JP6277926B2 - 成膜装置および積層体フィルムと電極基板フィルムの各製造方法 - Google Patents
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Description
長尺樹脂フィルムを巻き出す巻き出しロールと、上記長尺樹脂フィルムを巻き取る巻き取りロールと、上記巻き出しロールと上記巻き取りロール間に設けられた冷却キャンロールと、上記冷却キャンロールの外周面近傍に沿ってそれぞれ設けられかつ上記冷却キャンロールの外周面に巻き付けられた上記長尺樹脂フィルム面に金属材と反応性ガスを用いた反応成膜法により金属吸収膜を形成する第一成膜手段並びに金属材を用いた成膜法により上記金属吸収膜上に金属膜を形成する第二成膜手段と、上記第一成膜手段へ上記反応性ガスを供給する反応性ガス供給手段を真空チャンバー内に備える成膜装置であって、
上記第一成膜手段と上記第二成膜手段間における上記冷却キャンロールの外周面近傍部位に上記第一成膜手段で成膜された上記金属吸収膜の分光反射率を測定する反射率測定手段を設け、上記金属吸収膜における分光反射率の測定値と目標値とを比較して上記反応性ガス供給手段における上記反応性ガスの供給量を制御するようにした成膜装置において、
上記反射率測定手段が、安定化光源と、該光源からの光を2光路に分配しその一方の光路を構成する測定光照射ファイバ束が上記真空チャンバー内に導入され他方の光路を構成する参照光照射ファイバ束が上記真空チャンバー外に配置されるY分岐光ファイバ束と、
上記測定光照射ファイバ束と反射光受光ファイバ束から成りかつ上記冷却キャンロールの外周面に巻き付けられた上記長尺樹脂フィルムの上記金属吸収膜へ向けて上記測定光照射ファイバ束から測定光を照射し上記金属吸収膜からの反射光を上記反射光受光ファイバ束で受光して上記金属吸収膜の反射率を測定する反射率測定プローブと、該反射率測定プローブの上記反射光受光ファイバ束と上記参照光照射ファイバ束の各端部が上記真空チャンバー外において接続されかつ上記参照光照射ファイバ束の端部から出射される参照光と上記反射光受光ファイバ束の端部から出射される反射光を一定の時間毎に順次通過させる光切換器と、該光切換器を通過した上記参照光に基づき光源光量を測定しかつ測定された上記光源光量に基づき上記光切換器を通過した反射光の光量を補正して上記金属吸収膜の上記分光反射率を計測する分光器とで構成されていることを特徴とし、
また、第2の発明は、
第1の発明に記載の成膜装置において、
酸素と窒素の単体ガス若しくはこれ等の混合ガス、または、酸素と窒素を主成分とする混合ガスにより上記反応性ガスが構成されていることを特徴とする。
樹脂フィルムから成る透明基板と該透明基板の片面若しくは両面に設けられた積層膜とで構成され、かつ、上記積層膜が上記透明基板側から数えて1層目の金属吸収膜と2層目の金属膜から成る積層体フィルムの製造方法において、
目標とする分光反射率を有する上記金属吸収膜が、第1の発明〜第2の発明のいずれかに記載の成膜装置を用いて形成されることを特徴とし、
第4の発明は、
第3の発明に記載の積層体フィルムの製造方法において、
上記金属吸収膜が、Ni単体、若しくは、Ti、Al、V、W、Ta、Si、Cr、Ag、Mo、Cuより選ばれる1種以上の元素が添加されたNi系合金、または、Cu単体、若しくは、Ti、Al、V、W、Ta、Si、Cr、Ag、Mo、Niより選ばれる1種以上の元素が添加されたCu系合金から成る金属材を成膜材料とし、第1の発明〜第2の発明のいずれかに記載の成膜装置における上記第一成膜手段へ上記反応性ガスを導入する上記反応成膜法により形成されることを特徴とし、
第5の発明は、
樹脂フィルムから成る透明基板と該透明基板の片面若しくは両面に設けられた金属製の積層細線から成るメッシュ構造の回路パターンを有する電極基板フィルムの製造方法において、
第3の発明〜第4の発明のいずれかに記載の積層体フィルムの製造方法で製造された積層体フィルムにおける上記積層膜をエッチング処理して、上記金属製の上記積層細線に加工することを特徴とするものである。
金属吸収膜を形成する第一成膜手段と金属膜を形成する第二成膜手段間における冷却キャンロールの外周面近傍部位に、上記第一成膜手段で成膜された上記金属吸収膜の分光反射率を測定する反射率測定手段を設けているため、長尺樹脂フィルムの両面側に上記金属吸収膜と上記金属膜がそれぞれ成膜される場合においても上記金属吸収膜の上記分光反射率を測定することが可能となり、かつ、上記金属吸収膜における上記分光反射率の測定値と目標値とを比較して上記第一成膜手段へ反応性ガスを供給する反応性ガス供給手段のガス供給量を制御するようになっているため、連続成膜される上記金属吸収膜の上記光学特性が変動し難い効果を有している。
第1の発明〜第2の発明に記載された成膜装置を用いて所望とする分光反射率を有する金属吸収膜が形成されており、かつ、
第5の発明に記載の電極基板フィルムの製造方法によれば、
所望とする分光反射率を有する金属吸収膜が形成された第3の発明〜第4の発明に記載の製造方法で製造された積層体フィルムを用いて電極基板フィルムが製造されているため、高輝度照明下においても回路パターンが視認され難い電極基板フィルムを安価にかつ安定して製造できる効果を有している。
(1-1)片面構造を有する積層体フィルム
片面構造を有する積層体フィルムは、図1に示すように、樹脂フィルム42から成る透明基板と、該透明基板の片面に設けられた金属吸収膜41と金属膜40から成る積層膜とで構成されている。
両面構造を有する積層体フィルムは、図2に示すように樹脂フィルム62から成る透明基板と、該透明基板の両面にそれぞれ設けられた金属吸収膜61、63および金属膜60、64から成る各積層膜とで構成されている。
上記片面構造を有する積層体フィルム(図1参照)の積層膜(金属吸収膜41と金属膜40)をエッチング処理し、金属製の積層細線に加工することでメッシュ構造の回路パターンを有する電極基板フィルムが得られ、また、両面構造を有する積層体フィルム(図2参照)の各積層膜(金属吸収膜61と金属膜60および金属吸収膜63と金属膜64)をそれぞれエッチング処理して金属製の積層細線(金属吸収膜51と金属膜50および金属吸収膜53と金属膜54)に加工することにより、図3に示すメッシュ構造の回路パターンを有する電極基板フィルムが得られる。尚、上記積層細線の金属膜50と金属膜54上には、更に湿式めっき法若しくはスパッタリング法により金属吸収膜と同様な吸収膜(図示せず)が成膜されるため、積層細線における金属膜50と金属膜54の反射は問題とならない。
上記金属吸収膜の材料としては、Ni単体、若しくは、Ti、Al、V、W、Ta、Si、Cr、Ag、Mo、Cuより選ばれる1種以上の元素が添加されたNi系合金、および、Cu単体、若しくは、Ti、Al、V、W、Ta、Si、Cr、Ag、Mo、Niより選ばれる1種以上の元素が添加されたCu系合金が好ましい。
上記金属吸収膜上に成膜される形成される金属膜の構成材料(金属材)としては、電気抵抗値が低い金属であれば特に限定されず、例えば、Cu単体、若しくは、Ti、Al、V、W、Ta、Si、Cr、Agより選ばれる1種以上の元素が添加されたCu系合金、または、Ag単体、若しくは、Ti、Al、V、W、Ta、Si、Cr、Cuより選ばれる1種以上の元素が添加されたAg系合金が挙げられ、特に、Cu単体が、回路パターンの加工性や抵抗値の観点から望ましい。また、金属膜の膜厚は電気特性に依存するものであり、光学的な要素から決定されるものではないが、通常、透過光が測定不能なレベルの膜厚に設定される。
上記積層体フィルムと電極基板フィルムに適用される樹脂フィルムの材質としては特に限定されることはなく、その具体例として、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリアリレート(PAR)、ポリカーボネート(PC)、ポリオレフィン(PO)、トリアセチルセルロース(TAC)およびノルボルネンの樹脂材料から選択された樹脂フィルムの単体、あるいは、上記樹脂材料から選択された樹脂フィルム単体とこの単体の片面または両面を覆うアクリル系有機膜との複合体が挙げられる。特に、ノルボルネン樹脂材料については、代表的なものとして、日本ゼオン社のゼオノア(商品名)やJSR社のアートン(商品名)等が挙げられる。
(2-1)スパッタリングウェブコータ
成膜法の一例としてスパッタリング法を挙げ、従来の成膜装置について説明する。
金属酸化物若しくは金属窒化物から成る金属吸収膜を成膜する目的で酸化物ターゲット若しくは窒化物ターゲットを適用した場合、成膜速度が遅く量産に適さない。このため、高速成膜が可能な金属ターゲット(金属材)を用い、かつ、反応性ガスを制御しながら導入する反応性スパッタリング等の反応成膜法が採られている。
(2-2-1)一定流量の反応性ガスを放出する方法。
(2-2-2)一定圧力を保つように反応性ガスを放出する方法。
(2-2-3)スパッタリングカソードのインピーダンスが一定になるように反応性ガスを放出する(インピーダンス制御)方法。
(2-2-4)スパッタリングのプラズマ強度が一定になるように反応性ガスを放出する(プラズマエミッション制御)方法。
次に、ロールツーロール方式で搬送される長尺樹脂フィルム表面に連続的に成膜処理を行うスパッタリングウェブコータにおいては、成膜時間が10時間以上に及ぶことがある。このような長時間に亘る反応性スパッタリング処理の条件を一定に保つことは容易でない。なぜなら、真空チャンバー10内壁に吸着したガス(水分)が徐々に放出され続けるからである。そこで、金属吸収膜に取り込まれる酸素若しくは窒素量を一定にするため上述したフィードバック制御が欠かせない。そして、酸化若しくは窒化の度合いを連続的に把握するには、金属吸収膜の分光光学特性や表面抵抗を測定することが有効である。
(3-1)スパッタリングウェブコータ
次に、従来の装置と同様、成膜法の一例としてスパッタリング法を挙げ、本発明に係る成膜装置について説明する。
従来の成膜装置と同様、ロールツーロール方式で搬送される長尺樹脂フィルムの成膜装置(スパッタリングウェブコータ)は、図7に示すように真空チャンバー110内に設けられており、巻き出しロール111から巻き出された長尺樹脂フィルム112に対して所定の成膜処理を行った後、巻き取りロール124で巻き取るようになっている。これ等巻き出しロール112から巻き取りロール124までの搬送経路の途中に、モータで回転駆動されるキャンロール116が配置されている。このキャンロール116の内部には、真空チャンバー110の外部で温調された冷媒が循環している。
本発明に係る成膜装置は、図7に示すようにキャンロール116外周面に巻き付けられた長尺樹脂フィルム112面に金属吸収膜を成膜する第一成膜手段(マグネトロンスパッタリングカソード117とマグネトロンスパッタリングカソード118とで構成される)と、同じく長尺樹脂フィルム112面に金属膜を成膜する第二成膜手段(マグネトロンスパッタリングカソード119とマグネトロンスパッタリングカソード120とで構成される)間のキャンロール116上において唯一現れる金属吸収膜の分光反射率をキャンロール116近傍に設けられた反射率測定手段により測定し、測定された値(測定値)と金属吸収膜の目標値とを比較して上記第一成膜手段へ反応性ガスを供給する反応性ガス供給手段(ガス放出パイプ125、126、127、128)における反応性ガスの供給量を制御するようにしたことを特徴としている。
本発明に係る成膜装置によれば、金属吸収膜を形成する第一成膜手段(マグネトロンスパッタリングカソード117とマグネトロンスパッタリングカソード118とで構成される)と金属膜を形成する第二成膜手段(マグネトロンスパッタリングカソード119とマグネトロンスパッタリングカソード120とで構成される)間におけるキャンロール116の外周面近傍部位に、上記第一成膜手段で成膜された金属吸収膜の分光反射率を測定する反射率測定手段を設けているため、長尺樹脂フィルム112の両面側に金属吸収膜と金属膜がそれぞれ成膜される場合においても金属吸収膜の分光反射率を測定することが可能となり、かつ、金属吸収膜における分光反射率の測定値と目標値とを比較して第一成膜手段へ反応性ガスを供給する反応性ガス供給手段(ガス放出パイプ125、126、127、128)における反応性ガスの供給量を制御するように構成されているため、連続成膜される金属吸収膜の光学特性が変動し難い効果を有している。
図7に示す成膜装置(スパッタリングウェブコータ)を用い、反応性ガスには酸素ガスを用いると共に、キャンロール116は、直径600mm、幅750mmのステンレス製で、ロール本体表面にハードクロムめっきが施されている。前フィードロール115と後フィードロール121は直径150mm、幅750mmのステンレス製で、ロール本体表面にハードクロムめっきが施されている。また、各マグネトロンスパッタリングカソード117、118、119、120の上流側と下流側にガス放出パイプ125、126、127、128、129、130、131、132を設置し、かつ、マグネトロンスパッタリングカソード117、118には金属吸収膜用のNi−Cuターゲット、マグネトロンスパッタリングカソード119と120には金属膜用のCuターゲットを取り付けた。
そして、樹脂フィルムの搬送速度を4m/分にした後、上記ガス放出パイプ129、130、131、132からアルゴンガスを300sccm導入し、かつ、マグネトロンスパッタリングカソード119、120については、膜厚80nmのCu膜(金属膜)が得られる電力制御により成膜を行った。
図6に示す成膜装置(スパッタリングウェブコータ)を用い、反応性ガスには酸素ガスを用いると共に、キャンロール16は、直径600mm、幅750mmのステンレス製で、ロール本体表面にハードクロムめっきが施されている。前フィードロール15と後フィードロール21は直径150mm、幅750mmのステンレス製で、ロール本体表面にハードクロムめっきが施されている。また、各マグネトロンスパッタリングカソード17、18、19、20の上流側と下流側にガス放出パイプ25、26、27、28、29、30、31、32を設置し、かつ、マグネトロンスパッタリングカソード17、18には金属吸収膜用のNi−Cuターゲット、マグネトロンスパッタリングカソード19と20には金属膜用のCuターゲットを取り付けた。
そして、樹脂フィルムの搬送速度を4m/分にした後、上記ガス放出パイプ29、30、31、32からアルゴンガスを300sccm導入し、かつ、マグネトロンスパッタリングカソード19、20については、膜厚80nmのCu膜(金属膜)が得られる電力制御により成膜を行った。
次に、実施例と比較例でそれぞれ製造された全長1500mの積層体フィルムについて10m、500m、1000m、1490mの各位置でサンプリングし、自記分光光度計を用いてサンプリングされた各積層体フィルムの分光反射率をPETフィルム側から測定した。図8に実施例に係る積層体フィルムの分光反射率を示し、図9に比較例に係る積層体フィルムの分光反射率を示す。
11 巻き出しロール
12 長尺樹脂フィルム
13 フリーロール
14 張力センサロール
15 前フィードロール
16 キャンロール
17 マグネトロンスパッタリングカソード
18 マグネトロンスパッタリングカソード
19 マグネトロンスパッタリングカソード
20 マグネトロンスパッタリングカソード
21 後フィードロール
22 張力センサロール
23 フリーロール
24 巻き取りロール
25 ガス放出パイプ
26 ガス放出パイプ
27 ガス放出パイプ
28 ガス放出パイプ
29 ガス放出パイプ
30 ガス放出パイプ
31 ガス放出パイプ
32 ガス放出パイプ
40 金属膜
41 金属吸収膜
42 樹脂フィルム
50 金属膜
51 金属吸収膜
52 樹脂フィルム
53 金属吸収膜
54 金属膜
60 金属膜
61 金属吸収膜
62 樹脂フィルム
63 金属吸収膜
64 金属膜
110 真空チャンバー
111 巻き出しロール
112 長尺樹脂フィルム
113 フリーロール
114 張力センサロール
115 前フィードロール
116 キャンロール
117 マグネトロンスパッタリングカソード
118 マグネトロンスパッタリングカソード
119 マグネトロンスパッタリングカソード
120 マグネトロンスパッタリングカソード
121 後フィードロール
122 張力センサロール
123 フリーロール
124 巻き取りロール
125 ガス放出パイプ
126 ガス放出パイプ
127 ガス放出パイプ
128 ガス放出パイプ
129 ガス放出パイプ
130 ガス放出パイプ
131 ガス放出パイプ
132 ガス放出パイプ
133 反射率測定プローブ
134 Y分岐光ファイバ束
135 安定化光源
136 光切換器(光チョッパー)
137 分光器
138 制御パソコン
139 流量計
140 ガス導入チューブ
Claims (5)
- 長尺樹脂フィルムを巻き出す巻き出しロールと、上記長尺樹脂フィルムを巻き取る巻き取りロールと、上記巻き出しロールと上記巻き取りロール間に設けられた冷却キャンロールと、上記冷却キャンロールの外周面近傍に沿ってそれぞれ設けられかつ上記冷却キャンロールの外周面に巻き付けられた上記長尺樹脂フィルム面に金属材と反応性ガスを用いた反応成膜法により金属吸収膜を形成する第一成膜手段並びに金属材を用いた成膜法により上記金属吸収膜上に金属膜を形成する第二成膜手段と、上記第一成膜手段へ上記反応性ガスを供給する反応性ガス供給手段を真空チャンバー内に備える成膜装置であって、
上記第一成膜手段と上記第二成膜手段間における上記冷却キャンロールの外周面近傍部位に上記第一成膜手段で成膜された上記金属吸収膜の分光反射率を測定する反射率測定手段を設け、上記金属吸収膜における分光反射率の測定値と目標値とを比較して上記反応性ガス供給手段における上記反応性ガスの供給量を制御するようにした成膜装置において、
上記反射率測定手段が、安定化光源と、該光源からの光を2光路に分配しその一方の光路を構成する測定光照射ファイバ束が上記真空チャンバー内に導入され他方の光路を構成する参照光照射ファイバ束が上記真空チャンバー外に配置されるY分岐光ファイバ束と、
上記測定光照射ファイバ束と反射光受光ファイバ束から成りかつ上記冷却キャンロールの外周面に巻き付けられた上記長尺樹脂フィルムの上記金属吸収膜へ向けて上記測定光照射ファイバ束から測定光を照射し上記金属吸収膜からの反射光を上記反射光受光ファイバ束で受光して上記金属吸収膜の反射率を測定する反射率測定プローブと、該反射率測定プローブの上記反射光受光ファイバ束と上記参照光照射ファイバ束の各端部が上記真空チャンバー外において接続されかつ上記参照光照射ファイバ束の端部から出射される参照光と上記反射光受光ファイバ束の端部から出射される反射光を一定の時間毎に順次通過させる光切換器と、該光切換器を通過した上記参照光に基づき光源光量を測定しかつ測定された上記光源光量に基づき上記光切換器を通過した反射光の光量を補正して上記金属吸収膜の上記分光反射率を計測する分光器とで構成されていることを特徴とする成膜装置。 - 酸素と窒素の単体ガス若しくはこれ等の混合ガス、または、酸素と窒素を主成分とする混合ガスにより上記反応性ガスが構成されていることを特徴とする請求項1に記載の成膜装置。
- 樹脂フィルムから成る透明基板と該透明基板の片面若しくは両面に設けられた積層膜とで構成され、かつ、上記積層膜が上記透明基板側から数えて1層目の金属吸収膜と2層目の金属膜から成る積層体フィルムの製造方法において、
目標とする分光反射率を有する上記金属吸収膜が、請求項1〜2のいずれかに記載の成膜装置を用いて形成されることを特徴とする積層体フィルムの製造方法。 - 上記金属吸収膜が、Ni単体、若しくは、Ti、Al、V、W、Ta、Si、Cr、Ag、Mo、Cuより選ばれる1種以上の元素が添加されたNi系合金、または、Cu単体、若しくは、Ti、Al、V、W、Ta、Si、Cr、Ag、Mo、Niより選ばれる1種以上の元素が添加されたCu系合金から成る金属材を成膜材料とし、請求項1〜2のいずれかに記載の成膜装置における上記第一成膜手段へ上記反応性ガスを導入する上記反応成膜法により形成されることを特徴とする請求項3に記載の積層体フィルムの製造方法。
- 樹脂フィルムから成る透明基板と該透明基板の片面若しくは両面に設けられた金属製の積層細線から成るメッシュ構造の回路パターンを有する電極基板フィルムの製造方法において、
請求項3〜4のいずれかに記載の積層体フィルムの製造方法で製造された積層体フィルムにおける上記積層膜をエッチング処理して、上記金属製の上記積層細線に加工することを特徴とする電極基板フィルムの製造方法。
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