JP6277915B2 - 検出装置及び検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、光回線終端装置の検出装置及び検査方法に関する。
従来の光回線終端装置の検出装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1に記載の検出装置は、光通信網に用いられる光ケーブルを変形させ、変形部分から漏れる光を受光して電気信号を生成する漏れ光取得部と、電気信号のうち、加入者側に配置された光回線終端装置から送出されるバースト状の光の周期に応じた電気信号を通過させるフィルタ部と、フィルタ部を通過した電気信号の強度に基づいて、バースト状の光の有無を判定する判定部と、判定部による判定結果を表示する表示部と、を備えている。
特開2012−205284号公報
光ファイバー網の途中に分岐装置(ドロップクロージャ等)を設けて、一本のファイバーを複数に分岐させて加入者宅に引き込むPON(Passive Optical Network)通信システムでは、通信システム毎に、光回線終端装置の上り光のバースト周期(周波数)が異なる。従来の検出装置では、フィルタ部は、特定の上りバースト光の周期にのみ対応するように設定されている。つまり、従来の検出装置では、フィルタ部を通過できる上りバースト光が固定されているため、バースト光の周期が異なる他の通信システムに適用させる場合にはフィルタ部(ハードウェア、デジタルフィルタ)の変更が必要になる。
本発明は、種々の通信システムにおいて光回線終端装置の有無を確認できる検出装置及び検出方法を提供することを目的とする。
本発明は、その一側面として、光回線終端装置の有無を検出する検出装置であって、光ケーブルから漏れた漏れ光を受光素子で受光し、当該漏れ光において、光回線終端装置に向かって送出された下り光の信号を直流成分を有する電圧信号に変換すると共に、光回線終端装置から送出された上り光の信号をバースト状のパルス波形を有する電圧信号に変換する電圧信号変換部と、電圧信号変換部により変換された電圧信号のうち、直流成分を有する下り光の信号を除去すると共に、バースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させる信号通過部と、信号通過部を通過した上り光の信号を一定期間測定し、上り光の信号を解析することにより光回線終端装置の有無を判定する判定部と、を備える。
本発明は、その他側面として、光回線終端装置の有無を検出する検出方法であって、光ケーブルから漏れた漏れ光を受光素子で受光し、当該漏れ光において、光回線終端装置に向かって送出された下り光の信号を直流成分を有する電圧信号に変換すると共に、光回線終端装置から送出された上り光の信号をバースト状のパルス波形を有する電圧信号に変換する電圧信号変換ステップと、電圧信号変換ステップにおいて変換された電圧信号のうち、直流成分を有する下り光の信号を除去すると共に、バースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させる信号通過ステップと、信号通過ステップにおいて通過された上り光の信号を一定期間測定し、上り光の信号を解析することにより光回線終端装置の有無を判定する判定ステップと、を含む。
本発明によれば、種々の通信システムにおいて光回線終端装置の有無を確認できる。
第1実施形態に係る検出装置を備えた光通信システムの構成を示す図である。 検出装置の構成を示す図である。 漏れ光を受光する受光素子の構成を示す図である。 第1実施形態の変形例における漏れ光を受光する受光素子の構成を示す図である。 第2実施形態に係る検出装置の構成を示す図である。 第3実施形態に係る検出装置の構成を示す図である。 第4実施形態に係る検出装置の構成を示す図である。 第4実施形態に係る検出装置を備えた光通信システムの構成を示す図である。 第5実施形態に係る検出装置の構成を示す図である。 エッジの検出を説明する図である。 図11(a)は、ONU上り信号の理論的な波形を示す図であり、図11(b)は、ONU上り信号の実際の波形を示す図である。 図12(a)は、ONU上り信号の理論的な波形を示す図であり、図12(b)は、ONU上り信号の実際の波形を示す図であり、図12(c)は、ONU上り信号を微分した波形を示す図である。 他の実施形態に係る検出装置の判定部における閾値の設定を説明するための図である。 他の実施形態に係る検出装置の判定部における閾値の設定を説明するための図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態を列記して説明する。
本発明は、その一側面として、光回線終端装置の有無を検出する検出装置であって、光ケーブルから漏れた漏れ光を受光素子で受光し、当該漏れ光において、光回線終端装置に向かって送出された下り光の信号を直流成分を有する電圧信号に変換すると共に、光回線終端装置から送出された上り光の信号をバースト状のパルス波形を有する電圧信号に変換する電圧信号変換部と、電圧信号変換部により変換された電圧信号のうち、直流成分を有する下り光の信号を除去すると共に、バースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させる信号通過部と、信号通過部を通過した上り光の信号を一定期間測定し、上り光の信号を解析することにより光回線終端装置の有無を判定する判定部と、を備える。
この検出装置では、信号通過部において直流成分を有する下り光の信号を除去すると共に、バースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させ、判定部は、バースト光取得部を通過した上り光の信号を一定期間測定し、上り光の信号を解析することにより光回線終端装置の有無を判定する。このように、検出装置では、信号通過部において全てのバースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させ、その上り光の信号を解析して光回線終端装置の有無を判定している。そのため、検出装置では、通信システム毎に上り光のバースト周期が異なる場合であっても、そのバースト周期に応じて構成を変更する必要がない。したがって、検出装置では、種々の通信システムにおいて光回線終端装置の有無を確認できる。
一実施形態においては、信号通過部を通過した上り光の信号のエッジを検出し、当該エッジを検出したことに応じてエッジ検出信号を出力するエッジ検出部を備え、判定部は、エッジ検出部から出力されたエッジ検出信号を一定期間測定し、当該エッジ検出信号の回数を解析することにより光回線終端装置の有無を判定してもよい。このように、検出装置では、上り光の信号のエッジを検出して、そのエッジ検出信号の回数を解析して光回線終端装置の有無を判定するため、信号のA/D変換等を行う装置を必要としない。したがって、検出装置では、構成の簡易化を図ることができる。また、光回線終端装置から送出されるバースト状のパルス波形の信号のパルス幅は、マイクロ秒単位と短い。このように、非常に短い長さのバースト状のパルス波形を捉えるためには、高性能なCPUや膨大な記憶領域が必要となる。これに対して、検出装置では、エッジ検出信号の回数の解析を行うだけでよいため、サンプリング周期がパルス幅以上の装置構成の場合であっても、バースト状のパルス波形を捉えることができる。
一実施形態においては、エッジ検出部は、信号通過部を通過した上り光の信号を微分することにより、エッジを検出してもよい。これにより、エッジをより確実に検出することが可能となる。その結果、検出装置では、光回線終端装置の有無を的確に判定できる。
一実施形態においては、判定部は、上り光の信号においてノイズ信号よりも強度の高い信号が存在している場合に、光回線終端装置が有ると判定してもよい。これにより、検出装置では、光回線終端装置の有無を的確に判定できる。
一実施形態においては、一定期間内に信号通過部を通過した上り光の信号において最も信号強度の高い最強度信号を記録するピーク強度記録部を備え、判定部は、ピーク強度記録部に記録された最強度信号に基づいて、光回線終端装置の有無を判定してもよい。光回線終端装置から送出されるバースト状のパルス波形の信号のパルス幅は、マイクロ秒単位と短い。このように、非常に短い長さのバースト状のパルス波形を捉えるためには、高性能なCPUや膨大な記憶領域が必要となる。これに対して、一定期間内に信号通過部を通過した上り光の信号において最も信号強度の高い最強度信号を記録することにより、サンプリング周期がパルス幅以上の装置構成の場合であっても、バースト状のパルス波形を捉えることができる。
一実施形態においては、判定部は、信号通過部を通過した上り光の信号からノイズ信号の平均値を求め、当該ノイズ信号の平均値とピーク強度記録部に記録された最強度信号とを比較して、最強度信号がノイズ信号の平均値と有意に差がある場合に光回線終端装置が有ると判定してもよい。これより、検出装置では、光回線終端装置の有無をより的確に判定することができる。
一実施形態においては、判定部は、ピーク強度記録部に記録された最強度信号の値が予め設定された閾値を越えている場合に光回線終端装置が有ると判定してもよい。これより、検出装置では、光回線終端装置の有無をより的確に判定することができる。
一実施形態においては、一定期間内に信号通過部を通過した上り光の信号において最も信号強度の高い最強度信号を記録するピーク強度記録部を備え、判定部は、ピーク強度記録部に記憶された最強度信号に応じて閾値を設定し、当該記閾値を越える最強度信号を解析することにより光回線終端装置の有無を判定してもよい。信号通過部において下り光の信号の成分を除去しきれなかった場合、下り光の信号の交流成分信号が上り光の信号に重畳する。このとき、交流成分信号の強度が予め設定された閾値を越えている場合には、光回線終端装置の有無を良好に判定できなくなるおそれがある。そこで、閾値を最強度信号を基準として設定することで、交流成分信号が上り光の信号に重畳している場合であっても、交流成分信号が閾値を超えないように設定できるため、光回線終端装置の有無を的確に判定できる。
一実施形態においては、漏れ光は、光ケーブルを変形させることによって得られた漏れ光であり、受光素子は、光ケーブルの長手方向に沿い且つ変形部分を挟んで少なくとも2個設けられていてもよい。このように、受光素子を2個設け、2個の受光素子において上り光の信号の強度を比較することにより、上り光の伝搬方向を判別できる。これにより、光ケーブルの向きに関わらず上り光を検出することができる。
一実施形態においては、光ケーブルに対して光回線終端装置側に向かって第1の光を送出する第1光源部と、第1光源部から送出されて光ケーブルに入射された第1の光の後方散乱光を受光する受光部と、を備え、判定部は、光源部から送出された第1の光の強度と、受光部において受光された後方散乱光とに基づいて反射減衰量を求め、当該反射減衰量に基づいて光回線終端装置の有無を判定してもよい。光回線終端装置の電源がオフ状態の場合には、光回線終端装置から上り光(バースト光)が送出されていない。そのため、信号変換部において上り光の信号を取得することができない。そこで、第1光源により光終端装置側に向かって光を送出し、光源部から送出された第1の光の強度と、受光部において受光された後方散乱光とに基づいて反射減衰量を求める。このように、検出装置では、反射減衰量を求めることにより、光回線終端装置の電源がオフ状態であっても、光回線終端装置の有無を判定できる。
一実施形態においては、光ケーブルには、光回線終端装置の直前に配置され、特定の波長の光を反射する反射部が設けられており、第1光源部から送出される第1の光とは波長が異なり且つ反射部により反射される第2の光を送出する第2光源部を備え、判定部は、第2光源部から送出された第2の光の強度と、第2光源部から送出されて光ケーブルに入射され受光部により受光された第2の光の後方散乱光とに基づいて反射減衰量を求め、当該反射減衰量から反射部による反射が確認された場合に、第1の光の反射減衰量の測定結果と合わせて光回線終端装置の有無を判定してもよい。光ケーブルは、加入者宅までの間に切断された状態で残置されている場合がある。このような場合、上述の第1光源を用いた反射減衰量による光回線終端装置の有無を判定において、光ケーブルの切断面の状態によっては、反射減衰量の値が、光回線終端装置が有ると判定される値となるおそれがある。
そこで、判定部は、第2光源部から送出された第2の光の強度と、第2光源部から送出されて光ケーブルに入射された第2の光の後方散乱光とに基づいて反射減衰量を求め、当該反射減衰量から反射部による反射が確認された場合に、第1の光の反射減衰量の測定結果と合わせて光回線終端装置の有無を判定している。これにより、検出装置では、光回線終端装置の直前に設けられた反射部による反射が確認された後、すなわち、光回線終端装置と光ケーブルとが接続されていることが確認された後に光回線終端装置の有無を判定するため、光回線終端装置の有無の誤判定を防止できる。
本発明は、その他側面として、光回線終端装置の有無を検出する検出方法であって、光ケーブルから漏れた漏れ光を受光素子で受光し、当該漏れ光において、光回線終端装置に向かって送出された下り光の信号を直流成分を有する電圧信号に変換すると共に、光回線終端装置から送出された上り光の信号をバースト状のパルス波形を有する電圧信号に変換する電圧信号変換ステップと、電圧信号変換ステップにおいて変換された電圧信号のうち、直流成分を有する下り光の信号を除去すると共に、バースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させる信号通過ステップと、信号通過ステップにおいて通過された上り光の信号を一定期間測定し、上り光の信号を解析することにより光回線終端装置の有無を判定する判定ステップと、を含む。
この検出方法では、信号通過ステップにおいて直流成分を有する下り光の信号を除去すると共に、バースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させ、判定ステップでは、バースト光取得部を通過した上り光の信号を一定期間測定し、上り光の信号を解析することにより光回線終端装置の有無を判定する。このように、検出方法では、信号通過ステップにおいて全てのバースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させ、その上り光の信号を解析して光回線終端装置の有無を判定している。そのため、検出方法では、通信システム毎に上り光のバースト周期が異なる場合であっても、そのバースト周期に応じて構成を変更する必要がない。したがって、検出方法では、種々の通信システムにおいて光回線終端装置の有無を確認できる。
一実施形態においては、信号通過部を通過した上り信号のエッジを検出し、当該エッジを検出したことに応じてエッジ検出信号を出力するエッジ検出ステップを含み、判定ステップでは、エッジ検出ステップにおいて出力されたエッジ検出信号を一定期間測定し、当該エッジ検出信号の回数を解析することにより光回線終端装置の有無を判定してもよい。
一実施形態においては、エッジ検出ステップでは、信号通過部を通過した上り信号を微分することにより、エッジを検出してもよい。
一実施形態においては、判定ステップでは、上り光の信号においてノイズ信号よりも強度の高い信号が存在している場合に、光回線終端装置が有ると判定してもよい。
一実施形態においては、一定期間内に信号通過ステップにおいて通過した上り光の信号において最も信号強度の高い最強度信号を記録するピーク強度記録ステップを含み、判定ステップでは、ピーク強度記録ステップにおいて記録された最強度信号に基づいて、光回線終端装置の有無を判定してもよい。
一実施形態においては、判定ステップでは、信号通過ステップにおいて通過した上り光の信号からノイズ信号の平均値を求め、当該ノイズ信号の平均値とピーク強度記録ステップにおいて記録された最強度信号とを比較して、最強度信号がノイズ信号の平均値と有意に差がある場合に光回線終端装置が有ると判定してもよい。
一実施形態においては、判定ステップでは、ピーク強度記録ステップにおいて記録された最強度信号の値が予め設定された閾値を越えている場合に光回線終端装置が有ると判定してもよい。
一実施形態においては、一定期間内に信号通過部を通過した上り光の信号において最も信号強度の高い最強度信号を記録するピーク強度記録ステップを含み、判定ステップでは、ピーク強度記録ステップにおいて記憶された最強度信号に応じて閾値を設定し、当該記閾値を越える最強度信号を解析することにより光回線終端装置の有無を判定してもよい。
一実施形態においては、光ケーブルに対して光回線終端装置側に向かって第1の光を送出する第1光送出ステップと、第1光送出ステップにおいて送出されて光ケーブルに入射された第1の光の後方散乱光を受光する受光ステップと、を含み、判定ステップでは、第1光送出ステップにおいて送出された第1の光の強度と、受光ステップにおいて受光された後方散乱光とに基づいて反射減衰量を求め、当該反射減衰量に基づいて光回線終端装置の有無を判定してもよい。
一実施形態においては、光ケーブルの光回線終端装置の直前に、特定の波長の光を反射する反射部を設け、第1光送出ステップにおいて送出される第1の光とは波長が異なり且つ反射部により反射される第2の光を送出する第2光送出ステップを含み、判定ステップでは、第2光送出ステップにおいて送出された第2の光の強度と、第2光送出ステップにおいて送出されて光ケーブルに入射された第2の光の後方散乱光とに基づいて反射減衰量を求め、当該反射減衰量から反射部による反射が確認された場合に、第1の光の反射減衰量の測定結果を合わせて光回線終端装置の有無を判定してもよい。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る検出装置を備えた光通信システムの構成を示す図である。図1に示す光通信システム1は、PON(Passive Optical Network)通信により局3の終端装置(以下、OLT:OpticalLine Terminal)5と加入者宅の光回線終端装置(以下、ONU:Optical Network Unit)7との間で光ケーブル9により通信を行うシステムである。第1実施形態に係る検出装置10は、OLT5とONU7との間に設けられた例えば分岐ドロップクロージャ6及びドロップクロージャ8に設けられている。検出装置10は、ONU7の有無(存在)を検出する装置である。
図1に示す光通信システム1では、局3のOLT5から加入者宅のONU7に向かう方向を「下り方向」、ONU7からOLT5に向かう方向を「上り方向」と規定する。OLT5からONU7に光ケーブル9を介して流れる光を「OLT下り光」、ONU7からOLT5に光ケーブル9を介して流れる光を「ONU上り光」と称する。OLT5は、例えば1.49μmの波長の光を送出する。ONU7は、例えば1.31μmの波長の光を送出する。ONU7からは、バースト状の光(以下、バースト光)が送出される。
図2は、検出装置の構成を示す図である。図2に示されるように、検出装置10は、漏れ光取得部(電圧信号変換部)12と、AC結合部(信号通過部)14と、AD変換部16と、制御部18と、デジタル信号記録部20と、判定部22と、表示部24と、を有している。検出装置10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を含んで構成されており、制御部18、デジタル信号記録部20及び判定部22は、プログラムとして実行される。
漏れ光取得部12は、光ケーブル9を変形させたときに光ケーブル9の変形部分から漏れる光(以下、漏れ光)を取得する。図3は、漏れ光を受光する受光素子の構成を示す図である。図3に示されるように、漏れ光は、受光素子25により受光される。受光素子25は、例えば、フォトダイオード(PD)である。光ケーブル9を変形させる装置については、詳細な説明は省略するが、公知のものを用いることができる。受光素子25は、ONU上り光の漏れ光を受光し易い位置に配置されており、ONU上り光を主として受光しているが、OLT下り光も同時に受光する。なお、光ケーブル9から光を漏らす手段は、光ケーブル9を変形させるものに限定されない。
漏れ光取得部12は、受光素子25により受光した漏れ光から電気信号を生成する。詳細には、受光素子25は、受光した漏れ光を電流信号として漏れ光取得部12に出力する。漏れ光取得部12は、受光強度に応じて電気信号を増幅する。詳細には、漏れ光取得部12は、受光素子25から出力された電流信号を、負荷抵抗を用いて電圧信号に変換する(電圧信号変換ステップ)。漏れ光取得部12では、電圧変換に負荷抵抗Rを用いており、受光素子25が有する端子間容量Cを考慮して、電圧変換可能な電流信号の周波数特性(カットオフ周波数[Hz])が1/2πRCにより決定される。
具体的には、例えば、受光素子25の端子間容量Cが10pF、負荷抵抗Rが10MΩである場合には、カットオフ周波数は約1.6kHzとなる。この場合、1.6kHz以上の信号に対しては応答性が悪くなり、信号が直流状に鈍ることになる。なお、負荷抵抗Rとして10MΩ等の大きい抵抗値を有するものを用いることにより、変換される電圧信号Vは、V=IRの関係から、大きく増幅されることとなる。
漏れ光取得部12は、光ケーブル9での信号の伝送速度が500MHz(1Gbps)以上である光通信システム1において、OLT下り光の信号(以下、OLT下り光信号)及びONU上り光の信号(以下、ONU上り光信号)を以下のように変換する。
OLT5は、光通信システム1の複数のONU7に対して、同時に通信信号を送出したり(TDM:Time Division Multiplexer)、その他の制御信号(Discovery等)も常時送出したりしている。そのため、OLT下り光信号は、常に高速に変動する信号となっている。常に高速に変動するOLT下り光信号に対しては、応答性が悪く、信号を分解することが困難である。したがって、漏れ光取得部12において、OLT下り光信号は、直流成分を有する(直流成分へ鈍った)電圧信号に変換されて増幅される。
ONU7は、OLT5からの制御信号に応じてONU上り光信号を間欠的に送出する。上記のように、光通信システム1では、ONU上り光信号の伝送速度が500MHz以上である。そのため、ONU上り光信号は、高速に変動する信号となっており、分解することが困難である。そこで、漏れ光取得部12は、ONU上り光信号を、一塊のパルス波形を有する電圧信号に変換して増幅する。一般的に、ONU7が1回に送出する信号の信号長は、マイクロ秒単位であるため、マイクロ秒単位のバースト状のパルス波形として変換されて増幅される。漏れ光取得部12は、変換したOLT下り信号及びONU上り信号をAC結合部14に出力する。
AC結合部14は、特定の電圧信号を取り除くと共に特定の電圧信号を通過させるフィルタとして機能する。AC結合部14は、漏れ光取得部12から出力されたOLT下り信号及びONU上り信号を受け取ると、直流成分を有するOLT下り信号を取り除き、ONU上り信号を全て通過させる(信号通過ステップ)。AC結合部14は、通過させたONU上り信号(アナログ電圧信号)をAD変換部16に出力する。
AD変換部16は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。AD変換部16は、後述する制御部18の指令に基づいて、AC結合部14から出力されたアナログ信号であるONU上り信号(電気信号)を一定の期間取得し、そのアナログ信号をデジタル信号に変換する。AD変換部16は、変換したデジタル信号を制御部18に出力する。
制御部18は、AD変換部16に指令を出力し、AD変換部16においてアナログ信号をデジタル信号に変換させる。制御部18は、AD変換部16において変換されてAD変換部16から出力されたデジタル信号を受け取ると、そのデジタル信号をデジタル信号記録部20に記録させる。デジタル信号記録部20は、AD変換部16により一定の期間に取得されて変換されたデジタル信号を記録する。なお、パルス波形状とされたONU上りバースト光のパルス幅は、一般的なPON通信システムではマイクロ秒単位である。そのため、制御部18は、ONU上りバースト光の信号を正確に取得するために、AD変換部16においてアナログ信号を取得して変換する周期をパルス幅以下に設定する。
判定部22は、ONU上りバースト光の有無、すなわちONU7の有無を判定する。判定部22は、デジタル信号記録部20に記録されている一定の期間に変換されたデジタル信号を解析して、ONU上りバースト光の有無を判定する(判定ステップ)。ONU7から送出される光信号はバースト状であるため、光信号を送出していない間の電気信号はノイズ信号となる。判定部22は、デジタル信号記録部20を参照し、デジタル信号記録部20に記録されている電気信号のうち、ノイズ信号よりも強度の高い信号の存在を解析して、ONU上りバース光の有無を判定する。詳細には、判定部22は、ノイズ信号よりも強度の高い信号が存在している場合に、ONU上りバースト光が有る(通信している)と判定する。すなわち、判定部22は、ONU7が有ると判定する。
判定部22における強度の高い信号(バースト光信号)の存在の判定方法としては、例えば以下の方法を用いることができる。第1の方法としては、判定部22は、予め設定された信号強度の閾値を用い、閾値よりも信号強度が高い信号が存在している場合に、ONU上りバースト光が有ると判定する。第2の方法としては、判定部22は、デジタル信号記録部20に記録されている全ての電気信号の強度を統計分析(平均、分散等)し、有意的に高い信号強度を検出した場合に、ONU上りバースト光が有ると判定してもよい。判定部22は、判定結果を表示部24に出力する。
表示部24は、判定部22における判定結果を表示する。表示部24は、判定部22から出力された判定結果を受け取ると、判定結果に基づいた表示を行う。表示部24は、例えば、ONU7が存在している旨(ONU7が存在していない旨)を示す画像を表示してもよいし、その旨を示すランプ等を点灯させてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る検出装置10では、AC結合部14において直流成分を有する下り光の信号を除去すると共に、バースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させ、判定部22は、AC結合部14を通過した上り光の信号を一定期間測定し、上り光の信号を解析することによりONU7の有無を判定する。このように、検出装置10では、AC結合部14において全てのバースト状のパルス波形を有する上り光の信号を通過させ、その上り光の信号を解析してONU7の有無を判定している。そのため、検出装置10では、通信システム毎に上り光のバースト周期が異なる場合であっても、そのバースト周期に応じて構成を変更する必要がない。したがって、検出装置10では、種々の通信システムにおいてONU7の有無を確認できる。
上記実施形態では、判定部22における判定方法として、第1の方法及び第2の方法を一例に説明しているが、判定部22における判定方法は以下の方法であってもよい。第3の方法としては、AC結合部14とAD変換部16との間に更に信号増幅回路を設け、AC結合部14から出力された電気信号を信号増幅回路で増幅させてAD変換部16においてA/D変換を行ってもよい。AC結合部14から出力された電気信号を信号増幅回路で増幅させると、ノイズ信号とバースト光信号との信号強度差が大きくなる。これにより、判定部22は、ノイズ信号よりも強度の高い信号が存在するか否かの判定をより正確に行うことができる。
また、第4の方法としては、上記の信号増幅回路において、バースト光信号のみを飽和させる増幅率に設定し、判定部22は、飽和信号の存在の有無を判定することにより、ONU上りバースト光が有る(通信している)と判定してもよい。これにより、判定部22における判定を更に正確に行うことができる。
上記実施形態において、制御部18は、AD変換部16においてアナログ信号を取得して変換する計測を複数回実施させてもよい。これにより、検出装置10では、ONUバースト光信号と取得タイミングとが合致する確率が向上する。例えば、制御部18は、A/D変換及び取得を100回実施させる。判定部22は、その100回のうちで所定回数のONUバースト光信号を検知した場合には、ONU7が有ると判定する。制御部18においてAD変換部16においてアナログ信号を取得して変換する計測を複数回実施させる方法としては、基準クロックを設定し、計測毎に基準クロックから毎回数マイクロ秒ずつずらしたり、乱数で得られた時間をずらしたりする方法がある。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態について説明する。図4は、第2実施形態に係る検出装置の構成を示す図である。図4に示されるように、検出装置10Aは、漏れ光取得部12と、AC結合部14と、AD変換部16と、制御部18と、デジタル信号記録部20と、判定部22と、表示部24と、ピーク強度記録部26と、を有している。
AC結合部14は、電気信号をAD変換部16及びピーク強度記録部26に出力する。ピーク強度記録部26は、制御部18からの指令を受けると、AC結合部14から出力された電気信号を受け取り、その電気信号において、最も高い信号の強度(最強度信号)を記録する(ピーク強度記録ステップ)。ピーク強度記録部26は、記録した電気信号を制御部18に出力する。
制御部18は、AD変換部16において信号の取得及び変換を開始させると共に、ピーク強度記録部26において記録を開始させる。制御部18は、ピーク強度記録部26から出力された電気信号を受け取ると、ピーク強度記録部26をリセットさせる。制御部18は、AD変換部16から出力されたデジタル信号、及び、ピーク強度記録部26から出力された電気信号をデジタル信号記録部20に記録させる。
判定部22は、デジタル信号記録部20に記録されている信号を参照し、周期的に取得された電気信号からノイズ信号の平均を求める。判定部22は、その平均値とピーク強度記録部26で記録された電気信号の最強度値とを比較し、最強度値がノイズ平均値と有意に差がある場合には、ONU7が有ると判定する。或いは、判定部22は、デジタル信号記録部20に記録されている最強度値が予め設定してある閾値を越えている場合には、ONU7が有ると判定する。判定部22は、判定結果を表示部24に出力する。
以上説明したように、本実施形態の検出装置10Aでは、ピーク強度記録部26においてAC結合部14から出力された電気信号において最も高い信号の強度を記録する。判定部22は、ピーク強度記録部26により記録された電気信号の最強度値に基づいて、ONU7の有無を判定する。第1実施形態に記載のように、一般的なPON通信システムでは、ONU7から送出されるバースト光のパルス幅が例えばマイクロ秒単位であるため、制御部18は、ONU上りバースト光信号を正確に取得するために、AD変換部16においてアナログ信号を取得して変換する周期をパルス幅以下に設定する。しかし、信号の取得周期をパルス幅以下に設定する場合には、高性能なCPUが必要となり、また、計測期間分の取得データが増えるためデータ記録領域を大きくする必要となる。そのため、装置の製作コストが増大するおそれがある。
これに対して、検出装置10Aでは、ピーク強度記録部26を設けることにより、信号の取得周期がパルス幅以下を満たさない場合であっても、電気信号の最強度値を記録することにより、ONU上りバースト光の有無を検知することができる。したがって、高性能なCPU等を設けなくとも、ONU7の有無の判定が低コストで可能となる。
上記第1及び第2実施形態では、漏れ光取得部12において、受光素子25を1個備える構成(図3参照)を一例に説明したが、図5に示されるように、受光素子25は、例えば2個備えられていてもよい。このように、受光素子25を光ケーブル9の長手方向に沿い且つ変形部分を挟んで2個備え、2つの受光素子25,25のONU上り光信号の強度を比較することにより、上り光の伝搬方向を判別できる。これにより、光ケーブル9の向きに関わらずONU上り光を検出することができる。
[第3実施形態]
続いて、第3実施形態について説明する。図6は、第3実施形態に係る検出装置の構成を示す図である。図6に示されるように、検出装置10Bは、漏れ光取得部12と、AC結合部14と、AD変換部16と、制御部18と、デジタル信号記録部20と、判定部22と、表示部24と、光源部(第1光源部)28と、受光部30と、光合分波部32と、を有している。
検出装置10Bでは、例えばONU7の電源がオフにされており、漏れ光取得部12によりONUバースト光を検出することができなかった場合に、ONU7の有無を判定する構成を有している。検出装置10Bでは、漏れ光取得部12によりONUバースト光を検出することができなかった場合、分岐ドロップクロージャ6又はドロップクロージャ8内のコネクタC1又はC2(図1参照)を抜去し、光ケーブル9(ドロップケーブル)を検出装置10Bに直接接続する。検出装置10Bには、図示しないカプラが設けられている。以下の説明では、分岐ドロップクロージャ6においてONU7の有無を判定する構成を一例に説明する。
制御部18は、コネクタC1が検出装置10Bのカプラに接続された後、光源部28に連続光を送出する指令を送出する。光源部28は、制御部18からの指令を受けて、連続光(第1の光)を送出する(第1光送出ステップ)。光源部28は、例えばLD(Laser Diode)であり、所定の波長を有する光を送出する。光源部28から送出された光は、光合分波部32を介して光ケーブル9に入射される。光ケーブル9に入射された光は、加入者宅側に伝搬される。
受光部30は、光源部28から送出されて光ケーブル9に入射された光の後方散乱光を受光する(受光ステップ)。また、受光部30は、光合分波部32を介して、光源部28から送出された光を直接受光する。受光部30は、受光した光の電流信号をAD変換部16に出力する。
制御部18は、AD変換部16を介して、光源部28から送出された連続光の強度、及び、光ケーブル9の後方散乱光の強度を取得する。制御部18は、取得した連続光の強度、及び、光ケーブル9の後方散乱光の強度をデジタル信号記録部20に記録させる。
判定部22は、デジタル信号記録部20に記録されている連続光の強度、及び、光ケーブル9の後方散乱光の強度に基づいて、光ケーブル9の反射減衰量を求める。反射減衰量は、光ケーブル9に入射した入射光の強度に対する反射光の割合である。判定部22は、求めた反射減衰量がフレネル反射相当の高い反射を示す値である場合には、光ケーブル9の加入者宅側の端部が開放されていると判断し、ONU7が存在していない(ONU7が無い)と判定する。一方、判定部22は、求めた反射減衰量がコネクタ接続相当の低い反射を示す値である場合には、光ケーブル9の加入者宅側の端部がONU7に接続されていると判断し、ONU7が存在していると判定する。このとき、判定部22は、漏れ光取得部12によりONUバースト光を検出することができなかった結果を受けて、ONU7の電源がオフ状態であると判定する。判定部22は、判定結果を表示部24に出力する。
表示部24は、判定部22における判定結果を表示する。表示部24は、判定部22から出力された判定結果を受け取ると、判定結果に基づいた表示を行う。表示部24は、例えば、ONU7がオフ状態で且つONU7が存在している旨を示す画像を表示してもよいし、ランプ等を点灯させてもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る検出装置10Bでは、例えばONU7の電源がオフでありONU7がONU上りバースト光を送出していない場合においても、反射減衰量に基づいて、ONU7の存在の有無を判定することができる。
検出装置10Bは、ONU7の存在の有無を判定する他に、光ケーブル9の状態の判定を行うことができる。分岐ドロップクロージャ6及びドロップクロージャ8において抜去された光ケーブル9は、ONU7と接続されないでクロージャ内に残置され、再契約されたときに再利用されることがある。このとき、残置されていた光ケーブル9に例えば曲げ等が加えられていることで伝送損失が大きくなり、ONU7において正常に通信を行えないおそれがある。
このような問題に対して、検出装置10Bでは、光ケーブル9のコネクタC1(C2)と接続された後に、光源部28から連続光を送出し、光ケーブル9の反射減衰量を測定することにより、光ケーブル9の状態を判定できる。加入者宅側の光ケーブル9の端部は開放端となっているため、光ケーブル9の状態が正常である場合には、フレネル反射相当の反射減衰量が得られる。一方で、光ケーブル9の状態が異常である(伝送損失が高い)場合には、フレネル反射よりも低い反射となる。なお、光ケーブル9の状態判定には、フレネル反射を基準とする閾値を設定してもよい。なお、上記では、第1の光として連続光を一例に説明したが、第1の光は間欠光であってもよい。
[第4実施形態]
続いて、第4実施形態について説明する。図7は、第4実施形態に係る検出装置の構成を示す図である。図7に示されるように、検出装置10Cは、漏れ光取得部12と、AC結合部14と、AD変換部16と、制御部18と、デジタル信号記録部20と、判定部22と、表示部24と、光源部28と、受光部30と、光合分波部32と、高反射光源部(第2光源部)34と、光合波部36と、を備えている。
図8は、第4実施形態に係る検出装置を備える通信システムの構成を示す図である。図8に示されるように、光通信システム1Aでは、加入者宅側のONU7の直前の光ケーブル9に、光学高反射フィルタFが設けられている。光学高反射フィルタFは、例えば、1.31μm、1.49μm、1.55μmの波長の光は透過させ、通信光波長とは異なる特定の光波長に対してのみフレネル反射よりも高反射するフィルタである。光学高反射フィルタFとしては、例えばFBG(ファイバー・ブラッグ・グレーティング)フィルタを用いることができる。
制御部18は、コネクタC1(図1参照)が検出装置10Cのカプラに接続されると、高反射光源部34に連続光を送出する指令を送出する。高反射光源部34は、制御部18からの指令を受けて、連続光(第2の光)を送出する(第2光送出ステップ)。高反射光源部34は、例えばLD(Laser Diode)である。高反射光源部34から送出される光は、光源部28から送出される光とは波長が異なっており、光学高反射フィルタFにより反射される光である。高反射光源部34から送出された光は、光合波部36及び光合分波部32を介して光ケーブル9に入射される。光ケーブル9に入射された光は、加入者宅側に伝搬される。
制御部18は、AD変換部16を介して、高反射光源部34から送出された連続光の強度、及び、光ケーブル9の後方散乱光の強度を取得する。制御部18は、取得した連続光の強度、及び、光ケーブル9の後方散乱光の強度をデジタル信号記録部20に記録させる。
判定部22は、デジタル信号記録部20に記録されている連続光の強度、及び、光ケーブル9の後方散乱光の強度に基づいて、高反射光源部34から送出された光の光ケーブル9での反射減衰量を求める。判定部22は、求めた反射減衰量がフレネル反射を超える高い反射を示す値である場合には、光学高反射フィルタFにより反射されたと判断し、光ケーブル9が切断されていないと判定する。
一方で、判定部22は、求めた反射減衰量がフレネル反射を超える高い反射を示す値でない場合には、光ケーブル9が切断されていると判定する。検出装置10Cは、判定部22により光ケーブル9が切断されていないと判定された場合には、制御部18が光源部28に連続光を送出する指令を送出し、第3実施形態に記載の方法により、ONU7の存在の有無を判定する。検出装置10Cは、判定部22により光ケーブル9が切断されていると判定された場合には、ONU7の有無の判定を行わない。判定部22は、判定結果を表示部24に出力する。なお、上記では、第2の光として連続光を一例に説明したが、第2の光は間欠光であってもよい。
以上説明したように、本実施形態の検出装置10Cでは、光ケーブル9が切断されているか否かを判定することができる。光ケーブル9が切断されている場合に、その切断された端面の状態によっては、反射減衰量が低い反射を示す値となる場合がある。この場合、ONU7が存在していると判断される可能性がある。これに対して、検出装置10Cでは、光ケーブル9が切断されているか否かを判断してからONU7の存在の判定を行うため、ONU7の存在の誤判定を防止することができる。
また、第3実施形態に記載したようなONU7と接続されないでクロージャ内に残置された光ケーブル9が正常か否かを判定する場合においても、第3実施形態及び第4実施形態の方法を併せて用いることで、波長の異なる2つの光によって光ケーブル9の状態を把握することができ、光ケーブル9の状態判定をより確実に行うことができる。
また、検出装置10Cにおいては、光ケーブル9の曲げ損失の推定を行うことができる。光ケーブル9の曲げ損失は、光波長に依存する。例えば、ITU−T G.625のシングルモード光ファイバーにおいては、曲げ半径が15mmの場合、波長が1.31μmのときには曲げ損失が2.33×10−2dB/m程度、波長が1.55μmのときには曲げ損失が1.45dB/m程度、波長が1.65μmのときには曲げ損失が4.77dB/m程度となる。
検出装置10Cは、光源部28及び高反射光源部34の2つの異なる波長を有する光源を備えている。検出装置10Cでは、異なる2つの波長における光ケーブル9の反射減衰量を求め、予め記憶されている各波長の曲げ半径に応じた損失から、その反射減衰量の差から光ケーブル9の曲げ半径を推定する。
具体的には、検出装置10Cは、光源部28から送出される光の波長を1.55μm、高反射光源部34から送出される光の波長を1.65μmとし、光学高反射フィルタFの反射減衰量を1dBとした場合に、光ケーブル9の反射減衰量は以下のとおりとなる。
波長 1.55μm:反射減衰量 約15dB(フレネル反射)
波長 1.65μm:反射減衰量 約1dB (高反射フィルタによる反射)
すなわち、上記条件においては、反射減衰量の差が14dB程度となる。
ここで、仮に、ITU−T G.625のシングルモード光ファイバーの光ケーブル9に曲げ半径15mmの曲げが加えられた場合、各反射減衰量が以下のとおりとなる。
波長 1.55μm:反射減衰量 約18dB
波長 1.65μm:反射減衰量 約10.5dB
すなわち、反射減衰量の差が7.5dBとなる。したがって、光源部28及び高反射光源部34の両波長の反射減衰量の差が7.5dB程度である場合には、曲げ半径15mmの曲げが光ケーブル9に加えられていることとなる。更に、推定された曲げ半径から、伝送波長の伝送損失も推定できる。以上のように、検出装置10Cでは、光ケーブル9の曲げ半径、伝送損失を推定できる。
上記の検出装置10B,10Cは、以下のように使用することも可能である。ONU7を加入者宅に設置する際、ONU7に光ケーブル9(ドロップケーブル)を接続する。クロージャ側においては、残置されている光ケーブル9を検出装置10B(10C)に接続する。そして、検出装置10B(10C)において、ONU7の有無の判定を行う。判定の結果、ONU7が有ると判定された場合には、接続した光ケーブル9が設置工事に用いるケーブルであることが確認できる。したがって、検出装置10B,10Cは、ONU7の設定工事の際に、設置工事に用いる光ケーブル9の確認作業に使用することができる。
[第5実施形態]
続いて、第5実施形態について説明する。図9は、第5実施形態に係る検出装置の構成を示す図である。図9に示されるように、検出装置10Dは、漏れ光取得部12と、AC結合部14と、エッジ検出部40と、判定部22と、表示部24と、を備えている。漏れ光取得部12は、受光素子25を1個備える構成であってもよいし、受光素子25を例えば2個備える構成であってもよい。
エッジ検出部40は、AC結合部14を通過したONU上り信号のエッジを検出し、エッジを検出したことに応じてエッジ検出信号を出力する。エッジ検出部40は、AC結合部14から出力されたONU上り信号を受け取ると、ONU上り信号のエッジを検出する。エッジ検出部40は、図10に示されるように、AC結合部14から出力されたONU上り信号における立ち上りのエッジ(破線の丸で囲む部分)を検出する。
ここで、ONU上り信号の波形について説明する。図11(a)は、ONU上り信号の理論的な波形を示す図であり、図11(b)は、ONU上り信号の実際の波形を示す図である。図11(a)(図10)に示されるように、ONU上り信号の理論的な波形は、方形波(矩形波)である。これに対して、実際のONU上り信号の波形は、図11(b)に示されるように、立ち上り及び立ち下りの部分において鈍っている。これは、以下の理由による。すなわち、漏れ光取得部12は、電圧変換に用いる負荷抵抗Rと受光素子25の端子間容量Cとにより、R×Cの時定数を有している。そのため、漏れ光取得部12において生成されるONU上り信号の波形は、図11(b)に示されるように、立ち上り及び立下りの部分において滑らか漸近線となる。このような波形において、例えば、ONU上り信号の間隔が小さい場合には、エッジの検出が難しくなる。
そこで、本実施形態では、エッジ検出部40は、AC結合部14から出力されたONU上り信号を微分して、ONU上り信号のエッジを検出する。エッジ検出部40は、ONU上り信号を微分する微分回路を有している。微分回路は、ONU上り信号を微分することで、ONU上り信号が大きく変化する点(立ち上り、立ち下り)において、信号を増幅して振幅の大きい信号を出力する。
図12(a)は、ONU上り信号の理論的な波形を示す図であり、図12(b)は、ONU上り信号の実際の波形を示す図であり、図12(c)は、ONU上り信号を微分した波形を示す図である。図12(a)に示されるように、バースト光の間隔が短い場合には、ONU上り信号において信号の間隔が小さくなる。そうすると、図12(b)に示されるように、実際のONU上り信号においては、立ち上り及び立ち下りの部分が鈍るため、信号の間隔が小さいときに、エッジが検出されないおそれがある。そこで、エッジ検出部40は、ONU上り信号を微分する。これにより、図12(c)に示されるように、ONU上り信号の立ち上り及び立ち下り部分が増幅される。したがって、エッジ検出部40は、エッジを正確に検出できる。エッジ検出部40は、エッジを検出すると、エッジ検出信号を判定部22に出力する。エッジ検出信号は、エッジが検出される度にエッジ検出部40から出力される。
判定部22は、エッジ検出部40から出力されたエッジ検出信号を一定期間測定し、エッジ検出信号の回数を解析することによりONU上りバースト光の有無、すなわちONU7の有無を判定する。判定部22は、エッジ検出部40から出力されたエッジ検出信号を受け取ると、エッジ検出信号を受け取った回数をカウントする。判定部22は、エッジ検出信号が所定回数カウントされた場合には、ONU7が有ると判定する。所定回数は、1回以上に設定される。ノイズの影響による誤判定を防止する観点からは、所定の回数を複数回に設定することが好ましい。判定部22は、判定結果を表示部24に出力する。
以上説明したように、本実施形態の検出装置10Dでは、エッジ検出部40においてONU上り信号のエッジを検出してエッジ検出信号を出力し、判定部22は、エッジ検出信号の回数を解析して光回線終端装置の有無を判定する。これにより、検出装置10Dでは、AD変換部等の装置を必要となしない。したがって、検出装置10Dでは、構成の簡易化を図ることができる。
ここで、上述のように、一般的なPON通信システムでは、ONU7から送出されるバースト光のパルス幅が例えばマイクロ秒単位であるため、ONU上り信号を正確に取得するために、AD変換部においてアナログ信号を取得して変換する周期をパルス幅以下に設定する。CPUの性能が低い場合、AD変換に時間を要するため、変換時間がONU上り信号のパルス幅の時間よりも長くなると、ONU上り信号を取得できないおそれがある。そのため、信号の取得周期をパルス幅以下に設定する場合には、高性能なCPUが必要となり、また、計測期間分の取得データが増えるためデータ記録領域を大きくする必要となる。そのため、装置の製作コストが増大するおそれがある。これに対して、検出装置10Dでは、AD変換を行うことなくONU7の有無を判定できるため、高性能のCPU等を有してない場合であっても、ONU7の有無の判定を的確に行うことができる。
本実施形態では、エッジ検出部40は、AC結合部14を通過したONU上り信号を微分することにより、エッジを検出する。これにより、エッジをより確実に検出することが可能となる。その結果、検出装置10Dでは、ONU7の有無を的確に判定できる。
本発明は、上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、第2実施形態に係る検出装置10Aでは、判定部22は、ピーク強度記録部26に記憶された最強度信号に応じて閾値を設定し、閾値を越える最強度信号を解析することによりONU7の有無を判定してもよい。
図13及び図14は、他の実施形態に係る検出装置の判定部における閾値の設定を説明するための図である。図13及び図14では、ONU上り信号を実線で示し、ノイズ信号を破線で示している。図14では、判定部22において、閾値が固定されている場合、つまり閾値が不変である場合について示している。ノイズ信号は、例えば、AC結合部14においてOLT下り信号の成分を除去しきれなかった際のOLT下り信号の交流成分であり、ONU上り信号に重畳する。図13(a)に示されるように、ノイズ信号の値が予め設定された閾値を超えない場合には、判定部22は、ONU上り信号の最強度値が閾値を超えた場合に、ONU7が有ると判定する。しかし、図13(b)に示されるように、ノイズ信号の値が閾値を超える様な場合には、ノイズ信号をONU上り信号の最強度値として捉えるため、判定部22は、ノイズ信号の値が閾値を超えた場合に、ONU7が有ると誤判定する。
そこで、判定部22は、ピーク強度記録部26に記憶されたONU上り信号の最強度値に応じて閾値を設定する。具体的には、判定部22は、ONU上り信号の最強度値を取得し、最強度値から所定の値だけ小さい値を、閾値として設定する。つまり、判定部22は、閾値を、ONU上り信号の最強度値に応じて変動させる。所定の値は、設計に応じて適宜設定されればよいが、例えば、最強度値に対しての比率で設定される。これにより、例えば、図14(b)に示されるように、図13の(b)と同様にノイズ信号の値が大きい場合であっても、ONU上り信号の最強度値に応じて閾値を設定する、例えば、図14(a)に示す閾値よりも値を大きくすることで、ノイズ信号が閾値を超えないように設定できる。これにより、判定部22では、ノイズ信号を最強度信号と誤って判定することが抑制されるため、ONU7の有無を的確に判定できる。
7…ONU(光回線終端装置)、9…光ケーブル、10,10A,10B,10C,10D…検出装置、12…漏れ光取得部(電圧信号変換部)、14…AC結合部(信号通過部)、22…判定部、25…受光素子、26…ピーク強度記録部、28…光源部(第1光源部)、30…受光部、34…高反射光源部(第2光源部)、40…エッジ検出部。

Claims (11)

  1. 光回線終端装置の有無を検出する検出装置であって、
    光ケーブルから漏れた漏れ光を受光素子で受光し、当該漏れ光において、前記光回線終端装置に向かって送出された下り光の信号を直流成分を有する電圧信号に変換すると共に、前記光回線終端装置から送出された上り光の信号をバースト状のパルス波形を有する電圧信号に変換する電圧信号変換部と、
    前記電圧信号変換部により変換された前記電圧信号のうち、前記直流成分を有する前記下り光の信号を除去すると共に、前記バースト状のパルス波形を有する前記上り光の信号を通過させる信号通過部と、
    前記信号通過部を通過した前記上り光の信号を一定期間測定し、前記上り光の信号を解析することにより前記光回線終端装置の有無を判定する判定部と、
    前記一定期間内に前記信号通過部を通過した前記上り光の信号において最も信号強度の高い最強度信号を記録するピーク強度記録部と、を備え
    前記判定部は、前記ピーク強度記録部に記録された前記最強度信号に基づいて、前記光回線終端装置の有無を判定する、検出装置。
  2. 前記判定部は、前記信号通過部を通過した前記上り光の信号からノイズ信号の平均値を求め、当該ノイズ信号の平均値と前記ピーク強度記録部に記録された前記最強度信号とを比較して、前記最強度信号が前記ノイズ信号の平均値と有意に差がある場合に前記光回線終端装置が有ると判定する、請求項1記載の検出装置。
  3. 前記判定部は、前記ピーク強度記録部に記録された前記最強度信号の値が予め設定された閾値を越えている場合に前記光回線終端装置が有ると判定する、請求項1記載の検出装置。
  4. 光回線終端装置の有無を検出する検出装置であって、
    光ケーブルから漏れた漏れ光を受光素子で受光し、当該漏れ光において、前記光回線終端装置に向かって送出された下り光の信号を直流成分を有する電圧信号に変換すると共に、前記光回線終端装置から送出された上り光の信号をバースト状のパルス波形を有する電圧信号に変換する電圧信号変換部と、
    前記電圧信号変換部により変換された前記電圧信号のうち、前記直流成分を有する前記下り光の信号を除去すると共に、前記バースト状のパルス波形を有する前記上り光の信号を通過させる信号通過部と、
    前記信号通過部を通過した前記上り光の信号を一定期間測定し、前記上り光の信号を解析することにより前記光回線終端装置の有無を判定する判定部と、
    前記一定期間内に前記信号通過部を通過した前記上り光の信号において最も信号強度の高い最強度信号を記録するピーク強度記録部と、を備え、
    前記判定部は、前記ピーク強度記録部に記憶された前記最強度信号に応じて閾値を設定し、当該閾値を越える前記最強度信号を解析することにより前記光回線終端装置の有無を判定する、検出装置。
  5. 前記信号通過部を通過した前記上り光の信号のエッジを検出し、当該エッジを検出したことに応じてエッジ検出信号を出力するエッジ検出部を備え、
    前記判定部は、前記エッジ検出部から出力された前記エッジ検出信号を一定期間測定し、当該エッジ検出信号の回数を解析することにより前記光回線終端装置の有無を判定する、請求項記載の検出装置。
  6. 前記エッジ検出部は、前記信号通過部を通過した前記上り光の信号を微分して前記エッジを検出する、請求項記載の検出装置。
  7. 前記判定部は、前記上り光の信号においてノイズ信号よりも強度の高い信号が存在している場合に、前記光回線終端装置が有ると判定する、請求項記載の検出装置。
  8. 前記漏れ光は、前記光ケーブルを変形させることによって得られた漏れ光であり、
    前記受光素子は、前記光ケーブルの長手方向に沿い且つ変形部分を挟んで少なくとも2個設けられている、請求項1〜のいずれか一項記載の検出装置。
  9. 前記光ケーブルに対して前記光回線終端装置側に向かって第1の光を送出する第1光源部と、
    前記第1光源部から送出されて前記光ケーブルに入射された前記第1の光の後方散乱光を受光する受光部と、を備え、
    前記判定部は、前記第1光源部から送出された前記第1の光の強度と、前記受光部において受光された前記後方散乱光とに基づいて反射減衰量を求め、当該反射減衰量に基づいて前記光回線終端装置の有無を判定する、請求項1〜のいずれか一項記載の検出装置。
  10. 前記光ケーブルには、前記光回線終端装置の直前に配置され、特定の波長の光を反射する反射部が設けられており、
    前記第1光源部から送出される前記第1の光とは波長が異なり且つ前記反射部により反射される第2の光を送出する第2光源部を備え、
    前記判定部は、前記第2光源部から送出された前記第2の光の強度と、前記第2光源部から送出されて前記光ケーブルに入射され前記受光部により受光された前記第2の光の後方散乱光とに基づいて反射減衰量を求め、当該反射減衰量から前記反射部による反射が確認された場合に、前記第1の光の前記反射減衰量の測定結果と合わせて前記光回線終端装置の有無を判定する、請求項記載の検出装置。
  11. 光回線終端装置の有無を検出する検出方法であって、
    光ケーブルから漏れた漏れ光を受光素子で受光し、当該漏れ光において、前記光回線終端装置に向かって送出された下り光の信号を直流成分を有する電圧信号に変換すると共に、前記光回線終端装置から送出された上り光の信号をバースト状のパルス波形を有する電圧信号に変換する電圧信号変換ステップと、
    前記電圧信号変換ステップにおいて変換された前記電圧信号のうち、前記直流成分を有する前記下り光の信号を除去すると共に、前記バースト状のパルス波形を有する前記上り光の信号を通過させる信号通過ステップと、
    前記信号通過ステップにおいて通過た前記上り光の信号を一定期間測定し、前記上り光の信号を解析することにより前記光回線終端装置の有無を判定する判定ステップと、
    前記一定期間内に前記信号通過ステップにおいて通過した前記上り光の信号において最も信号強度の高い最強度信号を記録するピーク強度記録ステップと、を含み、
    前記判定ステップでは、前記ピーク強度記録ステップにおいて記録された前記最強度信号に基づいて、前記光回線終端装置の有無を判定する、検出方法。
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