図1A−1Fを参照すると、エンクロージャアセンブリ102内に収納され得る注入ポンプアセンブリ100が示されている。注入ポンプアセンブリ100は、エンクロージャアセンブリ102を通して可視的であり得る表示システム104を含んでもよい。1つ以上のスイッチアセンブリ/入力デバイス106、108、110が、エンクロージャアセンブリ102の種々の部分の周囲に設置されてもよい。エンクロージャアセンブリ102は、カニューレアセンブリ114が解放可能に連結されてもよい、注入ポートアセンブリ112を含んでもよい。取外し可能カバーアセンブリ116は、電力供給キャビティ118(図2において透視で示される)へのアクセスを可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、注入ポンプアセンブリは、2007年12月11日に発行され、Loading Mechanism for Infusion Pumpと題された米国特許第7,306,578号(代理人整理番号C54)、2002年5月20日に発行され、Infusion Set for a Fluid Pumpと題された、現在は放棄されている米国特許出願第10/151,733号(代理人整理番号D13)、および2006年9月21日に出願され、Infusion Set for a Fluid Pumpと題された米国特許出願第11/533,882号、現在は2007年3月1日に公開された米国特許出願公開第US−2007−0049870−A1号(代理人整理番号E62)で説明されているもの、およびそれらで説明されているものと同様のものを含むが、それらに限定されない、任意の注入アセンブリであってもよく、その全ては、それらの全体で参照することにより本明細書に組み込まれる。いくつかの実施形態では、1つ以上のスイッチアセンブリ/入力デバイスは、2007年12月4日に出願され、Medical Device Including a Slider Assemblyと題された米国特許出願第11/999,268号、現在は2008年7月24日に公開された米国特許出願公開第US−2008−0177900−A1号(代理人整理番号F14)で説明されているもの、およびそれらで説明されているものと同様のものを含むが、それらに限定されない、任意のデバイスであってもよく、それは全て、それらの全体で参照することにより本明細書に組み込まれる。
図2を参照すると、注入ポンプアセンブリ100の線図が示されている。注入ポンプアセンブリ100は、注入可能流体200をユーザ202に送達するように構成されてもよい。注入可能流体200は、静脈内に(すなわち、静脈の中に)、皮下に(すなわち、皮膚の中に)、動脈内に(すなわち、動脈の中に)、および硬膜外へ(すなわち、硬膜外腔の中に)送達されてもよい。注入可能流体200の実施例は、インスリン、栄養、食塩水、抗生物質、鎮痛剤、麻酔薬、ホルモン、血管作用薬、およびキレート化薬、ならびに任意の他の治療流体を含んでもよいが、それらに限定されない。
注入ポンプアセンブリ100は、注入ポンプアセンブリ100が適正に動作するために必要とされてもよい、1つ以上の工程を実行する処理論理204を含んでもよい。処理論理204は、1つ以上のマイクロプロセッサ(図示せず)、1つ以上の入出力コントローラ(図示せず)、およびキャッシュメモリデバイス(図示せず)を含んでもよい。1つ以上のデータバスおよび/またはメモリバスが、処理論理204を1つ以上のサブシステムと相互接続するために使用されてもよい。
処理論理204と相互接続されるサブシステムの実施例は、入力システム206、メモリシステム208、表示システム104、振動システム210、音声システム212、モータアセンブリ214、力センサ216、および変位検出デバイス218を含んでもよいが、それらに限定されない。注入ポンプアセンブリ100は、電力供給キャビティ118内で取外し可能に設置可能であるように、かつ電力を処理論理204の少なくとも一部分およびサブシステムのうちの1つ以上(例えば、入力システム206、メモリシステム208、表示システム104、振動システム210、音声システム212、モータアセンブリ214、力センサ216、および変位検出デバイス218)に提供するように構成される、一次電力供給220(例えば、バッテリ)を含んでもよい。
注入ポンプアセンブリ100は、注入可能流体200を含有するように構成される、貯留部アセンブリ222を含んでもよい。いくつかの実施形態では、貯留部アセンブリ222は、その全体で参照することにより本明細書に組み込まれる、2009年3月3日に発行され、Optical Displacement Sensor for Infusion Devicesと題された、米国特許第7,498,563号(代理人整理番号D78)で説明されるものと同様の貯留部アセンブリであってもよい。他の実施形態では、貯留部アセンブリは、流体の少なくとも一部分が貯留部アセンブリから流出してもよいように、流体が作用されてもよい、任意のアセンブリであってもよく、例えば、貯留部アセンブリは、種々の実施形態では、プランジャを伴う筒、カセット、または少なくとも部分的に可撓性膜で構築された容器を含んでもよいが、それらに限定されない。
プランジャロッドアセンブリ224は、注入可能流体200がユーザ202に送達されてもよいように、カニューレアセンブリ114(注入ポートアセンブリ112を介して注入ポンプアセンブリ100に連結されてもよい)を通して貯留部アセンブリ222から注入可能流体200を変位させるように構成されてもよい。この特定の実施形態では、プランジャロッドアセンブリ224は、処理論理204から受信される信号に応じてモータアセンブリ214によって回転可能であってもよい、主ネジアセンブリ228に係合してもよい、部分ナットアセンブリ226によって変位可能であることが示されている。この特定の実施形態では、モータアセンブリ214、プランジャロッドアセンブリ224、部分ナットアセンブリ226、および主ネジアセンブリ228の組み合わせは、貯留部アセンブリ222内に含有される注入可能流体200の分注を達成する、ポンプアセンブリを形成してもよい。部分ナットアセンブリ226の実施例は、例えば、30度、主ネジアセンブリ228を包み込むように構成される、ナットアセンブリを含んでもよいが、それに限定されない。いくつかの実施形態では、ポンプアセンブリは、その全体で参照することにより本明細書に組み込まれる、2007年12月11日に発行され、Loading Mechanism for Infusion Pumpと題された、米国特許第7,306,578号(代理人整理番号C54)で説明されているものと同様であってもよい。
注入ポンプアセンブリ100の動作中に、注入可能流体200は、例えば、規定された送達スケジュールに従って、ユーザ202に送達されてもよい。例示目的のみで、注入ポンプアセンブリ100は、3分毎に0.00025mLの注入可能流体200をユーザ202に送達するように構成されると仮定する。 したがって、0.00025mLの注入可能流体200が(カニューレ114を介して)ユーザ202に提供されるように、部分ナットアセンブリ226(したがってプランジャロッドアセンブリ224)が矢印230の方向に適切な量で変位させられてもよいように、3分毎に、処理論理204は、適切な駆動信号をモータアセンブリ214に提供して、モータアセンブリ214が主ネジアセンブリ228を適切な量で回転させることを可能にしてもよい。ユーザ202に提供されてもよい注入可能流体200の容量は、少なくとも部分的に、注入可能流体の性質(例えば、流体の種類、濃度等)、ユーザパラメータ(例えば、治療の種類、投与量等)に基づいて、変化してもよいことを理解されたい。そのようなものとして、先述の例示的実施例は、本開示の限定として解釈されるべきではない。
力センサ216は、貯留部アセンブリ222の中にプランジャアセンブリ224を駆動するために必要とされる力に関する情報を処理論理204に提供するように構成されてもよい。力センサ216は、1つ以上のひずみゲージおよび/または圧力感知ゲージを含んでもよく、モータアセンブリ214と、注入ポンプアセンブリ100内に含まれてもよい不動物体(例えば、ブラケットアセンブリ232)との間に設置されてもよい。
一実施形態では、力センサ216は、4つのひずみゲージのうちの2つが、貯留部アセンブリ222の中にプランジャアセンブリ224を駆動するときに圧縮されるように構成され、4つのひずみゲージのうちの2つが、貯留部アセンブリ222の中にプランジャアセンブリ224を駆動するときに伸張されるように構成されるように、4つのひずみゲージ(図示せず)を含む。4つのひずみゲージ(図示せず)は、力センサ216によって感知される圧力の関数であるアナログ力信号(図示せず)を生成される、ホイートストンブリッジ(図示せず)に接続されてもよい。力センサ216によって生成されるアナログ力信号(図示せず)は、アナログ力信号(図示せず)を、処理論理204に提供されてもよいデジタル力信号(図示せず)に変換してもよい、アナログ・デジタル変換器(図示せず)に提供されてもよい。増幅器アセンブリ(図示せず)は、上記のアナログ・デジタル変換器の前に設置されてもよく、例えば、力センサ216の出力を、上記のアナログ・デジタル変換器によって処理されるのに十分なレベルまで増幅するように構成されてもよい。
モータアセンブリ214は、例えば、ブラシ型DC電気モータとして構成されてもよい。さらに、モータアセンブリ214は、例えば、主ネジアセンブリ228の各回転のために、モータアセンブリ214が3000回の回転数で回転することを要求し、したがって、モータアセンブリ214のトルクおよび分解能を3000倍だけ増加させる減速装置アセンブリ(図示せず)を含んでもよい。
図3Aは、一実施形態による、注入ポンプの全体図である。ポンプアセンブリ300は、貯留部アセンブリ302に薬剤または任意の液体をユーザへ送達させるために必要とされる、構成要素を含有する。貯留部アセンブリ302は、典型的なユーザのために数日間、十分な液体、例えば、インスリン等であるが、それに限定されない薬剤を含有してもよい。貯留部アセンブリ302に接続される管類セット304は、それを通して薬剤がユーザに送達される、カニューレ(図示せず)を含む。
図3Bも参照すると、注入ポンプの駆動機構の一実施形態の分解図が示されている。貯留部アセンブリ302は、貯留部306と、プランジャ308と、プランジャロッド310とを含んでもよい。貯留部306は、ユーザに送達するための薬剤を含有してもよく、可変内部容量である。内部容量は、貯留部306の液体最大容量であってもよい。プランジャ308は、貯留部306の底部に挿入されてもよく、プランジャ308が貯留部306の長手軸に沿って変位させられるにつれて、貯留部306の容量を変化させてもよい。プランジャロッド310は、プランジャロッドの長手軸が貯留部306の長手軸から変位させられ、かつそれと平行である状態で、プランジャ308に接続されてもよい。プランジャロッド310は、プランジャロッド310の長さの少なくとも一部分にわたって螺合されてもよい。この実施形態で示されるように円筒形ポンプ筒312は、貯留部アセンブリ302を受容する。ポンプ筒312は、プランジャロッド310を拘束し、ポンプ筒312の長手軸に沿ってプランジャロッド310を配向してもよい。ポンプ筒312は、ポンプアセンブリ300に含有されてもよく、いくつかの実施形態では、ポンプアセンブリ300に対するポンプ筒312の回転を防止してもよい、係止タブ317を含有してもよい。ポンプアセンブリ300の中のギアボックス316は、駆動ネジ314を旋回させるモータおよびギアとともに駆動ネジ314を含んでもよい。駆動ネジ314は、螺合されてもよく、ネジの長手軸は、平行に整列させられてもよく、ポンプ筒312の長手軸から変位させられてもよい。係止ハブ318は、貯留部306の最上部に取り付けられてもよい。
ここで図3C−3Dを参照すると、係止ハブ318を伴う貯留部アセンブリ302の一実施形態が示されている。貯留部306は、所望される任意の容量を収容するようにサイズ決定されてもよい。例示的実施形態では、貯留部306は、2.5mlの容量を収容してもよいが、種々の他の実施形態では、貯留部306は、より小さいまたは大きい容量を収容するようにサイズ決定されてもよい。上記で論議されたように、プランジャが貯留部306の長手軸に沿って変位させられるにつれて、貯留部306は変化してもよい。例示的実施形態では、係止ハブ318は、貯留部の中の液体が係止ハブを通って管類まで流れてもよいように、管類セット(図示せず、管類のセットの実施例は304として図3Aに示されている)に接続されてもよい。示された例示的実施形態等のいくつかの実施形態では、貯留部306はまた、貯留部整列タブ307と、貯留部の底部305とを含んでもよい。依然として図3C−3Dを参照すると、プランジャロッド310は、例示的実施形態では、ネジ山付き部分320と、切り込み付き部分322とを含んでもよい。ネジ山付き部分は、駆動ネジ314に螺合してもよい。切り込み付き部分322は、例示的実施形態では、その全体で参照することにより本明細書に組み込まれる、2009年3月3日に発行され、Optical Displacement Sensor for Infusion Devicesと題された米国特許第7,498,563号(代理人整理番号D78)で説明されている情報、方法、およびデバイスを含むが、それらに限定されない、貯留部アセンブリ302に関する情報を符号化するために使用されてもよい。
図3Dも参照すると、係止ハブ318および貯留部306の噛合雄部分324の例示的実施形態が示されている。貯留部306は、図3Cに示される貯留部の底部305を伴わずに示されている。先細ルアー接続が、以下でさらに詳細に説明される。図3Dに示されるように、係止ハブ318が、雌部品329ならびにタブ326を含んでもよい一方で、貯留部306は、雄部品324ならびにスロット328を含んでもよい。雄部品324と雌部品329とは、ルアー接続を形成するように噛合してもよい。タブ326およびスロット328は、タブ326がスロット328の中において摺動し得るように、1つの部品をその噛合部品に対して噛合および旋回させられたときに、ともに係止し得る。
ここで図3Eを参照すると、貯留部アセンブリ330の別の実施形態が示されている。この実施形態では、ハブ部分332および貯留部部分334が接続され、一実施形態では、単一の部品として成形される。
図3Fも参照すると、デバイスの実施形態用のポンプ筒係止機構が示されている。ポンプ筒312は、ポンプ筒312への貯留部アセンブリ302の挿入中にプランジャロッド310を誘導する隙間穴(図示せず、340として図3Hに示されている)を含む。駆動ネジ314が貯留部アセンブリ302の挿入中にプランジャロッド310に干渉しないことを確実にするために、ポンプ筒312は、ポンプアセンブリ300に対する固定位置を維持する。ポンプアセンブリ300に対するポンプ筒312の位置は、例えば、ポンプアセンブリ300の中のポンプ筒停止部342に係合する、ポンプ筒312に含まれる係止タブ317によって維持されてもよい。係止ハブ318は、係止ハブ318が旋回するときに、ポンプ筒停止部342から係止タブ317を取り除き、係止ハブ318がポンプ筒312を回転させることを可能にする、フランジ338を含んでもよい。
図3H−3Iも参照すると、これらの図は、それぞれ、装填位置および係合位置において、プランジャロッド部に対する駆動ネジ314の関係を示す、ポンプ筒312の長手軸に沿った図を示す。貯留部アセンブリ302は、プランジャロッド310が、図3Hに示されるように、駆動ネジ314に接触しないように、装填のために設置される。ポンプ筒312がポンプアセンブリ300に対して適切に設置されると、駆動ネジ314からのプランジャロッド310の隙間は、ポンプ筒312の基部の隙間穴340の配置によって決定され、その穴340は、プランジャロッド310を受容して誘導する。隙間穴340は、プランジャロッド310の挿入を容易にするように先細であってもよい。駆動ネジ314は、ポンプ筒312の隙間穴340の中で嵌合する。いったん貯留部アセンブリ302がポンプアセンブリ300に挿入されると、ポンプ筒312は、係止ハブ318によって回転させられ、プランジャロッド310を旋回させ、図3Iに示されるように、駆動ネジ314に係合させる。この実施形態は、貯留部装填を有利に簡略化する。
いくつかの実施形態では、プランジャロッドのネジ山および駆動ネジのネジ山は、のこ歯ネジ山である。これらの実施形態は、ロッドの長手軸の方向に垂直なプランジャロッドへの反動力を排除するという点で有利であってもよい。そのような反動力は、ロッドを偏向させ、駆動ネジ上のネジ山を飛ばし、ユーザへの薬剤の送達不足をもたらす場合がある。のこ歯ネジ山は、反動力の垂直成分を排除する。
図3Jも参照すると、いくつかの実施形態では、係止ハブ318は、先細ルアー接続によって貯留部306に接続されてもよい。貯留部306は、貯留部の最上部344に一体化して成形された雄ルアーテーパを有する。雄ルアーを包囲するのは、内部雌ネジ山を伴う環帯である。同様に、係止ハブ318は、噛合雌ルアーおよびネジ山付き雄接続を含有する。
別の実施形態では、針接続が貯留部306と係止ハブ318との間に接続される。図3Kに示されるように、貯留部は、圧着金属カラーで貯留部に取り付けられる、ゴム隔壁346を含む。ハブと一体である針348は、隔壁を穿刺し、次いで、流体は、貯留部から管類セットへ流れることができる。
他の実施形態では、図3Lに示されるように、直径がポンプ筒の直径よりも大幅に小さい貯留部352が、ポンプアセンブリ300とともに使用されることを可能にするように、アダプタ350が提供される。アダプタ350は、別個の構成要素であってもよく、または係止ハブ354に組み込まれてもよい。係止ハブ354は、いくつかの実施形態では、本明細書で説明される実施形態のうちの1つであってもよく、それにしたがってサイズ決定されてもよい。アダプタ350は、プランジャロッド356が、回転させられたときに、駆動ネジ(図示せず)と噛合するように、貯留部の352軸をポンプ筒の長手軸と平行に整列させ、オフセットする。図3M−3Nは、アダプタ350の中に配置されたときの小径貯留部352の軸上図を示す。明白となるように、アダプタによって提供されるオフセットは、プランジャロッド356が、プランジャ308および貯留部352と噛合されたときに、上記で説明される第1の実施形態と同様に、駆動ネジ314に係合することを可能にする。
ここで図4Aを参照すると、注入ポンプ用の駆動機構の別の実施形態が示されている。この実施形態に示されるように、ここではポンプ筒筐体360の内側に示されている円筒形ポンプ筒312が、貯留部アセンブリ302を受容する。ポンプ筒312は、係止ディスク400で終端する。ポンプ筒312は、プランジャロッド310を拘束し、ポンプ筒312の長手軸に沿ってプランジャロッド310を配向する。ポンプ筒312は、ポンプアセンブリ300に含有される、ポンプ筒筐体360に含有される。係止ディスク400は、例示的実施形態では、ポンプギアボックス364の中にある係止タブ(402として図4Bに示されている)に接触する。係止タブ402は、ポンプアセンブリ300に対する係止ディスク400の回転を防止する。しかしながら、いくつかの実施形態では、係止ディスク400は、係止タブ402を含まなくてもよい。ポンプアセンブリ300の中のギアボックス364は、駆動ネジ314、および上記で論議されたようにいくつかの実施形態では、係止ディスク400を係止するための係止タブ402を旋回させるモータおよびギアとともに、駆動ネジ314を含む。駆動ネジ314は、螺合され、ネジの長手軸は、ポンプ筒312の長手軸と平行に整列させられ、そこから変位させられる。係止ハブ318は、貯留部306の最上部に取り付けられる。
依然として図4Aを参照すると、示された実施形態では、プランジャロッド310は、プランジャロッド308に接続される。例示的実施形態では、プランジャロッド310とプランジャロッド308とは、単一の成形部品である。Oリング366が、プランジャ308を覆って嵌合する。しかしながら、いくつかの実施形態では、Oリングは、プランジャ308の中に成形されてもよい。
図3C−3Dを再び参照すると、係止ハブ318は、加えて、係止ハブ整列タブ325を含む。図3Cに示されるように、いったん係止ハブ318と貯留部306とが噛合されると、係止ハブ整列タブ325と貯留部整列タブ307とは、相互に整列させられる。図4E−4Fも参照すると、ポンプアセンブリ300は、ハブおよびバッテリ端部キャップ404を含む。ハブおよびバッテリ端部キャップ404のハブセクションは、係止ハブ整列タブ325を含む、係止ハブ318用の相補的開口部を含む。
したがって、いったん貯留部アセンブリ302が係止ハブ318と噛合されると、ポンプ筒312の中に貯留部を装填するために、貯留部は、係止ハブ整列タブ325ならびにハブおよびバッテリ端部キャップ404の相補的開口部に対して、正しく配向されなければならない。したがって、貯留部整列タブ307も、係止ハブ整列タブ325と整列させられる。
ここで図4G−4Lも参照すると、係止ディスク400が示されている。係止ディスク400は、例示的実施形態では、容易な挿入のために先細であるが、いくつかの実施形態では、先細ではない、隙間穴340を含む。加えて、貯留部タブ開口部406、プランジャロッド支持材412、ならびに第1および第2の係止タブ切り込み408、410が示されている。上記で論議されたように、貯留部整列タブ307は、係止ハブ整列タブ325と整列させられる。ハブおよびバッテリ端部キャップ404によって確保される配向は、プランジャロッド310が隙間穴340を通って嵌合するように正しい配向になり、貯留部整列タブ307が貯留部タブ開口部406と噛合し、貯留部の底部305が係止タブ402を変位させることを確実にする。
いくつかの実施形態では、係止ディスク400は、第1の係止タブ切り込み408のみを含んでもよく、またはいくつかの実施形態では、いずれの係止タブ切り込みも含まなくてもよい。係止タブ切り込み408、410は、貯留部および係止ハブアセンブリの装填を容易にするために、係止ディスク400の配向を維持する。また、第2の係止タブ切り込み408は、プランジャロッド310と駆動ネジ314との関係を維持することに貢献する。加えて、貯留部タブ開口部406が、係止ディスク400の例示的実施形態に含まれるが、係止ディスク400のいくつかの実施形態は、貯留部タブ開口部406を含まない。これらの実施形態では、貯留部は、貯留部整列タブ307(図3C−3Dに示される)を含まない。
例示的実施形態では、貯留部タブ開口部406は、貯留部整列タブ307とともに、係止ディスク400の回転を補助する。ポンプアセンブリ300の中に貯留部および係止ハブアセンブリを装填するときに、貯留部および係止ハブアセンブリをハブおよびバッテリキャップ404と整列させたユーザは、ポンプ筒312の中に貯留部および係止ハブアセンブリを落とし、わずかな圧力を係止ハブ318に印加する。次いで、ユーザは、トルクを係止ハブ318に印加して、装填工程を完了する。例示的実施形態のように、係止ディスク400が貯留部タブ開口部406を含み、貯留部が貯留部整列タブ307を含む場合、係止ハブに印加されたトルクは、係止ハブ318からプランジャロッド310よりもむしろ、貯留部整列タブ307から係止ディスク400まで伝達される。したがって、例示的実施形態では、貯留部整列タブ307は、貯留部タブ開口部406とともに、駆動ネジ314上へのプランジャロッド310の適正な係合も確保しながら、プランジャロッド310の完全性を維持することに貢献する、貯留部および係止ハブアセンブリに印加されたトルクを取り上げるように共同する。
図4Bも参照すると、係止タブ切り込み408のうちの1つと係合された係止タブ402を伴って、係止ディスク400の底面図が示されている。プランジャロッドを欠いた隙間穴340が示されている。したがって、係止ディスク400は、係止した非装填位置で示されている。駆動ネジ314が示され、プランジャロッド支持材412も示されている。ここで図4Cも参照すると、隙間穴340を通って嵌合したプランジャロッド310が示されている。貯留部タブ開口部406と噛合した貯留部整列タブ307が示され、係止タブ402は、係止タブ切り込み408から偏向されている。
プランジャロッド支持材412は、プランジャロッド310の一部に沿って示されている。プランジャロッド支持材412は、プランジャロッド310の駆動ネジ314が接続を維持し、プランジャロッド310が偏向させられないように、プランジャロッド310および駆動ネジ314の関係の完全性を維持することに貢献する。
図4Dも参照すると、回転および貯留部装填が完了した後の、すなわち、装填位置にある係止ディスク400が示されている。プランジャロッド310は、駆動ネジ314に係合される。第2の係止タブ切り込み410は、現在、係止タブ402と係合されている。したがって、係止ディスク400は、さらなる回転を続けることから係止される。
図4M−4Nも参照すると、貯留部の装填およびプランジャロッド310への駆動ネジ314の係合の逐次説明図が示されている。プランジャロッド310が隙間穴を通って嵌合するとき、貯留部306は、第1の係止タブ切り込み408から係止タブ402を係脱する。貯留部整列タブ307(他方のタブは隠されている)は、貯留部タブ開口部406と噛合する。図4Nに示されるように、プランジャロッド310は、駆動ネジ314と係合される。係止タブ402は、第2の係止タブ切り込み410と係合されている。
例示的実施形態では、ポンプ筒の中に貯留部を装填し、プランジャロッドを駆動ネジに係合させることは、2つのステップを含む。第1に、係止ハブ整列タブをハブおよびバッテリ端部キャップと整列させ、ポンプ筒の中に貯留部および係止ハブアセンブリを落とす(プランジャロッドは係止ディスクの隙間穴と本質的に整列させられている)。第2に、回転が停止するまで、すなわち、係止タブが第2の係止タブ切り込みと係合するまで、係止ハブを回転させる。例示的実施形態では、図4Fを再び参照すると、ハブおよびバッテリ端部キャップ404は、装填整列特徴420を含んでもよく、貯留部はまた、マーキングまたは他の整列特徴を含んでもよく、貯留部上のマーキングを装填整列特徴420と整列させることは、ポンプ筒の中に貯留部および係止ハブアセンブリを落とすために、貯留部アセンブリが整列させられていることを確実にし、かつ装填ステップの完了を確実にする。例示的実施形態では、装填整列特徴420は、ハブおよびバッテリ端部キャップ404のプラスチックの中に成形された切り込みである。しかしながら、他の実施形態では、装填整列特徴420は、異なる形状の段差、隆起したくぼみ、切り込み、または塗装マーキング、すなわち、貯留部および係止ハブアセンブリを装填する際にユーザによって利用されてもよい任意の特徴であってもよい。貯留部上の相補的特徴は、任意のマーキング、例えば、装填の方向の指示を有する塗装マーキング、例えば、「ポンプ→」、「→」であってもよく、またはいくつかの実施形態では、任意の長さの単純な垂直線、ドット、貯留部および係止ハブアセンブリを装填する際にユーザによって利用されてもよい他の記号であってもよい。これらの実施形態では、これらの整列特徴は、ポンプアセンブリの中に貯留部および係止ハブアセンブリを装填する方法をさらに簡略化する。
図1Cを再び参照すると、ハブおよびバッテリ端部キャップは、係止ハブ318およびバッテリキャップ116が装着された状態で示されている。ポンプアセンブリのこの実施形態では、係止ハブ318は、ポンプアセンブリと同一平面で着座する。したがって、貯留部を装填するときに、係止ハブがポンプアセンブリ本体と同一平面であるように、いったん係止ハブが回転させられると、装填が完了する。したがって、ポンプ筒の中に落とされたときの貯留部、プランジャロッド、および貯留部整列タブが、係止ディスクと整列させられることを、整列特徴が確実にし、貯留部が装填され、プランジャロッドが駆動ネジに螺合されることを、係止ハブがポンプアセンブリと同一平面となるまでの係止ハブの回転が確実にするという点で、貯留部装填は有利に簡略化される。
ここで図5Aを参照すると、プランジャロッド310およびプランジャ308の例示的実施形態の図が示されている。プランジャロッド308は、2つのOリング366を含む。いくつかの実施形態では、Oリング366とプランジャロッド308とは、1つの部品であってもよく、十分な密閉特性を提供する材料でできていてもよい。
ここで図5B−5Cを参照すると、貯留部アセンブリ502の別の実施形態が、係止ハブ318とともに示されている。この実施形態では、プランジャシール506は、二重Oリングプランジャとして機能するように設計されているが、単一の部品として成形されている。プランジャシール506は、いくつかの実施形態ではプラスチックでできており、いくつかの実施形態ではプランジャロッド310と同じプラスチックでできている、プランジャ504を覆って嵌合する。プランジャキャップ508は、プランジャシール506を覆って嵌合する。貯留部306および貯留部の底部305は、いくつかの実施形態では、上記の実施形態で説明される通りであってもよい。図5D−5Eも参照すると、プランジャシール506が示されている。示されるように、シールの最上部の輪状特徴は、底部の輪状特徴よりも厚い。しかしながら、他の実施形態では、底部の輪状特徴が、より厚い輪状特徴であってもよく、いくつかの実施形態では、両方の輪状特徴が同じ厚さであってもよい。図5Fも参照すると、図5B−5Eに示される実施形態の組み立てられたプランジャの断面が示されている。プランジャシール506は、プランジャ504の周囲に嵌合し、プランジャキャップ508は、プランジャシール506を覆って留まる。ここで図5G−5Pを参照すると、上記で説明されるプランジャシール506の種々の実施形態が示されている。
上記で説明されるように、プランジャロッドは、プランジャに接続され、貯留部アセンブリの一部である。貯留部は、上記で論議されたように、注入ポンプアセンブリによって送達するための液体の容量を担持するように機能する。ポンプアセンブリの中に貯留部アセンブリを装填する前に、液体、例えば、インスリンで貯留部を充填することが好ましい。したがって、実装では、ユーザは、貯留部にインスリン(または本明細書で論議されるような別の液体)を装填し、係止ハブを取り付け(しかし例示的実施形態では、上記で論議されたように、いくつかの実施形態では、係止ハブは、貯留部と一体化していてもよい)、ポンプアセンブリの中に係止ハブを伴う貯留部アセンブリを装填する。
例示的実施形態では、プランジャロッドは、本明細書で示されるように、駆動ネジと係合し、駆動ネジによって駆動されるように設計されている。したがって、プランジャロッドが、必ずしも人間の指による係合のためではなく、駆動ネジ係合のために設計されているため、一部のユーザがインスリンのバイアルから貯留部を装填することは困難な場合がある。したがって、いくつかの実施形態では、充填補助が望ましくてもよい。
ここで図6A−6Dを参照すると、貯留部充填補助600の例示的実施形態が示されている。この実施形態では、充填補助600は、上記で説明されるように、プランジャロッド310のネジ山付き部分と係合するように設計されており、すなわち、充填補助は、噛合ネジ山付き部分602を含む。充填補助600は、プランジャロッド310上へ摺動し、噛合ネジ山付き部分602がプランジャロッドネジ山320に係合するにつれて、充填補助600は、プランジャロッド310にしっかりと締結される。ハンドル604は、例示的実施形態では、ユーザの指に適応するように成形され、引き手としての機能を果たす。実践では、ユーザは、ハンドル604を引き戻すことによって貯留部を装填する。いったんユーザが貯留部を充填すると、ネジ山がプランジャロッドのネジ山と係脱するように、充填補助600を動かすことによって、充填補助600は、プランジャロッドから容易に除去されてもよい。充填補助600は、例示的実施形態では、プランジャロッドのネジ山が充填工程中に損傷されないように、公差を有するように設計されている。種々の実施形態では、充填補助は、異なる形状であってもよく、例えば、より大きくてもよく、またはハンドルは、示されるように充填補助を容易に利用することを妨げる場合がある、関節炎または他の病気があるユーザに適応するように、異なって成形されてもよい。代替実施形態が、図6E−6Fに示されている。例示的実施形態では、充填補助600は、プラスチックでできているが、しかしながら、他の実施形態では、充填補助600は、ステンレス鋼またはアルミニウム等を含むが、それらに限定されない、任意の材料でできていてもよい。
ここで図6G−6Iを参照すると、いくつかの実施形態では、充填補助606は、プラスチック部品608を介して、プランジャロッド301に接続されてもよい。これらの実施形態では、プラスチック部品608は、プラスチック部品を屈曲させることによって、充填補助606がプランジャロッド310から除去されてもよい、すなわち、充填補助606がプランジャロッド310から折れて外れるように、製造される。これらの図の充填補助606は、特定の形状を有して示されているが、他の実施形態では、形状は、本明細書で示される他の充填補助の実施形態のうちのいずれか、または上記で論議されたように設計されてもよい他の形状であってもよい。充填補助の「折れて外れる」実施形態のうちのいくつかでは、充填補助606およびプラスチック部品608は、プランジャロッド310とともに成形されてもよい。
ここで図7A−7Bを参照すると、ポンプアセンブリ100が示されている。図1A−1Bを参照すると、ポンプアセンブリ100は、例示的実施形態では、アルミニウム部分、プラスチック部分、およびゴム部分でできている、筐体を含む。しかしながら、種々の実施形態では、材料および部分が異なり、ゴム、アルミニウム、プラスチック、ステンレス鋼、および任意の他の好適な材料を含むが、それらに限定されない。例示的実施形態では、図1Bに示される筐体の裏面は、輪郭を含む。
ここで図7A−7Bを参照すると、筐体の複数部分が除去されている。スイッチアセンブリ/入力デバイスおよびユーザインターフェース画面が除去されている。ポンプ筒312が、内側に貯留部306を伴って示されている。バッテリ区画706が図7Aに示されており、ポンプアセンブリ100は、図7Bでバッテリ区画706を伴わずに示されている。バッテリ区画706の種々の特徴が本明細書で説明される。ギアボックス364は、ポンプアセンブリ100の中のポンプ筐体360とともに組み立てられて示されている。ハブおよびバッテリ端部キャップ404は、ポンプアセンブリ100上に組み立てられて示されている。
ここで図7C−7Dを参照すると、貯留部アセンブリ302が、駆動ネジ314に係合され、ひずみゲージ708と接触して示されている。本明細書でさらに詳細に説明されるように、ひずみゲージ708は、駆動ネジ314と接触している。ひずみゲージ708の圧力測定値は、電気接点710によって得られる。ひずみゲージ708は、駆動ネジ314によって及ぼされる圧力を測定する。閉塞を感知するための方法が本明細書でさらに詳細に説明されているが、駆動ネジ314がさらに貯留部の中にプランジャロッド310を駆動することができない場合、駆動ネジ314は、ひずみゲージ708上へ圧力を及ぼす。
ここで図7Eを参照すると、光学センサの実施形態が示されている。注入ポンプ装置のいくつかの実施形態で使用されるような、上記で、かつ2004年7月15日に公開され、Optical Displacement Sensor for Infusion Devicesと題された米国特許出願公開第US2004/0135078Al号でより詳細に説明されるような、光学センサは、プランジャロッド310が移動および/または前進したか否かを決定するために使用され、加えて、プランジャロッド310が意図された距離を移動および/または前進したか否かも決定してもよい。したがって、本明細書で説明される注入ポンプシステムおよび装置では、ポンプ装置は、閉塞検出方法およびデバイスを使用して、駆動ネジが前進することができないか否かを決定することができ、また、プランジャロッドが移動したか否か、およびそれが移動した距離を決定することもできる。
ここで図8A−8Dを参照すると、貯留部アセンブリの代替実施形態が示されている。上記で論議および説明される実施形態は、ポンピングアセンブリで使用されてもよく、いくつかの実施形態では、本明細書で示され、説明されるポンピングアセンブリで使用されるが、他の実施形態では、ポンピングアセンブリの形状およびサイズは、本明細書で示されるものとは異なってもよい。例えば、ポンプアセンブリは、丸い、または形状がより小さくてもよい。したがって、全容量を犠牲にする必要なく、貯留部アセンブリが、より小さいまたは丸みを帯びた形状に適応することが有益であってもよい。これらの代替実施形態の貯留部アセンブリの例示的実施形態が、図8A−8Cに示されている。しかしながら、これらが一例にすぎないことを理解されたい。ポンプアセンブリのサイズおよび形状に応じて、代替実施形態の貯留部アセンブリは、より大きくてもよく、より小さくてもよく、またはより大きいあるいは小さい角度を含んでもよい。
ここで図8Aを参照すると、湾曲貯留部アセンブリ800が示されている。種々の実施形態では、示される角度は、180度よりも大きいまたは小さい値を有してもよい。1つの例示的実施形態では、貯留部アセンブリ800は、150度の角度を有してもよい。いくつかの実施形態では、貯留部アセンブリ800は、らせん形状を形成してもよい。他の実施形態では、貯留部アセンブリ800は、丸みを帯びた、あるいは湾曲した1つ以上の部分、および/または真っ直ぐな、あるいは真っ直ぐに近い1つ以上の部分を有することを含む、所望される任意の形状であってもよい。
ここで図8B−8Dを参照すると、代替実施形態の貯留部アセンブリの別の実施形態が示されている。この実施形態では、貯留部802およびプランジャロッド804アセンブリが、丸いまたは丸に近い形状を有するものとして示されている。貯留部802は、いくつかの実施形態では、図8B−8Dに示されるように、筐体806の中のチャネルであってもよい。貯留部802は、円筒形であってもよく、プランジャ804の端808、810は、円形であってもよいが、プランジャ804は、示されるように平坦804であってもよい。種々の実施形態では、プランジャ804は、いくつかの実施形態では筐体806の中心812に、または他の実施形態ではプランジャロッド804への係合可能な近接内でポンプアセンブリの中の他の場所で位置してもよい、機械的特徴(図示せず)によって、プランジャ804の端808に圧力を印加することによって前進させられてもよい。いくつかの実施形態では、貯留部802は、入口814を使用して、液体で充填されてもよい。
上記で論議されたように、エンクロージャアセンブリ102は、カニューレアセンブリ114が解放可能に連結されてもよい、注入ポートアセンブリ112を含んでもよい。注入ポートアセンブリ112の一部分およびカニューレアセンブリ114の一部分は、注入ポートアセンブリ112をカニューレアセンブリ114に解放可能に連結し、ユーザ202への注入可能流体200の送達を達成するために、媒体コネクタアセンブリを形成してもよい。
図9Aを参照すると、媒体運搬構成要素(図示せず)を接続し、その間で媒体の流れを可能にするための媒体コネクタアセンブリ900の1つの例示的な実施形態が示されている。媒体運搬構成要素の実施例は、送達カテーテルおよびインスリン送達ポンプ、流体供給(静脈内輸液供給バッグ、透析液供給等)およびポンプ供給カテーテル、または同等物を含んでもよいが、それらに限定されない。コネクタアセンブリ900は、第1の媒体運搬構成要素(図示せず)と関連付けられる媒体コネクタ902と、第2の媒体運搬構成要素と関連付けられる噛合コネクタ904とを含んでもよい。
媒体コネクタ902は、媒体の流れを可能にするように、通路906を含んでもよい。例えば、通路906を介して、媒体運搬構成要素の間を流れる媒体は、液体(例えば、インスリン、透析液、食塩水、または同等物)、ガス(例えば、空気、酸素、窒素、または同等物)、懸濁液、または同等物を含んでもよい。さらに、媒体コネクタ902は、概して、通路906の周囲に設置される、多重部分係合表面908を含んでもよい。多重部分係合表面908は、第1の表面部分910と、第2の表面部分912とを含んでもよい。
以下でさらに詳細に論議されるように、多重部分係合表面908の第1の表面部分910は、噛合コネクタ904の対応する密閉表面914との締嵌めを提供するように構成されてもよい。さらに、多重部分係合表面908の第2の表面部分912は、噛合コネクタ904の対応する密閉表面914との隙間嵌めを提供するように構成されてもよい。第1の表面部分910と第2の表面部分912との比は、媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の係合力を調節するように選択されてもよい。
例えば、噛合コネクタ904の対応する密閉表面914は、例えば、(例えば、ISO 594規格によって規定されるような)標準ルアーテーパコネクタの6%テーパ(例えば、約3.4度の包含テーパ)を含み得る先細表面を含んでもよい。当然ながら、対応する密閉表面914は、6%ルアーテーパ以外のテーパを含んでもよい。多重部分係合表面908は、同様に、第1の表面部分910が、第1のテーパ角度を有してもよく、第2の表面部分912が、第1のテーパ角度よりも小さい第2のテーパ角度を有し得る先細表面を含んでもよい。1つの特定の実施形態では、第2のテーパ角度は、第2の表面部分912が略円筒形であってもよい(例えば、製造を容易にする抜き勾配等のわずかなテーパを含んでもよい)ように、ゼロに近づいてもよい。当然ながら、第2の表面部分912は、他の非円筒形のテーパ角度を含んでもよい。
上述の実施例を続けると、多重部分係合表面908の第1の表面部分910は、噛合コネクタ904の対応する密閉表面914の角度に対応する第1のテーパ角度(例えば、6%テーパ)を含んでもよい。図9Bに示されるように、第1の表面部分910の対応するテーパは、噛合コネクタ904の対応する密閉表面914との締嵌めを提供してもよい。また、示されるように、第2の表面部分912の第2のテーパ角度は、例えば、第2の表面部分912と対応する密閉表面914との間に少なくとも部分的な隙間916をもたらしてもよい、噛合コネクタ904の対応する密閉表面914との隙間嵌めを提供してもよい。
媒体コネクタ902および噛合コネクタ904の接触表面積は、いったん第1の表面部分910が対応する密閉表面914に係合すると、略一定の状態のままであってもよい。例えば、第1の表面部分910が、対応する密閉表面914との締嵌めを提供を提供するように構成されてもよい一方で、多重部分係合表面908の第2の表面部分912は、対応する密閉表面914との隙間嵌めを提供するように構成されてもよいので、第1の表面部分910のみが、対応する密閉表面914に係合してもよい。
いったん第1の表面部分910が対応する密閉表面914に係合すると、噛合コネクタ904に対する媒体コネクタ902のさらなる挿入は、第1の表面部分910の領域中の媒体コネクタ902、および/または対応する密閉表面914と第1の表面部分910(例えば、第1の表面部分910は、対応する密閉表面914によって提供される次第に小さくなる開口部の中に押し込まれる)との間の接触の領域中の噛合コネクタ904の弾性および/または塑性変形力、ならびに第1の表面部分910と噛合コネクタ904の対応する密閉表面914との間の摩擦相互作用に起因してもよい。
そのようなものとして、第1の表面部分910と第2の表面部分912との比は、媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の係合力を調節するように選択されてもよい。上記で論議されたように、第2の表面部分912は、対応する密閉表面914との隙間嵌めを提供するように構成されてもよく、そのようなものとして、媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の係合力(例えば、軸方向挿入の増分毎の挿入力)に貢献しなくてもよい。したがって、第2の表面部分912に対する第1の表面部分910の比は、媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の係合力を増加させるように増加させられてもよい。逆に、第2の表面部分912に対する第1の表面部分910の比は、媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の係合力を減少させるように減少させられてもよい。
(例えば、第1の表面部分910および第2の表面部分912の比に基づいて)媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の係合力を調節する能力は、挿入力の選択された範囲内で達成されるので、最小挿入深さを必要とし得る媒体コネクタ902(および/または第1の関連媒体運搬構成要素)および/または噛合コネクタ904(および/または第2の関連媒体運搬構成要素)と関連付けられる特徴の使用を可能にしてもよい。例えば、媒体コネクタ902は、例えば、媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の正の係合および/または相対的位置を促進し得る1つ以上の保持特徴を含んでもよい。図9A−9Bに示されるように、1つ以上の保持特徴は、1つ以上のスナップ嵌合特徴(例えば、それぞれ、媒体コネクタ902および噛合コネクタ904と関連付けられる共同スナップ嵌合特徴918、920A)を含んでもよい。示されるように、共同スナップ嵌合特徴918、920Aのうちの1つ以上は、例えば、共同スナップ嵌合特徴918、920Aの係合/係脱を促進し得るカンチレバー特徴(例えば、カンチレバーアーム922)上に配置されてもよい。スナップ嵌合特徴918、920Aは、その間に係合を提供するために、最小挿入深さを必要としてもよい。上記で説明されるように、第1の表面部分910および第2の表面部分912の比は、スナップ嵌合特徴918、920Aとの間に係合を提供するために必要な挿入深さと関連付けられる、媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の係合力を調節するように選択されてもよい。媒体コネクタと噛合コネクタとの間の係合力を調節することは、保持特徴の使用と関連して説明されているが、媒体コネクタと噛合コネクタとの間の係合力を調節する能力は、他の目的で同等に使用されてもよいので、これは本開示の限定として意図されていない。
図9Cおよび9Dも参照すると、媒体コネクタアセンブリは、第1の媒体運搬構成要素(図示せず)と関連付けられる媒体コネクタ902と、第2の媒体運搬構成要素と関連付けられる噛合コネクタ904とを含んでもよい。示されるように、共同スナップ嵌合特徴(例えば、例えば、共同スナップ嵌合特徴918、920B)のうちの1つ以上は、媒体コネクタアセンブリの噛合表面のうちの1つと関連付けられる特徴として提供されてもよい(例えば、スナップ嵌合特徴920Bは、対応する密閉表面914を画定する部材924上に形成されてもよい)。少なくとも部分的に、図9A−9Bおよび9C−9Dの図示した例示的実施形態に基づいて、種々の付加的/代替的な配設が、容易に理解されてもよく、本開示によって検討される。
第2のテーパ角度を含む第2の表面部分に加えて/その代替案として、第2の表面部分は、1つ以上の陥凹を含んでもよい。例えば、図9Eも参照すると、第2の表面部分は、例えば、第1の表面部分910に形成され得る1つ以上の長手方向スロット(例えば、長手方向スロット950)を含む1つ以上の陥凹を含んでもよい。長手方向スロット950は、噛合コネクタ904の共同密閉表面114との隙間嵌めを提供するように構成されてもよい。例えば、長手方向スロット950は、第1の表面部分910が噛合コネクタ904の共同密閉表面914と完全に係合させられたときに共同密閉表面914に係合しなくてもよい第2の表面部分を提供してもよい。第1の表面部分910と長手方向スロット(例えば、長手方向スロット950)との比は、例えば、長手方向スロット950が噛合コネクタ904の共同密閉表面914との摩擦係合力を提供しなくてもよい程度に、媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の係合力を調節するように選択されてもよい。
図9Fも参照すると、加えて/代替として、第2の表面部分は、1つ以上の半径方向スロット(例えば、半径方向スロット952)を含んでもよい、1つ以上の陥凹を含んでもよい。上記の長手方向スロット(例えば、長手方向スロット950)と同様に、半径方向スロット952は、噛合コネクタ904の対応する密閉表面914との隙間嵌めを提供するように構成されてもよい。そのようなものとして、第1の表面部分910と半径方向スロット(例えば、半径方向スロット952)との比は、媒体コネクタ902と噛合コネクタ904との間の係合力を調節するように選択されてもよい。例えば、半径方向スロット952は、噛合コネクタ904の共同密閉表面914との摩擦係合力を提供しなくてもよい。
長手方向スロットおよび半径方向スロットの形態である、特異的に説明および描写された陥凹に加えて、1つ以上の陥凹が、噛合コネクタの共同密閉表面との隙間嵌めを提供するように構成されてもよい種々の付加的および/または代替的な構成(例えば、くぼみ等)を含んでもよい。そのようなものとして、第1の表面部分と第2の表面部分(1つ以上の陥凹を含む)との比は、媒体コネクタと噛合コネクタとの間の係合力を調節するように選択されてもよい。さらに、1つ以上の陥凹の数、配設、および特徴は、設計基準および選好にしたがって変化してもよいことが認識されるであろう。
上記の実施形態は、雄媒体コネクタ部分として構成される多重部分係合表面を有して描写されているが、図9G−9Hも参照すると、媒体コネクタ902は、加えて/代替として、雌コネクタ部分として構成されてもよい。例えば、媒体コネクタ902は、第1の表面部分910および第2の表面部分912を含む多重部分係合表面を有する雌コネクタ部分を含んでもよい。図9Gに示されるように、多重部分係合表面は、第1の表面部分910が、雄噛合コネクタ904の共同密閉表面914との締嵌めを提供するように構成される第1のテーパ角度を有してもよい、先細表面を含んでもよい。さらに、第2の表面部分912は、第1のテーパ角度よりも大きい第2のテーパ角度を有してもよい。そのようなものとして、第2の表面部分912は、雄噛合コネクタ904の共同密閉表面914との隙間嵌めを提供するように構成されてもよい。
さらに、第2の表面部分は、1つ以上の陥凹を含んでもよい。 例えば、図9H−9Iも参照すると、1つ以上の陥凹は、1つ以上の長手方向スロット(例えば、長手方向スロット950A、950B)を含んでもよい。以前に説明された実施形態と同様に、第1の表面部分910は、雄噛合コネクタ904の共同密閉表面914との締まり嵌めを提供するように構成されてもよい。さらに、長手方向スロット950A、950Bを含む、第2の表面部分は、雄噛合コネクタ904の共同密閉表面914との隙間嵌めを提供するように構成されてもよい。媒体コネクタ902は、長手方向スロットを含まなくてもよい、密閉領域954を含んでもよく、例えば、それにより、第1の表面部分910と雄噛合コネクタ904の共同密閉表面914との間で密閉を達成することを促進する。
図9Jも参照すると、第2の表面部分は、1つ以上の陥凹が、1つ以上の半径方向スロット(例えば、半径方向スロット952)を含み得る1つ以上の陥凹を含んでもよい。半径方向スロット952は、雄噛合コネクタ904の共同密閉表面914との隙間嵌めを提供するように構成されてもよい。
長手方向スロットおよび半径方向スロットの形態である特異的に説明および描写された陥凹に加えて、1つ以上の陥凹が、噛合コネクタの共同密閉表面との隙間嵌めを提供するように構成され得る種々の付加的および/または代替的な構成(例えば、くぼみ等)を含んでもよい。そのようなものとして、第1の表面部分と第2の表面部分(1つ以上の陥凹を含む)との比は、媒体コネクタと噛合コネクタとの間の係合力を調節するように選択されてもよい。さらに、1つ以上の陥凹の数、配設、および特徴は、設計基準および選好にしたがって変化してもよいことが認識されるであろう。
上記で論議されたように、注入ポンプアセンブリ100は、電力供給キャビティ118(図2において透視で示されている)へのアクセスを可能にするように構成される取外し可能カバーアセンブリ116を含んでもよい。
図10A−10Cも参照すると、電力供給キャビティ118(取外し可能カバーアセンブリ116およびエンクロージャアセンブリ102の一部分の組み合わせによって形成されてもよい)は、一次電力供給220を解放可能に受容するように構成されてもよい。加えて、電力供給キャビティ118は、一次電力供給220が処理論理204に逆極性で電気的に連結されることを防止するように構成されてもよい。例えば、電力供給キャビティ118は、一次電力供給220の正端子1000が電力供給キャビティ118の負端子1002に電気的に連結されること、および/または一次電力供給220の負端子1004が電力供給キャビティ118の正端子1006に電気的に連結されることを防止するように構成されてもよい。
一次電力供給220が処理論理204に逆極性で電気的に連結されることを防止するように、電力供給キャビティ118を構成することは、種々の便益を提供し得る。例えば、構成は、一次電力供給アセンブリ220が不正確に挿入されている場合に、一次電力供給220からの電力の損失(例えば、バッテリの放電)を防止し得る。電力を無駄にしないように機能することに加えて、この構成はまた、注入ポンプアセンブリ100に対する安全特徴であってもよい。注入ポンプアセンブリ100は、機能性のための電力に依存してもよい。ユーザは、例えば、インスリンを送達することによって、生命維持治療を提供するのに注入ポンプアセンブリ100に依存してもよい。したがって、(例えば、ユーザ202が誤って一次電力供給220を不正確に挿入した結果として)一次電力供給220が処理論理204に逆極性で電気的に連結されることを防止することは、不正確に設置された一次電力供給220が処理論理204に逆極性で電気的に連結されることが可能であった場合よりも、注入ポンプアセンブリ100が長時間機能することを可能にし得る。
取外し可能カバーアセンブリ116は、電力供給キャビティ118へのアクセスを可能にし、一次電力供給220の設置/交換/除去を達成するように構成されてもよい。上記で論議されたように、一次電力供給220の実施形態は、バッテリを含んでもよいが、それに限定されない。いくつかの実施形態では、バッテリは、単1、単2、単3、または単4バッテリを含んでもよいが、それらに限定されず、バッテリは、リチウムバッテリまたはアルカリバッテリであってもよい。バッテリは、いくつかの実施形態では、再充電可能バッテリであってもよい。
取外し可能カバーアセンブリ116は、矢印1008の方向にエンクロージャアセンブリ102に回転可能に係合するように構成されてもよい。例えば、取外し可能カバーアセンブリ116は、第1のツイストロックアセンブリ1010(例えば、突出タブ)を含んでもよい。エンクロージャアセンブリ102は、第1のツイストロックアセンブリに解放可能に係合し、取外し可能カバーアセンブリおよびエンクロージャアセンブリの解放可能な係合を達成するように構成される第2のツイストロックアセンブリ1012(例えば、スロット)を含んでもよい。
取外し可能カバーアセンブリ116およびエンクロージャアセンブリ102は、第1のツイストロックアセンブリ1010および第2のツイストロックアセンブリ1012を含むものとして上記で説明されるが、他の構成が可能であり、本開示の範囲内であると見なされるので、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、1つ以上のネジ山アセンブリ(図示せず)が、上記の回転可能な係合を達成するために利用されてもよい。
さらに、取外し可能カバーアセンブリ116は、エンクロージャアセンブリ102に回転可能に係合するように構成されるものとして上記で説明されるが、他の構成が可能であるので、これは例示的目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、取外し可能カバーアセンブリ116は、スライドアセンブリ(図示せず)を使用して、(矢印1014の方向で)エンクロージャアセンブリ102に摺動可能に係合するように構成されてもよい。代替として、取外し可能カバーアセンブリ116は、矢印1016の方向でエンクロージャアセンブリ102に押し込まれるように構成されてもよい。
取外し可能カバーアセンブリ116は、エンクロージャアセンブリ102の少なくとも一部分に解放可能に係合して、取外し可能カバーアセンブリ116とエンクロージャアセンブリ102との間に本質的に水密性の密閉を形成するように構成される密閉アセンブリ1018(例えば、Oリングアセンブリ)を含んでもよい。
密閉アセンブリ1018が取外し可能カバーアセンブリ116内に含まれたOリングアセンブリを含む実施形態では、Oリングアセンブリは、エンクロージャアセンブリ102の対応する表面との水密性(または本質的に水密性)の密閉を達成するようにサイズ決定されてもよい。
代替として、密閉アセンブリ1018がエンクロージャアセンブリ102内に含まれたOリングアセンブリを含む実施形態では、Oリングアセンブリは、取外し可能カバーアセンブリ116の対応する表面との水密性(または本質的に水密性)の密閉を達成するようにサイズ決定されてもよい。
取外し可能カバーアセンブリ116は、取外し可能カバーアセンブリ116の正端子1006を電力供給キャビティ118の内壁120(図1D)と電気的に連結するための導体アセンブリ1020を含んでもよい。例えば、導体アセンブリ1020は、取外し可能カバーアセンブリ116の正端子1006に電気的に連結され得る複数のタブ(例えば、タブ1022、1024)を含んでもよい。タブ1022、1024は、取外し可能カバーアセンブリ116がエンクロージャアセンブリ102に解放可能に係合するときに、タブ1022、1024が電力供給キャビティ118の内壁120と電気的に接触し得るように構成されてもよい。次いで、電力供給キャビティ118の内壁120は、電力を必要とする注入ポンプアセンブリ100内の種々の構成要素に電気的に連結されてもよく、その実施例は、処理論理204を含んでもよいが、それに限定されない。
上記で論議されたように、取外し可能カバーアセンブリ116とエンクロージャアセンブリ102の一部分との組み合わせは、一次電力供給220が、例えば、処理論理204に逆極性で電気的に連結されることを防止するように構成されてもよい。図11も参照すると、負端子1002および正端子1006のうちの1つ以上は、上記の逆極性状況が発生できないように構成されてもよい。例えば、取外し可能カバーアセンブリ116は、一次電力供給220の正端子1000を受容し、取外し可能カバーアセンブリ116の正端子1006との電気接触を可能にするようにサイズ決定される陥凹1028を含む絶縁体アセンブリ1026を含んでもよい。絶縁体アセンブリ1026は、PVCプラスチックまたはベークライト等の絶縁材料で構成されてもよい。さらに、陥凹1028は、一次電力供給220の負端子1004が正端子1006と電気的に接触できず(かつ絶縁体1026のみと接触してもよく)、したがって、一次電力供給220が逆極性構成で処理論理204に電気的に連結されることを防止するようにサイズ決定されてもよい。
図12A−12Dも参照すると、代替実施形態の取外し可能カバーアセンブリ116’が示されている。取外し可能カバーアセンブリ116’は、エンクロージャアセンブリ102の少なくとも一部分に解放可能に係合して、取外し可能カバーアセンブリ116’とエンクロージャアセンブリ102との間に本質的に水密性の密閉を形成するように構成される密閉アセンブリ1018’(例えば、Oリングアセンブリ)を含んでもよい。
取外し可能カバーアセンブリ116’は、取外し可能カバーアセンブリ116’の正端子1006’を電力供給キャビティ118の内壁120(図1D)と電気的に連結するための導体アセンブリ1020’を含んでもよい。例えば、導体アセンブリ1020’は、取外し可能カバーアセンブリ116’の正端子1006’に電気的に連結されてもよい、複数のタブ(例えば、タブ1022’、1024’)を含んでもよい。タブ1022’、1024’は、取外し可能カバーアセンブリ116’がエンクロージャアセンブリ102に解放可能に係合するときに、タブ1022’、1024’が電力供給キャビティ118の内壁120と電気的に接触し得るように構成されてもよい。次いで、電力供給キャビティ118の内壁120は、電力を必要とする注入ポンプアセンブリ100内の種々の構成要素に電気的に連結されてもよく、その実施例は、処理論理204を含んでもよいが、それに限定されない。
上記で論議されたように、取外し可能カバーアセンブリ116’とエンクロージャアセンブリ102の一部分との組み合わせは、一次電力供給220が処理論理204に逆極性で電気的に連結されることを防止するように構成されてもよい。例えば、取外し可能カバーアセンブリ116’は、一次電力供給220(図11)の正端子1000(図11)を受容し、取外し可能カバーアセンブリ116’の正端子1006’との電気接触を可能にするようにサイズ決定される陥凹1028’を画定する絶縁体アセンブリ1026’を含んでもよい。絶縁材料(例えば、PVCプラスチックまたはベークライト)で構成され得る絶縁体アセンブリ1026’は、取外し可能カバーアセンブリ116’の一部分の中に成形されてもよく、および/または取外し可能カバーアセンブリ116’の一部分であってもよい。さらに、陥凹1028’は、一次電力供給220の負端子1004(図11)が正端子1006’と電気的に接触できず(かつ絶縁体1026’のみと接触してもよく)、したがって、一次電力供給220が逆極性構成で処理論理204に電気的に連結されることを防止するようにサイズ決定されてもよい。
電力供給キャビティ118は、取外し可能カバーアセンブリ116に近接して設置された正端子1006を有するものとして上記で説明されるが、他の構成が可能であり、本開示の範囲内であると見なされるので、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、負端子1002は、取外し可能カバーアセンブリ116に近接して設置されてもよい。
ここで図12E−12Pも参照すると、取外し可能カバーアセンブリの別の実施形態が示されている。取外し可能カバーアセンブリ12200は、取外し可能カバーアセンブリ12200の正端子12204を電力供給キャビティ118(図1D)の内壁120(図1D)と電気的に連結するための導体アセンブリ12202を含んでもよい。例えば、導体アセンブリ12202は、取外し可能カバーアセンブリ12200の正端子12204に電気的に連結され得る複数のタブ(例えば、タブ12206、12208)を含んでもよい。タブ12206、12208は、取外し可能カバーアセンブリ12200がエンクロージャアセンブリ102(図1D)に解放可能に係合するときに、タブ12206、12208が電力供給キャビティ112の内壁114と電気的に接触し得るように構成されてもよい。次いで、電力供給キャビティ112の内壁114は、電力を必要とする注入ポンプアセンブリ100内の種々の構成要素に電気的に連結されてもよく、その実施例は、処理論理204を含んでもよいが、それに限定されない。
上記で論議されたように、取外し可能カバーアセンブリ12200とエンクロージャアセンブリ102の一部分との組み合わせは、取外し可能電力供給アセンブリ220が処理論理204に逆極性で電気的に連結されることを防止するように構成されてもよい。例えば、取外し可能カバーアセンブリ12200は、取外し可能電力供給アセンブリ36の正端子150(図11)を受容し、バネアセンブリ12214を介した取外し可能カバーアセンブリ12200の正端子12204との電気接触を可能にするようにサイズ決定される、開口12212を画定する電力供給インターフェースアセンブリ12210を含んでもよい。例示的実施形態では、電力供給インターフェースアセンブリ12210は、非伝導性材料でできており、バネアセンブリ12214は、伝導性材料でできている。電力供給インターフェースアセンブリ12210は、絶縁材料(いくつかの実施形態では、PVCプラスチックまたはベークライトを含んでもよいが、それに限定されないプラスチックを含んでもよいが、それに限定されない)で構成されてもよい。さらに、開口12212は、取外し可能電力供給アセンブリ220の正端子1000(図11)が、電力供給インターフェースアセンブリ210の開口12212によって受容され、整列させられるようにサイズ決定されてもよい。いったん取外し可能電力供給アセンブリ220の正端子1000(図11)が、電力供給インターフェースアセンブリ12210の開口12212によって受容され、整列させられると、バネアセンブリ12214は、取外し可能電力アセンブリ220の正端子1000と取外し可能カバーアセンブリ12200の正端子12204との間に電気的連結を提供する。
取外し可能カバーアセンブリ12200のこの実施形態では、取外し可能電力アセンブリ220の正端子1000と取外し可能カバーアセンブリ12200の正端子12204との間の電気的連結は、バネアセンブリ12214を介して維持されてもよい。この実施形態は、分断力を生成し得るそのような条件中に、取外し可能電力アセンブリ220の正端子1000と取外し可能カバーアセンブリ12200の正端子12204との分断を防止するために望ましくてもよい。
電力供給キャビティ118は、取外し可能カバーアセンブリ12200に近接して設置された正端子1006を有するものとして上記で説明されるが、他の構成が可能であり、本開示の範囲内であると見なされるので、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、負端子1002は、取外し可能カバーアセンブリ116に近接して設置されてもよい。
取外し可能カバーアセンブリ12200は、エンクロージャアセンブリ102の少なくとも一部分に解放可能に係合して、取外し可能カバーアセンブリ12200とエンクロージャアセンブリ102との間に本質的に水密性の密閉を形成するように構成される密閉アセンブリ12216(例えば、Oリングアセンブリ)を含んでもよい。しかしながら、他の実施形態では、電力供給キャビティ118を密閉するための種々の他の手段または付加的な手段が使用されてもよい。
密閉アセンブリ12216が取外し可能カバーアセンブリ12200内に含まれたOリングアセンブリを含む実施形態では、Oリングアセンブリは、エンクロージャアセンブリ102の対応する表面との水密性(または本質的に水密性)の密閉を達成するようにサイズ決定されてもよい。
代替として、密閉アセンブリ12216がエンクロージャアセンブリ102内に含まれたOリングアセンブリを含む実施形態では、Oリングアセンブリは、取外し可能カバーアセンブリ12200の対応する表面との水密性(または本質的に水密性)の密閉を達成するようにサイズ決定されてもよい。
ここで図12K−12Pを参照すると、取外し可能カバーアセンブリの別の実施形態が示されている。取外し可能カバーアセンブリ12200’は、取外し可能カバーアセンブリ12200’の正端子12204’を電力供給キャビティ112(図1D)の内壁114(図1D)と電気的に連結するための導体アセンブリ12202’を含んでもよい。例えば、導体アセンブリ12202’は、取外し可能カバーアセンブリ12200’の正端子12204’に電気的に連結され得る複数のタブ(例えば、タブ12206’、12208’)を含んでもよい。タブ12206’、12208’は、取外し可能カバーアセンブリ12200’がエンクロージャアセンブリ102(図1D)に解放可能に係合するときに、タブ12206’、12208’が電力供給キャビティ112の内壁114と電気的に接触し得るように構成されてもよい。次いで、電力供給キャビティ112の内壁114は、電力を必要とする注入ポンプアセンブリ100内の種々の構成要素に電気的に連結されてもよく、その実施例は、処理論理204を含んでもよいが、それに限定されない。
上記で論議されたように、取外し可能カバーアセンブリ12200’とエンクロージャアセンブリ102の一部分との組み合わせは、取外し可能電力供給アセンブリ220が処理論理204に逆極性で電気的に連結されることを防止するように構成されてもよい。例えば、取外し可能カバーアセンブリ200’は、取外し可能電力供給アセンブリ220の正端子1000(図11)を受容し、バネアセンブリ12214’を介した取外し可能カバーアセンブリ12200’の正端子12204’との電気接触を可能にするようにサイズ決定される開口12212’を画定する電力供給インターフェースアセンブリ12210’を含んでもよい。例示的実施形態では、電力供給インターフェースアセンブリ12210’は、非伝導性材料でできており、バネアセンブリ12214’は、伝導性材料でできている。電力供給インターフェースアセンブリ12210’は、絶縁材料(いくつかの実施形態では、PVCプラスチックまたはベークライトを含んでもよいが、それに限定されないプラスチックを含んでもよいが、それに限定されない)で構成されてもよい。さらに、開口12212’は、取外し可能電力供給アセンブリ220の正端子1000(図11)が、電力供給インターフェースアセンブリ12210’の開口12212’によって受容され、整列させられるようにサイズ決定されてもよい。いったん取外し可能電力供給アセンブリ220の正端子1000(図11)が、電力供給インターフェースアセンブリ12210’の開口12212’によって受容され、整列させられると、バネアセンブリ12214’は、取外し可能電力アセンブリ220の負端子1004と取外し可能カバーアセンブリ12200’の正端子12204’との間に電気的連結を提供する。
取外し可能カバーアセンブリ12200’のこの実施形態では、取外し可能電力アセンブリ220の負端子1004と取外し可能カバーアセンブリ12200’の正端子12204’との間の電気的連結は、バネアセンブリ12214’を介して維持されてもよい。この実施形態は、分断力を生成し得るそのような条件中に、取外し可能電力アセンブリ220の負端子1004と取外し可能カバーアセンブリ12200の正端子12204’との分断を防止するために望ましくあり得る。
電力供給キャビティ12212は、取外し可能カバーアセンブリ12200’に近接して設置された正端子1000を有するものとして上記で説明されるが、他の構成が可能であり、本開示の範囲内であると見なされるので、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、負端子1004は、取外し可能カバーアセンブリ12200’に近接して設置されてもよい。
取外し可能カバーアセンブリ12200’は、エンクロージャアセンブリ102の少なくとも一部分に解放可能に係合して、取外し可能カバーアセンブリ200’とエンクロージャアセンブリ102との間に本質的に水密性の密閉を形成するように構成される密閉アセンブリ12216’(例えば、Oリングアセンブリ)を含んでもよい。しかしながら、他の実施形態では、電力供給キャビティ112を密閉するための種々の他の手段または付加的な手段が使用されてもよい。
密閉アセンブリ12216’が取外し可能カバーアセンブリ12200’内に含まれたOリングアセンブリを含む実施形態では、Oリングアセンブリは、エンクロージャアセンブリ102の対応する表面との水密性(または本質的に水密性)の密閉を達成するようにサイズ決定されてもよい。
代替として、密閉アセンブリ12216’がエンクロージャアセンブリ102内に含まれたOリングアセンブリを含む実施形態では、Oリングアセンブリは、取外し可能カバーアセンブリ110の対応する表面との水密性(または本質的に水密性)の密閉を達成するようにサイズ決定されてもよい。
上記で論議される図12E−12Pに関して、電力供給インターフェースアセンブリ12210、12210’は、電力供給アセンブリ220の整列を維持することに有益であり得る幾何学形状を含む。図12E−12Jに示される電力供給インターフェースアセンブリ12210に関して、幾何学形状は、図12K−12Pに示される電力供給インターフェースアセンブリ12210’で見られるものとは異なってもよい。本明細書で示される2つの幾何学形状の実施形態は、例示的実施形態であり、他の幾何学形状が他の実施形態で使用されてもよい。
取外し可能カバーアセンブリの上記の実施形態は、例えば、インスリンポンプを含むが、それに限定されない注入ポンプデバイスを含むが、それに限定されない任意のデバイスと併せて使用されてもよい。いくつかの実施形態では、取外し可能カバーアセンブリは、本明細書で説明される注入ポンプのうちのいずれかで使用されてもよい。他の実施形態では、取外し可能カバーアセンブリ、または本明細書で説明されるものと同様のアセンブリが、例えば、任意の携帯用医療デバイスまたは任意の他の注入ポンプとともに使用されてもよい。示されたサイズは例示的実施形態にすぎず、種々の実施形態では、サイズが変化してもよいことが理解されるであろう。加えて、示された幾何学形状は例示的実施形態にすぎず、種々の実施形態では、幾何学形状が変化してもよいことが理解されるであろう。
図13も参照すると、処理論理204のより詳細な線図が示されている。処理論理204は、処理論理204を一次処理論理1304およびバックアップ処理論理1306に分割するように構成される1つ以上の回路分割構成要素1300、1302を含んでもよい。1つ以上の回路分割構成要素1300、1302の実施形態は、ダイオードアセンブリ1300および電流制限アセンブリ1302を含んでもよいが、それらに限定されない。
ダイオードアセンブリ1300は、何らかの形態の故障が一次電気エネルギー1312を一次処理論理1304に提供することを妨げる場合に、バックアップ電力供給1308がバックアップ電気エネルギー1310を一次処理論理1304に提供することを禁止しながら、一次電力供給220がバックアップ処理論理1306内に含まれるバックアップ電力供給1308を充電することを可能にするように構成されてもよい。バックアップ電力供給1308の実施例は、超コンデンサアセンブリを含んでもよいが、それに限定されない。そのような超コンデンサアセンブリの実施例は、Elna Co.Ltd.(横浜、日本)によって製造されている電気二重層コンデンサを含んでもよいが、それに限定されない。
電流制限アセンブリ1302は、バックアップ電力供給1308を充電するために利用可能な一次電気エネルギー1312の量を制限するように構成されてもよい。具体的には、一次電力供給220は、バックアップ電力供給1308を充電するように構成されてもよいので、一次電力供給220から利用可能な電流の量は、例えば、一次処理論理1304から一次電気エネルギー1312の必要部分を奪うことを回避するように制限されてもよい。
一次処理論理1304は、一次マイクロプロセッサ1314と、電圧ブースタ回路1316とを含んでもよい。一次マイクロプロセッサ1314の実施例は、Renesas Technology America Inc.(San Jose,CA)によって製造されているH8S/2000を含んでもよいが、それに限定されない。電圧ブースタ回路1316は、一次電力供給220によって提供される一次電気エネルギー1312の電圧ポテンシャルを、一次マイクロプロセッサ1314に電力供給するのに十分なレベルまで増加させるように構成されてもよい。電圧ブースタ回路1316の実施例は、Linear Technology(Milpitas,CA)によって製造されているLTC3421を含んでもよいが、それに限定されない。
電流制限アセンブリ1302は、一次マイクロプロセッサ1314の電源を入れている間にバックアップ電力供給1308を充電するために利用可能な電流の量を制限するように構成されてもよい。具体的には、例示目的であるが、電流制限アセンブリ1302は、一次マイクロプロセッサ1314によって制御されてもよく、電流制限アセンブリ1302は、一次マイクロプロセッサ1314の電源が完全に入れられた後まで、無効にされてもよい(すなわち、充電電流をバックアップ電力供給1308に提供しない)。一次マイクロプロセッサ1314の電源が完全に入れられると、一次マイクロプロセッサ1314は、電流制限アセンブリ1302を有効にし、したがって、充電電流をバックアップ電力供給1308に提供してもよい。代替として、最初に通電されると、電流制限アセンブリ1302は、一次マイクロプロセッサ1314に電源を入れることを可能にすることに十分な時間の間、バックアップ電力供給1308への充電電流の流れを禁止するように構成されてもよい。
バックアップ処理論理1306は、バックアップ電力供給1308と、安全マイクロプロセッサ1318とを含んでもよい。安全マイクロプロセッサ1318の実施例は、Texas Instruments(Dallas,TX)によって製造されているMSP430を含むが、それらに限定されない。
一次電力供給220は、一次電気エネルギー1312を処理論理204の少なくとも一部分に提供するように構成されてもよい。具体的には、注入ポンプアセンブリ100の正常動作中に、一次電力供給220は、一次電気エネルギー1312を、処理論理204の全て(一次処理論理1304およびバックアップ処理論理1306の種々の構成要素を含む)ならびに注入ポンプアセンブリ100内に含まれる種々のサブシステムに提供するように構成されてもよい。
そのようなサブシステムの実施例は、メモリシステム208、入力システム206、表示システム104、振動システム210、音声システム212、モータアセンブリ214、力センサ216、および変位検出デバイス218を含んでもよいが、それらに限定されない。
バックアップ電力供給1308は、一次電力供給220が一次電気エネルギー1312を処理論理204の少なくとも一部分に提供できなかった場合に、バックアップ電気エネルギー1310を処理論理204の少なくとも一部分に提供するように構成されてもよい。具体的には、一次電力供給220が故障し、したがって、一次電気エネルギー1312を処理論理204にもはや提供できない場合に、バックアップ電力供給1308は、バックアップ電気エネルギー1310をバックアップ処理論理1306に提供するように構成されてもよい。
例示目的のみで、注入ポンプアセンブリ100が正常に動作しており、一次電力供給220が一次電気エネルギー1312を処理論理204に提供していると仮定する。上記で論議されたように、電圧ブースタ回路1316は、一次電気エネルギー1312の電圧ポテンシャルを、一次マイクロプロセッサ1314に電力供給するのに十分なレベルまで増加させ得、電圧ブースタ回路1316および一次マイクロプロセッサ1314は、両方とも一次処理論理1304内にある。
さらに、ダイオードアセンブリ1300は、一次電気エネルギー1312の一部分がバックアップ処理論理1306に進入することを可能にし、したがって、安全マイクロプロセッサ1318の動作およびバックアップ電力供給1308の充電を可能にしてもよい。上記で論議されたように、バックアップ電力供給1308の実施例は、超コンデンサを含んでもよいが、それに限定されない。上記で論議されたように、電流制限アセンブリ1302は、一次電力供給220によってバックアップ処理論理1306に提供される電流の量を制限し、したがって、一次処理論理1304からバックアップ処理論理1306への一次電気エネルギー1312の過大な部分の分流を防止し得る。
したがって、安全マイクロプロセッサ1318に電力供給することに加えて、一次電力供給220は、バックアップ電力供給1308を充電してもよい。好ましい実施形態では、バックアップ電力供給1308は、0.33ファラッド超コンデンサである。
安全マイクロプロセッサ1318は、電圧ブースタ回路1316の入力に存在する電圧ポテンシャルを(導体1320を介して)監視することによって、一次電力供給220の状態を監視してもよい。代替として、安全マイクロプロセッサ1318は、例えば、電圧ブースタ回路1316の出力に存在する電圧ポテンシャルを監視することによって、一次電力供給220の状態を監視してもよい。なおもさらに、安全マイクロプロセッサ1318と一次マイクロプロセッサ1314とは、例えば、導体1322を介して、電気的に連結されてもよく、一次マイクロプロセッサ1314は、「ビーコン」信号を安全マイクロプロセッサ1318に連続的に提供するように構成されてもよい。導体1322は、安全マイクロプロセッサ1318と一次マイクロプロセッサ1314とを電気的に絶縁するために、絶縁回路1324(例えば、1つ以上のダイオードアセンブリ)を含んでもよい。したがって、安全マイクロプロセッサ1318が一次マイクロプロセッサ1314から「ビーコン」信号を受信し続けるならば、一次マイクロプロセッサ1314は、機能しており、したがって、一次電力供給220によって適正に電力共有されている。安全マイクロプロセッサ1318が一次マイクロプロセッサ1314から「ビーコン」信号を受信できなかった場合に、警報シーケンスが開始されてもよい。
なおもさらに、安全マイクロプロセッサ1318は、「ビーコン」信号を一次マイクロプロセッサ1314に連続的に提供するように構成されてもよい。したがって、一次マイクロプロセッサ1314が安全マイクロプロセッサ1318から「ビーコン」信号を受信し続けるならば、安全マイクロプロセッサ1318は、機能しており、したがって、バックアップ電力供給1308によって適正に電力共有されている。一次マイクロプロセッサ1314が安全マイクロプロセッサ1318から「ビーコン」信号を受信できなかった場合に、警報シーケンスが開始されてもよい。
本開示で使用されるように、「ビーコン」信号は、一次マイクロプロセッサ1314(および/または安全マイクロプロセッサ1318)の存在を知らせる目的のみで、一次マイクロプロセッサ1314(および/または安全マイクロプロセッサ1318)によって行われる事象と見なされてもよい。加えて/代替として、「ビーコン」信号は、タスクを行う目的で一次マイクロプロセッサ1314(および/または安全マイクロプロセッサ1318)によって行われる事象と見なされてもよく、この事象の実行は、一次マイクロプロセッサ1314(および/または安全マイクロプロセッサ1318)の存在を確認するように、安全マイクロプロセッサ1318(および/または一次マイクロプロセッサ1314)によって監視される。
例示目的であるが、一次電力供給220が故障すると仮定する。例えば、(単に放電されることとは対照的に)一次電力供給220が物理的に故障すると仮定する。そのような故障の実施例は、一次電力供給220内の電池(図示せず)の故障、および一次電力供給220を処理論理204に電気的に連結する導体(例えば、導体1320、1326のうちの1つ以上)の故障を含んでもよいが、それらに限定されない。したがって、そのような故障の場合に、一次電力供給220は、一次電気エネルギー1312を処理論理204に提供しなくなる場合がある。
しかしながら、一次電力供給220のそのような故障が発生したときに、電圧ブースタ回路1316の出力に存在する電圧ポテンシャルおよび電圧ブースタ回路1316の入力に存在する電圧ポテンシャルは、ゼロまで低減され得る。安全マイクロプロセッサ1318が、これらの電圧ポテンシャルのうちの1つ以上を(上記で論議されたように)監視し得るので、安全マイクロプロセッサ1318は、一次電力供給220が故障したことを知り得る。
さらに、一次電力供給220のそのような故障が発生したときに、一次マイクロプロセッサ1314は、もはや電力供給されなくなり、したがって、一次マイクロプロセッサ1314は、もはや上記の「ビーコン」信号を生成しなくなる。安全マイクロプロセッサ1318が上記の「ビーコン」信号を監視するので、安全マイクロプロセッサ1318は、一次電力供給220が故障したことを知り得る。
上記で論議されたように、一次電力供給220のそのような故障の場合に、ダイオードアセンブリ1300が逆バイアスされるので、バックアップ電力供給1308は、バックアップ電気エネルギー1310を一次処理論理1304に提供しない場合がある。したがって、一次処理論理1304は、もはや機能しなくなる。
一次電力供給220の故障を感知すると、安全マイクロプロセッサ1318は、音声システム212を通電させ得る警報シーケンスを開始してもよい。音声システム212は、安全マイクロプロセッサ1318および一次マイクロプロセッサ1314の両方によって制御可能であってもよい。代替として、別個の音声システムが、安全マイクロプロセッサ1318および一次マイクロプロセッサ1314のそれぞれに使用されてもよい。音声システム212の実施例は、圧電ダイヤフラムを含んでもよいが、それに限定されず、その実施例は、Murata(京都、日本)によって製造されている7BB−15−6を含んでもよいが、それに限定されない。
音声システム212は、Maxim Integrated Products(Sunnyvale,CA)によって製造されているMAX3319/MAX3221等のRS232ライン駆動回路1330をさらに含んでもよい。一次マイクロプロセッサ1314および安全マイクロプロセッサ1318のうちの1つ以上は、警報制御信号(例えば、方形波、図示せず)をRS232ライン駆動回路1330に提供して、上記の圧電ダイヤフラムに提供されてもよく、かつそれを駆動し得る警報出力信号(図示せず)を生成するように構成されてもよい。
安全マイクロプロセッサ1318によって開始される警報シーケンスは、ユーザ202が適切な措置(例えば、治療を行わせるための代替的な手段を捜し求める、および/または注入ポンプアセンブリ100を修理/交換させる)を講じてもよいように、一次電力供給220の故障をユーザ202に知らせることを目的としている。バックアップ電力供給1308は、安全マイクロプロセッサ1318および音声システム212が、一次電力供給220の故障後に最大15分以上(すなわち、設計仕様に応じて)機能し続けてもよいように、サイズ決定されてもよい。
安全マイクロプロセッサ1318および/または一次マイクロプロセッサ1314によって開始される警報シーケンスは、「エスカーレトする」警報シーケンスであってもよい。例えば、最初に、離散「振動」警報が(振動システム210を介して)開始されてもよい。この「振動」警報が規定された期間(例えば、1分間)内に認識されない場合に、低容量可聴警報が開始されてもよい。この低容量警報が規定された期間(例えば、1分間)内に認識されない場合に、中容量可聴警報が開始されてもよい。この中容量警報が規定された期間(例えば、1分間)内に認識されない場合に、高容量可聴警報が開始されてもよい。エスカレートする警報シーケンスは、通知をユーザ202に提供し得、通知は、始めは離散的であってもよく、またはあまり破壊的でなくてもよい。ユーザ202が最小の混乱を体験してもようように、最初に離散的な、またはあまり破壊的ではない通知が有利であってもよい。しかしながら、ユーザ202が警報を認識しない場合に、警報のエスカレートする性質が、付加的な安全の層をユーザ202に提供してもよい。加えて、音声システム212エラーまたは振動システム210エラーの場合、振動および音声警報の両方を含み得るエスカレートする警報シーケンスが、両方のシステム210、212が機能しているか否かにかかわらず、ユーザ202が通知を受け得ることを保証し得る。
音声システム212は、いくつかの実施形態では、電源を入れたときにセルフテストを行うように構成されてもよい。例えば、最初に注入ポンプアセンブリ100の電源が入れられると、音声システム212は、「ビープ型」信号を、音声システム212内に含まれる各音声生成デバイスに提供してもよい。ユーザ202がこれらの「ビープ型」信号を聞かなかった場合に、ユーザ202は、適切な措置(例えば、治療を行わせるための代替的な手段を捜し求めるか、および/または注入ポンプアセンブリ100を修理/交換させる)を講じてもよい。上記で論議されたように、音声システム212は、安全マイクロプロセッサ1318および/または一次マイクロプロセッサ1314によって制御可能であってもよい。したがって、電源を入れる際に上記のセルフテストを行うときに、安全マイクロプロセッサ1318および/または一次マイクロプロセッサ1314は、上記のセルフテストを制御してもよい。この特徴は、ユーザ202が他の場合よりも早くシステムエラーへの注意を喚起され得るので、付加的な安全をユーザ202に提供し得る。また、システムは、そうでなければ音声システム212におけるエラーを認識しない場合があり、したがって、この特徴は、そうでなければ未検出となる場合がある、ユーザ202による故障の識別を提供する。
一次電力供給220の故障中に、安全マイクロプロセッサ1318は、電圧ブースタ回路1316の出力に存在する電圧ポテンシャルおよび/または電圧ブースタ回路1316の入力に存在する電圧ポテンシャルを監視し続けてもよい。加えて、安全マイクロプロセッサ1318は、上記の「ビープ型」信号の存在を監視し続けてもよい。したがって、一次電力供給220の故障が一時的な事象であった(例えば、一次電力供給220が無効のバッテリであり、新しいバッテリと交換されている)場合に、安全マイクロプロセッサ1318は、一次電力供給220がもう一度適正に機能しているときを知り得る。
一次電力供給220がもう一度適正に機能すると、ダイオードアセンブリ1300および電流制限アセンブリ1302は、一次電力供給220によって生成される一次電気エネルギー1312の一部分が、バックアップ電力供給1308を再充電することを可能にしてもよい。
加えて、安全マイクロプロセッサ1318および一次マイクロプロセッサ1314はそれぞれ、種々の用量の注入可能流体が適切な時刻に分注され得るように、リアルタイムクロックを維持してもよい。一次マイクロプロセッサ1314が一次電力供給220の故障中に機能していなかったために、一次マイクロプロセッサ1314内に維持されるリアルタイムクロックが、もはや正確ではなくなる場合がある。したがって、安全マイクロプロセッサ1318内に維持されるリアルタイムクロックは、一次マイクロプロセッサ1314内に維持されるリアルタイムクロックをリセットするために使用されてもよい。
注入ポンプアセンブリ100の信頼性および安全性をさらに高めるために、一次マイクロプロセッサ1314および安全マイクロプロセッサ1318はそれぞれ、異なるプログラミング言語で書かれたアプリケーションを実行してもよい。例えば、一次マイクロプロセッサ1314が、第1のコンピュータ言語で書かれた1つ以上の一次アプリケーションを実行するように構成されてもよい一方で、安全マイクロプロセッサ1318は、第2のコンピュータ言語で書かれた1つ以上の安全アプリケーションを実行するように構成されてもよい。
一次アプリケーションが書かれる第1のコンピュータ言語の実施例は、Ada、Basic、Cobol、C、C++、C#、Fortran、Visual Assembler、Visual Basic、Visual J++、Java(登録商標)、およびJava(登録商標) Script言語を含んでもよいが、それらに限定されない。好ましい実施形態では、(一次マイクロプロセッサ1314上で実行される)一次アプリケーションが書かれる第1のコンピュータ言語は、C++コンピュータ言語である。
安全アプリケーションが書かれる第2のコンピュータ言語の実施例は、Ada、Basic、Cobol、C、C++、C#、Fortran、Visual Assembler、Visual Basic、Visual J++、Java(登録商標)、およびJava(登録商標) Script言語を含んでもよいが、それらに限定されない。好ましい実施形態では、(安全マイクロプロセッサ1318上で実行される)安全アプリケーションが書かれる第2のコンピュータ言語は、Cコンピュータ言語である。
さらに、一次マイクロプロセッサ1314と安全マイクロプロセッサ1318とが、異なる種類のマイクロプロセッサであり、したがって、異なるコンパイラを使用すると仮定すると、一次マイクロプロセッサ1314によって実行される一次アプリケーションおよび安全マイクロプロセッサ1318によって実行される安全アプリケーションと関連付けられるコンパイルされたコードは、(一次アプリケーションおよび安全アプリケーションが同じコンピュータ言語で書かれたか否かにかかわらず)異なり得る。
第1のコンピュータ言語で書かれ、一次マイクロプロセッサ1314上で実行可能である1つ以上の一次アプリケーションの実施例は、オペレーティングシステム(例えば、Linux(登録商標)、Unix(登録商標)、Windows(登録商標) CETM)、エグゼクティブループ、および種々のソフトウェアアプリケーションを含んでもよいが、それらに限定されない。さらに、第2のコンピュータ言語で書かれ、安全マイクロプロセッサ1318上で実行可能である1つ以上の安全アプリケーションの実施例は、オペレーティングシステム(例えば、Linux(登録商標)、Unix(登録商標)、Windows(登録商標) CETM)、エグゼクティブループ、および種々のソフトウェアアプリケーションを含んでもよいが、それらに限定されない。
したがって、一次処理論理1304およびバックアップ処理論理1306はそれぞれ、別個の独立型自律コンピュータデバイスとして構成されてもよい。したがって、一次処理論理1304内に含まれる一次マイクロプロセッサ1314は、第1のオペレーティングシステム(例えば、Linux(登録商標))を実行してもよく、バックアップ処理論理1306内に含まれる安全マイクロプロセッサ1318は、エグゼクティブループを実行してもよい。
加えて、一次処理論理1304内に含まれる一次マイクロプロセッサ1314は、(この実施例では)Linux(登録商標)オペレーティングシステム内において実行可能である1つ以上のソフトウェアアプリケーション(例えば、グラフィカルユーザインターフェースアプリケーション、スケジューリングアプリケーション、制御アプリケーション、テレメトリアプリケーション)を実行してもよい。さらに、バックアップ処理論理1306内に含まれる安全マイクロプロセッサ1318は、(この実施例では)エグゼクティブループ内において実行可能である1つ以上のソフトウェアアプリケーション(例えば、グラフィカルユーザインターフェースアプリケーション、スケジューリングアプリケーション、制御アプリケーション、テレメトリアプリケーション)を実行してもよい。
多様なコンピュータ言語および/または多様なオペレーティングシステムを利用することによって、注入ポンプアセンブリは、例えば、コンピュータ言語バグ、オペレーティングシステムバグ、および/またはコンピュータウイルスの影響を受け難くあり得る。
(処理論理204の一次処理論理1304内に含まれる)一次マイクロプロセッサ1314および(処理論理204のバックアップ処理論理1306内に含まれる)安全マイクロプロセッサ1318のうちの1つ以上は、確認工程234(図2)を実行してもよい。以下でさらに詳細に論議されるように、確認工程234は、コマンドが第2のマイクロプロセッサ(例えば、安全マイクロプロセッサ1318)によって確認され得るように、第1のマイクロプロセッサ(例えば、一次マイクロプロセッサ1314)上で受信されるコマンドを処理するように構成されてもよい。
処理論理204によってアクセス可能な記憶デバイス(例えば、メモリシステム208)上に記憶され得る確認工程234の命令セットおよびサブルーチンは、注入ポンプアセンブリ100内に含まれる1つ以上のプロセッサ(例えば、一次マイクロプロセッサ1314および/または安全マイクロプロセッサ1318)および1つ以上のメモリアーキテクチャ(例えば、メモリシステム208)によって実行されてもよい。メモリシステム208の実施例は、ランダムアクセスメモリ、読取専用メモリ、およびフラッシュメモリを含んでもよいが、それらに限定されない。
図14も参照すると、確認工程234は、第1のコンピュータ言語で書かれた1つ以上のアプリケーションを実行する第1のマイクロプロセッサ上で、第1のコンピュータ言語で書かれた1つ以上のアプリケーションによって処理可能な初期コマンドを受信してもよい1400。例えば、上記で論議されたように、(一次処理論理1304内に含まれる)一次マイクロプロセッサ1314は、Linux(登録商標)オペレーティングシステムを実行していてもよい。ユーザ202が0.50mL用量の注入可能流体200を注入ポンプアセンブリ100によって分注させることを希望すると仮定すると、ユーザ202は、0.50mL用量を分注させるための適切なコマンドを(入力システム206および表示システム104を介して)選択してもよい。したがって、一次マイクロプロセッサ1314は、0.50mLの注入可能流体200を分注するための対応するコマンド(例えば、コマンド1332)を受信してもよい1400。
上記で論議されたように、(バックアップ処理論理1306内に含まれる)安全マイクロプロセッサ1318は、エグゼクティブループを実行していてもよい。したがって、エグゼクティブループを実行する安全マイクロプロセッサ1318、およびLinux(登録商標)オペレーティングシステムを実行する一次マイクロプロセッサ1314によって、安全マイクロプロセッサ1318がコマンド1332を処理することが可能ではない場合があるので、コマンド1332は、その本来の形態では安全マイクロプロセッサ1318に提供されない場合がある。
したがって、確認工程234は、例えば、エグゼクティブループを実行していてもよい(バックアップ処理論理1306内に含まれる)安全マイクロプロセッサ1318によって、初期コマンド1332を修正コマンド(例えば、コマンド1334)に変換してもよい1402。例えば、確認工程234は、初期コマンド1332を、一次マイクロプロセッサ1314と安全マイクロプロセッサ1318との通信を達成する通信プロトコル(図示せず)を介して伝送可能である修正コマンド1334に変換してもよい1402。いったんコマンド1332が修正コマンド1334に変換されると1402、修正コマンド1334は、例えば、エグゼクティブループを実行していてもよい、例えば、(バックアップ処理論理1306内に含まれる)安全マイクロプロセッサ1318に提供されてもよい1404。
いったん、例えば、(バックアップ処理論理1306内に含まれる)安全マイクロプロセッサ1318によって受信されると、安全マイクロプロセッサ1318は、修正コマンド1334を処理し、(例えば、表示システム104を介して)視覚的確認をユーザ202に提供してもよい。修正コマンド1334を処理する前に、確認工程234は、修正コマンド1334を、安全マイクロプロセッサ1318によって処理可能な本来のコマンド(図示せず)に変換してもよい。例えば、修正コマンド1334を受信すると、安全マイクロプロセッサ1318は、(表示システム104上で)視覚的確認をレンダリングするように、受信した修正コマンド1334を処理してもよい。
修正コマンド1334を処理すると、確認工程234は、例えば、「0.50U用量を分注しますか」と述べるメッセージを表示システム104上にレンダリングしてもよい。このメッセージを読むと、ユーザ202は、0.50mL用量の分注を承認するか、または0.50mL用量の分注をキャンセルしてもよい。したがって、ユーザ202が0.50mL用量の注入可能流体200の分注を承認した場合、初期コマンド1332および修正コマンド1334の精度が両方とも確認される。しかしながら、例えば、確認工程234によってレンダリングされるメッセージが誤っている場合(例えば、「1.50U用量を分注しますか」)、修正コマンド132への初期コマンド1332の変換1402が失敗している。したがって、一次マイクロプロセッサ1314(および/または一次マイクロプロセッサ1314上で実行されているアプリケーション)および/または安全マイクロプロセッサ1318(および/または安全マイクロプロセッサ1318上で実行されているアプリケーション)は、誤動作している場合がある。したがって、ユーザ202は、治療を行わせるか、および/または注入ポンプアセンブリ100を使用可能にさせるための代替的な手段を捜し求める必要があり得る。
上記で論議された注入ポンプアセンブリ100は、注入可能流体200をユーザ202に送達するように構成されてもよい。注入可能流体200は、1つ以上の異なる注入事象の種類を介してユーザ202に送達されてもよい。例えば、注入ポンプアセンブリ100は、逐次複数パート注入事象(複数の離散注入事象を含んでもよい)および/または1回注入事象を介して、注入可能流体200を送達してもよい。
そのような逐次複数パート注入事象の実施例は、基礎注入事象および拡張ボーラス注入事象を含んでもよいが、それらに限定されない。当該技術分野において公知であるように、基礎注入事象とは、少量の注入可能流体200の一定流動を指す。しかしながら、そのような注入方法は、注入ポンプアセンブリには非実用的であり/望ましくないので、そのような注入ポンプアセンブリによって投与される場合、基礎注入事象とは、反復される所定の間隔で(例えば、3分毎に)少量(例えば、0.05単位)の注入可能流体200の反復注入を指し得る。各間隔中に送達される注入可能流体200の量は、同一であってもよく、または間隔毎に異なってもよい。さらに、注入可能流体200の各送達間の時間間隔は、同一であってもよく、または間隔毎に異なってもよい。さらに、基礎注入速度は、事前にプログラムされた時間枠、例えば、午前6時から午後3時までは毎時間0.50単位の速度、午後3時から午後10時までは毎時間0.40単位の速度、および午後10時から午前6時までは毎時間0.35単位の速度であってもよい。しかしながら、基礎速度は、毎時間0.025単位であってもよく、事前にプログラムされた時間枠に従って変化しなくてもよい。基礎速度は、別様に変更されるまで、定期的に/毎日反復されてもよい。
さらに、当該技術分野で公知であるように、拡張ボーラス注入事象とは、規定された数の間隔(例えば、3つの間隔)の間に、または規定された期間(例えば、1時間)の間に反復される所定の間隔で(例えば、3分毎に)少量(例えば、0.025単位)の注入可能流体200の反復注入を指してもよい。拡張ボーラス注入事象は、基礎注入事象と同時に生じてもよい。
対照的に、当該技術分野で公知であるように、通常ボーラス注入事象とは、注入可能流体200の1回注入を指す。ボーラス注入事象において送達される注入可能流体200の容量が要求され得、注入ポンプアセンブリ100は、既定の速度で(例えば、注入ポンプアセンブリが送達することができるほど迅速に)ボーラス注入事象のために要求された容量の注入可能流体200を送達してもよい。しかしながら、注入ポンプアセンブリは、より遅い速度で通常ボーラスを送達してもよく、通常ボーラス容量は、事前にプログラムされた閾値よりも大きい。
図15−16も参照して、例示目的のみで、3分毎に基礎用量(例えば、0.05単位)の注入可能流体200を投与するように、ユーザ202が注入ポンプアセンブリ100を構成すると仮定する。上記で論議されたように、注入ポンプアセンブリ100は、入力システム206と、表示システム104とを含んでもよい。したがって、ユーザ202は、表示システム104を介して確認され得る注入可能流体200の基礎注入事象(例えば、毎時間1.00単位)を規定するために、入力システム206を利用してもよい。この実施例では、基礎注入事象は、毎時間1.00単位として説明されているが、単位量および期間のいずれか一方または両方は上方または下方調整されてもよいので、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。次いで、注入ポンプアセンブリ100は、規定される基礎注入事象に基づいて、注入スケジュールを決定してもよく、注入可能流体200を投与してもよい100。例えば、注入ポンプアセンブリ100は、3分毎に0.05単位の注入可能流体200を送達し、ユーザによって規定される基礎用量(すなわち、毎時間1.00単位)の注入可能流体200の送達をもたらしてもよい。
いったん規定および/確認されると、流体送達工程236は、逐次複数パート注入事象(例えば、3分毎に0.05単位の注入可能流体200)を投与し得る1500。したがって、逐次複数パート注入事象を投与している1500間、注入ポンプアセンブリ100は、t=0:00において第1の0.05単位用量1600の注入可能流体200を注入し得(すなわち、第1の離散注入事象)、t=3:00において第2の0.05単位用量1602の注入可能流体200を注入し得(すなわち、第2の離散注入事象)、t=6:00において第3の0.05単位用量1604の注入可能流体200を注入し得(すなわち、第3の離散注入事象)、t=9:00において第4の0.05単位用量1606の注入可能流体200を注入し得(すなわち、第4の離散注入事象)、t=12:00において第5の0.05単位用量1608の注入可能流体200を注入し得る(すなわち、第4の離散注入事象)。上記で論議されたように、3分毎に0.05単位用量の注入可能流体200を注入するという、このパターンは、これが基礎注入事象の例示的実施例であるので、この実施例では、無期限に反復されてもよい。
さらに、例示目的であるが、注入可能流体200がインスリンであり、第1の0.05単位用量1600の注入可能流体200が流体送達工程236によって投与された1500後に、しばらくして(しかし、第2の0.05単位用量1602の注入可能流体200が流体送達工程236によって投与される1500前に)、ユーザ202が血糖値をチェックし、血糖値が正常より少し高くなっていることを認識すると仮定する。したがって、ユーザ202は、流体送達工程236を介して、拡張ボーラス注入事象を規定してもよい。拡張ボーラス注入事象とは、有限期間にわたる規定された量の注入可能流体200の連続注入を指し得る。しかしながら、そのような注入方法は、注入ポンプアセンブリにとって非実用的であり/望ましくないので、そのような注入ポンプアセンブリによって投与された場合、拡張ボーラス注入事象とは、有限期間にわたる付加的な少用量の注入可能流体200の注入を指してもよい。
したがって、ユーザ202は、表示システム104を介して確認され得る注入可能流体200の拡張ボーラス注入事象(例えば、次の6分間にわたる0.20単位)を規定するために、入力システム206を利用し得る。この実施例では、拡張ボーラス注入事象は、次の6分間にわたって0.20単位として説明されているが、単位分量および総時間間隔のいずれか一方または両方が上方または下方調整されてもよいので、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。いったん規定および/確認されると、流体送達工程236は、規定された拡張ボーラス注入事象に基づいて注入スケジュールを決定し得、注入可能流体200を投与し得る1500。例えば、注入ポンプアセンブリ100は、次の2つの間隔サイクル(または6分間)にわたって3分毎に0.10単位の注入可能流体200を送達し、ユーザによって規定される拡張ボーラス用量の注入可能流体200(すなわち、次の6分間にわたる0.20単位)の送達をもたらしてもよい。
したがって、第2の逐次複数パート注入事象を投与している1500間、注入ポンプアセンブリ100は、(例えば、第2の0.05単位用量1602の注入可能流体200を投与した後に)t=3:00において第1の0.10単位用量1610の注入可能流体200を注入してもよい。注入ポンプアセンブリ100はまた、(例えば、第3の0.05単位用量1604の注入可能流体200を投与した後に)t=6:00において第2の0.10単位用量1612の注入可能流体200を注入してもよい。
例示目的のみで、第1の逐次複数パート注入事象(すなわち、連続的に反復される3分間隔毎に注入される0.05単位)を投与し1500、第2の逐次複数パート注入事象(すなわち、2つの間隔にわたって3分間隔毎に注入される0.10単位)を投与する1500ように、ユーザ202が注入ポンプアセンブリ100をプログラムした後に、ユーザ202が非常に大量の食事をすることを決定すると仮定する。血糖値が大幅に増加するかもしれないと予測して、ユーザ202は、1回注入事象を投与する1502ように、(入力システム206および/または表示システム104を介して)注入ポンプアセンブリ100をプログラムしてもよい。そのような1回注入事象の実施例は、通常ボーラス注入事象を含んでもよいが、それに限定されない。当該技術分野で公知であるように、通常ボーラス注入事象とは、注入可能流体200の1回注入を指す。
例示目的のみで、ユーザ202が、注入ポンプアセンブリ100に36単位の基礎用量の注入可能流体200を投与させる1502ことを希望すると仮定する。流体送達工程236は、1回注入事象が投与に利用可能であるか否かを決定する1504ために、流体送達工程236によって投与されている種々の注入事象を監視してもよい。1回注入事象が投与1502に利用可能であれば1504、流体送達工程236は、逐次複数パート注入事象の少なくとも一部分の投与を遅延し得る1506。
上記の実施例を続けて、いったんユーザ202が、1回注入事象1614(すなわち、36単位ボーラス用量の注入可能な送達200)を送達するように流体送達工程236のプログラミングを完了すると、1回注入事象が投与1502に利用可能であると流体送達工程236が決定する1504際に、流体送達工程236は、各逐次複数パート注入事象の投与1500を遅延1506し、利用可能な1回注入事象を投与し得る1502。
具体的には、上記で論議されたように、1回注入事象1614を送達するようにユーザ202が流体送達工程236をプログラムする前において、流体送達工程236は、第1の逐次複数パート注入事象(すなわち、連続的に反復される3分間隔毎に注入される0.05単位)を投与し1500、第2の逐次複数パート注入事象(すなわち、2つの間隔にわたって3分間隔毎に注入される0.10単位)を投与していた1500。
例示目的のみで、第1の逐次複数パート注入事象は、0.05単位用量1600@t=0:00、0.05単位用量1602@t=3:00、0.05単位用量1604@t=6:00、0.05単位用量1606@t=9:00、および0.05単位用量1608@t=12:00として、図16に表され得る。上記で説明されたような第1の逐次複数パート注入事象は、基礎注入事象であるので、注入ポンプアセンブリ100は(流体送達工程236と併せて)、無期限に(すなわち、手技がユーザ202によってキャンセルされるまで)3分間隔で0.05単位用量の注入可能流体200を注入し続け得る。
さらに、例示目的のみで、第2の逐次複数パート注入事象は、0.10単位用量1610@t=3:00および0.10単位用量1612@t=6:00として、図16に表され得る。第2の逐次複数パート注入事象は、拡張ボーラス注入事象として上記で説明されるので、注入ポンプアセンブリ100は(流体送達工程236と併せて)、正確に2つの間隔(すなわち、ユーザ202によって規定される間隔の数)にわたって3分間隔で0.10単位用量の注入可能流体200を注入し続けて得る。
上記の実施例を続けて、36単位の通常ボーラス用量の注入可能流体200(すなわち、1回注入事象1614)が投与1502に利用可能であると流体送達工程236が決定する1504と、流体送達工程236は、各逐次複数パート注入事象の投与1500を遅延し得1506、投与に利用可能である1回注入事象1614を投与し始め得る1502。
したがって、例示目的のみで、36単位の通常ボーラス用量の注入可能な送達200(すなわち、1回注入事象)を送達するように注入ポンプアセンブリ100のプログラミングを完了すると、送達流体工程が1回注入事象1614を投与し始める1502と仮定する。1回注入事象1614が比較的大量であるので、投与することに3分間(すなわち、個別注入用量の逐次複数パート注入事象の間の時間間隔)よりも長くかかる場合があり、したがって、個々の注入用量の逐次複数パート注入事象のうちの1つ以上が遅延される必要があり得る。
具体的には、注入ポンプアセンブリ100が36単位の注入可能流体200を注入することに6分間以上を要すると仮定する。したがって、流体送達工程236は、1回注入事象1614(すなわち、36単位の通常ボーラス用量の注入可能流体200)が完全に投与された後まで、0.05単位用量1602(すなわち、t=3:00において注入される予定である)、0.05単位用量1604(すなわち、t=6:00において注入される予定である)、および0.05単位用量1606(すなわち、t=9:00において注入される予定である)を遅延し得る。さらに、流体送達工程236は、1回注入事象1614後まで、0.10単位用量1610(すなわち、t=3:00において注入される予定である)、および0.10単位用量1612(すなわち、t=6:00において注入される予定である)を遅延し得る。
いったん1回注入事象1614の投与1502が流体送達工程236によって完了されると、遅延された逐次複数パート注入事象内に含まれる任意の離散注入事象は、流体送達工程236によって投与され得る1500。
したがって、いったん1回注入事象1614(すなわち、36単位の通常ボーラス用量の注入可能流体200)が完全に投与されると1502、流体送達工程236は、0.05単位用量1602、0.05単位用量1604、0.05単位用量1606、0.10単位用量1610、および0.10単位用量1612を投与してもよい1500。
流体送達工程236は、0.05単位用量1604、次いで0.10単位用量1610、次いで0.05単位用量1602、次いで0.10単位用量1612、次いで0.05単位用量1606を投与する1500ことが示されているが、他の構成が可能であり、本開示の範囲内であると見なされるので、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、流体送達工程236が1回注入事象1614(すなわち、36単位通常ボーラス用量の注入可能流体200)の投与1502を完了すると、流体送達工程236は、第1の逐次複数パート注入事象(すなわち、0.05単位用量1602、0.05単位用量1604、および0.05単位用量1600)と関連付けられる、遅延した離散注入事象の全てを投与してもよい1500。次いで、流体送達工程236は、第2の逐次複数パート注入事象(すなわち、0.10単位用量1610、および0.10単位用量1612)と関連付けられる、遅延した離散注入事象の全てを投与してもよい1500。
1回注入事象1614(すなわち、36単位の通常ボーラス用量の注入可能流体200)は、t=3:00から始まって注入されるものとして示されているが、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。具体的には、流体送達工程236は、3分間隔のうちの1つ(例えば、t=0:00、t=3:00、t=6:00、t=9:00、またはt=12:00)において、1回注入事象1614を注入し始める必要がなくてもよく、任意のときに1回注入事象1614の投与を開始してもよい1502。
各離散注入事象(例えば、0.05単位用量1602、0.05単位用量1604、0.05単位用量1606、0.10単位用量1610、および0.10単位用量1612)および1回注入事象1614は、単一の事象であるものとして示されているが、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。具体的には、複数の離散注入事象(例えば、0.05単位用量1602、0.05単位用量1604、0.05単位用量1606、0.10単位用量1610、および0.10単位用量1612)のうちの少なくとも1つは、複数の離散注入サブ事象を含んでもよい。さらに、1回注入事象1614は、複数の1回注入サブ事象を含んでもよい。
図17も参照すると、例示目的のみで、0.05単位用量1602が10回の離散注入サブ事象(例えば、注入サブ事象17001-10)を含むことが示され、0.005単位用量の注入可能流体200が、10回の離散注入サブ事象のそれぞれの間に注入される。加えて、0.10単位用量1610が10回の離散注入サブ事象(例えば、注入サブ事象17021-10)を含むことが示され、0.01単位用量の注入可能流体200が、10回の離散注入サブ事象のそれぞれの間に送達される。さらに、1回注入事象1614は、例えば、360回の1回注入サブ事象(図示せず)を含んでもよく、0.1単位用量の注入可能流体200が、360回の1回注入サブ事象のそれぞれの間に送達される。サブ事象の数および/または各サブ事象中に送達される注入可能流体200の分量は、例えば、ポンプアセンブリ100の設計基準および/または流体送達工程236の実装に応じて、増加または減少させられてもよいため、上記で規定されるサブ事象の数、および各サブ事象中に送達される注入可能流体200の分量は、例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。
上記の注入サブ事象の前、後、または間に、注入ポンプアセンブリ100は、例えば、力センサ216(すなわち、閉塞の発生を決定してもよい)および変位検出デバイス218(すなわち、機械的故障の発生を決定してもよい)の使用を通して、注入ポンプアセンブリ100の適正な動作を確認してもよい。
上記で論議されたように、注入ポンプアセンブリ100の動作中に、注入可能流体200は、例えば、規定された送達スケジュールに従って、ユーザ202に送達されてもよい。例示目的のみで、注入ポンプアセンブリ100は、3分毎に0.10mLの注入可能流体200をユーザ202に提供するように構成されると仮定する。したがって、0.10mLの注入可能流体200が(カニューレ114を介して)ユーザ202に提供されるように、部分ナットアセンブリ226(したがってプランジャロッドアセンブリ224)が矢印230の方向に適切な量で変位させられ得るように、3分毎に、処理論理204は、適切な駆動信号をモータアセンブリ214に提供して、モータアセンブリ214が主ネジアセンブリ228を適切な量で回転させることを可能にしてもよい。
処理論理204は、閉塞検出工程238を実行してもよく、閉塞検出工程238は、注入ポンプアセンブリ100内で発生している1つ以上の事象を監視して、閉塞(例えば、遮断)が、例えば、カニューレアセンブリ114内において発生したか否かを決定するように構成されてもよい。
図18−19も参照すると、閉塞検出工程238は、第1の用量240(図2)の注入可能流体200の送達に対応する力測定値変化率(例えば、FR01)を決定してもよい1900。
力測定値変化率(例えば、FR01)を決定するとき1900に、閉塞検出工程238は、第1の用量240の注入可能流体200を注入する前の初期力測定値を決定してもよい1902。上記で論議されたように、注入ポンプアセンブリ100は、1つ以上の注入スケジュールに基づいて、別個の用量の注入可能流体200を定期的に分注してもよい。例えば、上記で論議されたように、注入ポンプアセンブリ100は、3分毎に0.10mLの注入可能流体200をユーザ202に分注するように構成されてもよい。
第1の用量240の注入可能流体200を注入する前の初期力測定値を決定するとき1902に、閉塞検出工程238は、力センサ216から初期力測定値を取得してもよい。例えば、カニューレアセンブリ114内に閉塞がないならば、注入ポンプアセンブリ100が第1の用量240の注入可能流体200を注入する前に閉塞検出工程238によって取得される初期力測定値は、ゼロポンドとなるはずである。いったん閉塞検出工程238が初期力測定値を決定すると1902、注入ポンプアセンブリ100は、カニューレアセンブリ114を介して、第1の用量240の注入可能流体200をユーザ202に分注し得る1904。システムは、注入可能流体200を分注する前および/または後にゼロポンドの力測定値を有するものとして上記および/または下記で説明され得るが、摩擦力および/または背圧が、ゼロポンドよりもわずかに高い力測定値をもたらし得るので、これは例示目的にすぎない。
いったん注入ポンプアセンブリ100が第1の用量240の注入可能流体200をユーザ202に分注すると1904、閉塞検出工程238は、第1の用量240の注入可能流体200を分注した1904後の最終力測定値を決定し得る1906。例えば、いったん注入ポンプアセンブリ100が第1の用量240の注入可能流体200をユーザ202に完全に分注すると1904、閉塞検出工程238は、力センサ216から初期力測定値を取得するために使用される工程と同様の工程で、力センサ216から最終力測定値を取得し得る。
閉塞検出工程238は、少なくとも部分的に、初期力測定値および最終力測定値に基づいて、力測定値変化率(例えば、FR01)を決定し得る1900。例えば、閉塞検出工程238は、(この特定の実施例においては)0.10mLの注入可能流体200を分注している間に発生した正味の力を決定するために、最終力測定値から初期力測定値を差し引いてもよい。上記で論議されたように、カニューレアセンブリ114内に閉塞がないならば、初期力測定値(力センサ216から取得される)は、ゼロとなるはずであり、最終力測定値(同様に力センサ216から取得される)も、ゼロとなるはずである。したがって、閉塞検出工程238によって決定される1900力測定値変化率(例えば、FR01)もゼロとなるはずである。
システムは、第1の用量240の注入可能流体200を分注した1904後の最終力測定値を決定する1906ものとして上記で説明されたが、この最終力測定値は、実際には、次の用量の注入可能流体200について得られる初期力測定値に基づいてもよい。したがって、第2の用量の注入可能流体200の初期力測定値が、第1の用量の注入可能流体200の最終力測定値のデータを提供することを可能にすることによって、得られる力測定値の総数が50%削減され得る。
いったん力測定値変化率(例えば、FR01)が決定されると、閉塞検出工程238は、例えば、記憶アレイ1802の記憶セル1800の中に力測定値変化率(例えば、FR01)を記憶してもよい。記憶アレイ1802は、FIFO(先入れ先出し)バッファとして構成されてもよい。記憶アレイ1802は、閉塞検出工程238が上記で論議される力測定値変化率(例えば、FR01)の複数の履歴値を維持することを可能にするように構成されてもよい。記憶アレイ1802の典型的な実施形態は、20または40個の個別記憶セルを含んでもよい。記憶アレイ1802は、多重カラム記憶アレイであるものとして図18に図示されているが、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、記憶アレイ1802は、力測定値変化率のみが記憶される単一のカラム記憶アレイであってもよい。
閉塞検出工程238は、所望の注入可能流体の容量/注入サイクルの数にわたる平均力測定値変化率を決定するために、力測定値変化率の履歴値を処理してもよい。例えば、閉塞検出工程238は、各40の注入サイクルにわたる平均力測定値変化率を決定してもよい。したがって、閉塞検出工程238は、付加的な力測定値変化率を決定してもよく1908、そのそれぞれは、付加的な用量の注入可能流体200の送達に対応する。例えば、例示目的のみで、閉塞検出工程238は、次の39の注入サイクルに対する39の付加的な力測定値変化率を決定してもよい1908。これらの39の力測定値変化率のそれぞれは、記憶アレイ1802の固有の記憶セルに記憶されてもよい。いったん記憶アレイ1802が完全にいっぱいになる(すなわち、40の力測定値変化率を含有する)と、閉塞検出工程238は、一組の40の力測定値変化率に対する平均力測定値変化率を決定してもよい。いったんこの平均力測定値変化率が決定されると、記憶アレイ1802が消去されてもよく、付加的な力測定値変化率を収集する仮定が反復されてもよい。
付加的な力測定値変化率を決定すると、閉塞検出工程238は、付加的な用量(例えば、用量242)の注入可能流体200を分注する前の初期力測定値を決定し得る1910。次いで、用量242の注入可能流体は、注入ポンプアセンブリ100によって分注され得る1912。閉塞検出工程238は、用量242の注入可能流体200を分注した後の最終力測定値を決定し得る1914。
閉塞検出工程238は、少なくとも部分的に、各付加的な用量の注入可能流体200に対する初期力測定値および最終力測定値に基づいて、付加的な力測定値変化率(例えば、FR2)を決定してもよい1908。上記で論議されたように、例えば、カニューレアセンブリ114内に閉塞がないならば、初期力測定値(力センサ216から取得される)は、ゼロとなるはずであり、最終力測定値(同様に力センサ216から取得される)も、ゼロとなるはずである。したがって、閉塞検出工程238によって決定される1908力測定値変化率(例えば、FR2)も、ゼロとなるはずである。上記で論議されたように、いったん付加的な力測定値変化率(例えば、FR2)が決定されると、閉塞検出工程238は、例えば、記憶アレイ1802の記憶セル1804内に力測定値変化率(例えば、FR2)を記憶し得る。
例示目的であるが、閉塞検出工程238が、上記で説明される方式で力測定値変化率を計算し続け、これらの計算された力測定値変化率を記憶アレイ1802内に記憶し続けると仮定する。さらに、例示目的であるが、注入ポンプアセンブリ100が、最初の33の注入サイクルにわたって適正に(すなわち、閉塞を伴わずに)動作し続けると仮定する。したがって、それぞれの初期力測定値および最終力測定値がゼロであったため、最初の33の力測定値変化率(FR01−FR33)は全てゼロである。しかしながら、例示目的であるがあるが、記憶セル1806内に記憶される第34の力測定値変化率(例えば、FR34)を計算する前に、閉塞(例えば、閉塞244)がカニューレアセンブリ114内において発生すると仮定する。例示目的であるが、第34の力測定値変化率(例えば、FR34)を計算するときに、閉塞検出工程238が0.00ポンドの初期力測定値を決定する1910と仮定する。注入ポンプアセンブリ100が第34の用量の注入可能流体200を分注し始めるとき1912に、閉塞244がカニューレアセンブリ114内に存在するので、プランジャロッドアセンブリ224によって貯留部アセンブリ200から変位させられた流体は、カニューレアセンブリ114を通過できなくなる。したがって、貯留部アセンブリ200内に圧力が蓄積し始める。したがって、例示目的であるがあるが、閉塞検出工程238が0.50ポンドの最終力測定値を決定する1914と仮定する。したがって、閉塞検出工程238は、0.50ポンドの変化率に対して、力測定値変化率(例えば、FR34)が0.00ポンドを引いた0.50ポンドであると決定してもよい1908。
カニューレアセンブリ114内における閉塞244の存在に起因して、モータアセンブリ214が次の用量の注入可能流体200を分注しようとするときに、力センサ216によって感知される0.50ポンドの圧力が、依然として流体貯留部200内に存在する。したがって、第35の力測定値変化率(例えば、FR35)を決定するときに、閉塞検出工程238によって決定される1910初期力測定値は、第34の力測定値変化率(例えば、FR34)を決定するときに閉塞検出工程238によって決定される最終力測定値と同じであり得る。
閉塞検出工程238は、少なくとも、記憶アレイ1802内に含まれる力測定値変化率の全てまたは一部分に基づいて、平均力測定値変化率(例えば、AFR)を決定してもよい1916。例示目的であるがあるが、閉塞検出工程238は、記憶アレイ1802内に含まれる全ての力測定値変化率(例えば、FR01−FR40)を考慮するように構成されると仮定する。したがって、閉塞検出工程238は、記憶アレイ1802内に含まれる全ての力測定値変化率(例えば、FR01−FR40)の数学平均を計算し得る。この特定の実施例では、平均力測定値変化率(例えば、AFR)は、0.105ポンドの数学値を有する。システムは、記憶アレイ1802内に含まれる全ての力測定値変化率(例えば、FR01−FR40)を考慮することが可能であるものとして上記で説明されたが、他の構成が可能であるので、これは例示的目的に過ぎず、本開示の限定となることを目的としない。例えば、閉塞検出工程238は、いったん記憶アレイ1802が、例えば、最初の5つの力測定値変化率を用いてデータ投入されると、平均力測定値変化率(例えば、AFR)を決定する1916ように構成されてもよい。記憶アレイ1802が完全にデータ投入される前に、平均力測定値変化率(例えば、AFR)を決定する1916場合、記憶アレイ1802内のデータ投入されていない行は、ゼロがデータ投入され得る。
閉塞検出工程238は、平均力測定値変化率(例えば、AFR)が閾値力測定値変化率を超えるか否かを決定するために、平均力測定値変化率(例えば、AFR)を閾値力測定値変化率と比較してもよい1918。平均力測定値変化率が閾値力測定値変化率を超えない場合、注入ポンプアセンブリ100は、正常に動作し続け得る1920。しかしながら、平均力測定値変化率が閾値力測定値変化率を超える場合、警報シーケンスが、注入ポンプアセンブリ100において開始され得る1922。例えば、例示目的であるが、閉塞検出工程238が0.90ポンドの閾値力測定値変化率を有するように構成されると仮定すると、平均力測定値変化率(例えば、AFR)が0.90ポンドを超えた後だけ、警報シーケンスが開始され得る1920。したがって、これらの実施形態では、変化率を測定することは、実際の閉塞が発生したときよりも確実に警報シーケンスが誘起されることを保証し得る。以下で説明されるように、ユーザ202は、いくつかの実施形態では、システムの感度を規定する。
閉塞検出工程238の感度は、例えば、ユーザ202によって選択される1924、ユーザ規定された感度設定に基づいてもよい。例えば、閉塞検出工程238が2つの感度設定、すなわち、高感度設定および低感度設定を有すると仮定する。さらに、感度設定のそれぞれは、記憶アレイ1802内に含まれる力測定値変化率を決定する固有の方式と関連付けられると仮定する。上記で論議されたように、閉塞検出工程238は、第1の用量240の注入可能流体200の送達に対応する力測定値変化率(例えば、FR01)を決定する1900ものとして説明される。高感度設定で構成されたときに、閉塞検出工程238は、比較的少量の注入可能流体200の送達に対応する力測定値変化率を決定し得る1900と仮定する。さらに、低感度設定で構成されたときに、閉塞検出工程238は、比較的大量の注入可能流体200の送達に対応する力測定値変化率を決定し得る1900と仮定する。例えば、高感度設定で構成されたときに、閉塞検出工程238は、0.10mLの注入可能流体200の送達に対応する力測定値変化率を決定する1900と仮定する。さらに、低感度設定で構成されたときに、閉塞検出工程238は、0.20mL用量240の注入可能流体200の送達に対応する力測定値変化率を決定する1900と仮定する。したがって、高感度設定にされたときに、付加的な測定値が得られ、閉塞検出工程238は、反応が良くなる。しかしながら、間違った警報がより頻繁に発生する場合がある。逆に、低感度設定にされたときには、より少ない測定値が得られ、閉塞検出工程238は、あまり反応しなくなる。しかしながら、より少ない測定値を得ることの「平均化」効果によって、間違った警報が低頻度で発生する場合がある。したがって、迷惑な警報を回避するため(または警報の数を削減するため)に、ユーザ(例えば、ユーザ202)は、低感度設定を選択してもよい1924。
開始される1922警報シーケンスは、視覚ベースの(表示システム104を介した)、可聴ベースの(音声システム212を介した)、および振動ベースの(振動システム210を介した)警報の任意の組み合わせを含んでもよい。ユーザ202は、入力システム206および表示システム104のうちの1つ以上を介して、高感度設定と低感度設定との間で選択することが可能であってもよい。
注入ポンプアセンブリ100は、複数の同一サイズの用量の注入可能流体200を送達し、各用量の注入可能流体200に対する力測定値変化率(例えば、FR01)を計算するものとして上記で説明されるが、これは例示目的にすぎず、本開示の限定となることを目的としない。具体的には、注入ポンプアセンブリ100は、非同一用量の注入可能流体200を提供するように構成されてもよい。さらに、上記で論議されたように、注入ポンプアセンブリ100は、ユーザ202が、ユーザ202によって決定されるサイズで「ボーラス」用量の注入可能流体200を手動で投与することを可能にするように構成されてもよい。したがって、閉塞検出工程238は、各用量で分注される注入可能流体200の容量を監視するように構成されてもよく、記憶アレイ1802内に含まれる力測定値変化率(例えば、FR01)が、同等量の注入可能流体200を分注するときに閉塞検出工程238によって感知される力測定値変化率を示すように、記憶アレイ1802にデータ投入するように構成されてもよい。したがって、閉塞検出工程238は、送達される注入可能流体の量に基づいて決定される力測定値変化率を「正規化」するように構成されてもよい。
例えば、閉塞検出工程238は、0.10mLの注入可能流体200が分注される度に、記憶アレイ1802内に含まれる記憶セルがデータ投入されるように構成されると仮定する。例示目的のみで、ユーザ202が0.25mL用量の注入可能流体200を分注することを決定すると仮定する。0.25mL用量の注入可能流体200は、閉塞検出工程238が記憶アレイ1802にデータ投入するように構成される0.10mL増分よりも大きいので、閉塞検出工程238は、単一の0.25mL用量の注入可能流体200について、記憶アレイ1802内に複数の入力を記録し(したがって、複数の記憶セルにデータ投入し)得る。
具体的には、0.25mL用量の注入可能流体200を送達する前に決定される1910初期力測定値が0.00ポンドであり、0.25mL用量の注入可能流体200を分注した1912後に決定される1914最終力測定値が1.00ポンドであると仮定する。0.25mL用量の注入可能流体200は、閉塞検出工程238が記憶アレイ52にデータ投入するように構成される0.10mL増分の2.5倍であるので、閉塞検出工程238は、この力測定値変化率を「正規化」してもよい。具体的には、閉塞検出工程238は、1.00ポンドを0.25mLで割って、力が0.10mLにつき0.40ポンド変化したことを決定してもよい。したがって、閉塞検出工程238は、第1の0.10mL用量の注入可能流体200に対して0.40ポンド、第2の0.10mL用量の注入可能流体200に対して0.40ポンド、および最後の0.05mL用量の注入可能流体200に対して0.20ポンドの力測定値変化率を計算し得る。
したがって、閉塞検出工程238は、第1の記憶セル(第1の0.10mL用量の注入可能流体200と関連付けられる)が、0.00ポンドの初期力測定値、0.40ポンドの最終力測定値、および0.40ポンドの力測定値変化率を規定するように、記憶アレイ1802にデータ投入し得る。さらに、閉塞検出工程238は、第2の記憶セル(第2の0.10mL用量の注入可能流体200と関連付けられる)が、0.40ポンドの付加的な力測定値、0.80ポンドの最終力測定値、および0.40ポンドの力測定値変化率を規定するように、記憶アレイ1802にデータ投入し得る。
0.25mL用量の注入可能流体200の残りの0.05mLに関して、これは、閉塞検出工程238が記憶アレイ1802にデータ投入するように構成される0.10mL増分よりも少ないので、付加的な0.05mL用量の注入可能流体200が分注されるまで、記憶アレイ1802内の次のセルがデータ投入されない。
上述の実施例を続けると、例示目的であるが、注入ポンプアセンブリ100が0.15mL用量の注入可能流体200を投与すると仮定する。閉塞検出工程238は、0.15mL用量の注入可能流体200の最初の0.05mLを、0.25mL用量の注入可能流体200の残りの0.05mLと組み合わせて、記憶アレイ1802内に記録するための0.10mLの全増分を形成してもよい。
再度、閉塞検出工程238は、0.15mL用量の注入可能流体200を「正規化」してもよい。例示目的であるが、0.15mL用量の注入可能流体200を分注するときに、閉塞検出工程238は、1.00ポンドの初期力測定値および1.60ポンドの最終力測定値を決定すると仮定する。上記で説明される方式では、閉塞検出工程238は、0.60ポンド(すなわち、1.60ポンドマイナス1.00ポンド)を0.15mLで割って、力が0.10mLにつき0.40ポンド変化したことを決定し得る。したがって、閉塞検出工程238は、0.15mL用量の注入可能流体200の最初の0.05mLに対して0.20ポンド、および0.15mL用量の注入可能流体200の残りの0.10mLに対して0.40ポンドの力測定値変化率を計算し得る。
したがって、閉塞検出工程238は、第3の記憶セル(0.25mL用量の注入可能流体200の残りの0.05mLとの0.15mL用量の注入可能流体200の最初の0.05mLの組み合わせと関連付けられる)が、0.80ポンドの初期力測定値(すなわち、0.25mL用量の注入可能流体200の第2の0.10mLの後の最終力測定値)、1.20ポンドの最終力測定値(すなわち、0.15mL用量の注入可能流体200の最初の0.05mLに対してオフセットされた0.20ポンドを加えた、1.00ポンドの初期力測定値の合計)、および0.40ポンドの力測定値変化率を規定するように、記憶アレイ1802にデータ投入し得る。さらに、閉塞検出工程238は、第4の記憶セル(0.15mL用量の注入可能流体200の最後の0.10mLと関連付けられる)が、1.20ポンドの初期力測定値、1.60ポンドの最終力測定値、および0.40ポンドの力測定値変化率を規定するように、記憶アレイ1802にデータ投入し得る。
平均力測定値変化率(例えば、AFR)が閾値力測定値変化率を超えるか否かを決定するために、平均力測定値変化率(例えば、AFR)を閾値力測定値変化率と比較する1918ことに加えて、閉塞検出工程238は、初期力測定値または最終力測定値のいずれか一方が閾値力測定値を超えるか否かを決定するために、初期力測定値および最終力測定値のうちの1つ以上を閾値力測定値と比較してもよい1926。初期力測定値または最終力測定値のいずれか一方が閾値力測定値を超える場合、警報シーケンスが注入ポンプアセンブリ100において開始されてもよい1928。
例えば、閉塞検出工程238は、初期力測定値(ある用量の注入可能流体200を分注する前に決定される)または最終力測定値(ある用量の注入可能流体200を分注した後に決定される)のいずれか一方によって超えられた場合に、閉塞が発生していると見なされる閾値力測定値を規定してもよい。そのような閾値力測定値の実施例は、4.00ポンドである。したがって、ある用量の注入可能流体200を分注した後に、閉塞検出工程238が5.20ポンドの最終力測定値を決定した場合、5.20ポンドが4.00閾値力測定値を超えているので、閉塞検出工程238は、警報シーケンスを開始し得る1928。開始される1928警報シーケンスは、視覚ベースの(表示システム104を介した)、可聴ベースの(音声システム212を介した)、および振動ベースの(振動システム210を介した)警報の任意の組み合わせを含んでもよい。
上記で論議されたように、注入ポンプアセンブリ100は、注入ポンプアセンブリ100に電力供給するように構成される一次電力供給220を含んでもよい。ある用量の注入可能流体200を分注する前および/後に、閉塞検出工程238は、一次電力供給220の実際の電圧レベルが最小電圧要件を満たすか否かを決定するために、一次電力供給220の実際の電圧レベルを最小電圧要件と比較し得る1930。実際の電圧レベルが最小電圧要件を満たさない場合、閉塞検出工程238は、注入ポンプアセンブリ100において警報シーケンスを開始してもよい1932。開始される1932警報シーケンスは、視覚ベースの(表示システム104を介した)、可聴ベースの(音声システム212を介した)、および振動ベースの(振動システム210を介した)警報の任意の組み合わせを含んでもよい。例えば、例示目的であるが、一次電力供給220は5.00VDCバッテリであると仮定する。さらに、最小電圧要件は3.75VDC(すなわち、通常電圧の75%)であると仮定する。したがって、一次電力供給220の実際の電圧レベルが3.60VDCであると閉塞検出工程238が決定する1930と、閉塞検出工程238は、注入ポンプアセンブリ100において警報シーケンスを開始し得る1932。
加えて、閉塞検出工程238は、注入ポンプアセンブリ100内に含まれた変位可能な機械的構成要素のうちの1つ以上を監視することにより、注入ポンプアセンブリ100内に含まれた1つ以上の変位可能な機械的構成要素が、ある用量の注入可能流体の送達200に応じて、期待変位だけ変位させられたか否かを決定1934し得る。監視される変位可能な機械的構成要素が、ある用量の注入可能流体の送達200に対応して期待変位だけ変位させられなかった場合、閉塞検出工程238は、注入ポンプアセンブリ100において警報シーケンスを開始してもよい1936。開始される1936警報シーケンスは、視覚ベースの(表示システム104を介した)、可聴ベースの(音声システム212を介した)、および振動ベースの(振動システム210を介した)警報の任意の組み合わせを含んでもよい。
例えば、処理論理204が0.10mLの注入可能流体200を分注するようにモータアセンブリ214に通電したとき、閉塞検出工程238は、部分ナットアセンブリ226が実際に期待変位だけ移動したことを(変位検出デバイス218を介して)確認し得る。したがって、部分ナットアセンブリ226が期待変位だけ移動しない場合、機械的故障(例えば、部分ナットアセンブリ226の故障、主ネジアセンブリ228の故障、モータアセンブリ214の故障)が発生している場合がある。部分ナットアセンブリ226の期待変位を確認できない場合、閉塞検出工程238は、注入ポンプアセンブリ100において警報シーケンスを開始してもよい1936。
部分ナットアセンブリ226が期待変位だけ変位させられたか否かを決定するときに、公差が利用されてもよい。例えば、0.10mL用量の注入可能流体200を送達することを仮定すると、閉塞検出工程238は、部分ナットアセンブリ226が0.050インチ変位させられることを期待し得る。したがって、閉塞検出工程238は、0.045インチ未満の(すなわち、期待よりも10%少ない)部分ナットアセンブリ226の移動が、閉塞検出工程238に注入ポンプアセンブリ100において警報シーケンスを開始させる1936という10%誤差窓を利用してもよい。
変位検出デバイス218の一実施形態では、変位検出デバイス218は、部分ナットアセンブリ226の一方の側面に設置された1つ以上の光源(図示せず)と、部分ナットアセンブリ226の他方の側面に設置された1つ以上の光検出器(図示せず)とを含む。部分ナットアセンブリ226は、1つ以上の通路(図示せず)を含め得、それを通して、変位検出デバイス218内に含まれる1つ以上の光源(図示せず)からの光が光を放ち、かつ変位検出デバイス218内に含まれる1つ以上の光検出器(図示せず)によって検出され得る。
ここで図20を参照すると、注入ポンプシステムのいくつかの実施形態では、注入ポンプは、遠隔制御アセンブリ2000を使用して遠隔制御され得る。遠隔制御アセンブリ2000は、ポンプアセンブリ自体の機能性の全てまたは一部分を含んでもよい。したがって、上記の注入ポンプアセンブリのいくつかの例示的実施形態では、注入ポンプアセンブリ(図示せず、いくつかある図の中で特に図1A−1F参照)は、遠隔制御アセンブリ2000を介して構成されてもよい。これらの特定の実施形態では、注入ポンプアセンブリは、注入ポンプアセンブリと、例えば、遠隔制御アセンブリ2000との間の通信(例えば、有線または無線)を可能にするテレメトリ回路(図示せず)を含んでもよく、したがって、遠隔制御アセンブリ2000が注入ポンプアセンブリ100’を遠隔制御することを可能にする。遠隔制御アセンブリ2000(同様にテレメトリ回路(図示せず)を含んでもよく、および注入ポンプアセンブリと通信することが可能であってもよい)は、表示アセンブリ2002と、入力制御デバイス(ジョグホイール2006、スライダアセンブリ2012、またはデバイスに入力するための別の従来の態様等)、およびスイッチアセンブリ2008、2010のうちの1つ以上を含んでもよい入力アセンブリとを含んでもよい。したがって、図20に示されるような遠隔制御アセンブリ2000は、ジョグホイール2006と、スライダアセンブリ2012とを含むが、いくつかの実施形態においては、ジョグホイール2006またはスライダアセンブリ2012のうちの1つだけ、あるいはデバイスに入力するための別の従来の態様を含んでもよい。ジョグホイール2006を有する実施形態では、ジョグホイール2006は、少なくとも部分的に、ホイール、リング、ノブ、または同等物の動きに基づいて制御信号を提供するために、回転エンコーダまたは他の回転トランスデューサに連結され得るホイール、リング、ノブ、または同等物を含んでもよい。
遠隔制御アセンブリ2000は、基礎率、ボーラスアラーム、送達限界を事前にプログラムする能力を含み、ユーザが履歴を閲覧すること、およびユーザ選好を確立することを可能にしてもよい。遠隔制御アセンブリ2000はまた、グルコース細片読取機2014を含んでもよい。
使用中に、遠隔制御アセンブリ2000は、遠隔制御アセンブリ2000と注入ポンプアセンブリとの間に確立される無線通信チャネルを介して、注入ポンプアセンブリに命令を提供し得る。したがって、ユーザは、注入ポンプアセンブリをプログラム/構成するために、遠隔制御アセンブリ2000を使用し得る。遠隔制御アセンブリ2000と注入ポンプアセンブリとの間の通信の一部または全ては、強化されたレベルのセキュリティを提供するように、暗号化されてもよい。
(過剰送達防止)
種々の実施形態では、注入ポンプは、貯留部を含む。いくつかの実施形態では、貯留部は、取外し可能であってもよいが、いくつかの実施形態では、貯留部は、取外し可能ではなくてもよい。ここで図21を参照すると、いくつかの実施形態では、注入ポンプは、貯留部に連結されるための一端(いくつかの実施形態ではポンプに対して近端である)上のルアー接続2102と、遠端上のカニューレ2104とを含む1本の管類2100を通して、貯留部からユーザまで注入可能流体を送達してもよい。いくつかの実施形態では、管類2100は、カニューレに取外し可能に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、カニューレは、雄部品2106と、雌部品2108とを含み、雄部品2106は、カニューレに流体的に接続される雌部品2108に接続する。いくつかの実施形態では、雄部品2106は、管類2100に取り付けられてもよく、雌部品2108は、カニューレおよびユーザに取り付けられてもよい。しかしながら、図22を参照すると、いくつかの実施形態では、雄2106および雌部品2108の両方が、管類2100に取り付けられてもよい。図21および22に示されるように、いくつかの実施形態では、カニューレ2104は、接着パッチ2110を用いてユーザ上に維持されてもよい。いくつかの実施形態では、雄部品2106は、雌部品2108の中に位置する隔壁(図示せず)を穿刺し得る針2112を含む。
依然として図21−22を参照すると、いくつかの実施形態では、雄部品2106および雌部品2108は、雄部品2106と雌部品2108とが接続されているか否かを決定するための手段を含んでもよい。いくつかの実施形態では、雄部品2106と雌部品2108とが接続されたときに、注入可能流体が貯留部からカニューレ2104まで送出され得るように流体経路を形成する。雄部品2106と雌部品2108とが接続されていないときに、流体経路は、注入可能流体が貯留部からカニューレ2104まで送出され得ないよいように遮断される。
いくつかの実施形態では、ポンプおよび/またはコントローラおよび/または遠隔制御デバイスおよび/または処理論理および/またはユーザおよび/または介護者が、雄部品2106と雌部品2108とが接続されたときを知ることが望ましくあり得る。いくつかの実施形態では、呼び水をするときに、ユーザ/ポンプがあるタスク/方法を行っている場合、ユーザが貯留部に接続されることは危険である/安全ではない場合がある(すなわち、「接続される」という用語は、(ユーザ内にある)カニューレ/ユーザと貯留部との間に流体経路がある場合を示すために使用される)。これらは、貯留部がポンプに、および/またはポンプ内に接続されていないとき、貯留部区画/筐体キャップが調整されているか、またはポンプから除去されているとき、および/またはポンプを「巻き戻す」間に、呼び水をすることを含むが、それらに限定されない。巻き戻すという用語は、貯留部から管類に流体を送出および/または注入している間に、(例えば、流体を送出するように)貯留部プランジャロッドを前方に駆動する駆動機構が、(前方よりもむしろ)後方に駆動されるときを指すために使用されてもよい。概して、ユーザが知らないうちに/注入可能流体が送出されることをユーザが要求していない場合に、注入可能流体がユーザに送出されることがあり得るときには、ユーザが貯留部に接続されることが危険である/安全ではない場合がある。したがって、これらの種類の場合において、例えば、雄部品2106と雌部品2108とが接続されないように、ユーザがポンプおよび/または貯留部から「断絶」すること、または貯留部とユーザとの間の流体経路を遮断する任意の他の手段が推奨されてもよい。
したがって、いくつかの実施形態では、雄部品2106と雌部品2108とが接続されているか否かを決定するための方法および/またはシステムおよび/またはデバイスが含まれてもよい。雄部品2106と雌部品2108とが接続されているか否かを決定するシステムのいくつかの実施形態が、以下において詳述されるが、雄部品2106と雌部品2108とが接続されているか否かを決定するための他の方法およびシステムが使用されてもよい。
図21−22を参照すると、いくつかの実施形態では、雄部品2106と雌部品2108とが噛合すると回路が完成するように、雄部品2106および雌部品2108の上に電気接点2114、2116(いくつかの実施形態ではワイヤであってもよい)が存在してもよい。いくつかの実施形態では、1本以上のワイヤが、管類2100の中に成形されてもよい。このことは、雄部品2106と雌部品2108とが接続されているか否かについて、電気信号をポンププロセッサに伝送するために使用され得る。いくつかの実施形態では、雄部品2106および雌部品2108のいずれか一方または両方は、アンテナを含んでもよい。アンテナは、医療デバイス/注入ポンプ/遠隔制御デバイスと無線通信するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、雄部品2106および雌部品2108のうちの一方は、RFIDチップを含んでもよく、雄部品2106および雌部品2108のうちの他方は、アンテナを含んでもよい。このRFIDシステムは、雄部品2106と雌部品2108とが接続されている場合を決定するために使用されてもよい。ポンプ/遠隔制御デバイスのいずれか一方または両方との無線通信用のアンテナも含まれてもよい。種々の他の実施形態では、雄部品2106と雌部品2108とが接続されていることを決定するため、および/または、情報をポンプおよび/または遠隔制御デバイスに伝達するための任意の手段が使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、雄部品2106と雌部品2108とが接続されている間、1つ以上の工程/方法が実行されてはならないか、および/または、警告および/または警報を誘起し得る。例えば、限定するものではないが、雄部品2106と雌部品2108とが接続されている間に行われた場合に、それらの工程および/または方法は、注入可能流体の過剰送達および/または偶発的および/または意図的でない送達につながることがある。これらの工程/方法は、貯留部に呼び水をするステップ、貯留部を交換および/または除去するステップ、貯留部筐体キャップを巻き戻すステップ、および/または除去する/回すステップを含むが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、これらの工程/方法のうちの1つがユーザによって行われる場合、ポンプ/処理システムが警報を発してもよく、ユーザが断絶されるまで工程を「ロックアウト」してもよい。例えば、図23を参照すると、ユーザが「呼び水をする」か、または「巻き戻す」ようにポンプをプログラムする(例えば、ユーザが呼び水をするか、または巻き戻すようにポンプに命令する、ポンププロセッサによって受信される命令)場合、ポンプ/処理システム/ポンププロセッサは、ユーザがポンプ/貯留部に接続されているか否かを確認し得る。ユーザが貯留部に接続されている場合、ポンプ/遠隔制御デバイスは、いくつかの実施形態において、「断絶しなければなりません」という内容を含み得る警報メッセージおよび/または警告メッセージを表示し、および/または鳴らしてもよい。いくつかの実施形態において、ポンプシステムは、ユーザが断絶されるまで、呼び水をする/巻き戻す機能を防止してもよい。他の実施形態において、ポンプシステムは、警報/警告を発し、いくつかの実施形態において、警報/警告は、ユーザ/介護者確認によって回復可能であってもよい。
いくつかの実施形態では、キャップが除去されるとき、および/または回されるときを決定するために、センサが貯留部筐体キャップに含まれてもよい。センサは、ホール効果センサ、容量センサ/電気センサ、および/または電気接点を含んでもよいが、それらに限定されない。したがって、貯留部筐体キャップが除去されていること、および/または回されていることをシステムが感知するいくつかの実施形態において、雄部品2106と雌部品2108とが接続されていることをもシステムが決定した場合、システムは、断絶するようにユーザに警報/警告を発してもよい。
種々の実施形態では、雄部品2106と雌部品2108とが接続されているか否かを決定する他の方法は、流体ラインの中(すなわち、ルアーとカニューレとの間)の流体圧力を決定するステップを含んでもよいが、それに限定されない。例えば、雄部品2106と雌部品2108とが接続されている場合、圧力は、雄部品2106と雌部品2108とが接続されていない場合とは異なり得る。種々の実施形態では、雄部品2106と雌部品2108とが接続されているか否かを決定するために、他の方法およびシステムが使用されてもよい。
ここで図24を参照すると、いくつかの実施形態では、貯留部筐体2400は、モータ(図示せず)によって駆動され得るプッシャ2402を含んでもよい。プッシャ2402は、モータ接続2404を介して駆動される。図24に示されるように、貯留部2406は、貯留部筐体2400の中に配置され得る。貯留部2406は、いくつかの実施形態では、プランジャ2408と、プランジャ接点2410とを含んでもよい。いくつかの実施形態では、貯留部2406を貯留部筐体2400の中に装填する前において、例えば、ユーザ入力によって、またはプッシャ2402が可能な限り巻き戻されたときに巻き戻しが停止させられるまで、モータがプッシャ2402を駆動するように、プッシャ2402は「巻き戻される」。いったん貯留部2406が貯留部筐体2400の中に装填されると、いくつかの実施形態では、モータは、プッシャ2402がプランジャ接点2410と接触するまでプッシャ2402を前方に駆動する。このようにして、貯留部2406は、任意の容量まで充填され得、駆動システムは、プッシャ2402をプランジャ接点2410まで駆動し得る。したがって、いくつかの実施形態では、ポンプシステムは、貯留部筐体2400の中に貯留部2406を装填する前の貯留部2406の中の流体の容量について、ユーザまたはその他から情報を受信する必要がない。したがって、モータは、プッシャ2402がプランジャ接点2010と接触するまでプッシャ2402を駆動する。したがって、いくつかの実施形態では、プッシャ2402がプランジャ接点2010と接触するときを決定することが望ましくあり得る。いくつかの実施形態では、いったんプッシャ2402がプランジャ接点2010と接触していることをシステムが検出すると、モータは、プログラムされた基礎またはボーラス送達が予定されるまでプッシャ2402を駆動することを停止する。図24に示される実施形態は、一実施形態を表す。しかしながら、種々の他の実施形態では、プッシャは、プランジャ2408と直接接触してもよい。
いくつかの実施形態では、システムは、駆動機構が無負荷状態からシリンジを押すまで(すなわち、無負荷状態からプッシャ2402とプランジャ接点2010との間の接触状態まで)移行するとき、駆動モータ上の負荷変化を検出してもよい。この負荷変化は、モータを減速させ、その電流を増加させてもよい。いくつかの実施形態では、モータは、モータの速度を監視するために使用され得るエンコーダを有する。電流は、いくつかの実施形態では、小型抵抗器をモータと直列に配置し、抵抗器にわたる電圧を監視することによって監視されてもよい。これは、いくつかの実施形態では、マイクロプロセッサが利用し得る値まで信号電圧を増加させるために、オペアンプまたはコンパレータを用いて行われてもよい。いくつかの実施形態では、システムは、駆動が後退させられている間、および呼び水をする間の駆動の初期前進中において、モータ速度および/またはモータ電流を監視してもよい。これは、これらの値の基準を与え得る。プッシャ2402がプランジャ接点2010と接触するときに、システムは、モータ速度の低下および/またはモータ電流の減少に留意することによって、これを検出してもよい。いくつかの実施形態では、これは、プッシャ2402がプランジャ接点2010と接触していることを信号伝達するために、力の増加を監視し得る力センサと併せて使用されてもよい。
いくつかの実施形態では、モータは、既定の時間量にわたって後方に運転されてもよく、その後に続いて、モータは既定の時間量にわたって前方に移動させられる。モータが後方および前方に運転されている間、電流が測定されてもよい。既知/既定のモータ速度を達成するために必要とされる電流が決定されてもよい。モータを前方に運転している間に、いったんプランジャ接点2410がプッシャ2402と接触すると、電流がステップ関数のように上昇する。したがって、電流値が変化しない場合、次いで、プッシャ2402は、プランジャ接点2410に到達していない。したがって、図25も参照すると、プッシャ2402がプランジャ接点2010と接触しているときを決定するための方法2500は、モータの電流を測定するステップ2502と、既定の時間にわたってモータを後方に運転するステップ2504と、モータを前方に運転するステップ2506と、電流が測定される場合2508と、プッシャ2402がプランジャ接点2410と接触していることを決定するステップ2510とを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、システムは、エンコーダタイミングを監視してもよく、変化、または既定の閾値よりも大きい変化があるときに、これは、プッシャ2402がプランジャ接点2010と接触していることを信号伝達してもよい。
いくつかの実施形態では、2つ以上のひずみゲージまたはロードセルが存在してもよい。いくつかの実施形態では、各ロードセルは、例えば、1つは閉塞検出のために、1つはプッシャ2402がプランジャ接点2410と接触するときを検出するため等のように、異なるように調節されてもよい。
いくつかの実施形態では、プランジャ接点2410は、伝導的に被覆されてもよく、プッシャ2402は、2つの電極、例えば、正および負の電極を含んでもよい。いくつかの実施形態では、プランジャ接点2410とプッシャ2402とが接触するときに、電気信号がそれを示す。いくつかの実施形態では、電気信号は、ユーザ/介護者への通信を示すように、注入ポンプおよび/またはリモートコントローラおよび/または別のデバイスあるいは装置に送信されてもよい。
いくつかの実施形態では、ホール効果センサおよび/または容量センサおよび/または光学センサを含むが、それらに限定されない近接性センサが使用されてもよい。近接性センサを使用する種々の実施形態に関して、プランジャ接点2010は、センサの一方の要素を含んでもよく、プッシャ2402は、センサの他方の要素を含んでもよい。したがって、接触時に、そのことを示すように、信号が生成される。
いくつかの実施形態では、プッシャ2402およびプランジャ接点2410が接触するときを決定するために、線形センサが使用されてもよい。線形センサは、光学センサを含むが、それに限定されない任意の種類の線形センサであってもよい。いくつかの実施形態では、線形センサは、それらの全体が本明細書に組み込まれる2009年3月3日に発行され、Optical Displacement Sensor for infusion Devicesと題された米国特許第7,498,563号(代理人整理番号D78)、および2009年3月2日に発行され、Optical Displacement Sensor for Infusion Devicesと題された米国出願第12/395,862号、現在は2009年9月10日に公開された特許出願公報第US−2009−0224145−A1号(代理人整理番号G87)で説明されているものであってもよい。いくつかの実施形態では、線形センサは、反射型または透過型光学センサの使用を含んでもよいが、それに限定されない。種々の線形センサの実施形態では、貯留部筐体は、あるセクションに1つ以上の発光体を、別のセクションに光センサを含んでもよい。線形センサは、プッシャ2402およびプランジャ接点2410が接触するときを決定してもよい。
図26Aおよび26Bも参照すると、注入ポンプに呼び水をする、および/またはシステムチェックの実行/閉塞警報の確認を行うための方法、システム、およびデバイスが示されている。ユーザ/介護者は、例えば、貯留部を交換するときに、注入ポンプに呼び水をし、および/または閉塞警報が機能していることを検証/試験/チェック/確認することを所望するであろう。いくつかの実施形態では、これらのタスクの両方は、以下の方法/システム/デバイスを使用して完了されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、呼び水をすることが必ずしも所望されなくてもよい場合に、以下の方法/システム/デバイスが使用されてもよいが、ユーザ/介護者は、閉塞警報が機能していることを検証/試験/チェック/確認してもよい。
したがって、いくつかの実施形態では、注入ポンプ2602に呼び水をするときに、および/または注入ポンプ2602の閉塞警報チェックを完了するために、カニューレセットおよび/または注入セットの一部であり得る管類2604の端に取り付けられる雄部品2606が、呼び水キャップ2608に取り付けられ/接続され得る(ステップ2614参照)。種々の実施形態では、呼び水キャップ2608は、任意の形状および/またはサイズであってもよいが、呼び水キャップ2608は、例えば、隔壁2610または他の無菌穿刺部位を含み、これらは、雄部品2606の針2612が隔壁2610に接続されたときに管類2604の閉塞を提供するシリコン材料を含んでもよいが、それに限定されない。これは、雄部品2606が呼び水キャップ2608に取り付けられ/接続されたときに、効果的に達成され得る。呼び水キャップ2608は、種々の実施形態では、2108として図21に示される雌部品と同様に、雄部品2606に対する適合特徴を含む。雄部品2606が呼び水キャップ2608に取り付けられた後に、注入ポンプは、呼び水をするか、および/または注入ポンプに呼び水をする一連のステップに従うように命令され得る(ステップ2616参照)。いくつかの実施形態では、呼び水をすることは、注入ポンプ上のユーザ入力デバイス、例えば、本明細書で説明されるものを使用して、注入ポンプ2602に直接命令されてもよいが、いくつかの実施形態では、注入ポンプ2602は、遠隔制御アセンブリを使用して、呼び水をするように命令されてもよい。いくつかの実施形態では、呼び水をすることは、閉塞警報が閉塞2618を示すまでおよび閉塞2618を示さなければ続くが、閉塞警報は、図26Aに示されるように、注入ポンプ2602上の表示アセンブリ上に、またはリモートコントロールの表示アセンブリ上に(図20、2002参照)に示されるか、および/または警報、例えば、音声および/または視覚および/または振動として示され得る。したがって、注入ポンプ2602は、流体を、管類2604および針2612を通して呼び水キャップ2608の中の隔壁2610の中に送出し、したがって、流体が隔壁2610よりも遠くへ流れることができないので、管類2604が本質的に閉塞されるので、しばらくすると、流体が閉塞を示す。したがって、これは、注入ポンプおよび/またはリモートコントロールによる閉塞指示を誘起し得る。したがって、呼び水の既定の時間量の後に、例えば、2分後に、閉塞表示が誘起されない場合、これは、閉塞警報が適正に機能していないという指示であり得、すなわち、閉塞警報の故障が存在する場合があり、したがって、サービスプロバイダに連絡するか、および/または注入ポンプの使用を中止するようにユーザ/介護者に表示が与えられてもよい。
閉塞警報の後に、雄部品2606は、呼び水キャップ2608から断絶され得(ステップ2620参照)、空気/圧力および流体が、注入ポンプシステム2622から排出および/または放出される。いくつかの実施形態では、閉塞警報は、このときに停止してもよく、および/またはユーザ/介護者による消音後においては、さらに警報を発しない。
いくつかの実施形態では、管類2604を閉塞するために、呼び水キャップよりもむしろ止血鉗子が使用されてもよい。これらの実施形態では、止血鉗子は、注入ポンプ2602に呼び水をする前に管類2604に取り付けられる。止血鉗子は、止血鉗子が管類2604を閉塞するという点で、上記で説明される呼び水キャップ2608と同様の機能を果たす。止血鉗子として機能する任意のデバイスが使用されてもよく、いくつかの実施形態では、以下において論議されるように、システムに含まれてもよい。
したがって、いくつかの実施形態では、呼び水をするための、および/または閉塞警報チェックのための、および/またはユーザの中に呼び水をすることを防止するためのシステムは、例えば、図21に示されるように、接着パッチ2110に取り付けられ、雌部品2108を含み得るカニューレ2104とともに、雄部品2606に取り付けられた管類2604と、呼び水キャップ2608(またはいくつかの実施形態では、上記で論議されたように止血鉗子)とを含み得る注入セットを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザ/介護者は、呼び水をする度に呼び水キャップ2608を使用してもよいが、いくつかの実施形態では、呼び水キャップは、例えば、3回の呼び水毎に、ユーザ/介護者によって選択される呼び水をするために使用されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、呼び水キャップ2608は、貯留部交換中に呼び水をするために使用されてもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、呼び水キャップ2608は、ユーザがカニューレの中に呼び水をすることを防止するために使用されてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、呼び水をするときに、ユーザが常に呼び水キャップを使用することが有益であり得、したがって、ユーザは、呼び水をするときに意図せずにカニューレから断絶し損なうことによって、意図的ではない流体用量を含み、ユーザの健康に有害となり得る、ユーザの中への意図的ではない呼び水をすることを防止し得る。したがって、いくつかの実施形態では、上記の方法、システム、およびデバイスは、ユーザの中に呼び水をすることを防止するための方法、システム、およびデバイスであり得る。
いくつかの実施形態を説明してきた。それでもなお、種々の修正が行われてもよいことが理解されるであろう。したがって、他の実装は、以下の請求項の範囲内である。
本発明の原則を本明細書で説明したが、この説明は、本発明の範囲に関して限定としてではなく一例のみとして行われていることが、当業者によって理解される。本明細書で示され、説明される例示的実施形態に加えて、他の実施形態が本発明の範囲内で検討される。当業者による修正および置換は、本発明の範囲内であると見なされる。