以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。本開示は、一例として「1.第1の実施形態の詳細な説明」から「4.第4の実施形態の詳細な説明」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.第1の実施形態の詳細な説明
1−1.第1の実施形態
1−2.第1の実施形態の第1の変形例
1−3.第1の実施形態の第2の変形例
2.第2の実施形態の詳細な説明
2−1.画像処理システムの基本構成
2−2.第2の実施形態の概要
2−3.第2の実施形態による構成
2−4.第2の実施形態による動作
2−5.第2の実施形態による効果
3.第3の実施形態の詳細な説明
3−1.通信システムの基本構成
3−2.第3の実施形態の概要
3−3.第3の実施形態による構成
3−4.第3の実施形態による動作
3−5.第3の実施形態による効果
4.第4の実施形態の詳細な説明
4−1.通信システムの基本構成
4−2.第4の実施形態の概要
4−3.第4の実施形態による構成
4−4.第4の実施形態による動作
4−5.第4の実施形態による効果
なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて通信端末310a、通信端末310b、および通信端末310cのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、通信端末310a、通信端末310b、および通信端末310cを特に区別する必要が無い場合には、単に通信端末310と称する。
<1.第1の実施形態の詳細な説明>
[1−1.第1の実施形態]
最初に、第1の実施形態が解決しようとする課題について説明する。従来、例えばパーティ会場などの多数の人が集まる場において、BGM(Background Music)を再生する方法として、(A)パーティの主催者やDJ(Disc Jockey)など一部の参加者だけが音楽を選んで再生する技術や、(B)有線放送やサブスクプションサービスなどを用いて、自動的に音楽を再生し続ける技術が開発されている。しかし、上記の(A)および(B)の技術に関しては、下記の欠点がある。例えば、参加者全員がその場で音楽を選ぶことができず、参加者全員が任意のタイミングで音楽を再生または切り替えることもできず、また参加者全員が、例えばパーティ会場などで再生された音楽をパーティの閉会後に検索したり、視聴および購入することができない。
また、特開2012−133735号公報および特開2012−064151号公報に記載された技術では、複数の通信端末の利用者による共同活動を十分支援することができないという事情がある。例えば、パーティ会場などの多数の人が集まる場において、コンテンツの再生を全員で楽しみたい場合には、再生させるコンテンツを任意の参加者がその場で選択できることが望まれるが、上記の技術では実現することができない。また、再生させるコンテンツを任意の参加者が任意のタイミングで容易に切り替えることもできない。
そこで、上記事情を一着眼点にして第1の実施形態による第1の通信端末110を創作するに至った。第1の実施形態による第1の通信端末110は、複数の通信端末の利用者による共同活動を支援することができる。
このような第1の実施形態による第1の通信端末110(通信端末)は、
A.第2の通信端末120(他の通信端末)から、前記第2の通信端末120に記憶されたコンテンツに対応づけられたメタ情報を取得する通信部1100(取得部)と、
B.前記第2の通信端末120との間で共有され、前記第2の通信端末120から取得された前記メタ情報に対応するコンテンツを再生させるための再生リストを管理する再生リスト管理部1102と、
を備える。
また、第1の実施形態による第2の通信端末120は、
C.1以上のコンテンツを記憶する記憶部1202と、
D.前記記憶部1202に記憶されたコンテンツに対応づけられたメタ情報を第1の通信端末110(他の通信端末)へ送信する通信部1200(送信部)と、
E.前記第1の通信端末110との間で共有され、前記メタ情報に対応するコンテンツを再生させるための再生リストを前記第1の通信端末110から受信する通信部1200(受信部)と、
F.前記再生リストに基づいた再生リスト画面を表示する表示部1204と、
を備える。
(1−1−1.通信システムの基本構成)
以下では、まず、このような第1の実施形態による通信システムの基本構成について図1を参照して説明する。図1に示したように、第1の実施形態による通信システムは、第1の通信端末110、通信網112、第2の通信端末120、および再生装置130を含む。
‐第1の通信端末110‐
第1の通信端末110は、後述する通信網112に接続可能な通信端末である。第1の通信端末110は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機などであってもよい。
この第1の通信端末110は、例えば図2に示すようなハードウェア構成を有する。図2に示したように、第1の通信端末110は、CPU(Central Processing Unit)1150、ROM(Read Only Memory)1152、RAM(Random Access Memory)1154、内部バス1156、インターフェース1158、入力装置1160、出力装置1162、ストレージ装置1164、撮影装置1166、および通信装置1168を備える。
CPU1150は、例えば、後述する第1の通信端末110の再生リスト管理部1102、および再生制御部1110の一例として構成される。このCPU1150は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って第1の通信端末110内の動作全般を制御する。このCPU1150は、マイクロプロセッサであってもよい。
ROM1152は、CPU1150が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。また、RAM1154は、CPU1150の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。CPU1150、ROM1152、およびRAM1154は、CPUバスなどから構成される内部バス1156により相互に接続されている。
インターフェース1158は、入力装置1160、出力装置1162、ストレージ装置1164、撮影装置1166、および通信装置1168を、内部バス1156と接続する。例えば入力装置1160は、このインターフェース1158および内部バス1156を介して、CPU1150などとの間でデータをやり取りする。
入力装置1160は、例えばタッチパネル、ボタン、マイクロフォン、およびスイッチなどユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU1150に出力する入力制御回路などから構成されている。第1の通信端末110のユーザは、入力装置1160を操作することにより、第1の通信端末110に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
出力装置1162は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置およびランプなどの表示装置を含む。さらに、出力装置1162は、スピーカーおよびヘッドホンなどの音声出力装置を含む。例えば、表示装置は、撮像された画像や生成された画像などを表示する。一方、音声出力装置は、音声データ等を音声に変換して出力する。
ストレージ装置1164は、例えば、後述する第1の通信端末110の記憶部1104の一例として構成されるデータ格納用の装置である。ストレージ装置1164は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含んでもよい。このストレージ装置1164は、CPU1150が実行するプログラムや各種データを格納する。
撮影装置1166は、例えば、後述する第1の通信端末110の撮影部1116の一例として構成される。撮影装置1166は、例えば、レンズ、およびCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を含む。この撮影装置1166は、レンズを通して外部の映像を撮像素子に結像させ、静止画像又は動画像を撮影する機能を有する。
通信装置1168は、例えば後述する通信網112に接続するための通信デバイス等で構成された通信インターフェースである。この通信装置1168は、例えば後述する第1の通信端末110の通信部1100の一例として構成される。また、通信装置1168は、無線LAN対応通信装置、またはLTE(Long Term Evolution)対応通信装置であってもよい。
なお、第1の通信端末110のハードウェア構成は上述した構成に限定されない。例えば、図2には図示していないが、第1の通信端末110は、GPS(Global Positioning System)受信機能、時計機能、加速度センサ、ジャイロスコープ、気圧センサ、地磁気センサなどを有してもよい。
‐通信網112‐
通信網112は、通信網112に接続されている装置から送信される情報の無線、または有線の伝送路である。例えば、通信網112は、インターネット、電話回線網、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、通信網112は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
‐第2の通信端末120‐
第2の通信端末120は、通信網112に接続可能な通信端末である。第2の通信端末120は、第1の通信端末110と同様に、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、PDA、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機などであってもよい。また、第2の通信端末120は、上述した第1の通信端末110と同様のハードウェア構成を有してもよい。
‐再生装置130‐
再生装置130は、例えばDLNA(Digital Living Network Alliance)などに対応し、音楽や映像などのコンテンツを再生する装置である。この再生装置130は、例えばスピーカーなどの音声出力装置を含む。また、再生装置130は、例えば液晶ディスプレイ(LCD)装置やOLED装置などの表示装置を含んでもよい。
(1−1−2.第1の実施形態の概要)
以上、第1の実施形態による通信システムの基本構成について説明した。続いて、上述した通信システムから構成される第1の実施形態の概要について、図3を参照して説明する。
ここでは一例として、パーティ会場などの施設において、第1の通信端末110を所持する利用者と、第2の通信端末120を所持する複数の利用者とが集合し、再生装置130により再生されるコンテンツを全員で鑑賞する状況に、第1の実施形態が適用される例について説明する。
図3に示したように、第1の通信端末110と第2の通信端末120とは、同じ再生リスト画面150を共有して表示することが可能な状況を前提とする。また、この再生リスト画面150の基となる再生リストは、第1の通信端末110により管理され、かつ、第1の通信端末110と第2の通信端末120との間で共有される。
第1の通信端末110の利用者または第2の通信端末120の利用者は、この再生リスト画面150において、自端末に記憶されているコンテンツをそれぞれ任意のタイミングで再生コンテンツとして投稿することができる。例えば第2の通信端末120の利用者が自端末に記憶されているコンテンツを再生リスト画面に追加すると、第1の通信端末110は、第2の通信端末120から、当該コンテンツに対応づけられた、コンテンツ名やアーティスト名などのメタ情報を取得する。そして、第1の通信端末110は、当該メタ情報を再生リストに追加し、当該再生リストを更新する。
また、再生リスト画面に投稿されたコンテンツは、再生リストに登録されている順番に沿って、当該コンテンツが記憶されている通信端末から再生装置130へ、例えばストリーミング形式により送信されることにより、再生される(S11、S12)。
上述したように、第1の実施形態によれば、第1の通信端末110は、第2の通信端末120から、第2の通信端末120に記憶されたコンテンツに対応づけられたメタ情報を取得する。そして、第1の通信端末110は、第2の通信端末120との間で共有され、第2の通信端末120から取得されたメタ情報に対応するコンテンツを再生させるための再生リストを管理する。このため、第1の通信端末110は、第2の通信端末120からの指示を受けて当該再生リストを更新することにより、再生させるコンテンツの種類および再生タイミングを適宜制御することができる。従って、第1の通信端末110は、第1の通信端末110および(1以上の)第2の通信端末120による共同活動を支援することができる。
(1−1−3.第1の実施形態による構成)
(1−1−3−1.第1の通信端末110)
以上、第1の実施形態の概要について説明した。続いて、第1の実施形態による構成について詳細に説明する。
図4は、第1の実施形態による第1の通信端末110の構成を示した機能ブロック図である。図4に示したように、第1の実施形態による第1の通信端末110は、通信部1100(取得部)、再生リスト管理部1102、記憶部1104、記憶情報操作部1106(取得部)、再生リスト送信部1108、再生制御部1110、表示部1112、入力部1114(取得部)、および撮影部1116を有する。
通信部1100は、通信網112を介して第2の通信端末120または再生装置130との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部1100は、第2の通信端末120から、第2の通信端末120に記憶されたコンテンツに対応づけられたメタ情報を受信する。また、通信部1100は、再生中のコンテンツから再生リストに記録されたメタ情報のうちのいずれかに対応するコンテンツへ再生を変更させるための再生変更要求を、第2の通信端末120から受信する。また、通信部1100は、後述する再生制御部1110の制御により、記憶部1104に記憶されているコンテンツを、例えばストリーミング形式により再生装置130に送信する。なお、上記のコンテンツは、例えば音楽や映像である。また、音楽は、人間による演奏曲や歌唱曲に限られず、例えば拍手音などのサウントエフェクトであってもよい。
再生リスト管理部1102は、第2の通信端末120との間で共有され、第2の通信端末120から取得されたメタ情報に対応するコンテンツを再生させるための再生リストを管理する。
例えば、再生リスト管理部1102は、通信部1100または記憶情報操作部1106により取得されたメタ情報と、当該メタ情報の取得元である、第2の通信端末120または自端末に対応する利用者の識別情報と、を対応づけて再生リストに記録する。また、再生リスト管理部1102は、取得されたメタ情報と、当該メタ情報に対応するコンテンツを再生させる再生順と、を対応づけて再生リストにさらに記録する。また、再生リスト管理部1102は、メタ情報が取得された場合には、当該メタ情報に対応するコンテンツを再生させる再生順が再生リストに記録された再生順の最後になるように、メタ情報を再生リストに記録する。なお、上述した再生リスト管理部1102の機能の詳細については後に説明する。
ここで、図6を参照して、再生リストの構成の一例(再生リスト140)について説明する。図6に示したように、例えば、再生リスト140では、メタ情報(コンテンツ名)列1400と、メタ情報(アーティスト名)列1402と、アカウント列1404と、再生順列1406とが対応づけて記録される。ここで、アカウント列1404には、当該コンテンツを再生リストに投稿した利用者、つまりメタ情報を第1の通信端末110へ送信した第2の通信端末の利用者のアカウントが記録される。また、再生順列1406には、当該コンテンツを再生させる再生順が記録される。例えば、図6の2行目に示したデータは、コンテンツ名が「楽曲1」であり、アーティスト名が「アーティストA」であり、当該コンテンツを投稿したアカウント名が「Akko」であり、当該コンテンツの再生順が「1番目」であることを示している。
記憶部1104は、例えば再生リスト管理部1102により記録された再生リストや、利用者によりダウンロードされたコンテンツやソフトウェアなどを記憶する。
記憶情報操作部1106は、再生リスト管理部1102の指示により、記憶部1104からのデータの取得、または記憶部1104に対するデータの記録を行う。例えば、記憶情報操作部1106は、記憶部1104に記憶されたコンテンツに対応づけられたメタ情報を記憶部1104から取得する。また、記憶情報操作部1106は、再生リスト管理部1102により記録された再生リストを記憶部1104に記憶させる。
再生リスト送信部1108は、第2の通信端末120に対して、再生リストを送信する。また、再生リスト送信部1108は、再生リスト管理部1102により再生リストが更新された場合には、更新された再生リストを第2の通信端末120に送信する。なお、再生リスト送信部1108は、通信部1100に組み込まれて、上記の機能を実現してもよい。
再生制御部1110は、再生リストに記録された再生順に従って、再生リストに記録されたメタ情報に対応するコンテンツの再生指示を、当該コンテンツを記憶している第2の通信端末120へ、通信部1100を介して送信する。また、再生制御部1110は、通信部1100または入力部1114により再生変更要求が取得された場合には、再生中のコンテンツから当該再生変更要求により指定されるコンテンツに再生を変更させるように、当該指定のコンテンツを記憶している通信端末に指示する。
表示部1112は、例えば再生リスト画面などの各種表示画面を表示する。
ここで、図7を参照して、再生リスト画面の構成の一例(再生リスト画面150)について説明する。図7に示したように、再生リスト画面150は、例えば、再生リストに記録されたコンテンツのサムネイル1500、当該コンテンツのメタ情報表示欄1502、当該コンテンツの投稿者のアカウント欄1504、再生中のコンテンツの指示表示1506、および表示画面の選択ボタン1508を含む。ここで、表示部1112は、サムネイル1500には、第1の通信端末110または第2の通信端末120から取得されるサムネイルを表示してもよいし、当該コンテンツのメタ情報に基づいて所定のWebページから取得されるサムネイルを表示してもよい。また、表示部1112は、メタ情報表示欄1502およびアカウント欄1504にそれぞれ、例えば図6に示した再生リスト140において対応する項目を表示してもよい。また、表示画面の選択ボタン1508は、例えば、写真用画面と音楽用画面のような、再生させるコンテンツごとに設けられた表示画面の表示を切り替えるためのボタンであってもよい。
入力部1114は、利用者による各種操作を受け付ける。例えば、入力部1114は、上述した再生変更要求を受け付ける。
撮影部1116は、外部の映像を、レンズを通して撮像素子に結像させ、静止画像又は動画像を撮影する機能を有する。例えば、撮影部1116は、第1の通信端末110の利用者の顔画像を撮影することができる。
なお、第1の実施形態によれば、第1の通信端末110に内蔵されるCPU1150、ROM1152およびRAM1154などのハードウェアを、上述した第1の通信端末110の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
以上、第1の実施形態による第1の通信端末110の構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、撮影部1116は含まれなくてもよい。また、記憶部1104、記憶情報操作部1106、表示部1112、入力部1114、および撮影部1116のうちいずれか一つ以上は、他の装置に備えられてもよい。
(1−1−3−2.第2の通信端末120)
また、図5に示したように、第1の実施形態による第2の通信端末120は、通信部1200(送信部、受信部)、記憶部1202、表示部1204、入力部1206、および撮影部1208を有する。
通信部1200は、通信網112を介して第1の通信端末110または再生装置130との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部1200は、後述する記憶部1202に記憶されたコンテンツに対応づけられたメタ情報を第1の通信端末へ送信したり、再生リストを第1の通信端末110から受信したりする。
記憶部1202は、例えば第1の通信端末110から受信される再生リストや、利用者によりダウンロードされたコンテンツやソフトウェアなどを記憶する。
表示部1204は、例えば再生リスト画面などの各種表示画面を表示する。
入力部1206は、利用者による各種操作を受け付ける。例えば、入力部1206は、上述した再生変更要求を受け付ける。
撮影部1208は、第1の通信端末110における撮影部1116と同様の機能を有する。
(1−1−4.第1の実施形態による動作)
(1−1−4−1.アプリ起動からコンテンツの再生までの動作)
以上、第1の実施形態による構成について説明した。続いて、第1の実施形態による動作について説明する。最初に、第1の実施形態によるアプリ起動からコンテンツの再生までの動作について説明する。図8は、第1の実施形態によるアプリ起動からコンテンツの再生までの動作を示す第1のシーケンス図である。
図8に示したように、まず、第1の通信端末110の利用者は、第1の実施形態による通信システムを利用するためのアプリケーションを所定のURL(Uniform Resource Locator)からダウンロードする。そして、記憶部1104は当該アプリケーションを記憶する(S101)。続いて、入力部1114に対する利用者の操作により、当該アプリケーションが起動する(S103)。
同様に、第2の通信端末120の利用者は、当該アプリケーションを所定のURLからダウンロードする。そして、記憶部1202は当該アプリケーションを記憶する(S102)。続いて、入力部1206に対する利用者の操作により、当該アプリケーションが起動する(S104)。
その後、入力部1114を介して利用者が当該アプリケーションを操作することにより、第1の通信端末110は、当該通信システム上でコンテンツを再生させるための或るイベントを開始する(S105)。
なお、上記の説明では、第1の通信端末110は、所定のURLからダウンロードされるアプリケーションによりイベントを開始する例について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。例えば、第1の通信端末110は、当該通信システムにおける所定のWebサーバにアクセスし、当該Webサーバにより提供されるWebページ上でイベントを開始してもよい。
続いて、再生リスト管理部1102は、当該イベントに対応する再生リストを生成する(S106)。
続いて、第1の通信端末110は、当該イベントを利用するための、例えばURLを含むQRコード(登録商標)を生成する(S107)。
続いて、表示部1112は、生成されたQRコード(登録商標)を表示する。そして、入力部1206に対する利用者の操作により、第2の通信端末120の撮影部1208は、第1の通信端末110に表示された当該QRコード(登録商標)を読み取る(S108)。
続いて、入力部1206に対する利用者の操作により、通信部1200は、当該QRコード(登録商標)に含まれるURLへアクセスし、イベント参加の通知を第1の通信端末110へ送信する(S109)。
第1の通信端末110が当該イベント参加の通知を受信すると、再生リスト送信部1108は、S106で生成された再生リストを、通信部1100を介して第2の通信端末120へ送信する(S110)。
続いて、入力部1114に対する利用者の操作により、撮影部1116は第1の通信端末110の利用者の顔画像を撮影する(S111)。同様に、入力部1206に対する利用者の操作により、撮影部1208は第2の通信端末120の利用者の顔画像を撮影する(S112)。なお、S111およびS112で撮影された顔画像は、例えば再生リスト画面において当該利用者を表示するために使用される。また、S111またはS112の動作は省略されてもよい。
同様に、入力部1206に対する利用者の操作により、撮影部1208は第2の通信端末120の利用者の顔画像を撮影する(S112)。なお、S112の動作は省略されてもよい。
‐第2の通信端末120に記憶されているメタ情報を再生リストに更新する動作‐
図9は、S112より後の動作を説明するための第1のシーケンス図である。この図9は、第1の通信端末110が、第2の通信端末120に記憶されているコンテンツのメタ情報を第2の通信端末120から受信し、再生リストに記録する動作を示している。なお、説明の便宜上、以下では、第2の通信端末120が複数存在する場合であっても、複数の第2の通信端末120のうちの任意の一台に注目して説明を行う。
図9に示したように、S112の後で、第1の通信端末110の表示部1112は、当該アプリケーションにより、再生リストに基づいた再生リスト画面を表示する(S113)。同様に、第2の通信端末120の表示部1204は、当該アプリケーションにより、再生リストに基づいた再生リスト画面を表示する(S114)。
続いて、第2の通信端末120の利用者は、記憶部1202に記憶されているコンテンツの中から再生装置130に再生させることを希望するコンテンツを、入力部1206に対する操作により選択する(S115)。
続いて、通信部1200は、選択されたコンテンツに対応するメタ情報と、第2の通信端末120の利用者のアカウントと、を第1の通信端末110へ送信する(S116)。
続いて、第1の通信端末110の再生リスト管理部1102は、第2の通信端末120から受信された、メタ情報と、アカウントと、を対応づけて再生リストに記録する。また、再生リスト管理部1102は、当該メタ情報と、当該メタ情報に対応するコンテンツを再生させる再生順と、を対応づけて再生リストにさらに記録してもよい。また、再生リスト管理部1102は、当該メタ情報に対応するコンテンツを再生させる再生順が再生リストに記録された再生順の最後になるように、当該メタ情報を再生リストに記録してもよい。次に、記憶情報操作部1106は、更新された再生リストを記憶部1104に記憶させる(S117)。
続いて、再生リスト送信部1108は、更新された再生リストを、通信部1100を介して全ての第2の通信端末120へ送信する(S118)。なお、S115〜S118の動作は複数回繰り返されてもよい。
続いて、再生制御部1110は、再生リストに記録された再生順に従って、再生リストに記録されたメタ情報に対応するコンテンツの再生指示を、各コンテンツを記憶している第2の通信端末120に、通信部1100を介して送信する(S119)。
第2の通信端末120が当該再生指示を受信すると、第2の通信端末120の通信部1200は、記憶部1202に記憶されている当該コンテンツを、例えばストリーミング形式により再生装置130へ送信する。そして、再生装置130は、受信されたコンテンツを再生する(S120)。
‐第1の通信端末110に記憶されているメタ情報を再生リストに更新する動作‐
図10は、S112より後の動作を説明するための第2のシーケンス図である。この図10では、第1の通信端末110が、第1の通信端末110に記憶されているコンテンツのメタ情報を再生リストに記録する動作を示している。
図10に示したように、S112の直後では、図9におけるS113〜S114と同様に、第1の通信端末110および第2の通信端末120は、当該アプリケーションにより、再生リスト画面を表示する(S113、S114)。
続いて、第1の通信端末110の利用者は、記憶部1104に記憶されているコンテンツの中から再生装置130に再生させることを希望するコンテンツを、入力部1114に対する操作により選択する(S121)。
続いて、再生リスト管理部1102は、選択されたコンテンツに対応するメタ情報と、第1の通信端末110の利用者のアカウントと、を対応づけて再生リストに記録する。また、再生リスト管理部1102は、当該メタ情報と、当該メタ情報に対応するコンテンツを再生させる再生順と、を対応づけて再生リストにさらに記録してもよい。また、再生リスト管理部1102は、当該メタ情報に対応するコンテンツを再生させる再生順が再生リストに記録された再生順の最後になるように、当該メタ情報を再生リストに記録してもよい。続いて、記憶情報操作部1106は、更新された再生リストを記憶部1104に記憶させる(S122)。
続いて、再生リスト送信部1108は、更新された再生リストを、通信部1100を介して全ての第2の通信端末120へ送信する(S123)。なお、S121〜S123の動作は複数回繰り返されてもよい。
続いて、再生制御部1110は、再生リストに記録された再生順に従って、再生リストに記録されたメタ情報に対応する、記憶部1104に記憶されているコンテンツを、例えばストリーミング形式により通信部1100を介して再生装置130へ送信する。そして、再生装置130は、受信されたコンテンツを再生する(S124)。
以上、図9および図10を参照してS112より後の動作について説明したが、上述した動作に限定されない。例えば、図9におけるS115〜S117の動作と、図10におけるS121〜S123の動作とは、組み合わされてもよいし、並列に処理されてもよい。
(1−1−4−2.再生コンテンツの切り替えの動作)
‐第2の通信端末120aからの要求により再生コンテンツを切り替える動作‐
次に、第1の実施形態による再生コンテンツの切り替えの動作について説明する。図11は、第1の実施形態による再生コンテンツの切り替えの動作を示す第1のシーケンス図である。
なお、この図11では、第2の通信端末120aが、第2の通信端末120aに記憶されているコンテンツから、第2の通信端末120bに記憶されているコンテンツへ再生を変更させる動作を示している。また、図11では、再生装置130は、第2の通信端末120aから、例えばストリーミング形式により送信されるコンテンツを再生途中である状況(S131)を前提とする。
図11に示したように、再生装置130による或るコンテンツの再生中において、第2の通信端末120aの利用者は、再生リスト画面に表示されている、再生中以外のコンテンツの中から再生装置130に再生させることを希望するコンテンツを、入力部1206に対する操作により選択する(S132)。なお、ここでは説明の便宜上、S132において選択されたコンテンツは、第2の通信端末120bに記憶されていることとする。
続いて、通信部1200は、S132において選択されたコンテンツのメタ情報と、当該コンテンツへ再生を変更させるための再生変更要求と、を第1の通信端末110へ送信する(S133)。
続いて、再生リスト管理部1102は、第2の通信端末120aから受信された再生変更要求に基づいて、受信されたメタ情報に対応するコンテンツを再生させる再生順が最初になるように再生リストを更新する。なお、再生リスト管理部1102は、現在再生されているコンテンツの再生順については、例えば最後にするか、2番目にするなど所定の規則に沿って変更する。続いて、記憶情報操作部1106は、更新された再生リストを記憶部1104に記憶させる(S134)。
続いて、再生リスト送信部1108は、更新された再生リストを通信部1100を介して、例えば第2の通信端末120aおよび第2の通信端末120bなどの、全ての第2の通信端末120へ送信する(S135)。
続いて、再生制御部1110は、現在再生されているコンテンツを記憶している第2の通信端末120(図11では、第2の通信端末120a)に対して、再生装置130に対するコンテンツの送信を停止させるように、通信部1100を介して指示を送る。そして、第2の通信端末120aが当該指示を受信すると、第2の通信端末120aの通信部1200は、再生されているコンテンツの送信を停止する(S136)
続いて、再生制御部1110は、更新された再生リストに基づいて、再生順が1番目に変更されたコンテンツの再生指示を、当該コンテンツを記憶している第2の通信端末120bに、通信部1100を介して送信する(S137)。
第2の通信端末120bが当該再生指示を受信すると、図9におけるS120と同様にして、第2の通信端末120bの通信部1200は、第2の通信端末120bの記憶部1202に記憶されている当該コンテンツを例えばストリーミング形式により再生装置130へ送信する。そして、再生装置130は、受信されたコンテンツを再生する(S138)。
‐第1の通信端末110からの要求により再生コンテンツを切り替える動作‐
図12は、第1の実施形態による再生コンテンツの切り替えの動作を示す第2のシーケンス図である。なお、この図12では、第1の通信端末110が、第2の通信端末120aに記憶されているコンテンツから、第2の通信端末120bに記憶されているコンテンツへ再生を変更させる動作を示している。また、図12では、図11と同様に、再生装置130は、第2の通信端末120aから送信されるコンテンツを再生途中である状況(S131)を前提とする。
図12に示したように、再生装置130による或るコンテンツの再生中において、第1の通信端末110の利用者は、再生リスト画面に表示されている、再生中以外のコンテンツの中から再生装置130に再生させることを希望するコンテンツを、入力部1114に対する操作により選択する(S142)。なお、ここでは説明の便宜上、S142において選択されたコンテンツは、第2の通信端末120bに記憶されていることとする。
続いて、再生リスト管理部1102は、S142において指定されたコンテンツを再生させる再生順が最初になるように再生リストを更新する。続いて、記憶情報操作部1106は、更新された再生リストを記憶部1104に記憶させる(S143)。
なお、その後の動作(S144〜S147)については、図11に示したS135〜S138と同様である。従って、ここでは説明を省略する。
以上、図11および図12を参照して、再生コンテンツの切り替えの動作について説明したが、上述した動作に限定されない。例えば、図11におけるS132〜S134の動作と、図12におけるS142〜S144の動作とは、並列に処理されてもよい。
(1−1−5.第1の実施形態による効果)
以上説明したように、第1の実施形態によれば、第1の通信端末110は、第2の通信端末120から、第2の通信端末120に記憶されたコンテンツに対応づけられたメタ情報を取得する。そして、第1の通信端末110は、第2の通信端末120との間で共有され、第2の通信端末120から取得されたメタ情報に対応するコンテンツを再生させるための再生リストを管理する。このため、第1の通信端末110は、第2の通信端末120からの要求を受けて当該再生リストを更新することにより、再生させるコンテンツの種類および再生タイミングを適宜制御することができる。従って、第1の通信端末110は、第1の通信端末110および(1以上の)第2の通信端末120による共同活動を支援することができる。
例えば、パーティ会場などにおいて、集合した参加者のうちいずれの参加者であっても、自己が所持する第2の通信端末120に記憶されたコンテンツに対応するメタ情報を、その場で再生リストに追加することにより、当該コンテンツを再生装置130に再生させることができる。また、いずれの参加者であっても、自己が所持する第2の通信端末120により、再生リストの中から、再生の変更を希望するコンテンツを選択することにより、再生装置130に再生させるコンテンツを任意のタイミングで切り替えることができる。このように、参加者全員で再生コンテンツの選択や切り替えを共同で行うことが可能であり、コンテンツの再生を一緒に楽しむことができる。
また、第1の通信端末110は、再生リストが更新された場合には、更新された再生リストを全ての第2の通信端末120に送信する。このため、第2の通信端末120の各利用者は常に最新の再生リストを取得することができるので、第2の通信端末120の利用者同士でコンテンツの再生や切り替えの動作をリアルタイムで共有し、楽しむことができる。
また、第1の通信端末110と第2の通信端末120との間、および第2の通信端末120同士で共有するのは、メタ情報が記録された再生リストのみであり、コンテンツ自体は通信端末間で共有されない。このため、コンテンツの著作権を保護することが可能である。
また、第1の通信端末110または第2の通信端末120によりイベント中に撮影された撮影画像と、再生リストに記録された、音楽のメタ情報と、当該音楽の再生順と、を組み合わせることにより、第1の通信端末110の利用者は様々な動画の作成に応用することができる。例えば、第1の通信端末110の利用者は、イベントの様子が記録された動画や、BGMが付加されたスライドショーなどを、第2の通信端末120の利用者と共同して作成することができる。
また、第1の通信端末110および第2の通信端末120には、特殊な機能は不要であり、例えばスマートフォンなどの、一般の利用者が入手可能な装置を用いることができる。このため、高価な装置を用いることなく、当該通信システムを安価な構成により実現することができるという利点がある。
[1−2.第1の実施形態の第1の変形例]
次に、第1の実施形態の第1の変形例について説明する。この第1の変形例によれば、例えば開催されたイベントの終了後に、当該イベントの状況や当該イベントで再生されたコンテンツに関する情報を当該イベントの参加者が振り返ることが可能である。
(1−2−1.通信システムの基本構成)
以下では、まず、第1の変形例による通信システムの基本構成について図13を参照して説明する。図13に示したように、第1の変形例による通信システムは、第1の実施形態と比較して、新たに再生情報データベース160、および表示装置170を含む。
‐再生情報データベース160‐
再生情報データベース160は、第1の通信端末110から送信される再生リストや画像ファイル、または第2の通信端末120から送信される画像ファイルなどを記憶するための記憶装置である。再生情報データベース160には、例えば、図15に示した再生リストテーブル162と、図16に示した画像テーブル164とを含む。
ここで、図15を参照して、再生リストテーブル162の構成例について説明する。図15に示したように、再生リストテーブル162には、例えば、メタ情報(コンテンツ名)列1620と、メタ情報(アーティスト名)列1622と、アカウント列1624と、再生日列1626と、再生時刻列1628と、が対応づけて記録される。ここで、アカウント列1624には、上述した第1の実施形態と同様に、当該コンテンツを再生リストに投稿した利用者のアカウントが記録される。また、再生日列1626には、当該コンテンツが再生された日付が記録される。また、再生時刻列1628には、当該コンテンツが再生された時刻が記録される。例えば、図15の2行目に示したデータは、コンテンツ名が「楽曲1」であり、アーティスト名が「アーティストA」であり、当該コンテンツを投稿したアカウント名が「Akko」であり、当該コンテンツが再生された日が「2012/10/26」であり、当該コンテンツが再生された時刻が「20:05」であることを示している。
次に、図16を参照して、画像テーブル164の構成例について説明する。図16に示したように、画像テーブル164には、例えば、画像ファイル名列1640と、アカウント列1642と、メールアドレス列1644と、撮影日列1646と、撮影時刻列1648と、が対応づけて記録される。ここで、アカウント列1642には、当該画像ファイルを再生情報データベース160に送信した利用者のアカウントが記録される。また、メールアドレス列1644には、当該画像ファイルを再生情報データベース160に送信した利用者のメールアドレスが記録される。また、撮影日列1646には、当該画像ファイルが撮影された日付が記録される。また、撮影時刻列1648には、当該画像ファイルが撮影された時刻が記録される。例えば、図16の2行目に示したデータは、画像ファイル名が「画像1」であり、当該画像ファイルを送信した利用者のアカウント名が「Akko」であり、当該利用者のメールアドレスが「●●@jp.com」であり、当該画像ファイルが撮影された日が「2012/10/26」であり、当該画像ファイルが撮影された時刻が「20:00」であることを示している。
‐表示装置170‐
表示装置170は、通信網112に接続される装置から送信される表示画面を表示するための装置である。例えば、表示装置170は、後述する、再生情報データベース160から送信されるイベント振り返り画面を表示することができる。
ここで、図17を参照して、イベント振り返り画面の構成の一例(イベント振り返り画面180)について説明する。このイベント振り返り画面180は、例えばイベント会場において、イベントの参加者により静止画像または動画像が撮影された時間帯に、現場で再生されていたコンテンツに関する情報を一覧表示する。このため、イベントの参加者はイベント終了後にこのイベント振り返り画面180を参照することにより、イベントの最中において再生されたコンテンツに関する情報を想起しやすいという利点がある。
図17に示したように、例えば、イベント振り返り画面180は、画像の撮影時刻の表示欄1800、画像の表示欄1802、コンテンツの再生時刻の表示欄1804、コンテンツの投稿者の顔画像表示欄1806、コンテンツのメタ情報表示欄1808、およびコンテンツのサムネイル1810を含む。ここで、画像の撮影時刻の表示欄1800は、例えばイベント会場において、画像の表示欄1802に表示されている画像が撮影された時刻を表示する。
以上、第1の変形例による通信システムの基本構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、再生装置130または表示装置170は含まれなくてもよい。
(1−2−2.第1の変形例による構成)
(1−2−2−1.第1の通信端末110)
以上、第1の変形例による通信システムの基本構成について説明した。続いて、第1の変形例による構成について詳細に説明する。
図14は、第1の変形例による第1の通信端末110の構成を示した機能ブロック図である。図14に示したように、第1の変形例による第1の通信端末110は、第1の実施形態と比較して、新たに再生情報データベース操作部1118を含む。
再生情報データベース操作部1118は、撮影部1116により撮影された撮影画像と、当該撮影画像の撮影時刻と、第1の通信端末110の利用者の識別情報と、を再生情報データベース160に対して通信部1100に送信させることにより、上記の3個の情報を対応づけて再生情報データベース160に記憶させる。なお、再生情報データベース操作部1118は、撮影部1116により撮影された撮影画像自体ではなく、当該撮影画像の所有者を示すような、当該撮影画像に対応するメタ情報を再生情報データベース160へ通信部1100に送信させてもよい。
また、第1の変形例による再生リスト管理部1102は、第1の実施形態が有する機能に加えて、さらに、例えば第2の通信端末120から受信されるメタ情報と、当該メタ情報に対応するコンテンツが再生された再生時刻と、を対応づけて再生リストに記録する機能を有する。なお、その他の構成要素の機能は、第1の実施形態と同様である。
(1−2−2−2.第2の通信端末120)
第1の変形例による第2の通信端末120の構成は、第1の実施形態と同様である。従って、ここでは説明を省略する。
(1−2−3.第1の変形例による動作)
続いて、第1の変形例による動作について説明する。図18は、第1の変形例による動作を示すシーケンス図である。
図18に示したように、例えばイベント会場において、まず、第1の通信端末110の利用者の操作により、撮影部1116は外部の映像を静止画像または動画像として撮影する(S151)。同様に、第2の通信端末120の利用者の操作により、撮影部1208は外部の映像を静止画像または動画像として撮影する(S152)。
続いて、再生情報データベース操作部1118は、撮影部1116により撮影された撮影画像と、当該撮影画像の撮影時刻と、第1の通信端末110の利用者の識別情報と、を再生情報データベース160に対して通信部1100に送信させる(S153)。そして、再生情報データベース160は、第1の通信端末110から受信された、撮影画像と、当該撮影画像の撮影時刻と、アカウントと、を対応づけて記憶する(S154)。
続いて、第1の通信端末110の通信部1100は、記憶部1104に記憶されている再生リストを再生情報データベース160へ送信する(S155)。そして、再生情報データベース160は、第1の通信端末110から受信された再生リストを記憶する(S156)。
続いて、第2の通信端末120の通信部1100は、S152において撮影された撮影画像と、第2の通信端末120の利用者のアカウントと、を再生情報データベース160へ送信する(S157)。そして、再生情報データベース160は、第2の通信端末120から受信された、撮影画像と、当該撮影画像の撮影時刻と、アカウントと、を対応づけて記憶する(S158)。
続いて、例えばイベントの終了後において、第1の通信端末110の利用者が当該イベントに関するイベント振り返り画面の閲覧を希望する場合には、第1の通信端末110の通信部1100は、入力部1114に対して利用者により入力された、例えばイベントの日時などの当該イベントに関する情報を再生情報データベース160へ送信する(S159)。
続いて、再生情報データベース160は、第1の通信端末110から受信された、イベントに関する情報に基づいた、例えば図17に示したようなイベント振り返り画面を第1の通信端末110へ送信する(S160)。なお、S160の変形例として、再生情報データベース160は、第1の通信端末110から受信された、イベントに関する情報に基づいたイベント振り返り画面を表示装置170へ送信してもよい。
続いて、第2の通信端末120の通信部1200は、S159と同様に、入力部1206に対して利用者により入力された、例えばイベントの日時などの当該イベントに関する情報を再生情報データベース160へ送信する(S161)。
続いて、再生情報データベース160は、S160と同様に、第2の通信端末120から受信された、イベントに関する情報に基づいたイベント振り返り画面を第2の通信端末120へ送信する(S162)。なお、S162の変形例として、再生情報データベース160は、第2の通信端末120から受信された、イベントに関する情報に基づいたイベント振り返り画面を表示装置170へ送信してもよい。
以上、第1の変形例による動作について説明したが、上述した動作に限定されない。例えば、S153〜S158の動作は、連続的に処理される代わりに、並列に処理されてもよい。また、S159〜S162の動作に関しても、並列に処理されてもよい。
また、S153およびS157において、第1の通信端末110および第2の通信端末120は、撮影画像自体を再生情報データベース160へ送信する代わりに、例えば当該撮影画像の所有者を示すような、当該撮影画像に対応するメタ情報を再生情報データベース160へ送信してもよい。この変形例では、S160およびS162において、再生情報データベース160は、撮影画像自体の代わりに、当該撮影画像に対応するメタ情報を含むイベント振り返り画面を生成し、そして、当該イベント振り返り画面を第1の通信端末110または第2の通信端末120へ送信する。そして、第1の通信端末110および第2の通信端末120は、撮影画像自体の参照を希望する場合には、受信されたイベント振り返り画面に表示されたメタ情報に基づいて、当該撮影画像を所有する通信端末に対して参照の許可を要求する。この変形例によれば、再生情報データベース160には撮影画像自体は保存されないので、第1の通信端末110および第2の通信端末120は、他の通信端末により撮影または記憶された撮影画像を直接参照することができない。このため、撮影画像の著作権を十分保護することができる。
また、
(1−2−4.第1の変形例による効果)
以上説明したように、第1の変形例によれば、第1の通信端末110は、例えば第2の通信端末120から受信されるメタ情報と、当該メタ情報に対応するコンテンツが再生された再生時刻と、を対応づけて再生リストに記録する。そして、第1の通信端末110は、撮影画像と、当該撮影画像の撮影時刻と、利用者の識別情報と、を対応づけて再生情報データベース160に記憶させ、かつ、再生リストを再生情報データベース160に記憶させる。このため、第1の通信端末110または第2の通信端末120の利用者は、例えばイベント振り返り画面のような、撮影画像と、当該撮影画像の撮影時刻と、コンテンツの再生時刻と、当該コンテンツのメタ情報と、を含む情報を再生情報データベース160から取得することができる。従って、当該利用者は、例えば自己が参加したイベントの終了後において、イベント振り返り画面のような情報を参照することにより、当該イベントの最中において再生されたコンテンツに関する情報を想起しやすいという利点がある。
例えば、第1の通信端末110または第2の通信端末120の利用者は、イベントの終了後において、「あの写真が表示されていたときに流れていた音楽の曲名を思い出したい」または「当該音楽を再び聴きたい」といったニーズを満たすことができる。
[1−3.第1の実施形態の第2の変形例]
次に、第1の実施形態の第2の変形例について説明する。この第2の変形例によれば、例えばイベント会場において再生されたコンテンツを、当該イベントの最中またはイベントの終了後に、イベントの参加者が購入または視聴することができる。
(1−3−1.通信システムの基本構成)
以下では、まず、第2の変形例による通信システムの基本構成について図19を参照して説明する。図19に示したように、第2の変形例による通信システムは、第1の実施形態と比較して、新たに音楽販売サービス190(コンテンツ提供サーバ)を含む。
‐音楽販売サービス190‐
音楽販売サービス190は、通信網112に接続される装置に対して、例えば音楽などのコンテンツを販売するための情報処理装置である。この音楽販売サービス190には、複数のコンテンツと、各コンテンツに関する情報と、各コンテンツの価格と、が対応づけて記録されている。
ここで、図21を参照して、音楽販売サービス190に登録されるデータの一例について説明する。図21に示したように、音楽販売サービス190には、例えば、メタ情報(コンテンツ名)1900と、メタ情報(アーティスト名)1902と、価格1904と、が対応づけて記録される。例えば、図21の2行目に示したデータは、コンテンツ名が「楽曲1」であり、アーティスト名が「アーティストA」であり、当該コンテンツの価格が「500円」であることを示している。
以上、第2の変形例による通信システムの基本構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、第1の変形例による再生情報データベース160をさらに含んでもよい。
(1−3−2.第2の変形例による構成)
(1−3−2−1.第1の通信端末110)
以上、第2の変形例による通信システムの基本構成について説明した。続いて、第2の変形例による構成について詳細に説明する。
図20は、第2の変形例による第1の通信端末110の構成を示した機能ブロック図である。図20に示したように、第2の変形例による第1の通信端末110は、第1の実施形態と比較して、新たにコンテンツ要求部1120を含む。なお、その他の構成要素の機能は、第1の実施形態と同様である。
コンテンツ要求部1120は、再生リストに記録された任意のメタ情報に対応するコンテンツの提供を音楽販売サービス190に要求する。
(1−3−2−2.第2の通信端末120)
第2の変形例による第2の通信端末120の構成は、第1の実施形態と概略同様である。ただし、かかる構成に限定されず、例えば、第1の通信端末110によるコンテンツ要求部1120と同様の機能をさらに有してもよい。
(1−3−3.第2の変形例による動作)
続いて、第2の変形例による動作について説明する。図22は、第2の変形例による動作を示すシーケンス図である。
図22に示したように、例えばイベント会場において、まず、第1の通信端末110の利用者は、入力部1114に対する操作により、再生リスト表示画面に表示されたコンテンツの中から購入または視聴を希望するコンテンツを選択する(S171)。そして、コンテンツ要求部1120は、利用者により選択されたコンテンツに対応するメタ情報を再生リストから取得し、当該メタ情報を通信部1100を介して音楽販売サービス190へ送信する(S172)。
続いて、音楽販売サービス190は、第1の通信端末110から受信されたメタ情報に対応するコンテンツが自サービスに登録されているか否かを検索する(S173)。そして、音楽販売サービス190は、当該検索の結果を第1の通信端末110へ送信する(S174)。
当該コンテンツが音楽販売サービス190に登録されており、かつ、第1の通信端末110の利用者が当該コンテンツの購入または視聴を希望する場合には、第1の通信端末110の利用者は、例えば音楽販売サービス190に対して対価を支払うための決済情報を入力部1114に対して入力する。そして、通信部1100は、入力された決済情報を音楽販売サービス190へ送信する(S175)。
続いて、音楽販売サービス190は、第1の通信端末110から受信された決済情報に基づいて、第1の通信端末110との間で当該コンテンツの販売などに関する所定の決済処理を行う。そして、決済処理が正常に完了した場合には、音楽販売サービス190は、当該コンテンツを第1の通信端末110へ送信する(S176)。
以上、第2の変形例による動作について説明したが、上述した動作に限定されない。例えば、第1の通信端末110の代わりに、第2の通信端末120と音楽販売サービス190との間で同様な動作がなされることにより、第2の通信端末120によるコンテンツの購入または視聴が行われてもよい。
(1−3−4.第2の変形例による効果)
以上説明したように、第2の変形例によれば、第1の通信端末110は、再生リストに記録されたメタ情報に対応するコンテンツの購入または視聴を音楽販売サービス190に要求し、音楽販売サービス190との間で決済を行うことができる。このため、第1の通信端末110の利用者は、例えばイベント会場において、第2の通信端末120のいずれかに再生リストに追加されたコンテンツの購入または視聴を希望する場合には、当該イベントの最中またはイベントの終了後に、当該コンテンツの購入または視聴をすることができる。
<2.第2の実施形態の詳細な説明>
以上、第1の実施形態について説明した。次に第2の実施形態について説明する。まず、第2の実施形態が解決しようとする課題について説明する。従来、イベント等で複数の参加者により撮影された撮影画像を、クラウトサービス等で一か所に集めることにより、フォトアルバムやスライドショーなどを作成し、提供する技術が開発されている。しかし、上記の技術では以下の(A)〜(D)の機能を実現することができないという事情がある。
(A)イベントの参加者が撮影された複数の撮影画像から、イベントの参加者が偏りなく含まれているような画像群を選出すること。
(B)イベントの雰囲気を効果的に伝えるための例えばフォトアルバムを作成すること。例えばイベントの参加者数を表示したり、イベントの照明などの状況を反映して表示を行うこと。
(C)イベントが開催された会場や店舗などの施設の情報を、例えばフォトアルバムと一緒に提供すること。
(D)イベントが開催された店舗の利益につながるような機能を提供したり、撮影画像を投稿した参加者に対して何らかの特典を与えること。
また、特開2012−133735号公報および特開2012−064151号公報に記載された技術では、複数の撮影画像から一部の画像を選出することが望まれる場合に、有用な支援を行うことができないという事情がある。例えば、イベント会場などの多数の人が集まる場において複数の撮影画像が撮影された場合には、当該複数の撮影画像からイベントの参加者が偏りなく含まれているような画像群を選出することが望まれるが、上記の技術では実現することができない。また、イベントの主催者などの特定の人物が含まれている画像群を自動的に選出することもできない。
そこで、上記事情を一着眼点にして第2の実施形態による画像処理装置210を創作するに至った。第2の実施形態による画像処理装置210は、複数の撮影画像から一部の画像を選出することが望まれる場合に、有用な支援を行うことができる。
このような第2の実施形態による画像処理装置210は、
A.複数の撮影画像の各々に含まれる人物を認識する人物認識部2104と、
B.前記複数の撮影画像から抽出される1以上の撮影画像群を、前記人物認識部2104により認識される各対象人物の出現度に基づいて評価する画像評価部2106と、
C.前記画像評価部2106による前記評価の結果が最も高い撮影画像群を選択する画像選択部2108と、
を備える。
[2−1.画像処理システムの基本構成]
以下では、まず、このような第2の実施形態による画像処理システムの基本構成について図23を参照して説明する。図23に示したように、第2の実施形態による画像処理システムは、通信端末200、通信網112、および画像処理装置210を含む。なお、通信網112は、第1の実施形態と同様である。
‐通信端末200‐
通信端末200は、通信網112に接続可能な装置である。通信端末200は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、PDA、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機などであってもよい。また、通信端末200は、第1の実施形態による第1の通信端末110と同様のハードウェア構成を有してもよい。
‐画像処理装置210‐
画像処理装置210は、例えば通信端末200などの、通信網112に接続された装置から受信される撮影画像に基づいて画像処理を行うための装置である。画像処理装置210は、第1の実施形態による第1の通信端末110と同様のハードウェア構成を有してもよいし、例えば入力装置1160または撮影装置1166は含まないなどの相違点を有してもよい。
以上、第2の実施形態による画像処理システムの基本構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば第1の実施形態の第1の変形例による再生情報データベース160または表示装置170がさらに含まれてもよい。
[2−2.第2の実施形態の概要]
続いて、上述した画像処理システムから構成される第2の実施形態の概要について、図24を参照して説明する。ここでは一例として、通信端末200を所持する利用者がパーティなどのイベントに参加し、そして、当該イベントの終了後に、例えば当該イベントに誰が参加者していたかなど当該イベントの状況を振り返ることを希望する例について説明する。
図24は、画像処理装置210により、例えば通信端末200から受信される複数の撮影画像から生成される集合画像の構成の一例(イベントサマリー画面220)である。図24に示したように、このイベントサマリー画面220は、例えば、集合画像の表示欄2200、イベント情報表示欄2202、イベント施設の位置表示欄2204、およびイベント施設の撮影画像表示欄2206を含む。
ここで、集合画像の表示欄2200には、当該イベント時に撮影された複数の撮影画像の各々から認識される人物の出現度に基づいて抽出される、撮影画像の集合(以下、撮影画像群と称する)が表示される。ここで、出現度は、例えば、或る撮影画像群のうちで対象人物を含む撮影画像の数に応じた値であってもよいし、撮影画像ごとの各撮影画像における前記対象人物の目立ち度合いに応じた値であってもよい。
例えば、図24は、対象人物ごとの出現度が最も均等であるような撮影画像群、つまり、複数の撮影画像から認識される人物が最も偏りなく含まれているような撮影画像群(撮影画像2200a〜撮影画像2200eにより構成される撮影画像群)が選択された例を示している。
また、イベント情報表示欄2202には、図24に示したように、例えば当該イベントの開催日と、当該複数の撮影画像から認識される人物の数と、を一緒に表示する。なお、イベント情報表示欄2202には、当該複数の撮影画像から認識される人物の数の代わりに、例えば当該イベントの主催者により提供される当該イベントに関するWebページにアクセスした人数や、当該イベントに関する情報を提供するためのメールアドレスに対してメールを送信した人数などを表示してもよい。
また、イベント施設の位置表示欄2204には、例えば当該イベントが開催された施設の位置を示す地図など、当該施設の位置情報を表示する。また、イベント施設の撮影画像表示欄2206には、例えば当該イベントが開催された店舗などの施設の運営者により提供される、撮影画像2206a〜撮影画像2206cのような、当該施設の撮影画像を表示する。なお、当該施設の撮影画像は、イベントの開催前に、当該施設の運営者によりイベントの主催者に対して提供されてもよい。これにより、イベントの主催者は、イベントの参加予定者に対して当該施設の撮影画像をイベントの開催前に提供することができるので、イベントへの参加を誘引することができる。
上述したように、第2の実施形態によれば、画像処理装置210は、複数の撮影画像の各々に含まれる人物を認識し、複数の撮影画像から抽出される1以上の撮影画像群を、認識される各対象人物の出現度に基づいて評価する。そして、画像処理装置210は、当該評価の結果が最も高い撮影画像群を選択して、集合画像を生成する。このため、画像処理装置210は、複数の撮影画像から一部の画像を選出することが望まれる場合に、有用な支援を行うことができる。例えば、画像処理装置210は、イベント時に撮影された複数の撮影画像から、認識される人物が最も偏りなく含まれているような撮影画像群を選択することができる。
[2−3.第2の実施形態による構成]
(2−3−1.画像処理装置210)
以上、第2の実施形態の概要について説明した。続いて、第2の実施形態による構成について詳細に説明する。
図25は、第2の実施形態による画像処理装置210の構成を示した機能ブロック図である。図25に示したように、第2の実施形態による画像処理装置210は、通信部2100、記憶部2102、人物認識部2104、画像評価部2106、画像選択部2108、集合画像生成部2110、色相解析部2112、サービス情報決定部2114、およびアクセス管理部2116を含む。
通信部2100は、通信網112を介して通信端末200との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部2100は、通信端末200から撮影画像を受信したり、後述するサービス情報決定部2114により決定されたサービス情報を、撮影画像を投稿した人物により所持される通信端末200に送信したりする。
記憶部2102は、例えば通信端末200から受信される撮影画像や、例えば画像処理装置210の動作を制御するためのソフトウェアなどの各種ソフトウェアを記憶する。
人物認識部2104は、例えば記憶部2102に記憶されている複数の撮影画像の各々に含まれる人物を、例えば顔認識技術により認識する。ここで、撮影画像は、静止画であってもよいし、動画であってもよい。
画像評価部2106は、例えば記憶部2102に記憶されている複数の撮影画像から抽出される1以上の撮影画像群を、人物認識部2104により認識される各対象人物の出現度に基づいて評価する。ここで、各対象人物は、例えば、当該複数の撮影画像の少なくともいずれかに含まれる人物である。
また、画像評価部2106は、対象人物ごとの出現度がより均等である撮影画像群をより高く評価してもよい。また、画像評価部2106は、特定の対象人物の出現度が突出する目標分布に近い撮影画像群をより高く評価してもよい。なお、特定の対象人物は、例えばイベントの主催者、著名人、結婚式における新郎新婦、誕生日会の主役、コンサートにおける演奏者、スポーツ大会における競技者などである。
ここで、図26〜図28を参照して、画像評価部2106による画像の評価方法の一例について説明する。画像評価部2106は、まず、(1)対象人物ごとに、例えば記憶部2102に記憶されている各撮影画像に関して出現度を算出する。
図26は、画像評価部2106により算出された出現度を一覧表示した例(出現度テーブル230)である。図26に示したように、例えば、出現度テーブル230では、対象人物名列2300と、画像ファイル名列2302と、目立ち度合い列2304と、が対応づけて記録される。ここで、対象人物名列2300には、例えば各対象人物のアカウント名、または対象人物の名前など、対象人物の識別情報が記録される。画像ファイル名列2302には、対象人物名列2300に記録されている対象人物が撮影されている画像ファイルの名称が記録される。また、目立ち度合い列2304には、対象人物名列2300に記録されている対象人物が、画像ファイル名列2302に記録されている画像ファイルにおいて目立っている度合いの算出値が記録される。ここで、目立ち度合いは、例えば撮影画像における対象人物の画素領域の大きさであってもよいし、対象人物の笑顔などの表情の度合いであってもよい。
例えば、図26の2行目に示したデータは、対象人物名が「A」であり、画像ファイル名が「画像1」であり、当該画像ファイル(「画像1」)において、対象人物「A」の目立ち度合いが「1.0」と算出されたことを示している。
また、図27は、撮影画像240ごとに、対象人物2400と、各撮影画像における対象人物の目立ち度合い2402と、対応づけて示した説明図である。例えば、図27では、「画像1」240aには、対象人物として「A」と「B」とが含まれており、そして、対象人物「A」に関する「画像1」240aにおける目立ち度合いが「1.0」であり、対象人物「B」に関する「画像1」240aにおける目立ち度合いが「1.2」であることを示している。
画像評価部2106は、次に、(2)複数の撮影画像から抽出される1以上の撮影画像群を、上述した方法により算出された各対象人物の出現度に基づいて評価する。図28は、図27に示した3枚の画像から抽出される撮影画像群に関する、画像評価部2106による評価について説明するための説明図である。
図28における画像群列2500は、各撮影画像群に含まれる撮影画像の組を示している。なお、図28では、各撮影画像群は、2枚以上の撮影画像を含むことを前提とする例について示している。
また、図28における出現度列2502は、画像群列2500に示した撮影画像群における各対象人物の出現度を示している。なお、図28では、各撮影画像群における各対象人物の出現度は、対象人物ごとに、当該撮影画像群に含まれる撮影画像において算出された目立ち度合いを合計した値とする例について示している。
また、出現度の分散列2504には、撮影画像群ごとに、各対象人物の出現度から算出される、出現度の分散値を示している。この出現度の分散列2504は、撮影画像群ごとの、出現度列2502に示した各対象人物の出現度のばらつき度合いを示している。
例えば、図28の2行目に示したデータは、「画像1」、「画像2」、および「画像3」を含む撮影画像群であり、対象人物「A」の出現度が「2.0」、対象人物「B」の出現度が「1.8」、対象人物「C」の出現度が「1.0」、対象人物「D」の出現度が「3.0」とそれぞれ算出され、そして、出現度の分散値が「0.51」と算出されたことを示している。
図28に示した例において、画像評価部2106は、例えば、対象人物ごとの出現度がより均等である撮影画像群をより高く評価する。つまり、画像評価部2106は、出現度の分散列2504が最も小さい撮影画像群、すなわち図28の4行目に示した撮影画像群(画像1、画像3)を最も高く評価する。
また、画像評価部2106は、特定の対象人物の出現度が突出する目標分布に近い撮影画像群をより高く評価してもよい。例えば、図28において特定の対象人物が「D」である場合には、画像評価部2106は、例えば図28の2行目に示した撮影画像群(画像1、画像2、画像3)のように、「D」の出現度が相対的に高く、かつ、出現度の分散列2504が相対的に小さい撮影画像群を最も高く評価してもよい。
次に、図25を再度参照して、引き続き画像処理装置210の構成について説明する。画像選択部2108は、上述した画像評価部2106による評価の後で、当該評価の結果が最も高い撮影画像群を選択する。
集合画像生成部2110は、画像選択部2108により選択された撮影画像群に含まれる撮影画像を組み合わせて配置することにより、例えば図24に示したイベントサマリー画面220のような、集合画像を生成する。なお、集合画像は、静止画であってもよいし、例えばスライドショーなどの動画であってもよい。
ここで、集合画像生成部2110は、より多くの対象人物が含まれている撮影画像を、当該集合画像においてより大きく表示してもよい。また、集合画像生成部2110は、上述した、特定の対象人物が含まれている撮影画像を、当該集合画像においてより大きく表示したり、例えば図24における撮影画像2200cのように当該集合画像において中央に表示してもよい。また、集合画像生成部2110は、より鮮明に撮影されている撮影画像を、当該集合画像においてより大きく表示したり、例えば中央など、目立つ領域に表示してもよい。
また、集合画像生成部2110は、撮影画像があるイベントの参加者により撮影された画像である場合に、例えば図24に示したイベント情報表示欄2202のように、当該イベントの参加者の数を示す表示を集合画像にさらに配置してもよい。ここで、集合画像生成部2110は、当該イベントの参加者の数の算出方法として、複数の撮影画像の少なくともいずれかに含まれる人物の数を合計することにより算出してもよいし、当該イベントに関するWebページなどの所定のURLにアクセスした人物の数を計数することにより算出してもよい。
また、集合画像生成部2110は、撮影画像があるイベントの参加者により撮影された画像である場合に、例えば図24に示したイベント施設の位置表示欄2204のように、当該イベントが行われた施設の位置を示す表示を集合画像にさらに配置してもよい。
また、集合画像生成部2110は、撮影画像があるイベントの参加者により撮影された画像である場合に、例えば図24に示したイベント施設の撮影画像表示欄2206のように、当該イベントが行われた施設の撮影画像を集合画像にさらに配置してもよい。ここで、集合画像生成部2110は、集合画像に配置する施設の撮影画像を、当該イベントが行われた時間帯に応じて選択してもよい。例えば、当該イベントが行われた時間帯が夜である場合には、集合画像生成部2110は、当該施設を夜間に撮影した撮影画像を選択する。
また、集合画像生成部2110は、後述する、色相解析部2112による解析の結果に基づいて、例えば図24に示したイベント情報表示欄2202の背景色など、集合画像のテーマカラーを選択してもよい。なお、上述した集合画像生成部2110の機能の詳細については後に説明する。
色相解析部2112は、例えば記憶部2102に記憶されている複数の撮影画像の色相を解析する。なお、上述したように、色相解析部2112による解析の結果は、集合画像生成部2110により利用される。
サービス情報決定部2114は、画像選択部2108により選択された撮影画像群に含まれる撮影画像を投稿した人物に対して提供するサービス情報を決定する。例えば、サービス情報決定部2114は、撮影画像を投稿した人物に対して、投稿された撮影画像の数に応じて、イベントの主催者やイベント会場の運営者により提供されるクーポンのポイント数や枚数、または特典の種類などを決定する。
アクセス管理部2116は、あるイベントの参加者に対する、撮影画像のアップロード用のサーバのURL情報および参加者判別情報を含むアクセス情報の提供を管理する。そして、当該サーバへアクセスした人物が用いたアクセス情報に基づいて当該サーバへアクセスした人物を認証する。ここで、撮影画像のアップロード用のサーバは、画像処理装置210自体であってもよいし、例えば再生情報データベース160などの他の装置であってもよい。
なお、第2の実施形態によれば、画像処理装置210に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した画像処理装置210の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
以上、第2の実施形態による画像処理装置210の構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、通信部2100、記憶部2102、集合画像生成部2110、色相解析部2112、サービス情報決定部2114、およびアクセス管理部2116のうちいずれか一つ以上は、他の装置に備えられてもよい。
[2−4.第2の実施形態による動作]
以上、第2の実施形態による構成について説明した。続いて、第2の実施形態による動作について説明する。図29は、第2の実施形態による動作を示すシーケンス図である。
図29に示したように、まず、通信端末200の利用者は、画像処理装置210により提供される、撮影画像のアップロード用サイトにアクセスする(S201)。
より具体的には、通信端末200は、例えば、イベントの主催者やイベントが開催された施設の運営者などにより提供されるWebサイトのURLへアクセスし、当該Webサイトに表示されるQRコード(登録商標)を読み取り、そして、当該QRコード(登録商標)に含まれるURLへアクセスすることにより、当該アップロード用サイトにアクセスしてもよい。また、通信端末200は、上記の主催者などにより情報提供されるメールアドレスに対して空メールを送信し、当該空メールに対する返信メールに含まれるQRコード(登録商標)を読み取り、そして、当該QRコード(登録商標)に含まれるURLへアクセスすることにより、当該アップロード用サイトにアクセスしてもよい。
続いて、画像処理装置210のアクセス管理部2116は、通信端末200による当該アップロード用サイトへのアクセス時に用いられるアクセス情報に基づいて、当該アップロード用サイトへアクセスした人物を認証する(S202)。ここで、当該アクセス情報は、例えば、上述したQRコード(登録商標)に含まれるユーザIDなどである。
続いて、通信部2100は、アクセス管理部2116による認証の結果を通信端末200へ送信する(S203)。なお、アクセス管理部2116による認証が失敗した場合には、画像処理装置210は、S203の直後に通信端末200との通信を中止し、S203より後の動作は実行されなくてもよい。
続いて、画像処理装置210により認証された場合には、通信端末200の利用者の操作により、通信端末200は当該利用者の顔画像を撮影する(S204)。なお、この顔画像は、例えば、イベントサマリー画面220のような集合画像において、当該利用者により投稿された撮影画像に対してタグ形式などにより重畳表示されることにより、各撮影画像の投稿者を視覚的に表示するために使用されてもよい。また、S204の動作は省略されてもよい。
続いて、通信端末200は、S204により撮影された顔画像を当該アップロード用サイトへ送信する(S205)。
続いて、通信端末200は、例えばイベント時においてイベントの参加者を含む画像を撮影する(S206)。
続いて、通信端末200は、撮影された撮影画像と、当該アップロード用サイトを利用するためのアカウントと、を当該アップロード用サイトへ送信する。そして、画像処理装置210の記憶部2102は、当該アップロード用サイトに送信された撮影画像を記憶する(S207)。
続いて、画像処理装置210の人物認識部2104は、記憶部2102に記憶された複数の撮影画像に含まれる人物を認識する(S208)。
続いて、画像評価部2106は、上述したように、記憶部2102に記憶された複数の撮影画像から抽出される1以上の撮影画像群を、人物認識部2104により認識された各対象人物の出現度に基づいて評価する(S209)。
続いて、画像選択部2108は、画像評価部2106による評価の結果が最も高い撮影画像群を選択する。そして、集合画像生成部2110は、画像選択部2108により選択された撮影画像群に含まれる撮影画像を組み合わせて配置することにより集合画像を生成する(S210)。
続いて、通信部2100は、生成された集合画像を通信端末200へ送信する。そして、通信端末200は、受信された集合画像を表示する(S211)。
続いて、サービス情報決定部2114は、例えば通信端末200からアップロード用サイトへ送信された撮影画像の数に応じて、通信端末200の利用者に対して提供するサービス情報を決定する。そして、通信部2100は、決定されたサービス情報を通信端末200へ送信する(S212)。なお、S212の動作は省略されてもよい。
以上、第2の実施形態による動作について説明したが、上述した動作に限定されない。例えば、当該通信システムが表示装置170を含む場合には、S211において、通信部2100は集合画像を通信端末200へ送信する代わりに、表示装置170へ送信してもよい。そして、表示装置170が当該集合画像を表示してもよい。
この変形例によれば、表示装置170が当該集合画像を表示することにより、例えばイベントの参加者などの多数の人々が集合画像を一緒に鑑賞することができるので、イベント当時の状況を多数の人々の間で共有することができるという利点がある。また、画像処理装置210は、投稿された撮影画像をイベントの最中において表示装置170に表示させることにより、当該イベントの参加者に対してより多くの撮影画像を投稿するように誘引する効果が期待できる。
[2−5.第2の実施形態による効果]
以上説明したように、第2の実施形態によれば、画像処理装置210は、複数の撮影画像の各々に含まれる人物を認識し、複数の撮影画像から抽出される1以上の撮影画像群を、例えば顔認識技術により認識される各対象人物の出現度に基づいて評価する。そして、画像処理装置210は、当該評価の結果が最も高い撮影画像群を選択する。このため、画像処理装置210は、複数の撮影画像から一部の画像を選出することが望まれる場合に、有用な支援を行うことができる。
例えば、画像処理装置210は、パーティなどのイベント時に撮影された複数の撮影画像から、認識される人物が最も偏りなく含まれているような撮影画像群を選択し、集合画像を生成することができる。このため、イベントの参加者は、当該イベントの終了後に、画像処理装置210により生成される集合画像を参照することにより、当該イベントに誰が参加者していたかなど当該イベントの状況を振り返ることができる。
また、画像処理装置210は、複数の撮影画像から、例えばイベントの主役など特定の対象人物の出現度がより高い撮影画像をより高く評価することができる。そして、画像処理装置210は、集合画像において、特定の対象人物が含まれる画像を例えば中央に表示するなど、強調して表示することができる。このため、イベントの参加者は、当該集合画像を参照することにより、当該イベントの状況をより明確に想起することができる。
また、画像処理装置210は、集合画像において、複数の撮影画像の少なくともいずれかに含まれる人物の数、または例えば当該イベントに関するWebページなどのURLにアクセスした人物の数を示す表示を配置する。このため、集合画像の閲覧者は、イベントの終了後に、当該集合画像を参照することにより、イベントの盛況などの雰囲気を感じることができる。
また、画像処理装置210は、例えばイベントが行われた施設の内装や外観などの撮影画像を集合画像に配置することができる。また、画像処理装置210は、例えばイベントの撮影画像が夜に撮影された場合には、当該施設が夜に撮影された撮影画像を選択するなど、撮影画像が撮影された時刻に応じて、イベントが行われた施設の撮影画像を選択して、集合画像に配置することができる。従って、集合画像は、全体で統一的にイベントの雰囲気を表現することができるので、集合画像の参照者は、当該集合画像を参照することにより、イベントの臨場感をより強く感じることができる。
また、イベントが開催された店舗などの施設の運営者は、投稿された撮影画像を当該施設のWebページなどに使用することにより当該施設の雰囲気を明確に伝えることができるので、Webページなどの宣伝効果を高めることができ、当該施設の収益の向上も期待できる。
また、画像処理装置210は、複数の撮影画像の色相を解析し、解析の結果に基づいて集合画像のテーマカラーを選択する。このため、集合画像の参照者は、当該集合画像を参照することにより、イベントの雰囲気をより明確に感じることができる。
また、画像処理装置210は、例えば通信端末200から投稿された撮影画像の数に応じて、通信端末200の利用者に対して提供するサービス情報を決定し、当該サービス情報を通信端末200へ送信する。このため、例えば投稿された撮影画像の数がより多い投稿者に対して、例えばクーポンのポイント数をより多く与えることができるので、イベントの参加者に対して多数の撮影画像を投稿するように誘引する効果が期待できる。
<3.第3の実施形態の詳細な説明>
以上、第2の実施形態について説明した。次に第3の実施形態について説明する。まず、第3の実施形態が解決しようとする課題について説明する。従来、QRコード(登録商標)を多数の人々に速く伝搬させることを目的として、例えばQRコード(登録商標)が印刷されたポスターなどを人目に付く場所に掲示する方法が採用されている。しかし、当該方法では、ポスターの印刷や掲示が負担となったり、ポスターからQRコード(登録商標)を読み取る作業は利用者にとって不便であるので、より簡便な方法が望まれている。
また、特開2012−133735号公報および特開2012−064151号公報に記載された技術では、利用者と対応づけて情報の個々の伝達過程を明示することを支援することができないという事情がある。例えば、パーティ会場などの多数の参加者が集まる場において、どの参加者の間でどのような順序で情報が伝達されていったかという過程を把握することができない。
そこで、上記事情を一着眼点にして第3の実施形態による通信端末310を創作するに至った。第3の実施形態による通信端末310は、利用者と対応づけて情報の個々の伝達過程を明示することを支援することができる。
このような第3の実施形態による通信端末310は、
A.他の通信端末310から、通信サービスに接続するための接続情報と前記他の通信端末310の利用者の識別情報とを含む第1の情報を取得する情報取得部3102と、
B.情報取得部3102により取得された前記第1の情報に基づいて、前記接続情報と自端末の利用者の識別情報とを含む第2の情報を生成する情報生成部3104と、
を備える。
また、第3の実施形態による情報処理装置320(サービス管理装置)は、
C.通信サービスの接続情報および自端末の利用者の識別情報を通信端末310a(第1の通信端末)から伝搬された通信端末である通信端末310b(第2の通信端末)から、前記通信端末310aの利用者の識別情報と、前記通信端末310bの利用者の識別情報と、を受信する通信部3200(受信部)と、
D.前記通信端末310aの利用者と前記通信端末310bの利用者との関連性を示すソーシャルグラフを生成するグラフ生成部3202と、
を備える。
[3−1.通信システムの基本構成]
以下では、まず、このような第3の実施形態による通信システムの基本構成について図30を参照して説明する。図30に示したように、第3の実施形態による通信システムは、通信端末310、通信網112、および情報処理装置320を含む。なお、通信網112は、第1の実施形態と同様である。
‐通信端末310‐
通信端末310は、通信網112に接続可能な装置である。通信端末310は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、PDAなどであってもよい。また、通信端末310は、第1の実施形態による第1の通信端末110と同様のハードウェア構成を有してもよい。また、通信端末310は、上記の第1の通信端末110によるハードウェア構成に加えて、近距離無線通信機能をさらに有してもよい。
また、通信端末310は、例えば他の通信端末310などに、通信サービスを提供することが可能なサービス管理装置であってもよい。ここで、通信サービスは、例えば、コンテンツを他の通信端末との間で共有するためのサービスであってもよいし、第1の実施形態で説明した、コンテンツの再生サービスであってもよい。また、通信端末310は、他の通信端末310などを、例えばWi−Fiにより所定の無線LANに接続させるためのアクセスポイントの機能を有してもよい。
‐情報処理装置320‐
情報処理装置320は、通信網112に接続可能な装置である。また、情報処理装置320は、第1の実施形態による第1の通信端末110と同様のハードウェア構成を有してもよいし、例えば入力装置1160または撮影装置1166は含まれないなどの相違点を有してもよい。また、情報処理装置320は、例えば複数の通信端末310に、上述した、通信サービスを提供することが可能なサービス管理装置であってもよい。また、情報処理装置320は、通信端末310のうちのいずれかと同一であってもよい。
[3−2.第3の実施形態の概要]
続いて、上述した通信システムから構成される第3の実施形態の概要について、図31を参照して説明する。ここでは一例として、通信端末310a〜通信端末310dを所持する各利用者がパーティに参加し、そして、各利用者は、例えば情報処理装置320により提供される通信サービスにおいて通信端末310aにより開催されるイベントに参加することを希望している例について説明する。
まず、イベントの主催者「A」が、自己が所持する通信端末310aにより、当該通信サービスに接続するための接続情報と、「A」の利用者識別情報とを含む、例えばQRコード(登録商標)のような第1の情報を、例えば主催者「A」の友人などの、他のパーティ参加者である「B」に対して提示する(S31)。次に、当該人物「B」は、自己が所持する通信端末310bにより、通信端末310aから当該第1の情報を読み取り、取得する(S32)。
そして、通信端末310bは、取得された第1の情報に含まれる接続情報により、当該通信サービスに接続するとともに、情報処理装置320に対して、「A」の利用者識別情報と、「B」の利用者識別情報と、を送信する。続いて、情報処理装置320は、「A」と「B」との関連性を示すソーシャルグラフを生成する。
続いて、通信端末310bは、取得された第1の情報に基づいて、当該接続情報と、「B」の利用者識別情報とを含む、例えばQRコード(登録商標)のような第2の情報を生成する。そして、当該人物「B」は、通信端末310bにより、当該第2の情報を、例えば、他のパーティ参加者である「C」および「D」に対して提示する。
続いて、当該人物「C」および「D」は、それぞれが所持する通信端末310cまたは通信端末310dにより、通信端末310bから当該第2の情報を読み取り、取得する。
そして、通信端末310cおよび通信端末310dはそれぞれ、取得された第2の情報に含まれる接続情報により当該通信サービスに接続するとともに、情報処理装置320に対して、「B」の利用者識別情報と、自己の利用者識別情報と、を送信する。続いて、情報処理装置320は、生成されたソーシャルグラフに対して、「B」と「C」との関連性を示すソーシャルグラフ、および「B」と「D」との関連性を示すソーシャルグラフを追加する。なお、図31の右側に示したソーシャルグラフ330は、以上の過程により最終的に更新されたソーシャルグラフである。
上述したように、第3の実施形態によれば、通信端末310bは、他の通信端末310aから、通信サービスに接続するための接続情報と他の通信端末310aの利用者の識別情報とを含む第1の情報を取得する。そして、通信端末310bは、取得された第1の情報に基づいて、当該接続情報と自端末の利用者の識別情報とを含む第2の情報を生成する。このため、通信端末310bは、当該接続情報と、他の通信端末310aの利用者の識別情報と、を対応づけて他の通信端末通信端末310aから取得したり、当該接続情報と、通信端末310bの利用者の識別情報と、を対応づけて他の通信端末310cへ伝搬することができる。従って、例えばソーシャルグラフ330のような形式により、利用者と対応づけて情報の個々の伝達過程を明示することを支援することができる。
[3−3.第3の実施形態による構成]
(3−3−1.通信端末310)
以上、第3の実施形態の概要について説明した。続いて、第3の実施形態による構成について詳細に説明する。図32は、第3の実施形態による通信端末310および情報処理装置320の構成を示した機能ブロック図である。図32に示したように、第3の実施形態による通信端末310は、通信部3100、情報取得部3102、情報生成部3104、送信制御部3106、情報伝搬部3108、記憶部3110、および入力部3112を含む。
通信部3100は、通信網112を介して情報処理装置320との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部3100は、後述する情報取得部3102による第1の情報の取得元である、他の通信端末310の利用者の識別情報と、自端末の利用者の識別情報と、を対応づけて情報処理装置320へ送信する。
情報取得部3102は、他の通信端末310から、通信サービスに接続するための接続情報と当該他の通信端末310の利用者の識別情報とを含む第1の情報を取得する。ここで、接続情報は、例えば他のいずれかの通信端末310または情報処理装置320など、当該通信サービスを管理するサービス管理装置のアドレス情報、および当該通信サービスの識別情報を含んでもよい。また、接続情報は、例えば他のいずれかの通信端末310など、当該通信サービスに接続された所定のアクセスポイントの識別子および前記所定のアクセスポイントに接続するための認証情報を含んでもよい。また、第1の情報は、例えばQRコード(登録商標)やバーコードのような情報コードであってもよい。
また、情報取得部3102は、第1の情報が情報コードである場合には、他の通信端末310に表示された第1の情報を撮像により取得してもよい。また、情報取得部3102は、他の通信端末310から第1の情報を、近距離無線通信により取得してもよい。
情報生成部3104は、情報取得部3102により取得された第1の情報に基づいて、上述した接続情報と自端末の利用者の識別情報とを含む第2の情報を生成する。ここで、第2の情報は、例えばQRコード(登録商標)やバーコードのような情報コードであってもよい。
送信制御部3106は、上述したサービス管理装置に対して、他の通信端末310の利用者の識別情報および自端末の利用者の識別情報を通信部3100に送信させる。また、送信制御部3106は、例えば情報取得部3102により第1の情報が取得された直後に、他の通信端末310の利用者の識別情報および自端末の利用者の識別情報を通信部3100に送信させてもよい。
情報伝搬部3108は、情報生成部3104により生成された第2の情報を他の通信端末310へ伝搬する。また、情報伝搬部3108は、第2の情報が情報コードである場合には、第2の情報を例えば通信端末310に表示させることにより伝搬してもよい。また、情報伝搬部3108は、第2の情報を、近距離無線通信により他の通信端末310へ伝搬してもよい。
記憶部3110は、例えば情報取得部3102により取得される第1の情報などの各種情報や、通信端末310の動作を制御するためのソフトウェアなどの各種ソフトウェアを記憶する。
入力部3112は、利用者による各種操作を受け付ける。例えば、入力部3112は、情報取得部3102による第1の情報の取得に対する指示操作や、情報伝搬部3108による第2の情報の伝搬に対する指示操作などを受け付ける。
なお、第3の実施形態によれば、通信端末310に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した通信端末310の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
以上、第3の実施形態による通信端末310の構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、通信部3100、送信制御部3106、情報伝搬部3108、記憶部3110、入力部3112のうちいずれか一つ以上は、他の装置に備えられてもよい。また、後述する情報処理装置320の各構成と同等な機能が、通信端末310に含まれていてもよい。
(3−3−2.情報処理装置320)
また、図32に示したように、第3の実施形態による情報処理装置320は、通信部3200、グラフ生成部3202、および記憶部3204を含む。
通信部3200は、通信網112を介して通信端末310との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部3200は、第1の情報を通信端末310aから伝搬された通信端末である通信端末310bから、通信端末310aの利用者の識別情報と、通信端末310bの利用者の識別情報と、を受信する。
グラフ生成部3202は、通信部3200により受信された、通信端末310a(第1の通信端末)の利用者と通信端末310b(第2の通信端末)の利用者との関連性を示すソーシャルグラフを生成する。また、第1の情報を通信端末310bから伝搬された通信端末である通信端末310c(第3の通信端末)から、通信端末310bの利用者の識別情報と、通信端末310cの利用者の識別情報と、が通信部3200により受信された場合には、グラフ生成部3202は、上記のソーシャルグラフに対して、通信端末310bの利用者と通信端末310cの利用者との関係性を示すグラフを追加してもよい。
記憶部3204は、例えば、情報処理装置320の動作を制御するためのソフトウェアなどの各種ソフトウェアを記憶する。また、記憶部3204は、通信端末310bから受信される、第1の情報の伝搬元である他の通信端末310aの利用者の識別情報と、通信端末310bの利用者の識別情報と、を対応づけて、例えば図33に示したような伝搬情報テーブル322に記録するとともに、この伝搬情報テーブル322を記憶する。
ここで、図33を参照して、伝搬情報テーブル322の構成の例について説明する。図33に示したように、伝搬情報テーブル322では、接続者ID列3220と、伝搬元ID列3222と、伝搬先ID列3224と、が対応づけて記録される。例えば、図33の3行目に示したデータは、利用者の識別情報が「B」である通信端末310bから、第1の情報の伝搬元である他の通信端末310aの利用者の識別情報として「A」が通信部3200に受信されたことを示している。また、当該データは、利用者の識別情報が「D」である通信端末310dから、通信端末310bにより生成された第2の情報が当該通信端末310dへ伝搬された事実が通信部3200に受信されたことを示している。
以上、第3の実施形態による情報処理装置320の構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、記憶部3204は他の装置に備えられてもよい。
[3−4.第3の実施形態による動作]
以上、第3の実施形態による構成について説明した。続いて、第3の実施形態による動作について説明する。図34は、第3の実施形態による動作を示すシーケンス図である。
図34に示したように、まず、入力部3112に対する利用者の操作により、通信端末310aは、予めダウンロードされた当該通信サービスを利用するためのアプリケーションを起動する(S301)。そして、入力部3112に対する利用者の操作により、通信端末310aは、当該通信サービスにおいてイベントを開催する(S302)。
続いて、通信端末310aの情報生成部3104は、当該通信サービスに接続するための接続情報と通信端末310aの利用者の識別情報とを含む第1の情報を生成する(S303)。なお、第1の情報は、例えばQRコード(登録商標)のような情報コードであってもよい。
ここで、図35を参照して、S303において生成される第1の情報(情報コード340a)に含まれるデータの例について説明する。図35に示したように、情報コード340aは、接続情報として、例えば、SSID3400a、無線LANパスワード3402a、サービス提供者のアドレス3404a、およびイベント情報3406aを含む。さらに、情報コード340aは、伝搬者ID3408aを含む。例えば、図35に示した情報コード340aには、無線LANにおけるアクセスポイントのID(SSID)として「ACSPNT01」、サービス提供者のIPアドレスとして「192.168.0.11」、例えば当該イベントの識別子であるイベント情報として「S003@asda」、当該情報コード340aを生成した通信端末310の利用者の識別情報として「A」、がそれぞれ含まれていることを示している。
続いて、通信端末310aとは異なる通信端末である通信端末310bは、入力部3112に対する利用者の操作により、予めダウンロードされた当該通信サービスを利用するためのアプリケーションを起動する(S304)。
続いて、通信端末310bの情報取得部3102は、通信端末310aから第1の情報を取得する(S305)。ここで、情報取得部3102は、第1の情報が情報コードである場合には、通信端末310aの情報伝搬部3108は、第1の情報を例えば通信端末310aに表示し、そして、通信端末310bの情報取得部3102は、表示された第1の情報を撮像することにより取得してもよい。
続いて、入力部3112に対する利用者の操作により、通信端末310bの通信部3100は、取得された第1の情報に含まれる接続情報に基づいて、当該通信サービスに接続する。そして、入力部3112に対する利用者の操作により、通信端末310bは、当該通信サービスにおける、通信端末310aにより開催されたイベントに参加する(S306)。
続いて、通信端末310bの通信部3100は、情報取得部3102による第1の情報の取得元である通信端末310aの利用者の識別情報と、自端末の利用者の識別情報と、を対応づけて情報処理装置320へ送信する。そして、情報処理装置320のグラフ生成部3202は、通信端末310aの利用者と通信端末310bの利用者との関連性を示すソーシャルグラフを生成する(S307)。
続いて、通信端末310bの情報生成部3104は、情報取得部3102により取得された第1の情報に基づいて、当該接続情報と通信端末310bの利用者の識別情報とを含む第2の情報を生成する(S308)。なお、第1の情報は、例えばQRコード(登録商標)のような情報コードであってもよい。
ここで、図35を参照して、S308において生成される第2の情報(情報コード340b)に含まれるデータの例について説明する。図35に示したように、情報コード340bは、例えば、接続情報として、情報コード340aに含まれる接続情報と同様の情報を含んでもよい。また、伝搬者ID3408bは、当該情報コード340bを生成した通信端末310に関する利用者の識別情報である「B」を含む。
続いて、通信端末310aおよび通信端末310bとは異なる通信端末である通信端末310cは、入力部3112に対する利用者の操作により、予めダウンロードされた当該通信サービスを利用するためのアプリケーションを起動する(S309)。
続いて、通信端末310cの情報取得部3102は、通信端末310bから第2の情報を取得する(S310)。ここで、情報取得部3102は、第2の情報が情報コードである場合には、通信端末310bの情報伝搬部3108は、第2の情報を例えば通信端末310bに表示し、そして、通信端末310cの情報取得部3102は、表示された第2の情報を撮像することにより取得してもよい。
続いて、入力部3112に対する利用者の操作により、通信端末310cの通信部3100は、取得された第2の情報に含まれる接続情報に基づいて、当該通信サービスに接続する。そして、入力部3112に対する利用者の操作により、通信端末310cは、当該通信サービスにおける、通信端末310aにより開催されたイベントに参加する(S311)。
続いて、通信端末310cの通信部3100は、情報取得部3102による第2の情報の取得元である通信端末310bの利用者の識別情報と、自端末の利用者の識別情報と、を対応づけて情報処理装置320へ送信する。そして、情報処理装置320のグラフ生成部3202は、S307で生成されたソーシャルグラフに対して、通信端末310bの利用者と通信端末310cの利用者との関連性を示すグラフを追加する(S312)。
以上、第3の実施形態による動作について説明したが、上述した動作に限定されない。例えば、S308の動作は、S305とS306との間で行われてもよい。また、例えば、通信端末310aが情報処理装置320の機能をさらに含んでいる場合には、S307およびS312において、通信端末310bおよび通信端末310cは、上述した利用者の識別情報を情報処理装置320の代わりに、通信端末310aへ送信してもよい。
[3−5.第3の実施形態による効果]
以上説明したように、第3の実施形態によれば、通信端末310bは、他の通信端末310aから、通信サービスに接続するための接続情報と他の通信端末310aの利用者の識別情報とを含む第1の情報を取得する。そして、通信端末310bは、取得された第1の情報に基づいて、当該接続情報と自端末の利用者の識別情報とを含む第2の情報を生成する。このため、通信端末310bは、当該接続情報と、他の通信端末310aの利用者の識別情報と、を対応づけて他の通信端末から取得したり、当該接続情報と、通信端末310bの利用者の識別情報と、を対応づけて他の通信端末310cへ伝搬することができる。従って、例えばソーシャルグラフ330のような形式により、利用者と対応づけて情報の個々の伝達過程を明示することを支援することができる。
また、通信端末310は、他の通信端末310から取得される第1の情報に基づいて通信サービスに接続するときと同時または直後に、第1の情報の伝搬元である通信端末310の利用者の識別情報と、自端末の利用者の識別情報と、を情報処理装置320へ送信する。このため、情報処理装置320は、通信端末310による通信サービスへの接続に応じて、動的にソーシャルグラフを生成および更新することができるので、情報の個々の伝達過程を動的に可視化することができる。
また、通信端末310の利用者は、例えばイベントの終了後に、情報処理装置320により生成されたソーシャルグラフを情報処理装置320から取得することにより、イベントの参加者の一覧を確認したり、参加者同士の関係性について推測する資料として活用することができる。
また、通信端末310は、第1の情報が情報コードである場合には、他の通信端末310に表示された第1の情報を撮像により取得する。このため、通信端末310の利用者は、例えばポスターなどの紙に印刷された情報コードを撮像する場合と比較して、より速く、かつ、より容易に情報コードを撮像することができる。
また、通信端末310は、原則として、通信サービスに接続するための接続情報、および自端末の利用者の識別情報だけを含む第2の情報を他の通信端末310へ伝搬する。このため、通信端末310の間で個人情報などの重要な情報は共有されないので、重要な情報が漏えいしたり、不正利用されるリスクはほとんどない。
また、通信端末310は、他の通信端末310から第1の情報を取得しなければ、原則として当該通信サービスに接続することができない。このため、例えば通信サービスに参加する資格を有しない者は当該通信サービスに接続することができないので、セキュリティの高い通信サービスを実現することができる。
<4.第4の実施形態の詳細な説明>
以上、第3の実施形態について説明した。次に第4の実施形態について説明する。まず、第4の実施形態が解決しようとする課題について説明する。従来、写真やデータの共有サービスが開発されているが、このような共有サービスでは、利用者に必ずユーザ登録をさせ、かつ、ユーザ名とパスワードの対で当該共有サービスにログインさせる。このため、利用者にとっては、上記の登録やログインの作業が負担になったり、パスワードを忘れた場合にはログインできなくなる。特に、「その場だけでデータを共有したい」といった用途に対しては、上記の登録やログインの作業が、利用者に大きな負担をかけてしまう場合がある。
また、特開2012−133735号公報および特開2012−064151号公報に記載された技術では、通信サービスにおける利用内容を当該通信サービスの終了後に振り返ることを十分支援することができないという事情がある。例えば、パーティ会場などにおいて一時的に提供される通信サービスにおいて利用された内容を、当該通信サービスが終了された後に振り返ることを支援することができない。
そこで、上記事情を一着眼点にして第4の実施形態による第1の通信端末410(通信端末)を創作するに至った。第4の実施形態による第1の通信端末410は、通信サービスにおける利用内容を当該通信サービスの終了後に振り返ることを支援することができる。
このような第4の実施形態による第1の通信端末410は、
A.共有されているコンテンツを管理する情報処理装置430から、通信サービスに対応づけられたサービス識別情報を取得する通信部4100(取得部)と、
B.第2の通信端末420(他の通信端末)に対して、前記サービス識別情報に対応づけられたサービス利用者識別情報を発行する利用者識別情報発行部4102と、
C.前記サービス識別情報、および前記利用者識別情報発行部4102により発行された前記サービス利用者識別情報を前記情報処理装置430へ通信部4100に送信させる送信制御部4104と、
を備える。
また、第4の実施形態による第2の通信端末420(通信端末)は、
D.第1の通信端末410(他の通信端末)に対して、通信サービスの利用を要求するサービス利用要求部4202と、
E.前記第1の通信端末410から、前記通信サービスのサービス識別情報、および前記サービス識別情報に対応づけられたサービス利用者識別情報を受信する通信部4200(受信部)と、
F.自端末に記憶されているコンテンツに対応するメタ情報を前記第1の通信端末410へ通信部4200に送信させる送信制御部4204と、
を備える。
[4−1.通信システムの基本構成]
以下では、まず、このような第4の実施形態による通信システムの基本構成について図36を参照して説明する。図36に示したように、第4の実施形態による通信システムは、第1の通信端末410、第2の通信端末420、通信網112、および情報処理装置430を含む。なお、通信網112は、第1の実施形態と同様である。
‐第1の通信端末410‐
第1の通信端末410は、通信網112に接続可能な通信端末である。第1の通信端末410は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、ラップトップ型PC(Personal Computer)、PDA、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機などであってもよい。また、第1の通信端末410は、第1の実施形態による第1の通信端末110と同様のハードウェア構成を有してもよい。
また、第1の通信端末410は、第2の通信端末420などを、例えばWi−Fiにより所定の無線LANに接続させるためのアクセスポイントの機能を有してもよい。
‐第2の通信端末420‐
第2の通信端末420は、通信網112に接続可能な通信端末である。第2の通信端末420は、例えば、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット端末、ラップトップ型PC、PDA、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ゲーム機などであってもよい。また、第1の通信端末410は、第1の実施形態による第1の通信端末110と同様のハードウェア構成を有してもよい。
‐情報処理装置430‐
情報処理装置430は、第1の通信端末410および第2の通信端末420の間で共有されているコンテンツを管理する装置である。また、情報処理装置320は、第1の実施形態による第1の通信端末110と同様のハードウェア構成を有してもよいし、例えば入力装置1160または撮影装置1166は含まないなどの相違点を有してもよい。
[4−2.第4の実施形態の概要]
続いて、上述した通信システムから構成される第4の実施形態の概要について、図37を参照して説明する。ここでは一例として、例えば第1の通信端末410などの所定のアクセスポイントにより提供されるローカルネットワークにおいて、第1の通信端末410を所持する人物Aがコンテンツ共有サービスを主催することを希望しており、かつ、第2の通信端末420を所持する人物Bおよび人物Cが当該コンテンツ共有サービスに参加を希望している例について説明する。
このような状況において、第1の通信端末410は、まず、例えば当該ローカルネットワークの外に設置されている情報処理装置430に対して、当該コンテンツ共有サービスに対応づけられたサービス識別情報を取得する。次に、第1の通信端末410は、取得されたサービス識別情報を利用して、当該ローカルネットワークにおいてコンテンツ共有サービスを主催する。そして、第1の通信端末410は、当該コンテンツ共有サービスに参加を希望する、第2の通信端末420を所持する人物BおよびCに対して、当該サービス識別情報に対応づけられたサービス利用者識別情報を、一人ひとり異なるように発行する。
続いて、人物A、人物B、および人物Cの三者の間で当該コンテンツ共有サービスを利用し、それぞれが所持する例えば撮影画像などのコンテンツを共有する(S41)。
続いて、例えば当該コンテンツ共有サービスの終了時などに、第1の通信端末410は、当該サービス識別情報と、第2の通信端末420に対して発行したサービス利用者識別情報のリストと、例えば撮影画像など、当該コンテンツ共有サービスにおけるコンテキストとを情報処理装置430へ送信する(S42)。その後、第1の通信端末410は、当該コンテンツ共有サービスを終了させる。なお、この情報処理装置430は、当該コンテンツ共有サービスにおけるコンテキストなどの利用内容を蓄積するサービス(以下、親サービスと称する)を提供することができる。
続いて、例えば、当該ローカルネットワークから離れた、人物Bが所持する第2の通信端末420は、上記のコンテンツ共有サービスにおけるコンテキストを振り返ることを目的として、情報処理装置430に対して、当該サービス識別情報と、第1の通信端末410により発行されたサービス利用者識別情報と、を通信網112を介して送信する(S43)。
その後、情報処理装置430は、S42において受信した情報とのマッチングを行うことにより、人物Bが当該コンテンツ共有サービスにおける利用者であることを確認できた場合には、人物Bが所持する第2の通信端末420に対して、例えば当該コンテキストの参照などを許可する(S44)。
上述したように、第4の実施形態によれば、第1の通信端末410は、共有されているコンテンツを管理する情報処理装置430から、通信サービスに対応づけられたサービス識別情報を取得し、第2の通信端末420に対して、当該サービス識別情報に対応づけられたサービス利用者識別情報を発行する。そして、第1の通信端末410は、当該サービス識別情報、および第2の通信端末420に対して発行されたサービス利用者識別情報を情報処理装置430へ送信する。このため、第2の通信端末420の利用者は、当該サービス識別情報と、第1の通信端末410により発行されたサービス利用者識別情報と、を情報処理装置430へ通信網112を介して送信することにより、通信サービスの終了後であっても、当該通信サービスにおける利用者との同一性が情報処理装置430により保証される。従って、第1の通信端末410は、当該通信サービスにおいて繋がったユーザ同士が当該通信サービスの終了後に繋がりを維持することを支援することができる。
[4−3.第4の実施形態による構成]
(4−3−1.第1の通信端末410)
以上、第4の実施形態の概要について説明した。続いて、第4の実施形態による構成にについて詳細に説明する。図38は、第4の実施形態による第1の通信端末410の構成を示した機能ブロック図である。図38に示したように、第4の実施形態による第1の通信端末410は、通信部4100(取得部)、利用者識別情報発行部4102、送信制御部4104、記憶部4106、サービス履歴取得部4108、入力部4110、および表示部4112を含む。
通信部4100は、通信網112を介して第2の通信端末420および情報処理装置430との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部4100は、情報処理装置430から通信サービスに対応づけられたサービス識別情報を受信する。ここで、通信サービスは、例えば、コンテンツを共有するためのサービスである。また、コンテンツは、例えば、文字情報、音楽、または画像である。
また、通信部4100は、第2の通信端末420から、当該第2の通信端末420に記憶されているコンテンツに対応するメタ情報と、当該第2の通信端末420に対して発行されたサービス利用者識別情報とを受信する。また、通信部4100は、第2の通信端末420から、後述する記憶部4106に記憶されているメタ情報に対応するサービス利用者識別情報の提供要求を受信する。また、通信部4100は、後述する送信制御部4104による制御により、受信されたサービス識別情報を第2の通信端末420へ送信する。
利用者識別情報発行部4102は、第2の通信端末420に対して、受信されたサービス識別情報に対応づけられたサービス利用者識別情報を発行する。また、利用者識別情報発行部4102は、第1の通信端末410に対して上記のサービス利用者識別情報をさらに発行してもよい。
送信制御部4104は、受信されたサービス識別情報、および利用者識別情報発行部4102により発行されたサービス利用者識別情報を情報処理装置430へ通信部4100に送信させる。また、送信制御部4104は、上記のサービス識別情報を第2の通信端末420へ通信部4100にさらに送信させてもよい。また、送信制御部4104は、第2の通信端末420から、上述した提供要求が受信された場合には、当該提供要求により指定されるメタ情報に対応するサービス利用者識別情報を当該第2の通信端末420へ、通信部4100にさらに送信させてもよい。また、送信制御部4104は、後述する記憶部4106に記憶されたメタ情報と、当該メタ情報に対応するサービス利用者識別情報と、を情報処理装置430へ通信部4100にさらに送信させてもよい。なお、上述した送信制御部4104の機能の詳細については後に説明する。
記憶部4106は、例えば、第2の通信端末420から受信されたメタ情報と、当該第2の通信端末420に対して発行されたサービス利用者識別情報と、を対応づけて記憶する。また、記憶部4106は、記憶部4106に記憶されているコンテンツに対応するメタ情報と、第1の通信端末410に対して発行されたサービス利用者識別情報と、を対応づけてさらに記憶してもよい。また、送信制御部4104が上記のメタ情報および上記のサービス利用者識別情報を情報処理装置430へ通信部4100に送信させた場合には、記憶部4106は、記憶部4106に記憶されている当該メタ情報および当該サービス利用者識別情報を削除してもよい。
サービス履歴取得部4108は、情報処理装置430から、情報処理装置430に記憶されているメタ情報と、当該メタ情報に対応するサービス利用者識別情報と、を取得する。
入力部4110は、利用者による各種操作を受け付ける。例えば、入力部4110は、利用者により通信サービスを利用するためのアプリケーションを起動させる操作などを受け付ける。
表示部4112は、例えばコンテンツ共有サービスなどの通信サービスを利用するためのアプリケーションにより生成される表示画面などの各種表示画面を表示する。
ここで、図40を参照して、コンテンツ共有サービスを利用するためのアプリケーションによる表示画面の一例(コンテンツ共有サービス画面440)について説明する。図40に示したように、例えば、コンテンツ共有サービス画面440は、表示画面の選択ボタン4400、コンテンツの表示欄4402、およびコンテンツの所有者の顔画像表示欄4404を含む。ここで、表示画面の選択ボタン4400は、例えば、写真用画面と音楽用画面のような、再生させるコンテンツごとに設けられた表示画面の表示を切り替えるためのボタンであってもよい。なお、図40では、共有されるコンテンツの種類が撮影画像である例を示しているが、かかる例に限定されず、共有されるコンテンツは、音楽、映画、またはチャットの内容などでもよい。また、例えば、共有されるコンテンツが音楽である場合には、コンテンツの表示欄4402には、例えば当該コンテンツに関するサムネイルが表示されてもよい。また、このコンテンツ共有サービス画面440は、例えば記憶部4106に記憶される、図41に示したようなコンテンツ共有リスト432に基づいて生成されてもよい。
次に、図41を参照して、コンテンツ共有リスト432の構成の一例について説明する。図41に示したように、例えば、コンテンツ共有リスト432には、メタ情報(コンテンツ名)列4320と、メタ情報(アーティスト名)列4322と、コンテンツの所有者のアカウント列4324とが対応づけて記録される。ここで、コンテンツの所有者のアカウント列4324には、当該コンテンツを当該コンテンツ共有サービスに投稿した利用者のアカウントが記録される。例えば、図41の2行目に示したデータは、コンテンツ名が「楽曲1」であり、コンテンツの種類が「音楽」であり、当該コンテンツの所有者のアカウント名が「Akko」であることを示している。
なお、第4の実施形態によれば、第1の通信端末410に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した第1の通信端末410の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
以上、第4の実施形態による第1の通信端末410の構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、記憶部4106、サービス履歴取得部4108、入力部4110、および表示部4112のうちいずれか一つ以上は、他の装置に備えられてもよい。
(4−3−2.第2の通信端末420)
また、図39に示したように、第4の実施形態による第2の通信端末420は、通信部4200(受信部)、サービス利用要求部4202、送信制御部4204、記憶部4206、サービス履歴取得部4208、入力部4210、および表示部4212を含む。
通信部4200は、通信網112を介して第1の通信端末410および情報処理装置430との間で各種情報を送受信する。例えば、通信部4200は、第1の通信端末410から、通信サービスのサービス識別情報、および当該サービス識別情報に対応づけられたサービス利用者識別情報を受信する。また、通信部4200は、後述する送信制御部4204による制御により、第1の通信端末410から受信された、上記のサービス識別情報と、上記のサービス利用者識別情報とを情報処理装置430へ送信する。
サービス利用要求部4202は、第1の通信端末410に対して通信サービスの利用を、通信部4200を介して要求する。
送信制御部4204は、通信部4200に対して、第1の通信端末410および情報処理装置430に対する各種情報の送信を制御する。例えば、送信制御部4204は、記憶部4206に記憶されているコンテンツのメタ情報を第1の通信端末410へ通信部4200に送信させる。
記憶部4206は、例えば、通信部4200により受信される、上記のサービス識別情報、および上記のサービス利用者識別情報などの各種情報や、通信サービスを利用するためのアプリケーションなどの各種ソフトウェアを記憶する。
なお、サービス履歴取得部4208、入力部4210、および表示部4212の機能は、それぞれ第1の通信端末410におけるサービス履歴取得部4108、入力部4110、および表示部4112と同様である。
以上、第4の実施形態による第2の通信端末420の構成について説明したが、上述した構成に限定されない。例えば、サービス利用要求部4202、サービス履歴取得部4208、および入力部4210のうちいずれか一つ以上は、他の装置に備えられてもよい。
[4−4.第4の実施形態による動作]
(4−4−1.コンテンツ共有サービス中の動作)
以上、第4の実施形態による構成について説明した。続いて、第4の実施形態による動作について説明する。最初に、第4の実施形態による、通信サービス中の動作について説明する。なお、ここでは一列として、通信サービスがコンテンツ共有サービスである場合における動作について説明する。
図42は、第4の実施形態によるコンテンツ共有サービス中の動作を示すシーケンス図である。図42に示したように、まず、入力部4110に対する利用者の操作により、第1の通信端末410は、予めダウンロードされた、コンテンツ共有サービスを利用するためのアプリケーションを起動する(S401)。
続いて、入力部4110に対する利用者の操作により、或るローカルネットワークにおいて開催を希望するコンテンツ共有サービスのためのサービス識別情報を、通信部4200は情報処理装置430へ要求する(S402)。
続いて、情報処理装置430は、第1の通信端末410から受信された上記の要求に基づいて当該コンテンツ共有サービスのサービス識別情報を発行し、そして、第1の通信端末410へ当該サービス識別情報を送信する(S403)。
続いて、入力部4110に対する利用者の操作により、第1の通信端末410は、当該サービス識別情報を用いて、当該ローカルネットワークにおいてコンテンツ共有サービスを開始する(S404)。
続いて、利用者識別情報発行部4102は、第1の通信端末410に対して、S403で受信されたサービス識別情報に対応づけられたサービス利用者識別情報を発行する(S405)。そして、記憶部4106は、S403で受信されたサービス識別情報と、S405で発行されたサービス利用者識別情報と、を対応づけて記憶する(S406)。
続いて、入力部4210に対する利用者の操作により、第2の通信端末420は、予めダウンロードされた、コンテンツ共有サービスを利用するためのアプリケーションを起動する(S407)。
続いて、第2の通信端末420のサービス利用要求部4202は、第1の通信端末410に対して、第1の通信端末410により開催されているコンテンツ共有サービスの利用を、通信部4200を介して要求する(S408)。
続いて、利用者識別情報発行部4102は、第2の通信端末420から受信された上記の要求に基づいて、第2の通信端末420に対して、S405で発行されたサービス利用者識別情報とは異なるサービス利用者識別情報を発行する。そして、記憶部4106は、S403で受信されたサービス識別情報と、第2の通信端末420に対して発行されたサービス利用者識別情報と、を対応づけて記憶する(S409)。
続いて、送信制御部4104は、記憶部4106に記憶されたサービス識別情報と、S409で発行されたサービス利用者識別情報と、を第2の通信端末420へ通信部4100に送信させる。そして、第2の通信端末420の記憶部4206は、第1の通信端末410から受信されたサービス識別情報と、サービス利用者識別情報と、を対応づけて記憶する(S410)。
ここで、複数の第2の通信端末420が当該ローカルネットワークに接続されている場合には、S407〜S410の動作は、当該ローカルネットワークに接続されている第2の通信端末420の台数だけ繰り返されてもよい。
続いて、第1の通信端末410および第2の通信端末420は、例えば図40に示したコンテンツ共有サービス画面を表示し、それぞれの端末に記憶されているコンテンツを共有したり、チャットを行う(S411)。
より具体的には、例えば、第2の通信端末420によりコンテンツが投稿される場合には、まず、第1の通信端末410の通信部4100は、第2の通信端末420から、第2の通信端末420に記憶されているコンテンツに対応するメタ情報と、第2の通信端末420に対して発行されたサービス利用者識別情報とを受信する。そして、記憶部4106は、例えば図41に示したコンテンツ共有リストのように、第2の通信端末420から受信された、メタ情報と、サービス利用者識別情報とを対応づけて記憶する。
また、第1の通信端末410によりコンテンツが投稿される場合には、第1の通信端末410の記憶部4106は、同様に、当該コンテンツに対応するメタ情報と、第1の通信端末410に対して発行されたサービス利用者識別情報とを対応づけて記憶する。
また、第2の通信端末420aが、例えば他の利用者が所有する音楽の再生を希望する場合には、まず、第1の通信端末410の通信部4100は、第2の通信端末420aから、当該音楽を所有する通信端末(ここでは説明の便宜上、第2の通信端末420bとする)に対して発行されたサービス利用者識別情報の提供要求を受信する。そして、送信制御部4104は、記憶部4106に記憶されている、第2の通信端末420bのサービス利用者識別情報を第2の通信端末420aへ通信部4100に送信させる。これにより、第2の通信端末420aは、第2の通信端末420bに対して、例えば当該音楽のストリーミング形式による送信であったり、当該ローカルネットワークに接続されている再生装置による再生などを要求することができる。
続いて、例えばコンテンツ共有サービスの終了時などに、第1の通信端末410の送信制御部4104は、記憶部4106に記憶されている、サービス識別情報と、S405およびS409で発行されたサービス利用者識別情報の一覧と、当該コンテンツ共有サービスでのコンテキストと、を情報処理装置430へ通信部4100に送信させる(S412)。
その後、情報処理装置430は、第1の通信端末410から受信された、サービス識別情報と、サービス利用者識別情報の一覧と、当該コンテンツ共有サービスでのコンテキストと、を対応づけて記憶する(S413)。
(4−4−2.コンテンツ共有サービス後の振り返りの動作)
続いて、第4の実施形態によるコンテンツ共有サービス後の振り返りの動作について説明する。図43は、第4の実施形態によるコンテンツ共有サービス後の振り返りの動作を示すシーケンス図である。なお、図43では、第1の通信端末410および第2の通信端末420は、原則として、上記のローカルネットワークから離脱していることを前提とする。
ここで、第1の通信端末410の利用者が、図42のS411における、コンテンツ共有サービスでのコンテキストを振り返ることを希望する場合には、図43に示したように、まず、入力部4110に対する利用者の操作により、第1の通信端末410は、上述した、コンテンツ共有サービスを利用するためのアプリケーションを起動する(S421)。
続いて、入力部4110に対する利用者の操作により、サービス履歴取得部4108は、記憶部4106に記憶されている、当該コンテンツ共有サービスのサービス識別情報と、自端末に発行されたサービス利用者識別情報と、例えば参照を希望するコンテンツに対応するメタ情報と、を通信網112を介して情報処理装置430へ、通信部4100に送信させる(S422)。ここで、サービス履歴取得部4108は、上記のメタ情報については、情報処理装置430へ通信部4100に送信させなくてもよい。
続いて、情報処理装置430は、第1の通信端末410から受信された上記の情報に応じて、例えば当該コンテンツ共有サービスでのコンテキストと、受信されたメタ情報に対応するコンテンツの所有者の通信端末(ここでは説明の便宜上、第2の通信端末420bとする)の識別情報とを第1の通信端末410へ送信する(S423)。ここで、情報処理装置430は、S422においてメタ情報を受信していない場合には、上記のコンテンツの所有者の通信端末の識別情報については、第1の通信端末410へ送信しなくてもよい。
なお、S423の変形例として、情報処理装置430は、第1の通信端末410から受信された上記の情報に応じて、例えば図24に示したイベントサマリー画面220のような集合画像を第1の通信端末410へ送信してもよい。この変形例によれば、第1の通信端末410の利用者は、例えば撮影画像などの、共有されたコンテンツの内容が簡潔に纏められた形式により、振り返ることができる。
続いて、入力部4110に対する利用者の操作により、第1の通信端末410の通信部4100は、第2の通信端末420bに対して、例えばコンテンツの表示または再生を要求する(S424)。
続いて、第2の通信端末420bは、第1の通信端末410から受信された要求に応じて、例えば第1の通信端末410に当該コンテンツを表示させたり、ストリーミング形式により当該コンテンツを送信する(S425)。
続いて、第2の通信端末420aの利用者が、同様に、コンテンツ共有サービスでのコンテキストを振り返ることを希望する場合には、入力部4210に対する利用者の操作により、第2の通信端末420aは、上述した、コンテンツ共有サービスを利用するためのアプリケーションを起動する(S426)。
続いて、入力部4210に対する利用者の操作により、サービス履歴取得部4208は、記憶部4206に記憶されている、当該コンテンツ共有サービスのサービス識別情報と、自端末に発行されたサービス利用者識別情報と、例えば参照を希望するコンテンツに対応するメタ情報と、を通信網112を介して情報処理装置430へ、通信部4200に送信させる(S427)。ここで、サービス履歴取得部4208は、上記のメタ情報については、情報処理装置430へ通信部4200に送信させなくてもよい。
続いて、情報処理装置430は、第2の通信端末420aから受信された上記の情報に応じて、例えば当該コンテンツ共有サービスでのコンテキストと、受信されたメタ情報に対応するコンテンツの所有者の通信端末(ここでは説明の便宜上、第2の通信端末420bとする)の識別情報とを第2の通信端末420aへ送信する(S428)。ここで、情報処理装置430は、S427においてメタ情報を受信していない場合には、上記のコンテンツの所有者の通信端末の識別情報については、第2の通信端末420aへ送信しなくてもよい。
なお、S428の変形例として、S423と同様に、情報処理装置430は、第2の通信端末420aから受信された上記の情報に応じて、例えば図24に示したイベントサマリー画面220のような集合画像を第2の通信端末420aへ送信してもよい。
続いて、入力部4210に対する利用者の操作により、第2の通信端末420aの通信部4200は、第2の通信端末420bに対して、例えばコンテンツの表示または再生を要求する(S429)。
続いて、第2の通信端末420bは、第2の通信端末420aから受信された要求に応じて、例えば第2の通信端末420aに当該コンテンツを表示させたり、ストリーミング形式により当該コンテンツを送信する(S430)。
以上、図43を参照して、コンテンツ共有サービス後の振り返りの動作について説明したが、上述した動作に限定されない。例えば、S421〜S425の動作と、S426〜S430の動作とは、図43に示した順序で処理される代わりに、並列に処理されてもよい。
また、S421より前に、例えば情報処理装置430は、第1の通信端末410および第2の通信端末420に、例えば情報処理装置430が管理する親サービスに対して登録させてもよい。そして、情報処理装置430は、当該親サービスに対する登録過程において、例えば利用者の氏名、年齢、職業など、より私的な情報を、第1の通信端末410および第2の通信端末420の利用者に登録させてもよい。この変形例によれば、情報処理装置430は、当該利用者に関する、より私的な情報を収集することができるので、例えば広告やマーケティングなどに活用したり、当該利用者に対する、課金制のサービス機能への導線を作りやすくなるという利点がある。
[4−5.第4の実施形態による効果]
以上説明したように、第4の実施形態によれば、第1の通信端末410は、共有されているコンテンツを管理する情報処理装置430から、通信サービスに対応づけられたサービス識別情報を取得し、第2の通信端末420に対して、当該サービス識別情報に対応づけられたサービス利用者識別情報を発行する。そして、第1の通信端末410は、当該サービス識別情報、および第2の通信端末420に対して発行されたサービス利用者識別情報を情報処理装置430へ送信する。このため、第2の通信端末420の利用者は、当該サービス識別情報と、第1の通信端末410により発行されたサービス利用者識別情報と、を情報処理装置430へ通信網112を介して送信することにより、通信サービスの終了後であっても、当該通信サービスにおける利用者との同一性が情報処理装置430により保証される。従って、第1の通信端末410は、当該通信サービスにおいて繋がったユーザ同士が当該通信サービスの終了後に繋がりを維持することを支援することができる。
例えば、通信サービスがコンテンツ共有サービスである場合には、第2の通信端末420の利用者は、通信サービスの終了後であっても、第1の通信端末410または他の第2の通信端末420との間で共有した、例えば撮影画像や、チャットの内容などのコンテキストを振り返ったり、再度共有することができる。
また、通信サービスがコンテンツ共有サービスである場合には、第1の通信端末410と第2の通信端末420との間、および第2の通信端末420同士で共有されるのは、上述したように、コンテンツに対応するメタ情報、およびサービス利用者識別情報のみとすることができる。このため、コンテンツ自体は共有されないので、例えば音楽などのコンテンツの著作権を保護することが可能である。
また、第2の通信端末420が通信サービスを利用する上で、第1の通信端末410および他の第2の通信端末420に対して提供する情報は、原則として、第1の通信端末410から取得されるサービス識別情報と、サービス利用者識別情報だけである。このため、第2の通信端末420は、例えば自端末の識別情報や個人情報などの私的な情報を、第1の通信端末410および他の第2の通信端末420に対して公開しないので、私的な情報が不正利用される恐れがほとんどない。従って、第2の通信端末420の利用者は、気軽に通信サービスを利用することができる。また、第1の通信端末410の利用者にとっては、上記の理由により、より多くの第2の通信端末420の利用者が通信サービスに参加することが期待できるという利点がある。
なお、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示はかかる例に限定されない。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
他の通信端末から、通信サービスに接続するための接続情報と前記他の通信端末の利用者の識別情報とを含む第1の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された前記第1の情報に基づいて、前記接続情報と自端末の利用者の識別情報とを含む第2の情報を生成する情報生成部と、
を備える、通信端末。
(2)
前記通信端末は、前記通信サービスを管理するサービス管理装置に対して、前記他の通信端末の利用者の識別情報および前記通信端末の利用者の識別情報を通信部に送信させる送信制御部をさらに備える、前記(1)に記載の通信端末。
(3)
前記第1の情報は情報コードであり、
前記情報取得部は、前記他の通信端末に表示された前記第1の情報である情報コードを撮像により取得する、前記(1)または(2)に記載の通信端末。
(4)
前記通信端末は、前記情報生成部により生成された前記第2の情報を他の通信端末へ伝搬する情報伝搬部をさらに備える、前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の通信端末。
(5)
前記第2の情報は情報コードであり、
前記情報伝搬部は、前記第2の情報である情報コードを表示により伝搬する、前記(4)に記載の通信端末。
(6)
前記送信制御部は、前記情報取得部による前記第1の情報の取得に応じて、前記他の通信端末の利用者の識別情報および前記通信端末の利用者の識別情報を前記通信部に送信させる、前記(2)〜(5)のいずれか一項に記載の通信端末。
(7)
前記接続情報は、前記サービス管理装置のアドレス情報および前記通信サービスの識別情報を含む、前記(2)〜(6)のいずれか一項に記載の通信端末。
(8)
前記接続情報は、前記通信サービスに接続された所定のアクセスポイントの識別子および前記所定のアクセスポイントに接続するための認証情報を含む、前記(1)〜(7)のいずれか一項に記載の通信端末。
(9)
通信サービスの接続情報および自端末の利用者の識別情報を第1の通信端末から伝搬された通信端末である第2の通信端末から、前記第1の通信端末の利用者の識別情報と、前記第2の通信端末の利用者の識別情報と、を受信する受信部と、
前記第1の通信端末の利用者と前記第2の通信端末の利用者との関連性を示すソーシャルグラフを生成するグラフ生成部と、
を備える、情報処理装置。
(10)
前記受信部は、前記接続情報および前記第2の通信端末の利用者の識別情報を前記第2の通信端末から伝搬された通信端末である第3の通信端末から、前記第2の通信端末の利用者の識別情報と、前記第3の通信端末の利用者の識別情報と、をさらに受信し、
前記グラフ生成部は、前記ソーシャルグラフに対して、前記第2の通信端末の利用者と前記第3の通信端末の利用者との関係性を示すグラフを追加する、前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
他の通信端末から、通信サービスに接続するための接続情報と前記他の通信端末の利用者の識別情報とを含む第1の情報を取得することと、
取得された前記第1の情報に基づいて、前記接続情報と自端末の利用者の識別情報とを含む第2の情報を生成することと、
を備える、通信方法。
(12)
通信サービスの接続情報および自端末の利用者の識別情報を第1の通信端末から伝搬された通信端末である第2の通信端末から、前記第1の通信端末の利用者の識別情報と、前記第2の通信端末の利用者の識別情報と、を受信することと、
前記第1の通信端末の利用者と前記第2の通信端末の利用者との関連性を示すソーシャルグラフを生成することと、
を備える、情報処理方法。
(13)
コンピュータを、
他の通信端末から、通信サービスに接続するための接続情報と前記他の通信端末の利用者の識別情報とを含む第1の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された前記第1の情報に基づいて、前記接続情報と自端末の利用者の識別情報とを含む第2の情報を生成する情報生成部、
として機能させるための、プログラム。
(14)
通信端末、および情報処理装置を有し、
前記通信端末は、
他の通信端末から、通信サービスに接続するための接続情報と前記他の通信端末の利用者の識別情報とを含む第1の情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部により取得された前記第1の情報に基づいて、前記接続情報と自端末の利用者の識別情報とを含む第2の情報を生成する情報生成部と、
を備え、
前記情報処理装置は、
前記通信端末から、前記他の通信端末の利用者の識別情報および前記通信端末の利用者の識別情報を受信する受信部と、
前記他の通信端末の利用者と前記通信端末の利用者との関連性を示すソーシャルグラフを生成するグラフ生成部と、
を備える、通信システム。