JP6277664B2 - 放射線検知内視鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、高線量放射線量域のモニタリングを行う放射線検知内視鏡に関する。
近年、原子力発電所の原子炉の廃炉作業の必要性が生じている。例えば、稼働から長期間経過した原子力発電所の原子炉などである。このような原子炉の廃炉作業を進めていくに当たり、原子炉内の線量の検査が必要となる。しかしながら、原子炉内は直接視認できないため、内視鏡により内部状況を視ながら検査することが想定される。
先行技術において、原子炉内で用いられる放射線検知内視鏡は存在しなかった。敢えて先行技術を挙げるとすれば、産業分野は異なるが、医療用放射線を検知する放射線検知内視鏡が存在する。例えば、特許文献1,2に開示されているものが知られている。特許文献1,2に記載の放射線検知内視鏡は、ともに先端部に放射線検知センサを搭載したものである。
これらの放射線検知内視鏡のうち、特許文献2の放射線検知内視鏡について図6を参照しつつ例示的に説明する。放射線検知内視鏡500は、図6で示すように、放射線検知センサ501、検出光学系502、光電変換素子503、光源504、回転切換部505、画像処理部506、光ファイバ507,508を備える。この放射線検知内視鏡500は、特許文献2の図1に開示されている。
この放射線検知内視鏡500は、癌の検知・診断のため、癌細胞に特異的に集結する物質を放射性同位元素で標識し、癌細胞から発する放射線を放射線検知センサ501が検出することで癌細胞として検出する。放射線検知内視鏡500の体内に挿入する側の先端部に、光透過性を有するシンチレータ(特許文献2ではシンチレーションクリスタルを採用)を搭載する放射線検知センサ501と、この放射線検知センサ501の周囲の光学画像を得る検出光学系502と、が並んで配置されている。
放射線検知を行うときは回転切換部505によって光電変換素子503が選択される。放射線検知センサ501に放射線が入射すると、シンチレータが閃光してシンチレーション光を出射する。このシンチレーション光は、光伝達手段である光ファイバ507によって光伝達される。この光ファイバ507の他端に設置された光電変換素子503は、放射線検知センサ501からのシンチレーション光を受光する。光電変換素子503は例えば光電子増倍管であり、受光したシンチレーション光を電気信号に変換してパルスを出力する。そして、このパルス数に比例する量を放射線の線量として検知し、線量が高い特定部位が癌細胞として検知される。
また、画像を取得するときは回転切換部505によって光源504を選択し、光源504からの照射光が光ファイバ507および透過性の放射線検知センサ501を経て癌細胞を照射し、検出光学系502および光ファイバ508を経て得た光信号を画像処理部506が画像信号として出力する。これにより、放射線検知された癌細胞周囲の目視を可能としている。
なお、放射線検知センサ501はシンチレータを搭載したシンチレータ式放射線検知センサであるが、他に半導体式放射線検知センサの採用も検討される。この半導体式放射線検知センサは、ダイオード構造になった半導体に逆バイアスを印加して空乏層を発生させ、この空乏層を放射線が通過する際に発生する電子・正孔対の電子を集めることで、1つの放射線に対して1つのパルスを得る。半導体放射線検知センサを通過した放射線の数と、パルスの数と、が比例する。このパルス数に比例する量を放射線の線量として検知し、線量が高い特定部位が癌細胞として検知される。
特開平2−80992号公報 特開平9−140658号公報
本発明では、例えば原子力発電所の老朽化した原子炉の廃炉作業のように、高線量放射線領域で使用される放射線検知内視鏡を想定している。原子力発電所で取り扱われる放射線の線量は高く、例えば1Sv〜数十Svである。医療用内視鏡で用いられる線量と比較しても、線量が非常に高い環境下で用いられる。
このような1Sv〜数十Svという高線量放射線領域では、上記の半導体式放射線検知センサを内視鏡の先端部に搭載すると問題を生じる。半導体式放射線検知センサはプリアンプやリニアアンプ、コンパレータ等の電子回路を搭載するが、高線量放射線領域では回路の誤動作、電子部品の劣化等の影響が懸念される。このように高線量放射線領域では半導体式放射線検知センサを採用できないという制約があった。
また、高線量放射線領域にあってさらに高濃度の放射性物質などの汚染物の存在や位置を特定するために、放射線検知センサを汚染物に近づける、すなわち内視鏡の先端部を汚染物に近づける必要がある。しかしながら、内視鏡の先端部を汚染物に近づけると、内視鏡の先端部が汚染されるおそれがある。内視鏡の先端部には、放射線検知センサ以外に、先端部の環境の画像を得るための対物レンズ、照明用光学系、また、先端部にあるものを取り出すための鉗子部、この鉗子部を挿入するための孔である鉗子チャネルなどが設置されている。これらが高濃度の放射性物質で汚染されると、洗浄等大きな労力を要する。さらには、使用不可能になるおそれもある。放射線検知センサ以外は汚染物へ近づけたくないという要請があった。
また、先端部が放射性物質の汚染物により汚染されると、特許文献2の図1に示すようなコリメータを設けても、先端部に設置された放射線検知センサは、検知対象となる放射性物質からの放射線と、先端部に付着する汚染部からの放射線と、の区別ができなくなり、内視鏡の使用者は放射性物質の特定が困難になるおそれがある。
また、内視鏡の先端部に取り付けられた放射線検知センサを汚染部に近づけると、内視鏡の対物レンズも汚染部に近づいて視野が狭くなり、汚染部の特定が困難になる、などの課題がある。
そこで、本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、放射線検知センサのみ検知対象に近づけるようにして確実な放射線検知を行うとともに、他の箇所を放射線から保護するような放射線検知内視鏡を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、医療用の放射線検知内視鏡が検知する放射線の線量に比べて高線量放射線領域内に挿入される挿入部の先端部に、検知対象の放射線を検出するシンチレータ式の放射線検知センサと、検知対象の像を得る光学部と、が配置された放射線検知内視鏡であって、
前記放射線検知センサは、放射線検知用の光ファイバの長手軸方向の先端に配置されたシンチレータと、このシンチレータの周囲を覆う鉛と、前記シンチレータの先端を覆って対向する検知対象から放射される放射線のみを前記シンチレータ側に透過させる遮光フィルタと、を備え、
前記挿入部の挿通チャネル内挿通された放射線検知用の光ファイバを長手軸方に移動させて前記放射線検知センサを前記先端部の先端面から出し入れ自在とし、前記先端面から突出させた前記放射線検知センサを検知対象に近接させて前記遮光フィルタを介し前記シンチレータに入射した放射線を検出するとともに、前記先端面を検知対象から離間した箇所に位置させることを特徴とする放射線検知内視鏡である。
また、本発明の請求項2に係る発明は、
請求項1に記載された放射線検知内視鏡において、
前記放射線検知センサは、前記放射線検知用の光ファイバから着脱可能とすることを特徴とする放射線検知内視鏡とする。
また、本発明の請求項3に係る発明は、
請求項1または請求項2に記載された放射線検知内視鏡において、
前記挿通チャネル内における前記放射線検知用の光ファイバの長手軸方向の位置を調整する位置調整部を備え、
前記位置調整部の操作により前記放射線検知センサが前記先端面から出し入れされることを特徴とする放射線検知内視鏡とする。
また、本発明の請求項4に係る発明は、
請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の放射線検知内視鏡において、
前記挿入部の前記先端部に設けられ、前記先端面の前にある検知対象を照明する照明光学系を備えることを特徴とする放射線検知内視鏡とする。
また、本発明の請求項5に係る発明は、
請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の放射線検知内視鏡において、
前記挿入部の前記先端部に設けられ、前記先端面の前にある検知対象を物理的に操作する鉗子部を備えることを特徴とする放射線検知内視鏡とする。
また、請求項6に係る発明は、
請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の放射線検知内視鏡において、
前記放射線検知用の光ファイバの他端に設けられ、前記放射線検知センサから発する光パルスをパルス信号に変換する光検出部と、
前記光検出部から出力されるパルス信号をカウントするパルスカウンタと、
前記パルスカウンタが出力するパルス数から汚染量を演算する演算部と、
を備え、
前記放射線検知センサ、前記放射線検知用の光ファイバ、前記光検出部、前記パルスカウンタ、および、前記演算部により放射線検知系を構成することを特徴とする放射線検知内視鏡である。
また、請求項7に係る発明は、請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の放射線検知内視鏡において、
前記光学部を前記挿入部の前記先端部に配置される対物レンズとし、
前記挿入部内に配置され、一端が前記対物レンズに対向するようになされた撮像用の光ファイバと、
前記撮像用の光ファイバの他端と対向する結像レンズと、 前記結像レンズから所定の位置に配置されているカメラと、
を備え、
前記対物レンズ、前記撮像用の光ファイバ、前記結像レンズ、および、前記カメラにより撮像光学系を構成することを特徴とする放射線検知内視鏡である。
本発明によれば、放射線検知センサのみ検知対象に近づけるようにして確実な放射線検知を行うとともに、他の箇所を放射線から保護するような放射線検知内視鏡を提供することができる。
本発明を実施するための形態の放射線検知内視鏡の全体構成図である。 本発明を実施するための形態の放射線検知内視鏡のブロック構成図である。 本発明を実施するための形態の放射線検知内視鏡の先端部の拡大図であり、図3(a)は通常の先端面の説明図、図3(b)は放射線検知センサが突出した際の先端面の説明図である。 本発明を実施するための他の形態の放射線検知内視鏡のブロック構成図である。 本発明を実施するための他の形態の放射線検知内視鏡の先端部の拡大図であり、図5(a)は鉗子部が突出した際の先端面の説明図、図5(b)は放射線検知センサが突出した際の先端面の説明図である。 従来技術の放射線検知内視鏡の説明図である。
続いて、本発明を実施するための最良の形態に係る放射線検知内視鏡について、図を参照しつつ以下に説明する。図1は本形態の放射線検知内視鏡の全体構成図、図2は同じくブロック構成図、図3は同じく先端部の拡大図を示す。
放射線検知内視鏡1は、図1,図2で示すように、挿入部100、操作部200、光・信号処理ユニット300を備える。
挿入部100は、高線量放射線量域へ入れられるものであり、さらに可撓チューブ110、湾曲部120、先端部130を備える。
可撓チューブ110は、柔軟性、防水性を有し、細長く長尺のチューブであって略円形の横断面形状を有する。可撓チューブ110は、図2で示すように長手方向に貫通する挿通チャネルを複数本(本形態では3本)備える。この可撓チューブ110は、高線量放射線領域、例えば廃炉内に挿入されるものであり、放射線に対し耐性を有している。
湾曲部120は、湾曲可能に構成されており、後述する操作部200で操作することにより湾曲し、先端部130の先端面130a(図2,図3参照)が向く方向を自在に変える機能を有する。
先端部130は、図2,図3で示すように、さらに放射線検知センサ131、照明レンズ132、対物レンズ133を備える。そして、放射線検知センサ131は、さらにシンチレータ131a、鉛131b、遮光フィルタ131cを備える。
シンチレータ131aは、放射線が入射したときに発光し、シンチレーション光を出射する。
鉛131bは、コリメータとして機能するものであり、シンチレータ131aの側面を覆い、この側面からシンチレータ131aへは光および放射線が透過しないようにする。
遮光フィルタ131cは、シンチレータ131aの先端を覆う。遮光フィルタ131cは、放射線のみ透過し、光は透過しない。
このような放射線検知センサ131は、遮光フィルタ131cに対向する検知対象から放射される放射線のみ検知することができる。
照明レンズ132は、図2,図3で示すように先端部130内に配置され、先端面130a内に位置している。照明レンズ132は、検知対象に照明光を照射するためのレンズである。
対物レンズ133は、図2,図3で示すように先端部130内に配置され、先端面130a内に位置している。対物レンズ133は、検知対象からの光を集光するためのレンズである。
光ファイバ140は放射線検知用の光ファイバであり、挿入部100の可撓チューブ110の挿通チャネル内に挿通され、先端部130側の端面が放射線検知センサ131に対向するようになされている。光ファイバ140の端面と放射線検知センサ131とは図示しない接続部により接続されている。接続部は、例えば透過性の接着剤などを採用することができる。このような接続部とすることで放射線検知センサ131は、光ファイバ140の端面に対して着脱自在となり、放射線検知センサ131の交換が容易となっている。なお、この光ファイバ140は挿通チャネル内の移動を伴うため、図示しないが、スライドしやすい材料で作られたシースを介在させるようにしても良い。
光ファイバ150は照明用の光ファイバであり、挿入部100の可撓チューブ110の挿通チャネル内に配置され、先端部130側にある光ファイバ150の端面が照明レンズ132に対向するようになされている。
光ファイバ160は撮像用の光ファイバであり、挿入部100の可撓チューブ110の挿通チャネル内に配置され、先端部130側にある光ファイバ160の端面が対物レンズ133に対向し、対物レンズ133の結像位置に光ファイバ160の端面が位置する。
続いて、操作部200について説明する。
操作部200は、図1で示すように、さらに位置調整部210、可動レバー220、可動ハンドル230、操作ボタン240を備える。
位置調整部210は、図2の挿通チャネル内における放射線検知用の光ファイバ140の長手軸方向(図2のa方向)に光ファイバ140を移動させる機能を有し、光ファイバ140の長手軸方向の位置を調整する。この位置調整部210の操作により放射線検知センサ131が先端面130aから出し入れされる。
可動レバー220は、図1,図3で示す湾曲部120の湾曲方向を調整する際に回転操作される。
可動ハンドル230は、図1,図3で示す湾曲部120の湾曲量を調整する際に回転操作される。
操作ボタン240は、手元スイッチであり、例えば、位置調整部210、可動レバー220、可動ハンドル230の位置固定など各種の操作に用いられる。
これら可動レバー220および可動ハンドル230を操作することにより、湾曲部120の先にある先端部130の先端面130aの位置調整を行う。また、操作ボタン240により位置を固定する。
光・信号処理ユニット300は、上記の光ファイバ140,150,160が引き込まれており、さらに光検出部310、パルスカウンタ320、演算部330、光源340、結合レンズ350、カメラ360を備える。
光検出部310は、放射線検知センサ131から発せられ、放射線検知用の光ファイバ140により伝達されたパルス状のシンチレーション光を電気信号であるパルス信号に変換する。この光検出部310は、具体的には光電子増倍管が一般的に用いられる。
パルスカウンタ320は、光検出部310から出力されるパルス信号をカウントする。
演算部330は、パルスカウンタ320が出力するパルス数に比例するような放射線量を演算する。
そして、前記した放射線検知センサ131、放射線検知用の光ファイバ140、光検出部310、パルスカウンタ320、および、演算部330により放射線検知系を形成している。
光源部340は、例えば視認性が良い白色光を発するランプやLED光源である。光源部340から照射された白色光は照明用の光ファイバ150を介して照明レンズ132から照射される。この白色光は検知対象を照明する。
これら光源部340、照明用の光ファイバ150、および、照明レンズ132により照明系を構成している。
結像レンズ350は、その一方の面で撮像用の光ファイバ160と対向する。結像レンズ350の焦点位置に光ファイバ160の端面が配置される。結像レンズ350の他端には、結像レンズ350から所定の位置にカメラ360が配置されている。結像レンズ350は、撮像用の光ファイバ160から入射された光による光学像を、カメラ360の図示しない撮像素子の受光面で結ぶ。
カメラ360は、上記光学像に対応する検知対象の画像信号を生成し、画像信号を所定期間毎に出力する。画像は動画像や静止画像の何れかを採用することができる。
これら対物レンズ133、撮像用の光ファイバ160、結像レンズ350、および、カメラ360より撮像光学系を構成する。
続いて、このような放射線検知内視鏡1の操作について説明する。
放射線検知内視鏡1を用いて廃炉内のような高線量放射線領域の内視を行う場合には、挿入部100を廃炉の穿孔を通じて挿入し、照明レンズ132から照明光を照射して、検知対象から戻る光を対物レンズ133により集光し、撮像光学系によって撮影することにより画像化する。オペレータは、カメラ360に接続された図示しないモニタに表示される廃炉内の画像を確認しながら、挿入部100を長手軸方向に押し引きし、また、可動レバー220および可動ハンドル230を操作して湾曲部120を湾曲させて先端面130aを所望の位置および方向、つまり、検知対象がモニタに所望の角度で表示されるように調節する。
この際に、操作部200の位置調整部210を調整すると光ファイバ140が軸方向に移動して、図2,図3(b)に示すように、放射線検知センサ131を先端面130aから突出させる。この先端面130aは検知対象と対向している。なお、放射線検知センサ131の突出量(以下、単に突出量という)は、モニタを視ながら調整をしたり、あるいは、予め決められている所定の突出量だけ突出する。
このような状態で放射線検知が行われる。先端面の検知対象が放射線を放出すると遮光フィルタ131cを透過した放射線がシンチレータ131aに入射してシンチレーション光が発生する。シンチレーション光は放射線検知用の光ファイバ140を介して光検出部310に入射し、パルス信号を出力する。パルス信号が入力されたパルスカウンタ320はパルス数を演算部330へ出力し、演算部330はパルス数に応じた汚染量を演算する。
なお、放射線検知センサ131を検知対象に接近させるため、検知対象や他の放射性物質に放射線検知センサ131が触れて付着するおそれがある。この場合には、光ファイバ140から放射線検知センサ131を取り外し、新しい放射線検知センサ131を光ファイバ140の先端に接続部により取り付けることで正確な放射線検知を再度行うことが可能となり、長期間にわたり使用できる放射線検知内視鏡を実現している。
以上説明した本形態によれば、以下のような利点を有する。
先端部130の先端面130aから放射線検知センサ131を押し出して、放射線検知センサ131を放射線物質による検知対象に近づけることが可能であり、放射線を確実に検出する。加えて、先端面130aは、放射性物質による検知対象から離れて配置されるため、先端部130の先端面130aが汚染されにくくなる。
また、万が一、放射線検知センサ131が汚染されても、その放射線検知センサ131のみを取り替えることで洗浄等の作業が不要となる。
また、先端面130aにある対物レンズ133は、検知対象から離れた位置に設置されているため、対物レンズ133による広角視野が確保され、検知対象の鳥瞰が可能となる。
続いて本発明の他の放射線検知内視鏡について図を参照しつつ説明する。図4は、本発明を実施するための他の形態の放射線検知内視鏡のブロック構成図、図5は同じく先端部の拡大図である。
先に図1〜図3を用いて説明した形態と比較すると、先の形態の構成に加えて鉗子部が追加されている点のみが相違する。本形態ではこの鉗子部についてのみ説明し、他の構成については先の形態で用いた符号を同じ符号を用いるとともに重複する説明を省略する。 本形態では先の形態の構成に加え、さらに鉗子チャネル170、鉗子部180が追加されたものである。
挿入部100の可撓チューブ110の内部には鉗子チャネル170が設けられている。鉗子チャネル170は、可撓チューブ110内の先端面130aまで長手軸方向に貫通して設けられる挿通部である。鉗子部入口170aは、鉗子チャネル170の入口側開口部である。この鉗子部入口170aを通じて鉗子部180が鉗子チャネル170内に挿通される。なお、図4では放射線センサ131と鉗子部180とがともに突出するように図示されているが、鉗子部180を使用するときは図5(a)で示すように放射線検知センサ131は引き込まれており、また、放射線検知センサ131を使用するときは図5(b)で示すように鉗子部180は引き込まれている。いずれも照明レンズ132から照射される照明により明るい画像を見ながら行えるため、利便性が高い。
鉗子部180は、鉗子操作部180a、鉗子先端部180bをさらに備える。鉗子部180は、鉗子チャネル170内を移動でき、先端面130aから鉗子先端部180bを出し入れできる。また、鉗子操作部180aを操作すると鉗子部180の操作伝達機構(図示略)により鉗子先端部180bが操作できるものである。
鉗子部180は、先端面130aの前方にある検知対象を物理的に操作する補助具であり、例えば鉗子先端部180bが検知対象の一部を摘み採って高線量放射線量域のサンプルとして取り込むことができる。オペレータは、撮像光学系を通じて得られたモニタ映像を見ながらサンプルの取り出しを行う。
なお、本形態では鉗子先端部180bとして摘む動作を行う把持鉗子としたが、それ以外にも各種の鉗子を用いることができるものであり、例えば、切開部を備える切開鉗子、ループ状のスネアワイヤ、先端に剥離部を備える剥離鉗子などを採用することができる。また、これ以外の鉗子部を採用しても良い。放射線検知内視鏡2はこのようなものである。
このような放射線検知内視鏡2は、先に図1〜図3を用いて説明した放射線検知内視鏡1の上記したような効果に加え、検知対象のサンプル取得を可能としており、使い勝手の良い内視鏡とすることができる。
以上、本発明の放射線検知内視鏡について説明した。本実施形態では特に照明光学系と撮像光学系とをともに備える形態について説明した。しかしながら、照明光学系は、先端部にLED電球を配置し、挿通部内の光ファイバに代えて電力供給線を配置した形態としても良い。このような放射線検知内視鏡にも本発明の適用は可能である。
本発明の放射線検知内視鏡は、例えば廃炉作業など高線量放射線領域での使用に好適である。
1,2:放射線検知内視鏡
100:挿入部
110:可撓チューブ
120:湾曲部
130:先端部
130a:先端面
131:放射線検知センサ
131a:遮光フィルタ
131b:シンチレータ
131c:鉛
132:照明レンズ
133:対物レンズ
140:光ファイバ
150:光ファイバ
160:光ファイバ
170:鉗子チャネル
170a:鉗子部入口
180:鉗子部
180a:鉗子操作部
180b:鉗子先端部
200:操作部
210:位置調整部
220:可動レバー
230:可動ハンドル
240:操作ボタン
300:発光・信号処理ユニット
310:光検出部
320:パルスカウンタ
330:演算部
340:光源
350:結合レンズ
360:カメラ

Claims (7)

  1. 医療用の放射線検知内視鏡が検知する放射線の線量に比べて高線量放射線領域内に挿入される挿入部の先端部に、検知対象の放射線を検出するシンチレータ式の放射線検知センサと、検知対象の像を得る光学部と、が配置された放射線検知内視鏡であって、
    前記放射線検知センサは、放射線検知用の光ファイバの長手軸方向の先端に配置されたシンチレータと、このシンチレータの周囲を覆う鉛と、前記シンチレータの先端を覆って対向する検知対象から放射される放射線のみを前記シンチレータ側に透過させる遮光フィルタと、を備え、
    前記挿入部の挿通チャネル内挿通された放射線検知用の光ファイバを長手軸方に移動させて前記放射線検知センサを前記先端部の先端面から出し入れ自在とし、前記先端面から突出させた前記放射線検知センサを検知対象に近接させて前記遮光フィルタを介し前記シンチレータに入射した放射線を検出するとともに、前記先端面を検知対象から離間した箇所に位置させることを特徴とする放射線検知内視鏡。
  2. 請求項1に記載された放射線検知内視鏡において、
    前記放射線検知センサは、前記放射線検知用の光ファイバから着脱可能としたことを特徴とする放射線検知内視鏡。
  3. 請求項1または請求項2に記載された放射線検知内視鏡において、
    前記挿通チャネル内における前記放射線検知用の光ファイバの長手軸方向の位置を調整する位置調整部を備え、
    前記位置調整部の操作により前記放射線検知センサが前記先端面から出し入れされることを特徴とする放射線検知内視鏡。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の放射線検知内視鏡において、
    前記挿入部の前記先端部に設けられ、前記先端面の前にある検知対象を照明する照明光学系を備えることを特徴とする放射線検知内視鏡。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の放射線検知内視鏡において、
    前記挿入部の前記先端部に設けられ、前記先端面の前にある検知対象を物理的に操作する鉗子部を備えることを特徴とする放射線検知内視鏡。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の放射線検知内視鏡において、
    前記放射線検知用の光ファイバの他端に設けられ、前記放射線検知センサから発する光パルスをパルス信号に変換する光検出部と、
    前記光検出部から出力されるパルス信号をカウントするパルスカウンタと、
    前記パルスカウンタが出力するパルス数から汚染量を演算する演算部と、
    を備え、
    前記放射線検知センサ、前記放射線検知用の光ファイバ、前記光検出部、前記パルスカウンタ、および、前記演算部により放射線検知系を構成することを特徴とする放射線検知内視鏡。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の放射線検知内視鏡において、
    前記光学部を前記挿入部の前記先端部に配置される対物レンズとし、
    前記挿入部内に配置され、一端が前記対物レンズに対向するようになされた撮像用の光ファイバと、
    前記撮像用の光ファイバの他端と対向する結像レンズと、 前記結像レンズから所定の位置に配置されているカメラと、
    を備え、
    前記対物レンズ、前記撮像用の光ファイバ、前記結像レンズ、および、前記カメラにより撮像光学系を構成することを特徴とする放射線検知内視鏡。
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