JP6271354B2 - 基板収納容器及びその製造方法 - Google Patents

基板収納容器及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6271354B2
JP6271354B2 JP2014133596A JP2014133596A JP6271354B2 JP 6271354 B2 JP6271354 B2 JP 6271354B2 JP 2014133596 A JP2014133596 A JP 2014133596A JP 2014133596 A JP2014133596 A JP 2014133596A JP 6271354 B2 JP6271354 B2 JP 6271354B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container body
container
forming member
ventilation means
substrate storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014133596A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016012662A (ja
Inventor
晃裕 長谷川
晃裕 長谷川
公徳 冨永
公徳 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Polymer Co Ltd filed Critical Shin Etsu Polymer Co Ltd
Priority to JP2014133596A priority Critical patent/JP6271354B2/ja
Publication of JP2016012662A publication Critical patent/JP2016012662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6271354B2 publication Critical patent/JP6271354B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、半導体ウェーハ等からなる基板を収納、保管、搬送、輸送する際に使用される基板収納容器及びその製造方法に関するものである。
従来における基板収納容器は、図示しないが、例えば、複数枚の半導体ウェーハを整列収納する容器本体と、この容器本体の開口した正面に着脱自在に嵌合される蓋体とを備え、容器本体の底板の後部両側に、容器本体の外部から内部に半導体ウェーハ用のパージガスを供給する給気弁がそれぞれ嵌着され、容器本体の底板の前部両側には、半導体ウェーハ用のパージガスの供給に伴い容器本体の内部から外部にエアを排気する排気弁がそれぞれ嵌着されており、これら複数の給気弁と排気弁とにより、容器本体内のエアが半導体ウェーハ用のパージガスに置換される(特許文献1参照)。
パージガスとしては、例えば、半導体ウェーハの表面状態の変質を抑制する不活性ガスやドライエアがあげられる。このパージガスと容器本体内のエアとを効率的に置換したい場合には、各給気弁に吹き出しノズルが連設され、この吹き出しノズルに、パージガスを吹き出す吹出孔が穿孔される。各吹き出しノズルは、細長い中空筒形に形成され、容器本体の底板後部に固定されて給気弁に連通しており、周壁の上下方向に、半導体ウェーハ方向にパージガスを吹き出す複数の吹出孔が並べて穿孔されている(特許文献2参照)。
特許第4201583号 特許第3960787号
従来における基板収納容器は、以上のように構成され、給気弁に連通する吹き出しノズルの活用により、容器本体内のエアの効率的な置換が期待できるものの、吹き出しノズルの上部がフリーの場合には、容器本体内のエアを効率良く置換することに支障を来すおそれが考えられる。
この点について説明すると、吹き出しノズルの下部のみが固定され、上部が特に保持されずにフリーの場合、基板収納容器の外部から内部にパージガスが高圧で供給されたり、基板収納容器が高速で搬送されたりすると、振動や加速度の作用により、吹き出しノズルの上部が前後左右に揺れ、吹き出しノズルの姿勢が不安定となる。吹き出しノズルが揺れ、姿勢が安定しないと、吹き出しノズルの吹出孔の位置が当初の設定位置から横方向にずれたり、容器本体の底板に対する固定が緩んだり、その結果、容器本体内のエアをパージガスに効率良く置換することに困難を来すおそれが考えられる。
本発明は上記に鑑みなされたもので、ノズル部材の揺れや姿勢の不安定化を抑制し、容器本体内の気体を基板保護用の気体に効率良く置換することのできる基板収納容器及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、フロントオープンボックスに成形されて開口した正面に蓋体が着脱自在に嵌め合わされる基板収納用の容器本体と、この容器本体と一体化される通気手段とを備えたものであって、
容器本体の底部後方に、基板保護用の気体を容器本体の外部から通気手段に導く給気弁を取り付け、
通気手段は、容器本体の成形時にその底部後方と背面壁の一部分を形成する形成部材と、容器本体の成形時に形成部材に一体的に設けられて容器本体の給気弁に連通する中空の半円柱形状のノズル部材とを含み、形成部材を、容器本体の底部後方と背面壁の一部分に対応するよう断面L字形状に屈曲形成し、この形成部材の縦長上部と下部とにノズル部材用の固定溝を形成し、形成部材の下部には、容器本体の給気弁用の貫通孔を設け、ノズル部材を断面L字形状に屈曲形成してその屈曲上部の開口を形成部材の縦長上部に重ねるとともに、このノズル部材の屈曲上部の周壁に、給気弁からの基板保護用の気体を吹き出す吹出孔を設け、ノズル部材の屈曲下部の開口を形成部材の下部に重ねて形成部材の貫通孔を被覆するようにしたことを特徴としている。
また、本発明においては上記課題を解決するため、容器本体用の成形金型を用い、請求項1に記載した基板収納容器を製造する基板収納容器の製造方法であって、
容器本体用の成形金型の底部後方と背面壁の一部分に、通気手段のノズル部材用の被嵌合部を形成し、
成形金型の被嵌合部に通気手段のノズル部材を嵌め合わせ、成形金型の背面壁に、通気手段の形成部材を装着した後、成形金型を型締めし、容器本体用の成形材料を充填することにより、容器本体と通気手段とを一体成形することを特徴としている。
なお、通気手段の形成部材をノズル部材の形状に対応するよう断面L字形状に屈曲形成し、この形成部材の縦長上部と下部とにノズル部材用の固定溝を形成し、この固定溝には、容器本体用の成形材料を流通させる隙間を設けることができる。
ここで、特許請求の範囲における基板には、少なくともφ300や450mmの半導体ウェーハ、ガラスウェーハ、マスクガラス等が必要数含まれる。容器本体は、透明、不透明、半透明のいずれでも良い。また、給気弁や通気手段は、必要に応じ、増減することができる。基板保護用の気体には、少なくとも各種のパージガス(例えば、アルゴンガス等の不活性ガスやドライエア)が含まれる。
給気弁については、容器本体の底部に嵌められる上部ハウジングと、この上部ハウジングの開口に下方から嵌められる下部ハウジングと、これら上部ハウジングと下部ハウジングとの間に上下動可能に内蔵されて基板保護用の気体の流動を制御する弁体とから構成することができる。さらに、通気手段は、透明、不透明、半透明のいずれでも良い。
本発明によれば、基板収納容器の容器本体の給気弁に基板保護用の気体が供給されると、この基板保護用の気体は、給気弁から通気手段のノズル部材内に流入し、このノズル部材の吹出孔から容器本体の内方向に吹き出る。この際、容器本体と通気手段のノズル部材とが別体ではなく、一体構造なので、例え基板保護用の気体が高圧でノズル部材に供給されても、ノズル部材の上部が揺れ、ノズル部材の姿勢が不安定になるのを抑制することができる。
本発明によれば、通気手段が、容器本体の底部後方と背面壁の一部分を形成する形成部材と、この形成部材に一体的に設けられて容器本体の給気弁に連通するノズル部材とを含むので、ノズル部材の揺れや姿勢の不安定化を抑制し、容器本体内の気体を基板保護用の気体に効率良く置換することができるという効果がある。
また、形成部材の縦長上部により、容器本体の背面壁の一部分を形成し、形成部材の下部により、容器本体の底部後方を形成することができる。また、形成部材の下部の貫通孔に給気弁を取り付ければ、容器本体の底部後方に給気弁を取り付けたことになる。また、基板収納容器の容器本体に基板保護用の気体を供給すれば、この基板保護用の気体を、容器本体の給気弁から通気手段のノズル部材の屈曲下部、及びノズル部材の屈曲上部内に順次流入させ、ノズル部材の吹出孔から容器本体の正面方向に流出させることができる。
請求項2記載の発明によれば、型締めした成形金型に容器本体用の成形材料を充填すれば、この容器本体用の成形材料が容器本体の一部を形成し、容器本体の残部を形成する通気手段と一体化するので、容器本体に通気手段を一体成形して固定することが可能になる。
請求項3記載の発明によれば、容器本体の製造の際、容器本体用の成形材料を、通気手段の形成部材の隙間に流通させ、形成部材とノズル部材とを一体化して固定することが可能となる。
本発明に係る基板収納容器の実施形態における容器本体の一部を模式的に示す断面平面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態を模式的に示す内部透視斜視図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態を模式的に示す背面側からの斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器及びその製造方法の実施形態における通気手段のノズル部材を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器及びその製造方法の実施形態における通気手段のノズル部材を模式的に示す開口面側からの斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器及びその製造方法の実施形態における通気手段の形成部材を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器及びその製造方法の実施形態における通気手段の形成部材を模式的に示す正面側からの斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器及びその製造方法の実施形態における容器本体用の成形金型と通気手段のノズル部材とのセット状態を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器及びその製造方法の実施形態における容器本体用の成形金型と通気手段のノズル部材とのセット状態を模式的に示す下面側からの斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器及びその製造方法の実施形態における容器本体用の成形金型と通気手段との組み合わせ状態を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器及びその製造方法の実施形態における容器本体用の成形金型と通気手段との組み合わせ状態を模式的に示す下面側からの斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態を模式的に示す背面側からの内部透視斜視図である。 本発明に係る基板収納容器の実施形態を模式的に示す下面側からの内部透視斜視図である。 本発明に係る基板収納容器の第2の実施形態を模式的に示す内部透視斜視図である。 本発明に係る基板収納容器の第2の実施形態を模式的に示す背面側からの内部透視斜視図である。 本発明に係る基板収納容器の第2の実施形態を模式的に示す背面側からの斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第2の実施形態を模式的に示す下面側からの斜視説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第3の実施形態を模式的に示す正面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第3の実施形態を模式的に示す断面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第4の実施形態を模式的に示す正面説明図である。 本発明に係る基板収納容器の第5の実施形態を模式的に示す正面説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における基板収納容器は、図1ないし図13に示すように、複数枚の半導体ウェーハWを収納する容器本体1と、この容器本体1の開口した正面に着脱自在に嵌合される蓋体10と、容器本体1の正面に嵌合された蓋体10を施錠する施錠機構20と、容器本体1と一体化する通気手段40とを備え、容器本体1の底板4に、複数の給気弁30と排気弁34とをそれぞれ配設し、通気手段40を、容器本体1を部分的に形成する形成部材41と、容器本体1の給気弁30に連通する複数のノズル部材47とから構成するようにしている。
各半導体ウェーハWは、例えば775μmの厚さを有するφ300mmの丸いシリコンウェーハからなり、半導体部品の製造工程(500〜600工程にも及ぶ)で各種の加工や処理が適宜施され、容器本体1に25枚が水平に挿入して整列収納される。
容器本体1、蓋体10、施錠機構20、及び通気手段40は、所要の樹脂を含有する成形材料により射出成形されたり、射出成形された複数の部品の組み合わせにより構成されたりする。係る成形材料に含まれる樹脂としては、例えばポリカーボネート、シクロオレフィンポリマー、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリブチレンテレフタレート、ポリアセタール、液晶ポリマーといった熱可塑性樹脂やこれらのアロイ等があげられる。
これらの樹脂には、カーボン繊維、カーボンパウダー、カーボンナノチューブ、導電性ポリマー等からなる導電物質やアニオン、カチオン、非イオン系等の各種帯電防止剤が必要に応じて添加される。また、ベンゾトリアゾール系、サリシレート系、シアノアクリレート系、オキザリックアシッドアニリド系、ヒンダードアミン系の紫外線吸収剤が添加されたり、剛性を向上させるガラス繊維や炭素繊維等も選択的に添加されたりする。
容器本体1は、図1ないし図3等に示すように、正面が開口したフロントオープンボックスタイプに形成され、開口した正面を水平横方向に向けた状態で半導体製造工場の天井搬送機構に把持して工程間を搬送されたり、半導体加工装置に付属の蓋体開閉装置上に位置決めして搭載されたりする。この容器本体1は、その内部両側、換言すれば、両側壁2の内面に、半導体ウェーハWを水平に支持する左右一対の支持片3がそれぞれ対設される。この左右一対の支持片3は、上下方向に所定のピッチで配列され、各支持片3が半導体ウェーハWの側部周縁を支持する細長い板形に形成される。
容器本体1の底板4における前後部の両側には平面円形の取付孔5がそれぞれ貫通して穿孔され、底板4の後部両側の取付孔5に、容器本体1の外部から内部に半導体ウェーハW用のパージガス(例えば、不活性ガスやドライエア)を供給する給気弁30がそれぞれ後付けで嵌着されており、底板4の前部両側の取付孔5には、半導体ウェーハW用のパージガスの供給に伴い、容器本体1の内部から外部にエアを排気する排気弁34がそれぞれ後付けで嵌着される(図3の矢印参照)。
容器本体1の正面内周における上下の両側には、施錠機構20用の施錠穴がそれぞれ穿孔され、容器本体1の両側壁2の中央部には、把持操作用に機能するグリップ6がそれぞれ着脱自在に装着される。
蓋体10は、図1等に示すように、容器本体1の開口した正面内に圧入して嵌合される蓋本体11と、この蓋本体11の開口した正面を被覆する表面プレート13と、容器本体1の正面内周と蓋本体11との間に介在される密封封止用のシールガスケットとを備え、容器本体1の開口した正面の内周に蓋本体11の周壁が接触する。蓋本体11は、基本的には底の浅い断面略皿形に形成され、内部に補強用や取付用のリブが複数配設されており、半導体ウェーハWに対向する対向面である裏面に、半導体ウェーハWの前部周縁を弾発的に保持するフロントリテーナ12が装着される。
蓋本体11の裏面周縁部には枠形の嵌合溝が凹み形成され、この嵌合溝内に、容器本体1の正面内周に圧接するシールガスケットが密嵌されており、蓋本体11の周壁における上下の両側部には、容器本体1の施錠穴に対向する施錠機構20用の出没孔が貫通して穿孔される。
表面プレート13は、横長の正面矩形に形成され、補強用や取付用のリブ、螺子孔等が複数配設される。この表面プレート13の両側部には、施錠機構20用の操作孔14がそれぞれ穿孔される。
施錠機構20は、図1や図2に部分的に示すように、蓋体10の蓋本体11における左右両側部にそれぞれ軸支され、外部から表面プレート13の操作孔14を貫通して回転操作される左右一対の回転プレートと、各回転プレートの回転に伴い蓋体10の上下方向にスライドする複数の進退動プレートと、各進退動プレートのスライドに伴い蓋本体11の出没孔から出没して容器本体1の正面内周の施錠穴に接離する複数の施錠爪とを備え、蓋体10の蓋本体11と表面プレート13との間に介在される。
複数の給気弁30と排気弁34とは、蓋体開閉装置に容器本体1が搭載されると、蓋体開閉装置に着脱自在に接続され、パージガスやエアを基板収納容器の内外に流通させることにより、半導体ウェーハWの表面状態の変質を抑制したり、基板収納容器の内外圧力差を解消するよう機能する。
各給気弁30は、図1等に示すように、容器本体1の底板4後部の取付孔5にOリングを介し嵌着されるフィルタ31付きの上部ハウジング32と、この断面略U字形の上部ハウジング32の開口した下面に下方から螺嵌される略有底円筒形の下部ハウジングとを備え、これら上部ハウジング32と下部ハウジングとの間に、パージガスの流動を制御する上下動可能な弁体33がコイル形のバネ部材と共に内蔵される。
弁体33は、下部ハウジングに接触する場合には、下部ハウジング中央の開口を閉塞し、容器本体1の外部から内部にパージガスが流入するのを規制するよう機能する。これに対し、パージガスの供給に伴い、下部ハウジングから上昇して離隔する場合には、下部ハウジングの開口を開放し、容器本体1の外部から内部にパージガスを流入させるよう機能する。
各排気弁34は、図1等に示すように、容器本体1の底板4前部の取付孔5にOリングを介し嵌着されるフィルタ35付きの上部ハウジング36と、この断面略U字形の上部ハウジング36の開口した下面に下方から螺嵌される略有底円筒形の下部ハウジングとを備え、これら上部ハウジング36と下部ハウジングとの間に、エアの流動を制御する上下動可能な弁体37がコイル形のバネ部材と共に内蔵される。
弁体37は、上部ハウジング36のフィルタ押さえに接触する場合には、容器本体1の内部から外部にエアが流出するのを規制するよう機能する。これに対し、容器本体1内にパージガスが充満してエアが押されるのに伴い、フィルタ押さえから下降して離隔する場合には、容器本体1の内部から外部にエアを流出させる。
続いて通気手段40について説明するが、図2〜図13に示すような略図を用いて構造を説明する。通気手段40は、図2ないし図13に示すように、容器本体1の一部分、具体的には、容器本体1の底板4と背面壁7の一部分を形成する形成部材41と、この形成部材41と一体化されて容器本体1の底板4の給気弁30に連通する複数のノズル部材47とから構成され、各ノズル部材47に、給気弁30からのパージガス(図2や図4の矢印参照)を容器本体1の正面方向に噴射する複数の吹出孔49が所定の間隔で穿孔される。
形成部材41は、図6や図7に示すように、例えば容器本体1の底板4の後部と背面壁7の大部分に対応するよう断面L字形の板に屈曲形成され、上下方向に伸びる縦長上部42と水平方向に指向する短い下部43の表面に、ノズル部材47を位置決め固定する複数(本実施形態では左右一対)の固定溝44が間隔をおき並べて形成されており、各固定溝44に、容器本体1の成形時に容器本体1用の成形材料を流通させる複数の隙間45が形成される。
形成部材41の下部43は、容器本体1の正面水平方向に指向し、容器本体1の製造時に底板4の後部を形成する。形成部材41の下部43の両側には、平面円形の貫通孔46が間隔をおき並べて穿孔されており、各貫通孔46の周面には給気弁30嵌着用の螺子溝が必要に応じて螺刻形成されており、この貫通孔46が容器本体1の製造後に給気弁30用の取付孔5を区画形成する。
各ノズル部材47は、図4や図5に示すように、例えば中空の半円柱形に形成されるとともに、形成部材41の形に対応する断面L字形に屈曲形成され、形成部材41の表面に固定溝44を介し位置決めして係合される。このノズル部材47は、その上下方向に伸びる屈曲上部48の縦長に開口した背面が形成部材41の縦長上部42の表面に装着され、屈曲上部48の弓なりに湾曲した周壁中央に複数の吹出孔49が上下方向に所定の間隔で並べて穿孔されており、各吹出孔49が円形に穿孔されて給気弁30からのパージガスを容器本体1の正面方向、換言すれば、半導体ウェーハW間に噴射するよう機能する。
ノズル部材47の短い屈曲下部50は、容器本体1の正面水平方向に指向する。この屈曲下部50は、その開口した下面が形成部材41の下部43表面に重ねられ、下部43の貫通孔46を上方から被覆する。
上記構成において、基板収納容器の容器本体1を製造する場合には、図示しない射出成形機と容器本体1用の金型とを用意する。金型の成形金型60の底部後方両側と背面壁の両側部とには、通気手段40のノズル部材47用の湾曲した被嵌合部61が予め複数凹み形成される(図8、図9参照)。
容器本体1用の金型を用意したら、成形金型60の各被嵌合部61に別体である通気手段40のノズル部材47をインサートして嵌合し、成形金型60の背面壁に通気手段40の形成部材41を重ねて装着する(図10、図11参照)。この形成部材41の装着により、各ノズル部材47の開口が形成部材41により被覆され、各ノズル部材47の屈曲下部50の開口と形成部材41の下部43の貫通孔46とが対向する。こうして形成部材41を装着したら、容器本体1用の金型を型締めし、射出成形機から溶融した容器本体1用の成形材料を高速・高圧で射出・充填する。
すると、容器本体1用の成形材料は、容器本体1用の金型に射出・充填され、冷却固化することにより、容器本体1の大部分を形成し、通気手段40の形成部材41と一体化する。この際、形成部材41の縦長上部42が容器本体1の背面壁7の大部分を形成し、形成部材41の下部43が容器本体1の底板4の後部を形成する。また、溶融した容器本体1用の成形材料が形成部材41の隙間45に流入することにより、形成部材41の固定溝44とノズル部材47とが隙間なく一体化する。
容器本体1と通気手段40とを一体成形したら、十分な剛性が得られるまで容器本体1用の金型を放置して冷却し、その後、突き出しピンを前進させ、容器本体1を脱型して取り出す。この取り出しにより、複雑かつ精密な基板収納容器の容器本体1を短時間で製造することができる。
次に、基板収納容器内のエアをパージガスに置換するため、容器本体1にパージガスが高圧で供給されると、パージガスは、給気弁30の弁体33を押し上げ、給気弁30からノズル部材47の屈曲下部50、ノズル部材47の屈曲上部48内に順次流入し、ノズル部材47の複数の吹出孔49から半導体ウェーハW間にそれぞれ噴射される。この際、容器本体1と通気手段40とが一体構造なので、例えパージガスが高圧で供給されても、ノズル部材47の上部が前後左右に揺れ、ノズル部材47の姿勢が不安定になるのを有効に防止することができる。
容器本体1にパージガスが高圧で供給され、充満すると、容器本体1内のエアは、パージガスに押されて排気弁34の弁体37を押し下げ、排気弁34から容器本体1の外部に流出する。このエアの流出により、基板収納容器内のエアがパージガスに置換されることとなる。
上記構成によれば、容器本体1と通気手段40の形成部材41及びノズル部材47とが一体的に固定されているので、ノズル部材47の吹出孔49の位置が周方向に回転して当初の設定位置から側方や後方にずれたり、ノズル部材47が緩んだりすることがない。したがって、パージガスを半導体ウェーハW方向に常時適切に噴射することができ、容器本体1内のエアをパージガスに効率良く置換することができる。
また、容器本体1の製造時に通気手段40をインサート成形により併せて製造するので、通気手段40の困難な寸法の取り合いを最小化することができるとともに、容器本体1の歪みを考慮して設計することができ、容器本体1の寸法バラツキを大幅に抑制することができる。
次に、図14ないし図17は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、通気手段40の形成部材41を容器本体1の左右方向に長い一枚の板とするのではなく、複数枚に分割し、各形成部材41とノズル部材47とを固定溝44を介し一体化するようにしている。
各形成部材41は、例えば容器本体1の底板4後部の一部分と背面壁7の一部分に対応するよう断面L字形の板に屈曲形成され、上下方向に伸びる縦長上部42と水平方向に指向する短い下部43の表面に、ノズル部材47を位置決め固定する複数(本実施形態では左右一対)の固定溝44が形成されており、各固定溝44に、容器本体1用の成形材料を流通させる複数の隙間45が穿孔される。
容器本体1を製造する製造方法は、基本的には上記実施形態と同様であるが、成形金型60の各被嵌合部61に別体である通気手段40のノズル部材47をインサートして嵌合した後、成形金型60の背面壁の両側部に通気手段40の形成部材41をそれぞれ重ねて装着する。この形成部材41の装着により、各ノズル部材47の開口が各形成部材41により被覆され、各ノズル部材47の屈曲下部50の開口と各形成部材41の下部43の貫通孔46とが対向する。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、個別の形成部材41により、各ノズル部材47の開口を被覆して閉鎖することができるので、容器本体1や通気手段40の構成の多様化を図ることができるのは明らかである。
次に、図18及び図19は本発明の第3の実施形態を示すもので、この場合には、ノズル部材47の屈曲上部48の湾曲した周壁中央付近に複数の吹出孔49をm×nの行列に配列し、この行列配置された複数の吹出孔49からパージガスを容器本体1の正面方向、正面斜め右方向、正面斜め左方向にそれぞれ噴射するようにしている。
複数の吹出孔は、特に限定されるものではないが、例えば7×3、7×4、9×3の行列等に配列される。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、パージガスの噴射範囲や方向を拡大したり、変更することができるのは明らかである。したがって、パージガスの流れを必要に応じ、交差させたり、交差しないようにすることもできる。
次に、図20は本発明の第4の実施形態を示すもので、この場合には、ノズル部材47の屈曲上部48の湾曲した周壁中央付近に複数の吹出孔49をm×nの行列(例えば、7×2等)に配列し、各吹出孔49を丸孔ではなく、左右横方向に伸びる長円形に穿孔するようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、パージガスの噴射量や範囲を拡大することができるのは明白である。
次に、図21は本発明の第5の実施形態を示すもので、この場合には、ノズル部材47の屈曲上部48の湾曲した周壁中央付近に左右一対吹出孔49を配列し、各吹出孔49を丸孔ではなく、上下方向に伸びる細長い長溝形に穿孔するようにしている。その他の部分については、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、パージガスの噴射量や範囲を拡大することができるのは明白である。
なお、上記実施形態では容器本体1の背面壁7の両側部にノズル部材47を並設したが、容器本体1の背面壁7の中央部等にノズル部材47を立設しても良い。また、ノズル部材47の屈曲下部50の半円形を呈した端面、すなわち正面を開口させ、給気弁30からのパージガスを半導体ウェーハW方向に吹き出すようにしても良い。さらに、吹出孔49の形を矩形、三角形、多角形等に適宜変更しても良い。
本発明に係る基板収納容器及びその製造方法は、半導体等の製造分野で使用される。
1 容器本体
3 支持片
4 底板(底部)
5 取付孔
7 背面壁
10 蓋体
20 施錠機構
30 給気弁
34 排気弁
40 通気手段
41 形成部材
42 縦長上部
43 下部
44 固定溝
45 隙間
46 貫通孔
47 ノズル部材
48 屈曲上部
49 吹出孔
50 屈曲下部
60 成形金型
61 被嵌合部
W 半導体ウェーハ(基板)

Claims (3)

  1. フロントオープンボックスに成形されて開口した正面に蓋体が着脱自在に嵌め合わされる基板収納用の容器本体と、この容器本体と一体化される通気手段とを備えた基板収納容器であって、
    容器本体の底部後方に、基板保護用の気体を容器本体の外部から通気手段に導く給気弁を取り付け、
    通気手段は、容器本体の成形時にその底部後方と背面壁の一部分を形成する形成部材と、容器本体の成形時に形成部材に一体的に設けられて容器本体の給気弁に連通する中空の半円柱形状のノズル部材とを含み、形成部材を、容器本体の底部後方と背面壁の一部分に対応するよう断面L字形状に屈曲形成し、この形成部材の縦長上部と下部とにノズル部材用の固定溝を形成し、形成部材の下部には、容器本体の給気弁用の貫通孔を設け、ノズル部材を断面L字形状に屈曲形成してその屈曲上部の開口を形成部材の縦長上部に重ねるとともに、このノズル部材の屈曲上部の周壁に、給気弁からの基板保護用の気体を吹き出す吹出孔を設け、ノズル部材の屈曲下部の開口を形成部材の下部に重ねて形成部材の貫通孔を被覆するようにしたことを特徴とする基板収納容器。
  2. 容器本体用の成形金型を用い、請求項1に記載した基板収納容器を製造する基板収納容器の製造方法であって、
    容器本体用の成形金型の底部後方と背面壁の一部分に、通気手段のノズル部材用の被嵌合部を形成し、
    成形金型の被嵌合部に通気手段のノズル部材を嵌め合わせ、成形金型の背面壁に、通気手段の形成部材を装着した後、成形金型を型締めし、容器本体用の成形材料を充填することにより、容器本体と通気手段とを一体成形することを特徴とする基板収納容器の製造方法。
  3. 通気手段の形成部材をノズル部材の形状に対応するよう断面L字形状に屈曲形成し、この形成部材の縦長上部と下部とにノズル部材用の固定溝を形成し、この固定溝には、容器本体用の成形材料を流通させる隙間を設けた請求項2記載の基板収納容器の製造方法。
JP2014133596A 2014-06-30 2014-06-30 基板収納容器及びその製造方法 Active JP6271354B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014133596A JP6271354B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 基板収納容器及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014133596A JP6271354B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 基板収納容器及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016012662A JP2016012662A (ja) 2016-01-21
JP6271354B2 true JP6271354B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=55229187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014133596A Active JP6271354B2 (ja) 2014-06-30 2014-06-30 基板収納容器及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6271354B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210003732A (ko) 2018-04-25 2021-01-12 미라이얼 가부시키가이샤 기판 수납 용기
US10964570B2 (en) 2018-12-03 2021-03-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor wafer storage system and method of supplying fluid for semiconductor wafer storage
KR20220039527A (ko) * 2020-09-22 2022-03-29 구뎅 프리시젼 인더스트리얼 코포레이션 리미티드 내부 유동 필드를 증강하는 기판 용기

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018203384A1 (ja) 2017-05-02 2018-11-08 ミライアル株式会社 基板収納容器
KR102113275B1 (ko) * 2018-04-19 2020-05-20 주식회사 저스템 버퍼 챔버용 웨이퍼 퍼지 장치
CN112289718A (zh) 2019-07-13 2021-01-29 家登精密工业股份有限公司 基板载具及其气体扩散模块

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6098304A (en) * 1996-07-26 2000-08-08 Advanced Micro Devices, Inc. Apparatus for reducing delamination within a polycide structure
WO2009114798A2 (en) * 2008-03-13 2009-09-17 Entegris, Inc. Wafer container with tubular environmental control components
JP5241607B2 (ja) * 2009-05-21 2013-07-17 信越ポリマー株式会社 基板収納容器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210003732A (ko) 2018-04-25 2021-01-12 미라이얼 가부시키가이샤 기판 수납 용기
US11948821B2 (en) 2018-04-25 2024-04-02 Miraial Co., Ltd. Substrate storing container
US10964570B2 (en) 2018-12-03 2021-03-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor wafer storage system and method of supplying fluid for semiconductor wafer storage
KR20220039527A (ko) * 2020-09-22 2022-03-29 구뎅 프리시젼 인더스트리얼 코포레이션 리미티드 내부 유동 필드를 증강하는 기판 용기
KR102446248B1 (ko) 2020-09-22 2022-09-21 구뎅 프리시젼 인더스트리얼 코포레이션 리미티드 내부 유동 필드를 증강하는 기판 용기

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016012662A (ja) 2016-01-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6271354B2 (ja) 基板収納容器及びその製造方法
JP6532466B2 (ja) 基板収納容器
JP5241607B2 (ja) 基板収納容器
JP6431440B2 (ja) 基板収納容器
JP6400534B2 (ja) 基板収納容器
JP5627509B2 (ja) 基板収納容器
JP6367153B2 (ja) 基板収納容器
JP6265844B2 (ja) 基板収納容器
TWI774869B (zh) 基板收納容器
JP2015176976A (ja) 基板収納容器
JP2014107346A (ja) 基板収納容器
JP6553498B2 (ja) 基板収納容器
JP7032521B2 (ja) 基板収納容器
JP7351681B2 (ja) 基板収納容器
JP6376383B2 (ja) 基板収納容器
KR102585052B1 (ko) 기판 수납 용기의 성형 방법, 금형 및 기판 수납 용기
JP6491590B2 (ja) 基板収納容器
JP6165653B2 (ja) 基板収納容器
JP2011258624A (ja) 基板収納容器
JP4726867B2 (ja) 基板収納容器及びその製造方法
TWM652675U (zh) 具有預留孔的板材容器與其底盤
JP2018098320A (ja) 基板収納容器用蓋体及び基板収納容器
JP2017050323A (ja) 基板収納容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170607

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170620

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170725

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171226

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6271354

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250