JP6271217B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents
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Description
特に、空調機器としてのルームエアコンなどに用いられるスクロール圧縮機は、広範囲にわたる運転条件で運転されるため、ガス冷媒の過圧縮が生じたり、液冷媒を圧縮しようとする液圧縮運転が発生することが避けられない。従って、これに耐える構造のスクロール圧縮機が求められている。
図1は本発明のスクロール圧縮機の実施例1を示す縦断面図、図2は図1に示す固定スクロールの底面図で、固定スクロールと旋回スクロールの噛合せ状態を説明する図である。これら図1及び図2により本実施例1のスクロール圧縮機の全体構成を説明する。
スクロール圧縮機100は様々な運転条件で運転され、圧力条件についても過圧縮や不足圧縮となる条件で運転される。しかし、スクロール圧縮機は基本的には設計圧力比が一定であり、高性能を維持できる圧力条件の範囲は、設計圧力比の近傍に設定される。即ち、前記設計圧力比は、スクロールラップの形状と固定スクロールに形成した前記吐出口4cの位置により決定される。そして、過圧縮となる条件下においては、圧縮室9が前記吐出口4cに連通するより前に、圧縮室9の圧力が吐出圧力より高くなり、このため余分な圧縮仕事をすることになり、圧縮機効率が低下する。この過圧縮条件下における圧縮機効率の低下を抑制するため、前記リリース弁装置15が設けられている。
また、前記リリース弁室15bには、前記ストッパ15cの下方(リリース弁15B側)への移動を規制するストッパ座面30が設けられている。
従って、前記ストッパ15cの移動範囲は、前記ストッパ座面30と、固定スクロール台板4dの前記吐出圧力空間12側に取付られた前記リテーナ15Dとにより制限されるように構成されている。
更に、本実施例においては、前記ストッパ15cの前記ガイド部26には、前記リリース弁室15bと前記連通流路31の両方に連通する切欠部28が形成されている。更に、前記径方向部27にも前記リリース弁室15bと前記連通流路31の両方に連通する切欠部34が形成されている。
過圧縮となるような条件下でスクロール圧縮機100が運転されることにより、圧縮室9内の圧力が吐出圧力よりも高くなった場合、図4に白抜き矢印で示すように、圧縮室9内の高圧ガス冷媒は、リリース弁15Bを押上げて吐出圧力空間12へ放出されることで、圧縮室9の過圧縮が抑制される。しかし、冷媒がリリース弁装置15を通過する際の流路抵抗が大きいと、高圧冷媒が圧縮室9内に残り圧縮仕事量が増えるため、余分な電力が消費されてしまう。
2:圧縮機構部、
3:旋回スクロール、3a:ラップ、3b:台板、3c:ボス部、
4:固定スクロール、4a:ラップ、4b:吸込口、4c:吐出口、4d:台板、
5:クランク軸、5a:偏心軸部、5b:給油通路、5c:給油管、
6:フレーム、6a:主軸受、
7:電動機部、7a:回転子、7b:固定子、
8:オルダムリング、9:圧縮室、10:吸込室、
12:吐出圧力空間、13:潤滑油、14:吸込管、
15:リリース弁装置、15A:リリース流路、15B:リリース弁、
15C:弁押圧体、15D:リテーナ、
15a:リリース孔、15b:リリース弁室、15c:ストッパ、
15d:弾性部材、15e:弁座部、
17:吐出管、20,35:締結部材、21:副フレーム、22:副軸受、
23:旋回軸受、24:中間圧室、25:背圧制御弁装置、
26:ガイド部、27:径方向部、28,34:切欠部、29:ダレ、
30:ストッパ座面、31:連通流路、32:内壁面、33:弾性部材保持部、
100:スクロール圧縮機。
Claims (7)
- 旋回スクロール及び固定スクロールのラップを噛み合わせて圧縮室を形成し、前記圧縮室に吸込まれた冷媒を圧縮する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を収納すると共に前記圧縮室で圧縮された冷媒が吐出される吐出圧力空間を有する密閉容器とを備え、前記固定スクロールは、前記圧縮室の圧力が設定圧力より上昇した場合に、前記圧縮室と前記吐出圧力空間とを連通するリリース弁装置を有し、
前記リリース弁装置は、前記圧縮室と前記吐出圧力空間とを連通し、前記固定スクロールに設けられたリリース流路と、前記リリース流路を開閉するリリース弁と、前記リリース弁が前記リリース流路を閉じる際に弾性押圧力を付加する弁押圧体を有し、
前記リリース流路は、前記圧縮室に連通されたリリース孔と、前記リリース孔及び前記吐出圧力空間に連通され且つ前記リリース孔より大径に形成されたリリース弁室を有し、
前記弁押圧体は、前記リリース弁室に配置され、前記リリース弁の前記リリース弁室内の移動を規制するストッパと、弾性押圧力を発生する弾性部材を備え、
前記ストッパは、前記リリース弁室の内壁面にガイドされて移動可能に構成されたガイド部と、前記リリース弁室と前記吐出圧力空間とを連通する連通流路と、前記ガイド部よりも前記リリース弁側に形成され前記弾性部材を保持する弾性部材保持部を備え、前記弁押圧体の前記弾性部材はコイルバネで構成され、前記ストッパに設けられた前記弾性部材保持部は、前記ストッパの下面中央に前記リリース弁側に突出するように設けられて、前記弾性部材としてのコイルバネを保持する構成とし、
前記弾性部材保持部は前記ストッパのガイド部下部に径方向部を介して接続され、
前記連通流路は前記ガイド部の内部と前記弾性部材保持部の内部に互いに連通するように形成され、前記ストッパの前記ガイド部及び前記径方向部には、前記リリース弁室と前記連通流路の両方に連通する切欠部が形成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。 - 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記リリース弁装置は前記弁押圧体の移動範囲を制限するリテーナを有し、前記ストッパの移動範囲は、前記リリース弁室に設けられ該ストッパの前記リリース弁側への移動を規制するストッパ座面と、前記リテーナとにより制限されるように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 請求項2に記載のスクロール圧縮機において、前記弁押圧体の弾性部材は、前記リリース弁が前記リリース流路を閉じた状態でフリーになり、前記リリース弁が前記リリース流路を開いた状態で圧縮されて前記リリース弁を押圧するように構成されていることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記ガイド部に形成した切欠部と、前記径方向部に形成した切欠部とは互いに連通する位置に設けられ、且つこれら連通した切欠部はストッパ周方向の複数箇所に設けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 請求項1に記載のスクロール圧縮機において、前記リリース弁装置は、前記固定スクロールの台板の複数箇所に設けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 請求項5に記載のスクロール圧縮機において、前記リリース弁装置は、前記固定スクロールの台板の4箇所に設けられ、各リリース弁装置に対応する位置に形成された前記リリース孔は、前記固定スクロールのラップの内線に沿って2箇所、外線に沿って2箇所設けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
- 旋回スクロール及び固定スクロールのラップを噛み合わせて圧縮室を形成し、前記圧縮室に吸込まれた冷媒を圧縮する圧縮機構部と、前記圧縮機構部を収納すると共に前記圧縮室で圧縮された冷媒が吐出される吐出圧力空間を有する密閉容器とを備え、前記固定スクロールは、前記圧縮室の圧力が設定圧力より上昇した場合に、前記圧縮室と前記吐出圧力空間とを連通するリリース弁装置を有し、
前記リリース弁装置は、前記圧縮室と前記吐出圧力空間とを連通し、前記固定スクロールに設けられたリリース流路と、前記リリース流路を開閉するリリース弁と、前記リリース弁が前記リリース流路を閉じる際に弾性押圧力を付加する弁押圧体を有し、
前記リリース流路は、前記圧縮室に連通されたリリース孔と、前記リリース孔及び前記吐出圧力空間に連通され且つ前記リリース孔より大径に形成されたリリース弁室を有し、
前記弁押圧体は、前記リリース弁室に配置され、前記リリース弁の前記リリース弁室内の移動を規制するストッパと、弾性押圧力を発生する弾性部材を備え、
前記ストッパは、前記リリース弁室の内壁面にガイドされて移動可能に構成されたガイド部と、前記リリース弁室と前記吐出圧力空間とを連通する連通流路を備え、
前記ストッパの前記ガイド部には、前記リリース弁室と前記連通流路の両方に連通する切欠部が形成され、
さらに前記ストッパはプレス加工により成形され、
前記ストッパに設けられている前記切欠部はプレス打抜き加工により形成されたものであり、このプレス打抜き加工により形成された前記切欠部における前記プレス打抜き加工時のダレが、前記ストッパの連通流路側に生じていることを特徴とするスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013226823A JP6271217B2 (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013226823A JP6271217B2 (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | スクロール圧縮機 |
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Family Applications (1)
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JP2013226823A Active JP6271217B2 (ja) | 2013-10-31 | 2013-10-31 | スクロール圧縮機 |
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