JP6257422B2 - 加熱炉用燃焼装置 - Google Patents

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本発明は、外部からの空気の侵入が阻止される状態で筒状に区画された燃焼空間と、
前記燃焼空間に可燃性ガスを噴出する可燃性ガス噴出部と当該可燃性ガス噴出部より噴出される可燃性ガスの外周側の前記燃焼空間に燃焼用空気を噴出する外周側燃焼用空気噴出部とを備えたバーナ本体と、
前記バーナ本体からの可燃性ガス及び燃焼用空気の噴出方向に沿って前記バーナ本体から離れるように且つ前記バーナ本体との間に前記燃焼空間を挟むように位置する状態に配置されて、前記燃焼空間に燃焼用空気を噴出する対向空気噴出部とが設けられた加熱炉用燃焼装置に関する。
かかる加熱炉用燃焼装置は、バーナ本体の可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスを、外周側燃焼用空気噴出部から噴出される燃焼用空気と対向空気噴出部から噴出される燃焼用空気とによって燃焼させるようにしたものであり、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスの噴出方向と対向噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出方向とが対向するものであるため、可燃性ガスと燃焼用空気との混合を促進しながら、良好に燃焼させることができるものである(例えば、特許文献1(段落〔0002〕〜〔0004〕、図4参照。)。
尚、特許文献1には、バーナ本体としてのバーナの具体構成について記載はないが、バーナからは、下向きに燃焼ガスが噴出されると記載されていること、及び、図4の記載を鑑みると、バーナ本体としてのバーナは、可燃性ガス噴出部と外周側燃焼用空気噴出部とを備えるものであると考えることができる。
ちなみに、このような加熱炉用燃焼装置は、例えば、特許文献1に記載の如く、処理対象物としての原石を焼成する等、処理対象物の熱処理を行うのに使用されるものであり、また、特許文献1に記載されているように、バーナ本体が、燃焼空間の上方側に配置され、且つ、対向空気噴出部が、燃焼空間の下方側に配置される形態に構成されることが多
い。
尚、特許文献1の加熱炉用燃焼装置においては、可燃性ガスとして、LPGを用いることが記載され、また、対向空気噴出部としてのインジェクタノズルが、デフューザの内部を通して空気を噴出することにより、燃焼ガスを循環させるように構成されている。
特開平11−263644号公報
加熱炉用燃焼装置においては、可燃性ガスと燃焼用空気との混合を促進させる等の目的により、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量が、バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くなるように構成することが望まれる場合がある。
しかしながら、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量を、バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くすると、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の影響により、バーナ本体の前方側に形成される火炎の形状が、横広がり状の形状になる傾向となり、場合によっては、横広がりとなることに加えて、火炎先端部がバーナ本体側に逆戻りする状態となるように捲りあげられた形状となることもある。
そして、このように、バーナ本体の前方側に形成される火炎の形状が、横広がりとなる形状や、捲りあげられた形状になると、バーナ本体が設置されている壁部を焼損する不都合や、燃焼空間を適切に加熱できなくなる不都合が発生する虞があるため、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量を、バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くし難いものであった。
ちなみに、可燃性ガス噴出部に代えて、重油等の液体燃料を噴出する液体燃料噴出部を設ける場合には、液体燃料の比重が大きいため、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量を、バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くなるようにしても、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状が、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状となるものであるが、可燃性ガスは比重が軽いため、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状が、横広がりとなる形状や、捲りあげられた形状になる虞がある。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量を、バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くしながらも、バーナ本体の前方側に形成される火炎の形状を適正な形状にすることができる加熱炉用燃焼装置を提供する点にある。
本発明の加熱炉用燃焼装置は、外部からの空気の侵入が阻止される状態で筒状に区画された燃焼空間と、
前記燃焼空間に可燃性ガスを噴出する可燃性ガス噴出部と当該可燃性ガス噴出部より噴出される可燃性ガスの外周側の前記燃焼空間に燃焼用空気を噴出する外周側燃焼用空気噴出部とを備えたバーナ本体と、
前記バーナ本体からの可燃性ガス及び燃焼用空気の噴出方向に沿って前記バーナ本体から離れるように且つ前記バーナ本体との間に前記燃焼空間を挟むように位置する状態に配置されて、前記燃焼空間に燃焼用空気を噴出する対向空気噴出部とが設けられたものであって、その第1特徴構成は、
前記可燃性ガス噴出部より噴出される可燃性ガスの噴出流内に、前記対向空気噴出部に向けて、可燃性ガスより速い噴出速度で燃焼用空気を噴出する内部燃焼用空気噴出部が、前記可燃性ガス噴出部の内方に位置する状態で前記バーナ本体に設けられ、
前記対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量が、前記バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くなるように構成されている点を特徴とする。
すなわち、内部燃焼用空気噴出部が、可燃性ガス噴出部より噴出される可燃性ガスの噴出流内に、対向空気噴出部に向けて、可燃性ガスより速い噴出速度で燃焼用空気を噴出するから、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスが、内部燃焼用空気噴出部から噴出させる燃焼用空気の流れに巻き込まれながら、燃焼用空気とともに流れる状態となる。
したがって、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量を、バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くしても、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスが、内部燃焼用空気噴出部から噴出させる燃焼用空気とともに対向空気噴出部に向けて流れる状態となり、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状が、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状となるのである。
つまり、可燃性ガスと燃焼用空気との混合を促進させる等の目的により、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量を、バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くしても、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状を、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状とすることができるのである。
そして、このように、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状が、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状となるものであるから、バーナ本体が設置されている壁部を焼損する不都合の発生を回避した状態で、燃焼空間を適切に加熱できるものとなる。
要するに、本発明の第1特徴構成によれば、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量を、バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くしながらも、バーナ本体の前方側に形成される火炎の形状を適正な形状にすることができる加熱炉用燃焼装置を提供できる。
本発明の加熱炉用燃焼装置の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、
前記内部燃焼用空気噴出部が、燃焼用空気として圧縮空気を噴出するように構成され、
前記内部燃焼用空気噴出部から噴出する圧縮空気の量を調整する噴出圧縮空気量調整手段、及び、前記外周側燃焼用空気噴出部から噴出する燃焼空気の量を調整する噴出燃焼空気量調整手段が設けられている点を特徴とする。
すなわち、内部燃焼用空気噴出部が、燃焼用空気として圧縮空気を噴出するように構成されているから、内部燃焼用空気噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出速度を、可燃性ガス噴出部より噴出される可燃性ガスの噴出速度よりも十分に速くして、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出速度が速い場合にも、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状を、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状にすることができるのである。
しかも、内部燃焼用空気噴出部から噴出する圧縮空気の量を調整する噴出圧縮空気量調整手段、及び、外周側燃焼用空気噴出部から噴出する燃焼空気の量を調整する噴出燃焼空気量調整手段が設けられているから、バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量を同じにする状態で、内部燃焼用空気噴出部から噴出する圧縮空気の量と外周側燃焼用空気噴出部から噴出する燃焼空気の量との比率を変更することができる。
したがって、設置条件や使用条件等に合わせて、内部燃焼用空気噴出部から噴出する圧縮空気の量と外周側燃焼用空気噴出部から噴出する燃焼空気の量との比率を変更することにより、設置条件や使用条件等の変化に拘わらず、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状を、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状にすることができるのである。
要するに、本発明の第2特徴構成によれば、上記第1特徴構成による作用効果に加えて、対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出速度が速い場合にも、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状を、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状にすることができ、しかも、設置条件や使用条件等の変化に拘わらず、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状を、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状にすることができる加熱炉用燃焼装置を提供できる。
本発明の加熱炉用燃焼装置の第3特徴構成は、上記第1又は第2特徴構成に加えて、
前記対向空気噴出部の噴出中心軸が前記燃焼空間の空間中心軸に一致され、かつ、前記内部燃焼用空気噴出部、前記可燃性ガス噴出部及び前記外周側燃焼用空気噴出部の中心軸が前記燃焼空間の空間中心軸に一致されて、
前記対向空気噴出部と前記内部燃焼用空気噴出部とが、軸心を同じくして、対向して設けられている点を特徴とする。
すなわち、対向する対向空気噴出部と内部燃焼用空気噴出部とが、軸心を同じくするものであるから、対向空気噴出部から噴出される燃焼用空気の流れと内部燃焼用空気噴出部から噴出される燃焼用空気の流れとが対向するものとなるため、対向空気噴出部から噴出される燃焼用空気の流れが、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスの流れに影響を与えることを適切に抑制できるものとなる。
このように、対向空気噴出部から噴出される燃焼用空気の流れが、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスの流れに影響を与えることを適切に抑制できるため、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスが、内部燃焼用空気噴出部から噴出させる燃焼用空気とともに対向空気噴出部に向けて流れる状態を安定化できるため、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状の一層の安定化を図ることができる。
要するに、本発明の第3特徴構成によれば、上記第1又は第2特徴構成による作用効果に加えて、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状の一層の安定化を図ることができる加熱炉用燃焼装置を提供できる。
本発明の加熱炉用燃焼装置の第4特徴構成は、上記第1〜第3特徴構成のいずれかに加えて、
前記外周側燃焼用空気噴出部及び内部燃焼用空気噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出量と前記対向空気噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出量との総和が、前記可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスの理論燃焼空気量の1〜4倍の間である点を特徴とする。
すなわち、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスの理論燃焼空気量の1〜1.1倍の燃焼用空気が、外周側燃焼用空気噴出部、内部燃焼用空気噴出部、及び、対向空気噴出部から供給されるものとなるから、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスを極力完全燃焼させて、一酸化炭素等の未燃分の発生を抑制しながら、多量の二酸化炭素を発生させるようにすることができるため、燃焼排ガスに対する処理の容易化を図ることができる。
つまり、可燃性ガスが完全燃焼しない場合には、燃焼排ガスに、一酸化炭素等の未燃分が多量に含まれるため、燃焼排ガスを再燃焼させる等の後処理を行う必要があるが、本第4特徴構成によれば、可燃性ガスを極力完全燃焼させて、一酸化炭素等の未燃分の発生を抑制しながら、多量の二酸化炭素を発生させるようにすることができるため、燃焼排ガスに対する処理の容易化を図ることができるのである。
要するに、本発明の第4特徴構成によれば、上記第1〜第3特徴構成による作用効果に加えて、燃焼排ガスに対する処理の容易化を図ることができる加熱炉用燃焼装置を提供できる。
本発明の加熱炉用燃焼装置の第5特徴構成は、上記第4特徴構成に加えて、
前記対向空気噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出量が、前記総和の7割以上である点を特徴とする。
すなわち、外周側燃焼用空気噴出部及び内部燃焼用空気噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出量と対向空気噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出量との総和の7割以上の燃焼用空気が、対向空気噴出部から噴出されるものとなるから、可燃性ガスと燃焼用空気との混合を促進させることができるものとなる。
つまり、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスと、対向空気噴出部から噴出される多量の燃焼用空気とを衝突させながら、可燃性ガスと燃焼用空気との混合を促進させることができるものとなり、可燃性ガスを可及的に完全燃焼させることができる。
説明を加えると、本第5特徴構成は、上記第4特徴構成を引用するものであり、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスの理論燃焼空気量の1〜4倍の燃焼用空気にて可燃性ガスを燃焼させるものであるから、燃焼用空気が十分に過剰でない場合には、不完全燃焼を生じ易いものであるが、可燃性ガスと燃焼用空気との混合を促進させて、燃焼用空気が十分に過剰でない場合にも、可燃性ガスを可及的に完全燃焼させることができるのである。
要するに、本発明の第5特徴構成によれば、上記第4特徴構成による作用効果に加えて、可燃性ガスを可及的に完全燃焼させることができる加熱炉用燃焼装置を提供できる。
本発明の加熱炉用燃焼装置の第6特徴構成は、上記第1〜第5特徴構成のいずれかに加えて、
前記バーナ本体が、前記燃焼空間の上方側に配置され、且つ、前記対向空気噴出部が、前記燃焼空間の下方側に配置されている点を特徴とする。
すなわち、バーナ本体が、燃焼空間の上方側に配置されて、可燃性ガス噴出部から可燃性ガスが下方側に噴出されるものとなるから、可燃性ガスの重量をも利用して、可燃性ガスを、燃焼空間の下方側に配置されている対向空気噴出部に向けて、下方側に流動させることができる。
このように、可燃性ガス噴出部から下方側に噴出される可燃性ガスを、その重量をも利用しながら、燃焼空間の下方側に配置されている対向空気噴出部に向けて、下方側に流動させることができるため、バーナ本体の前方側箇所に、下方側に伸びる状態の火炎を適正通り生成することができる。
要するに、本発明の第6特徴構成によれば、バーナ本体の前方側箇所に、下方側に伸びる状態の火炎を適正通り生成することができる加熱炉用燃焼装置を提供できる。
本発明の加熱炉用燃焼装置の第7特徴構成は、上記第1〜第6特徴構成のいずれかに加えて、
前記燃焼空間が、当該燃焼空間に投入される処理対象物の熱処理空間とされている点を特徴とする。
すなわち、燃焼空間に処理対象物が投入されて、処理対象物の焼成等の熱処理が行われることになる。
そして、第1特徴構成の欄にて上記した如く、燃焼空間は、バーナ本体の前部側に形成される適正な形状の火炎にて適切に加熱されるものであるから、処理対象物に対する熱処理を良好に行うことができる。
要するに、本発明の第7特徴構成によれば、処理対象物に対する熱処理を良好に行うことができる加熱炉用燃焼装置を提供できる。
本発明の加熱炉用燃焼装置の第8特徴構成は、上記第1〜第7特徴構成のいずれかに加えて、
前記可燃性ガス噴出部から噴出する可燃性ガスとして空気より比重が軽い可燃性ガスを燃料として使用可能に構成されている点を特徴とする。
すなわち、可燃性ガスとして、都市ガス等、空気より比重が軽い可燃性ガスを、燃焼空間にて良好に燃焼させることができる。
つまり、第1特徴構成の欄にて上記した如く、可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスが、内部燃焼用空気噴出部から噴出させる燃焼用空気の流れに巻き込まれながら、燃焼用空気とともに流れる状態となるから、都市ガス等、空気より比重が軽い可燃性ガスを可燃性ガスとして使用しても、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状が、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状となるものである。
したがって、可燃性ガスとして、メタンを主成分とする都市ガス等、空気より比重が軽い可燃性ガスを使用しても、バーナ本体の前部側に形成される火炎の形状が、対向空気噴出部に向けて伸びる適正な形状となって、バーナ本体が設置されている壁部を焼損する不都合の発生を回避した状態で、燃焼空間を適切に加熱できるものとなる。
要するに、本発明の第8特徴構成によれば、可燃性ガスとして、空気より比重が軽い可燃性ガスを使用しても、バーナ本体が設置されている壁部を焼損する不都合の発生を回避した状態で、燃焼空間を適切に加熱できる加熱炉用燃焼装置を提供できる。
加熱炉の縦断面図 バーナ本体の縦断側面図 図2のIII−III線断面図 別実施形態の縦断面図
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(加熱炉の全体構成)
図1に示すように、例示する加熱炉は、縦向き筒状の炉本体1の上方箇所に蓋体2を備える縦型に構成されるものであって、原料タンク3から供給される粒状の原石を処理対象物として加熱処理して焼成し、焼成後の処理物を炉本体1の底部に設けた排出部Dから間欠的に排出するように構成されている。
炉本体1は、炉体中心軸と合致する上下方向に沿う回転軸心X回りで回転駆動されるように設けられ、蓋体2及び排出部Dは非回転状態で設けられている。
炉本体1の上端部には、原料タンク3から供給パイプ3Aを通して供給される原石が堆積する炉床1Aが、水平方向に沿って鍔状に張り出す状態で設けられている。
炉床1Aの外端部と蓋体2の外端部との間には、外筒部4が蓋体2に支持された状態で配備されている。
尚、例示はしないが、外筒部4の下端部と炉床1Aの外端部との間には、外部からの空気の侵入を阻止するシール手段が装備されている。
炉床1Aの上部には、原石の一次滞留層A1が形成され、その一次滞留層A1の原石を間欠的に炉本体1の内部に押し出すプッシャー5が装備され、炉本体1の底部側には、原石の二次滞留層A2が形成されている。
蓋体2の中央部には、バーナ本体Bが装備され、このバーナ本体Bが、蓋体2や炉本体1の上部側部分等にて囲まれた空間を燃焼空間Nとして、下方側に伸びる火炎Fを形成するように構成され、また、蓋体2の外端部には、バーナ本体Bが火炎Fを形成して燃焼することにより発生する燃焼排ガスを外部に排出する排ガス路6が接続されている。
ちなみに、燃焼空間Nは、外部からの空気の侵入が阻止される状態で筒状に区画された空間であり、燃焼空間Nの空間中心軸Xnは、炉本体1の回転軸心Xと合致する。
炉本体1の内部における燃焼空間Nの下方側箇所、つまり、二次滞留層A2の内方箇所には、ディフューザ7が炉本体1に取付けた支持部7Aにて支持された状態で設けられ、ディフューザ7の内部通路を通して空気を上方に向けて噴出するエジェクタ8が設けられている。
つまり、エジェクタ用ブロア9にて送風される空気がエジェクタ用空気供給管10を通してエジェクタ8に供給されるように構成されている。
また、エジェクタ8の噴出中心軸Yが、燃焼空間Nの空間中心軸Xnに一致するように構成されている。
ちなみに、エジェクタ用空気供給管10が、二次滞留層A2の内部を通して配管されるため、エジェクタ8に供給される空気は、二次滞留層A2の保有熱等により予熱されることになる。
エジェクタ用空気供給管10の途中箇所には、エジェクタ8から噴出する空気量を設定量(例えば、220m3/h)に調整するためのエジェクタ用調整ダンパ11が装備されている。尚、m3/hとは、立方メートル/1時間を意味するものであり、以下同様である。
エジェクタ8から噴出された空気は、ディフューザ7の内部通路を通過したのち、燃焼空間Nに供給されることになり、後述の如く、バーナ本体Bは、エジェクタ8から燃焼空間Nに供給される空気をも燃焼用空気として燃焼するように構成されている。
つまり、バーナ本体Bは、後述の如く、可燃性ガスとして、空気より比重が軽い都市ガス及び燃焼用空気を下方に向かって噴出するように構成されている。
そして、エジェクタ8が、バーナ本体Bからの都市ガス及び燃焼用空気の噴出方向に沿ってバーナ本体Bから離れるように且つバーナ本体Bとの間に燃焼空間Nを挟むように位置する状態に配置されて、燃焼空間Nに燃焼用空気を噴出する対向空気噴出部Dとして機能することになり、バーナ本体Bとエジェクタ8とから加熱炉用燃焼装置が構成されることになる。
また、エジェクタ8による空気の噴出により、エジェクタ8の周辺の圧力が低下することにより、燃焼空間Nに存在する燃焼排ガスが、二次滞留層A2の内部を通してエジェクタ8の周辺部に流動するように構成されている。
つまり、図1において、実線の矢印にて示すように、燃焼空間Nに存在する燃焼排ガスが、二次滞留層A2の内部を通過してエジェクタ8の周辺部に流動し、その後、エジェクタ8から噴出される空気とともに上方に流動するように構成されている。
したがって、本実施形態の加熱炉は、バーナ本体Bにて形成される火炎Fの輻射熱が一次滞留層A1を加熱すること、及び、燃焼空間Nの燃焼排ガスが一次滞留層A1の内部を通過して、一次滞留層A1を加熱することにより、一次滞留層A1の原石を半焼成し、半焼成された原石が堆積することになる二次滞留層A2の内部を燃焼空間Nの燃焼排ガスが通過して、二次滞留層A2を加熱することにより、二次滞留層A2の原石を焼成するように構成されている。
そして、二次滞留層A2の焼成後の処理物が、排出部Dから間欠的に排出されることになる。
また、本実施形態の加熱炉は、一次滞留層A1の原石を二次滞留層A2に移動するために、一次滞留層A1の原石が燃焼空間Nに投入されることになり、そして、投入された原石が燃焼空間Nを通過する間において、火炎Fの輻射熱等により焼成のために加熱されるものであるから、燃焼空間Nが、その燃焼空間Nに投入される処理対象物の熱処理空間としても機能することになる。
ちなみに、詳述はしないが、冷却用の外気が排出部Dを通して二次滞留層A2の内部に流動するように構成されており、排出部Dから排出する焼成後の処理物を低温状態に冷却するように構成されている。
そして、この冷却用の外気は、エジェクタ8から噴出される燃焼用空気と混合して燃焼空間Nに供給されることになる。
つまり、本実施形態においては、対向空気噴出部Dとして機能するエジェクタ8から噴出される燃焼用空気の量は、エジェクタ用空気供給管10を通して供給される燃焼用空気の量に、冷却用の外気の量を加えた量となる。
(バーナ本体の構成)
図2及び図3に示すように、バーナ本体Bは、蓋体2に嵌合されるバーナタイル13、そのバーナタイル13の後端部に接続される通風ケース14、通風ケース14の先端側の内部に、断熱材15を介して装着される円板状の空気噴出体16、通風ケース14の基端部と空気噴出体16とに亘る状態で配設されるガス噴出筒17、及び、ガス噴出筒17の内部に配設される圧縮空気噴出筒18を備えている。
空気噴出体16には、複数の空気噴出孔16aが周方向に沿って並ぶ状態で形成されている。
図1に示すように、バーナ本体用ブロア19にて送風される燃焼用空気がバーナ本体用空気供給管20を通して通風ケース14に供給され、通風ケース14の内部に供給された燃焼用空気が複数の空気噴出孔16aを通して下方に噴出されるように構成されている。
バーナ本体用空気供給管20の途中箇所には、複数の空気噴出孔16aから噴出する空気量を設定量(例えば、140m3/h)に調整するためのバーナ本体用空気調整ダンパ21が装備されている。
図1に示すように、都市ガス供給源からの都市ガスがガス供給管22を通してガス噴出筒17に供給され、ガス噴出筒17に供給された都市ガスがガス噴出筒17から下方に噴出されるように構成されている。
ガス供給管22の途中箇所には、ガス噴出筒17から噴出する都市ガス量を設定量(例えば、40m3/h)に調整するためのガス量調整弁23が装備されている。
図1に示すように、燃焼用空気としてエアコンプレッサ24から供給される圧縮空気が圧縮空気供給管25を通して圧縮空気噴出筒18に供給され、圧縮空気噴出筒18に供給された圧縮空気が圧縮空気噴出筒18から下方に噴出されるように構成されている。
そして、圧縮空気の噴出速度がガス噴出筒17から噴出される都市ガスの噴出速度よりも速い噴出速度となるように構成されている。
圧縮空気供給管25の途中箇所には、圧縮空気噴出筒18から噴出する空気量を設定量(例えば、30m3/h)に調整する圧縮空気用調整ダンパ26が装備されている。
すなわち、バーナ本体Bは、燃焼空間Nに可燃性ガスとしての都市ガスを噴出する可燃性ガス噴出部としてのガス噴出筒17、及び、ガス噴出筒17より噴出される都市ガスの外周側の燃焼空間Nに燃焼用空気を噴出する外周側燃焼用空気噴出部としての空気噴出体16を備え、さらには、ガス噴出筒17より噴出される都市ガスの噴出流内に、エジェクタ8に向けて、都市ガスより高い噴出速度で燃焼用空気を噴出する内部燃焼用空気噴出部としての圧縮空気噴出筒18を、ガス噴出筒17の内方に位置させる状態で備えるように構成されている。
そして、ガス噴出筒17、圧縮空気噴出筒18、及び、空気噴出体16の中心軸Zが、燃焼空間Nの空間中心軸Xnに一致するように構成されている。
また、圧縮空気用調整ダンパ26が、内部燃焼用空気噴出部としての圧縮空気噴出筒18から噴出する圧縮空気の量を調整する噴出圧縮空気量調整手段として機能し、また、バーナ本体用空気調整ダンパ21が、外周側燃焼用空気噴出部としての空気噴出体16から噴出する燃焼空気の量を調整する噴出燃焼空気量調整手段として機能するように構成されている。
(加熱炉用燃焼装置について)
加熱炉用燃焼装置は、上述の如く、バーナ本体Bと対向空気噴出部Dとしてのエジェクタ8とを備え、バーナ本体Bが、燃焼空間Nの上方側に配置され、且つ、エジェクタ8が、燃焼空間Nの下方側に配置される縦型燃焼形態に構成されるものである。
また、上述の如く、エジェクタ8の噴出中心軸Yが、燃焼空間Nの空間中心軸Xnに一致され、かつ、ガス噴出筒17、圧縮空気噴出筒18、及び、空気噴出体16の中心軸Zが、燃焼空間Nの空間中心軸Xnに一致されることにより、エジェクタ8と圧縮空気噴出筒18とが、軸心を同じくして、対向して設けられることになる。
本実施形態においては、空気噴出体16及び圧縮空気噴出筒18から噴出される燃焼用空気の噴出量とエジェクタ8から噴出される燃焼用空気の噴出量との総和が、ガス噴出筒17から噴出される都市ガスの理論燃焼空気量の1〜4倍の間に設定されるものであり、具体的には、例えば、1.05倍に設定されている。
つまり、都市ガスの理論燃焼空気量は、10.7m3/m3であり、ガス噴出筒17から噴出される都市ガスの噴出量が、例えば、40m3/hの場合には、必要とする空気量は、428m3/hとなるから、理論燃焼空気量を1.05倍に設定する場合には、450m3/hの燃焼用空気が、空気噴出体16、圧縮空気噴出筒18、及び、エジェクタ8から供給されることになる。
尚、本実施形態においては、エジェクタ8が噴出する燃焼用空気の量は、上述の如く、エジェクタ用空気供給管10を通して供給される燃焼用空気の量に、冷却用の外気の量を加えた量であるとする。
また、対向空気噴出部Dとしてのエジェクタ8から噴出する燃焼用空気の噴出量が、バーナ本体Bから噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くなるように構成されている。
具体的には、エジェクタ8から噴出される燃焼用空気の噴出量、つまり、エジェクタ用空気供給管10を通してエジェクタ8に供給される燃焼用空気の量に、冷却用の外気の量を加えた量が、上述した総和の7割以上に設定されている。
尚、対向噴出部Dから噴出する燃焼用空気の噴出量の上限は、上述した総和の9.5割にすることが可能である。
このように、エジェクタ8から噴出する燃焼用空気の噴出量が、バーナ本体Bから噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多く設定されることになるが、ガス噴出筒17より噴出される都市ガスの噴出流内に、圧縮空気噴出筒18より、エジェクタ8に向けて、都市ガスより速い噴出速度で燃焼用空気(圧縮空気)を噴出することにより、バーナ本体Bの前方側に、下方に向けて伸びる、つまり、エジェクタ8の存在側に向けて伸びる火炎Fを適切に形成できるようになっている。
また、本実施形態においては、圧縮空気用調整ダンパ26及びバーナ本体用空気調整ダンパ21が装備されているから、バーナ本体Bの前部側に形成される火炎Fの形状が安定する状態となるように、バーナ本体Bから供給する燃焼用空気の量を一定とする状態で、空気噴出体16及び圧縮空気噴出筒18の夫々から噴出する燃焼用空気量の比率を変更できるようになっている。
(実験結果)
例えば、ガス噴出筒17の径が、21.7mmであり、圧縮空気噴出筒18の径が、10.5mmである条件において、ガス噴出筒17から40m3/hの都市ガスを噴出させた場合の噴出速度は、65.2m/sとなり、そして、圧縮空気噴出筒18から20〜50m3/hの圧縮空気を噴出させた場合の噴出速度は、167〜419m/sとなるが、これらの場合において、バーナ本体Bの前部側には、直進状の火炎Fが形成されることを確認した。
また、例えば、ガス噴出筒17から40m3/hの都市ガスを噴出させ、圧縮空気噴出筒18から30m3/hの圧縮空気を噴出させる条件において、ガス噴出筒17の径を、21.5〜42.7mmに変化させた場合の都市ガスの噴出速度は、65.2〜11.5m/sであり、圧縮空気噴出筒18の径が、10.5mmである場合の圧縮空気の噴出速度は、251m/sとなるが、これらの場合において、バーナ本体Bの前部側には、直進状の火炎Fが形成されることを確認した。
尚、エジェクタ8から噴出される燃焼用空気の噴出速度が低いほど、バーナ本体Bの前部側に、直進状の火炎Fが形成され易い傾向となるから、エジェクタ8を構成する筒体の径を適宜設定することが好ましい。
ちなみに、エジェクタ8を形成する筒体の径は、例えば、15〜35.7mmの間で変更することができ、そして、例えば、エジェクタ8から220m3/hの燃焼用空気を噴出させる場合には、噴出速度は、346〜61m/sの間で変化する。
そして、上述の実験は、エジェクタ8から220m3/hの燃焼用空気を、346m/sで噴出させた場合である。
但し、エジェクタ8とバーナ本体Bとが、2200mm程度離れているため、エジェクタ8から噴出された燃焼用空気がバーナ本体Bの近くで流れる速度は、150m/s程度である。つまり、エジェクタ8から噴出された燃焼用空気がバーナ本体Bの設置箇所に相当する位置で流れる速度は、圧縮空気噴出筒18から噴出される燃焼用空気(圧縮空気)の噴出速度よりも低速である。
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を列記する。
(イ)上記実施形態においては、バーナ本体Bが、燃焼空間Nの上方側に配置され、且つ、対向空気噴出部Dとしてエジェクタ8が、燃焼空間Nの下方側に配置されている、いわゆる縦型の加熱炉を例示したが、本発明は、バーナ本体Bが、燃焼空間Nの下方側に配置され、且つ、対向空気噴出部Dとしてエジェクタ8が、燃焼空間Nの上方側に配置されている加熱炉や、バーナ本体Bが、燃焼空間Nの横一方側に配置され、且つ、対向空気噴出部Dが燃焼空間Nの横他方側に配置される形態の加熱炉にも適用できるものである。
(ロ)上記実施形態においては、対向空気噴出部Dとしてエジェクタ8を装備する焼成用の加熱炉を例示したが、本発明は、焼成用以外の種々の用途の加熱炉に適用できるものである。
(ハ)上記実施形態においては、可燃性ガスとして空気より比重が軽い可燃性ガスを燃料として使用する場合、つまり、都市ガスを燃料として使用する場合を例示したが、空気より比重が重いLPG等の可燃性ガスを燃料として使用する形態で実施してもよい。
(ニ)上記実施形態においては、本発明の加熱炉用燃焼装置を、炉本体1の内部に燃焼空間Nが形成される形態の加熱炉に適用した場合を例示したが、図4に示すように、筒状の燃焼室形成体30の内部に燃焼空間Nが形成され、そして、燃焼室形成体30からの燃焼ガスを加熱用処理室(図示せず)に導く燃焼ガス案内路31が燃焼室形成体30から連設される形態の加熱炉に対しても本発明加熱炉用燃焼装置は適用できる。
説明を加えると、燃焼室形成体30の天井壁30Aに、バーナ本体Bが装備され、燃焼室形成体30の底部に、対向空気噴出部Dとして機能する筒状の空気噴出体32が装備されている。
バーナ本体Bは、上記実施形態と同様に構成されるものであり、同じ構成部材については上記実施形態と同じ符号を記載して詳細な説明は省略する。
空気噴出体32には、対向噴出用ブロア33にて送風される燃焼用空気が対向用空気供給管34を通して供給されるように構成され、そして、対向用空気供給管34の途中箇所には、空気噴出体32から噴出する空気量を調整するための対向用調整ダンパ35が設けられている。
空気噴出体32の噴出中心軸Yが、上記実施形態と同様に、燃焼用空間Nの空間中心軸Xnに一致するように構成されている。
したがって、この別実施形態の加熱炉においては、バーナ本体Bから噴出される可燃性ガスを燃焼空間Nにて燃焼させ、その燃焼排ガスが燃焼ガス案内路31にて加熱用処理室に導入されることにより、対象処理物を加熱用処理室にて加熱処理するように構成されている。
16 外周側燃焼用空気噴出部
17 可燃性ガス噴出部
18 内部燃焼用空気噴出部
21 噴出燃焼空気量調節手段
26 噴出圧縮空気量調整手段
B バーナ本体
D 対向空気噴出部
N 燃焼空間
Xn 空間中心軸
Y 噴出中心軸
Z 中心軸

Claims (8)

  1. 外部からの空気の侵入が阻止される状態で筒状に区画された燃焼空間と、
    前記燃焼空間に可燃性ガスを噴出する可燃性ガス噴出部と当該可燃性ガス噴出部より噴出される可燃性ガスの外周側の前記燃焼空間に燃焼用空気を噴出する外周側燃焼用空気噴出部とを備えたバーナ本体と、
    前記バーナ本体からの可燃性ガス及び燃焼用空気の噴出方向に沿って前記バーナ本体から離れるように且つ前記バーナ本体との間に前記燃焼空間を挟むように位置する状態に配置されて、前記燃焼空間に燃焼用空気を噴出する対向空気噴出部とが設けられた加熱炉用燃焼装置であって、
    前記可燃性ガス噴出部より噴出される可燃性ガスの噴出流内に、前記対向空気噴出部に向けて、可燃性ガスより速い噴出速度で燃焼用空気を噴出する内部燃焼用空気噴出部が、前記可燃性ガス噴出部の内方に位置する状態で前記バーナ本体に設けられ、
    前記対向空気噴出部から噴出する燃焼用空気の噴出量が、前記バーナ本体から噴出する燃焼用空気の噴出量よりも多くなるように構成されている加熱炉用燃焼装置。
  2. 前記内部燃焼用空気噴出部が、燃焼用空気として圧縮空気を噴出するように構成され、
    前記内部燃焼用空気噴出部から噴出する圧縮空気の量を調整する噴出圧縮空気量調整手段、及び、前記外周側燃焼用空気噴出部から噴出する燃焼空気の量を調整する噴出燃焼空気量調整手段が設けられている請求項1記載の加熱炉用燃焼装置。
  3. 前記対向空気噴出部の噴出中心軸が前記燃焼空間の空間中心軸に一致され、かつ、前記内部燃焼用空気噴出部、前記可燃性ガス噴出部及び前記外周側燃焼用空気噴出部の中心軸が前記燃焼空間の空間中心軸に一致されて、
    前記対向空気噴出部と前記内部燃焼用空気噴出部とが、軸心を同じくして、対向して設けられている請求項1又は2に記載の加熱炉用燃焼装置。
  4. 前記外周側燃焼用空気噴出部及び内部燃焼用空気噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出量と前記対向空気噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出量との総和が、前記可燃性ガス噴出部から噴出される可燃性ガスの理論燃焼空気量の1〜4倍の間である請求項1〜3のいずれか1項に記載の加熱炉用燃焼装置。
  5. 前記対向空気噴出部から噴出される燃焼用空気の噴出量が、前記総和の7割以上である請求項4記載の加熱炉用燃焼装置。
  6. 前記バーナ本体が、前記燃焼空間の上方側に配置され、且つ、前記対向空気噴出部が、前記燃焼空間の下方側に配置されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱炉用燃焼装置。
  7. 前記燃焼空間が、当該燃焼空間に投入される処理対象物の熱処理空間とされている請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱炉用燃焼装置。
  8. 前記可燃性ガス噴出部から噴出する可燃性ガスとして空気より比重が軽い可燃性ガスを燃料として使用可能に構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の加熱炉用燃焼装置。
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