JP6275574B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、半導体装置に関する。
大電力を必要とする鉄道や自動車などに搭載されるインバータに用いられる半導体装置においては、並列に接続した複数のスイッチング素子をスイッチングさせることで電力変換している。このようなスイッチング素子として、バイポーラトランジスタや電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor: FET)が利用されている。
半導体装置の配線は寄生インダクタンスを有する。この寄生インダクタンスと、半導体装置のスイッチング時の電流変化率と、の積で表される誘導電圧が半導体装置内に発生する。誘導電圧と、直流電圧とによる過電圧によって半導体装置が破損する虞がある。さらに、寄生インダクタンスによって、スイッチング時にリンギングが発生する。このような半導体装置において、信頼性の向上が望まれる。
特開2002−112530号公報
本発明の実施形態は、より信頼性の高い半導体装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、第1回路と、第2回路と、環状導体と、第1端子と、第2端子と、第3端子と、複数の配線と、を備える半導体装置が提供される。前記第1回路及び第2回路は、互いに並列に接続されるスイッチング素子及びコンデンサそれぞれ有する。前記環状導体は、第1領域と、第2領域と、の間に設けられる。前記第1領域は、前記第1回路によって定まる。前記第2領域は、前記第2回路によって定まる。前記第1端子は、前記第1回路及び前記第2回路に対して高電位側に設けられ、前記第1回路のスイッチング素子及びコンデンサの一端と、前記第2回路のスイッチング素子及びコンデンサの一端とに接続される。前記第2端子は、前記第1回路及び前記第2回路に対して低電位側に設けられ、前記第1回路のスイッチング素子及びコンデンサの他端と、前記第2回路のスイッチング素子及びコンデンサの他端とに接続される。前記第3端子は、前記環状導体の開口を挿通し、前記第1回路及び第2回路に接続され、前記第3端子の電位がAC電位である。前記複数の配線は、各端子間に設けられ、自己インダクタンスを有する。
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置を示す模式図である。 第1の実施形態に係る半導体装置の構成を示す回路図である。 半導体装置の構成を示す回路図である。 自己インダクタンス及び相互インダクタンスの関係例を示す図である。 自己インダクタンス及び相互インダクタンスの別の関係例を示す図である。 半導体装置の特性を示すグラフ図である。 図7(a)及び図7(b)は、第2の実施形態に係る半導体装置を示す模式図である。 第2の実施形態に係る半導体装置を示す分解図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置を例示する模式図である。
図2は、第1の実施形態に係る半導体装置100の構成を例示する回路図である。
図1(a)は、半導体装置100の斜視図である。図1(b)は、半導体装置100の上面図である。なお、図1(b)は、コンデンサc1、c2を省略した図である。
図1及び図2に表すように、半導体装置100には、第1回路10aと、第2回路10bと、P端子20(第1端子)と、N端子30(第2端子)と、AC端子40(第3端子)と、導体50と、が設けられている。半導体装置100は、例えば、パワー半導体モジュールである。第1回路10a及び第2回路10bの各々がパワー半導体モジュールであっても良い。半導体装置100に3つ以上の回路を設けても良い。
第1回路10aには、スイッチング素子Tr1(第1スイッチング素子)と、スイッチング素子Tr2(第2スイッチング素子)と、コンデンサc1(第1コンデンサ)と、が設けられている。第2回路10bには、スイッチング素子Tr3(第3スイッチング素子)と、スイッチング素子Tr4(第4スイッチング素子)と、コンデンサc2(第2コンデンサ)と、が設けられている。第1回路10a及び第2回路10bは、例えば、基板上に設けられる。第1回路10a及び第2回路10bは、異なる基板上に設けられても良い。第1回路10a及び第2回路10bと、基板と、の間に絶縁体が設けられても良い。
スイッチング素子Tr1からコンデンサc1に向かう方向をZ軸方向とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。X軸方向に対して垂直でZ軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。Z軸方向は、第1方向である。
第1領域R1は、第1回路10aによって形成される領域である。第2領域R2は、第2回路10bによって形成される領域である。つまり、第1領域R1及び第2領域R2は、回路ユニットによって画定される領域である。第1領域R1及び第2領域R2は、例えば、ループ領域である。
第1回路10aには、配線パターンp1、p2が設けられている。また、第1回路10aには、配線WL1、WL2、WL3、WL4、WL5、WL6が設けられている。配線WL1、WL2、WL3、WL4、WL5、WL6は、自己インダクタンスL1、L2、L3、L4、L5、L6をそれぞれ有する。
第2回路10bには、配線パターンp3、p4が設けられている。また、第2回路10bには、配線WL7、WL8、WL9、WL10、W11、W12が設けられている。配線WL7、WL8、WL9、WL10、W11、W12は、自己インダクタンスL7、L8、L9、L10、L11、L12をそれぞれ有する。
スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4は、バイポーラトランジスタまたはFETである。例えば、バイポーラトランジスタとして、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)が用いられる。FETとして、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)が用いられる。以下、スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4として、FETを用いる場合を例とする。
スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4の各々は、ソース電極10s1、10s2、10s3、10s4をそれぞれ有する。また、スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4の各々は、ドレイン電極10d1、10d2、10d3、10d4をそれぞれ有する。
スイッチング素子Tr1のソース電極10s1は、配線WL2に接続される。スイッチング素子Tr1のドレイン電極10d1は、配線WL1を介して配線パターンp1に接続される。スイッチング素子Tr2のソース電極10s2は、配線WL4を介して配線パターンp2に接続される。スイッチング素子Tr2のドレイン電極10d2は、配線WL3に接続される。
スイッチング素子Tr3のソース電極10s3は、配線WL8に接続される。スイッチング素子Tr3のドレイン電極10d3は、配線WL7を介して配線パターンp3に接続される。スイッチング素子Tr4のソース電極10s4は、配線WL10を介して配線パターンp4に接続される。スイッチング素子Tr4のドレイン電極10d4は、配線WL9に接続される。
スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4には、ダイオードD1、D2、D3、D4がそれぞれ並列接続されている。例えば、ダイオードとして、FWD(Free Wheeling Diode)が用いられる。ダイオードは、スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4のボディダイオードである。
ダイオードD1、D2、D3、D4の各々は、アノード電極10a1、10a2、10a3、10a4をそれぞれ有する。また、ダイオードD1、D2、D3、D4の各々は、カソード電極10c1、10c2、10c3、10c4をそれぞれ有する。
ダイオードD1のアノード電極10a1は、配線WL2に接続される。ダイオードD1のカソード電極10c1は、配線WL1を介して配線パターンp1に接続される。ダイオードD2のアノード電極10a2は、配線WL4を介して配線パターンp2に接続される。ダイオードD2のカソード電極10c2は、配線WL3に接続される。
ダイオードD3のアノード電極10a3は、配線WL8に接続される。ダイオードD3のカソード電極10c3は、配線WL7を介して配線パターンp3に接続される。ダイオードD4のアノード電極10a4は、配線WL10を介して配線パターンp4に接続される。ダイオードD4のカソード電極10c4は、配線WL9に接続される。
コンデンサc1は、スイッチング素子Tr1、Tr2に対して並列に接続されている。コンデンサc1の一端は、配線WL5を介して配線パターンp2に接続されている。コンデンサc1の他端は、配線WL6を介して配線パターンp1に接続されている。
コンデンサc2は、スイッチング素子Tr3、Tr4に対して並列に接続されている。コンデンサc2の一端は、配線WL11を介して配線パターンp4に接続されている。コンデンサc2の他端は、配線WL12を介して配線パターンp3に接続されている。
P端子20は、配線パターンp1、p3に接続されている。N端子30は、配線パターンp2、p4に接続されている。AC端子40は、配線パターンp5を介して配線WL2及び配線WL3に接続されている。また、AC端子40は、配線パターンp6を介して配線WL8及び配線WL9に接続されている。
例えば、正電位が外部配線からP端子20に印加され、負電位が外部配線からN端子30に印加される。スイッチング素子Tr1、Tr2、Tr3、Tr4の各々の動作によって、配線パターンp5及び配線パターンp6の間に交流電圧が発生する。つまり、P端子20及びN端子30は、直流電圧の入力端子である。AC端子40は、交流電圧の出力端子である。
導体50は、例えば、金属である。例えば、導体50は、中央に開口50oを有する環状導体である。導体50は、第1回路10a及び第2回路10bの電流変化によって、誘導電流が導体50に流れるような形状を有するもので良い。つまり、導体50の端部は、誘導電流が流れるように結線されていれば良い。
導体50は、AC端子40が導体50の開口50oを通るように、Z軸方向に配置されている。導体50のZ軸方向の幅50W1は、第1領域R1のZ軸方向の幅と略同じ、又は、第1領域R1のZ軸方向の幅より小さい。導体50のZ軸方向の幅50W1は、第2領域R2のZ軸方向の幅と略同じ、又は、第2領域R2のZ軸方向の幅より小さい。導体50のZ軸方向の幅50W1を、第1領域R1のZ軸方向の幅、及び、第2領域R2のZ軸方向の幅と略同じにすることが望ましい。
導体50のZ軸方向の幅50W1は、第1領域R1のZ軸方向の幅より大きくても良い。また、導体50のZ軸方向の幅50W1は、第2領域R2のZ軸方向の幅より大きくても良い。
導体50は、X軸方向において、P端子20と、N端子30と、の間に配置されている。導体50は、P端子20及びN端子30に接続されていない。また、導体50は、Y軸方向において、第1回路10aと、第2回路10bと、の間に配置されている。導体50の一部は、P端子20、N端子30及びAC端子40のいずれかに接続されても良い。
本実施形態の半導体装置100において、導体50が、第1回路10aによって定まる第1領域R1と、第2回路10bによって定まる第2領域R2と、の間に設けられている。このように半導体装置100に導体50を設けると、隣り合う配線間に生じる相互インダクタンスを減少させ、各配線の自己インダクタンスを減少させることができる。導体50によって寄生インダクタンスを減少させることができる。
以下、上記のような条件を見出す基となった検討結果について説明する。
図3は、半導体装置の構成を例示する回路図である。
図4は、自己インダクタンス及び相互インダクタンスの関係例を示す図である。
図5は、自己インダクタンス及び相互インダクタンスの別の関係例を示す図である。
図3に表すように、半導体装置1には、第1回路10aと、第2回路10bと、P端子20と、N端子30と、AC端子40と、が設けられている。また、第1回路10aに、ダイオードD1を有するスイッチング素子Tr1と、ダイオードD2を有するスイッチング素子Tr2と、コンデンサc1と、が設けられている。第2回路10bに、ダイオードD3を有するスイッチング素子Tr3と、ダイオードD4を有するスイッチング素子Tr4と、コンデンサc2と、が設けられている。
このような半導体装置1は、第1回路10aの配線WL1〜WL6によって発生する自己インダクタンスL1〜L6と、第2回路10bの配線WL7〜WL12によって発生する自己インダクタンスL7〜L12と、を有する。
例えば、半導体装置1において、スイッチング素子Tr1及びスイッチング素子Tr3、又は、スイッチング素子Tr2及びスイッチング素子Tr4をオン・オフすると、配線WL1〜WL12によって生じる寄生インダクタンスが電流の変化率に比例した誘導電圧(スパイク電圧)を発生させる。誘導電圧と、直流電圧とによる過電圧によって半導体装置1が損傷する虞がある。さらに、寄生インダクタンスによって、スイッチング時にリンギングが発生する。
寄生インダクタンスは、自己インダクタンスL1〜L12に加えて、第1回路10aの配線WL1〜WL6と、第2回路10bの配線WL7〜WL12と、の間に発生する相互インダクタンスを含む。第1回路10a及び第2回路10bは、隣り合って配置されているので、相互インダクタンスが発生し易い。第1回路10aに電流が流れる方向をId1、第2回路10bに電流が流れる方向をId2とすると、Id1及びId2が同じである場合、相互インダクタンスは正に作用して半導体装置1の寄生インダクタンスは増加する。
例えば、図4に表すように、回路15aと、回路15bと、の間に環状導体51が配置されている場合、自己インダクタンス及び相互インダクタンスは、以下のように説明される。なお、図4において、回路15a及び回路15bの構造が同じであり、回路15a及び環状導体51の結合状態と、回路15b及び環状導体51の結合状態と、が同じである。
回路15aの自己インダクタンス、及び、回路15bの自己インダクタンスをLとする。回路15aと回路15bとの間に生じる相互インダクタンスをMとする。環状導体51の自己インダクタンスをLとする。環状導体51と回路15aとの間に生じる相互インダクタンス、及び、環状導体51と回路15bとの間に生じる相互インダクタンスをMとする。このような場合、回路15a、回路15b、環状導体51にそれぞれ流れる電流I、電流I、電流Iと、回路15a、回路15b、環状導体51にそれぞれ印加される電圧V、電圧V、電圧Vと、には以下の関係式(1)から(3)が成り立つ。
=sLI+sMI+sM・・・(1)
=sMI+sLI+sM・・・(2)
=sM+sM+sL・・・(3)
ここで、s=jwである。jは虚数であり、wは角周波数である。
環状導体51の両端を短絡させた場合、V=0となる。回路15aと回路15bと、で構成される2端子対回路網の一部として環状導体51が存在する。このような場合、以下の関係式(4)及び(5)が成り立つ。
=s(L−M /L)I+s(M−M /L)I・・・(4)
=s(M−M /L)I+s(L−M /L)I・・・(5)
関係式(4)及び(5)から、回路15aと回路15bとのインダクタンスの変化量Lは以下の式(6)のように表される。
=M /L・・・(6)
また、以下の式(7)を満たす場合、M=0となる。つまり、相互インダクタンスが打ち消される。
ML/M =1・・・(7)
図5において、図4に表された回路が等価変換されている。つまり、相互インダクタンスが打ち消された状態において、自己インダクタンスは減少し、自己インダクタンスLisoは、以下の式(8)のように等価的に表される。
iso=L−M /L・・・(8)
また、ML/M が1に近づく条件下では、相互インダクタンスの影響は低減され、相互インダクタンスMisoは、以下の式(9)のように等価的に表される。
iso=M−M /L・・・(9)
上述したように、自己インダクタンス及び相互インダクタンスの変化量を調整することで、回路15a及び回路15bに関する自己インダクタンス及び相互インダクタンスを減少させることができる。回路15a及び回路15bに流れる電流が変化し、回路15a及び回路15bに流れる電流の方向とは逆方向に流れる誘導電流が環状導体51に発生する。これにより、自己インダクタンス及び相互インダクタンスが減少する。
環状導体51に回路網(第3回路)を接続することによって、自己インダクタンス及び相互インダクタンスの変化量を調整しても良い。例えば、環状導体51の自己インダクタンスLに対して直列にコンデンサを接続しても良い。
図6は、半導体装置の特性を示すグラフ図である。
図6において、半導体装置1の特性と、半導体装置100の特性と、がシミュレーションにより評価される。半導体装置100の構成は、導体50が半導体装置1に設けられた構成である。図6の横軸は、周波数F(kHz)を表している。縦軸は、インダクタンスI(nH)を表している。
曲線(a)は、半導体装置1における、第1回路10a及び第2回路10bの自己インダクタンスの値を示している。曲線(b)は、半導体装置1における、第1回路10aと第2回路10bとの間の相互インダクタンスの値を示している。
曲線(c)は、半導体装置100における、第1回路10a及び第2回路10bの自己インダクタンスの値を示している。曲線(d)は、半導体装置100における、第1回路10aと第2回路10bとの間の相互インダクタンスの値を示している。
曲線(a)と曲線(c)との比較によって、半導体装置100の自己インダクタンスが低減することが分かった。また、曲線(b)と曲線(d)との比較によって、半導体装置100の相互インダクタンスが低減することが分かった。半導体装置100に導体50を設けると、第1回路10a及び第2回路10bの自己インダクタンス、及び、第1回路10aと第2回路10bとの間の相互インダクタンスが減少する。
また、導体50の形状や導体50の配置によって、寄生インダクタンスが低減すると考えられる。つまり、第1回路10aと第2回路10bとの間の相互インダクタンスに基づいて導体50の大きさを決めることができる。例えば、導体50の大きさとは、図1における導体50のZ軸方向の幅50W1である。第1回路10aと第2回路10bとの間の相互インダクタンスに基づいて、導体50と第1回路10aとの間の間隔、及び、導体50と第2回路10bとの間の間隔を決めることができる。
ここで、寄生インダクタンスを減少させるための一般的な方法として、半導体装置内の配線を短くする方法がある。配線を短くすると、自己インダクタンスを減少できる。しかし、半導体装置の形状によって配線を引き回す必要がある場合を考慮すると、配線の自由度が低くなる。また、半導体装置の大きさによって配線を短くすることが困難な場合がある。
寄生インダクタンスを減少させるための別の方法として、電流が流れる方向が異なる配線同士を隣り合って配置させ、配線間に生じる相互インダクタンスを負に作用させることで電流変換装置の寄生インダクタンスを減少させる方法がある。しかし、電流が流れる方向が反対である配線同士を隣り合って配置させる必要があるので、配線の構造が複雑化する。また、配線の自由度が低くなる。さらに、隣り合う配線に電流が流れる方向が同じになってしまう場合、寄生インダクタンスが増加する。
寄生インダクタンスを減少させるための別の方法として、誘導電流と、配線間の相互インダクタンスと、を利用する方法がある。しかし、隣り合う配線の相互インダクタンスによって寄生インダクタンスが増加する。
上述した説明のように、本実施形態の半導体装置100において、導体50が、第1回路10aによって定まる第1領域R1と、第2回路10bによって定まる第2領域R2と、の間に設けられている。このように半導体装置100に導体50を設けると、隣り合う配線間に生じる相互インダクタンスを減少させ、各配線の自己インダクタンスを減少させることができる。これにより、導体50によって寄生インダクタンスを減少させることができるので、過電圧による半導体装置100の損傷が抑制される。また、スイッチング時のリンギングの発生が抑制され、スイッチング損失が低減される。
本実施形態によれば、より信頼性の高い半導体装置が提供される。
(第2の実施形態)
図7(a)及び図7(b)は、第2の実施形態に係る半導体装置を示す模式図である。
図8は、第2の実施形態に係る半導体装置を示す分解図である。
図7(a)は、第1基板11側から見た半導体装置110の斜視図である。図7(b)は、第2基板12側から見た半導体装置110の斜視図である。図8は、半導体装置110の分解斜視図である。図8は、図7(a)に示される半導体装置110の分解斜視図である。
半導体装置110には、第1回路10aと、第2回路10bと、P端子20と、N端子30と、AC端子40と、導体50と、が設けられている。第1回路10aには、スイッチング素子Tr1と、スイッチング素子Tr2と、コンデンサc1と、が設けられている。第2回路10bには、スイッチング素子Tr3と、スイッチング素子Tr4と、コンデンサc2と、が設けられている。第1回路10aは、第1基板11の上に設けられている。第2回路10bは、第2基板12の上に設けられている。
第1基板11及び第2基板12の上にポスト11p、12pがそれぞれ設けられている。例えば、第1基板11及び第2基板12とは異なる基板上の配線パターンは、ポスト11p、12pを介して、第1基板11及び第2基板12に電気的に接続される。
第1基板11は、第1面11aと、第2面11bと、を有する。第2面11bは、第1面11aとは反対側の面である。第2基板12は、第1面12aと、第2面12bと、を有する。第2面12bは、第1面12aとは反対側の面である。導体50は、第1面50aと、第2面50bと、を有する。第2面50bは、第1面50aとは反対側の面である。
スイッチング素子Tr1、スイッチング素子Tr2及びコンデンサc1は、第1基板11の第1面11a上に設けられている。スイッチング素子Tr3、スイッチング素子Tr4及びコンデンサc2は、第2基板12の第1面12a上に設けられている。第1基板11及び第2基板12上にコンデンサc1、c2を設けなくても良い。例えば、第1基板11及び第2基板12の外部にフィルムコンデンサを設けても良い。
第1領域R1は、第1回路10aによって形成される領域である。第2領域R2は、第2回路10bによって形成される領域である。つまり、第1領域R1及び第2領域R2は、回路ユニットによって画定される領域である。第1領域R1及び第2領域R2は、例えば、ループ領域である。
P端子20、N端子30及びAC端子40は、配線パターン等を介して第1回路10a及び第2回路10bに接続されている。
導体50は、第1基板11と、第2基板12と、の間に設けられた平板導体である。また、導体50は、中央に開口50oを有する環状導体である。第1の回路10a及び第2の回路10bの電流変化によって、誘導電流が導体50に流れる。誘導電流が流れる方向は、第1回路10a及び第2回路10bに流れる電流の方向とは逆方向である。
第1基板11は、導体50を介して第2基板12に貼り合わされている。導体50の第1面50aは、第1基板11の第2面11bに対向している。導体50の第2面50bは、第2基板12の第2面12bに対向している。導体50は、第1回路10a及び第2回路10bのベースメタルとして形成されている。
導体50のX軸方向の幅50W2は、第1領域R1のX軸方向の幅と略同じ、又は、第1領域R1のX軸方向の幅より小さい。導体50のX軸方向の幅50W2は、第2領域R2のX軸方向の幅と略同じ、又は、第2領域R2のX軸方向の幅より小さい。導体50のX軸方向の幅50W2を、第1領域R1のX軸方向の幅、及び、第2領域R2のX軸方向の幅と略同じにすることが望ましい。
導体50のY軸方向の幅50W3は、第1領域R1のY軸方向の幅と略同じ、又は、第1領域R1のY軸方向の幅より小さい。導体50のY軸方向の幅50W3は、第2領域R2のY軸方向の幅と略同じ、又は、第2領域R2のY軸方向の幅より小さい。導体50のY軸方向の幅50W3を、第1領域R1のY軸方向の幅、及び、第2領域R2のY軸方向の幅と略同じにすることが望ましい。
導体50のX軸方向の幅50W2は、第1領域R1のX軸方向の幅、及び、第2領域R2のX軸方向の幅より大きくても良い。また、導体50のY軸方向の幅50W3は、第1領域R1のY軸方向の幅、及び、第2領域R2のY軸方向の幅より大きくても良い。
本実施形態の半導体装置110において、導体50が、第1回路10aによって定まる第1領域R1と、第2の回路10bによって定まる第2領域R2と、の間に設けられている。このように半導体装置110に導体50を設けると、隣り合う配線間に生じる相互インダクタンスを減少させ、各配線の自己インダクタンスを減少させることができる。導体50によって寄生インダクタンスを減少させることができる。
本実施形態によれば、より信頼性の高い半導体装置が提供される。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体装置に含まれる回路、端子、導体、スイッチング素子、コンデンサ、電極、ダイオード及び基板などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10a…第1回路、 10b…第2回路、 10a1〜10a4…アノード電極、 10c1〜10c4…カソード電極、 10d1〜10d4…ドレイン電極、 10s1〜10s4…ソース電極、 11…第1基板、 11a、12a、50a…第1面、 11b、12b、50b…第2面、 11p、12p…ポスト、 12…第2基板、 15a、15b…回路、 20…P端子、 30…N端子、 40…AC端子、 50…導体、 50o…開口、 50W1〜50W3…幅、 51…環状導体、 1、100、110…半導体装置、 c1〜c4…コンデンサ、 F…周波数、 I…インダクタンス、 I、I、I…電流、 L、L1〜L12、L、Liso…自己インダクタンス、 L…変化量、 M、M、Miso…相互インダクタンス、 p1〜p6…配線パターン、 Tr1〜Tr4…スイッチング素子、 R1…第1領域、 R2…第2領域、 V、V、V…電圧、 WL1〜WL12…配線

Claims (9)

  1. 互いに並列に接続されるスイッチング素子及びコンデンサそれぞれ有する第1回路及び第2回路と、
    前記第1回路によって定まる第1領域と、前記第2回路によって定まる第2領域と、の間に設けられた環状導体と、
    前記第1回路及び前記第2回路に対して高電位側に設けられ、前記第1回路のスイッチング素子及びコンデンサの一端と、前記第2回路のスイッチング素子及びコンデンサの一端とに接続される第1端子と、
    前記第1回路及び前記第2回路に対して低電位側に設けられ、前記第1回路のスイッチング素子及びコンデンサの他端と、前記第2回路のスイッチング素子及びコンデンサの他端とに接続される第2端子と、
    前記環状導体の開口を挿通し、前記第1回路及び第2回路に接続されるAC電位の第3端子と、
    各端子間に設けられ、自己インダクタンスを有する複数の配線と、
    を備えた半導体装置。
  2. 記環状導体の前記スイッチング素子から前記コンデンサに向かう第1方向の幅は、前記第1領域の前記第1方向の幅以下、及び、前記第2領域の前記第1方向の幅以下である請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記環状導体の大きさは、前記第1回路と前記第2回路との間の相互インダクタンスに基づいて決められる請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記環状導体と前記第1領域との間の間隔、及び、前記環状導体と前記第2領域との間の間隔は、前記第1回路と前記第2回路との間の相互インダクタンスに基づいて決められる請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. 前記環状導体に直列に接続された第3回路をさらに備えた請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  6. 前記スイッチング素子に並列接続されたダイオードをさらに備え、
    前記スイッチング素子は、ソース電極と、ドレイン電極と、を有し、
    前記ダイオードは、前記ソース電極に接続されるアノード電極と、前記ドレイン電極に接続されるカソード電極と、を有する請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  7. 前記第1回路は、第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子に直列に接続される第2スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に並列に接続される第1コンデンサと、を有し、
    前記第2回路は、第3スイッチング素子と、前記第3スイッチング素子に直列に接続される第4スイッチング素子と、前記第3スイッチング素子及び前記第4スイッチング素子に並列に接続される第2コンデンサと、を有する請求項1〜のいずれか1つに記載の半導体装置。
  8. 記第1端子は、前記第1スイッチング素子の一端、前記第1コンデンサの一端、前記第3スイッチング素子の一端、及び、前記第2コンデンサの一端に接続され、
    前記第2端子は、前記第2スイッチング素子の一端、前記第1コンデンサの他端、前記第4スイッチング素子の一端、及び、前記第2コンデンサの他端に接続され、
    前記第3端子は、前記第1スイッチング素子の他端、前記第2スイッチング素子の他端、前記第3スイッチング素子の他端、及び、前記第4スイッチング素子の他端に接続され請求項記載の半導体装置。
  9. 前記環状導体は、第1端子、第2端子及び第3端子に接続されていない請求項1から8のいずれか1つに記載の半導体装置。
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