JP6272709B2 - 無線通信装置及び干渉検出方法 - Google Patents

無線通信装置及び干渉検出方法 Download PDF

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Description

本開示は、隣接チャネル信号による干渉を検出する機能を備えた無線通信装置及び干渉検出方法に関する。
近年、60GHz帯を利用した近距離無線システムとして例えばIEEE802.11adといった規格が規格化され、各国それぞれが、最大4チャネルの周波数割り当てを行っている。
図11は、IEEE802.11adにおいて用いられる無線チャネルの配置を示す模式図である。日本では、図11に示すように、最大4つの無線チャネル(ch)が使用される。各無線チャネルの中心周波数は、58.32GHz、60.48GHz、62.64GHz、64.80GHzと規定されており、隣接チャネル間では中心周波数は2.16GHz離れている。
IEEE802.11ad規格のシングルキャリア変調波(送信信号)のサンプリングレートは1.76GHzであり、理想的な状況においては、隣接チャネル間の干渉が無く、同時に複数のチャネルを使用して通信を行うことができる。しかし、実際の送信機においては、高周波回路(例えばアンプ)の特性歪みに代表される要因により、隣接チャネルへの電力漏洩が発生する。許容される漏洩電力量は、IEEE802.11ad規格では、送信マスクとして規定されている。
隣接チャネルからの一般的な漏洩電力は、小さなものである。しかし、隣接チャネルを使用している他の無線通信装置が自局の無線通信装置に接近すると、自局で受信される隣接チャネルからの漏洩電力は無視できない大きさとなり、自局における通信の品質が劣化する。これは、隣接チャネル間干渉と呼ばれる。
無線通信装置において、隣接チャネル間干渉の影響を受ける場合には、隣接チャネル間干渉を回避する、あるいは抑圧する制御が行われる。例えば、自局が使用する無線チャネルを別のチャネルに変更したり、干渉源となっている他の無線通信装置(干渉局)に対して送信電力を低減する要求を行う。あるいは、隣接チャネル間干渉が検出された場合には、自局の受信機における受信フィルタの特性を変更する。
干渉回避または抑圧を効果的に行うためには、隣接チャネル間干渉が発生していることを高い信頼度による検出が必要である。すなわち、別の種類の干渉(例えば、同一チャネル干渉)と区別することが必要である。また、干渉局が使用している無線チャネルを特定することが必要である。
隣接チャネル信号による干渉を検出する技術としては、不要信号のスペクトルの測定を用いるものがある(例えば、特許文献1参照)。また、隣接チャネル間干渉が高周波チャネルであるか低周波チャネルであるかを判定する技術として、干渉波成分を取り出すハイパスフィルタを用いるものがある(例えば、特許文献2参照)。
米国特許第7039093号明細書 特表2010−521893号公報
本開示は、隣接チャネル間干渉の存在有無を高い信頼度によって判定できる無線通信装置及び干渉検出方法を提供することを目的とする。
本開示は、複数系統の受信部により受信した複数の受信信号をそれぞれ周波数領域変換して複数の周波数領域信号を生成する周波数領域変換部と、前記複数の周波数領域信号の共分散行列を算出する共分散算出部と、前記共分散行列における非対角成分の絶対値の累積値を算出する累積値算出部と、前記共分散行列における前記非対角成分の絶対値の累積値を用いて、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する判定部と、を有する無線通信装置を提供する。
本開示は、複数系統の受信部により受信した複数の受信信号をそれぞれ周波数領域変換して複数の周波数領域信号を生成し、前記複数の周波数領域信号の共分散行列を算出し、前記共分散行列における非対角成分の絶対値の累積値を算出し、前記共分散行列における前記非対角成分の絶対値の累積値を用いて、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する、干渉検出方法を提供する。
本開示によれば、隣接チャネル間干渉の存在有無を高い信頼度によって判定できる。
本開示の実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本実施形態におけるDFTのブロック分割の概念を示す模式図 実施の形態1における隣接チャネル間干渉を検出する共分散の算出例を示す図 実施の形態1の無線通信装置における隣接チャネル間干渉検出部の構成例を示すブロック図 共分散偏差R、R、Rの算出結果の一例を示す図 実施の形態1における隣接チャネル間干渉の検出率の評価結果を示す図 実施の形態2の無線通信装置における隣接チャネル間干渉検出部の構成例を示すブロック図 本開示の実施の形態3に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本開示の実施の形態4に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 本開示の実施の形態5に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 IEEE802.11adにおいて用いられる無線チャネルの配置を示す模式図 従来の隣接チャネル信号による干渉を検出する機能を備えた無線通信装置の構成を示す図 測定された不要信号の電力スペクトル密度分布の例を示す図 雑音電力と隣接チャネル干渉波の電力がほぼ同等での不要信号の電力スペクトル密度分布の例を示す図
<本開示の各実施形態の内容に至る経緯>
先ず、本開示に係る無線通信装置及び干渉検出方法の実施形態を説明する前に、隣接チャネル間干渉の検出における課題について説明する。
図12は、前記特許文献1に記載された、従来の隣接チャネル信号による干渉を検出する機能を備えた無線通信装置の構成を示す図である。
図12の無線通信装置において、受信データ系列推定部は、受信フィルタ、チャネル推定器、等化器、復調器を含み、受信データ系列の推定値を算出する。希望信号波形再生部は、変調器とフィルタを含み、希望局から送信された信号の受信波形を再生する。減算器は、A/D変換器が出力する受信信号から、希望信号波形再生部が出力する再生された信号を差し引くことにより、干渉波と雑音を含む不要信号を再生する。
DFTは、再生した不要信号を離散フーリエ変換し、不要信号のスペクトルを算出する。相関器1は、あらかじめ受信機に格納されている隣接チャネル間干渉の干渉パターン(干渉パターン1)との相関を算出する。また、相関器2は、あらかじめ受信機に格納されている同一チャネル干渉の干渉パターン(干渉パターン2)との相関を算出する。最大値検出部は、算出された2つの相関値の大きさを比較し、干渉検出結果として出力する。
無線通信装置は、最大値検出部から出力される干渉検出結果に基づき、相関器1の出力が大きい場合は隣接チャネル間干渉が存在すると判定し、相関器1の出力が小さい場合は同一チャネル干渉が存在すると判定する。
図13は、測定された不要信号の電力スペクトル密度分布の例を示す図である。図13では、無線チャネル2において観測される無線チャネル1からの干渉波の電力スペクトル密度分布を示す。図13の電力スペクトル波形は、干渉局の使用チャネルを無線チャネル1、希望信号の受信チャネルを無線チャネル2とし、干渉信号をシミュレーションにより求めたものである。なお、電力スペクトルはベースバンド領域において演算するため、周波数の中心は0GHzである。
図13では、+0.44GHz以上において電力が低下している。一方、−0.44GHz以下では、−0.88GHz付近に至るまで大きな電力が観測される。隣接チャネル信号による干渉波は、特定周波数以上において電力が低下するという特徴のある電力スペクトル分布を持つ。図12に示した従来の無線通信装置は、既知の干渉パターンとの相関を求めて、電力スペクトル分布の特徴を検出し、隣接チャネル間干渉を検出していた。
従来の無線通信装置の構成では、雑音の電力に対して干渉波の電力が小さい、もしくは同程度の場合では、不要信号の電力スペクトル波形は平坦になり、相関器において際立った相関値が得られず、隣接チャネル間干渉の検出誤りの確率が増加するという課題を有していた。
図14は、雑音電力と隣接チャネル干渉波の電力が同程度の場合での不要信号の電力スペクトル密度分布の例を示す図である。図14では、無線チャネル2において観測される無線チャネル1からの干渉波と雑音の和の電力スペクトル密度分布を示す。
図14の電力スペクトル波形では、図13でみられたような、+0.44GHz以上における電力が低下するという特徴が明確には観測できない。したがって、前記従来の無線通信装置の構成では、図14のような電力スペクトル波形に対して、隣接チャネル間干渉の存在を高い信頼度をもって検出することは困難である。
上記課題を鑑み、本開示では、雑音が存在する場合にも高い信頼度をもって隣接チャネル間干渉を検出できる無線通信装置及び干渉検出方法の例を以下に示す。
<本開示の実施形態>
以下、図面を参照しながら本開示に係る実施形態を詳細に説明する。なお、以下の説明において用いる図について、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。
図1において、無線通信装置100は、2つの受信系統として、アンテナ101、102、受信RF回路103、104、A/D変換器105、106、DFT(離散フーリエ変換)部107、108を有する。また、無線通信装置100は、周波数領域等化・合成部109、IDFT(逆離散フーリエ変換)部110、復調部111、FEC(誤り訂正符号)復号部112、フレーム検出部113、スイッチ114、115、共分散行列算出部121、偏差算出部122、ACI(隣接チャネル間干渉:Adjacent Channel Interference)判定部123を有する。共分散行列算出部121、偏差算出部122、ACI判定部123は、隣接チャネル間干渉検出部120として機能する。
アンテナ101、受信RF回路103、A/D変換器105は、第一の受信信号を得るための構成要素である。アンテナ102、受信RF回路104、A/D変換器106は、第二の受信信号を得るための構成要素である。
フレーム検出部113は、希望信号判定部の機能を有し、第一及び第二の受信信号から、受信対象のチャネルにおいて希望信号(希望局からの希望波の信号)が受信されていることを検出する。フレーム検出部113における希望信号の検出には、例えば、電力強度の測定、受信信号中のプリアンブルのパターン検出といった方法を用いる。フレーム検出部は、例えば、電力検出部、プリアンブル検出部、バースト検出部、パケット検出部と呼ばれることもある。
DFT部107、108は、周波数領域変換部の機能を有し、それぞれ第一の受信信号と第二の受信信号に対して離散フーリエ変換を行い、周波数領域の信号に変換する。
DFT部107及び108が行う周波数領域変換の演算を数式(1)に示す。
Figure 0006272709
数式(1)において、mは受信アンテナ番号である。m=1は、DFT部107に対応し、m=2はDFT部108に対応する。x(m,t)は受信アンテナm、t番目(tは0以上の整数)における信号系列である。つまり、x(1,t)はA/D変換器105の出力信号系列、x(2,t)はA/D変換器106の出力信号系列を表す。
また、数式(1)において、NはDFTの長さ(Nは1以上の整数)、bはブロック番号(bは0以上の整数)を表す。
図2は、本実施形態におけるDFTのブロック分割の概念を示す模式図である。DFT部107、108は、図2に示すように、入力された受信サンプルの信号系列x(m,t)を長さNのブロックに分割してDFT演算を行う。図2の例では、ブロック長N=128としている。
また、数式(1)において、kは周波数番号(kは0以上N未満の整数)である。また、数1において、eはネイピア数、πは円周率、iは虚数単位である。
DFT部107、108における周波数領域変換の演算の実装としては、上記の数式(1)に限らず、DFTとして知られている別の方法を用いても良い。例えば、数式(1)の右辺をNによって割る方法が知られている。また、DFTとほぼ等価であるFFT(高速フーリエ変換)を用いても良い。
ここで、周波数番号kについて補足する。一般のDFTの演算では、kは0以上N未満の整数(NはDFTの長さ)として定義されるが、以下の説明では、便宜上、kは−N/2以上N/2未満の整数と定める。ここで、kが負のときは、u(m,k,b)の値はu(m,k+N,b)の値と等しいものとする。このように定めることにより、後述する図3に示すような共分散の算出例において、0Hzに対応するk=0の値が中心に表示されるため、説明の便宜上都合が良い。
DFT部107及び108により算出した周波数領域の信号に対する処理は、フレーム検出部113において希望信号が検出されているかどうかにより異なる。本実施形態の無線通信装置100では、希望信号の検出有無に応じて、信号処理を切り替える。例えば、フレーム検出部113における希望信号の検出結果に対応する信号処理切替制御信号を、スイッチ114、115に与え、スイッチ114、115を切り替える。これにより、希望信号の検出有無によって、DFT部107、108の出力を周波数領域等化・合成部109または共分散行列算出部121に選択的に入力する。
[希望信号が検出されている場合の動作]
希望信号が検出されているので、スイッチ114及び115は、周波数領域等化・合成部109側に接続され、DFT部107及び108が算出した周波数領域の信号を、周波数領域等化・合成部109に入力する。
周波数領域等化・合成部109は、入力された周波数領域の信号から、伝播路及び送受信回路における外乱要因(例えばノイズ、歪み、フェージング)を取り除いた希望波の信号(受信データ系列)を推定する。推定方法としては、MMSE(最小平均二乗誤差)法、MLD(最尤推定)法、干渉キャンセラ法、といった方法が用いられる。
MMSE法を用いる場合、周波数領域等化・合成部109は、DFT部107、108が出力する2系統の周波数領域の信号それぞれに対して重み係数を乗算し、乗算結果を加算し、送信信号の推定値を算出する。推定された信号は、IDFT部110に入力される。
IDFT部110は、推定された信号に対して逆離散フーリエ変換を行い、時間領域の信号に変換する。復調部111は、IDFT部110の出力に対して復調処理を行うことにより、尤度情報と呼ばれる信号を生成する。FEC復号部112は、尤度情報に対して誤り訂正復号を行い、送信されたデータの推定値を算出する。
[希望信号が検出されていない場合の動作]
希望信号が検出されていないので、スイッチ114及び115は共分散行列算出部121側に接続され、DFT部107及び108が算出した周波数領域の信号を、共分散行列算出部121に入力する。
共分散行列算出部121は、共分散算出部の機能を有し、数式(2)、数式(3)により定義される共分散行列Ruu(k)を算出する。
Figure 0006272709
Figure 0006272709
数式(3)の1行目右辺において、E[・]は期待値を表し、*は複素共役を表す。実際の演算は、数式(3)の2行目に示すとおり、B個のDFTブロック(b=0,1,2,…,B−1)を受信した場合、各ブロックについて共分散の算出を行い、平均を算出する。
数式(2)の共分散行列Ruu(k)において、対角成分はそれぞれの受信アンテナの受信信号の電力スペクトル、非対角成分は2つの受信アンテナにおける受信信号の相関を表わす。
実施の形態1では、求めた共分散行列のうち1つの非対角成分(m1とm2の値が異なるc)を用いる。ここでは、c(k,1,2)を算出するものとする。言い換えると、DFT部107の出力とDFT部108の出力との共分散の算出を行う。
偏差算出部122は、累積値算出部の機能を有し、求められた共分散の累積値を算出し、共分散の偏差の度合いを算出する。ここでは、偏差算出部122は、数式(3)により求めた共分散c(k,1,2)の絶対値を算出し、さらに予め定められた周波数kの範囲において、算出した絶対値の合計値を算出する。
偏差算出部122において、合計値を算出する第一の周波数範囲は、+0.44GHz以上かつ+1.76GHz未満である。第一の周波数範囲における合計値Rを算出する式を数式(4)に示す。
Figure 0006272709
数式(4)において、Kは+0.44GHzに相当するkの値、Kmaxは+1.76GHzに相当するkの値である。
偏差算出部122において、合計値を算出する第二の周波数範囲は、−0.44GHz以下かつ−1.76GHz以上である。第二の周波数範囲における合計値Rを算出する式を数式(5)に示す。
Figure 0006272709
数式(5)において、Kは−0.44GHzに相当するkの値、Kminは−1.76GHzに相当するkの値である。
偏差算出部122において、合計値を算出する第三の周波数範囲は、−1.76GHz以上かつ+1.76GHz未満、すなわち全帯域である。第三の周波数範囲における合計値Rを算出する式を数式(6)に示す。
Figure 0006272709
一例では、DFTの長さNを128とした場合、Kを16、Kを−15、Kmaxを63、Kminを−64と設定する。
また別の例では、DFTの長さNを128とした場合、Kを16、Kを−15、Kmaxを39、Kminを−40と設定する。これは、第一の周波数範囲を+0.44GHz以上かつ+1.10GHz未満、第二の周波数範囲を−0.44GHz以下かつ−1.10GHz以上、第三の周波数範囲を−1.10GHz以上かつ+1.10GHz未満としたことに相当する。
ACI(隣接チャネル間干渉)判定部123は、判定部の機能を有し、偏差算出部122が算出した共分散偏差R、R、Rに対し、次の条件1、条件2をそれぞれ満たすかどうかにより、隣接チャネル間干渉の有無を判定する。
(条件1)RとRの比(R/R)が予め定めた閾値より小さく、かつRとRの比(R/R)が予め定めた閾値Thより大きい場合
(条件2)RとRの比(R/R)が予め定めた閾値より大きく、かつRとRの比(R/R)が予め定めた閾値Thより小さい場合
ACI判定部123は、条件1を満たす場合、低域側の隣接チャネル間干渉が存在すると判定する。条件2を満たす場合、高域側の隣接チャネル間干渉が存在すると判定する。条件1,2のいずれも満たさない場合、隣接チャネル間干渉は存在しないと判定する。
図4は、実施の形態1の無線通信装置における隣接チャネル間干渉検出部の構成例を示すブロック図である。図4では、図1における隣接チャネル間干渉検出部120の構成例として、共分散行列算出部121、偏差算出部122、ACI判定部123の具体例を示す。
図4を用いて、隣接チャネル間干渉検出部120の構成及び動作についてさらに詳しく説明する。
共分散行列算出部121は、複素共役(complex conjugation)算出部(conj)1211と複素乗算器1212とを有し、数式(3)によってc(k,1,2)の算出を行う構成である。共分散行列算出部121は、DFT部107の出力とDFT部108の出力の複素共役とを複素乗算し、共分散行列c(k,1,2)を算出する。複素共役算出1211部と複素乗算器1212は、並列処理のために複数備えても良い。図4においては、8並列処理を行う構成を示した。すなわち、1時点に8つのkに対して同時に演算を行う。
偏差算出部122は、振幅算出部(abs)1221と、累積加算部(Σ)1222とを有する。振幅算出部1221は、c(k,1,2)の絶対値を算出する。絶対値の近似値として、実部の絶対値と虚部の絶対値を加算したものを用いても良い。あるいは、絶対値の代わりに2乗値を用いても良い。
累積加算部1222は、数式(4)、(5)、(6)によってそれぞれ第一、第二、第三の周波数範囲のc(k,1,2)の振幅(絶対値)の累積加算を行い、各周波数範囲の共分散偏差R、R、Rを算出する。
ACI判定部123は、偏差算出部122にて算出した各周波数範囲の共分散偏差R、R、Rによって、上記の条件1、条件2を満たすかどうかを判定する。ここでは、ACI判定部123は、乗算器1231、比較器1232、判定部1233を有する構成とし、R、R、R、及び所定の閾値Thを用いて、条件1、条件2を満たすかを判定する。
条件1の判定においては、除算器を用いてR/RとThの比較を行う代わりに、乗算器を用いてRとR×Thの比較を行うようにしても良い。図4に示す構成例では、乗算器1231を用いる構成とした。条件2の判定においても同様に、除算器を用いてR/RとThの比較を行う代わりに、乗算器を用いてRとR×Thの比較を行うようにしても良い。図4に示す構成例では、乗算器1231を用いる構成とした。
ACI判定部123は、上記演算により、条件1、条件2の合致を判定し、隣接チャネル間干渉の有無の判定結果を出力する。
次に、前述の数式及び条件を用いて隣接チャネル間干渉の判定を行った例を示し、実施の形態1の構成による効果について述べる。
ここでは、希望信号の受信チャネルを無線チャネル2とし、無線チャネル1からの干渉信号と、雑音とを、合わせて受信した場合の例を示す。本例は、言い換えると、低域側の隣接チャネル間干渉が存在し、さらに雑音が存在する場合である。これは、図14と同じ条件である。
図3は、実施の形態1における隣接チャネル間干渉を検出する共分散の算出例を示す図である。図3では、数式(3)により算出したc(k,1,2)の絶対値の値をプロットしたグラフの一例を示す。図3において、横軸は、kの値の代わりに周波数を表示した。例えばk=0が0.00GHzに対応し、k=16が+0.44GHz、k=−15が−0.44GHzに対応する。
図5は、共分散偏差R、R、Rの算出結果の一例を示す図である。共分散偏差R、R、R、及び、R/R、R/Rを算出すると、図5に示す表の通りとなる。閾値Thは0.25とする。
このとき、RとRの比は閾値Thより小さく、RとRの比は閾値Thより大きいため、条件1を満たす。従って、ACI判定部123は、低域側の隣接チャネル間干渉が存在する、と正しく判定する。
図14で示したとおり、従来の構成では、雑音が存在する場合には隣接チャネル間干渉の存在を正しく判定することが困難であったが、本実施形態では、雑音が存在する場合でも隣接チャネル間干渉の存在を正しく判定きる。本実施形態のように、共分散を算出することにより、共分散から2系統の受信信号の相関が得られ、相関によって干渉成分が抽出される。また、雑音成分は相関が無いため、共分散によって雑音成分を除去できる。
なお、2系統の受信信号の相関が小さい場合は、等化によって干渉成分をキャンセルできる。よって、本実施形態では、共分散を用いて、等化によってキャンセルできない干渉成分を検出できる。
図6は、実施の形態1における隣接チャネル間干渉の検出率の評価結果を示す図である。図6では、隣接チャネル間干渉の検出率のシミュレーション評価を行った結果を示す。
干渉対ノイズ電力比−10dBにおいて、従来の電力スペクトルを用いた方式(破線)では検出率が79%であるのに対し、本実施形態の共分散を用いた方式(実線)では、99%の検出率となる。このように、干渉電力に対しノイズ(雑音)の電力が大きい場合においても、本実施形態の構成を用いると、隣接チャネル間干渉の存在を、検出誤りが少なく、信頼度の高い判定ができる。
以上のように、実施の形態1では、DFT部107の出力とDFT部108の出力との共分散の絶対値を求め、その値を第一、第二、第三の周波数範囲においてそれぞれ合計したものをそれぞれ第一の合計値R、第二の合計値R、第三の合計値Rとして、共分散偏差R、R、Rを算出する。そして、第一の合計値Rと第三の合計値Rとの比、及び第二の合計値と第三の合計値との比を用いて、隣接チャネル間干渉の存在を判定する。これにより、雑音の影響を低減し、隣接チャネル間干渉の判定信頼度を向上でき、隣接チャネル間干渉の存在を高い信頼度をもって判定できる。
なお、上述した実施の形態1のACI判定部123では、隣接チャネル間干渉の判定においてRとRの比とRとRの比とを用いたが、本質的に同等な別の値を用いても良い。例えば、Rと(R−R)との比、及びRと(R−R)との比を用いても良い。ここで、(R−R)はRを含まない部分の総和を意味するため、Rより簡単に演算処理が可能である。また、RとRとを比較して無線チャネル内の共分散の累積値の偏りを検出し、隣接チャネル間干渉の有無を判定しても良い。
また、R、R、Rのそれぞれの周波数範囲は、上記例に限らず、無線チャネル内の高域または低域における共分散の偏りを算出できれば、各種変形例が考えられる。
また、比を用いずに、例えばRとRがあらかじめ定められた閾値を超えるかどうかを判定しても良い。これは、Rを定数とみなした場合に相当する。Rの代用として定数を用いる方法は、後述する実施の形態2においても説明する。また、例えばRを用いて、無線チャネル内の共分散の累積値の総和によって、隣接チャネル間干渉を判定できる。
なお、上述した実施の形態では、2つのA/D変換器を有し、2系統の受信信号に対して演算を行う方法を説明したが、3系統以上でも同様の構成が可能である。
受信信号が3系統以上では、数式(2)によって定義される共分散行列の行数と列数が増加する。例えば、3系統であれば数式(7)のように3行3列となる。
Figure 0006272709
3系統での偏差算出部122の演算は、以下のいずれかの方法を用いる。
(方法1) 共分散行列の非対角成分の任意の1つを選んで、数式(4)〜数式(6)の演算を行う。例えば、c(k,1,2)を固定的に選択する。あるいは、隣接チャネル間干渉の判定を行うごとに前回とは異なる成分を選択する。あるいは、ランダムに選択する。あるいは、前回の判定において隣接チャネル間干渉が検出されたときには前回と同じ成分を用い、検出されなかった場合には別の成分を用いる。
(方法2) 共分散行列の非対角成分のうち、絶対値が大きいものを1つ選び、数式(4)〜数式(6)の演算を行う。
(方法3) 共分散行列の非対角成分の和もしくは平均に対して、数式(4)〜数式(6)の演算を行う。
(方法4) 共分散行列の非対角成分のそれぞれに対して数式(6)によりRを演算し、もっとも値が大きい成分を用いて数式(4)、数式(5)の演算を行う。
(方法5) 共分散行列の非対角成分のそれぞれに対して数式(4)〜数式(6)による演算を行い、それぞれに対して隣接チャネル間干渉の判定を行い、総合的な判定を行う。例えば、多数決、あるいは1つでも隣接チャネル間干渉が検出されれば隣接チャネル間干渉が存在するとみなす、である。
(実施の形態2)
図7は、本開示の実施の形態2の無線通信装置における隣接チャネル間干渉検出部の構成例を示すブロック図である。
実施の形態2は、隣接チャネル間干渉検出部の他の構成例であり、実施の形態1との比較において、共分散行列算出部、偏差算出部、ACI判定部が異なる構成となっている。ここでは、実施の形態1と異なる構成について説明し、その他の部分の説明を省略する。
図7において、隣接チャネル間干渉検出部の他の構成例として、共分散行列算出部221、偏差算出部222、ACI判定部223の具体例を示す。
共分散行列算出部221は、複素共役(complex conjugation)算出部(conj)2211、2213と複素乗算器2212、2214とを有し、数式(3)によってc(k,1,1)及びc(k,1,2)の算出を行う構成である。すなわち、c(k,1,2)に加えてc(k,1,1)の算出も行う点が、実施の形態1との差異である。c(k,1,1)は、電力スペクトルと呼ぶ。
共分散行列算出部221は、DFT部107の出力とDFT部108の出力の複素共役とを複素乗算し、共分散行列c(k,1,2)を算出する。また、共分散行列算出部221は、DFT部107の出力とその複素共役とを複素乗算し、共分散行列c(k,1,1)を算出する。複素共役算出部2211、2213と複素乗算器2212、2214は、並列処理のために複数備えても良い。図7においては、8並列処理を行う構成を示した。すなわち、1時点に8つのkに対して同時に演算を行う。
偏差算出部222は、振幅算出部(abs)2221と、累積加算部(Σ)2222、2223とを有する。振幅算出部2221は、c(k,1,2)の絶対値を算出する。絶対値の近似値として、実部の絶対値と虚部の絶対値を加算したものを用いても良い。あるいは、絶対値の代わりに2乗値を用いても良い。
累積加算部2222は、数式(4)、(5)によってそれぞれ第一、第二の周波数範囲のc(k,1,2)の振幅(絶対値)の累積加算を行い、各周波数範囲の共分散偏差R、Rを算出する。また、累積加算部2223は、数式(8)によって定められるR’を算出する。すなわち、累積加算部2223はc(k,1,1)の累積加算を行ってR’を算出する。
Figure 0006272709
ACI判定部223は、偏差算出部222にて算出した各周波数範囲の共分散偏差R、R、R’によって、次の条件1a、条件2aを満たすかどうかを判定する。ここでは、ACI判定部223は、乗算器2231、比較器2232、判定部2233を有する構成とし、R、R、R’、及び所定の閾値Thを用いて、条件1a、条件2aを満たすかを判定する。
(条件1a)RとR’の比(R/R’)があらかじめ定めた閾値より小さく、かつRとR’の比(R/R’)があらかじめ定めた閾値Thより大きい場合
(条件2a)RとR’の比(R/R’)があらかじめ定めた閾値より大きく、かつRとR’の比(R/R’)があらかじめ定めた閾値Thより小さい場合
ACI判定部223は、条件1aを満たすとき、低域側の隣接チャネル間干渉が存在すると判定する。条件2aを満たすとき、高域側の隣接チャネル間干渉が存在すると判定する。条件1a,2aのいずれも満たさないとき、隣接チャネル間干渉は存在しないと判定する。
実施の形態2においては、偏差算出部222は、数式(6)に定められるRの代わりに数式(7)に定められるR’を算出し、ACI判定部223は、Rを用いる代わりにR’を用いて条件1a,2aの判定を行い、隣接チャネル間干渉の存在を推定する。
実施の形態2においては、実施の形態1と同様、R、Rの値を用いて隣接チャネル間干渉の判定を行うことにより、雑音の影響を受けにくく、隣接チャネル間干渉の存在を、検出誤りが少なく、信頼度の高い判定ができる。
また、実施の形態2では、隣接チャネル間干渉の判定において、Rの代わりにR’を用いるようにした。R’は、干渉電力による大きさの変動がRに比べて小さいため、干渉電力が比較的小さい場合に、隣接チャネル間干渉の存在を、検出誤りが少なく、信頼度の高い判定ができる。
なお、図7の構成を用いてR’を演算する代わりに、R’の代用値としてあらかじめ定められた定数を用いてもよい。また、DFT部107の出力値を用いてR’を演算するとしたが、A/D変換器の出力から電力を算出し、R’の代用としても良い。また、DFT部107とDFT部108の出力それぞれによって仮のR’を算出し、その平均値をR’としてもよい。
(実施の形態3)
図8は、本開示の実施の形態3に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。図8において、図1に示した実施の形態1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
無線通信装置300は、図1の構成に加えて、既知信号生成部301、波形生成部302、減算器303、304を有する。これらの既知信号生成部301、波形生成部302、減算器303、304がレプリカ信号減算部の機能を実現する。なお、無線通信装置300ではスイッチ114、115を有さない構成である。
無線通信装置300において、フレーム検出部113は、既知信号を受信していることを判定し、既知信号の種類を判定する。例えば、IEEE802.11ad規格の無線信号では、プリアンブル、ガードインターバルが既知信号として知られている。
既知信号生成部301は、現在受信している既知信号と同じ信号を生成する。
波形生成部302は、既知信号生成部301が生成した信号に対し、伝播路特性に応じた波形変換を行い、希望信号のレプリカ信号として出力する。レプリカ信号は、周波数領域の信号である。伝播路特性は、2つの受信アンテナごとに異なる値を持つので、レプリカ信号も2系統の信号とする。
減算器303、304は、受信信号からレプリカ信号を差し引く。減算により、主に干渉波とノイズとを含む信号が得られる。得られた信号を共分散行列算出部121に入力し、共分散を算出することにより、実施の形態1と同様に、隣接チャネル間干渉の有無を判定できる。
実施の形態3においては、受信信号からレプリカ信号を差し引くことで得た信号(主に干渉波とノイズとを含む信号)を用いて、共分散を算出するようにしたので、希望波を受信中においても、隣接チャネル間干渉の存在を判定できる。
上述の通り、受信信号からレプリカ信号を差し引くことで得た信号は、主に干渉波とノイズとを含む信号であるが、レプリカ信号が完全でない場合、減算時の誤差が含まれる場合がある。誤差は、共分散行列算出部121において雑音と同等に観測される。実施の形態1において述べたとおり、共分散行列算出部121、偏差算出部122、ACI判定部123の効果により雑音の影響を緩和するので、レプリカ信号に誤差がある場合においても隣接チャネル間干渉の存在を判定できる。
その他の効果は実施の形態1と同様であり、雑音の影響を受けにくく、隣接チャネル間干渉の存在を、検出誤りが少なく、信頼度の高い判定ができる。
(実施の形態4)
図9は、本開示の実施の形態4に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。図9において、図8に示した実施の形態3と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
無線通信装置400は、既知信号生成部401、波形生成部402、DFT部403、404を有する。これらの既知信号生成部401、波形生成部402、及び減算器303、304がレプリカ信号減算部の機能を実現する。
既知信号生成部401は、現在受信している既知信号と同じ信号を生成する。ここで生成する既知信号は時間領域の信号である。
波形生成部402は、既知信号生成部401が生成した信号に対し、伝播路特性に応じた波形変換を行い、希望信号のレプリカ信号として出力する。レプリカ信号は、時間領域の信号である。
減算器303、304は、受信信号からレプリカ信号を差し引く。実施の形態3と異なる点は、レプリカ信号の生成と減算を、時間領域信号を用いて行うことである。
DFT部403、404は、レプリカ信号を差し引かれた信号に対し、離散フーリエ変換を行い、周波数領域の信号を得る。得られた信号に対し、実施の形態1〜3と同様に隣接チャネル間干渉検出部において隣接チャネル間干渉の判定を行う。
DFT部403、404は、受信信号用のDFT部107、108とは異なるDFT点数を用いてもよい。例えば、DFT部403、404は64点、DFT部107、108は128点とする。
実施の形態4では、DFT部403、404のDFT点数を少なくすることにより、隣接チャネル間干渉の判定に要する消費電力を小さくできる。
その他の効果は実施の形態3と同様であり、希望波を受信中においても、隣接チャネル間干渉の存在を判定できる。また、雑音の影響を受けにくく、隣接チャネル間干渉の存在を、検出誤りが少なく、信頼度の高い判定ができる。
(実施の形態5)
図10は、本開示の実施の形態5に係る無線通信装置の構成を示すブロック図である。図10において、図9に示した実施の形態4と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
無線通信装置500は、再符号化・変調部501、波形生成部502、遅延回路503を有する。これらの再符号化・変調部501、波形生成部502、遅延回路503、及び減算器303、304がレプリカ信号減算部の機能を実現する。
再符号化・変調部501は、FEC復号部112により誤り訂正復号されたデータに対し、再度誤り訂正符号化を行い、変調を行い、送信信号を再現する。
なお、再度誤り訂正符号化を行う代わりに、復号データのシステマティックビットを取り出し、変調を行っても良い。システマティックビットとは、再度誤り訂正符号化の前後において値が変わらないビット部分である。
波形生成部502は、再符号化されたデータを用い、そのデータと伝播路特性とよって希望信号のレプリカ信号を生成する。
実施の形態5によれば、既知パターンの受信中に限らず、データ受信中の任意のタイミングにおいて隣接チャネル間干渉の判定を行える。
なお、データ受信中に、FEC復号結果に誤りが含まれる場合は、レプリカ信号に誤差が発生する。レプリカ信号の誤差が雑音と同等に観測されるが、実施の形態3において述べたものと同様に、隣接チャネル間干渉検出部において雑音の影響を緩和できるため、レプリカ信号に誤差がある場合においても隣接チャネル間干渉の存在を判定できる。
その他の効果は実施の形態4と同様であり、隣接チャネル間干渉の存在を、検出誤りが少なく、信頼度の高い判定ができる。
上述したように、本実施形態の無線通信装置によれば、雑音が存在する場合であっても隣接チャネル間干渉について信頼度の高い検出できる。
本開示に係る実施形態の種々の態様として、以下のものが含まれる。
本開示の無線通信装置は、複数系統の受信部により受信した複数の受信信号をそれぞれ周波数領域変換して複数の周波数領域信号を生成する周波数領域変換部と、前記複数の周波数領域信号の共分散を算出する共分散算出部と、前記共分散の累積値を算出する累積値算出部と、前記共分散の累積値を用いて、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する判定部と、を有する。
本開示の無線通信装置は、上記の無線通信装置であって、前記累積値算出部は、前記受信信号の無線チャネルにおける、第一の周波数範囲の共分散を累積した第一の累積値と、前記第一の周波数範囲とは異なる第二の周波数範囲の共分散を累積した第二の累積値とを算出し、前記判定部は、前記第一の累積値と前記第二の累積値とを用いて、前記受信信号の無線チャネルにおける共分散の偏差によって隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する。
本開示の無線通信装置は、上記の無線通信装置であって、前記判定部は、前記受信信号の無線チャネル全体の共分散の累積値に対する、前記第一の累積値と前記第二の累積値とのそれぞれの割合を算出し、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する。
本開示の無線通信装置は、上記の無線通信装置であって、前記判定部は、前記受信信号の無線チャネル全体の電力スペクトルの累積値に対する、前記第一の累積値と前記第二の累積値とのそれぞれの割合を算出し、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する。
本開示の無線通信装置は、上記いずれかの無線通信装置であって、前記受信信号の無線チャネルにおいて、前記第一の周波数範囲がチャネル中心より低い周波数を含む一部の周波数範囲、前記第二の周波数範囲がチャネル中心より高い周波数を含む一部の周波数範囲であり、前記判定部は、前記第一の累積値または前記第一の累積値を基に算出した値が所定の閾値より大きい場合、低域側の隣接チャネル間干渉が存在すると判定し、前記第二の累積値または前記第二の累積値を基に算出した値が所定の閾値より大きい場合、高域側の隣接チャネル間干渉が存在すると判定する。
本開示の無線通信装置は、上記いずれかの無線通信装置であって、前記受信信号に希望信号が含まれているかどうかを判定する希望信号判定部を有し、前記希望信号を受信していないときに、前記共分散算出部は前記共分散を算出し、前記判定部は隣接チャネル間干渉の有無を判定する。
本開示の無線通信装置は、上記いずれかの無線通信装置であって、前記受信信号または前記周波数領域信号から希望信号のレプリカ信号を減算するレプリカ信号減算部を有し、前記共分散算出部は、前記レプリカ信号を減算した周波数領域信号から共分散を算出し、前記判定部は、前記レプリカ信号を除いて算出された共分散の累積値を用いて隣接チャネル間干渉の有無を判定する。
本開示の干渉検出方法は、複数系統の受信部により受信した複数の受信信号をそれぞれ周波数領域変換して複数の周波数領域信号を生成し、前記複数の周波数領域信号の共分散を算出し、前記共分散の累積値を算出し、前記共分散の累積値を用いて、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する。
本開示の干渉検出方法は、上記の干渉検出方法であって、前記累積値として、前記受信信号の無線チャネルにおける、第一の周波数範囲の共分散を累積した第一の累積値と、前記第一の周波数範囲とは異なる第二の周波数範囲の共分散を累積した第二の累積値とを算出し、前記第一の累積値と前記第二の累積値とを用いて、前記受信信号の無線チャネルにおける共分散の偏差によって隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
上記各実施形態では、本開示を、ハードウェアを用いて構成する場合を例にとって説明したが、本開示はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現可能である。
また、上記各実施形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、各機能ブロックの一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法にはLSIに限らず、専用回路または汎用プロセッサを用いて実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続、設定が再構成可能なリコンフィグラブル・プロセッサーを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、別技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてありえる。
なお、本開示は、無線通信装置において実行される干渉検出方法として表現することが可能である。また、本開示は、干渉検出方法を実行する機能を有する装置としての干渉検出装置、あるいは干渉検出方法または干渉検出装置をコンピュータにより動作させるためのプログラムとして表現することも可能である。すなわち、本開示は、装置、方法及びプログラムのうちいずれのカテゴリーにおいても表現可能である。
本開示は、隣接チャネル間干渉の存在有無を高い信頼度の判定ができる効果を有し、例えば近距離無線通信を行う無線通信装置、及び無線通信装置に用いる干渉検出方法等として有用である。
100、300、400、500 無線通信装置
101、102 アンテナ
103、104 受信RF回路
105、106 A/D変換器
107、108 DFT(離散フーリエ変換)部
109 周波数領域等化・合成部
110 IDFT(逆離散フーリエ変換)部
111 復調部
112 FEC(誤り訂正符号)復号部
113 フレーム検出部
114、115 スイッチ
120 隣接チャネル間干渉検出部
121 共分散行列算出部
122 偏差算出部
123 ACI(隣接チャネル間干渉)判定部
301、401 既知信号生成部
302、402、502 波形生成部
303、304 減算器
403、404 DFT部
501 再符号化・変調部
503 遅延回路

Claims (9)

  1. 複数系統の受信部により受信した複数の受信信号をそれぞれ周波数領域変換して複数の周波数領域信号を生成する周波数領域変換部と、
    前記複数の周波数領域信号の共分散行列を算出する共分散算出部と、
    前記共分散行列における非対角成分の絶対値の累積値を算出する累積値算出部と、
    前記共分散行列における前記非対角成分の絶対値の累積値を用いて、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する判定部と、
    を有する無線通信装置。
  2. 請求項1に記載の無線通信装置であって、
    前記累積値算出部は、前記受信信号の無線チャネルにおける、第一の周波数範囲の共分散行列における非対角成分の絶対値を累積した第一の累積値と、前記第一の周波数範囲とは異なる第二の周波数範囲の共分散行列における非対角成分の絶対値を累積した第二の累積値とを算出し、
    前記判定部は、前記第一の累積値と前記第二の累積値とを用いて、前記受信信号の無線チャネルにおける共分散行列における非対角成分の絶対値の偏差によって隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する、無線通信装置。
  3. 請求項2に記載の無線通信装置であって、
    前記判定部は、前記受信信号の無線チャネル全体の共分散行列における非対角成分の絶対値の累積値に対する、前記第一の累積値と前記第二の累積値とのそれぞれの割合を算出し、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する、無線通信装置。
  4. 請求項2に記載の無線通信装置であって、
    前記判定部は、前記受信信号の無線チャネル全体の電力スペクトルの累積値に対する、前記第一の累積値と前記第二の累積値とのそれぞれの割合を算出し、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する、無線通信装置。
  5. 請求項2から4のいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記受信信号の無線チャネルにおいて、前記第一の周波数範囲がチャネル中心より低い周波数を含む一部の周波数範囲、前記第二の周波数範囲がチャネル中心より高い周波数を含む一部の周波数範囲であり、
    前記判定部は、前記第一の累積値または前記第一の累積値を基に算出した値が所定の閾値より大きい場合、低域側の隣接チャネル間干渉が存在すると判定し、前記第二の累積値または前記第二の累積値を基に算出した値が所定の閾値より大きい場合、高域側の隣接チャネル間干渉が存在すると判定する、無線通信装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記受信信号に希望信号が含まれているかどうかを判定する希望信号判定部を有し、
    前記希望信号を受信していないときに、
    前記共分散算出部は前記共分散行列における前記非対角成分の絶対値を算出し、前記判定部は隣接チャネル間干渉の有無を判定する、無線通信装置。
  7. 請求項1から5のいずれか一項に記載の無線通信装置であって、
    前記受信信号または前記周波数領域信号から希望信号のレプリカ信号を減算するレプリカ信号減算部を有し、
    前記共分散算出部は、前記レプリカ信号を減算した周波数領域信号から共分散行列を算出し、前記判定部は、前記レプリカ信号を除いて算出された共分散行列における非対角成分の絶対値の累積値を用いて隣接チャネル間干渉の有無を判定する、無線通信装置。
  8. 複数系統の受信部により受信した複数の受信信号をそれぞれ周波数領域変換して複数の周波数領域信号を生成し、
    前記複数の周波数領域信号の共分散行列を算出し、
    前記共分散行列における非対角成分の絶対値の累積値を算出し、
    前記共分散行列における前記非対角成分の絶対値の累積値を用いて、隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する、干渉検出方法。
  9. 請求項8に記載の干渉検出方法であって、
    前記累積値として、前記受信信号の無線チャネルにおける、第一の周波数範囲の共分散行列における非対角成分の絶対値を累積した第一の累積値と、前記第一の周波数範囲とは異なる第二の周波数範囲の共分散行列における非対角成分の絶対値を累積した第二の累積値とを算出し、
    前記第一の累積値と前記第二の累積値とを用いて、前記受信信号の無線チャネルにおける共分散行列における非対角成分の絶対値の偏差によって隣接チャネル間干渉の存在有無を判定する、干渉検出方法。
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