のTIMの第2の表示を備える第2の信号が、前記LE通信プロトコルを使用して前記LEトランシーバによって受信されていなかったことを決定することに応答して、前記第2のWLANビーコンを受信するために、前記WLANトランシーバをパワーアップする、C19に記載の装置。
[C25]
前記第1の信号は、アクセスポイントおよびピアツーピアグループオーナーから成るグループのうちの1つから受信される、C19に記載の装置。
[C26]
前記WLANトランシーバは、前記第1の信号が受信されるとき、スリープ状態にある、C19に記載の装置。
[C27]
ワイヤレス通信のためのコンピュータ実行可能コードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記コードは、プロセッサによって、
ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ビーコンのトラフィック表示マップ(TIM)の表示を備える第1の信号を、ワイヤレス局(STA)の第1のラジオを使用して、受信すること、ここにおいて、前記第1の信号はローエナジー(LE)通信プロトコルを使用して受信される、および
前記表示に応答して、前記WLANビーコンを受信するために、前記ワイヤレスSTAの第2のラジオを選択的にパワーアップすること
を実行可能である、非一時的コンピュータ可読媒体。
[C28]
前記コードは、前記プロセッサによって、前記WLANビーコンのターゲットビーコンの送信の時間(TBTT)の前に所定の間隔で前記第1のラジオをパワーアップすること
をさらに実行可能である、C27に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C29]
前記コードは、前記プロセッサによって、
前記WLANビーコンの前記TIMにおける前記ワイヤレス局に関連付けられたビットが設定されていることを表示する前記第1の信号に応答して、前記WLANビーコンを受信するために、前記ワイヤレス局の前記第2のラジオをパワーアップすること
をさらに実行可能である、C27に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
[C30]
前記コードは、前記プロセッサによって、
前記WLANビーコンの前記TIMにおける前記ワイヤレス局に関連付けられたビットが設定されていないことを表示する前記第1の信号に応答して、前記ワイヤレス局の前記第2のラジオをパワーアップすることを控えること
をさらに実行可能である、C27に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。