JP6275476B2 - プラント保守支援装置及び推定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、発電プラントや化学プラントといった設備の保全を行うにあたり、プラント
保全情報に加えて3D−CADの情報を付加することで、将来保全しておくべき箇所の推
定や類似不具合が発生しそうな箇所の推定を行い、具体的な保全作業を利用者に提示する
という、保全活動の支援を行うためのプラント保守支援装置及び推定方法に関するものである。
発電プラントや化学プラントといった設備においては、電気を発電するための機器や化学生成物を製造するために必要なタンクや配管といった設備を定期的にメンテナンスするための保全活動が行われている。
配管や機器の保全活動では、機器の仕様や配管の機能仕様を一覧にしるした配管計装線図による記録をベースとし、加えて、個々の配管計装線図に紐付く形で配管施工図や機器外形図といった外観寸法などを記した図面で管理を行っている。係るメンテナンス手法の代表的な例として例えば、特許文献1では配管計装線図と保全情報を記録した保全情報記憶データベースによりプラント保全を行う方法が知られている。
これは、配管計装線図を2D−CADとしてシステムに記録しておき、各々の配管計装線図に記された属性情報と保全情報記憶データベースを電子的にリンク付けることで、2D−CAD上に記された配管計装線図の属性情報をクリックすると、該当する保全情報記憶データベースのレコードが呼び出されて詳細情報を確認できるシステムである。
このようなシステムを利用することで、ユーザは保全箇所や不具合の影響範囲を推定する場合、該当する系統をシステム上で特定し、紐付いた保全情報記憶データベースの情報を読み出して不具合の影響箇所の推定を行っていた。
特開平9−91327号公報
しかし、前述の特定方法は、2D−CADにおいて系統情報はわかるものの、実際のプラントの物理的構成については考慮されておらず、類似した系統である、といったレベルでしか影響範囲を特定できず精度が低かった。
また保全情報を記憶するデータベースには、属性情報として、温度、圧力、材種、内部流体、といった属性情報は記憶されているものの、これらの情報のみで類似した箇所を検索しようとすると、多数の類似箇所が検索結果として表示されてしまう。
そのため、例えば特定機器に接続した配管の立ち上がり部に不具合が発見された場合、そのような配管構成を考慮した類似箇所の検索は困難であり、絞込みの精度が低かった。
以上のことから本発明においては、物理的構成も含めた類似対象を検索することで、要
保全箇所や不具合の発生しそうな箇所を特定することを容易に行うことができるプラント
保守支援装置及び推定方法を提供するものである。
以上のことから本発明においては、プラントを構成する部品の3D−CAD情報を記憶している3D−CAD記憶部と、プラントを構成する部品の保全情報を記憶している保全情報記憶部と、表示部を備え、参照対象物を構成する部品の接続関係と類似の接続関係を有する対象物を3D−CAD記憶部の記憶内容から抽出して部品構成類似度を定め、参照対象物を構成する部品の保全情報と類似の保全情報を有する対象物を保全情報記憶部の記憶内容から抽出して保全情報類似度を定め、部品構成類似度と保全情報類似度から総合判定ポイントを求め、総合判定ポイントに応じて選定された対象物の情報を表示部に表示することを特徴とする。
本発明により、より精度良く不具合発生箇所の推定や要保全箇所の推定が可能となる。
ディスプレイDP画面の事例を示す図。 プラント保守支援装置5の全体構成を示す図。 標準的に採用する対象物の事例を示す図。 3D−CAD記憶部DB1の記憶内容事例を示す図。 保全情報記憶部DB2の記憶内容事例を示す図。 メッセージテンプレート記憶部DB3の記憶内容事例を示す図。 本発明の全体の処理フローを示す図。 処理ステップS1からS3までの具体的な処理フローを示す図。 処理ステップS4、S5の具体的な処理フローを示す図。 対象物選択とエリア特定のための画面構成例を示す図。 エリアフラグ設定後の3D−CAD記憶部の記憶内容を示す図。 エリアフラグ設定後の保全情報記憶部の記憶内容を示す図。 保全情報類似度を反映させた保全情報記憶部の記憶内容を示す図。 部品構成類似度を反映させた3D−CAD記憶部の内容を示す図。 総合判定ポイントを反映させた保全情報記憶部の記憶内容を示す図。 総合判定ポイントを反映させた3D−CAD記憶部の内容を示す図。 3D−CAD記憶部と保全情報記憶部の記憶内容を表示したディスプレイDP画面の事例を示す図。 メッセージテンプレート記憶部の記憶内容を表示したディスプレイDP画面の事例を示す図。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本発明に係るプラント保守支援装置5の全体構成を示している。プラント保守支援装置5の主要部は計算機装置で構成されており、ディスプレイDP、キーボードKb、マウスMなどの外部入出力機器、インタフェース部I/F、入力処理部I、出力処理部O、計算部C、記憶装置DBなどで構成されている。
本発明では、係る装置構成を利用して、特定のプラント構成に着目したとき、この特定のプラント構成に類似の構成や特徴を備えた類似箇所の算出と表示を実現する。
このためプラント保守支援装置5は、その入力処理部Iに参照対象物特定処理部I1、エリア特定処理部I2を備える。また出力処理部Oは、類似箇所表示部O1、メッセージ表示部O2を備える。計算部Cは、保全情報類似度算出部C1、部品構成類似度算出部C2、総合判定ポイント算出部C3、メッセージ算出部C4を備える。また記憶装置DBは、3D−CAD記憶部DB1、保全情報記憶部DB2、メッセージテンプレート記憶部DB3で構成されている。
以下詳細に説明するが、本発明をごく簡単に表現すると、プラントの設計、建設の場面で使用することが多い3D−CADの情報と、プラント建設後の運転の中で使用する保全の情報とを合体させて利用するシステムである。
つまり本発明は、プラント建設後の運転中にプラントの保守を行うにあたり、プラントを構成する要素の保全情報を記録した保全データベースである保全情報記憶部DB2、およびプラントを構成する要素の物理構成情報や属性情報を記録した3D−CADの情報を保持するデータベースである3D−CAD記憶部DB1を備える。そしてこれらの情報を組み合わせることで、不具合や保全を実施した対象物を参照して、これに類似した対象物を検索機能、3D−CAD情報を表示する機能、保全DB情報を表示する機能、具体的な対策指針を提示する機能などを有している。
図3は、以下の説明で標準的に採用する対象物の事例を示している。図3の対象物は、機器101から配管201、202、レデューサDB1、配管203、弁601、配管204、205が順次接続された構成物である。この構成物について、保全上の問題が発生したことから、この構成物と類似の構成を備える他の構成物を対象物として探索し、抽出された対象物について先の問題を解決するための処置を施すことの可否を決定しさらには対策日、対策内容などの対応を図るための支援を行う。
図2の3D−CAD記憶部DB1には、当該対象物のCAD情報として各部品のID(10A)、部品名称10B、3次元座標(10C、10D、10E)、接続情報10F、参照フラグ10G、エリアフラグ10H、部品構成類似度10I、総合判定ポイント10Jなどのデータ項目を備えている。なお10G以降のデータ項目は、本発明により追加された項目である。図4には、図3の対象物の場合の具体的な3D−CAD記憶部DB1の記憶内容事例を示している。ここでの詳細説明は省略するが、接続情報10Fの記載内容により各部品間の接続関係が記憶されている。
また図2の保全情報記憶部DB2には、同じ対象物の保全情報として各部品のID(20A)、部品名称20B、保全情報(20C、20D、20F)、参照フラグ20G、エリアフラグ20H、保全情報類似度20I、総合判定ポイント20Jなどのデータ項目を備えている。なお20G以降のデータ項目は、本発明により追加された項目である。図5には、図3の対象物の場合の具体的な保全情報記憶部DB2の記憶内容事例を示しているが、ここでの説明は省略する。なお、保全情報記憶部DB2の情報は部品名称の種別(配管、弁など)ごとに纏めて記憶されている場合が多い。
また図2のメッセージテンプレート記憶部DB3には、探索された対象物の類似度についての総合判定ポイント30Bおよびメッセージ30CがID(30A)とともに記憶されている。なお図6には、図3の対象物の場合の具体的なメッセージテンプレート記憶部DB3の記憶内容事例を示しているが、ここでの説明は省略する。
詳細は後述するが、図2のプラント保守支援装置5での処理結果は、上記した3種類の表示機能(3D−CAD情報を表示する機能、保全DBのデータを表示する機能、具体的な対策指針を提示する機能)により、ディスプレイDP上にこれらを総合的に表示する。
図1は総合的に表示されたディスプレイDP画面の事例を示している。図1の事例では、画面90を3D−CAD表示部91とメッセージ表示部92と保全DB表示部93で構成している。3D−CAD表示部91の表示内容は3D−CAD記憶部DB1の記憶内容に基づいて構成され、メッセージ表示部92の表示内容はメッセージテンプレート記憶部DB3の記憶内容に基づいて構成され、保全DB表示部93の表示内容は保全情報記憶部DB2の記憶内容に基づいて構成されているが、この画面操作内容はユーザがキーボードkbやマウスMを用いて指示した結果が適宜反映される。なお、画面構成は常にこれら3種類の表示部で構成する必要はなく、適宜の組み合わせあるいは他の一般的な用途での表示とすることも可能である。
図1の表示事例では、3D−CAD表示部91には、プラントの3D−CAD関連情報を表示する。ここでは右側91Aに以後の探索の参照とする対象物(不具合事例)の配管構成、中央91Bに当該対象物の建屋内位置(黒丸で表示)を表示することで、不具合事例の部位を表示している。また上部91Cには、類似する箇所を検索するためのボタンが配置されている。
係る表示において、ボタン91Cをユーザが押した結果、3D−CADの表示中に不具合事例に類似するとプラント保守支援装置が算出した対象物がマーキングされている。つまりたとえば91Aと91Bには最初は参照する対象物とその建屋内位置が表示されているが、ボタン91Cの操作により探索された対象物とその建屋内位置が表示されるようにすることもできる。
メッセージ表示部92では、マーキングされた類似箇所に対する対策方法が表示されている。表示される内容は、図6のメッセージテンプレート記憶部DB3のメッセージ30C記憶内容が、総合判定ポイント30Bに基づいて抽出されたものとされている。
また、保全DB表示部93では、マーキングされた類似箇所を総合判定ポイント30Bに基づいてソートして、一覧の上位で表示している。表示される内容は、図5の保全情報(20Cから20F)に基づいて構成されている。
このような画面表示によって、ユーザは不具合事例や保全実施箇所に類似した対象物が3D−CADのどの部位に存在するのか、そしてそれらに対してどのような対策を採るべきか明確にわかるようになる。
これらの構成要素に基づいたプラント保守支援装置5の処理フローを次に説明する。図7に全体の処理フロー図を示す。図7の処理フローは5段階の処理ステップを経て進行する。
処理ステップは、順に、対象物と検索エリアを選択する処理ステップS1、選択した対象物に類似する箇所を保全情報記憶部DB2で検索する処理ステップS2、選択した対象物に類似する箇所を3D−CADで検索する処理ステップS3、保全情報記憶部DB2での検索結果と3D−CADでの検索結果の双方が該当する箇所を特定する処理ステップS4、特定した箇所の表示、対応メッセージの表示を行う処理ステップS5である。
以下、各処理ステップの省内実施内容について説明する。始めに、対象物と検索エリアを選択する処理ステップS1を説明する。図8に処理ステップS1のフロー図を示す。
この処理ステップS1は、参照する対象物を特定する処理ステップS110、検索エリアを特定する処理ステップS120で構成され、ユーザが3D−CADで参照する対象物を特定し、さらに検索エリアを特定する処理ステップである。
具体的な最初の処理ステップS110において、ユーザは参照する対象物を特定する。これは、ユーザがプラント保守支援装置5を起動し、3D−CAD若しくは保全情報記憶部DB2を操作して部品を選択することで実行される。ユーザが図1のキーボードKbやマウスMによって部品を選択すると、ユーザの選択情報がインタフェース部I/Fを介して入力処理部Iの参照対象物特定処理部I1で処理され、選択された部品が記憶装置DBに記憶される。
最初の処理ステップS110のときのディスプレイDP画面90の事例を図10に示している。この状態では2つの3D−CAD表示部91A、91Bで画面構成する。このうち3D−CAD表示部91Aには3D−CADで部品を選択した例を示している。3D−CAD表示部91A内の91eにはユーザが選択した対象物として、機器101から配管201、202、レデューサDB1、配管203、弁601、配管204、205が順次接続された構成物を表示している。
この構成例は図3と同じものであり、以後これに類似の対象物として91eの全体構成のうち、レデューサDB1、配管203、弁601、配管204からなる部分に類似するものを探索するものとする。なお91dのボタン操作により、参照する対象物を選択することができる。
先に説明した図4の3D−CAD記憶部DB1と図5の保全情報記憶部DB2の記憶内容は、処理ステップS110処理後に形成された記憶状態を示しており、参照フラグ10G、20Gにフラグ1をマークした状態で記憶されている。本例では、ユーザが3D−CADでレデューサDB1、配管203、弁601、配管204を選択したので、3D−CAD記憶部DB1と保全情報記憶部DB2の該当部分の参照フラグに1が入力されている状態となっている。
本例では、ユーザはレデューサ、配管、弁、配管と連続した箇所を1グループとして捉え、これに類似した形状でかつ保全情報も類似した箇所の検索を目的としている。なお本例では複数の部品選択をしているが、部品選択は単数であっても構わない。
処理ステップS120において次に、ユーザは検索エリアを選択する。これは、3D−CADにて検索エリアを選択することになる。ユーザがキーボードKbやマウスMによって検索エリアを選択すると、ユーザの選択情報がインタフェース部I/Fを介して入力処理部Iのエリア特定処理部I2で処理され、選択されたエリアが記憶装置DBに記憶される。
図10の、もう一方の画面である3D−CAD表示部91Bに3D−CADで検索エリアを選択した例を示す。ここでは参照する対象物91f、建屋構成91gを表示し、ボタン画面91hで検索エリアを特定する。
建屋構成91gの画面を見ながら、ユーザは建屋AのB1F〜2Fの範囲において、破線で囲んでいる箇所を検索エリアとして選択している。右部の91fには、処理ステップS110にて選択した対象物が表示されている。
図11の3D−CAD記憶部DB1と図12の保全情報記憶部DB2の記憶内容は、処理ステップS120処理後に形成された記憶状態を示しており、エリアフラグ10H、20Hにフラグ1をマークした状態で記憶されている。
今回の事例では、ユーザは建屋AのB1F〜2Fの範囲において、破線で囲んでいる箇所を検索エリアとして選択しているので、3D−CAD記憶部DB1および保全情報記憶部DB2のエリアフラグにフラグ1をマークした状態で記憶される。本例では、ユーザが3D−CADで選択した検索エリアに基づいて3D−CAD記憶部DB1、保全情報記憶部DB2のエリアフラグ10H、20Hの該当フィールドにフラグ1が記憶されている。なお図示の例では、すべての部品が対象となっている。
次に、選択した対象物に類似する箇所を保全情報記憶部DB2で検索する処理ステップS2について詳細に説明する。図8に処理ステップS2のフロー図を示す。この処理ステップS2は、保全情報類似度を算出する処理ステップS210と保全情報類似度を記憶する処理ステップS220で構成される。
最初の処理ステップS210では、保全情報類似度を算出する。保全情報類似度とは、対象物の保全情報と他部品の保全情報の類似した度合いを定量化したものであり、類似度が高いほど高スコアとなるものである。
保全情報記憶部DB2に記憶されている対象物の複数の保全情報をもとにして、他部品の保全情報類似度を算出する。例えば、対象物の材種がステンレスであった場合、同様にステンレスの部品があれば10点の点数付けをおこない、アルミニウム等の他の材種であれば点数付けを行わない。また、対象物の内部流体の種類が海水であったならば、同様に海水が内部流体の部品があれば10点の点数付けを行い、蒸気等の他の内部流体であれば点数付けを行わない。このように、対象部品や対象部品群が持つ多次元の保全情報を元に、類似する部品や部品群を検索するために点数付けを行う。算出は、計算部Cの保全情報類似度算出部C1で算出する。
算出の例を図13に示す。図13は、図5、図12と同じ保全情報記憶部DB2の記憶内容を示している。図5、図12では説明の都合上割愛をしているが、保全情報の欄(20Cから20F)に具体的な保全情報を保持している。図13の事例では、20Cに部品の材料の情報を保持し、20Dに内部流体の種別を保持し、20Fに圧力の情報を保持している。
今回参照する対象物であるID203、204の配管、IDDB1のレデューサ、ID601の弁という部品の参照フラグ20Gの欄に参照フラグ1が付与されている。これらに共通する保全情報は、20Cの部品材料がAであり、20Dの内部流体種別が海水であり、20Fの圧力の情報が10(MPa)である。
保全情報類似度の欄20Iには、この3つの保全情報のうち1個が該当していれば10、2個が該当していれば20、3個が該当していれば30のポイントを付与している。例えば、ID201の配管は、ID203、204の配管と比較すると、保全情報1(材種)、保全情報2(内部流体)、保全情報n(圧力)のいずれの情報も同一ではないため、保全情報類似度は0である。
これに対し、ID202の配管は、保全情報1(材種)、保全情報2(内部流体)は異なるが保全情報n(圧力)は同じであるため、保全情報類似度は10となる。
同様に、ID251、252の配管はID203、204の配管と比較すると保全情報1(材種)が同じであり、保全情報類似度は10となる。また、ID253、254の配管は、ID203、204の配管と比較すると保全情報1(材種)、保全情報2(内部流体)、保全情報n(圧力)が同一となり、保全情報類似度は30となる。
又、ID402のレデューサは、IDDB1のレデューサと比較して保全情報類似度は20となり、ID451のレデューサの保全情報類似度は30となり、ID452のレデューサの保全情報類似度は20となる。
このようにして、本例では配管やレデューサや弁といった種類ごとに比較を行い、保全情報類似度を算出している。算出した結果を図10に記載しているが、この結果によればID253、254の配管、ID451のレデューサ、ID651の弁の保全情報類似度が高得点として表示されている。
なお、保全情報類似度の算出方法については、本例の限りではなく、部品型式、使用期間、製造メーカ、製造工場、検査者、検査回数、などの他の保全情報を利用した点数付けでも良い。また、本例では保全情報類似度を10点ずつ加算する方式で算出しているが、重み付けをして加算する方法であったり、乗算する方式であったりしても構わない。
処理ステップS220では、このように算出した類似度を記憶装置DBの保全情報記憶部DB2に記録する。最終的に記憶された例が図13に示されている。
次に、選択した対象物に類似する箇所を3D−CADで検索する処理ステップS3について詳細に説明する。図8に処理ステップS3のフロー図を示している。この処理ステップS3は、部品構成類似度を算出する処理ステップS310と部品構成類似度を記憶する処理ステップS320で構成される。
はじめに、処理ステップS310において部品構成類似度を算出する。部品構成類似度とは、複数の部品の組み合わせで構成される対象物と、他の構造物の類似度を定量化したものであり、類似度が高いほど高スコアとなるものである。本例においては、複数部品の組み合わせの順序を対象とし、他のエリアにおいて同等の部品組み合わせの構造物があるか、部品類似度を算出することで検索する。
図3に示したように、本実施例では対象物が、レデューサDB1−配管203−弁601−配管204、という接続の組み合わせであるが、これと同等の接続組み合わせがある箇所は部品構成類似度に100点を加算する。算出は図2の計算部Cの部品構成類似度算出部C2で行う。3D−CAD記憶部の部品名称10Bおよび接続情報10Fの列を読み出し、レデューサ−配管−弁−配管、という順序の箇所を検索する。


図14に検索結果の3D−CAD記憶部DB1の記憶内容の例を示すように、ここでは、ID451の配管に続き、ID253のレデューサ−からID651の弁を経由してID254の配管に連続する箇所が、レデューサ−配管−弁−配管という順序の箇所として抽出された。この一連の構成は、IDDB1、ID203、ID601、ID204と同等の組み合わせとなるため、3D−CAD記憶部DB1の部品構成類似度の欄10Iに部品構成類似度ポイントとして100点が算出される。
なお、部品構成類似度の算出方法については、本例の限りではなく、寸法、Z軸方向の配管長さ、溶接点の位置、口径、曲げ角、といった3D−CADが有する他の数値をパラメータとして類似度を算出する方法でも良い。また、複数の3次元座標から寸法を算出し、それを元にした類似度をポイント化するといった、3D−CADが有する複数の数値から算出されたパラメータによって部品構成類似度を算出する方法でも良い。
処理ステップS320では、このように算出した類似度が記憶装置DBの3D−CAD記憶部DB1に記録される。記憶された例を図14に示している。
次に、保全情報記憶部DB2で検索した結果と、3D−CADで検索した結果の双方が該当する箇所を特定する処理ステップS4を説明する。図9に処理ステップS4のフロー図を示す。この処理ステップS4は、総合判定ポイントを算出する処理ステップS410と総合判定ポイントを記録する420で構成される。
まず処理ステップS410では始めに、総合判定ポイントを算出する。算出は計算部Cの総合判定ポイント算出部C3で行う。算出は、処理ステップS220で記憶した保全情報類似度(20I)と、処理ステップS320で記憶した部品構成類似度(10I)を読み出して加算することで行う。
図15および図16に保全情報類似度(20I)と部品構成類似度(10I)の加算事例を示す。例えば図15の保全情報記憶部DB2と図16の3D−CAD記憶部DB1において、ID251の配管は保全情報類似度(20I)が10点、部品構成類似度(10I)が0点であるため、総合判定ポイント(10J、20J)が10点である。
また、ID451のレデューサは保全情報類似度(20I)が30点、部品構成類似度(10I)がI点であるため、総合判定ポイント(10J、20J)が130点である。他の部品についても同様に、総合判定ポイント(10J、20J)が付与される。この記録は保全情報記憶部DB2と3D−CAD記憶部DB1の双方に残される。
なお、本例では総合判定ポイントを保全情報類似度(20I)と部品構成類似度(10I)の加算で算出しているが、それぞれに特定の係数を乗じた数値を加算して算出する、といった方法でも良く、本例の限りではない。
処理ステップS420では、このように算出した総合判定ポイントを記憶装置DBの3D−CAD記憶部DB1と保全情報記憶部DB2に記憶する。3D−CAD記憶部DB1に記憶された例を図16、保全情報記憶部DB2に記憶された例を図15に示す。
最後に、処理ステップS5について説明する。ここでは、特定した箇所の表示と対応メッセージの表示を行う。図9に処理ステップS5のフロー図を示す。この処理ステップS5は、検索した箇所を表示する処理ステップS510、対応メッセージを表示する処理ステップS520で構成される。
処理ステップS510では、処理ステップS420で記憶した総合判定ポイントに応じて類似箇所を表示する。そのため図16に示す3D−CAD記憶部DB1にて総合判定ポイントが記憶されたフィールド(10J)を読み出し、高得点の箇所を3D−CAD上に表示する。
図17は、図1で説明したと同じ構成の画面90を示している。この3D−CAD表示部91の画面領域91aに参照する対象物を表示し、画面領域91bに探索した対象物の3D−CAD上の該当箇所を星印で表示している。
また、保全情報記憶部DB2にて総合判定ポイントが記憶されたフィールドを読み出し、高得点の箇所を保全DB表示部93に表示する。
図17の保全DB表示部93では、検索した箇所をソートし、上部に集約して表示している。これらの表示は、図2の出力処理部O内の類似箇所表示部O1にて実施され、ディスプレイDPに表示されている。ここでは、類似度から判定した部品組み合わせとしてID253、254の配管、ID451のレデューサ、ID651の弁が表示されている。図示はしていないが、より特典の低い組み合わせはこの欄の下に表示される。
処理ステップS520では、次に、処理ステップS420で記憶した総合判定ポイントに応じてメッセージテンプレート記憶部DB3のメッセージを読み出す。図18にメッセージテンプレート記憶部DB3の記憶例を示す。総合判定ポイントに応じたメッセージが記憶されている。図2のメッセージ算出部C4にてメッセージを選択し、図2の出力処理部O内のメッセージ表示部O2を介してディスプレイ1の領域92に表示される。メッセージ表示結果を図18中段の領域92に示す。
なお具体的なメッセージ内容は、図6のメッセージテンプレート記憶部DB3の記憶内容に示すように、総合判定ポイントに応じたメッセージ内容とされている。例えば高ポイントであるほど、強い調子での喚起事項が記載されている。例えば150ポイントであれば、「不具合●と類似した系統スペックかつ類似した部品構成の箇所です。用注意ください(注意度S)」とされているが、90ポイントであれば、文言は同じであるが注意度はCとされている。
このように、検索結果を元にして、3D−CAD表示部91、メッセージ表示部92、保全DB表示部93、に示すことで、ユーザは注意すべき箇所の特定、対応方法について知ることが可能となる。
本実施例は、発電プラントや化学プラントといったプラントの保守を行うための例として記したが、保全情報記憶部DBと3D−CADを組み合わせた保守活動であれば他への応用も可能であり、例えばビルの建設と保守を対象とした建築分野でも利用可能である。また、自動車や電車といった輸送用機器、NC加工機械や半導体エッチング装置といった産業用機器を対象とした分野でも利用可能である。
DP:ディスプレイ
Kb:キーボード
M:マウス
I/F:インタフェース部
I:入力処理部
I1:参照対象物特定処理部
I2:エリア特定処理部
O:出力処理部
O1:類似箇所表示部
O2:メッセージ表示部
C:計算部
C1:保全情報類似度算出部
C2:部品構成類似度算出部
C3:総合判定ポイント算出部
C4:メッセージ算出部
DB:記憶装置
DB1:3D−CAD記憶部
DB2:保全情報記憶部
DB3:403メッセージテンプレート記憶部
5:プラント保守支援装置

Claims (5)

  1. プラントを構成する部品の3D−CAD情報を記憶している3D−CAD記憶部と、プラントを構成する部品の保全情報を記憶している保全情報記憶部と表示部を備え、
    参照対象物を構成する部品の接続関係と類似の接続関係を有する対象物を前記3D−CAD記憶部の記憶内容から抽出して部品構成類似度を定め、参照対象物を構成する部品の保全情報と類似の保全情報を有する対象物を前記保全情報記憶部の記憶内容から抽出して保全情報類似度を定め、前記部品構成類似度と前記保全情報類似度から総合判定ポイントを求め、総合判定ポイントに応じて選定された対象物の情報を前記表示部に表示することを特徴とするプラント保守支援装置。
  2. 請求項1に記載のプラント保守支援装置であって、
    前記類似の接続関係を有する対象物を前記3D−CAD記憶部の記憶内容から抽出する際に、探索の対象とする前記プラントのエリアを予め設定しておくことを特徴とするプラント保守支援装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプラント保守支援装置であって、
    前記表示部には、選定された対象物の位置の情報と、保全の情報が表示されていることを特徴とするプラント保守支援装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプラント保守支援装置であって、
    前記表示部には、選定された対象物の要保全箇所や不具合発生可能性の高い箇所についての対応メッセージを表示することを特徴とするプラント保守支援装置。
  5. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプラント保守支援装置が実行する、要保全箇所や不具合発生可能性の高い箇所を推定する方法であって、
    対象物と検索エリアを選択する処理ステップ、選択した対象物に類似する箇所を保全情報記憶部で検索する処理ステップ、選択した対象物に類似する箇所を3D−CADで検索する処理ステップ、保全情報記憶部での検索した結果と3D−CADで検索した結果の双方が該当する箇所を特定する処理ステップ、特定した箇所の表示と対応メッセージの表示を行う処理ステップの各処理ステップを有することを特徴とする推定方法
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