JP6272574B2 - 通信チャネルを介して受信されたデータブロックを復号するための方法および受信機 - Google Patents

通信チャネルを介して受信されたデータブロックを復号するための方法および受信機 Download PDF

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Description

本発明は、包括的にはデジタル通信に関し、より詳細には、通信チャネルを介して受信されたデータブロックを復号することに関する。
多入力多出力(MIMO)システムは、複数の送信アンテナおよび受信アンテナを使用する。MIMOシステムは、単一のアンテナを使用するシステムと比べて、付加的な周波数または送信電力を割り当てることなく、アンテナの数に比例してチャネル送信容量を高めることができる。MIMOシステムのチャネル容量は、主に、送信シンボルのブロックを再生するために受信機において使用される信号検出方法によって決まる。高い性能、低い複雑さおよび少ない検出遅延が達成されるように、MIMOシステムの信号検出方法を設計することが重要である。これは、時変フェージングおよびマルチパス遅延を受け、キャリア間干渉(ICI)およびシンボル間干渉(ISI)の両方が生じる二重選択チャネルの場合に、特に問題である。
MIMOシステムの信号検出方法の一例は、最尤(ML)検出法、球面復号(sphere decoding)アルゴリズム、Mアルゴリズムを用いるQR分解(QRD−M)アルゴリズム等を含むことができる。
ML検出法は、MIMOシステムにおいて最適な性能を与えるが、送信アンテナの数が増加し、より高次の変調方法が使用されるときに、演算が指数関数的に複雑になる。それゆえ、ML検出法は、実践的に使用されないという不都合がある。
球面復号アルゴリズムは、ML法に類似の性能を与え、ML検出法に比べて、著しく低減された平均的な演算の複雑さを与える。しかしながら、球面復号アルゴリズムは、チャネル行列および雑音分散の条件数に起因して、瞬時に複雑さを変更する。結果として、球面復号アルゴリズムは、最悪時のシナリオの場合にML法に類似の演算の複雑さを示す。言い換えると、球面復号アルゴリズムの演算の複雑さは、大きな標準偏差およびランダム性を有する。それゆえ、モバイル基地局が限られた電力を有し、検出待ち時間に関して低い許容度を有する応用例に対して、球面復号アルゴリズムを適用するのは難しい。
QRD−M法は、性能と複雑さの妥協案として提供される。QRD−M法では、信号を検出するために必要とされる計算量は、チャネル条件または雑音電力に関係なく一定である。それゆえ、信号を検出するQRD−M法は、各プロセスにおいてより多くの情報を考慮し、それにより、演算の複雑さをさらに低減することを可能にする。言い換えると、チャネル環境の条件が良いか、または雑音電力が低いとき、QRD−M法は、残りの候補シンボルの数を削減し、それにより、各ブランチにおいて計算される累積距離に関連する演算を削減する。しかしながら、QRD−M法の検出性能は、選択される候補の数によって決まり、候補数が多いほど、計算が複雑になる。
二重選択チャネル上で送信されるシンボルの単一ブロックにわたるチャネル変動は、ICIおよびISIの両方に起因して無視できない。最尤検出(MLD)は、高データレートMIMOシステムでは実現不可能である。いくつかの検出法が、MLDに近い性能を達成することができる。例えば、Mアルゴリズムを用いるQR分解、すなわち、QRD−M法は、木探索の各レベルにおいて最も小さな累積メトリックを有するM個の候補を選択することによって、複雑さを低減する。
しかしながら、QRD−Mアルゴリズムの場合にMLDに近い性能を達成するには、Mを大きくしなければならないので、計算が複雑になるのは避けがたく、望ましくない。複雑さが低い大きなMIMO検出のための別の尤度上昇探索(LAS:likelihood ascent search)法は、最尤(ML)に近い性能を達成するが、数百個のアンテナを用いるシステムの場合に限られる。数百個のアンテナを配置することは、空間的制約を有する通信端末において難しい可能性がある。さらに、LAS法は、送信されるデータのブロックが相対的に大きい場合にのみ良好に機能する。
本発明のいくつかの実施の形態は、複数の通信チャネルを介して送信されるデータブロックのサイズが異なる場合に、特に受信機の限られた計算リソースを考慮するときに、異なるタイプの検出器が他の検出器より最適である可能性があるという認識に基づく。例えば、所定の計算能力の受信機によって、1つのサイズのブロックが検出される場合に、QRD−M法は、LASより最適である可能性がある。小さなブロックサイズと、Mの値とは、復号器の計算能力によって決定される。ブロックのサイズが増加すると、LAS法が、より最適になる可能性がある。
本発明のいくつかの実施の形態は、異なるサイズのデータブロックを検出するために、QRD−MおよびLASの組合せを使用できるという認識に基づく。例えば、準最適である可能性があるMを用いるQRD−Mの出力が、LASの反復への入力としての役割を果たすことができる。そのような組合せは、限られた計算能力を有する復号器によって中程度のサイズのデータブロックを復号する場合に、より良好に機能する。さらに、いくつかの実施の形態は、Mの値およびLASの反復数を変更すると、QRD−M法またはLAS法の他方に対する優位性が変更される可能性があるという別の理解に基づく。
したがって、いくつかの実施の形態は、ブロックを検出するための方法が、ブロックのサイズに応じて選択されるべきであるという理解に基づく。本発明は種々の実施の形態は、送信データの異なるブロックサイズに対して検出器の異なる組合せを記述し、ブロックサイズおよび/または受信機の計算能力に基づいて検出器のうちの1つまたは組合せを選択するための方法を提供する。
したがって、1つの実施の形態は、通信チャネルを介して受信されるデータブロックを復号するための方法を開示する。本方法は、QR分解(QRD−M)法を用いてブロック内のビットの初期推定値を求めることであって、QRD−M法は、初期推定値とブロックのビットとの間の累積距離を短縮することによって、ブロック内のビットを順次に復号することと、尤度上昇(LAS)法を用いてブロックを求めることであって、LAS法は、初期推定値から開始して、ブロックのビットを反復して更新することとを含み、本方法のステップは受信機のプロセッサによって実行される。
別の実施の形態は、受信機であって、通信チャネルを介してデータブロックを受信するための少なくとも1つのアンテナと、データブロックを復号するためのプロセッサであって、このプロセッサは、QR分解(QRD−M)法を用いてブロック内のビットの初期推定値を求め、初期推定値から開始して、ブロックのビットを反復して更新する尤度上昇(LAS)法を用いてブロックを求めるように構成される、プロセッサとを備える受信機を開示する。
本発明のいくつかの原理を利用する通信システムの概略図である。 本発明の1つの実施の形態による、復号器の実施態様の一例を示す図である。 本発明のいくつかの実施の形態による、復号方法の優位性を適応的に変更する方法のブロック図である。 本発明のいくつかの実施の形態による、QRD−M法の場合のMの値を求めるための方法のブロック図である。 本発明のいくつかの実施の形態による、LAS法の場合の反復数Nを選択するための方法のブロック図である。 本発明のいくつかの実施の形態による、例示的なワイヤレス通信システムのブロック図である。 本発明のいくつかの実施の形態による、QRD−M法の木構造の概略図である。 本発明のいくつかの実施の形態による、QRD−M法のブロック図である。 本発明の1つの実施の形態による、LAS法の場合の反復の関数としての対数尤度のグラフである。 本発明の1つの実施の形態による、LAS法のブロック図である。
図1は、本発明のいくつかの実施の形態を利用するシステム100の概略図を示す。システム100は、チャネル150を介して通信する送信機110および受信機120を含む。そのシステムは、送信機および/または受信機が1つまたは複数のアンテナ111、121を使用する多入力多出力(MIMO)システムとすることができる。送信機および受信機は、いずれも、送信データを処理するためのプロセッサおよびメモリと、アンテナに接続される少なくとも1つのRFチェーンとを備えることができる。
MIMOシステムは、単一のアンテナを使用するシステムと比べて、付加的な周波数または送信電力を割り当てることなく、アンテナの数に比例してチャネル150の送信容量を高めることができる。しかしながら、本発明のいくつかの実施の形態は、送信機および受信機にある単一のアンテナによるポイントツーポイント通信システムを検討する。
いくつかの実施の形態は、通信チャネルを介して送信されるデータブロックを、単一の検出器ではなく、検出器の組合せによって、より良好に検出できるという一般的な理解に基づく。検出器の組合せは、例えば、送信されるデータブロックのサイズおよび/または受信機の計算能力に基づいて選択することができる。
例えば、受信機120は、第1の検出器130および第2の検出器140を備える。第1の検出器は、送信されるデータブロック115の初期推定値を与える。初期推定値135は、準最適である可能性があるが、その準最適な検出を出力する代わりに、初期推定値135は、データブロックを検出する(145)ために初期推定値を修正する第2の検出器140への入力としての役割を果たす。そのようにして、検出器の組合せが許容検出精度を与える限り、例えば、受信機の限られた計算リソースに起因して、準最適である検出器を設計することも可能である。
図2は、本発明の1つの実施の形態による、受信機120の復号器200の実施態様の一例を示す。この実施の形態は、Mを用いるQR分解(QRD−M)法と、尤度上昇探索(LAS)法との組合せを同時に用いて、異なるサイズのデータブロックを検出できるという具体的な理解に基づく。例えば、準最適である可能性があるMを用いるQRD−Mの出力が、LASの反復への入力としての役割を果たすことができる。
この実施の形態は、限られた計算能力を有する受信機の場合に有利である。QRD−M法は、木探索の各レベルにおいて最も小さな累積メトリックを有するM個の候補を選択することによって複雑さを低減する。Mの最適値は、検出されることになるデータブロックのサイズが大きくなるにつれて大きくなる。しかしながら、QRD−MにおけるMの最大値は、復号器のプロセッサの計算能力によって支配される。十分に小さなサイズを有するブロック115の場合、Mの取り得る最大値は、データブロックを最適に復号するのに十分である可能性がある。そのような状況では、QRD−M法がLASより良好である。
例えば、
Figure 0006272574
の形を有する最適なML検出器を考える。ただし、長さNのベクトル
Figure 0006272574
は、送信ブロックの推定値を示し、Nは、検出されているブロックサイズに対応する。fy|x、H(・)は、送信ブロックxおよびチャネルHが与えられた場合の、受信ブロックyの尤度関数である。上記の式における変数の以下の次元に留意されたい。xは、ここでも長さNのベクトルであり、その要素は、それぞれサイズ
Figure 0006272574
のアルファベットから得られる変調シンボルを表す。例えば、送信機においてQPSK変調が利用される場合には、
Figure 0006272574
である。Hは、複素数値チャネル係数のN×N行列である。
したがって、ML検出器は、全ての取り得る送信ブロックxを試験し、所与のチャネルの場合に
Figure 0006272574
を最大化する送信ブロックを選択する。試験される必要がある取り得る送信ブロックの数は、アルファベットのサイズ
Figure 0006272574
と、ブロックのサイズNとの両方によって決まり、明確に、
Figure 0006272574
と書くことができる。N=3および
Figure 0006272574
の場合の例示的な樹形図の場合、全部で4=64個の取り得るブロックが存在し、それゆえ、解候補である、全部で64個の長さ3のパスが存在する。ML検出器は、64個全てのパスを試験する。
QRD−M法は、検出問題を木探索問題として取り扱い、その場合、
Figure 0006272574
個の取り得るブロックがそれぞれ、N+1レベルを有する木を通る長さNのパスによって表される。QRD−M検出器は、その木内で探索されるパスの数を、ちょうどM個に繰り返し剪定することによって動作する。すなわち、各レベルにおいて
Figure 0006272574
個のブランチメトリックが計算され、それは、QRD−M検出器によって試験される長さNのパスの数でもある。したがって、本明細書において使用されるときに、QRD−M検出器のためのMの最適値は、QRD−M検出器が厳密なML検出器性能を獲得できるようにするような値であり、すなわち、Mの最適値は、
Figure 0006272574
であるような値である。Mについて解くと、
Figure 0006272574
がもたらされる。これは、QRD−M検出器およびML検出器が同等であるという意味において、Mの最適値である。
小さなブロックサイズおよび低い変調次数の場合、
Figure 0006272574
を設定することは、計算およびメモリの観点から実現可能である可能性がある。しかしながら、QRD−M検出器の利点は、
Figure 0006272574
よりはるかに小さなMの値を用いてMLに近い性能を獲得できることである。経験則として、
Figure 0006272574
を設定することは、その性能がML検出器に非常に近いほど十分に大きい。
Figure 0006272574
の設定は、MLに近い性能を有する検出器を作り出すが、ML検出器が達成可能な検出性能に関する下限を与えるという意味において、依然として準最適な設定であることに留意されたい。Mの任意の値および変調アルファベットサイズ
Figure 0006272574
の場合に、QRD−M法は最終的には、
Figure 0006272574
個のブランチメトリックを計算する。
Figure 0006272574
の設定の場合、ブランチメトリック計算の数は
Figure 0006272574
になり、それは、MLに近い性能を獲得するために必要とされるQRD−Mブランチメトリック計算の典型的な数である。
一般的に、QRD−Mアルゴリズムの場合にMLDに近い性能を達成するには、Mを大きくすべきであるので、計算が複雑になるのは避けがたく、望ましくない。したがって、本発明のいくつかの実施の形態は、QRD−M法の場合にMの準最適値を使用する。本明細書において使用されるときに、QRD−M法の場合のMの準最適値は
Figure 0006272574
である。
複雑さが低い大きなMIMO検出のための別の尤度上昇探索(LAS)法は、送信データの相対的に大きなブロックの場合に、最尤(ML)に近い性能を達成する。LASは貪欲探索アルゴリズムであり、同様に、より大きな尤度値を有する新たな推定値
Figure 0006272574
を見つけることによって、送信ブロックの推定値
Figure 0006272574
を反復して改善しようと試みる。
すなわち、i=0、・・・Niter−1の場合に、
Figure 0006272574
である。ただし、iは、反復総数であり、Niterは、LASアルゴリズムにおける最大反復数であり、
Figure 0006272574
は、LASアルゴリズムの第iの反復における送信ブロックの推定値である。LASアルゴリズムの各反復において、
Figure 0006272574
内のN個のシンボルがそれぞれ、そのシンボルを変調アルファベット
Figure 0006272574
からの別の値と入れ替えることが尤度関数を高めることになるか否かを確認するために検査/試験される。
LASは、貪欲アルゴリズムであるので、LASは、大域的に最適な最大値ではなく、極大値に収束することができる。しかしながら、LASの次元数の増加は、所与の開始点(初期推定値
Figure 0006272574
)の場合に極小値に収束する確率を下げる。別の言い方をすると、各反復におけるLASの次元数の増加は、尤度を改善する次元を見つける確率を上げる。i.i.d.チャネル(行列Hの要素が独立しており、同一の分布に従う)の場合、ブロックサイズが無限大に向かうとき、LASの性能がMLの性能に収束することを示すことができる。無限に長いブロックサイズは、実際には実現できないが、ML性能を観測するのに、通常、200〜400の範囲内のブロックサイズで十分である。
しかしながら、いくつかの実施の形態は、初期推定値
Figure 0006272574
がいくつかの場所においてML解とは異なるように、LASの開始点が選択される場合に、送信データのブロックサイズが小さくなるほど、LASを有効にできるという認識に基づく。これは、LASアルゴリズムが大域的な最適解付近で開始するのを確実にする。初期推定値がML解に近いというこの要件は、ブロックサイズが小さいと、LASアルゴリズムが極小値付近にある初期開始点から正常に戻る能力が妨げられるために必要とされる。さらに、本発明のいくつかの実施の形態は、Mの準最適値を用いる場合であっても、QRD−Mの出力がそのような初期推定値を与えることができるという理解に基づく。
したがって、1つの実施の形態では、通信チャネルを介して受信されるデータブロックを復号するための復号器は、初期推定値とブロックのビットとの間の累積距離を短縮することによってブロックを順次に復号するQRD−M法210を用いて、ブロック115内のビットの初期推定値215を求めるための第1の検出器を備え、初期推定値から開始してブロックのビットを反復して更新するLAS法220を用いてブロックを求めるための第2の検出器を備える。
いくつかの実施の形態では、送信されることになるデータブロックのサイズはあらかじめわかっている。それらの実施の形態では、QRD−M検出器のMの値およびLAS検出器の場合の反復数Nは、そのサイズ、および復号器の計算能力に対して最適化される。例えば、復号器が、q個のブランチメトリックを記憶するほど十分に大きいメモリを有すると仮定すると、Mパラメーターを設定することができる最大値はqである。その際、復号器のLAS部分における最大反復数Niterは、復号器の処理速度に応じて設定することができる。
しかしながら、状況によっては、データブロックのサイズは、受信されるまでわからない。例えば、IEEE802.11標準規格に従って設計されるような可変長データ送信では、ブロックサイズは、可変であり、そのサイズは、データパケットヘッダにおいて与えられる。
それらの状況の場合、本発明のいくつかの実施の形態は、ブロックの平均サイズの場合のMおよびNiterの値を求める。しかしながら、代替の実施の形態は、ブロックサイズに応じて、Mの値およびLASの反復数Niterを変更する。それらの実施の形態は、小さいブロックサイズの場合に、Mの取り得る最大値がブロックを復号するのに十分である可能性があるので、LASに大きく依存する必要はないという認識に基づく。対照的に、大きいブロックサイズの場合、LAS法は、ブロックを検出するためにQRD−Mからの良好な初期推定値を必要とせず、QRD−M法の複雑さをさらに低減することができる。
図3は、復号器においてQRD−M法およびLAS法の互いに対する優位性を変更するために、Mの値およびLASの反復数Niterを適応的に選択する、いくつかの実施の形態による方法のブロック図を示す。その方法は、ブロックのサイズに基づいて、QRD−M法の場合のM315の値およびLAS法の場合の反復数335のうちの少なくとも1つを求める(310)。ただし、MはQRD−M法の各ステージにおける生き残りパス(surviving path)の数である。次に、その方法は、ブロックの初期推定値325を求めるために、M315の値を用いるQRD−Mを用いてブロックを復号し(320)、初期推定値325から開始してNiter335の反復を用いるLASを用いてブロックを復号する(330)。
図4は、QRD−M法の場合のMの値を求めるための方法のブロック図を示す。その方法は、データを復号する受信機の計算能力405に応じてQRD−M法の場合のMの最大値を求め(410)、計算能力は、メモリ406のサイズ、および受信機のプロセッサの計算速度または処理速度407のうちの少なくとも1つを含むことができる。いくつかの実施態様では、このステップは、オフラインで実行される。例えば、受信機が、q個のブランチメトリックを保持するだけの十分に大きいメモリと、少なくとも、検出間隔においてbmax個のブランチメトリックを計算するだけの十分に速い処理速度407とを有する場合には、所与のアルファベットサイズおよびブロックサイズの場合に、ハードウェアによってサポートすることができるMの最大値は、
Figure 0006272574
である。基本的に、Mの最大値は、メモリと、ハードウェアの処理限界とによって決定される。
オンライン復号中に、受信機の復号器は、ブロックサイズ430を閾値440と比較し(420)、ブロックサイズが閾値より小さい場合には(451)、QRD−M法のためのMの最大値415を選択し(450)、そうでない場合には(452)、Mの最大値より小さいMの値を選択する。この実施の形態は、ブロックサイズが増加するときに、Mの値が減少するという意味において直観に反している。しかしながら、この実施の形態によれば、QRD−M法の複雑さが不要であるときに、そのような複雑さを低減できるようになる。いくつかの実施の形態では、Mの値は、QRD−M法の効果をその最低限まで低下させる値として選択される。
いくつかの実施の形態では、閾値は、qがMの最大値に関するハードウェア制約であることを考慮に入れることによって選択される。したがって、受信機は
Figure 0006272574
を計算し、これがbmaxより大きいか否かを検査する(420)。大きい場合には、QRD−Mアルゴリズムにおいて使用されるMの値は、Mmax415に設定される。Mmax
Figure 0006272574
より大きいことが可能であり、この場合には、検出器は、所与のシステムパラメーター:ブロックサイズN、アルファベットサイズ
Figure 0006272574
および処理能力bmaxが、QRD_Mだけで受信ブロックを処理できるようにすることを考慮することができる。この場合、
Figure 0006272574
であるとき、検出器は、QRD−M検出およびLAS検出を順次に実行することになり、QRD−M検出の出力が、LAS検出のための初期推定値
Figure 0006272574
としての役割を果たす。この場合、Mの値は、ブロックサイズによって決まり、計算することができる。
Figure 0006272574
ただし、
Figure 0006272574
は、天井関数を示す。上記で示された256の値は、大きなブロック(200個超のシンボル)の場合に、Mが
Figure 0006272574
の最適な経験則値より小さいとき、LASアルゴリズムが、QRD−Mアルゴリズムより良好に機能するという事実によって示唆される。さらに、ブロックサイズが増加するにつれて、いくつかの実施の形態によれば、LASアルゴリズムが、検出処理のうちの多くを取り扱うことができるようになる。ブロックサイズが増加するにつれてMパラメーター値を小さくする他の関数関係も適切である。しかしながら、ブロックサイズから独立して、M=Mmaxを設定することによって、検出器のQRD−M部分320が無用に複雑になる場合がある。
QRD−M法のためのMの値を選択することに加えて、またはその代わりに、いくつかの実施の形態は、LAS法330のための反復数を選択する。LAS法は、尤度関数の極小値を見つけるので、いくつかの実施の形態は、反復数Niterを適応させない。基本的に、反復数後に、LAS法は、最小値に収束し、さらに反復しても、もはや結果として性能は、改善されない。したがって、いくつかの実施の形態は、先行する推定値
Figure 0006272574
から構成要素のいずれかが変更されたか否かを検査するために、新たな推定ブロック
Figure 0006272574
をそれぞれ試験する。変更された場合には、更なる反復が必要とされる可能性がある。
しかしながら、いくつかの実施の形態は、ブロックごとに実行される計算数を最小化するように、および/またはLAS法に対するQRD−M法の優位性を際立たせるために、許される全反復数を制限する。
図5は、ブロックサイズおよび/またはMの値に応じて、LAS法のための最大反復数Nを選択するブロック図を示す。この実施の形態において、復号器は、ブロックサイズ430を閾値540と比較し(520)、ブロックサイズが閾値より小さい場合には(551)、LAS法のためのNの最小値515、例えば、N=1を選択し(550)、そうでない場合には(552)、最大反復数Nを選択し、例えば、収束するために、5回〜10回以下の反復が必要とされる。
例示的な実施の形態
本発明の1つの実施の形態は、送信機および受信機において単一のアンテナを備える2地点間通信システムを考える。この実施の形態は、K個のブロックシンボルの場合に準定常状態であるチャネルの場合の周波数フラットフェージングを考える。
図6は、本発明のいくつかの原理を利用する送信機110および受信機120を含む、例示的なワイヤレス通信システムの包括的なブロック図を示す。送信機は、シンボル625を生成するために、入力ビット610を変調する(620)。変調620の例は、限定はしないが、BPSK(二相位相変調)、QPSK(四相位相変調)、M値QAM(直交振幅変調)を含む。シンボル625は、一度にN個取り込まれる連続シンボルからなるブロックを含むことができる。例えば、ベクトルx(n)が、N個の変調シンボルを含む第nのブロックを表すことができる。被変調シンボルは、0平均および単位電力を有すると仮定することができ、統計的に独立しており、それゆえ、以下の式が成り立つ。
Figure 0006272574
ただし、演算子E{}は、期待値を表し、Iは、N×N恒等行列である。第nのブロック内の第jのシンボル送信は、x(n)におけるx(n)によって示され、すなわち、u(n)は、チャネルのN回使用の場合のシンボルの集合も示す。
いくつかの実施の形態では、データブロックは、N×Nユニタリプリコーディング行列Pによってプリコーディングされる(630)。行列Pは、離散フーリエ変換(DFT)またはウォルシュアダマール行列のような、任意のN×Nユニタリ行列とすることができる。1つの実施の形態は、その対角線に沿ってランダムな複素数エントリを有するN×N対角行列の形をとるプリコーダーの出力にランダムな回転640を適用することもできる。この回転640は、以下の形を有することができる。
Figure 0006272574
ただし、eは、自然対数の底を表す数であり、jは、虚数単位、すなわち、
Figure 0006272574
であり、θ、i=1、2、・・・Nは、{0、2π}にわたるi.i.d一様確率変数である。回転行列は、高い信号対雑音比において、ビット誤り率性能を改善する効果を有する。
それゆえ、プリコーディング行列Pおよび位相回転行列Λを適用した後に、チャネルH650への入力645は、u=PΛx(n)である。PおよびΛはユニタリであるので、(PΛ)(PΛ)=Iである。チャネルH650は、N×N対角行列H=diag(h、h、・・・h)としてモデル化することができ、ただし、N個の要素は、単位分散を有する複素正規確率変数である。白色ガウス雑音z(n)が、チャネルに付加され(660)、データブロックを含む受信信号670は、
Figure 0006272574
である。
上記の式は、そのシステムを、N個の仮想空間ストリームを有するN×N仮想MIMOシステムと見なすことができることを示す。受信ベクトル信号y(n)は、ブロックシンボルx(n)によって表されるので、受信機120は、本発明の種々の実施の形態に従って、y(n)の中からブロックシンボルx(n)をブロック単位で検出するために復号器を利用する。
QRD−M法の例
図7は、QPSK変調およびM=4を用いる3×3MIMOシステムの木構造700の概略図を示す。太線は、QRD−Mアルゴリズムによる生き残りパスを示す。この例では、送信機および受信機において3つのアンテナを備えるシステムの検出のための木構造が示されている。ステージ数は、アンテナの数と同じであるので、3つのステージが存在する。この例は、送信シンボルのためのQPSKを、QRD−MのためのM=4を使用しており、すなわち、検出プロセスにおいて4つの生き残りパスが存在する。各ステージ710、720および730において、全ての利用可能なパスに対して、累積ユークリッド距離メトリックが計算され、その後、全てのパスの中の最小の累積ユークリッド距離を有するM個のパス(この場合には、4つのパス)のみが選択される。
第1のステージ710では、4つの潜在的なシンボルのための4つのパスのみが存在するので、QPSK変調が使用されるとき、全てのパス711が生き残りパスとして選択される。第2のステージ720では、累積ユークリッド距離のさらなる計算が、生き残りパスからのみ計算される。すなわち、全てのパスに対応する16個の累積ユークリッド距離が存在するので、第2のステージでは、4つの生き残りパス721、722、723および724のみが選択される。第3のステージ730では、QRD−M法が、最小累積ユークリッド距離を有するパス、例えば、731を選択する。最小累積ユークリッド距離を有する、根ノードから葉ノードまでの下方への長さNのパスは、送信された可能性が最も高いシンボルのシーケンスを表すので、このパスは、QRD−Mによる最終的なデータ判断を与える。
図8は、本発明の1つの実施の形態による、QRD−M法のブロック図を示す。その実施の形態は、等価チャネル行列Heqの場合に、QR分解801を適用して、[Q、R]=QR(Heq)、すなわち、QR=Heqを求め、ただし、Qは、ユニタリ行列であり、Rは、上三角行列であり、そして、810において、y(n)をQのエルミート行列と乗算し、
Figure 0006272574
を生成する。
また、その実施の形態は、カウンターk=0と、1組のM個のアキュームレーター(acc(1)=0、・・・、acc(M)=0)と、1組の生き残りパス
Figure 0006272574
とを初期化する。820において、kがブロックサイズNより小さい場合には(821)、取り得るブランチ数の場合に、
Figure 0006272574
である。
その実施の形態は、j=1、2、・・・、Δの場合に累積ユークリッド距離
Figure 0006272574
を計算する(840)。ただし、
Figure 0006272574
は、
Figure 0006272574
の第(N−k)の要素であり、R(N−k)は、Rの第(N−k)の行ベクトルであり、xは、第jのブランチ上のコンスタレーションシンボルである。
次に、その実施の形態は、全てのΔ個のブランチの中から、M個のブランチ(j、j、・・・、j)のような、最小累積ユークリッド距離を有するM個のブランチと、その対応する累積ユークリッド距離
Figure 0006272574
とのみを選択する(850)。
その実施の形態は、カウンターkを1だけ増加させ(860)、生き残りパスをその先行する生き残りパスS={Sk−1;(j、j、・・・、j)}および累積ユークリッド距離
Figure 0006272574
で更新する。その反復は、試験820に戻る(870)。k=N880であるとき、その実施の形態は、k=Nにおいて最小累積ユークリッド距離を有する生き残りパスSを遡り、それにより、データ判断
Figure 0006272574
を行うことができる。
LAS法の例
図9は、本発明のいくつかの実施の形態による、LAS法のための反復の関数としての対数尤度のグラフを示す。LASアルゴリズムは、上記で言及されたように、貪欲探索アルゴリズムであり、各反復時により大きな尤度を有するデータベクトルxを見つけることによって、その現在の推定値を改善しようとする。探索がいかに実行されるかの詳細が以下に説明され、図9は、反復するたびに、候補解が先行値より大きな尤度値を有することを示すことを意図している。実際に、現在の候補解が先行する解を改善できない場合には、そのアルゴリズムは、大域的な最適解を見つけたか、極大値において安定したので終了する。
図10は、1つの実施の形態による、LAS法の一実施態様の図を示す。この実施の形態は、送信機においてBPSK変調が使用されると仮定し、それは、
Figure 0006272574
を設定することと等価である。受信信号y(n)に関する式から、行列Gが、等価チャネル行列を用いて
Figure 0006272574
と規定され(1010)、シンボルブロックの初期推定値
Figure 0006272574
が形成される(202)。初期推定値の一例が、
Figure 0006272574
である。
k=0において、ブロックシンボルの初期推定値が形成される(1020)。ただし、kは反復数を示す。Niterより小さい所与の反復k(1030)の場合に(1031)、その実施の形態は、N×1ベクトルg(k)を計算し、そのベクトルの第jの要素は、
Figure 0006272574
によって示される(1040)。その計算は等価チャネルHeqと、先行するデータベクトル推定値
Figure 0006272574
とを用いて、
Figure 0006272574
を求める。
次に、その実施の形態は、先行する反復における推定シンボルを考慮して
Figure 0006272574
を行列Gの第kの対角要素の大きさと比較して、
Figure 0006272574
の第jのシンボルの推定値を更新し(1050)、次のシンボルに進む(1070)。必要とされる反復数Niterに達するとき(1032)、データ検出が得られる(1035)。
本発明の上記で説明した実施の形態は、多数の方法のうちの任意のもので実施することができる。例えば、実施の形態は、ハードウェア、ソフトウェアまたはそれらの組合せを用いて実施することができる。ソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアコードは、単一のコンピューターに設けられるのかまたは複数のコンピューター間に分散されるのかにかかわらず、任意の適したプロセッサまたはプロセッサの集合体において実行することができる。そのようなプロセッサは、1つまたは複数のプロセッサを集積回路部品に有する集積回路として実装することができる。ただし、プロセッサは、任意の適したフォーマットの回路類を用いて実装することができる。
また、本発明の実施の形態は、例が提供された方法として実施することができる。この方法の一部として実行される動作は、任意の適切な方法で順序付けすることができる。したがって、動作が示したものと異なる順序で実行される実施の形態を構築することができ、これには、例示の実施の形態では一連の動作として示されたにもかかわらず、いくつかの動作を同時に実行することを含めることもできる。
請求項の要素を修飾する、特許請求の範囲における「第1」、「第2」等の序数の使用は、それ自体で、1つの請求項の要素の別の請求項の要素に対する優先順位も、優位性も、順序も暗示するものでもなければ、方法の動作が実行される時間的な順序も暗示するものでもなく、請求項の要素を区別するために、単に、ある特定の名称を有する1つの請求項の要素を、同じ(序数の用語の使用を除く)名称を有する別の要素と区別するラベルとして用いられているにすぎない。

Claims (9)

  1. 通信チャネルを介して送信されるデータブロックを復号するための方法であって、
    通信チャネルを介して送信されるデータブロックを受信することと、
    前記データブロックのサイズを求めることと、
    前記データブロックの前記サイズに基づいて、QR分解(QRD−M)法のためのMの値および尤度上昇(LAS)法のための反復数のうちの少なくとも1つを選択することであって、Mは、前記QRD−M法の各ステージにおける生き残りパスの数であることと、
    前記QRD−M法を用いて前記データブロック内のビットの初期推定値を求めることであって、前記QRD−M法は、前記初期推定値と前記データブロックの前記ビットとの間の累積距離を短縮することによって、前記データブロック内の前記ビットを順次に復号することと、
    前記LAS法を用いて前記データブロックを求めることであって、前記LAS法は、前記初期推定値から開始して、前記データブロックの前記ビットを反復して更新することと、
    を含み、該方法のステップは受信機のプロセッサによって実行される、方法。
  2. 前記受信機のメモリのサイズおよび前記プロセッサの計算速度に応じて前記QRD−M法のためのMの最大値を選択することと、
    前記データブロックの前記サイズが閾値未満である場合には、前記QRD−M法のためのMの前記最大値を選択することと、そうでない場合には、
    Mの前記最大値未満のMの値を選択することと
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. Mの前記最大値は、
    Figure 0006272574
    であり、ただし、Nは、前記LAS法の反復数であり、
    Figure 0006272574
    は、前記データブロック内の前記ビットの値のためのアルファベットのサイズである、請求項に記載の方法。
  4. Mの前記最大値は、前記受信機のメモリに記憶することができる、前記LAS法の最大ブランチ数である、請求項に記載の方法。
  5. 前記データブロックとともに通信されるデータパケットヘッダから前記データブロックの前記サイズを求めることをさらに含む、請求項に記載の方法。
  6. 前記データブロックの前記サイズが閾値未満である場合には、前記LAS法の反復数を最小化することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  7. 通信チャネルを介してデータブロックを受信するための少なくとも1つのアンテナと、
    前記データブロックを復号するためのプロセッサであって、該プロセッサは、初期推定値と前記データブロックのビットとの間の累積距離を短縮することによって前記データブロックを順次に復号するQR分解(QRD−M)法を用いて前記データブロック内の前記ビットの前記初期推定値を求め、前記初期推定値から開始して前記データブロックの前記ビットを反復して更新する尤度上昇(LAS)法を用いて前記データブロックを復号するように構成される、プロセッサと
    を備え
    前記プロセッサは、前記データブロックのサイズを求め、前記データブロックの前記サイズに基づいて、前記QRD−M法の各ステージにおける生き残りパスの数Mの値、および前記LAS法のための反復数のうちの少なくとも1つを選択する、受信機。
  8. 前記受信機のメモリのサイズおよび前記プロセッサの計算速度に基づいて求められたMの最大値を記憶するメモリをさらに備え、前記プロセッサは、前記データブロックの前記サイズが閾値未満である場合には、前記QRD−M法のためのMの前記最大値を前記メモリから選択し、そうでない場合には、Mの前記最大値未満のMの前記値を求める、請求項に記載の受信機。
  9. 前記プロセッサは、Mの前記最大値を
    Figure 0006272574
    として求め、ただし、Nは、前記LAS法の反復数であり、
    Figure 0006272574
    は、前記データブロック内の前記ビットの値のためのアルファベットのサイズである、請求項に記載の受信機。
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