JP6277709B2 - 経路情報処理方法、装置、及びプログラム - Google Patents

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経路情報処理方法、経路情報処理装置、及び経路情報処理プログラムに関する。
近年、携帯電話や自動車のカーナビゲーションシステムなど、GPS(Global Positioning System)を搭載した端末が普及している。このようなGPSを搭載した端末を利用者に提供する様々な企業が、GPSにより取得された端末の位置情報を大量に収集することが可能になった。しかし、位置情報は、端末を利用する利用者のプライバシ情報を含むため、企業が収集した位置情報を取り扱う際などには、十分な注意が必要である。
一方、大量に収集した位置情報を分析し、有益な情報を得るためには、大量の計算機リソースが必要となる。また、他の企業の持っている位置情報と組み合わせることで、より有益なデータ分析が行える可能性がある。それゆえ、データ分析及び協業の場として、クラウドコンピューティング(クラウド)などの第三者機関の大規模リソースが利用できることが望ましい。しかし、クラウドなどの第三者機関に、利用者のプライバシ情報を含む位置情報を提供することは安易に行うことはできない。
位置情報を取り扱う際に、プライバシ情報を考慮する技術として、位置情報に付与されている利用者IDを削除または仮IDに置き換える技術が提案されている。この技術では、位置情報と位置情報を発信している利用者との対応関係が明らかになることを防止して、各利用者のプライバシの秘匿を図っている。
また、移動体の位置情報を送信するナビゲーションシステムにおいて、個人情報を保護する技術が提案されている。このシステムでは、車載機は、路側機からの位置情報の要求に対して、利用者の自宅の位置の特定が容易と推定される領域において取得した位置情報等を送信しない。そして、車載機は、車両がこの領域外に出た後に取得した車両の位置情報等を路側機に送信する。これにより、個人情報を保護しつつ、車両の位置情報を路側機に送信する。
また、秘匿したい行動情報を保護する技術が提案されている。この技術では、生成された行動情報から行動パターンを解析し、解析された行動パターンと保護対象行動履歴パターンとの類似性判定を行う。類似性判定の結果に基づき行動情報の保護レベルを選択し、選択された保護レベルに基づき行動情報の保護を行う。
特開2012−108932号公報 特開2013−8232号公報
Beresford, A.R. and F.Stajano, "Location Privacy in Pervasive Computing", IEEE Pervasive Computing Magazine, 2003, p.46-55
しかし、位置情報に付与されている利用者IDを削除または仮IDに置き換えたとしても、以下の問題がある。例えば、Aさん宅の住所を知っている者が、Aさん宅に向かっている時系列の位置情報である経路情報を見れば、その経路情報がAさんのものであると推定することができる。この場合、位置情報が取得された時刻情報が経路情報に含まれる場合には、Aさんの帰宅時間などが推定される。このように、利用者IDを削除または仮IDに置き換えても、経路情報から漏洩するプライバシ情報が存在する。
また、自宅周辺などの所定領域における位置情報を秘匿する技術では、経路情報に含まれる一部の位置情報を削除することにより、経路情報の出発地または到着地を秘匿している。しかし、出発地及び到着地が人口密集地であるか過疎地であるかなどに応じて、どの程度の量の位置情報を削除すれば、出発地または到着地を秘匿できるかは異なる。例えば、人口密集地では、少ない削除量でも出発地または到着地を秘匿できる。一方、過疎地では、多くの位置情報を削除しなければ、出発地または到着地を秘匿することができない。少ない削除量でもよい場合に、必要以上に多くの位置情報を削除してしまうと、残った経路情報の情報量が少なくなる。一方、経路情報の情報量が多くなるように、位置情報の削除量を少なくした場合には、出発地または到着地を秘匿することができない場合がある。
また、秘匿したい行動情報を保護する従来技術を経路情報の秘匿化に適用する場合には、予め保護したい行動情報を登録しておく必要がある。大量の経路情報を扱う場合には、それら全ての経路情報の出発地及び到着地を秘匿するための情報を予め定めておくことは困難である。
一つの側面として、個人のプライバシ情報の保護と、経路情報の情報量とのバランスを考慮して、柔軟に秘匿化された経路情報を出力することが目的である。
1つの態様では、利用者の出発地から到着地までの経路上の位置が、時系列の位置情報で表された経路情報を取得する。また、開示の技術は、所定領域を複数に分割した小領域であって、前記出発地周辺の経路上の位置が含まれる小領域に含まれる位置を出発地とする経路の利用者数に応じて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置を開始点として決定する。また、開示の技術は、前記到着地周辺の経路上の位置が含まれる小領域に含まれる位置を到着地とする経路の利用者数に応じて、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置を終了点として決定する。また、開示の技術は、前記経路上の開始点から終了点までの時系列の位置情報を、出力用経路情報として出力する。
一つの側面として、個人のプライバシ情報の保護と、経路情報の情報量とのバランスを考慮して、柔軟に秘匿化された経路情報を出力することができる、という効果を有する。
第1実施形態に係るトリップデータ処理装置の概略構成を示すブロック図である。 位置データの一例を示す図である。 トリップデータの一例を示す図である。 利用者密度データの概念図である。 利用者密度に応じた削除量の一例を示す図である。 利用者密度に応じた削除量を求めるための密度レベルの一例を示す図である。 秘匿トリップデータの一例を示す図である。 第1実施形態に係るトリップデータ処理装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 第1実施形態におけるトリップデータ処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態における削除量決定処理の一例を示すフローチャートである。 第1実施形態における利用者密度による削除処理の一例を示すフローチャートである。 交差点までのポイントデータを削除することを説明するための図である。 利用者密度の更新を説明するための図である。 第2実施形態における利用者密度による削除処理の一例を示すフローチャートである。 通過地点の利用者密度による開始点の決定を説明するための図である。
以下、図面を参照して開示の技術に係る実施形態の一例を詳細に説明する。なお、本実施形態では、例えば、利用者自身が所持する携帯端末や利用者が乗車する車などの移動体に搭載されたGPSにより取得された位置データが、時々刻々と発信されているものとする。このように発信される位置データを、以下では、利用者から発信されるトリップデータという。
<第1実施形態>
図1に示すように、第1実施形態に係るトリップデータ処理装置10は、取得部12、決定部14、更新部16、及び出力部18を備える。なお、トリップデータ処理装置10は、開示の技術の経路情報処理装置の一例である。
取得部12は、利用者から時々刻々発信される位置データLDを受け付ける。位置データLDは、例えば図2に示すように、利用者ID及びポイントデータLを含む。ポイントデータLは、例えばGPSで取得された利用者の位置(緯度及び経度)、及び位置が取得された取得時刻を含む。なお、ポイントデータLまたは位置データLDは、開示の技術の位置情報の一例である。ポイントデータL及び位置データLDは、下記のように表される。
ポイントデータL:{緯度,経度,取得時刻}
位置データLD :{利用者ID,ポイントデータL}
なお、利用者IDとしては、例えば、携帯端末を識別するための端末IDや、車に搭載されたカーナビゲーション装置等の機器を識別するための機器IDを用いることができる。また、位置データLDには、その他の情報を含めることもできる。例えば車に搭載された機器により取得される位置データの場合には、車の速度や急ブレーキの有無などの情報を、その他の情報として含めることができる。
取得部12は、受け付けた位置データLDから、例えば図3に示すように、同一の利用者IDの位置データLDに含まれるポイントデータLを取得時刻順に並べたトリップデータTDを取得する。すなわち、トリップデータTDは、出発地から到着地までの経路上の位置が、時系列のポイントデータLで表されたものである。なお、トリップデータは、開示の技術の経路情報の一例である。トリップデータTDは、下記のように表される。
トリップデータTD:{利用者ID,L,・・・,Ln−1
なお、nは、その利用者IDについて取得部12で受け付けた位置データLDの数である。Lは、出発地に対応したトリップデータTD上のポイントデータ、Ln−1は、到着地に対応したトリップデータTD上のポイントデータである。このように、トリップデータTDを、出発地から到着地までのポイントデータLの系列とすることで、どの場所からどちらに向かう利用者が多いか、といった利用者の移動傾向等の分析が可能になる。
決定部14は、利用者の経路における出発地及び到着地を秘匿するために、出発地及び到着地から所定距離離れた経路上の位置を開始点及び終了点として決定する。具体的には、所定領域を示す地図を複数の小領域に区分したデータを用意しておく。例えば、地図を所定の緯度及び経度毎にメッシュ状に区分し、各メッシュ(1マス)を1つの小領域とすることができる。そして、メッシュ毎に、メッシュに含まれる位置を出発地または到着地とする経路の利用者数で表される利用者密度を対応させた利用者密度データUDLとして、利用者密度記憶部20に記憶しておく。
図4に、利用者密度データUDLの概念図を示す。なお、図4の例では、各メッシュに対応する利用者密度を、各メッシュの色(網点)の濃さで表している。ここでは、色が濃いほど利用者密度が高いことを表す。すなわち、色が濃いメッシュに含まれる位置を出発地または到着地とした利用者数が多いことを表す。メッシュの色でそのメッシュの利用者密度を表すことは、以下の図においても同様である。
利用者密度データUDLは、下記のように表される。
利用者密度データUDL=({メッシュiの範囲,メッシュiの利用者密度ms
,メッシュiの利用者密度me}, 登録済み利用者ID)
ここで、メッシュiの利用者密度msとは、メッシュiに含まれる位置を出発地とする経路の利用者数であり、メッシュiの利用者密度meとは、メッシュiに含まれる位置を到着地とする経路の利用者数である。登録済み利用者IDは、利用者密度を求めるために利用者数として既にカウントされた利用者IDのリストまたは集合である。また、平日日中、平日夜、休日、・・・のように時間帯を分けて時間帯毎の利用者密度を求め、時間帯毎に複数の利用者密度データUDLを作成しておいてもよい。
なお、利用者密度は、開示の技術の通行実績の一例である。通行実績は、そのメッシュが示す小領域に含まれる位置を、個人の出発地または到着地として特定することの困難性を示す指標であればよい。例えば、通行実績として、利用者密度以外にも、人口密度や、学校、病院、駅、商業施設等の有無などを用いてもよい。
決定部14は、利用者密度データUDLを参照し、取得部12により取得されたトリップデータTDの出発地が含まれるメッシュの利用者密度msに応じて、出発地から第1距離離れた経路上の位置を開始点として決定する。同様に、決定部14は、トリップデータTDの到着地が含まれるメッシュの利用者密度meに応じて、到着地から第2距離離れた経路上の位置を終了点として決定する。
第1距離と第2距離とは、同一の値であってもよい。また、第1距離を出発地からの実際の距離、第2距離を到着地までの実際の距離で定義してもよいし、第1距離を出発地からの移動時間、第2距離を到着地までの移動時間で定義してもよい。例えば、図5に示すように、第1距離及び第2距離を定めておくことができる。図5の例では、出発地または到着地が含まれるメッシュの利用者密度に応じて、出発地または到着地からの実際の距離dsまたはdeを第1距離または第2距離として定めている。合わせて、出発地または到着地からの移動時間で第1距離または第2距離を定めるための移動時間tsまたはteが定められている。決定部14は、実際の距離dsまたはdeと、移動時間tsまたはteとの両方を用いて開始点または終了点を決定してもよいし、いずれか一方のみを用いて開始点または終了点を決定してもよい。また、実際の距離とは、出発地または到着地からの直線距離であってもよいし、経路上の距離であってもよい。
また、決定部14は、図6に示すように、出発地または到着地が含まれるメッシュの利用者密度に応じて、密度レベルpを定めておいてもよい。この場合、決定部14は、定数αを用いて、下記(1)式によりd1及びd2を求め、d1〜d2の中から、例えばランダムにdsまたはdeを選択してもよい。同様に、決定部14は、定数βを用いて、下記(2)式によりt1及びt2を求め、t1〜t2の中から、例えばランダムにtsまたはteを選択してもよい。
d1=α×1, d2=α×(1+p) ・・・(1)
t1=β×1, t2=β×(1+p) ・・・(2)
さらに、決定部14は、デジタル地図データにトリップデータTDを対応させ、出発地から第1距離離れた経路上の位置が、その経路において最初に通過する交差点より出発地に近い場合には、その交差点上の位置を開始点として決定する。同様に、決定部14は、到着地から第2距離離れた経路上の位置が、その経路において最後に通過する交差点より到着地に近い場合には、その交差点上の位置を終了点として決定する。これは、トリップデータTDから出発地及び到着地が推定されることをより困難にするための処理である。従って、上記のように交差点を基準とする場合に限定されず、複数の道路が合流する地点を基準に、出発地または到着地に近いか否かを判断すればよい。なお、ここでいう、デジタル地図データとは、各交差点の緯度及び経度、交差点間をつなぐ道路の一定間隔毎の緯度及び経度、交差点や道路に関する情報(道幅など)等を記録したものである。
更新部16は、取得部12により取得されたトリップデータTDの出発地及び到着地に基づいて、利用者密度記憶部20に記憶された利用者密度データUDLを更新する。具体的には、更新部16は、利用者密度記憶部20に記憶された利用者密度データUDLから、トリップデータTDのポイントデータLの緯度及び経度が示す位置が含まれるメッシュを検索する。そして、更新部16は、検索されたメッシュの利用者密度msに1を加算する。更新部16は、同様に、トリップデータTDのポイントデータLn−1の緯度及び経度が示す位置が含まれるメッシュを検索し、検索されたメッシュの利用者密度meに1を加算する。なお、更新部16は、既に同一の利用者IDのトリップデータTDに基づいて、同一のメッシュの利用者密度ms及びmeを更新している場合には、更新を行わない。
出力部18は、取得部12で取得されたトリップデータTDの利用者IDを仮IDに変更する。そして、出力部18は、図7に示すように、出発地に対応したポイントデータLから、決定部14により決定された開始点の前のポイントデータLまでを削除する。同様に、出力部18は、決定部14により決定された終了点の次のポイントデータLから、到着地に対応したポイントデータLn−1までを削除する。そして、出力部18は、残ったポイントデータLの系列を、出発地及び到着地が秘匿された秘匿トリップデータATDとして出力する。
すなわち、決定部14で求めたdsまたはtsは、出発地からのポイントデータLの削除量を示し、deまたはteは、到着地までのポイントデータLの削除量を示す。
なお、出発地から開始点の前までのポイントデータL、及び終了点の次から到着地までのポイントデータLを削除することに替えて、トリップデータTDにおける開始点から終了点までのポイントデータLを抽出して、秘匿トリップデータATDを生成してもよい。秘匿トリップデータATDは、開示の技術の出力用経路情報の一例である。
秘匿トリップデータATDは、下記のように表される。
秘匿トリップデータATD:{仮ID,L,・・・,L
ただし、 0≦p≦q≦n−1
トリップデータ処理装置10は、例えば図8に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40はCPU42、メモリ44、不揮発性の記憶部46、入出力インターフェース(I/F)47、及びネットワークI/F48を備えている。CPU42、メモリ44、記憶部46、入出力I/F47、及びネットワークI/F48は、バス49を介して互いに接続されている。
記憶部46はHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部46には、コンピュータ40をトリップデータ処理装置10として機能させるためのトリップデータ処理プログラム50が記憶されている。また、記憶部46は、利用者密度記憶領域60を有する。CPU42は、トリップデータ処理プログラム50を記憶部46から読み出してメモリ44に展開し、トリップデータ処理プログラム50が有するプロセスを順次実行する。なお、トリップデータ処理プログラム50は、開示の技術の経路情報処理プログラムの一例である。
トリップデータ処理プログラム50は、取得プロセス52、決定プロセス54、更新プロセス56、及び出力プロセス58を有する。CPU42は、取得プロセス52を実行することで、図1に示す取得部12として動作する。また、CPU42は、決定プロセス54を実行することで、図1に示す決定部14として動作する。また、CPU42は、更新プロセス56を実行することで、図1に示す更新部16として動作する。また、CPU42は、出力プロセス58を実行することで、図1に示す出力部18として動作する。
トリップデータ処理装置10がコンピュータ40で実現される場合、利用者密度記憶領域60は、図1に示す利用者密度記憶部20として用いられる。これにより、トリップデータ処理プログラム50を実行したコンピュータ40が、トリップデータ処理装置10として機能することになる。
なお、トリップデータ処理装置10は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、第1実施形態に係るトリップデータ処理装置10の作用について説明する。トリップデータ処理装置10に複数の位置データLDが入力されると、トリップデータ処理装置10において、図9に示すトリップデータ処理が実行される。
図9に示すトリップデータ処理のステップS10で、取得部12が、入力された複数の位置データLDを受け付ける。そして、取得部12が、受け付けた複数の位置データLDから、同一の利用者IDの位置データLDに含まれるポイントデータLを取得時刻順に並べたトリップデータTDを取得する。
次に、ステップS12で、図10に示す削除量決定処理が実行される。
図10に示す削除量決定処理のステップS120で、決定部14が、取得したトリップデータTDのポイントデータLを出発地sに設定し ポイントデータLn−1を到着地eに設定する。
次に、ステップS122で、決定部14が、利用者密度記憶部20に記憶された利用者密度データUDLから、出発地sが含まれるメッシュMs、及び到着地eが含まれるメッシュMeを取得する。
次に、ステップS124で、決定部14が、利用者密度データUDLから、メッシュMsの利用者密度ms、及びメッシュMeの利用者密度meを取得する。
次に、ステップS126で、決定部14が、利用者密度msに応じた出発地sからの削除量ds及びts、並びに利用者密度meに応じた到着地eまでの削除量de及びteを取得する。なお、図10における関数f(・)は、「・」に応じた(ds,ts)または(de,te)を求めるための関数である。例えば、f(・)として、上述したように、図5に示すようなテーブルを参照して、(ds,ts)または(de,te)を求める関数を定義しておくことができる。また、f(・)として、図6に示すような密度レベルを取得して、(ds,ts)または(de,te)を求める関数を定義しておいてもよい。なお、f(・)は、これらの例に限定されない。
次に、ステップS128で、更新部16が、トリップデータTDの利用者IDが、利用者密度データUDLの登録済み利用者IDに含まれているか否かを判定する。含まれていない場合には、ステップS130へ移行し、その利用者IDを、利用者密度データUDLの登録済み利用者IDに登録する。次に、ステップS132で、更新部16が、メッシュMsの利用者密度ms、及びメッシュMeの利用者密度meの各々に1を加算することにより、利用者密度データUDLを更新し、削除量決定処理を終了し、図9に示すトリップデータ処理へリターンする。一方、利用者IDが利用者密度データUDLの登録済み利用者IDに含まれている場合には、ステップS128で肯定判定されて、ステップS130及びS132をスキップして、トリップデータ処理へリターンする。
次に、ステップS18で、図11に示す利用者密度による削除処理が実行される。
図11に示す利用者密度による削除処理のステップS180で、決定部14が、出発地sからの距離を示す変数Dist1、及び出発地sからの移動時間を示す変数Time1をそれぞれ0に設定する。
次に、ステップS182のループ処理で、決定部14が、上記ステップS10で取得したトリップデータTDに含まれるポイントデータLについて、変数iを0から1インクリメントしながら、ステップS184〜S188の処理を実行する。ここで、変数iは、i=0,・・・,n−1である。
ステップS184では、決定部14が、変数Dist1に、ポイントデータLの位置(緯度及び経度)とポイントデータLi+1の位置との距離を加算する。ここでの距離は、上記ステップS126で求めたdsと同様であれば、直線距離であってもよいし、経路上の距離であってもよい。次に、ステップS186で、決定部14が、変数Time1に、ポイントデータLの取得時刻とポイントデータLi+1の取得時刻との差分を加算する。なお、図11におけるΔ(a,b)は、aとbとの差分を示す。
次に、ステップS188で、決定部14が、Dist1が上記ステップS126で取得した削除量dsを超え、かつTime1が上記ステップS126で取得した削除量tsを超えたか否かを判定する。すなわち、ポイントデータLi+1の位置が、出発地sから第1距離離れているか否かを判定する。Dist1>ds、かつTime1>tsの場合には、処理はステップS182のループ処理を抜け、ステップS190へ移行する。Dist1≦ds、またはTime1≦tsの場合には、変数iがn−1となるまで、ステップS182のループ処理を繰り返す。
なお、ここでは、ポイントデータLi+1の位置が、出発地sから第1距離離れているか否かを、Dist1>ds、かつTime1>tsか否かで判定する場合について説明したが、これに限定されない。例えば、Dist1>ds、またはTime1>tsか否かで判定してもよい。判定方法は、プライバシ情報の保護と、秘匿トリップデータの情報量とのバランスを考慮して決定すればよい。
ステップS190では、決定部14が、ポイントデータLi+1を開始点L1として決定する。そして、出力部18が、トリップデータTDに含まれるポイントデータL,・・・,Ln−1から、出発地sから開始点L1の前までのポイントデータL,・・・,Lを削除する。
次に、ステップS192で、決定部14が、到着地eまでの距離を示す変数Dist2、及び到着地dまでの移動時間を示す変数Time2をそれぞれ0に設定する。
次に、ステップS194のループ処理で、決定部14が、上記ステップS190の処理後のポイントデータLについて、変数jをn−1から1デクリメントしながら、ステップS196〜S200の処理を実行する。ここで、変数jは、j=i+1,・・・,n−1である。
ステップS196では、決定部14が、変数Dist2に、ポイントデータLの位置(緯度及び経度)とポイントデータLj−1の位置との距離を加算する。次に、ステップS198で、決定部14が、変数Time2に、ポイントデータLの取得時刻とポイントデータLj−1の取得時刻との差分を加算する。
次に、ステップS200で、決定部14が、Dist2が上記ステップS126で取得した削除量deを超え、かつTime2が上記ステップS126で取得した削除量teを超えたか否かを判定する。すなわち、ポイントデータLの位置が、到着地eから第2距離離れているか否かを判定する。Dist2>de、かつTime2>teの場合には、処理はステップS194のループ処理を抜け、ステップS202へ移行する。Dist2≦ds、またはTime2≦tsの場合には、変数jがi+1となるまで、ステップS194のループ処理を繰り返す。
なお、ポイントデータLの位置が、到着地eから第2距離離れているか否かを判定する際に、例えば、Dist2>de、またはTime2>teか否か等で判定してもよいことは、上記ステップS188の場合と同様である。
ステップS202では、決定部14が、ポイントデータLj−1を終了点L2として決定する。そして、出力部18が、上記ステップS190の処理後のポイントデータの系列Li+1,・・・,Ln−1から、終了点L2の次から到着地までのポイントデータL,・・・,Ln−1を削除する。次に、ステップS204で、出力部18が、開始点L1から終了点L2までのポイントデータの系列Li+1,・・・,Lj−1を出力して(次の処理へ受け渡して)、図9に示すトリップデータ処理へリターンする。
次に、ステップS22で、決定部14が、上記ステップS202で出力したポイントデータの系列Li+1,・・・,Lj−1とデジタル地図データとをマッチングする。マッチングには、既存のマップマッチング技術を利用することができる。そして、決定部14は、ポイントデータの系列Li+1,・・・,Lj−1が初めて通過する交差点を、開始点L1として決定し直す。同様に、決定部14は、ポイントデータの系列Li+1,・・・,Lj−1が最後に通過する交差点を、終了点L2として決定し直す。
そして、出力部18が、図12に示すように、上記ステップS204で出力されたポイントデータの系列Li+1,・・・,Lj−1から、出発地sから開始点L1の前までのポイントデータを削除する。また、出力部18は、同様に、ポイントデータの系列Li+1,・・・,Lj−1から、終了点L2の次から到着地までのポイントデータを削除する。
次に、ステップS24で、出力部18が、一部が削除されたトリップデータTDの利用者IDを仮IDに変更し、出発地及び到着地が秘匿された秘匿トリップデータATDとして出力し、トリップデータ処理を終了する。
以上説明したように、第1実施形態に係るトリップデータ処理装置10によれば、出発地及び到着地の利用者密度に応じて、出発地から開始点までの距離、及び終了点から到着地までの距離を決定する。そして、開始点から終了点までのポイントデータの系列を秘匿トリップデータとする。すなわち、出発地及び到着地の利用者密度に応じた量のポイントデータをトリップデータの両端から削除する。従って、トリップデータの出発地及び到着地から、トリップデータと利用者とが紐付けられてしまうことを防ぐことができる。一方で、人口密集地や過疎地など、出発地及び到着地の特性に応じて、トリップデータの過剰削除や不十分な削除を防ぐこともできる。すなわち、個人のプライバシ情報の保護と、トリップデータの情報量とのバランスを考慮して、柔軟に秘匿化された秘匿トリップデータを出力することができる。本実施形態に係るトリップデータ処理装置10により出力された秘匿トリップデータによれば、トリップデータと利用者とが紐付けられることが防止できるため、トリップデータをクラウドなどの第三者機関へ提供することが可能になる。
また、第1実施形態では、トリップデータを取得する都度、利用者密度データUDLを更新する場合について説明した。この場合、図13に示すように、トリップデータの取得初期時には、どのメッシュも利用者密度を低くしておき、トリップデータの削除量を多くして、プライバシ情報保護の強度を高めることができる。なお、図13中の×印は、トリップデータに含まれるポイントデータのうち、削除されるポイントデータを示す。一方、トリップデータの取得量が増加し、利用者密度データUDLの更新が進むと、トリップデータの削除量が少なくなるケースが増え、秘匿トリップデータの情報量を増加させることができる。なお、利用者密度データUDLがある程度更新された状態から、上述のトリップデータ処理を実行するようにしてもよい。
また、第1実施形態によれば、複数のトリップデータの蓄積を待つ必要がなく、1つ1つのトリップデータに対して処理を行うことができる。従って、半リアルタイムで秘匿トリップデータを出力することができる。これにより、直近の情報が必要な渋滞情報などにトリップデータを利用したい場合にも、有用な秘匿トリップデータを出力することができる。
また、第1実施形態によれば、トリップデータを一部削除するだけであり、暗号化やフォーマット変更等の処理を行わないため、既存の位置データ分析技術との親和性が高い。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態に係るトリップデータ処理装置の構成は、第1実施形態に係るトリップデータ処理装置10の構成と同一であるため、説明を省略する。
次に、第2実施形態に係るトリップデータ処理装置の作用について説明する。第2実施形態におけるトリップデータ処理は、第1実施形態におけるトリップデータ処理(図9)とステップS18で実行される利用者密度による削除処理が異なる。以下、図14を参照して、第2実施形態における利用者密度による削除処理について説明する。なお、第1実施形態における利用者密度による削除処理(図11)と同様の処理については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
ステップS182のループ処理では、ステップS184〜S210の処理が実行される。ステップS188で否定判定されると、処理はステップS206へ移行する。
ステップS206では、決定部14が、利用者密度記憶部20に記憶された利用者密度データUDLから、ポイントデータLが含まれるメッシュMsの利用者密度msを取得する。
次に、ステップS208で、決定部14が、利用者密度msに応じた出発地sからの削除量ds’及びts’を取得する。なお、図14における関数f’(・)は、「・」に応じた(ds’,ts’)を求めるための関数である。例えば、f’(・)として、例えば図5に示すようなテーブルから(ds,ts)を取得し、(ds,ts)にポイントデータLと出発地との間の距離及び移動時間を加えて(ds’,ts’)を求める関数を定義しておくことができる。また、f’(・)として、図6に示すような密度レベルを取得して(ds,ts)を求め、ポイントデータLと出発地との間の距離及び移動時間を加えて(ds’,ts’)を求める関数を定義しておいてもよい。なお、f’(・)は、これらの例に限定されない。
次に、ステップS210で、決定部14が、上記ステップS208で求めた削除量ds’が上記ステップS126(図10)で求めた削除量dsより小さい場合には、dsをds’に置き換える。同様に、決定部14は、上記ステップS208で求めた削除量ts’が上記ステップS126(図10)で求めた削除量tsより小さい場合には、tsをts’に置き換える。ステップS212〜S216で、決定部14が、終了点側についても同様に処理する。
出発地付近または到着地付近において、出発地または到着地より利用者密度の高い地点を通過した場合に、その通過地点の利用者密度に応じた削除量の方が、トリップデータの削除量を少なくすることができる場合がある。より具体的には、図15に示すように、出発地が含まれるメッシュ(A)の利用者密度に応じて決定される開始点よりも、その後に通過する地点が含まれるメッシュ(B)の利用者密度に応じて決定される開始点の方が出発地に近い場合がある。第2実施形態によれば、このような場合に、メッシュ(B)の利用者密度に応じて決定される開始点を採用することで、トリップデータの残存率をあげることができる。
以上説明したように、第2実施形態に係るトリップデータ処理装置によれば、第1実施形態の効果に加え、秘匿トリップデータの情報量をより多くすることができる。
なお、第2実施形態では、出発地または到着地の利用者密度に応じた削除量より、通過地点の削除量の方が少ない場合に、トリップデータの削除量を順次置き換える場合について説明したが、これに限定されない。例えば、出発地付近または到着地付近の所定個のポイントデータについて、各ポイントデータに応じた削除量を求め、最小となる削除量を選択するようにしてもよい。
なお、上記では、トリップデータ処理プログラム50が記憶部46に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、CD−ROMやDVD−ROM等の記憶媒体に記録された形態で提供することも可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
利用者の出発地から到着地までの経路上の位置が、時系列の位置情報で表された経路情報を取得し、
所定領域を複数に分割した小領域であって、前記出発地周辺の経路上の位置が含まれる小領域の通行実績に応じて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置を開始点として決定し、前記到着地周辺の経路上の位置が含まれる小領域の通行実績に応じて、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置を終了点として決定し、
前記経路上の開始点から終了点までの時系列の位置情報を、出力用経路情報として出力する
ことを含む処理を実行させる経路情報処理方法。
(付記2)
前記開始点及び前記終了点を決定する際に、前記第1距離及び前記第2距離を、前記小領域の通行実績が多いほど短く、通行実績か少ないほど長くする付記1記載の経路情報処理方法。
(付記3)
前記小領域の通行実績を、前記小領域に含まれる位置を出発地または到着地とする経路の利用者数とした付記1または付記2記載の経路情報処理方法。
(付記4)
前記コンピュータに、取得された経路情報の出発地及び到着地が含まれる小領域の通行実績を更新することをさらに実行させる付記1〜付記3のいずれか1項記載の経路情報処理方法。
(付記5)
前記開始点及び前記終了点を決定する際に、前記出発地周辺の経路上の位置を前記出発地とし、前記到着地周辺の経路上の位置を前記到着地とする付記1〜付記4のいずれか1項記載の経路情報処理方法。
(付記6)
前記開始点及び前記終了点を決定する際に、前記出発地周辺の経路上の複数の位置の各々が含まれる複数の小領域の通行実績に応じた第1距離のうち、最短の第1距離に基づいて前記開始点を決定し、前記到着地周辺の経路上の複数の位置の各々が含まれる複数の小領域の通行実績に応じた第2距離のうち、最短の第2距離に基づいて前記終了点を決定する付記1〜付記4のいずれか1項記載の経路情報処理方法。
(付記7)
前記開始点及び前記終了点を決定する際に、地図情報に基づいて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置が、前記経路において最初に通過する道路の合流地点より前記出発地に近い場合には、前記合流地点上の位置を開始点として決定し、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置が、前記経路において最後に通過する道路の合流地点より前記到着地に近い場合には、前記合流地点上の位置を終了点として決定する付記1〜付記6のいずれか1項記載の経路情報処理方法。
(付記8)
利用者の出発地から到着地までの経路上の位置が、時系列の位置情報で表された経路情報を取得する取得部と、
所定領域を複数に分割した小領域であって、前記出発地周辺の経路上の位置が含まれる小領域の通行実績に応じて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置を開始点として決定し、前記到着地周辺の経路上の位置が含まれる小領域の通行実績に応じて、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置を終了点として決定する決定部と、
前記経路上の開始点から終了点までの時系列の位置情報を、出力用経路情報として出力する出力部と、
を含む経路情報処理装置。
(付記9)
前記決定部は、前記第1距離及び前記第2距離を、前記小領域の通行実績が多いほど短く、通行実績か少ないほど長くする付記8記載の経路情報処理装置。
(付記10)
前記小領域の通行実績を、前記小領域に含まれる位置を出発地または到着地とする経路の利用者数とした付記8または付記9記載の経路情報処理装置。
(付記11)
前記取得部に取得された経路情報の出発地及び到着地が含まれる小領域の通行実績を更新する更新部を含む付記8〜付記10のいずれか1項記載の経路情報処理装置。
(付記12)
前記決定部は、前記出発地周辺の経路上の位置を前記出発地とし、前記到着地周辺の経路上の位置を前記到着地とする付記8〜付記11のいずれか1項記載の経路情報処理装置。
(付記13)
前記決定部は、前記出発地周辺の経路上の複数の位置の各々が含まれる複数の小領域の通行実績に応じた第1距離のうち、最短の第1距離に基づいて前記開始点を決定し、前記到着地周辺の経路上の複数の位置の各々が含まれる複数の小領域の通行実績に応じた第2距離のうち、最短の第2距離に基づいて前記終了点を決定する付記8〜付記11のいずれか1項記載の経路情報処理装置。
(付記14)
前記決定部は、地図情報に基づいて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置が、前記経路において最初に通過する道路の合流地点より前記出発地に近い場合には、前記合流地点上の位置を開始点として決定し、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置が、前記経路において最後に通過する道路の合流地点より前記到着地に近い場合には、前記合流地点上の位置を終了点として決定する付記8〜付記13のいずれか1項記載の経路情報処理装置。
(付記15)
コンピュータに、
利用者の出発地から到着地までの経路上の位置が、時系列の位置情報で表された経路情報を取得し、
所定領域を複数に分割した小領域であって、前記出発地周辺の経路上の位置が含まれる小領域の通行実績に応じて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置を開始点として決定し、前記到着地周辺の経路上の位置が含まれる小領域の通行実績に応じて、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置を終了点として決定し、
前記経路上の開始点から終了点までの時系列の位置情報を、出力用経路情報として出力する
ことを含む処理を実行させるための経路情報処理プログラム。
(付記16)
前記開始点及び前記終了点を決定する際に、前記第1距離及び前記第2距離を、前記小領域の通行実績が多いほど短く、通行実績か少ないほど長くする付記15記載の経路情報処理プログラム。
(付記17)
前記小領域の通行実績を、前記小領域に含まれる位置を出発地または到着地とする経路の利用者数とした付記15または付記16記載の経路情報処理プログラム。
(付記18)
前記コンピュータに、取得された経路情報の出発地及び到着地が含まれる小領域の通行実績を更新することをさらに実行させるための付記15〜付記17のいずれか1項記載の経路情報処理プログラム。
(付記19)
前記開始点及び前記終了点を決定する際に、前記出発地周辺の経路上の位置を前記出発地とし、前記到着地周辺の経路上の位置を前記到着地とする付記15〜付記18のいずれか1項記載の経路情報処理プログラム。
(付記20)
前記開始点及び前記終了点を決定する際に、前記出発地周辺の経路上の複数の位置の各々が含まれる複数の小領域の通行実績に応じた第1距離のうち、最短の第1距離に基づいて前記開始点を決定し、前記到着地周辺の経路上の複数の位置の各々が含まれる複数の小領域の通行実績に応じた第2距離のうち、最短の第2距離に基づいて前記終了点を決定する付記15〜付記18のいずれか1項記載の経路情報処理プログラム。
(付記21)
前記開始点及び前記終了点を決定する際に、地図情報に基づいて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置が、前記経路において最初に通過する道路の合流地点より前記出発地に近い場合には、前記合流地点上の位置を開始点として決定し、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置が、前記経路において最後に通過する道路の合流地点より前記到着地に近い場合には、前記合流地点上の位置を終了点として決定する付記15〜付記20のいずれか1項記載の経路情報処理プログラム。
10 トリップデータ処理装置
12 取得部
14 決定部
16 更新部
18 出力部
20 利用者密度記憶部

Claims (8)

  1. 取得部、決定部、及び出力部を備えるコンピュータが実行する経路情報処理方法であって
    前記取得部が、利用者の出発地から到着地までの経路上の位置が、時系列の位置情報で表された経路情報を取得し、
    前記決定部が、所定領域を複数に分割した小領域であって、前記出発地周辺の経路上の位置が含まれる小領域に含まれる位置を出発地とする経路の利用者数に応じて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置を開始点として決定し、前記到着地周辺の経路上の位置が含まれる小領域に含まれる位置を到着地とする経路の利用者数に応じて、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置を終了点として決定し、
    前記出力部が、前記経路上の開始点から終了点までの時系列の位置情報を、出力用経路情報として出力する
    ことを含む経路情報処理方法。
  2. 前記決定部が、前記開始点及び前記終了点を決定する際に、前記第1距離及び前記第2距離を、前記小領域の利用者数が多いほど短く、利用者数が少ないほど長くする請求項1記載の経路情報処理方法。
  3. 前記コンピュータは、更新部をさらに備え、
    前記更新部が、取得された経路情報の出発地及び到着地が含まれる小領域の利用者数を更新する請求項1または請求項2記載の経路情報処理方法。
  4. 前記決定部が、前記開始点及び前記終了点を決定する際に、前記出発地周辺の経路上の位置を前記出発地とし、前記到着地周辺の経路上の位置を前記到着地とする請求項1〜請求項のいずれか1項記載の経路情報処理方法。
  5. 前記決定部が、前記開始点及び前記終了点を決定する際に、前記出発地周辺の経路上の複数の位置の各々が含まれる複数の小領域の利用者数に応じた第1距離のうち、最短の第1距離に基づいて前記開始点を決定し、前記到着地周辺の経路上の複数の位置の各々が含まれる複数の小領域の利用者数に応じた第2距離のうち、最短の第2距離に基づいて前記終了点を決定する請求項1〜請求項のいずれか1項記載の経路情報処理方法。
  6. 前記決定部が、前記開始点及び前記終了点を決定する際に、地図情報に基づいて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置が、前記経路において最初に通過する道路の合流地点より前記出発地に近い場合には、前記合流地点上の位置を開始点として決定し、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置が、前記経路において最後に通過する道路の合流地点より前記到着地に近い場合には、前記合流地点上の位置を終了点として決定する請求項1〜請求項のいずれか1項記載の経路情報処理方法。
  7. 利用者の出発地から到着地までの経路上の位置が、時系列の位置情報で表された経路情報を取得する取得部と、
    所定領域を複数に分割した小領域であって、前記出発地周辺の経路上の位置が含まれる小領域に含まれる位置を出発地とする経路の利用者数に応じて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置を開始点として決定し、前記到着地周辺の経路上の位置が含まれる小領域に含まれる位置を到着地とする経路の利用者数に応じて、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置を終了点として決定する決定部と、
    前記経路上の開始点から終了点までの時系列の位置情報を、出力用経路情報として出力する出力部と、
    を含む経路情報処理装置。
  8. 取得部、決定部、及び出力部を備えるコンピュータに実行させるための経路情報処理プログラムであって
    前記取得部に、利用者の出発地から到着地までの経路上の位置が、時系列の位置情報で表された経路情報を取得させ
    前記決定部に、所定領域を複数に分割した小領域であって、前記出発地周辺の経路上の位置が含まれる小領域に含まれる位置を出発地とする経路の利用者数に応じて、前記出発地から第1距離離れた前記経路上の位置を開始点として決定させ、前記到着地周辺の経路上の位置が含まれる小領域に含まれる位置を到着地とする経路の利用者数に応じて、前記到着地から第2距離離れた前記経路上の位置を終了点として決定させ
    前記出力部に、前記経路上の開始点から終了点までの時系列の位置情報を、出力用経路情報として出力させ
    路情報処理プログラム。
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