JP6277710B2 - 空間分割方法、空間分割装置および空間分割プログラム - Google Patents

空間分割方法、空間分割装置および空間分割プログラム Download PDF

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Description

本発明は、空間分割方法等に関する。
例えば、各種のシステムで利用者を認証する場合には、利用者の生体情報を取得し、取得した生体情報と一致する生体情報が予め登録されたデータベースに存在するか否かを判定する処理を行う。ここで、認証時に取得する生体情報は、登録時に取得した生体情報と完全に一致することは少ないため、類似検索が有効である。
類似検索を行う場合の類似度合いの表現として、生体情報の特徴量をハッシュベクトルに変換する技術があり、ハッシュベクトルのハミング距離の近い各生体情報を、類似する生体情報として特定する。
従来技術では、超平面を用いて特徴量をハッシュベクトルに変換する処理を行っているが、超球を用いて特徴量をハッシュベクトルに変換する処理も存在し、超球を用いた方が精度の向上が見込まれる。
特開2011−100395号公報 特開2012−160047号公報 特開平10−247243号公報 特開2008−282391号公報
M. Datar, N. Immorlica, P. Indyk, V. S. Mirrokni: Locality-Sensitive Hashing Scheme Based on p-Stable Distributions, Proceedings of the twentieth annual symposium on Computational geometry (SCG) 2004 Jae-Pil Heo, Youngwoon Lee, Junfeng He, Shih-Fu Chang, and Sung-Eui Yoon. "Spherical hashing", In CVPR, pp. 2957-2964, 2012 Kengo Terasawa and Yuzuru Tanaka. "Spherical lsh for approximate nearest neighbor search on unit hyper-sphere", In Frank K. H. A. Dehne, Jorg-Rudiger Sack, and Norbert Zeh, editors, WADS, Vol. 4619 of Lecture Notes in Computer Sciene, pp. 27-38. Springer, 2007.
しかしながら、従来技術では、ハッシュベクトルを用いた類似検索を精度良く実行できないという問題がある。
例えば、超球を用いて特徴量ベクトルをハッシュベクトルに変換すると、ワームホールの影響により、大きく異なる特徴量ベクトル同士であっても、ハッシュベクトル変換後のハミング距離が小さくなる場合がある。このため、異なる特徴量ベクトル同士を、類似する特徴量ベクトルとして誤判定する場合がある。
ここで、ワームホールについて説明する。図16〜図18は、ワームホールを説明するための図である。例えば、m次元の特徴量空間Vを超球を用いて分割し、分割された領域が超球の内部か外部かに応じてビット列を割り振ることを考える。超球の配置によっては、図16に示すように、領域Aと、領域Bとが同一のビット列(0,0,0)を持つが、領域Aと領域Bとは連結していない。
図16に示す現象が起こる場合には、特徴量ベクトルに割り振られたビット列間のハミング距離により、特徴量ベクトルの類似性を評価する際に、特徴量ベクトルが大きく離れていてもハミング距離が小さくなる。この非連結性を理解するためには、図17に示すように、領域Aと領域Bとを結ぶチューブ10が存在していると考えるのがよい。このチューブを一般相対論の特殊解になぞらえてワームホールと呼ぶ。
図18に、一次元の特徴量空間の超球Sによる領域分割を行った時の非連結領域の発生とその間を結ぶワームホールを示す。超球Sは、超平面FおよびFによって分割されている。例えば、超平面Fよりも左の領域は、1ビット目に1が割り振られ、超平面Fよりも右の領域は、1ビット目に0が割り振られる。また、超平面Fよりも右の領域には、2ビット目に1が割り振られ、超平面Fよりも左の領域には、2ビット目に0が割り振られる。そうすると、図18の南極付近と北極付近は連結していないが、同じビット列(0,0)が割り振られてしまう。これは、超球Sの南極付近と北極付近とを結ぶワームホールが発生したためである。
一つの側面では、ハッシュベクトルを用いた類似検索を精度よく実行できる空間分割方法、空間分割装置および空間分割プログラムを提供することを目的とする。
第1の案では、コンピュータが下記の処理を実行する。コンピュータは、特徴量空間の次元よりも1次元以上大きい次元の空間に存在する球の内側に含まれるような超平面の交点の位置を特定し、特定された位置の交点を、各超平面が共有するように超平面を配置し、特徴量ベクトルを前記球上に射影して得られる座標を、配置された前記超平面に応じた変換規則で変換してビット列を生成する処理を実行し、前記特定する処理は、前記球を前記特徴量空間へ射影して得られる像の円の半径に基づいて、前記球の中心から前記共有される交点までのずれ量を算出する処理を含む
本発明の一の実施態様によれば、ハッシュベクトルを用いた類似検索を精度よく実行できるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る空間分割装置に係るシステム構成を示す図である。 図2は、超球Sへの逆立体射影を説明するための図である。 図3は、超球Sの特徴量空間Vへの射影による像の円の半径の一例を示す図である。 図4は、超球Sへ逆立体射影される領域及び逆立体射影された領域の一例を示す図である。 図5は、近似直線の一例を示す図である。 図6は、超球S内に設定された共通交点の一例を示す図である。 図7は、全体処理を説明するための図である。 図8は、共通交点を設定する処理フローの第一の例を示す図である。 図9は、共通交点を設定する処理フローの第二の例を示す図である。 図10は、共通交点を設定する処理フローの第三の例を示す図である。 図11は、実施例2に係る空間分割装置に係るシステム構成を示す図である。 図12は、共通交点を設定する処理フローの第四の例を示す図である。 図13は、共通交点を設定する処理フローの第五の例を示す図である。 図14は、共通交点を設定する処理フローの第六の例を示す図である。 図15は、目的関数の処理フローの一例を示す図である。 図16は、ワームホールの発生を説明するための第一の例を示す図である。 図17は、ワームホールの発生を説明するための第二の例を示す図である。 図18は、ワームホールの発生を説明するための第三の例を示す図である。 図19は、空間分割装置のハードウェア構成を示す図である。
以下に、本願の開示する空間分割方法、空間分割装置および空間分割プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの権利範囲が限定されるものではない。各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
(空間分割装置のシステム構成)
図1を用いて、空間分割装置100のシステム構成について説明する。図1は、実施例1に係る空間分割装置に係るシステム構成を示す図である。図1の例に示すように、空間分割装置100は、制御部110、記憶部120および特徴量空間のデータ130を有する。記憶部120は、超平面数121と、ビット列122aとを含む。また、空間分割装置100は、ビット列122bと、クエリデータ131とを含む。記憶部120は例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置に対応する。なお、特徴量空間のデータ130は、記憶部120に含まれていてもよい。
また、制御部110は、射影部111a、設定部112、作成部113および生成部114aを有する。また、空間分割装置100は、射影部111bと、生成部114bと、ハミング距離計算部116とを含む。制御部110の機能は例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路により実現することができる。また、制御部110の機能は例えば、CPU(Central Processing Unit)が所定のプログラムを実行することで実現することができる。なお、設定部112は、特定部の一例である。作成部113は、配置部の一例である。
特徴量空間のデータ130は、複数の特徴量ベクトルを記憶する記憶部である。特徴量ベクトルは、例えば、ユーザの生体情報から得られるm次元の特徴量のデータである。生体情報から特徴量ベクトルを求める手法は、如何なる従来技術を用いても良い。例えば、mは1以上の整数である。超平面数121は、m次元よりもp次元高い空間に設定する超平面の数である。ビット列122aおよびビット列122bは、特徴量ベクトルを基にして生成されるビット列である。
射影部111aおよび射影部111bは、m次元の特徴量空間Vに対して逆立体射影を行うことで、m次元よりもp次元高い空間に埋め込まれた(m+p−1)次元の超球Sと特徴量空間Vとを対応付ける処理部である。pは、1以上の整数である。以下の説明では、射影部111a,111bをまとめて適宜、射影部111と表記する。
図2は、超球Sへの逆立体射影を説明するための図である。図2に示すように、逆立体射影を行うと、特徴量空間V上の点と、超球S上の点とが対応付けられる。図2に示す例では、特徴量空間V上の点Xと、超球S上の点rとが対応付けられる。超球Sの北極Yと南極Zを結ぶ直線と、特徴量空間Vとの交点をXと定義する。例えば、北極Yの座標は、(xS1,xS2,・・・,xSm,1)となり、南極Zの座標は、(xN1,xN2,・・・,xNm,−1)となる。
特徴量空間Vから超球Sの北極Yまでの高さをdと定義する。北極Yと、点Xとを通る直線と、超球Sの表面との交点が、rに対応する。図3は、超球Sの特徴量空間Vへの射影による像の円の半径の一例を示す図である。図3に示すように、超球Sの断面Sは、特徴量空間Vの領域Vに対応する。
ここで、逆立体射影は、立体射影の逆射影である。立体射影は、図2のように超球Sと特徴量空間Vとを配置し、北極Yから超球Sと交わる直線を引いたとき、超球Sと直線との交点rから直線と特徴量空間Vとの交点Xへの写像と定義される。なお、図2に示す例は、pの値が1である場合を示す。
特徴量空間Vの特徴量ベクトル(座標)を(x1,x2,・・・、xm)とするとき、逆立体射影「f−1:V→」を、式(1)とする。ただし、式(1)のr2は、式(2)で定義される。
Figure 0006277710
Figure 0006277710
式(1)および式(2)において、xおよびdはパラメータである。パラメータxおよびdは、図2に示すxおよびdに対応するものである。パラメータxは、超球Sの南極Zに写像される特徴量空間Vの点の座標である。パラメータdは、立体射影のスケールを調整するパラメータであり、超球Sの赤道が特徴量空間Vに写像された時の超球Sの半径に相当するものである。なお、超球Sの赤道の座標は、(xS1,xS2,・・・,xSm,0)となる。
図4は、超球Sへ逆立体射影される領域及び逆立体射影された領域の一例を示す図である。図4のように特徴量空間Vの領域Vareaは、射影点が超球Sの北極Yである場合に超球S上の領域rareaに逆立体射影される。
射影部111aは、指定されたパラメータxおよびパラメータdと式(1)とを基にして、特徴量ベクトルの逆立体射影を行う。なお、射影部111aは、パラメータxおよびパラメータdの情報を予め保持しておいても良い。
射影部111bは、クエリデータ131に記憶された特徴量ベクトルと式(1)とを基にして、逆立体射影を行い、特徴量ベクトルに対応する超球S上の座標を算出する。射影部111aは、算出した座標を、生成部114aに出力する。
射影部111bは、特徴量空間のデータ130に記憶された各特徴量ベクトルと式(1)とを基にして、逆立体射影を行い、各特徴量ベクトルに対応する超球S上の複数の座標を算出する。射影部111bは、算出した各座標を、生成部114bに出力する。
生成部114a,114bは、超球S上の座標を変換規則に従って、ビット列に変換する処理部である。このビット列は、ハッシュベクトルに対応する。以下の説明では、生成部114a,114bをまとめて適宜、生成部114と表記する。
式(3)において、n×(m+1)行列の情報「W11,W12,・・・,Wn(m+1)」およびn×1の情報「c,c,・・・,c」は、変換規則である。生成部114は、変換規則を、作成部113から変換規則を取得する。式(3)において、「x,x,・・・,xm+1」の情報は、超球S上の座標である。
Figure 0006277710
生成部114は、式(3)を計算することで、「b,b,b,・・・、b」を算出する。
生成部114は、「b,b,b,・・・、b」を算出した後に、bの値が正であれば、bを「1」に変換し、bの値が正でない場合には、bを「0」に変換することで、ビット列を算出する。例えば、「b,b,b,・・・,b」の値がそれぞれ正、負、正、・・・、正の場合には、生成部114は、ビット列「1,0,1,・・・,1」を生成する。
生成部114aは、射影部111aから取得した座標を基にして、ビット列を生成し、生成したビット列をハミング距離計算部116に出力する。
生成部114bは、射影部111bから取得する各座標を基にして、複数のビット列を生成し、生成した複数のビット列122bをハミング距離計算部116に出力する。なお、生成部114bは、ビット列122bをRAM等の記憶領域に格納してもよい。
ハミング距離計算部116は、生成部114aにより生成された各ビット列122aと、生成部114bにより生成されたビット列122bとのハミング距離を算出する。ハミング距離とは、桁数の同じ2つの2進数を比較した場合の、異なる桁の個数である。ハミング距離計算部116は、ハミング距離の算出結果に基づいて、クエリビット列とのハミング距離が近い順に、各ビット列に対して順位付けを行う。ハミング距離計算部116は、順位付けした各ビット列のうち、上位のビット列を、クエリビット列に対応するビット列として出力しても良いし、順位付けの結果を出力しても良い。
設定部112は、超平面が共有する共通交点を超球Sの内部に設定する。共通交点とは、超平面が共有する点である。空間分割装置100によって設定された各超平面は、それぞれ共通交点を共有する。設定部112は、例えば、超球Sの北極と南極を結ぶ線上に共通交点を設定する。なお、設定部112は、設定した共通交点をRAM等のメモリに記憶してもよい。
作成部113は、(m+p−1)次元の超球Sを横切る超平面をn個、超球Sに配置する処理部である。また、作成部113は、配置した結果を基にして変換規則を生成する。
設定部112が、各超平面の初期配置を特定する処理について3つの具体例を挙げて説明する。各超平面の初期配置を特定する処理について第一の例を説明する。設定部112は、特徴量空間のデータ130から各特徴量ベクトルを取得し、各特徴量ベクトルの分散共分散行列の固有値の平方根を算出する。設定部112は、各固有値のうち、最大のものをδとして特定する。また、設定部112は、超球Sの特徴量空間Vへの射影による像の円の半径Rを特定する。
設定部112は、式(4)を基にしてcを算出する。設定部112は、共通交点の位置を超球Sの中心からm+1次元方向にcずらしたところに設定する。なお、超球Sの特徴量空間Vへの射影による像の円の半径Rは、例えば、図3に示される。
Figure 0006277710
すなわち、法線ベクトルが第m+1軸方向に向いた超平面とそれが作る超球の半径を考えたとき、共通交点の位置が北極に近いほど大きな半径となり、南極に近いほど小さな半径になる。設定部112は、データの分布している領域のおおよその半径と赤道に写像される球の半径の比を基に共通交点の位置を調整する。
各超平面の初期配置を特定する処理について第二の例を説明する。設定部112は、特徴量ベクトルを主成分分析し、累積寄与率を算出する。例えば、設定部112は、主成分分析を行い、第1主成分から第N主成分の広がりを求める。設定部112は、各主成分の広がりを降順に並べ、広がりの大きいものから順に、δ1、δ2、・・・δNとする。設定部112は、累積寄与率λを算出する。なお、mは主成分の成分数を示す。
設定部112は、横軸に成分の数「」、縦軸に対数累積寄与率「logλm」とするグラフに、とlogλmとの関係をプロットし、プロットした結果から近似直線を特定する。例えば、設定部112は、最小二乗法などを用いて近似直線を特定する。
図5は、近似直線の一例を示す図である。設定部112は、近似直線の傾きb/aを「γ+1」として算出する。設定部112は、式(5)を基にしてcを算出する。設定部112は、共通交点の位置を超球Sの中心からm+1次元方向にcずらしたところに設定する。
Figure 0006277710
すなわち、データの分布を楕円と捉え、楕円のつぶれ度合いは累積寄与率曲線から読み取ることができる。このつぶれた楕円を円で近似し、その半径をつぶれ度合いに依存するようにとっている。
各超平面の初期配置を特定する処理について第三の例を説明する。設定部112は、第一主成分方向の三次モーメントνを計算する。例えば設定部112は、式(6)を基にして三次モーメントを計算する。式(6)では、x (k) k番目の特徴量ベクトルの第i成分であり、uは特徴量ベクトル達の平均ベクトルであり、Kは特徴量ベクトル達の数である。
Figure 0006277710
設定部112は、式(4)を基にしてc、式(7)を基にしてcを算出する。設定部112は、共通交点の位置をm+1次元方向にc移動させ、さらに、vecN方向にc移動させたところに設定する。
Figure 0006277710
すなわち、データの偏りがデータの平均値に関して非対称なときは、出来上がる超球の位置や半径の出現確率は、データの平均値に関して対称である必要はない。データの偏りは3次のモーメントで測ることができる。データの偏り度合いに応じ共通交点の位置を北極と南極を結ぶ線分からずらす。
図6を用いて、先述した第一〜第三の例によって、超球S内に設定される共通交点および超平面について説明する。図6は、超球S内に設定された共通交点の一例を示す図である。F1〜F4は、作成部113によって設定された超平面である。図6のように、超球Sを横断する超平面は、それぞれ超球S内部に存在する共通交点を通る。超球によりハッシングを行う際に、ワームホールが現れないようにするには中の超平面F1〜F4が作る交点が超球Sの内部にあることが必要である。そのために超平面F1〜F4の共通の交点を設けるようパラメータを設定する。
図7は、全体処理を説明するための図である。図7のように特徴量空間Vに各特徴量データXpが入力される(ステップS10)。射影部111は、m次元よりもp次元上位の空間に超球Sを設定する(ステップS11)。射影部111は、各特徴量データXpを超球Sに逆立体射影する(ステップS12)。設定部112は、超平面が共有する共通交点を超球Sの内部に設定する(ステップS13)。
作成部113は、(m+p−1)次元の超球Sを横切る超平面をn個、超球Sに設定する(ステップS14)。生成部114は、射影部111aから取得した座標を基にして、ビット列を生成する(ステップS15)。ハミング距離計算部116は、生成部114aにより生成された各ビット列122aと、生成部114bにより生成されたビット列122bとのハミング距離を算出する(ステップS16)。以下、共通交点を設定する処理フローについて説明する。
図8は、共通交点を設定する処理フローの第一の例を示す図である。設定部112は、特徴量の共分散行列Xmmの固有値のうち、最大の固有値の平方根δを算出する(ステップ20)。設定部112は、式(4)を基に移動距離cを算出する(ステップS21)。式(4)のRは、超球Sの赤道の立体射影による像の円の半径である。設定部112は、共通交点の位置Aを超球Sの中心から(m+1)次元方向にc移動させたところに設定する(ステップS22)。
図9は、共通交点を設定する処理フローの第二の例を示す図である。設定部112は、特徴量の共分散行列Xmmの固有値のうち、最大の固有値の平方根δを算出する(ステップ30)。設定部112は、特徴量データ群に対して主成分分析し、主成分の各成分の累積寄与率を算出する(ステップS31)。
設定部112は、横軸に主成分の各成分、縦軸に対数累積寄与率をプロットした時の傾きγを算出する(ステップS32)。設定部112は、式(5)を基に移動距離cを算出する(ステップS33)。設定部112は、共通交点の位置Aを超球Sの中心からm+1次元方向にc移動させたところに設定する(ステップS34)。
図10は、共通交点を設定する処理フローの第三の例を示す図である。設定部112は、特徴量の共分散行列Xmmの固有値のうち、最大の固有値の平方根δを算出する(ステップS40)。設定部112は、最大の固有値に対応する固有ベクトル方向のvecN方向の3次モーメントνを算出する(ステップS41)。
設定部112は、式(3)を基に移動距離cを算出する(ステップS42)。設定部112は、式(7)を基に移動距離cを算出する(ステップS43)。設定部112は、共通交点の位置Aを超球Sの中心からm+1次元方向にc移動させ、さらに、vecN方向にc移動させたところに設定する(ステップS44)。
図11を用いて、実施例2に係る空間分割装置200のシステム構成について説明する。図11は、実施例2に係る空間分割装置に係るシステム構成を示す図である。図11の例に示すように、空間分割装置200は、制御部210、記憶部220および特徴量空間のデータ230を有する。記憶部220には、超平面数221と、ビット列222aとが含まれる。また、空間分割装置200は、ビット列222bと、クエリデータ231とを有する。記憶部220は例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、ハードディスクや光ディスクなどの記憶装置に対応する。なお、特徴量空間のデータ230は、記憶部220に含まれてもよい。
また、制御部210は、射影部211a、設定部212、作成部213、生成部214aおよび算出部215を有する。また、空間分割装置200は、射影部211bと、生成部214bと、ハミング距離計算部216を含む。制御部210の機能は、例えば、ASICやFPGAなどの集積回路により実現することができる。また、制御部210の機能は例えば、CPUが所定のプログラムを実行することで実現することができる。なお、設定部212は、特定部の一例である。作成部213は、配置部の一例である。以下、制御部210の各処理部について説明する。
射影部111bは、クエリデータ131に記憶された特徴量ベクトルと式(1)とを基にして、逆立体射影を行い、特徴量ベクトルに対応する超球S上の座標を算出する。
設定部212が、近似精度が高い共通交点を設定する処理について3つの具体例を挙げて説明する。設定部212が「山登り探索」を用いて、近似精度が高い共通交点を設定する第一の例について説明する。設定部212は、共通交点の位置の初期値として位置Aを特定する。算出部215は、この初期値によって算出される各特徴量ベクトルのビット列を、生成部214aから取得する。算出部215は、各特徴量ベクトルとビット列とを基に近似精度を計算する。例えば、近似精度は、式(8)または式(9)によって算出される。
Figure 0006277710
Figure 0006277710
ここで、近似精度を算出する処理の一例について説明する。算出部215は、特徴量空間のデータ230から、ある特徴量ベクトルvを選出し、特徴量ベクトルvとの距離が、特徴量空間上で最も近い特徴量ベクトルを、第1位から第M位まで特定する。特徴量ベクトルvとの距離が、特徴量空間上で最も近い特徴量ベクトルを特徴量ベクトルva1〜vaMとする。例えば、式(8)において、特徴量ベクトルの数Mが、|R|に対応する。
算出部215は、生成部214aから特徴量ベクトルvに対応するビット列との距離が、最も近いビット列を、第1位から第M位まで特定し、特定したビット列に対応する特徴量ベクトルvb1〜vbMを特定する。算出部215は、特徴量ベクトルvb1〜vbMのうち、何個の特徴量ベクトルが、特徴量ベクトルva1〜vaMと同一のものであるかを計数する。この計数した数が、式(8)の|R∩Q|に対応する。
設定部212は、共通交点の位置Aに近傍する位置BをI個設定する。算出部215は、各共通交点の位置Bに対する近似精度を算出する。設定部212は、近似精度の最も高い共通交点の位置を、位置Aに設定する。設定部212は、上記処理を繰り返し実行し、近似精度の最も高い共通交点を特定する。
設定部212が上記処理を所定回数繰り返した後に得られる最終的な共通交点の位置Aを用いて、ハミング距離計算部216は、ハミング距離を計算する。
設定部212が「マルコフ連鎖モンテカルロ法」を用いて、近似精度が高い共通交点を設定する第二の例について説明する。設定部212は、実施例1に係る手順に基づいて共通交点の位置Aを特定する。算出部215は、共通交点の位置Aを基に生成される各特徴量ベクトルのビット列を、生成部214aから取得する。
算出部215は、各特徴量ベクトルとビット列とを基にして、近似類似検索を実行し、共通交点の位置をAとした場合の近似精度X1を計算する。例えば、近似精度は、山登り探索と同様にして、式(8)によって算出される。
設定部212は、共通交点の位置Aに近傍する位置Bを設定する。算出部215は、各特徴量ベクトルとビット列とを基にして、近似類似検索を実行し、共通交点の位置をBとした場合の近似精度X2を計算する。
設定部212は、乱数を振り、乱数の値がX2/X1よりも小さい場合に、共通交点の位置Bを位置Aに設定する。一方、パラメータ設定部310は、乱数を振り、乱数の値がX2/X1よりも小さくない場合に、共通交点の位置をそのままにする。また、設定部212は、所定回数上記処理を実行する。
設定部212が「群知能」を用いて、近似精度が高い共通交点を設定する第三の例について説明する。設定部212は、複数の共通交点の位置を特定する。例えば、設定部212は、実施例1と同様の手法により、共通交点の位置を求め、更に、この共通交点の位置に近傍する位置を複数求めることで、複数の共通交点の位置を特定する。
設定部212は、複数の共通交点の位置を基に算出される各特徴量ベクトルのビット列を、生成部214aから取得する。設定部212は、各共通交点の位置を、荷電粒子の位置と見なし、目的関数を使用して、荷電系探索を実行することで、近似精度の最も高い共通交点の位置を特定する。
各共通交点の位置を荷電粒子の位置とみなすことで、各共通交点の位置を移動させる場合に、各共通交点の位置が、相互に近づかないような制約を設けることが出来る。そして、所定距離離れた位置で、近似精度が最も大きくなる共通交点の位置を、特定することができる。係る共通交点の位置を使用して、ハミング距離計算部216は、ハミング距離を計算する。
なお、荷電系探索の目的関数は、共通交点の位置が与えられた場合に、近似精度を算出する関数であり、近似精度を算出する処理の内容は、上述した山登り検索およびマルコフ連鎖モンテカルロ法と同様である。
次に、実施例2に係る空間分割装置200の処理手順について説明する。以下では、共通交点の位置を特定する処理を、山登り探索を用いたパラメータ特定処理、マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いたパラメータ特定処理、群知能を用いたパラメータ特定処理について順に説明する。
まず、山登り探索を用いたパラメータ特定処理の処理手順の一例について説明する。図12は、共通交点を設定する処理フローの第四の例を示す図である。図12に示すように、空間分割装置200の設定部212は、共通交点の位置Aを特定する(ステップS50)。設定部212は、試行回数tを1に設定する(ステップS51)。設定部212は、試行回数tが所定回数より大きい場合は(ステップS52YES)、処理を終了する。一方、設定部212は、試行回数tが所定回数以下の場合は(ステップS52NO)、ステップS53に移行する。
作成部213は、設定された共通交点の位置Aを基にして変換規則を生成する(ステップS53)。生成部214aは、変換規則を基に近似類似検索の近似精度αを計算する(ステップS54)。
設定部212は、共通交点の位置Aに近傍する位置Bを複数生成する(ステップS55)。作成部213は、各共通交点の位置Bを基にして各々の変換規則を生成する(ステップS56)。算出部215は、各変換規則を基に各々の近似精度βを計算する(ステップS57)。設定部212は、近似精度α、近似精度βのうち、最も近似精度のよいものに対応する共通交点の位置を位置Aに設定する(ステップS58)。設定部212は、試行回数tに1を加算する(ステップS59)。
次に、マルコフ連鎖モンテカルロ法を用いたパラメータ特定処理の処理手順の一例について説明する。図13は、共通交点を設定する処理フローの第五の例を示す図である。図13に示すように、空間分割装置200の設定部212は、共通交点の位置Aを特定する(ステップS60)。設定部212は、試行回数tを1に設定する(ステップS61)。設定部212は、試行回数tが所定回数より大きい場合は(ステップS62YES)、処理を終了する。一方、設定部212は、試行回数tが所定回数以下の場合は(ステップS62NO)、ステップS63に移行する。
作成部213は、設定された共通交点の位置Aを基にして変換規則を生成する(ステップS63)。算出部215は、変換規則を基に近似類似検索の近似精度Xを計算する(ステップS64)。設定部212は、共通交点の位置Aに近傍する位置Bを生成する(ステップS65)。作成部213は、共通交点の位置Bを基にして変換規則を生成する(ステップS66)。算出部215は、変換規則を基に近似精度X2を計算する(ステップS67)。
設定部212は、[0、1]の乱数を割り振り、乱数がX2/X1よりも小さい場合には(ステップS68YES)、近傍位置Bを共通交点の位置Aに設定し(ステップS69)、そうでなければ(ステップS68No)、共通交点の位置をそのままにし、ステップS70に移行する。設定部212は、試行回数tに1を加算する(ステップS70)。
次に、群知能を用いたパラメータ特定処理の処理手順の一例について説明する。図14は、共通交点を設定する処理フローの第六の例を示す図である。設置部212は、例えば、実施例1に係る手順で共通交点の位置を複数設定する(ステップS80)。
設定部212は、試行回数tを1に設定する(ステップS81)。設定部212は、試行回数tが所定回数より大きい場合は(ステップS82YES)、処理を終了する。一方、設定部212は、試行回数tが所定回数以下の場合は(ステップS82NO)、ステップS83に移行する。
設定部212は、各々の共通交点の位置を荷電粒子の位置とみなし目的関数を使用して荷電系探索を行う(ステップS83)。設定部212は、試行回数tに1を加算する(ステップS84)。
図14の処理フローで使用される目的関数について説明する。図15は、目的関数の処理フローの一例を示す図である。図15のように、空間分割装置200の作成部213は、目的関数を開始させ(ステップS90)、共通交点の位置を基に変換規則の生成をおこなう(ステップS91)。算出部215は、生成された変換規則を基に近似類似検索の近似精度X1を計算し(ステップS92)、近似精度X1を出力して(ステップS93)、目的関数を終了する(ステップS94)。
(空間分割装置のハードウェア構成)
図19は、空間分割装置のハードウェア構成を示す図である。図19が示すように、コンピュータ300は、各種演算処理を実行するCPU301と、ユーザからのデータ入力を受け付ける入力装置302と、モニタ303とを有する。また、コンピュータ300は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置304と、他の装置と接続するためのインターフェース装置305と、他の装置と無線により接続するための無線通信装置306とを有する。また、コンピュータ300は、各種情報を一時記憶するRAM(Random Access Memory)307と、ハードディスク装置308とを有する。また、各装置301〜308は、バス309に接続される。
ハードディスク装置308には、例えば、図1に示した制御部110の各処理部と同様の機能を有する情報処理プログラムが記憶される。もしくは、ハードディスク装置308には、図11に示した制御部210の各処理部と同様の機能を有する情報処理プログラムが記憶される。また、ハードディスク装置308には、情報処理プログラムを実現するための各種データが記憶される。
CPU301は、ハードディスク装置308に記憶された各プログラムを読み出して、RAM307に展開して実行することで、各種の処理を行う。これらのプログラムは、コンピュータ300を図1に示した制御部110として機能させることができる。
なお、上記の情報処理プログラムは、必ずしもハードディスク装置308に記憶されている必要はない。例えば、コンピュータ300が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラムを、コンピュータ300が読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ300が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD−ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)等に接続された装置にこのプログラムを記憶させておき、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータが実行する空間分割方法であって、
特徴量空間の次元よりも1次元以上大きい次元の空間に存在する球の内側に含まれるような超平面の交点の位置を特定し、
特定された位置の交点を、前記各超平面が共有するように前記超平面を共有させて配置する
処理を実行することを特徴とする空間分割方法。
(付記2)前記特定する処理は、前記球の北極と南極とを結ぶ線上に、前記共有される交点を設定することを特徴とする付記1に記載の空間分割方法。
(付記3)前記特定する処理は、前記特徴量ベクトルから算出される分散共分散行列の固有値のうち、最大の固有値に基づいて前記共有される交点を設定することを特徴とする付記1または2に記載の空間分割方法。
(付記4)前記特定する処理は、前記特徴量ベクトルから算出される分散共分散行列の固有ベクトル方向のモーメントに基づいて前記交点を設定することを特徴とする付記1〜3のいずれか一に記載の空間分割方法。
(付記5)前記特定する処理は、特徴量データの群に対して主成分分析した際に算出された主成分の各成分に対応する累積寄与率に基づいて前記交点を設定することを特徴とする付記2〜4のいずれか一に記載の空間分割方法。
(付記6)前記特定する処理は、前記球内に設定された第1の交点と、前記第1の交点に近傍する1以上の第2の交点とのうち、近似精度が高い交点を第1の交点に設定する処理を1回以上おこなうことにより、第1の交点を設定することを特徴とする付記2〜5のいずれか一に記載の空間分割方法。
(付記7)前記特定する処理は、前記球内に設定された第1の交点に近傍する第2の交点の近似精度を、前記第1の交点の近似精度で除算した数値が乱数よりも大きい場合に、前記第2の交点を前記第1の交点に設定する処理を1回以上おこなうことにより、第1の交点を設定することを特徴とする付記2〜5のいずれか一に記載の空間分割方法。
(付記8)前記特定する処理は、前記球内に荷電粒子とみなして配置された複数の交点のうち、最も近似精度の高い交点を設定することを特徴とする付記1に記載の空間分割方法。
(付記9)特徴量空間の次元よりも1次元以上大きい次元の空間に存在する球の内側に含まれるような超平面の交点の位置を特定する特定部と、
特定された位置の交点を、前記各超平面が共有するように前記超平面を共有させて配置する配置部と
を有することを特徴とする空間分割装置。
(付記10)コンピュータに、
特徴量空間の次元よりも1次元以上大きい次元の空間に存在する球の内側に含まれるような超平面の交点の位置を特定し、
特定された位置の交点を、前記各超平面が共有するように前記超平面を共有させて配置する処理を実行させることを特徴とする空間分割プログラム。
100 空間分割装置
110 制御部
111a,b 射影部
112 設定部
113 作成部
114a,b 生成部
116 ハミング距離計算部
120 記憶部
121 超平面数
122a,b ビット列
130 特徴量空間のデータ
131 クエリデータ

Claims (10)

  1. コンピュータが実行する空間分割方法であって、
    特徴量空間の次元よりも1次元以上大きい次元の空間に存在する球の内側に含まれるような超平面の交点の位置を特定し、
    特定された位置の交点を、各超平面が共有するように超平面を配置し、
    特徴量ベクトルを前記球上に射影して得られる座標を、配置された前記超平面に応じた変換規則で変換してビット列を生成する処理を実行し、
    前記特定する処理は、
    前記球を前記特徴量空間へ射影して得られる像の円の半径に基づいて、前記球の中心から前記共有される交点までのずれ量を算出する処理を含むことを特徴とする空間分割方法。
  2. 前記特定する処理は、前記球の北極と南極とを結ぶ線上に、前記共有される交点を設定することを特徴とする請求項1に記載の空間分割方法。
  3. 前記特定する処理は、前記特徴量ベクトルから算出される分散共分散行列の固有値のうち、最大の固有値に基づいて前記共有される交点を設定することを特徴とする請求項1または2に記載の空間分割方法。
  4. 前記特定する処理は、前記特徴量ベクトルから算出される分散共分散行列の固有ベクトル方向のモーメントに基づいて前記交点を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一に記載の空間分割方法。
  5. 前記特定する処理は、特徴量データの群に対して主成分分析した際に算出された主成分の各成分に対応する累積寄与率に基づいて前記交点を設定することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一に記載の空間分割方法。
  6. 前記特定する処理は、前記球内に設定された第1の交点と、前記第1の交点に近傍する1以上の第2の交点とのうち、近似精度が高い交点を第1の交点に設定する処理を1回以上おこなうことにより、第1の交点を設定することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一に記載の空間分割方法。
  7. 前記特定する処理は、前記球内に設定された第1の交点に近傍する第2の交点の近似精度を、前記第1の交点の近似精度で除算した数値が乱数よりも大きい場合に、前記第2の交点を前記第1の交点に設定する処理を1回以上おこなうことにより、第1の交点を設定することを特徴とする請求項2〜5のいずれか一に記載の空間分割方法。
  8. 前記特定する処理は、前記球内に荷電粒子とみなして配置された複数の交点のうち、最も近似精度の高い交点を設定することを特徴とする請求項1に記載の空間分割方法。
  9. 特徴量空間の次元よりも1次元以上大きい次元の空間に存在する球の内側に含まれるような超平面の交点の位置を特定する特定部と、
    特定された位置の交点を、前記各超平面が共有するように前記超平面を共有させて配置する配置部と
    特徴量ベクトルを前記球上に射影して得られる座標を、配置された前記超平面に応じた変換規則で変換してビット列を生成する生成部とを有し、
    前記特定部は、
    前記球を前記特徴量空間へ射影して得られる像の円の半径に基づいて、前記球の中心から前記共有される交点までのずれ量を算出することを特徴とする空間分割装置。
  10. コンピュータに、
    特徴量空間の次元よりも1次元以上大きい次元の空間に存在する球の内側に含まれるような超平面の交点の位置を特定し、
    特定された位置の交点を、前記各超平面が共有するように前記超平面を共有させて配置し、
    特徴量ベクトルを前記球上に射影して得られる座標を、配置された前記超平面に応じた変換規則で変換してビット列を生成する処理を実行させ、
    前記特定する処理は、
    前記球を前記特徴量空間へ射影して得られる像の円の半径に基づいて、前記球の中心から前記共有される交点までのずれ量を算出する処理を含むことを特徴とする空間分割プログラム。
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