JP6268457B1 - 煙草ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】従来から、複数の葉巻を収容可能な葉巻収容ケースにおいて、葉巻を寝かせて(横向きに)収容すると共に、蓋部の略中央位置の葉巻端部側に対抗する位置に、給湿器を設け、葉巻収容ケース内の湿度調整を可能としている。これによっても、閉鎖状態にあれば、ケース内を任意の湿度に調整し、葉巻を保護することが可能となる。しかしながら、このような構造では、頻繁に開閉する場合には、すぐにケース内の湿度がとんでしまい、ケース内の湿度を適切に維持することが困難である。また、過剰な湿度を付与した場合には、直下にある葉巻と、ケース端部にある葉巻とで、異なる湿度となってしまう場合がある。【解決手段】本発明は、煙草の過乾燥を防止し、収容される煙草の湿度を適切に保つことにある。【選択図】 図1

Description

本発明は、煙草を収容する煙草ケースに関するものである。
従来から、葉巻を収容する葉巻収容箱において、葉巻収容箱内に、葉巻と共に小型の湿度調整剤を入れ、葉巻の過乾燥を防止するものがあった。しかしながら、このような従来の収容方法のように、単に葉巻(煙草)と湿度調整剤とを混入するだけでは、全体的には過乾燥を防止することは可能であるが、複数本(例えば、10〜20本程度)の葉巻(煙草)を収容した際に、夫々の葉巻(煙草)の湿度を一定に保つのが困難である(特許文献1)。
特表2000−510424
前述した特許文献1は、複数本の葉巻を収容可能な葉巻収容ケースにおいて、葉巻を寝かせて(横向きに)収容すると共に、蓋部の略中央位置の葉巻端部側に対向する位置に、給湿器を設け、葉巻収容ケース内の湿度調整を可能としている。これによっても、閉鎖状態にあれば、ケース内を任意の湿度に調整し、葉巻を保護することが可能となる。しかしながら、このような構造では、頻繁に開閉する場合には、すぐにケース内の湿度がとんでしまい、ケース内の湿度を適切に維持することが困難である。また、過剰な湿度を付与した場合には、直下にある葉巻と、ケース端部にある葉巻とで、異なる湿度となってしまう場合がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、煙草の過乾燥を防止し、収容される煙草の湿度を適切に保つことにある。
上述の課題を解決するための第1発明の電気加熱式煙草用煙草ケースは、
開口部を有し複数本の電気加熱式煙草を収容可能な電気加熱式煙草収容部、加湿部材を収容可能な加湿部材収容部、及び、前記加湿部材収容部に収容される加湿部材、を有する本体部と、
前記電気加熱式煙草収容部の前記開口部を開閉可能な蓋部と、
を備えた電気加熱式煙草用ケースであって、
前記加湿部材収容部は、前記電気加熱式煙草収容部に収容される全ての電気加熱式煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設けられると共に、底側に受皿部を有し、
前記受皿部の底面には、前記加湿部材収容部から前記加湿部材収容部外部に貫通する複数の貫通孔が設けられる
ことを特徴とするものである。
これにより、加湿部材を収容して電気加熱式煙草収容部側に水蒸気を放出する加湿部材収容部を、電気加熱式煙草収容部に収容される全ての電気加熱式煙草に対応して設置したので、電気加熱式煙草収容部に収容される全ての電気加熱式煙草に対して、均等に湿度を付与することが可能となる。また、加湿部材に含まれる水分が過剰であり、加湿部材から水分が漏れ出すような場合には、当該過剰な水分を受皿部に形成された貫通孔から電気加熱式煙草収容部と反対側の加湿部材収容部外部に排出することが可能となる。これにより、長期間に亘って電気加熱式煙草収容部内を適度な湿度に保つことが可能となる。
また、第2発明の電気加熱式煙草用煙草ケースは、第1発明の電気加熱式煙草用煙草ケースにおいて、
前記本体部において、前記加湿部材収容部は前記電気加熱式煙草収容部の奥方に設けられ、
前記本体部の底面には、前記受皿部の底面に設けられた前記貫通孔から排出された水分を溜める排出空間が形成されることを特徴とするものである。
また、第発明の電気加熱式煙草用煙草ケースは、第1発明又は第2発明電気加熱式煙草用煙草ケースにおいて、
前記電気加熱式煙草収容部は、一端側にフィルタが設けられ他端側に葉が設けられた電気加熱式煙草を、前記葉側を底部に向け前記フィルタ側を蓋部に向けて、縦向きに収容する縦型の収容部であって、
香料部材を収容可能な香料部材収容部、及び、前記香料部材収容部に収容される香料部材を備え、
前記電気加熱式煙草収容部の底部に前記加湿部材収容部を設け、前記蓋部の奥部に前記香料部材収容部を設けることを特徴とするものである。
また参考発明1の煙草ケースは、
開口部を有し複数本の煙草を収容可能な煙草収容部、調湿部材を収容可能な調湿部材収容部、及び、前記調湿部材収容部に収容される調湿部材、を有する本体部と、
前記煙草収容部の前記開口部を開閉可能な蓋部と、
を備えた煙草ケースであって、
前記調湿部材収容部は、前記煙草収容部に収容される全ての煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設けられる
ことを特徴とするものである。
このような煙草ケースによれば、複数本の煙草を収容可能な煙草収容部、調湿部材を収容可能な調湿部材収容部、及び、調湿部材収容部に収容される調湿部材、を有する本体部と、煙草収容部(本体部)の開口部を開閉可能な蓋部と、を備えている。そして、調湿部材収容部は、煙草収容部にいっぱいに煙草を収容した際に、それら全ての煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設けられている。
これにより、調湿部材を収容して煙草収容部側に水蒸気を放出する調湿部材収容部を、煙草収容部に収容される全ての煙草に対応して設置したので、煙草収容部に収容される全ての煙草に対して、均等に湿度を付与することが可能となる。尚、「調湿部材収容部を、煙草収容部に収容された全ての煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設ける」とは、「煙草収容部の調湿部材収容部側の面に接する煙草の全ての端面を、調湿部材収容部に投影させた場合、当該全ての煙草の夫々の投影面の少なくとも一部に、調湿部材収容部が位置するように設ける」ことを意味している。
また、参考発明2の煙草ケースは、参考発明1の煙草ケースにおいて、
前記調湿部材は、前記調湿部材収容部において、前記煙草収容部に収容される全ての煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設けられることを特徴とするものである。
このような煙草ケースによれば、調湿部材は、調湿部材収容部内において、煙草収容部にいっぱいに煙草を収容した際に、それら全ての煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設けられている。これにより、実際に水分を含む調湿部材を煙草収容部に収容される全ての煙草に対応して設置したので、煙草収容部に収容される全ての煙草に対して、均等に、且つ、十分に湿気を付与することが可能となる。尚、「調湿部材を、煙草収容部に収容された全ての煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設ける」とは、「煙草収容部の調湿部材収容部側の面に接する煙草の全ての端面を、調湿部材に投影させた場合、当該全ての煙草の夫々の投影面の少なくとも一部に、調湿部材が位置するように設ける」ことを意味している。
また、参考発明3の煙草ケースは、参考発明1又は参考発明2の煙草ケースにおいて、
前記調湿部材収容部は、前記煙草ケースから着脱可能に設けられることを特徴とするものである。
このような煙草ケースによれば、調湿部材収容部を煙草ケースから着脱可能とする。これにより、調湿部材が収容される調湿部材収容部を取り外して、調湿部材収容部を開放して調湿部材を交換したり、調湿部材に水分を補充したりすることが可能となる。また、調湿部材収容部を清掃することも可能となる。またこれに加えて、調湿部材が収容される調湿部材収容部を、それごと新しいものに交換することも可能となる。これにより、長期間に亘って煙草収容部内を適度な湿度に保つことが可能となる。また、調湿部材が常時直接接触する調湿部材収容部ごと取り外し可能とすることで、煙草ケース内を清潔に保つことが可能となる。
また、参考発明4の煙草ケースは、参考発明1又は参考発明2の煙草ケースにおいて、
前記調湿部材収容部を開閉可能に設け、前記調湿部材収容部に収容される前記調湿部材を交換可能としたことを特徴とするものである。
このような煙草ケースによれば、調湿部材を収容する調湿部材収容部を開閉可能にすることで、調湿部材を交換可能とする。これにより、経時によって水分の減少した調湿部材を調湿に適した調湿部材に交換することが可能となる。また、経時によって水分の減少した調湿部材に水分を補充し、当該調湿部材を再度収容してもよい。またこれにより、長期間に亘って煙草収容部内を適度な湿度に保つことが可能となる。
また、参考発明5の煙草ケースは、参考発明1乃至参考発明4の煙草ケースにおいて、
前記煙草収容部と前記調湿部材収容部との間には、前記煙草収容部と前記調湿部材収容部とを仕切る仕切部を有し、
前記仕切部には、前記煙草収容部から前記調湿部材収容部に貫通する複数の貫通孔が設けられることを特徴とするものである。
このような煙草ケースによれば、煙草収容部と調湿部材収容部とを仕切る仕切部には、複数の貫通孔が形成されている。これにより、全ての煙草に対応して広範囲に設けられた調湿部材収容部から、複数の貫通孔を用いて、煙草収容部に収容される煙草を、均等に加湿することが可能となる。尚、「煙草収容部と調湿部材収容部とを仕切る仕切部」は、煙草収容部の天井面や底面であってもよいし、調湿部材収容部の天井面や底面であってもよいし、煙草収容部の天井面及び調湿部材収容部の底面を兼用する部材であってもよいし、煙草収容部の底面及び調湿部材収容部の天井面を兼用する部材であってもよい。
また、参考発明6の煙草ケースは、参考発明5の煙草ケースにおいて、
前記本体部において、前記調湿部材収容部は前記煙草収容部の奥方に設けられ、
前記調湿部材収容部は、底側に受皿部を有し、
前記調湿部材は、前記仕切部と前記受皿部との間に形成される前記調湿部材収容部に収容され、
前記受皿部には、前記調湿部材収容部から前記調湿部材収容部外部に貫通する複数の貫通孔が設けられることを特徴とするものである。
このような煙草ケースによれば、調湿部材収容部の底に受皿部を有しており、受皿部に複数の貫通孔を設けている。これにより、調湿部材に含まれる水分が過剰であり、調湿部材から水分が漏れ出すような場合には、当該過剰な水分を受皿部に形成された貫通孔から煙草収容部と反対側の調湿部材収容部外部に排出することが可能となる。また、調湿部材収容部を着脱可能とした場合には、調湿部材収容部外部に排出した水分を除去したり、清掃したりすることが可能となる。これにより、長期間に亘って煙草収容部内を適度な湿度に保ち、且つ、煙草ケース内を清潔に保つことが可能となる。
また、参考発明7の煙草ケースは、参考発明1乃至参考発明6の煙草ケースにおいて、
前記調湿部材に香料を含むことを特徴とするものである。
このような煙草ケースによれば、調湿部材に香料を含むものとする。これにより、煙草ケース内の湿度を適切に保つと共に、煙草ケースの所有者の好みの香りを、煙草収容部に収容される煙草に着香することが可能となる。これにより、販売されている煙草の香りの種類が少ない場合でも、香料によって煙草の香りを多様化することが可能となる。
また、参考発明8の煙草ケースは、参考発明1乃至参考発明7の煙草ケースにおいて、
前記煙草収容部は、一端側にフィルタが設けられ他端側に葉が設けられた煙草を、前記葉側を底部に向けて、縦向きに収容する縦型の収容部であることを特徴とするものである。
このような煙草ケースによれば、一端側がフィルタで他端側が葉とされる煙草を、葉側を煙草収容部の底部に向けて縦向きに収容するものとする。すなわち、煙草収容部は縦収容型の収容部とされている。これにより、葉と調湿部材とを複数の貫通孔が形成された仕切部を隔てて位置させ、煙草の葉の湿度の保持をより適切且つ容易に行うことを可能としている。
また、参考発明9の煙草ケースは、
開口部を有し複数本の煙草を収容可能な煙草収容部を有する本体部と、
調湿部材を収容可能な調湿部材収容部と、前記調湿部材収容部に収容される調湿部材と、を有し、前記煙草収容部の前記開口部を開閉可能な蓋部と、
を備えた煙草ケースであって、
前記調湿部材収容部は、前記煙草収容部に収容される全ての煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設けられる
ことを特徴とするものである。
このような煙草ケースによれば、複数本の煙草を収容可能な煙草収容部を本体側に有し、調湿部材を収容可能な調湿部材収容部及び調湿部材収容部に収容される調湿部材を蓋側に有し、煙草収容部(本体部)の開口部を、蓋部で開閉可能に構成している。そして、調湿部材収容部は、煙草収容部にいっぱいに煙草を収容した際に、それら全ての煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設けられている。
これにより、調湿部材を収容して煙草収容部側に水蒸気を放出する調湿部材収容部を、煙草収容部に収容される全ての煙草に対応して設置したので、煙草収容部に収容される全ての煙草に対して、均等に加湿することが可能となる。
本発明の煙草ケースによれば、煙草収容部に対して調湿部材を適切な範囲及び位置に設けることで、収容される煙草の湿度を適切に保つことが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る携帯型煙草ケースを示す斜視図である。 (a)は、蓋を開放した状態で、上方から見た図である。(b)は、蓋を開放した状態で、正面から見た図である。 (a)は、蓋を閉じた状態で、上方から見た図である。(b)は、蓋を閉じた状態で、正面から見た図である。 (a)は、図3(a)に示すBB断面を示す図である。(b)は、図3(b)に示すAA断面を示す図である。 携帯型煙草ケースを下方から見た分解斜視図である。 携帯型煙草ケースを上方から見た分解斜視図である。 (a)は、携帯型煙草ケースからインナー部材を取外す際の、取外し態様を示す図である。(b)は、携帯型煙草ケースから取外したインナー部材を示す図である。 (a)は、第1実施形態における煙草収容部と加湿部材収容部等との関係を示す図である。(b)は、第2実施形態における煙草収容部と加湿部材収容部等との関係を示す図である。(c)は、第3実施形態における煙草収容部と加湿部材収容部等との関係を示す図である。 (a)は、第4実施形態のインナー部材を上方から見た図である。(b)は、第4実施形態のインナー部材を示す斜視図である。 (a)は、第5実施形態における煙草収容部と加湿部材収容部等との関係を示す図である。(b)は、第5実施形態における煙草収容部と加湿部材収容部等との関係を示す図である。(c)は、第6実施形態における煙草収容部と加湿部材収容部等との関係を示す図である。
次に、本発明の煙草ケースを含んで構成される煙草ケースの実施形態について図を参照して説明する。尚、以下では、携帯型煙草ケースに、本発明を適用した例を説明する。また、図1乃至図8(a)は、本発明の煙草ケースを、煙草を収容する携帯型煙草ケースに適用した第1実施形態を示す図である。また、図8(b)は、本発明の煙草ケースを携帯型煙草ケースに適用した第2実施形態を示す図である。第2実施形態の携帯型煙草ケースは、第1実施形態の携帯型煙草ケースと加湿用貫通孔の構成等、一部構成が異なっている。また、図8(c)は、本発明の煙草ケースを携帯型煙草ケースに適用した第3実施形態を示す図である。第2実施形態の携帯型煙草ケースは、第1実施形態の携帯型煙草ケースとケースの形状等、一部構成が異なっている。また、図9は、本発明の煙草ケースを携帯型煙草ケースに適用した第4実施形態を示す図である。第2実施形態の携帯型煙草ケースは、第1実施形態の携帯型煙草ケースとインナー部材の構成等、一部構成が異なっている。また、図10(a)及び(b)は、本発明の煙草ケースを携帯型煙草ケースに適用した第5実施形態を示す図である。第5実施形態の携帯型煙草ケースは、第1実施形態の携帯型煙草ケースと加湿用貫通孔の構成等、一部構成が異なっている。図10(c)は、本発明の煙草ケースを携帯型煙草ケースに適用した第6実施形態を示す図である。第6実施形態の携帯型煙草ケースは、第1実施形態の携帯型煙草ケースと加湿部材の構成等、一部構成が異なっている。
[第1実施形態]
図1乃至図3に示すように、第1実施形態の携帯型煙草ケース1(単に「煙草ケース」ともいう)は、内部に形成された収容空間(煙草収容部)に、最大10本の煙草101(電気加熱式煙草)を収容可能な構成とされている。外形形状は、楕円柱形状とされている。また、本第1実施形態の携帯型煙草ケースは、比較的小型の電気加熱式煙草(単に「煙草」ともいう)を収容するサイズとされており、外形サイズを、縦(d)約21.5mm、横(w)約51mm、高さ(h)約64mmとしている(図3参照)。これにより、煙草ケースを、ポケットやバッグに入れる等して、持ち運び(携帯)が容易なサイズに形成されている。
携帯型煙草ケース1は、ケース本体3とケース蓋2とを備えている。そして、ヒンジ11(棒状部材、ピン)をケース本体3の上部端部に設けられたヒンジ挿通孔12に挿通すると共に、当該挿通したヒンジ11の両端を、ケース蓋2の下部端部両端に対向して設けられたヒンジ受部13、13に係合する。これにより、このケース本体3及びケース蓋2は、ヒンジ11を回動軸として回動可能に取付けられる。
図1及び図2は、ケース本体3に対して、ヒンジ11を回動軸としてケース蓋2を離間方向に回動させ、携帯型煙草ケース1を開状態とした図である。この際、ケース蓋2の蓋側鉤部32と、ケース本体3の本体側鉤部31との係合が解除される。この開状態で、ケース本体3の開口37から、本体側煙草収容部5に煙草101を収容(補充)したり、本体側煙草収容部5から煙草101を取出したりすることが可能となる。
図3は、図1及び図2に示す開状態から、ケース本体3に対して、ヒンジ11を回動軸としてケース蓋2を近接方向に回動させ、携帯型煙草ケース1を閉状態とした図である。この際、ケース蓋2の開口縁の略全周内側に段状に形成された蓋側係合段部35(蓋側係合部)と、ケース本体3の開口縁の略全周外側に段状に形成された本体側係合段部36(本体側係合部)と、を係合させる(密着させ、合わせる)と共に、ケース蓋2の蓋側鉤部32と、ケース本体3の本体側鉤部31とを係合する。これにより、携帯型煙草ケース1を閉状態(閉ロック状態)とする。
図1乃至図4に示すように、煙草101を収容する煙草収容部は、ケース蓋2及びケース本体3で構成する内部空間に形成されている。具体的には、蓋側煙草収容部4と本体側煙草収容部5とを組合せて、煙草収容部としている。図1に示すように、ケース本体3側に設けられる本体側煙草収容部5の上端は、両端とも、ヒンジ側から長手方向の対面側に向かってなだらかな下り傾斜状に形成されている(図3(b)等参照)。また、本体側煙草収容部5の底面(後述するカバー表面20)は、ケース本体外側底面47と平行に形成されている。これにより、図1の通り、本体側煙草収容部5の深さ(奥行)は、ヒンジ側から長手方向の対面側に向かってだんだんと(徐々に)浅くなるように形成されている。
またこれにより、ヒンジ側に収容される煙草101より、長手方向対面の本体側鉤部側に収容される煙草101の方が、本体側煙草収容部5からの突出量(突出長さ)が大きくなっている。そして、煙草101を本体側煙草収容部5から取り出す際には、煙草101の突出量が多い、本体側鉤部側から取り出すと容易に取り出すことができる。一方、ケース蓋2側に設けられる蓋側煙草収容部4は、下端が両端ともヒンジ側から長手方向の対面側に向かってなだらかな下り傾斜状に形成されている(図3(b)等参照)。蓋側煙草収容部4の内側天井面は、ケース蓋外側天面48と平行に形成されている。これにより、本体側煙草収容部5とは逆に、蓋側煙草収容部4の深さ(奥行)は、ヒンジ側から長手方向の対面側に向かってだんだんと(徐々に)深くなるように形成されている。
また、本体側煙草収容部5及び蓋側煙草収容部4を前述のように構成したことで、本体側煙草収容部5及び蓋側煙草収容部4で構成する煙草収容部を、ヒンジ側から長手方向の対面側に向かって同じ深さ(奥行)に形成している(図4(a)参照)。尚、「本体側煙草収容部」、「蓋側煙草収容部」及び「本体側煙草収容部及び蓋側煙草収容部で構成される煙草収容部」を、夫々単に「煙草収容部」ということもある。
また、図1等に示すように、ケース蓋2の内側空間(蓋側煙草収容部4)には、2本の突出片33がケース蓋2の長手方向に設けられている。そして、ケース蓋2を閉じた際に(閉状態とした際に)、この2本の突出片33の下端面34が、本体側煙草収容部5の長手方向に2列に並ぶ(5本ずつ)、夫々の列の煙草101上に位置する(図4(a)を参照)。閉状態において、突出片33の下端面34と、煙草101の上端面とが略平行となる。
これにより、本実施形態の携帯型煙草ケース1をポケット等に入れて持ち運んだ際に、煙草が煙草収容部内で移動して、葉がこぼれたり、折れたりするのを極力防止することが可能となる。また、喫煙により複数本分の隙間がある場合にも、煙草が煙草収容部内で移動したり倒れたりするのを極力防止することが可能となる。尚、本実施形態では、閉状態において、突出片33の下端面34と煙草101の上端面との間に僅かな隙間を設けている(本実施形態では0.5mmの隙間としている)が、このような隙間を設けず、僅かに(形が崩れない程度に)抑えるように接触させてもよい。
次に、図4乃至図7を用いて、本実施形態の携帯型煙草ケース1の有する調湿機能について説明する。図4(a)は、図3(a)のBB断面図である。図4等に示すように、本体側煙草収容部5の奥方には、煙草収容部を適度な湿度に調整するための吸水スポンジ9を収容する加湿部材収容部10を備えている。図5及び図7(b)に示すように、加湿部材収容部10は、加湿部材収容部10の蓋部となるカバー部材8と、加湿部材収容部10の底部となる受皿部7と、を係合することで構成される。
ここで、電気加熱式煙草には、煙草の葉をペースト状に加工して当該ペーストを紙で巻き、吸い口となる一方側端部にフィルタを取付けたものがある(例えば、ヒートスティックと呼ばれるものがある)。また、本実施形態の電気加熱式煙草は、使い捨ての煙草(たばこ)とされる。このような電気加熱式煙草は、乾燥した状態で保存すると、当該煙草を喫煙した際の味(風味、香り等を含む)が変化しやすい(劣化しやすい)。本実施形態の携帯型煙草ケース1には、このような味の劣化(煙草の過乾燥)を極力防止するため、煙草収容部に適度に加湿するための調湿機能を備えている。好ましくは、煙草収容部の湿度を70%程度に維持することが好ましい。
カバー部材8及び受皿部7は何れも凹形状となっており、このカバー部材8の凹部と受皿部7の凹部とを合わせることで空間を形成し、当該空間を、後述する加湿部材(吸水スポンジ9)を収容する加湿部材収容部10としている。また、このカバー部材8及び受皿部7の何れにも複数の貫通孔が形成されている。カバー部材8には、煙草収容部に収容可能な煙草101の最大本数に対応して、10個の加湿用貫通孔17(「調湿用貫通孔」ともいう)が形成されている。また本実施形態では、10個の加湿用貫通孔17を、10本の煙草101を収容した際に、夫々の煙草101の葉側端面の範囲内となる位置に形成している(図8参照)。これは、煙草収容部に収容される全ての煙草を、満遍なく均一な湿度に極力保つためである。尚、カバー部材8に形成される加湿用貫通孔17の数は、全ての煙草に対して均等に加湿できる数があれば足り、10個より少なくとも良いし(例えば、8個や5個)、10個より多くてもよい(例えば、15個や20個)。
また、カバー部材8の加湿用貫通孔17は、加湿部材である吸水スポンジ9が放出する水蒸気を、煙草収容部(本体側煙草収容部及び蓋側煙草収容部)に放出するための貫通孔(湿度を調整するため「調湿用貫通孔」ともいう)である。そして、吸水スポンジ9が放出する水蒸気を、複数の加湿用貫通孔17から煙草収容部側へ満遍なく放出することで、煙草収容部内を適切な湿度に保っている。
また、受皿部7には、カバー部材8に形成された加湿用貫通孔17(煙草収容部に収容可能な煙草101の最大本数)よりも少ない数である8個の排水用貫通孔22が形成されている。これは単に余剰水分を排出するだけであるので、確実に余剰水分を排出できる数があれば足りるからである。この排水用貫通孔22は、加湿部材収容部10に収容される吸水スポンジ9の水分含有量が過剰な場合、当該過剰な水分を加湿部材収容部10外に排出するための貫通孔である。排水用貫通孔22から加湿部材収容部10外のケース本体内側底面45に排出された水分は、排出空間50等に溜まることとなる。また、この8個の排水用貫通孔22は、受皿部底面に溢れた余剰水分を確実に排出するため、受皿部底面に離間して配置、形成されている。
尚、本実施形態では、排水用貫通孔22の数(8個)を、加湿用貫通孔17の数(10個)よりも少なくしたが、このような態様に限らない。これらの数を同数としてもよいし、排出用貫通孔の数を、加湿用貫通孔17の数よりも多くしてもよい。
また、図5、図6及び図7(b)に示すように、受皿部7は、一方側端部に上方に延びる背板部23と一体に形成されている。この受皿部7及び背板部23を有する一体部材と、カバー部材8と、吸水スポンジ9と、を組合せた部材、すなわち、図7(b)に示す部材を、「インナー部材6」という。インナー部材6は、図4に示す側部から見ると、略L字形状とされている。また、背板部23の短手方向両端部には、上下方向に背板部係合突起41が設けられている。そして、この背板部係合突起41とケース本体3に設けた背板部係合溝40とをスライド係合して、インナー部材6をケース本体3内部に固定する。
また、インナー部材6の背板部23の内側壁は、本体側煙草収容部5のヒンジ側の内側壁を構成し、カバー部材8のカバー表面20は、本体側煙草収容部5の底面を構成する。また、受皿部7の背板部23と対向する側から前方に突出する排出空間用突起51は、前述した排出空間50の天井面を構成する。
次に、加湿部材収容部10に収容する加湿部材について説明する。本実施形態では、加湿部材(調湿部材)として周知の吸水スポンジ9を使用している。吸水スポンジ9は、水につけるか又は水を垂らす等して、所定量の水分を含有した状態で加湿部材収容部10に収容される。また、吸水スポンジ9に含ませる水分としては精製水が好ましい。これにより、携帯型煙草ケース1の煙草収容部や加湿部材収容部10等を清潔に保つことが可能となる。尚、水道水等を清掃することなく長期間使用すると、カビ等の発生の原因となるため、避けるのが望ましい。
次に、加湿部材収容部10の大きさ(設置領域)について説明する。図8(a)は、第1実施形態における、本体側煙草収容部底面(カバー表面20)と、本体側煙草収容部5に満タン(10本)に収容した煙草101と、カバー部材8に形成された加湿用貫通孔17と、本体側煙草収容部底面の奥方に設けられた加湿部材収容部10(破線で示す)と、加湿部材収容部10に収容される加湿部材9(破線で示す)と、の位置関係を示す簡略図である。説明を簡便にするため、これら以外の構造物を省略した図としている。
第1実施形態の加湿部材収容部10は、図8(a)に破線(外側)で示すように、加湿部材収容部10の少なくとも一部が、全ての煙草(10本)のカバー部材側の端面と、カバー部材を挟んで、対向する範囲に設けられている。すなわち、何れの煙草の奥方にも、カバー部材を挟んでその直下に必ず加湿部材収容部10が存在している。加湿部材9(吸水スポンジ)から出る水蒸気(湿気)は、水蒸気放出空間となる加湿部材収容部10から煙草収容部に放出されるため、煙草収容部底面の広い範囲に設けられていた方が、より均一(均等)に水蒸気を放出することが可能となり、収容される煙草全体(煙草収容部全体)に均等に湿気を与えることが可能となる。また、加湿用貫通孔17は全て(10個とも)、加湿部材収容部10の形成領域内に形成される。すなわち、図8(a)において示すように、加湿用貫通孔17は全て、外側破線で示す加湿部材収容部10の内側領域に形成されている。
次に、加湿部材9の大きさ(設置領域)について説明する。加湿部材9(吸水スポンジ)は、前述した加湿部材収容部10の内部に収容されるため、加湿部材収容部10の領域内の所定の範囲に設置される。また、加湿部材9は、加湿部材収容部10に収容可能なように、薄型の楕円柱状の形状とされている。第1実施形態の加湿部材9(吸水スポンジ)は、図8(a)に破線(内側)で示すように、加湿部材9の少なくとも一部が、全ての煙草(10本)のカバー部材側の端面と、カバー部材8を挟んで、対向する範囲に設けられている。すなわち、何れの煙草の奥方にも、カバー部材8を挟んでその直下に必ず加湿部材が存在している。尚、図8では、説明を簡便にするため、加湿部材収容部10及び加湿部材9を示す破線を矩形状に示している(実際の形状とは異なっている)。
更に、加湿用貫通孔17は全て(10個とも)、加湿部材9の設置領域内に形成される。すなわち、図10(a)において示すように、加湿用貫通孔17は全て、内側破線で示す加湿部材9の内側領域に形成されている。これにより、全ての加湿用貫通孔17の奥方には等しく加湿部材9が存在することとなり、全ての加湿用貫通孔から十分且つ均一な水蒸気(湿気)を放出し、煙草収容部(全ての収容煙草)の湿度を適切(均一)に設定することが可能となる。
次に、図7を用いて、携帯型煙草ケース1からインナー部材6を取外し、インナー部材6の一部又は全部を、交換又は清掃したり、加湿部材9を交換又は水分補給したりする態様について説明する。本実施形態の携帯型煙草ケース1は、図1に示す煙草101を空にした状態で、インナー部材6の背板部23(「把持部」ともいう)に指をあて、当該背板部23を上方にスライドさせることで、図7(a)に示すように、インナー部材6を携帯型煙草ケース1から取外すことが可能となる。図7(a)の状態から、インナー部材6を更に上方に引き上げることで、図7(b)に示すように、インナー部材6を、携帯型煙草ケース1から完全に分離することが可能となる。
このように、インナー部材6を、使用中の携帯型煙草ケース1から、容易に着脱できるように構成したのは、煙草収容部の奥方に加湿部材を常時保持していることによる問題点を解決するためである。具体的に、携帯型煙草ケース1に加湿部材を備えることで、収容する煙草の湿度を調整することが可能となる。その反面、煙草ケース内が常に高い湿度とされるため、煙草ケース内にカビが発生したり、雑菌が繁殖したりする虞がある。そのため、高湿度の元である加湿部材収容部10(受皿部7、カバー部材8、吸水スポンジ9)を、スライド動作させるだけで、一体的に取外し可能な構造とした。
そして、このインナー部材6を所定期間使用した場合には、カートリッジとして、別の新しいインナー部材6と交換することが可能となる。また、インナー部材6を取り外した際には、ケース本体内部に、排出用貫通孔22から排出されたり、加湿部材9から出た水分が残っていたり、雑菌が付着している可能性があるため、当該ケース本体内部を、インナー部材6を取り外した状態で清掃(洗浄)することが好ましい。
そして、新しいインナー部材6を再度ケース本体3にスライド係合させるか、若しくは、使用したインナー部材6のカバー部材8を開放し、吸水スポンジ9やインナー部材6を構成する部品を清掃し、清掃後のインナー部材6を再度ケース本体3にスライド係合する。この際、吸水スポンジ9の水分含有量を再調整することで、より適切に湿度調整をすることが可能となる。このような作業を定期的に実行すれば、長期間に亘って、携帯型煙草ケース1を清潔に保ち、且つ、煙草収容部及び収容される煙草を均等に加湿調整することが可能となる。尚、インナー部材6だけを、カートリッジとして販売することで、インナー部材6を、所定期間ごとに交換する、使い捨ての交換部品とすることも可能である。尚、本実施形態のケース蓋2、ケース本体3及びインナー部材6は樹脂成形により成形されている。また、これらを成形する樹脂としては、ABS樹脂やPC樹脂等が用いられている。
[第2実施形態]
前述した第1実施形態では、煙草収容部に水蒸気を放出するための加湿用貫通孔17を、収容される煙草101の夫々に対応させるべく、収容部に収容可能な煙草101の最大数と同じ数の加湿用貫通孔17を設けるものとした(図8(a)参照)。図8(b)に示す第2実施形態は、第1実施形態よりも加湿用貫通孔の数を減らしつつ、全ての煙草に対応して加湿用貫通孔を設ける態様である。すなわち、加湿効果は同様に発揮する構成である。
第2実施形態では、図8(b)に示すように、加湿用貫通孔177を、楕円形状の貫通孔とする。そして、1個の加湿用貫通孔177を、複数個の煙草101に対応させるべく、近接(又は、隣接)する複数の煙草の夫々の下方に位置するように、設けている。これにより、加湿用貫通孔177の数を減らしたにも関わらず、煙草収容部に収容される全ての煙草に対して均等且つ十分に、湿気を付与し、適切な湿度に調整することが可能となる。尚、加湿用貫通孔は、1個で複数の煙草をカバーできるような細長い形状であれば足り、長方形状やその他の形状であってもよい。
[第3実施形態]
前述した第1実施形態及び第2実施形態では、何れも煙草収容部の底面が略矩形形状とされ、長手方向には短手方向よりも多数の煙草101を収容するものとした。図8(c)に示す第3実施形態は、このような形状と異なり、煙草収容部底面が円形とされており、外形形状が円筒形状とされる。図8(c)に示すように、このような形状であっても、第1実施形態及び第2実施形態と同様に、加湿部材収容部10は、図8(c)に破線(外側)で示すように、加湿部材収容部10の少なくとも一部が、全ての煙草(7本)のカバー部材側の端面と、カバー部材を挟んで、対向する範囲に設けられている。すなわち、何れの煙草の奥方にも、カバー部材を挟んでその直下に必ず加湿部材収容部10が存在している。
また、図8(c)に破線(内側)で示すように、加湿部材9の少なくとも一部が、全ての煙草(7本)のカバー部材側の端面と、カバー部材8を挟んで、対向する範囲に設けられている。すなわち、何れの煙草の奥方にも、カバー部材8を挟んでその直下に必ず加湿部材が存在している。
更に、加湿用貫通孔17は全て(7個とも)、加湿部材9の設置領域内に形成される。すなわち、図8(c)において示すように、加湿用貫通孔17は全て、内側破線で示す加湿部材9の内側領域に形成されている。これにより、全ての加湿用貫通孔17の奥方には等しく加湿部材9が存在することとなり、全ての加湿用貫通孔から十分な量で、且つ、均等に水蒸気(湿気)を放出し、煙草収容部(全ての収容煙草)の湿度を適切に設定することが可能となる。
[第4実施形態]
前述した実施形態では、楕円柱状の加湿部材9を煙草101の端面と平行に配置して、煙草の一方側端面から、加湿する態様とした。第4実施形態では、図9に示すように、薄板状の加湿部材9を煙草101の側面と平行に、立てて配置するものとしている。また、本体側煙草収容部底面202からケース本体3の開口に向けて、カバー部材203が立設形成されており、このカバー部材203の内部に加湿部材収容部200が形成され、その内部に加湿部材9が収容される。また、本体側煙草収容部底面202を形成する底部材と、当該底部材から立設するカバー部材203と、カバー部材203の内部に収容する加湿部材9は、本実施形態のインナー部材とされ、交換可能に設けられている。また、本実施形態の携帯型煙草ケースは、第1実施形態の携帯型煙草ケースよりも、奥行(d)が大きく作られている。
また、第1実施形態と同様に、煙草収容部には、長手方向に5本ずつ2列で収容し、最大で計10本の煙草101を収容可能としている。本実施形態は、第1実施形態と異なり、この2列の煙草収容列の間に、加湿部材収容部200を設けている。そして、加湿部材収容部200内に、加湿部材9を立てて収容するものとしている。また、カバー部材203の煙草101と接する対向する両側壁面には、煙草収容部から加湿部材収容部200に貫通する複数の貫通孔が設けられている。図9(b)に示すように、各面夫々煙草101の位置に対応して、上下2か所の貫通孔を、5か所設けている。各面計10個、合計20個の加湿用貫通孔201が設けられている。
これにより、各煙草101に対して、夫々上下2か所から加湿することが可能となる。またこれにより、収容される全ての煙草101に対して、十分且つ均一な加湿を行うことができる。
[第5実施形態]
前述した実施形態では、煙草収容部に最大数の煙草を収容した状態で、煙草の端面に、加湿用貫通孔17が位置するように、加湿用貫通孔17の位置を設定した。図10(a)及び(b)に示す第5実施形態では、このような構成に加えて、煙草収容部に最大数の煙草を収容した状態でできる隙間部(4箇所)にも加湿用貫通孔17を形成した。これにより、煙草収容部に収容される煙草の端面(葉側端面)の直下に位置する加湿用貫通孔17によって、煙草端部から葉を直接加湿し、煙草と煙草の隙間に位置する加湿用貫通孔17によって煙草側部から巻き紙を介して加湿することを可能にする。これにより、より効果的に加湿することが可能となる。
また、図10(b)の態様では、異なる形状(大きさ)の加湿用貫通孔17、177を設けている。これにより、加湿場所等(形状や収容物の有無)によって、加湿用貫通孔の形状を変えて、煙草収容部全体をより均等に、より適切に加湿することが可能となる。
[第6実施形態]
前述した実施形態では、加湿部材9は、加湿部材収容部10の大きさに対応して、加湿部材収容部10よりも若干小さい程度の略同じ大きさの加湿部材9を収容するものとしていた。これにより、十分に水分を含有した加湿部材9を収容でき、長期間に亘り、適切な加湿を行うことを可能とした。しかしながら、このような態様に限らず、図10(c)に示すような、加湿部材収容部10の大きさよりも、かなり小さい(2/3以下、1/2以下)サイズの加湿部材9を用いてもよい。
このような小型の加湿部材9を用いる場合には、加湿部材9の水分含有量が少ないため、大型の加湿部材9を用いる場合に比べて、高い頻度で、水分の補充を行う必要が生じる。尚、加湿部材9が発する水蒸気を、煙草収容部に放出する加湿用貫通孔17は、煙草収容部底面に満遍なく設けているため、小型の加湿部材であっても、煙草収容部に収容される全ての煙草に対して均等に加湿することが可能となる。
[他の態様]
以下では、前述した実施形態の他の態様について説明する。第1実施形態等では、加湿部材収容部をケース本体の奥方に設けた。すなわち、ケース本体の開口がある手前側に本体側煙草収容部を設け、その奥に加湿部材収容部を設ける態様を説明した。しかしながらこのような態様に限らない。例えば、加湿部材収容部を蓋部に設けてもよい。具体的には、蓋部の奥方、例えば、ケース蓋2の内側に形成されている2本の突出辺33、33の間の空間に(図1参照)、凹状の蓋部と受皿部とを組合せてなる加湿部材収容部を挿入し、係合固定する。そして、蓋部の開口側を蓋側煙草収容部とし、ケース本体を本体側煙草収容部とする構造である。これによっても、第1実施形態と略同様の範囲(領域)で加湿部材収容部及び加湿部材を設けたり、加湿用貫通孔を設けたりすることが可能で、第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、第1実施形態の加湿部材収容部に収容する加湿部材として、吸水スポンジを用いたが、他の部材であってもよい。例えば、吸水性に優れた珪藻土を、加湿部材として使用してもよい。煙草収容部の湿度を、特定期間(例えば、1週間程度)適切に保つ程度の水分を含有可能な部材であれば足りる。
また、前述した実施形態に加えて、加湿部材に香料を添加してもよい。加湿部材に含有する水分に香料を含ませることで、単に煙草収容部に収容される煙草を加湿するだけでなく、煙草に喫煙者の好みの香りをつけることが可能となる。これにより、喫煙興趣を高めることが可能となる。
また、前述した実施形態では、インナー部材を着脱式とし、当該インナー部材を取外したうえで、加湿部材を交換したり、部品を清掃したりすることを可能とした。これに加えて、インナー部材を取り外すことができない構造にすると共に、カバー部材8を開閉可能とし、加湿部材の交換は可能となるようにしてもよい。例えば、図7(a)の状態を上方向スライドの限界位置とし、この位置でカバー部材を開放できるようにしてもよい。そして、新しい加湿部材に交換したり、加湿部材を清掃・水分補充等して再度使用したりする。
また、前述した実施形態や他の態様の構成を複数組合せる等して、ケース蓋側の奥方に香料部材を設け、ケース本体側の奥方に加湿部材を設ける。これにより、煙草101の蓋側部分であるフィルタに、香料部材が発する香りを移し、本体底側部分である葉をその奥方に設けられる加湿部材によって、適切に湿度調整することが可能となる。尚、本態様も前述と同様に、例えば、ケース蓋2の内側に形成されている2本の突出辺33、33の間の空間に(図1参照)、凹状の蓋部と受皿部とを組合せてなる香料部材収容部を挿入し、係合固定する。香料部材収容部には、喫煙者の好みの香りの香料部材が収容されている。また、受皿部底面には、煙草収容部に収容される煙草に、香料部材の香りを着香するための着香用貫通孔が形成されている。
また、蓋部の内側空間等に湿度インジケータや湿度計を設けてもよい。例えば、ケース蓋2の内側に形成されている2本の突出辺33、33の間の空間に(図1参照)、湿度インジケータや湿度計を、係合爪等を用いて係合固定することができる。
尚、第1実施形態の携帯型煙草ケース1への収容対象は、前述した小型の電気加熱式タバコとしたが、このようなタイプの煙草に限らない。例えば、第1実施形態で述べた電気加熱式タバコよりも大型(直径又は/及び長さ)の電気加熱式タバコを収容してもよいし、刻んだ煙草の葉を紙で巻いた使い捨ての煙草(たばこ)である紙巻き煙草(吸い口となる一方側端部にフィルタが取付けられているタイプ、両端ともフィルタのない両切タイプ何れも含む)を収容してもよいし、煙草の葉を筒状に巻いた葉巻煙草を収容してもよい。また、その他湿度調整(調湿)の必要がある棒状のものであれば、本携帯型煙草ケースに収容しての保管に適する。また、煙草ケースの大きさについても、収容対象とする煙草のサイズに合わせて、煙草ケース外形及び煙草収容部サイズを適宜変更することが可能である。
1 携帯型煙草ケース
2 ケース蓋
3 ケース本体
4 蓋側煙草収容部
5 本体側煙草収容部
6 インナー部材
7 受皿部
8 カバー部材
9 吸水スポンジ(加湿部材、調湿部材)
10 加湿部材収容部
15 カバー側固定用穴
16 カバー側固定用突起
17 加湿用貫通孔(調湿用貫通孔)
22 排水用貫通孔
23 背板部(把持部)
27 受皿側固定用突起
28 受皿側固定用穴
37 開口
50 排出空間
101 煙草(電気加熱式煙草)
102 フィルタ
103 葉
177 加湿用貫通孔(調湿用貫通孔)
200 加湿部材収容部
201 加湿用貫通孔
202 本体側煙草収容部底面
203 カバー部材

Claims (3)

  1. 開口部を有し複数本の電気加熱式煙草を収容可能な電気加熱式煙草収容部、加湿部材を収容可能な加湿部材収容部、及び、前記加湿部材収容部に収容される加湿部材、を有する本体部と、
    前記電気加熱式煙草収容部の前記開口部を開閉可能な蓋部と、
    を備えた電気加熱式煙草用ケースであって、
    前記加湿部材収容部は、前記電気加熱式煙草収容部に収容される全ての電気加熱式煙草の夫々の少なくとも一部と、対向する範囲に設けられると共に、底側に受皿部を有し、
    前記受皿部の底面には、前記加湿部材収容部から前記加湿部材収容部外部に貫通する複数の貫通孔が設けられる
    ことを特徴とする電気加熱式煙草用ケース。
  2. 前記本体部において、前記加湿部材収容部は前記電気加熱式煙草収容部の奥方に設けられ、
    前記本体部の底面には、前記受皿部の底面に設けられた前記貫通孔から排出された水分を溜める排出空間が形成されることを特徴とする請求項1に記載の電気加熱式煙草用ケース。
  3. 前記電気加熱式煙草収容部は、一端側にフィルタが設けられ他端側に葉が設けられた電気加熱式煙草を、前記葉側を底部に向け前記フィルタ側を蓋部に向けて、縦向きに収容する縦型の収容部であって、
    香料部材を収容可能な香料部材収容部、及び、前記香料部材収容部に収容される香料部材を備え、
    前記電気加熱式煙草収容部の底部に前記加湿部材収容部を設け、前記蓋部の奥部に前記香料部材収容部を設けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電気加熱式煙草用煙草ケース。

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