JP6254645B1 - ガスハイドレート回収システムおよびガスハイドレート回収方法 - Google Patents

ガスハイドレート回収システムおよびガスハイドレート回収方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガスリフト機構を安定的に動作させることができるガスハイドレート回収システムおよびガスハイドレート回収方法を提供する。【解決手段】水上に水上設備5を配置して、水底2で回収された塊状のガスハイドレートmをライザー管4により水上設備5まで搬送して、水上設備5に搬送されたガスハイドレートmから生じたガスgをライザー管4のなかに供給してライザー管4のなかに上昇流を発生させるガスハイドレートの回収方法において、水上設備5に搬送されるガスハイドレートmを融解してガスgを発生させ、このガスgを圧縮した後に、ライザー管4のなかに供給する。【選択図】図2

Description

本発明は、ガスリフト機構を利用して塊状のガスハイドレートを水底から水上設備に回収するガスハイドレート回収システムおよびガスハイドレート回収方法に関するものであり、詳しくはガスリフト機構を安定的に動作させることができるガスハイドレート回収システムおよびガスハイドレート回収方法に関するものである。
海底に存在するメタンガスハイドレートを回収する回収システムが種々提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1は、水上設備から水底に向かって延在するライザー管の途中部分に、水上設備に回収したガスハイドレートの気化により得られたガスを吹き込むガスリフト機構を備える回収システムを提案する。ガスをライザー管内に吹き込むことにより、ライザー管内の流体の比重が水底近傍の流体の比重よりも小さくなる。この比重差によりライザー管内に上昇流が発生する。この上昇流で塊状のガスハイドレートを水底から水上まで運搬する。
ガスハイドレートの気化により得られたガスは、多量の水分を含んでいる。そのためライザー管の中に吹き込むためにガスを水深の深い位置まで送ると、ガスは冷却されるとともに水分と再結合して新たなガスハイドレートを生成することがある(以下、本明細書では再ハイドレート化ということがある)。再ハイドレート化により発生したガスハイドレートがガスリフト機構の管路の内壁面に付着し、成長して管路を閉塞する不具合が発生する。
ガスを加圧するとともにライザー管内に吹き込むノズルにも、再ハイドレート化により発生したガスハイドレートが付着する。ガスハイドレートの付着によりノズルが機能しなくなる不具合が発生する。つまりガスリフト機構を安定的に動作させることができなかった。
特許文献1の回収システムでは、再ハイドレート化により付着したガスハイドレートを取り除くためのメンテナンスを頻繁に行なわなくてはならず、その度にガスハイドレートの回収作業を停止しなければならない。そのためガスハイドレートの回収コストを抑制することが困難であった。
特開2003−262083号公報
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、その目的はガスリフト機構を安定的に動作させることができるガスハイドレート回収システムおよびガスハイドレート回収方法を提供することである。
上記の目的を達成するためのガスハイドレート回収システムは、水上に配置された水上設備と、水底で回収された塊状のガスハイドレートを前記水上設備に搬送するライザー管と、前記水上設備に搬送された前記ガスハイドレートから生じたガスを前記ライザー管のなかに供給して上昇流を発生させるガスリフト機構とを備えるガスハイドレート回収システムにおいて、前記水上設備に設置され塊状の前記ガスハイドレートを融解させてガスを回収するガス化機構と、前記ガス化機構で回収されるガスを圧縮する圧縮機構とを備えていて、前記圧縮機構が、ガスを圧縮する第一圧縮部と、この第一圧縮部で圧縮されるガスを冷却する冷却部と、この冷却部で冷却されるガスを圧縮する第二圧縮部と、この第二圧縮部から前記ガスリフト機構に供給されるガスの温度を監視する温度監視部と、前記ガスリフト機構に供給されるガスの温度が所定の温度より低いときに前記冷却部の冷却機能を低下させる制御を行なう制御部とを備えていて、前記ガスリフト機構が前記圧縮機構で圧縮されるガスを前記ライザー管のなかに供給する構成を備えることを特徴とする。
ガスハイドレート回収方法は、水上に水上設備を配置して、水底で回収された塊状のガスハイドレートをライザー管により前記水上設備まで搬送して、前記水上設備に搬送された前記ガスハイドレートから生じたガスを、ガスリフト機構を経由して前記ライザー管のなかに供給して前記ライザー管のなかに上昇流を発生させるガスハイドレート回収方法において、前記水上設備に搬送される前記ガスハイドレートを融解してガスを発生させ、このガスを第一圧縮部で圧縮して冷却した後に更に第二圧縮部で圧縮して前記ガスリフト機構に供給して、その後前記ガスを前記ガスリフト機構から前記ライザー管のなかに供給することを特徴とする。
本発明のガスハイドレート回収システムおよびガスハイドレート回収方法によれば、ガスリフト機構に供給されるガスが圧縮にともない昇温するので、ガスリフト機構内でガスが再ハイドレート化して管路を閉塞することを抑制できる。再ハイドレート化による管路の閉塞が発生しにくいので、ガスリフト機構を安定的に動作させるには有利である。
本発明のガスハイドレート回収システムを示す説明図である。 図1の水上設備に配置される機器を例示する説明図である。 圧縮機構の変形例を例示する説明図である。
以下、本発明のガスハイドレート回収システムおよびガスハイドレート回収方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1に例示するように本発明のガスハイドレート回収システム1は、海や湖の底である水底2に存在する表層メタンガスハイドレートmを掘削して塊状のガスハイドレートmを捕集する掘削機構3と、捕集されたガスハイドレートmを水底2の近傍から水上まで搬送するライザー管4とを備えている。
掘削機構3は、例えば水中重機やドリルビットで構成することができる。掘削機構3の構成はこれに限らず、水底2を掘削して塊状のガスハイドレートmをライザー管4の下端に送る構成を有していればよい。
ライザー管4は、例えば上下方向に延在する筒状体で構成することができる。ライザー管4の上端は水上設備5に連結されている。水上設備5は、例えば船舶や浮体構造物で構成することができる。水上設備5の構成はこれに限らず、ライザー管4により搬送される塊状のガスハイドレートmを回収する構成を有していればよい。
水上設備5は、ガスハイドレートmとともに回収される水や土砂等を分離して、この土砂等を水底2の近傍に排出する排出機構6を備えている。排出機構6は例えば搬送管などで構成することができる。排出機構6の構成はこれに限らず、水や土砂等の不要物を水上設備5から排出する構成を有していればよい。排出機構6は土砂等の不要物を水面近傍で拡散させることなく、水底2の近傍に排出できる構成を有することが望ましい。
図2に例示するように水上設備5は、ライザー管4の上端が連結され回収した塊状のガ
スハイドレートmをガス化するガス化機構7と、ガス化機構7で発生したガスgを圧縮して圧力を上昇させる圧縮機構8と、圧縮機構8で圧縮されたガスgを一時的に貯留するバッファタンク9とを備えている。
圧縮機構8は、例えばターボ式圧縮機で構成することができる。圧縮機構8の構成はこれに限らず、ガスgを圧縮する機能を有していればよい。例えばレシプロ式圧縮機、斜板式圧縮機や、ダイヤフラム式圧縮機、シングルスクリュー式圧縮機、ツインスクリュー式圧縮機、スクロール式圧縮機、ロータリー式圧縮機などで圧縮機構8を構成してもよい。
バッファタンク9とライザー管4との間には、圧縮されたガスgをバッファタンク9からライザー管4に供給するガスリフト機構10が配置されている。ガスリフト機構10は、入口側端部11aをバッファタンク9に連結され、出口側端部11bをライザー管4の途中部分に連結される供給管11を備えている。
ライザー管4により水上設備5に回収された塊状のガスハイドレートmは、ガス化機構7で融解されてガスgと水とに分離する。ガス化機構7は、ガスハイドレートmやこれに同伴する水を貯留する容器12と、容器12内を加熱するヒータ13を備えている。
ガス化機構7の構成はこれに限らず、ガスハイドレートmを融解させる構成を有していればよい。例えば水上近傍の比較的温度の高い水を熱媒として容器12の周囲に循環させて内部を加熱する熱交換器で構成することができる。
ガス化機構7を容器12のみで構成して、開閉バルブ等により容器12内の圧力を水底2の近傍の圧力よりも低く制御する構成にしてもよい。このガス化機構7は、容器12内の減圧によりガスハイドレートmを融解させて、ガスgと水とに分離することができる。つまりヒータ13は本発明の必須要件ではない。
容器12に連通する搬送管等で構成される排出機構6により、ガス化機構7で分離された水や土砂等は外部に排出される。ガス化機構7で分離されたガスgは圧縮機構8に送られて加圧される。加圧されたガスgはバッファタンク9に送られる。バッファタンク9内の高圧のガスgは、大部分がバッファタンク9からガスgを消費地に供給するパイプラインや、ガスgを消費地に運搬するためのタンク等に送られ、ガスgの一部はガスリフト機構10に送られる。
圧縮機構8で加圧されるガスgの圧力は、ライザー管4に連結される供給管11の出口側端部11bの水深に応じて設定することができる。圧縮機構8は、例えば出口側端部11bの水深が500mのときガスgを5MPa以上に、水深1000mのとき10MPa以上に、水深1500mのとき約15MPa以上に加圧する。出口側端部11bの近傍でライザー管4内を流れる水の水圧よりもガスgの圧力を高くすることにより、ガスリフト機構10はライザー管4内にガスgを効率的に供給することができる。
特許文献1に記載の回収システムでは、出口側端部11bに設置される吹込手段により、ガスgを加圧してライザー管4内に吹き込む構成を採用している。これに対して本発明では、水上設備5で加圧したガスgをライザー管4に送っているため、ガスgを加圧する吹込手段を出口側端部11bに設置する必要がない。出口側端部11bに吹込手段等の複雑な機器を設置しないので、これらの機器が再ハイドレート化により閉塞する不具合が本発明では発生し得ない。
圧縮機構8で圧縮されるガスgは、圧縮にともない温度が上昇するので、ガスリフト機構10の供給管11を通過中に再ハイドレート化し難くなる。例えば約5MPaのガスg
が再ハイドレート化するためには、ガスgと結合する水とともに約5℃を下回る温度まで冷却される必要がある。
圧縮機構8により約5MPaまで圧縮されたガスgは温度が約80℃まで上昇しているので、供給管11を通過中にガスgが約5℃を下回る温度となる可能性は極めて低くなる。つまり供給管11内でガスgが再ハイドレート化する可能性を低減することができる。ガスgが5MPaよりも高圧に圧縮される場合にはガスgの温度はさらに上昇するので、供給管11内でガスgが再ハイドレート化する可能性をさらに低減できる。
ガスリフト機構10において再ハイドレート化による閉塞等が発生し難いので、動作の安定性を向上することができる。ガスリフト機構10の不具合がほとんど発生しないので、ガスハイドレート回収システム1の長期間にわたる連続運転が可能となる。ガスハイドレートmの単位時間当たりの回収量が増加するので、ガスハイドレートmを回収する際のコストを抑制するには有利である。
ガスリフト機構10を構成する供給管11は、本実施形態ではライザー管4の途中部分に連結されているが、ライザー管4の延在方向における中間部分よりも下方となる位置に供給管11を連結してもよく、上方となる位置に連結してもよい。ライザー管4が水中で湾曲している場合などは、ライザー管4内の流速が低下する位置の近傍に供給管11を連結することが望ましい。ガスリフト機構10を複数の供給管11で構成して、複数箇所からライザー管4内にガスgを供給する構成にしてもよい。
ライザー管4の内側はガスハイドレートmが移動するので、これにより同伴する水が冷却される。そのためライザー管4の内側よりも外側の水の方が温度は比較的高い。供給管11はライザー管4の外側に配置されているので、供給管11内を通過するガスgが周囲の水により冷却される割合を抑制することができる。圧縮機構8によりガスgが十分に加熱されている場合には、供給管11をライザー管4の内側に配置する構成にしてもよい。
供給管11内を通過するガスgの温度を維持するために、供給管11に断熱材を配置する構成にしてもよい。供給管11内で再ハイドレート化が発生する可能性を抑制するには有利である。断熱材の配置により比較的温度の高いガスgをライザー管4内に供給することができるので、ライザー管4内のガスハイドレートmの融解を促進することができる。ガスハイドレートmの融解にともない気泡が発生するので、ライザー管4内の比重差が大きくなり、上昇流の速度を向上することができる。
供給管11の途中部分にガスgの供給量を制御するバルブ14を設置する構成にすることができる。バルブ14により供給管11からライザー管4の内部に供給されるガスgの流量を制御できるので、ライザー管4内に発生する上昇流の速度の制御が可能となる。
この流速を増大させると塊状のガスハイドレートmを水上設備5まで搬送する搬送時間を短縮できる。この流速を減少させるとライザー管4内の土砂が沈降し易くなるので、上昇流により水上設備5まで搬送される土砂の量を抑制することができる。つまり上昇流の速度の制御により、水上設備5における塊状のガスハイドレートmの回収速度を調整するとともに、ガスハイドレートmに付随して回収される土砂の量を調整することができる。
バルブ14は、開閉により供給管11の閉塞または開放のいずれかを行なう開閉バルブで構成してもよく、開度を調整することによりガスgの流量を緻密に制御する流量調整バルブで構成してもよい。
バルブ14は供給管11の入口側端部11aの近傍に設置することが望ましい。この構
成によれば、バルブ14を通過するガスgの温度が比較的高いので再ハイドレート化によりバルブ14が凍りつき開閉が不可能となる不具合を回避できる。またバルブ14が故障したときは、供給管11の全体を水上設備5の上に引き上げることなくバルブ14を交換できるので、ガスハイドレート回収システム1の稼働効率を向上するには有利である。
図2に破線で例示するようにガス化機構7と圧縮機構8との間に除湿機構15を設置する構成にしてもよい。除湿機構15は、通過するガスgから水分を除去する機能を有している。除湿機構15は、例えば通過するガスgを冷却して水分を結露させることにより除湿するコンプレッサ式除湿機や、ゼオライトなどの除湿剤によりガスg中の水分を吸着するデシカント式除湿機などで構成することができる。除湿機構15の構成はこれに限らず、ガスgから水分を除去する機能を有していれば他の構成であってもよい。
ガスgに含まれる水分を除湿機構15により減らすことができるので、供給管11内でガスgが冷却されたとしても、ガスgが再ハイドレート化することを抑制できる。温度や圧力等のガスハイドレートの生成条件が満たされたとしても、ガスgと結合する水がなければガスgが再ハイドレート化することはない。ガスリフト機構10の動作の安定性を向上するには有利である。
図3に例示するように圧縮機構8は、ガス化機構7から供給されるガスgを圧縮する第一圧縮部16と、第一圧縮部16で圧縮され温度が上昇したガスgを冷却する冷却部17と、冷却部17で冷却されたガスgをさらに圧縮する第二圧縮部18とを備える多段式の圧縮機構8で構成してもよい。
冷却部17は、冷媒が循環するジャケット17aとガスgが通過する通路17bとを備えていて、通路17bを通過するガスgを冷却する構成を有している。ジャケット17aは、ガスgが通過する通路17bの外側に配置してもよく、通路17bの内部に配置してもよい。冷却部17の構成はこれに限らず、通過するガスgを冷却できる構成であればよい。冷却部17は例えばペルティエ素子で構成してもよい。
第一圧縮部16で圧縮され温度が上昇したガスgを冷却部17が冷却するので、温度上昇にともなうガスgの体積膨張を抑制できる。これにより第二圧縮部18でのガスgの圧縮効率を向上できる。圧縮機構8を多段式とすることによりガスgをより高圧に圧縮できるので、より水深の深い位置までガスリフト機構10でガスgを供給することが可能となる。
圧縮機構8は、第二圧縮部18で圧縮されバッファタンク9を経由してガスリフト機構10に供給されるガスgの温度を監視する温度監視部19と、温度監視部19からの信号を受信する制御部20とを備えている。なお図中では信号線を破線で示している。
温度監視部19は例えば圧縮機構8とバッファタンク9との間となる通路に設置される温度センサで構成することができる。温度センサの設置位置はこれに限らず、ガスリフト機構10を構成する供給管11の入口側端部11aの近傍や出口側端部11bの近傍やバッファタンク9内に配置することができる。温度監視部19は複数の温度センサで構成してもよい。
制御部20は、温度監視部19からの信号に基づき冷却部17に供給される冷媒の流量を制御する。具体的には例えば冷媒をジャケット17aに供給するポンプ21を制御部20が制御する。温度監視部19の温度センサで測定されたガスgの温度が低いほど、制御部20は冷媒の流量を低下させる制御を行なう。例えば制御部20は、温度センサで測定されたガスgの温度と冷却部17の冷媒の流量とが比例する状態に制御することができる。
制御部20による制御はこれに限らず、温度監視部19で測定されるガスgの温度が例えば100℃など所定の温度を下回ったときに、冷却部17の冷媒の循環を停止させる制御を行なってもよい。制御部20は、供給管11内を通過するガスgが再ハイドレート化可能となる温度以下とならない状態に、冷却部17の冷却性能を制御する構成を有していればよい。
この構成によれば圧縮機構8は、ガスgを多段で効率的に圧縮するとともに、ガスgが冷やされ過ぎて再ハイドレート化することを抑制できる。
供給管11の出口側端部11bにおいてガスgの温度が最も低くなるため、出口側端部11bにおいてガスgの温度を測定することが望ましいが、入口側端部11aにおいてガスgの温度を測定する構成にしてもよい。温度監視部19が供給管11の入口側端部11aでガスgの温度を測定する場合は、出口側端部11bの水深に基づき出口側端部11bにおけるガスgの温度を推定することが望ましい。
温度監視部19が複数の温度センサで構成される場合は、複数の地点においてガスgの温度を監視できるので、再ハイドレート化を防止するには有利である。一部の温度センサが故障したとしても他の温度センサを利用して、ガスハイドレート回収システム1の運転を継続することができるので、ガスハイドレートの回収コストを抑制するには有利である。
1 ガスハイドレート回収システム
2 水底
3 掘削機構
4 ライザー管
5 水上設備
6 排出機構
7 ガス化機構
8 圧縮機構
9 バッファタンク
10 ガスリフト機構
11 供給管
11a 入口側端部
11b 出口側端部
12 容器
13 ヒータ
14 バルブ
15 除湿機構
16 第一圧縮部
17 冷却部
17a ジャケット
17b 通路
18 第二圧縮部
19 温度監視部
20 制御部
21 ポンプ
m ガスハイドレート
g ガス

Claims (6)

  1. 水上に配置された水上設備と、水底で回収された塊状のガスハイドレートを前記水上設備に搬送するライザー管と、前記水上設備に搬送された前記ガスハイドレートから生じたガスを前記ライザー管のなかに供給して上昇流を発生させるガスリフト機構とを備えるガスハイドレート回収システムにおいて、
    前記水上設備に設置され塊状の前記ガスハイドレートを融解させてガスを回収するガス化機構と、
    前記ガス化機構で回収されるガスを圧縮する圧縮機構とを備えていて、
    前記圧縮機構が、ガスを圧縮する第一圧縮部と、この第一圧縮部で圧縮されるガスを冷却する冷却部と、この冷却部で冷却されるガスを圧縮する第二圧縮部と、この第二圧縮部から前記ガスリフト機構に供給されるガスの温度を監視する温度監視部と、前記ガスリフト機構に供給されるガスの温度が所定の温度より低いときに前記冷却部の冷却機能を低下させる制御を行なう制御部とを備えていて、
    前記ガスリフト機構が前記圧縮機構で圧縮されるガスを前記ライザー管のなかに供給する構成を備えることを特徴とするガスハイドレート回収システム。
  2. 前記圧縮機構が前記水上設備に設置される請求項1に記載のガスハイドレート回収システム。
  3. 前記冷却部が、冷媒を循環させるジャケットと、このジャケットに供給する冷媒の流量を制御するポンプとを備えていて、
    前記制御部が、前記ガスリフト機構に供給されるガスの温度が低いほど前記ポンプを制御して前記冷媒の流量を減少させる構成を備える請求項1または2に記載のガスハイドレート回収システム。
  4. 前記ガス化機構で回収されるガスを除湿して前記圧縮機構に供給する除湿機構を備える請求項1〜3のいずれかに記載のガスハイドレート回収システム。
  5. 水上に水上設備を配置して、水底で回収された塊状のガスハイドレートをライザー管により前記水上設備まで搬送して、前記水上設備に搬送された前記ガスハイドレートから生じたガスを、ガスリフト機構を経由して前記ライザー管のなかに供給して前記ライザー管
    のなかに上昇流を発生させるガスハイドレート回収方法において、
    前記水上設備に搬送される前記ガスハイドレートを融解してガスを発生させ、このガスを第一圧縮部で圧縮して冷却した後に更に第二圧縮部で圧縮して前記ガスリフト機構に供給して、その後前記ガスを前記ガスリフト機構から前記ライザー管のなかに供給することを特徴とするガスハイドレート回収方法。
  6. 前記第二圧縮部で圧縮された後に前記ガスリフト機構に供給されるガスの温度が所定の温度を下回ったときに、前記冷却部の冷却機能を低下させる制御を行なう請求項5に記載のガスハイドレート回収方法。
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