JP6276537B2 - 画像処理装置、及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置、及び画像処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6276537B2
JP6276537B2 JP2013169925A JP2013169925A JP6276537B2 JP 6276537 B2 JP6276537 B2 JP 6276537B2 JP 2013169925 A JP2013169925 A JP 2013169925A JP 2013169925 A JP2013169925 A JP 2013169925A JP 6276537 B2 JP6276537 B2 JP 6276537B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
image
subframes
filter coefficient
subframe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013169925A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015039149A (ja
JP2015039149A5 (ja
Inventor
信一 上村
信一 上村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2013169925A priority Critical patent/JP6276537B2/ja
Publication of JP2015039149A publication Critical patent/JP2015039149A/ja
Publication of JP2015039149A5 publication Critical patent/JP2015039149A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6276537B2 publication Critical patent/JP6276537B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Television Systems (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)

Description

本発明は、入力画像に対してフィルタ演算を行う画像処理装置、その制御方法、画像表示装置、及びその制御方法に関する。
近年のディスプレイ大画面化、高解像度化(例えば、4K2Kや8K4K)に対応するため、解像度変換等の画像処理の高画質化が求められている。この画像処理方法の一つに、2次元フィルタを使用した画像処理演算がある。フィルタ演算精度を上げる方法として、フィルタのタップ数を増やす方法があるが、タップ数の増加は演算回路やラインメモリの増加を招くという問題がある。このような回路規模増加の対策として、例えば特許文献1に、拡大前の画像データを複数フィールドの時間的に重み付けされた拡大画像データに変換する方法が開示されている。これは、各フィールドにおいて、隣接する画素を繰り返して表示し、複数フィールド間で時間積分を行うことで、各フィールドの繰返し画素の平均値を補間画素として表示するものである。これにより、ラインメモリやフリップフロップの削減を行っている。
特開平9−214864号公報
しかしながら、近年の大画面、高解像度化により高画質化が求められている現状では、特許文献1に示す方法は、隣接画素を繰り返して用いての時間平均演算である為、十分な画質を得ることは難しい。また、特許文献1に示す方法は、静止画における時間積分が前提の解像度変換であるため、動画のように、各フィールドで異なる映像が表示された場合には、時間積分による解像度変換ができない問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、フィルタ演算を行う際に演算回路の規模を削減しつつ高画質な演算を行い、かつ、静止画と動画の双方に対応できる演算方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための一手段として、本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、1枚の入力画像に対してN枚のサブフレームを生成する生成手段と、前記入力画像が動画を構成する画像である場合、所定の空間サイズに対応するフィルタ係数その総和に偏りが生じるようにM(M<=N)個に分割し、当該分割に基づく分割フィルタ係数のそれぞれを前記N枚のサブフレームの何れかに割り当てる割当手段と、前記割当手段による割り当てに従って前記N枚のサブフレームに属する画素に対してフィルタ演算を行う演算手段と、前記演算手段によるフィルタ演算の結果に基づく処理済みサブフレームを出力する出力手段とを有することを特徴とする。
フィルタ演算を行う際に演算回路の規模を削減しつつ高画質な演算を行い、かつ、静止画と動画の双方に対応できる演算方法を提供することが可能となる。
第1実施形態による画像表示装置の一例を示すブロック図。 静止画の場合のフィルタ係数領域の割り当てを示す図。 静止画の場合の補間画素生成処理を説明する図。 10×10タップフィルタによる演算の概要を示す図。 第1実施形態による10×10タップフィルタによる演算の概要を示す図。 動画の場合のフィルタ係数領域の割り当てを示す図。 動画の場合の補間画素生成処理を説明する図。 第1実施形態による処理工程を示すフローチャート。 第2実施形態による画像表示装置の一例を示すブロック図。 動きを持つ動画の場合のフィルタ係数領域の割り当てを示す図。 フィルタ係数領域の割り当ての切り換えを説明する図。 第2実施形態による処理工程を示すフローチャート。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
[第1実施形態]
第1実施形態について図を参照して説明する。図1は、第1実施形態による画像表示装置の回路構成の一例を示す図である。図1に示す回路は、N倍速駆動を行うフレームレート変換部101、フィルタ処理部102、フレームメモリ110、動き判定部111から構成されている。また、フィルタ処理部102は、2次元フィルタ103、サブフレーム番号カウント部104、割当領域決定部105、フィルタ係数記憶部106、フィルタ係数割当部107、画素範囲割当部108、演算結果N倍部109から構成されている。なお、2次元フィルタ103は、5×5タップの2次元固定参照範囲のフィルタリングを行う。
本実施形態による画像表示装置は、静止画と動画に適用可能である。まず、入力画像が静止画の場合の制御について説明する。フレームレート変換部101は、1フレームの画像が入力されると、この入力画像をN倍速変換し、N個のサブフレームに変換してフィルタ処理部102に入力する。なお、以下においてN=4の場合について説明する。この場合、60Hzの入力画像は、フレームレート変換部101によって4倍の240Hzに変換されてフィルタ処理部102へ入力される。フィルタ係数記憶部106は、10×10画素の参照範囲に対応する10×10タップフィルタ係数(フィルタ係数領域)を格納する。なお、2次元フィルタ103は、5×5タップの係数を用いて2次元フィルタリングを行う。動き判定部111は、入力画像について静止画/動画の判定を行う。動き判定部111による静止画/動画の判定は、周知のどのような手法を用いて行っても良い。割当領域決定部105は、動き判定部111による判定結果を基に、10×10タップのフィルタ係数領域をM個(M<=N)の画素群に分割し各サブフレームに割り当てる。
図2は、入力画像が静止画の場合のサブフレームへのフィルタ係数領域の割り当ての例を示している。図2では、一例として、所定のフィルタ係数特性として、解像度変換処理のフィルタ係数特性を有する場合のフィルタ係数を示している。本実施形態において、入力画像が静止画の場合は、各サブフレームのフィルタ係数値の総和が均等になるようフィルタ係数領域が割り当てられる。すなわち、第1〜第4サブフレームに対して、それぞれ図2の(1)〜(4)に示すようにフィルタ係数領域が割り当てられる。
フィルタ係数割当部107は、フィルタ係数記憶部106に格納されている10×10タップのフィルタ係数から、サブフレーム番号に応じた係数の領域を5×5タップのフィルタ係数として読み出す。すなわち、フィルタ係数割当部107は、割当領域決定部105でサブフレーム毎に割り当てられたフィルタ係数領域を読み出す。また、画素範囲割当部108は、フレームメモリ110に格納されている入力画像上で10×10画素の参照画素を特定し、その中から、サブフレーム番号に応じた領域を5×5画素を参照画素として読み出す。すなわち、画素範囲割当部108は、割当領域決定部105でサブフレーム毎に割り当てられたフィルタ係数領域に対応する5×5画素を読み出す。そして、2次元フィルタ103において、読み出したフィルタ係数と参照画素を用いてフィルタ演算を行って、サブフレーム毎に補間画素を生成する。このフィルタ演算による補間画素の生成処理について、図3を参照して説明する。
図3は、本実施形態によるサブフレーム毎の補間画素生成処理を説明する図である。図3において、入力画像上の10×10画素の参照画素のうち、範囲301〜304に示す5×5画素の範囲がそれぞれ第1〜第4サブフレームの参照画素として割り当てられる。また、図2の(1)〜(4)に示す5×5タップのフィルタ係数がそれぞれ第1〜第4サブフレームのフィルタ係数として割り当てられる。そして、2次元フィルタ103は、各サブフレームに割り当てられた参照画素及びフィルタ係数を使用して、サブフレーム毎に5×5タップのフィルタ演算を行う。演算結果は演算結果N倍部109において4倍されて、各サブフレームの補間画素305〜308として出力される。
第1サブフレームの補間画素生成処理について具体的に説明する。まず、範囲301に示す5×5画素の範囲が第1サブフレームの参照画素として割り当てられる。一方、フィルタ係数領域(1)に示す5×5タップのフィルタ係数領域が第1サブフレームのフィルタ係数として割り当てられる。2次元フィルタ103は、割り当てられた参照画素とフィルタ係数を使用して、5×5タップのフィルタ演算を行う。演算結果は演算結果N倍部109において4倍されて、第1サブフレームの補間画素305として出力される。第2〜第4サブフレームについても同様にしてフィルタ演算が行われ、演算結果が演算結果N倍部109において4倍されて、補間画素306〜308として出力される。
ところで、補間画素305〜308は画面上に連続して表示されるため、累積輝度視認効果により、1フレーム期間で見ると、人の目に視覚される補間画素値は、複数のサブフレームで連続表示される補間画素の画素値の平均値となる。つまり、累積輝度視認効果により、第1〜第4サブフレームについて算出された補間画素305〜308の画素値の平均値が、1フレーム期間の補間画素値として人の目に視覚される。上述したように、補間画素305〜308の画素値は5×5タップの2次元フィルタ103を用いて演算することができる。すなわち、補間画素305〜308の画素値の平均値は、5×5タップの2次元フィルタ103による演算と、平均値を算出するための演算によって求めることができる。この平均値は、以下に述べるように、5×5タップのフィルタよりも回路規模が大きい10×10タップのフィルタで算出した補間画素値と等しい。このことを、図4と図5を参照して説明する。
図4は、10×10タップのフィルタを用いた補間画素値の算出を説明する図である。図4(a)に10×10画素のフィルタ参照画素を示し、図4(b)に10×10タップの2次元フィルタの構成を示し、図4(c)に縦横2倍拡大後の補間画素401を示す。図4(c)に示す補間画素401の補間画素値Aを求めるために、図4(a)の10×10画素の参照画素に対して、図4(b)に示す2次元フィルタによって、水平方向の1次元のフィルタ演算を行った後に垂直方向の1次元のフィルタ演算を行う。すなわち、補間画素401の補間画素値Aは、10×10画素の周囲100画素によって求められる。10×10タップのフィルタ演算を行うことにより、補間画素値Aは式(1)のように表される。
…式(1)
ここで、式(1)の下段を<1>〜<4>に表す4つのブロックに分ける。そして、各ブロック<1>〜<4>それぞれを演算して得られる値を4倍した値を各サブフレームの出力画素値として出力する。各ブロックの演算結果を4倍する理由は、フレームレート変換部で4倍速駆動を行って4サブフレームを連続で表示した際に、累積輝度視認効果により、人の目に視覚される値は4サブフレームの平均値として視認されるためである。よって、所望のフィルタ演算値を人の目に視覚させるためには、各サブフレームの出力画素値としてフィルタ演算した値の4倍の値を出力する必要がある。
式(1)の<1>〜<4>を演算して得られる各サブフレームの演算結果それぞれを4倍した値は、各サブフレームの出力画素値として式(2)〜式(5)のように表される。
…式(2)
…式(3)
…式(4)
…式(5)
ここで特筆すべきことは、式(2)〜式(5)は、それぞれ5×5タップのフィルタに2ビットシフトを追加した回路で構成できることである。このことを図5を用いて説明する。図5は、式(2)〜式(5)の演算を5×5タップのフィルタによって演算する処理を説明する図である。例えば、式(2)は図5(a)に示すように5×5タップのフィルタに2ビットシフトを追加した回路で構成することができる。この回路におけるフィルタ参照画素は、図4(a)に示す10×10画素の参照画素の左上25画素402となり、フィルタ係数は、図4(b)に示す10×10タップのフィルタ係数の水平方向前半係数406(K0〜K4)、垂直方向前半係数408(L0〜L4)となる。
同様に、式(3)は図5(b)に示すように5×5タップのフィルタに2ビットシフトを追加した回路で構成することができる。この回路におけるフィルタ参照画素は、図4(a)に示す参照画素の左下25画素403となり、フィルタ係数は、図4(b)に示すフィルタ係数の水平方向前半係数406(K0〜K4)、垂直方向後半係数409(L5〜L9)となる。式(4)と式(5)についても同様に、それぞれ図5(c)と図5(d)に示すように5×5タップのフィルタに2ビットシフトを追加した回路で構成することができる。同様に、図5(c)と図5(d)についても、それぞれの図4に示したような参照画素とフィルタ係数が用いられる。このように、5×5タップのフィルタを用いて第1〜第4サブフレームの補間画素値である出力画素値を算出することができる。また、N=4でもN=4以外でもあらかじめフィルタ係数をN倍した値を記憶することで処理を簡単にできる。
そして、前述した累積輝度視認効果により、図4(c)に示す補間画素Aの累積輝度値は、図5(a)〜(d)で得られる各サブフレームの出力画素値の平均値として人の目に視認され、これは式(6)のように表される。
…(式6)
式(6)の演算結果は、式(1)に示す10×10タップのフィルタの演算結果に等しい。すなわち、5×5タップのフィルタを用いて、各サブフレーム毎に使用する参照画素及びフィルタ係数の切り替えを行って出力画素値を求め、これらの平均値を求めることにより、10×10タップのフィルタ演算結果と同じ結果を得ることができる。
このように、入力画像が静止画の場合、本実施形態によれば、10×10タップのフィルタ演算で得られる高精度の補間画素値を、5×5タップのフィルタ演算で得ることが可能となる。また、各サブフレームの係数が均等である為、後述する動画処理に比べてフリッカ(画面のちらつき)を抑制させることができる。
さらに、フィルタ処理部102と同様の回路を複数設けて、複数の補間画素値を求めたり、フィルタ処理部102から出力された補間画素値と元の入力画像の画素値との間で周知の補間方法を適用することにより、高解像度の拡大画像を表示することが可能となる。すなわち、図4(c)における入力画像の画素間の補間画素値を求め、求めた補間画素値と元の入力画像とを併せて表示することで、高解像度の拡大画像を表示することが可能となる。
次に、入力画像が動画の場合の処理について説明する。入力画像が静止画の場合と比べてフィルタ係数領域の割り当ての処理が異なる。図1における動き判定部111による動き判定結果が動画である場合、この判定結果を基に、割当領域決定部105は、10×10のフィルタ係数領域を分割し、各サブフレームに割り当てる。図6は、入力画像が動画の場合のサブフレームへのフィルタ係数領域の割り当ての例を示している。図6では、一例として解像度変換処理のフィルタ係数特性を有する場合のフィルタ係数を示している。本実施形態において、入力画像が動画の場合は、各サブフレームのフィルタ係数値の総和に偏りがでるようフィルタ係数領域が割り当てられている。具体的には、第1〜第4サブフレームに対して、それぞれ図6の(1)〜(4)に示すようにフィルタ係数領域が割り当てられ、特に、最初のサブフレームに対してフィルタ係数領域の中心部分の領域が割り当てられる。このように、最初のサブフレームに割り当てられる係数を高くして、このサブフレームの輝度値を高くすることにより、擬似インパルス駆動表示を可能とする。すなわち、累積輝度視効果によって擬似的にフィルタタップ数の増加を行いつつ、動画の視認性を向上させることができる。
静止画の場合と同様に、画素範囲割当部108は、フレームメモリ110に格納されている入力画像上の10×10画素の参照画素を特定し、その中から、サブフレーム番号に応じた領域を5×5画素を参照画素として読み出す。すなわち、割当領域決定部105でサブフレーム毎に割り当てられたフィルタ係数領域に対応する5×5画素を読み出す。そして、2次元フィルタ103において、読み出したフィルタ係数と参照画素を用いてフィルタ演算を行って、サブフレーム毎に補間画素を生成する。このフィルタ演算による補間画素の生成処理について、図7を参照して説明する。
図7は、本実施形態による補間画素生成処理を説明する図である。図7において、入力画像上の10×10画素の参照画素のうち、範囲701に示す5×5画素の範囲が第1サブフレームの参照画素として割り当てられる。また、範囲702と703、704と705、706と707が併せて示す5×5画素の範囲がそれぞれ第2〜第4サブフレームの参照画素として割り当てられる。また、図6の(1)〜(4)に示す5×5タップのフィルタ係数がそれぞれ第1〜第4サブフレームのフィルタ係数として割り当てられる。そして、2次元フィルタ103は、各サブフレームに割り当てられた参照画素及びフィルタ係数を使用して、サブフレーム毎に5×5タップのフィルタ演算を行う。演算結果は演算結果N倍部109において4倍されて、各サブフレームの補間画素708〜711として出力される。
第1サブフレームの補間画素生成処理について具体的に説明する。まず、範囲701に示す5×5画素の範囲が第1サブフレームの参照画素として割り当てられる。一方、フィルタ係数領域(1)に示す5×5タップのフィルタ係数領域が第1サブフレームのフィルタ係数として割り当てられる。2次元フィルタ103は、割り当てられた参照画素とフィルタ係数を使用して、5×5タップのフィルタ演算を行う。演算結果は演算結果N倍部109において4倍されて、第1サブフレームの補間画素708として出力される。第2〜第4サブフレームについても同様にしてフィルタ演算が行われ、演算結果が演算結果N倍部109において4倍されて、補間画素709〜711として出力される。
第1サブフレームの補間画素708は、フィルタ係数値が高い為、他のフレームよりも明るい画素として表示される。一方、第2〜第4サブフレームの補間画素709〜711は、フィルタ係数値が低い為、暗い画素として表示される。その結果、図7では第1サブフレームが明るい画素として表示され、擬似インパルス駆動表示となり、動画の視認性が向上する。累積輝度視認効果を利用してタップ数を擬似的に増加できる理由は、上記入力画像が静止画の場合に述べた理由と同様である。
なお、本実施形態では入力画像を4倍速変換する例を示したが、N倍速の場合でも同様の効果が得られる。すなわち、サブフレーム数に応じて、フィルタ参照画素とフィルタ係数の分割領域を変更することで、演算に係るフィルタのタップ数を抑えながら、フィルタ係数のタップ数を擬似的に拡張することができる。また、本実施形態では、分割したフィルタ領域が各サブフレームで隣接しているが、フィルタ領域が各サブフレーム間で一部、または全て重なるように参照範囲を拡張したフィルタ係数を分割しても構わない。
次に、上述した一連の処理方法を、図8のフローチャートを用いて説明する。まず、サブフレーム番号カウント部104において、nを1に初期化する(S101)。ここでnは現在のサブフレームの順番を示し、以降の画像処理演算がnサブフレーム目の入力画素に対して行われることを示す。この初期化は、フレームレート変換部101が入力画像を4倍速変換する場合、最初の第1サブフレームが入力されたタイミング、もしくは、第4サブフレームの処理が終了したタイミングで行われる。次に、画素範囲割当部108は、演算対象画素位置の初期化を行う(S102)。例えばラスタスキャンの場合は、表示画面の1番左上の画素位置に初期化される。次に、動き判定部111は、入力画像が動画か静止画かを判断する(S103)。すなわち、動き判定部111は、演算対象画素の算出を行う際に参照する画素領域が、動画か静止画かを判断する。S103において、静止画と判断された場合には(S103のNo)、割当領域決定部105は、図2のようにフィルタ係数値が各サブフレームにおいて均等になるよう、フィルタ係数記憶部106に格納されたフィルタ係数領域を各サブフレームに割り当てる(S104)。一方、動画と判断された場合には(S103のYes)、割当領域決定部105は、図6のようにフィルタ係数値の総和が各サブフレーム間で偏りがでるよう、フィルタ係数記憶部106に格納されたフィルタ係数領域を各サブフレームに割り当てる(S105)。
次に、フィルタ係数割当部107において、サブフレームnに対応したフィルタ係数を選択して、2次元フィルタ103へ出力する(S106)。また、画素範囲割当部108において、サブフレームnに対応した参照画素を選択して、2次元フィルタ103へ出力する(S107)。具体的には、入力画像が静止画の場合は、、画素範囲割当部108は、第1〜第4サブフレームに対してそれぞれ図3の範囲301〜304を選択し、順に2次元フィルタ103へ出力する。また、入力画像が動画の場合は、画素範囲割当部108は、第1〜第4サブフレームに対してそれぞれ図7の範囲701、702と703のセット、704と705のセット、706と707のセットを選択し、順に2次元フィルタ103へ出力する。なお、S106とS107の順は逆としても構わない。そして、2次元フィルタ103において、S106とS107でそれぞれ選択されたフィルタ係数と参照画素を使用してフィルタ演算を行う(S108)。演算結果N倍部109は、フィルタ演算結果を、累積輝度視認効果による平均化を考慮し倍速数に応じて4倍して出力する(S109)。その後、画素範囲割当部108は演算対象画素位置の移動を行い(S100)、さらに1サブフレーム全ての画素に対しての演算が終了したかどうかの判断を行う(S111)。演算が終了していない場合(S111のNo)は、処理はS103に戻り、演算が終了した場合(S111のYes)は、サブフレーム番号カウント部104においてnをカウントアップする(S112)。サブフレーム番号カウント部104は、1フレーム内の全てのサブフレームに対して演算が終了したかどうかの判断を行い(S113)、終了していない場合には(S113のNo)、処理はS102に戻り、次のサブフレームに対しての演算を開始する。終了した場合には(S113のYes)、処理はS101に戻り、サブフレーム番号カウント部104においてnを1に初期化して次のフレームに対しての処理を行う。
以上、本実施形態によれば、累積輝度視認効果を利用して、サブフレーム毎にフィルタ演算範囲を割り当てることで、回路規模を増やすことなくフィルタ演算のタップ数を擬似的に増やすことができる。タップ数の擬似的な増加率は、N倍速時には最大√N倍に増やすことができる。言い換えれば、所望のフィルタサイズの演算を行うにあたり、演算回路量を最大1/√N倍に削減することが可能となる。本実施形態では4倍速であるため、フィルタのタップ数は5×5タップから10×10タップに2倍に拡張される。回路規模の面で見れば、10×10タップのフィルタ演算を行うにあたり、約1/2の回路量で実装が可能となる。さらに、静止画の場合は、各サブフレームで係数の総和が均等になるように割り当てることでフリッカを抑制し、動画の場合は、フィルタ係数値の総和に偏りがでるよう割り当てることで動画の視認性を向上させることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態について図を参照して説明する。図9は、本実施形態による画像表示装置の回路構成の一例を示す図である。図9は、図1の回路と比較して、動きベクトル検出部901と輝度計測部902が加わった点で異なる。本実施形態では、動き判定部111の判定結果と、動きベクトル検出部901の検出結果と、輝度計測部902の計測結果を基に、割当領域決定部105において、フィルタ係数値の総和の偏りを調整するように、10×10画素の参照範囲を分割し、各サブフレームに割り当てる。
具体的には、動き判定部111による動き判定結果が静止画である場合は、動画視認性を向上させる必要は無いため、第1実施形態と同様とする。すなわち、割当領域決定部105は、図11(c)に示すように各サブフレームでフィルタ係数が均等になるよう割り当てを行い、フリッカ抑制を優先する。一方、動き判定結果が動画である場合は、動きベクトル検出部901による検出結果に応じて、割当領域決定部105は以下の処理を行う。
まず、動き量が小さい場合は、割当領域決定部105は、図10と図11(b)に示すように2つのサブフレームに高いフィルタ係数が集中するよう分割する。これは、図11(c)に示すフリッカを抑制する分割方法と、図11(a)に示す動画視認性を向上させる方法の中間的な分割な方法となる。動き量が少ない為、高いフィルタ係数を2つのサブフレームに分散させ、擬似インパルス駆動の効果を抑え、フリッカを抑制する。さらに、横方向にスクロールする画像の場合は、割当領域決定部105は、図10(a)(b)に示すように、2サブフレームの領域が横方向に並ぶよう割り当てる。また、縦方向にスクロールする画像の場合は、割当領域決定部105は、図10(c)(d)に示すように、2サブフレームの領域が縦方向に並ぶよう割り当てる。
このように、画像の動きの方向に合わせてフィルタ領域の分割領域を決定する。次に、動き量が大きい場合は、輝度の計測結果に応じて以下の処理を行う。まず、計測領域内の輝度が低い場合には、図11(a)に示すように1つのサブフレームに高い係数が集中するよう割り当てる。次に、輝度が高い場合には、図11(a)のように割り当てるとフリッカが目立つ場合がある為、図11(b)のように2つのサブフレームに高いフィルタ係数を分散させ表示する。
次に、上記した一連の処理方法を、図12のフローチャートを用いて説明する。S201〜S202、S210〜S217の処理は、図1のS101〜S102、S106〜S113の処理と同様のため、説明を省略する。したがって、処理S203〜S209について説明する。S203において、割当領域決定部105は、動き判定部111と動きベクトル検出部901と輝度計測部902が出力する結果に基づいて、フィルタ係数記憶部106に格納されたフィルタ係数領域を各サブフレームに割り当てる。静止画と判断された場合には(S203のNo)、割当領域決定部105は、フィルタ係数が各サブフレームにおいて均等になるよう演算領域の割り当てを行う(S204)。動画と判断された場合には(S203のYes)、割当領域決定部105は、動きベクトル検出部901において検出した動きベクトルから動き量を検出する。動き量が小さい場合には(S205のNo)、割当領域決定部105は、2つのサブフレームにフィルタ係数が集中するよう演算領域の割り当てを行い、動画の視認性よりもフリッカの抑制を優先させる(S206)。動き量が大きい場合には(S205のYes)、割当領域決定部105は、輝度計測部902において輝度を計測し、輝度値が高い場合には(S207のNo)2つのサブフレームにフィルタ係数が集中するよう演算領域の割り当てを行い、画面が明るいことによるフリッカの抑制を優先させる(S208)。輝度値が低い場合には(S207のYes)、割当領域決定部105は、1つのサブフレームにフィルタ係数が集中するよう演算領域の割り当てを行い、動画の視認性向上を優先させる(S209)。
以上、本実施形態によれば、動きの有無、動きベクトル量と向き、輝度の計測結果から、フィルタ参照領域の割り当て領域を決定することで、累積輝度視認効果を利用したフィルタタップ数の増加を行いつつ、フリッカの抑制と動画視認性を向上させることができる。
このように、本発明によれば、フィルタのタップ数の増加を抑えた上で、フィルタ演算精度を上げることができる、また、入力画像が静止画か動画によって、フィルタに使う係数の使用法を変えることにより、高画質な画像を提供することが可能となる。

Claims (10)

  1. 1枚の入力画像に対してN枚のサブフレームを生成する生成手段と、
    前記入力画像が動画を構成する画像である場合、所定の空間サイズに対応するフィルタ係数その総和に偏りが生じるようにM(M<=N)個に分割し、当該分割に基づく分割フィルタ係数のそれぞれを前記N枚のサブフレームの何れかに割り当てる割当手段と、
    前記割当手段による割り当てに従って前記N枚のサブフレームに属する画素に対してフィルタ演算を行う演算手段と、
    前記演算手段によるフィルタ演算の結果に基づく処理済みサブフレームを出力する出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記演算手段によるフィルタ演算に応じて得られるフィルタ済み画素データをN倍するN倍手段を有し、
    前記出力手段は、前記N倍手段によりN倍された結果を前記処理済みサブフレームとして出力することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記入力画像が動画であるか静止画であるかを判定する判定手段を有し、
    前記判定手段により入力画像が静止画であると判定された場合、
    前記フィルタ係数領域は、前記分割フィルタ領域のそれぞれのフィルタ係数の総和が均等になるように分割されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記力画像が動画を構成する画像である合、
    前記割当手段は、前記入力画像から生成されるN枚のサブフレームのうち第1サブフレームに割り当てられるフィルタ係数領域に含まれるフィルタ係数の総和が、前記N枚のサブフレームのうち前記第1サブフレームより後の第2サブフレームに割り当てられるフィルタ係数領域に含まれるフィルタ係数の総和よりも高くなるように、前記フィルタ係数領域を分割して割り当てることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 前記力画像が動画を構成する画像であ、且つ、該動画における動きの量が閾値よりも小さい場合、
    前記割当手段は、前記入力画像から生成されるN枚のサブフレームのうち連続する第1及び第2サブフレームに割り当てられるフィルタ係数領域に含まれるフィルタ係数の総和が、前記N枚のサブフレームのうち前記第2サブフレームより後のサブフレームに割り当てられるフィルタ係数領域に含まれるフィルタ係数の総和よりも高くなるように、前記フィルタ係数領域を分割して割り当てることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置。
  6. 該動画が横方向にスクロールする画像の場合、
    前記割当手段は、前記第1及び第2サブフレームに割り当てられるフィルタ係数領域が横方向に並ぶように前記フィルタ係数領域を割り当てることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  7. 該動画が縦方向にスクロールする画像の場合、
    前記割当手段は、前記第1及び第2サブフレームに割り当てられるフィルタ係数領域が縦方向に並ぶように前記フィルタ係数領域を割り当てることを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記出力手段は、前記演算手段によるフィルタ演算の結果に基づく処理済みサブフレームを、画像を表示する表示部に対して出力することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記演算手段が実行するフィルタ処理は、前記入力画像の解像度を向上させるために前記N枚のサブフレームの画素値から補間画素値を決定するためのフィルタ処理であることを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像処理装置。
  10. 1枚の入力画像に対してN枚のサブフレームを生成する工程と、
    前記入力画像が動画を構成する画像である場合、所定の空間サイズに対応するフィルタ係数その総和に偏りが生じるようにM(M<=N)個に分割し、当該分割に基づく分割フィルタ係数のそれぞれを前記N枚のサブフレームの何れかに割り当てる工程と、
    前記割り当てる工程における割り当てに従って前記N枚のサブフレームに属する画素に対してフィルタ演算を行う工程と、
    前記フィルタ演算の結果に基づく処理済みサブフレームを出力する工程とを有することを特徴とする画像処理方法。
JP2013169925A 2013-08-19 2013-08-19 画像処理装置、及び画像処理方法 Active JP6276537B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013169925A JP6276537B2 (ja) 2013-08-19 2013-08-19 画像処理装置、及び画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013169925A JP6276537B2 (ja) 2013-08-19 2013-08-19 画像処理装置、及び画像処理方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015039149A JP2015039149A (ja) 2015-02-26
JP2015039149A5 JP2015039149A5 (ja) 2016-09-15
JP6276537B2 true JP6276537B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=52631976

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013169925A Active JP6276537B2 (ja) 2013-08-19 2013-08-19 画像処理装置、及び画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6276537B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4799225B2 (ja) * 2006-03-08 2011-10-26 株式会社東芝 画像処理装置および画像表示方法
JP5676968B2 (ja) * 2010-08-12 2015-02-25 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2012169701A (ja) * 2011-02-09 2012-09-06 Canon Inc 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015039149A (ja) 2015-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7817127B2 (en) Image display apparatus, signal processing apparatus, image processing method, and computer program product
US10510138B2 (en) Device and method for image enlargement and display panel driver using the same
JP4884481B2 (ja) 画像表示装置
KR101295649B1 (ko) 화상처리장치, 화상처리방법, 및 기억매체
JP2006133752A (ja) ディスプレイ装置
CN103227889B (zh) 图像信号处理装置、图像信号处理方法、图像显示装置、电视接收机、电子设备
JP2011166744A (ja) 立体画像補正方法、立体表示装置、および立体画像生成装置
CN109461400B (zh) 用于rgb到rgbw图像转换的子像素渲染方法及装置
JP2014134731A (ja) 表示装置、画像処理装置、画像処理方法、および電子機器
JP2015007816A (ja) 画像補正装置、撮像装置及び画像補正用コンピュータプログラム
US20070030359A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer program
JP2014119997A (ja) 画像処理装置およびその制御方法
JPWO2011155258A1 (ja) 画像処理装置および方法、画像表示装置および方法
JP2009055340A (ja) 画像表示装置及び方法、画像処理装置及び方法
US8619189B2 (en) Image processing apparatus to reduce isolated noise effects in moving image drive distribution processing
JP6276537B2 (ja) 画像処理装置、及び画像処理方法
US8879864B2 (en) Generating sub-frame images for driving display
KR102470242B1 (ko) 영상 처리 장치, 영상 처리 방법, 및 프로그램
JP2015088998A (ja) 表示装置、表示装置の制御方法、及び、プログラム
JP2018097074A (ja) 液晶表示装置
WO2010103593A1 (ja) 画像表示方法及び画像表示装置
JP2009207128A (ja) 表示装置及び表示方法
JP6633355B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP4822068B2 (ja) 画像処理装置および方法、係数生成装置および方法、並びにプログラム
KR102547085B1 (ko) 영상 처리 방법 및 이를 이용한 표시 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160802

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160802

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170807

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171002

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180112

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6276537

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151