JP2013183231A - 伝送装置および伝送方法 - Google Patents

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雅和 堀下
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Abstract

【課題】装置規模の増大を抑えつつ伝送路の診断を行うこと。
【解決手段】制御部112は、試験期間141を含む第1の伝送期間と、試験期間141を含まない第2の伝送期間と、を含む周期的な伝送期間ごとに、伝送期間のうちの試験期間141とは異なる期間に光通信機群から光信号を送信させる。試験光送出部113は、試験期間141に光分岐装置120へ試験光を送出する。受光部114は、試験期間141とは異なる期間に、光通信機群から送信された光信号を受光し、試験期間141に、試験光送出部113によって送出された試験光の反射光を受光する。測定部115は、試験期間141に、受光部114によって受光された反射光の強度を、試験光が送出されてからの複数の経過時間について測定する。出力部116は、測定部115によって複数の経過時間について測定された強度に基づく情報を出力する。
【選択図】図1−2

Description

本発明は、伝送装置および伝送方法に関する。
近年、光加入者システムとしてPON(Passive Optical Network)システムが利用されている。PONシステムにおいては、たとえば、収容局側に配置されるOLT(Optical Line Terminal:収容局側端末)が、スターカプラを経由して、加入者側のONU(Optical Network Unit:加入者側端末)と接続される。
また、PONシステムにおいては、OLTからONUへの下り方向の光信号と、ONUからOLTへの上り方向の光信号と、が異なる波長により同時に伝送される。たとえば、下り方向の伝送においては、各ONUへの波長λ1の光信号がOLTから連続信号によって送信される。上り方向の伝送においては、各ONUが、他のONUからの光信号と衝突しないようにバースト形式により波長λ2(≠λ1)の光信号を送信する。
また、PONシステムにおいて、伝送路における回線断などを診断するためのOTDR(Optical Time Domain Reflectometer:光時間領域反射計)が知られている(たとえば、下記特許文献1参照。)。OTDRにおいては、たとえば、上り方向と下り方向の各伝送を停止せずに伝送路の状態を診断するために、上り方向と下り方向の各光信号の波長(λ1,λ2)と異なる波長λ3の試験光がOLTから伝送路に送出され、試験光の反射光がOLTにおいて測定される。
特開2011−24095号公報
しかしながら、上述した従来技術では、収容局側の伝送装置において、送出した波長λ3の試験光の反射光と、加入者側からの波長λ2の上り信号と、を波長により分離する機構によって装置規模が増大するという問題がある。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、装置規模の増大を抑えつつ伝送路の診断を行うことができる伝送装置および伝送方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一側面によれば、光分岐装置を介して光通信機群と接続された伝送装置において、前記光通信機群からの光信号を送信させない試験期間を含む第1の伝送期間と、前記試験期間を含まない第2の伝送期間と、を含む周期的な伝送期間ごとに、前記周期的な伝送期間のうちの前記試験期間とは異なる期間に前記光通信機群から光信号を送信させ、前記試験期間に前記光分岐装置へ試験光を送出し、前記試験期間とは異なる期間に、前記光通信機群から送信された光信号を受光し、前記試験期間に、送出した前記試験光の反射光を受光し、前記試験期間に、受光した前記反射光の強度を、前記試験光が送出されてからの異なる複数の経過時間について測定し、前記複数の経過時間について測定した前記強度に基づく情報を出力する伝送装置および伝送方法が提案される。
本発明の一側面によれば、装置規模の増大を抑えつつ伝送路の診断を行うことができるという効果を奏する。
図1−1は、実施の形態にかかる伝送システムの一例(非試験時)を示す図である。 図1−2は、実施の形態にかかる伝送システムの一例(試験時)を示す図である。 図1−3は、実施の形態にかかる伝送システムの変形例(非試験時)を示す図である。 図1−4は、実施の形態にかかる伝送システムの変形例(試験時)を示す図である。 図2−1は、PONシステムおよび下り信号の一例を示す図である。 図2−2は、PONシステムおよび上り信号の一例を示す図である。 図3は、レンジングの一例を示すシーケンス図である。 図4は、上り信号フレームの一例を示す図である。 図5は、OLTの構成の一例を示す図である。 図6は、主信号送出部の構成の一例を示す図である。 図7は、試験光送出部の構成の一例を示す図である。 図8−1は、受信部の構成の一例を示す図である。 図8−2は、図8−1に示した試験光強度測定部の構成の一例を示す図である。 図9は、受信部の変形例を示す図である。 図10は、フレーム制御部の構成の一例を示す図である。 図11−1は、OTDR領域を含む上りフレームの構成例1を示す図である。 図11−2は、OTDR領域を含む上りフレームの構成例2を示す図である。 図12−1は、比較的短いOTDR領域を含む上りフレームの構成例を示す図である。 図12−2は、比較的長いOTDR領域を含む上りフレームの構成例を示す図である。 図13は、障害伝送路特定部の構成の一例を示す図である。 図14は、障害伝送路特定部の変形例を示す図である。 図15は、診断部の構成の一例を示す図である。 図16は、OLTの動作の一例を示すフローチャートである。 図17は、主信号受信部の変形例を示す図である。 図18−1は、通常時におけるOLTの動作タイミングの一例を示す図である。 図18−2は、障害検出時におけるOLTの動作タイミングの一例を示す図である。 図19−1は、通常時における反射光の強度測定結果の一例を示す図である。 図19−2は、障害検出時における反射光の強度測定結果の一例を示す図である。 図20は、伝送装置の変形例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかる伝送装置および伝送方法の実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1−1は、実施の形態にかかる伝送システムの一例(非試験時)を示す図である。図1−2は、実施の形態にかかる伝送システムの一例(試験時)を示す図である。図1−1,図1−2に示すように、実施の形態にかかる伝送システム100は、伝送装置110と、光分岐装置120と、n個(nは2以上の自然数)の光通信機131〜13n(光通信機群)と、を含んでいる。
伝送装置110は、光分岐装置120を介して、光通信機131〜13nと1対n接続されている。また、伝送装置110と光分岐装置120との間は、たとえば光ファイバによって接続されている。また、伝送装置110と光通信機131〜13nとの間は、たとえば光ファイバによって接続されている。
伝送装置110は、光通信機131〜13nのそれぞれとの間で、たとえば双方向の光通信を行う。たとえば、伝送装置110から光通信機131〜13nへの光通信には波長λ1(第1波長)の光信号が用いられる。また、光通信機131〜13nから伝送装置110への光通信には、波長λ1とは異なる波長λ2(第2波長)の光信号が用いられる。
伝送タイミング140は、光通信機131〜13nから伝送装置110への光通信の伝送タイミングを示している。伝送タイミング140に示すように、光通信機131〜13nから伝送装置110への光通信においては、周期的なフレーム(F1,F2,F3,…)が設定される。フレームは、周期的な伝送の単位となる伝送期間である。
光通信機131〜13nのそれぞれは、フレームごとに、伝送装置110によって通知された送信タイミングによって伝送装置110への光信号(#1〜#n)を送出する。光通信機131〜13nによって送出された各光信号は、光分岐装置120を介して伝送装置110によって受信される。
伝送装置110は、波長多重部111と、制御部112と、試験光送出部113と、受光部114と、測定部115と、出力部116と、信号光送出部117と、を備えている。波長多重部111は、信号光送出部117および試験光送出部113から送出された各光を波長多重して光分岐装置120へ送出する。また、波長多重部111は、光分岐装置120から送出された光のうちの波長λ2の光を受光部114へ送出する。
制御部112は、定期的なフレームが、試験期間141を含むフレーム(第1の伝送期間)と、試験期間141を含まないフレーム(第2の伝送期間)と、を含むように試験期間141を設定する。試験期間141は、光通信機131〜13nとの間の各伝送路を試験するために、光通信機131〜13nから伝送装置110への光信号を送信させない期間である。
そして、制御部112は、フレームごとに、フレームのうちの試験期間141とは異なる期間に光通信機131〜13nから光信号を送信させる制御を行う。したがって、たとえば、試験期間141を含むフレーム(たとえばF2)において光通信機131〜13nから光信号を送信させる期間は、試験期間141を含まないフレーム(たとえばF1,3)において光通信機131〜13nから光信号を送信させる期間より短くなる。
具体的には、制御部112は、光通信機131〜13nからの光信号がそれぞれ異なるタイミングで受光部114によって受光されるように、光通信機131〜13nの光信号の各送信タイミングを制御する。光通信機131〜13nの光信号の各送信タイミングを制御するために、制御部112は、たとえば、光通信機131〜13nの光信号の各送信タイミングを示す情報を、信号光送出部117によって送出される各信号に格納する。
また、制御部112は、設定した試験期間141において試験光を送出するように試験光送出部113を制御する。たとえば、制御部112は、設定した試験期間141の開始時刻に試験光を送出するように試験光送出部113を制御する。
試験光送出部113は、制御部112による制御に従って、波長λ2の試験光を波長多重部111へ送出する。波長多重部111によって送出された試験光は、波長多重部111および光分岐装置120を介して光通信機131〜13nへ伝搬される。また、伝送装置110から光通信機131〜13nへの各伝送路のうちの回線断などの障害が発生した部分においては試験光の反射が発生し、試験光の反射光は伝送装置110へ戻る。
受光部114は、波長多重部111から出力される光を受光する。このため、受光部114は、制御部112によって設定された試験期間141と異なる期間に、光通信機131〜13nから送信された波長λ2の光信号(#1〜#n)を受光することになる。また、受光部114は、制御部112によって設定された試験期間141に、試験光送出部113によって送出された試験光の反射光を受光することになる。
測定部115は、制御部112によって設定された試験期間141に、受光部114によって受光された反射光の強度を、試験光送出部113から試験光が送出されてからの複数の経過時間について測定する。測定部115は、複数の経過時間について測定した強度を出力部116へ通知する。
また、伝送装置110は、制御部112によって設定された試験期間141と異なる期間に、受光部114によって受光された、光通信機131〜13nからの光信号を受信する受信部(たとえば図5参照)を備えていてもよい。
出力部116は、測定部115から通知された、複数の経過時間について測定された強度に基づく情報を出力する。たとえば、出力部116は、複数の経過時間について測定された強度を示す情報を出力する。これにより、ユーザは、試験光が送出されてからの経過時間ごとの反射光の強度に基づいて、伝送装置110と光通信機131〜13nとの間の各伝送路のうちの障害が発生した地点を特定することが可能になる。
たとえば、ユーザは、複数の経過時間について測定された強度に基づいて、反射光の強度が高くなっている経過時間を特定する。そして、ユーザは、特定した経過時間の半分の時間に光速を乗じた距離が、伝送装置110から障害発生地点までの伝搬距離であると判断することができる。
または、ユーザは、伝送システム100の運用前に、試験光送出部113から試験光を送出させ、受光部114によって受光された反射光の強度を、試験光送出部113から試験光が送出されてからの複数の経過時間について測定し、記憶しておいてもよい。ユーザは、伝送システム100の運用時に出力部116から出力された測定結果と、伝送システム100の運用前に記憶しておいた測定結果と、を比較することにより、伝送システム100の運用前より反射光の強度が増加している経過時間を特定する。そして、ユーザは、特定した経過時間の半分の時間に光速を乗じた距離が、伝送装置110から障害発生地点までの伝搬距離であると判断することができる。
信号光送出部117は、光通信機131〜13nへの各信号(#1〜#n)を含む波長λ1の光信号を光分岐装置120へ送出する。ここで、信号光送出部117が送出する光信号と、受光部114が受光する反射光とは波長が異なっているため、信号光送出部117が光信号を送出する期間は、制御部112によって設定された試験期間141と重なっていてもよい。
図1−1,図1−2に示した伝送装置110によれば、光通信機131〜13nからの光信号を送信させない試験期間141を一部のフレームに設定し、試験期間141に試験光を送出して反射光を測定することができる。これにより、試験光と、光通信機131〜13nからの光信号と、を分離する機構を設けなくても伝送路の診断を行うことができるため、装置規模の増大を抑えつつ伝送路の診断を行うことができる。このため、たとえば伝送路の診断を行うための構成の簡略化および低コスト化を図ることが可能になる。
また、試験期間141が設定されるのは一部のフレームであるため、たとえば試験期間141を設定しないフレームにおいては、光通信機131〜13nからの光信号を送信することが可能である。このため、たとえば周期的なフレームのすべてに試験期間141を定義する場合に比べて、光通信機131〜13nから伝送装置110への伝送レートの低下を抑えることができる。
また、試験光の波長を、伝送装置110から光通信機131〜13nへの光信号の波長λ1とは異なる波長λ2とすることにより、試験期間141においても伝送装置110から光通信機131〜13nへの光信号の送信を行うことができる。このため、伝送装置110から光通信機131〜13nへの伝送レートの低下を抑えることができる。
また、試験光の波長を、光通信機131〜13nから伝送装置110への光信号の波長λ2と同じにすることにより、光通信機131〜13nから伝送装置110への光信号を受光するための構成によって試験光も受光することができる。たとえば、波長多重部111や受光部114に、波長λ2の波長成分のみを透過させるフィルタが設けられている場合に、試験光を透過させるためにフィルタの透過帯域を拡張しなくても試験光を透過させることができる。これにより、構成の簡略化および低コスト化を図ることが可能になる。
図1−3は、実施の形態にかかる伝送システムの変形例(非試験時)を示す図である。図1−3において、図1−1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図1−4は、実施の形態にかかる伝送システムの変形例(試験時)を示す図である。図1−4において、図1−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
図1−3,図1−4に示すように、伝送装置110は、検出部118をさらに備えていてもよい。検出部118は、伝送装置110と光通信機131〜13nとの間の各伝送路における障害の発生を検出する。また、検出部118は、障害の発生を検出した場合に、伝送装置110と光通信機131〜13nとの間の各伝送路のうちの障害が発生した伝送路を特定してもよい。検出部118は、検出結果を制御部112へ出力する。
制御部112は、検出部118から出力される検出結果に基づいて、検出部118によって障害が検出された場合にフレームに試験期間141を設定する。これにより、伝送装置110と光通信機131〜13nとの間の各伝送路において障害が発生した場合に、障害発生地点の診断を行うことができる。
また、制御部112は、検出部118によって障害が検出される前にもフレームに試験期間141を設定してもよい。たとえば、制御部112は、検出部118によって障害が検出される前に、定期的にフレームに試験期間141を設定する。ただし、制御部112がフレームに試験期間141を設定する周期は、フレームの周期よりも長くする。これにより、すべてのフレームに試験期間141を設定しないようにすることができる。
出力部116は、検出部118によって障害が検出される前に設定された試験期間141における強度の測定結果と、障害が検出された場合に設定された試験期間141における強度の測定結果と、の比較結果に基づく情報を出力する。たとえば、出力部116は、比較結果に基づく、障害が発生した伝送路のうちの障害が発生した地点を特定可能な情報を出力する。
たとえば、伝送装置110は、比較結果に基づいて、障害が検出される前より障害が検出された後の方が反射光の強度が所定量以上増加している経過時間を特定し、特定した経過時間の半分の時間に光速を乗算する演算部を備える。出力部116は、演算部による乗算結果を、伝送装置110から障害発生地点までの伝搬距離を示す情報として出力する。これにより、ユーザは、障害発生地点を容易に特定することができる。
また、制御部112は、検出部118によって障害が検出される前に設定する試験期間141の長さを、光通信機131〜13nと伝送装置110との間の光の伝搬時間のうちの最も長い伝搬時間に基づいて設定してもよい。たとえば、制御部112は、検出部118によって障害が検出される前に設定する試験期間141の長さを、最も長い伝搬時間の2倍の長さに設定する。これにより、試験期間141の長さを、光通信機131〜13nと伝送装置110との間の各伝送路を試験光が往復する長さとすることができる。このため、各伝送路の各地点の状態を試験光によって測定することができる。
また、制御部112は、検出部118によって障害が検出された場合に設定する試験期間141の長さを、光通信機131〜13nのうちの障害が発生した伝送路に対応する光通信機との間の光の伝搬時間に基づいて設定してもよい。たとえば、制御部112は、検出部118によって障害が検出された場合に設定する試験期間141の長さを、障害が発生した伝送路に対応する光通信機との間の光の伝搬時間の2倍の長さに設定する。これにより、試験期間141の長さを、光通信機131〜13nのうちの障害が発生した伝送路を試験光が往復する長さとすることができる。
このため、たとえばすべての伝送路において試験光を往復させる場合よりも試験期間141を短くしつつ、伝送路のいずれの地点において障害が発生しても障害発生地点を特定することができる。試験期間141を短くすることにより、光通信機131〜13nから伝送装置110への光信号を送信可能な期間が長くなり、伝送レートの低下を抑えることができる。
また、検出部118によって障害が検出される前に定期的に試験を行っておき、障害が検出される前の測定結果と、障害が検出された後の測定結果と、を比較することにより、障害によって生じた伝送路の状態変化を容易に把握することができる。
(伝送システムを適用したPONシステム)
つぎに、図1−1,図1−2に示した伝送システム100を適用したPONシステムの一例について説明する。
図2−1は、PONシステムおよび下り信号の一例を示す図である。図2−1に示すPONシステム200は、図1−1,図1−2に示した伝送システム100の一例である。PONシステム200は、OLT210と、スターカプラ220と、n個(nは2以上の自然数)のONU231〜23n(#1〜#n)と、を含んでいる。OLT210は、たとえば通信事業者(キャリア)の局側に配置されている。ONU231〜23nは、たとえばエンドユーザ(加入者)側に配置されている。
図1−1〜図1−4に示した伝送装置110は、たとえばOLT210によって実現することができる。図1−1〜図1−4に示した光分岐装置120は、たとえばスターカプラ220によって実現することができる。図1−1〜図1−4に示した光通信機131〜13nは、たとえばONU231〜23nによって実現することができる。
OLT210は、スターカプラ220によってONU231〜23nと1対n接続されている。PONシステム200においては、OLT210からONU231〜23nへの下りの光信号の伝送と、ONU231〜23nからOLT210への上りの光信号の伝送と、が行われる。図2−1は、OLT210からONU231〜23nへの下りの光信号の伝送を示している。
OLT210は、連続信号211をスターカプラ220へ送出する。連続信号211は、ONU231〜23nへの各信号(#n,#1,#2,#3,…,#n,#1)を連続して送出した信号である。連続信号211の波長をλ1(たとえば1.57[μm])とする。
スターカプラ220は、OLT210から送出された連続信号211をn分岐し、分岐した連続信号211をそれぞれONU231〜23nへ送出する。ONU231〜23nのそれぞれは、スターカプラ220から送出された連続信号211から、自身を宛先とする信号(斜線部)を抽出して受信する。
図2−2は、PONシステムおよび上り信号の一例を示す図である。図2−2において、図2−1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図2−2は、ONU231〜23nからOLT210への上りの光信号の伝送を示している。図2−2に示すバースト信号241〜24nは、それぞれONU231〜23nから送信されたバースト信号を示している。バースト信号241〜24nの波長は、連続信号211の波長λ1とは異なる波長λ2(たとえば1.27[μm])である。
このように、ONU231〜23nは、上り信号に共通の波長λ2を用いるため、バースト信号241〜24nを同一のタイミングにより送信すると、スターカプラ220において衝突が発生する。このため、OLT210は、バースト信号241〜24nが衝突しないように、ONU231〜23nの各送信タイミングを制御する。
上り信号フレーム250は、OLT210によって決定された上り信号のためのフレーム(伝送期間)の一周期である。上り信号フレーム250には、たとえば、ONU231〜23nがバースト信号241〜24nを送信するための各期間(#1〜#n)と、レンジング領域と、が含まれる。上り信号フレーム250のレンジング領域は、レンジング(たとえば図3参照)を行うための期間である。なお、レンジング領域は、すべての周期の上り信号フレーム250に含まれていなくてもよく、少なくとも一部の上り信号フレーム250に含まれていればよい。
OLT210は、OLT210における受信タイミングが上り信号フレーム250のようになるように、ONU231〜23nの各送信タイミングを決定し、決定した各送信タイミングをそれぞれONU231〜23nへ通知する。送信タイミングの通知には、たとえば下りの光信号(たとえば図2−2の連続信号211)を用いることができる。
ここでは、ONU231〜23nは、OLT210との間の伝搬距離(たとえばファイバ長)が均一ではない。このため、OLT210によって受信される実際のバースト信号241〜24nは、たとえば図2−2に示すように、不均一なレベルとなる。また、OLT210は、ONU231〜23nとの間の伝搬距離の差に基づいて、OLT210における受信タイミングが上り信号フレーム250のようになるように、ONU231〜23nの各送信タイミングを決定してもよい。
(レンジング)
図3は、レンジングの一例を示すシーケンス図である。ここではONU231とOLT210との間のレンジングについて説明するが、ONU232〜23nとOLT210との間のレンジングについても同様である。以下の各ステップによる信号の送受信は、たとえばスターカプラ220を介して行われる。
図3に示すように、まず、ONU231がOLT210において未登録の状態においてONU231が起動する(ステップS301)と、OLT210が、ステップS301において起動したONU231への送出許可を送信する(ステップS302)。つぎに、ONU231が、登録要求をOLT210へ送信する(ステップS303)。
つぎに、OLT210が、ステップS302によって送出許可を送信してから、ステップS303において登録要求を受信するまでにかかった時間に基づいて、OLT210とONU231との間の伝搬遅延時間を算出する(ステップS304)。伝搬遅延時間は、たとえばOLT210とONU231との間の光信号の伝搬にかかる時間である。たとえば、伝搬遅延時間は、送出許可を送信してから登録要求を受信するまでにかかった時間を2により除算することによって算出することができる。
または、OLT210は、ステップS304において、OLT210とONU231との間の伝搬距離を算出してもよい。OLT210とONU231との間の伝搬距離は、OLT210とONU231との間の伝搬遅延時間に光速度(たとえば30万[km/s])を乗じることによって算出することができる。
つぎに、OLT210は、ONU231に対してID(たとえばLogical Link ID)を割り当てる(ステップS305)。ステップS305において割り当てられるIDは、たとえば、図2−1,図2−2に示した#1〜#nのいずれかである。
つぎに、OLT210は、ステップS305によって割り当てたIDを含む登録通知をONU231へ送信する(ステップS306)。つぎに、ONU231は、登録通知確認をOLT210へ送信し(ステップS307)、一連のレンジングを終了する。
以上の各ステップにより、OLT210は、ONU231との間の伝搬遅延時間(または伝搬距離)を算出するとともに、ONU231に対してIDを割り当てて通知することができる。
OLT210は、ONU231〜23nとの間のレンジングのステップS304によって算出したONU231〜23nの各伝搬遅延時間に基づいて、バースト信号241〜24nが衝突しないONU231〜23nの各送信タイミングを算出する。そして、OLT210は、算出した各送信タイミングを、レンジングのステップS305によってONU231〜23nに割り当てた各IDと対応付けて、たとえば下り信号によってONU231〜23nへ通知する。
ONU231〜23nのそれぞれは、レンジングのステップS306によって通知されたIDと、OLT210によって通知されたIDごとの送信タイミングと、に基づいて、自身の送信タイミングを取得することができる。ONU231〜23nのそれぞれは、取得した自身の送信タイミングによってそれぞれバースト信号241〜24nを送信することにより、上り方向において互いに衝突しないようにすることができる。
(上り信号フレーム)
図4は、上り信号フレームの一例を示す図である。図4に示す上り信号フレーム250は、図2−2に示した上り信号フレーム250の一例である。図4に示すように、上り信号フレーム250は、たとえば1フレームあたり1[ms]の信号フレームである。上り信号フレーム250には、たとえばデータ領域411と、レンジング領域412と、が含まれている。
データ領域411は、ONU231〜23nからの上り信号を送信する領域(#1〜#n)である。データ領域411の長さはたとえば900[μs]である。レンジング領域412は、図3に示したレンジングを行う領域である。レンジング領域412の長さはたとえば100[μs]である。レンジング領域412においては、ONU231〜23nからの上り信号は送信されない。
データ領域401は、データ領域411の先頭のONU231(#1)が上り信号を送信する領域を示している。データ領域401には、たとえば、無信号領域G(Guard Time)と、クロック同期用領域PR(Preamble)と、バイト同期用領域DL(Delimiter)と、情報領域PL(Payload)と、が含まれている。ONU232〜23n(#2〜#n)が上り信号を送信するデータ領域もデータ領域401と同様である。
(OLTの構成)
図5は、OLTの構成の一例を示す図である。図5において、図2−1または図2−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図5に示すOLT210は、図2−1,図2−2に示したOLT210の一例である。図5に示すように、OLT210は、たとえば、主信号送出部501と、試験光送出部502と、WDM503と、受信部504と、診断部506と、フレーム制御部507と、を備えている。
図1−1〜図1−4に示した波長多重部111は、たとえばWDM503によって実現することができる。図1−1〜図1−4に示した制御部112は、たとえばフレーム制御部507によって実現することができる。図1−1〜図1−4に示した試験光送出部113は、たとえば試験光送出部502によって実現することができる。
図1−1〜図1−4に示した受光部114および測定部115は、たとえば受信部504によって実現することができる。図1−1〜図1−4に示した出力部116は、たとえば診断部506によって実現することができる。図1−1〜図1−4に示した信号光送出部117は、たとえば主信号送出部501によって実現することができる。図1−3,図1−4に示した検出部118は、たとえばフレーム制御部507によって実現することができる。
主信号送出部501は、下りの主信号をWDM503へ送出する。主信号送出部501が送出する主信号は、波長λ1(たとえば1.57[μm])の光信号である。また、主信号送出部501は、フレーム制御部507から出力される上りフレーム情報を、WDM503へ送出する主信号に格納する。これにより、ONU231〜23nに対してそれぞれの上り信号の送信タイミングを通知することができる。主信号送出部501の構成については後述する(たとえば図6参照)。
試験光送出部502は、フレーム制御部507から通知されるタイミングによって、試験光をWDM503へ送出する。試験光送出部502が送出する試験光は、たとえば、波長λ2(たとえば1.27[μm])のパルス光である。試験光送出部502の構成については後述する(たとえば図7参照)。
WDM503(Wavelength Division Multiplexing)は、主信号送出部501から送出される波長λ1の主信号と、試験光送出部502から出力された波長λ2の試験光と、を波長多重してスターカプラ220へ送出する。
また、WDM503は、スターカプラ220から送出された光のうちの、波長λ2の光を受信部504へ送出する。これにより、ONU231〜23nからのバースト信号241〜24nを試験光強度測定部505へ送出することができる。また、試験光送出部502からスターカプラ220へ送出された試験光のOLT210への反射光を受信部504へ送出することができる。
受信部504は、WDM503から送出されたバースト信号241〜24nを受信する。また、受信部504は、試験光強度測定部505を備えている。試験光強度測定部505は、WDM503から送出された試験光の反射光の強度を測定する。試験光強度測定部505は、強度の測定結果を診断部506へ出力する。受信部504の構成については後述する(たとえば図8−1〜図9参照)。
診断部506は、試験光強度測定部505から出力される強度の測定結果に基づいて、PONシステム200の伝送路における障害を診断し、診断結果を出力する。また、たとえばフレーム制御部507は試験(OTDR)を行う期間を診断部506へ通知し、診断部506は、通知された期間において診断を行ってもよい。診断部506の構成については後述する(たとえば図15参照)。
フレーム制御部507は、上りフレームを制御することにより、ONU231〜23nからの光信号の各送信タイミングを制御する。フレーム制御部507は、ONU231〜23nからの光信号の各送信タイミングを示す上りフレーム情報を主信号送出部501へ出力する。また、フレーム制御部507は、一部の上りフレームにOTDRを行うためのOTDR領域(試験期間)を設定する。フレーム制御部507は、設定したOTDR領域を示すOTDR制御信号(たとえば図18−1,図18−2参照)を試験光送出部502へ出力する。また、フレーム制御部507は、OTDR制御信号を診断部506へも出力してもよい。
(主信号送出部の構成)
図6は、主信号送出部の構成の一例を示す図である。図6に示す主信号送出部501は、図5に示した主信号送出部501の一例である。図6に示すように、主信号送出部501は、たとえば、送出データ生成部601と、インターフェイス回路602と、変調回路603と、バイアス電流制御回路604と、LD605と、変調素子606と、を備えている。
送出データ生成部601は、主信号によって送出するデータ(電気信号)を生成する。また、送出データ生成部601は、フレーム制御部507(たとえば図5参照)から出力された上りフレーム情報を、生成するデータに格納する。送出データ生成部601は、たとえばOLTユニットの機能として実現することができる。送出データ生成部601は、生成したデータをインターフェイス回路602へ出力する。
インターフェイス回路602は、送出データ生成部601から出力されたデータを受信する。そして、インターフェイス回路602は、受信したデータを変調回路603へ出力する。変調回路603は、インターフェイス回路602から出力されたデータに基づく駆動信号を変調素子606へ出力する。
バイアス電流制御回路604は、LD605へ供給するバイアス電流を制御することにより、LD605の光出力パワーの安定化を行う。LD605(Laser Diode:レーザダイオード)は、波長λ1の光を生成して変調素子606へ出力する。LD605によって出力される光は、たとえばCW光(Continuous Wave:連続光)である。
変調素子606は、変調回路603から出力された駆動信号によって、LD605から出力された光を強度変調する。変調素子606は、強度変調した光(波長λ1)を主信号としてWDM503(たとえば図5参照)へ送出する。変調素子606には、たとえば、EA(Electro Absorption:電界吸収)型の変調器や、LN(LiNbO3:ニオブ酸リチウム)を用いた変調器を用いることができる。
なお、ここでは変調素子606によって生成した光を変調素子606によって変調する外部変調方式の構成について説明したが、LD605の駆動信号によって光を変調する直接変調方式の構成とすることもできる。
(試験光送出部の構成)
図7は、試験光送出部の構成の一例を示す図である。図7に示す試験光送出部502は、図5に示した試験光送出部502の一例である。図7に示すように、試験光送出部502は、たとえば、同期回路701と、パルス生成回路702と、変調回路703と、バイアス電流制御回路704と、LD705と、を備えている。
同期回路701には、OTDR領域を示すOTDR制御信号(たとえば図18−1,図18−2参照)がフレーム制御部507(たとえば図5参照)から入力される。同期回路701は、入力されたOTDR制御信号に基づいて、OTDR領域の開始時刻になると、パルス生成回路702へトリガ信号を出力する。
パルス生成回路702は、同期回路701からトリガ信号が出力されると、電気信号のパルスを生成して変調回路703へ出力する。変調回路703は、パルス生成回路702から出力されたパルスに基づく駆動信号をLD705へ出力する。
バイアス電流制御回路704は、LD705へ供給するバイアス電流を制御することにより、LD705の光出力パワーの安定化を行う。LD705は、変調回路703から出力される駆動信号に応じた強度により、波長λ2の光を生成し、生成した光を試験光としてWDM503(たとえば図5参照)へ送出する。これにより、OTDR領域の開始時刻に、波長λ2のパルス光を試験光として送出することができる。
(受信部の構成)
図8−1は、受信部の構成の一例を示す図である。図8−1に示す受信部504は、図5に示した受信部504の一例である。図8−1に示すように、受信部504は、たとえば、バイアス電圧制御回路811と、PD812と、TIA813と、ポストアンプ814と、インターフェイス回路815と、試験光強度測定部505と、を備えている。また、受信部504は、主信号検出回路816をさらに備えていてもよい。
バイアス電圧制御回路811は、PD812に対してバイアス電圧(逆バイアス)を供給する。バイアス電圧制御回路811が供給するバイアス電圧は、PD812が受光している光の強度に応じて変化する。
PD812(Photo Diode:フォトダイオード)は、WDM503から送出された波長λ2の光を受光する。PD812が受光する光には、ONU231〜23nからのバースト信号241〜24nや、試験光送出部502から送出された試験光の反射光などがある。PD812は、受光した光の強度を示す電流信号をTIA813へ出力する。PD812には、たとえばAPD(Avalanche Photo Diode:アバランシェフォトダイオード)やPINフォトダイオードなどを用いることができる。
試験光強度測定部505(たとえば図5参照)は、バイアス電圧制御回路811からPD812へ供給されるバイアス電圧の電流量を測定することにより、PD812が受光している試験光の強度を測定する。試験光強度測定部505は、強度の測定結果を示す試験光強度信号を診断部506(たとえば図5参照)へ出力する。試験光強度測定部505の構成については後述する(たとえば図8−2参照)。
TIA813(TransImpedance Amplifier:インピーダンス変換増幅器)は、PD812から出力された電流信号を電圧信号に変換する。TIA813は、変換した電圧信号をポストアンプ814へ出力する。
ポストアンプ814は、TIA813から出力された電圧信号を、インターフェイス回路815の所定のインターフェイス振幅となるように増幅する。そして、ポストアンプ814は、増幅した電圧信号をインターフェイス回路815へ出力する。
インターフェイス回路815は、ポストアンプ814から出力された電圧信号を受信する。そして、インターフェイス回路815は、受信した電圧信号を、ONU231〜23nから送信された上り方向の主信号として出力する。
主信号検出回路816は、たとえば、ポストアンプ814によって増幅される電圧信号の電圧に基づいて、ONU231〜23nの少なくともいずれかからの主信号の有無を検出する。主信号検出回路816は、検出結果を示す主信号検出信号(たとえば図18−1,図18−2参照)を出力する。
図8−2は、図8−1に示した試験光強度測定部の構成の一例を示す図である。図8−2に示す試験光強度測定部505は、図8−1に示した試験光強度測定部505の一例である。図8−2に示すように、図8−1に示した試験光強度測定部505は、たとえば、抵抗821,822と、トランジスタ823,824と、抵抗825と、を備えるカレントミラー回路である。
抵抗821は、一端がバイアス電圧制御回路811に接続され、他端がトランジスタ823のエミッタに接続されている。抵抗822は、一端がバイアス電圧制御回路811に接続され、他端がトランジスタ824のエミッタに接続されている。
トランジスタ823,824は、たとえば、BPT(Bipolar Transistor:バイポーラトランジスタ)である。トランジスタ823は、エミッタが抵抗821に接続され、コレクタがPD812に接続され、ベースがトランジスタ824のベースに接続されている。また、トランジスタ823のコレクタおよびベースは互いに接続されている。トランジスタ824は、エミッタが抵抗822に接続され、コレクタが抵抗825に接続され、ベースがトランジスタ823のベースに接続されている。
抵抗825は、一端がトランジスタ824のコレクタに接続され、他端が接地(GND)されている。トランジスタ824のコレクタと抵抗825との間に流れる電流は、試験光強度信号として診断部506へ出力される。
図9は、受信部の変形例を示す図である。図9において、図8−1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図9に示す受信部504は、図8−1,図8−2に示した受信部504の変形例である。図9に示すように、受信部504は、カプラ910と、試験光強度測定部505と、主信号受信部930と、を備えていてもよい。
カプラ910は、WDM503(たとえば図5参照)から送出された波長λ2の光を分岐する。カプラ910は、分岐した光をそれぞれ試験光強度測定部505および主信号受信部930へ出力する。
試験光強度測定部505は、バイアス電圧制御回路911と、PD912と、TIA913と、アンプ914と、を備えている。バイアス電圧制御回路911は、PD912に対してバイアス電圧(逆バイアス)を供給する。
PD912は、カプラ910から出力された光を受光し、受光した光の強度を示す電流信号をTIA913へ出力する。PD912には、たとえばAPDやPINフォトダイオードなどを用いることができる。
TIA913は、PD912から出力された電流信号を電圧信号に変換する。TIA913は、変換した電圧信号をアンプ914へ出力する。アンプ914は、TIA913から出力された電圧信号を増幅する。そして、アンプ914は、増幅した電圧信号を試験光強度信号として診断部506(たとえば図5参照)へ出力する。
主信号受信部930は、図8−1に示した、バイアス電圧制御回路811と、PD812と、TIA813と、ポストアンプ814と、インターフェイス回路815と、主信号検出回路816と、を備えている。
このように、カプラ910によって入力光を分岐することにより、試験光強度測定部505を主信号受信部930とは別の構成としてもよい。これにより、たとえば、試験光強度測定部505のPD912を、主信号受信部930のPD812よりも高感度にし、微弱な試験光の反射光の強度をより精度よく測定することが可能になる。たとえば、PD912にAPDを用いる場合は、APDのM値を調整することによってPD912を高感度にすることが可能である。
(フレーム制御部の構成)
図10は、フレーム制御部の構成の一例を示す図である。図10に示すフレーム制御部507は、図5に示した試験光強度測定部505の一例である。図10に示すように、フレーム制御部507は、たとえば、遅延情報取得部1001と、障害伝送路特定部1002と、OTDR領域制御部1003と、フレーム構成決定部1004と、制御信号生成部1005と、を備えている。
遅延情報取得部1001は、ONU231〜23nのそれぞれについて、OLT210との間の伝送路の伝搬遅延時間を示す遅延情報を取得する。遅延情報は、たとえば、図3に示したレンジングによって取得することができる。または、遅延情報をあらかじめOLT210のメモリに記憶しておき、遅延情報取得部1001はメモリに記憶された遅延情報を取得してもよい。遅延情報取得部1001は、取得した遅延情報をOTDR領域制御部1003へ出力する。
障害伝送路特定部1002は、ONU231〜23nとOLT210との間の各伝送路における障害(たとえば回線断)の発生を検出するとともに、障害が発生した伝送路を特定する。障害伝送路特定部1002は、特定した伝送路を示す障害伝送路情報をOTDR領域制御部1003へ出力する。障害伝送路特定部1002から出力される障害伝送路情報は、たとえばOLT210のユーザにも出力されるようにしてもよい。
障害伝送路特定部1002は、PONシステムの機能としてOLT210が有しているOAM機能や、光入力パワーによる主信号の検出機能などによって実現することができる。たとえば、OAM機能を用いて障害伝送路特定部1002を実現する場合は、ONU231〜23nのそれぞれは、上り信号の情報領域(たとえば図4に示したPL)に、自装置の各種情報を格納する。OLT210は、上り信号に格納された各種情報を取得することにより、ONU231〜23nの状態を監視する。これにより、回線断などの障害が発生した場合に、ONU231〜23nのうちの障害が発生した伝送路に対応するONUを特定することができる。
また、光入力パワーによる主信号の検出機能を用いて障害伝送路特定部1002を実現する場合は、たとえば図8−1に示した主信号検出回路816から出力される主信号検出信号に基づいて、障害の発生を検出し、障害が発生した伝送路を特定することができる。
OTDR領域制御部1003は、フレーム構成決定部1004によって決定される上りフレームに含まれるOTDR領域の有無および長さを制御する。具体的には、OTDR領域制御部1003は、OTDRによる試験の実行タイミングを決定する。
たとえば、OTDR領域制御部1003は、障害伝送路特定部1002から出力される障害伝送路情報に基づいて、障害が発生しているか否かを判断する。そして、OTDR領域制御部1003は、障害が発生していない場合(通常時)は、OTDRによる試験の実行タイミングを、定期的なタイミングに決定する。定期的なタイミングは、たとえば、定期的な上りフレームにおいて、N回(Nは2以上の自然数)に1回の上りフレームのタイミングである。
また、OTDR領域制御部1003は、障害が発生した場合は、OTDRによる試験の実行タイミングを、たとえば次回の上りフレームに決定する。OTDR領域制御部1003は、決定したOTDRによる試験の実行タイミングをフレーム構成決定部1004へ通知する。
また、OTDR領域制御部1003は、実行タイミングを決定したOTDRによる試験について、OTDR領域の長さを決定する。OTDR領域制御部1003は、決定したOTDRによる試験の実行タイミングとともに、OTDR領域の長さをフレーム構成決定部1004へ通知する。
たとえば、OTDR領域制御部1003は、障害が発生していない場合(通常時)の定期的なOTDR領域については、遅延情報取得部1001から出力される遅延情報を参照する。そして、OTDR領域制御部1003は、ONU231〜23nのOLT210との間の各伝搬遅延時間のうちの最も長い伝搬遅延時間に基づいてOTDR領域の長さを決定する。
たとえば、OTDR領域制御部1003は、最も長い伝搬遅延時間の2倍の長さを通常時のOTDR領域の長さとして決定する。これにより、OLT210が送出した試験光が、ONU231〜23nのすべての伝送路を往復してOLT210へ戻ってくるまでの時間をOTDR領域として確保することができる。
また、OTDR領域制御部1003は、障害発生時のOTDR領域については、遅延情報が示す各伝搬遅延時間のうちの、障害が発生した伝送路に対応する伝搬遅延時間を取得する。そして、OTDR領域制御部1003は、取得した伝搬遅延時間の2倍の長さを障害発生時のOTDR領域の長さとして決定する。これにより、OLT210が送出した試験光が、各伝送路のうちの障害が発生した伝送路を往復してOLT210へ戻ってくるまでの時間をOTDR領域として確保することができる。
フレーム構成決定部1004は、上りフレームの構成を決定する。具体的には、フレーム構成決定部1004は、上りフレームごとに、たとえば図4に示したデータ領域411を決定する。また、フレーム構成決定部1004は、レンジングを行う期間に対応する上りフレームについては、図4に示したレンジング領域412を含むように上りフレームの構成を決定する。
また、フレーム構成決定部1004は、OTDR領域制御部1003から通知された実行タイミングに対応する上りフレームについては、OTDR領域(たとえば図11−1,図11−2参照)を含むように上りフレームの構成を決定する。また、フレーム構成決定部1004は、実行タイミングとともにOTDR領域の長さがOTDR領域制御部1003から通知された場合は、OTDR領域の長さが、通知された長さになるように上りフレームの構成を決定する。
フレーム構成決定部1004は、上りフレームの構成の決定結果(たとえば図4,図11−1,図11−2参照)を示す上りフレーム情報を主信号送出部501へ出力する。また、フレーム構成決定部1004は、さらに、上りフレーム情報をOLT210のメモリ(たとえば図13に示す上りフレーム情報記憶部1305)に記憶しておいてもよい。また、フレーム構成決定部1004は、上りフレームの構成の決定結果に基づいて、OTDR領域の期間を制御信号生成部1005へ通知する。
制御信号生成部1005は、フレーム構成決定部1004から通知されたOTDR領域の期間を示すOTDR制御信号を、試験光送出部502および診断部506へ出力する。図10に示したフレーム制御部507は、たとえばFPGA(Field Programmable Gate Array)やDSP(Digital Signal Processor)などのデジタル回路によって実現することができる。
(OTDR領域を含む上りフレームの構成例)
図11−1は、OTDR領域を含む上りフレームの構成例1を示す図である。図11−1において、図4に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図11−1においては、OTDR領域制御部1003からフレーム構成決定部1004へ通知されたOTDRによる試験の実行タイミングが、レンジング領域412を含む上り信号フレーム250のタイミングであった場合について説明する。
この場合は、フレーム構成決定部1004は、図11−1に示すように、上り信号フレーム250に、データ領域411と、OTDR領域1101と、レンジング領域412と、を格納する。OTDR領域1101の領域長1102は、OTDR領域制御部1003からフレーム構成決定部1004へ通知されたOTDR領域1101の長さとする。
図11−2は、OTDR領域を含む上りフレームの構成例2を示す図である。図11−2において、図11−1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図11−2においては、OTDR領域制御部1003からフレーム構成決定部1004へ通知されたOTDRによる試験の実行タイミングが、レンジング領域412を含まない上り信号フレーム250のタイミングであった場合について説明する。
この場合は、フレーム構成決定部1004は、図11−2に示すように、上り信号フレーム250に、データ領域411と、OTDR領域1101と、を格納する。OTDR領域1101の領域長1102は、OTDR領域制御部1003からフレーム構成決定部1004へ通知されたOTDR領域1101の長さとする。
図12−1は、比較的短いOTDR領域を含む上りフレームの構成例を示す図である。図12−1に示す上り信号フレーム250は、比較的短いOTDR領域1101を含む上り信号フレーム250の一例である。たとえば、ONU231において障害が発生した場合は、フレーム制御部507は、ONU231とOLT210との間の伝搬遅延時間に基づいてOTDR領域1101の長さを決定する。一例として、ONU232とOLT210との間の伝搬距離が5[km]であるとする。
この場合は、ONU231とOLT210との間の往復の伝搬距離は5×2=10[km]であり、光速を約30万[km/s]とすると、往復の伝搬遅延時間は10[km]÷30万[km/s]≒33[μs]となる。したがって、フレーム制御部507は、OTDR領域1101の領域長1102を33[μs]とする。
図12−2は、比較的長いOTDR領域を含む上りフレームの構成例を示す図である。図12−2に示す上り信号フレーム250は、比較的長い伝搬距離に基づいて領域長1102を決定した上り信号フレーム250の一例である。たとえば、ONU231〜23nのいずれにおいても障害が発生していない場合は、フレーム制御部507は、ONU231〜23nとOLT210との間の各伝搬遅延時間のうちの最も長い伝搬遅延時間に基づいてOTDR領域1101の長さを決定する。一例として、ONU231〜23nとOLT210との間の各伝搬距離のうちの最も長い伝搬距離は、ONU232とOLT210との間の伝搬距離が20[km]であるとする。
この場合は、ONU232とOLT210との間の往復の伝搬距離は20×2=40[km]であり、光速を約30万[km/s]とすると、往復の伝搬遅延時間は40[km]÷30万[km/s]≒133[μs]となる。したがって、フレーム制御部507は、OTDR領域1101の領域長1102を133[μs]とする。
このように、OTDRによる試験を行う場合は、OTDR領域1101を含む上り信号フレーム250を示す上りフレーム情報がONU231〜23nへ送信される。そして、ONU231〜23nは、上りフレーム情報が示すOTDR領域1101においては上り信号を送信しない。一方、OLT210は、OTDR領域1101において試験光を送出し、送出した試験光の反射光に基づく伝送路の診断を行う。また、OLT210は、OTDR領域1101においても下り信号の送出は継続する。
(障害伝送路特定部の構成)
図13は、障害伝送路特定部の構成の一例を示す図である。図13に示す障害伝送路特定部1002は、図10に示した障害伝送路特定部1002の一例である。図13に示すように、障害伝送路特定部1002は、たとえば、アンプ1301と、ピーク検出回路1302と、閾値記憶部1303と、比較回路1304と、上りフレーム情報記憶部1305と、特定回路1306と、を備えている。
アンプ1301には、主信号受信部930のTIA813からポストアンプ814へ出力される電圧信号が入力される。アンプ1301は、入力された電圧信号を増幅し、増幅した電圧信号をピーク検出回路1302へ出力する。
ピーク検出回路1302は、アンプ1301から出力された電圧信号のピーク値を検出する。ピーク検出回路1302は、検出したピーク値を比較回路1304へ出力する。閾値記憶部1303には、所定の閾値が記憶されている。
比較回路1304は、ピーク検出回路1302から出力されたピーク値と、閾値記憶部1303に記憶された閾値と、を比較する。そして、比較回路1304は、ピーク値が閾値を下回った場合に、障害の発生を検出したことを示す障害検出信号を特定回路1306へ出力する。
上りフレーム情報記憶部1305には、たとえば、フレーム制御部507のフレーム構成決定部1004から出力された上りフレーム情報が記憶されている。
特定回路1306は、比較回路1304から障害検出信号が出力されると、上りフレーム情報記憶部1305に記憶された上りフレーム情報に基づいて、障害が発生した伝送路を特定する。具体的には、特定回路1306は、上り信号フレーム250のデータ領域411のうちの、障害検出信号が出力された時刻に対応するID(#1〜#nのいずれか)を特定する。
これにより、ONU231〜23nとの間の各伝送路のうちのいずれの伝送路において障害が発生したかを特定することができる。特定回路1306は、特定した伝送路を示す障害伝送路情報をOTDR領域制御部1003(たとえば図10参照)へ出力する。障害伝送路情報は、たとえば#1〜#nのいずれかを示すIDである。
図14は、障害伝送路特定部の変形例を示す図である。図14において、図13に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図14に示すように、障害伝送路特定部1002は、電流モニタ回路1401と、閾値記憶部1303と、比較回路1304と、上りフレーム情報記憶部1305と、特定回路1306と、を備えていてよい。
電流モニタ回路1401は、主信号受信部930のバイアス電圧制御回路811からPD812へ供給されるバイアス電圧の電流値を測定する。電流モニタ回路1401は、測定した電流値を比較回路1304へ出力する。比較回路1304は、電流モニタ回路1401から出力された電流値と、閾値記憶部1303に記憶された閾値と、を比較する。そして、比較回路1304は、電流値が閾値を下回った場合に、障害の発生を検出したことを示す障害検出信号を特定回路1306へ出力する。
図13,図14に示したように、障害伝送路特定部1002は、入力光パワーモニタ機能によって実現することができる。
(診断部の構成)
図15は、診断部の構成の一例を示す図である。図15に示す診断部506は、図5に示した診断部506の一例である。図15に示すように、診断部506は、たとえば、同期回路1501と、A/D変換部1502と、メモリ1503と、比較回路1504と、判定回路1505と、を備えている。
同期回路1501は、フレーム制御部507から出力されたOTDR制御信号に基づいて、A/D変換部1502のサンプリング期間を示すサンプリング制御信号をA/D変換部1502へ出力する。A/D変換部1502のサンプリング期間は、たとえば、OTDR制御信号が示すOTDR領域から、OTDR領域の先頭における試験光の送出期間を除いた期間である(たとえば図18−1,図18−2参照)。
A/D変換部1502は、試験光強度測定部505から出力された試験光強度信号を、同期回路1501からのサンプリング制御信号が示すサンプリング期間においてサンプリングしてデジタル信号に変換する。A/D変換部1502は、デジタル信号に変換した強度を、たとえば現在時刻と対応付けてメモリ1503へ出力する。
メモリ1503は、通常時のOTDRのサンプリング期間においてA/D変換部1502から出力された時刻ごとの強度と、障害発生時のOTDRのサンプリング期間においてA/D変換部1502から出力された時刻ごとの強度と、をそれぞれ記憶する。
たとえば、診断部506はメモリ1503を制御するメモリ制御回路を備えており、メモリ制御回路は、障害伝送路特定部1002から障害検出信号を取得する。そして、メモリ制御回路は、取得した障害検出信号に基づいて、A/D変換部1502から出力された時刻ごとの強度を記憶するメモリ1503の記憶領域が、障害が発生していない通常時と障害発生時とで異なるようにメモリ1503を制御する。これにより、通常時の試験光の反射光の強度測定結果と、障害発生時の試験光の反射光の強度測定結果と、をメモリ1503に記憶させることができる。
比較回路1504は、通常時の試験光の反射光の強度測定結果と、障害発生時の試験光の反射光の強度測定結果と、をメモリ1503から取得する。そして、比較回路1504は、取得した各強度測定結果を比較し、比較結果を判定回路1505へ出力する。たとえば、比較回路1504は、OTDR領域の開始時刻からの経過時間ごとに、通常時の強度測定結果と、障害発生時の強度測定結果と、の差分を算出する。そして、比較回路1504は、算出した差分が閾値を超えた経過時間を判定回路1505へ出力する。
判定回路1505は、比較回路1504から出力された比較結果に基づいて、障害が発生した伝送路のうちの障害が発生した地点を判定する。たとえば、判定回路1505から出力された経過時間は、障害が発生した地点とOLT210との間の試験光の往復の伝搬遅延時間を示している。
したがって、判定回路1505は、判定回路1505から出力された経過時間の半分の時間に光速度を乗じることにより、障害が発生した地点とOLT210との間の伝搬距離を判定することができる。判定回路1505は、算出結果を診断結果として出力する。判定回路1505から出力される診断結果はたとえばOLT210のユーザに出力される。
これにより、障害伝送路特定部1002から出力される障害伝送路情報と、判定回路1505から出力される診断結果と、によって、いずれの伝送路のいずれの地点において障害が発生したかを特定することが可能になる。
(OLTの動作)
図16は、OLTの動作の一例を示すフローチャートである。OLT210は、たとえば以下の各ステップを実行する。まず、OLT210は、ONU231〜23nとの間のいずれかの伝送路における障害の発生を検出したか否かを判断する(ステップS1601)。障害の発生を検出していない場合(ステップS1601:No)は、OLT210は、定期的なOTDR時刻になったか否かを判断する(ステップS1602)。
ステップS1602において、定期的なOTDR時刻になっていない場合(ステップS1602:No)は、OLT210は、ステップS1601へ戻る。定期的なOTDR時刻になった場合(ステップS1602:Yes)は、OLT210は、試験光を送出する(ステップS1603)。つぎに、OLT210は、ステップS1603によって送出された試験光の反射光の強度R1を測定する(ステップS1604)。
つぎに、OLT210は、ステップS1604によって測定した強度R1を、通常時の強度測定結果としてメモリ1503に記憶する(ステップS1605)。つぎに、OLT210は、ステップS1603によって試験光を送出してから、時間T1が経過したか否かを判断する(ステップS1606)。時間T1は、たとえば、ONU231〜23nとOLT210との間の各伝搬遅延時間のうちの最も長い伝搬遅延時間の2倍(往復の伝搬遅延時間)である。
ステップS1606において、時間T1が経過していない場合(ステップS1606:No)は、OLT210は、ステップS1604へ戻る。時間T1が経過した場合(ステップS1606:Yes)は、OLT210は、ステップS1601へ戻る。
ステップS1601において、障害の発生を検出した場合(ステップS1601:Yes)は、OLT210は、障害が発生した伝送路の伝搬遅延時間に基づく時間T2を算出する(ステップS1607)。時間T2は、たとえば、障害が発生した伝送路の伝搬遅延時間の2倍(往復の伝搬遅延時間)である。つぎに、OLT210は、試験光を送出する(ステップS1608)。つぎに、OLT210は、ステップS1608によって送出された試験光の反射光の強度R2を測定する(ステップS1609)。
つぎに、OLT210は、ステップS1609によって測定した強度R2を、障害発生時の強度測定結果としてメモリ1503に記憶する(ステップS1610)。つぎに、OLT210は、ステップS1608によって試験光を送出してから、ステップS1607によって算出した時間T2が経過したか否かを判断する(ステップS1611)。時間T2が経過していない場合(ステップS1611:No)は、OLT210は、ステップS1609へ戻る。
ステップS1611において、時間T2が経過した場合(ステップS1611:Yes)は、OLT210は、ステップS1605,S1610によって記憶した強度R1,R2の比較に基づいて、障害発生地点までの伝搬距離を算出する(ステップS1612)。つぎに、OLT210は、ステップS1612によって算出した伝搬距離を診断結果として出力し(ステップS1613)、ステップS1601へ戻る。
以上の各ステップにより、通常時のOTDRによる強度測定結果と、障害発生時のOTDRによる強度測定結果と、の差分に基づいて、OLT210から障害発生地点までの伝搬距離を特定することができる。
(主信号受信部の変形例)
図17は、主信号受信部の変形例を示す図である。図17において、図8−1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図17に示すように、主信号受信部930は、マスク回路1701をさらに備えていてもよい。
主信号検出回路816は、主信号検出信号をマスク回路1701へ出力する。マスク回路1701には、主信号検出回路816からの主信号検出信号と、フレーム制御部507からのOTDR制御信号と、が入力される。マスク回路1701は、主信号検出回路816からの主信号検出信号を、OTDR制御信号が示すOTDR領域の期間は出力せず(マスク)、OTDR領域の期間以外は出力する(たとえば図18−1,図18−2参照)。
これにより、上り方向の主信号が送信されないOTDR領域において、OLT210が送出した試験光の反射光が主信号として主信号検出回路816によって誤って検出されても、誤った検出結果を示す主信号検出信号が出力されることを回避することができる。
(通常時におけるOLTの動作タイミング)
図18−1は、通常時におけるOLTの動作タイミングの一例を示す図である。図18−1の横軸は、時間の推移を示している。上りフレーム1810は、フレーム制御部507から出力される上りフレーム情報が示す上りフレームを示している。上りフレーム1810のデータ領域1811,1813は、ONU231〜23nがバースト信号241〜24nを送信する期間である。図18−1に示す例では、時刻t1〜t2がデータ領域1811となっており、時刻t6以降がデータ領域1813となっている。
上りフレーム1810のOTDR領域1812は、OLT210が試験光を送出し、試験光の反射光に基づいて伝送路の障害を診断する期間である。通常時におけるOTDR領域1812の長さは、ONU231〜23nとOLT210との間の各伝搬遅延時間のうちの最も長い伝搬遅延時間の2倍に相当する時間T1である。図18−1に示す例では、時刻t2〜t6がOTDR領域1812となっている。
OTDR制御信号1820は、フレーム制御部507から出力されるOTDR制御信号を示している。OTDR制御信号1820は、上りフレーム1810のOTDR領域1812の期間においてHighとなり、OTDR領域1812ではない期間においてはLowとなる信号である。
試験光1830は、試験光送出部502から送出される試験光を示している。試験光1830は、OTDR制御信号1820がLowからHighになるタイミングで送信されるパルス信号である。
サンプリング制御信号1840は、診断部506の同期回路1501(たとえば図15参照)から出力されるサンプリング制御信号を示している。サンプリング制御信号1840は、OTDR制御信号1820において、LowからHighになるタイミングを、試験光1830の送出期間だけ遅らせた信号である。図18−1に示す例では、サンプリング制御信号1840は、時刻t2より後の時刻t3においてLowからHighになり、時刻t6においてHighからLowになる信号である。
主信号1850は、たとえば図8−1に示したインターフェイス回路815から出力される、OLT210によって受信された上りの主信号を示している。データ領域1811,1813の期間においては、ONU231〜23nからのバースト信号241〜24nが送信されるため、主信号1850が正常に出力される。一方、OTDR領域1812の期間においては、ONU231〜23nからのバースト信号241〜24nが送信されず、OLT210が送出した試験光が受信されるため、主信号1850は不定状態となる。
主信号検出信号1860は、たとえば図8−1,図17に示した主信号検出回路816から出力される主信号検出信号を示している。データ領域1811,1813の期間においては、ONU231〜23nからのバースト信号241〜24nが送信されるため、主信号検出信号1860はHighとなる。一方、OTDR領域1812の期間においては、ONU231〜23nからのバースト信号241〜24nが送信されず、OLT210が送出した試験光が受信されるため、主信号検出信号1860は不定状態となる。
主信号検出信号1870は、たとえば図17に示したマスク回路1701から出力される主信号検出信号を示している。マスク回路1701は、主信号検出信号1860を、OTDR領域1812の期間だけマスクして出力する。したがって、主信号検出信号1870は、主信号検出信号1860のうちのOTDR領域1812の期間がLowになった信号となる。
強度測定結果1880は、試験光強度測定部505により測定され、メモリ1503に記憶された試験光の反射光の強度を示している。強度測定結果1880の縦軸は、試験光の反射光の強度(反射光強度)を示している。強度測定結果1880は、サンプリング制御信号1840が示すサンプリング時間1881において得られる。
図18−2は、障害検出時におけるOLTの動作タイミングの一例を示す図である。図18−2において、図18−1に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図18−2に示すように、障害検出時のOTDR領域1812は、ONU231〜23nのうちの障害が発生したONUとOLT210との間の伝搬遅延時間の2倍に相当する時間T2である。時間T2は、図18−1に示した時間T1以下になる。したがって、サンプリング制御信号1840の長さも図18−1の例に比べて短くなり、サンプリング時間1881が短くなる。
(反射光の強度測定結果)
図19−1は、通常時における反射光の強度測定結果の一例を示す図である。図19−1に示す強度測定結果1880は、図18−1に示した通常時のOTDRにおける反射光の強度測定結果である。
図19−2は、障害検出時における反射光の強度測定結果の一例を示す図である。図19−2に示す強度測定結果1880は、図18−2に示した通常時のOTDRにおける反射光の強度測定結果である。
通常時のOTDRにおける反射光の強度測定結果(図19−1)と、障害検出時のOTDRにおける反射光の強度測定結果(図19−2)と、を比較すると、時刻t4において、反射光の強度1901が異なっている。このため、試験光が送出された時刻t1から時刻t4までの時間1921が、OLT210と障害発生地点(たとえば回線断地点)との間の試験光の往復時間に相当することが分かる。このため、診断部506は、時間1921の半分の長さを、OLT210と障害の発生地点との伝搬距離として出力する。これにより、障害発生の影響による試験光の反射点を容易に特定することができる。
(伝送装置の変形例)
図20は、伝送装置の変形例を示す図である。図20において、図1−2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。図20に示すように、伝送装置110の試験光送出部113は、試験時に、光通信機131〜13nから伝送装置110への光信号の波長λ2とは異なる波長λ3の試験光を送出してもよい。なお、波長λ3は、信号光送出部117が送出する光信号の波長λ1とも異なる波長である。
波長多重部111は、光分岐装置120から送出された光のうちの波長λ2および波長λ3の光を受光部114へ送出する。受光部114は、波長多重部111から送出される波長λ2および波長λ3の光を受光する。このように、光通信機131〜13nから伝送装置110への光信号と、試験光と、に異なる波長を用いてもよい。この場合においても、光通信機131〜13nからの光信号を送信させない試験期間141に試験光を送出して反射光を測定することにより、試験光と、光通信機131〜13nからの光信号と、を分離する機構を設けなくても伝送路の診断を行うことができる。
以上説明したように、伝送装置および伝送方法によれば、装置規模の増大を抑えつつ伝送路の診断を行うことができる。
ここで、すべての上りフレームにOTDR領域を設けたと仮定した場合の、1フレームにおけるOTDR領域の占有率について説明する。たとえば、XGPON(ITU−T G987.2)においては、伝搬距離として40[km]が勧告されている。40[km]の伝搬距離においては、OLTから送出された試験パルスがONUにおいて反射してOLT側にある受信部まで到達する時間は、たとえば267[μs]となる。このため、1フレームが1[ms]のシステムの場合は、伝送フレーム全体の1/3がOTDR領域によって占められ、伝送レートの低下が大きくなる。
これに対して、たとえば伝送システム100やPONシステム200においては、一部のフレームについてのみ試験期間(OTDR領域)を設定することにより、伝送レートの低下を抑えることができる。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)光分岐装置を介して光通信機群と接続された伝送装置において、
前記光通信機群からの光信号を送信させない試験期間を含む第1の伝送期間と、前記試験期間を含まない第2の伝送期間と、を含む周期的な伝送期間ごとに、前記周期的な伝送期間のうちの前記試験期間とは異なる期間に前記光通信機群から光信号を送信させる制御部と、
前記試験期間に前記光分岐装置へ試験光を送出する試験光送出部と、
前記試験期間とは異なる期間に、前記光通信機群から送信された光信号を受光し、前記試験期間に、前記試験光送出部によって送出された試験光の反射光を受光する受光部と、
前記試験期間に、前記受光部によって受光された反射光の強度を、前記試験光が送出されてからの異なる複数の経過時間について測定する測定部と、
前記測定部によって前記複数の経過時間について測定された強度に基づく情報を出力する出力部と、
を備えることを特徴とする伝送装置。
(付記2)前記試験期間を含む期間に、前記光通信機群への各信号を含む第1波長(λ1)の光信号を前記光分岐装置へ送出する信号送出部を備え、
前記試験光送出部は、前記第1波長と異なる第2波長(λ2)の前記試験光を送出することを特徴とする付記1に記載の伝送装置。
(付記3)前記第2波長は、前記光通信機群から送信される光信号の波長と同じであることを特徴とする付記2に記載の伝送装置。
(付記4)前記信号送出部によって送出された前記第1波長の光信号と、前記試験光送出部によって送出された前記第2波長の試験光と、を波長多重して前記光分岐装置へ送出し、前記光分岐装置から送出された光に含まれる前記第2波長の光を前記受光部へ送出する波長多重部を備えることを特徴とする付記2または3に記載の伝送装置。
(付記5)前記光通信機群との間の各伝送路における障害の発生を検出する検出部を備え、
前記制御部は、前記検出部によって前記障害が検出された場合に前記周期的な伝送期間に前記試験期間を設定することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記6)前記制御部は、前記障害が検出された場合に設定する前記試験期間の長さを、前記光通信機群のうちの前記障害が発生した伝送路に対応する光通信機との間の光の伝搬時間に基づいて設定することを特徴とする付記5に記載の伝送装置。
(付記7)前記制御部は、前記障害が検出された場合に設定する前記試験期間の長さを前記伝搬時間の2倍の長さに設定することを特徴とする付記6に記載の伝送装置。
(付記8)前記制御部は、前記周期的な伝送期間のうちの前記障害が検出される前の前記伝送期間に前記試験期間を設定し、
前記出力部は、前記障害が検出される前に設定された前記試験期間に前記測定部によって前記複数の経過時間について測定された強度と、前記障害が検出された場合に設定された前記試験期間に前記測定部によって前記複数の経過時間について測定された強度と、の比較結果に基づく情報を出力することを特徴とする付記5〜7のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記9)前記出力部は、前記比較結果に基づく、前記障害が発生した伝送路のうちの前記障害が発生した地点を特定可能な情報を出力することを特徴とする付記8に記載の伝送装置。
(付記10)前記制御部は、前記障害が検出される前に設定する前記試験期間の長さを、前記光通信機群との間の光の伝搬時間のうちの最も長い伝搬時間に基づいて設定することを特徴とする付記8または9に記載の伝送装置。
(付記11)前記制御部は、前記障害が検出される前に設定する前記試験期間の長さを前記最も長い伝搬時間の2倍の長さに設定することを特徴とする付記10に記載の伝送装置。
(付記12)前記制御部は、前記障害が検出される前に、前記周期的な伝送期間に対して定期的に前記試験期間を設定することを特徴とする付記8〜11のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記13)前記制御部は、前記光通信機群からの光信号がそれぞれ異なるタイミングによって前記受光部に受光されるように、前記光通信機群の光信号の各送信タイミングを制御することを特徴とする付記1〜12のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記14)前記制御部は、前記第1の伝送期間において前記光通信機群から光信号を送信させる期間を、前記第2の伝送期間において前記光通信機群から光信号を送信させる期間より短くすることを特徴とする付記1〜13のいずれか一つに記載の伝送装置。
(付記15)光分岐装置を介して光通信機群と接続された伝送装置による伝送方法において、
前記光通信機群からの光信号を送信させない試験期間を含む第1の伝送期間と、前記試験期間を含まない第2の伝送期間と、を含む周期的な伝送期間ごとに、前記周期的な伝送期間のうちの前記試験期間とは異なる期間に前記光通信機群から光信号を送信させ、
前記試験期間に前記光分岐装置へ試験光を送出し、
前記試験期間とは異なる期間に、前記光通信機群から送信された光信号を受光し、
前記試験期間に、送出した前記試験光の反射光を受光し、
前記試験期間に、受光した前記反射光の強度を、前記試験光が送出されてからの異なる複数の経過時間について測定し、
前記複数の経過時間について測定した前記強度に基づく情報を出力することを特徴とする伝送方法。
100 伝送システム
110 伝送装置
111 波長多重部
112 制御部
113,502 試験光送出部
114 受光部
115 測定部
116 出力部
117 信号光送出部
118 検出部
120 光分岐装置
131〜13n 光通信機
140 伝送タイミング
141 試験期間
200 PONシステム
210 OLT
211 連続信号
220 スターカプラ
231〜23n ONU
241〜24n バースト信号
250 上り信号フレーム
401,411,1811,1813 データ領域
412 レンジング領域
501 主信号送出部
503 WDM
504 受信部
505 試験光強度測定部
506 診断部
507 フレーム制御部
601 送出データ生成部
602,815 インターフェイス回路
603,703 変調回路
604,704 バイアス電流制御回路
606 変調素子
701,1501 同期回路
702 パルス生成回路
811,911 バイアス電圧制御回路
813,913 TIA
814 ポストアンプ
816 主信号検出回路
821,822,825 抵抗
823,824 トランジスタ
910 カプラ
914,1301 アンプ
930 主信号受信部
1001 遅延情報取得部
1002 障害伝送路特定部
1003 OTDR領域制御部
1004 フレーム構成決定部
1005 制御信号生成部
1101,1812 OTDR領域
1102 領域長
1302 ピーク検出回路
1303 閾値記憶部
1304,1504 比較回路
1305 上りフレーム情報記憶部
1306 特定回路
1401 電流モニタ回路
1502 A/D変換部
1503 メモリ
1505 判定回路
1701 マスク回路
1810 上りフレーム
1820 OTDR制御信号
1830 試験光
1840 サンプリング制御信号
1850 主信号
1860,1870 主信号検出信号
1880 強度測定結果
1881 サンプリング時間

Claims (8)

  1. 光分岐装置を介して光通信機群と接続された伝送装置において、
    前記光通信機群からの光信号を送信させない試験期間を含む第1の伝送期間と、前記試験期間を含まない第2の伝送期間と、を含む周期的な伝送期間ごとに、前記周期的な伝送期間のうちの前記試験期間とは異なる期間に前記光通信機群から光信号を送信させる制御部と、
    前記試験期間に前記光分岐装置へ試験光を送出する試験光送出部と、
    前記試験期間とは異なる期間に、前記光通信機群から送信された光信号を受光し、前記試験期間に、前記試験光送出部によって送出された試験光の反射光を受光する受光部と、
    前記試験期間に、前記受光部によって受光された反射光の強度を、前記試験光が送出されてからの異なる複数の経過時間について測定する測定部と、
    前記測定部によって前記複数の経過時間について測定された強度に基づく情報を出力する出力部と、
    を備えることを特徴とする伝送装置。
  2. 前記試験期間を含む期間に、前記光通信機群への各信号を含む第1波長の光信号を前記光分岐装置へ送出する信号送出部を備え、
    前記試験光送出部は、前記第1波長と異なる第2波長の前記試験光を送出することを特徴とする請求項1に記載の伝送装置。
  3. 前記第2波長は、前記光通信機群から送信される光信号の波長と同じであることを特徴とする請求項2に記載の伝送装置。
  4. 前記光通信機群との間の各伝送路における障害の発生を検出する検出部を備え、
    前記制御部は、前記検出部によって前記障害が検出された場合に前記周期的な伝送期間に前記試験期間を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の伝送装置。
  5. 前記制御部は、前記障害が検出された場合に設定する前記試験期間の長さを、前記光通信機群のうちの前記障害が発生した伝送路に対応する光通信機との間の光の伝搬時間に基づいて設定することを特徴とする請求項4に記載の伝送装置。
  6. 前記制御部は、前記周期的な伝送期間のうちの前記障害が検出される前の前記伝送期間に前記試験期間を設定し、
    前記出力部は、前記障害が検出される前に設定された前記試験期間に前記測定部によって前記複数の経過時間について測定された強度と、前記障害が検出された場合に設定された前記試験期間に前記測定部によって前記複数の経過時間について測定された強度と、の比較結果に基づく情報を出力することを特徴とする請求項4または5に記載の伝送装置。
  7. 前記出力部は、前記比較結果に基づく、前記障害が発生した伝送路のうちの前記障害が発生した地点を特定可能な情報を出力することを特徴とする請求項6に記載の伝送装置。
  8. 光分岐装置を介して光通信機群と接続された伝送装置による伝送方法において、
    前記光通信機群からの光信号を送信させない試験期間を含む第1の伝送期間と、前記試験期間を含まない第2の伝送期間と、を含む周期的な伝送期間ごとに、前記周期的な伝送期間のうちの前記試験期間とは異なる期間に前記光通信機群から光信号を送信させ、
    前記試験期間に前記光分岐装置へ試験光を送出し、
    前記試験期間とは異なる期間に、前記光通信機群から送信された光信号を受光し、
    前記試験期間に、送出した前記試験光の反射光を受光し、
    前記試験期間に、受光した前記反射光の強度を、前記試験光が送出されてからの異なる複数の経過時間について測定し、
    前記複数の経過時間について測定した前記強度に基づく情報を出力することを特徴とする伝送方法。
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