JP6269393B2 - 位置指示器 - Google Patents

位置指示器 Download PDF

Info

Publication number
JP6269393B2
JP6269393B2 JP2014176465A JP2014176465A JP6269393B2 JP 6269393 B2 JP6269393 B2 JP 6269393B2 JP 2014176465 A JP2014176465 A JP 2014176465A JP 2014176465 A JP2014176465 A JP 2014176465A JP 6269393 B2 JP6269393 B2 JP 6269393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
coil spring
conical coil
substrate
electronic circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014176465A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016051345A (ja
Inventor
武彦 稲葉
武彦 稲葉
春日井 淳
淳 春日井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2014176465A priority Critical patent/JP6269393B2/ja
Publication of JP2016051345A publication Critical patent/JP2016051345A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6269393B2 publication Critical patent/JP6269393B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、位置指示器に関する。
近年、使用者の手書きによる筆記内容を電子的に入力可能な電子筆記装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この電子筆記装置では、使用者が、いわゆる電子ペン等の電子筆記具を用いて、被筆記体の筆記面に、手書きの所望の文字列等を筆記する。それと同時に、当該電子筆記具から筆記信号(検出信号)が送信され、上記被筆記体の背面に配置されたコイルでその筆記信号が受信される。これにより、筆記面への筆記動作に対応した位置情報の時間的変化によって筆記データが生成され、電子ファイルとして保存される。つまり、電子ペンは、筆記面において近接する位置を装置本体に指示する位置指示器として機能する。
電子ペンには、ペン先の筆記による押圧を検知する為のスイッチが設けられ、そのスイッチの接点部にはコイルバネが配置される。使用者が文字等を筆記するために、ペン先を筆記面に押しつけた(ペンダウンした)場合、コイルバネが圧縮され、ペン先の移動に合わせて金属部品が接点部に接触することによって、スイッチはオンする。スイッチがオンすると、電子ペンに内蔵されたコイルから出力される磁界(筆記信号)の周波数が変化する。電子筆記装置は、その周波数の変化を読み取ることによってペンダウンを検知できる。一方、使用者が文字等の筆記を止め、ペン先を筆記面から離した(ペンアップした)場合、コイルバネの反力により接点部から金属部品が離れるので、スイッチはオフする。スイッチがオフすると、コイルから出力される磁界の周波数は元の状態に戻るので、電子筆記装置はペンアップを検知できる。
特開2012−173833号公報
上記のような電子ペンは、持ち易さ等の観点から外径を小さくする必要があるので、接点部において十分な隙間を確保することが難しい。十分な隙間を確保できなければ金属部品と接点部とが常時接触してしまい、ペンダウンした状態のみならず、ペンアップの状態でもペンダウンしたものと誤検知してしまうという問題点があった。
本発明の目的は、ペンアップの状態でオンすることを防止できる位置指示器を提供することである。
本発明の第一態様に係る位置指示器は、筒体に内蔵される信号出力手段から検出信号を出力し、前記検出信号を検出する位置検出装置に対して近接する位置を指示する位置指示器であって、前記筒体内を軸方向に移動可能に設けられ、前記筒体の前記軸方向の一端部に設けた開口部から一部が出退するペン状芯と、前記筒体内に設けられ、前記検出信号を出力する為の電子回路を有する基板と、前記基板の前記開口部側に対向する端面において互いに離間して設けられ、前記電子回路と電気的に接続する二つの第一接点部と、前記端面において前記二つの第一接点部に挟まれる間に設けられ、前記電子回路と電気的に接続し、前記二つの第一接点部のうち少なくとも何れかと導通することによって、前記電子回路をオフからオンに切り替える第二接点部と、前記筒体内において前記開口部と前記基板との間に設けられ、前記ペン状芯と一体して前記筒体内を前記軸方向に移動する移動部材と、前記基板の前記端面と前記移動部材との間に配置され、導通性を有する円錐コイルバネとを備え、前記円錐コイルバネの頂点部は、前記移動部材と常時接触し、且つ前記第二接点部に対して、前記頂点部とは反対側で且つ最外径を有する座面部側から接離可能に対向し、前記座面部のうち、前記円錐コイルバネの軸線に直交する方向において互いに対向する両側部は、前記二つの第一接点部と常時接触し、前記第二接点部は、前記基板に取り付けられる接点金具の一部であって、前記接点金具は、前記基板に固定され、前記電子回路と電気的に接続される固定部と、前記固定部から前記基板の両面のうち一方の面に沿って前記端面側に延びる第一延設部と、前記第一延設部の延出方向先端部から前記端面側に屈曲する屈曲部と、前記屈曲部から前記端面に沿って前記一方の面とは反対側の他面側に向かって延び、前記第二接点部を構成する第二延設部とを備え、前記第二延設部の先端部は、前記端面における前記他面側の一端部から出ないことを特徴とする。
第一態様によれば、第二接点部として機能する第二延設部の先端部と、円錐コイルバネの座面部との間に、隙間を確実に形成できるので、ペン先を筆記面から離したペンアップの状態で電子回路がオンするのを防止できる。尚、電子回路がオンするとは、例えば、コンデンサを配した回路につながり、信号出力手段から出力される検出信号の周波数が変化することをいう。また、第二延設部の長さを短くすることで、円錐コイルバネの頂点部と接触する第二接点部の面積を小さくできる。よって、第二接点部と円錐コイルバネの座面部との間の隙間を確実に取ることができるので、電子回路が常時オンとなるのを防止できる。
第一態様の屈曲部は、円錐コイルバネの軸方向から見た場合に、円錐コイルバネの座面部よりも内側に配置されていてもよい。これにより、屈曲部は円錐コイルバネの座面部と接触しないので、ペンアップの状態で電子回路がオンするのを防止できる。
本発明の第二態様に係る位置指示器は、筒体に内蔵される信号出力手段から検出信号を出力し、前記検出信号を検出する位置検出装置に対して近接する位置を指示する位置指示器であって、前記筒体内を軸方向に移動可能に設けられ、前記筒体の前記軸方向の一端部に設けた開口部から一部が出退するペン状芯と、前記筒体内に設けられ、前記検出信号を出力する為の電子回路を有する基板と、前記基板の前記開口部側に対向する端面において互いに離間して設けられ、前記電子回路と電気的に接続する二つの第一接点部と、前記端面において前記二つの第一接点部に挟まれる間に設けられ、前記電子回路と電気的に接続し、前記二つの第一接点部のうち少なくとも何れかと導通することによって、前記電子回路をオフからオンに切り替える第二接点部と、前記筒体内において前記開口部と前記基板との間に設けられ、前記ペン状芯と一体して前記筒体内を前記軸方向に移動する移動部材と、前記基板の前記端面と前記移動部材との間に配置され、導通性を有する円錐コイルバネとを備え、前記円錐コイルバネの頂点部は、前記移動部材と常時接触し、且つ前記第二接点部に対して、前記頂点部とは反対側で且つ最外径を有する座面部側から接離可能に対向し、前記座面部は、前記円錐コイルバネの軸方向から見た場合に矩形枠状に形成され、且つ前記二つの第一接点部と常時接触することを特徴とする。
第二態様によれば、円錐コイルバネの座面部は、円錐コイルバネの軸方向から見た場合に矩形枠状に形成され、且つ二つの第一接点部と常時接触する。座面部が矩形枠状であるので、第二接点部と円錐コイルバネの座面部との間の隙間を確実に取ることができる。これにより、ペン状芯の先端が筆記面に当たっていないペンアップの状態では、座面部は第二接点部に接触しないので、電子回路がオンするのを防止できる。
本発明の第三態様に係る位置指示器は、筒体に内蔵される信号出力手段から検出信号を出力し、前記検出信号を検出する位置検出装置に対して近接する位置を指示する位置指示器であって、前記筒体内を軸方向に移動可能に設けられ、前記筒体の前記軸方向の一端部に設けた開口部から一部が出退するペン状芯と、前記筒体内に設けられ、前記検出信号を出力する為の電子回路を有する基板と、前記基板の前記開口部側に対向する端面において互いに離間して設けられ、前記電子回路と電気的に接続する二つの第一接点部と、前記端面において前記二つの第一接点部に挟まれる間に設けられ、前記電子回路と電気的に接続し、前記二つの第一接点部のうち少なくとも何れかと導通することによって、前記電子回路をオフからオンに切り替える第二接点部と、前記筒体内において前記開口部と前記基板との間に設けられ、前記ペン状芯と一体して前記筒体内を前記軸方向に移動する移動部材と、前記基板の前記端面と前記移動部材との間に配置され、導通性を有する円錐コイルバネとを備え、前記円錐コイルバネの頂点部は、前記第二接点部と常時接触し、前記円錐コイルバネの前記頂点部とは反対側で且つ最外径を有する座面部は、前記移動部材と常時接触し、且つ前記二つの第一接点部に対して接離可能に対向することを特徴とする。
第三態様によれば、円錐コイルバネの頂点部は、第二接点部と常時接触する。円錐コイルバネの頂点部とは反対側で且つ最外径を有する座面部は、移動部材と常時接触し、且つ二つの第一接点部に対して接離可能に対向する。それ故、ペン状芯の先端が筆記面に当たっていないペンアップの状態では、円錐コイルバネの座面部は、第一接点部に接触しないので、電子回路がオンするのを防止できる。
第三態様の移動部材は円錐コイルバネの座面部と常時接触する接触部を備えてもよい。接触部は、円錐コイルバネの径方向に対して平行に延びる形状を有する。それ故、ペン状芯の先端が筆記面に押し付けられたペンダウンの状態では、移動部材の接触部は、円錐コイルバネの座面部を基板側に押すので、座面部は二つの第一接点部の少なくとも何れかと確実に接触できる。
位置検出装置1及び電子ペン3の斜視図である。 電子ペン3の斜視図である。 図2の二点鎖線Qで示す部分における電子ペン3の断面図である。 接点金具60,70が固定された基板40の先端側部分の斜視図である。 基板40の先端側の縦断面図である。 第一接点部65,66、及び第二接点部77と、円錐コイルバネ50との相互の位置関係を、軸方向の先端側から見た図である。 円錐コイルバネ50の位置に対して、第一接点部65,66、及び第二接点部77の位置がずれた状態を示す図である。 第二実施形態である電子ペン130の図3に対応する断面図である。 接点金具170が固定された基板40の図5に対応する縦断面図である。 第一接点部65,66、及び第二接点部177と、円錐コイルバネ150との相互の位置関係を、軸方向の先端側から見た図である。 第三実施形態の電子ペン230の図3に対応する断面図である。 第一接点部65,66、及び第二接点部177と、円錐コイルバネ50と、リフィルホルダ300の接触部133との相互の位置関係を、軸方向の先端側から見た図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。以下説明では、三つの実施形態を順に説明する。
−第一実施形態−
図1を参照し、位置検出装置1の概要を説明する。以下説明では、図1の上側、下側、右上側、左下側、左上側、右下側を、夫々、位置検出装置1の前側、後側、上側、下側、左側、右側とする。位置検出装置1は、位置検出装置1に配置された紙媒体5に電子ペン3によって記入された情報を、電子データとして取得する装置である。
位置検出装置1は、樹脂製で矩形薄板状の筐体8L,8Rを備える。位置検出装置1は、筐体8L,8Rを左右方向に見開いた状態(図1参照)と、筐体8L,8Rを折り畳んだ状態(図示略)とに変形できる。紙媒体5は、筐体8L,8Rの夫々の正面に配置される。筐体8L,8Rは、夫々、センサ基板9L,9R等の各種基板(図示略)を収容する。
センサ基板9L,9Rは、夫々、互いに直交する二軸方向に並ぶ複数のアンテナコイル(図示略)をセンサ面上に張り巡らせた矩形状の基板である。センサ基板9L,9Rの制御部(図示略)は、アンテナコイルのスイッチを順に切り替え、個々のアンテナコイルに順に電流を流し、センサ面を二軸方向夫々においてスキャンする。電子ペン3はコイル75(図2参照)を内蔵し、該コイル75から検出信号としての磁界を発生させる。センサ基板9L,9Rの制御部は、電磁誘導によってアンテナコイルを流れる電流に生じた変化に基づく信号を検出し、センサ基板9L,9Rに対する電子ペン3の位置(座標)を算出して出力可能である。
紙媒体5は、左右方向に見開き可能な冊子状の媒体である。紙媒体5は、一対の表紙(表表紙6L、裏表紙6R)と複数の用紙7を、夫々の縁部で綴じて形成したものであり、例えばA5サイズのノートである。紙媒体5は、表表紙6Lが筐体8Lの正面に載置され、且つ、裏表紙6Rが筐体8Rの正面に載置されるように、位置検出装置1に配置される。紙媒体5が位置検出装置1に配置された状態で、ユーザは電子ペン3を用いて紙媒体5に情報を記入する。この時、位置検出装置1は、センサ基板9L,9Rから出力される電子ペン3の位置(座標)に基づいて、紙媒体5に記入された情報を示す電子データを生成し、内部メモリ等に記憶する。
図2を参照し、電子ペン3の外観構造を説明する。電子ペン3は、カバー体10を備える。カバー体10は、軸方向に長く延びる円筒状である。カバー体10の先端部には開口部14が形成され、基端部にはノック部17が設けられている。ノック部17が先端側へ押圧されると、カバー体10の内部に設けられた周知のラチェット機構により、開口部14からリフィル15のペン先16が出退する。リフィル15は替え芯であり、内部にインクが充填された管を有する。
電子ペン3は、カバー体10の基端部に、電子回路(図示略)を実装する基板40(図3,図4参照)を収容する。電子回路は常時コイル75に所定の電流を流して磁界を発生させている。筆記時に開口部14から突出されたペン先16が、用紙7の筆記面に押し付けられる(以下、ペンダウンと呼ぶ)と、リフィル15は後述するリフィルホルダ30と共に、カバー体10内で軸方向の基端側へ移動する。リフィルホルダ30は、後述する円錐コイルバネ50(図3参照)を押し上げて圧縮変形させる。これにより、基板40の先端面45に設けられた後述する第一接点部65,66と、第二接点部77とが、円錐コイルバネ50を介して互いに導通し、電子回路はコンデンサ(図示略)を配した回路とつながる。これにより、コイル75から出力する磁界の周波数が変化するので、位置検出装置1は電子ペン3の位置検出を行うことができる。尚、本実施形態では、電子回路がコンデンサを配した回路とつながっていない通常の状態を、電子回路がオフの状態といい、電子回路がコンデンサを配した回路とつながった状態を、電子回路がオンの状態という。
そして、ペン先16が用紙7の筆記面から離される(以下、ペンアップと呼ぶ)と、リフィル15及びリフィルホルダ30は先端側へ移動する。円錐コイルバネ50は元の形状に戻るので、第一接点部65,66と、第二接点部77との導通が遮断され、電子回路はオフする。尚、基板40の電子回路のオンオフを切り替える具体的な仕組みについては後述する。
図2に示すように、カバー体10は、先端側のキャップ部11、基端側の挟み部12、キャップ部11と挟み部12との間の胴軸部13の三つの部位に分かれる。挟み部12及び胴軸部13は円筒状に形成されている。挟み部12の側面には、例えば、背広のポケット等に挟んで電子ペン3を保持するためのクリップ18が設けられている。挟み部12と胴軸部13は同軸上に配置され、挟み部12の先端部が胴軸部13の基端部内に挿入された状態(図3参照)で、互いに連結される。挟み部12と胴軸部13の連結部位には、円環状のリング19が嵌められている。胴軸部13の先端部には、キャップ部11が取り付けられている。キャップ部11は、先端部に上記の開口部14を備える筒状に形成され、該開口部14からキャップ部11内に退避したリフィル15のペン先16を保護する。
図2,図3を参照し、電子ペン3の内部構造を説明する。図3に示すように、電子ペン3は、カバー体10の内側に、フレーム20、コイル75(図2参照)、リフィルホルダ30、基板40、円錐コイルバネ50等を備える。以下、各部品について順に説明する。
先ず、フレーム20の構造を説明する。図2に示すように、フレーム20は、略円筒状に長く延び、側面が部分的に開口する樹脂部品である。フレーム20はカバー体10内に収容される。フレーム20の先端は、カバー体10内で胴軸部13の先端側に配置され、フレーム20の基端は、挟み部12の軸方向の中央部に配置される。フレーム20は先端に開口(図示略)を有する。開口は、リフィル15の先端部を出し入れする。図3に示すように、フレーム20は内側に、略円柱状の空洞である第一収納部21と第二収納部22を同軸上に備える。第一収納部21はフレーム20の先端側、第二収納部22はフレーム20の基端側に夫々位置する。第一収納部21には、リフィル15及びリフィルホルダ30が収納される。第二収納部22には、基板40及び円錐コイルバネ50が収納される。
また、第一収納部21と第二収納部22との間には、仕切壁24が設けられている。その仕切壁24の第二収納部22側の面の略中央には、凹部22Aが設けられている。凹部22Aは、第一収納部21側に一段低くなった円形の段状部位である。凹部22Aの内側には、後述する円錐コイルバネ50が配置される。凹部22Aの略中央には、円形状の貫通穴25が設けられている。貫通穴25は、仕切壁24を軸方向に貫通し、第一収納部21と第二収納部22とを互いに連通する。貫通穴25には、第一収納部21に収納されたリフィルホルダ30の後述する押圧部32が、第一収納部21側から第二収納部22側に向かって遊挿される。
次に、コイル75を説明する。図2に示すように、コイル75は、フレーム20の先端部に接着されたフェライトコア(図示略)に巻回され、電磁誘導による位置指示を行う為の磁界を発生するコイルである。コイル75の両側の端部は、軸方向に沿ってフレーム20の基端側に延び、基板40に実装された電子回路に接続される。
次に、リフィルホルダ30の構造を説明する。図3に示すように、リフィルホルダ30は、有底円筒状に形成された樹脂部品(例えば、ポリカーボネート等)である。リフィルホルダ30は、有底円筒状の本体部31を備え、該本体部31の開口側を、軸方向の先端側に向けた状態で、フレーム20の第一収納部21内に収納される。本体部31の開口する内側には、リフィル15の後端側が圧入により保持される。本体部31の閉塞する基端側の壁部の外面31Aの略中央には、略円柱状の押圧部32が設けられている。押圧部32は、本体部31の軸方向に沿って延び、フレーム20の仕切壁24に設けられた貫通穴25に遊挿されている。リフィルホルダ30が第一収納部21内を軸方向に往復移動すると、押圧部32は貫通穴25を介して第二収納部22に対して出退する。
尚、図示しないが、本体部31の外周面の軸方向の略中央には、径方向外側に延出するストッパが設けられている。ストッパは、フレーム20の第一収納部21の周壁に設けられた開口部(図示略)の内側に配置される。開口部は矩形状に形成され、軸方向に平行に延設されている。ストッパは、開口部の軸方向の先端側の縁部と基端側の縁部とに夫々当接可能である。それ故、リフィルホルダ30は、開口部の長手方向の長さを移動範囲として、フレーム20に対して相対的に移動可能である。これにより、筆記荷重が後述する円錐コイルバネ50に全てかかるのを防止できるので、打鍵寿命を延ばすことができる。なお、ストッパについては省略してもよい。
次に、基板40の構造を説明する。図3に示すように、基板40は、フレーム20の第二収納部22内に収納され、フレーム20に固定される。図4に示すように、基板40は、軸方向に対して平行に延びる細長長方形の板状に形成され、表面41、右端面42、左端面43、背面44、基端面(図示略)、先端面45を備える。表面41は、第一収納部21の開口する側に位置する面である。背面44は、フレーム20の周壁の内面に対向する面である。基端面は、軸方向の基端側に位置する面である。先端面45は、軸方向の先端側に位置する面である。基板40の基端側には、コイル75に通電する上記の電子回路が実装される。尚、基板40の先端面45側には、開口48が設けられている。開口48には、後述する接点金具70の固定部71が挿入して固定される。
基板40の先端面45側には、2つの接点金具60,70が夫々固定されている。接点金具60,70は、導電性を有する長尺状の金属部材である。接点金具60は、基板40の表面41の先端面45側に固定され、接点金具70は背面44の先端面45側に固定されている。
図4に示すように、接点金具60は、固定部63、第一金具部61、第二金具部62を備える。固定部63は、略長方形の板状に形成され、基板40の表面41に半田付けで固定される部位である。固定部63は、電子回路の第一端子部(図示略)に電気的に接続されている。第一金具部61及び第二金具部62は、固定部63の幅方向両端部に夫々設けられ、表面41側から先端面45を介して背面44側に延びる側面視略U字型の部位である。つまり、接点金具60は、固定部63から第一金具部61と第二金具部62とに二股状に夫々分かれる形状を有する。第一金具部61は、第一延設部61A、第二延設部61B、係止部61Cを備える。第一延設部61Aは、一端が固定部63に接続され、該一端から基板40の表面41に沿って先端面45に向けて直線状に延設された部位である。第二延設部61Bは、第一延設部61Aの一端とは反対側の他端から背面44側に略直角に屈曲し、先端面45に沿って背面44側の端部まで直線状に延設された部位である。係止部61Cは、第二延設部61Bの延設方向の先端から基端側に略直角に屈曲して背面44に沿って直線状に延設され、背面44に係止する部位である。尚、係止部61Cの長さは、少なくとも背面44に係止できる長さであればよい。また、詳述しないが、第二金具部62も、第一金具部61と同様に、第一延設部62A、第二延設部62B、係止部62Cを備える。
他方、接点金具70は、側面視略C字型に形成され、固定部71、第一延設部72、屈曲部73、第二延設部74を備える。固定部71は、略水平且つ直線状に延設され、基板40に設けられた開口48に挿入して固定される部位である。固定部71は、例えば半田付け(図示略)によって基板40に固定される。第一延設部72は、固定部71の開口48から背面44側に突出する一端から先端面45側に略直角に屈曲し、背面44に対して平行、且つ先端面45に向けて直線状に延設された部位である。屈曲部73は、第一延設部72の先端面45に向けて延設された一端から表面41側に略直角に屈曲する部分である。
更に、第二延設部74は、屈曲部73から先端面45に沿って表面41側に直線状に延設された部位である。尚、第二延設部74は、先端面45に接着剤で接着されていてもよい。そして、第二延設部74の先端位置は、少なくとも先端面45の表面41側の一端部よりも突出しない位置であり、好ましくは、表面41側の一端部から背面44側に離間する位置に配置される。本実施形態では、基板40の厚み方向の略中央に位置している。このような形状を有する接点金具70の固定部71は、基板40に実装された電子回路の第二端子部(図示略)に電気的に接続されている。
ここで、図4に示すように、基板40の先端面45の幅方向の両側には、接点金具60の第一金具部61の第二延設部61Bと、第二金具部62の第二延設部62Bとが、夫々配置されている。そして、それらに挟まれる略中央には、接点金具70の第二延設部74が配置されている。ここで、第二延設部61B,62Bは、電子回路の第一端子部に電気的に接続された第一接点部65,66として機能する。また、第二延設部74は、電子回路の第二端子部に電気的に接続された第二接点部77(図5参照)として機能する。つまり、第一接点部65,66と第二接点部77が互いに導通することによって、電子回路はオンする。
次に、円錐コイルバネ50の形状と配置場所を説明する。図3,図6に示すように、円錐コイルバネ50は、上部がカットされた円錐形状の周知のコイルスプリングである。円錐コイルバネ50は、頂点部51と座面部52を備える。頂点部51は、円錐コイルバネ50の頂上に位置する部分である。座面部52は、円錐コイルバネ50の最外径を構成する略一周部分(図6においてドットを施した部分とは反対側の部分)である。円錐コイルバネ50は、第二収納部22の凹部22Aの内側において、頂点部51を軸方向の先端側に、座面部52側を軸方向の基端側に向けた状態で配置されている(図3参照)。この状態では、頂点部51は、貫通穴25から突出するリフィルホルダ30の押圧部32の先端部と接触し、座面部52は、基板40の先端面45の幅方向の両側に位置する第一接点部65,66と接触する。よって、円錐コイルバネ50は、常時、リフィルホルダ30を軸方向の先端側に弾力的に付勢する。
次に、円錐コイルバネ50の作用を説明する。図3に示すように、電子ペン3がペンアップの状態では、円錐コイルバネ50は、押圧部32を軸方向の先端側に弾力的に付勢する。リフィルホルダ30は軸方向の先端側に移動し、円錐コイルバネ50は円錐形状を保持する。この状態では、第二接点部77に対して、円錐コイルバネ50の頂点部51は接触していない。それ故、第一接点部65,66と第二接点部77とは、互いに導通していないので、電子回路はオフの状態である。
この状態から、使用者が電子ペン3をペンダウンした場合、リフィル15及びリフィルホルダ30は、フレーム20の第一収納部21を軸方向の基端側に移動する。これに伴い、押圧部32は貫通穴25を介して、円錐コイルバネ50の頂点部51を基端側に押し上げる。これにより、円錐コイルバネ50は軸方向に圧縮されるので、頂点部51は基板40の先端面45に向けて移動し、第二接点部77と接触する。この状態では、第一接点部65,66と第二接点部77とが、円錐コイルバネ50を介して互いに導通するので、電子回路はオフからオンに切り替わり、コイル75から発生する磁界の周波数が変化するので、位置検出装置1は電子ペン3の位置検出を行うことができる。
次に、基板40の先端面45に設けられた第一接点部65,66、及び第二接点部77と、円錐コイルバネ50との相互の位置関係を説明する。図6に示すように、円錐コイルバネ50を軸方向の先端側から見た場合に、座面部52のうち第一接触部52Aと第二接触部52B(図6において格子状のハッチを施した部分の反対側の面)において、第一接点部65,66と常時接触している。尚、第一接触部52Aと第二接触部52Bは、軸方向に直交する方向において互いに対向する位置関係にある。
これに対し、接点金具70の第二接点部77は、円錐コイルバネ50の環状の座面部52の内側に配置されている。ここで、本実施形態では、少なくとも接点金具70の屈曲部73が、円錐コイルバネ50の座面部52よりも内側に配置されるように、基板40の先端面45と、円錐コイルバネ50との相互の位置関係が調整されている。そして、接点金具70は、接点金具60の第一,第二金具部61,62の係止部61C,62Cに対応する部分を備えておらず、第二延設部74の延設する長さは、第一,第二金具部61,62の第二延設部61B,62Bの夫々の延設する長さよりも短くなっている(図4,図5参照)。これにより、第二接点部77は、円錐コイルバネ50の頂点部51に対向しつつ、屈曲部73とは反対側の先端部の位置を、座面部52よりも内側に離れた位置に確実に配置できる。これにより、電子ペン3は、ペンアップの状態において、第二接点部77が座面部52と接触して電子回路がオンするのを防止できる。
例えば、図7に示すように、電子ペン3を構成する各部品の組み付け誤差、又は部品の寸法誤差等によって、接点金具70の屈曲部73の位置が、円錐コイルバネ50の中央側にずれる場合がある。そのような場合でも、円錐コイルバネ50の軸方向から見た場合に、上記の位置関係によって、第二接点部77の先端部は、座面部52にはかからない。よって、電子ペン3を構成する各部品の組み付け誤差、又は部品の寸法誤差等があっても、電子ペン3がペンアップの状態において、第二接点部77が座面部52と接触して電子回路がオンするのを防止できる。
以上説明にて、リフィル15が本発明のペン状芯に相当し、リフィルホルダ30が本発明の移動部材に相当し、座面部52のうち第一接触部52Aと第二接触部52Bとは、本発明の両側部に相当する。
以上説明したように、第一実施形態の電子ペン3は、カバー体10に内蔵されるコイル75から検出信号を出力し、該検出信号を検出する位置検出装置1に対して近接する位置を指示する位置指示器である。電子ペン3は、リフィル15、基板40、二つの第一接点部65,66、第二接点部77、リフィルホルダ30、円錐コイルバネ50等を備える。リフィル15は、カバー体10内を軸方向に移動可能に設けられ、そのペン先16がカバー体10の開口部14から出退する。基板40は、カバー体10内に設けられ、検出信号を出力する電子回路を実装する。基板40の先端面45は、カバー体10の開口部14と対向する面である。二つの第一接点部65,66は、基板40の先端面45において互いに離間して設けられ、電子回路と電気的に接続する。第二接点部77は、先端面45において二つの第一接点部65,66に挟まれる間に設けられ、電子回路と電気的に接続する。
リフィルホルダ30は、カバー体10の開口部14と基板40との間に設けられ、リフィル15を保持し、且つリフィル15と一体してカバー体10内を軸方向に移動する。円錐コイルバネ50は、基板40の先端面45とリフィルホルダ30との間に配置され、導通性を有するバネである。円錐コイルバネ50の頂点部51は、リフィルホルダ30と常時接触し、第二接点部77に対して座面部52側から接離可能に対向する。座面部52のうち、円錐コイルバネ50の軸線に直交する方向において互いに対向する第一接触部52Aと第二接触部52Bは、二つの第一接点部65,66と常時接触する。ペン先16が筆記面に押し付けられるペンダウンの状態では、円錐コイルバネ50は、基板40の先端面45とリフィルホルダ30との間に挟まれて圧縮される。このとき、頂点部51が第二接点部77に接触することによって、第一接点部65,66と第二接点部77とが、円錐コイルバネ50を介して導通するので、電子回路はオフからオンに切り替わり、コイル75から発生する検出信号としての磁界の周波数が変化するので、位置検出装置1は電子ペン3の位置検出を行うことができる。
上記構成において、第二接点部77は、基板40に取り付けられる接点金具70の一部である。接点金具70は、固定部71、第一延設部72、屈曲部73、第二延設部74を備える。固定部71は、基板40に固定され、電子回路と電気的に接続される部位である。第一延設部72は、固定部71から基板40の背面44に沿って先端面45側に延びる部位である。屈曲部73は、第一延設部72の延出方向の先端部から先端面45側に屈曲する部位である。第二延設部74は、屈曲部73から先端面45に沿って表面41側に向かって延び、第二接点部77を構成する部位である。この第二延設部74の先端部は、先端面45における表面41側の一端部から背面44側に離間する位置に配置されている。これにより、第二延設部74の先端部と、円錐コイルバネ50の座面部52との間に、隙間を確実に形成できるので、ペンアップの状態で電子回路がオンするのを防止できる。また、第二延設部74の長さを短くすることで、円錐コイルバネ50の頂点部51と接触する第二接点部77の面積を小さくできる。よって、第二接点部77と円錐コイルバネ50の座面部52との間の隙間を確実に取ることができるので、電子回路が常時オンとなるのを防止できる。
また、第一実施形態では更に、屈曲部73は、円錐コイルバネ50の軸方向から見た場合に、座面部52よりも内側に配置されている。これにより、屈曲部73は座面部52と接触しないので、ペンアップの状態で電子回路がオンするのを防止できる。
−第二実施形態−
図8〜図10を参照し、本発明の第二実施形態を説明する。第二実施形態は第一実施形態の変形例である。図8に示すように、第二実施形態の電子ペン130は、基板40に設ける第一実施形態の接点金具70の代わりに、接点金具170を備え、円錐コイルバネ50の代わりに、円錐コイルバネ150を備える。その他の構造は、第一実施形態と同じであるので、異なる部分を中心に説明する。尚、第一実施形態と同じ部材、又は部分については、第一実施形態と同じ符号を付して説明する。
先ず、接点金具170を説明する。図8,図9に示すように、接点金具170は、軸方向の先端側において、他の接点金具60の第一,第二金具部61,62と同様の側面視略U字型形状を備える。接点金具170は、第一実施形態の接点金具170と同様の固定部171、第一延設部172、屈曲部173、第二延設部174に加え、係止部175を備える。係止部175は、第二延設部174の延設方向の先端から基端面側に略直角に屈曲して表面41に沿って直線状に延設され、表面41に係止する部位である。尚、係止部175の長さは、少なくとも表面41に係止できる長さであればよい。そして、第二延設部174は、電子回路の第二端子部に電気的に接続された第二接点部177として機能する。
次に、円錐コイルバネ150を説明する。図8,図10に示すように、円錐コイルバネ150は、通常の円錐コイルバネ50の最外径の端部に続けて、平面視矩形枠状の座面部152を備える。頂上部151は、円錐コイルバネ150の頂上に位置する部分である。座面部152は、円錐コイルバネ150の最外径を構成する矩形枠の略一周部分(図10においてドットを施した部分とは反対側の部分)である。円錐コイルバネ150は、第一収納部21の凹部22Aの内側において、頂上部151を軸方向の先端側に、座面部152側を軸方向の基端側に向けた状態で配置されている(図8参照)。この状態では、頂上部151は、貫通穴25から突出するリフィルホルダ30の押圧部32の先端部と接触し、座面部152は、基板40の先端面45の幅方向の両側に位置する第一接点部65,66と接触する。円錐コイルバネ150は、円錐コイルバネ50と同様に、常時、押圧部32を軸方向の先端側に弾力的に付勢する。尚、円錐コイルバネ150の作用は、円錐コイルバネ50と同じである。また、円錐コイルバネ150が配置される凹部22Aは、矩形枠状の座面部152に合わせて、矩形状にしてもよい。
次に、基板40の先端面45に設けられた第一接点部65,66、及び第二接点部177と、円錐コイルバネ150との相互の位置関係を説明する。図10に示すように、円錐コイルバネ150を軸方向の先端側から見た場合に、座面部152のうち第一接触部152Aと第二接触部152B(図10において格子状のハッチを施した部分の反対側の面)において、第一接点部65,66と常時接触している。尚、第一接触部152Aと第二接触部152Bは、軸方向に直交する方向において互いに対向する位置関係にある。
そして、円錐コイルバネ150の座面部152は矩形枠状であるので、第一実施形態の円錐コイルバネ50の円形の座面部52に比べて、接点金具170の第二接点部177との間に隙間を大きく且つ容易に作ることができる。これにより、電子ペン130を構成する各部品の組み付け誤差、又は部品の寸法誤差等によって、接点金具170と円錐コイルバネ150の位置関係がずれた場合でも、接点金具170の第二接点部177は、円錐コイルバネ150の座面部152よりも内側に配置できる。よって、第二実施形態の電子ペン130は、第一実施形態と同様に、ペンアップの状態において、第二接点部177が座面部152と接触してオンするのを防止できる。
−第三実施形態−
図11,図12を参照して、第三実施形態を説明する。第三実施形態は、第一実施形態と第二実施形態の変形例である。図11に示すように、第三実施形態の電子ペン230は、第一実施形態と同じ円錐コイルバネ50を備えるが、円錐コイルバネ50を配置する向きが、第一実施形態に対して上下反対になっている。更に、電子ペン230は、第一実施形態のリフィルホルダ30を一部変形したリフィルホルダ300を備える。尚、その他の構造は、第一実施形態又は第二実施形態と同じであるので、異なる部分を中心に説明する。第一実施形態及び第二実施形態と同じ部材、又は部分については、第一実施形態及び第二実施形態と同じ符号を付して説明する。接点金具170は、第二実施形態と同じである。
図11に示すように、円錐コイルバネ50は、フレーム20の第二収納部22の凹部22Aの内側において、頂点部51を軸方向の基端側に、座面部52側を軸方向の先端側に向けた状態で配置されている。この状態では、頂点部51は、接点金具170の第二接点部177と常時接触し、座面部52は、凹部22Aの底面と内周面との角部に沿って配置される。
そして、電子ペン230をペンダウンした場合に、座面部52を基板40の先端面45側に押し上げる為に、リフィルホルダ300は、第一実施形態の押圧部32の代わりに、接触部133を備えている。図12に示すように、接触部133は、平面視細長の長方形の板状に形成され、円錐コイルバネ50の径方向に対して平行で、且つ第一接点部65,66、及び第二接点部177の夫々の長手方向に対して平行に延びている。尚、接触部133の長さは、円錐コイルバネ50の座面部52の径方向の長さよりも長くすることによって、座面部52に接触して押し上げることができる。
図11に示すように、電子ペン230がペンアップの状態では、円錐コイルバネ50は、接触部133を軸方向の先端側に弾力的に付勢する。リフィルホルダ300は軸方向の先端側に移動し、円錐コイルバネ50は円錐形状を保持する。この状態では、基板40の先端面45の第二接点部177に対して、円錐コイルバネ50の頂点部51が接触する。他方、第一接点部65,66に対して、円錐コイルバネ50の座面部52は接触していない。それ故、第一接点部65,66と第二接点部77とは互いに導通しないので、電子回路はオフの状態である。そして、ペンアップの状態では、頂点部51は、第一接点部65,66から離れていて、これらと接触しないので、電子回路がオンするのを防止できる。
この状態から、使用者が電子ペン3をペンダウンした場合、リフィル15及びリフィルホルダ300は、フレーム20の第一収納部21を軸方向の基端側に移動する。これに伴い、接触部133は、円錐コイルバネ50の座面部52を軸方向の基端側に押し上げる。よって、円錐コイルバネ50は軸方向に圧縮されるので、座面部52は基板40の先端面45に向けて移動し、座面部52のうち第一接触部52Aと第二接触部52B(図12において格子状のハッチを施した部分の反対側の面)において、第一接点部65,66と夫々接触する。この状態では、第一接点部65,66と、第二接点部77とは、円錐コイルバネ50を介して導通するので、電子回路はオンする。
このように、第三実施形態では、電子ペン230がペンアップの状態において、円錐コイルバネ50の頂点部51は、第二接点部177と接触しているので、座面部52とは接触しない。よって、ペンアップの状態で、電子回路がオンするのを防止できる。また、リフィルホルダ300には、円錐コイルバネ50の径方向に対して平行に延びる板状の接触部133が起立して設けられているので、電子ペン230がペンダウンした場合に、座面部52を基板40側に押し上げることができる。これにより、座面部52を第一接触部52Aと第二接触部52Bにおいて、第一接点部65,66に接触させることができるので、電子回路をオンすることができる。
なお、本発明は上記第一,第二,第三実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲での変更が可能である。例えば、上記実施形態では、リフィル15を交換可能とする為に、リフィルホルダ30,300を備えるものであるが、例えば、スタイラスペンに適用することもできる。その場合、リフィル15とリフィルホルダ30,300を一体化した形状の芯体を設ければよい。
また、上記実施形態では、ノック部17(図2参照)を押すことによって、ペン先16をカバー体10の開口部14から出退させるものであるが、例えば、ペン先16は開口部14から常時突出した状態とし、ペン先16を保護するキャップ部材(図示略)をカバー体10の先端側に被せるものであってもよい。
また、上記実施形態の位置検出装置1及び電子ペン3は電磁誘導方式によるものであるが、例えば、超音波検出方式、レーザ検出方式等でもよい。
また、第一実施形態では、接点金具70の第二延設部74の先端部の位置を、先端面45における表面41側の一端部から背面44側に離間する位置に配置しているが、少なくとも表面41側の一端部から出なければよい。例えば、第二延設部74の先端部の位置を、表面41側の一端部に揃えてもよい。
また、第三実施形態のリフィルホルダ300の接触部133の形状について、平面視細長の長方形の板状に形成されているが、少なくとも座面部52の径方向に延びる形状であれば、板状でなくてもよく、例えばT字状、又は棒状であってもよい。
1 位置検出装置
3 電子ペン
10 カバー体
14 開口部
15 リフィル
30 リフィルホルダ
40 基板
41 表面
44 背面
45 先端面
50 円錐コイルバネ
51 頂点部
52 座面部
52A 第一接触部
52B 第二接触部
65,66 第一接点部
70 接点金具
71 固定部
72 第一延設部
73 屈曲部
74 第二延設部
75 コイル
77 第二接点部
130 電子ペン
133 接触部
150 円錐コイルバネ
151 頂上部
152 座面部
152A 第一接触部
152B 第二接触部
170 接点金具

Claims (5)

  1. 筒体に内蔵される信号出力手段から検出信号を出力し、前記検出信号を検出する位置検出装置に対して近接する位置を指示する位置指示器であって、
    前記筒体内を軸方向に移動可能に設けられ、前記筒体の前記軸方向の一端部に設けた開口部から一部が出退するペン状芯と、
    前記筒体内に設けられ、前記検出信号を出力する為の電子回路を有する基板と、
    前記基板の前記開口部側に対向する端面において互いに離間して設けられ、前記電子回路と電気的に接続する二つの第一接点部と、
    前記端面において前記二つの第一接点部に挟まれる間に設けられ、前記電子回路と電気的に接続し、前記二つの第一接点部のうち少なくとも何れかと導通することによって、前記電子回路をオフからオンに切り替える第二接点部と、
    前記筒体内において前記開口部と前記基板との間に設けられ、前記ペン状芯と一体して前記筒体内を前記軸方向に移動する移動部材と、
    前記基板の前記端面と前記移動部材との間に配置され、導通性を有する円錐コイルバネと
    を備え、
    前記円錐コイルバネの頂点部は、前記移動部材と常時接触し、且つ前記第二接点部に対して、前記頂点部とは反対側で且つ最外径を有する座面部側から接離可能に対向し、
    前記座面部のうち、前記円錐コイルバネの軸線に直交する方向において互いに対向する両側部は、前記二つの第一接点部と常時接触し、
    前記第二接点部は、前記基板に取り付けられる接点金具の一部であって、
    前記接点金具は、
    前記基板に固定され、前記電子回路と電気的に接続される固定部と、
    前記固定部から前記基板の両面のうち一方の面に沿って前記端面側に延びる第一延設部と、
    前記第一延設部の延出方向先端部から前記端面側に屈曲する屈曲部と、
    前記屈曲部から前記端面に沿って前記一方の面とは反対側の他面側に向かって延び、前記第二接点部を構成する第二延設部と
    を備え、
    前記第二延設部の先端部は、前記端面における前記他面側の一端部から出ない
    ことを特徴とする位置指示器。
  2. 請求項1に記載の位置指示器であって、
    前記屈曲部は、
    前記円錐コイルバネの前記軸方向から見た場合に、前記円錐コイルバネの前記座面部よりも内側に配置されていることを特徴とする位置指示器。
  3. 筒体に内蔵される信号出力手段から検出信号を出力し、前記検出信号を検出する位置検出装置に対して近接する位置を指示する位置指示器であって、
    前記筒体内を軸方向に移動可能に設けられ、前記筒体の前記軸方向の一端部に設けた開口部から一部が出退するペン状芯と、
    前記筒体内に設けられ、前記検出信号を出力する為の電子回路を有する基板と、
    前記基板の前記開口部側に対向する端面において互いに離間して設けられ、前記電子回路と電気的に接続する二つの第一接点部と、
    前記端面において前記二つの第一接点部に挟まれる間に設けられ、前記電子回路と電気的に接続し、前記二つの第一接点部のうち少なくとも何れかと導通することによって、前記電子回路をオフからオンに切り替える第二接点部と、
    前記筒体内において前記開口部と前記基板との間に設けられ、前記ペン状芯と一体して前記筒体内を前記軸方向に移動する移動部材と、
    前記基板の前記端面と前記移動部材との間に配置され、導通性を有する円錐コイルバネと
    を備え、
    前記円錐コイルバネの頂点部は、前記移動部材と常時接触し、且つ前記第二接点部に対して、前記頂点部とは反対側で且つ最外径を有する座面部側から接離可能に対向し、
    前記座面部は、前記円錐コイルバネの軸方向から見た場合に矩形枠状に形成され、且つ前記二つの第一接点部と常時接触する
    ことを特徴とする位置指示器。
  4. 筒体に内蔵される信号出力手段から検出信号を出力し、前記検出信号を検出する位置検出装置に対して近接する位置を指示する位置指示器であって、
    前記筒体内を軸方向に移動可能に設けられ、前記筒体の前記軸方向の一端部に設けた開口部から一部が出退するペン状芯と、
    前記筒体内に設けられ、前記検出信号を出力する為の電子回路を有する基板と、
    前記基板の前記開口部側に対向する端面において互いに離間して設けられ、前記電子回路と電気的に接続する二つの第一接点部と、
    前記端面において前記二つの第一接点部に挟まれる間に設けられ、前記電子回路と電気的に接続し、前記二つの第一接点部のうち少なくとも何れかと導通することによって、前記電子回路をオフからオンに切り替える第二接点部と、
    前記筒体内において前記開口部と前記基板との間に設けられ、前記ペン状芯と一体して前記筒体内を前記軸方向に移動する移動部材と、
    前記基板の前記端面と前記移動部材との間に配置され、導通性を有する円錐コイルバネと
    を備え、
    前記円錐コイルバネの頂点部は、前記第二接点部と常時接触し、
    前記円錐コイルバネの前記頂点部とは反対側で且つ最外径を有する座面部は、前記移動部材と常時接触し、且つ前記二つの第一接点部に対して接離可能に対向する
    ことを特徴とする位置指示器。
  5. 請求項4に記載の位置指示器であって、
    前記移動部材は、前記円錐コイルバネの前記座面部と常時接触する接触部を備え、
    前記接触部は、前記円錐コイルバネの径方向に対して平行に延びる形状を有することを特徴とする位置指示器。
JP2014176465A 2014-08-29 2014-08-29 位置指示器 Active JP6269393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176465A JP6269393B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 位置指示器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014176465A JP6269393B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 位置指示器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016051345A JP2016051345A (ja) 2016-04-11
JP6269393B2 true JP6269393B2 (ja) 2018-01-31

Family

ID=55658793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014176465A Active JP6269393B2 (ja) 2014-08-29 2014-08-29 位置指示器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6269393B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0337058Y2 (ja) * 1985-08-08 1991-08-06
TWM448730U (zh) * 2012-10-25 2013-03-11 Waltop Int Corp 兼具電磁與墨水書寫功能之電磁筆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016051345A (ja) 2016-04-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4872111B2 (ja) 位置指示器
JP2767098B2 (ja) 位置指示ユニット及びスタイラスペン
US9158394B2 (en) Stylus for use with capacitive touch panel
US9052756B2 (en) Electromagnetic writing unit and electromagnetic handwriting pen for concurrently providing ink writing and electromagnetic writing functions
JP5886661B2 (ja) ペン型座標指示器
US9703401B2 (en) Portable electronic device and miniaturization rechargeable capacitive stylus thereof
CN108369458B (zh) 电子笔
CN108733234B (zh) 触控笔
JP5773472B1 (ja) 位置指示器及び位置検出装置
CN104808816A (zh) 主动式电容触控笔
US20150084934A1 (en) Electromagnetic and capacitive pointer
US9606642B2 (en) Portable electronic device and miniaturization rechargeable capacitive stylus thereof
JP2016535339A (ja) 先端部の圧力センサを備えたアクティブ型のペン
JP2018041429A (ja) デジタイザ筆記具
JP6269393B2 (ja) 位置指示器
JP2018037014A (ja) 手書き入力装置
JP7372267B2 (ja) 位置指示器
US9760188B2 (en) Position indicator
US11906384B2 (en) Pressure detection device with improved load and response accuracy
JP7299885B2 (ja) 電子ペン
JP2015125744A (ja) 位置指示器
CN102141848B (zh) 笔式输入装置
TWI598778B (zh) 主動式電容墨水觸控筆、雙頭筆裝置及電容式觸控筆操作系統
US11693495B2 (en) Active stylus
CN111813244B (zh) 触控笔结构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171218

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6269393

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150