JP6263727B2 - 皮下埋め込み型薬液注入具 - Google Patents
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Description
これら薬液注入具は、リング状上部部材と底部部材とからなる本体と、上部部材と底部部材間により周縁部が押圧された状態にて、本体内収納されたシール部材(セプタム)とを備える。そして、シール部材(セプタム)の下面と本体内面により、薬剤注入用の内部空間が形成され、本体には、この空間に連通する薬液流出用の流路が設けられている。そして、シール部材(セプタム)は、ゴム製の栓体であり、薬剤注入用針による複数回の穿刺が可能となっている。
しかし、埋め込み型薬液注入器は、上述したように、シール部材(セプタム)は、薬剤注入用針による複数回の穿刺を受け、セプタムを刺通した注入用針の先端は、セプタムと向かい合う底部部材の内底面に当接する。当接した注入用針の刃先が、内底面に被覆されているコーティングに傷を与えることがある。特に、セプタムの中心付近に注入用針が刺通されることが多いため、損傷を受ける部位も底部部材の内底面の中心部付近に集中する。これにより、損傷部が集中する内底面の中心部には、無数の点状にコーティングが、消失し、内底面の形成材料が露出する部分が形成される。この部分において、血栓等が発生すること及び微生物が付着することを本願発明等が知見した。
開口部と、前記開口部と連通する薬液流入空間とを有する注入具本体と、前記注入具本体に取り付けられ、前記薬液流入空間と連通する排出ポートと、前記注入具本体の前記開口部を封止するとともに薬液注入用針の刺通が可能なシール部材とを備える皮下埋め込み型薬液注入具であって、前記シール部材は、前記薬液注入用針の複数回の刺通が可能であり、かつ、前記シール部材と向かいあう前記注入具本体の内底面には、抗血栓性および微生物付着抑制被膜が設けられており、さらに、前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜は、前記シール部材を刺通し、前記注入具本体の内底面に当接した前記薬液注入用針による損傷を回復可能な自己回復性を有する抗血栓性非固化被膜であり、低流動性を有している皮下埋め込み型薬液注入具。
本発明の皮下埋め込み型薬液注入具1は、リング状の上部部材3と上部部材3の底面を閉塞する底部部材2とからなる注入具本体と、上部部材3と底部部材2間に収納され、上部部材3の開口を閉塞し、かつ、注入具本体内に薬液流入空間10を形成するシール部材4と、薬液流入空間10と連通する排出ポート5とを備える。
シール部材4は、薬液注入用針の複数回の刺通が可能であり、かつ、シール部材4と向かいあう注入具本体の内底面21aには、抗血栓性および微生物付着抑制被膜62が設けられている。さらに、抗血栓性および微生物付着抑制被膜62は、シール部材4を刺通し、注入具本体の内底面21aに当接した薬液注入用針による損傷を回復可能な自己回復性を有する非固化被膜である。
また、リング状の上部部材3は、シール部材4の中央部が露出(突出)する状態にてシール部材4を収納する本体部31と、本体部31の開口部より内部に突出し、シール部材4の周縁部を押圧するため環状突出部32とを備える。
シール部材4は、本体部41と、本体部41の周縁部に形成され、上部部材3の環状突出部32の下面と底部部材の環状壁部22の上面により押圧されるためのフランジ部42と、フランジ部42より下部により形成された底部部材内挿入部41bと、底部部材内挿入部41bの下面周縁部に形成され、端部に向かって肉薄となるスカート状突出部43とを備える。
底部部材2は、図3,図5、図9および図10に示すように、底板部21と、底板部21より、突出する環状壁部22と、後端部23を備える。環状壁部22は、ほぼ円筒状のものであり、内部に薬液流入空間10を形成するための凹部26を備えている。さらに、環状壁部22は、その側面下部に、凹部26と連通する排出ポート装着部24を備えている。排出ポート装着部24は、底部部材2の環状壁部22より突出する筒状部であり、排出ポート5の基端部が挿入可能な内腔部を備えている。底板部21は、図9に示すように、基端両側部が欠けた半楕円状のものとなっており、環状壁部は、その中心が底面形態の基端側によった位置に設けられている。
また、この実施例では、抗血栓性および微生物付着抑制被膜62は、環状壁部22の内面22aにも形成されている。このため、シール部材4は、底部部材2の開口部より内部に進入する底部部材内進入部を備え、底部部材内進入部の先端部側面は、環状壁部22の内面22aに設けられた抗血栓性および微生物付着抑制被膜62を介して、底部部材2の環状壁部22の内面22aと密着している。特に、この実施例では、図4,図5、図11に示すように、底部部材2と上部部材3間に収納されたシール部材4のスカート状突出部43の側面と接触するように、環状壁部22の上部付近まで、抗血栓性および微生物付着抑制被膜62が設けられている。よって、スカート状突出部43の先端と底部部材2の環状側面間に、確実に抗血栓性および微生物付着抑制被膜62が存在するものとなっている。このため、スカート状突出部43の先端と底部部材2の環状側面間における血栓形成を確実に防止できる。また、この実施例では、シール部材4の底部部材内挿入部41bの下面44にも抗血栓性物質61が被覆されている。なお、底部部材2の環状壁部22の開口部付近の内面には、抗血栓性および微生物付着抑制被膜が設けられていないことが好ましい。この実施例では、抗血栓性および微生物付着抑制被膜62は、環状壁部22の上端に達しないものとなっている。
アルコキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、メトキシプロピルアクリレート、エトキシメチルアクリレート、エトキシエチルアクリレート、エトキシプロピルアクリレート、エトキシブチルアクリレート、プロポキシメチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレート、メトキシブチルアクリレート、メトキシメチルメタクリレート、メトキシエチルメタクリレート、エトキシメチルメタクリレート、エトキシエチルメタクリレート、プロポキシメチルメタクリレート、ブトキシエチルメタクリレート等があり、このうち、経済性や操作性の点より特にメトキシエチルアクリレートが好ましい。
抗血栓性物質の被覆は、上記のアルコキシアルキル(メタ)アクリレート重合体の溶液を浸漬法、スプレー法、フローコーター法等公知の方法により被覆し、ついで乾燥することにより行なわれる。その膜厚は1μm以上であれば充分であり、好ましくは1mm以下である。
さらに、上部部材3は、排出ポート5と向かい合う位置に、言い換えれば、環状突出部の外縁より、排出ポート5と反対側に延びる後端部33を有している。後端部33は、後端側に向かって肉薄となるとともに、幅も狭くなっている。この実施例のものでは、後端部33は、図2に示すように、少しつぶれた三日月状のものとなっている。
さらに、図1ないし図3および図5に示すように、側部膨出部34,35は、側部膨出部34,35の端部に向かって肉薄となるとともに、上面から下面まで貫通する貫通孔を備え、貫通孔には、縫合針による刺通可能な弾性部材8,9が埋め込まれており、側部膨出部34,35は、生体への縫着部となっている。
弾性部材8,9は、弾性材料により形成されている。弾性部材の形成材料としては、シリコーンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム等の各種ゴム類、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリブタジエン、軟質塩化ビニル等の各種樹脂、またはこれらのうち2以上を組み合わせたもの等が挙げられるが、そのなかでも特に、生体に対し不活性で、比較的物性変化の少ないシリコーンゴムが好ましい。
そして、シール部材4の上部部材内挿入部41aは、上部部材3の開口部内に挿入され、その上端部は、図1ないし図5に示すように、上部部材3の上面より突出している。また、シール部材4の底部部材内挿入部41bは、図4および図5に示すように、底部部材2の環状壁部22内に収納され、進入している。そして、シール部材4の底部部材内挿入部41bの下面44と底部部材2の凹部26の内面間により、薬液流入空間10が形成されている。
シール部材4は、薬液注入用針の刺通が可能であり、薬液注入用針の抜去後に刺通部がシールされるものとなっている。シール部材4は、弾性材料により形成されている。シール部材4の形成材料としては、シリコーンゴム、イソプレンゴム、天然ゴム等の各種ゴム類、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー、ポリブタジエン、軟質塩化ビニル等の各種樹脂、またはこれらのうち2以上を組み合わせたもの等が挙げられるが、そのなかでも特に、生体に対し不活性で、比較的物性変化の少ないシリコーンゴムが好ましい。
さらに、この実施例のものでは、フランジ部42の上面側の外縁部は、上部部材3の環状突出部32の下面のシール部材周縁部押圧部32aにより押圧され、フランジ部42の上面側の内縁部に、上部部材3の環状突出部32の環状エッジ部39が刺入したものとなっている。
上述したように、この実施例の薬液注入具1では、シール部材4のフランジ部42には、上面および下面に環状エッジ部25,39が刺入したものとなっているので、シール部材が確実に把持され、かつ液密状態を確実に保持するものとなっている。
図11の状態から、図4および図5に示す形態に変形することにより、シール部材4は、フランジ部42の高さが、20〜45%、好ましくは、25〜40%減少し、底部部材内挿入部41bの高さが、1.5〜3倍に増加し、上部部材内挿入部41aの高さが、1.3〜2倍に増加し、シール部材の中央部での高さ(厚さ)が、1.5〜2.5倍に増加している。
また、上記の強圧縮による厚さの増加は、シール部材4の底部部材挿入部41bの側面を底部部材2の環状壁部22の内面に押しつけるものとなり、両者間の密着がより確実になるものと考える。
また、この実施例の薬液注入具1では、シール部材4の上記変形に起因するものと考えるが、シール部材4の底部部材内挿入部41bの下面は、中央部が、若干窪んだ状態となっている。このようにシール部材4の底部部材内挿入部41bの下面の中央部が窪むことにより、薬液流入空間10の中央部分が高くなっている。
シール部材4の底部部材内挿入部41bの薬液流入空間側内面は微少凹凸面44となっている。微少凹凸面44は、シール部材4を成型する金型における薬液流入空間側内面形成部をブラスト処理などによるエンボス加工を行うことにより、形成することが好ましい。シール部材4は、図8の状態から、上部部材と底部部材による圧縮を受けることにより、図12(図4)の状態に変形する。図8および図12に示すように、薬液流入空間側内面の形態も変形する。薬液流入空間側内面の面積自体の変化をそれほど大きくないため、微少凹凸面における凹凸形態の変化はあまり大きなものではないと思われるが、それでも若干の変形が生じているものと思われる。
そして、カテーテル基端部装着部53の外面には、カテーテル抜け止め用の環状突出部が設けられている。底部部材装着部52は、底部部材2の排出ポート装着部24内に挿入され、液密に固定されている。
排出ポート5の形成部材としては、チタン、チタン合金、ステンレス鋼などが使用でき、特に、チタン、チタン合金が好ましい。
また、カテーテル7は、可撓性、好ましくはある程度の弾性を有するものが用いられる。カテーテルの形成材料としては、例えば、オレフィン系エラストマー(例えば、ポリエチレンエラストマー、ポリプロピレンエラストマー)、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、軟質ポリ塩化ビニル、ポリウレタンおよびウレタン系エラストマー、ポリアミドおよびアミド系エラストマー(例えば、ポリアミドエラストマー)、フッ素樹脂エラストマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、シリコーンゴム等の可撓性を有する高分子材料により形成される。
ポリエーテルスルフォンを用いて、図9および図10に示す形態の底部部材を作製し、チタン合金により作製した排出ポート5を装着したものを作製した。
メトキシエチルアクリレートを20重量部含むメタノール溶液中にアゾビスイソブチルニトリル(0.5重量部)を開始剤として、50℃、3時間重合してポリメトキシエチルアクリレートを得た。得られたポリメトキシエチルアクリレートをメタノールと水の混合液により希釈し、コーティング液を調整した。排出ポートの先端を封止した後、コーティング液を底部部材の凹部に所定量注入した。そして、排出ポートの封止を維持した状態にて、注入したコーティング液に熱風を付与して、溶媒を揮発させ、底部部材の内面に抗血栓性および微生物付着抑制被膜を形成した。被膜の厚さは、0.02mmであった。 上記の抗血栓性および微生物付着抑制被膜を有する底部部材の内底面を薬剤注入用針(ヒューバー針)を用いて、擦過したところ、図14(写真1)に示すような擦過痕が形成された。そして、30分後に観察したところ、図15(写真2)に示すように、擦過痕が視認できないものとなっていた。
図1ないし図5に示す形状のリング状の上部部材をポリエーテルスルフォンを用いて作製した。図6ないし図8に示す形態のシール部材(セプタム)をシリコーンゴムにより作製した。また、底部部材として、上記実験1にて作製した底部部材の内面に抗血栓性および微生物付着抑制被膜を有するものを用いた。
そして、シール部材を底部部材内挿入部の下面が上方を向く状態とし、下面が形成する凹部に、実験1にて用いたコーティング液を所定量注入した。そして、注入したコーティング液に熱風を付与して、溶媒を揮発させシール部材の底部部材内挿入部の下面全体に抗血栓性および微生物付着抑制被膜を形成した。被膜の厚さは、0.02mmであった。
そして、上記の底部部材、上部部材およびシール部材を図11に示すように配置した後、上部部材を押圧することによりシール部材を圧縮した後、上部部材を底部部材に超音波シールし、図1ないし図5に示すような本発明の薬液注入具を作製した。
底部部材として、抗血栓性および微生物付着抑制被膜を持たないもの、シール部材として、底部部材内挿入部の下面への抗血栓性および微生物付着抑制被膜を持たないものを用いた以外は、実施例1と同様に行い比較例の薬液注入具を作製した。
微生物(細菌:コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)を用い、かつ含有量を2マクファーランド(6×108CFU/mL)に調整した菌含有液を作製した。そして、菌含有液を薬液注入用針を装着したシリンジに充填した。実施例1および比較例1の薬液注入具のシール部材に上記シリンジの薬液注入用針を穿刺し、薬液注入具内に、菌含有液を注入した。48時間経過後、生理食塩液を充填した薬液注入用針付きシリンジを各薬液注入具のシール部材に穿刺し、薬液注入具内に、生理食塩液を注入し、菌含有液を洗い流した。その後、各薬液注入具を破断し、底部部材の内底面における菌数を測定し比較したところ、実施例1の薬剤注入具に付着していた菌数は、比較例1の薬剤注入具における菌数の約4%であった。
微生物(細菌:コアグラーゼ陰性ブドウ球菌)を用い、かつ含有量を 2マクファーランド(6×108CFU/mL)に調整した菌含有液を作製した。そして、菌含有液を薬液注入用針を装着したシリンジに充填した。また、血液を充填した薬液注入用針付きシリンジを実施例1および比較例1の薬液注入具のシール部材に穿刺し、薬液注入具内に、血液を注入し、5分経過後生理食塩液を注入して血液を排出する作業を3回繰り返した。各薬液注入具のシール部材に上記シリンジの薬液注入用針を穿刺し、薬液注入具内に、菌含有液を注入した。48時間経過後、生理食塩液を充填した薬液注入用針付きシリンジを各薬液注入具のシール部材に穿刺し、薬液注入具内に、生理食塩液を注入し、菌含有液を洗い流した。その後、各薬液注入具を破断し、底部部材の内底面における菌数を測定し比較したところ、実施例1の薬剤注入具に付着していた菌数は、比較例1の薬剤注入具における菌数の1%以下であった。
(1) 開口部と、前記開口部と連通する薬液流入空間とを有する注入具本体と、前記注入具本体に取り付けられ、前記薬液流入空間と連通する排出ポートと、前記注入具本体の前記開口部を封止するとともに薬液注入用針の刺通が可能なシール部材とを備える皮下埋め込み型薬液注入具であって、前記シール部材は、前記薬液注入用針の複数回の刺通が可能であり、かつ、前記シール部材と向かいあう前記注入具本体の内底面には、抗血栓性および微生物付着抑制被膜が設けられており、さらに、前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜は、前記シール部材を刺通し、前記注入具本体の内底面に当接した前記薬液注入用針による損傷を回復可能な自己回復性を有する抗血栓性非固化被膜であり、低流動性を有している皮下埋め込み型薬液注入具。
この皮下埋め込み型薬液注入具では、シール部材(セプタム)を刺通した薬剤注入用針が、底部部材の内底面に当接することにより、抗血栓性および微生物付着抑制被膜に損傷が与えられても、抗血栓性および微生物付着抑制被膜は、損傷を回復可能な自己回復性を有するため、注入用針の当接により形成される当接痕に起因する血栓形成の発生がない。
(2) 前記シール部材は、撥水性軟質材料により形成され、前記薬液注入用針の複数回の刺通が可能であり、さらに、前記シール部材の薬液流入空間側内面は、微少凹凸面となっており、かつ、前記微少凹凸面には、無数に点在するもしくは被膜となった抗血栓性物質が付与されている上記(1)に記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
(3) 前記皮下埋め込み型薬液注入具は、前記抗血栓性物質含有液体の撥液による前記シール部材の形成材料の部分的露出が、前記微少凹凸面に形成された微少凹凸により抑制されることにより、前記抗血栓性物質は、前記シール部材の薬液流入空間側内面の全体にほぼ均一に点在もしくは被覆を形成している上記(2)に記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
(4) 前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜は、前記低流動性と被膜形態保持性の両者を有している上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
(5) 前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜は、低流動性を有するゴム状被膜である上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
(7) 前記底部部材は、前記内底面と、前記内底面より前記シール部材方向に延びる環状壁部を備え、前記環状壁部の内面は、前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜を備えている上記(6)に記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
(8) 前記シール部材は、前記底部部材の前記開口部より内部に進入する底部部材内進入部を備え、前記底部部材内進入部の先端部側面は、前記環状壁部の内面に設けられた前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜を介して、前記底部部材の前記環状壁部の内面と密着している上記(7)に記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
(9) 前記排出ポートは、内面全体に前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜を備えている上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
(10) 前記底部部材は、底板部と、前記底板部より、突出する環状壁部と、前記環状壁部の上面の外縁側部分により形成されたシール部材周縁部押圧部と、前記環状壁部の上面の内縁側部分に形成され、上方に突出し、内径が上方に向かって拡径する環状傾斜面を有し、かつ前記シール部材内に刺入可能な環状エッジ部とを備え、前記リング状の上部部材は、前記シール部材の中央部が突出する状態にて前記シール部材を収納する本体部と、前記本体部の開口部より内部に突出し、前記シール部材の周縁部を押圧するため環状突出部とを備え、前記シール部材は、本体部と、前記本体部の周縁部に形成され、前記上部部材の前記環状突出部の下面と前記底部部材の環状壁部の上面により押圧されるためのフランジ部と、前記フランジ部より下部に形成された底部部材内挿入部と、前記底部部材内挿入部の下面周縁部に形成され、端部に向かって肉薄となるスカート状突出部とを備え、前記シール部材は、前記フランジ部の上面側が前記上部部材の環状突出部により押圧され、前記フランジ部の下面側の外縁部が前記底部部材の前記環状壁部の上面の前記シール部材周縁部押圧部により押圧されるとともに、前記フランジ部の下面側の内縁部に、前記底部部材の前記環状壁部の前記環状エッジ部が刺入しており、前記シール部材は、前記上部部材と前記底部部材間による強圧縮と、前記底部部材の前記環状エッジ部の刺入により変形し、前記フランジ部の高さが減少し、かつ前記底部部材内挿入部の高さが増加し、さらに、前記スカート状突出部が減少するとともに、前記底部部材内挿入部の下端外周面が、前記底部部材の前記環状壁部の内面に密着している上記(6)ないし(9)のいずれかに記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
Claims (10)
- 開口部と、前記開口部と連通する薬液流入空間とを有する注入具本体と、前記注入具本体に取り付けられ、前記薬液流入空間と連通する排出ポートと、前記注入具本体の前記開口部を封止するとともに薬液注入用針の刺通が可能なシール部材とを備える皮下埋め込み型薬液注入具であって、
前記シール部材は、前記薬液注入用針の複数回の刺通が可能であり、かつ、前記シール部材と向かいあう前記注入具本体の内底面には、抗血栓性および微生物付着抑制被膜が設けられており、さらに、前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜は、前記シール部材を刺通し、前記注入具本体の内底面に当接した前記薬液注入用針による損傷を回復可能な自己回復性を有する抗血栓性非固化被膜であり、低流動性を有していることを特徴とする皮下埋め込み型薬液注入具。 - 前記シール部材は、撥水性軟質材料により形成され、前記薬液注入用針の複数回の刺通が可能であり、さらに、前記シール部材の薬液流入空間側内面は、微少凹凸面となっており、かつ、前記微少凹凸面には、無数に点在するもしくは被膜となった抗血栓性物質が付与されている請求項1に記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
- 前記皮下埋め込み型薬液注入具は、前記抗血栓性物質含有液体の撥液による前記シール部材の形成材料の部分的露出が、前記微少凹凸面に形成された微少凹凸により抑制されることにより、前記抗血栓性物質は、前記シール部材の薬液流入空間側内面の全体にほぼ均一に点在もしくは被覆を形成している請求項2に記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
- 前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜は、前記低流動性と被膜形態保持性の両者を有している請求項1ないし3のいずれかに記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
- 前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜は、低流動性を有するゴム状被膜である請求項1ないし3のいずれかに記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
- 前記注入具本体は、リング状の上部部材と、前記開口部と前記シール部材と向かいあう前記注入具本体の内底面を備える底部部材とを備え、前記シール部材は、前記上部部材と前記底部部材間に収納され、前記開口部を閉塞し、前記注入具本体内に前記薬液流入空間を形成するものである請求項1ないし5のいずれかに記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
- 前記底部部材は、前記内底面と、前記内底面より前記シール部材方向に延びる環状壁部を備え、前記環状壁部の内面は、前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜を備えている請求項6に記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
- 前記シール部材は、前記底部部材の前記開口部より内部に進入する底部部材内進入部を備え、前記底部部材内進入部の先端部側面は、前記環状壁部の内面に設けられた前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜を介して、前記底部部材の前記環状壁部の内面と密着している請求項7に記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
- 前記排出ポートは、内面全体に前記抗血栓性および微生物付着抑制被膜を備えている請求項1ないし8のいずれかに記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
- 前記底部部材は、底板部と、前記底板部より突出する環状壁部と、前記環状壁部の上面の外縁側部分により形成されたシール部材周縁部押圧部と、前記環状壁部の上面の内縁側部分に形成され、上方に突出し、内径が上方に向かって拡径する環状傾斜面を有し、かつ前記シール部材内に刺入可能な環状エッジ部とを備え、
前記リング状の上部部材は、前記シール部材の中央部が突出する状態にて前記シール部材を収納する本体部と、前記本体部の開口部より内部に突出し、前記シール部材の周縁部を押圧するため環状突出部とを備え、
前記シール部材は、本体部と、前記本体部の周縁部に形成され、前記上部部材の前記環状突出部の下面と前記底部部材の環状壁部の上面により押圧されるためのフランジ部と、前記フランジ部より下部に形成された底部部材内挿入部と、前記底部部材内挿入部の下面周縁部に形成され、端部に向かって肉薄となるスカート状突出部とを備え、
前記シール部材は、前記フランジ部の上面側が前記上部部材の環状突出部により押圧され、前記フランジ部の下面側の外縁部が前記底部部材の前記環状壁部の上面の前記シール部材周縁部押圧部により押圧されるとともに、前記フランジ部の下面側の内縁部に、前記底部部材の前記環状壁部の前記環状エッジ部が刺入しており、前記シール部材は、前記上部部材と前記底部部材間による強圧縮と、前記底部部材の前記環状エッジ部の刺入により変形し、前記フランジ部の高さが減少し、かつ前記底部部材内挿入部の高さが増加し、さらに、前記スカート状突出部が減少するとともに、前記底部部材内挿入部の下端外周面が、前記底部部材の前記環状壁部の内面に密着している請求項6ないし9のいずれかに記載の皮下埋め込み型薬液注入具。
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