JP6277893B2 - 装置及び方法 - Google Patents

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Description

本開示は、装置及び方法に関する。
2002年より、日本で第3世代と呼ばれる3G方式の携帯電話サービスが開始された。当初は、音声通話及びメールの送信などのために小さいサイズのパケットが送受信されていた。しかし、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)の導入により、音楽ファイルのダウンロード及び動画のストリーミングなどのために、より大きいサイズのパケットが送受信されるようになった。このようなパケット容量の増加に伴い、無線ネットワーク側の拡張のために、ダウンリンクにOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)を使用するLTE(Long Term Evolution)のサービスも開始された。さらに、2015年頃には、4Gサービスの開始が予定されている。これにより、準固定で最大1Gbps(bit per second)が実現され、移動環境でも最大100Mbpsが実現され得る。
また、例えば、トラフィックが局所的に集中するホットスポットへの対応のため、又は周波数リソースの利用効率の向上のために、スモールセルの活用が検討されている。また、例えば、ホワイトスペースと呼ばれる時間的、局所的に使用されていない周波数帯域をルールに従ってシステム間で共用するための周波数共用技術の導入が検討されている。また、非特許文献1に開示されているように、北米では、FCC(Federal Communications Commission)により、時間的又は局所的に使用されない周波数帯域をルールに従ってシステム間で共用する周波数共用の仕組みが検討されている。
例えば、FCCにより検討されている周波数共用の仕組みでは、無線通信装置の位置(2次元平面上の位置)に基づいて、当該無線通信装置による周波数帯域の使用が許可(authorize)される。具体的には、例えば、排他領域(Exclusion Zone)以外のエリアでの周波数帯域の使用が許可される。
しかし、無線通信装置の位置(2次元平面上の位置)に基づいて周波数帯域の使用が許可される場合には、2次元平面しか考慮されない。そのため、無線通信装置が周波数帯域を使用したとしても3次元空間では干渉が限定的であるにもかかわらず、上記無線通信装置による上記周波数帯域の使用が許可されない可能性がある。即ち、周波数帯域の利用効率が低くなり得る。
そこで、例えば、複数の無線通信システム間で共用可能な周波数帯域の利用効率を高めることを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得する取得部と、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報に基づいて、上記無線通信システムを含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域の上記無線通信装置による使用の条件を算出する制御部と、を備える装置が提供される。
また、本開示によれば、無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得することと、プロセッサにより、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報に基づいて、上記無線通信システムを含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域の上記無線通信装置による使用の条件を算出することと、を含む方法が提供される。
以上説明したように本開示によれば、複数の無線通信システム間で共用可能な周波数帯域の利用効率を高めることが可能になる。なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、又は本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
FCCにより検討されている周波数共用の仕組みにおける“tier”を説明するための説明図である。 周波数帯域の使用の許可の第1の例を説明するための説明図である。 周波数帯域の使用の許可の第2の例を説明するための説明図である。 周波数帯域の使用の許可の第3の例を説明するための説明図である。 周波数帯域の使用の許可の第4の例を説明するための説明図である。 本開示の実施形態に係るシステムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 同実施形態に係る情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。 使用可能空間の第1の例を説明するための説明図である。 使用可能空間の第2の例を説明するための説明図である。 使用可能空間の第3の例を説明するための説明図である。 使用可能空間の第4の例を説明するための説明図である。 使用可能空間の第5の例を説明するための説明図である。 使用可能空間の第6の例を説明するための説明図である。 使用可能空間の第7の例を説明するための説明図である。 同実施形態に係る処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。 サーバの概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.はじめに
2.システムの概略的な構成
3.情報処理装置の構成
4.処理の流れ
5.応用例
6.まとめ
<1.はじめに>
まず、図1〜図5を参照して、FCCにより検討されている周波数共用の仕組みにおける“tier”及び周波数帯域の使用の許可を説明する。
(FCCにより検討されている周波数共用の仕組みにおける“tier”)
非特許文献“FCC, “GN Docket No.12-354 NOTICE OF PROPOSED RULEMAKING AND ORDER”, December 2012”は、北米の3.5GHz帯における市民向けの新たなブロードバンドサービスの創出を提案している。3.5GHz帯は、現在、非連邦の固定衛星サービス及び国防総省のレーダの用途(即ち、“Incumbent Use”)のために用いられている。そこで、SASなどのデータベースを活用したダイナミック共用(Dynamic Sharing)モデルが導入され、“Incumbent Use”のために使用される周波数帯域を市民向けの新たなブロードバンドサービスでも使用するためのフレームワークの作成が開始されている。
上述した非特許文献の“three-tiered licensing proposal”では、周波数帯域のユーザの各々は3つのグループのうちのいずれかに分類される。このグループは、“tier”と呼ばれる。以下、この点について図1を参照して説明する。
図1は、FCCにより検討されている周波数共用の仕組みにおける“tier”を説明するための説明図である。図1を参照すると、“Incumbent Access”、“Priority Access”及び“General Authorized Access (GAA)”と呼ばれる3つのグループ(即ち、3つの“tier”)が示されている。周波数帯域のユーザの各々は当該3つのグループのうちのいずれかに分類される。周波数帯域の使用について、“Incumbent Access”の優先度が最も高く、“Priority Access”の優先度がその次に高く、“GAA”の優先度が最も低い。
“Incumbent Access”は、“Incumbent Use”のために周波数帯域を使用するユーザのグループである。“Incumbent Access”は、より低い優先度を有する“Priority Access”及び“GAA”への干渉の回避又は抑制を要求されない。また、“Incumbent Access”は、“Priority Access”及び“GAA”による干渉から保護される。即ち、“Incumbent Access”のユーザは、他のグループの存在を考慮することなく、周波数帯域を使用する。
“Priority Access”は、より高い優先度を有する“Incumbent Access”への干渉の回避又は抑制を要求されるが、より低い優先度を有する“GAA”への干渉の回避又は抑制を要求されない。また、“Priority Access”は、より高い優先度を有する“Incumbent Access”による干渉から保護されないが、より低い優先度を有する“GAA”による干渉から保護される。
“GAA”は、より高い優先度を有する“Incumbent Access”及び“Priority Access”への干渉の回避又は抑制を要求される。また、“GAA”は、より高い優先度を有する“Incumbent Access”に及び“Priority Access”よる干渉から保護されない。即ち、“GAA”のユーザは、日和見的な(opportunistic)使用のみが許される“tier”である。
(周波数帯域の使用の許可)
図2〜図5を参照して、周波数帯域の使用の許可(authorization)の例を説明する。図2〜図5は、周波数帯域の使用の許可の例を説明するための説明図である。
図2の例では、あるエリアにおいて、“Priority Access”及び“GAA”のうちの“Priority Access”のユーザのみに、周波数帯域91を使用することを許可される。
図3の例では、あるエリアにおいて、“Priority Access”及び“GAA”のうちの“Priority Access”のユーザのみに、周波数帯域91のうちの帯域93を使用することを許可される。一方、“Priority Access”及び“GAA”のうちの“GAA”のユーザのみに、周波数帯域91のうちの帯域94を使用することを許可される。
図4の例では、あるエリアにおいて、“Priority Access”及び“GAA”のうちの“Priority Access”のユーザのみに、周波数帯域91のうちの帯域96を使用することを許可される。“Priority Access”及び“GAA”のうちの“GAA”のユーザのみに、周波数帯域91のうちの帯域98を使用することを許可される。さらに、“Priority Access”及び“GAA”の両方のユーザが、周波数帯域91のうちの帯域97を使用することを許可され得る。例えば、“Priority Access”のユーザは、“GAA”への干渉の回避又は抑制を行うことなく、帯域97を使用する。一方、“GAA”のユーザは、“GAA”への干渉の回避又は抑制によって“Priority Access”のユーザなどへの有害な干渉を与えないという条件下で、帯域97を使用する。
図5の例では、あるエリアにおいて、“Priority Access”及び“GAA”の両方のユーザが、周波数帯域91を使用することを許可され得る。例えば、“Priority Access”のユーザは、“GAA”への干渉の回避又は抑制を行うことなく、帯域91を使用する。一方、“GAA”のユーザは、“GAA”への干渉の回避又は抑制によって“Priority Access”のユーザなどへの有害な干渉を与えないという条件下で、帯域91を使用する。
<2.システムの概略的な構成>
次に、図6を参照して、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成を説明する。図6は、本開示の実施形態に係るシステム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図6を参照すると、システム1は、無線通信システム10及び情報処理装置100を含む。
(無線通信システム10)
無線通信システム10は、無線通信装置を含む。例えば、当該無線通信装置は、基地局又はアクセスポイントである。
また、無線通信システム10に含まれる上記無線通信装置は、周波数帯域を使用して他の装置(例えば、端末装置)との無線通信を行う。とりわけ本開示の実施形態では、上記無線通信装置は、無線通信システム10を含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域を使用して、他の装置との無線通信を行う。なお、当然ながら、上記無線通信装置は、他の周波数帯域を使用して、他の装置との無線通信を行い得る。
一例として、無線通信システム10は、セルラーシステムである。しかしながら、無線通信システム10は、セルラーシステムに限定されず、他の種類の無線通信システムであってもよい。
(情報処理装置100)
情報処理装置100は、無線通信システム10を含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域(以下、「共用帯域」と呼ぶ)の使用の条件を算出する。当該条件は、無線通信システム10の無線通信装置(例えば、基地局又はアクセスポイント)による上記共用帯域の使用の条件である。
さらに、例えば、情報処理装置100は、上記条件下での上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可する。その結果、当該無線通信装置は、上記共用帯域を使用して無線通信を行うことができる。
例えば、無線通信システム10のノードは、無線通信システム10の無線通信装置による上記共用帯域の使用の許可を要求する。すると、情報処理装置100は、当該無線通信装置による上記共用帯域の使用の条件を算出する。その後、例えば、情報処理装置100は、当該条件下での上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可する。
なお、情報処理装置100は、2つ以上の無線通信システムの各々のために、上記共用帯域の使用の条件の算出(及び上記共用帯域の使用の許可)を行い得る。図6に示される無線通信システム10は、上記2つ以上の無線通信システムのうちの、着目されている無線通信システム(即ち、共用帯域の使用の許可の対象である無線通信システム)である。例えば、無線通信システム10は、上記2つ以上の無線通信システムのうちの、共用帯域の使用の許可を要求する無線通信システムである。
(複数の無線通信システム)
例えば、上記複数の無線通信システムは、上記共用帯域の使用について無線通信システム10とは異なる優先度を有する他の無線通信システムを含む。即ち、上記複数の無線通信システムは、上記共用帯域の使用について無線通信システム10よりも高い優先度を有する無線通信システム、及び/又は、上記共用帯域の使用について無線通信システム10よりも低い優先度を有する無線通信システムを含む。
具体的には、例えば、上記複数の無線通信システムは、上記共用帯域の使用について第1の優先度を有する無線通信システムと、上記共用帯域の使用について上記第1の優先度より低い第2の優先度を有する無線通信システムと、上記共用帯域の使用について上記第2の優先度より低い第3の優先度を有する無線通信システムとを含む。この場合に、無線通信システム10は、上記第2の優先度を有する上記無線通信システム、又は、上記第3の優先度を有する上記無線通信システムである。
一例として、上記第1の優先度を有する上記無線通信システムは、“Incumbent Access”の無線通信システムである。さらに、上記第2の優先度を有する上記無線通信システムは、“Priority Access”の無線通信システムであり、上記第3の優先度を有する上記無線通信システムは、“General Authorized Access (GAA)”の無線通信システムである。この場合に、無線通信システム10は、“Priority Access”の無線通信システム、又は、“GAA”の無線通信システムである。
なお、3つの異なる優先度が存在する例を説明したが、本開示の実施形態は係る例に限定されない。一例として、2つの異なる優先度が存在してもよい。即ち、上記複数の無線通信システムは、上記共用帯域の使用について第1の優先度を有する無線通信システムと、上記共用帯域の使用について上記第1の優先度より低い第2の優先度を有する無線通信システムとを含んでもよい。別の例として、4つ以上の異なる優先度が存在してもよい。さらに別の例として、優先度が存在しなくてもよい(換言すると、1つの優先度のみが存在してもよい)。
<3.情報処理装置の構成>
図7〜図14を参照して、本開示の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を説明する。図7は、本開示の実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。図7を参照すると、情報処理装置100は、通信部110、記憶部120及び処理部130を含む。
(通信部110)
通信部110は、情報を送受信する。例えば、通信部110は、他のノードへの情報を送信し、他のノードからの情報を受信する。例えば、上記他のノードは、無線通信システム10のノードを含む。
(記憶部120)
記憶部120は、情報処理装置100の動作のためのプログラム及びデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
(処理部130)
処理部130は、情報処理装置100の様々な機能を提供する。処理部130は、情報取得部131及び制御部133を含む。なお、処理部130は、これらの構成要素以外の他の構成要素をさらに含み得る。即ち、処理部130は、これらの構成要素の動作以外の動作も行い得る。
(情報取得部131)
(a)無線通信システムに関する情報
情報取得部131は、無線通信システム10に関する情報を取得する。
(a−1)位置関連情報及び高さ関連情報
情報取得部131は、無線通信システム10の無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得する。
−無線通信装置
例えば、上記無線通信装置は、無線通信システム10の基地局又はアクセスポイントである。
上記無線通信装置は、基地局若しくはアクセスポイントとして動作する端末装置(即ち、基地局機能若しくはアクセスポイント機能を有する端末装置)、D2D通信を行う装置、又はムービングリレー基地局であってもよい。
−位置関連情報
−−位置
例えば、上記位置関連情報は、上記無線通信装置の位置を示す情報である。
一例として、上記位置関連情報は、位置測定システムの位置情報である。例えば、当該位置測定システムは、GPS(Global Positioning System)であり、上記位置関連情報は、緯度情報及び経度情報を含む。
別の例として、上記位置関連情報は、電波強度、AoA(Angle of Arrival)及び/又はTA(Timing Advance)値などに基づいて推定される位置を示す情報であってもよい。上記電波強度は、上記無線通信装置により送信される電波の他の装置での強度であってもよく、他の装置により送信される電波の上記無線通信装置での強度であってもよい。AoAは、電波の到来角度であり、上記無線通信装置により送信される電波の他の装置での到来角度であってもよく、他の装置により送信される電波の上記無線通信装置での到来角度であってもよい。この場合に、上記無線通信装置は、基地局若しくはアクセスポイントとして動作する端末装置、D2D通信を行う装置、又はムービングリレー基地局などであってもよい。
さらに別の例として、上記位置関連情報は、住所を示す情報であってもよい。
なお、当然ながら、上記無線通信装置の位置を示す上記情報は、上述した例に限られず、上述した例以外の情報であってもよい。
−−エリア
上記位置関連情報は、上記無線通信装置が位置するエリアを示す情報であってもよい。当該エリアは、無線通信システム10の無線通信装置ごとのエリアであってもよく、又は無線通信システム10の2つ以上の無線通信装置が位置するエリアであってもよい。
−−その他
上記位置関連情報は、上述した例に限られない。例えば、上記位置関連情報は、上記無線通信装置の位置を特定するための情報であってもよい。一例として、上記位置関連情報は、電波強度、AoA(Angle of Arrival)及び/又はTA(Timing Advance)値などを示す情報であってもよい。この場合に、上記無線通信装置は、基地局若しくはアクセスポイントとして動作する端末装置、D2D通信を行う装置、又はムービングリレー基地局などであってもよい。
−高さ関連情報
例えば、上記高さ関連情報は、上記無線通信装置のうちのアンテナの高さに関する情報である。なお、例えば高さの精度が低くてもよい場合には、上記高さ関連情報は、上記無線通信装置のうちのアンテナ以外のいずれかの部分の高さであってもよい。
例えば、上記高さ関連情報は、上記無線通信装置の位置を示す情報である。具体的には、例えば、上記高さ関連情報は、位置測定システム(例えば、GPS)の高度、標高、地上高、海抜、又は深さを示す情報である。なお、上記高さ関連情報は、上記無線通信装置の位置を間接的に示す情報であってもよい。具体的には、上記高さ関連情報は、建造物のフロア、気圧、又は水圧などを示す情報であってもよい。
(a−2)他の情報
情報取得部131は、無線通信システム10に関する他の情報をさらに取得してもよい。
−アンテナ
情報取得部131は、無線通信システム10の上記無線通信装置のアンテナに関する情報(以下、「アンテナ関連情報」)を取得してもよい。
上記アンテナ関連情報は、アンテナ次元(例えば、1D、2D又は3D)、偏波情報、アンテナ素子の数、アンテナ素子間の間隔、アンテナサイズ、アンテナの向き、適用可能なトランスミッションモード、又は形成可能なビームパターン(例えば、使用可能な重み係数セット)などを示してもよい。
なお、上記アンテナ関連情報は、ZoD(Zenith of Direction, Departure)を示してもよい。当該ZoDは、電波到来角度の一種である。上記ZoDは、上記無線通信装置の上記アンテナから放射される電波から他の装置により推定されてもよい。この場合に、上記無線通信装置は、基地局若しくはアクセスポイントとして動作する端末装置、D2D通信を行う装置、又はムービングリレー基地局などであってもよい。ZoDは、MUSIC(Multiple Signal Classification)又はESPRIT(Estimation of Signal Propagation via Rotation Invariance Techniques)などの電波到来方向推定技術により推定され得る。
−デバイスクラス
情報取得部131は、無線通信システム10の上記無線通信装置のデバイスクラスに関する情報を取得してもよい。
上記デバイスクラスに関する上記情報は、上記デバイスクラスを示してもよく、又は、上記デバイスクラスで規定されるパラメータ(例えば、最大送信電力)を示してもよい。
−優先度
情報取得部131は、上記共用帯域(即ち、無線通信システム10を含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域)の使用についての無線通信システム10の優先度に関する情報を取得してもよい。当該優先度に関する情報は、当該優先度を示してもよい。
一例として、上記優先度は、“Priority Access”又は“GAA”であってもよい。
−要望
情報取得部131は、上記共用帯域の使用についての無線通信システム10の要望に関する情報を取得してもよい。
一例として、上記要望に関する上記情報は、所望の帯域幅又は所望の期間などを示してもよい。
−ユーザ/システムの種別
情報取得部131は、無線通信システム10のユーザ種別に関する情報を取得してもよい。当該ユーザ種別に関する当該情報は、当該ユーザ種別を示してもよい。上記ユーザ種別は、事業者、個人、又は公共団体などであってもよい。
情報取得部131は、無線通信システム10のシステム種別に関する情報を取得してもよい。当該システム種別に関する当該情報は、当該システム種別を示してもよい。上記システム種別は、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunication)又は防災無線などであってもよい。
−CAU/CAF
上記共用帯域が、FCCにおいて検討されている周波数共用の仕組みの対象の周波数帯域である場合に、情報取得部131は、CAU(Contained Access User)又はCAF(Contained Access Facility)に関する情報を取得してもよい。当該情報は、無線通信システム10がCAUの又はCAFのシステムであることを示してもよく、CAU又はCAFに関する詳細な情報を示してもよい。
−その他
当然ながら、情報取得部131は、上述した情報以外の情報を取得してもよい。一例として、情報取得部131は、上記共用帯域の使用の許可後における無線通信システム10の運用形態又は運用目的などを示す情報を取得してもよい。
(a−3)情報を取得する手法
例えば、無線通信システム10のノードは、上記共用帯域の使用の許可を要求する際に、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報(並びに上述した他の情報)を情報処理装置100に提供し、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報(並びに他の情報)は、記憶部120に記憶される。その後のいずれかのタイミングで、情報取得部131は、記憶部120から、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報(並びに他の情報)を取得する。
なお、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報(並びに上述した他の情報)は、周期的に、又はイベントの発生に応じて、無線通信システム10のノードにより提供されてもよい。当該イベントは、上記無線通信装置の設置場所の変更、上記無線通信装置の移動(例えば、上記無線通信装置が、基地局若しくはアクセスポイントとして動作する端末装置、D2D通信を行う装置、又はムービングリレー基地局などである場合)、ビームパターンの変更、及び/又は、オン/オフ状態の変更などを含んでもよい。
また、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報(並びに上述した他の情報)のうちの少なくとも一部は、無線通信システム10のノードではない他のノードにより提供されてもよい。あるいは、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報(並びに上述した他の情報)のうちの少なくとも一部は、情報処理装置100により予め保持されてもよい。
(b)共用帯域に関する情報
例えば、情報取得部131は、上記共用帯域に関する情報を取得する。
例えば、上記共用帯域に関する上記情報は、上記共用帯域の帯域幅を示す情報、上記共用帯域の中心周波数を示す情報、及び/又は、上記共用帯域の使用の許可の状況を示す情報などを含む。
例えば、上記共用帯域に関する上記情報は、記憶部120に記憶されており、情報取得部131は、記憶部120から、上記共用帯域に関する上記情報を取得する。
(c)他の無線通信システムに関する情報(他システム関連情報)
例えば、情報取得部131は、上記共用帯域(即ち、無線通信システム10を含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域)を使用する他の無線通信システムに関する情報(以下、「他システム関連情報」と呼ぶ)を取得する。
(c−1)他の無線通信システム
−他の無線通信システムの優先度
−−第1の例:より高い優先度
第1の例として、上記他の無線通信システムは、上記共用帯域の使用について無線通信システム10の優先度よりも高い優先度を有する無線通信システムである。
一例として、無線通信システム10は、“Priority Access”の無線通信システムであり、上記他の無線通信システムは、“Incumbent Access”の無線通信システムである。別の例として、無線通信システム10は、“GAA”の無線通信システムであり、上記他の無線通信システムは、“Incumbent Access”の無線通信システム又は“Priority Access”の無線通信システムである。
これにより、例えば、より高い優先度を有する他の無線通信システムへの干渉の回避又は抑制が可能になる。
−−第2の例:同一の又はより高い優先度
第2の例として、上記他の無線通信システムは、上記共用帯域の使用について無線通信システム10の優先度以上の優先度を有する無線通信システムであってもよい。
一例として、無線通信システム10は、“Priority Access”の無線通信システムであり、上記他の無線通信システムは、“Incumbent Access”の無線通信システム又は“Priority Access”の無線通信システムである。別の例として、無線通信システム10は、“GAA”の無線通信システムであり、上記他の無線通信システムは、“Incumbent Access”の無線通信システム、“Priority Access”の無線通信システム、又は“GAA”の無線通信システムである。
これにより、例えば、同一の優先度を有する他の無線通信システムへの干渉の回避又は抑制も可能になる。
−2つ以上の他の無線通信システム
当然ながら、情報取得部131は、上記共用帯域を使用する複数の他の無線通信システムの各々について、上記他システム関連情報を取得し得る。
−他の装置の管轄下の無線通信システム
なお、上記他の無線通信システムは、情報処理装置100(即ち、無線通信システム10の無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可する装置)とは異なる他の装置により上記共用帯域の使用が許可される無線通信システムを含んでもよい。
(c−2)位置関連情報及び高さ関連情報
例えば、上記他システム関連情報は、上記他の無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び上記他の無線通信システムの上記無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を含む。
上記他の無線通信システムについての上記位置関連情報及び上記高さ関連情報についての説明は、対象となる装置が相違するという点を除き、無線通信システム10についての上記位置関連情報及び上記高さ関連情報についての説明と同じである。よって、ここでは重複する記載を省略する。
これにより、例えば、上記他の無線通信システムの上記無線通信装置が空間内でどこに位置するかを知ることが可能になる。
(c−3)帯域使用関連情報
例えば、上記他システム関連情報は、上記他の無線通信システムの無線通信装置による上記共用帯域の使用に関する情報(以下、「帯域使用関連情報」と呼ぶ)を含む。これにより、例えば、他の無線通信システムによる共用帯域使用を考慮した、当該他の無線通信システムへの干渉の回避又は抑制が可能になる。
−帯域
例えば、上記帯域使用関連情報は、上記共用帯域のうちの上記他の無線通信システムの上記無線通信装置が使用可能な帯域を示す情報を含む。これにより、例えば、上記他の無線通信システムへの干渉の回避又は抑制が必要な帯域を知ることが可能になる。
−最大送信電力
例えば、上記帯域使用関連情報は上記共用帯域についての上記他の無線通信システムの上記無線通信装置の最大送信電力を示す情報を含む。これにより、例えば、上記他の無線通信システムへの干渉の回避又は抑制が必要な空間を知ることが可能になる。
−無線通信に関する要求
例えば、上記帯域使用関連情報は、上記他の無線通信システムの無線通信に対する要求に関する情報を含む。
一例として、上記帯域使用関連情報は、干渉についての上記他の無線通信システムの上記無線通信装置の許容レベルを示す情報を含む。これにより、例えば、上記他の無線通信システムへの干渉を上記許容レベル以下に抑えることが可能になる。
別の例として、上記帯域使用関連情報は、上記他の無線通信システムのQoS(Quality of Service)の要求を示す情報を含んでもよい。当該要求は、上記他の無線通信システムのサービスの運用に必要な最小の受信電力レベルなどであってもよい。これにより、例えば、上記他の無線通信システムのQoSが要求を満たさなくなることを回避することが可能になる。
−ビームフォーミングの条件
上記帯域使用関連情報は、上記共用帯域についての上記他の無線通信システムの上記無線通信装置によるビームフォーミングの条件を示す情報を含んでもよい。これにより、例えば、上記他の無線通信システムにおいてビームフォーミングが行われる場合に、上記他の無線通信システムへの干渉の回避又は抑制が必要な空間を知ることが可能になる。
−空間
上記帯域使用関連情報は、上記他の無線通信システムの上記無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な空間を示す情報を含んでもよい。あるいは、上記帯域使用関連情報は、上記共用帯域についての上記他の無線通信システムの排他空間を示す情報を含んでもよい。
上記空間又は上記排他空間は、上記他の無線通信装置による上記共用帯域の使用の許可の際に算出された空間あってもよく、予め定められた空間であってもよい。一例として、上記他の無線通信システムは、“Incumbent Access”の無線通信システムであってもよく、上記排他空間は、予め定められた3次元の排他領域(Exclusion Zone)であってもよい。
これにより、例えば、上記他の無線通信システムへの干渉の回避又は抑制が必要な空間を知ることが可能になる。
−期間
上記帯域使用関連情報は、上記他の無線通信システムの上記無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な期間を示す情報を含んでもよい。これにより、例えば、上記他の無線通信システムへの干渉の回避又は抑制が必要な期間を知ることが可能になる。
(c−4)他の情報
情報取得部131は、他の無線通信装置に関する他の情報をさらに取得してもよい。
−−アンテナ
上記他システム関連情報は、上記他の無線通信システムの上記無線通信装置のアンテナに関する情報を取得してもよい。
上記アンテナに関する上記情報は、アンテナ次元(例えば、1D、2D又は3D)、偏波情報、アンテナ素子の数、アンテナ素子間の間隔、アンテナサイズ、アンテナの向き、適用可能なトランスミッションモード、又は形成可能なビームパターン(例えば、使用可能な重み係数セット)などを示してもよい。なお、上記アンテナに関する上記情報は、ZoDを示してもよい。
−デバイスクラス
上記他システム関連情報は、上記他の無線通信システムの上記無線通信装置のデバイスクラスに関する情報を取得してもよい。
上記デバイスクラスに関する上記情報は、上記デバイスクラスを示してもよく、又は、上記デバイスクラスで規定されるパラメータを示してもよい。
−ユーザ/システムの種別
上記他システム関連情報は、上記他の無線通信システムのユーザ種別に関する情報を含んでもよい。当該ユーザ種別に関する当該情報は、当該ユーザ種別を示してもよい。上記ユーザ種別は、事業者、個人、又は公共団体などであってもよい。
上記他システム関連情報は、上記他の無線通信システムのシステム種別に関する情報を含んでもよい。当該システム種別に関する当該情報は、当該システム種別を示してもよい。上記システム種別は、DECT又は防災無線などであってもよい。
(c−5)情報を取得する手法
例えば、上記他システム関連情報は、記憶部120に記憶されており、情報取得部131は、記憶部120から、上記他システム関連情報を取得する。
なお、上記他システム関連情報の少なくとも一部は、情報処理装置100以外の他の装置(例えば、データベースなど)に記憶されてもよく、情報取得部131は、当該他の装置から上記他システム関連情報の上記少なくとも一部を取得してもよい。
上記他システム関連情報の少なくとも一部は、情報処理装置100による上記他の無線通信システムへの要求に応じて、上記他の無線通信システムにより情報処理装置100に提供されてもよい。また、上記他の無線通信システムが、情報処理装置100以外の他の装置の管轄下である場合に、上記他システム関連情報の少なくとも一部は、情報処理装置100による上記他の装置への要求に応じて、上記他の装置により情報処理装置100に提供されてもよい。
(制御部133)
(a)帯域使用条件の算出
制御部133は、無線通信システム10の上記無線通信装置の位置に関する上記位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する上記高さ関連情報に基づいて、上記共用帯域の上記無線通信装置による使用の条件(以下、「帯域使用条件」と呼ぶ)を算出する。上述したように、上記共用帯域は、無線通信システム10を含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域である。
例えば、制御部133は、上記位置関連情報、上記高さ関連情報、及び上記他システム関連情報に基づいて、上記帯域使用条件を算出する。
(a−1)帯域使用条件
−使用可能帯域
例えば、上記帯域使用条件は、上記共用帯域のうちの上記無線通信装置が使用可能な帯域(以下、「使用可能帯域」と呼ぶ)を含む。
これにより、例えば、上記無線通信装置は、上記共用帯域全体を使用できなくても、上記共用帯域のうちの一部である使用可能な帯域を使用することが可能になる。そのため、上記共用帯域の利用効率が向上し得る。
−使用可能空間
例えば、上記帯域使用条件は、上記無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な空間(以下、「使用可能空間」)を含む。
例えば、上記使用可能空間は、上記無線通信装置が上記共用帯域を使用して送信する信号の受信電力が所定電力以上になってもよい空間である。換言すると、上記使用可能空間は、上記無線通信装置が上記共用帯域を使用して送信する信号の受信電力が所定電力未満でなければならない空間以外のいずれかの空間である。
これにより、例えば、上記無線通信装置は、全空間で上記共用帯域を使用できなくても、限られた空間で上記共用帯域を使用することが可能になる。例えば、上記無線通信装置は、最大送信電力で上記共用帯域を使用できなくても、抑えられた送信電力で上記共用帯域を使用し得る。そのため、上記共用帯域の利用効率が向上し得る。
なお、上記使用可能空間は、上記無線通信装置が上記共用帯域の全部を使用可能な空間に限られず、上記無線通信装置が上記共用帯域の一部を使用可能な空間であってもよい。
また、上記使用可能空間は、上記共用帯域についての無線通信システム10の排他空間(即ち、無線通信システム10以外の他の無線通信システムの無線通信装置が上記共用帯域の一部又は全部を使用不能な空間)であってもよい。
−最大送信電力
上記帯域使用条件は、上記共用帯域についての上記無線通信装置の最大送信電力を含んでもよい。上記帯域使用条件は、上記使用可能空間の代わりに、上記最大送信電力を含んでもよい。あるいは、上記帯域使用条件は、上記使用可能空間とともに、上記最大送信電力を含んでもよい。
これにより、例えば、上記無線通信装置は、最大送信電力で上記共用帯域を使用できなくても、抑えられた送信電力で上記共用帯域を使用することが可能になる。例えば、上記無線通信装置は、全空間で上記共用帯域を使用できなくても、限られた空間で上記共用帯域を使用し得る。そのため、上記共用帯域の利用効率が向上し得る。
−ビームフォーミング条件
上記帯域使用条件は、上記共用帯域についての上記無線通信装置によるビームフォーミングの条件(以下、「ビームフォーミング条件」と呼ぶ)を含んでもよい。
上記ビームフォーミング条件は、上記無線通信装置が形成可能なビームの方向を含んでもよい。あるいは、上記ビームフォーミング条件は、上記無線通信装置が使用可能な、ビームフォーミング用の重みセットを含んでもよい。さらに、上記ビームフォーミング条件は、ビームごとの(あるいはビームフォーミングの重みセットごとの)最大送信電力を含んでもよい。
上記無線通信装置によるビームフォーミングは、ラージスケール(Large Scale)MIMO(Multiple-Input and Multiple-Output)のビームフォーミング(換言すると、マッシブ(Massive)MIMOのビームフォーミング又は3次元ビームフォーミング)であってもよい。上記無線通信装置が形成可能なビームには、チルト角が異なるビーム(即ち、縦方向が異なるビーム)が含まれてもよい。
これにより、例えば、上記無線通信装置は、上記共用帯域を使用して無指向性の電波を放射できなくても、上記共用帯域を使用して指向性ビームを放射することが可能になる。そのため、上記共用帯域の利用効率が向上し得る。
なお、上記帯域使用条件は、上記ビームフォーミング条件を含む代わりに、ビームフォーミングが行われる場合の使用可能空間を含んでもよい。
−期間
上記帯域使用条件は、上記無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な期間(以下、「使用可能期間」と呼ぶ)を含んでもよい。
これにより、例えば、上記無線通信装置は、全ての時間で上記共用帯域を使用できなくても、限られた期間で上記共用帯域を使用することが可能になる。そのため、上記共用帯域の利用効率が向上し得る。
以上のように、例えば、上記帯域使用条件は、上記使用可能帯域及び/又は上記使用可能空間を含む。また、上記帯域使用条件は、上記最大送信電力、上記ビームフォーミング条件、及び/又は上記使用可能期間を含んでもよい。なお、上記使用可能帯域が、2つ以上の帯域を含む場合に、上記帯域使用条件は、当該2つ以上の帯域の各々についての、上記使用可能空間、上記最大送信電力、上記ビームフォーミング条件、及び/又は上記使用可能期間を含んでもよい。
(a−2)他の無線通信システムへの干渉の回避/抑制
−他の無線通信システム
−−より高い優先度
例えば、制御部133は、上記共用帯域の使用について無線通信システム10の優先度よりも高い優先度を有する他の無線通信システムへの干渉が回避され又は抑制されるように、上記帯域使用条件を算出する。
一例として、無線通信システム10が、“Priority Access”の無線通信システムである場合に、制御部133は、“Incumbent Access”の無線通信システムへの干渉が回避され又は抑制されるように、上記帯域使用条件を決定する。
別の例として、無線通信システム10が、“GAA”の無線通信システムである場合に、制御部133は、“Incumbent Access”の無線通信システム及び“Priority Access”の無線通信システムへの干渉が回避され又は抑制されるように、上記帯域使用条件を決定する。
これにより、例えば、優先度に応じた上記共用帯域の使用が実現される。
−−同一の優先度
制御部133は、上記共用帯域の使用について無線通信システム10の優先度と同一の優先度を有する他の無線通信システムへの干渉も回避され又は抑制されるように、上記帯域使用条件を算出してもよい。
一例として、無線通信システム10が、“Priority Access”の無線通信システムである場合に、制御部133は、“Priority Access”の他の無線通信システムへの干渉も回避され又は抑制されるように、上記帯域使用条件を決定してもよい。
別の例として、無線通信システム10が、“GAA”の無線通信システムである場合に、制御部133は、“GAA”の無線通信システムへの干渉も回避され又は抑制されるように、上記帯域使用条件を決定してもよい。
これにより、例えば、同一の優先度の無線通信システム間での干渉も回避又は抑制される。
−具体的な条件
第1の例として、上記帯域使用条件は、上記他のシステムへの上記干渉のレベルを上記他の無線通信システムの許容レベル以下に抑制する条件である。
第2の例として、上記帯域使用条件は、上記他の無線通信システムのQoSを要求未満にさせない条件であってもよい。
第3の例として、上記帯域使用条件は、上記無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な空間を含み、当該空間は、上記他の無線通信システムの無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な空間と重ならない空間であってもよい。
これにより、例えば、上記無線通信装置は、上記他の無線通信システムの無線通信を有害な影響を与えることなく、上記共用帯域を使用することが可能になる。
(a−3)使用条件の決定の手法
−具体的な一例
例えば、上記共用帯域は、複数の単位帯域を含む。そして、制御部133は、単位帯域ごとに、上記位置関連情報、上記高さ関連情報、及び上記他システム関連情報に基づいて、上記無線通信装置が単位帯域を使用可能な空間(即ち、使用可能空間)を算出する。
具体的には、例えば、制御部133は、上記無線通信装置の複数の送信電力候補の各々について、無線通信システム10の優先度よりも高い優先度を有する他の無線通信システムへの干渉(具体的には、当該他の無線通信システムの無線通信装置への干渉)のレベルを算出する。そして、制御部133は、上記複数の送信電力候補の各々についての干渉のレベルと、上記他の無線通信システムの許容レベルとを比較する。上記複数の送信電力候補のいずれについての干渉のレベルも、上記許容レベルを上回る場合には、制御部133は、上記無線通信装置が単位帯域を使用不能であると判定する。一方、上記複数の送信電力候補の1つ以上の送信電力候補についての干渉のレベルが、上記許容レベル以下である場合には、制御部133は、上記無線通信装置が単位帯域を使用可能であると判定し、上記1つ以上の送信電力候補のうちの最大の送信電力候補を選択する。そして、制御部133は、選択された上記送信電力候補、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報に基づいて、選択された上記送信電力候補に対応する空間を、使用可能空間(即ち、上記無線通信装置が単位帯域を使用可能な空間)として算出する。例えば、選択された上記送信電力候補に対応する上記空間(即ち、使用可能空間)は、選択された上記送信電力候補で上記無線通信装置が送信する信号の受信電力が所定電力以上になる空間である。このような空間の具体例は、図8を参照して後に詳細に説明される。
これにより、例えば、上記複数の単位帯域のうちの、上記無線通信装置が使用可能な1つ以上の単位帯域が算出され、且つ、当該1つ以上の単位帯域の各々について、使用可能空間が算出される。即ち、上記使用可能帯域及び上記使用可能空間を含む上記帯域使用条件が算出される。あるいは、上記複数の単位帯域のいずれも上記無線通信装置が使用不能であると判定される。
−その他のバリエーション
当然ながら、上記帯域使用条件の算出の手法は、上述した一例に限られない。例えば、以下のような様々な他の手法が用いられ得る。
−−他の無線通信装置の考慮
上記無線通信装置(例えば、基地局)との無線通信を行う他の無線通信装置(例えば、端末装置)の存在を考慮して、上記使用可能空間が算出されてもよい。
例えば、上述したように、制御部133は、上記複数の送信電力候補の各々について、上記他の無線通信システムへの干渉のレベルを算出する。ここで、当該干渉の当該レベルは、上記無線通信装置により送信される信号による干渉のみではなく、上記無線通信装置(例えば、基地局)との無線通信を行う他の無線通信装置(例えば、端末装置)により送信される信号による干渉を含んでもよい。当該他の無線通信装置(例えば、端末装置)は、送信電力候補で上記無線通信装置(例えば、基地局)により送信される信号の受信電力が所定電力になる位置(例えば、上記送信電力候補で信号が送信される場合のセルエッジ)に存在すると仮定されてもよい。結果として、このような手法では、選択される最大の送信電力候補は、より小さい送信電力候補になる。
また、例えば、上述したように、制御部133は、選択された上記送信電力候補、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報に基づいて、選択された上記送信電力候補に対応する空間を、使用可能空間として算出する。ここで、選択された上記送信電力候補に対応する上記空間(即ち、使用可能空間)は、選択された上記送信電力候補で上記無線通信装置(例えば、基地局)が送信する信号の受信電力が所定電力以上になる空間のみではなく、追加の空間を含んでもよい。例えば、上記空間(即ち、使用可能空間)は、上記無線通信装置(例えば、基地局)との無線通信を行う上記他の無線通信装置(例えば、端末装置)が送信する信号の受信電力が所定電力以上になる空間をさらに含んでもよい。このような空間の具体例は、図9を参照して後に詳細に説明される。
−−QoS
上述した例では、上記複数の送信電力候補の各々について、上記他の無線通信システムへの干渉のレベルが算出され、当該干渉の当該レベルと許容レベルとが比較される。この算出及び比較の代わりに、上記複数の送信電力候補の各々について、上記他の無線通信システムのQoS(具体的には、上記他の無線通信システムの無線通信装置のQoS)が算出され、当該QoSとQoSの要求とが比較されてもよい。
−−他の無線通信システムの無線通信装置が共用帯域を使用可能な空間
上述した例では、上記複数の送信電力候補の各々について、上記他の無線通信システムへの干渉のレベルが算出され、当該干渉の当該レベルと許容レベルとが比較される。この算出及び比較の代わりに、上記他の無線通信システムの無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な空間と重ならない空間が、使用可能空間(即ち、無線通信システム10の無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な空間)として算出されてもよい。このような空間の具体例は、図12を参照して後に詳細に説明される。上記他の無線通信システムの無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な上記空間は、既に算出されていたものであってもよく、新たに算出されるものであってもよい。
なお、上記他の無線通信システムの無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な上記空間以外の全ての空間が、使用可能空間(即ち、無線通信システム10の無線通信装置が上記共用帯域を使用可能な空間)として算出されてもよい。このような空間の具体例は、図13を参照して後に詳細に説明される。
−−ビームフォーミング
上記無線通信装置がビームフォーミングをサポートする場合に、上記無線通信装置により形成される複数のビーム候補の各々について(換言すると、上記無線通信装置により使用される複数の重みセット候補の各々について)、上述したような処理が行われてもよい。その結果、上記ビームフォーミング条件をさらに含む上記帯域使用条件が算出されてもよい。あるいは、ビームフォーミングが行われる場合の使用可能空間が算出されてもよい。このような手法により算出される使用可能空間の例は、図11を参照して後に詳細に説明される。
−−単一の帯域
上記共用帯域が、複数の単位帯域を含まず、単一の帯域である場合には、単位帯域ごとではなく、上記共用帯域について、上述したような処理が行われてもよい。
−−期間
上記他の無線通信システムが上記共用帯域を使用する期間が限定されているケースもある。例えば、上記他の無線通信システムの複信方式がTDD(Time Division Duplex)であるケース、及び、上記他の無線通信システムが、周期的にパルス信号を送信するレーダシステムであるケースなどがある。このようなケースでは、期間ごとに、上述したような処理が行われてもよい。その結果、上記使用可能期間を含む上記帯域使用条件が算出されてもよい。
なお、ある期間における無線通信システム10の上記無線通信装置の上記使用可能空間と、別の期間における上記他の無線通信システムの無線通信装置の使用可能空間(又は排他空間)とが、重なってもよい。当然ながら、これらの空間は、同一の期間では重ならない。
−−同一の優先度など
上記他の無線通信システムは、無線通信システム10の優先度よりも高い優先度を有する他の無線通信システムではなく、無線通信システム10の優先度と同一の優先度を有する他の無線通信システムであってもよい。さらに、この場合に、無線通信システム10についての上記使用可能空間と、上記他の無線通信システムについての使用可能空間(又は排他空間)とが、調整されてもよい。この調整は、公平性が担保されるように行われてもよく、又は、両者の(上記共用帯域の)使用料に基づいて、行われてもよい。
無線通信システム10が、緊急性又は公共性などの理由で上記共用帯域を使用する場合には、無線通信システム10についての使用可能空間が優先されるように、無線通信システム10についての使用可能空間と、上記他の無線通信システムについての使用可能空間(又は排他空間)とが、調整されてもよい。
−−複数の他の無線通信システム
複数の他の無線通信システムが存在してもよい。そして、複数の他の無線通信システムの各々について、最大の送信電力候補が選択された場合に、選択された全ての送信電力候補のうちの、最小の送信電力候補が最終的に選択されてもよい。その後、最終的に選択された送信電力候補、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報に基づいて、使用可能空間が算出されてもよい。なお、上記複数の他の無線通信システムは、無線通信システム10の優先度と同一の優先度を有する他の無線通信システムを含んでもよい。
−−共用帯域を使用可能な空間が予め定められているケース
上記他システム関連情報に基づいて、上記帯域使用条件が算出される例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、TVWS(Television White Space frequency spectrum)又はREM(Radio Environment Map)のエリアと同様に、無線通信システム10が上記共用帯域を使用可能な空間が予め定められている場合には、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報のみに基づいて、上記帯域使用条件が算出されてもよい。また、例えば、位置及び高さと帯域使用条件とを関連付けるルックアップテーブルが用意されている場合にも、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報のみに基づいて、上記帯域使用条件が算出されてもよい。
−−最大送信電力
上記1つ以上の送信電力候補のうちの最大の送信電力候補が選択され、選択された上記送信電力候補に対応する空間が使用可能空間として算出される代わりに、上記最大の送信電力候補が、上記無線通信装置の最大送信電力として選択されてもよい。その結果、上記使用可能空間の代わりに上記最大送信電力を含む上記帯域使用条件が算出されてもよい。
−−任意の空間
上記1つ以上の送信電力候補のうちの最大の送信電力候補が選択され、選択された上記送信電力候補に対応する空間が使用可能空間として算出される代わりに、任意の空間が上記使用可能空間として算出されてもよい。一例として、予め定められた空間が上記使用可能空間として選択されてもよい。このような空間の例は、図14を参照して後に詳細に説明される。
(a−4)具体例
図8〜図14を参照して、算出される上記使用可能空間の具体例を説明する。図8〜図14は、無線通信システム10についての使用可能空間の第1〜第7の例を説明するための説明図である。
−第1の例
図8を参照すると、無線通信システム10の無線通信装置20と、他の無線通信システムの無線通信装置30とが示されている。無線通信装置20は無線通信システム10の基地局であり、無線通信装置30は受信装置である。この場合に、例えば、無線通信装置20が最大送信電力で信号を送信すると、無線通信装置30への干渉のレベルが、上記他の無線通信システムの許容レベルを超える。そのため、無線通信装置30への干渉のレベルを上記許容レベル以下にする送信電力候補が選択され、当該送信電力候補に対応する空間(例えば、当該送信電力候補で無線通信装置20が送信する信号の受信電力が所定電力以上になる空間)が、使用可能空間40として算出される。そして、使用可能空間40を含む使用条件下での無線通信装置20による共用帯域の使用が許可される。
なお、例えば、無線通信装置20が最大送信電力で信号を送信したとしても、無線通信装置30への干渉のレベルが、上記他の無線通信システムの許容レベル以下になる場合には、上記最大送信電力に対応する空間が、使用可能空間40として算出される。
−第2の例
図9を参照すると、図8と同様に、無線通信システム10の無線通信装置20と、他の無線通信システムの無線通信装置30とが示されている。この例では、無線通信装置20(例えば、基地局)との無線通信を行う他の無線通信装置(例えば、端末装置)の存在を考慮して、無線通信装置30への干渉のレベルを上記許容レベル以下にする(無線通信装置20の)送信電力候補が選択される。即ち、図8に示される例よりも、より小さい送信電力候補が選択される。そして、例えば、当該送信電力候補で無線通信装置20が送信する信号の受信電力が所定電力以上になる空間41と、上記他の無線通信装置が送信する信号が上記所定電力以上になる空間43とを含む、使用可能空間40が算出される。
−第3の例
図10を参照すると、無線通信システム10の3つの無線通信装置20と、他の無線通信システムの無線通信装置30とが示されている。この例では、3つの無線通信装置20の各々についての使用可能空間40が算出される。そして、3つの使用可能空間40の合成空間が、上記3つの無線通信装置20についての使用可能空間45として最終的に算出される。
本開示の実施形態では、制御部133は、無線通信装置20ごとの使用可能空間40を算出してもよく、複数の無線通信装置20についての使用可能空間45(即ち、複数の使用可能空間40の合成空間)を算出してもよい。
−第4の例
図11を参照すると、無線通信システム10の3つの無線通信装置20と、他の無線通信システムの無線通信装置30とが示されている。この例では、無線通信装置20はビームフォーミングを行い、無線通信装置20がビームフォーミングを行う場合の、無線通信装置20についての使用可能空間40が算出される。また、3つの使用可能空間40の合成空間が、上記3つの無線通信装置20についての使用可能空間45として算出される。
−第5の例
図12を参照すると、無線通信システム10の複数の無線通信装置20と、他の無線通信システムの複数の無線通信装置30とが示されている。この例では、上記他の無線通信システムの複数の無線通信装置30が共用帯域を使用可能な空間50と重ならない空間が、複数の無線通信装置30についての使用可能空間45として算出される。なお、複数の無線通信装置30の各々についての使用可能空間40が算出されてもよい。
−第6の例
図13を参照すると、無線通信システム10の複数の無線通信装置20と、他の無線通信システムの複数の無線通信装置30とが示されている。この例では、上記他の無線通信システムの複数の無線通信装置30が共用帯域を使用可能な空間50以外の全ての空間が、複数の無線通信装置30についての使用可能空間として算出される。
−第7の例
図14を参照すると、無線通信システム10の2つの無線通信装置20と、他の無線通信システムの無線通信装置30とが示されている。この例では、無線通信装置30が共用帯域を使用可能な空間50は、地下2階の空間である。この場合に、例えば、無線通信装置20Aについての使用可能空間40Aとして、ビルの3階及び4階の空間が選択され、無線通信装置20Bについての使用可能空間40Bとして、地下1階の空間が選択される。このように、使用可能空間として、フロアの空間が選択され得る。一例として、無線通信システム10のユーザがCAUである場合、又は無線通信システム10の上記無線通信装置がCAFに位置する場合に、このような使用可能空間が選択され得る。
なお、無線通信装置20は、上述したような使用可能空間40(例えば、ビルの3階及び4階の空間、又は地下1階の空間)のような形状で電波を放射することはできない。そのため、使用可能空間40外への漏洩電力が所定電力以下(又は所定電力未満)となるように、無線通信装置20の最大送信電力が算出されてもよい。また、フロア外への電波の漏洩を考慮して、フロア外のマージン空間を含む使用可能空間40が算出されてもよい。
なお、図12〜図14を参照して、地上、地下、建造物内などに無線通信装置20が位置する例を説明したが、無線通信装置の位置はこれらの例に限定されない。例えば、自動車、列車、航空機、ヘリコプター、船又は潜水艦などの移動装置に、無線通信装置20が備えられてもよい。この場合にも、同様に使用可能空間が算出され得る。
以上のように、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報(並びに上記他システム関連情報)に基づいて、上記帯域使用条件が算出される。これにより、例えば、上記共用帯域の利用効率を高めることが可能になる。
例えば、無線通信システム10の無線通信装置が共用帯域を使用したとしても3次元空間での干渉が限定的であれば、当該無線通信装置は、上記共用帯域を使用することが可能になる。例えば、無線通信システム10の無線通信装置は、平面上では、共用帯域を使用する他の無線通信システムの無線通信装置に近いとしても、空間内では、当該無線通信システムの当該無線通信装置と離れていれば、上記共用帯域を使用し得る。一例として、無線通信システム10の上記無線通信装置が、ビルのいずれかのフロア内に設置され、上記他の無線通信システムの上記無線通信装置が、当該ビルの別のフロア内に設置される場合に、無線通信システム10の無線通信装置は、上記共用帯域を使用し得る。即ち、上記共用帯域の利用効率が高くなり得る。
(b)許可
例えば、制御部133は、上記帯域使用条件下での(無線通信システム10の)上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可する。
(b−1)許可のトリガ
例えば、無線通信システム10のノードは、無線通信システム10の無線通信装置による上記共用帯域の使用の許可を要求する。すると、制御部133は、上述したように、当該無線通信装置による上記共用帯域の使用の条件(即ち、帯域使用条件)を算出する。その後、例えば、情報処理装置100は、当該帯域使用条件下での上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可する。
(b−2)許可の具体的な処理
例えば、制御部133は、上記帯域使用条件の算出の結果に基づいて、上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可するかを判定する。一例として、制御部133は、上記共用帯域の中に上記無線通信装置が使用可能な帯域がある場合に、上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可すると判定する。別の例として、制御部133は、上記帯域使用条件が所定の要件を満たす場合に(例えば、使用可能空間の大きさが所定の大きさ以上である場合に)、上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可すると判定してもよい。そして、制御部133は、上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可すると判定すると、当該使用を許可する。即ち、制御部133は、上記無線通信装置による上記共用帯域の使用の許可を登録し、当該許可を上記他の無線通信装置のノードに通知する。この際に、制御部133は、上記帯域使用条件を示す情報を当該ノードに提供する。
例えば以上のように、制御部133は、上記帯域使用条件下での(無線通信システム10の)上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可する。これにより、例えば、無線通信システム10の上記無線通信装置は、上記帯域使用条件下で上記共用帯域を実際に使用することが可能になる。
<4.処理の流れ>
次に、図15を参照して、本開示の実施形態に係る処理の一例を説明する。図15は、本開示の実施形態に係る処理の概略的な流れの一例を示すフローチャートである。
情報取得部131は、無線通信システム10の無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得する(S410)。
情報取得部131は、無線通信システム10を含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域(即ち、共用帯域)を使用する他の無線通信システムに関する情報(即ち、他システム関連情報)を取得する(S420)。
制御部133は、上記位置関連情報、上記高さ関連情報、及び上記他システム関連情報に基づいて、上記共用帯域の上記無線通信装置による使用の条件(即ち、帯域使用条件)を算出する(S430)。
そして、制御部133は、上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可するかを判定する(S440)。
上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可すると判定される場合に(S440:YES)、制御部133は、上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可する(S450)。そして、処理は終了する。
一方、上記無線通信装置による上記共用帯域の使用を許可しないと判定される場合に(S440:NO)、当該使用の許可なしに、処理は終了する。
<5.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、情報処理装置100は、タワーサーバ、ラックサーバ、又はブレードサーバなどのいずれかの種類のサーバとして実現されてもよい。また、情報処理装置100の少なくとも一部の構成要素は、サーバに搭載されるモジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール、又はブレードサーバのスロットに挿入されるカード若しくはブレード)において実現されてもよい。
(サーバ)
図16は、本開示に係る技術が適用され得るサーバ700の概略的な構成の一例を示すブロック図である。サーバ700は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、ネットワークインタフェース704及びバス706を備える。
プロセッサ701は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はDSP(Digital Signal Processor)であってよく、サーバ700の各種機能を制御する。メモリ702は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ701により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ703は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。
ネットワークインタフェース704は、サーバ700を有線通信ネットワーク705に接続するための有線通信インタフェースである。有線通信ネットワーク705は、EPC(Evolved Packet Core)などのコアネットワークであってもよく、又はインターネットなどのPDN(Packet Data Network)であってもよい。
バス706は、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703及びネットワークインタフェース704を互いに接続する。バス706は、速度の異なる2つ以上のバス(例えば、高速バス及び低速バス)を含んでもよい。
図16に示したサーバ700において、図7を参照して説明した情報取得部131及び制御部133は、プロセッサ701において実装されてもよい。一例として、プロセッサを情報取得部131及び制御部133として機能させるためのプログラム(換言すると、プロセッサに情報取得部131及び制御部133の動作を実行させるためのプログラム)がサーバ700にインストールされ、プロセッサ701が当該プログラムを実行してもよい。別の例として、サーバ700は、プロセッサ701及びメモリ702を含むモジュールを搭載し、当該モジュールにおいて情報取得部131及び制御部133が実装されてもよい。この場合に、上記モジュールは、プロセッサを情報取得部131及び制御部133として機能させるためのプログラムをメモリ702に記憶し、当該プログラムをプロセッサ701により実行してもよい。以上のように、情報取得部131及び制御部133を備える装置としてサーバ700又は上記モジュールが提供されてもよく、プロセッサを情報取得部131及び制御部133として機能させるための上記プログラムが提供されてもよい。また、上記プログラムを記録した読み取り可能な記録媒体が提供されてもよい。
<6.まとめ>
ここまで、図1〜図16を参照して、本開示の実施形態に係る装置及び処理を説明した。本開示に係る実施形態によれば、情報処理装置100は、無線通信システム10の無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得する情報取得部131と、上記位置関連情報及び上記高さ関連情報に基づいて、無線通信システム10を含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域の上記無線通信装置による使用の条件を算出する制御部133と、を備える。
これにより、例えば、複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域(即ち、共用帯域)の利用効率を高めることが可能になる。より具体的には、例えば、無線通信システム10の無線通信装置が共用帯域を使用したとしても3次元空間での干渉が限定的であれば、当該無線通信装置は、上記共用帯域を使用することが可能になる。例えば、無線通信システム10の無線通信装置は、平面上では、共用帯域を使用する他の無線通信システムの無線通信装置に近いとしても、空間内では、当該無線通信システムの当該無線通信装置と離れていれば、上記共用帯域を使用し得る。一例として、無線通信システム10の上記無線通信装置が、ビルのいずれかのフロア内に設置され、上記他の無線通信システムの上記無線通信装置が、当該ビルの別のフロア内に設置される場合に、無線通信システム10の無線通信装置は、上記共用帯域を使用し得る。即ち、上記共用帯域の利用効率が高くなり得る。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、情報処理装置が単独で共用帯域の使用を許可する例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、情報処理装置と、共用帯域の使用を許可する他の装置との間で、共用帯域の使用の許可の調整が行われてもよい。この場合にも、上述した手法と同様の手法で、情報処理装置は、帯域使用条件の算出、及び共用帯域の使用の許可を行い得る。
また、例えば、上記共用帯域が、FCCにおいて検討されている周波数共用の仕組みの対象の周波数帯域である例を具体例として挙げて説明したが、当然ながら本開示は係る例に限定されない。上記共用帯域は他の周波数帯域であってもよい。一例として、上記共用帯域は、テレビジョン放送用の周波数帯域(即ち、TVWS)であってもよい。別の例として、上記共用帯域は、LSA(Licensed Shared Access)の対象の周波数帯域であってもよい。なお、上記共用帯域は、これらの例に限られず、複数の無線通信システムの間で共用可能な任意の周波数帯域であってもよい。
また、例えば、情報処理装置が、帯域使用条件の算出と、共用帯域の使用の許可とを行う例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、情報処理装置は、帯域使用条件を算出し、他の装置が、共用帯域の使用を許可してもよい。
また、本明細書の処理における処理ステップは、必ずしもフローチャート又はシーケンス図に記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理における処理ステップは、フローチャート又はシーケンス図として記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、本明細書の装置(例えば、情報処理装置、又は当該情報処理装置のモジュール)に備えられるプロセッサ(例えば、CPU、DSPなど)を上記装置の構成要素(例えば、情報取得部及び制御部)として機能させるためのコンピュータプログラム(換言すると、上記プロセッサに上記装置の構成要素の動作を実行させるためのコンピュータプログラム)も作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記録した記録媒体も提供されてもよい。また、上記コンピュータプログラムを記憶するメモリと、上記コンピュータプログラムを実行可能な1つ以上のプロセッサとを備える装置(例えば、完成品、又は完成品のためのモジュール(部品、処理回路若しくはチップなど))も提供されてもよい。また、上記装置の構成要素(例えば、情報取得部及び制御部)の動作を含む方法も、本開示に係る技術に含まれる。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的又は例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記効果とともに、又は上記効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得する取得部と、
前記位置関連情報及び前記高さ関連情報に基づいて、前記無線通信システムを含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域の前記無線通信装置による使用の条件を算出する制御部と、
を備える装置。
(2)
前記複数の無線通信システムは、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムとは異なる優先度を有する他の無線通信システムを含む、前記(1)に記載の装置。
(3)
前記複数の無線通信システムは、前記周波数帯域の使用について第1の優先度を有する無線通信システムと、前記周波数帯域の使用について前記第1の優先度より低い第2の優先度を有する無線通信システムと、前記周波数帯域の使用について前記第2の優先度より低い第3の優先度を有する無線通信システムとを含み、
前記無線通信システムは、前記第2の優先度を有する前記無線通信システム、又は、前記第3の優先度を有する前記無線通信システムである、
前記(1)又は(2)に記載の装置。
(4)
前記条件は、前記無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間、又は前記周波数帯域についての前記無線通信装置の最大送信電力を含む、前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の装置。
(5)
前記条件は、前記周波数帯域のうちの前記無線通信装置が使用可能な帯域を含む、前記(1)〜(4)のいずれか1項に記載の装置。
(6)
前記条件は、前記周波数帯域についての前記無線通信装置によるビームフォーミングの条件を含む、前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の装置。
(7)
前記制御部は、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムの優先度よりも高い優先度を有する他の無線通信システムへの干渉が回避され又は抑制されるように、前記条件を算出する、前記(1)〜(6)のいずれか1項に記載の装置。
(8)
前記制御部は、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムの優先度と同一の優先度を有する他の無線通信システムへの干渉も回避され又は抑制されるように、前記条件を算出する、前記(7)に記載の装置。
(9)
前記条件は、前記干渉のレベルを前記他の無線通信システムの許容レベル以下に抑制する条件、又は、前記他の無線通信システムのQoS(Quality of Service)を要求未満にさせない条件である、前記(7)又は(8)に記載の装置。
(10)
前記条件は、前記無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間を含み、
前記空間は、前記他の無線通信システムの無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間と重ならない空間である、
前記(7)又は(8)に記載の装置。
(11)
前記取得部は、前記周波数帯域を使用する他の無線通信システムに関する情報を取得し、
前記制御部は、前記位置関連情報、前記高さ関連情報、及び前記他の無線通信システムに関する前記情報に基づいて、前記条件を算出する、
前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の装置。
(12)
前記他の無線通信システムは、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムの優先度よりも高い優先度を有する無線通信システムであり、又は、
前記他の無線通信システムは、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムの優先度以上の優先度を有する無線通信システムである、
前記(11)に記載の装置。
(13)
前記他の無線通信システムに関する前記情報は、前記他の無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び前記他の無線通信システムの前記無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を含む、前記(11)又は(12)に記載の装置。
(14)
前記他の無線通信システムに関する前記情報は、前記他の無線通信システムの無線通信装置による前記周波数帯域の使用に関する情報を含む、前記(11)〜(13)のいずれか1項に記載の装置。
(15)
前記周波数帯域の前記使用に関する前記情報は、前記周波数帯域のうちの前記他の無線通信システムの前記無線通信装置が使用可能な帯域を示す情報、前記周波数帯域についての前記他の無線通信システムの前記無線通信装置の最大送信電力を示す情報、前記周波数帯域についての前記他の無線通信システムの前記無線通信装置によるビームフォーミングの条件を示す情報、干渉についての前記他の無線通信システムの前記無線通信装置の許容レベルを示す情報、前記他の無線通信システムのQoSの要求を示す情報、前記他の無線通信システムの前記無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間を示す情報、又は、前記周波数帯域についての前記他の無線通信システムの排他空間を示す情報を含む、前記(14)に記載の装置。
(16)
前記他の無線通信システムは、前記無線通信装置による前記周波数帯域の使用を許可する装置とは異なる他の装置により前記周波数帯域の使用が許可される無線通信システムを含む、前記(7)〜(15)のいずれか1項に記載の装置。
(17)
前記制御部は、前記条件下での前記無線通信装置による前記周波数帯域の使用を許可する、前記(1)〜(17)のいずれか1項に記載の装置。
(18)
前記高さ関連情報は、前記無線通信装置のうちのアンテナの高さに関する情報である、前記(1)〜(17)のいずれか1項に記載の装置。
(19)
前記高さ関連情報は、位置測定システムの高度、標高、地上高、海抜、深さ、建造物のフロア、気圧又は水圧を示す情報である、前記(1)〜(18)のいずれか1項に記載の装置。
(20)
無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得することと、
プロセッサにより、前記位置関連情報及び前記高さ関連情報に基づいて、前記無線通信システムを含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域の前記無線通信装置による使用の条件を算出することと、
を含む方法。
(21)
無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得することと、
前記位置関連情報及び前記高さ関連情報に基づいて、前記無線通信システムを含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域の前記無線通信装置による使用の条件を算出することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラム。
(22)
無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得することと、
前記位置関連情報及び前記高さ関連情報に基づいて、前記無線通信システムを含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域の前記無線通信装置による使用の条件を算出することと、
をプロセッサに実行させるためのプログラムを記録した読み取り可能な記録媒体。
1 システム
10 無線通信システム
20、30 無線通信装置
40、50 使用可能空間
100 情報処理装置
131 情報取得部
133 制御部
700 サーバ

Claims (18)

  1. 無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得する取得部と、
    前記位置関連情報及び前記高さ関連情報に基づいて、前記無線通信システムを含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域の前記無線通信装置による使用の条件を算出する制御部と、
    を備え
    前記制御部は、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムの優先度よりも高い優先度を有する他の無線通信システムへの干渉が回避され又は抑制されるように、前記条件を算出し、
    前記条件は、前記無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間を含み、
    前記空間は、前記他の無線通信システムの無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間と重ならない空間である、装置。
  2. 前記複数の無線通信システムは、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムとは異なる優先度を有する他の無線通信システムを含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記複数の無線通信システムは、前記周波数帯域の使用について第1の優先度を有する無線通信システムと、前記周波数帯域の使用について前記第1の優先度より低い第2の優先度を有する無線通信システムと、前記周波数帯域の使用について前記第2の優先度より低い第3の優先度を有する無線通信システムとを含み、
    前記無線通信システムは、前記第2の優先度を有する前記無線通信システム、又は、前記第3の優先度を有する前記無線通信システムである、
    請求項1に記載の装置。
  4. 前記条件は、前記無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間、又は前記周波数帯域についての前記無線通信装置の最大送信電力を含む、請求項1に記載の装置。
  5. 前記条件は、前記周波数帯域のうちの前記無線通信装置が使用可能な帯域を含む、請求項1に記載の装置。
  6. 前記条件は、前記周波数帯域についての前記無線通信装置によるビームフォーミングの条件を含む、請求項1に記載の装置。
  7. 前記制御部は、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムの優先度と同一の優先度を有する他の無線通信システムへの干渉も回避され又は抑制されるように、前記条件を算出する、請求項に記載の装置。
  8. 前記条件は、前記干渉のレベルを前記他の無線通信システムの許容レベル以下に抑制する条件、又は、前記他の無線通信システムのQoS(Quality of Service)を要求未満にさせない条件である、請求項に記載の装置。
  9. 前記取得部は、前記周波数帯域を使用する他の無線通信システムに関する情報を取得し、
    前記制御部は、前記位置関連情報、前記高さ関連情報、及び前記他の無線通信システムに関する前記情報に基づいて、前記条件を算出する、
    請求項1に記載の装置。
  10. 前記他の無線通信システムは、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムの優先度よりも高い優先度を有する無線通信システムであり、又は、
    前記他の無線通信システムは、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムの優先度以上の優先度を有する無線通信システムである、
    請求項に記載の装置。
  11. 前記他の無線通信システムに関する前記情報は、前記他の無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び前記他の無線通信システムの前記無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を含む、請求項に記載の装置。
  12. 前記他の無線通信システムに関する前記情報は、前記他の無線通信システムの無線通信装置による前記周波数帯域の使用に関する情報を含む、請求項に記載の装置。
  13. 前記周波数帯域の前記使用に関する前記情報は、前記周波数帯域のうちの前記他の無線通信システムの前記無線通信装置が使用可能な帯域を示す情報、前記周波数帯域についての前記他の無線通信システムの前記無線通信装置の最大送信電力を示す情報、前記周波数帯域についての前記他の無線通信システムの前記無線通信装置によるビームフォーミングの条件を示す情報、干渉についての前記他の無線通信システムの前記無線通信装置の許容レベルを示す情報、前記他の無線通信システムのQoSの要求を示す情報、前記他の無線通信システムの前記無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間を示す情報、又は、前記周波数帯域についての前記他の無線通信システムの排他空間を示す情報を含む、請求項12に記載の装置。
  14. 前記他の無線通信システムは、前記無線通信装置による前記周波数帯域の使用を許可する装置とは異なる他の装置により前記周波数帯域の使用が許可される無線通信システムを含む、請求項に記載の装置。
  15. 前記制御部は、前記条件下での前記無線通信装置による前記周波数帯域の使用を許可する、請求項1に記載の装置。
  16. 前記高さ関連情報は、前記無線通信装置のうちのアンテナの高さに関する情報である、請求項1に記載の装置。
  17. 前記高さ関連情報は、位置測定システムの高度、標高、地上高、海抜、深さ、建造物のフロア、気圧又は水圧を示す情報である、請求項1に記載の装置。
  18. 無線通信システムの無線通信装置の位置に関する位置関連情報、及び当該無線通信装置の高さに関する高さ関連情報を取得することと、
    プロセッサにより、前記位置関連情報及び前記高さ関連情報に基づいて、前記無線通信システムを含む複数の無線通信システムの間で共用可能な周波数帯域の前記無線通信装置による使用の条件を算出することと、
    を含み、
    前記算出することは、前記周波数帯域の使用について前記無線通信システムの優先度よりも高い優先度を有する他の無線通信システムへの干渉が回避され又は抑制されるように、前記条件を算出することを含み、
    前記条件は、前記無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間を含み、
    前記空間は、前記他の無線通信システムの無線通信装置が前記周波数帯域を使用可能な空間と重ならない空間である、方法。
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