JP6265178B2 - 画像処理装置、画像処理方法 - Google Patents
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Description
本発明は、画像処理装置および画像処理方法に関する。
従来、画像処理装置において、カラースキャナーが、予め一部がラインマーカーでマーキングされた原稿から画像を読み取り、画像処理部が、前記ラインマーカーによるマーキング画像で覆われた部分の画像を加工することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、加工したい同種の画像が、1ページ分または複数ページ分の原稿画像における複数の箇所に散在している場合がある。この場合、原稿における加工したい画像が存在する全ての箇所にマーキングを施すことは手間である。
本発明の目的は、原稿から読み取られた画像におけるマーキング画像が指示する部分の画像を加工する機能を備え、加工したい同種の画像が原稿における複数箇所に存在する場合に、原稿へのマーキングの手間を省略できる画像処理装置および画像処理方法を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像処理装置は、第1マーキング画像検出部と、第1目的画像検出部と、第2目的画像検出部と、二次画像生成部とを備える。前記第1マーキング画像検出部は、一次画像のデータから予め設定された第1マーキング画像条件を満たす第1マーキング画像を検出する。前記第1目的画像検出部は、前記一次画像のデータにおける前記第1マーキング画像が指示する位置に存在する画像を目的画像として検出する。前記第2目的画像検出部は、前記一次画像のデータにおける前記第1マーキング画像が指示する位置以外の位置に存在する前記目的画像を検出する。前記二次画像生成部は、前記一次画像のデータについて、検出された前記目的画像に予め設定された加工を施し、さらに、前記第1マーキング画像を消去することによって二次画像のデータを生成する。
本発明の他の局面に係る画像処理方法は、以下に示される各工程を含む。第1工程は、画像処理装置が、一次画像のデータから予め設定された第1マーキング画像条件を満たす第1マーキング画像を検出する工程である。第2工程は、前記画像処理装置が、前記一次画像のデータにおける前記第1マーキング画像が指示する位置に存在する画像を目的画像として検出する工程である。第3工程は、前記画像処理装置が、前記一次画像のデータにおける前記第1マーキング画像が指示する位置以外の位置に存在する前記目的画像を検出する工程である。第4工程は、前記画像処理装置が、前記一次画像のデータについて、検出された前記目的画像を予め設定された置換画像に置き換え、さらに、前記第1マーキング画像を消去することによって二次画像のデータを生成する工程である。
本発明によれば、原稿から読み取られた画像におけるマーキング画像が指示する部分の画像を加工する機能を備え、加工したい同種の画像が原稿における複数箇所に存在する場合に、原稿へのマーキングの手間を省略できる画像処理装置および画像処理方法を提供することが可能になる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態:画像処理装置10の構成]
まず、図1,2を参照しつつ、第1実施形態に係る画像処理装置10の構成について説明する。図1において、原稿900、シート材901および端末装置8が仮想線で示されている。
まず、図1,2を参照しつつ、第1実施形態に係る画像処理装置10の構成について説明する。図1において、原稿900、シート材901および端末装置8が仮想線で示されている。
画像処理装置10は、原稿900から画像を読み取る画像読取装置の機能およびシート材901へ画像を形成する画像形成装置の機能を兼ね備えた複合機である。従って、画像処理装置10は、スキャンジョブおよびコピージョブを実行する機能を備える。
さらに、画像処理装置10は、ネットワーク100を通じて端末装置8から印刷用のジョブデータを受信し、プリントジョブを実行する機能も備える。画像処理装置10は、前記コピージョブまたは前記プリントジョブの実行時に、画像をシート材901に形成する。シート材901は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像形成媒体である。
前記スキャンジョブは、原稿900から画像を読み取り、読み取った画像を表すスキャン画像データを転送する処理である。前記スキャン画像データの転送先は、例えば端末装置8または二次記憶部13である。
前記コピージョブは、原稿900から画像を読み取り、読み取った画像をシート材901に形成する処理である。前記プリントジョブ、前記スキャンジョブおよび前記コピージョブは、画像処理のジョブの一例である。なお、画像処理装置10が、ファクシミリジョブを実行可能なファクシミリ装置の機能を備えることも考えられる。
画像処理装置10は、主制御部1、操作表示部2、スキャン部20、スキャン制御部30、プリント部40、プリント制御部50、通信部60および画像処理部70などを備える。
主制御部1、スキャン制御部30、プリント制御部50、通信部60および画像処理部70は、それぞれバス9に接続されおり、バス9を通じて相互にデータの受け渡しが可能である。
スキャン部20は、原稿900の画像を読み取り、原稿画像データを出力する。スキャン部20は画像読取部の一例である。スキャン部20は、原稿900に光を走査する不図示の光学系、および原稿900からの反射光の光量を画素ごとに検出して原稿画像データを出力する不図示のイメージセンサーなどを備える。本実施形態において、スキャン部20は、原稿900のカラー画像を読み取り可能なカラースキャナーである。
スキャン制御部30は、スキャン部20を制御して前記原稿画像データを取得する。さらに、スキャン制御部30は、バス9を通じて前記原稿画像データを画像処理部70などの他の機器に転送する。
プリント部40は、周知の電子写真方式の画像形成処理によってシート材901に画像を形成する。プリント部40は、不図示の像担持体およびその周辺機器を備え、前記像担持体からシート材901に現像剤の画像を転写するとともにその画像をシート材901に定着させる。
なお、プリント部40が、インクジェット方式などの他の方式の画像形成処理を行う装置であることも考えられる。
プリント制御部50は、画像処理部70から記録用画像データを取得し、前記記録用画像データに基づく画像をシート材901に形成する処理をプリント部40に実行させる。前記プリントジョブにおける前記記録用画像データは、端末装置8から受信した前記ジョブデータに基づく画像データである。また、前記コピージョブにおける前記記録用画像データは、原稿900から読み取られた画像のデータである。
通信部60は、ネットワーク100を通じて端末装置8などの外部装置との間でデータの送受信を行う。さらに、通信部60は、バス9を通じて主制御部1、スキャン制御部30およびプリント制御部50などの各機器とデータの受け渡しを行う。
画像処理部70は、バス9を通じて他の機器から得た画像データなどに対する各種のデータ処理を実行する。画像処理部70によるデータ処理の対象は、例えば、スキャン制御部30から得られる原稿画像データまたは端末装置8から通信部60を通じて得られる印刷ジョブデータなどである。
例えば、画像処理部70は、端末装置8から受信した前記印刷ジョブデータを前記記録用画像データへ変換する処理を実行する。さらに、画像処理部70は、前記原稿画像データまたは前記印刷ジョブデータに含まれる画像データの一部を加工する処理などの画像処理なども実行する。
スキャン制御部30、プリント制御部50および画像処理部70は、例えばDSP(Digital Signal Processor)またはASIC(Application Specific Integrated Circuit)などによって構成される。
図2が示すように、操作表示部2は、例えばタッチパネルおよび操作ボタンなどを含む情報入力用の操作部21と、液晶表示パネルなどのパネル状の表示部22とを含む。
主制御部1は、画像処理装置10を統括して制御する。例えば、主制御部1は、表示部22に操作メニューなどを表示させる。さらに、主制御部1は、操作部21の操作を通じて入力される入力情報および各種センサーの検出結果に応じて他の制御部に制御指令を出力する。
図1が示すように、主制御部1は、MPU(Micro Processor Unit)11、RAM(Random Access Memory)12および二次記憶部13などを備える。
MPU11は、各種の演算およびデータ処理を実行するプロセッサーである。RAM12は、MPU11に実行させるためのプログラムを一時記憶する揮発性の主記憶部である。
二次記憶部13は、MPU11が参照する各種情報を記憶する不揮発性の記憶部である。また、二次記憶部13は、MPU11による各種情報の読み書きが可能な記憶部でもある。二次記憶部13は、MPU11に各種の処理を実行させるためのプログラム、MPU11によって参照される情報および書き込まれる情報を記憶する。
後述するように、画像処理装置10は、予め一部にマーキング画像が形成された原稿900から画像を読み取り、得られた原稿画像における前記マーキング画像が指示する部分の画像を加工する機能を備える。
ところで、加工したい同種の画像が、1ページ分または複数ページ分の前記原稿画像における複数の箇所に散在している場合がある。この場合、原稿900における加工したい画像が存在する全ての箇所にマーキングを施すことは手間である。
画像処理装置10が採用されれば、加工したい同種の画像が原稿900における複数箇所に存在する場合に、原稿900へのマーキングの手間を省略することができる。以下、その詳細について説明する。
[画像加工処理]
画像処理装置10の画像処理部70は、加工対象の画像データにおける一部の画像を加工することによって加工後の画像データを生成する画像加工処理を実行する機能を備える。前記加工処理は、例えば、文書の原稿900からいわゆる穴埋め問題のテスト用紙を作成することが必要な場合に好適な処理である。
画像処理装置10の画像処理部70は、加工対象の画像データにおける一部の画像を加工することによって加工後の画像データを生成する画像加工処理を実行する機能を備える。前記加工処理は、例えば、文書の原稿900からいわゆる穴埋め問題のテスト用紙を作成することが必要な場合に好適な処理である。
以下の説明において、加工対象の画像データのことを一次画像g1のデータと称する(図3参照)。また、加工後の画像データのことを二次画像g5のデータと称する(図6参照)。
前記画像加工処理における加工処理の種類は、例えば、置換処理、追記処理、色変更処理または濃度変更処理などである。前記置換処理は、一次画像g1の一部の画像を予め設定された画像に置き換える処理である。なお、一次画像g1の一部の画像を消去する処理は、一次画像g1の一部の画像を空白画像に置き換える前記置換処理の一例である。
前記追記処理は、一次画像g1の一部の画像に下線、囲み線または取消線などの追記画像を付加する処理である。前記追記処理、前記濃度変更処理および前記色変更処理は、例えば特定の画像を強調する必要がある場合などに選択される。また、前記色変更処理および前記濃度変更処理は、特定の画像を目立たなくする必要がある場合などに選択される。
画像処理装置10は、前記画像加工処理を含む処理として、スキャン画像加工・印刷処理、スキャン画像加工・転送処理、保存画像加工・印刷処理、保存画像加工・転送処理および受信画像加工・印刷処理などを実行する機能を備える。
前記スキャン画像加工・印刷処理は、スキャン部20が原稿900の画像を読み取り、画像処理部70が、スキャン部20が出力する前記原稿画像データを一次画像g1のデータとして前記画像加工処理を実行し、さらに、プリント部40が、二次画像g5をシート材901に形成する処理である。即ち、前記スキャン画像加工・印刷処理は、前記コピージョブの処理に前記画像加工処理が加わった処理である。二次画像g5のデータの転送先は、例えば、端末装置8または二次記憶部13などである。
前記スキャン画像加工・転送処理は、スキャン部20が原稿900の画像を読み取り、画像処理部70が、スキャン部20が出力する前記原稿画像データを一次画像g1のデータとして前記画像加工処理を実行し、さらに、主制御部1が、二次画像g5のデータを指定された転送先へ転送する処理である。即ち、前記スキャン画像加工・転送処理は、前記スキャンジョブの処理に前記画像加工処理が加わった処理である。
前記保存画像加工・印刷処理は、画像処理部70が、二次記憶部13に予め記憶された画像データを一次画像g1のデータとして前記画像加工処理を実行し、さらに、プリント部40が、二次画像g5をシート材901に形成する処理である。
前記保存画像加工・転送処理は、画像処理部70が、二次記憶部13に予め記憶された画像データを一次画像g1のデータとして前記画像加工処理を実行し、さらに、主制御部1が、二次画像g5のデータを指定された転送先へ転送する処理である。
前記受信画像加工・印刷処理は、主制御部1が、端末装置8から通信部60を通じて画像データを含む印刷用の前記ジョブデータを受信し、画像処理部70が、前記ジョブデータに含まれる画像データを一次画像g1のデータとして前記画像加工処理を実行し、さらに、プリント部40が、二次画像g5をシート材901に形成する処理である。即ち、前記受信画像加工・印刷処理は、前記プリントジョブの処理に前記画像加工処理が加わった処理である。
ここで、図3を参照しつつ、前記画像加工処理の対象となる一次画像g1について説明する。図3は、一次画像g1が形成された原稿900の一例である。
一次画像g1は、原画像に対してユーザーによって追記された第1マーキング画像g2を含む。第1マーキング画像g2は、前記原画像における加工対象にする一部の画像の位置を指示するマーキングの画像である。以下の説明において、一次画像g1における加工対象にする部分の画像のことを目的画像g4と称する。
図3が示す例では、第1マーキング画像g2は、目的画像g4に対してラインマーカーなどによって上塗りされた透明彩色の画像である。なお、第1マーキング画像g2が、目的画像g4を囲む枠の画像、または、目的画像g4に対する下線の画像などであることも考えられる。
本実施形態において、第1マーキング画像g2は、一次画像g1に含まれる複数の目的画像g4のうちの一部にのみ形成される。以下の説明において、一次画像g1に含まれる複数の目的画像g4のうち、第1マーキング画像g2が指示するものを代表目的画像g40と称し、その他のものをその他目的画像g41と称する。
複数種類の目的画像g4が一次画像g1に含まれる場合、目的画像g4の種類ごとに少なくとも1つの第1マーキング画像g2が原稿900に記される。
また、図3が示す例では、一次画像g1は、前記原画像に対してユーザーによって追記された第2マーキング画像g3も含む。第2マーキング画像g3は、一次画像g1における領域を指示するマーキングの画像である。以下の説明において、第2マーキング画像g3が指示する領域のことを指示領域a0と称する。
指示領域a0は、前記画像加工処理において目的画像g4の検出の対象とする領域、または、目的画像g4の検出の対象としない領域である。本実施形態において、指示領域a0が前者であるか後者であるかの選択は、ユーザーによる操作に従って行われる。また、第2マーキング画像g3による領域指定を有効にするか否かの選択も、ユーザーによる操作に従って行われる。
[第1実施形態:前記スキャン画像加工・印刷処理]
以下、前記スキャン画像加工・印刷処理を例にして、前記画像加工処理について説明する。図4は、前記スキャン画像加工・印刷処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下の説明において、S101,S102,…は、画像処理装置10が実行する各工程の識別符号を表す。
以下、前記スキャン画像加工・印刷処理を例にして、前記画像加工処理について説明する。図4は、前記スキャン画像加工・印刷処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下の説明において、S101,S102,…は、画像処理装置10が実行する各工程の識別符号を表す。
前記スキャン画像加工・印刷処理の開始操作が操作部21に対して行われたときに、主制御部1が、前記スキャン画像加工・印刷処理を開始させる。
<工程S101>
まず、主制御部1が、加工条件設定処理を実行する。前記加工条件設定処理は、操作部21に対する操作に従って、第1マーキング画像g2の種類、画像の加工の種類および第2マーキング画像g3の種類などを設定する処理である。
まず、主制御部1が、加工条件設定処理を実行する。前記加工条件設定処理は、操作部21に対する操作に従って、第1マーキング画像g2の種類、画像の加工の種類および第2マーキング画像g3の種類などを設定する処理である。
なお、MPU11が加工条件設定処理プログラムPr1を実行することにより、主制御部1による前記加工条件設定処理が実現される。
前記加工条件設定処理において、主制御部1は、例えば図5に示されるような加工条件設定画面f01を表示部22に表示させる。加工条件設定画面f01は、第1マーキング色選択アイコンf1、マーキング形式選択アイコンf2、加工方法選択アイコンf3、長さ統一選択アイコンf4、付加情報選択アイコンf5、領域指定選択アイコンf6、第2マーキング色選択アイコンf7、領域種類選択アイコンf8および実行アイコンf9などを含む。
第1マーキング色選択アイコンf1は、第1マーキング画像g2の色を複数の候補色の中から選択する操作を受け付けるアイコンである。例えば、第1マーキング画像g2の候補色が、黄色、ピンク色、オレンジ色または緑色など、一般的な原稿900の画像の色と区別されやすい彩色であることが考えられる。
マーキング形式選択アイコンf2は、第1マーキング画像g2の形式を複数の候補から選択する操作を受け付けるアイコンである。例えば、第1マーキング画像g2の形式の候補が、上塗り、囲み枠または下線などであることが考えられる。
加工方法選択アイコンf3は、目的画像g4の加工の種類を複数の候補の中から選択する操作を受け付けるアイコンである。例えば、目的画像g4の加工の種類が、空白枠への置換、空白カッコへの置換、消去、下線追加、取消線追加、囲み枠追加、色変更または濃度変更などであることが考えられる。前記空白カッコは、空白を両カッコで挟むことを表す。
前記色変更の選択候補は、変更後の色も選択候補として含む。また、前記下線引きおよび前記取消線引きにおける線の色が、選択候補に含まれることが考えられる。
前記空白枠への置換、前記空白カッコへの置換および前記消去は、前記置換処理の一例である。また、前記下線追加、前記取消線追加および前記囲み枠追加は、前記追記処理の一例である。以下の説明において、前記置換処理における置き換え後の画像、即ち、前記空白枠の画像および前記空白カッコの画像などのことを置換画像g6と称する(図6参照)。
長さ統一選択アイコンf4は、目的画像g4の加工の種類が前記置換処理である場合にのみ有効な操作アイコンである。長さ統一選択アイコンf4による選択肢は長さ統一処理を有効にするか、無効にするかの2つである。前記長さ統一処理を有効にするという設定は、目的画像g4が文字列の画像の一部である場合の設定である。
前記長さ統一処理は、一次画像g1から検出される複数の目的画像g4が、長さが異なる複数種類の文字列画像である場合に、目的画像g4を同一長さの置換画像g6に置き換える処理である。さらに、前記長さ統一処理において、目的画像g4に後続する前記文字列画像が置換画像g6に後続する位置に配置されるように、前記文字列画像のレイアウト調整が行われる。
付加情報選択アイコンf5は、一次画像g1における目的画像g4各々に対応する位置に付加する付加画像g7を選択する操作を受け付けるアイコンである(付加画像g7は図6を参照)。付加画像g7は、目的画像g4の出現順に応じて予め定められた規則で変化する付加情報の画像である。
例えば、付加画像g7の候補が、新たな種類の目的画像g4が出現するごとに"a,b,c…"と変化するアルファベットの画像を含むことが考えられる。この場合、同種の目的画像g4に対しては同じ付加情報を表す付加画像g7が付加される。また、付加画像g7の候補が、新たな種類の目的画像g4が出現するごとにカウントアップされる数字の画像を含むことも考えられる。
また、付加画像g7の候補が、同種の目的画像g4が出現するごとに"a,b,c…"と変化するアルファベットの画像を含むことが考えられる。同様に、付加画像g7の候補が、同種の目的画像g4が出現するごとにカウントアップされる数字の画像を含むことも考えられる。もちろん、付加画像g7を付加しないという選択も可能である。
領域指定選択アイコンf6は、第2マーキング画像g3による領域指定を有効にするか否かを選択する操作を受け付けるアイコンである。また、第2マーキング色選択アイコンf7は、第2マーキング画像g3による領域指定が有効である場合に、第2マーキング画像g3の色を複数の候補色の中から選択する操作を受け付けるアイコンである。
例えば、第1マーキング画像g2の色として選択された色が、第2マーキング画像g3の色の選択候補から除外されることが考えられる。これにより、画像処理部70が、第1マーキング画像g2と第2マーキング画像g3とを誤って検出することを防止できる。
領域種類選択アイコンf8は、第2マーキング画像g3によって指示される指示領域a0を、加工領域とするか除外領域とするかの選択を受け付けるアイコンである。前記加工領域は、前記画像加工処理において目的画像g4の検出の対象とする領域であり、前記除外領域は、目的画像g4の検出の対象としない領域である。
実行アイコンf9は、前記加工条件設定処理の終了および次の処理の開始を受け付ける操作アイコンである。なお、中止アイコンf10が操作された場合、前記スキャン画像加工・印刷処理が終了する。
工程S101の前記加工条件設定処理において、主制御部1は、第1マーキング色選択アイコンf1の操作に従って第1マーキング画像g2の色を選択する。この処理を実行する主制御部1が第1マーキング画像条件選択部の一例である。ここで、第1マーキング画像g2の色の条件が、前記第1マーキング画像条件の一例である。主制御部1は、予め設定された複数の第1マーキング画像条件の候補から、選択操作に従って目的画像g4の検出に用いられる前記第1マーキング画像条件を選択する。
同様に、工程S101の前記加工条件設定処理において、主制御部1は、第2マーキング色選択アイコンf7の操作に従って第2マーキング画像g3の色を選択する。この処理を実行する主制御部1は、第2マーキング画像条件選択部の一例である。ここで、第2マーキング画像g3の色の条件が、前記第2マーキング画像条件の一例である。主制御部1は、予め設定された複数の第2マーキング画像条件の候補から、選択操作に従って指示領域a0の特定に用いられる前記第2マーキング画像条件を選択する。
前記第1マーキング画像条件の選択機能により、ユーザーは、前記第1マーキング画像条件を容易に設定することができる。
<工程S102>
前記加工条件設定処理が終了すると、スキャン部20が、原稿900の画像を読み取り、前記原稿画像データを出力する。前記原稿画像データは、画像処理部70に転送され、一次画像g1のデータとして処理される。
前記加工条件設定処理が終了すると、スキャン部20が、原稿900の画像を読み取り、前記原稿画像データを出力する。前記原稿画像データは、画像処理部70に転送され、一次画像g1のデータとして処理される。
スキャン部20が、ADF(Auto Document Feeder)によって原稿900から複数ページ分の画像を読み取り、複数ページ分の前記原稿画像データを出力することが考えられる。この場合、一次画像g1のデータは、複数ページ分の画像データである。
<工程S103>
次に、画像処理部70が、一次画像g1のデータから工程S101で設定された第1マーキング画像g2の設定条件を満たす第1マーキング画像g2を検出する。これにより、一次画像g1における第1マーキング画像g2の位置が特定される。なお、画像処理部70の第1マーキング画像検出部71が、工程S103の処理を実行する。
次に、画像処理部70が、一次画像g1のデータから工程S101で設定された第1マーキング画像g2の設定条件を満たす第1マーキング画像g2を検出する。これにより、一次画像g1における第1マーキング画像g2の位置が特定される。なお、画像処理部70の第1マーキング画像検出部71が、工程S103の処理を実行する。
本実施形態において、第1マーキング画像g2の前記設定条件は、第1マーキング色選択アイコンf1の操作により設定された色の条件を含む。例えば、画像処理部70は、第1マーキング色選択アイコンf1の操作により設定された色の画像を第1マーキング画像g2として検出する。
また、第1マーキング画像g2の前記設定条件が、特殊な形状の条件または色の条件と形状の条件との組合せであることも考えられる。
<工程S104>
次に、主制御部1が、前記加工条件設定処理において前記領域指定が有効に設定されているか否かを判定する。前記領域指定が有効に設定されている場合、主制御部1は、処理を次の工程S105へ進める。一方、前記領域指定が無効に設定されている場合、主制御部1は、工程S105,S106をスキップし、処理を工程S107へ移行させる。
次に、主制御部1が、前記加工条件設定処理において前記領域指定が有効に設定されているか否かを判定する。前記領域指定が有効に設定されている場合、主制御部1は、処理を次の工程S105へ進める。一方、前記領域指定が無効に設定されている場合、主制御部1は、工程S105,S106をスキップし、処理を工程S107へ移行させる。
なお、MPU11が画像加工制御プログラムPr2を実行することにより、工程S104の処理が実現される。
<工程S105>
前記領域指定が有効に設定されている場合、画像処理部70が、一次画像g1のデータから工程S101で設定された第2マーキング画像g3の設定条件を満たす第2マーキング画像g3を検出する。これにより、一次画像g1における第2マーキング画像g3の位置が特定される。なお、画像処理部70の第2マーキング画像検出部72が、工程S105の処理を実行する。
前記領域指定が有効に設定されている場合、画像処理部70が、一次画像g1のデータから工程S101で設定された第2マーキング画像g3の設定条件を満たす第2マーキング画像g3を検出する。これにより、一次画像g1における第2マーキング画像g3の位置が特定される。なお、画像処理部70の第2マーキング画像検出部72が、工程S105の処理を実行する。
本実施形態において、第2マーキング画像g3の前記設定条件は、第2マーキング色選択アイコンf7の操作により設定された色の条件を含む。例えば、画像処理部70は、第2マーキング色選択アイコンf7の操作により設定された色の画像を第2マーキング画像g3として検出する。
<工程S106>
さらに、画像処理部70は、一次画像g1のデータから第2マーキング画像g3が指示する指示領域a0を特定する。なお、画像処理部70の指示領域特定部73が、工程S106の処理を実行する。
さらに、画像処理部70は、一次画像g1のデータから第2マーキング画像g3が指示する指示領域a0を特定する。なお、画像処理部70の指示領域特定部73が、工程S106の処理を実行する。
本実施形態において、第2マーキング画像g3は囲み枠の画像であり、指示領域a0は、第2マーキング画像g3で囲まれた領域である。
なお、第2マーキング画像g3が、特殊形状の一対のマークの画像であることなども考えられる。この場合、一対のマークの位置を対角の位置とする矩形領域が指示領域a0である。
<工程S107>
さらに、画像処理部70は、一次画像g1のデータにおける代表目的画像g40を検出する。これにより、一次画像g1における代表目的画像g40の位置および画像内容が特定される。
さらに、画像処理部70は、一次画像g1のデータにおける代表目的画像g40を検出する。これにより、一次画像g1における代表目的画像g40の位置および画像内容が特定される。
即ち、工程S107において、画像処理部70は、一次画像g1のデータにおける第1マーキング画像g2が指示する位置に存在する画像を代表目的画像g40として検出する。なお、画像処理部70の第1目的画像検出部74が、工程S107の処理を実行する。
前記加工条件設定処理において予め設定された第1マーキング画像g2の形式が前記上塗りの形式である場合、画像処理部70は、第1マーキング画像g2に重なって形成されている画像を代表目的画像g40として検出する。
なお、第1マーキング画像g2の形式が前記囲み枠である場合、代表目的画像g40はその囲み枠の内側の画像である。また、第1マーキング画像g2の形式が前記下線である場合、代表目的画像g40は1行分の前記文字列画像における前記下線に沿う部分の画像である。
また、前記加工条件設定処理において前記長さ統一処理を有効にする設定が行われている場合、工程S107の画像処理部70は、一次画像g1に含まれる文字列画像における改行前後の前記文字列画像を、一連の画像と見なして処理する。
例えば、画像処理部70は、一次画像g1の全体のレイアウトから前記文字列画像の行方向および各行の位置を特定する。また、前記加工条件設定処理において前記文字列画像の行方向が設定されることも考えられる。
そして、画像処理部70は、ある行の行末の位置とその次の行の行頭の位置との両方において代表目的画像g40を検出した場合、それらを行方向における一連の代表目的画像g40であると見なす。
<工程S108>
次に、画像処理部70は、一次画像g1のデータにおけるその他目的画像g41を検出する。これにより、一次画像g1におけるその他目的画像g41の位置が特定される。
次に、画像処理部70は、一次画像g1のデータにおけるその他目的画像g41を検出する。これにより、一次画像g1におけるその他目的画像g41の位置が特定される。
即ち、工程S108において、画像処理部70は、一次画像g1のデータにおける第1マーキング画像g2が指示する位置以外の位置に存在するその他目的画像g41を検出する。なお、画像処理部70の第2目的画像検出部75が、工程S108の処理を実行する。
但し、前記加工条件設定処理において前記領域指定が有効に設定されている場合、工程S108の画像処理部70は、一次画像g1における指示領域a0の内側および指示領域a0の外側の一方に存在するその他目的画像g41を検出する。
より具体的には、前記加工条件設定処理において指示領域a0を前記加工領域とする設定がなされている場合、工程S108の画像処理部70は、一次画像g1における指示領域a0の内側のみにおいて、その他目的画像g41を検出する。一方、指示領域a0を前記除外領域とする設定がなされている場合、工程S108の画像処理部70は、一次画像g1における指示領域a0の外側のみおいて、その他目的画像g41を検出する。
例えば、画像処理部70は、一次画像g1における代表目的画像g40と同等の大きさのサンプル画像を順次抽出し、予め定められた相関関数によって代表目的画像g40と前記サンプル画像との間の相関係数を算出する。さらに、画像処理部70は、前記相関係数が予め設定された十分条件を満たす前記サンプル画像をその他目的画像g41として検出する。このような処理は周知のパターンマッチング処理であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
また、代表目的画像g40が前記文字列画像である場合、画像処理部70が、前記文字列画像を周知の文字認識処理によって文字列情報に変換することが考えられる。この場合、画像処理部70は、代表目的画像g40が表す文字列と同じ文字列を表す画像を、その他目的画像g41として検出する。
また、前記加工条件設定処理において前記長さ統一処理を有効にする設定が行われている場合、工程S108の画像処理部70は、一次画像g1に含まれる前記文字列画像における改行前後の前記文字列画像を、一連の画像と見なして処理する。
即ち、画像処理部70は、一次画像g1の前記文字列画像における改行位置各々において前記サンプル画像を抽出する際に、各行の行末の前記文字列画像とその次の行の行頭の前記文字列画像とを行方向における一連の前記サンプル画像であると見なして代表目的画像g40との間の前記相関係数を算出する。
さらに、画像処理部70は、行末の前記文字列画像とその次の行の行頭の前記文字列画像とをつないだ一連の前記サンプル画像の前記相関係数が前記十分条件を満たす場合、その一連の前記サンプル画像をその他目的画像g41として検出する。
<工程S109>
次に、画像処理部70は、一次画像g1のデータについて、検出された目的画像g4に対して前記加工条件設定処理で予め設定された種類の加工を施す。さらに、画像処理部70は、一次画像g1のデータにおける第1マーキング画像g2および第2マーキング画像g3を消去する。
次に、画像処理部70は、一次画像g1のデータについて、検出された目的画像g4に対して前記加工条件設定処理で予め設定された種類の加工を施す。さらに、画像処理部70は、一次画像g1のデータにおける第1マーキング画像g2および第2マーキング画像g3を消去する。
例えば、画像処理部70は、前記加工条件設定処理で設定された種類に応じて、前記空白枠への置換、前記空白カッコへの置換、消去、前記下線追加、前記取消線追加、前記囲み枠追加、前記色変更または前記濃度変更などの加工処理を実行する。
さらに、前記加工条件設定処理において付加画像g7が選択された場合、画像処理部70は、一次画像g1における目的画像g4各々に対応する位置に付加画像g7を付加する(S109)。
次に、主制御部1が、前記加工条件設定処理において前記長さ統一処理を有効にする設定が行われているか否かに応じて、次の処理を決定する。前記長さ統一処理が有効に設定されている場合、主制御部1は、次の工程S110へ処理を移行させる。一方、前記長さ統一処理が無効に設定されている場合、主制御部1は、工程S110をスキップして工程S111へ処理を移行させる。
<工程S110>
また、前記加工条件設定処理において、前記置換処理が目的画像g4の加工の種類として設定され、かつ、前記長さ統一処理が有効に設定されている場合、画像処理部70は前記長さ統一処理を実行する。なお、前記空白枠への置換および前記空白カッコへの置換が前記置換処理の一例である。
また、前記加工条件設定処理において、前記置換処理が目的画像g4の加工の種類として設定され、かつ、前記長さ統一処理が有効に設定されている場合、画像処理部70は前記長さ統一処理を実行する。なお、前記空白枠への置換および前記空白カッコへの置換が前記置換処理の一例である。
前記長さ統一処理は、工程S103および工程S105で検出された複数の目的画像g4が、長さが異なる複数種類の前記文字列画像である場合に実行される。
前記長さ統一処理は、長さの異なる複数種類の目的画像g4を同一長さの予め設定された置換画像g6に置き換え、目的画像g4に後続する前記文字列画像を置換画像g6に続けて配置する処理である。前記長さ統一処理は、目的画像g4が前記文字列画像の一部である場合の処理である。
例えば、画像処理部70は、置換画像g6の行方向の長さを、複数種類の目的画像g4の行方向の長さのうち最も短い長さに統一する。これにより、レイアウト調整後の前記文字列画像がページ内に収まらなくなる事態を回避することができる。
また、工程S109,S110においても、画像処理部70は、一次画像g1に含まれる前記文字列画像における改行前後の前記文字列画像を、一連の画像と見なして処理する。
画像処理部70は、一次画像g1のデータに対して工程S109および工程S110の処理を実行することにより、二次画像g5のデータを生成する。なお、画像処理部70の二次画像生成部76が、工程S109,S110の処理を実行する。
図6は、シート材901に形成された二次画像g5の一例を表す。図6は、図3に示される一次画像g1のデータに対して前記画像加工処理が施されることによって得られる二次画像g5を示す。
より具体的には、図6の二次画像g5は、図3の一次画像g1の目的画像g4に対して前記空白枠への置換の加工が施されることにより、目的画像g4が置換画像g6に置き換えられた画像である。
また、図6は、図3の一次画像g1において第2マーキング画像g3によって指定された指示領域a0が前記除外領域に設定されている場合の例である。そのため、一次画像g1の指示領域a0内における目的画像g4と同一の画像は、目的画像g4として検出されず、加工されていない。
さらに、図6の二次画像g5は、一次画像g1における目的画像g4各々に対応する位置に付加画像g7が付加された画像である。図6に示される付加画像g7は、新たな種類の目的画像g4が出現するごとに"a,b,c…"と変化するアルファベットの画像である。また、同種の目的画像g4に対しては同じ付加情報を表す付加画像g7が付加されている。
また、図6の二次画像g5は、一次画像g1に対して前記置換処理が施される際に前記長さ統一処理が施された画像でもある。図6が示す例において、置換画像g6の行方向の長さは、複数種類の目的画像g4の行方向の長さのうち最も短い長さに統一されている。
<工程S111>
次に、プリント部40が、画像処理部70によって生成された二次画像g5のデータに基づくプリント処理を実行する。即ち、プリント部40が二次画像g5をシート材901に形成する。これにより、図6に示されるようなシート材901が出力され、前記スキャン画像加工・印刷処理が終了する。
次に、プリント部40が、画像処理部70によって生成された二次画像g5のデータに基づくプリント処理を実行する。即ち、プリント部40が二次画像g5をシート材901に形成する。これにより、図6に示されるようなシート材901が出力され、前記スキャン画像加工・印刷処理が終了する。
以上に示されるように、画像処理装置10は、原稿900から読み取られた一次画像g1における第1マーキング画像g2が指示する部分の画像を加工する機能を備える。そして、画像処理装置10によれば、加工したい同種の目的画像g4が原稿における複数箇所に存在する場合に、原稿900へのマーキングの手間を省略することができる。
また、画像処理装置10は、一次画像g1における指示領域a0内および指示領域a0外の一方を選択的に検出対象領域として目的画像g4を検出する機能を備える。これにより、より自由度の高い前記画像加工処理が可能となる。
また、前記画像加工処理において、画像処理部70は、改行前後の前記文字列画像を一連の画像と見なして処理する。これにより、目的画像g4が改行前後に亘る前記文字列画像である場合にも、前記画像加工処理が適切に実行される。
また、画像処理部70が、長さの異なる複数種類の目的画像g4を同一長さの置換画像g6に置き換え、目的画像g4に後続する前記文字列画像を置換画像g6に続けて配置する機能を備える。これにより、例えば前記穴埋め問題のテスト用紙が文書の原稿900から作成される場合に、前記テスト用紙の文章における空欄部分の長さから解答が推測されてしまう、という不都合を回避することができる。
また、画像処理部70が、前記付加画像を付加する機能を備えることにより、穴埋め部分に連番などの情報が付された前記穴埋め問題などを作成することが容易となる。
また、第1マーキング画像g2および第2マーキング画像g3を特定する条件が色条件を含むことにより、画像処理装置10が、第1マーキング画像g2および第2マーキング画像g3の誤検出を回避しやすくなる。
[第2実施形態:前記スキャン画像加工・印刷処理]
次に、図7に示されるフローチャートを参照しつつ、第2実施形態に係る画像処理装置における前記スキャン画像加工・印刷処理について説明する。
次に、図7に示されるフローチャートを参照しつつ、第2実施形態に係る画像処理装置における前記スキャン画像加工・印刷処理について説明する。
第2実施形態に係る画像処理装置は、第1実施形態に係る画像処理装置10と同じ構成を備える。また、第2実施形態における前記スキャン画像加工・印刷処理は、図4に示される前記スキャン画像加工・印刷処理の工程と、それに追加されたいくつかの工程とを含む。なお、MPU11が加工条件設定処理プログラムPr1を実行することにより、主制御部1による前記加工条件設定処理が実現される。
以下、第2実施形態における前記スキャン画像加工・印刷処理における第1実施形態における同処理と異なる点について説明する。以下の説明において、S201,S202,…は、第2実施形態に係る前記画像処理装置が実行する各工程の識別符号を表す。
<工程S201>
第2実施形態においても、まず、主制御部1が、前記加工条件設定処理を実行する。前記加工条件設定処理において、主制御部1は、例えば図8に示されるような第1加工条件設定画面f02を表示部22に表示させる。
第2実施形態においても、まず、主制御部1が、前記加工条件設定処理を実行する。前記加工条件設定処理において、主制御部1は、例えば図8に示されるような第1加工条件設定画面f02を表示部22に表示させる。
第1加工条件設定画面f02は、図5の加工条件設定画面f01に対して履歴呼出アイコンf11が追加されて構成を有している。
履歴呼出アイコンf11は、履歴画像選択処理の開始操作を受け付けるアイコンである。前記履歴画像選択処理は、操作部21に対する選択操作に従って、一次画像g1のデータにおける検出および加工の対象とする目的画像g4を検出履歴データD1から選択する処理である。この処理を実行する主制御部1が目的画像選択部の一例である。
検出履歴データD1は、主制御部1が後述する履歴データ記録処理によって二次記憶部13に記憶させるデータである。検出履歴データD1は、過去の前記画像加工処理において一次画像g1のデータから検出された目的画像g4を表す目的画像情報D11を含む。
検出履歴データD1における目的画像情報D11が、目的画像g4の画像データであることが考えられる。また、目的画像g4が前記文字列画像である場合、目的画像情報D11が、目的画像g4が表す文字列の情報であることも考えられる。
履歴呼出アイコンf11が操作された場合、主制御部1は、例えば図9に示されるような第2加工条件設定画面f03を表示部22に表示させる。この場合、主制御部1は、第2加工条件設定画面f03に基づく前記加工条件選択処理を実行する。
第2加工条件設定画面f03は、第1加工条件設定画面f02における前記第1マーキング画像条件の設定に関するアイコンが、目的画像選択メニューf12に置き換わった構成を有している。
目的画像選択メニューf12には、検出履歴データD1に含まれる目的画像情報D11のリストが選択候補として表示される。さらに、図9が示す例では、目的画像情報D11が保存された日を表す日付情報D12も目的画像選択メニューf12に含まれる。
主制御部1は、操作部21に対する選択操作に従って、検出履歴データD1から目的画像g4を選択する。選択された目的画像g4は、その他目的画像g41の検出に用いられる代表目的画像g40として用いられる。
なお、目的画像選択メニューf12におけるマーキング選択アイコンf13が操作された場合、主制御部1は、第1加工条件設定画面f02に基づく前記加工条件選択処理を実行する。
<工程S202>
前記加工条件設定処理が終了すると、スキャン部20が、原稿900の画像を読み取り、前記原稿画像データを出力する。以下、前記原稿画像データが一次画像g1のデータとして処理される。
前記加工条件設定処理が終了すると、スキャン部20が、原稿900の画像を読み取り、前記原稿画像データを出力する。以下、前記原稿画像データが一次画像g1のデータとして処理される。
<工程S203〜S208>
そして、主制御部1は、検出履歴データD1から目的画像g4が選択されていない場合、処理を工程S203〜S208へ進める。工程S203〜S208の処理は、図4における工程S103〜S108の処理と同じである。なお、目的画像g4が選択されていない場合とは、第1加工条件設定画面f02を通じて前記第1マーキング画像条件が設定されている場合のことである。
そして、主制御部1は、検出履歴データD1から目的画像g4が選択されていない場合、処理を工程S203〜S208へ進める。工程S203〜S208の処理は、図4における工程S103〜S108の処理と同じである。なお、目的画像g4が選択されていない場合とは、第1加工条件設定画面f02を通じて前記第1マーキング画像条件が設定されている場合のことである。
一方、主制御部1は、検出履歴データD1から目的画像g4が選択されている場合、工程S203〜S207の処理をスキップさせ、処理を工程S208へ進める。これにより、第1マーキング画像g2の検出および代表目的画像g40の検出に関する処理が省略される。
また、工程S208において、画像処理部70が、一次画像g1のデータから、その他目的画像g41を検出する。
<工程S209>
さらに、主制御部1は、検出履歴データD1を二次記憶部13に記憶させる。主制御部1は、工程S207において一次画像g1のデータから検出された代表目的画像g40の情報を検出履歴データD1に含める。さらに、代表目的画像g40が検出された日を表す日付情報D12が、検出履歴データD1の一部として二次記憶部13に記録されることも考えられる。
さらに、主制御部1は、検出履歴データD1を二次記憶部13に記憶させる。主制御部1は、工程S207において一次画像g1のデータから検出された代表目的画像g40の情報を検出履歴データD1に含める。さらに、代表目的画像g40が検出された日を表す日付情報D12が、検出履歴データD1の一部として二次記憶部13に記録されることも考えられる。
また、主制御部1が、通信部60を通じて通信可能な外部装置の記憶部に検出履歴データD1を記憶させることも考えられる。この場合、主制御部1は、目的画像選択メニューf12に含める検出履歴データD1を前記外部装置から取得する。
なお、MPU11が履歴データ記録プログラムPr3を実行することにより、主制御部1による工程S209の処理が実現される。工程S209の処理を実行する主制御部1が、検出履歴データD1を記憶部に記憶させる履歴データ記録部の一例である。
<工程S210〜S212>
そして、主制御部1は、処理を工程S210〜S212へ進める。工程S210〜S212の処理は、図4における工程S109〜S111の処理と同じである。
そして、主制御部1は、処理を工程S210〜S212へ進める。工程S210〜S212の処理は、図4における工程S109〜S111の処理と同じである。
本実施形態によれば、過去に検出された目的画像g4と同じ画像について前記画像加工処理が行われる場合、原稿900に対するマーキング作業を省略することができる。
[応用例]
以上に示された各実施形態において、前記スキャン画像加工・印刷処理は、前記画像加工処理を含む処理の一例である。前記保存画像加工・印刷処理、前記保存画像加工・転送処理および前記受信画像加工・印刷処理においても、一次画像g1のデータの入力形態または二次画像g5の出力形態が異なるだけで、同様の前記画像加工処理が行われる。
以上に示された各実施形態において、前記スキャン画像加工・印刷処理は、前記画像加工処理を含む処理の一例である。前記保存画像加工・印刷処理、前記保存画像加工・転送処理および前記受信画像加工・印刷処理においても、一次画像g1のデータの入力形態または二次画像g5の出力形態が異なるだけで、同様の前記画像加工処理が行われる。
また、画像処理部70が、指定領域a0を前記加工領域とするか前記除外領域とするかを判定することも考えられる。例えば、前記加工領域および前記除外領域のいずれか一方に対応する第3マーキング画像が、第2マーキング画像g3の起点または終点などの特定の位置に形成されることが考えられる。この場合、画像処理部70は、前記第3マーキング画像の色または形状を検出し、その検出結果に応じて、指定領域a0を前記加工領域とするか前記除外領域とするかを判定する。
また、付加画像g7が、ページ情報または日付情報などを表す画像であることも考えられる。
なお、本発明に係る画像処理装置および画像処理方法は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 :主制御部
2 :操作表示部
8 :端末装置
9 :バス
10 :画像処理装置
11 :MPU
12 :RAM
13 :二次記憶部
20 :スキャン部(画像読取部)
21 :操作部
22 :表示部
30 :スキャン制御部
40 :プリント部
50 :プリント制御部
60 :通信部
70 :画像処理部
71 :第1マーキング画像検出部
72 :第2マーキング画像検出部
73 :指示領域特定部
74 :第1目的画像検出部
75 :第2目的画像検出部
76 :二次画像生成部
100 :ネットワーク
900 :原稿
901 :シート材
D1 :検出履歴データ
D11 :目的画像情報
D12 :日付情報
Pr1 :加工条件設定処理プログラム
Pr2 :画像加工制御プログラム
Pr3 :履歴データ記録プログラム
a0 :指示領域
f01 :加工条件設定画面
f02 :第1加工条件設定画面
f03 :第2加工条件設定画面
g1 :一次画像
g2 :第1マーキング画像
g3 :第2マーキング画像
g4 :目的画像
g40 :代表目的画像
g41 :その他目的画像
g5 :二次画像
g6 :置換画像
g7 :付加画像
2 :操作表示部
8 :端末装置
9 :バス
10 :画像処理装置
11 :MPU
12 :RAM
13 :二次記憶部
20 :スキャン部(画像読取部)
21 :操作部
22 :表示部
30 :スキャン制御部
40 :プリント部
50 :プリント制御部
60 :通信部
70 :画像処理部
71 :第1マーキング画像検出部
72 :第2マーキング画像検出部
73 :指示領域特定部
74 :第1目的画像検出部
75 :第2目的画像検出部
76 :二次画像生成部
100 :ネットワーク
900 :原稿
901 :シート材
D1 :検出履歴データ
D11 :目的画像情報
D12 :日付情報
Pr1 :加工条件設定処理プログラム
Pr2 :画像加工制御プログラム
Pr3 :履歴データ記録プログラム
a0 :指示領域
f01 :加工条件設定画面
f02 :第1加工条件設定画面
f03 :第2加工条件設定画面
g1 :一次画像
g2 :第1マーキング画像
g3 :第2マーキング画像
g4 :目的画像
g40 :代表目的画像
g41 :その他目的画像
g5 :二次画像
g6 :置換画像
g7 :付加画像
Claims (11)
- 一次画像のデータから予め設定された第1マーキング画像条件を満たす第1マーキング画像を検出する第1マーキング画像検出部と、
前記一次画像のデータにおける前記第1マーキング画像が指示する位置に存在する画像を目的画像として検出する第1目的画像検出部と、
前記一次画像のデータにおける前記第1マーキング画像が指示する位置以外の位置に存在する前記目的画像を検出する第2目的画像検出部と、
前記一次画像のデータについて、検出された前記目的画像に予め設定された加工を施し、さらに、前記第1マーキング画像を消去することによって二次画像のデータを生成する二次画像生成部と、を備える画像処理装置。 - 前記一次画像のデータから予め設定された第2マーキング画像条件を満たす第2マーキング画像を検出する第2マーキング画像検出部と、
前記一次画像のデータから前記第2マーキング画像が指示する指示領域を特定する指示領域特定部と、を備え、
前記第2目的画像検出部が、前記一次画像における前記指示領域内および前記指示領域外の一方に存在する前記目的画像を検出する、請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記第1目的画像検出部、前記第2目的画像検出部および前記二次画像生成部が、前記一次画像に含まれる文字列画像における改行前後の前記文字列画像を、一連の画像と見なして処理する、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
- 検出された複数の前記目的画像が、長さが異なる複数種類の前記文字列画像である場合に、前記二次画像生成部は、長さの異なる複数種類の前記目的画像を同一長さの予め設定された置換画像に置き換え、前記目的画像に後続する前記文字列画像を前記置換画像に続けて配置することにより前記二次画像のデータを生成する、請求項3に記載の画像処理装置。
- 予め設定された複数の前記第1マーキング画像条件の候補から、選択操作に従って前記目的画像の検出に用いられる前記第1マーキング画像条件を選択するマーキング画像条件選択部を備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記一次画像のデータから検出された前記目的画像の情報を含む検出履歴データを記憶部に記憶させる履歴データ記録部と、
選択操作に従って、前記一次画像のデータにおける検出および加工の対象とする前記目的画像を前記検出履歴データから選択する目的画像選択部と、を備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記二次画像生成部は、前記一次画像における前記目的画像各々に対応する位置に、前記目的画像の出現順に応じて予め定められた規則で変化する情報の画像を付加することによって前記二次画像のデータを生成する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記第1マーキング画像条件が色の条件を含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 原稿の画像を読み取り、原稿画像のデータを出力する画像読取部を備え、
前記原稿画像のデータが前記一次画像のデータとして処理される、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記二次画像をシート材に形成するプリント部を備える、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 画像処理装置が、一次画像のデータから予め設定された第1マーキング画像条件を満たす第1マーキング画像を検出する工程と、
前記画像処理装置が、前記一次画像のデータにおける前記第1マーキング画像が指示する位置に存在する画像を目的画像として検出する工程と、
前記画像処理装置が、前記一次画像のデータにおける前記第1マーキング画像が指示する位置以外の位置に存在する前記目的画像を検出する工程と、
前記画像処理装置が、前記一次画像のデータについて、検出された前記目的画像を予め設定された置換画像に置き換え、さらに、前記第1マーキング画像を消去することによって二次画像のデータを生成する工程と、を含む画像処理方法。
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