JP6271297B2 - 可変容量形オイルポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車用の内燃機関の各摺動部等に作動油を供給する油圧源に適用される可変容量形ポンプに関する。
自動車用の内燃機関に適用される従来の可変容量形オイルポンプとしては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
概略を説明すれば、この可変容量形オイルポンプは、ベーン式の可変容量形オイルポンプであって、ポンプハウジングとカムリングの間に隔成された2つの制御油室内に導入され、それぞれロータの回転中心に対して偏心量が小さくなる方向(以下、「同心方向」という。)側へカムリングを付勢するように作用する吐出圧による付勢力と、前記偏心量が大きくなる方向(以下、「偏心方向」という。)側へカムリングを付勢するスプリングによるばね力と、に基づいて、機関回転数に応じてカムリングの偏心量を2段階に制御することにより、要求吐出圧の異なる複数の機器にオイルを供給することを可能としている。
特表2008−524500号公報
ここで、前記従来の可変容量形オイルポンプを含め、通常、機関保護のため前記制御油室にはポンプの吐出部と機関との間に介装されたフィルタによって濾過されたオイルが導かれるようになっており、かかるフィルタ通過時に発生する圧力損失によって、ポンプ室内の油圧と制御油室内の油圧との間に圧力差が生じることとなる。
すると、前記ポンプハウジングと前記カムリングとの間には該カムリングの円滑な摺動確保のための微小隙間が存在することから、とりわけ高油温時などオイルの粘性が低い場合に、前記カムリングの内外圧力差によって、ポンプ室内のオイルが前記微小隙間を介して制御油室へと直接流入(漏出)することが起こりうる。
このとき、前記フィルタ通過前のオイルは異物を含んでいる可能性があり、該オイルと共に異物が制御油室に流入すると、該異物は相対的に高圧のオイルと共に制御油室から機関側へと流出(逆流)することとなる。この結果、前記フィルタ通過前の異物が混入したオイルが機関側へと供給されてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、前記従来の可変容量形ポンプの技術的課題に鑑みて案出されたものであり、ポンプ室から制御油室へのオイルの直接流入を抑制し得る可変容量形オイルポンプを提供することを目的としている。
本発明は、吐出部からフィルタを介して制御油室に導入されるオイルの油圧に基づき可動部材を移動制御して吐出量を制御する可変容量形ポンプにおいて、とりわけ、内部容積が減少する吐出領域に係るポンプ室と前記制御油室との間に、少なくとも一端が前記吐出部より上流側の低圧部と連通し、前記吐出領域に係るポンプ室から前記制御油室側に流出したオイルを前記低圧部に還流する還流手段を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、ポンプ室から制御油室側にオイルが流出しても、該オイルについては還流手段を通じて低圧部に導かれることで、ポンプ室から制御油室へのオイルの直接流入が抑制され、異物が混入したオイルの機関側への逆流を回避することができる。
本発明に係る可変容量形オイルポンプを適用する油圧回路図である。 図1に示す可変容量形オイルポンプの縦断面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図3に示すポンプボディ単体をカバー部材との合わせ面側から見た図である。 図1に示すソレノイドバルブの縦断面図である。 本実施形態に係る可変容量形オイルポンプの油圧特性を表すグラフである。 (a)は図6の区間T1、(b)は図6の区間T2におけるポンプの状態を現した図である。 (a)は図6の時点T3、(b)は図6の区間T4におけるポンプの状態を現した図である。 本発明に係る可変容量形オイルポンプの他の実施例を示す図であり、(a)はポンプボディの内側面を表した単体図、(b)はカバー部材の内側面を表した単体図である。
以下、本発明に係る可変容量形オイルポンプの実施形態を、図面に基づいて詳述する。なお、下記実施形態では、この可変容量形オイルポンプを、自動車用の内燃機関の摺動部や機関弁の開閉時期制御に供するバルブタイミング制御装置に対して機関の潤滑油を供給するためのオイルポンプとして適用した例を示す。
まず、本実施形態に係るオイルポンプの具体的構成について説明する前に、該オイルポンプが適用される前記内燃機関の油圧回路の概略について、図1に基づいて説明する。
すなわち、符号10にて示されるオイルポンプが図示外の内燃機関の動力をもって回転駆動されることで、後述するポンプ室PRの容積変化によって発生する負圧に基づいてオイルパン1に貯留されたオイルがストレーナ2から吸入通路3を通じて吸入されると共に、前記駆動力に基づき後述するポンプ要素によって加圧されたオイルが吐出通路4を通じて機関の摺動部や前記バルブタイミング制御装置等に通ずるメインオイルギャラリ5へ吐出されることとなる。ここで、前記吐出通路4の下流側には、周知のオイルフィルタOFが配置され、該オイルフィルタOFによって、オイル内に混入してしまった異物を濾過することが可能となっている。
前記メインオイルギャラリ5の上流側には、オイルポンプ10の後述する各制御油室31,32(第1、第2制御油室31,32)へと油圧を導く導入主通路6が分岐形成され、該導入主通路6の下流側が、第1制御油室31に連通する第1導入通路7と第2制御油室32に連通する第2導入通路8とに、さらに分岐形成されている。
また、前記第2導入通路8上には、吐出されたオイルの第2制御油室32内への導入を制御する制御機構としてのソレノイドバルブ40が設けられている。なお、このソレノイドバルブ40には、非通電で開弁状態となる常開型のものが用いられ、これによって、電気系統が失陥した際にも最大油圧の確保が可能となっている。
続いて、前記オイルポンプ10の具体的な構成について、図2〜図5に基づいて説明する。
このオイルポンプ10は、図示外の内燃機関のシリンダブロック前端部等に配置されるもので、特に図2、図3に示すように、一方側が開口形成され内部にポンプ収容室13を構成する縦断面ほぼコ字形状のポンプボディ11と当該ポンプボディ11の前記一端開口を閉塞するカバー部材12とからなるポンプハウジングと、該ポンプハウジングに回転自在に支持され、前記ポンプ収容室13のほぼ中心部を貫通して図示外のクランクシャフトにより回転駆動される駆動軸14と、前記ポンプ収容室13内に移動(揺動)可能に収容された可動部材であって、後述する第1、第2制御油室31,32及びコイルスプリング33と協働して後述するポンプ室PRの容積変化量を変更する可変機構を構成するカムリング15と、該カムリング15の内周側に収容され、駆動軸14によって図3中の反時計方向に回転駆動され、前記カムリング15との間に形成される複数のポンプ室PRの容積を増減させることによってポンプ作用を行うポンプ要素と、後述する第2制御油室32に対する油圧の給排を制御して前記カムリング15の移動制御に供するソレノイドバルブ40と、を備えている。
ここで、前記ポンプ要素は、カムリング15の内周側に回転自在に収容され、中心部が駆動軸14の外周に結合されたロータ16と、該ロータ16の外周側に放射状に切欠形成された複数のスリット16a内にそれぞれ出没自在に収容されたベーン17と、前記ロータ16の両端部にて前記各ベーン17を内周側から支持する一対のリング部材18,18と、から構成されている。
前記ポンプボディ11は、アルミニウム合金材料によってポンプ収容室13の一端壁(端壁11a)と内周壁とが一体に形成されてなるもので、前記端壁11aのほぼ中央位置には、駆動軸14の一端部を回転自在に支持する軸受孔11bが貫通形成されている。また、前記端壁11aの前記内周壁近傍の所定位置には、棒状のピボットピン19を介してカムリング15を揺動自在に支持するほぼ円形の支持溝11cが切欠形成されている。
前記ポンプ収容室13の内周壁には、軸受孔11bの中心と支持溝11cの中心とを結ぶ直線(以下「カムリング基準線」という。)Mに対し図3中の上半側に、カムリング15の外周部に配設されるシール部材20が摺接するシール摺接面11dが形成されている。このシール摺接面11dは、支持溝11cの中心から所定半径R1をもって構成される円弧面状に形成されると共に、カムリング15が偏心揺動する範囲においてシール部材20が常時摺接可能な周長に設定されている。
同様に、前記カムリング基準線Mに対し図3中の下半側にも、カムリング15の外周部に配設されるシール部材20が摺接するシール摺接面11eが形成されている。このシール摺接面11eは、支持溝11cの中心から所定半径R2をもって構成される円弧面状に形成され、カムリング15が偏心揺動する範囲においてシール部材20が常時摺接可能な周長に設定されている。
また、前記ポンプボディ11の端壁11aの内側面には、特に図3、図4に示すように、軸受孔11bの外周域に、前記ポンプ要素によるポンプ作用に伴って前記各ポンプ室PRの容積が拡大する領域(以下「吸入領域」という。)に開口するようにほぼ円弧凹状の吸入部である吸入ポート21aが、また、前記各ポンプ室PRの容積が縮小する領域(以下「吐出領域」という。)に開口するようにほぼ円弧凹状の吐出部である吐出ポート22aが、それぞれ軸受孔11bを挟んでほぼ対向するように切欠形成されている。
前記吸入ポート21aは、その周方向のほぼ中間位置に、ポンプボディ11の端壁11aを貫通して外部へと開口する吸入口21bが貫通形成されている。これによって、前記オイルパン1に貯留されたオイルが、前述のポンプ作用に伴って発生する負圧に基づき吸入口21b及び吸入ポート21aを介して吸入領域に係る各ポンプ室PRに吸入されるようになっている。なお、前記吸入ポート21aは、吸入領域におけるカムリング15の外周域に形成される低圧室35にも臨んでいて、該低圧室35にも前記吸入圧である低圧のオイルが導かれるようになっている。
前記吐出ポート22aは、その始端部に、ポンプボディ11の端壁11aを貫通して外部へと開口する吐出口22bが貫通形成されている。これによって、前記ポンプ作用に基づいて加圧され吐出ポート22aへと吐出されたオイルが、吐出口22bからメインオイルギャラリ5を通じて前記図示外の内燃機関の各摺動部やバルブタイミング制御装置等に供給されることとなる。
前記カバー部材12は、図2に示すように、ほぼ板状を呈し、複数のボルト30によりポンプボディ11の開口端面に取り付けられるものであって、ポンプボディ11の軸受孔11bに対向する位置には、駆動軸14の他端側を回転自在に支持する軸受孔12aが貫通形成されている。そして、このカバー部材12の内側面にも、前記ポンプボディ11と同様の吸入ポート及び吐出ポート(いずれも図示外)が、ポンプボディ11の吸入ポート21a及び吐出ポート22aに対して対向配置されている。
前記駆動軸14は、ポンプボディ11の端壁11aを貫通して外部へと臨む軸方向一端部が前記図示外のクランクシャフトに連係されていて、該クランクシャフトから伝達される回転力に基づいてロータ16を図3中の時計方向へと回転させる。ここで、図3に示すように、この駆動軸14中心を通り、かつ、前記カムリング基準線Mと直交する直線(以下「カムリング偏心方向線」という。)Nが、吸入領域と吐出領域の境界となっている。
前記ロータ16は、中心側から径方向外側へ放射状に形成された前記複数のスリット16aが切欠形成されていると共に、該各スリット16aの内側基端部には、それぞれ吐出圧が導入される横断面ほぼ円形状の背圧室16bが設けられている。かかる構成とすることで、当該ロータ16の回転に伴う遠心力と背圧室16b内の圧力とによって、前記各ベーン17が外方へと押し出されるようになっている。
前記各ベーン17は、ロータ16の回転時において、各先端面がカムリング15の内周面に摺接すると共に、各基端面が前記各リング部材18,18の外周面にそれぞれ摺接するようになっている。かかる構成とすることで、当該各ベーン17は、前記各リング部材18,18によってロータ16の径方向外側へと押し上げられ、機関回転数が低く、また前記遠心力や背圧室16bの圧力が小さい場合であっても、各先端がカムリング15の内周面と摺接して前記各ポンプ室PRが液密に隔成されるようになっている。
前記カムリング15は、いわゆる燒結金属によりほぼ円筒状に一体形成され、その外周部の所定位置には、ピボットピン19に嵌合することで偏心揺動支点を構成するほぼ円弧凹溝状のピボット部15aが軸方向に沿って切欠形成されると共に、該ピボット部15aに対しカムリング15の中心を挟んで反対側の位置には、所定のばね定数に設定された付勢部材たるコイルスプリング33に連係するアーム部15bが径方向に沿って突設されている。なお、前記アーム部15bには、その移動(回動)方向の一側部に、ほぼ円弧凸状に形成された押圧突部15cが突設され、該押圧突部15cがコイルスプリング33の先端部に常時当接することによって、アーム部15bとコイルスプリング33とが連係するようになっている。
また、このような構成から、前記ポンプボディ11の内部には、図3、図4に示すように、前記支持溝11cと対向する位置に、コイルスプリング33を収容保持するスプリング収容室26が、図3中の前記カムリング偏心方向線Nに沿うようにポンプ収容室13に隣接するかたちで設けられ、当該スプリング収容室26内には、その一端壁とアーム部15b(押圧突部15c)との間に、所定のセット荷重Lにより予圧されたコイルスプリング33が弾装されている。なお、このスプリング収容室26の他端壁はカムリング15の偏心方向の移動範囲を規制する規制部28として構成され、該規制部28にアーム部15bの他側部が当接することによって、カムリング15の偏心方向におけるそれ以上の移動が規制されるようになっている。
このようにして、前記カムリング15については、コイルスプリング33の付勢力をもって、アーム部15bを介してその偏心量が増大する方向(図3中の時計方向)へと常時付勢され、非作動状態では、図3に示すように、アーム部15bの他側部が規制部28へと押し付けられた状態となって、その偏心量が最大となる位置に保持されることとなる。
また、前記カムリング15の軸方向の両端面には、特に図3に示すように、それぞれ前記吸入ポート21a及び吐出ポート22aに対応するかたちで吸入ポート構成部21c及び吐出ポート構成部22cが切欠形成されている。さらに、このカムリング15の吸入ポート構成部21c及び吐出ポート構成部22cを除く軸方向両端面には、それぞれ一端が吸入ポート21aの各周方向端部に接続し、前記吐出領域に係るポンプ室PRから第1、第2制御油室31,32側に直接流出(漏出)したオイルを吸入ポート21aに還流する還流手段としての1対の還流溝50a,50bが切欠形成されている。
これら還流溝50a,50bは、その幅方向寸法W1がカムリング15の軸方向端面の幅方向寸法W2よりも小さく設定され、該カムリング15の軸方向端面の幅方向ほぼ中間位置を通るように周方向に沿って形成されている。なお、本実施形態では、これら還流溝50a,50bは、ピボット部15aによって遮断された構成となっているが、必ずしも当該構成に限定されるものではなく、例えば前記ピボット部15aを迂回させるなどして前記両者50a,50bを一連の還流溝として構成することも可能である。
また、前記カムリング15の外周部には、ポンプボディ11の内周壁(内周面)によって構成される第1、第2シール摺接面11d,11eと同心円弧状の第1、第2シール面15e,15fを有する一対の第1、第2シール構成部が突出形成され、前記各シール構成部のシール面15e,15fには、カムリング15の偏心揺動時に前記各シール摺接面11d,11eに摺接するシール部材20がそれぞれ嵌着されている。
前記シール部材20は、例えば低摩擦特性を有するフッ素系樹脂材料によりカムリング15の軸方向に沿う直線状に形成され、それぞれ内側に配置されるバックアップ部材の弾性力に基づき前記各シール摺接面11d,11eに押し付けられることにより、当該各シール摺接面11d,11eと前記各シール面15e,15fの間が液密に隔成されることとなる。
さらに、前記カムリング15の外周域には、ピボットピン19とシール部材20とによって一対の第1、第2制御油室31,32が隔成されている。当該各制御油室31,32には、前記各導入通路7,8を介してポンプ吐出圧が導入され、該ポンプ吐出圧がカムリング15の対応する第1、第2受圧面15g,15hに作用することで、該油圧に基づく付勢力と前記コイルスプリング33による付勢力とのバランスによってカムリング15の偏心量が制御されることとなる。
すなわち、前記第1制御油室31には、前記導入主通路6と第1導入通路7を介してポンプ吐出圧が常時導入されて、該ポンプ吐出圧がカムリング15の第1受圧面15gに作用することによって、カムリング15にはコイルスプリング33の付勢力に抗して偏心量が減少する方向へと移動する移動力(揺動力)が付与されることになる。換言すれば、この第1制御油室31は、その内圧(油圧)によって、前記第1受圧面15gを介してカムリング15の同心方向への移動量制御に供するものである。
他方、第2制御油室32には、前記ソレノイドバルブ40の通電制御(開弁制御)に基づき、前記導入主通路6と第2導入通路8を介してポンプ吐出圧が適宜導入されて、該ポンプ吐出圧がカムリング15の第2受圧面15hに作用することによって、カムリング15にはコイルスプリング33の付勢力を助勢して偏心量が増大する方向へと移動する移動力(揺動力)が付与されることとなる。換言すれば、この第2制御油室32は、その内圧(油圧)により、前記第2受圧面15hを介してカムリングの偏心方向への移動量制御に供するものである。ここで、前記第2受圧面15hは、その受圧面積が前記第1受圧面15gよりも小さく設定されていて、前記両受圧面15g,15hに油圧が作用した場合は、全体として偏心量が減少する方向へとカムリング15を付勢することとなる。
このような構成から、前記オイルポンプ10では、コイルスプリング33のセット荷重Lに対し両制御油室31,32の油圧に基づく付勢力が小さいときは、カムリング15は図3に示すように最も偏心した状態となる一方、ポンプ吐出圧の上昇に伴い両制御油室31,32の油圧に基づく付勢力がコイルスプリング33のセット荷重Lを上回ったときは、そのポンプ吐出圧に応じてカムリング15が同心方向へと移動することとなる。
前記ソレノイドバルブ40は、図5に示すように、第2導入通路8上に設けられたバルブ収容孔(図示外)内に圧入固定され、内部軸方向に沿って油通路45が貫通形成されたほぼ筒状のバルブボディ41と、該バルブボディ41の一端部(図5中の上側端部)において前記油通路45を拡径形成してなる弁体収容部46の外端部に圧入固定され、前記バルブ収容孔を通じて導入主通路6に接続される導入ポート47が貫通形成されたほぼ筒状のシート部材42と、該シート部材42の内端部開口縁に形成されるバルブシート42aに対して離着座自在に設けられ、前記導入ポート47の開閉に供するボール弁体43と、前記バルブボディ41の他端部(図5中の下側端部)に設けられ、前記図示外のシリンダブロックにブラケット(図示外)により固定されるソレノイド44と、から主として構成されている。
前記バルブボディ41には、その一端側内周に、ボール弁体43を収容する前記弁体収容部46が油通路45に対し段差拡径状に設けられている。そして、この弁体収容部46の内端部開口縁にも、前記シート部材42に有するバルブシート42aと同様のバルブシート46aが形成されている。さらに、バルブボディ41の周壁のうち、その一端側となる油通路45の外周部に、第2導入通路8の下流部8bと接続されて第2制御油室32に対する油圧の給排に供する給排ポート48が径方向に沿って貫通形成されると共に、その他端側となる油通路45の外周部に、前記オイルパン1と連通するドレン通路9に接続されるドレンポート49が径方向に沿って貫通形成されている。
前記ソレノイド44は、ケーシング44aの内部に収容配置される図示外のコイルに通電されることにより発生する電磁力をもって、当該コイルの内周側に配置される図示外のアーマチュアとこれに固定されるプッシュロッド44bが図5中の上方向へと進出移動する構成となっている。なお、このソレノイド44には、内燃機関の油温や水温、機関回転数など所定のパラメータによって検出又は算出された機関運転状態に基づいて車載のECU(図示外)から励磁電流が通電されることとなる。
このような構成から、前記ソレノイド44への通電時には、プッシュロッド44bが進出移動することによって当該プッシュロッド44bの先端部に配置されるボール弁体43がシート部材42側のバルブシート42aへと押し付けられ、導入ポート47と給排ポート48の連通が遮断され、油通路45を通じ給排ポート48とドレンポート49が連通することとなる。一方、当該ソレノイド44の非通電時には、導入ポート47より導かれるポンプ吐出圧に基づきボール弁体43が後退移動することにより当該ボール弁体43がバルブボディ41側のバルブシート46aへと押し付けられ、導入ポート47と給排ポート48が連通状態となると共に、給排ポート48とドレンポート49の連通が遮断されることとなる。
以下、本実施形態に係るオイルポンプ10の油圧特性について、図6〜図8に基づいて説明する。なお、図6は前記オイルポンプ10の油圧特性を表した図であって、同図中のP1はバルブタイミング制御装置の要求油圧に相当する第1機関要求油圧を、P2はピストン冷却用オイルジェットの要求油圧に相当する第2機関要求油圧を、P3は機関高回転時のクランクシャフトの軸受潤滑に要する第3機関要求油圧を、それぞれ示している。
すなわち、前記オイルポンプ10においては、機関始動から低回転域までの回転域に相当する図6中の区間T1では、ソレノイド44に励磁電流が通電され、図7(a)に示すように、導入ポート47と給排ポート48の連通が遮断され、給排ポート48とドレンポート49が連通する。これによって、第2制御油室32には吐出圧Pが導入されず、当該第2制御油室32内のオイルが第2導入通路8の下流部8b及び油通路45を通じてドレンポート49より排出され、第1制御油室31のみに吐出圧Pが供給されることとなる。すると、この吐出圧Pでは、該吐出圧Pに基づく同心方向の付勢力に対しコイルスプリング33による偏心方向の付勢力が上回るため、カムリング15が最大偏心状態で保持されて、吐出圧Pは機関回転数Rにほぼ比例するかたちで増大する特性となる(図6中の区間T1)。
その後、機関回転数Rが上昇して吐出圧Pが第1カムリング作動油圧Pfに到達すると(図6参照)、図7(b)に示すように、ソレノイド44に対しては前記通電状態が維持されたまま、引き続き第1制御油室31のみに吐出圧Pが供給される。これによって、第1制御油室31の内圧に基づく付勢力がコイルスプリング33の付勢力Lに打ち勝ち、カムリング15が同心方向へと移動を始める。その結果、吐出圧Pが減少することとなり、前述のカムリング15が最大偏心状態にあるときと比べ、当該吐出圧Pの増加量が小さくなる(図6中の区間T2)。
続いて、機関回転数Rがさらに上昇し、機関運転状態において第2機関要求油圧P2が必要になると(図6参照)、ソレノイド64に対する通電が遮断され、図8(a)に示すように、導入ポート47と給排ポート48が連通する一方、給排ポート48とドレンポート49の連通が遮断される結果、吐出圧Pが第2導入通路8を介して第2制御油室32に導かれる。これによって、コイルスプリング33の付勢力Lと第2制御油室32の内圧に基づく付勢力との合力からなる偏心方向の付勢力が第1制御油室31の内圧に基づく同心方向の付勢力を上回って、カムリング15が偏心方向へと押し戻されて、吐出圧Pの増加量が再び大きくなる(図6中の時点T3)。
その後、当該増大特性に基づき吐出圧Pが上昇して第2カムリング作動油圧Psに到達すると(図6参照)、図8(b)に示すように、ソレノイド44に対しては前記非通電状態が維持されたまま、引き続き第1、第2制御油室31,32に吐出圧Pが供給される。すると、第1制御油室31の内圧に基づく付勢力がコイルスプリング33の付勢力Lと第2制御油室32の内圧に基づく付勢力との合力からなる偏心方向の付勢力を上回って、カムリング15が同心方向へと移動することにより、吐出圧Pが再び減少することとなる(図6中の区間T4)。
以下、本実施形態に係るオイルポンプ10の特徴的な作用について、図7、図8に基づいて説明する。
すなわち、前記オイルポンプ10から吐出されたオイルは、オイルフィルタOFによって濾過された後、メインオイルギャラリ5を通じて機関各部に圧送されることになるが、前記オイルフィルタOFや油路配管の抵抗によって圧力損失が生じることにより、前記吐出領域に係るポンプ室PRの油圧に相当する図7,図8中の点aにおけるポンプ吐出時の油圧Paに対し、同図中の点bにおける前記オイルフィルタOF通過後の油圧Pbが相対的に低くなる。一方、前記オイルフィルタOF通過後の油圧Pbが第1制御油室31ないし第2制御油室32に導入されることになるため、通常時であれば、オイルフィルタOF通過後の油圧Pbと図7、図8中の点cにおける第1制御油室31の油圧Pc及び図7、図8中の点dにおける第2制御油室32の油圧Pdとはほぼ等しくなる。よって、通常時における前記油圧Pa〜Pdの大小関係は、「Pa>Pb≒Pc≒Pd」となる。
ここで、前記吐出領域に係るポンプ室PRと第1、第2制御油室31,32とはカムリング15により隔成されているものの、該カムリング15とポンプボディ11(端壁11a)及びカバー部材12との間には該カムリング15の円滑な摺動性確保の観点から微小隙間CL(図2参照)が形成されているため、オイルの粘性が低下する高油温時には、前記「Pa>Pb」の関係から、前記吐出領域に係るポンプ室PRのオイルが前記微小隙間CLを介して第1、第2制御油室31,32に直接流出(漏出)し、また、当該漏出量も多くなる結果、この漏出したポンプ室PRの油圧Paにより第1、第2制御油室31,32の油圧Pc,Pdが増大して、前記油圧Pa〜Pdの大小関係は、「Pa>Pc≒Pd>Pb」となる。
そして、前記オイルフィルタOFより上流側のポンプ室PR内のオイルには異物が混入している可能性があるため、前記漏出量が多くなる高油温時に前記ポンプ室PRから第1、第2制御油室31,32への漏出が生じた場合には、オイルに混入した異物も当該オイルと一緒に漏出して第1、第2制御油室31,32内へと流入することになる結果、前記「Pc≒Pd>Pb」の関係から、従来では、当該異物が混入した第1、第2制御油室31,32のオイルが第1、第2導入通路7,8、導入主通路6及びメインオイルギャラリ5を通じて機関の各部へと流出(逆流)してしまう問題があった。
そこで、本実施形態に係る前記オイルポンプ10では、カムリング15の軸方向端面に、一端を吸入ポート構成部21c(前記吸入ポート21a)に接続する前記1対の還流溝50a,50bを設けたことにより、前記高油温時には、図8(b)中に破線矢印で示すように、前記吐出領域に係るポンプ室PRから漏出した異物混入の可能性があるオイルは流出経路の途中に介在する前記1対の還流溝50a,50bを通じて第1、第2制御油室31,32よりも油圧の低い低圧部である吸入ポート21aに還流されることとなって、当該異物混入の可能性があるオイルの第1、第2制御油室31,32内への流入を抑制することが可能となる。その結果、前記オイルフィルタOFを通過していない異物混入の可能性があるオイルが機関各部へと逆流してしまうのを回避することができる。
しかも、本実施形態では、前記還流溝50a,50bをカムリング15の軸方向の両端面に設ける構成としたことから、前記ポンプ室PRから第1、第2制御油室31,32側に漏出したオイルをより良好に捕集して還流することが可能となって、第1、第2制御油室31,32への流入をさらに効果的に回避することができる。
さらに、本実施形態では、前記還流溝50a,50bを、アルミダイカスト製のポンプボディ11やカバー部材12ではなく、焼結製のカムリング15に形成する構成としたことで、該還流溝50a,50bを比較的精度良く、かつ容易に形成することが可能となり、生産性やコストの面でも有利なものとなる。
また、本実施形態では、前記還流溝50a,50bを設けるにあたって、該還流溝50a,50bを、カムリング15の軸方向端面の幅方向ほぼ中間位置を通るように形成したことから、該還流溝50a,50bを設けつつも、カムリング15の軸方向端面による還流溝50a,50bとポンプ室PR及び第1、第2制御油室31,32との間の良好なシール性を確保でき、該還流溝50a,50bの形成によって前記ポンプ室PRからの漏出が増大してしまうおそれもない。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば適用する油圧回路の構成や、前記各制御油室31,32の配置及び数量など、本発明の構成とは直接関係しない細部の構成は勿論、前記還流溝50a,50bの具体的構成など本発明の構成と直接関係する部分であっても、その形状や取り回しなど本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適用対象である機関の仕様等に応じて自由に変更することができる。
具体的には、前記実施形態においては、前記還流溝50a,50bをカムリング15の軸方向両端面に設ける構成を例示して説明したが、該還流溝50a,50bは、カムリング15の軸方向端面の片側にのみ設けることは勿論、図9に示すように、カムリング15の軸方向両端面ではなく、該軸方向端面に対向するポンプボディ11の端壁11aやカバー部材12に形成することとしてもよく、当該構成によっても、前記吐出領域に係るポンプ室PRから第1、第2制御油室31,32へのオイルの漏出を抑制できる、といった本発明の特異な作用効果が奏せられる。
また、特に、前記実施形態では、前記カムリングの吸入領域を除く全周方向領域にわたって前記還流溝50a,50bを設ける構成を例示したが、該還流溝50a,50bを設ける範囲は少なくとも吐出領域をカバーしてさえいれば、本発明の作用効果を奏し、前記技術的課題を解決することができる。
10…オイルポンプ
15…カムリング(可動部材)
16…ロータ(ポンプ要素)
17…ベーン(ポンプ要素)
21a…吸入ポート(吸入部)
22a…吐出ポート(吐出部)
31…第1制御油室(制御油室)
32…第2制御油室(制御油室)
33…コイルスプリング(付勢部材)
50a,50b…還流溝(還流手段)
PR…ポンプ室
OF…オイルフィルタ(フィルタ部材)

Claims (10)

  1. 内部にポンプ収容室を有するポンプハウジングと、
    前記ポンプ収容室内に移動可能に配置された可動部材と、
    前記可動部材の内側に収容されて前記可動部材と共に複数のポンプ室を形成し、内燃機関により回転駆動されて前記複数のポンプ室の内部容積が変化することにより、吸入部を介してオイルを吸入すると共に、吐出部を介してオイルを吐出し、前記ポンプ収容室内の前記可動部材の移動位置に応じて前記複数のポンプ室の内部容積の変化量が増減されるポンプ要素と
    圧が作用した状態で設けられ、前記ポンプ室の内部容積の変化量が増大する方向へ前記可動部材を付勢する付勢部材と、
    前記ポンプ収容室を形成する前記ポンプハウジングの内壁と前記可動部材との間に形成され、前記吐出部から吐出されフィルタ部材を通過したオイルが導かれ、前記可動部材を押圧する制御油圧力の発生に供する制御油室と、
    前記ポンプ要素の回転軸方向の両側から前記ポンプ要素を挟むように配置され、前記ポンプ収容室を閉塞する端壁と、
    前記複数のポンプ室のうち前記吐出部に開口するポンプ室と前記制御油室との間であって、かつ前記端壁と前記端壁に面する前記可動部材の端面との間に設けられ、前記吐出部と非連通であって、かつ前記吐出部よりも低圧である低圧部と連通する還流手段と、
    を備えたことを特徴とする可変容量形オイルポンプ。
  2. 前記低圧部は、前記吸入部であることを特徴とする請求項1に記載の可変容量形オイルポンプ。
  3. 前記還流手段は、前記可動部材の端面に切欠形成された溝部であることを特徴とする請求項2に記載の可変容量形オイルポンプ。
  4. 前記溝部は、前記ポンプ要素の回転軸方向における前記可動部材の端面のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項3に記載の可変容量形オイルポンプ。
  5. 前記溝部の幅寸法は、該溝部の両側に設けられる前記可動部材の端面の幅寸法よりも狭く設定されていることを特徴とする請求項4に記載の可変容量形オイルポンプ。
  6. 前記溝部は、前記ポンプ要素の回転軸方向における前記可動部材の端面の一方に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の可変容量形オイルポンプ。
  7. 記還流手段は、前記端壁に切欠形成された溝部によって構成されていることを特徴とする請求項2に記載の可変容量形オイルポンプ。
  8. 内部にポンプ収容室を有するポンプハウジングと、
    前記ポンプ収容室内に収容され、内燃機関により回転駆動されるロータと、
    前記ロータの外周に出没可能に収容される複数のベーンと、
    前記ポンプ収容室内に収容され、前記ロータ及びベーンを内周側に収容することで複数のポンプ室を隔成し、前記ポンプ収容室内で移動して前記ロータの回転中心に対する偏心量が変化することで前記複数のポンプ室の容積変化量を増減させるカムリングと、
    前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い内部容積が増大する吸入領域に開口する吸入部と、
    前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い内部容積が減少する吐出領域に開口する吐出部と、
    予圧が作用した状態で設けられ、前記カムリングを前記偏心量が増大する方向へ付勢する付勢部材と、
    前記ポンプ収容室の内壁と前記カムリングとの間に形成され、前記吐出部から吐出されフィルタ部材を通過したオイルが導かれ、前記カムリングの前記偏心量が減少する方向への制御油圧力の発生に供する第1制御油室と、
    前記ポンプ収容室の内壁と前記カムリングとの間に形成され、前記吐出部から吐出されフィルタ部材を通過したオイルが導かれ、前記カムリングの前記偏心量を変化させる方向へ押圧する制御油圧力の発生に供する第2制御油室と、
    前記第2制御油室へのオイルの供給を制御する制御手段と、
    前記ロータの回転軸方向の両側から前記ロータ及び前記複数のベーンを挟むように配置され、前記ポンプ収容室を閉塞する端壁と、
    前記複数のポンプ室のうち前記吐出領域に係るポンプ室と前記第1制御油室との間、及び前記複数のポンプ室のうち前記吐出領域に係るポンプ室と前記第2制御油室との間であって、かつ前記端壁と前記端壁に面する前記可動部材の端面との間に設けられ、前記吐出部と非連通であって、かつ前記吸入部と連通する還流溝と、
    を備えたことを特徴とする可変容量形オイルポンプ。
  9. 前記還流溝は、前記ロータの回転軸方向における前記カムリングの端面のそれぞれに設けられていることを特徴とする請求項8に記載の可変容量形オイルポンプ。
  10. 前記還流溝の幅寸法は、該還流溝の両側に設けられる前記カムリングの端面の幅寸法よりも狭く設定されていることを特徴とする請求項9に記載の可変容量形オイルポンプ。
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