JP6253584B2 - 温度応答性クロマトグラフィーによる抗体の精製方法 - Google Patents
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Description
(A)抗体と不純物とが混じった試料をカラムに負荷する工程(負荷工程)
(B)負荷したカラムから精製対象とする抗体以外の不純物を取り除く工程(洗浄工程)
(C)精製対象とする抗体をカラムから溶出し、回収する工程(溶出工程)
1.5℃未満、10℃、以後、抗体が変性する温度の直下までの10℃間隔で設定されたそれぞれの温度条件下において、温度応答性プロテインAを有する固定相に抗体を結合させる。
2.抗体が変性する温度の直下まで昇温して固定相から抗体を溶出し、抗体を定量する。
3.抗体を固定相に吸着させた時の温度に対して抗体の溶出量をプロットする。次に、抗体の結合量(溶出量)の最大値の50%と、プロットと、の間を結んだ線の交点における温度(以下、「50%結合温度」と呼ぶ。)を境とし、50%以上の抗体の結合量を与える温度範囲を、抗体と温度応答性プロテインAが結合する温度範囲とする。また、50%未満の抗体の結合量を与える温度範囲を、抗体が温度応答性プロテインAから遊離する温度範囲とする。
本実施形態の精製方法において、上記抗体を含有する混合物溶液は、温度応答性プロテインAに吸着される温度まで冷却された後に、温度応答性プロテインAを有する固定相を備えるアフィニティークロマトグラフィーカラムに供給される。その場合、予め、温度応答性プロテインAと抗体が結合する温度を確認しておき、抗体を含有する混合物溶液の温度をその温度に調整する。
抗体と温度応答性プロテインAが結合する低い温度の緩衝液であって、第1の塩濃度及び第1のpHの緩衝液を用いて、固定相を洗浄する。緩衝液としては、リン酸緩衝液及びトリス塩酸緩衝液等が使用可能である。抗体と温度応答性プロテインAが結合する低い温度とは、例えば0℃以上20℃未満、好ましくは0℃以上15℃以下、より好ましくは1℃以上15℃未満、さらに好ましくは2℃以上13℃未満である。第1の塩濃度とは、例えば150乃至1000mmol/Lであり、好ましくは250乃至800mmol/Lであり、より好ましくは350乃至600mmol/Lである。また、第1のpHとは、例えば7.5乃至9.0であり、好ましくは7.6乃至9.0、さらに好ましくは7.6乃至8.8であり、より好ましくは7.7乃至8.6、さらに好ましくは8.0乃至8.6である。当該洗浄工程における緩衝液の塩濃度及びpHをこれらの範囲に設定することによって、宿主細胞由来タンパク質(HCP)及びデオキシリボ核酸(DNA)等のカラム内に残留していた夾雑物が好適に除去され、後に回収する抗体の純度を高めることが可能となる。なお、緩衝液の塩濃度及びpHの両方をこれらの範囲に設定することが好ましいが、塩濃度のみ、あるいはpHのみをこれらの範囲に設定してもよい。
抗体が温度応答性プロテインAから遊離する温度の緩衝液であって、第2の塩濃度及び(又は)第2のpHの緩衝液をカラムに通して、固定相に捕捉された抗体を溶出する。抗体が温度応答性プロテインAから遊離する温度とは、例えば25℃以上50℃未満、好ましくは30℃以上45℃未満である。ただし、緩衝液の温度を可能な限り低く設定することによって、不純物除去性を高め、担体から温度応答性プロテインAが脱離することを抑制することが可能となる。このような効果を最大限高めるためには、抗体が温度応答性プロテインAから遊離する温度範囲を、好ましくは15℃以上30℃以下、より好ましくは20℃以上25℃以下に設定する。また、第2の塩濃度とは、第1の塩濃度より低く、例えば0乃至1000mmol/Lであり、好ましくは0乃至300mmol/Lであり、より好ましくは0乃至100mmol/L、最も好ましくは0mmol/Lである。第2のpHとは、第1のpHより低く、例えば5.0乃至8.0であり、好ましくは5.0乃至7.0であり、より好ましくは5.0乃至6.5である。当該溶出工程における緩衝液の塩濃度及びpHをこれらの範囲に設定することによって、担体から温度応答性プロテインAが脱離することを抑制することが可能となる。そのため、抗体の溶出液に、温度応答性プロテインAが混入することを抑制することが可能となる。なお、緩衝液の塩濃度及びpHの両方をこれらの範囲に設定することが好ましいが、塩濃度のみ、あるいはpHのみをこれらの範囲に設定してもよい。
温度応答性プロテインAを有する固定相から溶出された抗体を含む緩衝液は、温度、塩濃度、及びpHを同じに保ったまま、カチオン交換樹脂を含む固定相を備えるカチオン交換クロマトグラフィーカラムに供給される。これにより、カチオン交換樹脂を含む固定相に、抗体が吸着される。なお、上述したように、温度応答性プロテインAを有する固定相に捕捉された抗体を溶出する際の緩衝液の塩濃度を、温度応答性プロテインAを有する固定相に抗体を結合させる際の緩衝液の塩濃度よりも低くすると、温度応答性プロテインAを有する固定相から溶出された抗体を含む緩衝液を脱塩すること無しに、カチオン交換樹脂を含む固定相を備えるカチオン交換クロマトグラフィーカラムにそのまま供給することが可能となる。
抗体がカチオン交換樹脂から遊離する低い温度の緩衝液をカラムに通して、固定相に捕捉された抗体を溶出する。抗体がカチオン交換樹脂から遊離する低い温度とは、例えば0℃以上20℃未満、好ましくは1℃以上15℃未満、より好ましくは2℃以上13℃未満である。例えば、カチオン交換樹脂を含む固定相から抗体を溶出する際、温度応答性カチオン交換カラムの直上流に熱交換器を配置して、連続的に所定の温度の緩衝液を通液してもよい。また、温度応答性カチオン交換カラムを、所定の温度に調節した恒温水槽に浸漬することによって抗体を溶出することも可能である。温度応答性カチオン交換カラムの直上流に配した熱交換器を用いるだけでなく、さらに、温度応答性カチオン交換カラムを、所定の温度に調節した恒温水槽に浸漬することによって、抗体を溶出することも可能である。
以下に、本実施形態を実施例に基づいて更に詳しく説明するが、これらは本実施形態を何ら限定するものではない。
(温度応答性プロテインA担体の調製)
架橋ポリビニルアルコールビーズにカルボキシル基を導入した後、カルボキシル基をNHS活性化した。さらに、NHS活性化された架橋ポリビニルアルコールビーズと、温度応答性プロテインAと、を接触させることで、温度応答性プロテインAを架橋ポリビニルアルコールビーズに固定化した。詳細は以下のとおりである。
無水コハク酸3.0g及び4−ジメチルアミノピリジン3.6gをトルエン450mLに溶解させた反応液を用意した。次に、特開昭59−17354号公報の実施例1に記載の方法で調製した架橋ポリビニルアルコールビーズ(平均粒子径100μm)8.5gを反応液と50℃で接触させ、2時間攪拌した。これにより、架橋ポリビニルアルコールビーズにカルボキシル基を導入した。その後、架橋ポリビニルアルコールビーズを脱水イソプロピルアルコールで洗浄した。
カルボキシル基を導入したビーズ3mLを、NHS活性化反応液(NHS0.09g、脱水イソプロピルアルコール60mL、ジイソプロピルカルボジイミド0.12mL)に投入し、40℃で30分間反応し、ビーズ表面のカルボキシル基をNHS活性化した。反応後、氷冷した脱水イソプロピルアルコールでビーズを洗浄し、さらに、氷冷した1mM 塩酸で洗浄した。
温度応答性プロテインAは、特許文献(WO2008/143199号パンフレット)の実施例11を参考にして調製した。温度応答性プロテインA150mgを3mLのカップリング緩衝液(0.2mol/L リン酸緩衝液、0.5mol/L NaCl、pH8.3)に溶解した温度応答性プロテインA溶液を用意した。そして、上記、NHS活性化されたビーズを、温度応答性プロテインA溶液に投入し、25℃で、振とうしながら、4時間反応させた。所定時間経過後、ビーズをカップリング緩衝液で洗浄し、担体上のNHS活性基とカップリング反応しなかった温度応答性プロテインAを洗浄し、回収した。
温度応答性プロテインAをカップリングしたビーズを、ブロッキング反応液(0.5mol/L エタノールアミン、0.5mol/LNaCl、pH8.0)10mLに浸漬し、室温で30分間放置することで、残留NHSをエタノールアミンでブロッキングした。反応後、このビーズを純水で洗浄し、その後20%エタノールでカラムに封入した状態で、4℃で保存した。
温度応答性プロテインA担体を、空カラム(GEヘルスケア・ジャパン(株)、Tricorn 5/20 column)に充填した。充填方法は、提供者の取扱説明書を参考に、実施した。そして、カラムをクロマトグラフィーシステム(GEヘルスケア・ジャパン(株)、AKTA FPLC)に装着した。
1−1)吸着ステップ
・ 抗体濃度:1mg/mL
・ 平衡化緩衝液:20mMリン酸緩衝液(pH7.5)
・ 平衡化:10ビーズ体積(吸着緩衝液使用)
・ 抗体負荷量:11mL
・ 流速:0.4mL/min
・ ビーズ体積:0.55mL
・ 吸着温度:2℃
1−2)洗浄ステップ
・ 洗浄緩衝液:20mMリン酸緩衝液(pH7.5)
・ 流速:0.4mL/min
・ 洗浄温度:2℃
1−3)溶出ステップ
・ 溶出緩衝液:20mMリン酸緩衝液(pH7.0)
・ 流速:0.4mL/min
・ 透過液量:20mL
・ 溶出温度:40℃
溶出液中に含まれる抗体濃度を、280nmの紫外線吸収(UV吸収)を測定することで、下記(1)式を用いて算出した。
抗体濃度(mg/mL)=吸光度/1.38・・・(1)
溶出液中に含まれるHCP濃度を、市販のHCP測定キット(CYGNUS社、CHO Host Cell Proteins 3rd Generation ELISA Kit、カタログ番号:F550)を用いて測定した。測定は、提供者の取扱い説明書を参考に実施した。精製前の、抗体量1mg当たりに含まれるHCP量をC1、精製後の、抗体1mg当たりに含まれるHCP量をC2とすると、精製によるHCP除去性は、対数除去係数(LRV)で表すことができる。ここで、対数除去係数は下記(2)式を用いて算出した。
対数除去係数(LRV)=Log10(C1/C2)]・・・(2)
溶出液中に含まれるDNA濃度を、市販のDNAアッセイキット(invitrogen社、Qubit(登録商標) dsDNA HS Assay Kit)及び、測定装置(invitrogen社、Qubit(登録商標)Fluorometer)を用いて測定した。測定は、提供者の取扱い説明書を参考に実施した。精製前の、抗体量1mg当たりに含まれるDNA量をC3、精製後の、抗体1mg当たりに含まれるDNA量をC4とすると、精製によるDNA除去性は、対数除去係数(LRV)で表すことができる。ここで、対数除去係数は下記(3)式を用いて算出した。
対数除去係数(LRV)=Log10(C3/C4)]・・・(3)
溶出液中に含まれるプロテインA含量を、市販のプロテインAアッセイキット(CYGNUS社、Protein A ELISA Kit、カタログ番号:F400)を用いて測定した。測定は、アッセイキットに付属の取扱い説明書(Immunoenzymetric Assay for the Measurement of Protein A Catalog #F400)を参考に実施したが、説明書4ページ記載のプロトコールにおける1〜4の工程を、冷室(10℃)内で実施し、それ以外の工程を、室温で行った。
架橋ポリビニルアルコールビーズ1g(粒径100μm)を純水で湿潤させ、300mLのガラス製三角フラスコに入れた。三角フラスコに、テトラヒドラフラン(安定剤不含、関東化学(株)社製)200mL、2−ブロモイソ酪酸ブロミド(東京化成工業(株)製)1.23mL、及びトリエチルアミン(和光純薬工業(株)社製)1.40mLを加え、室温で16時間震とうさせた。反応後、ろ過してから200mLエタノールで3回洗浄し、脱水イソプロパノール中で保存した。これにより、架橋ポリビニルアルコールビーズ表面に原子移動ラジカル重合(ATRP)開始剤である2−ブロモイソ酪酸ブロミドが導入された。
スルホン酸基の前駆体モノマーであるグリシジルメタクリレート(GMA、東京化成工業(株)製)を、N−イソプロピルアクリルアミドに対して1mol%の割合で含有するモノマー組成物を調整した。具体的には、N−イソプロピルアクリルアミド(IPAAm、和光純薬工業(株)製)18.40g、GMA0.231g、ブチルメタクリレート(BMA、東京化成工業(株)製)1.217g、塩化銅I(CuCl、和光純薬工業(株)製) 0.085g、及び塩化銅II(CuCl2、和光純薬工業(株)製)0.012gを90容量%イソプロパノール(IPA)水溶液42.8mLに溶解させ、30分間、窒素バブリングした。その後、窒素雰囲気下で溶液にトリス(2−ジメチルアミノエチル)アミン(Me6TREN)(Alfa Aesar社製)0.221gを加えて、5分間攪拌しCuCl/CuCl2/Me6TRENの触媒を形成させた。この反応溶液を窒素雰囲気下で開始剤導入架橋ポリビニルアルコールビーズに反応させ、室温で16時間のATRPをおこなった。反応後、エタノール、50mmol/L―EDTA水溶液、純水の順に洗浄し、モノマー、ポリマー、及び銅触媒を洗浄した。
原子移動ラジカル重合法によりグラフト鎖を導入したビーズを、亜硫酸ナトリウムと、IPAと、の混合水溶液(亜硫酸ナトリウム/IPA/純水=10/15/75wt%)200gに投入し、80℃で24時間反応を行い、グラフト鎖中のエポキシ基をスルホン酸基に変換した。反応後、このビーズを純水で洗浄した。その後、このビーズを0.5mol/L硫酸中に投入し、80℃で2時間反応を行うことで、グラフト鎖中に残存していたエポキシ基をジオール基に変換した。反応後、このビーズを純水で洗浄し、実施例1に係る温度応答性吸着剤とした。
スルホン酸基の前駆体モノマーであるグリシジルメタクリレート(GMA、東京化成工業(株)製)を、N−イソプロピルアクリルアミドに対して1mol%の割合で含有するモノマー組成物を用い、基材を用いずに共重合体を重合した。具体的には、上記2)記載の反応溶液を窒素雰囲気下で2−ブロモイソ酪酸エチルに反応させ、室温で16時間のATRPをおこなった。反応後、反応溶液を透析膜(Spectra/por Dialysis Membrane,MWCO1000,Spectrum Laboratories社製)に入れ、エタノール、50mmol/L―EDTA水溶液、純水の順に浸漬することにより、モノマー、及び銅触媒を除去した。次に反応溶液を凍結乾燥することで得られた共重合体を、亜硫酸ナトリウムと、IPAと、の混合水溶液(亜硫酸ナトリウム/IPA/純水=10/15/75wt%)200gに投入し、80℃で24時間反応を行い、グラフト鎖中のエポキシ基をスルホン酸基に変換した。反応後、反応溶液を透析膜に入れ、純水に浸漬することにより、亜硫酸ナトリウムとIPAを除去し、さらに反応溶液を凍結乾燥することで共重合体を得た。
ビーズを空カラム(Tricorn5/20column、GEヘルスケア・ジャパン(株)製)に充填し、クロマトグラフィーシステム(AKTA FPLC、GEヘルスケア・ジャパン(株)製)を用いて、温度変化による抗体タンパク質(献血ヴェノグロブリン−IH、株式会社ベネシス製)の吸着・溶出試験を行った。ビーズを充填したカラムの温度変化操作は、クロマトグラフィーシステムのポンプを一時停止し、カラムを恒温水槽中に浸漬し、その後10分間以上温置した後にクロマトグラフィーシステムのポンプを再度起動することにより行った。抗体タンパク質の吸着、及び溶出は、以下の条件で行った。
・抗体タンパク質濃度:2.5mg/mL
・吸着バッファー:20mMリン酸緩衝液(pH6.0)
・抗体タンパク質溶液ロード量:20mL
・流速:0.4mL/min
・カラム体積:0.54mL
・吸着温度:40℃
(洗浄ステップ)
・洗浄バッファー:20mMリン酸緩衝液(pH6.0)
・流速:0.4mL/min
・洗浄温度:40℃
(温度溶出ステップ)
・溶出バッファー:20mMリン酸緩衝液(pH6.0)
・流速:0.4mL/min
・流量:20mL
・溶出温度:2℃
(塩溶出ステップ)
・溶出バッファー:20mMリン酸緩衝液+1M NaCl(pH6.0)
・流速:0.4mL/min
・流量:20mL
・溶出温度:2℃
温度溶出後、温度で溶出しきれない抗体タンパク質を、20mMリン酸緩衝液+1M NaCl(pH6.0)で溶出させた。各ステップの分画のUV吸収(280nm)を測定し、抗体タンパク質濃度を算出することにより、抗体タンパク質の温度溶出量を算出した。
抗体タンパク質の温度溶出量は30.7mg/mLであり、抗体タンパク質を温度変化によって溶出できることが示された。温度溶出後のビーズに残った抗体タンパク質を塩バッファーで溶出したところ塩溶出量は1.4mg/mLと少なかった。以上の結果から、温度応答性プロテインAによる精製の後、緩衝液を交換する必要なく、温度応答性カチオン交換樹脂で、抗体タンパク質を工業的に精製できることが示された。
(抗体の濃度測定)
溶出液中に含まれる抗体濃度を、280nmの紫外線吸収(UV吸収)を測定することで、下記(4)式を用いて算出した。
回収率(%)=(溶出ステップ画分中の抗体濃度(mg/mL)×(溶出ステップ画分 の量(mL))×100/((吸着ステップ供給液の抗体濃度(mg/mL)×吸着ステップの量(mL))−(吸着ステップ画分の抗体濃度(mg/mL))×吸着ステップ画分の量(mL))−(洗浄ステップ画分中の抗体濃度(mg/mL))×洗浄ステップ画分の量(mL)))・・・(4)
洗浄緩衝液として、20mMリン酸緩衝液+150mM NaCl(pH7.0)、及び溶出緩衝液として、20mMリン酸緩衝液+300mM NaCl(pH6.0)を用いた以外、実施例1と同様の方法で抗体の精製を実施した。その結果、表1に示すように、HCP除去性、DNA除去性は十分に高かった。
洗浄緩衝液として、20mMリン酸緩衝液+300mM NaCl(pH8.0)を用い、溶出緩衝液として、50mMクエン酸緩衝液(pH4.0)を用い、溶出温度25℃で実施した以外、実施例1と同様の方法で抗体の精製を実施した。よって、実施例20においては、洗浄緩衝液のpHより、溶出緩衝液のpHが低く、且つ、洗浄緩衝液の塩濃度より、溶出緩衝液の塩濃度が低く、溶出緩衝液は塩を含まなかった。その結果、表1に示すように、HCP除去性、DNA除去性は十分に高く、且つ、溶出画分中に含まれるプロテインA含有量も十分に少なかった。さらに、抗体の溶出温度は25℃であり、高温による失活のリスクを避ける温度領域で溶出が行われた。抗体の回収率は99%であった。
洗浄緩衝液として、20mMリン酸緩衝液(pH6.0)を用いた以外、実施例1と同様の方法で抗体の精製を実施した。その結果、表1に示すように、洗浄緩衝液のpHより溶出緩衝液のpHが高いため、HCP除去性、DNA除去性が低かった。
洗浄緩衝液として、20mMリン酸緩衝液(pH7.0)を用いた以外、実施例1と同様の方法で抗体の精製を実施した。その結果、表1に示すように、洗浄緩衝液と溶出緩衝液とで塩濃度とpHが同じであるため、HCP除去性、DNA除去性が低かった。
洗浄緩衝液、及び溶出緩衝液として、20mMリン酸緩衝液+100mM NaCl(pH7.4)を用いた以外、実施例1と同様の方法で抗体の精製を実施した。その結果、表1に示すように、HCP除去性、DNA除去性は十分に高かったが、洗浄緩衝液と溶出緩衝液とで塩濃度とpHが同じであるため、溶出画分中に含まれるプロテインA含有量が多かった。
洗浄緩衝液として、20mMリン酸緩衝液+150mM NaCl(pH7.0)、及び溶出緩衝液として、20mMリン酸緩衝液+150mM NaCl(pH8.0)を用いた以外、実施例1と同様の方法で抗体の精製を実施した。その結果、表1に示すように、HCP除去性、DNA除去性は十分に高かったが、洗浄緩衝液と溶出緩衝液とで塩濃度が同じであり、洗浄緩衝液のpHより溶出緩衝液のpHが高いため、溶出画分中に含まれるプロテインA含有量が多かった。
洗浄緩衝液、及び溶出緩衝液として、20mMリン酸緩衝液+150mM NaCl(pH7.0)を用いた以外、実施例1と同様の方法で抗体の精製を実施した。その結果、表1に示すように、HCP除去性、DNA除去性は十分に高かったが、洗浄緩衝液と溶出緩衝液とで塩濃度とpHが同じであるため、溶出画分中に含まれるプロテインA含有量が多かった。
溶出温度25℃で実施した以外、実施例1と同様の方法で抗体の精製を実施した。抗体の回収率は24%と低かった。
Claims (17)
- 温度応答性プロテインAを用いた抗体の精製方法であって、
前記温度応答性プロテインAを有する固定相に前記抗体を結合させる結合工程と、
前記抗体と前記温度応答性プロテインAが結合する温度の緩衝液であって、第1の塩濃度の緩衝液を用いて、前記固定相を洗浄する洗浄工程と、
前記抗体が前記温度応答性プロテインAから遊離する温度の緩衝液であって、前記第1の塩濃度より低い第2の塩濃度の緩衝液を用いて、前記固定相に捕捉された抗体を溶出する溶出工程と、
を含む、前記洗浄工程と前記溶出工程で異なる緩衝液を用いる、抗体の精製方法。 - 前記洗浄工程に用いる緩衝液の水素イオン指数より、前記溶出工程に用いる緩衝液の水素イオン指数が低い、請求項1に記載の抗体の精製方法。
- 温度応答性プロテインAを用いた抗体の精製方法であって、
前記温度応答性プロテインAを有する固定相に前記抗体を結合させる結合工程と、
前記抗体と前記温度応答性プロテインAが結合する温度の緩衝液であって、第1の水素イオン指数の緩衝液を用いて、前記固定相を洗浄する洗浄工程と、
前記抗体が前記温度応答性プロテインAから遊離する温度の緩衝液であって、前記第1の水素イオン指数より低い第2の水素イオン指数の緩衝液を用いて、前記固定相に捕捉された抗体を溶出する溶出工程と、
を含む、前記洗浄工程と前記溶出工程で異なる緩衝液を用いる、抗体の精製方法。 - 前記洗浄工程に用いる緩衝液の塩濃度より、前記溶出工程に用いる緩衝液の塩濃度が低い、請求項3に記載の抗体の精製方法。
- 前記洗浄工程に用いる緩衝液の塩濃度が150乃至1000mmol/Lであり、前記溶出工程に用いる緩衝液の塩濃度が0乃至1000mmol/Lである、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記洗浄工程における緩衝液の水素イオン指数が7.5乃至9.0であり、前記溶出工程における緩衝液の水素イオン指数が3.0乃至8.0である、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記洗浄工程における緩衝液の温度が0乃至20℃である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記溶出工程における緩衝液の温度が15乃至50℃である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記溶出工程における緩衝液の温度が前記洗浄工程における緩衝液の温度より高いことを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記温度応答性プロテインAを有する固定相から溶出された前記抗体を含む緩衝液を、カチオン交換樹脂を含む固定相と接触させ、前記カチオン交換樹脂を含む固定相に前記抗体を吸着させる吸着工程を更に含む、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記吸着工程における緩衝液の塩濃度及び水素イオン指数が、前記溶出工程における緩衝液の塩濃度及び水素イオン指数と同じである、請求項10に記載の抗体の精製方法。
- 前記吸着工程における緩衝液の温度が、前記溶出工程における緩衝液の温度と同じである、請求項10又は11に記載の抗体の精製方法。
- 前記カチオン交換樹脂が、温度応答性カチオン交換樹脂である、請求項10乃至12のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記結合工程の前に、前記溶出工程における緩衝液と同じ塩濃度及び水素イオン指数の緩衝液を前記温度応答性プロテインAを有する固定相に接触させる平衡化工程を更に含む、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記結合工程の前に、塩濃度が0乃至1000mmol/Lであり水素イオン指数が5.0乃至9.0である緩衝液を前記温度応答性プロテインAを有する固定相に接触させる平衡化工程を更に含む、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記溶出工程に用いる緩衝液の温度が、37℃未満である、請求項3乃至15のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
- 前記溶出工程における緩衝液の水素イオン指数が3.5乃至7.0である、請求項3乃至16のいずれか1項に記載の抗体の精製方法。
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