JP6271329B2 - 矩形面発光パネルを配列載置した面状光源 - Google Patents

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本発明は、矩形面発光パネルを配列載置した面状光源に関し、特に、矩形台座上に複数の矩形面発光パネルを配列載置した面状光源に関する。
近年、白熱灯や蛍光灯に変わる照明光源として有機EL光源が注目され、多くの研究がなされている。また、テレビに代表されるディスプレイ部材においても液晶方式やプラズマ方式に変わる方式として有機EL方式が注目されている。
ここで有機EL光源は、ガラス基板や透明樹脂フィルム等の基材に、有機EL素子を積層したものである。また、有機EL素子は、一方又は双方が透光性を有する2つの電極を対向させ、この電極の間に有機化合物を含む発光層を積層したものである。有機EL素子は、電気的に励起された電子と正孔との再結合のエネルギーによって発光する。有機EL光源は、自発光デバイスであるため、ディスプレイ材料として使用すると高コントラストの画像を得ることができる。また、発光層の材料を適宜選択することにより、種々の波長の光を発光することができる。また白熱灯や蛍光灯に比べて厚さが極めて薄く、且つ面上に発光するので、設置場所の制約が少ない。
有機EL光源の代表的な層構成は、ボトムエミッション型と称される構成であり、一般に、ガラス基板に、透明電極層と、機能層と、裏面電極層が積層され、これらが封止部によって封止されたものである。ここで、機能層は、複数の有機化合物を含む薄膜が積層されたものである。代表的な機能層の構成は、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、ブロック層、電荷発生層等を含む構成であり、この中で、発光に寄与する発光層が必須の構成である。このような層構成の中で、対向する電極層及びこれに挟持された機能層について、これらの層の重畳部分の両電極層を含む部分が有機EL素子であり、両電極層間への電圧の印加により、発光層が発光する。
このような有機EL光源の応用製品として、矩形面発光パネルを複数配列した場合であっても、隙間が生じるのを防止することで光のむらが生じにくい大型面発光照明器具であって、矩形面発光パネルと、矩形面発光パネルを支持する台座とを備え、矩形面発光パネルの少なくとも一つの端面と、台座の少なくとも一つの端面が実質的に同一面上に位置し、複数の矩形面発光パネルが台座上に設けられた照明器具を提案している。
特開2009−152137号公報
本発明は、このような先行技術における問題点を解消するために為されたものであり、パネル毎の繰り返し構造が縦横に並んだ一枚の台座原板から、その繰り返し構造をそのまま利用した矩形台座が複数切り出せ、光源内の非発光面積を抑えつつ、パネルの伸縮に伴う破損の発生を防止できる面状光源を提供することを目的としている。
このような本発明の目的に対して、特許文献1の照明器具は、安価に製造するため台座原板から台座を切り出す場合、切りしろ確保により、台座がパネルより小さめになり、パネルが台座で保護されず損傷する虞があり、また、温度変化によるパネルの伸縮により隣接するパネル同士が干渉し合って損傷する虞があり、さらに、故障時のパネル交換に困難性を伴い、かつ、例えば後述する本発明の好ましい実施形態の如く、簡単に故障したパネルを交換したり、障子の趣の意匠性を付与したりすることが困難であるという問題がある。
以上のことから、顧客希望に合致した、複数の同形パネルを載置した台座を含む、高信頼性の面状光源を、安価に提供する技術が必要とされている。
上述の状況に鑑み、本発明者は、台座に矩形面発光パネルを載置する際には、台座にパネルを固定し、かつ、外部から台座を介してパネルに給電するための接続機構が必要であり、複数の同一形状のパネルを配列載置する場合には、台座のパネル設置面にはこの接続機構に対応した構造が繰り返し形成されている必要がある点と、縦1横2、縦2横1、縦2横2、縦1横3・・・のように、その縦横配列には様々な形式がある点とに注目した。すなわち、一枚の台座原板から複数の、そして様々な形式の台座を切り出して使用することを試みた。そして、このような構成とすることで、安価に、複数の同形パネルを載置した台座を含む、高信頼性の面状光源が提供できると考えた。
このような考えのもと導き出された本発明は、矩形台座2に、複数の同一形状の矩形面発光パネル3を配列載置した面状光源1において、隣接するパネル間3の、一方向(例えば、横方向)の間隔D1を、0.5mm以上、20mm以下で一定とし、かつ、台座2端面から最も近いパネル3の端面までの、該一方向の距離W1を、D1の半分以下であり、
該台座は、該パネルを着脱可能に載置固定し、かつ、外部から該パネルに給電する接続具であって、該複数のパネルの各々のパネルに対応する複数の接続具を備え、
該パネルは、発光素子、発光面を有するパネル本体、該発光素子と電気的に接続された給電端子、及び該発光面に対して交差する方向に突出した突出部を備え、
該突出部は、突出側係合部を有し、
該接続具は、接続側回路、壁側係合部を備えており、さらに、
該パネルを該接続具に取り付ける際、該突出側係合部が該壁側係合部に係合し、かつ、該給電端子が該接続側回路と物理的に接続することで、該着脱可能である、面状光源1である。
上記、及び以下の記載において、説明の為に、図1における符号を付して記載するが、この符号の記載により、本発明が何らの制限を受けるものではない。
図1は、本発明の一実施形態における面状光源1の、断面概念図(a)、及びその発光面側からみた平面概念図(b)である。
本発明の構成によれば、パネル毎の繰り返し接続構造を有する台座原板から切り出ししろを確保しつつ複数の矩形台座を切り出すことができ、かつ、隣接するパネル間に一定の間隔、および台座端面とパネル端面との間に一定の距離を有するので、パネルの破損を防止しつつ整然とパネルが配列載置された面状光源とすることができる。
また、隣接するパネル3間の、他方向(例えば、縦方向)の間隔D2を、0.5mm以上、20mm以下で一定とし、かつ、台座2端面から最も近いパネル3の端面までの他方向の距離W2を、D2の半分以下とすることが好ましく、一方向だけでなく、他方向においても、本発明のパネル破損防止効果で高信頼性の、また、本発明の複数台座切り出し可能効果で安価な、パネルが整然と面内に配列載置された面状光源とすることができる。
また、D1とD2とを等しくすることが好ましく、より見栄えが良い整然とした面状光源とすることができる。
また、前記間隔に相当する部分に、図2に示すように、面状光源1の法線方向に立設する仕切り部41を備える桟4(43,44)であって、着脱可能な桟4をはめ込むことができるようにすることが好ましい。より好ましくは、さらに、前記距離に相当する部分にも、着脱可能な桟4をはめ込むことができるようにすることである。
図2は、本発明の他の一実施形態における面状光源1の、断面概念図(a)、及びその発光面側からみた平面概念図(b)である。
本発明の構成によれば、室内から観察した日の当たった障子の如き趣が得られ、より好ましくは、白色発光の矩形面発光パネル3とした場合であり、さらに好ましくは、矩形面発光パネル3を拡散光源であることに特徴がある有機EL素子10を含む有機EL発光パネルとした場合である。柔らかい光を放射するインテリア照明とすることができる。
また、前記桟4は、隣り合う複数の連続するパネルに亘って対応する連続桟43と、隣接する個別のパネルに対応する個別桟44とを含むことが好ましく、パネル3を載置した状態の面状光源1に対して、安価に製造可能な桟4を、簡便に取り付け可能である。図2においては、一方向である横方向に延びる桟4を個別桟44としており、他方向である縦方向に延びる桟4を連続桟43としている。
また、前記桟4は、前記仕切り部41と、前記パネル3および前記台座2の間に挿入可能な基底部42とを含むようにすることが好ましく、台座2とパネル3との間に形成される空間に、この基底部42が挿入され、これらによって挟持されることにより、桟4を、接着することなく着脱可能に、本発明の面状光源1に取り付けることができる。
また、図3に示すように、隣り合う2つの前記間隔又は距離に相当する部分に挿入可能な基底部52を2つ有する取り外し治具5を用いて、1個の前記パネル3を独立に面状光源1の法線方向に取り外すことが可能であることが好ましく、本発明の面状光源1に含まれるパネル3の内の一枚に何らかの不具合を生じた場合に、他のパネル3を取り外すことなく、不具合が生じたパネル3のみを取り外して交換等の処置をすることができ、メンテナンス性に優れた面状光源1となる。
図3は、本発明の他の一実施形態における面状光源1に取り外し治具5を挿入した後、1個の前記パネル3を独立に面状光源1の法線方向に取り外している際の切断面概念図である。
この際、取り外すパネル3が損傷しないように、パネル3は、そのパネル本体の発光面に対して反対側の面を覆うフレーム部材31を含むことが好ましく、このフレーム部材31の両端に2つの前記基底部52がかかるようにされていることがより好ましい。
本発明によれば、矩形台座上に複数の矩形面発光パネルを配列載置した面状光源であって、隣接するパネル間に一定の間隔、および台座端面とパネル端面との間に一定の距離を有するので、パネルの破損を防止しつつ整然とパネルが配列載置された面状光源を安価に提供できる。
本発明の一実施形態における面状光源1の、断面概念図(a)、及びその発光面側からみた平面概念図(b)である。 本発明の他の一実施形態における面状光源1の、断面概念図(a)、及びその発光面側からみた平面概念図(b)である。 本発明の他の一実施形態における面状光源1に取り外し治具5を挿入した後、1個の前記パネル3を独立に面状光源1の法線方向に取り外している際の切断面概念図である。 図1、図2の本発明の実施形態における面状光源1の部材である、矩形台座2の平面概念図である。 接続具21の好ましい一実施形態である。 は続台26の好ましい一実施形態である。 図2の面状光源1の形成途中(個別桟44取り付け中)の発光面側からみた平面概念図である。 図2の面状光源1の形成途中(連続桟43取り付け中)の発光面側からみた平面概念図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではなく、当業者の技術常識内で種々変更が可能である。
(面状光源1)
本発明の一実施形態の面状光源1は、図1のように、矩形台座2上に複数かつ同形の矩形面発光パネル3を配列載置してなる。図1(a)の断面図の下方が、発光面であり、このように発光面を下方とした状態で天井に取り付けたり、発光面を室内に向けて台座2をほぼ鉛直に起立させた状態で壁面に取り付けたり、あるいは、発光面を上方向に向け床や家具の天板上に設置したりして使用することができる。
面状光源1の、一方向又はこれと直交する他方向の少なくとも一方、より好ましくは両方の方向の、隣接するパネル3間の間隔Dを、0.5mm以上、20mm以下で一定とし、かつ、台座2端面から最も近いパネル3の端面までの、該方向の距離Wを、Dの半分以下とすることが本発明の特徴の一つである。
また、整然と配列されている印象を与え優れた外観とする観点から、両方の方向で前記間隔Dは同じであることが好ましく、正方形のパネル外形とすることが好ましく、台座2自体の外形も正方形とすることができる。
さらに、台座2面内における発光面の面積の比率を大きくし、より明るい光源とする観点から、間隔Dは、10mm以下であることがより好ましく、5mm以下とすることがさらに好ましく、3mm以下とすることが特に好ましい。
図2は、本発明の他の一実施形態における面状光源1であり、この実施形態では、上述の図1に係る本発明の一実施形態の面状光源1の特徴を維持しつつ、さらに、意匠性を向上させる目的、あるいは、投光方向を制限する目的で、その発光面であるパネル3載置面のパネル3間に、面状光源1の法線方向に立設する仕切り部41を備える桟4を取り付けたものである。好ましくは、桟4は面状光源1に対して着脱可能とされる。
この「投光方向を制限する目的」とは、面状光源1を投光器とした場合に、被投光対象に対して面状光源1が目立たないように、即ち、観察者が両者を比較したときに被投光対象の方が明るく見えるような投光器とする目的のことである。
本発明の面状光源1は、好ましくは、図3に示す様に、特定の取り外し治具5を用いて、1個のパネル3を独立に面状光源1の法線方向に取り外すことが可能である。ここで、特定の取り外し治具5とは、隣り合う2つの、パネル3間の間隔、又は台座2の端面と台座2端面から最も近いパネル3の端面までの距離に相当する部分に、各々挿入可能な取り外し治具の基底部52を2つ有する取り外し治具であり、その材質としては、樹脂や金属、木材等の剛性のある材料を、また、これらを組み合わせて使用することができる。
(矩形台座2)
本発明に係る矩形台座2は、その一方の主面上に複数の矩形面発光パネル3が載置されて、本発明の面状光源1となる部材であり、その材質としては、樹脂や金属、木材等の剛性のある材料を、また、これらを組み合わせて使用することができる。本発明の構成の面状光源1の部材とする場合には、複数の本発明に係る矩形台座2を含む台座原板から切り出して複数矩形台座2とすることが、台座2を安価に製造できるので、好ましい。
矩形台座2には一般に、パネル3を載置固定し、さらには、パネル3に外部から給電するための接続機構が、複数のパネル3に対応して、繰り返し構造として形成される。好ましくは、この接続機構を、図1および図4に示すような、接続具21とすることである。
図4は、図1、図2の本発明の実施形態における面状光源1の部材である、矩形台座2の平面概念図である。
図4のような縦3枚、横4枚のパネル3の載置が可能な台座2は、縦1横2、縦1横3、縦2横1・・・縦3横3といった各種の本発明の構成の面状光源1の台座2の上述の台座原板として用いることができる。
接続具21としては、図5および図6に示すものを好ましく例示することができる。
図5および図6に示す接続具21は、本発明に係る接続具の好ましい一実施形態であり、パネル3を台座2(図示していない。)に載置固定し、かつ、外部から台座2を介してパネル3に給電するための接続具である。図6は接続台26の好ましい一実施形態である。
この接続具21は、発光面を有する発光パネル3を台座2等の設置対象面への固定具に接続可能な接続具であって、
前記発光パネル3は、発光素子10と、前記発光面を有するパネル本体と、前記発光素子10と電気的に接続された給電端子82と、前記パネル本体の発光面に対して反対側の面を覆うフレーム部材31を有し、前記発光面に対して交差する方向に突出した突出部(71、72)を少なくとも2つ有し、
前記2つの突出部(71、72)は、その側面に突出側係合部が形成されており、
前記接続具21は、接続台26と、接続側回路を実装した回路基板25を備えており、
前記接続台26は、当該回路基板25を固定するものであり、台本体と、少なくとも2つの係合片(48、49)を有しており、
前記台本体は、給電側貫通孔62と、少なくとも2つの支持孔(61、62)を有し、
前記2つの係合片(48、49)は、前記支持孔(61、62)の各々に対応して配されるものであって、対応する開口に沿って、台本体に対して立設されており、かつ、薄板状であって、互いに対面し、さらにその面内に壁側係合部(91,92)が形成されており
前記2つの突出部(71、72)、及び給電側貫通孔62は、発光パネル3を平面視したときに、発光パネルの中央を中心とした発光パネルと相似形状の領域であって、かつ、発光パネルの面積の1/2の面積となる領域である設置領域内にいずれも収まっており、
前記発光パネル3を接続具21に取り付ける際に、前記突出部(71、72)は、対応する前記支持孔(61、62)に挿通させられ、前記突出側係合部は、対応する前記壁側係合部(91,92)に係合させられ、かつ、前記給電端子82は、前記給電側貫通孔62を挿通して前記接続側回路と物理的に接続されられることで、前記発光パネル3は、前記接続台21に対して着脱可能であり、かつ、
前記接続具21は、前記平面視したときに、前記設置領域内に収まっていることを特徴とする接続具である。
このような接続具21は、矩形面発光パネル3の特徴を活かした、小さく、軽く、かつ、高信頼性の接続具とすることができる。このような観点から、接続具21は、前記設置領域内に収まっていることが好ましく、より好ましくは、前記設置領域を、発光パネルの面積の1/4の面積となる領域とすることであり、さらに好ましくは、1/8の面積となるようにすることである。
(矩形面発光パネル3)
本発明に係る矩形面発光パネル3は、例えば、その発光面となる側の主面を一方の主面とする透明絶縁基板11に対して、その他方の主面上に、順に、透明電極層12を形成し、その上に機能層13として正孔注入層、正孔輸送層、発光層,電子輸送層,電子注入層を形成し、その上に裏面電極層14を形成し、このようにすることで有機EL素子10を含む構造を形成し、さらにその上に絶縁封止層15を設けて完成させたものを例示することができる。透明絶縁基板11の主面に、輝度向上のための光学結合フィルム(OCF)を備える矩形面発光パネル3とすることも好ましい実施形態である。
(桟4)
本発明係る桟4は、面状光源の法線方向に立設する仕切り部41と、パネルおよび台座の間に挿入可能な基底部42とを備える部材であり、その材料としては、成形した樹脂や金属、木材、竹材等を用いることができるが、安価・簡便に入手する観点から樹脂製のものが好ましい。
桟4として、隣り合う複数の連続するパネルに亘って対応する連続桟43と、隣接する個別のパネルに対応する個別桟44とを適宜用いることが好ましい。
(透明絶縁基板11)
透明絶縁基板11については、透明性、絶縁性を有していれば特に制限は無く、例えば、ガラス基板やプラスチック基板、フレキシブルなフィルム基板等から適宜用いることができる。中でも、ガラス基板が、難燃性に優れた面状光源とする観点から好ましい。
透明絶縁基板11の厚みとしては0.03mm〜3.0mm程度が好ましい。この厚み範囲であれば、その取扱いが容易であり、面状光源の薄さや軽さを活かすことができ、さらに、曲げや引っかきに対する強度を付与することができる。
(透明電極層12)
透明電極層12の材料は、透明であって、導電性を有していれば、特に限定されるものではなく、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の透明導電性酸化物などが採用される。透明電極層12は、点灯等において有機EL素子10に正孔を供給する陽極(アノード)であることが、特性の高い素子を形成する観点から好ましく、ITOで形成されていることがより好ましい。
透明電極層12は、その透明性を維持しつつその層内での電圧降下の発生を防止する観点から、その中に、超薄膜金属層や金属細線を備えるようにすることもできる。
(機能層13)
機能層13は、透明電極層12と裏面電極層14との間に設けられ、少なくとも一層の有機化合物を含む発光可能な発光層を備えた層である。機能層13は、主に有機化合物からなる複数の層から構成されている。この機能層13は、一般的な有機EL装置に用いられている低分子系色素材料や、共役系高分子材料などの公知のもので形成することができる。また、この機能層13は、正孔注入層、正孔輸送層、有機発光層、電子輸送層、電子注入層などの複数の層からなる積層多層構造であることが一般的である。
(裏面電極層14)
裏面電極層14材料としては、光反射性であって、導電性を有していれば、特に限定されるものではなく、金属、合金、電気伝導性化合物、およびこれらの混合物などを用いることができ、高光反射率かつ低コストで簡単に形成できるので、銀、アルミニウムをが好ましい。
(絶縁封止層15)
絶縁封止層15の材質は、透明性、絶縁性及び封止性を有していれば、特に限定されるものではないが、酸素、炭素、窒素の中から選ばれた1種類以上の元素と、ケイ素元素とからなるシリコン合金により形成されていることが好ましく、Si−O、Si−N、Si−H、N−H等の結合を含む窒化珪素や酸化珪素、及び両者の中間固溶体である酸窒化珪素であることが特に好ましい。
また、絶縁封止層15としては、封止性能を高める観点から、多層構造の絶縁封止層を使用することが好ましい。有機EL素子10側から乾式法によって形成される第1絶縁封止層と、湿式法によって形成される第2絶縁封止層がこの順に積層されて形成されていることが好ましい。
第1絶縁封止層は、化学気相蒸着によって形成される層であり、さらに詳細にはシランガスやアンモニアガス等を原料としてプラズマCVD法で成膜される層とすることが好ましい。このような第1透明絶縁封止層は、水分含量が少ない雰囲気下で実施される有機EL素子10の形成工程に引き続き成膜できる。
第2絶縁封止層は、液体状又はゲル状の原料を塗布した後、化学反応を介して成膜される層である。第2絶縁封止層は、より詳細には、緻密性を有したシリカを素材としていることが好ましい。また、第2絶縁封止層はポリシラザン誘導体を原料とするのが好ましい。ポリシラザン誘導体を用いてシリカ転化によって第2絶縁封止層を成膜した場合、シリカ転化時に重量増加を生じ、体積収縮が小さい。また、シリカ膜転化時(固化時)に樹脂の耐え得る温度で十分にしかもクラックを生じ難くすることができる。
なお、ここでいうポリシラザン誘導体は、珪素−窒素結合を持つポリマーであり、Si−N、Si−H、N−H等からなるSiO2、Si34、及び両者の中間固溶体SiOxNy等のセラミック前駆体ポリマーである。また、このポリシラザン誘導体は、Siと結合する水素部分が一部アルキル基等で置換された誘導体も含む。
絶縁封止層7の平均厚みは、1μm以上10μm以下であることが好ましく、2μm以上6μm以下であることがより好ましい。
絶縁封止層15の一部を担う第1絶縁封止層の厚みは、1μm以上5μm以下であることが好ましく、1μm以上3μm以下であることがより好ましい。
また、絶縁封止層15の一部を担う第2絶縁封止層の厚みは、1μm以上5μm以下であることが好ましく、1μm以上3μm以下であることがより好ましい。
(面状光源1の形成方法)
このような本発明の面状光源1の形成方法について以下説明する。
まず、所望のパネル配列に対応する矩形台座2を、好ましくは台座原板から切り出すことで、準備する。また、これとは別に、本発明に係る矩形発光パネル3を前記パネル配列に必要な枚数準備する。このとき、パネル3としては、図5に示す、発光素子10(図示せず)と、発光面を有するパネル本体と、前記発光素子10と電気的に接続された給電端子82と、前記パネル本体の発光面に対して反対側の面を覆うフレーム部材31を有し、前記発光面に対して交差する方向に突出した突出部(71、72)を少なくとも2つ有し、前記2つの突出部(71、72)は、その側面に突出側係合部が形成されているものが好ましい。また、矩形台座2としては、外部から台座2に給電や信号を送るための電線が一括で取り付け可能とされており、かつ、一括で取り付けられた電線が、載置するパネル毎に給電や信号を送ることが可能なようにパネル毎に分割した端子が設けられていることが好ましい。
次に、接続具21を台座2にパネル配列に対応して設置する。図4はこのようにして載置した状態であり、好ましくは、前記パネル毎に分割した端子が、図5および図6に示す上述した好ましい接続具21の回路基板25の接続側回路に電気接続される。このような接続部21は、台座2に、その回路基板25の接続側回路が実装されていない面に接着剤を介して接着することで設置可能である。
次に、準備した矩形発光パネル3を接続具21に設置する。図5および図6に示す上述した好ましい接続具21を用いることで、パネル3を接続具21に台座2の方向に押し付けるだけで、このパネルの設置は簡単に実施することができる。このようにして、図1に示す面状光源1が完成する。
続いて、図1に示す面状光源1から図2に示す面状光源1を形成する方法としては、まず、図7に示すように、個別桟44をパネル3の間に挿入して設置する工程とすることが好ましい。図7は、図2の面状光源1の形成途中(個別桟44取り付け中)の発光面側からみた平面概念図である。
次に、連続桟43をパネル3及び個別桟44の間に挿入して設置する工程とすることが好ましい。図8は、図2の面状光源1の形成途中(連続桟43取り付け中)の発光面側からみた平面概念図である。このようにして、図2に示す面状光源1が完成する。
1 面状光源
2 矩形台座
3 矩形面発光パネル
4 桟
5 取り外し治具
10 有機EL素子(積層体)
11 透明絶縁基板(ガラス基板)
12 透明電極層
13 機能層(発光層含む)
14 裏面電極層
15 絶縁封止層
21 接続具
41 仕切り部
42 基底部
43 連続桟
44 個別桟
51 取り外し治具仕切り部
52 取り外し治具基底部

Claims (7)

  1. 矩形台座に、複数の同一形状の矩形面発光パネル配列載置された面状光源であって
    隣接するパネル間の、一方向(横方向)の間隔D1、0.5mm以上、20mm以下で一定であり、かつ、
    台座端面から最も近いパネルの端面までの、該一方向の距離W1、D1の半分以下であり、
    該台座は、該パネルを着脱可能に載置固定し、かつ、外部から該パネルに給電する接続具であって、該複数のパネルの各々のパネルに対応する複数の接続具を備え、
    該パネルは、発光素子、発光面を有するパネル本体、該発光素子と電気的に接続された給電端子、及び該発光面に対して交差する方向に突出した突出部を備え、
    該突出部は、突出側係合部を有し、
    該接続具は、接続側回路、壁側係合部を備えており、さらに、
    該パネルを該接続具に取り付ける際、該突出側係合部が該壁側係合部に係合し、かつ、該給電端子が該接続側回路と物理的に接続することで、該着脱可能である、面状光源。
  2. 隣接するパネル間の、他方向(縦方向)の間隔D2、0.5mm以上、20mm以下で一定であり、かつ、
    台座端面から最も近いパネルの端面までの他方向の距離W2、D2の半分以下である、請求項1に記載の面状光源。
  3. D1とD2とが等しいことを特徴とする請求項2に記載の面状光源。
  4. 前記間隔に相当する部分に、面状光源の法線方向に立設する仕切り部を備える桟であって、着脱可能な桟をはめ込むことができることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の面状光源。
  5. 前記桟が、隣り合う複数の連続するパネルに亘って対応する連続桟と、隣接する個別のパネルに対応する個別桟とを含むことを特徴とする請求項4に記載の面状光源。
  6. 前記桟が、前記仕切り部と、前記パネルおよび前記台座の間に挿入可能な基底部とを含むことを特徴とする請求項4、又は5に記載の面状光源。
  7. 隣り合う2つの前記間隔又は距離に相当する部分に挿入可能な基底部を2つ有する取り外し治具を用いて、1個の前記パネルを独立に面状光源の法線方向に取り外すことが可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の面状光源。
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