JP6275744B2 - 亜酸化窒素を検知する電気化学的センサー - Google Patents

亜酸化窒素を検知する電気化学的センサー Download PDF

Info

Publication number
JP6275744B2
JP6275744B2 JP2015549993A JP2015549993A JP6275744B2 JP 6275744 B2 JP6275744 B2 JP 6275744B2 JP 2015549993 A JP2015549993 A JP 2015549993A JP 2015549993 A JP2015549993 A JP 2015549993A JP 6275744 B2 JP6275744 B2 JP 6275744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
primary
volume
chamber
membrane
sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015549993A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016502103A (ja
Inventor
ラールス ハウアー ラールセン,
ラールス ハウアー ラールセン,
マイケル ニールセン,
マイケル ニールセン,
ミッケル ホルメン アンデルセン,
ミッケル ホルメン アンデルセン,
Original Assignee
ユニセンス エンバイロンメント アクティーゼルスカブ
ユニセンス エンバイロンメント アクティーゼルスカブ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ユニセンス エンバイロンメント アクティーゼルスカブ, ユニセンス エンバイロンメント アクティーゼルスカブ filed Critical ユニセンス エンバイロンメント アクティーゼルスカブ
Publication of JP2016502103A publication Critical patent/JP2016502103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6275744B2 publication Critical patent/JP6275744B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/404Cells with anode, cathode and cell electrolyte on the same side of a permeable membrane which separates them from the sample fluid, e.g. Clark-type oxygen sensors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/403Cells and electrode assemblies
    • G01N27/404Cells with anode, cathode and cell electrolyte on the same side of a permeable membrane which separates them from the sample fluid, e.g. Clark-type oxygen sensors
    • G01N27/4045Cells with anode, cathode and cell electrolyte on the same side of a permeable membrane which separates them from the sample fluid, e.g. Clark-type oxygen sensors for gases other than oxygen
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/0004Gaseous mixtures, e.g. polluted air
    • G01N33/0009General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment
    • G01N33/0027General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment concerning the detector
    • G01N33/0036Specially adapted to detect a particular component
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/0004Gaseous mixtures, e.g. polluted air
    • G01N33/0009General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment
    • G01N33/0027General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment concerning the detector
    • G01N33/0036Specially adapted to detect a particular component
    • G01N33/0037Specially adapted to detect a particular component for NOx
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N27/00Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means
    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/28Electrolytic cell components
    • G01N27/283Means for supporting or introducing electrochemical probes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Description

本発明は、電気化学的センサーに関し、より詳細には、亜酸化窒素を検知する電気化学的センサー並びに対応する方法及び使用に関する。
環境モニタリング、生物学的研究、又は廃水処理等の多数の目的で、亜酸化窒素を検知するか又は定量的に測定することができることが有利である。亜酸化窒素を測定するセンサーは、過去に提案されたが、時間がかかる及び/又はかさばると見なされ得る。
亜酸化窒素を測定するセンサーは、Knud Anderson、Thomas Kjaer及びNiels Peter Revsbechによる文献「An oxygen insensitive microsensor for nitrous oxide」Sensors and Actuators B 81 (2001) 42-48に提案されており、N2O用の、O2不感受性かつ高速応答性のマイクロセンサーを作製する方法が記載されている。O2干渉の排除は、O2とN2Oの両方に感受性がある電気化学的マイクロセンサーの先端の前部にアスコルベートのアルカリ溶液を有する毛細管を取付けることによって得られた。pH12の2Mアスコルベートの0.1mm層が、空気飽和溶液(O2分圧21kPa)内で測定すると、全てのO2を取除くことができ、またアスコルベートによるN2Oの還元は観察されなかった。N2Oに対するセンサーの応答は、0mMから1.2mMまで直線的であり、検出限界値は1μM未満であった。詳細に述べられたセンサーの先端径は50マイクロメートル〜80マイクロメートルであったが、もっと小さなセンサーが構築される可能性がある。90%応答時間は約40s〜50sであった。二酸化炭素の干渉は、環境モニタリングに関して無視できることが示され、脱窒化調査において亜酸化窒素還元酵素を阻害するために一般に使用されるアセチレンに対する感受性は、実験作業の間、十分に低く維持され得る。
亜酸化窒素を検知する改良型センサーが有利であり、また特に、より効率的な、感受性のある、耐久性のある、コンパクトな、及び/又は信頼性があるセンサーが有利である。
亜酸化窒素を検知する、より効率的な、感受性のある、耐久性のある、コンパクトな、安定性のある、温度不感受性の、及び/又は信頼性があるセンサーを提供することが有利であると見なされ得る。従来技術に対する代替法を提供することも、本発明の更なる目的と見なされ得る。
これらの問題の1つ又は複数により良好に対処するために、本発明の第1の態様において、関連する容積(106)内の亜酸化窒素(N2O)を検知する電気化学的センサー(100)であって、
上記関連する容積(106)に向く1次開口(112)を有する1次チャンバー(110)と、
上記1次チャンバー(110)に隣接して設置されるか又は上記1次チャンバー(110)によって部分的に囲まれる2次チャンバー(120)であって、該2次チャンバー(120)は、
作用電極(104)と、
基準電極(108)と、
非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、該2次チャンバー(120)は、上記1次チャンバー(110)に向く2次開口(122)を有し、2次膜(124)が上記2次開口(122)内に設置される、2次チャンバーと、
を備え、
上記2次膜(124)は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積(116)を2次容積(126)から分離するために配置され、上記2次容積(126)は上記2次チャンバー(120)内にあり、上記1次容積(116)は上記1次チャンバー(110)内にあり、
上記1次チャンバー(110)は、酸素が上記2次容積(126)内に流れるのを防止する手段を備え、
上記作用電極(104)はインジウム(In)を含む、電気化学的センサーが提供される。
「2次(膜)(secondary(membrane))」という表現(wording)は、2次膜を、1次膜等の他の膜と区別することを可能にし、例えば、「2次膜」を「1次膜(primary membrane)」と区別することを可能にする。「2次膜」が「1次膜」の存在を示唆しないことが理解される。本出願全体にわたって、「2次膜」は、「2次開口膜(secondary opening membrane)」と交換可能に使用され、及び/又は使用され得る。本出願全体にわたって、「1次膜」は、「1次開口膜(primary opening membrane)」及び「第1の膜(first membrane)」と交換可能に使用され、及び/又は使用され得る。
別の実施形態において、関連する容積(106)内の亜酸化窒素(N2O)を検知する電気化学的センサー(100)であって、
上記関連する容積(106)に向く1次開口(112)を有する1次チャンバー(110)であって、1次膜(114)が上記1次開口内に設置される、1次チャンバーと、
上記1次チャンバー(110)に隣接して設置されるか又は上記1次チャンバー(110)によって部分的に囲まれる、例えば、上記1次チャンバー(110)内にある2次チャンバー(120)であって、該2次チャンバー(120)は、
作用電極(104)と、
基準電極(108)と、
任意選択でガード電極(109)と、
非プロトン性溶媒を含む電解質、例えばイオン化合物が溶解された、非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、上記電解質は、基準電極と作用電極とガード電極(109)とを電気接続し、
該2次チャンバー(120)は、上記1次チャンバー(110)に向く2次開口(122)を有し、2次膜(124)が上記2次開口(122)内に設置される、2次チャンバーと、
を備え、
上記1次膜(114)は、亜酸化窒素透過性であり、上記関連する容積(106)を1次容積(116)から分離するために配置され、上記1次容積(116)は上記1次チャンバー(110)内にあり、
上記2次膜(124)は、亜酸化窒素透過性であり、上記1次容積(116)を2次容積(126)から分離するために配置され、上記2次容積(126)は上記2次チャンバー(120)内にあり、
上記1次チャンバー(110)は、酸素が上記2次容積(126)内に流れるのを防止する、例えば、関連する容積(106)から1次容積(116)を通り2次容積(126)に入る酸素の通過を防止する手段を備え、
上記作用電極(104)はインジウム(In)を含む、電気化学的センサーが提供される。
本発明は、限定ではないが特に、亜酸化窒素を検知する改良型センサー、並びに特に、より効率的な、感受性のある、耐久性のある、コンパクトな、及び/又は信頼性があるセンサーを得るのに有利である。例えば比較的低い分極電圧の使用を可能にするために、作用電極の表面における亜酸化窒素の還元を容易にする金属インジウムの触媒能力を利用することが有利であると特に見なすことができ、そのことが、次に、比較的低いゼロ電流を実現する。したがって、作用電極におけるインジウムの使用が、所与の濃度の亜酸化窒素について比較的高いセンサー応答、及び同時に、比較的低く安定した温度非感受性のゼロ電流を得ることを可能にし、それが高い信号対雑音比を全体的に可能にするという、本発明者等によって行われる基本的な洞察を利用することが、本発明の要点と見なされ得ることが留意され得る。分極レベルは、作用電極と基準電極との間に印加される電圧であると理解される。
さらに、電解質を非プロトン性溶媒に基づかせるにもかかわらず、独立請求項に記載される特定のセンサー内で、水蒸気が、それでも作用電極にたどり着き、プロトン還元によって増加したゼロ電流等のゼロ電流をもたらし得ることを、発明的かつ多大な研究を通して、本発明者等が理解したことが認識されるべきである。作用電極の他の材料は高い応答をもたらし得るが、この基本的な洞察は、作用電極で使用するための新しくかつ革新的な材料の選択を促した。その材料は、N2O還元についての触媒特性を示すだけでなく、許容可能なゼロ電流を実現し、その結果、ゼロ電流と応答とのよりよい比を可能にした。
「電気化学的センサー」は、電極において分析物を酸化又は還元し、得られる電流を検出する、例えば測定することによって、亜酸化窒素(N2O)等の分析物の存在を検出する、例えば濃度を測定するセンサーとして理解される。得られる電流が、必ず電流として測定される必要があるのではなく、例えば、抵抗の両端の電圧降下として測定され得ることが理解される。「センサー」、「電気化学的センサー」、及び「亜酸化窒素(N2O)を検知する電気化学的センサー」という語は、概して、本出願の文脈の中で交換可能に使用される。電気化学的センサーの例は、Knud Anderson、Thomas Kjaer及びNiels Peter Revsbechによる文献「An oxygen insensitive microsensor for nitrous oxide」Sensors and Actuators B 81 (2001) 42-48に記載され、この文献は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなし、また、センサー構造を述べる第2.1節に対して特定の参照が行われる。
「分析物」は、関心の化合物、例えば分子、例えば亜酸化窒素として理解される。
「検知すること(sensing)」は、分析物の存在を定量的に検出することとして理解される。幾つかの更に特定の実施形態では、検知することは、分析物の濃度を定量的に測定することとして解釈され得る。
「亜酸化窒素(N2O)」は、式N2O(N2O)を有する分子である化学的化合物として理解される。亜酸化窒素は、一酸化二窒素又は笑気とも呼ばれ得る。
「関連する容積(associated volume)」は、センサーに隣接し、亜酸化窒素を含み得る、関連する容積として理解される。関連する容積は、特許請求項の範囲を限定するものとして解釈されない。関連する容積内の亜酸化窒素の濃度は、センサーによって測定され得る。関連する容積は、流体、気体、又はマトリックス、例えばバイオフィルム、例えば細胞外マトリックスを含み得る。
「1次チャンバー」は、1次チャンバー内の1次容積を、1次チャンバーの外部の周囲物から境界付けるチャンバー、例えばケーシングとして理解される。しかし、1次チャンバーが、境界付け用壁内に1つ又は複数の貫通穴、例えば電気配線用又は膜用の開口を有し得ることが本発明によって包含される。しかし、一般に、1次チャンバーは、1次チャンバーの外側から1次チャンバーの内側への流体の通過を可能にしない。特定の実施形態では、1次チャンバーは、少なくとも部分的にガラスでできた壁を備え得る。特定の実施形態では、1次チャンバーは、少なくとも部分的にポリマー材料、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)でできた壁を備え得る。
「1次開口」は、1次チャンバーの壁内の貫通穴として理解される。貫通開口は、関連する容積を1次チャンバー内の1次容積と接続する。
「1次膜」は、1次開口内に設置される膜材料として理解される。1次膜は、関連する容積を1次チャンバー内の1次容積から分離するように配置される。より具体的には、1次膜は、1次開口を充填するように位置付けられて、関連する容積から1次容積への任意の物質の通過を阻止し、任意の物質が1次膜を通って貫入することができない。1次膜が、2つの流体、例えば、関連する容積内の液体又は気体及び1次容積内の液体又は気体を分離する薄いフィルムに似た構造を指し得ることが理解される。しかしまた、1次膜が選択的障壁として働くことができ、一部の粒子又は化学物質が通過することを可能にするが他の粒子又は化学物質が通過することを可能にしないことが理解される。1次膜が亜酸化窒素透過性であることが特に理解される。1次膜は、特定の実施形態では、シリコーン、例えば製品番号732又は734を有するDow Corning社から入手可能なシリコーンシーラントの任意の1つを含み得る、例えばそれからなり得る。1次膜材料としてシリコーンを使用することの考えられる利点は、ガラスに対する良好な付着力とN2Oに対する高い透過性を組合せることであり得る。
或る特定の実施形態では、1次膜を不要とし得ることが理解され得る。これらの実施形態のうちの幾つかでは、望ましくない物質が1次容積から出ないようにする、例えば、望ましくない物質が2次膜に達するのを回避する手段が提供されることが理解され得る。例示的な実施形態では、1次チャンバーは、種々の機能を実施するサブチャンバーに分割され、例えば、1つのサブチャンバーは、反応性壁、例えば、膜を有する蛇行形通路である。その膜を通して、スカベンジャ、例えば酸素スカベンジャが拡散し得るか、又は、その膜を通して望ましくない物質が拡散し得る。こうした実施形態では、望ましくない物質は、1次チャンバー、例えば1次サブチャンバーに部分的に入り得るが、2次膜に達しないか又はほんのわずかな濃度のみで2次膜に達する可能性がある。
「2次チャンバー」は、2次チャンバー内の2次容積を、2次チャンバーの外部の周囲物から境界付けるチャンバー、例えばケーシングとして理解される。2次チャンバーは、1次チャンバーに隣接して設置されるか、又は、1次チャンバーによって部分的に囲まれる、例えば1次チャンバー内に設置されることが理解される。しかし、2次チャンバーが、境界付け用壁内に1つ又は複数の貫通穴、例えば電気配線用又は膜用の開口を有し得ることが本発明によって包含される。しかし、一般に、2次チャンバーは、2次チャンバーの外側から2次チャンバーの内側への流体の通過を可能にしない。特定の実施形態では、2次チャンバーは、少なくとも部分的にガラスでできた壁を備え得る。特定の実施形態では、2次チャンバーは、少なくとも部分的にポリマー材料、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK)でできた壁を備え得る。
本文脈における「隣接して(adjacent)」が、1次チャンバー全体が、2次チャンバーに密接状態である、例えば2次チャンバーを境界付ける実施形態に対する制限として解釈されないことが理解される。或る特定の実施形態では、1次チャンバーは、2次チャンバーから離れた部分を備え得る。1次チャンバーが、幾つかの1次サブチャンバー、例えば1次基材を備えるために配置される1次サブチャンバー、及び、例えば、関連する容積から2次膜への気体の通過を確保するための別の1次サブチャンバーに分割され得ることが更に理解され得る。こうした配置構成では、サンプルは、1次チャンバー内で内部膜を通して酸素スカベンジャと接触状態になることができ、その内部膜は1次サブチャンバーを分離する。
「2次開口」は、2次チャンバーの壁内の貫通穴として理解される。その貫通開口は、1次容積を2次チャンバー内の2次容積に接続する。
「2次膜」は、2次開口内に設置される膜材料として理解される。2次膜は、1次容積を2次チャンバー内の2次容積から分離するために配置される。より具体的には、2次膜は、2次開口を充填するように位置付けられて、1次容積から2次容積への任意の物質の通過を阻止し、任意の物質は2次膜を通って貫入することができない。2次膜が、2つの流体、例えば、1次容積内の液体又は気体及び2次容積内の液体又は気体を分離する薄いフィルムに似た構造を指し得ることが理解される。しかし、2次膜が選択的障壁として働くことができ、一部の粒子又は化学物質が通過することを可能にするが他の粒子又は化学物質が通過することを可能にしないことが理解される。2次膜が亜酸化窒素透過性であることが特に理解される。2次膜は、特定の実施形態では、シリコーン、例えば製品番号732又は734を有するDow Corning社から入手可能なシリコーンシーラントの任意の1つを含み得る、例えばそれからなり得る。2次膜材料としてシリコーンを使用することの考えられる利点は、ガラスに対する良好な付着力とN2Oに対する高い透過性を組合せることであり得る。
「作用電極」は、当技術分野で知られており、目的(of interest)の反応がそこで起こる電気化学的センサーの電極であると理解される。亜酸化窒素の還元が作用電極で起こることが理解され得る。作用電極がカソード電極又はカソードとして理解され得ることが理解され得る。
「基準電極」は、当技術分野で知られており、作用電極電位を測定し制御するとき基準として働く電気化学的センサーの電極であると理解される。基準電極が、本出願において、アノード電極又はアノードと呼ばれ得ることが理解され得る。特定の実施形態では、基準電極内に又は基準電極上に銀(Ag)が使用され得る。
「ガード電極」は、2次チャンバーから作用電極に向かって拡散する酸素を取除くように配置される更なる電極、例えば更なるカソードとして理解される。特定の実施形態では、作用電極は、1次チャンバーの一端に少し向かって、例えば2次開口を有する端に少し向かって、例えば2次開口の近くに設置され、ガード電極は、作用電極と1次チャンバーの中央部分との間に設置される。ガード電極は、「An oxygen microsensor with a guard cathode」NP Revsbech, Limnol. Oceanogr., 34(2), 1989, 474-478に記載される。この文献は、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす。
「電解質」は、イオンを含む液体として理解される。電解質は導電性であると理解される。電解質が基準電極と作用電極とを電気接続することが理解される。電荷キャリアは溶解したイオン化合物である。
「非プロトン性溶媒」は、当技術分野で知られており、プロトンを供与できない溶媒であると理解される。例は、プロピレンカーボネート、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル(MeCN)、ジメチルホルムアミド(DMF)、アセトン、酢酸エチル(EtOAc)、テトラヒドロフラン(THF)を含む。センサーにおいて非プロトン性溶媒を使用する利点が、H2分子に還元するために利用可能であるプロトンがより少ないためゼロ電流が低下することであり得るという洞察を本発明者等は行った。
「イオン性化合物」は、イオン力によってともに保持される化合物として理解される。しかし、イオン性化合物は、一部の流体内で溶解され得る。例えば、TBA−Iは、プロピレンカーボネート内で溶解されて、TBAイオン及びヨウ化物イオンを形成する。
「酸素が流れるのを防止する手段」は、酸素が、関連する容積、例えばセンサーの外側から、1次膜、1次容積、及び2次膜を通って流れるのを防止する手段として理解される。そのため、酸素が流れるのを防止する手段が、酸素が、関連する容積から実質的に2次容積に入らないようにすることを可能にすることが理解され得る。酸素が流れるのを防止する手段は、例えば、酸素が2次容積に達する前に酸素を阻止するか又は劣化させることによって機能し得る。酸素が流れるのを防止する手段は、1次物質、例えば、酸素を劣化させる化学的に活性のあるエンティティ、例えば、酸素スカベンジャを含み得る。別の実施形態では、酸素が流れるのを防止する手段は、酸素不透過性である選択的障壁であり得る。
特定の実施形態では、「酸素が2次容積内に流れるのを防止する手段」は「酸素の拡散を防止する手段」を備え、その手段は、関連する容積、例えばセンサーの外側から、1次膜、1次容積、及び2次膜を通した、酸素の拡散、例えば酸素の自由な拡散を防止する手段として理解される。酸素の拡散を防止する手段は、1次物質、例えば、酸素を劣化させる化学的に活性のあるエンティティ、例えば、酸素スカベンジャを含み得る。別の実施形態では、酸素の拡散を防止する手段は、酸素不透過性である選択的障壁であり得る。
しかし、酸素が2次容積内に流れるのを防止する手段は、酸素の拡散を阻止することに排他的に限定されるのではなく、或る特定の実施形態では、1次チャンバーを通って活発に導かれるサンプル内の酸素の通過を阻止するように同様に配置され得る。
特定の実施形態では、電気化学的センサーが提供され、サンプルが、1次チャンバー内で酸素スカベンジャを通して又はその上を活発に移動することができ、また、2次膜に向かう(活発に導かれるサンプル内の)酸素の通過を防止する手段が更に設けられる。特定の例示的な実施形態では、1次チャンバーは、気体サンプルが2次膜に達する前にアスコルベートを含む溶液を通して気体サンプルが活発に圧送されることを可能にするために配置される。アスコルベートは、2次膜に向かう酸素の通過を防止する。別の特定の実施形態では、1次チャンバーは、1次チャンバー内の通路を通してサンプルが活発に圧送されることを可能にするために配置される。その通路は、1次チャンバー内の内部膜によって境界付けられる。その内部膜の背後に、酸素スカベンジャが存在する。その酸素スカベンジャは、酸素が2次膜に達する前に、活発に導かれるサンプルから酸素を取除くことを可能にする。
酸素が2次チャンバー内に流れる場合、亜酸化窒素が作用電極に電子を渡すのと同じ条件下で酸素が作用電極に電子を渡し得るため、酸素が亜酸化窒素の測定に干渉し得ることから、酸素が2次チャンバー内に流れるのを防止することが有利であることが、一般に理解され得る。換言すれば、亜酸化窒素及び酸素はともに、作用電極を通して電流が流れるようにさせ、電流が酸素によってもたらされる場合、酸素は、したがって、亜酸化窒素の測定に干渉し得る。
「1次物質」によって、関連する容積から1次容積を通り2次容積に入る酸素の通過を防止することが可能である任意の物質が理解される。1次物質は、酸素の通過を阻止することもできるし、1次物質は、酸素を消費することもできる。例えば、引用することにより本明細書の一部をなす、Knud Anderson、Thomas Kjaer及びNiels Peter Revsbechによる化学文献「An oxygen insensitive microsensor for nitrous oxide」Sensors and Actuators B 81 (2001) 42-48に記載されるように、酸素を化学的に消費することができる。1次物質の例の場合、引用することにより本明細書の一部をなす国際特許出願第99/15889号に対して参照が行われる。
「作用電極はインジウム(In)を含む」は、元素インジウム(周期律表の第49番)の触媒特性が亜酸化窒素の還元に対して利用されるように作用電極が配置されることとして理解される。例示的な実施形態では、インジウムが作用電極として使用される。別の実施形態では、インジウムが作用電極上に堆積される。インジウムは元素のインジウムであると理解される。別の実施形態では、インジウムは、インジウム、例えばインジウムイオン、例えば酸化インジウム(In23)であるか又はそれを含むと理解され得る。
別の実施形態では、
上記非プロトン性溶媒はプロピレンカーボネートであり、
酸素が流れるのを防止する上記手段はアスコルベートを含み、
イオン化合物は、上記電解質内で溶解され、上記イオン化合物は、
ヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I)、
塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−Cl)、
フルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム(TBA−BF4)、及び/又は、
過塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−ClO4)、
を含む群から選択される、電気化学的センサーが提供される。
この実施形態は、信号対雑音比の点で改善された性能を有するセンサーをもたらすための例示的で有利な実施形態と見なされ得る。
別の実施形態では、2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長(L)は、25マイクロメートルより長い、例えば30マイクロメートル以上、例えば35マイクロメートル以上、例えば40マイクロメートル以上、例えば45マイクロメートル以上、例えば50マイクロメートル以上、例えば60マイクロメートル以上、例えば70マイクロメートル以上、例えば80マイクロメートル以上、例えば90マイクロメートル以上、例えば100マイクロメートル以上、例え110マイクロメートル以上、例えば120マイクロメートル以上、例えば130マイクロメートル以上、例えば140マイクロメートル以上、例えば150マイクロメートル以上である、電気化学的センサーが提供される。
比較的長い膜を有することの利点は、比較的長い膜を有することが、少ない雑音、すなわち、低いベースラインを生成し、その結果、その少ない雑音が、よりよい信号対雑音比を生成する電気化学的センサーを提供することを可能にすることであり得る。
比較的長い膜を有することの別の利点は、比較的長い膜を有することが、より信頼性がある、例えばより長い耐用年数を有する電気化学的センサーを提供することを可能にすることであり得る。利点は、長い膜を有する(複数の)電気化学的センサーのセットの場合、全て(すなわち、100%)のセンサーが、そのセット内の第1のセンサーが故障する(例えば、雑音が突然増加する)前に、長い時間、稼働することであり得る。
「2次開口膜長」は、1次チャンバー内に最初に設置されたエンティティ(例えば、分子(例えばH2O)、例えば分析物(例えばN2O)及び/又は干渉用種(例えばO2))が、2次開口膜を通して2次チャンバーに入るために2次開口膜を通って移動する必要があることになる長さ、例えば最小長さとして理解され得る。1次チャンバー、2次チャンバー、2次開口、及び/又は2次開口膜は、上記エンティティが、例えば、2次開口膜を通して少なくとも2次開口膜長に対応する長さを通過することによって、膜を通して1次チャンバーから2次チャンバーに現実的に唯一、例えば唯一流れることができるように配置されることが理解され得る。2次開口膜長は、温度及び圧力の標準的な条件下で、例えば、273.15K(0℃、32°F)の温度及び100kPa(14.504psi、0.987atm、1bar)の絶対圧力で測定されることが理解され得る。
別の実施形態では、2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長(L)が50マイクロメートル以上である電気化学的センサーが提供される。
別の実施形態では、2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長(L)が100マイクロメートル以上である電気化学的センサーが提供される。
別の実施形態では、2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長(L)が5ミリメートル以下である電気化学的センサーが提供される。代替の実施形態では、2次開口膜長は、10センチメートル以下、例えば5センチメートル以下、例えば1センチメートル以下、例えば2ミリメートル以下、例えば1ミリメートル以下、例えば0.5ミリメートル以下、例えば250マイクロメートル以下、例えば200マイクロメートル以下である。
比較的短い膜を有することの利点は、比較的短い膜を有することが、エンティティ、例えば分析物が、膜を通して高速に移動することを可能にし、それが、より短い応答時間、すなわち高速応答センサーを可能にすることであり得る。短い膜を有することの利点は、短い膜を有することが、より良好な感度に達することを可能にすることであり得る。
代替の実施形態では、2次開口膜長は、25マイクロメートルと5ミリメートルとの範囲内、例えば25マイクロメートルと1ミリメートルとの範囲内、例えば25マイクロメートルと200マイクロメートルとの範囲内、例えば25マイクロメートルと150マイクロメートルとの範囲内である。代替の実施形態では、2次開口膜長は、50マイクロメートルと5ミリメートルとの範囲内、例えば50マイクロメートルと1ミリメートルとの範囲内、例えば50マイクロメートルと200マイクロメートルとの範囲内、例えば50マイクロメートルと150マイクロメートルとの範囲内である。代替の実施形態では、2次開口膜長は、100マイクロメートルと5ミリメートルとの範囲内、例えば100マイクロメートルと1ミリメートルとの範囲内、例えば100マイクロメートルと200マイクロメートルとの範囲内、例えば100マイクロメートルと150マイクロメートルとの範囲内である。この節の全ての間隔において、両方の端点は排除される。
別の実施形態では、液体の検出限界値が1000nM未満、例えば750nM未満、例えば500nM未満、例えば350nM未満、例えば100nM未満、例えば90nM以下、例えば80nM以下、例えば70nM以下である電気化学的センサーが提供される。別の実施形態では、気体の検出限界値が100ppm以下、例えば75ppm以下、例えば50ppm以下、例えば25ppm以下、例えば10ppm以下、例えば5ppm以下、例えば1ppm以下、例えば0.9ppm以下、例えば0.8ppm以下、例えば0.7ppm以下、例えば0.6ppm以下である電気化学的センサーが提供される。両方の場合に、検出限界値は、雑音振幅を分析感度で割った値を2倍することで求められ得る。雑音及び分析感度は、室温でかつ電気的シールドを使用することなく求められ得る。低い検出限界値を有することの利点は、電気化学的センサーが少量の亜酸化窒素を検出できることであり得る。検出限界値が分解能値(resolution)と等価である、すなわち、低い検出限界値が、亜酸化窒素の濃度をより精密に分解すること、例えば定量化することを可能にすることも理解され得る。考えられる別の利点は、低い検出限界値、例えば低い分解能値が、亜酸化窒素の濃度の小さな変化を検出することを可能にすることであり得る。
別の実施形態では、ベースライン信号が50pA未満、例えば40pA未満、例えば30pA未満、例えば20pA未満、例えば10pA未満、例えば5pA未満に維持され得る電気化学的センサーが提供される。低いベースライン信号を有することの考えられる利点は、亜酸化窒素の還元による比較的小さな信号が、検出及び/又は定量化され得ることであり得る。ベースライン信号は、「ゼロ電流」と交換可能に使用され得る。ベースライン信号のレベルが雑音レベルに影響を及ぼし得ることが理解される。ベースライン信号は、例えば、外部影響、例えば温度に敏感である場合があり、外部影響は、したがって、雑音をもたらし得る。そして、低いベースライン信号を有することの利点は、生成される雑音がより少ないことであり得る。少ない雑音が、低レベルの亜酸化窒素の検出を可能にすることが一般に理解される。小さなベースライン信号を有することの考えられる別の利点は、小さなベースライン信号を有することが、亜酸化窒素の濃度を定量化する点で、よりよい分解能を可能にする、例えば、低い検出限界値を可能にすることであり得る。小さなベースライン信号、例えば低いゼロ電流を有することの考えられる別の利点は、小さなベースライン信号、例えば低いゼロ電流を有することが、良好な温度安定性を可能にする、すなわち、ベースライン信号に対する温度の影響が比較的低いことであり得る。
別の実施形態では、センサー応答が少なくとも100pA/100マイクロモルN2O、例えば少なくとも150pA/100マイクロモルN2O、例えば少なくとも200pA/100マイクロモルN2O、例えば少なくとも250pA/100マイクロモルN2O、例えば少なくとも300pA/100マイクロモルN2Oである電気化学的センサーが提供される。センサー応答は、亜酸化窒素の還元から生じる信号であると理解される。センサー応答は「信号」と呼ばれ得る。大きな応答を有することの利点は、大きな応答を有することがより小さなレベルの亜酸化窒素を検出することを可能にすることであり得ることが理解される。大きな応答を有することの考えられる別の利点は、大きな応答を有することが、亜酸化窒素の濃度を定量化する点で、よりよい分解能を可能にすることであり得る。
別の実施形態では、センサー応答とベースライン信号との比が、少なくとも10(pA/100マイクロモルN2O)/(pA)、例えば少なくとも20(pA/100マイクロモルN2O)/(pA)、例えば少なくとも30(pA/100マイクロモルN2O)/(pA)、例えば少なくとも40(pA/100マイクロモルN2O)/(pA)、例えば少なくとも50(pA/100マイクロモルN2O)/(pA)、例えば少なくとも60(pA/100マイクロモルN2O)/(pA)、例えば少なくとも70(pA/100マイクロモルN2O)/(pA)である電気化学的センサーが提供される。センサー応答とベースライン信号との比は、信号対雑音比に影響を及ぼすと理解することができ、ベースライン信号に関してより高いセンサー応答が、より高い信号対雑音比を容易にすると理解され得る。大きな信号対雑音比を有する利点が、大きな信号対雑音比を有することがより小さなレベルの亜酸化窒素を検出することを可能にすることであり得ることが理解される。大きな信号対雑音比を有することの考えられる別の利点は、大きな信号対雑音比を有することが、亜酸化窒素の濃度を定量化する点で、よりよい分解能を可能にすることであり得る。
別の実施形態では、センサー応答及び/又はベースライン信号が長期間にわたって実質的に安定である、例えば、30日、例えば60日、例えば90日にわたって実質的に安定である電気化学的センサーが提供される。実質的に安定とは、ベースライン信号が、初期値の±100%以内、例えば初期値の±50%以内であり得ることとして理解され得る。実質的に安定とは、応答信号が、初期値の±100%以内、例えば初期値の±50%以内、初期値の±25%以内、例えば初期値の±10%以内であり得ることとして理解され得る。
別の実施形態では、非プロトン性溶媒がプロピレンカーボネートである電気化学的センサーが提供される。プロピレンカーボネート(PC)の利点は、プロピレンカーボネート(PC)が、イオン性化合物、例えばテトラブチルアンモニウムを含む化合物、例えばTBA−I、TBA−Cl、TBA−BF4、又はTBA−ClO4を溶解することを可能にすることであり得る。考えられる別の利点は、PCが、一般に使用される膜材料、例えばシリコーンを劣化させないことであり得る。考えられる別の利点は、PCが無毒性であることである。
別の実施形態では、「酸素が2次容積内に流れるのを防止する手段」が酸素スカベンジャを含む電気化学的センサーが提供される。「酸素スカベンジャ」は、添加される化学的物質であると理解され、この添加される化学的物質は、酸素を除去又は吸収することによって、酸素の通過、例えば酸素の拡散を防止できる。例示的な実施形態では、抗酸化剤、例えばアスコルベート、ガレート、又は硫化物が使用され得るが、原理的に、広い範囲の全ての現行の抗酸化剤が適用可能である。
1次チャンバーが、自由に拡散する酸素スカベンジャを含む特定の実施形態では、1次チャンバーは、(1次容積の残りの部分からの)2次膜の前部の容積内への酸素スカベンジャの拡散が、少なくとも、2次膜の前部の領域内での酸素スカベンジャの消費と平衡するのに十分に大きくなり得るように配置され得る。特定の実施形態では、2次膜の前部の容積は、1次膜と2次膜との間の容積に対応することができ、「バルク(bulk)」容積と呼ばれ得る1次容積の残りの部分は、酸素スカベンジャ用のリザーバとして効果的に働くのに十分に大きくすることができる。
特定の実施形態では、酸素スカベンジャはアスコルベートであり、未酸化アスコルベートは、拡散によってバルクリザーバから2次膜の前部の容積に供給される。酸素とアスコルベートとの間の反応による生成物は、同様に拡散によってバルク容積に対して除去される。特定の実施形態では、2次膜の径は、2次膜の前部の容積に対して新鮮なアスコルベートの必要な拡散レートを低下させることなく、(入って来る全てのN2Oを捕捉するため)出来る限り大きくあるべきである。
別の実施形態では、酸素が2次容積内に流れるのを防止する手段がアスコルベートを含む電気化学的センサーが提供される。アスコルベートの適用の特定の例の場合、引用することによって本明細書の一部をなす、Knud Andersen、Thomas Kjaer及びNiels Peter Revsbechによる文献「An oxygen insensitive microsensor for nitrous oxide」Sensors and Actuators B 81 (2001) 42-48に対して参照が行われ、特に、「Oxygen penetration into the guard」という名称の第3.1節に対して参照が行われる。
別の実施形態では、1次チャンバーが少なくとも0.5mLの容積を有する電気化学的センサーが提供される。少なくともこの容積の1次チャンバーを有することの考えられる利点は、少なくともこの容積の1次チャンバーを有することが、例えば1次物質のより多くの量を保持することを可能にし、そのことが、1次物質を消費するのに長い時間がかかることを意味することであり得る。これは、特に、酸素が劣化するプロセスにおいて1次物質が消費される場合に重要である。これは、例えば、1次物質がアスコルベートによって与えられる場合に事実であり得る。結果として、より大きな1次チャンバーは、(1次物質、例えばアスコルベートのより多くの消費が、時間がかかるため)1次物質の寿命が延長されることを保証し得る。他の実施形態では、1次チャンバーは、少なくとも0.1mL、例えば少なくとも0.25mL、例えば少なくとも0.5mL、例えば少なくとも0.75mL、例えば少なくとも1mL、例えば少なくとも2mL、3mL、4mL、5mL、6mL、7mL、8mL、9mL、又は10mLの容積を有する。特定の実施形態では、1次チャンバーは少なくとも5mLの容積を有する。
別の実施形態では、イオン性化合物が電解質内で溶解され、イオン性化合物がテトラブチルアンモニウム(TBA)を含む電気化学的センサーが提供される。TBAを使用する利点は、TBAが、センサー性能の点で有望な結果を提供できることが証明されたことであり得る。別の実施形態では、イオン化合物が上記電解質内で溶解され、上記イオン化合物は、
ヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I)、
塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−Cl)、
フルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム(TBA−BF4)、及び/又は、
過塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−ClO4
を含む群から選択される、電気化学的センサーが提供される。
別の実施形態では、気体、液体のいずれか一方の中で測定するのに適する電気化学的センサーが提供される。気体は、実質的に純粋な気体、例えば純粋気体として理解することもできるし、気体混合物、例えば空気として理解することもできる。
別の実施形態では、センサーを保護する役割を果たす剛性カバーを更に備える電気化学的センサーが提供される。これは、特に、条件が全体的に大雑把である測定の場合、例えば産業用施設で使用する場合、例えば排水処理施設で使用する場合に有利であり得る。特定の実施形態では、剛性カバーは、ガラスより脆性の低い材料、例えば金属、例えば鋼、例えばステンレス鋼、例えばアルミニウムのカバーである。特定の実施形態では、剛性カバーは、第1のチャンバー及び第2のチャンバーが平坦表面と物理的に接触できないように配置される。これの利点は、剛性カバーと比較して比較的脆弱であり得る第1及び第2のチャンバーが、平坦表面、例えば容器の床及び壁によって損傷を受ける可能性が少ないことであり得る。一実施形態では、剛性カバーは、少なくとも、第1のチャンバー上の最遠点と第2のチャンバー上の最遠点との間の距離と同程度に長い、センサーの長手方向軸に沿う長さを有する。一実施形態では、剛性カバーは、導電性材料で作られ、ファラデーケージとして役立つ、例えば、外部電界のシールドを可能にする。これの利点は、シールドが、外部電界によってもたらされる雑音を低減することを可能にすることであり得る。特定の実施形態では、例えば、第1又は第2のチャンバーに隣接する領域から気泡が逃げることを可能にする穴を剛性カバー内に有することによって、第1又は第2のチャンバーに隣接して気泡がトラップされ得ることを回避するために、剛性カバーが形成される。こうした剛性カバーの利点は、第1のチャンバー及び/又は第2のチャンバーが、剛性カバーによって比較的頑健なセンサーを依然として有しながら、比較的脆弱である可能性があることであり得る。これの利点は、第1のチャンバー及び/又は第2のチャンバーに関する頑健なセンサーが、薄い材料、例えば薄いガラス壁で作られることであり得る。これは、例えば、薄いガラス壁が、生産するのに、例えば、製造及び/又は品質管理中にセンサーの内部を光学的に検査することを可能にするのに有益であるため、有利であり得る。例えば薄いガラス壁を有することの考えられる別の利点は、薄いガラス壁が非常に小さな寸法を容易にし、非常に小さな寸法が非常に短い応答時間を可能にすることであり得る。
約30μm〜50μmのガラス先端を有する従来技術のセンサーは、もろい場合があるため、従来技術のセンサーは、ルーチン測定、例えば標準的なオンライン環境測定又はオンライン排水処理において適用可能でない場合がある。しかし、上述した剛性カバーを使用することによって、任意選択で、内側チュービングによって、より頑健なセンサーが提供され得る。
別の実施形態では、温度補償を可能にする手段を備える電気化学的センサーが提供される。本発明者等は、温度が雑音及びセンサーの応答に影響を及ぼし得るという洞察を行い、温度補償を可能にする手段、例えば電気化学的センサーに統合される温度補償を可能にする手段を提案することによって、本発明のステップを行使した。別の実施形態では、電気化学的センサーが提供され、センサーは、温度補償を可能にする手段を備え、温度補償を可能にする手段は、温度の影響を補償することを可能にする電子的に格納された情報、例えば、センサーの出力に対する温度の影響を記述する格納情報を含む。特定の実施形態では、温度の影響は、パラメータ化され、例えば一般形式の方程式で記述することができ、格納情報は、その方程式内で1つ又は複数の数値定数、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、10の数値定数に対応する。これの利点は、センサーを使用する誰もが、温度と雑音とセンサーの応答との間の関係を知らされ、これらの関係を考慮されるようにし得ることであり得る。別の利点は、これが、温度を一定に維持する観点からの要件を低減、例えば排除することであり得る。これは、特に、温度が一定に維持できない測定の場合、例えば産業用施設での使用の場合、例えば排水処理施設での使用の場合に、有利であり得る。特定の実施形態では、センサーは、温度を測定する手段、例えばサーモメーターを更に備え、温度を測定する手段は、ユーザーが、温度又は温度の変化を考慮することを容易に可能にする。特定の実施形態では、引用することによりその全体が本明細書の一部をなす、Jenni他による文献「Temperature Dependence and Interferences of NO and N2O Microelectrodes Used in Wastewater Treatment」Environ. Sci. Technol. 2012, 46, 2257-2266の方程式(7)及び(10b)によって与えられ、方程式(10b)内の定数a1、b1、a2、及びb2は、4つの実験(2つの異なる温度、2つの異なる濃度)によって、確定することができ、例えば当てはめることができ得る。しかし、他の数学的公式が、温度依存性を示し、例えば一定でない温度を補償するために使用され得ることも考えられる。
別の実施形態において、
上記作用電極を上記基準電極に対して第1の電圧に保持する電圧発生手段、例えばポテンショスタットであって、それにより、亜酸化窒素を上記作用電極で還元することができ、上記電極を通って電流が流れるようにさせる、電圧発生手段と、
上記電流の存在を検知する、例えば上記電流を定量化する電流検知手段、例えば電流計と、
を更に備える、センサーシステムが提供される。
別の実施形態では、例えば、十分に小さな寸法のセンサーを設けることによって、例えば、1時間未満、例えば30分未満、例えば15分未満、例えば10分未満、例えば5分未満、例えば2分未満、例えば90秒未満、60秒、例えば10秒〜60秒以内の応答時間を可能にすることによって、リアルタイム測定を可能にするために配置される電気化学的センサーが提供される。応答時間は、応答が、新しい平衡信号の90%に達するまでにかかる期間であると理解される。別の実施形態では、対向電極として働く第3の電極を更に備える電気化学的センサーが提供される。「対向電極(counter electrode)」は、当技術分野で知られており、作用電極から電子(すなわち、電流)を送出又は受取ることができる電極として理解される。対向電極は、付属電極とも呼ばれる。こうした3電極セットアップの利点は、基準電極から又は基準電極へ引出される必要がある電流がより少ないことであり得る。
特定の実施形態では、上述した剛性カバー及び上述した温度補償手段を備えるセンサーが提供される。従来技術のセンサーと対照的に、この特定のセンサーは、ルーチン測定、例えば標準的なオンライン環境測定又はオンライン排水処理において適用可能である。その理由は、1次チャンバーが約30μm〜50μmの径を有するもろいガラス先端を備える場合でも、剛性カバーが頑健性を提供するからである。本発明によるセンサーは、安定である、例えば長期にわたって安定であると更に見なすことができ、また、亜酸化窒素に対する低いゼロ電流、低い雑音、及び高い応答の点で最適化された測定特性を有する。したがって、亜酸化窒素を検知する改良型センサーが提供され、改良型センサーは、より頑健性があり、より一定の測定をもたらすことが可能である。これは、オンラインルーチン測定中に特に有益であり得る。さらに、より良好でより精密でより信頼性がある(例えば、より良好な信号対雑音比、より低い検出限界値)測定を可能にするセンサーが提供される。なお、さらに、温度補償及び/又は減少した温度感度によって周囲温度に実質的に無関係であると見なされ得るセンサーが提供される。
第2の態様では、本発明は、独立方法請求項による方法に更に関する。
第3の態様では、本発明は、関連する容積、例えば、排水、海水、飲料水、地表としての土壌又はフィールドの表面からのガス放出によって占められる関連する容積内の亜酸化窒素の存在を検知する、例えば亜酸化窒素を定量的に測定するための、第1の態様によるセンサーの使用に更に関する。本発明のこの態様は、排他的ではないが特に、センサーが、有利には、多数の用途、例えば環境モニタリング、例えば生物学的研究、例えば排水内の亜酸化窒素の検知について使用され得る点で有利である。
第4の態様では、本発明は、第1の態様によるセンサーを製造する方法に関する。特定の実施形態では、温度補償を可能にする手段を備えるセンサーを製造する方法が提供され、例えば、温度補償を可能にする手段は、温度の影響を補償することを可能にする電子的に格納された情報、例えばセンサーの出力に対する温度の影響を記述する格納情報を含み、その方法は、温度の影響、例えばセンサーの出力に対する温度の影響を測定するステップと、温度補償を可能にする対応する手段、例えば温度補償を可能にするデータを含む電子的に格納された情報を提供するステップとを含む。
本発明の第1、第2、及び第3の態様はそれぞれ、他の態様のうちの任意の態様と組合され得る。本発明のこれらのまた他の態様は、以降で述べる実施形態から明らかであり、また、その実施形態を参照して明らかにされる。
本発明の第1、第2、及び第3の態様は、ここで、添付図を参照してより詳細に述べられる。図は、本発明を実装する一方法を示し、添付請求項のセットの範囲内に入る考えられる他の実施形態に対する制限であると解釈されない。
センサーの構造を示す概略図である。 剛性カバーを有するセンサーの例を示す画像である。 取付けられた剛性カバーを有するセンサーの例を示す画像である。 本発明による方法のフローチャートである。 作用電極がInを含むときの、電気化学的センサーについての分極電圧(V)の関数としてのベースライン信号(pA)のプロットである。 作用電極がInを含むときの、電気化学的センサーについての分極電圧(V)の関数としてのN2Oの暴露に応答する信号(pA/100μM N2O)のプロットである。 作用電極がAgを含むときの、電気化学的センサーについての分極電圧(V)の関数としてのベースライン信号(pA)のプロットである。 作用電極がAgを含むときの、電気化学的センサーについての分極電圧(V)の関数としてのN2Oの暴露に応答する信号(pA/100μM N2O)のプロットである。 2Oに暴露されるセンサーのリアルタイム応答を示す図である。 センサー較正データの例を示す図である。 センサーベースライン信号の長期安定性を示す図である。 2O応答の長期安定性を示す図である。 気相測定中のN2Oセンサー用の試験データを示す図である。 図13のデータに対応するセンサー較正曲線を示す図である。 気相測定中のN2Oセンサー用の試験データについてのセンサー較正曲線を示す図である。 電気化学的センサーを保持するのに適した格納容器を示す図である。 電気化学的センサーを保持するのに適した格納容器を示す図である。 電気化学的センサーを保持するのに適した格納容器を示す図である。 電気化学的センサーを保持するのに適した格納容器を示す図である。 電気化学的センサーを保持するのに適した格納容器を示す図である。 剛性カバーを示す図である。 剛性カバーを示す図である。 2次開口膜長(L)を示す概略図である。 25μm、50μm、100μm、及び150μmの2次開口膜長によってそれぞれ構築された亜酸化窒素センサーについての、時間及び2次開口膜長(L)に応じた稼働中のセンサーのパーセンテージを示す図である。 センサーの100%が15pA未満のベースラインを有する場合の、2次開口膜長と寿命との間の関係を示す図である。 7日、30日、及び60日の動作後の、25μm、50μm、100μm、及び150μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについてのベースライン信号の平均レベルを示す図である。 25μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについての時間の関数としてのセンサーベースライン信号を示す図である。 50μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについての時間の関数としてのセンサーベースライン信号を示す図である。 100μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについての時間の関数としてのセンサーベースライン信号を示す図である。 150μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについての時間の関数としてのセンサーベースライン信号を示す図である。
図1は、関連する容積106内の亜酸化窒素(N2O)を検知する電気化学的センサー100を示し、センサーは、
関連する容積106に向く1次開口112を有する1次チャンバー110であって、1次膜114は1次開口内に設置される、1次チャンバー110と、
1次チャンバー110内に設置される2次チャンバー120であって、例えば、1次チャンバーは、例えば2次チャンバーの長手方向軸を中心に360°、2次チャンバーによって閉囲される、2次チャンバー120とを備え、2次チャンバー120は、
作用電極104と、
本実施形態では銀(Ag)を含む基準電極108と、
ガード電極109と、
非プロトン性溶媒を含む電解質であって、非プロトン性溶媒は、本実施形態ではプロピレンカーボネート(PC)であり、本実施形態ではヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I:tetrabutylammonium iodide)であるイオン性化合物が溶解される非プロトン性溶媒を電解質が含むことが理解される、非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、電解質は、基準電極、作用電極、及びガード電極109を電気接続し、
2次チャンバー120は、1次チャンバー110に向く2次開口122を有し、2次膜124は、2次開口122に設置され、
1次膜114は、亜酸化窒素透過性であり、関連する容積106を1次容積116から分離するように配置され、1次容積は1次チャンバー110内にあり、
2次膜124は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積116を2次容積126から分離するように配置され、上記2次容積は2次チャンバー120内にあり、
1次チャンバー110は、本実施形態では、関連する容積106から1次容積116を通って2次容積126に入る酸素の拡散を防止する手段である、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備え、
作用電極104はインジウム(In)を含む。作用電極104は、ガラス絶縁プラチナワイヤであり得る電気導体105によって、付属機器、例えばポテンショスタットに電気接続される。
図1に示す例示的な実施形態では、非プロトン性溶媒はプロピレンカーボネートであり、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段はアスコルベートを含み、イオン性化合物はヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I)である。さらに、1次チャンバーは容積5mLを有する。関連する容積は、この特定の例示的な実施形態では排水を含むが、関連する容積がまた、N2Oを含む別の液体又は気体である可能性があることが留意される。
図2は、電気化学的センサー200の画像を示し、センサーは、センサーを保護するのに役立つ剛性カバー232を更に備える。図2では、センサー200及び剛性カバー232は、構造をよりよく説明するため、互いから変位して示される。センサーが剛性カバー内に設置され得ることが理解される。本実施形態では、剛性カバーは、金属格納容器であり、気体がセンサーの周りでトラップされない、特に1次開口に隣接する領域内でトラップされないことを保証する役割を果たす開口234を有する。図では、1次チャンバー210も見ることができるが、1次チャンバー及び2次チャンバーの大部分は、格納容器230内に維持される。例えば、格納容器は合成ポリマーを含み、合成ポリマーは、本例では、ナイロン、例えばPOM−Cである。さらに、図2は、温度補償を可能にする手段236をセンサーが備えることを示し、温度補償を可能にする手段は、温度の影響を補償することを可能にする電子的に格納された情報、例えば、センサーの出力に対する温度の影響を記述する格納情報を含む。この情報と、作用電極を通って流れる電流とは、配線238を介して得ることができ、配線238は、したがって、ユーザーが、上記電流にアクセスし、また、さらに、温度の影響について得られるデータを補償することを可能にする。
図3は、図2にも示したセンサー200を示すが、図3では、剛性カバー232が、1次チャンバー210及び2次チャンバーが平坦表面に接触できないように取付けられる。
図4は、関連する容積内の亜酸化窒素(N2O)を電気化学的に検知する方法440を示し、本方法は、
関連する容積に向く1次開口を有する1次チャンバーを設けること(s442)であって、1次膜は1次開口内に又は1次開口の周りに設置されることと、
1次チャンバーに隣接して設置されるか又は1次チャンバーによって部分的に囲まれる2次チャンバーを設けること(s444)と、
を含み、2次チャンバーは、
基準電極と、
作用電極と、
非プロトン性溶媒、例えばイオン性化合物が溶解される非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、電解質は、基準電極及び作用電極を電気接続し、
2次チャンバーは、1次チャンバーに向く2次開口を有し、1次膜は、2次開口内又は2次開口の周りに設置され、
1次膜は、亜酸化窒素透過性であり、関連する容積を1次容積から分離するように配置され、上記1次容積は1次チャンバー内にあり、
2次膜は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積を2次容積から分離するように配置され、上記2次容積は2次チャンバー内にあり、
1次チャンバーは、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備え、
作用電極はインジウム(In)を含み、本方法は、作用電極で亜酸化窒素を還元させること(s446)と、作用電極を通って流れる、対応する電流を測定すること(s448)とを更に含む。
実施例
異なる電解質の使用に関する試験
異なるタイプの電解質を使用し、電気化学的センサーの性能に対するそれらの影響を評価した。
電気化学的センサーの性能を試験するために使用される電解質は、非プロトン性溶媒及び非プロトン性溶媒内で溶解されるイオン性化合物を含み、それにより、使用される基準電極(RE)及び作用電極(WE)を電気化学的に接続する。
作用電極内に存在する金属が、水素ガスに対する水素元素の還元(hydrogen element reduction to hydrogen gas)に敏感であるので、非プロトン性溶媒の使用は、この副反応を回避し、それにより、所望の種の検出に対する信号対雑音比を高める主要な利点を有する。
試験のために使用される非プロトン性溶媒内で溶解される4つの異なるイオン性化合物は、
ヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I)、
塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−Cl)、
フルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム(TBA−BF4)、及び、
過塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−ClO4
であった。
全ての例において、第2のチャンバーは、溶媒としてプロピレンカーボネート(PC)を使用して、濃度0.3Mの対応するTBA塩の溶液で充填された。電気化学的センサーは、その後、100μMの濃度の溶液N2Oに暴露された。使用される異なるTBA塩のそれぞれについて、試験は、3つの電気化学的センサーに関して繰返された。主要な性能特性、ベースライン信号のレベル、及びN2Oの感度は、分極電圧レベルの関数として記述された。各TBA塩についての最適分極電圧は、安定したN2O応答が見出された最低レベルとして定義された。その結果は、表1に要約される。
異なる塩を使用する電気化学的センサーの性能が類似することが見出された。そのため、ベースライン信号特性及びN2O感度の観点で、試験される塩のうち任意の1つを使用して、同等の良好な結果を得ることができる。
異なる塩を用いて電解質を使用する電気化学的センサーが異なるレベルの分極を必要とすることが留意されるべきである。最適な分極レベルは−0.8Vから−1.4Vに及んだ。
WEの活性成分としての異なる金属の使用に関する試験
2OセンサーにおけるWEの反応性表面成分としての4つの異なる金属の適合性が評価された。これらの金属は、インジウム(In)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、及びプラチナ(Pt)であった。全ての例において、第2のチャンバーは、溶媒としてプロピレンカーボネート(PC)を使用して、濃度0.3MのTBA−Iの溶液で充填された。1次容積は、0.75Mの濃度を有するアスコルベートの溶液で充填された。電気化学的センサーは、その後、100μMの濃度の溶液N2Oに暴露された。溶液はまた、酸素(空気飽和した、〜275μM O2)を含んだ。
使用される異なる金属のそれぞれについて、試験は、3つの電気化学的センサーに関して繰返された。主要な性能特性、ベースライン信号のレベル、及びN2Oの感度は、分極電圧レベルの関数として記述された。各金属についての最適分極電圧は、安定したN2O応答が見出された最低レベルとして定義された。その結果は、表2に要約される。
表2、図5、及び図6から、WEの活性成分として金属インジウムを有する電気化学的センサー(WE/In)が最良の性能を示すことを明瞭に見ることができる。
実際に、WE/Inは、WEの活性成分として他の金属、例えばAg、Pd、及びPtを使用する電気化学的センサーと比較すると、最低ベースライン信号及びN2Oに対する最高感度のうちの1つの感度を有する。さらに、WE/Inのベースライン信号レベルは、10pA未満であり、300pA/100μMのN2Oのオーダの応答と結合されて、非常に高い信号対雑音比を提供する。
表2、図7、及び図8に示すように、WEがAgを含む電気化学的センサー(WE/Ag)はまた、N2Oに対して良好な応答を有する。しかし、WE/Agはまた、比較的高いレベル(57pA)及び変動するレベル(±45pA)のベースラインを有する。そのため、高いベースラインによって、WE/Agの性能はWE/Inの性能より劣る。作用電極内にPdを含む電気化学的センサーは、非常に高いベースライン信号を示した。したがって、N2Oに対する良好な感度にもかかわらず、作用電極内にPdを含む電気化学的センサーは、良好なN2O電気化学的センサーとして良好な候補ではない。PtがWE内で使用されると、センサーは、試験範囲内で分析感度を全く示さなかった。
図9は、排水処理プロセスにおけるN2Oに暴露される異なるセンサーのリアルタイム応答を示す。産業用排水処理施設からの高い有機負荷を有するフルスケール活性スラッジプラント内に、容積4.200m3のタンク内に分配される4つのN2Oセンサーが設置された。4つのN2Oセンサーは、交互の好気性/嫌気性条件下で動作した。時系列測定(すなわち、対応する時間とN2O濃度のセット)としての窒化中及び脱窒化中の両方における連続的測定がセンサーから得られた。エアレーション中に、空気流は、4つのエアレーションフィールドのそれぞれについて最大1.6m3/時間であった。図は、センサーが、確実にモニターするために、例えば亜酸化窒素を確実にモニターするために、例えば排水処理施設内の排水内で時間の関数として亜酸化窒素をモニターするために使用され得ることを示す。亜酸化窒素のモニタリングは、長期間、例えば60分より長い期間、例えば120分より長い期間、例えば180分より長い期間、例えば240分より長い期間、例えば300分より長い期間、例えば360分より長い期間、例えば420分より長い期間、例えば480分より長い期間、例えば500分より長い期間に及び得る。
図10は、センサー較正データの例を示す。データは、N2Oセンサー技術の完全に直線的な応答を示す。4つの曲線が、10℃、15℃、20℃、25℃の異なる温度で得られるため、データは、センサー信号応答に対する温度の影響を更に例証し例示する。これらの較正曲線はまた、温度の影響を測定することができ、それによって、温度の影響を補償することが可能になることを示す役割を果たす。示す較正は、水環境内でかつ0μM N2Oから36μM N2Oの濃度範囲で実施された。
図11〜図12は、センサーのベースライン信号及びN2O応答の長期安定性を示す。2つの図は、センサーの2つの重要な特徴、すなわち、(1)図11のベースライン信号及び(2)図12の応答信号の安定性を示す。図11〜図12において提示されるデータは、3か月期間をカバーし、3つのセンサーについて示される。ベースライン信号は、室温で空気中で記録され、一方、センサー応答データは、室温(約21.5℃)で水相で試験された。図11〜図12は、センサーが長期間にわたって安定であることを示す役割を果たし、そのことは、センサーが、例えば長期モニタリングにとって受入れられることを示唆する。
図11は、3つのN2Oセンサーについて例示される90日期間中のセンサーベースライン電流についてのデータの安定性を示す。
図12は、3つのN2Oセンサーについて例示される90日期間中のセンサー応答についての安定性を示す。
2Oセンサーは、気相におけるトレースN2Oレベルの測定のために試験された。2つの別個の実験では、6ppm及び25ppmのN2O添加に対するセンサー信号応答は、温度制御された環境においてそれぞれ連続してモニターされた。両方の試験で、直線的N2O応答が存在し、分析感度(AS:analytical sensitivity)は、0.2pA/ppm N2O〜0.3pA/ppm N2Oであると測定された。
本亜酸化窒素センサーについての雑音振幅(NA:noise amplitude)、例えば2乗平均平方根(RMS:Root-Mean-Squared)雑音は、0.1pAであると推定される(室温でかつ電気シールド無しで測定された。電気シールドは外部電気シールドであることが理解され得る)。
(室温でかつ電気シールドが無い状態の)亜酸化窒素センサーについての検出限界値(DL:detection limit)は次の通りに確定され得る。

DLgas = (2*NA) / AS
= (2*0.1 pA) / (0.3 pA/ppm)
= 1 ppm
センサーが分圧(濃度ではない)に応答し、平衡状態下で気相の分圧と液体の濃度との間に直線的対応が存在するため、液相及び気相における検出限界値が互いに対応することが理解される。
例示のために、(室温でかつ電気シールドが無い状態の)液体の検出限界値は次の通りに推定され得る。

DLliguid = (2*NA) / AS
= (2*0.1 pA) / (302 pA/100 μm) = (2*0.1 pA) / (0.3 pA/100 nm)
= 70 nm
図13は、約6ppmのN2Oの複数回の添加に対するオンラインセンサー応答を示すことによって、気相測定中のN2Oセンサー用の試験データを示す。
図14は、図13に示す実験に対応するセンサー較正曲線を示す。
図15は、気相測定中のN2Oセンサー用の試験データについてのセンサー較正曲線を示し、試験データは、約25ppmのN2Oの複数回の添加に対応する。
図16〜図20は、電気化学的センサーを保持するのに適した格納容器を示し、例えば、格納容器は、外側チュービング、例えば剛性カバーによって閉囲され得る内側チュービングである。
図16〜図17は、穴1635が示される格納容器の斜視図を示す。その穴は、例えば、温度補償を可能にするデータ値を格納するためのエレクトロニクスを保持し得る。
図18〜図20は、例示的な寸法が記された図面を示す。寸法はミリメートル(mm)で与えられる。
図18は側面図を示す。
図19は断面図を示す。
図20は端面図を示す。
図21〜図22は、(センサー上に取付けるために配置された)剛性カバー、例えば、図16〜図20の内側チュービング上に取付けるための外側チュービングを示す。両方の図は、例示的な寸法が記された図面を示す。寸法はミリメートル(mm)で与えられる。
図21は側面図を示す。
図22は端面図を示す。
図23は、2次開口膜長(L)を示す概略図である。より詳細には、図は、センサー(例えば図1のセンサーと同様)、すなわち、関連する容積2306内の亜酸化窒素(N2O)を検知する電気化学的センサーの一部分を示し、センサーは、
関連する容積2306に向く1次開口2312を有する1次チャンバー2310であって、1次膜2314は1次開口内に設置される、1次チャンバー2310と、
1次チャンバー2310内に設置される2次チャンバー2320であって、例えば、1次チャンバーは、例えば2次チャンバーの長手方向軸を中心に360°、2次チャンバーによって閉囲される、2次チャンバー2320と、
を備え、
2次チャンバー2320は、1次チャンバー2310に向く2次開口2322を有し、2次膜2324は、2次開口2322内に設置され、
1次膜2314は、亜酸化窒素透過性であり、関連する容積2306を1次容積2316から分離するように配置され、上記1次容積は1次チャンバー2310内にあり、
2次膜2324は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積2316を2次容積2326から分離するように配置され、上記2次容積は2次チャンバー2320内にあり、
図は、2次開口膜長Lを更に示し、2次開口膜長Lは、図において、1次チャンバー内に最初に設置されるエンティティ、例えば分析物(例えばN2O)及び/又は水蒸気が、2次開口膜を通って2次チャンバーに入るために2次開口膜2324を通って移動する必要がある最小長さに対応する。図では、1次チャンバー及び2次開口及び2次開口膜は、上記エンティティが現実的に、1次チャンバーから2次開口膜を通って2次チャンバーに流れ得るだけであるように配置される。その理由は、それ以外では、エンティティ、例えばN2O又はH2Oが貫入できないガラスである1次チャンバーの境界壁によって、1次チャンバー及び2次チャンバーが分離されるからである。
亜酸化窒素を検知する電気化学的センサーの実施形態の2次開口膜長とセンサーベースライン信号との間の相関が調べられ、その結果が図24〜図30に示される。
25μm、50μm、100μm、及び150μmの2次開口膜長を有する、亜酸化窒素を検知する4つの異なるバージョンの電気化学的センサーが調製され、それぞれのバージョンについて、4個〜10個のセンサーが試験中に使用された。ベースライン信号のレベルは、少なくとも60日間、又は、センサー信号が15pAの設定閾値レベルより大きい値まで増加したときまで追従された。分極電圧、すなわち、基準電極と作用電極との間に印加される電圧は−0.8Vであった。全ての例において、2次チャンバーは、溶媒としてプロピレンカーボネート(PC)を使用して、濃度0.3MのTBA−Iの溶液で充填された。
実験データは、2次開口膜長と、
(1)センサーベースライン信号のサイズ及び変動性、及び、
(2)センサー寿命
との間に意外であるが強い相関が存在することを示す。センサー寿命においては、低いベースライン信号(<15pA)を保持することができる(データ内の短期スパイク、例えば、短期間、例えば、10秒未満の期間、例えば1秒未満の期間、例えば0.1秒未満の期間にわたって15pAを超える信号レベルが排除され得ることが理解され得る)。
2次開口膜長の増加は、センサー寿命を劇的に改善する。例えば、150μmの2次開口膜長を持つように調製された全てのセンサーは、180日より長い寿命を立証し、一方、25μmの2次開口膜長を有するセンサーは、8日の平均寿命を示した。長い2次開口膜長、例えば150μmを有するセンサーは、平均して、著しく低いベースラインレベルを有し、また同様に、著しく低いベースライン変動を立証した。
「ベースライン変動性(baseline variability)」によって、センサーの集団についてのベースラインレベルを示す分布がどのように伸張又は拡散するかの尺度が理解され得る。そのため、大きな変動性は、ベースラインレベルがそのセンサーの集団にわたって大きく変動し得ることを示し、一方、低いベースライン変動性を示すセンサーのグループは、より類似するベースライン値を有することになる。
徐々の又はより急激な、経時的なセンサーベースライン信号の増加は、水干渉によって、例えば、カソード表面における気体状水の還元の増加に起因してもたらされ得る。ベースラインの上昇は、問題があると見なされ得る。その理由は、より高いベースラインを有するセンサーが、一般に、より不安定であり(雑音が多い)、また同様に、測定環境の温度変動により敏感であるからである。したがって、増加したベースラインは、N2O測定の精度を減少させ、また総体的に、技術の検出限界値を下げる。両方とも、低いN2Oレベルの正確な測定が必要とされ得るN2O検知技術についての重要な特性となり得る。
より長い2次開口膜長の適用が、寿命を増加させ、及び/又は、ベースライン信号を減少させるために有益であり得るメカニズムが次の通りに説明され得る。すなわち、より長い2次開口膜長を有することによって、センサーカソードに達する水蒸気の量を減少させることが可能であり得る。その理由は、水蒸気が、1次チャンバーから2次チャンバーに移動するために更に移動しなければならないことになるからである。より短い2次開口膜長は、2次開口膜の前後でより急峻な水蒸気勾配をもたらし得る。より長い膜が、2次チャンバー内への水の流入を回避するために有益であり、したがって、水による干渉が問題となり得る(例えば、水による干渉が、ベースラインレベルの増加、雑音レベルの増加、寿命の減少のうちのいずれか1つをもたらし得る)分析物のグループ内の任意の分析物、例えばN2O、H2、NO、CO2、CH4、及び/又はN2の検出又は測定のために有益であり得るという洞察を本発明者等が行ったことが理解され得る。より長い膜が、2次チャンバー内への水の流入を回避するために有益であり、したがって、所与のセンサー、例えば所与の電解質及び金属表面構成(例えば、所与の作用電極材料についての)を有するように構築されるセンサーによって上記分析物を測定するために適用される分極レベルが、活発な水分割が起こる、例えば、活発な水分割が、実際の状況下で、センサー性能を劣化させる程度まで起こる分極レベルである、分析物のグループ内の任意の分析物の検出及び/又は測定のために有益であり得るという洞察を本発明者等が行ったことが理解され得る。
図24は、25μm、50μm、100μm、及び150μmの2次開口膜長を有するようにそれぞれ構築された亜酸化窒素センサーについての、時間及び2次開口膜長(L)に応じた稼働中のセンサーのパーセンテージを示す。
図25は、センサーの100%が15pA未満のベースラインを有する場合の、2次開口膜長と寿命との関係を示す。
図26は、7日、30日、及び60日の動作後の、25μm、50μm、100μm、及び150μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについてのベースライン信号の平均レベルを示す。エラーバーは標準偏差を示す。15pAよりも大きいベースラインを有するセンサーは含まれない。
図27は、25μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについての時間の関数としてのセンサーベースライン信号を示す図である。
図28は、50μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについての時間の関数としてのセンサーベースライン信号を示す図である。
図29は、100μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについての時間の関数としてのセンサーベースライン信号を示す図である。
図30は、150μmの2次開口膜長を持つように構築されたセンサーについての時間の関数としてのセンサーベースライン信号を示す図である。
或る特定の実施形態では、センサーが、脆性材料、例えば比較的薄いガラスで作られる1次チャンバー及び2次チャンバーを備える場合があり、1次チャンバー及び2次チャンバーが、ポリマー材料であり得る内側チュービングによって閉囲され、内側チュービングが、ガラスを破損することなく1次チャンバー及び2次チャンバーの周りに密な嵌合を形成するように少し弾性を有し得ることが理解される。内側チュービングは、剛性カバー、例えば外側チュービングによって閉囲され、剛性カバーは、Oリングを使用して所定の場所に保持され得る。例示的な実施形態では、内側及び外側チュービングを備える完成したセンサーは、26.5cm長及び4cm幅(径)に過ぎず、したがって、非常にコンパクトだが頑健なセンサーを形成し得る。
要約すると、関連する容積106内の亜酸化窒素(N2O)を検知する電気化学的センサー100が提示され、センサーは1次チャンバー110を備え、2次チャンバー120は1次チャンバー110に隣接して設置され、2次チャンバー120は、電気化学的測定を実施するための電極、及び更に、非プロトン性溶媒を含む電解質を備える。第1の膜114及び第2の膜124は、亜酸化窒素透過性であり、関連する容積106を1次チャンバー110内の1次容積116から、また、1次容積116を2次チャンバー120内の2次容積126から分離するために配置することができ、1次チャンバー110は、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備え、作用電極104はインジウム(In)を含む。
本発明の実施形態E1〜E21において、以下が提示される
E1.関連する容積106内の亜酸化窒素(N2O)を検知する電気化学的センサー100であって、
関連する容積106に向く1次開口112を有する1次チャンバー110と、
1次チャンバー110に隣接して設置されるか又は1次チャンバー110によって部分的に囲まれる2次チャンバー120であって、この2次チャンバー120は、
作用電極104と、
基準電極108と、
非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、この2次チャンバー120は、1次チャンバー110に向く2次開口122を有し、2次膜124が2次開口122内に設置される、2次チャンバーと、
を備え、
2次膜124は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積116を2次容積126から分離するために配置され、上記2次容積126は2次チャンバー120内にあり、上記1次容積は1次チャンバー110内にあり、
1次チャンバー110は、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備え、
作用電極104はインジウム(In)を含む、電気化学的センサー。
E2.
関連する容積106に向く1次開口112を有する1次チャンバー110であって、1次膜114が1次開口内に設置される、1次チャンバーと、
1次チャンバー110に隣接して設置されるか又は1次チャンバー110によって部分的に囲まれる2次チャンバー120であって、この2次チャンバー120は、
作用電極104と、
基準電極108と、
非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、この2次チャンバー120は、1次チャンバー110に向く2次開口122を有し、2次開口膜124が2次開口122内に設置される、2次チャンバーと、
を備え、
1次開口膜114は、亜酸化窒素透過性であり、関連する容積106を1次容積116から分離するために配置され、1次容積は1次チャンバー110内にあり、
2次膜124は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積116を2次容積126から分離するために配置され、上記2次容積は2次チャンバー120内にあり、
1次チャンバー110は、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備え、
作用電極104はインジウム(In)を含む、実施形態E1に記載の電気化学的センサー。
E3.非プロトン性溶媒はプロピレンカーボネートであり、
酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段はアスコルベートを含み、
イオン化合物が電解質内で溶解され、イオン化合物は、
ヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I)、
塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−Cl)、
フルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム(TBA−BF4)、及び/又は、
過塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−ClO4)、
を含む群から選択される、実施形態E1又はE2に記載の電気化学的センサー。
E4.液体の検出限界値は100nM未満である、実施形態E1〜E3のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E5.気体の検出限界値は1ppm以下である、実施形態E1〜E4のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E6.センサー応答とベースライン信号との比は少なくとも10(pA/100マイクロモルN2O)/(pA)である、実施形態E1〜E5のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E7.センサー応答及び/又はベースライン信号は、長期間にわたって実質的に安定である、実施形態E1〜E6のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E8.非プロトン性溶媒はプロピレンカーボネートである、実施形態E1〜E7のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E9.酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段は、酸素スカベンジャを含む、実施形態E1〜E8のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E10.酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段は、アスコルベートを含む、実施形態E1〜E9のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E11.1次チャンバーは少なくとも0.5ミリリットルの容積を有する、実施形態E1〜E10のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E12.イオン化合物は電解質内で溶解され、イオン化合物はテトラブチルアンモニウムを含む、実施形態E1〜E11のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E13.イオン化合物が電解質内で溶解され、イオン化合物は、
ヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I)、
塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−Cl)、
フルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム(TBA−BF4)、及び/又は、
過塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−ClO4)、
を含む群から選択される、実施形態E1〜E12のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E14.
気体
液体
のいずれか一方の中で測定するのに適する、実施形態E1〜E13のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E15.センサーを保護するために役立つ剛性カバー232を更に備える、実施形態E1〜E14のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E16.温度補償を可能にする手段236を備える、実施形態E1〜E15のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
E17.温度補償を可能にする手段236を備え、この温度補償を可能にする手段は、温度の影響を補償することを可能にする電子的に格納された情報を含む、実施形態E16に記載の電気化学的センサー。
E18.実施形態E1〜E17のいずれか1つに記載のセンサーを備えるセンサーシステムであって、
作用電極を基準電極に対して第1の電圧に保持する電圧発生手段であって、それにより、亜酸化窒素が作用電極で還元され、電極を通って電流が流れるようにさせる、電圧発生手段と、
電流の存在を検知する電流検知手段と、
を更に備える、センサーシステム。
E19.関連する容積内の亜酸化窒素(N2O)を電気化学的に検知する方法440であって、
関連する容積に向く1次開口を有する1次チャンバーを設けること(s442)と、
1次チャンバーに隣接して設置されるか又は1次チャンバーによって部分的に囲まれる2次チャンバーを設けること(s444)であって、2次チャンバーは、
作用電極104と、
基準電極108と、
非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、2次チャンバーは、1次チャンバーに向く2次開口を有し、2次膜は、2次開口内に設置されることと、
を含み、
2次膜124は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積116を2次容積126から分離するために配置され、上記2次容積は2次チャンバー120内にあり、上記1次容積は1次チャンバー110内にあり、
1次チャンバー110は、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備え、
作用電極はインジウム(In)を含み、この方法は、作用電極で亜酸化窒素を還元させること(s446)、及び、作用電極を通って流れる、対応する電流を測定すること(s448)を更に含む、方法。
E20.
関連する容積に向く1次開口を有する1次チャンバーを設けること(s442)であって、1次膜が1次開口に設置されることと、
1次チャンバーに隣接して設置されるか又は1次チャンバーによって部分的に囲まれる2次チャンバーを設けること(s444)であって、2次チャンバーは、
作用電極104と、
基準電極108と、
非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、2次チャンバーは、1次チャンバーに向く2次開口を有し、2次膜が2次開口内に設置されることと、
を含み、
1次膜114は、亜酸化窒素透過性であり、関連する容積106を1次容積116から分離するために配置され、上記1次容積は1次チャンバー110内にあり、
2次膜124は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積116を2次容積126から分離するために配置され、上記2次容積は2次チャンバー120内にあり、
1次チャンバー110は、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備え、
作用電極はインジウム(In)を含み、本方法は、作用電極で亜酸化窒素を還元させること(s446)、及び、作用電極を通って流れる、対応する電流を測定すること(s448)を更に含む、実施形態E19に記載の方法。
E21.関連する容積内の亜酸化窒素の存在を検知する、実施形態E1〜E18のいずれか1つに記載のセンサーの使用。
上記実施形態E1〜E21の場合、先行する「実施形態(embodiments)」に対する参照は、実施形態E1〜E21内の先行する実施形態を参照し得ることが理解され得る。
代替の実施形態F1〜F37において、以下が提示される(参照符合は、図に記載される例示的な電気化学的センサーについて類似の特徴を指す):
F1.関連する容積106内の分析物、例えば気体状分析物、例えば亜酸化窒素(N2Oを検知する電気化学的センサー100であって、
関連する容積106に向く1次開口112を有する1次チャンバー110と、
1次チャンバー110に隣接して設置されるか又は1次チャンバー110によって部分的に囲まれる2次チャンバー120であって、この2次チャンバー120は、
作用電極104と、
基準電極108と、
非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、この2次チャンバー120は、1次チャンバー110に向く2次開口122を有し、2次開口膜124は、2次開口122内に設置される、2次チャンバーと、
を備え、
2次開口膜124は、分析物透過性であり、例えば亜酸化窒素透過性であり、1次容積116を2次容積126から分離するために配置され、2次容積は2次チャンバー120内にあり、上記1次容積は1次チャンバー110内にあり、
2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長Lは、25マイクロメートルより長い、例えば30マイクロメートル以上、例えば35マイクロメートル以上、例えば40マイクロメートル以上、例えば45マイクロメートル以上、例えば50マイクロメートル以上、例えば60マイクロメートル以上、例えば70マイクロメートル以上、例えば80マイクロメートル以上、例えば90マイクロメートル以上、例えば100マイクロメートル以上、例え110マイクロメートル以上、例えば120マイクロメートル以上、例えば130マイクロメートル以上、例えば140マイクロメートル以上、例えば150マイクロメートル以上である、電気化学的センサー。
F2.2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長Lは、10センチメートル以下、例えば5センチメートル以下、例えば1センチメートル以下、例えば2ミリメートル以下、例えば1ミリメートル以下、例えば0.5ミリメートル以下、例えば250マイクロメートル以下、例えば200マイクロメートル以下である、実施形態F1に記載の電気化学的センサー。
F3.
関連する容積106に向く1次開口112を有する1次チャンバー110であって、1次膜114が1次開口内に設置される、1次チャンバー110と、
1次チャンバー110に隣接して設置されるか又は1次チャンバー110によって部分的に囲まれる2次チャンバー120であって、この2次チャンバー120は、
作用電極104と、
基準電極108と、
非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、この2次チャンバー120は、1次チャンバー110に向く2次開口122を有し、2次開口膜124は、2次開口122内に設置される、2次チャンバーと、
を備え、
1次開口膜114は、分析物透過性であり、関連する容積106を1次容積116から分離するために配置され、1次容積116は1次チャンバー110内にあり、
2次開口膜124は、分析物透過性であり、1次容積116を2次容積126から分離するために配置され、2次容積は2次チャンバー120内にある、実施形態F1又はF2に記載の電気化学的センサー。
F4.作用電極104はインジウム(In)を含む、実施形態F1〜F3のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F5.作用電極104は、インジウム(In)、プラチナ(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)、及び/又は炭素のうちの任意の1つを含む、実施形態F1〜F4のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F6.分析物は、分析物のグループから選択され、センサー、例えば電解質と作用電極材料との特定の組合せを有するように構築される電気化学的センサーが分析物を検知するために適用される分極レベルが、活発な水分割が起こる、例えば、活発な水分割がセンサー性能を劣化させる程度まで起こる、例えば、実際の状況下で、センサー性能を劣化させる程度まで起こる分極レベルである、実施形態F1〜F5のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F7.分析物は亜酸化窒素(N2O)である、実施形態F1〜F6のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F8.分析物は、亜酸化窒素(N2O)、二酸化炭素(CO2)及び/又は水素(H2)、一酸化窒素(NO)、メタン(CH4)、及び/又は窒素(N2)のうちの任意の1つである、実施形態F1〜F7のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F9.1次チャンバー110は、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備える、実施形態F1〜F8のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F10.非プロトン性溶媒はプロピレンカーボネートであり、
酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段はアスコルベートを含み、
イオン化合物が電解質内で溶解され、イオン化合物は、
ヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I)、
塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−Cl)、
フルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム(TBA−BF4)、及び/又は、
過塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−ClO4)、
を含む群から選択される、実施形態F1〜F9のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F11.2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長Lは25マイクロメートルより長い、実施形態F1〜F10のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F12.2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長Lは50マイクロメートル以上である、実施形態F1〜F11のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F13.2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長Lは100マイクロメートル以上である、実施形態F1〜F12のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F14.2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長Lは5ミリメートル以下である、実施形態F1〜F13のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F15.液体の検出限界値は100nM未満である、実施形態F1〜F14のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F16.気体の検出限界値は1ppm以下である、実施形態F1〜F15のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F17.センサー応答とベースライン信号との比は少なくとも10(pA/100マイクロモルN2O)/(pA)である、実施形態F1〜F16のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F18.センサー応答及び/又はベースライン信号は、長期間にわたって実質的に安定である、実施形態F1〜F17のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F19.非プロトン性溶媒はプロピレンカーボネートである、実施形態F1〜F18のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F20.酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段は、酸素スカベンジャを含む、実施形態F1〜F19のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F21.酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段は、アスコルベートを含む、実施形態F1〜F20のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F22.1次チャンバーは少なくとも0.5ミリリットルの容積を有する、実施形態F1〜F21のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F23.イオン化合物は電解質内で溶解され、イオン化合物はテトラブチルアンモニウムを含む、実施形態F1〜F22のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F24.イオン化合物が電解質内で溶解され、イオン化合物は、
ヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I)、
塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−Cl)、
フルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム(TBA−BF4)、及び/又は、
過塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−ClO4)、
を含む群から選択される、実施形態F1〜F23のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F25.
気体
液体
のいずれか一方の中で測定するのに適する、実施形態F1〜F24のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F26.センサーを保護するために役立つ剛性カバー232を更に備える、実施形態F1〜F25のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F27.温度補償を可能にする手段236を備える、実施形態F1〜F26のいずれか1つに記載の電気化学的センサー。
F28.温度補償を可能にする手段236を備え、温度補償を可能にする手段は、温度の影響を補償することを可能にする電子的に格納された情報を含む、実施形態F27に記載の電気化学的センサー。
F29.実施形態F1〜F28のいずれか1つに記載のセンサーを備えるセンサーシステムであって、
作用電極を基準電極に対して第1の電圧に保持する電圧発生手段であって、それにより、分析物が作用電極で還元され、電極を通って電流が流れるようにさせる、電圧発生手段と、
電流の存在を検知する電流検知手段と、
を更に備える、センサーシステム。
F30.関連する容積内の分析物、例えば気体状分析物、例えば亜酸化窒素(N2O)を電気化学的に検知する方法440であって、
関連する容積に向く1次開口を有する1次チャンバーを設けること(s442)と、
1次チャンバーに隣接して設置されるか又は1次チャンバーによって部分的に囲まれる2次チャンバーを設けること(s444)であって、2次チャンバーは、
作用電極104と、
基準電極108と、
非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、2次チャンバーは、1次チャンバーに向く2次開口を有し、2次開口膜は、2次開口内に設置されることと、
を含み、
2次開口膜124は、分析物透過性であり、1次容積116を2次容積126から分離するために配置され、2次容積は2次チャンバー120内にあり、1次容積は1次チャンバー110内にあり、
本方法は、作用電極において分析物を還元させること(s446)、及び、作用電極を通って流れる、対応する電流を測定すること(s448)を更に含み、2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長Lは、25マイクロメートルより長い、例えば30マイクロメートル以上、例えば35マイクロメートル以上、例えば40マイクロメートル以上、例えば45マイクロメートル以上、例えば50マイクロメートル以上、例えば60マイクロメートル以上、例えば70マイクロメートル以上、例えば80マイクロメートル以上、例えば90マイクロメートル以上、例えば100マイクロメートル以上、例え110マイクロメートル以上、例えば120マイクロメートル以上、例えば130マイクロメートル以上、例えば140マイクロメートル以上、例えば150マイクロメートル以上である、方法。
F31.2次開口膜を通る1次チャンバーから2次チャンバーへの方向への2次開口膜の長さである2次開口膜長Lは、10センチメートル以下、例えば5センチメートル以下、例えば1センチメートル以下、例えば2ミリメートル以下、例えば1ミリメートル以下、例えば0.5ミリメートル以下、例えば250マイクロメートル以下、例えば200マイクロメートル以下である、実施形態F30に記載の関連する容積内の分析物を電気化学的に検知する方法440。
F32.
関連する容積に向く1次開口を有する1次チャンバーを設けること(s442)であって、1次膜が1次開口に設置されることと、
1次チャンバーに隣接して設置されるか又は1次チャンバーによって部分的に囲まれる2次チャンバーを設けること(s444)であって、2次チャンバーは、
作用電極104と、
基準電極108と、
非プロトン性溶媒を含む電解質と、
を備え、2次チャンバーは、1次チャンバーに向く2次開口を有し、2次開口膜が2次開口内に設置されることと、
を含み、
1次膜114は、分析物透過性であり、関連する容積106を1次容積116から分離するために配置され、1次容積は1次チャンバー110内にあり、
2次開口膜124は、分析物透過性であり、1次容積116を2次容積126から分離するために配置され、2次容積は2次チャンバー120内にあり、
1次チャンバー110は、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備え、本方法は、作用電極で分析物を還元させること(s446)、及び、作用電極を通って流れる、対応する電流を測定すること(s448)を更に含む、実施形態F30又はF31に記載の方法。
F33.作用電極104は、インジウム(In)、プラチナ(Pt)、金(Au)、銀(Ag)、パラジウム(Pd)、イリジウム(Ir)、及び/又は炭素のうちの任意の1つを含む、実施形態F30〜F32のいずれか1つに記載の関連する容積内の分析物を電気化学的に検知する方法440。
F34.分析物は、分析物のグループから選択され、センサー、例えば電解質と作用電極材料との特定の組合せを有するように構築される電気化学的センサーが分析物を検知するために適用される分極レベルが、活発な水分割が起こる、例えば、活発な水分割がセンサー性能を劣化させる程度まで起こる、例えば、実際の状況下で、センサー性能を劣化させる程度まで起こる分極レベルである、実施形態F30〜F33のいずれか1つに記載の分析物を電気化学的に検知する方法440。
F35.分析物は、亜酸化窒素(N2O)、二酸化炭素(CO2)及び/又は水素(H2)、一酸化窒素(NO)、メタン(CH4)、及び/又は窒素(N2)のうちの任意の1つである、実施形態F30〜F34のいずれか1つに記載の分析物を電気化学的に検知する方法440。
F36.1次チャンバー110は、酸素が2次容積126内に流れるのを防止する手段を備える、実施形態F30〜F35のいずれか1つに記載の分析物を電気化学的に検知する方法440。
F37.関連する容積内の分析物、例えば亜酸化窒素の存在を検知する、実施形態F1〜F29のいずれか1つに記載のセンサーの使用。
上記実施形態F1〜F37の場合、先行する「実施形態」に対する参照は、実施形態F1〜F37内の先行する実施形態を参照し得ることが理解され得る。上記実施形態F1〜F37の場合、或る特定の分析物、例えばH2の場合、1次チャンバーを不要とし得ることが理解され得る。
本発明は、特定の実施形態に関連して述べられたが、提示される例に限定されるものといずれの点でも解釈されるべきではない。本発明の範囲は、添付の特許請求項の組によって述べられる。特許請求項の文脈で、用語「備える("comprising" or "comprises")」は、考えられる他の要素又はステップを排除しない。同様に、参照、例えば、「或る("a" or "an")等の言及は、複数を排除するものと解釈されるべきでない。図に示す要素に関する特許請求項内での参照符号の使用は、同様に、本発明の範囲を制限するものと解釈されないものとする。さらに、異なる特許請求項で述べる個々の特徴は、おそらくは、有利には組合せることができ、異なる特許請求項におけるこれらの特徴の言及は、特徴の組合せが可能でかつ有利でないことを排除しない。

Claims (16)

  1. 関連する容積(106)内の亜酸化窒素(N2O)を検知する電気化学的センサー(100)であって、
    前記関連する容積(106)に向く1次開口(112)を有する1次チャンバー(110)と、
    前記1次チャンバー(110)に隣接して設置されるか又は前記1次チャンバー(110)によって部分的に囲まれる2次チャンバー(120)であって、該2次チャンバー(120)は、
    作用電極(104)と、
    基準電極(108)と、
    非プロトン性溶媒を含む電解質と、
    を備え、該2次チャンバー(120)は、前記1次チャンバー(110)に向く2次開口(122)を有し、2次開口膜(124)が前記2次開口(122)内に設置される、2次チャンバーと、
    を備え、
    前記2次開口膜(124)は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積(116)を2次容積(126)から分離するために配置され、前記2次容積は前記2次チャンバー(120)内にあり、前記1次容積(116)は前記1次チャンバー(110)内にあり、
    前記1次チャンバー(110)は、酸素が前記2次容積(126)内に流れるのを防止する手段を備え、
    前記作用電極(104)はインジウム(In)を含む、電気化学的センサー。
  2. 前記2次開口膜を通る前記1次チャンバーから前記2次チャンバーへの方向への前記2次開口膜の長さである2次開口膜長(L)は25マイクロメートルより長い、請求項1に記載の電気化学的センサー。
  3. 前記1次開口内には1次開口膜(114)が設置され、
    前記1次開口膜(114)は、亜酸化窒素透過性であり、前記関連する容積(106)を1次容積(116)から分離するために配置される、
    請求項1又は2に記載の電気化学的センサー。
  4. 前記非プロトン性溶媒はプロピレンカーボネートであり、
    前記酸素が前記2次容積(126)内に流れるのを防止する手段はアスコルベートを含み、
    イオン化合物が前記電解質内で溶解され、前記イオン化合物は、
    ヨウ化テトラブチルアンモニウム(TBA−I)、
    塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−Cl)、
    フルオロホウ酸テトラブチルアンモニウム(TBA−BF4)、及び/又は、
    過塩素酸テトラブチルアンモニウム(TBA−ClO4)、
    を含む群から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気化学的センサー。
  5. 前記非プロトン性溶媒はプロピレンカーボネートである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気化学的センサー。
  6. 前記酸素が前記2次容積(126)内に流れるのを防止する手段は、酸素スカベンジャを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気化学的センサー。
  7. 前記1次チャンバーは少なくとも0.5ミリリットルの容積を有する、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気化学的センサー。
  8. イオン化合物が前記電解質内で溶解され、前記イオン化合物はテトラブチルアンモニウムを含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気化学的センサー。
  9. 前記センサーを保護するために役立つ剛性カバー(232)を更に備える、請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気化学的センサー。
  10. 温度補償を可能にする手段(236)を備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載の電気化学的センサー。
  11. 温度補償を可能にする手段(236)を備え、該温度補償を可能にする手段は、温度の影響を補償することを可能にする電子的に格納された情報を含む、請求項10に記載の電気化学的センサー。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のセンサーを備えるセンサーシステムであって、
    前記作用電極を前記基準電極に対して第1の電圧に保持する電圧発生手段であって、それにより、亜酸化窒素が前記作用電極で還元され、前記電極を通って電流が流れるようにさせる、電圧発生手段と、
    前記電流の存在を検知する電流検知手段と、
    を更に備える、センサーシステム。
  13. 関連する容積内の亜酸化窒素(N 2 O)を電気化学的に検知する方法(440)であって、
    前記関連する容積に向く1次開口を有する1次チャンバーを設けること(s442)と、
    前記1次チャンバーに隣接して設置されるか又は前記1次チャンバーによって部分的に囲まれる2次チャンバーを設けること(s444)であって、前記2次チャンバーは、
    作用電極(104)と、
    基準電極(108)と、
    非プロトン性溶媒を含む電解質と、
    を備え、前記2次チャンバーは、前記1次チャンバーに向く2次開口を有し、2次開口膜が前記2次開口内に設置されることと、
    を含み、
    前記2次開口膜(124)は、亜酸化窒素透過性であり、1次容積(116)を2次容積(126)から分離するために配置され、前記2次容積は前記2次チャンバー(120)内にあり、前記1次容積は前記1次チャンバー(110)内にあり、
    前記1次チャンバー(110)は、酸素が前記2次容積(126)内に流れるのを防止する手段を備え、
    前記作用電極はインジウム(In)を含み、該方法は、前記作用電極で前記亜酸化窒素を還元させること(s446)、及び、前記作用電極を通って流れる、対応する電流を測定すること(s448)を更に含む、方法。
  14. 前記関連する容積に向く1次開口を有する1次チャンバーを設けること(s442)は、1次膜が前記1次開口に設置されることを含み、
    前記1次膜(114)は、亜酸化窒素透過性であり、前記関連する容積(106)を1次容積(116)から分離するために配置される、
    請求項13に記載の方法。
  15. 関連する容積内の亜酸化窒素の存在を検知する、請求項1〜11のいずれか1項に記載のセンサーの使用。
  16. 関連する容積内の亜酸化窒素の存在を検知する、請求項12に記載のセンサーシステムの使用。
JP2015549993A 2012-12-28 2013-12-20 亜酸化窒素を検知する電気化学的センサー Active JP6275744B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DKPA201270834 2012-12-28
DKPA201270834 2012-12-28
DKBA201200200 2012-12-28
DKBA201200200 2012-12-28
PCT/DK2013/050454 WO2014101921A1 (en) 2012-12-28 2013-12-20 An electrochemical sensor for sensing nitrous oxide

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016502103A JP2016502103A (ja) 2016-01-21
JP6275744B2 true JP6275744B2 (ja) 2018-02-07

Family

ID=49917404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015549993A Active JP6275744B2 (ja) 2012-12-28 2013-12-20 亜酸化窒素を検知する電気化学的センサー

Country Status (9)

Country Link
US (1) US9921178B2 (ja)
EP (1) EP2939012B1 (ja)
JP (1) JP6275744B2 (ja)
KR (1) KR20150133176A (ja)
CN (1) CN104937405B (ja)
AU (1) AU2013369643B2 (ja)
CA (1) CA2896691A1 (ja)
DK (1) DK2939012T3 (ja)
WO (1) WO2014101921A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10659548B2 (en) 2018-07-23 2020-05-19 NRS Systems Invocation devices in an organization information distribution system

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3076168A1 (en) 2015-03-31 2016-10-05 Unisense Environment A/S An electrochemical sensor
CN108802128B (zh) * 2018-05-08 2020-07-07 佛山科学技术学院 一种便于抽液的高精度电化学传感器
US11492541B2 (en) * 2019-07-24 2022-11-08 Saudi Arabian Oil Company Organic salts of oxidizing anions as energetic materials
RU2750138C1 (ru) * 2020-11-24 2021-06-22 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт высокотемпературной электрохимии Уральского отделения Российской Академии наук Амперометрический способ измерения концентрации оксида азота в воздухе
CN115201305A (zh) * 2022-07-12 2022-10-18 南京农业大学 一种监测磷化氢的微传感装置及制备方法
CN115473042B (zh) 2022-09-15 2023-04-14 安徽大学 一种宽带5g圆极化滤波天线

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4338174A (en) 1979-01-08 1982-07-06 Mcneilab, Inc. Electrochemical sensor with temperature compensation means
JPS56133653A (en) 1980-03-25 1981-10-19 Toyota Motor Corp O2 sensor
DE3212611A1 (de) 1982-04-05 1983-10-06 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur temperaturkompensation eines sensorsignales
JPS62180263A (ja) * 1986-02-04 1987-08-07 Terumo Corp 酸素センサ−
GB9312578D0 (en) * 1993-06-18 1993-08-04 Isis Innovation Determining gas concentration
WO1997019345A1 (en) 1995-11-22 1997-05-29 Unisense Aps Microsensor and use of such microsensor
DK172855B1 (da) * 1996-11-12 1999-08-16 Unisense Aps Fremgangsmåde til måling af koncentrationen af et medium i et miljø, mikrosensor til brug ved fremgangsmåden og anvendelse
DK109597A (da) 1997-09-24 1999-03-25 Unisense Aps Elektrokemisk sensor og fremgangsmåde til fjernelse af falsk oxygen i en oxygen- eller dinitrogenoxidsensor
DK173381B1 (da) * 1998-03-03 2000-09-11 Unisense Aps Fremgangsmåde til at regulere følsomheden af en mikrosensor samt mikrosensor, der gør brug af fremgangsmåden
DE19847707A1 (de) * 1998-10-16 2000-04-20 Varta Geraetebatterie Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur Bestimmung von O¶2¶ und N¶2¶O in Gasgemischen
US20020182739A1 (en) * 1999-04-07 2002-12-05 Sadik Omowunmi A. Rapid detection of aromas using integrated gas chromatography with multiarray sensors
US6606900B2 (en) 1999-12-27 2003-08-19 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Gas sensor having protector and protection cap
DE10004642C2 (de) * 2000-02-03 2003-11-20 Danfoss Analytical As Sonderbo Biologischer Mikrosensor
GB2421442B (en) * 2004-11-22 2008-04-16 Mark Varney Tidal gas resuscitation monitor
GB0517600D0 (en) 2005-08-25 2005-10-05 Isis Innovation Method of detection
JP2008026299A (ja) * 2006-06-22 2008-02-07 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
US7497108B2 (en) * 2006-10-23 2009-03-03 3M Innovative Properties Company Gas monitor testing apparatus, method, and system
JP2009187262A (ja) 2008-02-06 2009-08-20 Sony Corp 対象物支持装置および動作方法、並びにプログラム
DE202008009938U1 (de) 2008-07-23 2008-10-09 Bürkert Werke GmbH & Co.KG Sensorsystem
EP2251682B1 (de) 2009-05-14 2012-11-14 Hach Lange GmbH Wasseranalyse-Tauchsonde mit einer reinigbaren Elektrode zur Bestimmung eines Analyts in Wasser
CN102712659B (zh) * 2010-01-18 2015-09-30 默克专利有限公司 电解质配制剂

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10659548B2 (en) 2018-07-23 2020-05-19 NRS Systems Invocation devices in an organization information distribution system

Also Published As

Publication number Publication date
US20150338370A1 (en) 2015-11-26
CN104937405A (zh) 2015-09-23
WO2014101921A1 (en) 2014-07-03
KR20150133176A (ko) 2015-11-27
AU2013369643B2 (en) 2018-03-08
AU2013369643A1 (en) 2015-07-30
EP2939012A1 (en) 2015-11-04
CN104937405B (zh) 2017-07-21
DK2939012T3 (en) 2019-01-14
JP2016502103A (ja) 2016-01-21
CA2896691A1 (en) 2014-07-03
EP2939012B1 (en) 2018-09-19
US9921178B2 (en) 2018-03-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6275744B2 (ja) 亜酸化窒素を検知する電気化学的センサー
US9005416B2 (en) pH sensor
US8216447B2 (en) Total organic compound (TOC) analyzer
WO2007022473A1 (en) Electrochemical chlorine dioxide sensor and method for detecting said chlorine dioxide
CN109239163B (zh) 传感器
CN103782163A (zh) 用于测量水的自由氯含量的设备
JP6163202B2 (ja) 水性流の全有機含有量を測定する方法及び装置
Stojanovic et al. Liquid chromatography-electrochemical detection of inorganic arsenic using a wall jet cell with conventional and microsized platinum disk electrodes
Damgaard et al. Amperometric sensor for nanomolar nitrous oxide analysis
CN108291890B (zh) 脉冲电位气体传感器
US3960673A (en) Technique for continuously analyzing the concentration of ozone dissolved in water
US20070227908A1 (en) Electrochemical cell sensor
Ebeling et al. Electrochemical ozone sensor and instrument with characterization of the electrode and gas flow effects
JP2954174B1 (ja) 定電位電解式ガスセンサ
Gilbert et al. Voltametric, Amperometric, and Other Electrochemical Analyzers
JP6259934B1 (ja) ガス透過性計測方法及びそのシステム
Horn et al. Amperometric measurement of gaseous hydrogen sulfide via a Clark-type approach
KR200334941Y1 (ko) 금속산화전극을 이용한 화학적 산소요구량 측정용전기화학센서 및 이를 이용한 측정 시스템
Kaminski et al. Oxygen in Liquids (Dissolved Oxygen)
JP2011220737A (ja) 酸性気体濃度測定方法および測定装置
Zhang et al. A hydrogel modified electrode for application as a voltammetric temperature sensor and its use in oxygen detection
EP3076168A1 (en) An electrochemical sensor
KAMINSKI et al. 8.43 Oxygen in Liquids (Dissolved Oxygen)
KR20050003770A (ko) 금속산화전극을 이용한 화학적 산소요구량 측정용전기화학센서 및 이를 이용한 측정 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6275744

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250